JP3321566B2 - ケーブル取付構造 - Google Patents

ケーブル取付構造

Info

Publication number
JP3321566B2
JP3321566B2 JP2000033098A JP2000033098A JP3321566B2 JP 3321566 B2 JP3321566 B2 JP 3321566B2 JP 2000033098 A JP2000033098 A JP 2000033098A JP 2000033098 A JP2000033098 A JP 2000033098A JP 3321566 B2 JP3321566 B2 JP 3321566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
cable
core wire
circuit board
coaxial cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000033098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001223040A (ja
Inventor
修次 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2000033098A priority Critical patent/JP3321566B2/ja
Publication of JP2001223040A publication Critical patent/JP2001223040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3321566B2 publication Critical patent/JP3321566B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車載用アンテナ等
から導出されるケーブルのケーブル取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に取り付けるアンテナとし
て、トランクリッドやルーフに取り付けるアンテナが知
られている。ルーフに取り付けるルーフアンテナは、ア
ンテナが高い場所に位置することと、ルーフをグランド
プレーンとして用いることができることから車載用アン
テナとして好適なアンテナとすることができる。また、
走行中にアンテナが障害物に接触して折損したときに容
易に交換できたり、自動車を駐車している際に車体に取
り付けられている車載用アンテナが折損されないよう
に、一般にアンテナ部をアンテナベースから着脱自在な
構成としている。
【0003】さらに、アンテナベースからは、アンテナ
で受信した信号を車体内に設置した機器に導くと共に、
アンテナから送信する信号を前記機器から導入するため
の同軸ケーブルと、アンテナベース内に収納された回路
基板に給電するための電源ケーブルが引き出されてい
る。このような車載用アンテナにおいては、ルーフ等の
車体に開けた取付穴に同軸ケーブルおよび電源ケーブル
を挿通した後に、アンテナベースを取付穴に取り付ける
ようにしている。次いで、同軸ケーブルおよび電源ケー
ブルを車体内において配線し、該当する機器のアンテナ
端子や電源端子に接続する。そして、機器を車体内に設
置することにより機器からアンテナを利用することがで
きるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなアンテナの
取付作業時や同軸ケーブルや電源ケーブルの配線作業時
においては、同軸ケーブルや電源ケーブルに張力が印加
されることがしばしばある。また、使用中においても同
軸ケーブルや電源ケーブルの一端部は車体内に露出され
ていることから同軸ケーブルや電源ケーブルに張力が印
加されてしまうことがある。このように、同軸ケーブル
や電源ケーブルに張力が印加されると、芯線にストレス
が印加されて同軸ケーブルや電源ケーブルが切断される
おそれがあるという問題点があった。
【0005】そこで、これを解決するために、従来図1
6に示すようなケーブル接続方法が行われている。以
下、この接続方法を説明すると、まず図16(a)に示
すように、同軸ケーブル105の先端部の外被105d
を取り除き編組線105cを露出させる。次いで、図1
6(b)に示すように編組線105cを外被105d上
に折り返し内部絶縁体105bを露出させる。さらに、
内部絶縁体105bの先端を取り除いて芯線105aを
露出させて図示するようにU字状に折曲加工する。次い
で、図16(c)に示すように同軸ケーブル105の先
端から絶縁チューブ106を挿通して、絶縁チューブ1
06の下端を折り返した編組線105cに当接させる。
この際に、絶縁チューブ106の先端から若干芯線10
5aが出ている状態となる。そして、回路基板115に
形成された挿通孔に芯線105aの先端を挿通して、芯
線105aを回路基板115にハンダ付けする。これに
より形成されたハンダ付け部115aにより同軸ケーブ
ル105は回路基板115に接続されるようになる。ま
た、編組線105cが折り返された外被105dは、ア
ンテナベースに固着されるアースブラケットに設けられ
た金属パイプ内に挿通されて、金属パイプをカシメ加工
することによりアースブラケットに固着されるようにな
る。
【0006】なお、同軸ケーブル105に張力が印加さ
れた際に、同軸ケーブル105は金属パイプを介してア
ースブラケットに固着されているため、張力に対抗でき
るようになる。ただし、アースブラケットに固着されて
いるのは、正確には外被105dと編組線105cであ
るため、張力が印加されると同軸ケーブル105の内部
の芯線105aが内部絶縁体105bと共に引っ張られ
るようになる。しかし、芯線105aの先端部は絶縁チ
ューブ106内においてU字状に加工されているため、
この張力をU字状部で吸収することができる。従って、
同軸ケーブル105の芯線105aが切断されることを
防止することができる。
【0007】上記の接続方法に替えて、従来図17に示
すようなケーブル接続方法も行われている。以下、この
接続方法を説明すると、上記の接続方法と同様に図17
(a)に示すように、同軸ケーブル105の先端部の外
被105dを取り除き編組線105cを露出させる。次
いで、図17(b)に示すように編組線105cを外被
105d上に折り返し内部絶縁体105bを露出させ
る。さらに、内部絶縁体105bの先端を取り除いて芯
線105aを露出させ、芯線105aに可撓性の絶縁チ
ューブ106を挿通する。この際に、絶縁チューブ10
6の下端が内部絶縁体105bの上端に当接すると共
に、絶縁チューブ106の先端から若干芯線105aが
出ている状態となる。そして、回路基板115に形成さ
れた挿通孔に芯線105aの先端を挿通する。次いで、
図17(c)に示すように同軸ケーブル105の芯線1
05aを回路基板115にハンダ付けし、絶縁チューブ
106で被覆された芯線105aを絶縁チューブ106
と共にU字状に折曲加工する。この際に形成されたハン
ダ付け部115aにより同軸ケーブル105は回路基板
115に接続されるようになる。また、編組線105c
が折り返された外被105dは、アンテナベースに固着
されるアースブラケットに設けられた金属パイプ内に挿
通されて、金属パイプをカシメ加工することによりアー
スブラケットに固着されるようになる。
【0008】なお、同軸ケーブル105に張力が印加さ
れた際に、同軸ケーブル105は金属パイプを介してア
ースブラケットに固着されているため、張力に対抗でき
るようになる。ただし、アースブラケットに固着されて
いるのは、正確には外被105dと編組線105cであ
るため、張力が印加されると同軸ケーブル105の内部
の芯線105aが内部絶縁体105bと共に引っ張られ
るようになる。しかし、芯線105aの先端部は可撓性
の絶縁チューブ106で被覆されてU字状に加工されて
いるため、この張力をU字状部で吸収することができ
る。従って、同軸ケーブル105の芯線105aが切断
されることを防止することができる。
【0009】上記した従来のいずれのケーブル接続方法
でも、同軸ケーブルの芯線がU字状に折曲加工されて余
長が作り出されている。このように、芯線に余長が生じ
ると余長の部分の芯線が回路基板等に接触して短絡を起
こすおそれが生じるようになる。そこで、従来は短絡事
故を防止するために絶縁チューブを芯線に被せるように
していた。しかしながら、絶縁チューブはその内径が小
さいと共に長さも短いものであり、作業性がよいものと
はいえない。さらに、絶縁チューブの長さを余長を生じ
るように調整する必要があり、そのための作業にも時間
を要していた。さらにまた、芯線をU字状に加工する際
に、加工の具合を一定とするには芯線が細く軟らかいた
め、細心の注意を払わなければならず、作業性が悪いも
のであった。
【0010】ところで、アンテナベースからは電源ケー
ブルも引き出されており、電源ケーブルに張力が印加さ
れた際に電源ケーブルが切断されないようにする必要が
ある。このため、従来は露出された芯線の先端が回路基
板にハンダ付けされた電源ケーブルを、アンテナベース
に固着されたアースブラケット設けられた金属パイプ内
に挿通し、金属パイプをカシメ加工することによりアー
スブラケットに電源ケーブルを固着するようにしてい
た。あるいはアースブラケットに電源ケーブルを挟持す
る爪を形成し、爪をカシメることにより電源ケーブルを
アースブラケットに固着するようにしていた。しかしな
がら、このような電源ケーブルの接続方法では、一定の
カシメが困難であり、カシメ加工の強さにより電源ケー
ブルに張力が印加された際に芯線の断線が起きるように
なり、品質が安定しないという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は張力が印加されても同軸
ケーブルや電源ケーブルの断線が生じないと共に、作業
性の優れたケーブル取付構造を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のケーブル取付構造は、同軸ケーブルの芯線
が回路基板に接続されると共に、前記回路基板に固着さ
れているアース接続金具に前記同軸ケーブルが取り付け
られるケーブル取付構造であって、前記同軸ケーブルの
先端部において、前記芯線を覆っている内部絶縁体が一
部残るように取り除かれて、該芯線が先端部と中間部に
おいて露出されており、露出されている該先端部の芯線
が前記回路基板に形成された取付孔に挿入されて接続さ
れると共に、露出されている前記中間部の芯線が折り返
されるように折曲されることにより余長部が形成されて
いる。
【0013】また、上記目的を達成することのできる本
発明の他のケーブル取付構造は、同軸ケーブルの芯線が
回路基板に接続されると共に、前記回路基板に固着され
ているアース接続金具に前記同軸ケーブルが取り付けら
れるケーブル取付構造であって、前記同軸ケーブルの先
端部において、前記芯線を覆っている内部絶縁体が一部
残るように取り除かれて、該芯線が先端部と中間部にお
いて露出されており、露出されている該先端部の芯線が
前記回路基板に形成された取付孔に挿入されて固着され
ると共に、前記回路基板が前記同軸ケーブルの延伸方向
に略直交する方向にスライドされることにより余長部が
形成されている。
【0014】さらに、上記目的を達成することのできる
本発明のさらに他のケーブル取付構造は、ケーブルの芯
線が回路基板に接続されると共に、前記回路基板に固着
されているアース接続金具に前記ケーブルが取り付けら
れるケーブル取付構造であって、前記ケーブルの先端部
を挟持するガイド部と、該ガイド部を間に保持する一対
のガイドホルダが形成された前記アース接続金具とを備
え、前記ガイド部は、第1ガイドと第2ガイドとに半截
されて形成され、該第1ガイドと該第2ガイドが合わさ
るそれぞれの面に断面が半円形状のS字状に形成された
ガイド穴が形成されており、前記第1ガイドと前記第2
ガイドとを開いた状態において前記ガイド穴内に前記ケ
ーブルが装着され、前記ガイド穴内に前記ケーブルが装
着された前記ガイド部が、前記アース接続金具に形成さ
れた前記一対のガイドホルダ間に嵌挿されて固着されて
いる。
【0015】さらにまた、上記本発明のケーブル取付構
造において、前記ガイド部の側面にレール溝が形成され
て、該レール溝に前記ガイドホルダの端縁が摺動可能に
係合されることにより前記ガイド部が前記ガイドホルダ
間に固着されており、前記ガイドホルダの最奥部の端部
が内側に傾斜するよう折曲されることにより係止縁が形
成されて、前記ケーブルが装着された前記ガイド部が、
前記レール溝に係合された前記ガイドホルダの端縁に沿
って嵌挿された際に、前記係止縁が前記レール溝に食い
込んで係止するようにされていてもよい。さらにまた、
上記本発明のケーブル取付構造において、前記第1ガイ
ドと前記第2ガイドのそれぞれの面に形成された断面が
半円形状のS字状の前記ガイド穴内に、ケーブルを押圧
するように突起が互い違いに形成されていてもよい。
【0016】さらにまた、上記本発明のケーブル取付構
造において、前記ケーブルに加えて同軸ケーブルの芯線
が前記回路基板に接続されると共に、前記回路基板に固
着されている前記アース接続金具に前記同軸ケーブルが
取り付けられるケーブル取付構造であって、 前記同軸
ケーブルの先端部において、前記芯線を覆っている内部
絶縁体が一部残るように取り除かれて、該芯線が先端部
と中間部において露出されており、露出されている該先
端部の芯線が前記回路基板に形成された取付孔に挿入さ
れて接続されると共に、露出されている前記中間部によ
り余長部が形成されていてもよい。さらにまた、上記本
発明のケーブル取付構造において、前記第1ガイドと前
記第2ガイドから平面状の接触防止羽がそれぞれ延伸す
るように形成されており、該接触防止羽の切り欠かれた
縁部により形成される細長い挿通孔内に、該接触防止羽
の平面と略直交して延伸する前記同軸ケーブルの露出さ
れた内部絶縁体が挿通されることにより、前記余長部が
前記接触防止羽と前記回路基板との間に位置するように
されていてもよい。
【0017】このような本発明によれば、同軸ケーブル
の先端における芯線がすべて露出しているのではなく、
先端部と中間部とが露出してその間には内部絶縁体が残
されているため、張力を吸収するための余頂部を形成し
ても絶縁チューブを用いることなく芯線と回路基板とが
短絡することを防止することができる。このように絶縁
チューブを不要とすることができるため、絶縁チューブ
を取り付ける作業が不要になると共に、内部絶縁体を一
部残す作業は簡易な作業であるため、余頂部を形成でき
るケーブル取り付け作業を簡易な作業とすることができ
る。なお、芯線に形成する余頂部は芯線を折り返すよう
にして形成しても、同軸ケーブルと回路基板との相対的
な位置を横方向にスライドすることにより形成してもよ
い。いずれにしても、その作業は簡易な作業とすること
ができる。
【0018】さらに、第1ガイドと第2ガイドとに半截
されて形成されたガイド部を開いてS字状の溝内に電源
ケーブルを挟持し、このガイド部をアース接続金具に形
成されたガイドホルダ間に嵌挿するようにしたので、電
源ケーブルに張力が印加されても芯線が断線することな
く張力に耐えることができるようになる。この場合、電
源ケーブルはガイド部内に形成されたS字状溝内に収納
されているため、電源ケーブルを一定かつ十分な保持力
で保持することができると共に、電源ケーブルを傷つけ
るおそれを防止することができる。また、電源ケーブル
はガイド部を開いてS字状溝内に収納して第1ガイドと
第2ガイドとをあわせるように組み立てて、ガイドホル
ダ間に嵌挿すればよく、その作業を簡易化することがで
きる。さらにまた、ガイド部に平面状の接触防止羽を形
成し、余長部が接触防止羽と回路基板との間に位置する
ようにしたので、同軸ケーブルからひげ状の線が飛び出
ていたとしても接触防止羽で遮られて、回路基板には接
触しないようにすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のケーブル取付構造の実施
の形態の説明を、本発明のケーブル取付構造が適用され
た車載用アンテナを例にあげて以下に説明する。図1は
車両用アンテナの全体構成を示しており、車載用アンテ
ナ100は、ヘリカルアンテナが収納されているアンテ
ナ部1と、アンテナ部1が着脱自在に取り付けられたア
ンテナベース2とからなる。アンテナ部1には、樹脂製
のアンテナカバーが装着されて可撓性を備えるアンテナ
エレメントとされている。また、アンテナベース2の下
面には水密に車体に取り付けるためのゴムパッド3が嵌
合されており、アンテナベース2の下面に設けられてい
る図示しないベース金具から複数本の取付ボルト4が延
伸している。さらに、ベース金具からは車体内部へ導入
される同軸ケーブル5と電源ケーブル6とが導出されて
いる。このような車載用アンテナ100は、取付ボルト
4に取付ナットを螺合することにより、例えば車体のル
ーフに設けられた取付孔に固着される。
【0020】図1に示す車載用アンテナにおけるアンテ
ナベース2の詳細構成を断面図で図2に示す。図2に示
すようにアンテナベース2は、樹脂製のアンテナカバー
10とアンテナカバー10の下面に嵌合されたベース金
具7とから構成されている。また、ベース金具7が嵌合
されたアンテナベース2の下面にはゴムパッド3が設け
られている。アンテナカバー10には、成形される際に
インサート金具11がインサート成形されており、イン
サート金具11にはアンテナ部1が螺着されるアンテナ
取付ネジ部が形成されている。また、インサート金具1
1の下部はアンテナカバー10内に突出しており、この
突出部にOリング12が嵌挿された後、折曲されている
板状の接続金具14の一端が挿入されて取付ナット13
により取り付けられている。接続金具14の他端は回路
基板15にハンダ付けされて、アンテナ部1と回路基板
15とがインサート金具11および接続金具14を介し
て接続される。
【0021】また、インサート金具11とアンテナカバ
ー10との境界に形成された取付溝内にインサート金具
11に嵌挿されたOリング12が収納されており、この
Oリング12はインサート金具11に取り付けられた接
続金具14により取付溝内に押圧されている。これによ
り、インサート金具11とアンテナカバー10との境界
に間隙が生じても、押圧されて潰されたOリング12が
取付溝内を占めるようになるため、それ以上は雨水等が
浸入することができず防水されるようになる。
【0022】ところで、アンテナカバー10とベース金
具7とによりアンテナカバー10内に収納空間が形成さ
れ、この収納空間に回路基板15が収納されている。イ
ンサート金具11に取り付けられた接続金具14の端部
は回路基板15に接続されて、アンテナ部1からの受信
信号は回路基板15に導かれると共に、回路基板15か
らの送信信号はアンテナ部1に導かれるようになる。回
路基板15には分波器や必要に応じて増幅器が設けられ
ており、分波された移動電話帯の信号は、同軸ケーブル
5に導出され、分波されたAM/FM帯の信号は必要に
応じて増幅され合成されて同軸ケーブル5に導出され
る。回路基板15には電源ケーブル6により電源が車体
内から供給されている。この回路基板15と同軸ケーブ
ル5および電源ケーブル6との関係を拡大して図3に示
す。図3は本発明にかかるケーブル取付構造を示す図で
あり、本発明のケーブル取付構造の実施の形態が、同軸
ケーブル5および電源ケーブル6をアース接続金具22
および回路基板15に取り付けるケーブル取付構造とし
て示されている。
【0023】図3において、同軸ケーブル5の外被が除
去された先端部はパイプ状のアース金具20内に下から
挿入されて、アース金具20の円周に沿って例えば4カ
所のポンチ部20cにポンチカシメ加工を施すことによ
り、同軸ケーブル5がアース金具20に固着される。こ
のアース金具20の上部には鍔部20bが形成されてア
ース接続金具22の裏面に当接しており、アース金具2
0の先端はカシメ加工されてアース接続金具22の表面
に当接するカシメ部20aとされている。これにより、
アース金具20がアース接続金具22に固着されてい
る。アース接続金具22は、断面コ字状とされて両側が
略直角に折曲された第1側壁部22aと図示しない第2
側壁部とを備えており、この一対の側壁部の上縁に形成
された取り付け片が回路基板15を貫通して固着されて
いる。この構成の詳細については後述する。また、アー
ス接続金具22を貫通して上に延伸された同軸ケーブル
5の芯線5aには、後述する余長部19が形成されて長
さに余裕を有して回路基板15にハンダ付け(ハンダ付
け部16)されている。また、電源ケーブル6はS字状
に折曲されたガイド穴を有するガイド部17内に挿通保
持されて、その芯線が回路基板15にハンダ付け(ハン
ダ付け部16)されている。
【0024】上記した同軸ケーブル5の取付構造および
電源ケーブル6の取付構造が、本発明にかかるケーブル
取付構造であり、このケーブル取付構造によれば同軸ケ
ーブル5に張力が印加された際に、アース金具20によ
り確実に張力を吸収できると共に、芯線5aが若干引っ
張られて移動しても余長部19により吸収されて同軸ケ
ーブル5の芯線5aが断線することを防止することがで
きる。なお、芯線5aの余長部19以外の部分には図示
するように内部絶縁体が残されているため、芯線5aは
露出しておらず、芯線5aが他の部分に接触して短絡す
ることを防止することができる。また、電源ケーブル6
に張力が印加されても電源ケーブル6はS字状のガイド
穴が形成されたガイド部17により確実に保持されてい
るため、電源ケーブル6に張力が印加されても、その芯
線が断線することを防止することができる。
【0025】図2に戻り、アンテナカバー10の下面を
閉塞するようにアンテナカバー10にはベース金具7が
嵌合されている。この際に、アンテナカバー10の下端
の内面に形成された突起部18がベース金具7に形成さ
れた係合部に係合して嵌合されるようになされている。
ベース金具7の下面からは、例えば4本の取付ボルト4
が延伸するように、ベース金具7に4本の取付ボルト4
が植立されている。また、同軸ケーブル5および電源ケ
ーブル6を導出するためのケーブル挿通リング21がベ
ース金具7に固着されている。
【0026】次に、図3に示す同軸ケーブル5のケーブ
ル取付構造について図4ないし図8を参照しながら詳細
に説明する。図4は同軸ケーブル5のケーブル取付構造
における同軸ケーブル5の取付方法を示す図である。同
軸ケーブル5の先端部は図4(a)に示すように加工さ
れている。この加工工程を図6に示す。同軸ケーブル5
を加工する際には、まず、図6(a)に示すように同軸
ケーブル5の先端部から外被5dを除去する。外被5d
を除去した先端の部分の編組線5cとその内部の内部絶
縁体5bを図示するように除去して先端から芯線5aを
露出させる。次いで、図6(b)に示すように編組線5
cを同軸ケーブル5の外被5d上に折り返す。つづい
て、図6(c)に示すように、内部絶縁体5bを中途で
カットして先端に向かって移動させる。この場合、カッ
トされた内部絶縁体5bの長さaと、内部絶縁体5bが
移動されたことにより露出された中途の芯線5aの長さ
bは、例えば、共に約3mm程度とされる。
【0027】図4(a)に戻り、図6に示すように加工
された同軸ケーブル5の先端に露出されている芯線5a
を回路基板15に形成された挿通孔に挿通する。次い
で、回路基板15と同軸ケーブル5とを接近させて、図
4(b)に示すように中途に露出されている芯線5aが
折り返されて余長部19が形成されるようにする。この
場合、芯線5aの余長部19以外の部分には図示するよ
うに内部絶縁体5bが残されているため、芯線5aは露
出しておらず、芯線5aが他の部分に接触して短絡する
ことを防止することができる。なお、図4においては省
略されているが、図6に示すように加工された同軸ケー
ブル5は、最初にパイプ状のアース金具20内に下から
挿通されて、アース金具20にポンチカシメ加工が施さ
れる。これにより、アース接続金具22に固着されてい
るアース金具20に同軸ケーブル5は強固に固着され
る。この際に、編組線5cが外被5d上に折り返されて
いるため、アース金具20を介して同軸ケーブル5の編
組線5cがアース接続金具22に電気的に接続されるよ
うになる。
【0028】ここで、アース金具20をアース接続金具
22に固着する構成について図7を参照して説明する。
図7(b)に示すように、アース金具20は金属製のパ
イプを加工して作成されており、上部に膨出された鍔部
20bが形成されている。この鍔部20bの上が上部筒
状部20dとされ、鍔部20bの下が下部筒状部20e
とされている。このアース金具20の上部筒状部20d
をアース接続金具22の平面部22cに形成された孔内
に挿通して、平面部22cから突出した上部筒状部20
dにカシメ加工を施す。これにより、上部筒状部20d
がカシメられて図7(a)に示すようにアース金具20
の先端にカシメ部20aが形成される。そして、カシメ
部20aと鍔部20bとでアース接続金具22の平面部
22cが挟持されることにより、アース金具20がアー
ス接続金具22に固着される。
【0029】図4に示す同軸ケーブル5の取付方法で
は、露出された中途の芯線5aを折り返すことにより余
長部19を形成するようにしていた。これに替えて、図
5に示す他の取付方法により余長部19を形成するよう
にしてもよい。図5に示す他の同軸ケーブル5の取付方
法では、図6に示す加工において露出される中途の芯線
5aの長さが短く加工される。そして、上記した取付方
法と同様に同軸ケーブル5の先端に露出されている芯線
5aを回路基板15に形成された挿通孔に挿通する(図
5(a)参照)。次いで、回路基板15をその水平面に
おいて若干スライドさせて、図5(b)に示すように中
途に露出されている芯線5aが折曲されて余長部19が
形成されるようにする。この場合、余長部19には図示
するように内部絶縁体5bが残されているため、芯線5
aは露出しておらず、芯線5aが他の部分に短絡するこ
とを防止することができるようになる。
【0030】上記した本発明にかかるケーブル接続構造
では、同軸ケーブル5の編組線5cを外被5d上に折り
返すようにして、アース金具20を介してアース接続金
具22に電気的に接続するようにしていた。これに替え
て編組線5cをアース接続金具22に直接接続するよう
にしてもよい。このような構成を図8に示す。ただし、
図8(a)は同軸ケーブル5の編組線5cをアース接続
金具22に接続した状態のアース接続金具22の平面図
であり、同図(b)は同軸ケーブル5の編組線5cをア
ース接続金具22に接続する構成を示す一部拡大図であ
り、同図(c)は同軸ケーブル5をアース接続金具22
に固着した状態の正面図である。
【0031】図8(a)に示すように同軸ケーブル5の
編組線5cは、同軸ケーブル5の外被5d上に折り返さ
れることなくアース金具20の上縁から引き出されて、
アース接続金具22の平面部22cから切り起こされた
ハンダ付け片22dにハンダ付けされる。この状態が拡
大されて図8(b)に示されているが、ハンダ付け片2
2dに編組線5cが巻き付けられるようにしてハンダ付
けされている。また、アース接続金具22の両側には、
それぞれ第1側壁部22aおよび第2側壁部22eが立
設されている。この第1側壁部22aおよび第2側壁部
22eの上縁に形成された取り付け片は、回路基板15
を貫通して回路基板15に固着するためのものである。
この構成の詳細については、図13の説明において後述
する。
【0032】また、アース接続金具22には対向する一
対の細長い板状のガイドホルダ22bが形成されてお
り、ガイドホルダ22b間には嵌挿溝22fが形成され
るようになる。ガイドホルダ22bは、図8(c)に示
すように平面部22cより一段高い位置に形成されてお
り、ガイドホルダ22bにより形成された嵌挿溝22f
にガイド部17が嵌挿されることにより前記図2および
図3に示すように電源ケーブル6が固着される。電源ケ
ーブル6のケーブル取付構造の詳細については後述す
る。アース接続金具22から導出されている同軸ケーブ
ル5の先端には、図8(c)に示すように同軸端子部8
が設けられている。この同軸端子部8は、車内に設置さ
れた機器に装着されてアンテナ部1と機器とが同軸ケー
ブル5等を介して接続されるようになる。
【0033】次に、電源ケーブル6を取り付ける本発明
にかかるケーブル取付構造を図9および図10を参照し
ながら説明する。電源ケーブル6は、前記図2および図
3に示すように合成樹脂製のガイド部17により保持さ
れている。このガイド部17の構成は図14および図1
5の説明を行う際に詳細に説明するが、第1ガイド17
aと第2ガイド17bに半截されて形成されており、第
1ガイド17aと第2ガイド17bとは連結部17cに
より連結されている。連結部17cは折曲自在とされて
いるため、図9に示すように第1ガイド17aと第2ガ
イド17bとは面と面とが合わさる状態とすることがで
きる。この場合、第1ガイド17aと第2ガイド17b
の合わさる面には断面半円形状のS字状に折曲されてい
るガイド穴17dが形成されている。これにより、第1
ガイド17aと第2ガイド17bとの面と面とが合わさ
ることにより、ほぼ円形のガイド穴17dが形成される
ようになる。
【0034】そこで、第1ガイド17aと第2ガイド1
7bとを開いた状態にしておいて、一方のガイドのガイ
ド穴17dに電源ケーブル6を装着して、第1ガイド1
7aと第2ガイド17bとの面と面とが合わさるように
連結部17cを介して折り曲げると、S字状に折曲され
たガイド穴17d内に電源ケーブル6を保持することが
できるようになる。この状態において、ガイド部17を
図9に示すようにガイドホルダ22b間に形成された嵌
挿溝22f内に嵌挿していく。この場合、ガイド部17
の両側面には、対向する一対のガイドホルダ22bの端
縁が摺動可能な細長いレール溝が形成されており、ガイ
ド部17はガイドホルダ22bの端縁をレールとして嵌
挿溝22f内に摺動されていくようになる。
【0035】細長い板状のガイドホルダ22bの最奥部
は若干下方に傾斜するように曲げられて先端に係合縁が
形成されている。すなわち、図10(a)に示すように
ガイド部17をガイドホルダ22bに沿って嵌挿溝22
fの奥まで圧入することにより、ガイド部17のレール
溝に係合縁が食い込むようになる。これにより、ガイド
部17は嵌挿溝22fから抜け出ることが防止されるよ
うになる。さらに、第1ガイド17aと第2ガイド17
bとはガイドホルダ22bにより互いに密着するよう圧
接される。これにより、図10(b)に示すようにS字
状のガイド穴17dに保持された電源ケーブル6は、確
実にガイド部17により保持することができるようにな
る。
【0036】上記説明したガイド部17は基本的な構成
のガイド部とされたが、本発明のケーブル接続構造にお
いて拡張されたガイド部を用いるようにしてもよい。こ
のような拡張されたガイド部37を用いたケーブル接続
構造を適用した車載用アンテナにおけるアンテナベース
2の詳細構成を断面図で図11に示す。図11に示すア
ンテナベース2はガイド部37の構成だけが異なってい
るので、この構成についてだけ説明する。同軸ケーブル
5における編組線5cは外被5d上に折り返されたり、
あるいは、アース金具20の上縁から引き出されるよう
にされる。しかし、編組線5cは細い銅線を編組して構
成されていることから、その細い銅線の何本かがひげ上
に飛び出るおそれがある。このように飛び出たひげ上の
銅線がアース以外の部分に接触すると、編組線5cがア
ースを構成していることから信号や電源等をショートし
てしまうようになる。そこで、図11に示すガイド部3
7のようにガイド部37から接触防止羽38を延伸させ
て、編組線5cからひげが飛び出ていてもショートしな
いようにしている。
【0037】このため、回路基板15と同軸ケーブル5
および電源ケーブル6との関係を拡大して示す図12の
ように、接触防止羽38はガイド部37からアース接続
金具22の平面部22cにほぼ平行に延伸して設けられ
ている。ガイド部37の構成と、回路基板15の構成
と、アース接続金具22との構成とを図13に斜視図で
詳細に示す。図13に示すように、ガイド部37の第1
ガイド37aと第2ガイド37bの先端部から平面状の
第1接触防止羽38aと第2接触防止羽38bとが延伸
されている。この第1接触防止羽38aと第2接触防止
羽38bとは、第1ガイド37aの面と第2ガイド37
bとの面が図13に示すように合わされた際に、中央部
に挿通孔38cの形成された平面状の接触防止羽38と
なる。この接触防止羽38の幅はアース接続金具22に
おける第1側壁部22aと第2側壁部22eとの間隔よ
り若干狭くされる。そして、中央部に形成される挿通孔
38cは、ガイド部37をアース接続金具22の一対の
ガイドホルダ22bに嵌挿した際に、同軸ケーブル5の
内部絶縁体5bが挿通される孔となる。
【0038】このように同軸ケーブル5の内部絶縁体5
bが接触防止羽38の挿通孔38cに挿通されることに
より、アース金具20の上縁を越えて同軸ケーブル5の
編組線5cが飛び出ていても、接触防止羽38により遮
られるようになるため回路基板15に接触することはな
い。すなわち、編組線5cからひげが飛び出ていてもシ
ョートしないようになる。なお、ガイド部37の両側面
における第1接触防止羽38aあるいは第2接触防止羽
38bの下にそれぞれレール溝37hが形成されてい
る。このレール溝37hにアース接続金具22の一対の
ガイドホルダ22bの端縁を嵌挿して摺動していくこと
により、嵌挿溝22f内にガイド部37が嵌挿されるよ
うになる。
【0039】この細長い板状のガイドホルダ22bの最
奥部は図示するように若干下方に傾斜するように曲げら
れて先端に係合縁が形成されている。すなわち、ガイド
部37のレール溝37h内にガイドホルダ22bの端縁
を摺動させて嵌挿溝22fの奥まで圧入することによ
り、ガイド部37のレール溝37hに係合縁が食い込む
ようになる。これにより、ガイド部37は嵌挿溝22f
から抜け出ることが防止されるようになる。この際に、
第1ガイド37aと第2ガイド37bとはガイドホルダ
22bに圧接されて互いに密着するようになる。したが
って、図12に示すようにS字状のガイド穴37dに保
持された電源ケーブル6は、確実にガイド部37により
保持することができるようになる。この電源ケーブル6
の端部にはケーブル端子部9が設けられて、車内に設置
された機器に装着される。これにより、回路基板15に
機器から電源が供給されるようになる。なお、電源ケー
ブル6はホット側のラインを構成する一芯とされてお
り、アース側のラインは車体を利用している。
【0040】またアース接続金具22の両側には図示す
るように、第1側壁部22aと第2側壁部22eとが立
設されており、これらの一対の側壁部の上縁には取り付
け片がそれぞれ形成されている。この取り付け片は図1
2に示すように回路基板15を貫通して、回路基板15
にハンダ付け等されることにより、回路基板15とアー
ス接続金具22とは一体化される。この場合、回路基板
15におけるアース部がアース接続金具22に電気的に
接続される。さらに、アース接続金具22の平面部22
cにはハンダ付け片22dが切り起こされており、この
ハンダ付け片22dには、アース金具20のカシメ部2
0aから引き出された同軸ケーブル5の編組線5cがハ
ンダ付けされる。また、回路基板15には分波回路、合
波回路や増幅回路等を構成するパーツが設けられてい
る。
【0041】次に、拡張されたガイド部37の詳細構成
を図14および図15に示し、これらの図を参照しなが
らガイド部37の説明を行う。ただし、ガイド部37に
おける接触防止羽38を除去した構成は前記ガイド部1
7の構成と同様である。なお、図14(a)はガイド部
37の上面図であり、同図(b)はその平面図である。
また、図15(a)はガイド部37の下面図であり、同
図(b)はその拡大した側面図である。これらの図に示
すように、ガイド部37は合成樹脂を成形することによ
り形成されており、連結部37cで端縁同士が接合され
た第1ガイド37aと第2ガイド37bとを備えてい
る。この第1ガイド37aと第2ガイド37bからはそ
れぞれ平面状の第1接触防止羽38aと第2接触防止羽
38bとが延伸するように形成されている。この第1接
触防止羽38aと第2接触防止羽38bの対向する縁が
切り欠かれてそれぞれ切欠部38dが形成されている。
この切欠部38dは、図13に示すように第1ガイド3
7aと第2ガイド37bとの面を合わせた際に挿通孔3
8cが形成される切欠となる。
【0042】また、第1ガイド37aと第2ガイド37
bの合わさる面には、図14(b)に示すようにS字状
の断面半円形のガイド穴37dがそれぞれ線対称の形状
で形成されている。このガイド穴37d内には、図14
(b)に示すように複数の突起部37fが形成されてい
る。突起部37fの設けられる位置は、第1ガイド37
aと第2ガイド37bとで互い違いの高さに設けられて
いる。これにより、図13に示すようにガイド穴37d
内に同軸ケーブル5が装着されて第1ガイド37aと第
2ガイド37bとの面が合わせられた際に、同軸ケーブ
ル5が互い違いに設けられた突起部37fにより押圧さ
れるため、S字状のガイド穴37d内に同軸ケーブル5
を確実に保持することができるようになる。さらに、ガ
イド部37における合わさる面には、図14(b)に示
すように第1ガイド37aに係合孔37gが形成され、
第2ガイド37bには係合孔37gに係合するよう突出
している係合ボス37eが形成されている。この係合孔
37gと係合ボス37eにより、第1ガイド37aと第
2ガイド37bとは、ずれることなく面同士が合わせら
れるようになる。
【0043】さらに、第1ガイド37aと第2ガイド3
7bの側面の一方には、図15(b)に示すようにレー
ル溝37hが形成されている。図15(b)には第1ガ
イド37aが示されているので、第1ガイド37aにつ
いて説明すると、レール溝37hは第1接触防止羽38
aの下に第1ガイド37aの側面の全長にわたり形成さ
れており、レール溝37hの下に間隔をおいてレール溝
37hに平行に係合溝37iが側面の中途まで形成され
ている。第2ガイド37bにも第1ガイド37aと同様
にレール溝37hと係合溝37iが形成されている。そ
して、係合ボス37eを係合孔37gに係合するよう
に、第1ガイド37aと第2ガイド37bとを連結部3
7cにおいて折り曲げてガイド部37を構成すると、レ
ール溝37hはガイド部37の両側面に形成されている
ようになる。このレール溝37hには、前記したように
一対のガイドホルダ22bの端縁が嵌挿されて摺動可能
とされるが、ガイド部37をガイドホルダ22bの最奥
まで圧入した際に、アース接続金具22の平面部22c
における嵌挿溝22fの奥の幅が狭くされた部分が、ガ
イド部37の両側面に形成された係合溝37iに嵌挿さ
れるようになる。これにより、ガイドホルダ22bの最
奥部に形成された係合縁がガイド部37のレール溝37
hに食い込んでも、安定してガイド部37を嵌挿溝22
f内に保持することができるようになる。
【0044】上記の説明では、アース金具20に同軸ケ
ーブル5を固着する際に、アース金具20の複数箇所に
ポンチカシメ加工を施すようにしたが、本発明はこれに
限らず、アース金具20の周側面に孔部を複数設け、ア
ース金具20内に挿通された同軸ケーブル5の外被5d
上に折り返えされた編組線5cに孔部からハンダ付けす
るようにして固着するようにしてもよい。また、ガイド
部37におけるガイド穴37d内に形成される突起部3
7fの数は第1ガイド37aと第2ガイド37bとで2
カ所ずつとしたが、これに限るものではなく3カ所以上
としてもよく、また、第1ガイド37aと第2ガイド3
7bとで異なる数の突起部37fを設けるようにしても
よい。さらに、接触防止羽38の形状はほぼ矩形状とし
たが、これに限るものではなく、同軸ケーブル5が導入
されるアース接続金具22の部分をほぼ覆える形状であ
ればどのような形状であってもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、同軸ケー
ブルの先端における芯線がすべて露出しているのではな
く、先端部と中間部とが露出してその間には内部絶縁体
が残されているため、露出された中間部により張力を吸
収するための余頂部を形成しても、絶縁チューブを用い
ることなく芯線と回路基板とが短絡することを防止する
ことができる。このように絶縁チューブを不要とするこ
とができるため、絶縁チューブを取り付ける作業が不要
になると共に、内部絶縁体を一部残す作業は簡易な作業
であるため、余頂部を形成できるケーブル取り付け作業
を簡易な作業とすることができる。なお、芯線に形成す
る余頂部は芯線を折り返すようにして形成しても、同軸
ケーブルと回路基板との相対的な位置を横方向にスライ
ドすることにより形成してもよい。いずれにしても、そ
の作業は簡易な作業とすることができる。
【0046】さらに、第1ガイドと第2ガイドとに半截
されて形成されたガイド部を開いてS字状の溝内に電源
ケーブルを挟持し、このガイド部をアース接続金具に形
成された対向するガイドホルダ間に嵌挿するようにした
ので、電源ケーブルに張力が印加されても芯線が断線す
ることなく張力に耐えることができるようになる。この
場合、電源ケーブルはガイド部内に形成されたS字状溝
内に収納されているため、電源ケーブルを一定かつ十分
な保持力で保持することができると共に、電源ケーブル
を傷つけるおそれを防止することができる。また、電源
ケーブルはガイド部を開いてS字状溝内に収納して第1
ガイドと第2ガイドとをあわせるように組み立てて、ガ
イドホルダ間に嵌挿すればよく、その作業を簡易化する
ことができる。さらにまた、ガイド部に平面状の接触防
止羽を形成し、余長部が接触防止羽と回路基板との間に
位置するようにしたので、同軸ケーブルからひげ状の線
が飛び出ていたとしても接触防止羽で遮られて、回路基
板には接触しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるケーブル取付構造が適用された
車載用アンテナの全体構成を示す図である。
【図2】本発明にかかるケーブル取付構造が適用された
車載用アンテナにおけるアンテナベースの詳細構成を断
面図で示す図である。
【図3】本発明にかかるケーブル取付構造の実施の形態
を示す図である。
【図4】本発明のケーブル取付構造における同軸ケーブ
ルを取り付ける実施の形態を示す図である。
【図5】本発明のケーブル取付構造における同軸ケーブ
ルを取り付ける他の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明にかかるケーブル取付構造において同軸
ケーブルに施す加工を示す図である。
【図7】本発明にかかるケーブル取付構造においてアー
ス金具をアース接続金具に固着する構成を示す図であ
る。
【図8】本発明にかかるケーブル取付構造において編組
線をアース接続金具に直接接続する構成を示す図であ
る。
【図9】本発明にかかるケーブル取付構造において電源
ケーブルを取り付ける構成を示す図である。
【図10】本発明にかかるケーブル取付構造において電
源ケーブルを取り付ける構成を示す他の図である。
【図11】拡張されたガイド部を用いた本発明にかかる
他のケーブル取付構造を適用した車載用アンテナの構成
を示す図である。
【図12】本発明にかかる他のケーブル取付構造の実施
の形態を示す図である。
【図13】本発明にかかる他のケーブル取付構造におい
てガイド部と、回路基板と、アース接続金具の構成とを
示す斜視図である。
【図14】本発明にかかる他のケーブル取付構造におい
て拡張されたガイド部の構成を示す図である。
【図15】本発明にかかる他のケーブル取付構造におい
て拡張されたガイド部の構成を示す他の図である。
【図16】従来のケーブル接続方法を示す図である。
【図17】従来の他のケーブル接続方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ部 2 アンテナベース 3 ゴムパッド 4 取付ボルト 5 同軸ケーブル 5a 芯線 5b 内部絶縁体 5c 編組線 5d 外被 6 電源ケーブル 7 ベース金具 8 同軸端子部 9 ケーブル端子部 10 アンテナカバー 11 インサート金具 12 Oリング 13 取付ナット 14 接続金具 15 回路基板 16 ハンダ付け部 17 ガイド部 17a 第1ガイド 17b 第2ガイド 17c 連結部 17d ガイド穴 18 突起部 19 余長部 20 アース金具 20a カシメ部 20b 鍔部 20c ポンチ部 20d 上部筒状部 20e 下部筒状部 21 ケーブル挿通リング 22 アース接続金具 22a 第1側壁部 22b ガイドホルダ 22c 平面部 22d ハンダ付け片 22e 第2側壁部 22f 嵌挿溝 37 ガイド部 37a 第1ガイド 37b 第2ガイド 37c 連結部 37d ガイド穴 37e 係合ボス 37f 突起部 37g 係合孔 37h レール溝 37i 係合溝 38 接触防止羽 38a 第1接触防止羽 38b 第2接触防止羽 38c 挿通孔 38d 切欠部 100 車載用アンテナ 105b 内部絶縁体 105 同軸ケーブル 105d 外被 105c 編組線 105a 芯線 106 絶縁チューブ 115 回路基板 115a ハンダ付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−8025(JP,A) 特開 平1−243384(JP,A) 特開 昭63−66874(JP,A) 特開 昭57−71200(JP,A) 実開 平3−110880(JP,U) 実開 平2−50977(JP,U) 実開 昭64−10983(JP,U) 実開 昭62−76576(JP,U) 実開 昭60−150842(JP,U) 実開 昭54−1157(JP,U) 実開 昭53−151598(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/05 B60R 11/02 B60R 16/02 H01R 13/648

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブルの芯線が回路基板に接続さ
    れると共に、前記回路基板に固着されているアース接続
    金具に前記同軸ケーブルが取り付けられるケーブル取付
    構造であって、 前記同軸ケーブルの先端部において、前記芯線を覆って
    いる内部絶縁体が一部残るように取り除かれて、該芯線
    が先端部と中間部において露出されており、露出されて
    いる該先端部の芯線が前記回路基板に形成された取付孔
    に挿入されて接続されると共に、露出されている前記中
    間部の芯線が折り返されるように折曲されることにより
    余長部が形成されていることを特徴とするケーブル取付
    構造。
  2. 【請求項2】 同軸ケーブルの芯線が回路基板に接続さ
    れると共に、前記回路基板に固着されているアース接続
    金具に前記同軸ケーブルが取り付けられるケーブル取付
    構造であって、 前記同軸ケーブルの先端部において、前記芯線を覆って
    いる内部絶縁体が一部残るように取り除かれて、該芯線
    が先端部と中間部において露出されており、露出されて
    いる該先端部の芯線が前記回路基板に形成された取付孔
    に挿入されて固着されると共に、前記回路基板が前記同
    軸ケーブルの延伸方向に略直交する方向にスライドされ
    ることにより余長部が形成されていることを特徴とする
    ケーブル取付構造。
  3. 【請求項3】 ケーブルの芯線が回路基板に接続される
    と共に、前記回路基板に固着されているアース接続金具
    に前記ケーブルが取り付けられるケーブル取付構造であ
    って、 前記ケーブルの先端部を挟持するガイド部と、 該ガイド部を間に保持する一対のガイドホルダが形成さ
    れた前記アース接続金具とを備え、 前記ガイド部は、第1ガイドと第2ガイドとに半截され
    て形成され、該第1ガイドと該第2ガイドが合わさるそ
    れぞれの面に断面が半円形状のS字状に形成されたガイ
    ド穴が形成されており、前記第1ガイドと前記第2ガイ
    ドとを開いた状態において前記ガイド穴内に前記ケーブ
    ルが装着され、前記ガイド穴内に前記ケーブルが装着さ
    れた前記ガイド部が、前記アース接続金具に形成された
    前記一対のガイドホルダ間に嵌挿されて固着されている
    ことを特徴とするケーブル取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部の側面にレール溝が形成さ
    れて、該レール溝に前記ガイドホルダの端縁が摺動可能
    に係合されることにより前記ガイド部が前記ガイドホル
    ダ間に固着されており、前記ガイドホルダの最奥部の端
    部が内側に傾斜するよう折曲されることにより係止縁が
    形成されて、前記ケーブルが装着された前記ガイド部
    が、前記レール溝に係合された前記ガイドホルダの端縁
    に沿って嵌挿された際に、前記係止縁が前記レール溝に
    食い込んで係止するようにされていることを特徴とする
    請求項3記載のケーブル取付構造。
  5. 【請求項5】 前記第1ガイドと前記第2ガイドのそれ
    ぞれの面に形成された断面が半円形状のS字状の前記ガ
    イド穴内に、ケーブルを押圧するように突起が互い違い
    に形成されていることを特徴とする請求項3記載のケー
    ブル取付構造。
  6. 【請求項6】 前記ケーブルに加えて同軸ケーブルの芯
    線が前記回路基板に接続されると共に、前記回路基板に
    固着されている前記アース接続金具に前記同軸ケーブル
    が取り付けられるケーブル取付構造であって、 前記同軸ケーブルの先端部において、前記芯線を覆って
    いる内部絶縁体が一部残るように取り除かれて、該芯線
    が先端部と中間部において露出されており、露出されて
    いる該先端部の芯線が前記回路基板に形成された取付孔
    に挿入されて接続されると共に、露出されている前記中
    間部により余長部が形成されていることを特徴とする請
    求項3記載のケーブル取付構造。
  7. 【請求項7】 前記第1ガイドと前記第2ガイドから平
    面状の接触防止羽がそれぞれ延伸するように形成されて
    おり、該接触防止羽の切り欠かれた縁部により形成され
    る細長い挿通孔内に、該接触防止羽の平面と略直交して
    延伸する前記同軸ケーブルの露出された内部絶縁体が挿
    通されることにより、前記余長部が前記接触防止羽と前
    記回路基板との間に位置するようにされていることを特
    徴とする請求項3記載のケーブル取付構造。
JP2000033098A 2000-02-10 2000-02-10 ケーブル取付構造 Expired - Fee Related JP3321566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000033098A JP3321566B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 ケーブル取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000033098A JP3321566B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 ケーブル取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001223040A JP2001223040A (ja) 2001-08-17
JP3321566B2 true JP3321566B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=18557625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000033098A Expired - Fee Related JP3321566B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 ケーブル取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3321566B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3530502B2 (ja) * 2001-05-01 2004-05-24 小島プレス工業株式会社 ケーブル取り付け構造
KR100471484B1 (ko) * 2002-07-30 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차용 안테나 장착구조
JP2006121369A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Yokowo Co Ltd 車載用アンテナ
JP4881840B2 (ja) * 2007-11-26 2012-02-22 パナソニック株式会社 電子装置およびフレキシブル基板
JP5334528B2 (ja) 2008-10-30 2013-11-06 矢崎総業株式会社 アース処理端子上でのケーブル接続構造
JP6010412B2 (ja) 2012-09-26 2016-10-19 株式会社ヨコオ アンテナ装置
JP2016226048A (ja) * 2016-09-16 2016-12-28 株式会社ヨコオ アンテナ装置
JP6431160B2 (ja) * 2017-10-27 2018-11-28 株式会社ヨコオ アンテナ装置
CN108390141A (zh) * 2018-02-02 2018-08-10 莱尔德无线技术(上海)有限公司 天线组件
CN108390142A (zh) * 2018-02-02 2018-08-10 莱尔德无线技术(上海)有限公司 天线组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001223040A (ja) 2001-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7819694B2 (en) Electrical connector
JP3321566B2 (ja) ケーブル取付構造
KR20100129739A (ko) 후프 부재, 내부 전도체 터미널 및 동축 커넥터 제조 방법
JP3827650B2 (ja) シールド接続構造
JP5646974B2 (ja) 電気コネクタ
JPH1174036A (ja) 同軸ケーブル用コンタクト
JP5136259B2 (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ
JP2004319196A (ja) シールド接続構造
JP5191822B2 (ja) シールドコネクタ
JPH07161394A (ja) シールド電線のアース構造
US7351100B2 (en) Electric connector
JP3308809B2 (ja) ケーブル分岐コネクタ
US7708591B2 (en) Shield connector
US7476129B2 (en) Cable connector and method for assembling such a connector
US20020002009A1 (en) Insulation-displacement connection piece
JP6013105B2 (ja) コネクタ
JP2922781B2 (ja) コイル付きハーネス及びそれに用いる保護ケース並びに単線と撚り線の接続方法
JP3085439B2 (ja) シート電線に対する電線の固定方法および電線の固定構造
WO2014200069A1 (ja) フラットケーブルの接続構造
JP3257202B2 (ja) シールド電線のアース構造
JP2007311216A (ja) コネクタ
JP2007288930A (ja) 電気接続箱
JP2005109428A (ja) Led灯具及びled灯具とフラットケーブルの接続構造
JPH1174010A (ja) 車両ボデーへのアース接続装置
JP3054345B2 (ja) 電線圧接コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020611

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees