JP4353661B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に遊技盤交換時に遊技盤と共に交換する基板と、遊技盤交換に拘らず継続使用する基板と、これらの基板にコネクタを介して電気的に接続する配線とを備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明すると、通常、パチンコ遊技機を設置した遊技店にて台の入れ替えを行う場合には、遊技機枠に交換可能な状態で装着された遊技盤や、遊技盤上の可変表示装置の画像表示を制御する表示制御装置、発光装飾部材の発光を制御する装飾制御装置、遊技に伴う効果音を制御する音制御装置、遊技盤にて行われる遊技の統括的な制御、即ち他の制御装置に対する制御をも行う遊技制御装置を、別途用意した新遊技盤や、この新遊技盤に対応した各種制御装置に交換する。
そして、遊技機枠等の他、遊技球の発射に関する制御を行う発射制御装置、遊技球の排出に関する排出制御装置、パチンコ遊技機に備えられた各制御装置に対して電源を供給する電源装置は、共通部品としてそのまま継続使用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した表示制御装置、装飾制御装置、音制御装置、遊技制御装置は、コネクタを介して接続した配線により電源装置等と電気的にそれぞれ接続され、このようにして電源装置から各制御装置へ電源を供給したり、可変表示装置や発光装飾部材等の制御対象部を、遊技状態に応じて制御したりできるようにしている。そして、台の入れ替え作業においては、上記したコネクタを取り外して各制御装置から配線を離脱させ、その後、各制御装置を交換する。
しかし、例えば、電源装置側のコネクタを取り外して配線を離脱すると、配線は、交換後に処分する制御装置側に接続された状態になってしまうため、本来共通部品として使用可能な配線が、不用品として廃棄されてしまう虞がある。したがって、各制御装置の交換後、直ちに各制御装置と電源装置との接続を行うことができず、台の入れ替え作業に時間が掛かってしまうことが予想される。この台の入れ替え作業は、一度に多数のパチンコ遊技機に対して行われることが多く、尚且つ、営業終了時から次の営業開始時までの限られた時間で行なわれている。そのため、台の入れ替え作業に支障を生じる可能性のある事象を解消して、台の入れ替え作業をできるだけ効率良く行えるようにすることが求められていた。そして、既存の配線をパチンコ遊技機から取り外してしまうと、新品の配線を別途準備する必要があるので、台の入れ替えにかかるコストを上げてしまうことも懸念されていた。
【0004】
また、排出制御装置や発射制御装置も、コネクタを介して接続した配線により電源装置と電気的にそれぞれ接続され、このようにして、電源装置から各制御装置へ電源を供給したり、球排出機構や発射装置等の制御対象部を、遊技状態に応じて制御したりできるようにしている。そして、これらの配線も、排出制御装置や発射制御装置に着脱可能に取り付けられていので、前記遊技盤の交換の際に、排出制御装置や発射制御装置に接続された配線を離脱する必要が無くても、誤ってコネクタを取り外してこれらの配線を離脱してしまう虞があり、再び配線を接続する手間が生じることになるので、台の入れ替え作業に支障を与えることになり兼ねなかった。
【0005】
本発明は上記した事情に鑑み提案されたもので、その目的は、遊技盤交換の際に、電源装置等交換せずにそのまま継続使用する共通部品から、コネクタを介して接続した配線が取り外されないようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、遊技機枠に交換可能な状態で装着された遊技盤と、
前記遊技盤の交換時に遊技盤と共に交換される遊技盤固有基板と、
前記遊技盤の交換に拘らず継続使用可能な共通基板と、
前記遊技盤固有基板及び共通基板を電気的に接続し、両端部に横長な配線側コネクタが設けられ、前記遊技盤固有基板及び前記共通基板に対して離脱可能な配線と、
を備えた遊技機において、
前記共通基板を共通基板ボックスに内包し、
前記共通基板には、前記した横長な配線側コネクタが接続される複数の横長な基板側コネクタを上下複数段で横に並べた状態で配設し、
前記共通基板ボックスには、基板側コネクタを臨ませる開口部を開設し、該開口部を覆う箱形状のコネクタカバー部材を取り付け可能とし、
前記コネクタカバー部材は、共通基板ボックスの前記開口部を覆った状態で共通基板ボックスに当接する面から基板側コネクタに向いたコネクタ対向面までの寸法を、前記基板側コネクタに接続された状態の配線側コネクタが前記共通基板ボックス表面から突出する分の長さと同じ寸法に設定し、
該コネクタカバー部材には、前記配線を挿通可能な配線開口部を基板側コネクタが並べられた段毎に臨ませる横長状態で複数開設し、該配線開口部の縦方向の開口幅寸法を配線側コネクタの厚さよりも狭く設定し、配線開口部の端には、配線側コネクタの長手方向の長辺を縦向きにしつつ先端部を前記共通基板側となるコネクタカバー部材内部へ向けた状態で該配線側コネクタを挿通可能な縦長のコネクタ開口部を開設し、該コネクタ開口部と配線開口部とを連通し、
前記共通基板ボックスにコネクタカバー部材を取り付ける前の状態で、配線側コネクタを、該配線側コネクタが接続される基板側コネクタの位置が共通基板ボックスへの取付状態におけるコネクタカバー部材のコネクタ開口部から離れている順にコネクタ開口部へ通して配線をコネクタ開口部へ挿通し、該配線をコネクタ開口部から配線開口部に沿って移動するとともに、配線側コネクタを基板側コネクタへ接続し、
前記配線側コネクタを基板側コネクタへ接続したならば、コネクタカバー部材を共通基板ボックスへ取り付け、前記コネクタカバー部材の前記コネクタ対向面が前記配線側コネクタの配線引出面に当接する状態で、コネクタカバー部材により接続状態の配線側コネクタおよび基板側コネクタを覆って、配線側コネクタの取り外しを阻止するようにしたことを特徴とする遊技機である。
【0007】
なお、本発明において、遊技盤固有基板とは、遊技盤の機種毎に異なる機能(効果音の生成、画像の表示等)を制御するための基板を示す。具体的には、装飾制御装置に備えられた装飾制御基板、表示制御装置に備えられた表示制御基板、音制御装置に備えられた音制御基板、遊技制御装置に備えられた遊技制御基板を示す。
また、共通基板とは、遊技機の遊技に伴う機能のうち、遊技盤固有基板の制御する機能とは別の機能を制御するための基板を示す。具体的には、電源装置に備えられた電源基板、発射制御装置に備えられた発射制御基板、排出制御装置に備えられた排出制御基板を示す
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1とカード球貸ユニット2の正面図であり、図2は、その背面図である。
【0009】
パチンコ遊技機1は、大きな開口部を有する額縁状前面枠3の裏面に遊技盤収納フレーム4を固定し、該遊技盤収納フレーム4内に遊技盤5を着脱可能に装着し、遊技盤5の表面には、表示装置6、大入賞口7、一般入賞口8、…などを配設した遊技領域9を形成するとともに、左右上側に装飾ランプ10を備え、ガラス枠11の下の開閉パネル12には上皿13を、前面枠3の下部中央に下皿14を、下皿14の右側に発射操作ハンドル15を、左側に灰皿16をそれぞれ設けてある。
【0010】
一方、カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部20に挿入されたプリペイドカードのデータの読込・書込等を行うカードリーダライタと制御装置とが内蔵されている(何れも図示せず)。そして、このカード球貸ユニット2用の操作パネル21は前記上皿13に設けられ、該操作パネル21にはカード残高表示部22、球貸スイッチ23、カード返却スイッチ24等が設けられている。
【0011】
パチンコ遊技機1の裏側には、図2に示すように、裏機構盤30を取り付けてあり、この裏機構盤30における上部には、貸し球あるいは賞球として使用する遊技球を貯留する球貯留タンク31を設ける。球貯留タンク31の下方には、球貯留タンク31から導出した遊技球を整列させながら流下案内する球導出樋32を設け、この球導出樋32の出口に連通させて遊技球を貸し球や賞球として排出する球排出ユニット33を配設する。
【0012】
この球排出ユニット33の下側には、流路切換ユニット34を球排出ユニット33の球出口に連通させて設けてあり、流路切換ユニット34から排出された遊技球は、貸し球や賞球として上皿13や下皿14側に流下案内される。
【0013】
また、パチンコ遊技機1裏面の上下中央から少し上方であって左右略中央には、遊技盤5に取り付けられた表示装置6の後部が位置する。この他に、パチンコ遊技機1裏面には、パチンコ遊技機1における各種の制御を行う制御装置と、外部電源(図示せず)からパチンコ遊技機1で使用する各種電圧の直流電源を生成する電源装置40と、発射位置の遊技球を遊技領域9に向けて弾発する発射装置41とを設けてある。なお、電源装置40については後に詳述する。
【0014】
制御装置は、機能別に分けられて、遊技制御装置42、表示制御装置43、装飾制御装置44、音制御装置45、排出制御装置46、および発射制御装置47から構成され、接続ケーブル等の配線により各制御装置を、配線端部に設けたコネクタを介して電気的に接続している。
【0015】
そして、遊技制御装置42は、遊技の統括的な制御を行う制御装置である。表示制御装置43は、表示装置6の画像表示を制御する制御装置であり、表示装置6に電源を供給している。装飾制御装置44は、装飾ランプ10等の発光装飾部材の発光を制御する制御装置であり、この発光装飾部材に電源を供給している。音制御装置45は、効果音を生成する等、効果音に関する制御を行う制御装置である。排出制御装置46は、上記した球排出ユニット33の制御、より詳しくは、遊技制御装置42等からの信号に基づいてモータ(図示せず)の回転を制御し、所定数の遊技球を貸し球あるいは賞球として排出させる制御装置である。発射制御装置47は、発射操作ハンドル15の回動量に応じて発射装置41を制御し、回動量に対応した強さで遊技球を発射させる制御装置である。
【0016】
また、各制御装置は、図3の電源供給関係図に示すように、外部電源から電力供給を受ける電源装置40と電気的に接続し、電源装置40から遊技機能の制御に必要な各種電圧の直流電源を供給される。具体的には、遊技制御装置42に備えられた遊技制御基板、表示制御装置43に備えられた表示制御基板、装飾制御装置44に備えられた装飾制御基板、音制御装置45に備えられた音制御基板、発射制御装置47に備えられた発射制御基板、および排出制御装置46に備えられた排出制御基板を、電源装置40に備えられた電源基板に、両端部にコネクタを設けた配線をそれぞれ用いて電気的に接続する(いずれも図示せず)。なお、遊技制御装置42と排出制御装置46との間などのように、制御装置同士を信号用配線によって接続するが、信号用配線も同様に実施できるので、本実施形態では、電源供給用の配線について説明する。
【0017】
そして、このように機能別に分けられた制御装置のうち、遊技制御装置42、表示制御装置43、装飾制御装置44、および音制御装置45は、台の入れ替えに伴って遊技盤5と共に交換される。したがって、遊技制御基板、表示制御基板、装飾制御基板、および音制御基板は、本発明における遊技盤固有基板に相当する。一方、排出制御装置46および発射制御装置47は、台の入れ替えに拘わらず共通に使用できる制御装置であり、また、上記した電源装置40も台の入れ替えに拘らず共通に使用できる部品である。したがって、発射制御基板、排出制御基板、および電源基板は、本発明における共通基板に相当する。なお、図4は、台の入れ替え時に交換する遊技盤5および制御装置42,43,44,45を取り外した状態を示したものであり、上記した排出制御装置46、発射制御装置47、および電源装置40がパチンコ遊技機1裏面に残されている。
【0018】
次に電源装置40について説明する。
電源装置40は、前述のとおり、外部電源からパチンコ遊技機1で使用する各種電圧の直流電源を生成するためのものであり、図5に示すように、各制御装置42〜47と電気的に接続するためのコネクタ50…(本発明の共通基板側コネクタに相当)を複数配設した電源基板51を、縦長の電源基板ボックス52(本発明の共通基板ボックスに相当)に内包させて概略構成される。
【0019】
この電源基板ボックス52は、前後に分割して、前部をボックス蓋部53、後部をボックス底部54とし、下部に設けた係止片55と上部に設けた止め具56とによって、ボックス蓋部53をボックス底部54に開閉可能に係止して構成される。そして、ボックス蓋部53前面下部には、前記コネクタ50を覆うコネクタカバー部材57(本発明の接続状態維持手段、コネクタ接続状態維持機構に相当)をねじ等で止着してある。また、電源基板ボックス52の背面側(遊技盤5側)には、金属プレート等の導電性プレート58(図6(a)参照)を設けて、電源基板51からのノイズが遊技盤5や各制御装置に伝達することを防止している。
なお、本実施形態では、電源基板51に配設されたコネクタ50を雄コネクタ50a(本発明における基板側コネクタに相当)とし、配線端部に設けたコネクタ50を雌コネクタ50b(本発明における配線側コネクタに相当)として説明を進めるが、本発明は、これに限らず、電源基板51側のコネクタ50を雌コネクタ、配線端部側のコネクタ50を雄コネクタとしてもよい。
【0020】
電源基板51は、ボックス蓋部53側に向いた表面の下側にバックアップデータリセットスイッチ59を設けると共に、6個の雄コネクタ50a…を上下2段に分けて配設し、上段には4個、下段には2個の雄コネクタ50a…をそれぞれ横に並べた状態で配設する。そして、上段には、前記した4種類の遊技盤固有基板からの配線60a…を接続し、下段には、前記した2種類の共通基板からの配線60b…を接続する。
【0021】
このようにすると、一端を電源基板51に接続された配線60が、他端を遊技盤固有基板に接続される配線60aであるか、それとも共通基板に接続される配線60bであるかを一目にして判別することができる。なお、上記コネクタの上下段方向の配列順序はこれに限らず、上記したものと逆の配列、即ち、上段に2個の共通基板用コネクタ、下段に4個の遊技盤固有基板用コネクタを配設してもよい。また、電源基板51に配設されたコネクタの数は、前記した基板の数と合わせて6個とするが、電源基板51に接続する基板に対応できればよい。
【0022】
ボックス蓋部53は、前面下側に一段後退して形成された平面53aに、横長矩形状の開口部53bを開設すると共に、該開口部53bの左側には、バックアップデータリセットスイッチ用開口部53cを開設してある。なお、前記両開口部53b,53cは、電源基板51の雄コネクタ50aおよびバックアップデータリセットスイッチ59の配置に対応した位置に開設する。したがって、電源基板51を電源基板ボックス52に内包したまま、電源基板51上の雄コネクタ50aに配線60端部の雌コネクタ50bを嵌着することができる。また、バックアップデータリセットスイッチ59の先端に備えた押釦部をボックス蓋部53の平面53aから突出させることができ、したがって、電源基板51を電源基板ボックス52に内包したまま、バックアップデータリセットスイッチ59を操作することができる。
【0023】
そして、電源基板ボックス52の下部に係止片55を垂直下方に延設し、上部にはワンタッチ式の止め具56を設けてあるので、上記係止片55を裏機構盤30の係止受部(図示せず)に係合した後に止め具56の先端を裏機構盤30の止め孔(図示せず)内に嵌合し、止め具56の操作部を押圧すると、電源基板ボックス52を裏機構盤30に取り付けることができる。したがって、電源基板51は、遊技盤5との間にボックス底部54および導電性プレート58を介在させた状態で対向して配置される。言い換えると、電源基板51は遊技盤5と重合して配置される。
【0024】
さらに、電源基板ボックス52は、前述のとおり、図6(a)に示すように、ボックス蓋部53の平面53aに、開口部53bおよびコネクタ50…を覆うようにコネクタカバー部材57を取り付ける。このコネクタカバー部材57は、図6(b)に示すように、後面を開口した横長の箱形状の部材であり、前面に逆コの字状の挿通開口部65を開設する。そして、コネクタカバー部材57の左右側面の後端に耳片66,66をそれぞれ突出させ、この耳片66,66にコネクタカバー部材57止着用の孔67,67を開設する。
【0025】
挿通開口部65のうち、図中左側にて縦長に形成したコネクタ開口部68は、配線60端部の雌コネクタ50bを縦向きにしつつ雌コネクタ50b先端部をコネクタカバー部材57の後面側(内部)に向けた状態で貫通できるようにしてある。また、コネクタ開口部68の右端上部および右端下部には、横長に形成された配線開口部69,69をそれぞれ連設し、縦方向の開口幅寸法を、雌コネクタ50bの厚さよりも小さく、尚且つ、配線60の厚さ又は太さよりも大きい寸法にしてある。要するに、配線開口部69は、配線60を貫通させることができるが、雌コネクタ50bの貫通を阻止する幅(すなわち雌コネクタ50bを挿通不能とする大きさ)で開口されている。
【0026】
さらに、コネクタカバー部材57は、後面(後述するが、本発明における共通基板ボックスに当接する面に相当)から前部裏面(本発明におけるコネクタ対向面に相当)までの高さを、雌コネクタ50bの電源基板ボックス52表面から突出した部分の長さと同程度の寸法にしている。このようにすることで、コネクタカバー部材57を電源基板ボックス52へ止着したときに、コネクタカバー部材57の前部裏面が雌コネクタ50bの配線引出面に当接するようにしている。
【0027】
次に、上記のようなコネクタカバー部材57を電源装置40に取り付ける手順を説明する。
先ず、配線60端部に設けた雌コネクタ50bを、コネクタカバー部材57のコネクタ開口部68に、コネクタカバー部材57の前面側から通して、配線60をコネクタカバー部材57のコネクタ開口部68を貫通する状態にする。このとき、配線60は、電源基板51上の複数の雄コネクタ50a…のうち、右側の雄コネクタ50aに接続するものから順に通していくことが好ましい。
そして、接続しようとする電源基板51上の雄コネクタ50a位置に対応させるため、コネクタカバー部材57に貫通させた配線60を、上段の配線開口部69または下段の配線開口部69に沿って移動させる。その後、配線開口部69に移動させた配線60の端部の雌コネクタ50bを雄コネクタ50aに嵌着する。
これら一連の作業を、電源装置40の雄コネクタ50a…に接続する全ての配線60…について順次行い、全ての配線60…がコネクタカバー部材57の配線開口部69,69を貫通して電源基板51と接続している状態にする。
【0028】
そして、コネクタカバー部材57を配線60に沿って雌コネクタ50b側に移動し、雌コネクタ50bを覆うようにして後端をボックス蓋部53の平面53aに当接し、この状態で耳片66の孔67内にねじを挿入し、ねじを締め込むことにより、コネクタカバー部材57をボックス蓋部53に止着する。
【0029】
このようにして、電源装置40にコネクタカバー部材57を取り付けると、コネクタカバー部材57が雌コネクタ50bを覆うので、雌コネクタ50bを直接指で摘むことができない。このため、雌コネクタ50bを直接指で摘んで雄コネクタ50aから引き抜くという操作(通常取り外し操作)を行うこと阻止することができる。
また、コネクタカバー部材57の内部上面が雌コネクタ50bの配線引出面の一部に当接しているので、配線60を持って雌コネクタ50bを引き抜こうとしても引き抜きを阻止することができる。つまり、コネクタカバー部材57を取り付けると、電源基板51に接続されたコネクタ50…の接続状態を維持することができる。
【0030】
したがって、例えば、遊技盤5を交換する際に、交換作業者が電源装置40側から配線60を取り外そうとしても取り外すことができないので、遊技盤固有基板側から配線60を取り外す(離脱する)ことになる。そして、配線60は、共通基板である電源基板51側、つまり、電源装置40側に残ることになり、新しい遊技盤5および遊技盤固有基板に交換した後も継続して使用されるようにすることができる。また、遊技中に電源基板51から配線60を取り外して、制御装置への電源供給を遮断してしまうという不正行為を防ぐことができる。
【0031】
なお、コネクタカバー部材57はワンピースで構成した上記実施形態に限られない。例えば、複数の部品(例えば、2つのピース)に分割してコネクタカバー部材57を構成してもよい。この場合、配線60を貫通させる開口部で分割し、複数の部品にそれぞれ設けた切欠部を対向させることにより、開口部が形成されるように構成すると、配線60を切欠部で挟むようにするだけで開口部を貫通させることができる。したがって、雌コネクタ50bを電源基板51の雄コネクタ50aに接続した後にコネクタカバー部材57で覆うことができ、電源装置40組立時にコネクタカバー部材57の取付作業を簡易化し、組立作業の効率を向上させるようにすることができる。
【0032】
また、上記実施形態では、コネクタカバー部材57を採用し、このコネクタカバー部材57を本発明の接続状態維持手段、詳しくは、接続状態維持手段の下位概念であるコネクタ接続状態維持機構として本発明の実施形態を説明した。即ち、コネクタカバー部材57を電源基板51に取り付けてコネクタ50の接続状態を維持するようにした。
【0033】
しかし、本実施形態では、これに限らず、コネクタ接続状態維持機構、即ち、接続状態維持手段にコネクタカバー部材57とは別の機構を採用してもよい。例えば、図7(a)に示すように、一対の爪部材75,75を用いてコネクタ50の接続を維持するようにしてもよい。この爪部材75は、弾性変形可能な部材からなり、電源基板51から立設してコネクタ50の上下側面にそれぞれ沿うように配置され、先端に雌コネクタ50bを引っ掛ける爪先75aを有して構成される。そして、爪先75aは、雌コネクタ50bの配線引出面に当接する当接面を備えている。
【0034】
このような爪部材75を電源基板51上の雄コネクタ50a周辺に備えると、雌コネクタ50bを雄コネクタ50aに嵌着する際に、一対の爪部材75,75が雌コネクタ50bの先端に押されて外側に歪み、上下に押し広げられて、両爪先75a,75aが雌コネクタ50b上下側面を付勢する。そして、爪先75aを雌コネクタ50b上下側面に付勢したまま、雌コネクタ50bを雄コネクタ50aに完全に嵌着するまで押し込むと、爪先75aが雌コネクタ50b上下側面から外れると共に、爪部材75の歪みが取れて元の形に戻り、爪先75a,75aの当接面が常に雌コネクタ50bの配線引出面に当接する状態になる。したがって、雌コネクタ50bを直接指で摘んで、雄コネクタ50aから引き抜こうとしたり、配線60を掴んで雌コネクタ50bを雄コネクタ50aから引き抜こうとしたりしても、雌コネクタ50bに爪先75aが引っ掛かっているので、雌コネクタ50bを雄コネクタ50aから引き抜くことを阻止することができる。なお、電源基板51側に雌コネクタを設け、配線60端部側に雄コネクタを設けた場合でも、同様に爪部材75を採用することができる。
【0035】
また、図7(b)に示すように、コネクタ接続状態維持機構として、即ち、接続状態維持手段として、電源基板51に固定できるフランジ付雌コネクタ76、即ち、フランジ付コネクタを用いてもよい。このフランジ付雌コネクタ76は、先端部周辺にフランジ76aを備えたものであり、フランジ76aには電源基板51と当接する当接面76bと、フランジ76aを厚さ方向に貫通する孔76cとが設けられている。このようなフランジ付雌コネクタ76を用いると、フランジ付雌コネクタ76を雄コネクタ50aに完全に嵌着するまで押し込んで、当接面76bと電源基板51とを当接し、その後、ねじ77を孔76cに挿入し、ねじ77を締め込むことにより、フランジ付雌コネクタ76を電源基板51に止着することができる。したがって、フランジ付雌コネクタ76を直接指で摘んで、雄コネクタ50aから引き抜こうとしたり、配線60を掴んでフランジ付雌コネクタ76を雄コネクタ50aから引き抜こうとしたりしても、フランジ付雌コネクタ76が電源基板51に止着されているので、フランジ付雌コネクタ76を雄コネクタ50aから引き抜くことを阻止することができる。
なお、電源基板51側に雌コネクタを設け、配線60端部側に雄コネクタを設けた場合でも、雄コネクタの配線引出面周辺にフランジを設け、このフランジに開設した孔にねじを挿入し、ねじを締め込むことにより、雄コネクタを電源基板51側に接続した状態を維持することができる。
【0036】
さらに、コネクタ接続状態維持機構として、即ち、接続状態維持手段として、コネクタの一種であり、雄コネクタおよび雌コネクタの嵌着部分に抜け防止のための形状を備えた所謂ワンウェイコネクタを用いてもよい。
【0037】
ここで、ワンウェイコネクタの抜け防止形状について説明する。ワンウェイコネクタ80は、図7(c)に示すように、配線60を接続する側を雄コネクタ80a、基板に配設する側を雌コネクタ80bとしているコネクタであり、主にプラスチック等の弾性変形可能な材料からなる。
雌コネクタ80bは、楔状の突起81,81を、雄コネクタ80aを嵌着する窪み部82の左右各内側面にそれぞれ設ける。これらの突起81,81は、雄コネクタ80aの差し込み方向に向かって次第に突出する状態で形成され、左右各内側面途中に下向きの平面81aを設けて下端としている。そして、これらの突起81の基部83,83には、突起81の両側面に沿うようにして切欠き84,84を形成し、さらに、これらの切欠き84,84を雌コネクタ50b上面から窪み部82底部まで形成して、両突起基部83,83が左右に反って拡がるようにしている。
一方、雄コネクタ80aは、楔状の切欠き85,85を、雌コネクタ80bに嵌着する嵌着部86の左右各側面にそれぞれ設ける。これらの切欠き85,85は、前記突起81,81が嵌合可能な形状を有しており、雌コネクタ80bへの差し込み方向に向かって次第に深くなる状態で形成され、左右各側面途中に下向きの平面85aを設けて下端としている。
【0038】
これらの構成を備えたワンウェイコネクタの雌コネクタ80bを雄コネクタ80aに嵌着すると、雌コネクタ80bの両突起81,81が雄コネクタ50aの嵌着部86に押され、突起基部83が弾性変形して左右に反って外側に拡がると共に、突起81,81が雄コネクタ80aの左右両側面を付勢する。そして、この状態で雄コネクタ80aを完全に嵌着するまで押し込むと、突起81先端が切欠き85に入ると同時に、突起基部83の歪みが取れて元の形に戻り、突起81下端の平面81aが切欠き85下端の平面85aに当接する状態になる。したがって、雄コネクタ80aを直接指で摘んで、雌コネクタ80bから引き抜こうとしたり、配線60を掴んで雌コネクタ80bを雄コネクタ80aから引き抜こうとしたりしても、切欠き85に突起81が引っ掛かっているので、雄コネクタ80aを雌コネクタ80bから引き抜くことを阻止することができる。
なお、電源基板51側に雄コネクタを設け、配線60端部側に雌コネクタを設けるタイプのワンウェイコネクタでも同様の効果を有する。
【0039】
ところで、前記した実施形態では、共通基板である電源基板51と配線60とを、コネクタ50を介して接続し、コネクタカバー部材57等の接続状態維持手段を設けることで、遊技盤5を交換する際に、電源基板51から配線60を取り外されることなく継続使用されるようにしたが、本発明はこれに限定されない。
【0040】
例えば、電源基板51と遊技盤5との間に配線空間を形成し、電源基板51に一端を接続した配線60を上記配線空間に通すことで、遊技盤5を交換する際に、電源基板51に接続されて配線空間に通した配線60が取り外されることなく当該配線60が継続使用されるようにしてもよい。以下、このように構成した第2実施形態について説明する。
【0041】
図8は、本発明の第2実施形態であるパチンコ遊技機1とカード球貸ユニット2の背面図、図9は電源装置の上部断面拡大図であり、図8中に示した電源装置40のA−A断面拡大図である。
第2実施形態におけるパチンコ遊技機1は、基本的には前記実施形態と同じ構成であるが、電源装置40について異なる。以下、この電源装置40について説明する。
【0042】
第1実施形態では、電源装置40の下側に配線60を接続するためのコネクタ50を設けていたが、第2実施形態では、このコネクタ50を電源装置40の上側に設けている。即ち、電源装置40は、電源基板51のボックス蓋部53側に向いた表面の上側に6個の雄コネクタ50a…を上下2段に配設し、上段には4個、下段には2個の雄コネクタ50a…をそれぞれ横に並べた状態で配設する。そして、上段には、前記した4種類の遊技盤固有基板を接続し、下段には、前記した2種類の共通基板を接続する。なお、上記コネクタ50の上下段方向の配列順序はこれに限らず、上記したものと逆の配列であってもよい。
【0043】
また、ボックス蓋部53は、前面上側にて一段後退して形成された平面53aに、横長矩形状の開口部53bを、上端に沿うようにして備え、電源基板ボックス52内部の電源基板51上部に設けた雄コネクタ50aに、配線60端部に設けた雌コネクタ50bが到達できるようにする。
【0044】
さらに、電源装置40の裏面側に設けた導電性プレート58には、配線60を貫通させるための開口部90を、電源装置40上部よりも上側に位置するように開設する。この開口部90は、予め複数の配線60が貫通していても配線60端部の雌コネクタ50bが十分余裕を持って通過できる程度に開口されたものであればよい。
【0045】
このような構成にして、配線60端部の雌コネクタ50bと電源基板51の雄コネクタ50aとを嵌着して、配線60の一端を電源装置40に接続すると、配線60は電源基板51から電源装置40上部を通ってから、導電性プレート58の開口部90を貫通し、裏機構盤30と電源装置40との間に形成された空間(配線空間)91を通って各制御装置42〜47に接続される。したがって、配線60を電源装置40の表側から取り外し難くなり、遊技盤5を交換する際に電源基板51側から配線60を取り外されることなく、配線60を継続して使用することができる。
【0046】
なお、導電性プレート58の遊技盤5側、即ち配線空間90側の面上に配線係止部(図示せず)を設けて、配線空間90に通される配線60を導電性プレート58の配線空間側90に係止してもよい。さらに、前述したようなコネクタカバー部材57を、配線60を貫通させた状態で電源基板ボックス52に取り付け、雌コネクタ50b…を覆うようにしてもよい。
【0047】
ところで、上記した2つの実施形態では、電源基板51表面のボックス蓋部53側に雄コネクタ50aを配設し、この雄コネクタ50aを配線60端部の雌コネクタ50bに嵌着することで、配線60を電源基板51に接続していたが、本発明はこれに限定されない。
【0048】
例えば、図10に示すように、コネクタ50を電源装置40の裏面側(遊技盤5側)に取り付けて、遊技盤5の位置する側から配線60を電源基板51に接続してもよい。即ち、電源基板51は、遊技盤5と重合して配置され、この電源基板51の遊技盤5側表面の下端に雌コネクタ50bを、前記実施形態と同様に、6個の雄コネクタ50a…を上下2段に分けて配設し、上段には4個、下段には2個の雄コネクタ50a…をそれぞれ横に並べた状態で配設する。そして、電源基板ボックス52のボックス底部54には、裏面下側に雌コネクタ50bが貫通できる程度の開口部95を、雄コネクタ50aと対向する位置に開設する。さらに、導電性プレート58にも、同様に、雌コネクタ50bが貫通できる程度の開口部96を、ボックス底部54の開口部95と対向する位置に開設する。
【0049】
このような構成にして、雌コネクタ50bと雄コネクタ50aとを嵌着して、配線60の一端を電源基板51に接続すると、配線60端部の雌コネクタ50bはボックス底部54および導電性プレート58を、それぞれに設けた開口部95,96の位置で貫通する状態になる。そして、配線60は、導電性プレート58と遊技盤5との間の空間を通ることができる。したがって、雌コネクタ50bが電源装置40と裏機構盤30との間の空間に隠れるようにして位置するので、雌コネクタ50bが見え難く、位置を確認しにくくなり、遊技盤5の交換時に電源装置40側の雌コネクタ50bを取り外すことを防ぐことができる。
【0050】
また、上記した各実施形態における電源基板ボックス52自体に配線60を保持する配線保持部97を設けてもよい。例えば、電源基板ボックス52は、図11に示すように、ボックス蓋部53の右側面下端から逆コの字状に形成した配線保持部97を、ボックス右側面と対向する状態で設ける。この配線保持部97は、内側空部を配線保持領域98とし、上部に配線60を差し入れられる程度の開口99を設けて、この開口99を配線保持領域98と連通して設けられている。
このようにすると、開口99から配線60を差し入れて、配線保持領域98を貫通する状態で配線60を配線保持部97に保持することができる。したがって、配線60は、電源基板ボックス52の近く、即ち、電源基板51近傍にある部分を電源基板ボックス52側面に保持されるので、配線60に設けられたコネクタ50だけでなく、配線60の電源基板51近傍部分も電源ボックスに保持することになり、遊技盤5交換時に配線60が電源基板51側から取り外されることを一層防ぐことができる。
【0051】
さらに、配線60の被覆膜に着色したり、配線60の電源基板51近傍部分にシールやタグ等の識別用部品を取り付けたりして、遊技盤5の交換作業時に、交換作業者が電源基板51から取り外さない配線60を一目にして識別できるようにしてもよい。
【0052】
また、上記配線60に螺旋コード(所謂ばね配線)を適用すると、配線60を遊技盤固有基板から取り外した際に、配線60の見かけ上の長さが縮むので、再び配線60を接続するまで、コンパクトにした状態でパチンコ遊技機1に取り付けておくことができるので好ましい。
【0053】
本発明は、パチンコ遊技機に限らず、遊技盤交換時に遊技盤と共に交換する基板と、遊技盤交換に拘らず継続使用する基板と、これらの基板にコネクタを介して電気的に接続する配線とを備えた遊技機であれば適用できる。例えば、アレンジボール遊技機や雀球遊技機にも適用できる。
【0054】
また、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、遊技機枠に交換可能な状態で装着された遊技盤と、遊技盤の交換時に遊技盤と共に交換される遊技盤固有基板と、遊技盤の交換に拘らず継続使用可能な共通基板と、遊技盤固有基板及び共通基板を電気的に接続し、両端部に横長な配線側コネクタが設けられ、遊技盤固有基板及び共通基板に対して離脱可能な配線とを備えた遊技機において、共通基板を共通基板ボックスに内包し、共通基板には、前記した横長な配線側コネクタが接続される複数の横長な基板側コネクタを上下複数段で横に並べた状態で配設し、共通基板ボックスには、基板側コネクタを臨ませる開口部を開設し、該開口部を覆う箱形状のコネクタカバー部材を取り付け可能とし、コネクタカバー部材は、共通基板ボックスの前記開口部を覆った状態で共通基板ボックスに当接する面から基板側コネクタに向いたコネクタ対向面までの寸法を、基板側コネクタに接続された状態の配線側コネクタが共通基板ボックス表面から突出する分の長さと同じ寸法に設定し、該コネクタカバー部材には、配線を挿通可能な配線開口部を基板側コネクタが並べられた段毎に臨ませる横長状態で複数開設し、該配線開口部の縦方向の開口幅寸法を配線側コネクタの厚さよりも狭く設定し、配線開口部の端には、配線側コネクタの長手方向の長辺を縦向きにしつつ先端部を共通基板側となるコネクタカバー部材内部へ向けた状態で該配線側コネクタを挿通可能な縦長のコネクタ開口部を開設し、該コネクタ開口部と配線開口部とを連通し、共通基板ボックスにコネクタカバー部材を取り付ける前の状態で、配線側コネクタを、該配線側コネクタが接続される基板側コネクタの位置が共通基板ボックスへの取付状態におけるコネクタカバー部材のコネクタ開口部から離れている順にコネクタ開口部へ通して配線をコネクタ開口部へ挿通し、該配線をコネクタ開口部から配線開口部に沿って移動するとともに、配線側コネクタを基板側コネクタへ接続し、配線側コネクタを基板側コネクタへ接続したならば、コネクタカバー部材を共通基板ボックスへ取り付け、コネクタカバー部材のコネクタ対向面が配線側コネクタの配線引出面に当接する状態で、コネクタカバー部材により接続状態の配線側コネクタおよび基板側コネクタを覆って、配線側コネクタの取り外しを阻止するので、遊技盤を交換する際に、共通基板に接続されている配線が、コネクタを直接指で摘んで引き抜くという操作によっては取り外されることなく当該配線を継続使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の電源供給関係図である。
【図4】 遊技盤交換時の交換部品を取り外した状態のパチンコ遊技機の背面図である。
【図5】 電源装置の正面図である。
【図6】 (a)は電源装置の下部断面拡大図、(b)はコネクタカバー部材の正面図である。
【図7】 コネクタ接続状態維持機構の例を示した図であり、(a)は爪部材を備えた電源装置の下部断面拡大図、(b)はフランジ付コネクタを備えた電源装置の下部断面拡大図、(c)はワンウェイコネクタの正面図、(d)はワンウェイコネクタの雌コネクタの平面図である。
【図8】 第2実施形態のパチンコ遊技機の背面図である。
【図9】 第2実施形態における電源装置の上部断面拡大図である。
【図10】 第3実施形態の電源装置の下部断面拡大図である。
【図11】 電源基板ボックスに備えられた配線保持部の拡大図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 カード球貸ユニット
3 前面枠
4 遊技盤収納フレーム
5 遊技盤
6 表示装置
7 大入賞口
8 一般入賞口
9 遊技領域
10 装飾ランプ
11 ガラス枠
12 開閉パネル
13 上皿
14 下皿
15 発射操作ハンドル
16 灰皿
20 カード挿入部
21 操作パネル
22 カード残高表示部
23 球貸スイッチ
24 カード返却スイッチ
30 裏機構盤
31 球貯留タンク
32 球導出樋
33 球排出ユニット
34 流路切換ユニット
40 電源装置
41 発射装置
42 遊技制御装置
43 表示制御装置
44 装飾制御装置
45 音制御装置
46 排出制御装置
47 発射制御装置
50 コネクタ
50a 雄コネクタ
50b 雌コネクタ
51 電源基板
52 電源基板ボックス
53 ボックス蓋部
53a 平面
53b 開口部
53c バックアップデータリセットスイッチ用開口部
54 ボックス底部
55 係止片
56 止め具
57 コネクタカバー部材
58 導電性プレート
59 バックアップデータリセットスイッチ
60 配線
60a 遊技盤固有基板側
60b 共通基板側
65 挿通開口部
66 耳片
67 孔
68 コネクタ開口部
69 配線開口部
75 爪部材
75a 爪先
76 フランジ付雌コネクタ
76a フランジ
76b 当接面
76c 孔
77 ねじ
80 ワンウェイコネクタ
80a 雄コネクタ
80b 雌コネクタ
81 突起
81a 平面
82 窪み部
83 突起基部
84 切欠き
85 切欠き
85a 平面
86 嵌着部
90 開口部
91 配線空間
95 開口部
96 開口部
97 配線保持部
98 配線保持領域
99 開口

Claims (1)

  1. 遊技機枠に交換可能な状態で装着された遊技盤と、
    前記遊技盤の交換時に遊技盤と共に交換される遊技盤固有基板と、
    前記遊技盤の交換に拘らず継続使用可能な共通基板と、
    前記遊技盤固有基板及び共通基板を電気的に接続し、両端部に横長な配線側コネクタが設けられ、前記遊技盤固有基板及び前記共通基板に対して離脱可能な配線と、
    を備えた遊技機において、
    前記共通基板を共通基板ボックスに内包し、
    前記共通基板には、前記した横長な配線側コネクタが接続される複数の横長な基板側コネクタを上下複数段で横に並べた状態で配設し、
    前記共通基板ボックスには、基板側コネクタを臨ませる開口部を開設し、該開口部を覆う箱形状のコネクタカバー部材を取り付け可能とし、
    前記コネクタカバー部材は、共通基板ボックスの前記開口部を覆った状態で共通基板ボックスに当接する面から基板側コネクタに向いたコネクタ対向面までの寸法を、前記基板側コネクタに接続された状態の配線側コネクタが前記共通基板ボックス表面から突出する分の長さと同じ寸法に設定し、
    該コネクタカバー部材には、前記配線を挿通可能な配線開口部を基板側コネクタが並べられた段毎に臨ませる横長状態で複数開設し、該配線開口部の縦方向の開口幅寸法を配線側コネクタの厚さよりも狭く設定し、配線開口部の端には、配線側コネクタの長手方向の長辺を縦向きにしつつ先端部を前記共通基板側となるコネクタカバー部材内部へ向けた状態で該配線側コネクタを挿通可能な縦長のコネクタ開口部を開設し、該コネクタ開口部と配線開口部とを連通し、
    前記共通基板ボックスにコネクタカバー部材を取り付ける前の状態で、配線側コネクタを、該配線側コネクタが接続される基板側コネクタの位置が共通基板ボックスへの取付状態におけるコネクタカバー部材のコネクタ開口部から離れている順にコネクタ開口部へ通して配線をコネクタ開口部へ挿通し、該配線をコネクタ開口部から配線開口部に沿って移動するとともに、配線側コネクタを基板側コネクタへ接続し、
    前記配線側コネクタを基板側コネクタへ接続したならば、コネクタカバー部材を共通基板ボックスへ取り付け、前記コネクタカバー部材の前記コネクタ対向面が前記配線側コネクタの配線引出面に当接する状態で、コネクタカバー部材により接続状態の配線側コネクタおよび基板側コネクタを覆って、配線側コネクタの取り外しを阻止するようにしたことを特徴とする遊技機。
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