JP2004344481A - 遊技機 - Google Patents

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Shoji Izawa
尚司 井澤
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Abstract

【課題】基板の着脱が容易な配置構造とすること、その場合の取付け、取り外しの安全性を確保すること。
【解決手段】実施形態に係る遊技機の第1の表示部130等に関する制御は、主制御基板を含む電子部品からなる各種制御回路によって行われており、この主制御基板等は、ボックス2に収容されていると共に、このボックス2は筐体の内部に引出し式に取付けられている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に遊技を制御する主制御基板等の取付構成に特徴がある遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等の遊技機においては、遊技者が一枚又は複数枚のメダルをその投入口に投入しスタートレバーをオンすることで、左右中の各リールが回転し、遊技が開始される。
そして遊技者が特定の図柄を狙って各リールの停止ボタンを操作し各リールを停止させた場合に、入賞ライン上に入賞の図柄が揃っている場合には、「当り」となる。
前記スタートレバーのオン、そのオンに基く当り図柄の抽選、前記各リールの各回転の開始、停止等は、主制御基板等によって制御されており、従来、この主制御基板等は、遊技機を構成する筐体にカバー等を介してネジ止めされていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−170249号公報(第2頁段落0005、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の遊技機において、前記スタートレバー、停止ボタン、各リール等に関し、それらの動作が不調の場合、前記主制御基板等もチェックする必要がある。
しかし、このようなチェックは、筐体から前記基板等を取外したり、カバーを取外して行う場合が多く、ネジ止め方式の場合には、煩雑な作業となっていた。
また、主制御基板等を構成する回路部品の保守点検、交換、修理等の場合も、ネジの取外し、取付けが必要となる場合があった。
【0005】
そこで、本願発明は上記課題に鑑みなされたもので、主制御基板等の着脱が容易な遊技機を提供すること、その場合の取付け、取外しの安全性を確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、遊技を制御する主制御基板を含む電子部品が筐体に取付けられた遊技機において、前記主制御基板を含む電子部品を収容するボックスが前記筐体に引き出し式に取付けられることを特徴とした(請求項1に記載の発明)。
従来例のネジ止め方式に対し、前記基板等の着脱、保守点検、修理、交換が容易となる。
【0007】
上記発明において、上方に開口する開口部を有し、その開口端位置にフランジ部を形成したボックスと、前記フランジ部をガイドするガイドレール部を有し、前記フランジ部又は前記ガイドレール部の何れか一方に係止部を、何れか他方に被係止部を設けたことを特徴とした(請求項2に記載の発明)。
前記ガイドレール部から前記ボックスを引出す場合には、前記ボックスのフランジ部がガイドレール部を移動するが、前記フランジ部の係止部と前記ガイドレール部の被係止部が係止状態となるため、その状態でボックスを取外すための持ち手を離しても、ボックスを落下させることがない。また、持ち手をボックス自体に持ち替えてボックスを取外すことができる。
【0008】
この発明において、前記係止部は、前記フランジ部に形成された下向きラウンド状片からなり、前記被係止部は前記ラウンド状片が係止可能な孔であることを特徴とした(請求項3に記載の発明)。
前記係止部は、下向きラウンド状片であることから、前記被係止部を構成する孔にスムースに係止可能となり、また、前記ボックスのフランジ部がレール部を移動する場合には、滑り易くなっている。
【0009】
上記各発明において、前記ガイドレール部には、前記フランジ部と前記ガイドレール部との間隔を規制するための規制部が形成されていることを特徴とした(請求項4に記載の発明)。
この規制部が前記ボックスの取付け、取外しの際の押えとして機能する。
【0010】
上記発明において、前記ガイドレール部は、前記筐体を区画する中板の裏面に取付けられていることを特徴とした(請求項5に記載の発明)。
ガイドレール部を中板裏面のどの部分にも取付けられる設計に応じた取付けが可能となり、中板の裏面を有効に活用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記発明の実施形態に係る遊技機を図面に基づいて説明する。
図1は遊技機の正面図、図2は同側面図、図3は遊技機の筐体内部の正面図、図4は主制御基板を含む電子部品を収容するボックス及びガイドレール部の分解斜視図である。
なお、これらの各図、後述の各図において、同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
【0012】
実施形態に係る遊技機1は、主キャビネット10及び副キャビネット11からなる筐体12と、前記主キャビネット10のメインドア13を備えている。
そのメインドア13の正面には、例えば回転リールによる遊技が行われる第1の表示部130、紙幣挿入口131、前記第1の表示部130で行われる遊技に使用される各種ボタンを配列したコントロールパネル132、コイントレイ133が配置されている。
また前記副キャビネット11のドア110には、前記第1の表示部130で行われる遊技のルール等が表示される第2の表示部111が配置されている。
そして、前記第1の表示部130等に対する制御は、主制御基板を含む電子部品からなる各種制御回路によって行われている。
この主制御基板を含む電子部品(以下、基板)は、図3に示したように前記筐体12の内部に収容されており、以下、基板(図示せず)を収容する場合の構成例につき、詳細に説明する。
【0013】
前記基板は、ボックス2に収容されていると共に、このボックス2は筐体12に対して引出し式に取付けられている。
詳細には、図3及び図4に示したように、前記ボックス2は、前記第1の表示部130を構成するメインリール130Aを載せるため、筐体12を区画する中板(ミドルボード)12Aの裏面に固定されるガイドレール部3を介して、取付けられている。
なお、図3中、符号「4」は紙幣識別機、符号「5」は電源ボックスを示し、図4中、符号「6」は前記ミドルボード12Aを筐体12に取付けるためのステイを示す。
【0014】
前記ボックス2は、図4に示したように略長方体状に形成され、その内部に基板を収容するもので、上方には開口部20が設けられている。この開口部20の開口端に位置する2辺21,21には、外側に張り出したフランジ部22,22が形成されている。
これら一対のフランジ部22,22はそれぞれ略同一構成であるので、一方のフランジ部22を他方のフランジ部22に代表させて説明する。
【0015】
前記フランジ部22には、前記ガイドレール部3の被係止部(詳細は後述)と係係止する係止部として、2箇所に第1のラウンド状片220と第2のラウンド状片221(以下、それぞれ単にラウンド状片という)が設けられている。
これらのラウンド状片220,221は、フランジ部22に所定形状の切込みを入れて、その切込み部分を下方向に折曲げ加工したもので、下向きのラウンド状に形成されている。
なお、前記ボックス2の正面23には、図5に示したように、前記基板と前記メインリール130A等との接続用の各種コネクタ、拡張スロットル等が取付けられている。
【0016】
前記ガイドレール部3は、図4に示したように、一対のレール30,30からなり、それぞれ略同一に構成されているので、一方のレール30を他方のレール30に代表させて説明する。
このレール30は、前記ボックス2のフランジ部22を支持すると共に、前記ボックス2の取付け、又は取外しの際のガイドとなるもので、レール30の長さ及び幅寸法は、前記フランジ部22と略同一である。
また前記レール30は、その横断面が略横開きコ字状に加工され、その横開き空間300を前記フランジ部22が移動できるようになっている。
【0017】
前記レール30の上面31には前記ミドルボード12Aの裏面に対する取付片310が形成されている。また、ガイドレール部3に形成される規制部として、前記取付片310と前記上面31の両端部間が切欠かれて略V字状の第1の折曲片311、第2の折曲片312(以下、それぞれ単に折曲片という)が形成されている。
前記レール30の下面32には、前記ラウンド状片220,221に対応する被係止部として、前記ラウンド状片220,221を係止可能な第1の孔320,第2の孔321(以下、それぞれ単に孔という)が形成されている。
これらの孔320,321は前記折曲片311,312の頂部311A,312Aに対して、それぞれ前方に設けられている(後述の図6(A)参照)。
また、各孔320,321は、前記ラウンド状片220,221に対し、遊びが形成できるように、大きめに形成されている。
前記折曲片311,312の頂部311A,312Aと前記下面32との間には間隔d(後述の図6(A)参照)が形成できるようにされている。その間隔dは前記ラウンド状片220,221が前記孔320,321から脱した状態(後述の図6(B)参照)において、前記フランジ部22の上面と前記折曲片311,312の頂部311A,312Aが接する程度に設定されている。
なお、前記ボックス2の取付け、又は取外しの際に、前記ボックス2を移動をスムースにするため、後述の図6(B)の状態において、前記フランジ部22の上面と前記折曲片311A,312Aの頂部との間に数ミリメートルの遊びを形成することが好ましい。
また、前記レール30の下面32の両端部には、ガイド片322,323が形成され、前記ボックス2を前記ガイドレール部3に挿入し易くしている。
【0018】
以上のように構成された前記ボックス2は、前記ガイドレール部3によって引き出し式に構成されており、また前記開口部20を覆うカバーも必要とされないことから、基板の保守点検、修理、回路部品の交換等が容易である。
また、前記ボックス2及びガイドレール部3は、ミドルボード12Aの裏面に配置されていることから、ガイドレール部3をミドルボード12Aの裏面のどの部分にも取付けられる設計に応じた取付けが可能となり、そのミドルボード12Aの裏面側空間を有効に活用できる。
また、基板の制御対象であるメインリール130A等の近傍に配置することができるため、配線(ハーネス)等を短くすることで、配線用のスペースも省略でき、保守点検の際の煩雑さも軽減させることができる。
なお、前記ガイドレール部3の各レール30の各構成311,312等は、線対称に成形されているので、各レール30をミドルボード12A裏面に固定する場合には、それらの前後にとらわれることはない。
【0019】
さらに、前記ボックス2及びガイドレール部3を備えた遊技機1の作用効果を図6(A)〜(C)に基いて説明する。
図6(A)〜(C)は、前記ボックス2のフランジ部22と前記レール30を、図中Sをボックス2の正面にしてその左右側面の片面を示したもので、図6(A)は、前記ボックス2を前記レール30にセットした状態の側面図、同図(B)は、前記ボックス2を前記レール30から取外す状態(前記ボックス2を前記レール30に取付ける状態)を示した側面図、同図(C)は、前記ボックス2を前記レール30から完全に取外す直前の状態(前記ボックス2を前記レール30に取付けた直後の状態)を示した側面図である。
【0020】
図6(A)に示したように、前記ボックス2のフランジ部22のラウンド状片220,221は、前記レール30の孔320,321に嵌り込んでおり、また前記フランジ部22は前記レール30の下面32に支えられている。
よって、例えば筐体12を運搬、移動する際に、前記ボックス2の前記ガイドレール部3からの飛出しを防ぐことができ、その飛び出しによる配線の断線事故等も防ぐことができ、前記ボックス2を安定的に筐体12の内部にセットすることができる。
なお、前記フランジ部22のラウンド状片220,221によって、前記ボックス2を前記レール30にセットする際に、前記レール30の孔320,321に嵌め込み易くなっている。
【0021】
図6(B)に示したように、前記ボックス2を前記ガイドレール部3から引き出す際には、前記フランジ部22のラウンド状片220,221によって、前記レール30の孔320,321から引出し易くなっている。
また、前記ボックス2のラウンド状片220,221が、前記レール30の下面32上を滑動することになるが、前記レール下面32に接する面積を最小限におさえることで、滑り易くなっている。
また、前記ラウンド状片220,221は、2箇所に設けられているので、前記ボックス2の取外し時に、ボックス自体のバランス性に優れている。
さらに、前記ボックス2のフランジ部22は、前記レール30の折曲片311,312の頂部311A,312Aと接する場合には、取外し時のボックス2の上下方向のガタが抑えられ、スムースに取外すことができる。
よって、規制部としての折曲片311,312が前記ボックス2の取外しの際の押えとして機能する。
以上のような作用効果は、前記ボックス2を前記ガイドレール部3に取付ける際にも同様に奏されるものである。
【0022】
図6(C)に示したように、前記ボックス2を前記ガイドレール部3から取外す直前の際には、前記フランジ部22のラウンド状片221とレール30の孔320が係止され、この状態で手を離してもボックス2を落下させることがない。
そして、前記孔320は前記折曲片311の頂部311Aに対して、前方に設けられているので、前記レール30の折曲片311が、ボックス2の傾きを押えるように作用し、上記係止状態をより確実なものにしている。
よって、前記ボックス2の不意の落下を防止しつつ、ボックス2の取っ手(図示せず)からボックス2に持ち手を変えて、安全確実に取外すことができる。
以上のような段階的な取外しの作用効果は、前記ボックス2を前記ガイドレール部3に取付ける際にも同様に奏されるものである。
【0023】
上記実施形態において前記係止部は、それぞれ2箇所に設けられているが、ボックス2の取付けに関しては1箇所のみでよく、例えばラウンド状片221のみでもよい。また前記係止部は、2個所以上でもよい。
また前記ラウンド状片220等は、フランジ部22の切込み部分を折曲げ加工したものであるが、このような構成に限定されるものではなく、例えばラウンド状片を接着、溶着させてもよい。
また、係止部の形状は、ラウンド状に限定されるものでもなく、例えば多角形状でもよい。
なお、前記折曲片311,312は、前記上面31の略両端部にそれぞれ設けられているが、その位置、その個数は、実施形態のように2箇所に限定されるものでもない。また、その形状も略V字状に限定されるものでもなく、U字状でもよい。
また、これらの折曲片311,312をバネ状の弾性を有するものに構成しても良い。この場合には、前記折曲片311,312の頂部311A,312Aが前記フランジ部22の上面を押し付けることが可能で、前記ボックス2をより安定的に筐体12の内部にセットすることができる。
【0024】
前記実施形態の遊技機1は、遊技を制御する基板が筐体に取付けられた構造であれば、その遊技機の種類はどのようなものでもよく、パチスロ機等に限定されるものではない。
【0025】
【発明の効果】
本願発明によれば、基板等の着脱、保守点検、修理、交換が容易となる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る遊技機の正面図、
【図2】同側面図、
【図3】実施形態に係る遊技機の筐体内部の正面図、
【図4】同筐体に取付けられた基板を収容したボックス等の斜視図、
【図5】同ボックスの正面図、
【図6】(A)〜(C) 同ボックスの作用説明図である。
【符号の説明】
1 遊技機 10 主キャビネット
11 副キャビネット 110 ドア
111 第2の表示部
12 筐体 12A 中板(ミドルボード)
13 メインドア 130 第1の表示部
130A メインリール
131 紙幣挿入口 132 コントロールパネル
133 コイントレイ
2 ボックス 20 開口部
21,21 辺 22,22 フランジ部
220,221 係止部
23 正面
3 ガイドレール部 30,30 一対のレール
31 上面 32 下面
300 横開き領域 310 取付片
311,312 折曲片 320,321 孔
322,323 ガイド片
4 紙幣識別機、
5 電源ボックス
6 ステイ

Claims (5)

  1. 遊技を制御する主制御基板を含む電子部品が筐体に取付けられた遊技機において、
    前記主制御基板を含む電子部品を収容するボックスが前記筐体に引き出し式に取付けられることを特徴とする遊技機。
  2. 上方に開口する開口部を有し、その開口端位置にフランジ部を形成したボックスと、前記フランジ部をガイドするガイドレール部を有し、前記フランジ部又は前記ガイドレール部の何れか一方に係止部を、何れか他方に被係止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記係止部は、前記フランジ部に形成された下向きラウンド状片からなり、前記被係止部は前記ラウンド状片が係止可能な孔であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記ガイドレール部には、前記フランジ部と前記ガイドレール部との間隔を規制するための規制部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記ガイドレール部は、前記筐体を区画する中板の裏面に取付けられていることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機。
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