JP2006212063A - 遊技機の基板収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】基板収納ケースを密封した場合、接続用コネクタと基板収納ケースの隙間からの基板収納ケースの内部に収納された主基板への不正行為を防止すると同時に、接続用コネクタを外した場合に生じる隙間からの不正行為を防止する。
【解決手段】台板16とカバー体18とを封印部材16d,18cにより内部に主基板17を密封し、ハーネス44を貫通させることができ、かつ接続用コネクタ45を通過させることができない大きさの貫通孔21aを備えたスペーサ21を、開口18fに脱着可能となるように設け、スペーサ21を開口18fから取り外すことにより、入出力用コネクタ17cから接続用コネクタ45が取り外し可能となる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機に取り付けられ、その遊技動作を制御するための基板を収納する遊技機の基板収納ケースに関するものである。
近年、遊技動作を制御する基板のROMを勝手に改造するといった不正行為が頻発しており、これを防止するため、特許文献1、2に記載のように、遊技制御基板等の基板を基板収納ケース内部に密封し、基板収納ケースを開封しない限り外部からROMを交換することができないようにしている。さらに、該密封手段は、特許文献1に示される結合部11,12,17,18、特許文献2に示される固定ねじ(ワンウェイビス)41などのように、かしめ手段が採用されているため、不正行為が行われた場合には直ちに分かるようになっている。
また、特許文献2に記載された発明は、カバー体18と一体に設けられたコネクタ・カバー部37を備え、各入出力用コネクタ28に接続用コネクタ45を差し込むことができるように該コネクタ・カバー部37に開口38を設けている。
特開2004−8291号公報 特開平11−90010号公報
しかしながら、特許文献1、2は、基板収納ケースを開封してROMを改造するといった不正行為を防止することはできるが、開口38からの不正行為の防止には依然として問題が残る。即ち、ワンウェイビス41等により回路基板17を密封する構成では、開口38から接続用コネクタ45を差し込むことから、接続用コネクタ45の差し込み易さや種々の形状の接続用コネクタ45を差し込むことができるように、開口38の大きさを接続用コネクタ45のハウジング45bの大きさよりも少し大きく設ける必要がある。そのため、開口38に隙間(コネクタ・カバー部37と接続用コネクタ45との間の隙間)が発生し易くなり、図13(a)に示すように、該コネクタ・カバー部37と接続用コネクタ45との間の隙間から内部に工具等を挿入して(図13(a)矢印)回路基盤17が不正改造される可能性が生じる。また、開口38を小さくすることにより、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ28に接続した状態における該隙間を不正行為が困難な程度に小さくしたとしても、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ28から外した場合には、該接続用コネクタ45が接続されていた場所に隙間(コネクタ・カバー部37と入出力用コネクタ28との間の隙間)が発生し、該隙間から不正改造がなされ得る(図13(b)矢印)。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、遊技制御基板等の基板を基板収納ケース内部に密封した場合において、コネクタと基板収納ケースの隙間からの基板収納ケースの内部に収納された基板への不正行為を防止すると同時に、コネクタを外した場合に生じる隙間からの不正行為を防止することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の遊技機の基板収納ケースは、入出力用コネクタを有し、遊技機の遊技状態を制御する主基板と、該主基板を覆うカバー体と、該カバー体と密封部材により結合される台板と、を備え、前記カバー体と該台板の結合により、前記主基板を前記カバー体内に密封し、前記カバー体には前記入出力用コネクタに対応して形成される第1開口部を設け、前記第1開口部を介して、ハーネスを有する接続用コネクタを、前記入出力用コネクタに挿脱させる基板収納ケースにおいて、前記ハーネスを貫通させることができ、かつ前記接続用コネクタを通過させることができない大きさの第2開口部を備えたスペーサを、前記第1開口部に脱着可能となるように設け、前記スペーサを前記第1開口部から取り外すことにより、前記入出力用コネクタから前記接続用コネクタが取り外し可能となることを特徴とする。これにより、「接続用コネクタ」と「基板収納ケース」との間の隙間が形成されないまたは該隙間が減少されるように作用する。また、前記隙間とは、「主基板」に対して不正行為を為し得る「接続用コネクタ」と「基板収納ケース」との間の空間を示す(図13参照)。
ここで、「主基板」とは主制御基板と賞球制御基板のうち少なくとも一方を含む基板である。「密封部材」は密封を解除するために該密封部材を破損する必要があるものが好ましく、例えばワンウェイネジ、締結ピン等が挙げられる。「カバー体内に主基板を密封し」とは密封されたカバー体と台板とによって囲まれた空間に、主基板が収納された状態を示す。「第1開口部」は入出力用コネクタと接続コネクタの接続のための開口(貫通孔)を備えたものである。「第2開口部」はハーネスを貫通させるための開口であり、スペーサに形成されるものである。「第1開口部」および「第2開口部」は通常は方形であるが、これに限定されるわけではない。「スペーサ」は合成樹脂等で形成され、第1開口部に設けることができる形状であればよく、例えば方形等が挙げられる。「スペーサ」を「第1開口部」に設ける方法は、スペーサを第1開口部に脱着可能に設けることができれば、スナップフィット接合でもよいしねじ固定等でもよい。
また、「前記ハーネスを貫通させることができ、かつ前記接続用コネクタを通過させることができない大きさ」とは、第2開口部にハーネスを貫通させることができ、また第2開口部に接続用コネクタを通過させることができない構成であれば、第2開口部の大きさや形状は特に限定されない。
請求項2に記載の遊技機の基板収納ケースは、前記第1開口部に設けられた前記スペーサの取り外しを、前記基板収納ケースの外部から行うことを防ぐ取り外し防止部を前記スペーサに備え、前記密封部材を破損し密封を解除した後、前記台板と前記カバー体とを開封することにより、前記第1開口部からの前記スペーサの取り外しが可能となることを特徴とする。
ここで、上記「取り外し防止部」とは、例えば、スペーサを第1開口部に嵌合した場合にスペーサを第1開口部にロックし、基板収納ケースの内側からのみ該ロックを解除することができる部材などが挙げられる。
請求項3に記載の遊技機の基板収納ケースは、前記スペーサは、前記第1開口部から前記スペーサが取り外された状態において、前記スペーサの外部から前記第2開口部へ前記ハーネスを導くための通路を有することを特徴とする。
ここで、「スペーサの外部」とは、樹脂形成等されたスペーサの外縁より外側を示し、「スペーサの外部」にハーネスがある場合にはハーネスが第2開口部を貫通していない状態となる。「第2開口部へハーネスを導く」とは、ハーネスが「通路」を通過して、第2開口部を貫通している状態にすることを示す。
上記「通路」の設置位置は、ハーネスが通ることができる位置であれば特に限定されないが、ハーネスが通過し易いよう設けることが好ましい。また、「通路」から不正行為が行われ得るため、前記通路の通路幅をできるだけ小さく設けかつ前記通路の経路が長くならないように設けることが好ましい。ここで、通路の経路が長くならないようにするため、スペーサのサイズを小さくしてもよい。例えば、通路をスペーサの短手方向に設ける場合には、スペーサを短手方向に小さくすることで通路の経路の長さを短くすることができ好適である。
請求項4に記載の遊技機の基板収納ケースは、前記第1開口部に設けられた前記スペーサと、前記入出力用コネクタに接続された前記接続用コネクタとが近接することを特徴とする。
ここで、上記「近接」とは、例えば第1開口部に設けられたスペーサと入出力用コネクタに接続された接続用コネクタとの間の距離が、接続用コネクタを入出力用コネクタから取り外すことが困難な程度に近い状態などが挙げられ、前記スペーサと前記接続用コネクタが密着した状態をも含むものである。
請求項1の発明によれば、ハーネスを貫通させることができ、かつ接続用コネクタを通過させることができない大きさの第2開口部を備えたスペーサを、第1開口部に設ける構成としたため、接続用コネクタと基板収納ケースとの間の不正行為を為し得る隙間を無くす又は減少させることが可能となる。これにより、接続用コネクタと基板収納ケースの隙間からの主基板への不正行為を防止することができる。また、スペーサを第1開口部から取り外すことにより、接続用コネクタが入出力用コネクタから取り外し可能となる構成としたため、接続用コネクタを入出力用コネクタから取り外すために要する時間が長くなる。そのため、接続用コネクタを取り外すことによって行われる不正行為、即ち接続用コネクタを取り外した場合にできる隙間からの不正行為を抑制することができる。したがって、上記構成により、接続用コネクタと基板収納ケースの隙間からの不正行為を防止すると同時に、接続用コネクタを取り外した場合にできる隙間からの不正行為を防止することができる。
請求項2の発明によれば、第1開口部に設けられたスペーサの取り外しを、基板収納ケースの外部から行うことを防ぐ取り外し防止部をスペーサに備え、密封部材を破損して密封を解除し、台板とカバー体とを開封することにより、スペーサが第1開口部から取り外し可能となる構成としたため、接続用コネクタを取り外すためには、密封部材を破損して密封を解除し、台板とカバー体とを開封して、基板収納ケースの内部からスペーサを取り外さなければならない。これにより、接続用コネクタを取り外すために要する時間がより長くなり、接続用コネクタを取り外して行われる不正行為を抑制することができる。また、密封部材が解除された(切られた)痕跡が残るため、不正行為が行われたことを早期に発見することができる。
請求項3の発明によれば、スペーサは、第1開口部からスペーサが取り外された状態において、スペーサの外部から第2開口部へハーネスを導くための通路を有する構成としたため、既存の基板収納ケースに前記スペーサを容易に採用することができる。
請求項4の発明によれば、第1開口部に設けられたスペーサと、入出力用コネクタに接続された接続用コネクタとが近接する構成としたため、接続用コネクタと基板収納ケースの隙間からの不正行為を防止すると同時に、接続用コネクタ45の取り外しが困難であるため、接続用コネクタを取り外した場合にできる隙間からの不正行為を防止することができるという請求項1の効果をより確実に発揮することができる。
また、第1開口部に設けられたスペーサと入出力用コネクタに接続された接続用コネクタとが密着している場合には、接続用コネクタと基板収納ケースとの間の不正行為を為し得る隙間を完全に無くすことが可能となる。これにより、接続用コネクタと基板収納ケースの隙間からの基板への不正行為を無くすことができる。
以下、本発明に係る遊技機における基板収納ケースの実施形態1〜3を図面と共に説明する。なお、遊技機にはパチンコ遊技機、スロットマシン等が有るが、その一例としてパチンコ遊技機について説明する。まず、実施形態1の基板収納ケース14について説明する。図1は本発明が適用されるパチンコ遊技機の裏面図である。図中、1は機枠であり、該機枠1に装着される前面枠2の裏面に遊技盤取付枠3が固着され、該遊技盤取付枠3に遊技盤4が装着されている。そして、遊技盤取付枠3の一側には遊技盤4の裏面全体を覆う合成樹脂製の機構板5が開閉自在に装着されている。
前記機構板5の裏面にはその上部にパチンコ球を貯留する景品球タンク6、該景品球タンク6から流下するパチンコ球を整列流下させるタンクレール7、またその一側部に該タンクレール7から流下する景品球の球圧を弱めるカーブ樋8、該カーブ樋8からパチンコ球を受け入れる景品球払出装置9、該景品球払出装置9から払い出された所定個数のパチンコ球を誘導する景品球排出樋10等がそれぞれ配設されている。
また、前記機構板5のほぼ中央に窓口11が開設され、該窓口11に臨んで前記遊技盤4の裏面と対応する機構板5の前側に入賞球集合カバー(図示略)が設けられ、該入賞球集合カバーの裏面に突設した取付台13に本発明に係わる基板収納ケース14が装着されている。なお、15は遊技盤4面に設けられた可変表示装置(図示略)の後方部分を覆い保護する保護カバーである。
前記基板収納ケース14は、図2及び図3に示すように前記取付台13に取り付けられる台板16と、該台板16の前面に固着されパチンコ遊技機の遊技状態を制御する主基板17と、前記台板16とほぼ同じ大きさからなり主基板17を覆うようにして台板16に取り付けられる箱状のカバー体18とからなる。ここで、本実施形態において主基板17は主制御基板および賞球制御基板を含む基板である。
前記台板16は主基板17に合致する縦長長方形の透光性合成樹脂板16aからなり、該透光性合成樹脂板16aの四隅角部には主基板17を固定するための突起部16bが設けられている。透光性合成樹脂板16aの上下両側端縁の左端には、台板16とカバー体18を接続するための先端が矢じり型となっている接続板16cが備えられている。また、同じく透光性合成樹脂板16aの上下両側端縁のほぼ中央から右端にかけて複数(ここでは4個)の封印部材(密封部材)16dが設けられている。該複数の封印部材16dは、後述するカバー体18に設けられた複数(ここでは4個)の封印部材(密封部材)18cとそれぞれ1対の封印部材(密封部材)16d,18cを形成する。該封印部材16dと封印部材18cとは各々互いに嵌合可能に形成されている。
また、前記主基板17は周知のように縦長長方形をなすプリント配線基板よりなり、その上面に各電子部品17aが関連付けられて配置されている。主基板17の四隅角部には前記台板16の突起部16bを差し込むための止着孔17bが貫設されている。また、主基板17の一側には複数(ここでは5個)の入出力用コネクタ17cが列設されている。該入出力用コネクタ17cは、ハーネス44を有する接続用コネクタ45と接続される。
更に、前記カバー体18は透光性の合成樹脂材からなり、台板16の透光性合成樹脂板16aに対応した形状をなす表板18aの上下両側端縁左端に、前記接続板16cを挿入するための差し込み部18bを設けている。また、表板18aの上下両側端縁のほぼ中央から右端にかけて、前述した複数の円柱状の封印部材18cが備えられている。
また、カバー体18の左側壁18dはその先端縁部に外方へ膨出する段部を有し前記主基板17の一側に列設した各入出力用コネクタ17cに被着されるコネクタ・カバー部18eが一体的に形成されている。該コネクタ・カバー部18eの上面には各入出力用コネクタ17cに対応させて複数(ここでは5個)の開口(第1開口部)18fが方形に開設されている。開口18fは、対応する接続用コネクタ45および入出力用コネクタ17cの形状に合わせた形になっており、また該対応する接続用コネクタ45のハウジング45bよりも大きく開設されている(図13参照)。よって、開口18fを介して接続用コネクタ45を入出力用コネクタ17cに接続する際、接続が容易となり、また種々の形状をした接続用コネクタ45を差し込むことが可能となっている。
本発明に係る基板収納ケース14は上記構成よりなり、まず前記主基板17を台板16の透光性合成樹脂板16aの前面に重ね、各突起部16bを各止着孔17bに差し込み主基板17を台板16に固着する。次に、前記主基板17を覆うようにして台板16にカバー体18を被せながら、接続板16cを差し込み部18bに挿入する。そして、前記台板16の封印部材16dと前記カバー体18の封印部材18cが互いに嵌合され、さらに封印部材18cの上部から抜脱不能な固定ねじ18gを螺締することによって、台板16にカバー体18を固定する。これにより主基板17がカバー体18内に密封される。そこで、この状態では各固定ねじ18gが外せないことから、不正行為を行うには封印部材16d,18cを無理に破断することとなり、その痕跡が明らかに残ってしかもその隠蔽も極めて困難であるため不正行為が行いにくい。また、その不正行為は容易に発見でき責任の所在も明確化される。
ここで、前記基板収納ケース14は基板収納ケースの製造メーカーから遊技機製造メーカーに納入され、該遊技機製造メーカーで主基板17を基板収納ケース14に収め、更に固定ねじ18gで基板収納ケース14を密封する。そして、密封された基板収納ケース14はパチンコ遊技機の裏面に装着され、可変表示装置など各種部品から引き出されるハーネス44先端の接続用コネクタ45がコネクタ・カバー部18eの各開口18fを介して各入出力用コネクタ17cに接続されることとなる。
また、図4に示すように、前記各開口18fには合成樹脂で形成されたスペーサ21が装着される(図4(a)参照)。該スペーサ21の周縁部と開口18fの周縁部とは互いに密着した状態で係合され、スペーサ21と接続用コネクタ45とは近接して配置されている。
また、スペーサ21の上下両側端縁には先端が矢じり型のフック部21b(取り外し防止部)を備えており、該フック部21bの先端がコネクタ・カバー部18eの裏面に形成された凸部に係止されることによって、スペーサ21を基板収納ケース14の外部から取り外せないような構成となっている。よって、スペーサ21を開口18fから取り外すためには、封印部材16d,18cを破断し、台板16とカバー体18とを開封しなければならない。ここで、フック部21bはスペーサ21の上下両側端縁に設ける構成に限らず、左右両側端縁等に設ける構成としてもよい。
スペーサ21は正面から見ると開口18fの形状に対応して方形となっている(図4(b)参照)。ここで、該スペーサ21の形状は方形に限らず、開口18fの形状に対応した形状であればよい。また、スペーサ21の中央部には、ハーネス44が貫通できるように貫通孔(第2開口部)21aが方形に開設されている。該貫通孔21aの開口面積(スペーサ21の開口している部分において、後述する通路21c以外の部分の面積)は、接続用コネクタ45のハウジング45bにおける長手方向(接続用コネクタ45の接続方向に対して垂直方向)の断面積(図4(b)の点線長方形で囲まれた面積)よりも小さく、ハーネス44の該方向の断面積44bよりも大きくなっている。これにより、貫通孔21aにハーネス44を貫通させ、かつ貫通孔21aから接続用コネクタ45を通過させることができないようにし、またスペーサ21を開口18fから取り外さない限り、接続用コネクタ45は入出力用コネクタ17cから取り外せないようにしている。
さらに、スペーサ21の左下部には、スペーサ21をハーネス44に取り付けるための通路21cを設けている。該通路21cは、貫通孔21aの周縁部左側中央部からスペーサ21の周縁部左下部に向かって傾斜して設けられており、その通路幅21dはハーネス44の短手方向の幅44cより少し大きく設けられている。ここで、通路21cを設ける位置は、スペーサ21の左下部に限定されず、適宜の場所に設けてもよい。
また、通路21cを設けることにより不正行為が行われ得る隙間が生じるため、通路幅21dはハーネス44が通ることのできる程度の幅であることが好ましい。なお、開口18fの短手方向の幅を小さく設け、該開口18fに装着するスペーサ21の短手方向の幅を小さくすることによって、通路21cの経路の長さを小さくすることができ、不正行為が行われ得る隙間を減少させることができる。また、スペーサ21の短手方向の幅を接続用コネクタ45のハウジング45bと同一幅とすることで、不正行為が行われ得る隙間を無くすことも可能となる。
次に、図5および図6を用いて、スペーサ21および接続用コネクタ45の接続について詳細に説明する。図5は、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ17cへ接続する手順について示した図である。先ず、図5(a)および(b)に示すように、スペーサ21の貫通孔21aにハーネス44が貫通している状態で、コネクタ・カバー部18eの開口18fを介して、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ17cに接続する。ここで、開口18fの開口面積はハウジング45bの長手方向の断面積より少し大きく設けている。
次に、スペーサ21を開口18fの方向へハーネス44に沿って移動させる。スペーサ21の貫通孔21aの開口面積は、ハーネス44の断面積よりも大きく開設しているため上記移動が容易となっている。続いて、スペーサ21を開口18fに嵌め込み装着する(図5(c)参照)。上述のように、スペーサ21にはフック部21bが備えられているため、スペーサ21を開口18fに嵌め込むことにより、スペーサ21を基板収納ケース14の外部から取り外せないようロック状態となる。
上記接続手順によって、接続用コネクタ45の差し込み易さや種々の形状の接続用コネクタ45を差し込むことができるといった従来の基板収納ケース14の効果を有しつつ、スペーサ21を開口18fへ装着することができる。
また、スペーサ21および接続用コネクタ45の取り外しについては、上記接続手順と逆の手順によって取り外しが行われる。具体的には、スペーサ21と接続用コネクタ45とは近接しているため(図5(c)参照)、スペーサ21を開口18fに装着した状態では、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ17cから取り外すことはできない。そのため、先ずスペーサ21を開口18fから取り外す。ここで、スペーサ21にはフック部21bが備えられているため、開口18fからのスペーサ21の取り外しは、封印部材16d,18cを破損して密封を解除し、台板16とカバー体18とを開封して、基板収納ケース14の内部から行わなければならない。そして、スペーサ21を開口18fから取り外した後は、スペーサ21を開口18fから遠ざける方向へ移動させて(図5(b)参照)、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ17cから取り外す(図5(a)参照)。
続いて、スペーサ21をハーネス44に取り付ける手順について図6を用いて説明する。図6は、スペーサ21および接続用コネクタ45の平面図と、該平面図におけるスペーサ21および接続用コネクタ45の位置関係に対応したスペーサ21の正面図および接続用コネクタ45の断面図である。取り付ける手順として先ず、スペーサ21の外部にあるハーネス44を(図6(a)参照)、スペーサ21の左下部に設けられている通路21cに挿入する。ここで、通路21cの通路幅21dはハーネス44の短手方向の幅44cよりも少し大きい程度に設けられているため、ハーネス44の短手方向の面を向けて該ハーネス44を通路21cに挿入し、通路21cに沿ってスライドさせる(図6(b)参照)。そして、ハーネス44を貫通孔21aに導き、ハーネス44が貫通孔21aに貫通した状態となる(図6(c)参照)。その後のスペーサ21および接続用コネクタ45の接続は上記図5に示す通りである。
また、スペーサ21をハーネス44から取り外す手順については、上記と逆の手順によって行われる。該取り外し手順は、スペーサ21が開口18fから取り外された状態で行われ(図6(c)参照)、具体的には貫通孔21aに貫通しているハーネス44を通路21cに沿ってスライドさせて、スペーサ21の外部に移動させることにより、スペーサ21をハーネス44から取り外すことができる(図6(a),(b)参照)。なお、スペーサ21が開口18fに装着されている状態では、スペーサ21をハーネス44から取り外すことはできない。
以上、本実施形態においては、ハーネス44を貫通させることができ、かつ接続用コネクタ45を通過させることができない大きさの貫通孔21aを備えたスペーサ21を、開口18fに設ける構成としたため、接続用コネクタ45と基板収納ケース14との間の不正行為を為し得る隙間を減少させることが可能となる。これにより、接続用コネクタ45と基板収納ケース14の該隙間からの主基板17への不正行為を防止することができる。また、スペーサ21を開口18fから取り外すことにより、接続用コネクタ45が入出力用コネクタ17cから取り外し可能となる構成としたため、接続用コネクタ45を入出力用コネクタ17cから取り外すために要する時間が長くなる。そのため、接続用コネクタ45を取り外すことによって行われる不正行為、即ち接続用コネクタ45を取り外した場合にできる隙間からの不正行為を抑制することができる。したがって、上記構成により、接続用コネクタ45と基板収納ケース14の隙間からの不正行為を防止すると同時に、接続用コネクタ45を取り外した場合にできる隙間からの不正行為を防止することができる。
また、スペーサ21にフック部21bを備え、封印部材16d,18cを破損して密封を解除し、台板16とカバー体18とを開封することにより、スペーサ21が開口18fから取り外し可能となる構成としたため、接続用コネクタ45を取り外すためには、封印部材16d,18cを破損して密封を解除し、台板16とカバー体18とを開封して、スペーサ21を開口18fから取り外さなければならない。これにより、接続用コネクタ45を取り外すために要する時間がより長くなり、接続用コネクタ45を取り外して行われる不正行為を抑制することができる。また、封印部材16d,18cが解除された痕跡が残るため、不正行為が行われたことを早期に発見することができる。
また、スペーサ21は、開口18fからスペーサ21が取り外された状態において、スペーサ21の外部から貫通孔21aへハーネス44を導くための通路21cを有する構成としたため、既存の基板収納ケースにスペーサ21を容易に採用することができる。
また、スペーサ21は、スペーサ21の外部から貫通孔21aへハーネス44を導くための通路21cを有し、ハーネス44をスペーサ21の貫通孔21aに容易に貫通した状態とすることができる。これにより、接続コネクタ45を入出力用コネクタ17cへ差し込んだ後に、スペーサ21の貫通孔21aにハーネス44を貫通させて、スペーサ21をコネクタ・カバー部18eの開口18fに嵌め込み装着することもできるため、接続コネクタ45を入出力用コネクタ17cへ差し込む時にスペーサ21が邪魔になることはない。
また、通路21cはスペーサ21の左下部に設けられているため、スペーサ21の短手方向の幅を小さくすることによって、通路21cの経路の長さを短くすることができる。これにより、通路21cを設けることにより生じた不正行為が行われ得る隙間をほぼ無くすことができ、通路21cからの不正行為を防止することができる。
また、開口18fに設けられたスペーサ21と、入出力用コネクタ17cに接続された接続用コネクタ45とが近接する構成としたため、接続用コネクタ45と基板収納ケース14の隙間からの不正行為を防止すると同時に、接続用コネクタ45の取り外しが困難であるため、接続用コネクタ45を取り外した場合にできる隙間からの不正行為を防止することができるという効果をより確実に発揮することができる。
(第1実施形態の変形例1)
次に図7を参照して第1実施形態の変形例1の基板収納ケース14について説明する。第1実施形態の変形例1は、第1実施形態の図6に示す傾斜した通路を有するスペーサの代わりに、図7に示す垂直に伸びる通路を備えたスペーサを用いる。
上記第1実施形態では、傾斜した通路21cがスペーサ21の左下部に(貫通孔21aの周縁部左側中央部からスペーサ21の周縁部左下部に向かって)設けられている。それに対して、実施形態1の変形例1では、通路21cはスペーサ21の下部に(貫通孔21aの周縁部下部からスペーサ21の周縁部下部に向かって)設けられている。
図7は、スペーサ21をハーネス44に取り付ける手順を示した図である。該手順は、第1実施形態とほぼ同様に、先ずスペーサ21の外部にあるハーネス44を(図7(a)参照)、スペーサ21の下部に設けられている通路21cに挿入する。ここで、該通路21cは、貫通孔21aの周縁部下部からスペーサ21の周縁部下部に向かって設けられており、第1実施形態と同様にその通路幅21dはハーネス44の短手方向の幅44cより少し大きく、ハーネス44の短手方向の面44cが辛うじて通過できる程度となっている。
ハーネス44を通路21cに挿入した後、通路21cに沿ってハーネス44をスライドさせる(図7(b)参照)。そして、ハーネス44を貫通孔21aに導き、ハーネス44が貫通孔21aに貫通した状態となる(図7(c)参照)。
また、スペーサ21をハーネス44から取り外す手順については、上記と逆の手順によって行われる。該取り外し手順は、スペーサ21が開口18fから取り外された状態で行われ(図7(c)参照)、貫通孔21aに貫通しているハーネス44を通路21cに沿ってスライドさせ、スペーサ21の外部に移動させることにより、スペーサ21をハーネス44から取り外すことができる(図7(a),(b)参照)。なお、第1実施形態と同様に、スペーサ21が開口18fに装着されている状態では、スペーサ21をハーネス44から取り外すことはできない。
以上、本変形例においては、貫通孔21aの周縁部下部からスペーサ21の周縁部下部に向かって通路21cを設ける構成としているため、第1実施形態に比べて、ハーネス44からのスペーサ21の取り外しが容易となる。
(第1実施形態の変形例2)
次に図8を参照して第1実施形態の変形例2の基板収納ケース14について説明する。第1実施形態の変形例2は、第1実施形態の図6の代わりに図8を用いる。
上記第1実施形態では、ハーネス44へのスペーサ21の取り付けおよび取り外しのために、スペーサ21に通路21cを設ける構成としているのに対して、実施形態1の変形例2では、スペーサ21に通路21cを設けない構成となっている。
図8は、スペーサ21の平面図およびハーネス44へのスペーサ21の取り付け手順を示す図である。図8(d)に示すように、第1実施形態と同様、スペーサ21は中央部に方形の貫通孔21aを、上下両側端縁にフック部21bを備えている。しかし、ハーネス44へのスペーサ21の取り付けおよび取り外しのための通路21cは、スペーサ21に設けられていない。このため、ハーネス44へのスペーサ21の取り付け(取り外し)は、以下のように行われる。即ち、入出力用コネクタ17cへ接続される接続用コネクタ45が、ハーネス44の先端に備えられていない状態において(図8(a)参照)、該ハーネス44の先端をスペーサ21の貫通孔21aに貫通させることにより、スペーサ21をハーネス44に取り付ける(図8(b)参照)。その後、ハーネス44の先端に接続用コネクタ45を取り付ける(図8(c)参照)。なお、開口18fへのスペーサ21の装着および入出力用コネクタ17cへの接続用コネクタ45の接続は第1実施形態と同様である。
以上、本変形例においては、スペーサ21に通路21cを設けない構成としているため、通路21cから行われ得る不正行為を防止することができる。さらに、上記構成において、開口18fに設けられたスペーサ21と入出力用コネクタ17cに接続された接続用コネクタ45とが密着している場合には、接続用コネクタ45と基板収納ケース14との間の不正行為を為し得る隙間を完全に無くすことが可能となる。これにより、接続用コネクタ45と基板収納ケース14の隙間からの基板への不正行為を無くすことができる。
(第2実施形態)
次に図9および図10を参照して第2実施形態の基板収納ケース114について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の図5および図6の代わりに図9および図10を用いる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は、図中の符号を100番台として説明を援用する。
上記第1実施形態では、個々の入出力用コネクタ17cに対応させてコネクタ・カバー部18eの上面に複数の開口18fを開設し、該複数の開口18fの各々に対してスペーサ21を設ける構成としている。それに対して、第2実施形態では、コネクタ・カバー部118eの上面に、主基板117の一側に列設されている複数の入出力用コネクタ117cに対して、共通した1つの開口118fを開設し、該開口118fに対して、複数の入出力用コネクタ117cに共通した1つのスペーサ121を設ける構成としている。
図9(a)は、スペーサ121が開口118fから取り外され、接続用コネクタ145が入出力用コネクタ117cから取り外された状態を示し、図9(b)は接続用コネクタ145を入出力用コネクタ117cに接続し、スペーサ121を開口118fに装着した状態を示している。
図9(a)に示すように、コネクタ・カバー部118eの上面には、主基板117の一側に列設されている複数の入出力用コネクタ117cに対して、共通した1つの開口118fが開設されている。ここで、開口118fの形状は方形でもよいし、それ以外の形状でもよい。
そして、開口118fに装着されるスペーサ121は、開口118fと対応して、複数の入出力用コネクタ117cに共通した1つの合成樹脂板となっている。また、スペーサ121には、各ハーネス144を貫通させる貫通孔121aが、各ハーネス144の位置に対応する箇所に5つ設けられている(図10参照)。該貫通孔121aの開口面積は、第1実施形態と同様、対応する接続用コネクタ145のハウジング145bにおける長手方向の断面積よりも小さく、対応する接続用コネクタ145のハーネス144における該方向の断面積よりも大きくなっている。なお、各貫通孔121aの形状は方形であるが、対応する各接続用コネクタ145およびハーネス144毎に異なる形状となっている(図10参照)。
さらに、スペーサ121の上下両側端縁には、第1実施形態と同様、先端が矢じり型のフック部121bを備えている。これにより、スペーサ121を開口118fに装着した場合には(図9(b)参照)、基板収納ケース114の外部からスペーサ121の取り外しを行うことができないようにしている。
また、スペーサ121左部には、ハーネス144の接続の際にハーネス144を通過させる通路121cが5つ設けられている。該通路121cは各貫通孔121aにそれぞれ設けられており、各通路121cの開設位置は各ハーネス144の接続が容易となるように夫々配置されている。例えば、スペーサ121の最上部の貫通孔121aに設けられた通路121cは、該貫通孔121aの周縁部左側中央部から横へスペーサ121外部に向かって設けられている。また、スペーサ121最下部の貫通孔121aに設けられた通路121cは、該貫通孔121aの周縁部左側下部から左下へスペーサ121外部に向かって設けられている。ここで、各通路121cの開設位置は、各ハーネス144とスペーサ121との取り付けが可能となれば上記箇所に限定されない。また、スペーサ121および接続用コネクタ145の取り外し手順は、第1実施形態と同様である(図5,6参照)。
以上、本実施形態においては、複数の入出力用コネクタ117cに対し共通した1つのスペーサ121を、開口118fに設ける構成としているため、入出力用コネクタ117cの個数の変更、型式の変更(主基板117の変更)を行う場合には、基板収納ケース114を変更する必要はなく、スペーサ121のみの変更で行うことができる。
また、1つのスペーサ121を開口118fに設ける構成としているため、複数の開口18fにスペーサ21を夫々設ける構成と比べ、開口118fからのスペーサ121の取り外しが容易となり、また部品点数を少なくすることができる。
(第3実施形態)
次に図11を参照して第3実施形態の基板収納ケース214について説明する。第3実施形態は、第1実施形態の図5の代わりに図11を用いる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は、図中の符号を200番台として説明を援用する。
上記第1実施形態では、スペーサ21を開口18fに固定する手段として、スペーサ21に先端が矢じり型のフック部21bを備えて装着するスナップフィット接合を採用している。それに対して、第3実施形態では、スペーサ221を開口218fに固定する手段として、ねじ締結を採用している。
図11は、接続用コネクタ245およびスペーサ221の構造及び取り付け手順を示す図である。図11(a)に示すように、コネクタ・カバー部218eの開口218f周縁部分には開口218fに向かって突出する段部218hが備えられ、該段部218hにはねじ219aを螺諦するためのねじ孔219bが設けられている。また、スペーサ221は平面板となっており、スペーサ221の上下両側端縁にはねじ219aを螺諦するためのねじ孔219cが設けられている。なお、第1実施形態と同様に、スペーサ221の中央部には貫通孔221aが、スペーサ221の左下部には通路221cが備えられている。
そして、先ず接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cに接続する(図11(b)参照)。続いてスペーサ221を段部218hに当て嵌め、ねじ孔219b,219cにねじ219aを螺諦することにより、スペーサ221を段部218hに固定する(開口218fに装着する)(図11(c)参照)。
また、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外すためには、上記と逆の手順を行う。即ち、先ず、ねじ孔219b,219cに螺諦されているねじ219aを基板収納ケース214の外部214aから外し、スペーサ221を段部218hから取り外す(開口218fから取り外す)(図11(b)参照)。そして、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外す(図11(a)参照)。なお、第2実施形態と同様に、コネクタ・カバー部218eの上面に、主基板217の一側に列設されている複数の入出力用コネクタ217cに対して、共通した1つの開口218fを開設し、該開口218fに対して、複数の入出力用コネクタ217cに対し共通した1つのスペーサ221を設ける構成としてもよい。
以上、本実施形態においては、スペーサ221を開口218f(段部218h)から取り外すことによって、接続用コネクタ245が入出力用コネクタ217cから取り外し可能となり、さらにスペーサ221を開口218f(段部218h)にねじ締結によって固定する構成としたため、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外すために要する時間がより長くなる。そのため、接続用コネクタ245を取り外すことによって行われる不正行為、即ち接続用コネクタ245を取り外した場合にできる隙間からの不正行為を抑制することができる。
(第3実施形態の変形例1)
次に図12を参照して第3実施形態の変形例1の基板収納ケース214について説明する。上記第3実施形態では、スペーサ221とコネクタ・カバー部218eを固定しているねじ219aの取り外しは、基板収納ケース214の外部214aから行われる構成としている。それに対して、本変形例では、スペーサ221とコネクタ・カバー部218eを固定しているねじ219aの取り外しは、基板収納ケース214の内側214bから行われる構成としている。
図12は、接続用コネクタ245およびスペーサ221の構成及び取り付け手順を示す図である。図12(a)に示すように、第3実施形態と同様、コネクタ・カバー部218eの開口218f周縁部分には段部218hが備えられ、該段部218hにねじ孔219bが設けられている。また、スペーサ221は平面板となっており、スペーサ221の上下両側端縁にはねじ孔219cが設けられている。ここで、ねじ孔219b,219cは基板収納ケース214の内側214bからねじ219aを螺諦できる向きに設けられている。
そして、先ず接続用コネクタ245を、開口218fを介して基板収納ケース214の内側214bに導き、スペーサ221を段部218hに当て嵌める。そして、基板収納ケース214の内側214bからねじ219aをねじ孔219b,219cに螺諦することにより、スペーサ221を段部218hに固定する(開口218fに装着する)(図12(b)参照)。続いて、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cに接続する(図12(c)参照)。
また、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外すためには、上記と逆の手順を行う。具体的には、先ず、封印部材を破損して密封を解除し、台板とカバー体とを開封する(図示略)。次に、コネクタ・カバー部218eと主基板217とを引き離しながら、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外す(図12(b)参照)。その後、基板収納ケースの内側214bからねじ219aを外すことにより、スペーサ221をコネクタ・カバー部218eから取り外す(図12(a)参照)。
以上、本変形例においては、スペーサ221を開口218f(段部218h)にねじ締結によって固定し、スペーサ221とコネクタ・カバー部218eを固定しているねじ219aの取り外しを、基板収納ケースの内側214bから行う構成としているため、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外すためには封印部材を破損して密封を解除する必要がある。このため、第3実施形態の構成に比べ、接続用コネクタ245を入出力用コネクタ217cから取り外すために要する時間がより一層長くなり、接続用コネクタ245を取り外すことによって行われる不正行為をより抑制することができる。また、密封部材が解除された(切られた)痕跡が残るため、不正行為が行われたことを早期に発見することができる。
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於いて、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。
本発明が適用されるパチンコ遊技機の裏面図である。 基板収納ケース14の斜視図である。 基板収納ケース14の分解斜視図である。 (a)基板収納ケース14の入出力用コネクタ17cおよび接続用コネクタ45の断面図、(b)スペーサ21とコネクタ45の平面図である。 第1実施形態に係る接続用コネクタ45およびスペーサ21の取り付け手順を示す入出力用コネクタ17cおよび接続用コネクタ45の断面図である。 第1実施形態に係るスペーサ21の取り付け手順を示すスペーサ21の平面図および側面図である。 第1実施形態の変形例1に係るスペーサ21の取り付け手順を示すスペーサ21の平面図および側面図である。 第1実施形態の変形例2に係るスペーサ21の取り付け手順を示すスペーサ21の側面図および平面図である。 第2実施形態に係る入出力用コネクタ117cおよび接続用コネクタ145の断面図である。 第2実施形態に係るスペーサ121の平面図および側面図である。 第3実施形態に係る接続用コネクタ245およびスペーサ221の取り付け手順を示す入出力用コネクタ217cおよび接続用コネクタ245の断面図である。 第3実施形態の変形例1に係る接続用コネクタ245およびスペーサ221の取り付け手順を示す入出力用コネクタ217cおよび接続用コネクタ245の断面図である。 従来の基板収納ケースの入出力用コネクタ28および接続用コネクタ45の断面図である。
符号の説明
14・・・基板収納ケース 16・・・台板
16d,18c・・・封印部材 17・・・主基板
17c・・・入出力用コネクタ 18・・・カバー体
18e・・・コネクタ・カバー部 18f・・・開口
18g・・・固定ねじ 21・・・スペーサ
21a・・・貫通孔 21b・・・フック部
21c・・・通路 44・・・ハーネス
45・・・接続用コネクタ 219a・・・ねじ
219b,219c・・・ねじ孔

Claims (4)

  1. 入出力用コネクタを有し、遊技機の遊技状態を制御する主基板と、
    該主基板を覆うカバー体と、
    該カバー体と密封部材により結合される台板と、を備え、
    前記カバー体と該台板の結合により、前記カバー体内に前記主基板を密封し、
    前記カバー体には前記入出力用コネクタに対応して形成される第1開口部を設け、
    前記第1開口部を介して、ハーネスを有する接続用コネクタを、前記入出力用コネクタに挿脱させる基板収納ケースにおいて、
    前記ハーネスを貫通させることができ、かつ前記接続用コネクタを通過させることができない大きさの第2開口部を備えたスペーサを、前記第1開口部に脱着可能となるように設け、
    前記スペーサを前記第1開口部から取り外すことにより、前記入出力用コネクタから前記接続用コネクタが取り外し可能となることを特徴とする遊技機の基板収納ケース。
  2. 前記第1開口部に設けられた前記スペーサの取り外しを、前記基板収納ケースの外部から行うことを防ぐ取り外し防止部を前記スペーサに備え、
    前記密封部材を破損し密封を解除した後、前記台板と前記カバー体とを開封することにより、前記第1開口部からの前記スペーサの取り外しが可能となることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の基板収納ケース。
  3. 前記スペーサは、前記第1開口部から前記スペーサが取り外された状態において、前記スペーサの外部から前記第2開口部へ前記ハーネスを導くための通路を有することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機の基板収納ケース。
  4. 前記第1開口部に設けられた前記スペーサと、前記入出力用コネクタに接続された前記接続用コネクタとが近接することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遊技機の基板収納ケース。
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