JP6215620B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、制御基板を収納する基板ケースを備えた遊技機に関するものである。
パチンコ機に代表される遊技機は、遊技内容に関わる制御を実行する種々の制御基板を備えている。これら制御基板には、遊技内容に関わるプログラムを記憶したROMが搭載されているため、不正なプログラムが記憶されたROMを搭載した不正な制御基板と交換されることを防ぐことは、遊技機において重要な課題の1つとなっている。ここで、遊技機では、ベース部材とカバー部材とからなる基板ケースに制御基板を収納している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の基板ケースでは、ベース部材とカバー部材とを組み付けた後、ベース部材およびカバー部材に形成されたカシメ部が分離不能に固定される。このような構成の基板ケースでは、カシメ部を破断しない限り開封することができないから、カシメ部が破断された痕跡によって基板ケースの開放行為がなされたことを認識できる。
特開2013−121441号公報
しかしながら、近年は不正行為者の不正行為が巧妙化しており、前述したカシメ部の破断痕等の不正行為の痕跡を基板ケースに明瞭に残すことなく不正行為が行われてしまう場合もある。このため、カシメ部のように不正行為が行われた場合にその痕跡を残留させる不正行為対策だけでなく、不正行為自体を困難にするための対策も希求されている。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、ケース内部への不正器具の挿入が困難な基板ケースを備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
第1部材(30)と第2部材(50)との間に画成された収納空間(25a)に、制御用電子部品(23a)を実装した制御基板(22)が収納された基板ケース(25)を備えた遊技機において、
前記第1部材(30)の縁部に沿って延在するよう形成され、前記第2部材(50)側に開口する第1溝部(39)と、
前記第1溝部(39)と対向する前記第2部材(50)の縁部に沿って延在するよう形成されて前記第1部材(30)側に開口し、該第1部材(30)と組み付けた状態で前記第1溝部(39)と平行に延在する第2溝部(59)と、
前記第1部材(30)に形成されて前記第2溝部(59)へ向けて延出する第1規制壁部(36,37)と、
前記第2部材(50)に形成されて前記第1溝部(39)へ向けて延出する第2規制壁部(52,53,166)と、
前記第1部材(30)に形成されて当該第1部材(30)の外壁(31,32,33,34)より前記収納空間(25a)側に位置する第1開放位置規定部(38a,38b)と、
前記第2部材(50)に形成されて当該第2部材(50)の外壁(51,52,53,54,55)より前記収納空間(25a)側に位置する第2開放位置規定部(58a,58b)とを備え、
前記第1溝部(39)に前記第2規制壁部(52,53,166)が臨む状態で、前記第1部材(30)および第2部材(50)を、前記収納空間(25a)を開放する位置および該収納空間(25a)を閉塞する位置に、当該第1溝部(39)および第2溝部(59)の延在方向に沿って相対的にスライド変位させ得るよう構成されると共に、各溝部(39,59)および規制壁部(36,37,52,53)により形成される間隙が前記収納空間(25a)の内外方向に交差する方向へ折り返す形状をなすよう構成され、
前記第1開放位置規定部(38a,38b)および第2開放位置規定部(58a,58b)が当接することで、前記第1部材(30)および第2部材(50)の前記開放位置が規定されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明では、不正行為者が基板ケースの間隙から不正器具を挿入して制御基板の表面または裏面に到達させようとしても、挿入した器具が収納空間に至る前の間隙において当該器具の進行方向を複数回変更しなければならず、制御基板の表面または裏面に当該器具を至らせることが困難となる。同様に、不正器具を挿入した場合には、挿入した器具を回収するために収納空間に至る間隙において当該器具の進行方向を複数回変更しなければならず、当該不正器具を容易に回収することができない。このように、不正器具の侵入を困難にするだけでなく、不正行為の目的が完了するまでに時間を必要とさせることにより、不正行為の実行を断念させることに繋がる。すなわち、制御基板に対して基板ケースの外側から改変を加える不正行為を防止できる。
また、第1開放位置規定部と第2開放位置規定部とが当接して第1部材および第2部材の開放位置を規定するよう構成したことで、第1部材および第2部材を開放方向へスライド変位してもこれら第1部材および第2部材が直ちに分離しないから、基板ケースを開閉する際の操作性を高めることができる。ここで、基板ケースを開放する際に、基板ケースが勢いよく開放されることに起因して第1部材や第2部材の外壁部に予期せぬ亀裂や破断が生じる可能性がある。このような亀裂や破断が生じると、基板ケースの密閉性が損なわれ、不正行為が行われる原因にもなりかねない。これに対し、第1開放位置規定部を収納空間の内側に位置するよう設けると共に、第2開放位置規定部を収納空間の内側に位置するよう設け、これらの開放位置規定部の当接により開放位置を規定することで、第1部材や第2部材の外壁部に亀裂や破断が生じて基板ケースの密閉性が損なわれるのを防止できる。
請求項2に係る発明では、
前記第1溝部(39)および第2溝部(59)の何れかを形成する所定の内壁面と、当該所定の内壁面に対向する前記第1規制壁部(36,37)または第2規制壁部(52,53,166)の対向壁面とに、凹状の第1の係合部(32a,33a)および凸状の第2の係合部(57a,57b)が係合可能に形成され、
前記所定の内壁面および前記対向壁面の内で前記第1の係合部(32a,33a)が形成される側には、該第1の係合部(32a,33a)と前記スライド方向に並ぶ位置に、前記開放位置で前記第2の係合部(57a,57b)を移動可能に収容する凹状部(32b,33b)が形成され、
前記第1部材(30)および第2部材(50)を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記第2の係合部(57a,57b)が、前記凹状部(32b,33b)の内側を前記第1の係合部(32a,33a)へ向けて移動して、該凹状部(32b,33b)の内側端部から前記第1の係合部(32a,33a)との係合位置に至るまで壁面との圧接状態で移動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明は、
前記第2溝部(59)の内壁面を形成する壁(164)とは別に前記第2規制壁部(166)が設けられ、
前記第2規制壁部(166)は、前記第2溝部(59)の内壁面を形成する壁(164)と異なる位置まで延出するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明は、
前記第1溝部(39)および第2溝部(59)の何れかの内底面は、前記制御基板(22)から離間するにつれて当該溝部(39,59)内に臨む前記第2規制壁部(52,53,166)および第1規制壁部(36,37)の何れかから離間する傾斜状に形成されたことを要旨とする。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記ベース側溝部(39)またはカバー側溝部(59)の内壁面の一部を前記制御基板(22)の外周端面(24)が形成することを要旨とする。
この構成では、ベース側溝部またはカバー側溝部の内壁面の一部を制御基板の外周端面が形成し、基板ケースの蛇行状の間隙(不正器具の侵入経路)に制御基板の外周端面が臨む構成とすることで、間隙に差し込んだ不正器具による痕跡が制御基板の端部に残り易くなる。すなわち、異常の有無を点検する際に重点的に観察される制御基板自体に痕跡を残すことで、不正行為の実施の早期発見に寄与することができる。しかも、制御基板の基板面への不正器具の侵入を困難にすることで、不正行為の目的が達成されるのを防止できる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記ベース側溝部(39)の内壁面を前記ベース側規制壁部(36,37)が形成すると共に、前記カバー側溝部(59)の内壁面を前記カバー側規制壁部(52,53)が形成することを要旨とする。
この構成では、ベース部材においてベース側溝部の内壁面をベース側規制壁部が形成すると共に、カバー部材においてカバー側溝部の内壁面をカバー側規制壁部が形成することで、ベース部材およびカバー部材の間の間隙が収納空間の内外方向に交差する方向へ複数回折り返す蛇行状をなすよう基板ケースを構成しつつ、各溝部および各規制壁部の延在方向と交差する方向における基板ケースの幅を小さく構成することができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記ベース側溝部(39)およびカバー側溝部(59)の何れかを形成する内壁面に第1の係合部(38a,38b)が形成されると共に、
前記第1の係合部(38a,38b)が形成された前記ベース側溝部(39)またはカバー側溝部(59)に対応する前記ベース側規制壁部(36,37)またはカバー側規制壁部(52,53)に、当該第1の係合部(38a,38b)と係合可能な第2の係合部(58a,58b)が形成され、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記第1および第2の係合部(38a,38b,58a,58b)が圧接して、閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制するよう構成されたことを要旨とする。
この構成では、ベース部材およびカバー部材を閉塞位置にスライド変位させた際に圧接して当該ベース部材およびカバー部材の開放位置へ向けたスライド変位を規制する第1および第2の係合部を、ベース側溝部の内壁面とカバー側規制壁部、またはカバー側溝部の内壁面とベース側規制壁部の関係で係合可能に形成することで、ベース側溝部やカバー側溝部の溝幅に余裕を設けても、当該溝幅方向におけるベース部材およびカバー部材の相対変位を係合部同士の圧接により規制できるから、ベース部材およびカバー部材のスライド変位の容易性を担保することができる。また、第1および第2の係合部が圧接することで、前記溝幅方向にベース部材およびカバー部材を相対変位させて不正器具を挿入する間口を形成することが困難となるから、基板ケースに対する不正器具の侵入を抑止できる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)の一方(30)には、前記制御基板(22)に対向する対向壁部(31)における前記スライド方向の端部より前記収納空間(25a)側に、該ベース部材(30)およびカバー部材(50)の他方部材(50)側へ向けて突出する側方規制部(35)が形成され、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)の他方(50)は、前記側方規制部(35)が形成された対向壁部(31)に、前記収納空間(25a)を画成する外壁部(55)の端面が臨むと共に、該外壁部における収納空間(25a)側の内側面が側方規制部(35)に臨んで、外壁部(55)および側方規制部(35)が収納空間(25a)の内外方向に重なるよう構成されたことを要旨とする。
この構成では、ベース部材およびカバー部材の一方側を構成する対向壁部に、他方側の外壁部の端面が臨み、かつ当該外壁部が、ベース部材およびカバー部材の一方側に形成された側方規制部に対して収納空間の内外方向に重なって臨むよう構成することで、不正行為者が基板ケースの間隙から不正器具を挿入して制御基板の表面または裏面に到達させようとしても当該器具の進行方向を基板ケースの内側で変更しなければならず、制御基板の表面または裏面に当該器具を至らせることが困難となるから、不正行為の目的が達成されるのを防止できる。
本発明に係る遊技機によれば、基板ケース内部へ器具を挿入する行為を抑止することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機の背面図である。 実施例に係る主制御装置の正面図である。 実施例に係る主制御装置の分解斜視図であって、嵌挿突片の形成位置および第1の上内壁部および第2の上内壁部の形成位置を拡大して示す。 図2のA−A線断面図であって、側方規制部の形成位置を拡大して示す。 実施例に係るベース部材の正面図である。 実施例に係るカバー部材の背面図である。 図2をA−A線で切断した状態での基板ケースの一部拡大図であり、(a)は閉塞位置にある状態を示し、(b)は開放位置にある状態を示している。 (a)は図7のB−B線断面図であって上側のベース側溝部の形成位置を拡大して示しており、(b)は図7のC−C線断面図であって上側のベース側溝部の形成位置を拡大して示している。 図2のD−D線断面図であって、カバー側上外壁部における切欠き凹部の形成位置で破断すると共に、カバー側下外壁部におけるスライドフックの形成位置で破断した状態を示す要部拡大図である。 図2のE−E線断面図であって、上下のカバー側外壁部における第2の上下の内壁部の形成位置で破断した状態を示す要部拡大図である。 変更例に係る基板ケースの要部拡大図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技が行われるパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、パチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機の構成について)
図1に示すように、実施例のパチンコ機10には、外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク13が裏面側に配設されると共に、前面側の球受け皿に連通する球供給路やパチンコ機10が設置される設置枠台の球回収設備に連通する球排出路等(何れも図示せず)が形成されたセット部材14が配設されている。前記球タンク13とセット部材14とは、両部材13,14間に架設された球通路ユニット15を介して連通接続されており、該球通路ユニット15に配設された球払出装置16の駆動により球タンク13のパチンコ球が前記球受け皿へ給出されるよう構成されている。そして、遊技者の遊技操作に応じて球受け皿へ給出されたパチンコ球が遊技盤11の遊技領域(図示せず)へ打ち出されて遊技に供された後に球排出路を介して球回収設備に回収されるようになっている。実施例のパチンコ機10では、遊技盤11の遊技領域に打ち出されたパチンコ球が図示しない所定の入賞口に入賞することで図柄表示装置において図柄変動演出が実行され、当該図柄表示装置に所定の当り表示が表示されることで、遊技者に有利な特別遊技が行われるようになっている。
また、パチンコ機10の裏面側には、パチンコ機10の電源制御を行う電源装置130、前記球払出装置16を駆動制御する払出制御装置131、打球発射装置を駆動制御する発射制御装置132、図柄表示装置を駆動制御する演出制御装置133、外部端末に接続されるインターフェース基板134その他の各種制御装置が配設されており、これら各種制御装置がパチンコ機10を総合的に制御する主制御装置20に配線接続され、該主制御装置20からの制御信号に基づいた制御が実行されるようになっている。すなわち、主制御装置20は、パチンコ機10の全体制御を実行する特に重要性の高い制御装置である。
(主制御装置について)
次に、前記主制御装置20に関して説明する。なお、主制御装置20に関しては、図2に示す状態を基準(正面)として「前」、「後」、「左」、「右」を指称する。前記主制御装置20は、図3に示すように、制御用の電子部品23aが実装された主制御基板(制御基板)22を、外側から内部を透視可能な基板ケース25に収納して構成されている。主制御基板22は、所要の回路パターンが形成された横長矩形板状に形成されて、主制御基板22の片側面(以下、実装面22aという)に、CPUやROM等の電子部品23aや配線接続用の複数のコネクタソケット23bが実装されて、当該実装面22aと反対の面(以下、ハンダ面22bという)において電子部品23aやコネクタソケット22bがハンダ付けされている。すなわち、主制御基板22は、電子部品23a等の実装部品を実装面22aに集約させてハンダ面22b側に部品を実装しないよう構成することで、主制御基板22の検査を容易に行い得るようにしている。
(基板ケースについて)
図3、図4に示すように、前記基板ケース25は、前記主制御基板22のハンダ面22b側を覆うベース部材30と、主制御基板22の実装面22a側を覆うカバー部材50とから矩形箱状に形成されて、両部材30,50により内部画成された収納空間25aに主制御基板22が収納されている。前記ベース部材30およびカバー部材50の夫々は、透明な合成樹脂成形部材であって、基板ケース25の全周に亘って収納空間25aの内部を透視し得るようになっている。そして、前記ベース部材30を遊技盤11側に向けた姿勢で、当該遊技盤11の設置部17に対して基板ケース25(主制御装置20)が着脱可能に配設され、主制御装置20を取り外すことなくパチンコ機10の背面側からカバー部材50を介して主制御基板22の実装面22aを透視し得るようになっている。
また、前記ベース部材30およびカバー部材50は、主制御基板22の板面に沿う方向(実施例では左右方向)に相対的にスライド移動することで、前記収納空間25aがケース外部に開放すると共に両部材30,50を分離可能な開放位置(図7(b)参照)と、当該収納空間25aが閉塞されると共にベース部材30およびカバー部材50を分離不能な閉塞位置(図4、図7(a)参照)とに変位させ得るよう構成されており、ベース部材30およびカバー部材50が閉塞位置にある状態において、後述する連結固定部90(封止手段)90により両部材30,50が開放位置に変位不能に連結固定されるようになっている。すなわち、開放位置および閉塞位置は、ベース部材30およびカバー部材50を相対的にスライド移動可能な限界位置である。ここで、実施例の基板ケース25は、前記ベース部材30およびカバー部材50が閉塞位置にある状態で全幅が最も小さくなるよう構成されると共に、両部材30,50が開放位置にある状態で全幅が最も大きくなるよう構成されている。
(ベース部材について)
図3〜図5に示すように、前記ベース部材30は、前記主制御基板22のハンダ面22bに対向して当該ハンダ面22bを覆う矩形板状の対向壁部31と、該ベース側対向壁部31の上下および右の端部から前側(カバー部材50側)へ向けて夫々立ち上がる上外壁部32、下外壁部33および右外壁部34とを備え、当該ベース側対向壁部31、上下の外壁部32,33および右外壁部34により前方および左側方へ開口する箱状に構成されている。なお、以下の説明において、ベース部材30における対向壁部31および各外壁部32,33,34の夫々に関して、カバー部材50の構成と区別するべく「ベース側」を付加する場合がある。また同様に、カバー部材50における後述する対向壁部51および各外壁部52,53,54,55の夫々に関して、ベース部材30の構成と区別するべく「カバー側」を付加する場合がある。
(ベース側溝部について)
前記ベース部材30には、図5、図8、図9に示すように、前方(カバー部材50側)に開口するベース側溝部39,39がベース部材30の縁部(実施例では上下の縁部)沿って左右方向に延在するよう形成されており、ベース部材30とカバー部材50とを組み付ける際に、カバー部材50に設けられた後述する上下のカバー側外壁部52,53の延出端部(後端部)が前側からベース側溝部39,39に差し込まれるようになっている。すなわち、ベース側溝部39,39に上下のカバー側外壁部52,53を臨ませることで、ベース部材30に対してカバー部材50を相対的にスライド移動可能な方向がベース側溝部39,39の延在方向に制限されて、ベース部材30およびカバー部材50を、前記収納空間25aを開放する開放位置および該収納空間25aを閉塞する閉塞位置に相対的にスライド移動させ得るよう構成されている。
具体的に、前記ベース部材30は、図5に示すように、前記ベース側対向壁部31においてベース側上外壁部32の下方に離間する位置に、前方(カバー部材50側)へ延出する上内壁部(ベース側規制壁部)36が設けられると共に、当該ベース側対向壁部31においてベース側下外壁部33の上方に離間する位置に、前方(カバー部材50側)へ延出する下内壁部(ベース側規制壁部)37が設けられている。更に、前記ベース部材30の上内壁部36は、ベース側上外壁部32と平行になるよう左右方向に延在する第1の上内壁部36aと、該第1の上内壁部36aよりもベース側上外壁部32から離間すると共にベース側上外壁部32と平行になるよう左右方向に延在する第2の上内壁部(摺接壁部)36bとから構成されており、当該ベース側上外壁部32と第1および第2の上内壁部36a,36bとの間に、前記カバー部材50のカバー側上外壁部52を前方から差し込み可能なベース側溝部39が画成されている。同様に、前記ベース部材30の下内壁部37は、ベース側下外壁部33と平行になるよう左右方向に延在する第1の下内壁部37aと、該第1の下内壁部37aよりもベース側下外壁部33から離間すると共にベース側下外壁部33と平行になるよう左右方向に延在する第2の下内壁部(摺接壁部)37bとから構成されており、当該ベース側下外壁部33と第1および第2の下内壁部37a,37bとの間に、前記カバー部材50のカバー側下外壁部53を前方から差し込み可能なベース側溝部39が画成されている。
すなわち、ベース部材30には、前記ベース側溝部39として、上下のベース側外壁部32,33と対応する第1の上下の内壁部36a,37aとの間に第1のベース側溝部39aが形成されると共に、上下のベース側外壁部32,33と対応する第2の上下の内壁部36b,37bとの間に第1のベース側溝部39aより幅広い第2のベース側溝部39bが形成されている。そして、第1のベース側溝部39aおよび第2のベース側溝部39bの全長に亘って、対応する前記カバー部材50の上下のカバー側外壁部52,53が差し込まれるようになっている。
ここで、前記第1の上内壁部36aおよび第1の下内壁部37aの夫々は、図4に示すように、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に保持した際に、各内壁部36a,37aの左端部がカバー部材50のカバー側左外壁部55(後述)の内面に当接するよう構成されると共に、各内壁部36a,37aの右端部が前記ベース側右外壁部34から離間するよう構成されている。なお、図4には、第1の上内壁部36aおよびカバー側左外壁部55の関係のみ図示してあるが、第1の下内壁部37aおよびカバー側左外壁部55も同様の関係となっている。そして、各第1の上内壁部36aおよび第1の下内壁部37aの右端部に、前記第2の上内壁部36bおよび第2の下内壁部37bが連設するよう形成されて、当該第2の上内壁部36bおよび第2の下内壁部37bがベース側右外壁部34に連設するようになっている。すなわち、ベース部材30における上下の内壁部36,37は、前記収納空間25aを画成する左右の壁部(ベース側右外壁部34およびカバー側左外壁部55)の間の全長に亘って延在するよう形成されている。
また、図5、図8、図10に示すように、上下の第2のベース側溝部39bには、カバー部材50に形成された上下の規制突部58a,58b(後述)が第2のベース側溝部39bに差し込まれて、当該第2のベース側溝部39bの内部を上下の規制突部58a,58bがスライド移動するよう構成されている。ここで、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置および開放位置に移動させた際に、前記第2のベース側溝部39bの内部を上下の規制突部58a,58bがスライド移動可能な範囲で第2の上下の内壁部36b,37bが形成されている。
(フック受部について)
また、図5、図7〜図9に示すように、前記上下のベース側溝部39,39の内部(具体的には、ベース側上外壁部32およびベース側下外壁部33と、対応する第1の上下の内壁部36a,37aとの間)には、各ベース側溝部39,39の延在方向に離間した位置に、複数のフック受部40が形成されている。なお、実施例のベース部材30には、上下のベース側溝部39,39の夫々に4つのフック受部40が形成されている。前記各フック受部40は、対応する上下のベース側溝部39,39を画成する内底面(ベース側対向壁部31)から前方へ離間した位置に形成されており、当該上下のベース側溝部39,39(第1のベース側溝部39a,39a)に差し込まれた前記上下のカバー側外壁部52,53のスライドフック69(後述)が、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に保持した状態で、当該フック受部40とベース側溝部39の内底面(ベース側対向壁部31)との間に前記スライドフック69が差し込まれて、両部材30,50を前後に移動不能に位置決め保持するようになっている。
(係合凹部および凹状部について)
また、図3、図5に示すように、前記ベース側上外壁部32およびベース側下外壁部33の夫々には、前記ベース側溝部39を画成する内壁面に、前後に延在する溝状の係合凹部(第1の係合部)32a,33aが形成されており、前記ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、各係合凹部32a,33aに、カバー部材50に設けられた後述する係合突部57a,57bが嵌合して、当該ベース部材30およびカバー部材50の閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制するようになっている。また、前記上下のベース側外壁部32,33の夫々には、前記ベース側溝部39を画成する内壁面において前記係合凹部32a,33aの形成位置よりも左方向に離間する位置(ベース部材30に対してカバー部材50を閉塞位置から開放位置へ向けて相対的に変位させる方向に離間する位置)に、当該壁部32,33の厚みを小さくした凹状部32b,33bが形成されている。この凹状部32b,33bは、左右方向の所定範囲に亘って形成された幅広の凹部であって、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置に至る手前の間で相対的に変位させる際に、前記係合突部57a,57bが上下のベース側外壁部32,33に接触するのを防止している。すなわち、凹状部32b,33bを形成することで、開放位置から閉塞位置に至る手前の範囲でベース部材30およびカバー部材50をスムーズにスライドさせ得るようになっている。
(側方規制部について)
また、図3〜図5に示すように、前記ベース部材30の左端部には、前記ベース側対向壁部31の左端部よりも右側(スライド方向の端部よりも収納空間25a側)に、前方(カバー部材50側)へ突出する側方規制部35が上下方向に延在するよう形成されている。ここで、前記側方規制部35は、前記カバー部材50におけるカバー側左外壁部55(後述)の厚み分だけベース側対向壁部31の左端部から右側に位置するよう設けられており、側方規制部35よりも左方向に突出したベース側対向壁部31の突出部分の前面31aに、当該カバー側左外壁部55の後端面(ベース部材30側の端面)が対向して当接するよう構成されている。また、前記側方規制部35は、前記上下の内壁部36,37の間の全幅に亘って延在するよう形成されており、当該上下の内壁部36,37の間の全幅に亘って側方規制部35とカバー側左外壁部55とが収納空間25aの内外方向に重なるよう構成されている。なお、ベース側対向壁部31には、ベース側右外壁部34、上下の内壁部35,36および側方規制部35で囲まれた領域の前面側に、格子状に延在する補強リブ31bが形成されている。
(嵌挿突片について)
図2〜図5に示すように、前記ベース部材30には、前記ベース側対向壁部31の左端部に外方(左側方)へ突出する嵌挿突片47が設けられており、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置へスライド移動した際に、カバー部材50に形成された後述の嵌挿筒部67に、当該嵌挿突片47が挿入されるようになっている。また、前記ベース側対向壁部31には、前記嵌挿突片47の上下位置に差込溝部48,48が形成されており、前記嵌挿突片47を挿入した嵌挿筒部67が差込溝部48,48に嵌合するよう構成されている。更に、前記差込溝部48,48は、前記側方規制部35の形成位置まで延在するよう形成されており、前記閉塞位置において差込溝部48,48に嵌合した嵌挿筒部67が側方規制部35に当接して位置規制するようになっている。
また、前記ベース部材30には、図3、図5、図8に示すように、上側のベース側溝部39の内側および前方に開口するスリット状の差込受け部44が形成されている。前記差込受け部44は、前記ベース側右外壁部34の上端部位置(後述する封印シール貼付部110の形成位置)に設けられており、前記第1のベース側溝部39aと左右方向に整列するようになっている。
(カバー部材について)
図3、図4、図6、図10に示すように、前記カバー部材50は、前記主制御基板22の実装面22aに対向して当該実装面22aを覆う対向壁部51と、該カバー側対向壁部51の上下および左右の端部から後側(ベース部材30側)へ向けて延出する上外壁部(カバー側規制壁部)52、下外壁部(カバー側規制壁部)53、右外壁部54および左外壁部55とを備え、当該カバー側対向壁部51、上下左右の外壁部52,53,54,55により後方へ開口する箱状に構成されている。そして、前記カバー部材50の後方開口の開口内側に臨むよう前記主制御基板22が取り付けられている。ここで、前記主制御基板22の上下寸法は、前記カバー部材50の後方開口の上下方向の開口寸法よりも僅かに小さく形成されると共に、主制御基板22の左右寸法は、カバー部材50の後方開口の左右方向の開口寸法と略等しく形成されており、当該カバー部材50の後方開口を主制御基板22が塞ぐようになっている(図4参照)。
(カバー側対向壁部について)
前記カバー側対向壁部51は、図3、図6、図9、図10に示すように、後方へ開口する箱状に形成された箱状部51aと、当該箱状部51aの開口前端部に設けられて前記主制御基板22の実装面22aを当接支持する平板状の支持壁部51bとを備えた段差形状に形成されており、主制御基板22に実装された電子部品23aを箱状部51aの内部(収納空間25a)に収納した状態で、当該カバー側対向壁部51に主制御基板22が取り付けられている。すなわち、カバー部材50の各外壁部52,53,54,55に囲まれた開口領域内側に位置するよう前記主制御基板22がカバー側対向壁部51に固定されている(図4参照)。ここで、前記支持壁部51bは、前記主制御基板22の実装面22aにおけるコネクタソケット23bの配置領域に対応してカバー部材50(カバー側対向壁部51)の上部に位置するよう形成されて、該支持壁部51bにおけるコネクタソケット23bの対応位置に前後に開口するコネクタ開口51cが開設されており、コネクタ開口51cを介して基板ケース25の外部に露出するコネクタソケット23bに対して配線接続し得るようになっている。
ここで、前記支持壁部51bは、前記カバー側右外壁部54およびカバー側左外壁部55の間の全長に亘って延在するよう設けられて、当該支持壁部51bが主制御基板22における実装面22aの上端前面位置の左右全幅に密着するよう構成されている。また、前記カバー側対向壁部51において前記箱状部51aを画成する下面壁部51d(図9、図10参照)が、主制御基板22における実装面22aの下端前面位置の左右全幅に密着するよう構成されている。すなわち、前記支持壁部51bおよび下面壁部51dにより前記収納空間25aの上下が区画されて、収納空間25a側への異物侵入を阻止するようになっている。
(カバー側外壁部)
前記上下左右のカバー側外壁部52,53,54,55の夫々は、図4に示すように、前記主制御基板22の外周端面24を囲繞する壁部である。そして、上下および左の各カバー側外壁部52,53,55の後端が同一位置に位置するよう形成されて、ベース部材30とカバー部材50とを組み付けた際に、当該上下および左の各カバー側外壁部52,53,55の後端が前記ベース対向板部31の前面に当接するようになっている。一方で、前記カバー側右外壁部54は、ベース部材30とカバー部材50とを組み付けた際に、前記ベース対向板部31の前面から離間するよう形成されており、当該カバー側右外壁部54がベース部材30の補強リブ31aに干渉しないよう構成されている。
前記カバー側上外壁部52は、図3、図9、図10に示すように、前記カバー側対向壁部51(支持壁部51b)の上端部から上方へ延出する延出片52aと、該延出片52aの延出端から後方へ延出する上ガイド壁部52bとから構成されており、カバー部材50およびベース部材30を組み付ける際に、ベース部材30に形成された上側のベース側溝部39に上ガイド壁部52bが差し込まれるようになっている。同様に、前記カバー側下外壁部53は、前記カバー側対向壁部51(支持壁部51b)から下方へ延出する延出片53aと、該延出片53aの延出端から後方へ延出する下ガイド壁部53bとから構成されており、カバー部材50およびベース部材30を組み付ける際に、ベース部材30に形成された下側のベース側溝部39に下ガイド壁部53bが差し込まれるようになっている。すなわち、前記カバー側上外壁部52(具体的には上ガイド壁部52b)およびカバー側下外壁部53(具体的には下ガイド壁部53b)の夫々は、前記ベース部材30側に延出すると共にベース側溝部39に沿って延在して、延出端部(後端部)が対応するベース側溝部39に臨むよう構成されており、ベース部材30に対するカバー部材50のスライド方向を左右方向に規制するよう構成されている。このように、実施例の基板ケース25において、前記上下のカバー側外壁部52,53の夫々は、前記ベース部材30側に延出すると共にベース側溝部39,39に沿って延在するよう前記カバー部材50に形成されて、ベース側溝部39,39に延出端部が臨むカバー側規制壁部としての機能を具備している。
また、図4に示すように、前記ベース部材30およびカバー部材50が閉塞位置にある状態において、前記カバー側右外壁部54の外側面が、前記ベース側右外壁部34の内側面に当接して、収納空間25aの内外方向に重なるよう構成されている。更に、前記ベース部材30およびカバー部材50が閉塞位置にある状態において、前記カバー側左外壁部55の後端面(ベース部材30側の端面)が、前記ベース側対向壁部31の前面に対向して当接すると共に、該カバー側左外壁部55の内側面の後端部に、前記ベース部材30の側方規制部35の外側面(左側面)が当接して、当該カバー側左外壁部55および側方規制部35が収納空間25aの内外方向に重なるよう構成されている。
(カバー側溝部について)
また、前記カバー部材50には、図6に示すように、前記ベース部材30およびカバー部材50を組み付けた状態で、ベース部材30に形成されたベース側溝部39,39と平行に延在すると共にベース部材30側に開口するカバー側溝部59,59が形成されている。ここで、前記カバー側溝部59,59は、前記ベース側溝部39,39の形成側縁部にあたるカバー部材50の上下の縁部の夫々に位置するよう設けられている。そして、カバー部材50の上縁部に位置するカバー側溝部59に、ベース部材30の上内壁部36(より具体的には第1の上内壁部36a)の延出端部(前端部)が差し込まれると共に、カバー部材50の下縁部に位置するカバー側溝部59に、ベース部材30の下内壁部37(より具体的には第1の下内壁部37a)の延出端部(前端部)が差し込まれるよう構成されている。すなわち、実施例の基板ケース25において、前記上下の内壁部36,37(第1の上下の内壁部36a,37a)の夫々は、前記カバー部材50側に延出すると共にカバー側溝部59に沿って延在するよう前記ベース部材30に形成されて、カバー側溝部59に延出端部が臨むベース側規制壁部としての機能を具有している。そして、前述したベース側溝部39,39と同様に、前記上下のカバー側溝部59,59に対応した上下の内壁部36,37を臨ませることで、ベース部材30に対してカバー部材50を相対的にスライド移動可能な方向がカバー側溝部59,59の延在方向に制限されて、ベース部材30およびカバー部材50を、前記収納空間25aを開放する開放位置および該収納空間25aを閉塞する閉塞位置に相対的にスライド移動させ得るよう構成されている。
このように、実施例の基板ケース25は、前記上側のベース側溝部39にカバー側上外壁部52(上ガイド壁部52b)が臨むと共に前記上側のカバー側溝部59にベース部材30の上内壁部36(第1の上内壁部36a)が臨む状態において、ベース部材30におけるベース側上外壁部32と、カバー側上外壁部52(上ガイド壁部52b)と、上内壁部36(第1の上内壁部36a)とが収納空間25aの内外方向に重なり合うよう構成されて、各溝部39,59および壁部32,52,36により形成される間隙Sが収納空間25aの内外方向に交差する方向へ複数回(実施例では2回)折り返す蛇行形状をなすようになっている(図9、図10参照)。また同様に、実施例の基板ケース25は、前記下側のベース側溝部39にカバー側下外壁部53(下ガイド壁部53b)が臨むと共に前記下側のカバー側溝部59にベース部材30の下内壁部37(第1の下内壁部37a)が臨む状態において、ベース部材30におけるベース側下外壁部33と、カバー側下外壁部53(下ガイド壁部53b)と、下内壁部37(第1の上内壁部37a)とが収納空間25aの内外方向に重なり合うよう構成されて、各溝部39,59および壁部33,53,37により形成される間隙Sが収納空間25aの内外方向に交差する方向へ複数回(実施例では2回)折り返す蛇行形状をなしている(図9、図10参照)。
ここで、前記上側のカバー側溝部59は、図9、図10に示すように、前記カバー部材50に取り付けられた主制御基板22の上方位置に、当該基板22の上端縁に沿って延在するよう設けられており、前記カバー側上外壁部52を構成する延出片52aおよび上ガイド壁部52bが上側のカバー側溝部59の内壁面(上面および底面)を画成すると共に、カバー側対向壁部51(支持壁部51bの上端面)および主制御基板22の上端面が上側のカバー側溝部59の内壁面(下面)を画成するよう構成されている。同様に、前記下側のカバー側溝部59は、前記カバー部材50に取り付けられた主制御基板22の下方位置に、当該基板22の下端縁に沿って延在するよう設けられており、前記カバー側下外壁部53を構成する延出片53aおよび上ガイド壁部53bが下側のカバー側溝部59の内壁面(下面および底面)を画成すると共に、カバー側対向壁部51(下面壁部51dの下面)および主制御基板22の下端面が上側のカバー側溝部59の内壁面(上面)を画成するよう構成されている。このように、実施例の主制御装置20では、前記カバー側溝部59,59の内壁面の一部を主制御基板22の外周端面24が形成するよう構成されて、当該カバー側溝部59,59に臨ませた前記ベース部材30の上下の内壁部36,37(より具体的には第1の上下の上内壁部36a,37a)に、主制御基板22の外周端面24が対向するようになっている。これにより、基板ケース25の間隙Sに挿入した不正器具が主制御基板22まで到達するのを困難にしている。
(スライドフックについて)
また、図3、図7に示すように、前記上下のカバー側外壁部52,53には、前記ベース部材30に形成されたフック受部40に係合するスライドフック(係合部)69が複数設けられている。前記スライドフック69は、前記カバー部材50における前記上下のカバー側外壁部52,53(上下のガイド壁部57a,57b)に、上下方向に開口するL字状の切欠き凹部68を複数箇所(実施例では、各外壁部52,53に4箇所ずつ)に開設することで、上下のカバー側外壁部52,53の下端から右方(ベース部材30に対してカバー部材50を閉塞位置に移動させる方向)へ延出する鉤状に形成されている。すなわち、前記ベース側溝部39,39に前側から挿入した対応の上下のカバー側外壁部52,53(上下のガイド壁部57a,57b)の延出端部(後端部)を、ベース側溝部39,39の内底面(ベース対向板部31)に当接させた状態で、ベース部材30およびカバー部材50を相対的に閉塞位置にスライド移動することで、ベース対向板部31とフック受部40との間に各スライドフック69が差し込まれると共に、切欠き凹部68にフック受部40が差し込まれて、ベース部材30およびカバー部材50が離間する方向(前方)へ離脱不能に係合するようになっている。
また、前記カバー部材50には、図6、図8に示すように、前記カバー側右外壁部54から外方へ突出する差込突片64が形成されている。前記差込突片64は、前記カバー側上外壁部52と左右方向に整列する位置(後述する封印シール貼付部111の形成位置)に設けられており、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置に保持した状態で、前記差込受け部44における第1のベース側溝部39a側の開口部と整列するようになっている。そして、ベース部材30およびカバー部材50を相対的に開放位置から閉塞位置にスライドさせた際に、差込受け部44に対して差込突片64が挿入されるようになっている。すなわち、ベース部材30の差込受け部44にカバー部材50の差込突片64が臨むことで、封印シール貼付部110,111の継ぎ目に挿入された不正部材の収納空間25aへの侵入を差込突片64で阻止し得るよう構成されている。
(嵌挿筒部について)
図3、図6に示すように、前記カバー部材50には、左右方向へ貫通する貫通孔68aを有する嵌挿筒部68が前記カバー側左外壁部55に設けられている。ここで、ベース側溝部39,39に対応の上下のカバー側外壁部52,53を挿入して前記ベース部材30とカバー部材50とを開放位置に保持した状態で、ベース部材30に設けられた前記嵌挿突片47の突出端部が前記嵌挿筒部68の貫通孔68aと左右方向(スライド方向)に整列するよう構成されており、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置へ相対的にスライド移動させることで、嵌挿筒部67に嵌挿突片47が挿入されて両部材30,50が前後および上下方向に移動不能に移動規制されるようになっている。また、前記閉塞位置では、前記ベース部材30の側方規制部35に嵌挿筒部67が当接するよう構成されており、ベース部材30に対してカバー部材50が右方向(開放位置から閉塞位置へのスライド方向)へ相対的に移動するのを好適に規制している。
(規制突部について)
図6、図8、図10に示すように、前記カバー部材50におけるカバー側上外壁部52の内壁面(収納空間25a側の壁面)には、カバー側右外壁部54に近接した位置に、内側(収納空間25a側)へ突出する上側規制突部(カバー側開放位置規定部)58aが形成されている。そして、上側規制突部58aは、ベース部材30およびカバー部材50を組み付けた際に、当該ベース部材30におけるベース側上外壁部32と、対応する第2の上内壁部36bとの間に形成された前記第2のベース側溝部39bに前側から差し込まれるよう構成されている。同様にカバー側下外壁部53の内壁面(収納空間25a側の壁面)には、カバー側右外壁部54から離間した位置に、内側(収納空間25a側)へ突出する下側規制突部(カバー側開放位置規定部)58bが形成されている。そして、下側規制突部58bは、ベース部材30およびカバー部材50を組み付けた際に、当該ベース部材30におけるベース側下外壁部33と、対応する第2の下内壁部37bとの間に形成された前記第2のベース側溝部39bに前側から差し込まれるようになっている。
ここで、図8に示すように、前記上側規制突部58aは、前記ベース部材30に設けた第1の上内壁部36aの延長線上に位置すると共に、前記下側規制突部58bは、ベース部材30に設けた第1の下内壁部37aの延長線上に位置して、上下の規制突部58a,58bが対応する第1の上下の内壁部36a,37aの右端部(係合端部38a,38b)に対向するようになっている。従って、ベース部材30およびカバー部材50を相対的に閉塞位置から開放位置へ向けてスライド移動させた際に、各規制突部58a,58bの夫々が対応する第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部(右端部)38a,38bに当接(係合)して、ベース部材30およびカバー部材50を開放させるスライド動作が規制されるようになっている。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置から開放方向へスライド変位させる際に、上下の規制突部58a,58bが対応する第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bに当接する位置が基板ケース25の開放位置となっている。このように、実施例の基板ケース25では、前記ベース部材30において上下のベース側外壁部32,33より収納空間25aの内側に位置する上下の内壁部36,37の右端部となる係合端部38a,38bが、開放位置を規定するベース側開放位置規定部として機能すると共に、前記カバー部材50において上下のカバー側外壁部52,53より収納空間25aの内側に位置する上下の規制突部58a,58bが、閉塞位置から開放位置へのスライド変位に伴い開放位置を規定するカバー側開放位置規定部として機能するよう形成されている。なお、図8には、上側規制突部58aと第1の上内壁部36aとの関係のみを拡大して図示してある。
ここで、上下の規制突部58a,58bが対応する第1の上下の内壁部36a,37aに当接した際に、前記上下のカバー側外壁部52,53に設けたスライドフック69が、ベース部材30に形成されたフック受部40に接触しないよう構成されている。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を開放した際にスライドフック69とフック受部40とが衝突して、上下のベース側外壁部32,33や上下のカバー側外壁部52,53が損傷するのを防止し、基板ケース25の密閉性を損なわないようになっている。
また、図10に示すように、前記ベース部材30とカバー部材50とを組み付けた状態で、ベース部材30における前記第2の上下の内壁部36b,37bの延出端部(前端部)が主制御基板22のハンダ面22bにおいて対応した上下の端縁部に摺接するよう構成されている。すなわち、開放位置および閉塞位置の間でスライドさせた際に、第2の上下の内壁部36b,37bが主制御基板22のハンダ面22bの端縁部に摺接することで、前記上下の規制突部58a,58bの移動領域(第2のベース側溝部39b)を確保して当該規制突部58a,58bにより開放位置を規定し得るようにしつつ、基板ケース25の間隙Sに挿入した不正器具が第2のベース側溝部39bから主制御基板22まで到達するのを困難にしている。
(係合突部について)
また、図3、図8に示すように、前記上下のカバー側外壁部52,53の外面には、ベース部材30に設けられた係合凹部32a,33aの凹形状と略一致する係合突部(第2の係合部)57a,57bが夫々形成されている。そして、前記ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記係合突部57a,57bが各係合凹部32a,33aに嵌合することで、当該ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に仮止め保持し得るようになっている。
ここで、前記カバー側上外壁部52に形成された係合突部57aの突出寸法は、カバー側上外壁部52からベース側上外壁部32までの間隔よりも大きく設定されると共に、カバー側上外壁部52からベース側上外壁部32に形成された凹状部32bの対向面までの間隔よりも小さく設定されている。前記カバー側下外壁部53に形成された係合突部57bの突出寸法の関係も同様である。そして、前記各係合突部57a,57bは、ベース部材30およびカバー部材50が開放位置にある状態において、前記上下のベース側外壁部32,33に形成された前記凹状部32b,33bに臨むと共に、ベース部材30およびカバー部材50が閉塞位置にある状態において、上下のベース側外壁部32,33に形成された係合凹部32a,33aと対応するよう構成されて、両部材30,50が閉塞位置にある状態で、各係合突部57a,57bが対応する係合凹部32a,33aと嵌合するようになっている。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を相対的に開放位置から閉塞位置に変位させる際に、当該閉塞位置に至る前に凹状部32b,33bの端部(図8の右端部)に各係合突部57a,57bが干渉して、閉塞位置までスライド移動する間、各係合突部57a,57bが上下のベース側外壁部32,33に圧接するようになっており、基板ケース25を閉じる際の衝撃を緩和し得るよう構成されている。また、実施例では、前記係合突部57a,57bが対応する係合凹部32a,33aと嵌合した状態で、当該係合突部57a,57bが対応する上下のベース側外壁部32,33に圧接するよう構成されている。すなわち、前記係合突部57a,57bが対応する係合凹部32a,33aと嵌合した状態において、上側の係合突部57aがベース側上外壁部32を上方へ付勢するよう圧接すると共に、下側の係合突部57bがベース側下外壁部33を下方へ付勢するよう圧接して、カバー部材50がベース部材30の所定位置に保持し得るようになっている。
(連結固定部について)
次に、実施例の基板ケース25における連結固定部90について概略説明する。前記連結固定部90は、図3〜図7に示すように、前記ベース部材30に形成されたベース側連結部91と、前記カバー部材50に形成されたカバー側連結部95と、これらの連結部91,95を固定する封止部材(図示せず)とから構成されている。ここで、封止部材は、ベース側連結部91およびカバー側連結部95を一旦連結固定した後に当該連結固定状態を解除不能に固定する従来公知の部材であり、実施例では工具を用いて締結方向にのみ操作可能なワンウェイネジが採用されている。なお、封止部材としては、ワンウェイネジに限られるものではなく、連結固定状態を解除不能な手段であれば従来公知の各種部材を採用可能である。
前記ベース側連結部91は、図5に示すように、前記ベース部材30のベース側右外壁部34から外方(右側方)へ延出するよう形成された連結受け部92の外周縁から前方へ延出するよう囲繞壁93が形成されている。前記囲繞壁93は、前記連結受け部92の上下の端縁および右端縁から前方へ延出するよう設けられており、連結受け部92の上面側で上方および左側方(収納空間25a側)に開口する枠状に形成されている。また、連結受け部92には、前記封止部材としてのワンウェイネジが螺挿されるネジ孔92aが形成されている。
また、前記カバー側連結部95は、図6に示すように、前記カバー部材50のカバー側右外壁部54から外方(右側方)へ延出する破断用連結部96,96の延出端部に、前記ベース側連結部91の囲繞壁93に嵌合する連結嵌合部97が設けられている。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置に相対的にスライド移動させた際に、前記ベース側連結部91における囲繞壁93の左開口部を介して、当該囲繞壁93の内側にカバー側連結部95の連結嵌合部97が嵌合して、当該連結嵌合部97と連結受け部92とが前後に重なるよう構成されている。また、前記連結嵌合部97には、前記連結受け部92のネジ孔92aと前後に整列する位置に、封止部材としてのワンウェイネジを挿入可能な挿入部97cが前後に開口するよう形成されており、当該挿入部97cに挿入したワンウェイネジを連結受け部92のネジ孔92aに螺挿することで、ベース側連結部91(ベース部材30)およびカバー側連結部95(カバー部材50)が分離不能に連結固定されるようになっている。ここで、前記破断用連結部96,96は、カバー側右外壁部54の上下に離間する2箇所から延出するよう形成されて、前記連結嵌合部97の上下端部に連設する薄肉部であって、カッター等の切断工具により破断し得るよう構成されている。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を一旦連結固定した後に基板ケース25を開封する必要がある場合には、破断用連結部96,96を破断することにより、カバー側連結部95をカバー部材50から分離して基板ケース25を開封し得るよう構成されると共に、基板ケース25の開封痕跡が残るようになっている。
ここで、前記囲繞壁93における上縁部93aおよび下縁部93bの離間寸法は、前記連結嵌合部97の上下の幅寸法よりも僅かに小さくなるよう形成されている。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置に相対的にスライド移動させて前記囲繞壁93の内側に連結嵌合部97が嵌合する際に、当該連結嵌合部97が囲繞壁93の上下の縁部93a,93bに圧接するようになっており、基板ケース25を閉じる際の衝撃を緩和し得るよう構成されている。すなわち、実施例の基板ケース25では、該基板ケース25を開放位置から閉塞位置へ向けてスライド変位する際に、上下のカバー側外壁部52,53の係合突部57a,57bと、上下の外壁部32,33の外壁右端部32a,33aとが圧接すると共に、ベース側連結部91と、カバー側連結部95とが圧接してスライド移動の抵抗となるよう構成されている。
また、図3,図5、図6に示すように、基板ケース25には、前記ベース部材30およびカバー部材50を開放位置に変位不能に連結固定する予備連結固定部100が設けられている。具体的に、前記ベース部材30には、前記ベース側連結部91の下方に予備連結固定部100を構成するベース側予備連結部101が形成されると共に、前記カバー部材50には、前記カバー側連結部95の下方位置に予備連結固定部100を構成するカバー側予備連結部105が設けられている。なお、ベース側予備連結部101の基本構成は、前記ベース側連結部91と共通し、またカバー側予備連結部105の基本構成は、前記カバー側連結部95と共通することから、同一符号を付して詳細な説明は省略する。この予備連結固定部100は、前記連結固定部90を破断して基板ケース25を開封した後に、ベース部材30およびカバー部材50を暫定的に固定する際に用いられるものである。
なお、前記ベース部材30におけるカバー側右外壁部54の上部位置および前記カバー部材50におけるカバー側右外壁部54の上部位置には、外方(右側方)へ延出する封印シール貼付部110,111が夫々形成されており、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に変位した際に、封印シール貼付部110,111の継ぎ目を跨がるように図示しない封印シールを貼付し得るよう構成されている。また、封印シール貼付部110,111に貼付された封印シールは、外側から透視可能なシールカバー113(図1参照)により覆蓋保護されている。
(実施例の作用)
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用に関して説明する。
前記主制御装置20の基板ケース25は、ベース部材30における上下のベース側外壁部32,33および対応する上下の内壁部36,37の間に形成されたベース側溝部39,39に対して、カバー部材50における上下のカバー側外壁部52,53を前側から挿入すると共に、当該カバー部材50に対してベース側溝部39,39と平行に延在するよう形成されたカバー側溝部59,59に、上下の内壁部36,37(具体的には、第1の上下の内壁部36a,37a)を後方から挿入することで、当該ベース側溝部39,39およびカバー側溝部59,59の延在方向にベース部材30およびカバー部材50を相対的にスライドさせ得るようよう構成されている。すなわち、ベース部材30におけるベース側上外壁部32、上内壁部36(第1の上内壁部36a)およびカバー側上外壁部52が収納空間25aの内外方向(上下方向)に重なると共に、ベース部材30におけるベース側下外壁部33、下内壁部37(第1の下内壁部37a)およびカバー側下外壁部53が収納空間25aの内外方向(上下方向)に重なるよう構成されており、基板ケース25に画成される間隙Sが収納空間25aの内外方向に交差する方向(前後方向)へ複数回折り返す蛇行状をなしている。
このため、ベース部材30およびカバー部材50を相対的にスライドさせて基板ケース25を開閉するよう構成した場合に生ずる隙間(実施例では上下のベース側外壁部32,33と対応する上下のカバー側外壁部52,53との間の隙間)から挿入した不正器具を主制御基板22の実装面22aまたはハンダ面22bに到達させようとしても、ケース外部から収納空間25aに至る間隙Sにおいて当該器具の進行方向を複数回変更させなければならず、主制御基板22の実装面22aやハンダ面22bまで不正器具を至らせることが困難となるから、当該間隙Sを利用した不正行為を効果的に防止することが可能となる。更に、仮に主制御基板22の実装面22aやハンダ面22bまで不正器具を至らせ得たとしても、不正行為の痕跡となる不正器具を残置させないようにするには、当該不正器具を回収するために収納空間25aに至る間隙Sにおいて当該器具の進行方向を複数回変更させなければならず、当該不正器具を容易に回収することができない。このように、実施例の基板ケース25では、ベース部材30およびカバー部材50を相対的にスライドさせて開閉させるために両部材30,50の間に生ずる間隙Sを利用したケース内部(収納空間25a)への不正器具の侵入を困難にするだけでなく、不正行為の目的が完了するまでに大幅な時間が掛かるようにしたことで、不正行為の実行を断念させることに繋がり、高い不正効果の抑止効果を期待できる。すなわち、基板ケース25に画成される間隙Sを、収納空間25aの内外方向に交差する方向(前後方向)へ複数回折り返す蛇行状に形成することで、基板ケース25の外側から不正器具を挿入して主制御基板22に改変を加える不正行為を効果的に防止できる。
実施例の基板ケース25では、前記ベース側溝部39,39の内壁面を、延出端部がカバー側溝部59,59に臨む上下のベース側外壁部32,33が形成すると共に、カバー側溝部59,59の内壁面を、延出端部がベース側溝部39,39に臨む上下のカバー側外壁部52,53が形成している。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50における上下の各外壁部32,33/59,59が溝部39,39/59,59を形成する手段および他方部材50,30の溝部39,39/59,59に差し込まれてスライド方向を規制する手段として機能するよう構成したことで、ベース部材30およびカバー部材50の間の間隙Sが収納空間25aの内外方向に交差する方向へ複数回折り返す蛇行状をなすよう基板ケース25を構成して不正行為を防止しつつ、各溝部39,39/59,59の延在方向と交差する方向における基板ケース25の幅をコンパクトにすることができる。
また、前記カバー側溝部59,59の内壁面の一部は、主制御基板22の外周端面24が形成し、不正器具の侵入経路となる基板ケース25の蛇行状の間隙Sに主制御基板22の外周端面24が露出する構成としたことで、当該間隙Sに挿入された不正器具を主制御基板22の外周端面24に接触させることなく侵入させることは極めて困難になる。このため、前記間隙Sに不正器具を挿入して不正行為が行われた場合には、当該不正行為の痕跡(不正器具の接触に伴う傷等)を主制御基板22の外周端面24に残させることが可能となる。すなわち、異常の有無を点検する際に重点的に観察される主制御基板22自体に不正行為の痕跡を残させることで、不正行為の実行の早期発見を図り得ると共に不正行為の見落としを防止し得るから、不正行為の実行を断念させることに繋がり、高い不正効果の抑止効果を期待できる。しかも、主制御基板22の実装面22aへの不正器具の侵入が困難になるから、不正行為の目的が達成されるのを防止できる。
更に、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置にスライド変位させた状態では、カバー部材50の係合突部57a,57bがベース部材30における対応する係合凹部32a,33aと嵌合すると共に、当該係合突部57a,57bが対応する上下のベース側外壁部32,33に圧接するようになっている。すなわち、前記係合突部57a,57bが対応する係合凹部32a,33aと嵌合した状態において、上側の係合突部57aがベース側上外壁部32を上方へ付勢するよう圧接すると共に、下側の係合突部57bがベース側下外壁部33を下方へ付勢するよう圧接しているから、例えばベース側上外壁部32を上方へ押し上げたり、カバー側上外壁部52を下方へ押し下げようとしてしても、下側の係合突部57bとベース側下外壁部33との付勢によりベース側上外壁部32やカバー側上外壁部52を容易には変位させることができず、基板ケース25に対する不正器具の侵入を抑止できる。同様に、ベース側下外壁部33を下方へ押し下げたり、カバー側下外壁部53を上方へ押し上げようとしてしても、上側の係合突部57aとベース側上外壁部32との付勢によりベース側下外壁部33やカバー側下外壁部53を容易には変位させることができず、基板ケース25に対する不正器具の侵入を抑止できる。
更に、前記ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、各係合凹部32a,33aに、カバー部材50の係合突部57a,57bが嵌合することで、当該ベース部材30およびカバー部材50の閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制してベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置で仮止めすることができる。そして、前記上下のベース側外壁部32,33の夫々に凹状部32b,33bを形成したことで、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置に至る手前の間で相対的にスムーズにスライドさせることができ、組み付け等の作業性に優れた基板ケース25を構成することができる。また、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に相対的にスライド変位させる際には、閉塞位置に至る手前で各係合突部32a,33aが対応する上下のベース側外壁部32,33に圧接することで、ベース部材30およびカバー部材50の相対的なスライド移動の抵抗となり、基板ケース25を閉じる際の衝撃を緩和できる。
また、前記ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置から開放位置に向けて相対的にスライドさせた際に、当該カバー部材50に形成した上下の規制突部58a,58bがベース部材30における第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bに当接することで開放位置が規定される。すなわち、ベース部材30およびカバー部材50を開放方向へスライド変位させた際に、これらベース部材30およびカバー部材50が直ちに分離しないから、基板ケース25を開閉する際の操作性を高めることができる。
また、実施例の基板ケース25を開放する際には、前述したように係合凹部32a,33aに対してカバー部材50の係合突部57a,57が嵌合および圧接した状態で操作を行う必要があり、ベース部材30およびカバー部材50が予期せず勢いよく開放されることが起こり得るものの、第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bに上下の規制突部58a,58bが当接してスライド移動が規制されることから、ベース部材30やカバー部材50の外壁部に亀裂や破断が生じて基板ケース25の密閉性が損なわれるのを防止できる。このとき、開放位置において当接する前記第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bは、前記上下のベース側外壁部32,33よりも収納空間25a側に位置するよう設けられ、同じく開放位置において当接する前記上下の規制突部58a,58bは、前記上下のカバー側外壁部52,53よりも収納空間25a側に位置するよう設けられているから,係合端部38a,38bと上下の規制突部58a,58bとの当接に伴ってこれらの外壁部32,33,52,53に亀裂や破断が生ずるのを効果的に防止できる。ここで、上下の規制突部58a,58bは、前記スライド方向と交差する方向に延在するよう上下のカバー側外壁部52,53に形成されているから、係合端部38a,38bと上下の規制突部58a,58bとの当接に伴う衝撃を効果的に分散させることができると共に、当該外壁部52,53よりも先に上下の規制突部58a,58bが損傷することで、外壁部52,53を保護するようになっている。
そして、実施例のベース部材30は、ベース部材30およびカバー部材50の開放位置を規定する前記第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bに、前記第2の上下の内壁部36b,37bが連設すると共に、当該第2の上下の内壁部36b,37bを主制御基板22のハンダ面22bに摺接するよう構成したことで、ベース部材30およびカバー部材50の開閉動作に伴う前記上下の規制突部58a,58bの移動領域(第2のベース側溝部39b,39b)と収納空間25aとを、当該第2の上下の内壁部36b,37bで隔離することができる。すなわち、上下の規制突部58a,58bの移動領域(第2のベース側溝部39b,39b)に無駄な隙間が生じて不正器具の侵入経路として利用されることはない。
更に、前記基板ケース25は、前述のように、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞方向へスライド変位させる場合に、ベース部材30およびカバー部材50が閉塞位置に至る前のタイミングで、前記係合突部57a,57bが対応する上下のベース側外壁部32,33に圧接するだけでなく、ベース側連結部91における囲繞壁93の上下の縁部93a,93bの間に、カバー側連結部95の連結嵌合部97が圧接するようになっている。これにより、ベース部材30およびカバー部材50が開放位置から閉塞位置へスライドさせる際の抵抗となるから、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に至る手前で閉塞位置を規定する部材(具体的には、側方規制部35と嵌挿筒部67の関係、側方規制部35とカバー側左外壁部55の関係)の衝突を緩和することができ、ベース部材30およびカバー部材50に亀裂や破断が生じて基板ケース25の密閉性が損なわれるのを防止できる。なお、基板ケース25のスライド変位の際に圧接する部位を複数箇所に設けることで、圧接に伴う応力を効果的に分散させることができる。
(変更例)
なお、遊技機の構成は、前述したものに限られず、種々に変更することが可能である。以下にその一例を示す。
(1) 実施例では、ベース側溝部にカバー側規制壁部が臨むと共にカバー側溝部にベース側規制壁部が臨む状態において、各溝部および規制壁部により形成される間隙が収納空間の内外方向に交差する方向へ2回折り返す蛇行形状に形成したが、これに限られるものではない。すなわち、当該各溝部および規制壁部により形成される間隙が収納空間の内外方向に交差する方向へ3回以上折り返す蛇行形状とした場合でも、実施例と同様の作用効果を期待できる。なお、前記間隙が収納空間の内外方向に交差する方向へ折り返す回数によって、収納空間への不正部材の挿入をより困難にすることができる。なお、図11(a)には、ベース部材30の同一縁部に平行な3条のベース側規制壁部150,150,150を形成して、当該ベース側規制壁部150,150,150の間に2条のベース側溝部152,152を形成すると共に、カバー部材50において、ベース側溝部152,152が形成された形成縁部と対応する縁部に平行な2条のカバー側規制壁部154,154を形成して、当該カバー側規制壁部154,154の間に1条のベース側溝部156を形成し、当該溝部154,154,154,156および規制壁部150,150,150,154,154により形成される間隙が前記収納空間25aの内外方向に交差する方向へ3回折り返す蛇行形状をなすよう構成を例示してある。
(2) 実施例では、ベース側規制壁部としての上下の内壁部36,37がベース側溝部39の内壁面を形成し、カバー側規制壁部としての上下のカバー側外壁部52,53がカバー側溝部59の内壁面を形成するようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、図11(b)に示すように、ベース側溝部39を形成する壁部160,160とは独立してベース側規制壁部162をベース部材30に形成したり、カバー側溝部59を形成する壁部164,164とは独立してカバー側規制壁部166をカバー部材50に形成する構成であっても、間隙Sが収納空間25aの内外方向に交差する方向へ複数回折り返す蛇行形状をなすよう形成することができる。
(3) 実施例では、ベース側溝部およびカバー側溝部の内底面(反対側の規制壁部の端出端部に対向する前面または後面)を、制御基板と平行となる形態で当該ベース側溝部およびカバー側溝部が形成されているが、これに限られるものではなく、ベース側溝部およびカバー側溝部の内底面を傾斜状に形成してもよい。例えば、図11(c)に示すように、カバー側溝部59の内底面168を、主制御基板22の外周端面24から離間位置する外側端部を基準として、主制御基板22の外周端面24に近接位置する内側端部に向かうにつれて後方へ傾斜する傾斜状とすることで、カバー側溝部59の内底面168まで侵入された不正器具を、内底面168の傾斜によって収納空間25aから遠ざける方向に誘導することができ、不正器具が収納空間25aに到達するのをより効果的に防止することができる
(4) 実施例では、制御基板の外周端面がカバー側溝部の内壁面の一部を形成するように構成したが、制御基板の外周端面がベース側溝部の一部を形成するようにしてもよく、また当該溝部の一部を制御基板の外周端面形成しない構成とすることも可能である。
(5) 実施例では、制御基板の実装面を覆うカバー部材に当該制御基板を取り付けるよう構成したが、制御基板のハンダ面を覆うベース部材に制御基板を取り付ける構成であってもうよい。なお、制御基板の一方の面に電子部品を集約する構成に限らず、制御基板の両面に電子部品を分散して実装するようにしてもよい。
(6) 実施例では、基板ケースに主制御基板を収納した主制御装置を例にして説明したが、制御装置の種類はこれに限られるものではない。すなわち、制御用電子部品を実装した制御基板が収納された基板ケースに対して好適に適用可能である。
(7) 実施例では、基板ケースのスライド方向を左右方向としたが、上下方向であってもよい。また、基板ケースのスライド方向は基板ケースの長手方向に限られず、基板ケースの短手方向としてもよい。
(8) 実施例では、ベース側溝部にフック受部を設けると共に、カバー側規制壁部にスライドフックを設けたが、フック受部およびスライドフックは溝部および規制壁部とは別の部位に設けてもよい。
(9) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、制御用電子部品を実装した制御基板が収納された基板ケースを備えた遊技機であればスロットマシン機やアレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機に適用できる。
また、本願には次のような技術的思想が含まれている。
(A) 請求項3記載の構成を含む遊技機に関し、
前記ベース部材(30)において前記スライド方向に位置する端部から前記カバー部材(50)へ向けて延出し、当該ベース部材(30)の外面を形成するベース側外壁部(32,33)と、
前記カバー部材(50)において前記スライド方向に位置する端部から前記ベース部材(30)へ向けて延出し、当該カバー部材(50)の外面を形成するカバー側外壁部(52,53)と、
前記ベース部材(30)において前記ベース側外壁部(32,33)より前記収納空間(25a)の内側に設けられたベース側開放位置規定部(38a,38b)と、
前記カバー部材(50)において前記カバー側外壁部(52,53)より前記収納空間(25a)の内側に設けられたカバー側開放位置規定部(58a,58b)とを備え、
前記ベース側開放位置規定部(38a,38b)およびカバー側開放位置規定部(58a,58b)が当接することで、当該ベース部材(30)およびカバー部材(50)の前記開放位置が規定される。
この構成では、ベース側開放位置規定部とカバー側開放位置規定部とが当接してベース部材およびカバー部材の開放位置を規定するよう構成したことで、ベース部材およびカバー部材を開放方向へスライド変位してもこれらベース部材およびカバー部材が直ちに分離しないから、基板ケースを開閉する際の操作性を高めることができる。
ここで、基板ケースを開放する際には、第1および第2の係合部の圧接状態を解除し得る力を加えてベース部材およびカバー部材を相対的にスライド変位させることとなる。この場合に、基板ケースが勢いよく開放されることに起因してベース部材やカバー部材の外壁部に予期せぬ亀裂や破断が生じる可能性がある。このような亀裂や破断が生じると、基板ケースの密閉性が損なわれ、不正行為が行われる原因にもなりかねない。
これに対し、ベース側開放位置規定部をベース側外壁部より収納空間の内側に設けると共に、カバー側開放位置規定部をカバー側外壁部より収納空間の内側に設け、これらの開放位置規定部の当接により開放位置を規定することで、ベース部材やカバー部材の外壁部に亀裂や破断が生じて基板ケースの密閉性が損なわれるのを防止できる。
(B) 前記(A)記載の構成を含む遊技機に関し、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)の一方(50)に設けられた前記規制壁部(36,37,52,53)の内面から前記収納空間(25a)の内側に突出する規制突部(58a,58b)が設けられて、当該規制突部(58a,58b)がベース部材(30)およびカバー部材(50)の他方(30)に設けられた規制壁部(36,37,52,53)の延在方向の端部に対向し、当該規制突部(58a,58b)および規制壁部(36,37,52,53)の延在方向の端部が当接することで、ベース部材(30)およびカバー部材(50)の前記開放位置が規定されるよう構成されると共に、
前記規制壁部(36,37)の延在方向の端部に、前記制御基板(22)に摺接する摺接壁部(36b,37b)が連設される。
この構成では、規制突部との当接によってベース部材およびカバー部材の開放位置を規定する開放位置規制部に摺接壁部を連設することで、収納空間側への隙間が摺接壁部によって塞がれる。従って、規制突部および開放位置規制部の端部が当接してベース部材およびカバー部材の開放位置を規定する構成であっても、開放位置規制部の端部と規制突部とが対向する領域に隙間が生じて不正器具の侵入経路として利用されることはない。
(C) 前記(A)記載の構成を含む遊技機に関し、
前記ベース側外壁部(32,33)から外方へ突出するベース側連結部(91)が設けられると共に、前記カバー側外壁部(52,53)から外方へ突出して前記ベース側連結部(91)に対して解除不能に結合されるカバー側連結部(95)が設けられ、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、両連結部(91,95)が圧接して、閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制するよう構成される。
この構成では、ベース部材およびカバー部材を開放位置から閉塞方向へスライド変位させる場合に、ベース部材およびカバー部材が閉塞位置に至る前のタイミングで、第1および第2の係合部が圧接し、かつベース側連結部とカバー側連結部とが圧接する。これにより、ベース部材およびカバー部材の閉塞位置を規定する壁部同士の衝突圧力を緩和することができるため、ベース部材およびカバー部材の閉塞位置を規定する壁部に亀裂や破断が生じて基板ケースの密閉性が損なわれるのを防止できる。また、基板ケースを開放する際に連結部を破壊した場合には、該連結部の圧接力が解除されるから、正規な目的で基板ケースを開放する場合のベース部材およびカバー部材の開放方向へのスライド変位を連結部同士の圧接力が阻害することはない。
22 主制御基板(制御基板)
23a 電子部
5 基板ケース
25a 収納空間
30 ベース部材(第1部材)
31 ベース側対向壁部(外壁)
32 ベース側上外壁部(外壁)
32a 係合凹部(第1の係合部)
32b 凹状部
33 ベース側下外壁部(外壁)
33a 係合凹部(第1の係合部)
33b 凹状部
34 ベース側右外壁部(外壁)
6 上内壁部(第1規制壁部)
37 下内壁部(第1規制壁部)
38a 第1の上内壁部の係合端部(第1開放位置規定部)
38b 第1の下内壁部の係合端部(第1開放位置規定部)
39 ベース側溝部(第1溝部)
50 カバー部材(第2部材)
51 カバー側対向壁部(外壁)
52 カバー側上外壁部(第2規制壁部、外壁)
53 カバー側下外壁部(第2規制壁部、外壁)
54 カバー側右外壁部(外壁)
55 カバー側左外壁部(外壁)
58a 上側規制突部(第2開放位置規定部)
58b 下側規制突部(第2開放位置規定部)
59 カバー側溝部(第2溝部)
164 壁部(第2溝部の内壁面を形成する壁)
166 カバー側規制壁部(第2規制壁部)

Claims (4)

  1. 第1部材と第2部材との間に画成された収納空間に、制御用電子部品を実装した制御基板が収納された基板ケースを備えた遊技機において、
    前記第1部材の縁部に沿って延在するよう形成され、前記第2部材側に開口する第1溝部と、
    前記第1溝部と対向する前記第2部材の縁部に沿って延在するよう形成されて前記第1部材側に開口し、該第1部材と組み付けた状態で前記第1溝部と平行に延在する第2溝部と、
    前記第1部材に形成されて前記第2溝部へ向けて延出する第1規制壁部と、
    前記第2部材に形成されて前記第1溝部へ向けて延出する第2規制壁部と、
    前記第1部材に形成されて当該第1部材の外壁部より前記収納空間側に位置する第1開放位置規定部と、
    前記第2部材に形成されて当該第2部材の外壁部より前記収納空間側に位置する第2開放位置規定部とを備え、
    前記第1溝部に前記第2規制壁部が臨む状態で、前記第1部材および第2部材を、前記収納空間を開放する位置および該収納空間を閉塞する位置に、当該第1溝部および第2溝部の延在方向に沿って相対的にスライド変位させ得るよう構成されると共に、各溝部および規制壁部により形成される間隙が前記収納空間の内外方向に交差する方向へ折り返す形状をなすよう構成され、
    前記第1開放位置規定部および第2開放位置規定部が当接することで、前記第1部材および第2部材の前記開放位置が規定されるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1溝部および第2溝部の何れかを形成する所定の内壁面と、当該所定の内壁面に対向する前記第1規制壁部または第2規制壁部の対向壁面とに、凹状の第1の係合部および凸状の第2の係合部が係合可能に形成され、
    前記所定の内壁面および前記対向壁面の内で前記第1の係合部が形成される側には、該第1の係合部と前記スライド方向に並ぶ位置に、前記開放位置で前記第2の係合部を移動可能に収容する凹状部が形成され、
    前記第1部材および第2部材を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記第2の係合部が、前記凹状部の内側を前記第1の係合部へ向けて移動して、該凹状部の内側端部から前記第1の係合部との係合位置に至るまで壁面との圧接状態で移動するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第2溝部の内壁面を形成する壁とは別に前記第2規制壁部が設けられ、
    前記第2規制壁部は、前記第2溝部の内壁面を形成する壁と異なる位置まで延出するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記第1溝部および第2溝部の何れかの内底面は、前記制御基板から離間するにつれて当該溝部内に臨む前記第2規制壁部および第1規制壁部の何れかから離間する傾斜状に形成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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