JP6215620B2 - 遊技機 - Google Patents
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第1部材(30)と第2部材(50)との間に画成された収納空間(25a)に、制御用電子部品(23a)を実装した制御基板(22)が収納された基板ケース(25)を備えた遊技機において、
前記第1部材(30)の縁部に沿って延在するよう形成され、前記第2部材(50)側に開口する第1溝部(39)と、
前記第1溝部(39)と対向する前記第2部材(50)の縁部に沿って延在するよう形成されて前記第1部材(30)側に開口し、該第1部材(30)と組み付けた状態で前記第1溝部(39)と平行に延在する第2溝部(59)と、
前記第1部材(30)に形成されて前記第2溝部(59)へ向けて延出する第1規制壁部(36,37)と、
前記第2部材(50)に形成されて前記第1溝部(39)へ向けて延出する第2規制壁部(52,53,166)と、
前記第1部材(30)に形成されて当該第1部材(30)の外壁(31,32,33,34)より前記収納空間(25a)側に位置する第1開放位置規定部(38a,38b)と、
前記第2部材(50)に形成されて当該第2部材(50)の外壁(51,52,53,54,55)より前記収納空間(25a)側に位置する第2開放位置規定部(58a,58b)とを備え、
前記第1溝部(39)に前記第2規制壁部(52,53,166)が臨む状態で、前記第1部材(30)および第2部材(50)を、前記収納空間(25a)を開放する位置および該収納空間(25a)を閉塞する位置に、当該第1溝部(39)および第2溝部(59)の延在方向に沿って相対的にスライド変位させ得るよう構成されると共に、各溝部(39,59)および規制壁部(36,37,52,53)により形成される間隙が前記収納空間(25a)の内外方向に交差する方向へ折り返す形状をなすよう構成され、
前記第1開放位置規定部(38a,38b)および第2開放位置規定部(58a,58b)が当接することで、前記第1部材(30)および第2部材(50)の前記開放位置が規定されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明では、不正行為者が基板ケースの間隙から不正器具を挿入して制御基板の表面または裏面に到達させようとしても、挿入した器具が収納空間に至る前の間隙において当該器具の進行方向を複数回変更しなければならず、制御基板の表面または裏面に当該器具を至らせることが困難となる。同様に、不正器具を挿入した場合には、挿入した器具を回収するために収納空間に至る間隙において当該器具の進行方向を複数回変更しなければならず、当該不正器具を容易に回収することができない。このように、不正器具の侵入を困難にするだけでなく、不正行為の目的が完了するまでに時間を必要とさせることにより、不正行為の実行を断念させることに繋がる。すなわち、制御基板に対して基板ケースの外側から改変を加える不正行為を防止できる。
また、第1開放位置規定部と第2開放位置規定部とが当接して第1部材および第2部材の開放位置を規定するよう構成したことで、第1部材および第2部材を開放方向へスライド変位してもこれら第1部材および第2部材が直ちに分離しないから、基板ケースを開閉する際の操作性を高めることができる。ここで、基板ケースを開放する際に、基板ケースが勢いよく開放されることに起因して第1部材や第2部材の外壁部に予期せぬ亀裂や破断が生じる可能性がある。このような亀裂や破断が生じると、基板ケースの密閉性が損なわれ、不正行為が行われる原因にもなりかねない。これに対し、第1開放位置規定部を収納空間の内側に位置するよう設けると共に、第2開放位置規定部を収納空間の内側に位置するよう設け、これらの開放位置規定部の当接により開放位置を規定することで、第1部材や第2部材の外壁部に亀裂や破断が生じて基板ケースの密閉性が損なわれるのを防止できる。
前記第1溝部(39)および第2溝部(59)の何れかを形成する所定の内壁面と、当該所定の内壁面に対向する前記第1規制壁部(36,37)または第2規制壁部(52,53,166)の対向壁面とに、凹状の第1の係合部(32a,33a)および凸状の第2の係合部(57a,57b)が係合可能に形成され、
前記所定の内壁面および前記対向壁面の内で前記第1の係合部(32a,33a)が形成される側には、該第1の係合部(32a,33a)と前記スライド方向に並ぶ位置に、前記開放位置で前記第2の係合部(57a,57b)を移動可能に収容する凹状部(32b,33b)が形成され、
前記第1部材(30)および第2部材(50)を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記第2の係合部(57a,57b)が、前記凹状部(32b,33b)の内側を前記第1の係合部(32a,33a)へ向けて移動して、該凹状部(32b,33b)の内側端部から前記第1の係合部(32a,33a)との係合位置に至るまで壁面との圧接状態で移動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明は、
前記第2溝部(59)の内壁面を形成する壁(164)とは別に前記第2規制壁部(166)が設けられ、
前記第2規制壁部(166)は、前記第2溝部(59)の内壁面を形成する壁(164)と異なる位置まで延出するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明は、
前記第1溝部(39)および第2溝部(59)の何れかの内底面は、前記制御基板(22)から離間するにつれて当該溝部(39,59)内に臨む前記第2規制壁部(52,53,166)および第1規制壁部(36,37)の何れかから離間する傾斜状に形成されたことを要旨とする。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記ベース側溝部(39)またはカバー側溝部(59)の内壁面の一部を前記制御基板(22)の外周端面(24)が形成することを要旨とする。
この構成では、ベース側溝部またはカバー側溝部の内壁面の一部を制御基板の外周端面が形成し、基板ケースの蛇行状の間隙(不正器具の侵入経路)に制御基板の外周端面が臨む構成とすることで、間隙に差し込んだ不正器具による痕跡が制御基板の端部に残り易くなる。すなわち、異常の有無を点検する際に重点的に観察される制御基板自体に痕跡を残すことで、不正行為の実施の早期発見に寄与することができる。しかも、制御基板の基板面への不正器具の侵入を困難にすることで、不正行為の目的が達成されるのを防止できる。
前記ベース側溝部(39)の内壁面を前記ベース側規制壁部(36,37)が形成すると共に、前記カバー側溝部(59)の内壁面を前記カバー側規制壁部(52,53)が形成することを要旨とする。
この構成では、ベース部材においてベース側溝部の内壁面をベース側規制壁部が形成すると共に、カバー部材においてカバー側溝部の内壁面をカバー側規制壁部が形成することで、ベース部材およびカバー部材の間の間隙が収納空間の内外方向に交差する方向へ複数回折り返す蛇行状をなすよう基板ケースを構成しつつ、各溝部および各規制壁部の延在方向と交差する方向における基板ケースの幅を小さく構成することができる。
前記ベース側溝部(39)およびカバー側溝部(59)の何れかを形成する内壁面に第1の係合部(38a,38b)が形成されると共に、
前記第1の係合部(38a,38b)が形成された前記ベース側溝部(39)またはカバー側溝部(59)に対応する前記ベース側規制壁部(36,37)またはカバー側規制壁部(52,53)に、当該第1の係合部(38a,38b)と係合可能な第2の係合部(58a,58b)が形成され、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記第1および第2の係合部(38a,38b,58a,58b)が圧接して、閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制するよう構成されたことを要旨とする。
この構成では、ベース部材およびカバー部材を閉塞位置にスライド変位させた際に圧接して当該ベース部材およびカバー部材の開放位置へ向けたスライド変位を規制する第1および第2の係合部を、ベース側溝部の内壁面とカバー側規制壁部、またはカバー側溝部の内壁面とベース側規制壁部の関係で係合可能に形成することで、ベース側溝部やカバー側溝部の溝幅に余裕を設けても、当該溝幅方向におけるベース部材およびカバー部材の相対変位を係合部同士の圧接により規制できるから、ベース部材およびカバー部材のスライド変位の容易性を担保することができる。また、第1および第2の係合部が圧接することで、前記溝幅方向にベース部材およびカバー部材を相対変位させて不正器具を挿入する間口を形成することが困難となるから、基板ケースに対する不正器具の侵入を抑止できる。
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)の一方(30)には、前記制御基板(22)に対向する対向壁部(31)における前記スライド方向の端部より前記収納空間(25a)側に、該ベース部材(30)およびカバー部材(50)の他方部材(50)側へ向けて突出する側方規制部(35)が形成され、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)の他方(50)は、前記側方規制部(35)が形成された対向壁部(31)に、前記収納空間(25a)を画成する外壁部(55)の端面が臨むと共に、該外壁部における収納空間(25a)側の内側面が側方規制部(35)に臨んで、外壁部(55)および側方規制部(35)が収納空間(25a)の内外方向に重なるよう構成されたことを要旨とする。
この構成では、ベース部材およびカバー部材の一方側を構成する対向壁部に、他方側の外壁部の端面が臨み、かつ当該外壁部が、ベース部材およびカバー部材の一方側に形成された側方規制部に対して収納空間の内外方向に重なって臨むよう構成することで、不正行為者が基板ケースの間隙から不正器具を挿入して制御基板の表面または裏面に到達させようとしても当該器具の進行方向を基板ケースの内側で変更しなければならず、制御基板の表面または裏面に当該器具を至らせることが困難となるから、不正行為の目的が達成されるのを防止できる。
図1に示すように、実施例のパチンコ機10には、外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク13が裏面側に配設されると共に、前面側の球受け皿に連通する球供給路やパチンコ機10が設置される設置枠台の球回収設備に連通する球排出路等(何れも図示せず)が形成されたセット部材14が配設されている。前記球タンク13とセット部材14とは、両部材13,14間に架設された球通路ユニット15を介して連通接続されており、該球通路ユニット15に配設された球払出装置16の駆動により球タンク13のパチンコ球が前記球受け皿へ給出されるよう構成されている。そして、遊技者の遊技操作に応じて球受け皿へ給出されたパチンコ球が遊技盤11の遊技領域(図示せず)へ打ち出されて遊技に供された後に球排出路を介して球回収設備に回収されるようになっている。実施例のパチンコ機10では、遊技盤11の遊技領域に打ち出されたパチンコ球が図示しない所定の入賞口に入賞することで図柄表示装置において図柄変動演出が実行され、当該図柄表示装置に所定の当り表示が表示されることで、遊技者に有利な特別遊技が行われるようになっている。
次に、前記主制御装置20に関して説明する。なお、主制御装置20に関しては、図2に示す状態を基準(正面)として「前」、「後」、「左」、「右」を指称する。前記主制御装置20は、図3に示すように、制御用の電子部品23aが実装された主制御基板(制御基板)22を、外側から内部を透視可能な基板ケース25に収納して構成されている。主制御基板22は、所要の回路パターンが形成された横長矩形板状に形成されて、主制御基板22の片側面(以下、実装面22aという)に、CPUやROM等の電子部品23aや配線接続用の複数のコネクタソケット23bが実装されて、当該実装面22aと反対の面(以下、ハンダ面22bという)において電子部品23aやコネクタソケット22bがハンダ付けされている。すなわち、主制御基板22は、電子部品23a等の実装部品を実装面22aに集約させてハンダ面22b側に部品を実装しないよう構成することで、主制御基板22の検査を容易に行い得るようにしている。
図3、図4に示すように、前記基板ケース25は、前記主制御基板22のハンダ面22b側を覆うベース部材30と、主制御基板22の実装面22a側を覆うカバー部材50とから矩形箱状に形成されて、両部材30,50により内部画成された収納空間25aに主制御基板22が収納されている。前記ベース部材30およびカバー部材50の夫々は、透明な合成樹脂成形部材であって、基板ケース25の全周に亘って収納空間25aの内部を透視し得るようになっている。そして、前記ベース部材30を遊技盤11側に向けた姿勢で、当該遊技盤11の設置部17に対して基板ケース25(主制御装置20)が着脱可能に配設され、主制御装置20を取り外すことなくパチンコ機10の背面側からカバー部材50を介して主制御基板22の実装面22aを透視し得るようになっている。
図3〜図5に示すように、前記ベース部材30は、前記主制御基板22のハンダ面22bに対向して当該ハンダ面22bを覆う矩形板状の対向壁部31と、該ベース側対向壁部31の上下および右の端部から前側(カバー部材50側)へ向けて夫々立ち上がる上外壁部32、下外壁部33および右外壁部34とを備え、当該ベース側対向壁部31、上下の外壁部32,33および右外壁部34により前方および左側方へ開口する箱状に構成されている。なお、以下の説明において、ベース部材30における対向壁部31および各外壁部32,33,34の夫々に関して、カバー部材50の構成と区別するべく「ベース側」を付加する場合がある。また同様に、カバー部材50における後述する対向壁部51および各外壁部52,53,54,55の夫々に関して、ベース部材30の構成と区別するべく「カバー側」を付加する場合がある。
前記ベース部材30には、図5、図8、図9に示すように、前方(カバー部材50側)に開口するベース側溝部39,39がベース部材30の縁部(実施例では上下の縁部)沿って左右方向に延在するよう形成されており、ベース部材30とカバー部材50とを組み付ける際に、カバー部材50に設けられた後述する上下のカバー側外壁部52,53の延出端部(後端部)が前側からベース側溝部39,39に差し込まれるようになっている。すなわち、ベース側溝部39,39に上下のカバー側外壁部52,53を臨ませることで、ベース部材30に対してカバー部材50を相対的にスライド移動可能な方向がベース側溝部39,39の延在方向に制限されて、ベース部材30およびカバー部材50を、前記収納空間25aを開放する開放位置および該収納空間25aを閉塞する閉塞位置に相対的にスライド移動させ得るよう構成されている。
また、図5、図7〜図9に示すように、前記上下のベース側溝部39,39の内部(具体的には、ベース側上外壁部32およびベース側下外壁部33と、対応する第1の上下の内壁部36a,37aとの間)には、各ベース側溝部39,39の延在方向に離間した位置に、複数のフック受部40が形成されている。なお、実施例のベース部材30には、上下のベース側溝部39,39の夫々に4つのフック受部40が形成されている。前記各フック受部40は、対応する上下のベース側溝部39,39を画成する内底面(ベース側対向壁部31)から前方へ離間した位置に形成されており、当該上下のベース側溝部39,39(第1のベース側溝部39a,39a)に差し込まれた前記上下のカバー側外壁部52,53のスライドフック69(後述)が、ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に保持した状態で、当該フック受部40とベース側溝部39の内底面(ベース側対向壁部31)との間に前記スライドフック69が差し込まれて、両部材30,50を前後に移動不能に位置決め保持するようになっている。
また、図3、図5に示すように、前記ベース側上外壁部32およびベース側下外壁部33の夫々には、前記ベース側溝部39を画成する内壁面に、前後に延在する溝状の係合凹部(第1の係合部)32a,33aが形成されており、前記ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、各係合凹部32a,33aに、カバー部材50に設けられた後述する係合突部57a,57bが嵌合して、当該ベース部材30およびカバー部材50の閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制するようになっている。また、前記上下のベース側外壁部32,33の夫々には、前記ベース側溝部39を画成する内壁面において前記係合凹部32a,33aの形成位置よりも左方向に離間する位置(ベース部材30に対してカバー部材50を閉塞位置から開放位置へ向けて相対的に変位させる方向に離間する位置)に、当該壁部32,33の厚みを小さくした凹状部32b,33bが形成されている。この凹状部32b,33bは、左右方向の所定範囲に亘って形成された幅広の凹部であって、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置に至る手前の間で相対的に変位させる際に、前記係合突部57a,57bが上下のベース側外壁部32,33に接触するのを防止している。すなわち、凹状部32b,33bを形成することで、開放位置から閉塞位置に至る手前の範囲でベース部材30およびカバー部材50をスムーズにスライドさせ得るようになっている。
また、図3〜図5に示すように、前記ベース部材30の左端部には、前記ベース側対向壁部31の左端部よりも右側(スライド方向の端部よりも収納空間25a側)に、前方(カバー部材50側)へ突出する側方規制部35が上下方向に延在するよう形成されている。ここで、前記側方規制部35は、前記カバー部材50におけるカバー側左外壁部55(後述)の厚み分だけベース側対向壁部31の左端部から右側に位置するよう設けられており、側方規制部35よりも左方向に突出したベース側対向壁部31の突出部分の前面31aに、当該カバー側左外壁部55の後端面(ベース部材30側の端面)が対向して当接するよう構成されている。また、前記側方規制部35は、前記上下の内壁部36,37の間の全幅に亘って延在するよう形成されており、当該上下の内壁部36,37の間の全幅に亘って側方規制部35とカバー側左外壁部55とが収納空間25aの内外方向に重なるよう構成されている。なお、ベース側対向壁部31には、ベース側右外壁部34、上下の内壁部35,36および側方規制部35で囲まれた領域の前面側に、格子状に延在する補強リブ31bが形成されている。
図2〜図5に示すように、前記ベース部材30には、前記ベース側対向壁部31の左端部に外方(左側方)へ突出する嵌挿突片47が設けられており、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置へスライド移動した際に、カバー部材50に形成された後述の嵌挿筒部67に、当該嵌挿突片47が挿入されるようになっている。また、前記ベース側対向壁部31には、前記嵌挿突片47の上下位置に差込溝部48,48が形成されており、前記嵌挿突片47を挿入した嵌挿筒部67が差込溝部48,48に嵌合するよう構成されている。更に、前記差込溝部48,48は、前記側方規制部35の形成位置まで延在するよう形成されており、前記閉塞位置において差込溝部48,48に嵌合した嵌挿筒部67が側方規制部35に当接して位置規制するようになっている。
図3、図4、図6、図10に示すように、前記カバー部材50は、前記主制御基板22の実装面22aに対向して当該実装面22aを覆う対向壁部51と、該カバー側対向壁部51の上下および左右の端部から後側(ベース部材30側)へ向けて延出する上外壁部(カバー側規制壁部)52、下外壁部(カバー側規制壁部)53、右外壁部54および左外壁部55とを備え、当該カバー側対向壁部51、上下左右の外壁部52,53,54,55により後方へ開口する箱状に構成されている。そして、前記カバー部材50の後方開口の開口内側に臨むよう前記主制御基板22が取り付けられている。ここで、前記主制御基板22の上下寸法は、前記カバー部材50の後方開口の上下方向の開口寸法よりも僅かに小さく形成されると共に、主制御基板22の左右寸法は、カバー部材50の後方開口の左右方向の開口寸法と略等しく形成されており、当該カバー部材50の後方開口を主制御基板22が塞ぐようになっている(図4参照)。
前記カバー側対向壁部51は、図3、図6、図9、図10に示すように、後方へ開口する箱状に形成された箱状部51aと、当該箱状部51aの開口前端部に設けられて前記主制御基板22の実装面22aを当接支持する平板状の支持壁部51bとを備えた段差形状に形成されており、主制御基板22に実装された電子部品23aを箱状部51aの内部(収納空間25a)に収納した状態で、当該カバー側対向壁部51に主制御基板22が取り付けられている。すなわち、カバー部材50の各外壁部52,53,54,55に囲まれた開口領域内側に位置するよう前記主制御基板22がカバー側対向壁部51に固定されている(図4参照)。ここで、前記支持壁部51bは、前記主制御基板22の実装面22aにおけるコネクタソケット23bの配置領域に対応してカバー部材50(カバー側対向壁部51)の上部に位置するよう形成されて、該支持壁部51bにおけるコネクタソケット23bの対応位置に前後に開口するコネクタ開口51cが開設されており、コネクタ開口51cを介して基板ケース25の外部に露出するコネクタソケット23bに対して配線接続し得るようになっている。
前記上下左右のカバー側外壁部52,53,54,55の夫々は、図4に示すように、前記主制御基板22の外周端面24を囲繞する壁部である。そして、上下および左の各カバー側外壁部52,53,55の後端が同一位置に位置するよう形成されて、ベース部材30とカバー部材50とを組み付けた際に、当該上下および左の各カバー側外壁部52,53,55の後端が前記ベース対向板部31の前面に当接するようになっている。一方で、前記カバー側右外壁部54は、ベース部材30とカバー部材50とを組み付けた際に、前記ベース対向板部31の前面から離間するよう形成されており、当該カバー側右外壁部54がベース部材30の補強リブ31aに干渉しないよう構成されている。
また、前記カバー部材50には、図6に示すように、前記ベース部材30およびカバー部材50を組み付けた状態で、ベース部材30に形成されたベース側溝部39,39と平行に延在すると共にベース部材30側に開口するカバー側溝部59,59が形成されている。ここで、前記カバー側溝部59,59は、前記ベース側溝部39,39の形成側縁部にあたるカバー部材50の上下の縁部の夫々に位置するよう設けられている。そして、カバー部材50の上縁部に位置するカバー側溝部59に、ベース部材30の上内壁部36(より具体的には第1の上内壁部36a)の延出端部(前端部)が差し込まれると共に、カバー部材50の下縁部に位置するカバー側溝部59に、ベース部材30の下内壁部37(より具体的には第1の下内壁部37a)の延出端部(前端部)が差し込まれるよう構成されている。すなわち、実施例の基板ケース25において、前記上下の内壁部36,37(第1の上下の内壁部36a,37a)の夫々は、前記カバー部材50側に延出すると共にカバー側溝部59に沿って延在するよう前記ベース部材30に形成されて、カバー側溝部59に延出端部が臨むベース側規制壁部としての機能を具有している。そして、前述したベース側溝部39,39と同様に、前記上下のカバー側溝部59,59に対応した上下の内壁部36,37を臨ませることで、ベース部材30に対してカバー部材50を相対的にスライド移動可能な方向がカバー側溝部59,59の延在方向に制限されて、ベース部材30およびカバー部材50を、前記収納空間25aを開放する開放位置および該収納空間25aを閉塞する閉塞位置に相対的にスライド移動させ得るよう構成されている。
また、図3、図7に示すように、前記上下のカバー側外壁部52,53には、前記ベース部材30に形成されたフック受部40に係合するスライドフック(係合部)69が複数設けられている。前記スライドフック69は、前記カバー部材50における前記上下のカバー側外壁部52,53(上下のガイド壁部57a,57b)に、上下方向に開口するL字状の切欠き凹部68を複数箇所(実施例では、各外壁部52,53に4箇所ずつ)に開設することで、上下のカバー側外壁部52,53の下端から右方(ベース部材30に対してカバー部材50を閉塞位置に移動させる方向)へ延出する鉤状に形成されている。すなわち、前記ベース側溝部39,39に前側から挿入した対応の上下のカバー側外壁部52,53(上下のガイド壁部57a,57b)の延出端部(後端部)を、ベース側溝部39,39の内底面(ベース対向板部31)に当接させた状態で、ベース部材30およびカバー部材50を相対的に閉塞位置にスライド移動することで、ベース対向板部31とフック受部40との間に各スライドフック69が差し込まれると共に、切欠き凹部68にフック受部40が差し込まれて、ベース部材30およびカバー部材50が離間する方向(前方)へ離脱不能に係合するようになっている。
図3、図6に示すように、前記カバー部材50には、左右方向へ貫通する貫通孔68aを有する嵌挿筒部68が前記カバー側左外壁部55に設けられている。ここで、ベース側溝部39,39に対応の上下のカバー側外壁部52,53を挿入して前記ベース部材30とカバー部材50とを開放位置に保持した状態で、ベース部材30に設けられた前記嵌挿突片47の突出端部が前記嵌挿筒部68の貫通孔68aと左右方向(スライド方向)に整列するよう構成されており、ベース部材30およびカバー部材50を開放位置から閉塞位置へ相対的にスライド移動させることで、嵌挿筒部67に嵌挿突片47が挿入されて両部材30,50が前後および上下方向に移動不能に移動規制されるようになっている。また、前記閉塞位置では、前記ベース部材30の側方規制部35に嵌挿筒部67が当接するよう構成されており、ベース部材30に対してカバー部材50が右方向(開放位置から閉塞位置へのスライド方向)へ相対的に移動するのを好適に規制している。
図6、図8、図10に示すように、前記カバー部材50におけるカバー側上外壁部52の内壁面(収納空間25a側の壁面)には、カバー側右外壁部54に近接した位置に、内側(収納空間25a側)へ突出する上側規制突部(カバー側開放位置規定部)58aが形成されている。そして、上側規制突部58aは、ベース部材30およびカバー部材50を組み付けた際に、当該ベース部材30におけるベース側上外壁部32と、対応する第2の上内壁部36bとの間に形成された前記第2のベース側溝部39bに前側から差し込まれるよう構成されている。同様にカバー側下外壁部53の内壁面(収納空間25a側の壁面)には、カバー側右外壁部54から離間した位置に、内側(収納空間25a側)へ突出する下側規制突部(カバー側開放位置規定部)58bが形成されている。そして、下側規制突部58bは、ベース部材30およびカバー部材50を組み付けた際に、当該ベース部材30におけるベース側下外壁部33と、対応する第2の下内壁部37bとの間に形成された前記第2のベース側溝部39bに前側から差し込まれるようになっている。
また、図3、図8に示すように、前記上下のカバー側外壁部52,53の外面には、ベース部材30に設けられた係合凹部32a,33aの凹形状と略一致する係合突部(第2の係合部)57a,57bが夫々形成されている。そして、前記ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記係合突部57a,57bが各係合凹部32a,33aに嵌合することで、当該ベース部材30およびカバー部材50を閉塞位置に仮止め保持し得るようになっている。
次に、実施例の基板ケース25における連結固定部90について概略説明する。前記連結固定部90は、図3〜図7に示すように、前記ベース部材30に形成されたベース側連結部91と、前記カバー部材50に形成されたカバー側連結部95と、これらの連結部91,95を固定する封止部材(図示せず)とから構成されている。ここで、封止部材は、ベース側連結部91およびカバー側連結部95を一旦連結固定した後に当該連結固定状態を解除不能に固定する従来公知の部材であり、実施例では工具を用いて締結方向にのみ操作可能なワンウェイネジが採用されている。なお、封止部材としては、ワンウェイネジに限られるものではなく、連結固定状態を解除不能な手段であれば従来公知の各種部材を採用可能である。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用に関して説明する。
また、実施例の基板ケース25を開放する際には、前述したように係合凹部32a,33aに対してカバー部材50の係合突部57a,57が嵌合および圧接した状態で操作を行う必要があり、ベース部材30およびカバー部材50が予期せず勢いよく開放されることが起こり得るものの、第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bに上下の規制突部58a,58bが当接してスライド移動が規制されることから、ベース部材30やカバー部材50の外壁部に亀裂や破断が生じて基板ケース25の密閉性が損なわれるのを防止できる。このとき、開放位置において当接する前記第1の上下の内壁部36a,37aの係合端部38a,38bは、前記上下のベース側外壁部32,33よりも収納空間25a側に位置するよう設けられ、同じく開放位置において当接する前記上下の規制突部58a,58bは、前記上下のカバー側外壁部52,53よりも収納空間25a側に位置するよう設けられているから,係合端部38a,38bと上下の規制突部58a,58bとの当接に伴ってこれらの外壁部32,33,52,53に亀裂や破断が生ずるのを効果的に防止できる。ここで、上下の規制突部58a,58bは、前記スライド方向と交差する方向に延在するよう上下のカバー側外壁部52,53に形成されているから、係合端部38a,38bと上下の規制突部58a,58bとの当接に伴う衝撃を効果的に分散させることができると共に、当該外壁部52,53よりも先に上下の規制突部58a,58bが損傷することで、外壁部52,53を保護するようになっている。
なお、遊技機の構成は、前述したものに限られず、種々に変更することが可能である。以下にその一例を示す。
(2) 実施例では、ベース側規制壁部としての上下の内壁部36,37がベース側溝部39の内壁面を形成し、カバー側規制壁部としての上下のカバー側外壁部52,53がカバー側溝部59の内壁面を形成するようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、図11(b)に示すように、ベース側溝部39を形成する壁部160,160とは独立してベース側規制壁部162をベース部材30に形成したり、カバー側溝部59を形成する壁部164,164とは独立してカバー側規制壁部166をカバー部材50に形成する構成であっても、間隙Sが収納空間25aの内外方向に交差する方向へ複数回折り返す蛇行形状をなすよう形成することができる。
(3) 実施例では、ベース側溝部およびカバー側溝部の内底面(反対側の規制壁部の端出端部に対向する前面または後面)を、制御基板と平行となる形態で当該ベース側溝部およびカバー側溝部が形成されているが、これに限られるものではなく、ベース側溝部およびカバー側溝部の内底面を傾斜状に形成してもよい。例えば、図11(c)に示すように、カバー側溝部59の内底面168を、主制御基板22の外周端面24から離間位置する外側端部を基準として、主制御基板22の外周端面24に近接位置する内側端部に向かうにつれて後方へ傾斜する傾斜状とすることで、カバー側溝部59の内底面168まで侵入された不正器具を、内底面168の傾斜によって収納空間25aから遠ざける方向に誘導することができ、不正器具が収納空間25aに到達するのをより効果的に防止することができる
(4) 実施例では、制御基板の外周端面がカバー側溝部の内壁面の一部を形成するように構成したが、制御基板の外周端面がベース側溝部の一部を形成するようにしてもよく、また当該溝部の一部を制御基板の外周端面形成しない構成とすることも可能である。
(5) 実施例では、制御基板の実装面を覆うカバー部材に当該制御基板を取り付けるよう構成したが、制御基板のハンダ面を覆うベース部材に制御基板を取り付ける構成であってもうよい。なお、制御基板の一方の面に電子部品を集約する構成に限らず、制御基板の両面に電子部品を分散して実装するようにしてもよい。
(6) 実施例では、基板ケースに主制御基板を収納した主制御装置を例にして説明したが、制御装置の種類はこれに限られるものではない。すなわち、制御用電子部品を実装した制御基板が収納された基板ケースに対して好適に適用可能である。
(7) 実施例では、基板ケースのスライド方向を左右方向としたが、上下方向であってもよい。また、基板ケースのスライド方向は基板ケースの長手方向に限られず、基板ケースの短手方向としてもよい。
(8) 実施例では、ベース側溝部にフック受部を設けると共に、カバー側規制壁部にスライドフックを設けたが、フック受部およびスライドフックは溝部および規制壁部とは別の部位に設けてもよい。
(9) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、制御用電子部品を実装した制御基板が収納された基板ケースを備えた遊技機であればスロットマシン機やアレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機に適用できる。
(A) 請求項3記載の構成を含む遊技機に関し、
前記ベース部材(30)において前記スライド方向に位置する端部から前記カバー部材(50)へ向けて延出し、当該ベース部材(30)の外面を形成するベース側外壁部(32,33)と、
前記カバー部材(50)において前記スライド方向に位置する端部から前記ベース部材(30)へ向けて延出し、当該カバー部材(50)の外面を形成するカバー側外壁部(52,53)と、
前記ベース部材(30)において前記ベース側外壁部(32,33)より前記収納空間(25a)の内側に設けられたベース側開放位置規定部(38a,38b)と、
前記カバー部材(50)において前記カバー側外壁部(52,53)より前記収納空間(25a)の内側に設けられたカバー側開放位置規定部(58a,58b)とを備え、
前記ベース側開放位置規定部(38a,38b)およびカバー側開放位置規定部(58a,58b)が当接することで、当該ベース部材(30)およびカバー部材(50)の前記開放位置が規定される。
この構成では、ベース側開放位置規定部とカバー側開放位置規定部とが当接してベース部材およびカバー部材の開放位置を規定するよう構成したことで、ベース部材およびカバー部材を開放方向へスライド変位してもこれらベース部材およびカバー部材が直ちに分離しないから、基板ケースを開閉する際の操作性を高めることができる。
ここで、基板ケースを開放する際には、第1および第2の係合部の圧接状態を解除し得る力を加えてベース部材およびカバー部材を相対的にスライド変位させることとなる。この場合に、基板ケースが勢いよく開放されることに起因してベース部材やカバー部材の外壁部に予期せぬ亀裂や破断が生じる可能性がある。このような亀裂や破断が生じると、基板ケースの密閉性が損なわれ、不正行為が行われる原因にもなりかねない。
これに対し、ベース側開放位置規定部をベース側外壁部より収納空間の内側に設けると共に、カバー側開放位置規定部をカバー側外壁部より収納空間の内側に設け、これらの開放位置規定部の当接により開放位置を規定することで、ベース部材やカバー部材の外壁部に亀裂や破断が生じて基板ケースの密閉性が損なわれるのを防止できる。
(B) 前記(A)記載の構成を含む遊技機に関し、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)の一方(50)に設けられた前記規制壁部(36,37,52,53)の内面から前記収納空間(25a)の内側に突出する規制突部(58a,58b)が設けられて、当該規制突部(58a,58b)がベース部材(30)およびカバー部材(50)の他方(30)に設けられた規制壁部(36,37,52,53)の延在方向の端部に対向し、当該規制突部(58a,58b)および規制壁部(36,37,52,53)の延在方向の端部が当接することで、ベース部材(30)およびカバー部材(50)の前記開放位置が規定されるよう構成されると共に、
前記規制壁部(36,37)の延在方向の端部に、前記制御基板(22)に摺接する摺接壁部(36b,37b)が連設される。
この構成では、規制突部との当接によってベース部材およびカバー部材の開放位置を規定する開放位置規制部に摺接壁部を連設することで、収納空間側への隙間が摺接壁部によって塞がれる。従って、規制突部および開放位置規制部の端部が当接してベース部材およびカバー部材の開放位置を規定する構成であっても、開放位置規制部の端部と規制突部とが対向する領域に隙間が生じて不正器具の侵入経路として利用されることはない。
(C) 前記(A)記載の構成を含む遊技機に関し、
前記ベース側外壁部(32,33)から外方へ突出するベース側連結部(91)が設けられると共に、前記カバー側外壁部(52,53)から外方へ突出して前記ベース側連結部(91)に対して解除不能に結合されるカバー側連結部(95)が設けられ、
前記ベース部材(30)およびカバー部材(50)を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、両連結部(91,95)が圧接して、閉塞位置から開放位置へのスライド変位を抑制するよう構成される。
この構成では、ベース部材およびカバー部材を開放位置から閉塞方向へスライド変位させる場合に、ベース部材およびカバー部材が閉塞位置に至る前のタイミングで、第1および第2の係合部が圧接し、かつベース側連結部とカバー側連結部とが圧接する。これにより、ベース部材およびカバー部材の閉塞位置を規定する壁部同士の衝突圧力を緩和することができるため、ベース部材およびカバー部材の閉塞位置を規定する壁部に亀裂や破断が生じて基板ケースの密閉性が損なわれるのを防止できる。また、基板ケースを開放する際に連結部を破壊した場合には、該連結部の圧接力が解除されるから、正規な目的で基板ケースを開放する場合のベース部材およびカバー部材の開放方向へのスライド変位を連結部同士の圧接力が阻害することはない。
23a 電子部品
25 基板ケース
25a 収納空間
30 ベース部材(第1部材)
31 ベース側対向壁部(外壁)
32 ベース側上外壁部(外壁)
32a 係合凹部(第1の係合部)
32b 凹状部
33 ベース側下外壁部(外壁)
33a 係合凹部(第1の係合部)
33b 凹状部
34 ベース側右外壁部(外壁)
36 上内壁部(第1規制壁部)
37 下内壁部(第1規制壁部)
38a 第1の上内壁部の係合端部(第1開放位置規定部)
38b 第1の下内壁部の係合端部(第1開放位置規定部)
39 ベース側溝部(第1溝部)
50 カバー部材(第2部材)
51 カバー側対向壁部(外壁)
52 カバー側上外壁部(第2規制壁部、外壁)
53 カバー側下外壁部(第2規制壁部、外壁)
54 カバー側右外壁部(外壁)
55 カバー側左外壁部(外壁)
58a 上側規制突部(第2開放位置規定部)
58b 下側規制突部(第2開放位置規定部)
59 カバー側溝部(第2溝部)
164 壁部(第2溝部の内壁面を形成する壁)
166 カバー側規制壁部(第2規制壁部)
Claims (4)
- 第1部材と第2部材との間に画成された収納空間に、制御用電子部品を実装した制御基板が収納された基板ケースを備えた遊技機において、
前記第1部材の縁部に沿って延在するよう形成され、前記第2部材側に開口する第1溝部と、
前記第1溝部と対向する前記第2部材の縁部に沿って延在するよう形成されて前記第1部材側に開口し、該第1部材と組み付けた状態で前記第1溝部と平行に延在する第2溝部と、
前記第1部材に形成されて前記第2溝部へ向けて延出する第1規制壁部と、
前記第2部材に形成されて前記第1溝部へ向けて延出する第2規制壁部と、
前記第1部材に形成されて当該第1部材の外壁部より前記収納空間側に位置する第1開放位置規定部と、
前記第2部材に形成されて当該第2部材の外壁部より前記収納空間側に位置する第2開放位置規定部とを備え、
前記第1溝部に前記第2規制壁部が臨む状態で、前記第1部材および第2部材を、前記収納空間を開放する位置および該収納空間を閉塞する位置に、当該第1溝部および第2溝部の延在方向に沿って相対的にスライド変位させ得るよう構成されると共に、各溝部および規制壁部により形成される間隙が前記収納空間の内外方向に交差する方向へ折り返す形状をなすよう構成され、
前記第1開放位置規定部および第2開放位置規定部が当接することで、前記第1部材および第2部材の前記開放位置が規定されるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記第1溝部および第2溝部の何れかを形成する所定の内壁面と、当該所定の内壁面に対向する前記第1規制壁部または第2規制壁部の対向壁面とに、凹状の第1の係合部および凸状の第2の係合部が係合可能に形成され、
前記所定の内壁面および前記対向壁面の内で前記第1の係合部が形成される側には、該第1の係合部と前記スライド方向に並ぶ位置に、前記開放位置で前記第2の係合部を移動可能に収容する凹状部が形成され、
前記第1部材および第2部材を前記開放位置から閉塞位置に相対的にスライド変位させた際に、前記第2の係合部が、前記凹状部の内側を前記第1の係合部へ向けて移動して、該凹状部の内側端部から前記第1の係合部との係合位置に至るまで壁面との圧接状態で移動するよう構成された請求項1記載の遊技機。 - 前記第2溝部の内壁面を形成する壁とは別に前記第2規制壁部が設けられ、
前記第2規制壁部は、前記第2溝部の内壁面を形成する壁と異なる位置まで延出するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。 - 前記第1溝部および第2溝部の何れかの内底面は、前記制御基板から離間するにつれて当該溝部内に臨む前記第2規制壁部および第1規制壁部の何れかから離間する傾斜状に形成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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