JP6155552B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機やスロットマシンの遊技機に関する。
例えば遊技機のスロットマシンにおいては、筐体が、正面側に開口部をもつ箱形状の筐体本体と、その開口部を閉じ表側が演出表示面や操作レバー等を備える遊技面となっている前面扉とから構成される。前面扉には表示窓が設けられ、筐体本体内には表示窓から視認可能にリールが設置され、その駆動機構や電源等も筐体本体内に設置されている。さらに遊技内容や演出処理を電子的に制御する制御基板が、リール等とともに筐体本体内に設置される。
制御基板には遊技内容のプログラムや大当たりの発生条件等を規定するデータを記憶するメモリも実装されているため、そのメモリあるいは制御基板全部を交換したり、別途のメモリ追加や変更を加えることにより、大当たりを頻発させコインを大量に獲得するというような不正行為が問題となる。
このため、筐体本体側と協働して前面扉を閉鎖し施錠状態とする施錠機構が設けられているが、これだけでは不正行為の防止には不十分で、施錠状態を破って制御基板に不正な変更等を加える事例が頻発している。
そこで、制御基板を収納した基板ボックス自体についてもこれを封止する技術が例えば
特開2001−314624号公報に提案されている。
これはワンウェイネジを用いて封止するものである
特開2001−314624号公報
上記の封止部材を用いてボックスの結合状態を封止する封止構造は基板ボックスを不正に開いて内部の制御基板にアクセスすることを防止する上で有効である。
一方、基板ボックス内の制御基板はケーブルによって外部の機器と信号の授受を行う必要がある。例えば容量制限の都合上、基板ボックスがメイン基板ボックスとサブ基板ボックスに分割されている場合、サブ基板ボックス内の制御基板につながるケーブルのコネクタがメイン基板ボックスの制御基板のソケットに接続される。このコネクタ接続部はメイン基板ボックス内外の境界であり、コネクタが外されればソケットに露出した端子からも制御プログラム等の変更や大当たり信号の発生が不正に行われる可能性がある。
したがって本発明は、上記の例示した問題等に鑑み、不正行為を効果的に防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、第1部材及び第2部材を有し、遊技を制御する制御基板を収容する基板ボックスと、前記基板ボックスが取り付けられる台座部材とで構成される基板ユニット、及び前記基板ユニットの所定部位を覆うカバー部材を備える遊技機において、
前記制御基板には、電気部品と接続するための平面視において長方形のコネクタが配設され、
前記基板ユニットと前記カバー部材との間には、
前記基板ユニット及び前記カバー部材を互いに係止する第1係止手段、及び第2係止手段が設けられ、
前記第1係止手段は、前記カバー部材を前記基板ユニットに対して前記コネクタの長手方向に沿って所定位置まで移動させることにより係止状態となり、
前記第2係止手段は、前記カバー部材を前記基板ユニットに対して前記コネクタの長手方向に沿って前記所定位置まで移動させた後に不可逆の係止状態となった場合において、前記カバー部材及び前記基板ユニットが固定されるように構成され、
前記カバー部材の外面には、複数の薄板部が設けられており、
前記複数の薄板部は、前記コネクタの長手方向に一定以上の力が加えられると、痕跡が残るように構成されているものとした。

本発明によれば不正行為を効果的に防止することができる遊技機を提供する
ことができる。
本発明が適用されるスロットマシンの全体斜視図である。 前面扉を取外して示すスロットマシン内部の正面図である。 主基板ユニットの全体正面図である。 固定ベース部の斜視図である。 固定ベース部の側面図である。 可動ベース部の全体斜視図である。 左側の側部ブロックを示す斜視図である。 主制御装置を前方から見た斜視図である。 主制御装置を後方から見た斜視図である。 コネクタ接続部を示す部分拡大正面図である。 図10におけるA−A部断面図である。 第1の剥し方向係止部の詳細を示す図である。 第1のスライド方向係止部の詳細を示す図である。 図10におけるW−W部断面図である。 第2のスライド方向係止部の詳細を示す図である。 他の第1の剥し方向係止部の詳細を示す図である。 図10におけるK−K部断面図である。 コネクタカバーを示す図である。 コネクタカバーの裏面図である。 コネクタカバーの各部断面を示す図である。 コネクタカバーの剥し方向の係止部を示す図である。 コネクタカバーの剥し方向の他の係止部を示す図である。 コネクタカバーのスライド方向の係止部を示す図である。 コネクタカバーのスライド方向の他の係止部を示す図である。 コネクタの接続状態とコネクタカバーの関係を示す説明図である。 コネクタカバー取り付け完了位置における剥し方向にかかる係止状態を示す説明図である。 他の剥し方向にかかる係止状態を示す説明図である。 コネクタカバー取り付け完了位置におけるスライド方向にかかる係止状態を示す説明図である。 スライド方向にかかる係止部の剥し方向引き抜き過程を示す説明図である。 他のコネクタ接続部を示す拡大正面図である。 コネクタ接続部を斜め下方から見た斜視図である。 コネクタ接続部を斜め上方から見た斜視図である。 図30におけるAA−AA部断面斜視図である。 図30におけるAB−AB部断面図である。 図30におけるAC−AC部断面図である。 図30におけるAD−AD部断面図である。 図30におけるAE−AE部断面図である。 他のコネクタカバーを示す図である。 図38におけるAF−AF矢視図である。 コネクタカバーの裏面図である。 図38の(a)におけるAG−AG部断面図である。 コネクタカバーの裏面斜視図である。 第1係止片と第1係止部および第6係止片と第6係止部の係合状態を示す断面図である。 第3係止片と第3係止部の係合状態を示す断面図である。 第4係止片と第4係止部の係合状態を示す断面図である。 第5係止片と第5係止部の係合状態を示す断面図である。 コネクタカバーの取り付け状態を示す断面図である。 コネクタカバーの取り外し過程を示す説明図である。
次に本発明をスロットマシンに適用した実施の形態について説明する。
図1はスロットマシンの全体斜視図、図2は前面扉を取外して示す内部の正面図である。
スロットマシン1の筐体は、正面側が開口する箱形状の筐体本体2と、その開口部を閉じる前面扉3とから構成される。
筐体本体2は、天板2a、底板2b、背板2c、左側板2d、右側板2eからなる。
前面扉3は、左端側の上下複数カ所がヒンジによって筐体本体2に取り付けられ、ヒンジを軸として水平に揺動し、筐体本体2の開口部を開閉可能となっている。
前面扉3の右端部には、筐体本体2側と協働して前面扉3を閉鎖し施錠状態とする施錠機構4が設けられている。
前面扉3の表側は、複数の表示窓6を備える遊技パネル5、コイン投入口7、各種の操作レバーやボタン、スイッチ類を備える操作部8、コイン受け皿9、その他の演出表示部10などが設けられた公知の遊技面となっている。これらの詳細は、例えば特開2008−61739号公報に示される。
筐体本体2の内部は、仕切板2fによって上下に2分割されている。
仕切板2fの下部には、コインを貯留する貯留タンクとコインを前面扉3のコイン受け皿8へ払い出す払出装置とを備えたホッパ装置11や、電源ボックス12が配置されている。
前面扉3のコイン投入口7から投入されたコインはホッパ装置11に供給され、貯留タンクに貯留されるか、あるいはコイン受け皿9へ排出されるようになっている。
仕切板2fの上部には、前面扉3の各表示窓6に対して1対1で対応させて横に並べたリール14を同一軸線上で回転可能に支持したリールユニット15が取り付けられている。
リールユニット15の上方には、スロットマシンの制御を行う主基板ユニット20が背板2cに取付けて設置されている。
図3は主基板ユニットの全体正面図である。
とくに指定しない限り、図3の状態を基準として図中の右側を主基板ユニット20の右側、図中の左側を主基板ユニット20の左側とし、図中の手前側を主基板ユニット20の前側、図中の奥側を主基板ユニット20の後側として説明し、主基板ユニット20を構成する各部材についても同様とする。また、後述のコネクタカバー300にかかる方向についても図3の主基板ユニット20に取り付けられた状態を基準とする。
主基板ユニット20は、主制御装置22と、主制御装置を筐体本体2に支持する台座装置25とを備えている。主制御装置22により、遊技内容が制御される。
台座装置25は、筐体本体2の背板2cに固定される固定ベース部50と、固定ベース部50に支持されて水平に延びる回動中心軸線Z(図6参照)を中心として上下に回動し傾倒姿勢をとることが可能な可動ベース部100とを備えている。
主制御装置22は可動ベース部100に保持され、回動中心軸線Zに直交してこれから離間する方向(上方)にスライドさせることにより、可動ベース部100から取り外し可能となっている。
主制御装置22には後述のソケット45(図8参照)、48(図47参照)が設けられ、ソケット45には各種センサやスイッチ信号を中継する中継基板につながるケーブル27のコネクタ28(図25参照)が挿し込まれて接続され、ソケット48には表示制御装置等のサブ基板に向けてコマンド信号を送るケーブル80のコネクタ81(図47参照)が挿し込まれて接続される。
ソケット45まわりのコネクタ接続部CON1には、主制御装置22から可動ベース部100に跨って当該部位をカバーするコネクタカバー300が取り付けられる。
ソケット48まわりのコネクタ接続部CON2には、主制御装置22に当該部位をカバーするコネクタカバー360が取り付けられる。
なお、主制御装置22にはソケット45、48以外にもソケットが設けられているが、不正アクセスによって制御に影響を受けるのを防止するためコネクタカバーが取り付けられるもののみ挙げておく。
主制御装置22は、後述する表裏一対の第1ボックス200と第2ボックス201によって構成される横長の矩形状の基板ボックス30と、この基板ボックス30内に収容される平板形状の主基板23(後掲の図11参照)とからなっている。
第1ボックス200と第2ボックス201は透明または半透明の樹脂で形成される。
主制御装置22を保持した可動ベース部100を起立姿勢にすることにより、基板ボックス30が背板2cにそって平行になって、内部の主基板23の表面が筐体本体2の正面側から視認可能となる一方、可動ベース部100を傾倒姿勢にすることにより、基板ボックス30も筐体本体2の正面側に傾倒して内部の主基板23の裏面が視認可能となるように構成されている。
以下、各部の詳細について説明する。
なお、左右が対となっている構成について個々に特有のものは参照番号にLまたはRの識別符号を付して説明し、共通の場合には識別符号を付さないで説明する。また、複数の同種のものにa、b、c、・・の識別符号を付した場合も同様とする。
まず、台座装置25の固定ベース部50(50L、50R)は左右に分離した樹脂成形品で、それぞれ背板2cに固定されている。
図4は左側の固定ベース部50Lを示す斜視図、図5は側面図である。
固定ベース部50Lは、背板2cへの取付面となる縦壁51と、縦壁51の下部から前方へ延びた底部ブロック52と、底部ブロック52に連なって縦壁51の下部の外側端縁(可動ベース部100の左側では左側端縁、右側では右側端縁)から前方へ延びるヒンジ支持壁53とを有する。
ヒンジ支持壁53は左右方向内方へ延びるヒンジ軸54を備えている。ヒンジ軸54は円筒形状で、可動ベース部100の軸筒115(後掲の図6参照)に挿入されて可動ベース部100を支持する。
縦壁51は幅狭の上端から内方側へ幅広となった下部へ幅が変化している。
縦壁51上部の周囲よりも一段高くなった段部51aからは、ヒンジ支持壁53の上方を姿勢保持部62が前方へ延びている。姿勢保持部62は、可動ベース部100の上部を係止することにより可動ベース部100を起立姿勢位置に保持するためのもので、その先端に爪63を有している。
また、ヒンジ支持壁53の上縁にそって、左右方向内側に所定幅のフランジ状の補強壁55が段部51aの下端からヒンジ軸54を越える位置まで設けられ、補強壁55はその後下方へ曲がり底部ブロック52まで延びている。
補強壁55は縦壁51からその曲がり部までの間、ヒンジ軸54から所定の間隙を保持している。そして、補強壁55の曲がり部近傍とヒンジ軸54の間をつないで、リブ形状の第1回動ストッパ56が形成してある。
底部ブロック52の上面57はヒンジ軸54の周面に対して所定間隙をもって平行な円筒面の一部をなす一方、その前端部はヒンジ軸54からこの所定間隙よりも離間して、上下方向の傾斜面を備える第2回動ストッパ58となっている。
可動ベース部100に主制御装置22を取り付けた状態で、主制御装置22をヒンジ軸54まわりに傾倒させたとき、可動ベース部100の後述の係止バー134が第1回動ストッパ56に当接するとともに、基板ボックス30の前壁31から可動ベース部100の前壁部105にかかる部分が第2回動ストッパ58に当接して所定の傾倒姿勢位置となるように設定してある。
縦壁51や底部ブロック52の外形は剛性を持たせるため厚肉となっているが適宜の肉抜きを施してある。
なお、以下に説明する他の部材やその各部位にも肉抜きが施されているが、とくに個別には言及しない。
背板2cへの取り付けのため、縦壁51の裏面上部にはフック60が形成され、縦壁51の下部内方端にはヒンジ軸54と略同じ高さ位置に凹部65を形成してその底壁にネジ挿通穴66が設けてある。さらに、縦壁51の下部外方端には裏面に開口する不図示のネジ孔も形成してある。
右側の固定ベース部50Rは固定ベース部50Lと左右対称であるほかは同一である。
図6は可動ベース部100を示す斜視図である。
可動ベース部100は合成樹脂製で、主制御装置22(基板ボックス30)の下端壁34(図8参照)を受ける載置部102と、載置部102の左右外側に上下にわたって形成された側部ブロック104(104L、104R)と、載置部102の後端から上下に延びた後壁部106と、載置部102の前端縁から下方に延びる前壁部105と、前壁部105と後壁部106とに連なって載置部102と平行に延びる下壁部107を有している。載置部102と下壁部107の間は複数の区画からなる封止部108となる。
なお、封止部108における第1区画109aは基板ボックス30を構成する第1ボックス200と第2ボックス201間を封止キャップで封止した第1の封止結合部70を収容する部分であり、第2区画109bは同じく第1ボックス200と第2ボックス201間を封止ピンで封止する第2の封止結合部71を収容する部分である。
また、第3、第4区画109c、109dはそれぞれ基板ボックス30と可動ベース部100間を封止する第3の封止結合部72のための封止構造形成部75bを備えている。
側部ブロック104は、載置部102から上方に延びてその全長にわたって後縁が後壁部106の左右両端に連なっている側端壁112と、載置部102より下側で外方(側部ブロック104Lでは左方、側部ブロック104Rでは右方)に向けて開口する軸筒115を備える軸受部114と、側端壁112の前縁から内方に延びる保持壁116(116L、116R)と、側端壁112より外方に張り出した取っ手兼係止部120(120L、120R)とを有する。
側端壁112の上端は、載置部102に載置した基板ボックス30の高さの略中間位置まで達する高さに設定されている。
保持壁116は側端壁112に沿った一定幅のフランジ状である。
側端壁112、保持壁116および後壁部106とでコ字形の溝118(118L、118R)を形成している。溝118の下端は載置部102より一段高い段差面119となっている。
取っ手兼係止部120は封止部108の前壁部105と面一に連なった前壁121を備え、前壁121には指掛け部123が形成されるとともに、固定ベース部50の姿勢保持部62の爪63と係止する係止孔124が設けてある。
軸受部114の下半部は軸筒115に沿った円筒面をなし、上半部前面は前壁部105の延長部となり、後面は以下に述べる後壁部106の凹部、すなわち膨出部106a部分の後面の延長部となっている。
軸受部114には、軸筒115の斜め後上方に軸筒115の端面よりも外方に突出する係止バー134を備えている。係止バー134は、可動ベース部100を傾倒姿勢位置にしたとき固定ベース部50の第1回動ストッパ56に当接するものである。
後壁部106における側端壁112に連なる所定領域は、外面(後面)に固定ベース部50の縦壁51を逃げる凹部を形成するため、内側へオフセットしており、その分だけ溝118に及ぶ膨出部106aとなっている。
なお、後壁部106の上縁は左右の所定範囲が側端壁112の上端と同じ高さで、左右方向中央部ではより低い直線状で、その間は傾斜しており、後方から見たとき谷形状を呈している。後壁部106の上縁端面には複数の突起132が形成されている。
とくに図示しないが、後壁部106から下壁部107にかけては軸筒115と同心の円筒面となっている。
封止部108の左右両端には、前壁部105から後壁部106までの貫通穴129が形成されている。この貫通穴129は、軸筒115に固定ベース部50のヒンジ軸54を挿入し姿勢保持部62の爪63を係止孔124に係止させて、後壁部106を固定ベース部50の縦壁51に沿わせたとき、固定ベース部50のネジ挿通穴66に整合するように設定されている。
載置部102には貫通穴129に開口する連通穴130が後壁部(膨出部106a)に接して設けてあり、後述する基板ボックス30の突片40を受け入れるようになっている。
右側の側部ブロック104Rの保持壁116Rは、外形が厚肉で、その前端面は取っ手兼係止部120Rの前壁121と面一となっている。
保持壁116Rの前端面に開口する凹部127の底壁には、基板ボックス30の固定用ネジ孔39に対応させて、ネジ挿通穴128(図7参照)が設けてある。
右側の側部ブロック104Rにおける溝118Rは前後幅一定である。
本実施の形態では、後述するように、基板ボックス30の前壁31の左端部にケーブル27のコネクタ28と接続する主基板23(図11参照)のソケット45を挿通させるためのソケット挿通穴203が設けられ、基板ボックス30と側部ブロック104Lの境界に跨ってコネクタカバー300の取付部が形成される。このため、左側の側部ブロック104Lは右側の側部ブロック104Rとは一部異なる構造を有する。
図7は左側の側部ブロック104Lを示す斜視図である。
側部ブロック104Lにおいては、保持壁116L自体は薄板状で、その前端面は取っ手兼係止部120Lの前壁121よりも後方へ退避している。したがって、保持壁116Lの前端面は取っ手兼係止部120Lの側壁122から内方へ延びる形態となっている。
左側の保持壁116Lは上半部116aが下半部116bに対して前方へわずかにオフセットしており、このため溝118Lは相対的に上半部の前後幅が下半部よりも広くなっている。薄板状の下半部116bは載置部102まで延びている。
保持壁116Lの上半部116aの前端面上にはケーブル押え140が一体に設けられ、下半部116bには右側の保持壁116Rと同様に、基板ボックス30の固定用ネジ孔39に対応させて、ネジ挿通穴128が設けてある。
さらに下半部116bの前端面上には第1の剥し方向係止部220eと第2のスライド方向係止部240が設けてある。
ケーブル押え140や各係止部220e、240については追って詳細に説明する。
以上の構成を有する台座装置25は、まず、固定ベース部50を、そのヒンジ軸54を可動ベース部100の軸筒115に挿入して、可動ベース部100を左右から挟む形に組み付ける。そして、固定ベース部50の各フック60をそれぞれ背板2c側に設けられた不図示のフック受けに係止させる。
つぎに、相対的に可動ベース部100の起立姿勢位置、すなわち可動ベース部の後壁部106と固定ベース部50の縦壁51を重ねた状態にすると、可動ベース部100の貫通穴129が固定ベース部50のネジ挿通穴66に重なるから、ドライバで貫通穴129を通してネジ挿通穴66から筐体本体2の背板2c内側の対応する箇所に予め設けられているナット部にネジをねじ込んで固定ベース部50を背板2cに固定する。
背板2cの背面側からも、背板2cに形成した不図示のネジ挿通穴を通してネジを縦壁51の裏面に開口するネジ孔にねじ込む。これにより、固定ベース部50は背板2cに対して前方および後方の両方から固定されるので、前方または後方の一方からのみでは背板2cから取り外すことができない。
可動ベース部100はこのように背板2cに固定された固定ベース部50のヒンジ軸54を軸筒115に挿入されて支持されているので、背板2cに固定された固定ベース部50から取外すことはできない。
次に、主制御装置22の構成について説明する。
図8は主制御装置22を前方から見た外観斜視図、図9は主制御装置22を後方から見た斜視図である。
基板ボックス30は表側の第1ボックス200と裏側の第2ボックス201とからなっている。
基板ボックス30の外形の基本前後幅(基本厚さ)は、可動ベース部100における前壁部105の前面から後壁部106の後面間の距離に一致させてある。
主基板23は、ネジなどにより例えば第1ボックス200の内側に取り付けられて基板ボックス30の内部に収容される。主基板23上には、配線パターンが形成されるとともに、CPUやROM等のICチップを含む各種電子部品等が実装され、外部のケーブル27との接続のためのソケット45が固定されている。
基板ボックス30の前壁31には、左端部に前述の主基板23上のソケット45を挿通させるためのソケット挿通穴203が形成され、右端部にはリセットボタン等をカバーしてドア205を備える操作ボタンカバー部204が膨出している。図8では、ソケット45のロックレバー46が直立位置でソケット挿通穴203から突出している状態が示されている。
第1ボックス200と第2ボックス201間は不図示の係止爪やネジ等で結合されるとともに、初期状態では基板ボックス30の下端部において、例えば特願2010−158199に開示された第1封止部34と同様の、封止キャップを用いた第1の封止結合部70により結合状態が封止される。
なお、基板ボックス30の下端部には、第1の封止結合部70に隣接して、第1ボックス200と第2ボックス201間の結合を封止するための第2の封止結合部71(図3参照)を形成する封止構造形成部74が設けてある。
さらに、第2の封止結合部71に隣接して、可動ベース部100との結合を封止するための第3の封止結合部72(図3参照)を形成する2つの封止構造形成部75a、75aが設けてある。
第3の封止結合部72は内部点検等のため第1の封止結合部70を破壊して封止解除した後の再封止に使用するものであって、可動ベース部100との封止によって同時に第1ボックス200と第2ボックス201間の結合も封止する。
第2の封止結合部71は複数の第3の封止結合部72を順次に使用し尽くしたあと、主基板23の検査等が必要になった場合には、主基板23を基板ボックス30ごとメーカーへ返送できるように基板ボックス30自体を封止するものである。
封止構造形成部74、75aは例えば特願2010−158199に開示された第2、第3封止部36、38における筒状体255と同様に筒状をなし、主基板ユニット20専用に準備された封止ピンを使い回しして挿入することにより封止を行う。
ここでは、これらにより基板ボックス30自体、あるいは基板ボックス30と可動ベース部100間が封止結合されることのみ述べて、その詳細説明は省略する。
基板ボックス30は、左右の側壁35(35L、35R)間の長さを可動ベース部100の左右の保持壁116L、116Rの各内側端縁間の距離に対応させてある。
基板ボックス30の左右両端の上部には、それぞれ側壁35よりも左右外方に張り出した側方張出し部37(37L、37R)を有する。さらに、側方張出し部37の下側には、側壁35から同様に左右外方に張り出すが、側方張出し部よりも少ない張り出し量で下端壁34近くまで延びる被保持部38(38L、38R)を有している。
側方張出し部37L、37Rを含んだ基板ボックス30の左右方向長さは可動ベース部100の左右の側部ブロック104の側端壁112の外端面間の距離に一致するよう設定され、また、被保持部38は側部ブロック104の各溝118にそれぞれ整合して嵌まり込むよう設定されている。
なお、右側の被保持部38Rの前端面は上下に渡って平坦面であるが、左側の被保持部38Lの前端面は上下方向中間位置に段差を有して、上半部が下半部よりも前方へオフセットしている。これは、保持壁116Lの上半部116aおよび下半部116bに対応するものである。
そして、載置部102に基板ボックス30を載置したとき、基本的に可動ベース部100から露出した基板ボックス30の外壁面と可動ベース部100の外壁面とが面一に連なるようになっている。
このため、基板ボックス30の後壁32も可動ベース部100の後壁部106および膨出部106aに対応して基本外形から退避したオフセット領域42a、42bを有している。
後壁32のオフセット領域42aにおける可動ベース部100の後壁部106の上縁に対向する周面には、突起132に対応する係止穴43が形成されている。
また、被保持部38の下端もオフセットさせて、下端壁34からの高さが可動ベース部100における溝118の段差面119の高さに対応させてある。
右側の側方張出し部37Rは基本前後幅のまま張り出し、右側の側部ブロック104R周りの各壁部外面はその境界部分で面一となるようにしてある。
一方、左側の側方張出し部37Lの上半部は基本前後幅のままであるが、下半部は後述する切欠き212により、基本前後幅より薄くなっている。切欠き212はソケット45に接続されたコネクタ28から延びるケーブル27を引き出すケーブル通路24の一部を形成するが、これについては後述する。
前述のように、載置部102に基板ボックス30を載置したとき、可動ベース部100から露出した基板ボックス30の外面と左側の側部ブロック104Lまわりの各壁部外面との間でもその境界部分で基本的に面一となるが、ただし、保持壁116Lの前端面上には第1の剥し方向係止部220e、第2のスライド方向係止部240、ケーブル押え140などが形成されているので、保持壁116Lまわりでは単純に面一とはなっていない。
基板ボックス30の下端壁34の左右両端には、突片40が形成されている。突片40は下端壁34の後端縁から下方に延びており、基板ボックス30が可動ベース部100に載置されたとき載置部102の連通穴130に進入して貫通穴129を塞ぐように設定される。これによって基板ボックスが設置された状態で固定ベースが外されてしまうことを防止することができる。
主基板ユニット20(基板ボックス30)は固定ベース部50L、50Rを介してスロットマシン1の筐体内に支持された可動ベース部100に載置され、この載置状態においてソケット45にケーブル27のコネクタ28が接続される。そしてこの後、このコネクタ接続部CON1にコネクタカバー300が取り付けられる。
つぎに、コネクタカバーの取り付け部について説明する。
図10はコネクタカバー300の取り付け部を示す部分拡大正面図、図11は図10におけるA−A部断面図である。
前述のように、コネクタカバー300はソケット45とケーブル27のコネクタ28との接続部をカバーするもので、その取り付け部はソケット挿通穴203を囲んで基板ボックス30と可動ベース部100に跨って形成されたカバー嵌め込み領域210として区画されている。
なお、ここでは可動ベース部100を支持している固定ベース部50は図示省略している。
カバー嵌め込み領域210の平面形状はコネクタカバー300の後述するベース305の外周縁形状に対応し、可動ベース部100にかかる領域を含んで矩形をなしている。
まず、基板ボックス30においては、カバー嵌め込み領域210は前壁31(第1ボックス200)の表面(前面)からの底壁211の深さがコネクタカバー300の後述のベース305の板厚に対応する凹部として、ソケット挿通穴203を囲んで形成してある。
カバー嵌め込み領域210は前壁31の上下にわたって延びており、上端は上端壁33を残し、下端は下端壁34を抜けて素通しとなっている。なお、左側の側壁35Lに沿う部分は当該側壁で切り落とされている。
コネクタカバー300との係止のため、カバー嵌め込み領域210の底壁211には第1の剥し方向係止部220(220a、220b、220c、220d、220e)を設けてある。ここでは、第1の剥し方向係止部220a、220b、220d、220cが基板ボックス30側におけるソケット挿通穴203の右側の上端部、中間部、下端近傍、そしてソケット挿通穴203の左側の上端部に配設され、第1の剥し方向係止部220eが可動ベース部100側の下端近傍に配設されている。
また、とくに図11に示すように、底壁211には、ソケット45の上下長さに対応する幅の切欠き212が、ソケット挿通穴203から側壁35Lおよび側方張出し部37L下半部それぞれの外方端面に開口するまで形成されている。すなわち、切欠き212は側壁35Lと側方張出し部37Lの双方に跨り、カバー嵌め込み領域210の底壁211より深いケーブル通路24の一部となる。
なお、図10において、符号78は保持壁116のネジ挿通穴128から基板ボックス30の固定用ネジ孔39に締め込んで可動ベース部100と基板ボックス30を固定したネジである。
図12は第1の剥し方向係止部を拡大して示し、(a)は底壁211上端部の第1の剥し方向係止部220aの正面図、(b)は(a)におけるB−B部断面図、(c)は(a)におけるC−C部断面図である。図12の(d)は底壁211下端近傍の第1の剥し方向係止部220dにおける(b)に相当する断面図である。
第1の剥し方向係止部220aは、所定幅を有して底壁211の表面(前面)から所定の深さまで形成された幅広溝部221aと、幅広溝部221aに同幅で連通する空間222の前面開口部をスリット223を残して覆った引掛部224aとからなっている。スリット223はコネクタカバー300における後述の係止部315のリブ317との干渉を逃げるためのものであり、ソケット挿通穴203と並行に上下方向に延び、幅広溝部221aのソケット挿通穴203側の辺に沿っている。
また、幅広溝部221aの上下方向サイズはコネクタカバー300の係止部315aが進入可能に設定してある。
引掛部224aは上下方向に沿って厚さ一定で、その表面は底壁211と面一であるとともに、裏面と幅広溝部221aの溝底225aとは高さ(前後)方向に係止部315aの後述する引掛部316aの進入を可能とする所定の間隙を有している。
引掛部224aは、コネクタカバー300の引掛部316aを幅広溝部221aから進入させて当該引掛部224aの裏面側に位置させたとき、引掛部316aの剥し方向(底壁211に対する垂直方向)への抜けを阻止する。
なお、幅広溝部221aに連通する空間222はスリット223と引掛部224aの成形型を通すため、溝底225aが切欠かれている。
とくにソケット挿通穴203右側の上端部と中間部に設けた第1の剥し方向係止部220a、220bの間には、図10にも示すように、各スリット223を結ぶ線上にスリット223と同幅の細溝213aが形成されて、一方の幅広溝部221aから他方の空間222に連通している。細溝213の深さは幅広溝部221aの深さと同じになっており、コネクタカバー300の後述する延長リブ318aを受け入れ可能となっている。
第1の剥し方向係止部220aと220bは同一形態であるが、第1の剥し方向係止部220cは220aに対して左右対称となっている。図10に示すように、第1の剥し方向係止部220cの空間には短い細溝213bが連なっている。
第1の剥し方向係止部220dは、図12の(d)に示すように、引掛部224dの下端の厚さが引掛部224aと同じで上方に行くにしたがって厚さが増大して、裏面が直線的な傾斜面となっている点が異なり、その他は引掛部224aと同じである。コネクタカバー300の引掛部316dが引掛部224dの裏面側に位置して係止する。
下端近傍の第1の剥し方向係止部220dの上方に隣接して、さらに第1のスライド方向係止部230を設けてある。
図13は第1のスライド方向係止部230を拡大して示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるD−D部断面図、(c)は(a)におけるE−E部断面図である。
第1のスライド方向係止部230は、底壁211に第1の剥し方向係止部220aの幅広溝部221aと同様の幅をもって底壁211の右側辺縁に沿って形成した幅広溝部231内の右側側壁に爪部232を形成して構成されている。
爪部232は上端に幅広溝部231の溝幅中間まで延びた係止面233を有し、その下側に右側側壁に向かう傾斜面234を有している。係止面233は上下方向に対して垂直である。
爪部232の係止面233から傾斜面234にわたる前縁は面取りされている。
幅広溝部231の深さは幅広溝部221aよりも深く、爪部232は幅広溝部231の深さの中間に位置しており、爪部232と溝底236とは高さ(前後)方向に所定の間隙を有している。
なお、溝底236から所定の間隙を有する爪部232の成形型のため、溝底236は爪部232に対応する部分が切欠かれている。
つぎに可動ベース部100においては、保持壁116Lの上半部116aの前端面が、可動ベース部100に基板ボックス30を載置したときの切欠き212の底面と面一となるように設定してある。これにより、上半部116aの前端面と切欠き212とでケーブル通路24が形成される。
ケーブル押え140は、図7に示されるように、保持壁116Lの上半部116a前端面の下端から前上方へ斜めに立ち上がった脚壁141と、脚壁141の前端から上半部116aと平行に保持壁116Lの上端に対応する位置まで延びる押えバー142とからなっている。脚壁141の近傍には押えバー142の倒れを防止する支持脚143が形成されている。
図14は図10におけるW−W部断面図である。
脚壁141の上端(前端)部には第2の剥し方向係止部として下方に開口する係止穴228が形成され、コネクタカバー300の後述する係止片314が進入可能となっている。
保持壁116Lの下半部116bの前端面上にはネジ挿通穴128より下方に第2のスライド方向係止部240が設けられ、さらにその下方には前述の第1の剥し方向係止部220eが設けてある。
図15は第2のスライド方向係止部240を拡大して示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるF−F部断面図、(c)は(a)におけるG−G部断面図である。
第2のスライド方向係止部240は、上端に上下方向に垂直な係止面243を有し、その下側に内方へ傾斜する傾斜面244を有する爪部242で構成されている。係止面243は下半部116bの内方端縁から下半部116bの幅の中間まで延びている。
第2のスライド方向係止部240の下方には、取っ手兼係止部120Lの側壁122に連なり下半部116bから全幅にわたって前方へ立ち上がった2つの横支持壁246、247(図7参照)が上下方向に所定の間隔を置いて設けてある。
横支持壁246の上側には、当該横支持壁246の一部を下辺とする矩形枠形状のベース受け部250が下半部116bの内方端縁に沿って形成され、その上端が爪部242の傾斜面244の下端に連なっている。
図16は第1の剥し方向係止部220eを拡大して示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるH−H部断面図、(c)は(a)におけるJ−J部断面図である。
第1の剥し方向係止部220eは基板ボックス30側の第1の剥し方向係止部220dの引掛部と同じ引掛部224dを側壁122から内方へ延ばしている。
第1の剥し方向係止部220eの引掛部224dは第1の剥し方向係止部220dの引掛部224dと上下方向で互いに同じ高さとなる位置に設定してある。第1の剥し方向係止部220eの引掛部224dの上端は横支持壁246に連なっている。
そして、2つの横支持壁246、247の間が第1の剥し方向係止部220eの幅広溝部221eを構成し、下半部116bの前端面がその溝底225eとなる。引掛部224dの裏面と溝底225eの間は十分な間隙があり、コネクタカバー300の係止部315eの後述する引掛部316dの進入が可能である。
第1の剥し方向係止部220eの引掛部224dを含み、上述した爪部242、横支持壁246、247およびベース受け部250の前端面はいずれも可動ベース部100に基板ボックス30を載置したときの基板ボックス30におけるカバー嵌め込み領域210の底壁211と面一となるように設定してある。また、側壁122にも引掛部224d、横支持壁246、247等と同じ高さで段差122aを形成してある。
可動ベース部100においては、保持壁116L(上半部116aおよび下半部116b)における側壁122より内方側がカバー嵌め込み領域210の一部となる。
図7に示されるように、載置部102の両端と段差面119との間には接続壁117が設けられ、接続壁117は保持壁116L(下半部116b)を越えて載置部102の前端部分まで延び、下半部116bを越えた部分の上縁は下側の横支持壁247の内方端に連なっている。
そして、図10におけるK−K部断面図である図17に示すように、基板ボックス30および可動ベース部100のカバー嵌め込み領域210に対応する前壁部105から取っ手兼係止部120Lの前壁121にかけて、載置部102の前端縁およびその外方(左方)への延長線上の角部が切り欠かれて、傾斜面252となっている。
接続壁117の前端面は傾斜面252と同じ傾斜でカバー嵌め込み領域210の底壁211と同じ高さにある横支持壁247の前端面に向かっている。
図18はコネクタカバー300を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下方から見た端面図である。図19はコネクタカバー300の裏面図である。図20は各部の断面を示し、(a)は図18の(a)におけるL−L部、(b)は図18の(a)におけるM−M部の断面図、(c)は図19におけるX−X部の断面図、(d)は図19におけN−N部の断面図、(e)は図19におけY−Y部の断面図である。
コネクタカバー300は樹脂製で、外縁が縦細の矩形をなすベース305からコネクタ収容部306を膨出させている。コネクタ収容部306は側辺が不等長の台形をなす横断面を有している。ベース305の下端縁は裏面側が面取りされて傾斜面345となっている。
コネクタカバー300は下部において微小なスリットにより長尺の第1部301とそれぞれ短尺の第2部302および第3部303に3分割され、ベース305の左右の側縁からそれぞれ延びる耳片307、308によって連結されている。
コネクタカバー300の第1部301には、コネクタ収容部306に連なって、可動ベース部100のケーブル押え140に対応させたケーブル押え収容部310が膨出させて形成されている。
各耳片307、308はベース305の第1部301の分割端近傍から第3部303の分割端近傍にわたる側縁に沿ってフランジ状に形成されているが、とくに、左側の耳片307はベース305から前方へ垂直に延び、右側の耳片308は先端がコネクタ収容部306から離間する方向に傾斜して延びている。
第1部301の分割端と第3部303の分割端にはそれぞれ外面側に突のビード343が設けられて、断面形状保持の補強となっている。
耳片307、308には第1部301から第3部303の各部との接続部分の間に切欠き309が形成されて、当該切欠き309で細幅となった部分が易破断部となっている。
第3部303におけるコネクタ収容部306の下端壁306cはベース305から上方へ傾斜しており、その外面にはベース305と平行な多数のリブ340を並べた指押し部339が形成されている。
また第1部301の上端部には、コネクタ収容部306の前壁306a(山形断面の上面)およびケーブル押え収容部310側の側壁306dから上端壁306bを経てベース305に延びる薄板状のフィン337が、図18の(a)の正面図においてコネクタカバー300の長手方向に対して右上方向に傾斜させて互いに平行に3枚形成されている。
同様に、ケーブル押え収容部310の上端部にも、その前壁310aから上端壁310bを経てベース305に延びる2枚の薄板状のフィン338が左上方向に傾斜させて互いに平行に形成されている。
フィン337、338はベース305に対して垂直に立ち上がっている。なお、フィン337の前縁の前方向高さは、同一である必要はなく、互いに異なる高さとしてもよい。また、フィン337、338の傾斜方向は任意であり、例えば図18の図示と逆方向でもよい。
コネクタカバー300のベース305の裏面には、カバー嵌め込み領域210における第1の剥し方向係止部220に対応する係止部315(315a、315b、315c、315d、315e)と、第2の剥し方向係止部(係止穴228)に対応する係止片313と、第1のスライド方向係止部230に対応する係止部320と、第2のスライド方向係止部240に対応する係止部330が形成されている。
図21は剥し方向にかかる係止部315aを示し、(a)は図19における係止部315aの拡大図、(b)は(a)におけるP−P矢視図、(c)は(a)におけるQ−Q部断面図である。
係止部315aは、ベース305から後方へ延びる片vとその後端から上方へ延びる片wとからなるL字状の引掛部316aを有し、その内方側(コネクタ収容部306側)をベース305から上方へ延びる片wまで立ち上げたリブ317に接続して構成されている。上方へ延びる片wとベース305裏面との間隙は第1の剥し方向係止部220aの引掛部224aの厚さに対応させてあり、リブ317の左右方向位置はスリット223に対応させてある。
係止部315bは係止部315aと同一、係止部315cは係止部315aと左右対称である。
図19に示すように、係止部315aと315bの間にはこれらの係止部のリブ317を結ぶ上下線上に位置してベース305の側縁に沿った延長リブ318aが接続している。
係止部315cにも後方へ延びる片vより下方に所定長さの延長リブ318bが接続している。
なお、係止部315dにおいては、図21の(b)に対応する図22に示すように、引掛部316dの上方へ延びる片wをベース305裏面との間隙が大きくなるように傾斜させてある。この傾斜は第1の剥し方向係止部220dの引掛部224d裏面の傾斜に対応させてある。その他は図21に示した係止部315aと同じである。
係止部315eは係止部315dと左右対称である。
図23はスライド方向にかかる係止部320を示し、(a)は図19における係止部320の拡大図、(b)は(a)におけるR−R矢視図、(c)は(b)におけるS−S部断面図、(d)は(b)におけるT−T部断面図である。
係止部320は、ベース305の長手方向(上下方向)と平行にベース305から後方へ延びた矩形の縦壁部321に、第1のスライド方向係止部230の爪部232と係止するための矩形の係止穴325を形成して構成され、縦壁部321は弾性変形により先端側がねじれ、および板厚方向に曲げ可能となっている。
縦壁部321は第1のスライド方向係止部230の幅広溝部231の右側側壁に沿うように配置され、外方側の上縁および先端縁にそれぞれ面取りにより傾斜面322、323を形成してある。とくに上辺の傾斜面322は、(c)に示すように、上下方向に対して浅い角度になっている。
また、係止穴325の先端縁(ベース305から遠い辺)には、外方側(コネクタ収容部306と反対側)に略45°の傾斜面326を形成してある。
図24はスライド方向にかかる係止部330を示し、(a)は図19における係止部330の拡大図、(b)は(a)におけるU―U矢視図、(c)は(a)におけるV−V部断面図である。
係止部330は、ベース305から後方へ立ち上がったあと上方へ延びる弾性片部331と、弾性片部の上端に形成された爪332とから構成されている。
弾性片部331はベース305に対して垂直の板状で、その前縁とベース305裏面との間に間隙をもっている。弾性片部331が撓んで爪332部が左右方向に変位可能となっている。
爪332は内方(コネクタ収容部306側)を向いており、第2のスライド方向係止部240の爪部242と係止するための上下方向に垂直な係止面333と、その内端から外方へ傾斜する傾斜面334を有する。
弾性片部331の内側面は第2のスライド方向係止部240の爪部242における係止面243から傾斜面244に移行する点に対応するように設定してある。
ベース305裏面から弾性片部331の後縁までの高さhは、カバー嵌め込み領域210の底壁211から保持壁116Lの下半部116bの前端面までの深さよりも小さく設定してある。
つぎに、ケーブル押え収容部310の下端壁310bからは、図20の(a)に示すように、係止片313がケーブル押え収容部310内に向けて前壁310aと間隙をもって上方に延びている。
係止片313は可動ベース部100におけるケーブル押え140の係止穴228に対応させてあり、係止穴228への進入を容易にするため、先端の前角は傾斜面314としてある。
なお、前壁310aと間隙をもった係止片313をコネクタカバー300内に形成する成形型のため、ケーブル押え収容部310はその前壁310aから下端壁310bにかけて部分的に切り欠かれている。
コネクタカバー300の左側の側辺部はケーブル通路24を横切る間、ベース305は底壁211と当接せず宙に浮くので、とくに図19に示されるように、ベース305の裏面には側縁に沿ってケーブル押え収容部310から延長リブ318b近傍にわたるビード342を設けて剛性を高くしている。また、ベース305の側縁に沿って前方へ立ち上がっているケーブル押え収容部310の側壁310c(図20の(b)参照)もベースの剛性を高めている。
以上説明した各係止部はコネクタカバー300がカバー嵌め込み領域210に嵌め込まれた状態、すなわちコネクタカバー300の上端がカバー嵌め込み領域210の上縁(基板ボックスの上端壁33)に当接する位置において、カバー嵌め込み領域210の対応する係止部と係止するように関係付けられる。
すなわち、係止部315a〜315cはその各引掛部316aが第1の剥し方向係止部220a〜220cの各引掛部224aと重なり、係止部315d、315eはその各引掛部316bが第1の剥し方向係止部220d、220eの各引掛部224dと重なり、係止部320はその縦壁部321の係止穴325が第1のスライド方向係止部230の爪部232と係止関係となる。
また、係止部330はその爪332の係止面333が第2のスライド方向係止部240の爪部242の係止面243と係止関係となる。
なお、第1、第2のスライド方向係止部230、240に対応する係止部320と係止部330はコネクタカバー300の上下方向において略同じ高さに配置され、コネクタカバーの第2部302は、上述した係止部のうちこの係止部320と係止部330とを含み、他の剥し方向係止部220等に対応する係止部を含まないように設定してある。
第1部301におけるコネクタ収容部306の裏面には、コネクタ28の前端面(背中)に当接可能でコネクタ28の長手方向中央を挟んで互いに離間した2位置、ここでは上端壁とケーブル押え収容部310の上端に対応する位置との中間位置、およびケーブル押え収容部310の下端に対応する位置とに押さえ隔壁350が設けてある。
図20の(c)に示すように、押さえ隔壁350の後端縁は、コネクタ28がソケット45に確実に挿し込まれた状態で、コネクタカバー300のベース305が底壁211に着座したときに、コネクタ28の前端面に当接する高さに設定してある。
さらに、第2部302の裏面にはコネクタ収容部306を横切る横隔壁347、348とが設けてある。
図20の(d)に示すように、横隔壁347の後端縁はベース305の裏面と面一とされている。
横隔壁347の上下方向位置は、カバー嵌め込み領域210へのコネクタカバー300の取り付け完了位置において、ソケット45に挿し込まれたコネクタを抜け止めロックして底壁211に対する直立位置になったロックレバー46の下方に近接するように設定されている。これにより、コネクタカバー300の取り付け過程において、横隔壁347がロックレバー46の開放状態である倒れ位置からロック状態の直立位置までの回動軌跡の範囲内を横切ることになる。
横隔壁348は第1部301との間のスリットに沿って形成され、図20の(e)に示すように、後端縁はベース305の裏面と面一とされているが、ロックレバー46との干渉を避ける切り欠き349を有している。
以上の構成を備えたコネクタカバー300は、次の要領でカバー嵌め込み領域210に嵌め込む。
まず、傾倒姿勢位置とした可動ベース部100に基板ボックス30を載置する。
基板ボックス30の下端壁34が載置部102上に着座するとともに、第1、第3の封止結合部70、72や封止構造形成部75a、76などが第1区画109a〜第4区画109dに収容される。また、突片40が連通穴130に進入する。
つぎに、可動ベース部100の保持壁116のネジ挿通穴128からネジ78を基板ボックス30の固定用ネジ孔39に締め込んで、基板ボックス30を可動ベース部100に固定する。この場合、可動ベース部100を起立姿勢にして行うと作業が容易となる。
基板ボックス30が可動ベース部100に固定されると、両者にわたるカバー嵌め込み領域210がコネクタカバー300嵌め込み可能に準備されたことになる。
固定ベース部50の姿勢保持部62と可動ベース部100の係止孔124を係止させて可動ベース部100を起立姿勢位置に保持した状態で、ケーブル27のコネクタ28を基板ボックス30のソケット45に挿し込んで接続する。
この際、ケーブル27はケーブル押え140の裏側に潜らせ、ケーブル通路24を通るように配索する。
なお、コネクタ28はロックレバーが倒れてソケット45の口が開いた状態で挿し込む。コネクタ28がソケット45に確実に挿し込まれるとその過程においてロックレバーを回動させ、正規の接続状態ではロックレバーが直立位置となってロックされる。
このあと、コネクタカバー300を取り付ける。
ここではまず、コネクタカバー300の上下をカバー嵌め込み領域210の上下方向に合わせ、コネクタカバー300裏面の係止部315が第1の剥し方向係止部220の各幅広溝部221(221a、221e)上に位置するように所定量ずらせて対向させる。
そして、ベース305を底壁211に押し付けて係止部315を幅広溝部221内に沈ませ、それからその押し付け状態を維持したままコネクタ収容部306の下端壁306cを押して、コネクタカバー300を上方へスライドさせ、係止部315の引掛部316(316a、316d)をカバー嵌め込み領域210の引掛部224(224a、224d)の裏面側に進入させる。この際、コネクタ収容部306の下端壁306cにはリブ340により多数の凹凸をなす指押し部339が形成されているので指が滑らず、作業が容易である。
ここで、コネクタ28がソケット45に対して正規の接続状態に挿し込まれていれば、図25の(a)に示すように、ロックレバー46が直立位置にあり、コネクタカバー300はその横隔壁347がカバー嵌め込み領域210の底壁211上を滑って、障碍なくスライドする。
なお、図25および次の図26には、理解を容易にするため、断面は異なるがコネクタ接続部と係止部を重ねて示している。
一方、コネクタ28のソケット45への挿し込みが不十分で正しく接続されていないときは、ロックレバー46が回動軌跡の途中にあり、(b)に示すように、横隔壁347がロックレバー46と干渉して係止部315を幅広溝部221内に沈ませることができず、結果として各引掛部316を引掛部224の裏面側に進入させることができない。
また、第1部301のコネクタ収容部306に設けた押さえ隔壁350もコネクタ28の前端面(背中)と干渉する。
したがって、コネクタ28が相当程度挿し込まれていなければコネクタカバー300を取り付けることはできないから、あらためてコネクタ28の挿し込みをやり直し、必要に応じて最後に手でロックレバー46を直立位置まで起こしてロックする。
なお、横隔壁347がロックレバー46と干渉しない程度までコネクタ28がソケット45に挿し込まれていれば、コネクタカバー300を底壁211に押し付けることにより、第1部301のコネクタ収容部306に設けた押さえ隔壁350がコネクタ28の前端面を押圧するので、コネクタ28を押し込むことができる。
とくに、2つの押さえ隔壁350はコネクタ28の長手方向(上下方向)の中央を挟んで離間しているので、コネクタ28が上下方向に傾いている場合にはコネクタカバー300を意識的に押し付けることにより押さえ隔壁350を介してコネクタ28を正規接続状態に是正することが可能である。
なお、ベース305を底壁211に押し付けて引掛部316を幅広溝部221内に位置させた状態において、コネクタカバー300はその下端部が底壁211よりも前方に高いカバー嵌め込み領域外に乗っているので、コネクタカバー300の下部は湾曲し、ベース305裏面が底壁211から若干浮くことになる。
ここで、コネクタカバー300の下端部近傍に位置する係止部315d、315eの各引掛部316dは、その上方へ延びる片wが傾斜してその上端とベース305の裏面との間隙が拡がっているので、コネクタカバー300を上方へスライドさせる際、他位置の引掛部315a等と同様に支障なくカバー嵌め込み領域210の引掛部224dの裏面側に進入することができる。
なお、可動ベース部100の載置部102の角部を切り欠いた傾斜面252により、コネクタカバー300の湾曲の程度をできるだけ抑えてベース305裏面と底壁211間の間隙が小さくなるようにしている。
コネクタカバー300のスライドの間、係止部320は、その縦壁部321がねじれながら、上縁の傾斜面322がカバー嵌め込み領域210における爪部232の傾斜面234に乗り上げていく。
係止部330は、その弾性片部331が撓みながら、爪332の傾斜面334がカバー嵌め込み領域210における爪部242の傾斜面244に乗り上げていく。
また、ケーブル押え収容部310内に延びる係止片313がケーブル押え140の係止穴228に進入していく。
そして、コネクタカバー300をその上端縁がカバー嵌め込み領域210の上縁に当接するまでスライドさせると、コネクタカバー300はカバー嵌め込み領域210に嵌め込まれた状態の取り付け完了位置となり、ベース305が湾曲から平坦な状態へ戻るとともに、コネクタカバー300とカバー嵌め込み領域210の各係止部は互いに係止状態となる。
すなわち、図26に示すように、係止部315a(および315b、315c)の引掛部316aが第1の剥し方向係止部220a(および220b、220c)の引掛部224aの裏面側に重なって互いに係止し、係止部315d(および315e)の引掛部316dが第1の剥し方向係止部220d(および220e)の引掛部224dの裏面側に重なって、コネクタカバー300の引き剥がし方向の抜けが規制される。
コネクタカバー300の下端部近傍の係止部315d、315eの引掛部316dは上方へ延びる片wが傾斜してその先端とベース305裏面間が開いているが、取り付け完了位置では上方へ延びる片wとベース裏面間の間隙が引掛部224dの板厚形状に整合しているので、ガタの発生はない。
さらに、図27に示すように、コネクタカバー300の係止片313は係止穴228に進入してケーブル押え140に係止し、コネクタカバー300の引き剥がし方向の抜けが規制される。
また、図28の(a)に示すように、係止部320の縦壁部321の係止穴325に第1のスライド方向係止部230の爪部232が嵌まり込み、係止穴325の穴縁と爪部232の係止面233が係止してコネクタカバー300の矢示のスライド方向の抜けが規制される。
同様に、図28の(b)に示すように、係止部330の爪332の係止面333と第2のスライド方向係止部240の爪部242の係止面243が係止して、これによってもコネクタカバー300の矢示のスライド方向の抜けが規制される。
カバー嵌め込み領域210に嵌め込まれた取り付け完了位置で、コネクタカバー300の下端縁は可動ベース部100の傾斜面252内に位置し、ベース305の前面は下端部を含めて周辺の基板ボックス30の前壁31および可動ベース部100の前壁部105と面一となる。
なお、板状のベース305の裏面には係止部315a、315b間の延長リブ318a、係止部315cのリブ317に続く延長リブ318bやビード342が形成されて剛性が高められている。またとくに左側の側辺についてはケーブル押え収容部310の側壁310cとも相俟ってベース305の剛性が高められているためコネクタカバー300は撓みにくいものとなっている。
また、図26に示すように、横隔壁347がロックレバー46の下側に近接するので、ロックレバー46のアンロック方向の回動が規制され、コネクタ28のソケット45からの抜けが防止される。
以上のようにしてコネクタカバー300がコネクタ接続部CON1のカバー嵌め込み領域210に嵌め込まれると、引き剥がし方向の抜けを規制する係止部分はもちろんのこと、スライド方向の抜けを規制する爪部232と係止穴325の係止部分、および爪部242と爪332の係止部分もコネクタカバー300自体の裏面側に隠れる。
そして、ベース305の表面(前面)は周辺と面一であるとともに、ベースの周縁は、ケーブル通路24を横切る部分を除いて、底壁211および段差122a上に着座しているから、これらが周辺との隙間を塞いでおり各係止部分へ外部から直接アクセスすることは不可能である。
また、横隔壁348は第1部301と第2部302間のスリットから近傍に位置する係止部330へのアクセスを防止する。
このため、一旦取り付けたコネクタカバー300はこれをスライドさせることができず、したがって、スライドさせて引掛部316と引掛部224との係止を解除してから、コネクタカバー300を引き剥がし方向に取り外すこともできないから、取り付け状態が封止されたことになる。
したがってまた、ネジ挿通穴128から基板ボックス30の固定用ネジ孔39に締め込まれているネジもコネクタカバー300によって隠れるので、基板ボックス30と可動ベース部100の結合も封止され、可動ベース部100から基板ボックス30を取り外すこともできない。
さらに、ドライバなどの工具でコネクタカバー300の突部であるコネクタ収容部306やケーブル押え収容部310の各上端部を叩いて、強引にコネクタカバー300を取り外そうとする場合でも、当該部位に設けられたフィン337あるいは338が斜めに形成されているので、スライド方向に沿って力が及びにくく、取外しを困難にする。このため、スライド方向に一定以上の力を加えようとすると、フィン337、338は薄板状であるため容易に破壊されて不正の痕跡が残る。
コネクタカバー300の封止を解除するには、コネクタカバー300の第1部301、第2部302および第3部303を連結している耳片307、308の切欠き309が形成された易破断部をニッパなどにより切断することにより、第2部302を第1部301および第3部303から分離する。
なお、本実施の形態ではカバー嵌め込み領域210が主基板ユニット20の左端部に設けられ、筐体本体2内でのスペースに制約の多い部位であることから、左側の耳片307は他部材との干渉を避けてベース305から前方へ垂直に延ばす一方、右側の耳片308は切断作業が容易となるように斜めに延ばしている。
分離された第2部302は、スライド方向の抜けを規制するための係止部320と係止部330のみが形成され、剥し方向の抜けを規制するための係止部を含んでいないから、剥し方向に引き抜くことができる。
すなわち、図29に示すように、係止部320は、係止穴325の傾斜面326を第1のスライド方向係止部230の爪部232の傾斜面235上に滑らせながら、縦壁部321が弾性変形して爪部232から離脱する。
また、係止部330は、爪332の係止面333が第2のスライド方向係止部240における爪部242の係止面243上を滑って爪部242から離脱する。
この後は、第1部301と第3部303はいずれもスライド方向の抜けを規制するための係止部を含んでいないから、それぞれ下方へスライドさせることができ、係止部315の引掛部316を第1の剥し方向係止部220の引掛部224との係止から解放できる。
こうして、コネクタカバー300をカバー嵌め込み領域210から取り外し、コネクタ接続部へのアクセスが可能となる。
以上のように、コネクタカバー300を切断破壊し、その痕跡が残ることなしにはコネクタ接続部にアクセスすることができず、コネクタ接続部から制御プログラム等の変更が不正に行われることを確実に防止することが可能となる。
なお、コネクタ28が正規の接続状態になければコネクタカバー300を取り付けることはできないので、その時点でコネクタ28の挿し込みをやり直すことができる。したがって、接続不完全なままで取り付けてしまったあとに気付いて直そうとしても封止されているためにコネクタカバーを破壊しなければならないという事態が避けられる。
次に、先の図8に戻って、基板ボックス30の前壁31にはソケット45のコネクタ接続部CON1に隣接した内側に、下端壁34に沿って矩形凹部208が形成されている。
ここで、下端壁34は第1ボックス200の下端壁206と第2ボックス201の下端壁207を突き合わせて構成されている(図9参照)。なお、下端壁206から外部には連結部297が延びて第1の封止結合部70を構成するアッパブラケットを支持している(後掲の図31参照)。
後掲の図30以下に示すように、矩形凹部208の下壁は前壁31に対して垂直な下端壁206の上面である一方、上壁255は前壁31に向かって上方に傾斜している。
この矩形凹部208内は左右方向3区画に分割され、中央の区画が前述のソケット48にかかるコネクタ接続部CON2となっている。
以下、ソケット48のコネクタ接続部CON2に対するコネクタカバー360の取り付け構造について説明する。
図30はコネクタ接続部CON2を示す拡大正面図、図31はコネクタ接続部CON2を斜め下方から見た斜視図、図32はコネクタ接続部CON2を斜め上方から見た斜視図、そして図33は図30におけるAA−AA部断面斜視図である。
なお、コネクタ接続部CON2における方向は図3あるいは図30における上下左右を指し、手前を前方とする。また、( )内は図33における上下方向を指す。
図30に示すように、ソケット48にかかるコネクタ接続部CON2には、ソケット挿通穴256を上壁261、下壁263、側壁262および側壁264の4壁で囲むコネクタ収容室260が形成されている。
すなわち、コネクタ収容室260は、ソケット挿通穴256が開口する面を底壁257とし、上壁261は矩形凹部208の上壁255の傾斜している下面を底壁257に対して略垂直に変形させて形成し(後掲の図34参照)、下壁263は下端壁206と平行に所定量内側に形成してある。左側の側壁264は上壁261と下壁263間に延び、右側の側壁262は上壁261と下端壁206間に延びている。側壁262、264および下壁263の内壁面も底壁257に対して略垂直である。
底壁257からの側壁262、264および下壁263の前縁(上縁)の高さは同一で、当該前縁は前壁31より後方(下方)へ退避している。なお、コネクタ収容室260に対して右側に隣接する区画(右区画)の底壁はコネクタ収容室260の底壁257と同じ高さであるが、左側に隣接する区画(左区画)の底壁は側壁264の上縁と同じ高さとなっている。すなわち、側壁264の上縁は左区画の底壁に連なっている。
なお、左区画および右区画にもそれぞれソケット挿通穴が設けられ、ソケットが配置されるが、不正アクセスによって制御に影響を受ける接続部ではないのでこれらについては触れない。
コネクタ収容室260の上壁261、側壁262、264および下壁263には、その内壁面にそって前縁からの深さがコネクタカバー360の後述のベースの板厚に対応する段差を形成して互いに同一平面をなすカバー受け部265(265a、265b、265c、265d)としてある。すなわち、各壁のカバー受け部265の外周で囲まれる範囲がカバー嵌め込み領域267となる。
上壁261および下壁263のカバー受け部265a、265cの幅は側壁262、264のカバー受け部265b、265dよりも幅広である。
コネクタ収容室260には、その周辺にそって6箇所の係止部が設けてある。
まず、第1係止部270について説明する。
図30、図31および図33に示すように、第1係止部270は、上壁261と左側の側壁264とが連なる角部に、当該角部と底壁257から立ち上がった第1辺268aおよび第2辺268bからなるL字形の枠壁268とで囲まれ、底壁257を貫通する矩形断面の貫通穴269aを形成してある。
枠壁268の上縁はカバー受け部265よりも所定量低い高さとなっている。
貫通穴269aは上壁261のカバー受け部265aの幅半分ほどまで切り欠いているが、当該部分でも側壁262、264のカバー受け部265b、265dと同等幅が確保されている。
側壁264のカバー受け部265dは貫通穴269aの穴縁を円弧で面取りし、枠壁268の側壁264に対向する第2辺268bの上縁も貫通穴269aの穴縁を円弧で面取りしてある。
図30に示すように、貫通穴269aにおける上壁261に沿った内壁面には、側壁264寄りの略半分に爪271が形成されている。
図34は図30におけるAB−AB部断面を示す。
貫通穴269aは底壁257の裏面に開口するが、図34に示すように、爪271はその開口位置に係止面272を有している。係止面272から上部は、所定長さで貫通穴269aの内面に達する傾斜面273となっている。爪271の左右幅は、後述の係止片405の爪406aの幅に略対応させてある。
貫通穴269aの上下幅は、爪271の係止面272の突出長さと、係止片405の板厚、および爪406aの係止面407aの突出長さの合計に余裕をもたせた値とし、左右幅は爪271の左右幅と爪406aの幅の合計に余裕をもたせた値としてある。
とくに、左右幅における爪271を除く範囲は係止片405(爪406a)の右方へのスライドを許す逃げ空間Saを形成しており、以下に説明する第2係止部275、第5係止部290、および第6係止部295においても同様の逃げ空間が形成される。
図30に示すように、下壁263に沿って左側の側壁264に連なる角部には、上壁261と下壁263間の中央を通って左右に延びる中間線Laに関して第1係止部270と対称な第6係止部295を設けてある。第6係止部295は第1辺296aおよび第2辺296bからなる枠壁296を備え、貫通穴269fを形成している。
貫通穴269fのサイズおよび爪271は、後述の係止片430の爪406aとの関係で貫通穴269aと同様である。
とくに図33および図34に示すように、底壁257のソケット挿通穴256の左側所定位置から左方は、第1係止部270および第6係止部295間の中間線Laを挟んで対向する各枠壁268、296の第1辺268aと296aに挟まれた幅寸法をもつ凹部278となっており、底壁257より所定量深い凹部底278aを有している。底壁257の凹部278との角部は円弧で面取りしてある。
側壁264は上記第1係止部270および第6係止部295の各枠壁268、296(第1辺268a、296a)間でカバー受け部265dが切り欠かれて、当該切り欠き部分は側壁264の上縁から凹部底278aまで垂直な一平面となっている。カバー受け部265dの切り欠き端は円弧で面取りしてある。
枠壁268、296の中間線Laを挟んで対向する第1辺268a、296aの各上縁は凹部278側を円弧で面取りしてある。
図30、図31および図33に示すように、上壁261に沿った中間位置には、第1係止部270の貫通穴269aと同一の貫通穴269bを形成した第2係止部275を設けてある。ここでは、第1係止部270と異なり側壁264を利用できないため、第2係止部275はL字形の代わりに、第1辺276a、第2辺276bおよび第3辺276cからなるコ字形の枠壁276を備えて貫通穴269bを画成している。枠壁276も底壁257から立ち上がっている。貫通穴269b内における爪271の配置は、第1係止部270と同一である。
貫通穴269bのサイズおよび爪271は、後述の係止片410の爪406aとの関係で貫通穴269aと同様である。
互いに対向する第1辺276aと第3辺276cの上縁は貫通穴269bの穴縁を円弧で面取りしてある。
図30に示すように、側壁262に沿った上壁261寄りには、基本形が矩形の貫通穴269cを底壁257に形成した第3係止部280を設けてある。
とくに図31に示すように、貫通穴269cは、底壁257の裏面から前面前方の所定高さまで側壁262の左面を切り欠いて右辺としている。
図35は図30におけるAC−AC部断面を示す。
第3係止部280の貫通穴269cの側壁262に対向する辺には、その内壁面の上壁261寄りの半分に、底壁257裏面(開口位置)に係止面282を有する爪281が形成されている。
爪281は係止面282から底壁257上面まで一定の矩形断面を有し、図30に示されるように、貫通穴269cの底壁257上面における実際の開口は当該爪281の矩形断面で上壁261寄りの角部が埋められた形状となっている。
爪281の上下幅は、後述の係止片415の爪406cの幅に略対応させてある。
側壁262には、上述の貫通穴269cを形成する切り欠きの上壁261寄り(爪281に対向する側)につなげて、とくに爪406cの上下幅に対応する幅をもってカバー受け部265bと同じ深さの浅い切り欠きが、カバー受け部265b(の前面(上面))まで延びている。すなわち、この浅い切り欠きの範囲ではカバー受け部265bが切除されている。
貫通穴269cの左右幅は、爪281の係止面282の突出長さと、係止片415の板厚、および爪406cの係止面407cの突出長さの合計に余裕をもたせた値とし、上下幅は爪281の幅と爪406cの幅の合計に余裕をもたせた値としてある。これにより、第3係止部280および次の第4係止部285には下方へのスライドを許す逃げ空間Sbが形成される。
図30に示すように、側壁262に沿った下壁263寄りには、底壁257に第3係止部280と同様の貫通穴269dを形成した第4係止部285を設けてある。
とくに図31に示すように、貫通穴269dは、底壁257の裏面から前面前方の所定高さまでカバー受け部265bの幅相当分を切り欠いて側壁262側の辺としているが、切り欠きは当該辺の下壁263寄りの略1/2の範囲に限定して、上壁261寄りの残部を爪281としている。
図36は図30におけるAD−AD部断面を示す。第4係止部285の爪281も底壁257裏面(開口位置)に係止面282を有する。
爪281の上下幅は、後述の係止片420の爪406cの幅に略対応させてある。
貫通穴269dのサイズは貫通穴269cと同じである。すなわち、貫通穴269dの左右幅は、爪281の係止面282の突出長さと、係止片420の板厚、および爪406cの係止面407cの突出長さの合計に余裕をもたせた値とし、上下幅は爪281の左右幅と爪406cの幅の合計に余裕をもたせた値としてある。
図30および図32に示すように、第5係止部290は、下壁263に沿った中間位置に、下壁263と底壁257から立ち上がった第1辺291aおよび第2辺291bからなるL字形の枠壁291とで矩形断面の3辺を囲まれ、底壁257を貫通する貫通穴269eを形成している。
貫通穴269eの第6係止部295に隣接する辺は、枠壁が設けられておらず、また第6係止部295から離間している。
図37は図30におけるAE−AE部断面を示す。第5係止部290の貫通穴269eの第6係止部295に隣接する辺は爪292として、底壁257の裏面における開口の当該辺の縁部は係止面293となっている。
爪292を含む貫通穴269eの左右幅は、爪292の係止面293の突出長さと、後述の係止片425の板厚、および爪406bの係止面407bの突出長さの合計に余裕をもたせた値とし、上下幅は爪406bの幅に余裕をもたせた値としてある。
枠壁291の爪292を構成する辺に対向する第2辺291bの上縁は貫通穴269e側を円弧で面取りしてある。
図30および図33等に示すように、左側の側壁264の上縁には、中間線La上にケーブル引出し口85を形成するための所定幅の切り欠き286を設けてある。切り欠き286の底面287は側壁264のコネクタ収容室260に面する内壁面から隣接する左区画の底壁上面に向かう傾斜面となっている。
コネクタ収容室260の底壁257には、右側の側壁262とソケット挿通穴256の間に、上壁261から下壁263にわたる直線溝288を設けてある。
第3係止部280と第4係止部285は直線溝288より側壁262側に位置し、第1係止部270、第2係止部275、第5係止部290および第6係止部295はソケット挿通穴256側に配置されている。
図30および図32に示すように、下壁263の前縁は、側壁262側で下方に折れて、下端壁206に接続するまで側壁262と平行に延びている。下方に折れた前縁263aの側壁262との対向面は直線溝288の左側の側縁の延長線上に整合している。当該下方に折れた前縁263aと側壁262間はカバー受け部265cの下方への張り出し部266となっているとともに、カバー受け部265cは側壁262のカバー受け部265bに連なっている。
張り出し部266の下縁と下端壁206との間は第3、第4係止部280、285の爪281の上下幅を収容可能な間隙となるように設定してある。
なお、直線溝288と第5係止部290の間には、第1の封止結合部70を形成する不図示の封止構造形成部を支持する連結部297が、下端壁206および下壁263を横切って、コネクタ収容室260内まで延びて底壁257に接続している。また、下端壁206からは下壁263にかかるまで表示ブロック298が張り出して、下端壁206の上縁に連なる上面(前壁31と同平面)には第1の封止結合部70を識別する符号「A」が付されている。
つぎに、図38〜図42はコネクタカバー360を示し、図38の(a)は前面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、図39は図38の(a)におけるAF−AF矢視図、図40は裏面図である。また、図41は図38の(a)におけるAG−AG部断面図、図42はコネクタカバー360の裏面斜視図である。
ここで、コネクタカバー360における方向は図38の(a)における上下左右を指し、手前を前方とする。また( )内は図39における上下方向を指す。
コネクタカバー360は樹脂製で、基板ボックス30のカバー嵌め込み領域267に整合する矩形をなすベース365の裏面に後述の係止片を備えて構成されている。ベース365はスリット363により左右方向で長尺の第1部361と短尺の第2部362に2分割され、耳片375、377によって連結されている。
まずコネクタカバー360の前面について説明する。
図38に示すように、第1部361のベース365の左辺に、コネクタ収容室260における切り欠き286に対応する上下幅をもつ切り欠き溝397が開口している。切り欠き溝397については後述する。
また、第1部361のベース365の左辺から左右方向長さの略1/3の位置から右辺(スリット363側)近傍まで延びる一定幅の膨出部369が形成されている。
膨出部369の上記一定幅は第1部361の上下幅の1/3強で、膨出部369の中心は第1部361の上下幅の中央を通って左右に延びる中間線Lbより所定量だけ上方にオフセットしている。
膨出部369の前面(上面)は右端が前方に所定高さを有し、左端はベース365の前面に合流して高さゼロとなる傾斜面である。
膨出部369の前面には指押し部370が形成されている。
指押し部370は、上下方向のリブ371を複数(ここでは6本)左右方向等間隔に設け、リブ列における左端のリブ371aは膨出部369の左端に、そして右端のリブ371bは膨出部369の右端に配置して構成されている。各リブ371は膨出部369の上下全幅にわたって延び、前方向高さは左端のリブ371aから右端側へ進むほど順次大きくなっている。
第2部362のベース365の前面(上面)にも指押し部373が形成されている。
指押し部373は、左右方向のリブ374を複数(ここでは6本)上下方向等間隔に設けて構成されている。各リブ374の長さは第2部362の左右幅よりも短いが、わずかにスリット363寄りに配置されている。
各リブ374の前方向高さは上端のリブ374aから下端側へ進むほど順次大きくなっているとともに、6本中の中央のリブが上述の中間線Lb上に位置している。
第1部361と第2部362はスリット363に沿う上下2箇所で耳片375、377により連結されている。
図39も参照して、下方の耳片377はベース365の前面から前方へ立ち上がって外周縁を円弧としたリブ状を呈しているとともに、スリット363を横切る部位で両側面を切り欠いて易破断部378としてある。耳片377はスリット363内には延びていない。
上方の耳片375も耳片377と同一形状であり、易破断部378を備えている。
図38および図40に示すように、第2部362は、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265cの張り出し部266の左右幅に対応する幅を有するとともに、下辺が張り出し部266の分だけ第1部361よりも下方に突出している。
つぎに、コネクタカバー360の裏面について説明する。
図40および図42に示すように、コネクタカバー360はベース365裏面に第1部361の外周縁における上辺、下辺および左辺に沿って、それぞれ対応するカバー受け部265a、265cおよび265dの幅相当分を残して、厚板部367を備え、ベース365の周辺部と厚板部367の境界に段差が形成されている。厚板部367周囲のカバー受け部265の幅相当部分を当該厚板部367と区別するためフランジ部366と呼ぶ。
第1部361の右辺には、矩形の第1縦壁380が後方に延びている。第1縦壁380の上下端とベース365の外周縁との間には前述と同様にそれぞれ対応するカバー受け部265a、265cの幅に相当するフランジ部366が残っている。厚板部367の右端は第1縦壁380の左面に接続し、第1縦壁380の右面はスリット363の左側の側縁と面一になっている。
第1縦壁380のフランジ部366からの高さは、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265から底壁257までの深さに対応している。
第1縦壁380に続く左側の所定範囲の厚板部367は上下両方向から後述の凹部399に達しない所定距離までフランジ部366と面一の切り欠きエリア368aとなっている。
また下辺側の切り欠きエリア368aには、コネクタ収容室260に延びた連結部297を逃げる切り欠きエリア368bが面一に連なっている。
第1部361の左端部には、剛性ブロック部390が設けられている。
剛性ブロック部390は、中間線Lbを挟んだ対象位置に後方へ向けて立ち上げた2つの柱壁391と、これらに接続した右壁392および左壁394とからなる。
柱壁391はベース365の外周縁(左辺)から厚板部367にかかる左右幅を有している。
右壁392は厚板部367から立ち上がるとともに、各柱壁391の右縁につながっている。
左壁394はフランジ部366から立ち上がるとともに、各柱壁391の左縁につながっている。
剛性ブロック部390のフランジ部366からの高さは、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265から凹部278の凹部底278aまでの深さに対応している。
図38の(b)および図42に示すように、剛性ブロック部390の右壁392の後縁は、両端近傍の柱壁391と同じ高さから中間線Lbをまたぐ所定上下幅の底部393に向かって傾斜している。
左壁394は、中間線Lbを挟んで上下に分離され、分離部分にそれぞれベース365から垂直に所定高さ(後方)まで立ち上がる側壁395を備えた切り欠き溝397を形成している。切り欠き溝397は右壁392に接続するまで延びている。
左壁394の後縁は、左右方向から見たとき、両端近傍の柱壁391と同じ高さから切り欠き溝397の側壁395の高さ途中の曲がり点pに向かって傾斜している。側壁395の曲がり点pから後方部分は後縁と一致して傾斜しており、曲がり部は円弧で滑らかに面取りしてある。
曲がり点pのベース365からの高さは右壁392の底部393の高さより小さい。したがって、左壁394の後縁は右壁392の後縁よりも急な傾斜となっている
切り欠き溝397の底壁396は、右方に進むほど後方となるように傾斜して、右壁392の左面に接続している。
剛性ブロック部390の外方に面する各角部は円弧で面取りし、また右壁392の後縁の内面側も同様に面取りしてある。
図40および図42に示すように、厚板部367の略中央には、前面の膨出部369に対応する矩形の凹部399が形成されている。凹部399の底面399aは、左端側で厚板部367周囲のフランジ部366のレベル近くまで沈んでおり、膨出部369の前面に対応して右方に進むほど前方へ深くなっている。凹部399の開口周縁は円弧で面取りしてある。
凹部399の底面399aには後方に膨出してベース365の前面と平行な端面を有する薄厚のコネクタ押さえ400が形成されている。コネクタ押さえ400は、ソケット挿通穴256から臨むソケット48に挿し込まれるコネクタ81の後述する係止プレート82に対応する位置に設定されている。(後掲の図47参照)
図38〜図40および図42に示すように、厚板部367上の左端における上側角部にはコネクタ収容室260の第1係止部270に対応する第1係止片405が後方に立ち上がっている。第1係止片405は板面を厚板部367の上辺と面一にし、先端に爪406aを備える。爪406aは上方に突出した係止面407aと、係止面407aから先端へ延びる傾斜面408aを有している(とくに図38の(b))。
厚板部367の上辺に沿って右端寄りには、第2係止部275に対応する第2係止片410が、爪406aの係止面407aを上方に突出させて後方に立ち上がっている。
第1係止片405および第2係止片410はいずれもその爪406aの幅が先端でわずかに細くなるように左側端面を斜めに削いである(図39、図40)。
厚板部367上の左端における下側角部には第6係止部295に対応する第6係止片430が後方に立ち上がっている。第6係止片430は板面を厚板部367の下辺と面一にし、爪406aの係止面407aを下方(外方)に突出させている。その爪406aの左側端面は、第1、第2係止片405、410と同様に、幅が先端でわずかに細くなるように斜めに削いである。
厚板部367上の下辺に沿った左右方向中間には、第5係止部290に対応する第5係止片425が後方に立ち上がっている。第5係止片425は板厚端面を厚板部367の下辺と面一にし、爪406bは左方に突出させた係止面407bと、係止面407bから先端へ延びる傾斜面408bを有している。
爪406bはその係止面407bをわずかに傾斜させて、厚板部367(裏面)から係止面407bの外縁(先端)までの距離より係止面407bの根元側までの距離を長くしてある(とくに図39)。
爪406bはまた、幅が先端で細くなるように上側(内側)端面を斜めに削いである(図40)。
上述した第1、第2、第5および第6係止片405、410、425、430の各爪406a、406bの係止面407a、407b(の外縁)のフランジ部366からの高さは同一で、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265から第1、第2、第5および第6係止部の各爪の係止面までの深さにそれぞれ対応している。
各係止片は基本的に同一形状であり、成形型の型抜き方向によって可能ならば、第1、第2および第6係止片405、410、430も係止面407bを傾斜させた爪406bを備えるものとするのが好ましい。
第2部362におけるベース365は全領域がフランジ部366と同一厚である。
図38〜図40および図42に示すように、第2部362の裏面の左辺には、第2縦壁382が後方に延びている。第2縦壁382の上下方向長さは耳片375と耳片377の間に対応する範囲にわたっており、上端は第1部361における厚板部367の上辺および第1縦壁380の上端に整列している。
第2縦壁382の左面はスリット363の右側の側縁と面一になっており、また、第2縦壁382のベース365(フランジ部366)からの高さは、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265から直線溝288の底までの深さに対応している。
さらに、第2部362の裏面には、右辺に沿ってカバー受け部265bの幅相当分(フランジ部366)を残して、第3縦壁384が延びている。第3縦壁384の上下方向長さは第2縦壁382と同一範囲である。そして、第3縦壁384の下端と第2縦壁382の下端間は横壁386により接続している。
第3縦壁384および横壁386のベース365からの高さは、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265から底壁257までの深さに対応している。
第2部362にはそれぞれ第3縦壁384の後縁から後方に延ばした形態で、第3係止部に対応する第3係止片415と第4係止部に対応する第4係止片420とが設けられている。
第3係止片415はその先端に、左方(内方)に突出した係止面407cと、係止面407bから先端へ延びる傾斜面408cを有する爪406cを備えている。爪406cは第5係止片425の爪406bと同じく係止面407cをわずかに傾斜させてあるが、係止面407cから先端までの長さが爪406bより短い(図39)。
第4係止片420は第3係止片415と同一形状であるが、爪406cの係止面407cを右方(外方)に突出させている。
第3および第4係止片415、420の各爪406cの係止面407c(の外縁)のベース365からの高さは同一で、コネクタ収容室260におけるカバー受け部265bから第3および第4係止部の各爪の係止面までの深さにそれぞれ対応している。
第3縦壁384における横壁386との接続部と第4係止片420の間は、所定高さまで後縁からベース365方向の切り欠き385(図38の(c))となっている。
なお、上述したコネクタ収容室260およびコネクタカバー360における各壁や係止片等については、図示を省略した部分もあるが成形型に対する必要な抜き勾配が付与されることはもちろんである。
上述した矩形凹部208のコネクタ接続部CON2においては、基板ボックス30内の基板からソケット挿通穴256を貫通してコネクタ収容室260に臨むソケット48に、ケーブル80のコネクタ81を挿し込んで接続し、そのあと、コネクタカバー360を取り付ける。
ここではまず、ケーブル80を概略左方に引き延ばした状態で、コネクタカバー360をカバー嵌め込み領域267に対向させ、コネクタカバー360の第1〜第6係止片405、410、415、420、425、430の爪406(406a、406b、406c)をコネクタ収容室260の対応する第1〜第6係止部270、275、280、285、290、295の開口にあてがう。
それから、ベース365の上辺および下辺に沿った部分に指を当てコネクタカバー360を押し込む。
これにより、各係止片が対応する係止部の貫通穴269(269a〜269f)を貫通して、先端の爪が各係止部の爪と係合する。
すなわち、図43〜図46はコネクタカバー360各部の係合状態を示す。なお、これらの図にはソケットおよびコネクタを省略してある。
図43は図30におけるAB−AB部に相当する断面図で、第1係止片405と第1係止部270の係合状態および第6係止片430と第6係止部295の係合状態を示している。
第1係止片405は貫通穴269aに押し込まれる途中で爪406aの傾斜面408aが傾斜面273に沿って爪271に乗り上げ、弾性変形する。貫通穴269aにおける爪271とこれに対向する壁(枠壁268の第1辺268a)間の間隙は爪406aを含む第1係止片405が通過可能なサイズとなっているから、第1係止片405は曲がりながら貫通穴269aを通過したあと、自由姿勢に戻って爪406aの係止面407aが爪271の係止面272に係止し、抜け止めされる。
第6係止片430も同様に、貫通穴269fを貫通して爪406aの係止面407aが第6係止部295の爪271の係止面272に係止して、抜け止めされる。
とくに図示しないが、第2係止片410も同様に、貫通穴269bを貫通して爪406aの係止面407aが第2係止部275の爪271の係止面272に係止して、抜け止めされる。
図44は図30におけるAC−AC部に相当する断面図で、第3係止片415と第3係止部280の係合状態を示している。
第3係止片415は貫通穴269cに押し込まれる際に爪406cの傾斜面408cが底壁257前面における爪281の角に乗り上げ、弾性変形する。貫通穴269cでは、爪281に対向する壁は側壁262を切り欠いて、その対向間隙は爪406cを含む第3係止片415が通過可能なサイズとなっているから、第3係止片415は曲がりながら貫通穴269cを通過したあと自由姿勢に戻って、底壁257裏面において爪406cの係止面407cが爪281の係止面282に係止し、抜け止めされる。
図45は第4係止片420と第4係止部285の係合状態を示す断面図である。
第4係止片420は貫通穴269dに押し込まれる前に爪406cの傾斜面408cがカバー受け部265bの角に乗り上げ、弾性変形する。貫通穴269dでは、爪281とこれに対向する辺の対向間隙が爪406cを含む第4係止片420が通過可能なサイズとなっているから、第4係止片420は曲がった状態で貫通穴269dを通過したあと自由姿勢に戻って、底壁257裏面において爪406cの係止面407cが爪281の係止面282に係止し、抜け止めされる。
図46は図30におけるAE−AE部に相当する断面図で、第5係止片425と第5係止部290の係合状態を示している。
第5係止片425は貫通穴269eに押し込まれる途中で爪406bの傾斜面408bが底壁257前面における爪292の角に乗り上げ、弾性変形する。貫通穴269eでは、爪292とこれに対向する壁(枠壁291の第2辺291b)の対向間隙は爪406bを含む第5係止片425が通過可能なサイズとなっているから、第5係止片425は曲がりながら貫通穴269eを通過したあと自由姿勢に戻って、底壁257裏面において爪406bの係止面407bが爪292の係止面293に係止し、抜け止めされる。
コネクタカバー360の取り付けの過程において、ソケット48に接続したコネクタ81から延びるケーブル80は、剛性ブロック部390の右壁392の傾斜した後縁の範囲内に保持しておけば、当該傾斜によりコネクタカバー360の上下幅中央寄りへ案内され、さらに左壁394の後縁の一層急な傾斜によって、切り欠き溝397へ導かれる。
切り欠き溝397はコネクタ収容室260における側壁264の切り欠き286と協同してケーブル引出し口85を形成するので、ケーブル80はこのケーブル引出し口85からコネクタ収容室260外部へ引き出される。
したがって、ケーブル引出し口85をとくに狭く設定しても、ケーブル引出し口85を外れたコネクタカバー360の他の部位でケーブル80を噛み込んでしまうことはない。
コネクタカバー360、とくに第1部361の裏面はソケット48に接続されたコネクタ81の上部を囲む凹部399となっているので、段差ができるとともにコネクタ81上部まわりが狭くなるので、外部から裏面側空間に針金などを進入させ得たとしても、コネクタ81とケーブル80の接続部にまでアクセスすることはきわめて困難である。
また、コネクタ81は前方へ延びる係止プレート82を備えており、コネクタ81のソケット48への挿し込みが不十分で接続が正規状態でないときは、凹部399の底壁399aに設けられたコネクタ押さえ400がコネクタ81の係止プレート82に当接して押し込むので、コネクタ接続が十分でないときでもコネクタカバー360の取り付けによって同時に正規の接続状態が実現される。なお係止プレート82はコネクタ81の側壁から延びているので、コネクタ押さえ400がコネクタ81の頂壁から延びているケーブル80を押しつぶすことはない。
以上のように各係止片が対応する係止部に係合した状態で、コネクタカバー360はそのベース365外周のフランジ部366がコネクタ収容室260のカバー受け部265に着座して、カバー嵌め込み領域267に嵌り、ベース365の前面がコネクタ収容室260を囲む側壁262、264および下壁263の前縁と面一になる。
また、コネクタカバー360の剛性ブロック部390は凹部278に受容され、その後縁が凹部底278aに近接する。第1壁380、第3壁384および横壁386の後縁は底壁257に近接し、第2壁382の後縁は直線溝288に嵌る。
なお、コネクタカバー360の右辺側の第3、第4係止片415、420は第3壁384の後縁から延びており、係止片根元から爪406cまでの距離が短く撓みにくいので、第3、第4係止片415、420の爪406c部を先に貫通穴269c、269dに挿し込み、あるいは各爪281の係止面282に係止させてから、そのあとベース365の左辺側を押し込むと取り付け作業が容易となる。
この際、第1、第6係止片405、430や第2係止片410の爪406aはそれぞれの左側端面を斜めに削いであるので、斜めに押し込まれても貫通穴269a、269f、269bの開口縁に引っ掛かることはない。また、第5係止片425の爪406bも上側端面を斜めに削いであるので、貫通穴269eの開口縁(枠壁291の第1辺291a)に引っ掛かることもない。
また、コネクタカバー360の第1縦壁380はその上下幅が上壁261と下壁263間の距離に対応するので、コネクタカバー360を押し込む前の上下方向の位置決めに用いることができる。
図47は、コネクタカバー360が取り付けられたコネクタ接続部CON2の図30に示した中間線Laに沿ったAA−AA部相当の断面図である。
コネクタ81はその係止プレート82がコネクタカバー360のコネクタ押さえ400に規制されてソケット48との正規の接続状態を保持する。
コネクタ81の前面から延びるケーブル80は、コネクタカバー360の凹部399の底面399aで進路を曲げられてコネクタ収容室260の凹部278へ向かう。そして、ケーブル80は凹部278の凹部底278aと剛性ブロック部390における右壁392の底部393との間隙を抜けて、側壁264とコネクタカバー360間のケーブル引出し口85から外部へ引き出される。
コネクタカバー360がコネクタ接続部CON2のカバー嵌め込み領域267に嵌め込まれたこの状態では、ケーブル80は剛性ブロック部390により経路を規制されてS字状にコネクタ81に接続しているので、針金などを使用してもケーブル引出し口85から直接ケーブル80とコネクタ81の接続部やコネクタ81とソケット48の接続部にアクセスすることができない。
ケーブル引出し口85以外からケーブル80とコネクタ81の接続部にアクセスしようとしても、コネクタカバー360のフランジ部366がカバー受け部265に落ち込んでおり、コネクタ収容室260の上壁261、下壁263および側壁264におけるカバー受け部265の段差と、上辺、下辺および左辺に沿っては、そのフランジ部366と厚板部367間の不図示の段差とが階段状をなすので、コネクタカバー360を取り外さなければ不可能である。
そして、コネクタカバー360のスリット363に沿っては、第1縦壁380がコネクタ収容室260のコネクタ81の前面より低い底壁257に近接するまで延びているので、同じくケーブル80とコネクタ81の接続部などに直接アクセスすることができない。
一方、コネクタカバー360を取り外すため各係止片と係止部の係合を解除することも、カバー受け部265の段差から厚板部367にかけての階段形状によりアクセスが困難である。また第3係止片415および第4係止片420は、直線溝288に嵌り込んだ第2縦壁382によってスリット363からのアクセスが防止され、またカバー受け部265a、265bに対して段差を形成し底壁257まで長く延びる第3縦壁384および横壁386によってコネクタカバー360周縁からのアクセスも防止される。
さらに、各係止片の爪406a、406b、406cと各係止部の爪271、281、292には互いに90°単位で異なる方向を不規則に設定してあり、すべてベース365の裏面側に隠れているので、コネクタカバー360の周縁を抉るなどして万一いずれかの係合部が解除されたとしても、すべての係合部を同時に解除することは不可能である。
したがって、一旦取り付けたコネクタカバー360は取り外すことができないから、取り付け状態が封止されたことになる。
比較的にコネクタカバー360の引き剥がしが容易に見えるのは、コネクタカバー360の第2部362の下部が下壁263の張り出し部266に着座して両者の重なり端面が下端壁206に対向している部分である。しかし、第2部362がフランジ部366の板厚のままで第1部361の厚板部367と比較して薄い上、近傍には易破断部378を備えた耳片377が設けられている。したがって、上記重なりの対向面間に工具を挿し込んで引き剥がそうとすると、第2部362が破損あるいは局部的に変形し、さらには易破断部378が容易に破損するため不正の痕跡が残る。
強引にケーブル80とコネクタ81の接続部にアクセスするためにはそのほか複数部位を破壊しなくてはならない。
正規にコネクタカバー360の封止を解除するには、コネクタカバー360の第1部361と第2部362を連結している耳片375、377の易破断部378をニッパなどにより切断することにより、第2部362を第1部361から分離する。
分離された第2部302は、第2、第3係止片415、425を備えているが、これらの爪406cはその係止面407cをそれぞれ左右方向に突出させて第3、第4係止部280、285の爪281と係止している。そして、第3、第4係止部280、285の貫通穴269c、269dはそれぞれ爪281の下方に爪406cの上下幅を収容可能な空間を有しているので、爪406cは下方向にはスライド可能である。
また、第2部362の下辺と下端壁206との間にも爪281の上下幅を収容可能な間隙が設けられている。
したがって、図48の(a)に示すように、第2部362を下方にスライドさせると、爪406cはその係止面407cが爪281の係止面282から逃げ空間Sbへ滑って爪281から離脱するから、第2、第3係止片415、425を貫通穴269c、269dから抜き出して第2部362を取り外すことができる。
なお、第2部362の前面には指押し部373が形成されているので、ここに指を押し付けて下方に移動させると容易に第2部362をスライドさせることができる。
図48の(b)はコネクタカバー360の第2部362を取り外した状態を示す。
コネクタカバー360の残された第1部361は、第1、第2、第5および第6係止片405、410、425および430を備えているが、その内、第1、第2、および第6係止片405、410および430は爪406aが係止面407aをそれぞれ上下方向に突出させて第1、第2、および第6係止部270、275および295の爪281と係止している。また、第5係止片425は爪406bが係止面407bを左方向に突出させて第5係止部290の爪292と係止している。
そして、第1、第2、第5および第6係止部270、275、290および295の貫通穴269a、269bおよび296fはそれぞれ爪281の右方に爪406aの左右幅を収容可能な逃げ空間Saを有し、貫通穴269eも同様に爪292の右方に同様の逃げ空間を有しているので、爪406aおよび爪406bは右方向にスライド可能である。
したがって、図48の(c)に示すように、第1部361を右方にスライドさせると、爪406aはその係止面407aが爪281の係止面282上を滑って爪281から離脱し、爪406bも爪292から離脱する。
第1部361の膨出部369には指押し部370が形成されているので、ここに指を押し付けて右方に移動させると容易に第1部361をスライドさせることができる。
このあと、第1、第2、第5および第6係止片405、410、425および430を貫通穴269a、269b、269eおよび269fから抜き出して第1部361を取り外すことができる。
こうして、コネクタカバー360をカバー嵌め込み領域267から取り外し、コネクタ収容室260のコネクタ接続部へのアクセスが可能となる。
以上のように、コネクタカバー360を切断破壊し、その痕跡が残ることなしにはコネクタ接続部にアクセスすることができず、例えばコネクタ81とソケット48の接続部分やケーブル80とコネクタ81の接続部分から制御プログラム等の変更が不正に行われることを確実に防止することが可能となる。
上述した実施の形態では、コネクタ接続部CON1において、コネクタカバー300のカバー嵌め込み領域210は主基板ユニット20の左端部において基板ボックス30と可動ベース部100とに跨って形成されたものとしたが、主基板23上のソケット45の位置に応じて配置を設定すればよく、基板ボックス30にのみ形成してもよい。
また、コネクタカバー300は縦長として上方向にスライドさせてカバー嵌め込み領域210に取り付けるよう各係止部の向きを設定したが、下方向にスライドさせて取り付け、あるいは左右方向にスライドさせて取り付けるようにしてもよい。
カバー嵌め込み領域は実施の形態の縦長に限定されず、ソケット45の配置に応じて横長としてもよい。
さらには、実施の形態ではコネクタカバー300の剥し方向係止のため、引掛部224を備える第1の剥し方向係止部220と引掛部316を備える係止部315の組み合わせ、およびケーブル押え140の係止穴228からなる第2の剥し方向係止部と係止片313の組み合わせを用い、スライド方向係止のため、爪部232を備える第1のスライド方向係止部230と係止穴325を有する縦壁部321を備える係止部320の組み合わせ、および爪部242を備える第2のスライド方向係止部240と先端に爪332を有する弾性片部331を備える係止部330の組み合わせを用いているが、これらの各係止手段を構成する引掛部や係止片、縦壁部、あるいは爪部等はコネクタカバー300側とカバー嵌め込み領域210側の間で互いに入れ替えて形成してもよい。
また、剥し方向の分離を阻止する機能を有する係止手段およびスライド方向の分離を阻止する機能を有する係止手段であれば、その形態は問わず任意のものを採用することができる。
したがってまた、カバー嵌め込み領域210およびコネクタカバー300の形状は矩形としたが、これに限定されず、採用する係止手段に応じて外周形状が異形のものであってもよい。
剥し方向の分離を阻止する機能を有する係止手段およびスライド方向の分離を阻止する機能を有する係止手段はコネクタカバーのサイズ、形状に応じて少なくとも各1組ずつあればよい。
すなわち、コネクタカバー300はその剥し方向にかかる係止部を備える第1部301と第3部303、およびスライド方向にかかる係止部を備える第2部302の3部分に分離可能のものとしたが、係止手段の組数が少ない場合はコネクタカバー360のように2部分に分離可能であればよい。
一方、ソケット48にかかるコネクタ接続部CON2では、矩形凹部208内の奥まった位置にコネクタ収容室260を設定し、カバー嵌め込み領域267に取り付けられたコネクタカバー360の前面も基板ボックス30の前壁31から後退しているものとしたが、コネクタ収容室260を独立して基板ボックス30の前壁31に開口させて、カバー嵌め込み領域267に取り付けたコネクタカバー360の前面が前壁31と面一になるようにしてもよい。
また、コネクタ81は、係止突部としてその側壁から延びる係止プレート82を備え、コネクタカバー360のコネクタ押さえ400はこの係止プレート82に当接するように薄厚に膨出させたが、係止プレート82の代わりにロッド状のものでもよく、あるいはケーブル80に跨る門形でもよい。
さらには、係止プレート82を廃止してコネクタ押さえ400を直接コネクタ81の前面に当接するリブ状にしてもよい。あるいは、同じく係止プレート82を廃止して、コネクタ押さえ400はコネクタ81の前面から引き出されるケーブル80を間に挟んでコネクタ81の前面を押圧するように設定してもよい。
そして、コネクタカバー360の各係止片の爪406a、406b、406cとコネクタ収容室260の各係止部の爪271、281、292の向きは、図示のものに限定されず、全体として同時に一方向にスライド不可であるが、分離したコネクタカバー360の第1部および第2部単位ではそれぞれ所定方向にスライド可能であれば、任意に設定することができる。また係止片および対応する係止部の数も任意である。
実施の形態は基板ボックスにおけるコネクタ接続部を例として示したが、本発明は基板ボックスに対するコネクタカバーに限らず、遊技機内において取り付け状態を封止する必要がある種々の構造体にも適用可能である。例えば、制御基板を収容する基板ボックスを形成する第1ボックスと第2ボックスを封止した状態とするための封止構造に本発明を適用してもよく、あるいは基板ボックスを遊技機本体に取り付けて封止した状態とするための封止構造に適用してもよい。
さらに、実施の形態は遊技機としてスロットマシンに適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、異なるタイプの遊技機、具体的には遊技媒体として遊技球を用いる弾球式の遊技機、いわゆるパチンコ機等に適用してもよい。例えば、特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機として実施するようにしてもよい。
また、弾球式でない遊技機、例えば、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部および取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機として実施するようにしてもよい。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明の特長を、必要に応じて効果等とともに示す。
(1)構造部材の所定部位を覆ってカバーを取り付けてなる構造体を配設した遊技機において、
前記構造部材の所定部位と前記カバーの裏面との間には、第1の方向において互いに係止する第1係止手段と、前記第1の方向と交差する第2の方向において互いに係止する第2係止手段とが設けられ、
前記第1係止手段は前記カバーを前記構造部材に対して前記第2の方向と逆方向に所定位置まで移動させることにより係止状態となり、
前記第2係止手段は前記カバーを前記構造部材に対して前記第2の方向と逆方向に前記所定位置まで移動させることにより不可逆の係止状態となるように構成されて、前記カバーと前記構造部材が固定されるように構成され、
前記カバーの外面には複数のフィンが設けられていることを特徴とする遊技機。
(1)の発明によれば、カバーを構造部材に対して第2の方向と逆方向に所定位置まで移動させることにより、第1係止手段と第2係止手段の双方が係止状態となる。第2係止手段は一旦係止すると不可逆でカバーを第2の方向に戻すことができないから、第1係止手段も係止状態から解放されず、したがってカバーは構造部材から取り外し不能の封止状態で固定される。所定位置まで相対移動させて係止させるだけで、他の別部材等を要することなく封止される。第1係止手段および第2係止手段はカバーの裏面に隠れるから、不正なアクセスによってそれぞれの係止状態を解放することが困難である。
強引にカバーを叩いて取り外そうとする場合でも、薄板状のフィンが容易に破壊されて不正の痕跡が残る。
(2)構造部材の所定部位を覆ってカバーを取り付けてなる構造体を配設した遊技機において、
前記カバーはそのベースから外方に膨出する膨出部を形成するとともに、接続部を介して接続された第1構造部と第2構造部を有し、
前記第1構造部と前記所定部位の間には、該所定部位から離間する剥し方向において互いに係止する剥し方向係止手段が設けられ、
前記第2構造部と前記所定部位の間には、前記構造部材に対するスライド方向に沿った一方向において互いに係止するスライド方向係止手段が設けられ、
前記膨出部の前記スライド方向に沿った他方向の端部の外面にはフィンが形成され、
前記剥し方向係止手段は前記カバーを前記構造部材に対して前記スライド方向に沿った他方向に所定位置まで移動させることにより係止状態となり、
前記スライド方向係止手段は前記カバーを前記構造部材に対して前記スライド方向に沿った他方向に前記所定位置まで移動させることにより不可逆の係止状態となるように構成されて、前記カバーと前記構造部材が固定され、
さらに、前記スライド方向係止手段は、前記接続部において前記第1構造部と前記第2構造部を分離後は、該第2構造部の前記構造部材に対する前記剥し方向の離脱を可能に構成されて、該第2構造部を取り外すことにより前記固定が解除されることを特徴とする遊技機。
(2)の発明によれば、カバーを構造部材に対してスライド方向に沿った他方向に所定位置まで移動させることにより、剥し方向係止手段とスライド方向係止手段の双方が係止状態となる。スライド方向係止手段は一旦係止すると不可逆でカバーをスライド方向に戻すことができないから、剥し方向係止手段も係止状態から解放されない。したがって、カバーはスライドさせて係止させるだけで、他の別部材等を要することなく、構造部材から取り外し不能の封止状態で固定される。
強引に膨出部の端部を工具で叩いてカバーを不正に取り外そうとした場合でも、薄板状のフィンが容易に破壊されて痕跡が残る。
接続部を切断して第1構造部と第2構造部を分離すれば、スライド方向係止手段はスライド方向に沿った一方向の係止状態は解放されないが、剥し方向には第2構造部を取り外せるから、その後は残った第1構造部もスライド方向に沿った一方向に戻すことができ、剥し方向係止手段による係止状態から解放して取り外すことができる。
(3)前記膨出部に形成された前記フィンは、前記スライド方向に対して傾斜していることを特徴とする(2)に記載の遊技機。
カバーを取り外そうとして工具で膨出部の端部を叩いたとき、たとえフィンが破壊されずとも、フィンの傾斜によって打撃の方向が逸れるので、簡単にはカバーに有効な打撃力が及ばず、取外しを困難にする。
(4)前記第2構造部を取り外すことにより該第2構造部の設置領域に前記第1構造部が移動可能になり、該第1構造部を前記第2構造部の設置領域方向に移動させることで前記第1構造部が前記構造部材から取り外し可能になり前記固定が解除されることを特徴とする(2)または(3)に記載の遊技機。
第1構造部を第2構造部の設置領域方向に移動させるだけで剥し方向係止手段による係止状態から解放して取り外すことができる。
(5)前記第1構造部が前記第2構造部を前記スライド方向に沿って挟んでおり、前記剥し方向係止手段は前記第2構造部を挟む前記第1構造部のそれぞれと前記所定部位の間に設けてあることを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
剥し方向係止手段が第2構造部を挟んだ両側の第1構造部においてカバーを構造部材に係止するから、強い固定状態が得られる。
(6)前記剥し方向係止手段が、前記第1構造部に設けられた第1の引掛部と、前記所定部位に設けられた第2の引掛部とを有して、
前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記第1の引掛部が前記第2の引掛部の裏面側に位置して互いに係止するものであることを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
簡素な引掛部同士をカバーのスライドにより係止させることにより、簡単に剥し方向に対する結合が得られる。
(7)前記剥し方向係止手段が、前記第1構造部に設けられて前記スライド方向に沿った他方向に延びる係止片と、前記所定部位側に設けられて前記スライド方向に沿った一方向に開口する係止穴とを有して、
前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記係止片が前記係止穴に進入して互いに係止するものであることを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
係止片が係止穴に進入して互いに係止することにより、簡単に剥し方向に対する結合が得られる。
(8)前記剥し方向係止手段が、
前記第1構造部に設けられた第1の引掛部と、前記所定部位に設けられた第2の引掛部とを有して、前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記第1の引掛部が前記第2の引掛部の裏面側に位置して互いに係止する第1の剥し方向係止手段と、
前記第1構造部に設けられて前記スライド方向に沿った他方向に延びる係止片と、前記所定部位側に設けられて前記スライド方向に沿った一方向に開口する係止穴とを有して、前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記係止片が前記係止穴に進入して互いに係止する第2の剥し方向係止手段とを含むことを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
同じ剥し方向に対する係止のために、構成の異なる剥し方向係止手段を両方備えて、係止状態解放のための仕組みがそれぞれ異なる複合構造となるので、一層大きな不正アクセス防止効果が得られる。
(9)前記スライド方向係止手段が、前記第2構造部に設けられて前記スライド方向に沿って前記構造部材側へ延び係止穴を備える縦壁部と、前記所定部位に設けられて前記スライド方向に沿った他方向側の端に係止面を備える爪部とを有して、
前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記縦壁部の弾性変形を経て前記爪部が前記係止穴に嵌り込んで互いに係止し、
さらに、前記爪部と前記係止穴の少なくとも一方には、前記縦壁部の弾性変形により前記第2構造部の前記剥し方向への離脱を許す傾斜面を有しているものであることを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
爪部が係止穴に嵌り込むことによりスライド方向に係止して封止されるが、第1構造部と分離して第2構造部を剥し方向に引っ張れば、爪部と係止穴の一方に設けた傾斜面により、縦壁部が弾性変形して爪部と係止穴の係止が外れるから、カバーの第2構造部を取り外すことができる。
(10)前記スライド方向係止手段が、前記第2構造部に設けられて前記スライド方向に沿った一方向側の端に係止面を有する第1の爪部を備えた弾性片部と、前記所定部位に設けられて前記スライド方向に沿った他方向側の端に係止面を備える第2の爪部とを有して、
前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記弾性片部の弾性変形を経て前記第1の爪部と前記第2の爪部がそれぞれの前記係止面で互いに係止し、
さらに、前記第1の爪部は前記第2の爪部に対して互いの前記係止面における前記剥し方向に沿ったスライドにより離脱可能に構成されていることを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
第1の爪部と第2の爪部の係止により封止されるが、第1構造部と分離して第2構造部を第1の方向に引っ張れば、係止面で滑ってカバーの第2構造部を取り外すことができる。
(11)前記スライド方向係止手段が、
前記第2構造部に設けられて前記スライド方向に沿って前記構造部材側へ延び係止穴を備える縦壁部と、前記所定部位に設けられて前記スライド方向に沿った他方向側の端に係止面を備える爪部とを有して、前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記縦壁部の弾性変形を経て前記爪部が前記係止穴に嵌り込んで互いに係止し、さらに、前記爪部と前記係止穴の少なくとも一方には、前記縦壁部の弾性変形により前記第2構造部の前記剥し方向への離脱を許す傾斜面を有している第1のスライド方向係止手段と、
前記第2構造部に設けられて前記スライド方向に沿った一方向側の端に係止面を有する第1の爪部を備えた弾性片部と、前記所定部位に設けられて前記スライド方向に沿った他方向側の端に係止面を備える第2の爪部とを有して、前記カバーの前記スライド方向に沿った他方向への移動により、前記弾性片部の弾性変形を経て前記第1の爪部と前記第2の爪部がそれぞれの前記係止面で互いに係止し、さらに、前記第1の爪部は前記第2の爪部に対して互いの前記係止面における前記剥し方向に沿ったスライドにより離脱可能に構成されている第2のスライド方向係止手段とを含むことを特徴とする(2)から(4)のいずれか1に記載の遊技機。
同じスライド方向に対する係止のために、構成の異なるスライド方向係止手段を両方備えて、係止状態解放のための仕組みがそれぞれ異なる複合構造となるので、一層大きな不正アクセス防止効果が得られる。
(12)前記構造部材が、制御基板を収納しソケットに外部ケーブルのコネクタを接続した基板ユニットであり、
前記カバーが、コネクタ接続部を囲む所定部位を覆うコネクタカバーであり、
前記膨出部が、前記コネクタ接続部を収容するコネクタ収容部であることを特徴とする(2)から(11)のいずれか1に記載の遊技機。
(13)前記剥し方向係止手段は、前記コネクタ接続部を挟んで、複数設けてあることを特徴とする(12)に記載の遊技機。
複数の剥し方向係止手段が第1構造部のコネクタ接続部を挟んだ両側でそれぞれ係止することにより、均等で強い固定状態が得られる。
(14)前記所定部位には前記コネクタから延びる前記外部ケーブルをガイドするケーブル押えが設けられて、前記係止穴は前記ケーブル押えに形成され、
前記コネクタカバーの前記第1構造部は前記ケーブル押えを収容するケーブル押え収容部を備えて、前記係止片は前記ケーブル押え収容部の内壁から延びていることを特徴とする(12)または(13)に記載の遊技機。
ケーブル押えをケーブルガイドと剥し方向係止手段の一部に兼用しているので、構成が簡単化される。
(15)前記ケーブル押え収容部の前記スライド方向に沿った他方向の端部の外面にはフィンが形成されていることを特徴とする(14)に記載の遊技機。
コネクタカバーを不正に取り外そうとして工具でケーブル押え収容部の端部を叩くと、薄板状のフィンが容易に破壊されて痕跡が残る。
(16)前記ケーブル押え収容部に形成された前記フィンは、前記スライド方向に対して傾斜していることを特徴とする(15)に記載の遊技機。
工具でケーブル押え収容部の端部を叩いた場合、たとえフィンが破壊されずとも、フィンの傾斜によって打撃の方向が逸れるので、簡単にはカバーに有効な打撃力が及ばず、取外しを困難にする。
(17)前記基板ユニットの前記所定部位は該基板ユニットの表面に対する凹部をなすカバー嵌め込み領域とされ、
前記コネクタカバーはその外周縁において前記基板ユニットの表面と面一となるように構成されていることを特徴とする(12)から(16)のいずれか1に記載の遊技機。
カバーがカバー嵌め込み領域に嵌め込まれて、各係止手段が基板ユニットの表面より沈んだ配置となるので、不正なアクセスがとくに困難となる。
(18)前記基板ユニットは、前記制御基板を収納する基板ボックスと該基板ボックスを支持する可動ベース部とを有し、
前記カバー嵌め込み領域が前記基板ボックスと前記可動ベース部に跨って設定されていることを特徴とする(17)に記載の遊技機。
コネクタ接続部が基板ボックスの周辺部に近接している場合でも、カバー嵌め込み領域が可動ベース部に跨って広く確保され、各係止手段を高い自由度で適切な位置に配置することができる。
また、カバー嵌め込み領域内に基板ボックスと可動ベース部の結合部を配置することにより、基板ボックスと可動ベース部の結合もコネクタカバーにより封止されるので、基板ボックスが不正に可動ベース部から取り外されるおそれもない。
(19)前記接続部は、前記第1構造部と前記第2構造部の間にわたって外方へ突出して設けられた耳片であることを特徴とする(2)から(18)のいずれか1に記載の遊技機。
耳片が突出して設けられているので工具による切断が容易である。
(20)前記耳片は前記第1構造部と前記第2構造部の境界に切り欠きを有していることを特徴とする(19)に記載の遊技機。
切り欠き部分が易破断部となって切断しやすく、容易に第2構造部を第1構造部から分離できる。
(21)前記耳片は前記コネクタカバーの外周縁に沿って設けてあることを特徴とする(19)または(20)に記載の遊技機。
コネクタ収容部などを膨出させてある場合でも、耳片はそれから離間しているので工具をあてがい易く、切断作業が容易である。
(22)前記ソケットへの前記コネクタの接続が不完全な状態では前記コネクタカバーの取り付けを阻止する取り付け阻止手段を備えることを特徴とする(12)から(21)のいずれか1に記載の遊技機。
コネクタの接続が不完全な状態ではコネクタカバーの取り付けが阻止されるので、接続不完全なままで封止してしまうことが防止される。
(23)前記取り付け阻止手段は、接続が不完全なときの前記コネクタ接続部と干渉する干渉部材であることを特徴とする(22)に記載の遊技機。
干渉部材がコネクタ接続部と干渉することによりコネクタカバーの取り付けができず、取り付け作業者は直ちに異常であることを認識することができる。
(24)前記干渉部材は、前記ソケットのロックレバーの回動軌跡を横切って該ロックレバーがロック位置にないとき当該ロックレバーと干渉するように前記コネクタ収容部に設けられた横隔壁であることを特徴とする(23)に記載の遊技機。
横隔壁がロックレバーと干渉することにより、ロック位置にない、すなわちコネクタが正規の接続状態にないことがわかる。
横隔壁はコネクタ収容部の剛性も向上させる。
(25)前記コネクタ収容部には、前記コネクタカバーの取り付け状態において、接続が完全な状態の前記コネクタに前記ソケットへの挿し込み方向で当接するコネクタ押さえが設けられていることを特徴とする(12)から(24)のいずれか1に記載の遊技機。
コネクタの接続が不完全なときはソケットへの挿し込みが不十分で、ソケットからのコネクタの突出量が大きいから、コネクタ押さえがコネクタに乗り上げるためコネクタが正規の接続状態にないことがわかる。
コネクタ押さえがコネクタに乗り上げた場合、コネクタカバーを意識的に押し付けることによりコネクタ押さえを介してコネクタを正規の接続状態に是正することができる。
(26)前記コネクタ押さえが前記コネクタの長手方向中央を挟んで互いに離間した位置に対応させて2箇所に形成された隔壁であることを特徴とする(25)に記載の遊技機。
コネクタが不均等に斜めに挿し込まれている場合にも、コネクタが正規の接続状態にないことが精度良くわかる。
(27)前記膨出部の前記スライド方向に沿った一方向の端部の外面に、多数の凹凸を配した指押し部が形成されていることを特徴とする(2)から(26)のいずれか1に記載の遊技機。
指押し部に指を掛けて押せば、カバー(コネクタカバー)を構造部材(基板ユニット)に対してスライド方向に沿った他方向に所定位置まで移動させ、剥し方向係止手段およびスライド方向係止手段を係止状態とするのが容易となる。
(28)制御基板のソケットに外部ケーブルのコネクタを接続し、当該コネクタを囲むコネクタ収容室を覆ってコネクタカバーを取り付けた基板ユニットを配設した遊技機において、
前記コネクタカバーはその外周の所定位置に前記外部ケーブルを通過させる切り欠き溝を開口させ、
前記コネクタカバーと前記コネクタ収容室の間には、該コネクタ収容室から離間する剥し方向において互いに係止する剥し方向係止手段が設けられ、
前記剥し方向係止手段は前記コネクタカバーを前記基板ユニットに対して押し込み方向に所定位置まで移動させることにより不可逆の係止状態となるように構成されて、前記コネクタカバーと前記基板ユニットが固定され、
さらに、前記コネクタカバーの裏面には、前記切り欠き溝を通って前記コネクタ収容室内に延びる前記外部ケーブルの延出方向を前記コネクタへ向かう途中で異なる方向へ規制するブロック部が前記コネクタ収容室を横切って設けられていることを特徴とする遊技機。
コネクタカバーを基板ユニットに対して押し込むだけで簡単に剥し方向に対する結合が得られる。
そしてブロック部がコネクタ収容室を横切っているため切り欠き溝から外部ケーブルとコネクタの接続部やコネクタとソケットの接続部に直線的にアクセスすることができない。
(29)前記ブロック部は前記コネクタから延びる前記外部ケーブルを前記切り欠き溝へ導く案内手段を有していることを特徴とする(28)に記載の遊技機。
コネクタカバーを押し込む際、ソケットに接続したコネクタから延びる外部ケーブルは、ブロック部の案内手段によって切り欠き溝へ導かれるので、コネクタカバーの他の部位で外部ケーブルを噛み込んでしまうことがない。
(30)前記案内手段は、前記ブロック部の前記コネクタ収容室の底壁に対向する端縁を、当該底壁に近接させるとともにコネクタカバーの取り付け方向に平行な面内で前記切り欠き溝へ向けて傾斜させて形成してあることを特徴とする(29)に記載の遊技機。
ブロック部の傾斜した後縁の範囲内に外部ケーブルを保持すれば、容易に切り欠き溝へ導かれる。
(31)前記ブロック部は前記切り欠き溝に近い近壁と該近壁より所定量遠い遠壁とを備えて、該遠壁および近壁の端縁を前記傾斜させてあり、
前記切り欠き溝へ向けた前記近壁の傾斜度合いが前記遠壁の傾斜度合いより大きく設定してあることを特徴とする(30)に記載の遊技機。
切り欠き溝に近い近壁の端縁がとくに急な傾斜となっているので、切り欠き溝を狭く設定しても外部ケーブルは確実に当該切り欠き溝へ導かれる。
(32)前記コネクタカバーはベースの裏面外周を内側の厚板部より薄いフランジ部とし、
前記コネクタ収容室の周縁には前記フランジ部を着座させるカバー受け部を形成してカバー嵌め込み領域とされ、
前記コネクタカバーのベースの外面はその外周縁において周辺の表面と面一となるように構成されていることを特徴とする(28)から(31)のいずれか1に記載の遊技機。
コネクタカバーがカバー嵌め込み領域に嵌め込まれて、各係止手段が基板ユニットの表面より沈んだ配置となるので、不正なアクセスが困難となる。
(33)前記コネクタ収容室の周壁の開口縁には、前記コネクタカバーの切り欠き溝に対応する切り欠きが設けられて、前記切り欠き溝と協同してケーブル引出し口を形成していることを特徴とする(28)から(32)のいずれか1に記載の遊技機。
周辺の表面に対して適度に傾斜したケーブルの引出し方向を実現することができる。
(34)構造部材の所定部位を覆ってカバーを取り付けてなる構造体を配設した遊技機において、
前記カバーは接続部を介して接続された第1構造部と第2構造部を有し、
前記第1構造部と前記所定部位の間には、該所定部位から離間する剥し方向において互いに係止する第1構造部剥し方向係止手段が設けられ、
前記第2構造部と前記所定部位の間には、該所定部位から離間する剥し方向において互いに係止する第2構造部剥し方向係止手段が設けられ、
前記第1構造部剥し方向係止手段および第2構造部剥し方向係止手段は前記カバーを前記構造部材に対して押し込み方向に所定位置まで移動させることによりそれぞれ不可逆の係止状態となるように構成されて、前記カバーと前記構造部材が固定され、
前記接続部において前記第1構造部と前記第2構造部を分離後は、前記第2構造部剥し方向係止手段は前記第2構造部の前記構造部材に対する前記押し込み方向に対して垂直なスライド方向の離脱を可能に構成され、前記第2構造部を取り外すことにより、前記第1構造部剥し方向係止手段が前記押し込み方向に対して垂直でかつ前記第1構造部のスライド方向に対して垂直な前記第1構造部のスライド方向の離脱を可能に構成されて、前記固定が解除されることを特徴とする遊技機。
(34)の発明によれば、カバーを構造部材に押し込んで第1構造部剥し方向係止手段および第2構造部剥し方向係止手段が不可逆の係止状態となると封止されるが、第1構造部と分離して第2構造部を第2構造部剥し方向係止手段の係止離脱方向にスライドさせれば、第2構造部を取り外すことができる。そしてそれから第1構造部を第1構造部剥し方向係止手段の係止離脱方向にスライドさせることにより、第1構造部も取り外すことができる。
(35)前記接続部は、前記第1構造部と前記第2構造部間にわたって外方へ突出して設けられた耳片であることを特徴とする(34)に記載の遊技機。
耳片が突出して設けられているので工具による切断が容易である。
(36)前記耳片は前記第1構造部と前記第2構造部の境界を横切る部位で側面を切り欠いて易破断部を形成してあることを特徴とする(35)に記載の遊技機。
易破断部が切断しやすく、容易に第2構造部を第1構造部から分離できる。
(37)前記第1構造部剥し方向係止手段は、
前記第1構造部の裏面側に設けられた第1の係止片と、前記所定部位に設けられた第1の係止部とを有し、
前記第1の係止片は、前記第1構造部から延びる弾性片部の先端に爪を備え、前記第1の係止部は前記第1の係止片の爪に対応する爪を備えて、
前記カバーの前記押し込み方向に沿った移動により、前記第1の係止片の爪が前記弾性片部の弾性変形を経て前記第1の係止部の爪に係止するものであり、
前記第1の係止部は前記第1の係止片の前記爪の係止位置から前記第1構造部と第2構造部の並びにおける第2構造部方向へのスライドを許す逃げ空間を有し、
前記第1の係止片の爪は、前記第2構造部方向へのスライドにより、前記第1の係止部の爪から離脱可能に構成されており、
前記第2構造部剥し方向係止手段は、
前記第2構造部の裏面側に設けられた第2の係止片と、前記所定部位に設けられた第2の係止部とを有し、
前記第2の係止片は、前記第2構造部から延びる弾性片部の先端に爪を備え、前記第2の係止部は前記第1の係止片の爪に対応する爪を備えて、
前記カバーの前記押し込み方向に沿った移動により、前記第2の係止片の爪が前記弾性片部の弾性変形を経て前記第2の係止部の爪に係止するものであり、
前記第2の係止部は前記第2の係止片の前記爪の係止位置から前記第1構造部と第2構造部の並びに対して垂直方向へのスライドを許す逃げ空間を有し、
前記第2の係止片の爪は、前記垂直方向へのスライドにより、前記第2の係止部の爪から離脱可能に構成されていることを特徴とする(34)から(36)のいずれか1に記載の遊技機。
(37)の発明によれば、第1の係止片および第2の係止片はいずれもその弾性片部の弾性変形を経て対応する第1の係止部および第2の係止部の爪に係止するので、一旦係止した後は逆方向には離脱することができず、カバーを押し込むだけで簡単に封止できる。
一方、第1構造部と第2構造部を分離すれば、それぞれ押し込み方向と異なる方向にスライドさせることにより、係止状態から離脱でき、封止を解除できる。
(38)前記第1の係止片は、前記弾性片部からの爪の突出方向を前記第1構造部と第2構造部の並びに対して垂直方向としていることを特徴とする(37)に記載の遊技機。
第1の係止片を第1構造部と第2構造部の並び方向にスライドさせれば、第1の係止片の爪はこれに係止する第1の係止部の爪から離脱可能となる。
(39)前記第1の係止片は、前記第1構造部の周辺に沿って複数設けられ、前記弾性片部からの爪の突出方向を前記第1構造部と第2構造部の並びに対する垂直方向において互いに逆向きとした係止片を含むことを特徴とする(38)に記載の遊技機。
複数箇所での係止によりカバーの取付けが確実になるとともに、第1の係止片同士の間で爪の向きが異なるので、不正にカバーを抉って取り外そうとしても同時に係止を解除できない。
(40)前記第1の係止片は、前記第1構造部の周辺に沿って複数設けられ、前記弾性片部からの爪の突出方向を前記第1構造部と第2構造部の並びにおける第1構造部方向とした係止片を含むことを特徴とする(38)または(39)に記載の遊技機。
(39)の発明と同様に、複数箇所での係止によりカバーの取付けが確実になるとともに、第1の係止片同士の間で爪の向きが異なるので、不正にカバーを抉って取り外そうとしても同時に係止を解除できない。
第1構造部を該第1構造部と第2構造部の並びにおける第2構造部方向にスライドさせることにより、第1の係止片の爪はこれに係止する第1の係止部の爪から対向関係のまま離反して離脱可能となる。
(41)前記第2の係止片は、前記弾性片部からの爪の突出方向を前記第1構造部と第2構造部の並び方向としていることを特徴とする(37)から(40)のいずれか1に記載の遊技機。
第2の係止片を第1構造部と第2構造部の並び方向に対して垂直方向にスライドさせれば、第2の係止片の爪はこれに係止する第2の係止部の爪から離脱可能となる。
(42)前記第2の係止片は、前記第2構造部の周辺に沿って複数設けられ、前記弾性片部からの爪の突出方向を前記第1構造部と第2構造部の並び方向において互いに逆向きとした係止片を含むことを特徴とする(41)に記載の遊技機。
複数箇所での係止によりカバーの取付けが確実になるとともに、第2の係止片同士の間で爪の向きが異なるので、不正にカバーを抉って取り外そうとしても同時に係止を解除できない。
(43)前記構造部材が、制御基板を収納しソケットに外部ケーブルのコネクタを接続した基板ユニットであり、
前記所定部位がコネクタ接続部を収容するコネクタ収容部であり、
前記カバーが、前記コネクタ収容部を覆うコネクタカバーであることを特徴とする(34)から(42)のいずれか1に記載の遊技機。
(44)前記コネクタカバーはベースの裏面外周を内側の厚板部より薄いフランジ部とし、
前記コネクタ収容室の周縁には前記フランジ部を着座させるカバー受け部が形成されて、
前記コネクタカバーのベースの外面はその外周縁において周辺の表面と面一となるように構成されていることを特徴とする(43)に記載の遊技機。
コネクタカバーがカバー受け部に沈み、着座部まわりのコネクタ収容室側との合わせ面が階段状となるので、コネクタカバー外周の隙間からコネクタ収容室内に直線的にアクセスすることはできない。
(45)前記コネクタカバーの前記第1の係止片は前記厚板部から延びていることを特徴とする(44)に記載の遊技機。
コネクタカバー外周の隙間から針金などを差し込んでも、厚板部の外周面に阻止されるので、第1の係止片に不正にアクセスすることも困難である。
(46)前記第1の係止部は、その前記逃げ空間と前記爪の係止位置における前記第1の係止片とを囲む囲み壁を備えていることを特徴とする(43)から(45)のいずれか1に記載の遊技機。
カバーを抉って不正に第1の係止片の爪の係止部分にアクセスしようとしても囲み壁に阻まれて困難である。
(47)前記第1の係止部は、前記コネクタ収容室の底壁に前記囲み壁を周壁とする貫通穴を有し、
前記第1の係止部の爪は前記第1の係止片の爪との係止面を前記貫通穴の底壁裏面側の開口に位置させていることを特徴とする(46)に記載の遊技機。
第1の係止片の爪の位置がコネクタカバーのベースから離間して不正アクセスを困難にするとともに、弾性片部の長さが大きくなって弾性変形し易く、軽い押し込み力でコネクタカバーを取り付けることができる。
(48)前記第1構造部の裏面には前記第2構造部との境界に沿って第1アクセス防御壁が形成されて、第1構造部の裏面側空間を外部から隠していることを特徴とする(43)から(47)のいずれか1に記載の遊技機。
第1構造部と第2構造部間の境界をなすスリットからコネクタ収納空間への直線的な不正アクセスも第1アクセス防御壁に阻止されて不可能である。
第1アクセス防御壁とコネクタ収容室の底壁との隙間から針金などを差し込んでも、コネクタ収容室の上部に位置するコネクタと外部ケーブルの接続部にはアクセス困難である。
(49)前記第2構造部の裏面には前記第1構造部との境界に沿って第2アクセス防御壁が形成されて、第2構造部の裏面側空間を外部から隠していることを特徴とする(43)から(48)のいずれか1に記載の遊技機。
第1構造部と第2構造部間のスリットから第2係止片などへの不正アクセスは第2アクセス防御壁に阻止されて不可能である。
(50)前記第1構造部は裏面に前記ソケットに接続された前記コネクタの上部を囲む凹部を形成していることを特徴とする(43)から(49)のいずれか1に記載の遊技機。
外部ケーブルが連結されたコネクタ上部まわりが狭くなるので、外部から第1構造部の裏面側空間に針金などを進入させ得たとしても、コネクタと外部ケーブルの接続部にまでアクセスすることはきわめて困難である。
(51)前記凹部の底壁には、前記ソケットへの接続が完全な状態の前記コネクタに前記ソケットへの挿し込み方向で当接するようにコネクタ押さえを突出させてあることを特徴とする(50)に記載の遊技機。
コネクタの接続が不完全なときはソケットへの挿し込みが不十分で、ソケットからのコネクタの突出量が大きいから、コネクタ押さえがコネクタに乗り上げるためコネクタが正規の接続状態にないことがわかる。
コネクタ押さえがコネクタに乗り上げた場合、コネクタカバーを意識的に押し付けることによりコネクタ押さえを介してコネクタを正規の接続状態に是正することができる。
(52)前記コネクタ押さえは前記コネクタの側壁から頂壁上方まで延びる係止突部に当接することを特徴とする(51)に記載の遊技機。
外部ケーブルがコネクタの頂壁から延びている場合でも、コネクタ押さえが外部ケーブルを挟むことなく直接コネクタ(係止突部)を押圧することができる。
(53)前記第1構造部の外周の所定位置に前記外部ケーブルを通過させる切り欠き溝が形成され、
前記第1構造部の裏面には前記切り欠き溝を通って前記コネクタ収容室内に延びる前記外部ケーブルの経路を前記コネクタとは異なる方向へ規制するブロック部が前記コネクタ収容室を横切って設けられていることを特徴とする(43)から(52)のいずれか1に記載の遊技機。
切り欠き溝から外部ケーブルの経路に沿って針金などを差し込んでも、コネクタへ進めるためには経路を曲げねばならず、コネクタと外部ケーブルの接続部などへの不正アクセスは極めて困難である。
(54)前記ブロック部は前記外部ケーブルを前記コネクタ収容室の底壁近傍を通る経路で導くことを特徴とする(53)に記載の遊技機。
コネクタと外部ケーブルとの接続部などはコネクタ収容室の上部に位置するに対し、切り欠き溝からの経路が距離の離れたコネクタ収容室の底壁近傍を通るから、不正アクセスの阻止にとくに有効である。
(55)前記ブロック部は前記コネクタから延びる前記外部ケーブルを前記切り欠き溝へ導く案内手段を有していることを特徴とする(53)または(54)に記載の遊技機。
コネクタカバーを押し込む際、ソケットに接続したコネクタから延びる外部ケーブルは、ブロック部の案内手段によって切り欠き溝へ導かれるので、外部ケーブルの出口が確定し、コネクタカバーの他の部位で外部ケーブルを噛み込んでしまうことがないから、コネクタカバーの取り付け面側に外部ケーブルを引き出す場合に有効である。
(56)前記第1構造部は外面に膨出部を有し、
該膨出部の表面には、前記第1構造部と第2構造部の並び方向の力を受け止める第1の指押し部が形成されていることを特徴とする(43)から(55)のいずれか1に記載の遊技機。
コネクタカバーを基板ユニットに対してスライドさせ、第1の係止片の爪を第1の係止部の爪から離脱させるのが容易となる。
(57)前記膨出部の表面は前記第1構造部から第2構造部方向に進むほど高くなるように傾斜していることを特徴とする(56)に記載の遊技機。
指が爪の離脱方向に引っ掛かりやすくなる。
(58)前記第1の指押し部は前記第1構造部と第2構造部の並び方向に対して垂直方向に延びる複数のリブを前記第1構造部と第2構造部の並び方向に並べて形成されていることを特徴とする(56)または(57)に記載の遊技機。
複数のリブが指に接触して滑りを阻止するので、有効にスライド力を第1構造部に及ぼすことができる。
(59)前記第1の指押し部の複数のリブは、前記第1の係止片の爪の前記第1の係止部の爪からの離脱方向に進んだ位置にあるほど順次に高くなっていることを特徴とする(58)に記載の遊技機。
指が爪の離脱方向に一層引っ掛かりやすくなる。
(60)前記第2構造部の外面には、前記第1構造部と第2構造部の並び方向に対して垂直方向の力を受け止める第2の指押し部を設けてあることを特徴とする(43)から(59)のいずれか1に記載の遊技機。
コネクタカバーを基板ユニットに対してスライドさせ、第2の係止片の爪を第2の係止部の爪から離脱させるのが容易となる。
(61)前記第2の指押し部は前記第1構造部と第2構造部の並び方向に延びる複数のリブを前記第1構造部と第2構造部の並び方向に対して垂直方向に並べて形成されていることを特徴とする(60)に記載の遊技機。
複数のリブが指に接触して滑りを阻止するので、有効にスライド力を第2構造部に及ぼすことができる。
(62)前記複数のリブは、前記第2の係止片の爪の前記第2の係止部の爪からの離脱方向に進んだ位置にあるほど順次に高くなっていることを特徴とする(61)に記載の遊技機。
指が爪の離脱方向に引っ掛かりやすくなる。
(63)前記(1)から(62)の遊技機のいずれかにおいて、当該遊技機がパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機。なかでも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(64)前記(1)から(62)の遊技機のいずれかにおいて、当該遊技機がスロットマシンであることを特徴とする遊技機。なかでも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
(65)前記(1)から(62)の遊技機のいずれかにおいて、当該遊技機がパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。なかでも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
上述した実施の形態においては、上記(1)〜(27)の発明に関して、
主基板ユニット20が発明における構造部材、および基板ユニットに該当し、コネクタ接続部CON1が所定部位に該当する。
コネクタカバー300がカバー、およびコネクタカバーに該当し、その第1部301および第3部303がそれぞれ第1構造部に、第2部302が第2構造部に対応し、コネクタ収容部306が膨出部に該当する。
第1の剥し方向係止部220と係止部315の組み合わせ、および係止穴228からなる第2の剥し方向係止部と係止片313の組み合わせが、それぞれ発明における第1係止手段を構成し、剥し方向係止手段を構成している。そしてとくに前者の組み合わせが第1の剥し方向係止手段に該当し、後者の組み合わせが第2の剥し方向係止手段に該当する。
また、第1のスライド方向係止部230と係止部320の組み合わせ、および第2のスライド方向係止部240と係止部330の組み合わせが、それぞれ発明における第2係止手段を構成し、スライド方向係止手段を構成している。そしてとくに前者の組み合わせが第1のスライド方向係止手段に該当し、後者の組み合わせが第2のスライド方向係止手段に該当する。
そして、図10において紙面に垂直の手前方向が第1の方向、および剥がし方向に、同図において紙面に平行な上方向が第2の方向、およびスライド方向に沿った一方向に該当する。
耳片307、308が発明における接続部を構成している。
そして、爪部232がとくに(10)の発明における第1の爪部に該当し、爪部332が第2の爪部に該当する。
また、引掛部224が(6)、(8)の発明における第1の引掛部に該当し、引掛部316が第2の引掛部に該当する。
主基板23が制御基板に、ケーブル27が外部ケーブルに該当し、コネクタ28がコネクタに該当し、カバー嵌め込み領域210が所定部位に該当する。
保持壁116のネジ挿通穴128からネジ78を基板ボックス30に締め込んでいる部位が基板ボックスと可動ベース部の結合部に該当する。
そして、横隔壁347が(22)〜(24)の発明における取り付け阻止手段、および干渉部材に該当し、押さえ壁350が(25)、(26)の発明におけるコネクタ押さえ、および隔壁に該当する。指押し部339が(27)の発明における指押し部に該当する。
つぎに、(28)〜(33)の発明に関して、実施の形態では、
コネクタカバー360が発明におけるコネクタカバーに該当し、主基板ユニット20が基板ユニットに該当する。
そして、主基板23が制御基板に、ケーブル80が外部ケーブルに該当し、コネクタ81がコネクタに該当する。
第1係止片〜第6係止片と対応する第1係止部〜第6係止部の各組み合わせが発明における剥し方向係止手段に該当する。
また、剛性ブロック部390がブロック部に、その右壁392が遠壁に、左壁394が近壁に該当し、これら右壁392と左壁394の各前縁がブロック部の端縁に該当して、切り欠き溝397へ向かって右壁392と左壁394の各前縁が傾斜している構造が発明における案内手段を構成している。
コネクタ収容室260の側壁264の前縁がとくに(33)の発明における周壁の開口縁に該当する。
(34)〜(62)の発明に関して、実施の形態では、
コネクタカバー360が発明におけるカバー、およびコネクタカバーに該当し、その第1部361が第1構造部に、第2部362が第2構造部に対応する。
主基板ユニット20が構造部材、および基板ユニットに該当し、コネクタ接続部CON2のコネクタ収容室260が所定部位に該当する。
そして、主基板23が制御基板に、ケーブル80が外部ケーブルに該当し、コネクタ81がコネクタに該当する。
耳片375、377が発明における接続部に該当する。
枠壁268、276、291、296が囲み壁に該当する。
また、第1係止片405、第2係止片410、第5係止片425および第6係止片430と対応する第1係止部270、第2係止部275、第5係止部290および第6係止部295の各組み合わせが発明における第1剥し方向係止手段に該当する。第3係止片415および第4係止片420と対応する第3係止部280および第4係止部285の各組み合わせが発明における第2剥し方向係止手段に該当する。
とくに、第1係止片405、第2係止片410、第5係止片425および第6係止片430がそれぞれ第1の係止片に該当し、第3係止片415および第4係止片420がそれぞれ第2の係止片に該当する。
そして対応する第1係止部270、第2係止部275、第5係止部290および第6係止部295が第1の係止部に該当し、第3係止部280および第4係止部285が第2の係止部に該当する。
さらに、第1係止片405および第2係止片410と、第6係止片430とは、(39)の発明における爪の突出方向を第1構造部と第2構造部の並びに対する垂直方向において互いに逆向きとした係止片に該当し、第5係止片425は(40)の発明における爪の突出方向を第1構造部と第2構造部の並びにおける第1構造部方向とした係止片に該当する。
さらに、第3係止片415と第4係止片420とは、(42)の発明における爪の突出方向を第1構造部と第2構造部の並び方向において互いに逆向きとした係止片に該当する。
第1縦壁380が発明における第1アクセス防御壁に該当し、第2縦壁382、第3縦壁384および横壁386が第2アクセス防御壁を構成している。
係止プレート82が係止突部に該当する。
剛性ブロック部390が発明におけるブロック部に該当し、切り欠き溝397へ向かって剛性ブロック部390の右壁392と左壁394の各前縁が傾斜している構造が案内手段を構成している。
また、膨出部369が(56)の発明における膨出部に該当し、指押し部370が第1の指押し部に、指押し部373が第2の指押し部に該当する。
本発明は、制御基板を収納した基板ユニットなどを備える遊技機のセキュリティ確保に用いてとくに有用である。
1 スロットマシン
2 筐体本体
2a 天板
2b 底板
2c 背板
2d 左側板
2e 右側板
2f 仕切板
3 前面扉
4 施錠機構
5 遊技パネル
6 表示窓
7 コイン投入口
8 操作部
9 コイン受け皿
10 演出表示部
11 ホッパ装置
12 電源ボックス
14 リール
15 リールユニット
20 主基板ユニット
22 主制御装置
23 主基板
24 ケーブル通路
25 台座装置
27 ケーブル
28 コネクタ
30 基板ボックス
31 前壁
32 後壁
33 上端壁
34 下端壁
35L、35R 側壁
37L、37R 側方張出し部
38L、38R 被保持部
39 ネジ孔
40 突片
42a、42b オフセット領域
43 係止穴
45、48 ソケット
46 ロックレバー
50L、50R 固定ベース部
51 縦壁
51a 段部
52 底部ブロック
53 ヒンジ支持壁
54 ヒンジ軸
55 補強壁
56 第1回動ストッパ
57 上面
58 第2回動ストッパ
60 フック
62 姿勢保持部
63 爪
65 凹部
66 ネジ挿通穴
70 第1の封止結合部
71 第2の封止結合部
72 第3の封止結合部
75a、75b、76 封止構造形成部
78 ネジ
80 ケーブル
81 コネクタ
82 係止プレート
85 ケーブル引出し口
100 可動ベース部
102 載置部
104L、104R 側部ブロック
105 前壁部
106 後壁部
106a 膨出部
107 下壁部
108 封止部
109a 第1区画
109b 第2区画
109c 第3区画
109d 第4区画
112 側端壁
114 軸受部
115 軸筒
116L、116R 保持壁
116a 上半部
116b 下半部
117 接続壁
118 溝
119 段差面
120L、120R 取っ手兼係止部
121 前壁
122 側壁
122a 段差
123 指掛け部
124 係止孔
127 凹部
128 ネジ挿通穴
129 貫通穴
130 連通穴
132 突起
134 係止バー
140 ケーブル押え
141 脚壁
142 押えバー
143 支持脚
200 第1ボックス
201 第2ボックス
203 ソケット挿通穴
204 操作ボタンカバー部
205 ドア
206、207 下端壁
208 矩形凹部
210 カバー嵌め込み領域
211 底壁
212 切欠き
213a、213b 細溝
220a、220b、220c、220d、220e 第1の剥し方向係止部
221a、221e 幅広溝部
222 空間
223 スリット
224a、224d 引掛部
225a、225e 溝底
228 係止穴
230 第1のスライド方向係止部
231 幅広溝部
232 爪部
233 係止面
234 傾斜面
235 傾斜面
236 溝底
240 第2のスライド方向係止部
242 爪部
243 係止面
244 傾斜面
246、247 横支持壁
250 ベース受け部
252 傾斜面
256 ソケット挿通穴
257 底壁
260 コネクタ収容室
261 上壁
262、264 側壁
263 下壁
265、265a、265b、265c、265d カバー受け部
266 張り出し部
267 カバー嵌め込み領域
268 枠壁
268a 第1辺
268b 第2辺
269a、269b、269c、269d、269e、269f 貫通穴
270 第1係止部
271 爪
272 係止面
273 傾斜面
275 第2係止部
276 枠壁
276a 第1辺
276b 第2辺
276c 第3辺
278 凹部
278a 凹部底
280 第3係止部
281 爪
282 係止面
285 第4係止部
286 切り欠き
287 底壁
288 直線溝
290 第5係止部
291 枠壁
291a 第1辺
291b 第2辺
292 爪
293 係止面
295 第6係止部
296 枠壁
296a 第1辺
296b 第2辺
297 連結部
298 表示ブロック
300 コネクタカバー
301 第1部
302 第2部
303 第3部
305 ベース
306 コネクタ収容部
306a 前壁
306b 上端壁
306c 下端壁
306d 側壁
307、308 耳片
309 切欠き
310 ケーブル押え収容部
310a 前壁
310b 上端壁
310c 下端壁
310d 側壁
313 係止片
314 傾斜面
315a、315b、315c、315d、315e 係止部
316a、316d 引掛部
317 リブ
318a、318b 延長リブ
320 係止部
321 縦壁部
322、323 傾斜面
325 係止穴
326 傾斜面
330 係止部
331 弾性片部
332 爪
333 係止面
334 傾斜面
337、338 フィン
339 指押し部
340 リブ
342 ビード
343 ビード
345 傾斜面
347 横隔壁
349 切り欠き
350 押さえ隔壁
360 コネクタカバー
361 第1部
362 第2部
363 スリット
365 ベース
366 フランジ部
367 厚板部
368a、368b 切り欠きエリア
369 膨出部
370、373 指押し部
371、371a、371b、374、374a リブ
375、377 耳片
378 易破断部
380 第1縦壁
382 第2縦壁
384 第3縦壁
385 切り欠き
386 横壁
390 剛性ブロック部
391 柱壁
392 右壁
393 底部
394 左壁
395 側壁
396 底壁
397 切り欠き溝
399 凹部
399a 底面
400 コネクタ押さえ
405 第1係止片
406a、406b、406c 爪
407a、407b、407c 係止面
408a、407b、408c 傾斜面
410 第2係止片
415 第3係止片
420 第4係止片
425 第5係止片
430 第6係止片
La、Lb 中間線
p 曲がり点
Sa、Sb 逃げ空間
v 後方へ延びる片
w 上方へ延びる片
Z 回動中心軸線

Claims (1)

  1. 第1部材及び第2部材を有し、遊技を制御する制御基板を収容する基板ボックスと、前記基板ボックスが取り付けられる台座部材とで構成される基板ユニット、及び前記基板ユニットの所定部位を覆うカバー部材を備える遊技機において、
    前記制御基板には、電気部品と接続するための平面視において長方形のコネクタが配設され、
    前記基板ユニットと前記カバー部材との間には、
    前記基板ユニット及び前記カバー部材を互いに係止する第1係止手段、及び第2係止手段が設けられ、
    前記第1係止手段は、前記カバー部材を前記基板ユニットに対して前記コネクタの長手方向に沿って所定位置まで移動させることにより係止状態となり、
    前記第2係止手段は、前記カバー部材を前記基板ユニットに対して前記コネクタの長手方向に沿って前記所定位置まで移動させた後に不可逆の係止状態となった場合において、前記カバー部材及び前記基板ユニットが固定されるように構成され、
    前記カバー部材の外面には、複数の薄板部が設けられており、
    前記複数の薄板部は、前記コネクタの長手方向に一定以上の力が加えられると、痕跡が残るように構成されていることを特徴とする遊技機。
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