JP5252442B2 - 遊技機の不正防止カバー - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機において、ハーネスのコネクタが接続された基板のソケットを覆う不正防止カバーに関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ遊技機は、機内にセットされる遊技盤の遊技領域に、各種図柄を変動および停止表示することで図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置が配設され、該図柄表示装置の下方位置に、図柄表示装置での図柄変動ゲームを開始させる契機となる始動入賞装置(入賞装置)が配設されている。そして、遊技領域を流下する遊技球(パチンコ球)が、始動入賞装置に1箇所あるいは上下の位置関係で2箇所に設けた入賞口に入賞することで、図柄表示装置での図柄変動ゲームを開始させると共に、少数の遊技球を賞球として払出すよう構成されている。
前記パチンコ遊技機は、遊技の進行や賞球の払い出し等を制御するための種々の制御基板を備えている。これら制御基板には、遊技内容に関わるプログラムを記憶したROMが搭載されているため、不正なプログラムが記憶されたROMを搭載した不正な制御基板と交換されることを防ぐために、上ケースと下ケースとからなる基板ケースに制御基板を収納すると共に、両ケースの端部に設けた取付部を、開封方向への回転が困難に形成されたねじで連結する構成が採用されている。すなわち、このような構成の基板ケースでは、ねじ止めした取付部を破断しない限り開封することができないから、不正な制御基板との交換を防止することができ、しかも破断時には痕跡が残るので、開封したことを認識できる。
しかしながら、制御基板は、入賞装置や表示装置や他の制御基板等と電気的に接続する必要があるので、基板ケースに開設された開口を介してソケットを外部に臨ませ、このソケットにハーネスの端部に設けられたコネクタを接続している。すなわち、制御基板のROMは基板ケースで保護されているものの、コネクタの取り外しが可能であるので、取り外したコネクタまたはソケットに対して不正な制御基板を接続して、不当に利益を誘導する違法行為が行われるおそれがある。
そこで、特許文献1に開示の如く、ソケットおよびソケット自体に、コネクタの取り外しを規制する規制構造を設けることが提案されている。特許文献1の規制構造は、ハーネスにおけるコネクタの両側面に、コネクタの底部側から斜めに突出するように一体形成された係止片と、ソケットの開口縁に設けられた段差部とから構成されている。特許文献1の規制構造は、ソケットにコネクタを接続する場合には、ソケットの開口からコネクタを押し込むことで、両係止片が弾性変形しながら開口を通過する。そして、両係止片がソケットの収容空間で弾性復帰して段差部に夫々係合することで、ソケットからコネクタを取り外そうとしても係止片が段差部に当接して移動規制されるから、ソケットからコネクタが抜け難くなっている。
特開2008−142223号公報
特許文献1の規制構造は、コネクタおよびソケットの夫々に取り外し防止のための構成を設ける必要があるので、コネクタおよびソケットに汎用品を用いることができない。また、前記規制構造では、既設のパチンコ機または製造後のパチンコ機に対して、取り外し防止対策を行う場合、コネクタおよびソケットを取り替える必要があり、非常に手間がかかる難点がある。しかも、前記規制構造において、ソケットの開口は、コネクタの側面に突出している係止片の通過を許容するために、コネクタの取り付け時に該開口に整合するコネクタ本体よりも大きく形成されている。このため、コネクタをソケットに取り付けた際に、ソケットの開口におけるコネクタ本体との隙間からソケットの収容空間に対して針金やピン等でアクセスすることができ、係止片を操作してコネクタが取り外されたり、コネクタにおけるハーネスの接続部分が触られたりするおそれがある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機の不正防止カバーに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な作業で、ソケットからのコネクタの取り外しを防止し得る遊技機の不正防止カバーを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の遊技機の不正防止カバーは、
遊技部品および該遊技部品を制御する基板を備えた遊技機において、遊技部品または基板に接続するハーネス(H)に設けたコネクタ(C)と基板に設けたソケット(S)との接続部位を、第1カバー体(12)と該第1カバー体(12)に取り付けられる第2カバー体(50)との間に収容する不正防止カバーであって、
前記第1カバー体(12)は、
矩形状の板部(16)およびこの板部(16)における3辺の側縁から夫々立設された壁部(18,18,20)を有し、前記基板側となる底面および一側面が開放されると共に、前記板部(16)および3辺の壁部(18,18,20)で囲われる収容部位(14a)に前記コネクタ(C)と前記ソケット(S)との接続部位を収容可能な箱状本体(14)と、
前記収容部位(14a)に前記板部(16)から前記壁部(18)と離間して立設され、該壁部(18)との間に該収容部位(14a)と仕切られた挿入空間(23)を画成する内壁部(22)と、
前記内壁部(22)またはこの内壁部(22)との間に前記挿入空間(23)を画成する壁部(18)における前記板部(16)側に位置して、該挿入空間(23)より拡開した保持空間(27)を形成するように段状に設けられた係止部(26)とを備え、
前記第2カバー体(50)は、
前記箱状本体(14)における前記3辺の壁部(18,18,20)で形成される開口部(14b)に整合可能な板状本体(52)と、
前記板状本体(52)の側部に前記挿入空間(23)に対応するよう立設されて、弾性変形可能な挿入片(56)と、
前記挿入片(56)の先端に設けられ、該挿入片(56)の突出方向と交差する方向に延出する爪部(58)とを備え、
前記第2カバー体(50)は、前記爪部(58)の延出端と前記挿入片(56)における該爪部(58)と反対側の面との幅が、前記内壁部(22)とこの内壁部(22)との間に前記挿入空間(23)を画成する壁部(18)との間隔より大きく形成され、
前記第2カバー体(50)は、前記コネクタ(C)を挟んで対向した前記第1カバー体(12)の前記挿入空間(23)に圧入した前記挿入片(56)の爪部(58)が、前記保持空間(27)で前記係止部(26)に対して該挿入片(56)の抜出方向に交差するよう係合すると共に、前記開口部(14b)の内側に前記板状本体(52)が整合するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、第1カバー体の挿入空間に第2カバー体の挿入片を圧入すると、保持空間で爪部が係止部に係合して第2カバー体の取り外し方向の移動が規制されると共に、挿入空間を画成する内壁部と壁部との間隔が、爪部を含めた挿入片の先端部より狭小になっているので、内壁部または壁部に阻まれて挿入片の弾性変形が規制されて、爪部を係止部から退避することができない。すなわち、爪部と係止部との係合状態を解除できず、第2カバー体を第1カバー体から取り外すことは非常に困難となるので、コネクタの取り外しを防止することができる。また、第2カバー体が第1カバー体の開口部に整合するよう取り付けられて、第1カバー体の挿入空間および収容部位も第2カバー体で塞がれるので、外部からコネクタのハーネス接続部位や挿入片を操作することができず、コネクタとソケットとの接続部位をより確実に保護し得る。
請求項2に係る発明では、前記第1カバー体(12)には、前記箱状本体(14)の底面に対向する壁部(20)にハーネスの挿通を許容する挿通口(21)が設けられ、
前記第1カバー体(12)の板部(16)および前記第2カバー体(50)の板状本体(52)の少なくとも一方に、前記収容部位(14a)に向けて突出形成した規制片(68)を、該挿通口(21)と前記コネクタ(C)との間に挿通口(21)に重なるよう設けたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、内部にハーネスを挿通する挿通口に重なるように設けた規制片によって、挿通口からの内部へのアクセスを行い難くすることができる。
請求項3に係る発明では、前記ソケット(S)の外側面に形成された凹部(S1)に突設された係合突起(S2)に対して、前記コネクタ(C)に設けられた係合爪(C2)が係脱可能に引っ掛かって、コネクタ(C)におけるソケット(S)からの抜け出しが規制され、
前記第1カバー体(12)または第2カバー体(50)は、前記板部(16)または前記板状本体(52)の基板側縁部において前記凹部(S1)に対応する部位に位置して、該基板側縁部から外方に突設された延出片(70)を有し、該延出片(70)は基板に沿って延在していることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、コネクタは、ソケットの係合突起に係合爪を引っ掛けて抜け止めされるが、係合爪を収容する凹部に対応して延出片を設けることで、延出片によって凹部へのアクセスを行い難くすることができ、針金やピン等によって係合爪が操作されることを防止できる。
請求項4に係る発明では、前記コネクタ(C)と前記ソケット(S)との接続部位は、ソケット(S)の開口端と、前記コネクタ(C)におけるハーネス接続側の側部に突設されて、ソケット(S)への接続時に該ソケット(S)の開口端に対向するフランジ(C1)との間に画成される隙間(CS1)を有し、
前記第1カバー体(12)には、前記隙間(CS1)に対して挿入される突片(34)が設けられることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、ソケットの開口端とコネクタのフランジとの間に、第1カバー体の突片が挿入されるので、第1カバー体および第1カバー体に取り付けられた第2カバー体を位置決めすることができる。また、フランジに突片が当接して基板から離間する方向への移動が阻まれるので、不正防止カバーがコネクタとソケットの接続部位より基板から離間する方向に抜けることを防止できる。
請求項5に係る発明では、前記第1カバー体(12)は、前記収容部位(14a)に前記板部(16)から前記壁部(18)と離間して立設されて、該壁部(18)との間に該収容部位(14a)と仕切られた規制空間(29)を画成する隔壁部(28)を備え、
前記第2カバー体(50)は、前記板状本体(52)の側部に前記規制空間(29)に対応するよう立設されて、該規制空間(29)に挿入される第1位置決め片(60)と、該板状本体(52)における第1位置決め片(60)の内側に、前記収容部位(14a)に収容される前記コネクタ(C)と前記ソケット(S)との接続部位に合わせて立設されて、該隔壁部(28)を第1位置決め片(60)との間に挟む第2位置決め片(62)とを備えることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、第1カバー体の規制空間に挿入される第1位置決め片と、第1カバー体の隔壁部を第1位置決め片との間に挟む第2位置決め片とによって、第1カバー体と第2カバー体とを位置決めできる。
請求項6に係る発明では、前記第1カバー体(12)および前記第2カバー体(50)は、始動入賞装置(144)に接続するハーネス(H)のコネクタ(C)と、基板ケース(156)に収容された主制御基板(134)における該基板ケース(156)のソケット開口(157)から外方に突出するソケット(S)との接続部位を収容することを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、不正行為において狙われる頻度が高い始動入賞装置に関係するコネクタとソケットとを適切に保護することができる。
本発明に係る遊技機の不正防止カバーによれば、簡単な作業でコネクタとソケットとの接続部位に取り付けることができ、第1カバー体と第2カバー体との取り外しが困難であるので、コネクタの不正な取り外しを適切に防止できる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例のパチンコ機を示す背面図である。 実施例の遊技盤を示す正面図である。 実施例の遊技盤の側断面図である。 実施例の裏ユニットを示す背面図である。 実施例の裏ユニットを主制御基板を取り外した状態で示す背面図である。 実施例のパチンコ機の制御ブロック図である。 実施例の主制御基板を収容した基板ケースを示す背面図である。 実施例の主制御基板を収容した基板ケースを示す斜視図であって、コネクタおよび不正防止カバーを分離した状態である。 実施例の主制御基板を収容した基板ケースを示す斜視図であって、不正防止カバーを装着した状態である。 実施例の不正防止カバーにおける箱状カバー体と蓋状カバー体とを分離した状態で示す斜視図であって、(a)はハーネス接続部を収容する前で、(b)は箱状カバー体にハーネス接続部を収容した状態である。 実施例の第1の不正防止カバーにおける箱状カバー体であって、(a)は背面図、(b)は平面図で、(c)は正面図で、(d)は側面図である。 実施例の第1の不正防止カバーにおける蓋状カバー体であって、(a)は背面図で、(b)は平面図で、(c)は正面図で、(d)は側面図である。 実施例の第2の不正防止カバーにおける箱状カバー体であって、(a)は背面図で、(b)は平面図で、(c)は正面図で、(d)は側面図である。 実施例の第2の不正防止カバーにおける蓋状カバー体であって、(a)は背面図で、(b)は平面図で、(c)は正面図で、(d)は側面図である。 実施例の不正防止カバーの平面図である。 図16のX−X線断面図であって、第1の不正防止カバーの場合である。 図16のY−Y線断面図であって、第1の不正防止カバーの場合である。 図16のZ−Z線断面図である。 図16のX−X線断面図であって、第2の不正防止カバーの場合である。 図16のY−Y線断面図であって、第2の不正防止カバーの場合である。 実施例の第1の不正防止カバーにおいて、箱状カバー体に蓋状カバー体を取り付ける途中を示し、図16のX−X線に対応する部位で破断した断面図である。 実施例の第2の不正防止カバーにおいて、箱状カバー体に蓋状カバー体を取り付ける途中を示し、図16のX−X線に対応する部位で破断した断面図である。
次に、本発明に係る遊技機の不正防止カバーにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
図1または図2に示すように、実施例に係るパチンコ機100は、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦向きに設置される矩形枠状の外枠102を有し、この外枠102の開口前面側に、遊技盤106(図3または図4参照)を着脱可能に保持する中枠104が開閉および着脱可能に組み付けられている。また、パチンコ機100には、各種図柄を変動表示可能な図柄表示ユニット108が、遊技盤106の裏側に着脱可能に取り付けられている(図4参照)。更に、パチンコ機100における中枠104の前面側には、遊技盤106を透視保護するガラス板110aを備えた前枠110が開閉可能に組み付けられると共に、前枠110の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿112が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠110の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿114が一体的に組み付けられており、前枠110の開閉に合わせて上球受け皿114も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、図柄表示ユニットとして液晶表示装置が採用されているが、ドラム式の表示装置やベルト式の表示装置等の各種図柄を変動表示可能な従来公知の表示装置を用いることができる。
前記パチンコ機100には、中枠104の裏側上部(図柄表示ユニット108の上側)に位置して、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク116が左右方向に延在するよう設けられている(図2参照)。また、中枠104の裏側下部(図柄表示ユニット108の下側)には、上下の球受け皿112,114に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋(何れも図示せず)に連通する球排出路が夫々形成されたセット部材118が配設されている。パチンコ機100では、球タンク116とセット部材118とが、各部材116,118における左側の端部間に架設された球通路ユニット120を介して連通接続されており、該球通路ユニット120に配設された球払出し装置122の駆動により球タンク116に供給されたパチンコ球を上下の球受け皿112,114へ給出するよう構成されている。
図2に示すように、前記パチンコ機100の裏側には、該パチンコ機100の電源制御を行なう電源基板126、球通路ユニット120に配設した球払出し装置122を駆動制御する払出し制御基板128、中枠104に設置された打球発射装置(図示せず)を駆動制御する発射制御基板130、外部端末に接続されるインターフェース基板132等が、セット部材118に配設されている。電源基板126、払出し制御基板128、発射制御基板130、インターフェース基板132は、遊技盤106の裏側に配設される主制御基板134に配線接続され、この主制御基板134からの制御信号に基づいて所定の制御が実行される(図7参照)。
(遊技盤について)
図3または図4に示すように、遊技盤106は、略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材からなる透明板140と、該透明板140の後側に組み付けられ、図柄表示ユニット108が後面に配設される裏ユニット142とから構成される。 透明板140の前面には、外レール140aと内レール140bとが半円弧状に配設されており、両レール140a,140bにより画成される略円形の遊技領域106aに、中枠104に配設された打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されて、遊技領域106a内をパチンコ球が流下して遊技が行われるようになっている。
前記遊技盤106は、裏ユニット142に配設された図柄表示ユニット108の表示面に対応して、透明板140に開口するよう形成された装着口140cを有し(図4参照)、この装着口140cに対して枠状装飾体141が透明板140の前面に配設される(図3参照)。遊技盤106には、図1または図3に示す如く、遊技領域106aにおける枠状装飾体141より下方位置中央に、遊技領域106aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置144が、透明板140の前面に配設されている。また、遊技盤106には、遊技領域106aにおいて始動入賞装置144の横側に位置して、特別入賞装置146が透明板140の前面に配設されている。更に、透明板140の前面には、遊技領域106aに普通入賞口148aを臨ませて普通入賞装置148が、遊技領域106aにおける枠状装飾体141の外側に配設されている。パチンコ機100では、始動入賞装置144の遊技領域106aに臨む始動入賞口144aから入賞したパチンコ球が始動入賞センサ145(図6または図7参照)で検知されることで、図柄表示ユニット108の表示面で図柄変動が開始されると共に、少数の賞球が払い出されるようになっている。特別入賞装置146は、遊技領域106aに臨む特別入賞口146aが開閉扉146bで常には閉鎖されており、図柄表示ユニット108での図柄変動の結果、所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより開閉扉146bが開放するようになっている。そして、パチンコ機100では、特別入賞口146aから入賞したパチンコ球が特別入賞センサ147(図6または図7参照)で検知されることで、多数の賞球が払い出される。更に、パチンコ機100では、普通入賞装置148の普通入賞口148aから入賞したパチンコ球が普通入賞センサ149(図6または図7参照)で検知されることで、少数の賞球が払い出されるようになっている。
前記遊技盤106の後側に着脱可能に配設される図柄表示ユニット108には、該図柄表示ユニット108における液晶パネルの表示を制御する演出表示制御基板150が、ケースに収容されて後面に配設されている(図5または図6参照)。また、演出表示制御基板150の後側には、パチンコ機100を発光演出する発光装置151(図7参照)を発光制御したり、スピーカ152(図1または図7参照)の効果音出力制御を行なう統括制御基板154が、ケースに収容されて前後に重なるよう配設されている。図7に示すように、パチンコ機100では、制御基板同士または制御基板と遊技部品である入賞装置144,146,148の入賞センサ145,147,149、図柄表示ユニット108、発光装置151、スピーカ152、図示しない可動体のモータやソレノイド等がハーネスHを介して電気的に接続されている。
前記主制御基板134には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU、主制御用CPUの制御プログラムを格納する主制御用ROMおよび必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM等の電子部品(何れも図示せず)が設けられている。主制御用CPUには、始動入賞口144aに入賞したパチンコ球を検知した始動入賞センサ145からの検知信号や、特別入賞口146aに入賞したパチンコ球を検知した特別入賞センサ147からの検知信号や、普通入賞口148aに入賞したパチンコ球を検知した普通入賞センサ149からの検知信号が入力される。主制御用CPUは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAMの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行するようになっている。例えば、主制御基板134では、始動入賞センサ145から検知信号が入力されると、主制御用CPUが主制御用ROMから大当り判定用乱数を取得し、この大当り判定用乱数と主制御用RAMの大当り判定値とを比較し、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)を行う。また主制御基板134では、前記大当り判定の結果が大当りの場合には、大当り演出のみが含まれる変動パターンテーブルから大当り演出を決定する。これに対して、前記大当り判定の結果がはずれの場合には、はずれ演出のみが含まれる変動パターンテーブルからはずれ演出を決定する。大当り演出およびはずれ演出の決定は、前記大当り判定と同様に、主制御用CPUが主制御用ROMから取得した乱数により行う。なお、変動パターンテーブルから決定される大当り演出およびはずれ演出の変動パターンは、少なくとも図柄変動ゲームの変動時間および演出内容を特定するものである。そして、パチンコ機100では、主制御基板134の抽選結果に応じて出力された統括制御基板154の制御信号に基づいて、演出表示制御基板150が図柄表示ユニット108を所定の演出表示させると共に、主制御基板134の制御により出力された払出し制御基板128の制御信号に基づいて、球払出し装置122によって所定数の賞球が払い出される。また、パチンコ機100では、統括制御基板154の制御信号に基づいて、各発光装置151を発光させ、スピーカ152から効果音を出力するようになっている。このように、始動入賞センサ145からの検出信号は図柄変動ゲームにおいて大当たり抽選の契機となるので、パチンコ機100において始動入賞センサ145に接続するハーネスHのコネクタCと主制御基板134のソケットSとの接続部位の重要性が高い。
前記制御基板は、不正なプログラムが記憶されたROMを搭載した不正なものと交換されることを防ぐために、前半体156aと後半体156bとからなる基板ケース156に収容される(図8〜図10参照)。例えば、図8に示す主制御基板134を収容する基板ケース156は、一側部を一方の半体156bに設けた差し込み口156cに対して他方の半体156aに設けた差し込み片156dを挿入して固定すると共に、両半体156a,156bの他側部に設けた取付部156fを開封方向への回転が困難に形成されたねじで連結することで、主制御基板134を封入している。基板ケース156には、主制御基板134に設けられたソケットSに対応して後半体156bにソケット開口157が開設されており、該基板ケース156に収容した主制御基板134のソケットSがソケット開口157から突出するようになっている(図9参照)。そして、基板ケース156は、図柄表示ユニット108の後面に着脱可能に取り付けられた台座158に対して着脱可能に取り付けられている(図5参照)。
前述の如くパチンコ機100では、遊技部品および各種制御基板あるいは制御基板同士が、ハーネスHを用いて電気的に接続されている。例えば図8〜図10に示す主制御基板134を例に挙げて説明すると、ハーネスHの端部に取り付けられたコネクタCを、基板ケース156のソケット開口157を介して外方に臨んだ主制御基板134のソケットSに挿入することで着脱可能に接続される(図9参照)。ここで、コネクタCおよびソケットSは、何れも汎用品であって、一般的に下記の構成を備えている。ソケットSは、主制御基板134に固定されて、略矩形状の受け口を備えた箱状体を本体として、本体における長手辺の外側面に凹設された凹部S1と、この凹部S1に外方に向けて突設された係合突起S2とを備えている(図9参照)。そして、ソケットSは、主制御基板134を収容した基板ケース156のソケット開口157を介して受け口が外方に突出している。
前記コネクタCは、単数または複数本のハーネスHがまとめて接続されて、ソケットSの受け口に合わせて形成された略立方体部分を本体として、この本体におけるハーネス接続側の周縁に外方へ向けて突設されたフランジC1と、ソケットSの凹部S1に対応して本体に設けられた係合爪C2とを備えている(図9〜図11参照)。係合爪C2は、本体の側面にシーソー状に弾性変形可能に設けられた板体からなり、挿入側の端部が本体の側面に常には当接するよう構成されて、ハーネス接続側の端部を押さえることで、挿入側の端部が本体から離間するよう操作される。コネクタCは、係合爪C2を凹部S1に整合させて本体をソケットSの受け口から挿入すると共に、係合爪C2を係合突起S2に引っ掛けることで、係合爪C2と係合突起S2の係合下に抜け止めされた状態でソケットSに取り付けられる(図11(a)参照)。
また、コネクタCをソケットSに接続した際には、ソケットSの開口端とコネクタCのフランジC1とが対向し、該開口端とコネクタCとの間に溝部(隙間)CS1が形成される(図11(a)参照)。なお、実施例のソケットSは、凹部S1が設けられる側面と反対側の側面における開口端が一部凹設されて、コネクタCをソケットSに接続した際に、フランジC1と凹設部位との間に規制溝(別の隙間)CS2が形成される(図19参照)。そして、コネクタCは、係合爪C2のハーネス接続端側を押えて係合爪C2を係合突起Sから退避することで、互いの係合状態を解除してソケットSから取り外しできるようになっている。なお、以下の説明では、コネクタCとソケットSとの接続部位を、単にハーネス接続部という。
(不正防止カバー)
前記パチンコ機100は、背面側に露出するハーネス接続部を、箱状カバー体(第1カバー体)12と蓋状カバー体(第2カバー体)50との2つの部材からなる不正防止カバー10に収容している(図10参照)。実施例のパチンコ機100では、ハーネス接続部を構成するソケットSが設けられる制御基板の種類やコネクタCのハーネスHが接続する遊技部品または制御基板等の対象物を勘案して、2種類の不正防止カバー10A,10Bを使い分けている。例えば、ハーネス接続部が始動入賞装置144の始動入賞センサ145に繋がるハーネスHと主制御基板134との接続や主制御基板134と払出し制御基板128との接続を対象とする等、賞球に関する電気信号が行き交うために不正防止対策の要請が強い場合には、箱状カバー体12Aと蓋状カバー体50Bとの取り外しが困難な第1の不正防止カバー(第1のカバー)10Aが、ハーネス接続部に装着される。これに対して、ハーネス接続部が統括制御基板154と発光装置151との接続を対象とする等、不正行為の対象とされ難い場合には、箱状カバー体12Bと蓋状カバー体50Bとを破壊することなく取り外し可能な第2の不正防止カバー(第2のカバー)10Bが、ハーネス接続部に装着される。すなわち、パチンコ機100では、該パチンコ機100の背面に露出するハーネス接続部の中で賞球に関する電気信号が行き交うハーネス接続部に第1の不正防止カバー10Aを装着し、該パチンコ機100の背面に露出するハーネス接続部の中で賞球に関する電気信号以外の電気信号が行き交うその他のハーネス接続部に第2の不正防止カバー10Bを装着するとよい。特に、第1の不正防止カバー10Aは、始動入賞センサ145に繋がるハーネスHのコネクタCと主制御基板134のソケットSとの接続部位に装着するのが好適である。なお、図9および図10では、説明の便宜上、第1の不正防止カバー10Aが装着されるハーネス接続部と、第2の不正防止カバー10Bが装着されるハーネス接続部を並設した例を示している。
前記不正防止カバー10の具体的な構成について、図9〜図23を参照して以下に説明する。以下の説明において、第1の不正防止カバー10Aおよび第2の不正防止カバー10Bの構成部分を特に区別する場合には、第1の不正防止カバー10Aであれば、名称に「第1」を付加すると共に符号に「A」を付加し、第2の不正防止カバー10Bであれば、名称に「第2」を付加すると共に符号に「B」を付加する。なお、不正防止カバー10を特に区別しない場合には、名称に「第1」または「第2」を付けず、符号にアルファベット大文字(AまたはB)を付さない。
先ず、第1の不正防止カバー10Aと第2の不正防止カバー10Bとの共通部分について説明する。ここで、同一規格のハーネス接続部に装着可能な第1の不正防止カバー10Aと第2の不正防止カバー10Bとは、外形寸法が同じであると共に基本的な構成が同じであって、ハーネス接続部に装着した外観は略同一である。不正防止カバー10は、箱状カバー体12と、この箱状カバー体12との間にハーネス接続部を収容して該箱状カバー体12に取り付けられる蓋状カバー体50とから構成される(図9〜図11参照)。不正防止カバー10は、蓋状カバー体50がソケットSの凹部S1を設けた側面(コネクタCの係合爪C2側)に対応して配置され、ハーネス接続部を挟んで蓋状カバー体50と反対側に箱状カバー体12が配置される(図11(a)参照)。なお、実施例では、不正防止カバー10の説明において、図10に示す不正防止カバー10をハーネス接続部に装着した姿勢を基準として方向を指称する。すなわち、実施例では、パチンコ機100の背面に設置された主制御基板134から後方に突出したコネクタCとソケットSとのハーネス接続部を、不正防止カバー10に収容する例であるから、ハーネスHの接続側が後で、主制御基板134側が前となる。また、実施例では、ソケットSの凹部S1が上側に設けられているので、ハーネス接続部の下側に箱状カバー体12が配置されると共に、ハーネス接続部の上側に蓋状カバー体50が配置される(図9参照)。
前記不正防止カバー10は、全体として長方体形状となるハーネス接続部に合わせて形成されて、角形の箱状体となっている(図10参照)。また、不正防止カバー10は、ハーネス接続部のソケットSが挿通するソケット開口157より外形が大きく形成されて、ハーネス接続部に装着した際にソケット開口157を覆うようになっている(図19参照)。更に、不正防止カバー10は、前端面が基板ケース156に対して隙間なく対向するように、ハーネス接続部に装着される(図19参照)。
(箱状カバー体)
実施例の箱状カバー体12は、合成樹脂の成形品であって、内部が視認できるように透明になっている。図12または図14に示すように、箱状カバー体12は、箱状本体14で外郭が構成されている。箱状本体14は、ハーネス接続部への箱状カバー体12の装着時に対向する該ハーネス接続部の下面に合わせて矩形状に形成された板部16と、この板部16における左右の側縁および後縁の3辺から夫々立設された壁部18,18,20とを有している(図11(a)参照)。なお、箱状本体14では、壁部を区別する場合に、板部16における左右の側縁に立設された壁部を側壁部18といい、板部16の後縁に立設された壁部を後壁部20という。箱状本体14は、主制御基板134側となる前面(底面)および上面(一側面)が開放されて、板部16および3辺の壁部18,18,20で囲われる収容部位14aに、ハーネス接続部が収容可能に構成されている(図10(b)参照)。また、箱状本体14は、後壁部20が左右の側壁部18,18より板部16からの突出寸法が小さく形成されており、実施例の後壁部20は、左右の側壁部18,18の上端より蓋状カバー体50の後述する板状本体52の板厚分以上の寸法で凹んでいる(図10(a)参照)。更に、後壁部20の横方向中央には、上端から凹状に形成されて、ハーネスHが挿通される挿通口21が設けられている(図12(a)または図14(a)参照)。ここで、挿通口21は、箱状カバー体12に組み付けられた蓋状カバー体50との間で、ハーネスHの挿通を許容し得る最小限の大きさで形成される(図19参照)。
前記箱状カバー体12は、板部16から側壁部18の突出方向と同一方向(上方)に、該側壁部18と離間して立設された内壁部22を備え、この内壁部22と側壁部18との間に収容部位14aと仕切られた挿入空間23が画成されている(図12または図14参照)。内壁部22は、左右の側壁部18,18に夫々対応させて収容部位14aの左右に離間して設けられている。各内壁部22は、後縁が後壁部20に接続すると共に、前縁が側壁部18から他方の側壁部18に向けて横方向に延在するよう板部16に立設された中壁部24に接続されている(図12(b)または図14(b)参照)。すなわち、内壁部22は、収容部位14aの後側に位置して、側壁部18の内側に配置されている。各中壁部24は、収容部位14aにおいて後側に偏倚した部位に設けられると共に、内側縁が内壁部22の前縁と接続すると共に、反対側の外側縁が当該内壁部22と挿入空間23を画成する側壁部18に接続されている。また中壁部24は、収容部位14aにハーネス接続部を収容した際に、コネクタCにおけるフランジC1の後側に延在するよう配置される。そして、内壁部22および中壁部24は、板部16からの突出寸法が側壁部18より小さく形成され、実施例の内壁部22および中壁部24は、側壁部18の上端より蓋状カバー体50の板状本体52の板厚分以上の寸法で凹んでいる(図11(a)参照)。
前記各側壁部18には、内壁部22と対向する部位の板部16側に、挿入空間23より拡開した保持空間27を形成するように係止部26が夫々設けられている(図12(a),図14(a),図17または図20参照)。具体的には、各側壁部18における内壁部22に対向する部位は、内壁部22の上端に対応する位置から板部16側に向かう所定範囲に内側(収容部位14a側)に突出した膨出部位18aが形成されて、この膨出部位18aが側壁部18における他の一般部位より厚く形成されると共に、膨出部位18aの下側が該膨出部位18aより外側へ凹むように段状になっている(図17または図20参照)。なお、側壁部18における内壁部22に対向する部位において、膨出部位18aの下側(保持空間を形成する部分)は、側壁部18における一般部位と同一の厚さとなっている。これにより、側壁部18における内壁部22に対向する部位には、保持空間27の上側(蓋状カバー体50の抜出方向)に延在する係止部26が段状に形成される。なお、係止部26は、膨出部位18aと直交するよう形成しても、挿入空間23側(内側)から側壁部18側(外側)に向かうにつれて上方に僅かに傾斜するように形成してもよい。また、側壁部18の膨出部位18aおよび内壁部22の挿入空間23側の上端縁を、上方に拡開するように斜めに面取りしてもよい。
前記箱状カバー体12は、板部16から側壁部18の突出方向と同一方向(上方)に、該側壁部18と離間して立設された隔壁部28を備え、この隔壁部28と側壁部18との間に収容部位14aおよび挿入空間23と仕切られた規制空間29が画成されている(図12(b)または図14(b)参照)。隔壁部28は、左右の側壁部18,18に夫々対応させて収容部位14aの左右に離間して設けられている。各隔壁部28は、後縁が中壁部24における左右方向の中間部に接続すると共に、前縁が側壁部18から他方の側壁部18に向けて横方向に延在するように板部16に立設された横壁部30に接続されている。すなわち、隔壁部28は、収容部位14aの中間部位に位置して側壁部18の内側に配置されると共に、内壁部22より外側(対応の側壁部18側)に配置されている。従って、箱状本体14の収容部位14aは、ハーネスHが挿通される左右の内壁部22,22間が狭小に形成される一方、コネクタCおよびソケットSが収容される左右の隔壁部28,28間が左右の内壁部22,22間より広く形成されている(図12(b)または図14(b)参照)。なお、各横壁部30は、収容部位14aにおいて前側に偏倚した部位に設けられると共に、内側縁が隔壁部28の前縁と接続すると共に、反対側の外側縁が側壁部18に接続されている。
前記各側壁部18には、横壁部30より前側で、かつ板部16側に位置して、補助係止部32が夫々設けられている(図12(c),図14(c),図18または図21参照)。具体的には、側壁部18の前側部位は、前記内壁部22の上端に対応する位置から板部16側に向かう所定範囲に内側(収容部位14a側)に突出する補助膨出部位18bが形成されて、この補助膨出部位18bが側壁部18における一般部位より厚く形成されると共に、補助膨出部位18bの下側が該補助膨出部位18bより外側へ段状に凹んでいる。これにより、側壁部18の前側部位における板部16側には、蓋状カバー体50の抜出方向に交差するよう延在する補助係止部32が形成される。なお、側壁部18の前側部位は、補助膨出部位18bの下側から板部16への接続部位までが一般部位と同一の厚さとなっている。
前記箱状カバー体12には、収容部位14aに収容されるハーネス接続部におけるソケットSの開口端とコネクタCのフランジC1との間に画成される溝部CS1に対応して(図11(a)参照)、左右の隔壁部28,28の内側に突片34が夫々突設されている(図12(b)または図14(b)参照)。各突片34は、隔壁部28の中間部から板部16の接続端に亘って上下方向に延在すると共に、中壁部24からコネクタCのフランジC1分の間隔をあけて該中壁部24の前側に配置されている。すなわち、各突片34は、収容部位14aに収容したハーネス接続部の溝部CS1に夫々挿入されると共に、突片34とこの突片34に対向する中壁部24との間にフランジC1を収容するようになっている(図18または図21参照)。このように、箱状カバー体12は、収容部位14aにハーネス接続部を収容する際に、コネクタCのフランジC1を中壁部24と突片34との間に合わせて収めることで、ハーネス接続部に対して簡単に位置決めすることができる。また、箱状カバー体12は、ハーネス接続部の溝部CS1に突片34を挿入すると共に、フランジC1を中壁部24と突片34との間に挟むことで、前後方向(主制御基板134に対して接離する方向)に移動規制されて、箱状カバー体12に蓋状カバー体50を取り付けた不正防止カバー10全体としてハーネス接続部からの抜け止めを図ることができる。
前記箱状カバー体12には、挿通口21と収容部位14aに収容されたコネクタCのハーネス接続端面との間に位置して、板部16から収容部位14aに向けて補助規制片36が立設されている(図12または図14参照)。補助規制片36は、左右の内壁部22,22の間に亘って延在し、板部16からの突出寸法が内壁部22および後壁部20における挿通口21を画成する凹部分より小さく形成されている(図12(a)または図14(a)参照)。また、補助規制片36は、内壁部22の前縁および中壁部24の内側縁が交差する部位に側縁が夫々接続するように配置されており、収容部位14aに収容されたハーネス接続部におけるコネクタCのハーネス接続端面に合わせて延在するよう構成される(図19参照)。
前記箱状カバー体12には、収容部位14aに収容されるハーネス接続部におけるソケットSの開口凹端とコネクタCのフランジC1との間に画成される規制溝CS2に対応して(図19参照)、板部16の内側に突出片38が突設されている(図12または図14参照)。突出片38は、収容部位14aにおける中央部に位置して左右方向に延在すると共に、補助規制片36および突片34より前側に配置されている。また突出片38は、板部16からの突出寸法が補助規制片36より小さくなるよう形成されると共に、横方向の幅が規制溝CS2の横幅に整合するよう形成されている(図12(c)または図14(c)参照)。このように、箱状カバー体12は、収容部位14aにハーネス接続部を収容する際に、ハーネス接続部の規制溝CS2に突出片38を収めることによっても、簡単に位置決めすることができる。また、箱状カバー体12は、ハーネス接続部の規制溝CS2に突出片38を挿入することで、前後方向および横方向に移動規制されて、箱状カバー体12に蓋状カバー体50を取り付けた不正防止カバー10全体としてハーネス接続部からの抜け止めを図ることができる。
実施例の箱状カバー体12には、板部16の前縁における両脇に位置して前壁部40,40が互いに離間して立設されている(図12(b)または図14(b)参照)。各前壁部40は、対応する側の側壁部18の前縁に外側縁が接続すると共に、板部16からの突出寸法が側壁部18と同一に形成されている。箱状カバー体12は、左右の前壁部40,40における内側縁間の幅が、ハーネス接続部のソケットSを挿通可能に設定されて、ソケットSの横幅と同一または略同一になっている。なお、前壁部40は、内側縁が前記隔壁部28のハーネス接続部側に臨む内面と前後方向に同じライン上に並ぶように形成されている。
前記箱状カバー体12には、内壁部22、挿入空間23、中壁部24、係止部26、保持空間27、隔壁部28、規制空間29、横壁部30、補助係止部32、突片34および前壁部40が左右対称な関係で設けられている(図12(b)または図14(b)参照)。また、箱状カバー体12は、側壁部18,18および前壁部40,40の上端が揃うと共に、内壁部22、側壁部18の膨出部位18aおよび補助膨出部位18b、中壁部24、隔壁部28および横壁部30の上端が揃えて形成されて、内壁部22の上端が蓋状カバー体50の板状本体52の板厚分以上、側壁部18の上端より凹むよう構成されている(図11(a)参照)。
(蓋状カバー体)
実施例の蓋状カバー体50は、箱状カバー体12と同様に合成樹脂の成形品であって、内部が視認できるように透明になっている。図13または図15に示すように、蓋状カバー体50は、箱状カバー体12の上面(一側面)に合わせて略矩形状に形成された板状本体52を有し、この板状本体52に他の構成部位が設けられている。板状本体52は、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、ハーネス接続部の上方に配置される(図10参照)。また、板状本体52は、箱状カバー体12における箱状本体14の左右側縁および後縁の3辺の壁部18,18,20で形成される開口部14bに対して整合可能に形成されている。そして、板状本体52は、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、左右の側壁部18,18の内側に収容されると共に、該板状本体52の後縁が後壁部20の上端に重なり、該板状本体52の前縁が箱状本体14における板部16の前縁に重なるようになっている(図10または図16参照)。不正防止カバー10では、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、板状本体52の上面と箱状本体14における側壁部18,18の上端とが揃い、板状本体52の後縁と箱状本体14における後壁部20の後面とが揃い、板状本体52の前縁と箱状本体14における板部16の前縁および側壁部18,18の前縁とが揃っている。板状本体52の後縁には、左右に離間して一対の開口補助片54,54が設けられ、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、一対の開口補助片54,54が挿通口21の左右に配置されるようになっている(図13(a)または図15(a)参照)。
前記蓋状カバー体50は、板状本体52の左右の側部に箱状カバー体12における左右の挿入空間23,23に夫々対応するよう立設された挿入片56,56と、各挿入片56の先端に設けられ、挿入片56の突出方向と交差する方向に延出する爪部58とを備えている(図13または図15参照)。各挿入片56は、板状本体52の側縁後部に位置して該板状本体52から下方に向けて立設されて、少なくとも横方向に弾性変形可能に構成されている(図22または図23参照)。蓋状カバー体50は、板状本体52の左右に離間配置した両挿入片56,56における外面間の間隔が、箱状カバー体12において左右の挿入空間23,23に臨む側壁部18,18の膨出部位18a,18a間の間隔と一致するよう形成されている。また、各挿入片56は、前後幅が対応する挿入空間23の前後幅に合わせて形成されている。すなわち、各挿入片56は、箱状カバー体12の対応する挿入空間23に挿入した際に、外側面が挿入空間23に臨む側壁部18の膨出部位18aに当接し(図17または図20参照)、該挿入片56の前後の縁部が後壁部20および中壁部24との間で挟持されるようになっている。各挿入片56は、爪部58が突出する面と反対となる内側面に突設されて、該挿入片56の突出方向である上下方向に沿って延在する挿入リブ57を備えている(図13または図15参照)。挿入リブ57は、挿入片56における前後方向の中央部に配置されている。なお、挿入片56の挿入リブ57を含めた横幅(厚み)は、挿入空間23の横幅L1,L2より小さく設定されている。
前記爪部58は、挿入片56の先端における外側面に外方へ突出形成されている(図13または図15参照)。すなわち、蓋状カバー体50では、左右の挿入片56,56における爪部58,58が、互いに反対となる外側方へ向けて延出している。各爪部58は、係止部26への係合面となる上面が水平または挿入片56の外側面と直角または鋭角を形成する関係で延在する一方、挿入空間23への挿入端となる下面が、該爪部58の突出端側から挿入片56側に向かうにつれて下方傾斜するよう面取り形成されている(図13(a)または図15(a)参照)。また、挿入リブ57の挿入空間23への挿入端についても、該挿入リブ57の突出端側から挿入片56側に向かうにつれて下方傾斜するよう面取り形成されている。このように、爪部58および挿入リブ57を含む挿入片56の先端部分は、先細り形状になっている。更に、蓋状カバー体50は、挿入片56および爪部58を箱状カバー体12の挿入空間23に挿入して爪部58を保持空間27に収容すると、蓋状カバー体50における箱状カバー体12からの抜出方向となる爪部58の上側に係止部26が延在するようになっている(図17または図20参照)。なお、実施例の不正防止カバー10では、蓋状カバー体50における板状本体52の上面が、箱状カバー体12の側壁部18の上端と揃ったときに、板状本体52の内面がハーネス接続部に当接すると共に、爪部58と係止部26とが当接するよう構成される。
前記蓋状カバー体50は、板状本体52の各側部に箱状カバー体12の規制空間29に対応するよう立設された外位置決め片(第1位置決め片)60と、板状本体52における各外位置決め片60の内側に立設された内位置決め片(第2位置決め片)62とを備えている(図13または図15参照)。各外位置決め片60は、挿入片56の前側に位置して、板状本体52における前後方向の中間部に配置され、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、箱状カバー体12の側部中央に位置する規制空間29に挿入される。また、外位置決め片60は、前後幅が規制空間29の前後幅に合わせて形成され、該外位置決め片60を箱状カバー体12の対応する規制空間29に挿入した際に、外位置決め片60の前後の縁部が中壁部24および横壁部30との間で挟持されるようになっている。なお、外位置決め片60は、板状本体52からの突出寸法が挿入片56より小さく設定されている(図13(a)または図15(a)参照)。
前記内位置決め片62は、対応の外位置決め片60から少なくとも隔壁部28の板厚分以上離間して配置されている。また、左右の内位置決め片62,62の離間間隔は、ハーネス接続部の左右幅に合わせて設定されている。すなわち、蓋状カバー体50は、外位置決め片60を箱状カバー体12の対応する規制空間29に挿入した際に、隔壁部28を外位置決め片60と内位置決め片62との間に挟むと共に、左右の内位置決め片62,62の間にハーネス接続部を挟むようになっている。また、各内位置決め片62は、隔壁部28とこの隔壁部28と対向するハーネス接続部の側面との間に挿入される。内位置決め片62は、外位置決め片60より前後幅が小さく形成されると共に、前縁が該外位置決め片60の前縁と横方向に揃っている(図13または図15参照)。なお、内位置決め片62は、板状本体52からの突出寸法が挿入片56より小さく、かつ外位置決め片60より大きく設定されている。
前記蓋状カバー体50は、前述した挿入片56および爪部58からなる箱状カバー体12に対する取付組とは別の取付組を備えている。別の取付組は、前述した取付組と同様に、板状本体52の左右の側部に立設された補助挿入片64,64と、各補助挿入片64の先端に設けられ、補助挿入片64の突出方向と交差する方向に延出する補助爪部66とから構成される(図13(c)または図15(c)参照)。各補助挿入片64は、板状本体の側縁前部に位置して板状本体から下方に向けて立設されて、少なくとも横方向に弾性変形可能に構成されている。蓋状カバー体では、板状本体52の左右に離間配置した両補助挿入片64,64における外面間の間隔が、側壁部18,18の前側部位に設けられた補助膨出部位18b,18b間の間隔と一致するよう形成されている。また、各補助挿入片64は、前後幅が横壁部30とこの横壁部30の前側に位置する前壁部40と間隔に合わせて形成されている。すなわち、各補助挿入片64は、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、外側面が側壁部18の補助膨出部位18bに当接し(図18または図21参照)、該補助挿入片64の前後の縁部が横壁部30および前壁部40との間で挟持されるようになっている。更に、各補助挿入片64は、補助爪部66が突出する面と反対となる内側面に突設されて、該補助挿入片64の突出方向である上下方向に沿って延在する補助挿入リブ65を備えている。補助挿入リブ57は、補助挿入片64における前後方向の中央部に配置されている。
前記補助爪部66は、補助挿入片64の先端における外側面に外方へ突出形成されている(図13または図15参照)。すなわち、蓋状カバー体50では、左右の補助挿入片64,64における補助爪部66,66が、互いに反対となる外側方へ向けて延在している。補助爪部66は、補助係止部32との係合面となる上面が水平または補助挿入片64の外側面と鋭角を形成する関係で延在する一方、収容部位14aへの挿入端となる下面が、該補助爪部66の突出端側から補助挿入片64側に向かうにつれて下方傾斜するよう面取り形成されている。また、補助挿入リブ65の収容部位14aへの挿入端についても、該補助挿入リブ65の突出端側から補助挿入片64側に向かうにつれて下方傾斜するよう面取り形成されている。このように、補助爪部66および補助挿入リブ65を含む補助挿入片64の先端部分は、先細り形状になっている。ここで、蓋状カバー体50は、補助挿入片64および補助爪部66を箱状カバー体12の収容部位14aに挿入すると、蓋状カバー体50における箱状カバー体12からの抜出方向となる補助爪部66の上側に延在する補助係止部32によって補助挿入片64の抜出が阻まれるようになっている(図18または図21参照)。なお、実施例の不正防止カバー10では、蓋状カバー体50における板状本体52の上面が、箱状カバー体12の側壁部18の上端と揃ったときに、補助爪部66と補助係止部32とが当接するよう構成される。
ここで、不正防止カバー10では、箱状カバー体12において挿入空間23の前後幅より横壁部30と前壁部40との離間間隔が小さく設定される一方、蓋状カバー体50において挿入空間23の前後幅に合わせて挿入片56の前後幅が設定されると共に、横壁部30と前壁部40との離間間隔に合わせて補助挿入片64の前後幅が設定されている(図12〜図15参照)。これにより、不正防止カバー10では、箱状カバー体12に対して蓋状カバー体50を前後反対向きに取り付けようとしても、挿入片56が横壁部30と前壁部40との間に入らない。すなわち、実施例の不正防止カバー10によれば、箱状カバー体12と蓋状カバー体50との取り付け不良を回避できると共に、箱状カバー体12と蓋状カバー体50との向きが合っていないことが明確に判るので、取り付け作業を行い易い。
前記蓋状カバー体50は、板状本体52から収容部位14aに向けて突出形成された規制片68を備えている(図13または図15参照)。規制片68は、挿通口21と収容部位14aに収容したハーネス接続部との間に対応する位置に配置され、蓋状カバー体50を箱状カバー体12の取り付けた際に、挿通口21に対して前後方向に重なる寸法で板状本体52から立設されている(図19参照)。実施例の規制片68は、箱状カバー体12の補助規制片36に対向する位置に設けられており、収容部位14aに収容されたハーネス接続部のハーネス接続側端面に合わせて横方向に延在するよう形成されている。
前記蓋状カバー体50は、板状本体52における上面(外面)の前端部から外方に突設された延出片70を備えている(図13または図15)。延出片70は、ハーネス接続部におけるソケットSの凹部S1に対応する部位に設けられて、基板ケース156(基板ケース156の後面に平行な主制御基板134)の後面に沿って延在して該基板ケース156に対して隙間なく対向している(図19参照)。
前記蓋状カバー体50には、板状本体52における挿入片56および外位置決め片60の間と、板状本体52における外位置決め片60および補助挿入片64の間とに、切欠部72が夫々設けられて(図13または図15参照)、挿入片56および補助挿入片64が弾性変形し易くなるよう構成されている。すなわち、不正防止カバー10では、箱状カバー体12への蓋状カバー体50の取り付けに際して挿入片56および補助挿入片64が適度に変形するので、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に対して取り付け易い。各切欠部72は、板状本体52の側縁から横方向に延在するよう形成されており、箱状カバー体12に蓋状カバー体50を取り付けた際に、挿入片56および外位置決め片60間の切欠部72が中壁部24に対向し、外位置決め片60および補助挿入片64間の切欠部72が横壁部30に対向するようになっている(図16参照)。従って、不正防止カバー10は、箱状カバー体12と蓋状カバー体50との取り付け容易性を確保しつつ、ハーネス接続部へ装着した際に蓋状カバー体50の切欠部72が箱状カバー体12の中壁部24および横壁部30に塞がれるので、当該切欠部72を介して針金やピンあるいはセル等の不正操作具の内側(収容部位14a、挿入空間23および規制空間29等)への侵入を防止し得る。なお、蓋状カバー体50には、挿入片56、爪部58、外および内位置決め片60,62、補助挿入片64、補助爪部66および切欠部72が左右対称な関係で設けられている(図13(b)または図15(b)参照)。
(第1の不正防止カバーについて)
第1の不正防止カバー10Aに特有の構成について説明する。第1の不正防止カバー10Aにおいて、第1の蓋状カバー体50Aは、爪部58の突出端とこの爪部58と反対側へ突出している挿入片56の挿入リブ57の突出端との間(爪部58および挿入リブ57を含めた挿入片56の先端部分全体を、単に挿入片先端部という。)の横幅D1が、第1の挿入片先端部が挿入される第1の挿入空間23Aを画成する第1の内壁部22Aと側壁部18の膨出部位18aとの間隔L1より大きく形成されている(図12(a),(b)および図13(a),(b)参照)。すなわち、第1の不正防止カバー10Aにおいて、第1の挿入片先端部は、横幅D1が第1の挿入空間23Aの横幅L1より大きく設定されており、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付ける際に、第1の挿入片先端部を第1の挿入空間23Aに圧入するようになっている(図22参照)。
(第2の不正防止カバーについて)
次に、第2の不正防止カバー10Bに特有の構成について説明する。第2の不正防止カバー10Bにおいて、第2の蓋状カバー体50Bは、爪部58の突出端とこの爪部58と反対側へ突出している挿入片56の挿入リブ57の突出端との間(第2の挿入片先端部)の横幅D2が、第2の挿入片先端部が挿入される第2の挿入空間23Bを画成する第2の内壁部22Bと側壁部18の膨出部位18aとの間隔L2より小さくなるよう形成されている(図14(a),(b)および図15(a),(b)参照)。すなわち、実施例の第2の不正防止カバー10Bにおいて、第2の挿入片先端部は、横幅D2が第2の挿入空間23Bの横幅L2より小さく設定されている。
第1の不正防止カバー10Aと第2の不正防止カバー10Bとを対比して説明すると、実施例では、第1の挿入片先端部の横幅D1に比べて第2の挿入片先端部の横幅D2が小さく(薄く)設定されると共に、第1の挿入空間23Aの横幅L1に比べて第2の挿入空間23Bの横幅L2が狭く設定されている。より具体的には、第1の蓋状カバー体50Aにおける第1の挿入リブ57Aは、挿入片56からの突出寸法が、第2の蓋状カバー体50Bにおける第2の挿入リブ57Bの突出寸法より大きく設定されている。また、第1の挿入リブ57A先端の面取り部分は、第2の挿入リブ57B先端の面取り部分より挿入片56に対して鈍角になるよう形成されて、第2の挿入片先端部が第1の挿入片先端部より先細りになっている。これに対して、第1の蓋状カバー体50Aの挿入片56および第2の蓋状カバー体50Bの挿入片56は同一寸法で形成されており、同様に爪部58も同一である。すなわち、第1および第2の蓋状カバー体50A,50Bにおいて、挿入片先端部の横幅D1,D2は、挿入リブ57A,57Bの突出寸法で調節されている。更に、第1の箱状カバー体12Aの内壁部22Aは、第2の箱状カバー体12Bの内壁部22Bより厚く設定されており、第1の内壁部22A外面(第1の挿入空間23Aに臨む面)が、第2の内壁部22B外面(第2の挿入空間23Bに臨む面)より外方(対向する側壁部18側)に位置している。しかも、第1の箱状カバー体12Aの内壁部22A内面(収容部位14a側に臨む面)は、第2の箱状カバー体12Bの内壁部22B内面と同じ位置にあり、ハーネス接続部の収容スペースは同じである。このように、第1および第2の箱状カバー体12A,12Bにおいて、挿入空間23A,23Bの横幅L1,L2は、内壁部22A,22Bの挿入空間23A,23Bに臨む面の位置(内壁部22A,22Bの厚み)で調節されている。
第2の不正防止カバー10Bには、第2の箱状カバー体12Bの板部16の四隅に通孔42が開設されている(図14参照)。第2の箱状カバー体12Bにおいて、板部16の後側に左右に離間配置された通孔42,42は、保持空間27に連通し(図20参照)、板部16の前側に左右に離間配置された通孔42,42は、収容部位14aにおける補助係止部32に対応する部位に連通している(図21参照)。すなわち、第2の不正防止カバー10Bでは、通孔42を介して係止部26(補助係止部32)に係合した爪部58(補助爪部66)の取り外しを補助できる。また、第2の不正防止カバー10Bの後面両側部には、第2の箱状カバー体12Bと第2の蓋状カバー体50Bとの合わせ目に僅かな間隙(図示せず)が設けられている。なお、間隙は、第2の挿入空間23Bに連通するものの、内壁部22B、挿入片56および規制片68によって収容部位14aへの経路が塞がれている。
(不正防止カバーのハーネス接続部への装着)
次に、不正防止カバー10のハーネス接続部への装着について説明する。不正防止カバー10は、ハーネス接続部の下側から箱状カバー体12をあてがって、ハーネス接続部を収容部位14aに収容する(図11(b)参照)。このとき、箱状カバー体12は、ハーネス接続部のハーネス接続端面に補助規制片36を当接させて、中壁部24と突片34との間にハーネス接続部のフランジC1を挿入すると共に、フランジC1とソケットSとの間の規制溝CS2に突出片38を挿入する。箱状カバー体12は、フランジC1を中壁部24と突片34との間に収容することで、フランジC1とソケットSとの間の溝部CS1に突片34が挿入されて、補助規制片36による位置決め機能と合わせて溝部CS1および突片34の係合と、規制溝CS2および突出片38の係合とによって前後左右の移動が規制されて、ハーネス接続部が収容部位14aの適切な位置に保持される。また、箱状カバー体12は、ハーネス接続部に位置合わせすることで、該箱状カバー体12の前端が基板ケース156に対して隙間なく対向するよう位置決めされる(図19参照)。更に、箱状カバー体12は、ハーネス接続部のハーネスHを後壁部20に設けた挿通口21に収容することで、ハーネスHをまとめると共に位置決めすることができ、箱状カバー体12に蓋状カバー体50を取り付ける際に、ハーネスHの噛み込みを防止することができる。このように、不正防止カバー10は、箱状カバー体12をハーネス接続部および基板ケース156に対して簡単に位置合わせできるので、取り付けが容易である。
次いで、不正防止カバー10は、ハーネス接続部を収容した箱状カバー体12に対して蓋状カバー体50を取り付ける。蓋状カバー体50は、箱状カバー体12の上方からハーネス接続部を挟んで該箱状カバー体12に対向させた後(図11(b)参照)、両挿入片56,56を挿入空間23,23に合わせて板状本体52を上方から下方へ向けて押し込む。ここで、各挿入片56は、爪部58が側壁部18の膨出部位18aに当接することで内側へ弾性変形しつつ挿入空間23を挿通し(図22または図23参照)、挿入空間23に連通して箱状カバー体12の板部16側に形成してある保持空間27に爪部58が収容されて挿入片56が外側へ弾性復帰することで、挿入片56の外側面が側壁部18の膨出部位18aに当接する(図17または図20参照)。この際、爪部58は、保持空間27で箱状カバー体12の係止部26に対して挿入片56の抜出方向に交差するよう係合するので、爪部58が係止部26に阻まれて蓋状カバー体50と箱状カバー体12との分離が規制される。
ここで、第1の不正防止カバー10Aであれば、第1の挿入片先端部の横幅D1が第1の挿入空間23Aの横幅L1より大きく設定されているので、該挿入片先端部が内壁部22Aおよび側壁部18の膨出部位18aの両方に当接することになるものの、該第1の挿入片先端部が面取りされて、また内壁部22Aおよび側壁部18も開放端側が拡開するよう弾性変形して、該挿入片先端部の圧入が許容される(図22参照)。これに対して、第2の不正防止カバー10Bであれば、第2の挿入片先端部の横幅D2が第2の挿入空間23Bの横幅L2より小さく設定されているので、該挿入片先端部が側壁部18の膨出部位18aにのみに当たりつつ第2の挿入空間23Bに挿入される(図23参照)。
前記蓋状カバー体50は、両挿入片56,56を左右の挿入空間23,23に合わせることで、両補助挿入片64,64が箱状カバー体12における横壁部30と前壁部40との間に整合し、板状本体52を上方から下方へ向けて押し込むと、各補助挿入片64の補助爪部66が側壁部18の補助膨出部位18bに当接して内側へ弾性変形する。各補助挿入片64は、内側へ弾性変形した状態で補助爪部66を側壁部18の補助膨出部位18bに当接させつつ、収容部位14aに挿入されて補助膨出部位18bの下方に設けられた空間に補助爪部66が収容されて補助挿入片64が外側へ弾性復帰することで、補助挿入片64の外側面が側壁部18の補助膨出部位18bに当接する(図18または図21参照)。この際、補助爪部66は、箱状カバー体12の補助係止部32に対して補助挿入片64の抜出方向に交差するよう係合するので、補助爪部66が補助係止部32に阻まれて蓋状カバー体50と箱状カバー体12との分離が規制される。
前記蓋状カバー体50は、挿入片56および補助挿入片64を前述の如く箱状カバー体12の対応部位に位置合わせすると、左右の内位置決め片62,62がハーネス接続部を挟むように位置合わせされると共に、左右の外位置決め片60,60が対応の規制空間29,29に対向するようになっている。これにより、不正防止カバー10は、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に対して押し込むことで、外位置決め片60より大きく突出している内位置決め片62がハーネス接続部の側面に当接して、ハーネス接続部に対する横方向の位置決めが先に行われ、次いで規制空間29に外位置決め片60が挿入されることで、蓋状カバー体50が箱状カバー体12に対して位置決めされる。また、蓋状カバー体50は、箱状カバー体12への取り付け時に、ハーネス接続部のハーネス接続端面に規制片68が当接して、前後方向の位置決めがされる(図19参照)。更に、蓋状カバー体50は、箱状カバー体12に対して位置合わせすることで、該蓋状カバー体50の前端が基板ケース156に対して隙間なく対向するよう位置決めされる。
前記不正防止カバー10は、箱状カバー体12に蓋状カバー体50を取り付けると、蓋状カバー体50が両側壁部18,18の間に収まると共に、蓋状カバー体50の後縁と箱状カバー体12の後壁部20上縁とが当接し、蓋状カバー体50が箱状カバー体12の上方に開放した開口部14bに整合して該開口部14bを塞いでいる(図16参照)。なお、蓋状カバー体50の板状本体52には、前縁の左右両角部が箱状カバー体12の前壁部40,40に対応して切り欠かれて、蓋状カバー体50を箱状カバー体12に取り付けた際に、切欠部分に前壁部40が整合している。このように、不正防止カバー10は、蓋状カバー体50によって箱状カバー体12の収容部位14aが塞がれるので、箱状カバー体12と蓋状カバー体50との間に収容したハーネス接続部に対して外部から不正操作具でアクセスできない。また、不正防止カバー10は、蓋状カバー体50によって挿入空間23および規制空間29が塞がれるので、蓋状カバー体50側から挿入空間23および規制空間29に不正操作具でアクセスすることはできず、挿入空間23に挿入された挿入片56および規制空間29に挿入された外位置決め片60の不正な操作を防止することができる。更に、不正防止カバー10は、蓋状カバー体50の後縁と箱状カバー体12の後壁部20とが揃うと共に、蓋状カバー体50の上面と箱状カバー体12の上縁とが揃うので、蓋状カバー体50と箱状カバー体12との合わせ目に、取り外し時に手掛かりとなる出っ張りや隙間が少ないので、取り外し難くなっている。
前記ハーネス接続部は、不正防止カバー10に収容されることで、外部からコネクタCの係合爪C2を操作することができない。すなわち、不正防止カバー10を取り外すことなく、ハーネス接続部における係合突起S2と係合爪C2との係合状態を解除できないので、例えばハーネスHを引張ってもコネクタCがソケットSから抜けることを防止できる。また不正防止カバー10は、挿入片56と挿入空間23、外位置決め片60と規制空間29、補助挿入片64と横壁部30および前壁部40、突片34とハーネス接続部における溝部CS1、規制片68または補助規制片36とハーネス接続部のハーネス接続端面、補助規制片36とハーネス接続部における規制溝CS2の関わり合いによって、箱状カバー体12および蓋状カバー体50の間の位置ずれ、あるいはハーネス接続部に対する位置ずれを防止することができる。
前記不正防止カバー10は、ハーネスHを挿通するためにハーネス接続部を収容する収容部位14aと外部とを連通する挿通口21を有している。不正防止カバー10は、ハーネス接続部と挿通口21との間に配置された規制片68が挿通口21に重なっているので、挿通口21からコネクタCの接続端までの収容部位14aの配線経路が、挿通口21とコネクタCの接続端とを結ぶ直線ラインでなく、当該直線ラインから外れた経路を通るよう形成される(図19参照)。すなわち、不正防止カバー10は、挿通口21から不正操作具を侵入させても、規制片68に阻まれてハーネス接続部に対してアクセスすることが非常に難しく、挿通口21を介してコネクタSのハーネス接続端や挿入片56等の取付部位を操作する不正行為を防止することができる。実施例の不正防止カバー10は、規制片68に対向して補助規制片36を設けてあるので、挿通口21を介してハーネス接続部に対してアクセスすることを、規制片68および補助規制片36によって一層難しくすることができる。
前記不正防止カバー10には、内部に収容したソケットSにおいて係合突起S2が設けられる凹部S1に対応する位置に延出片70が設けてあるので、蓋状カバー体50の前端と基板ケース156との間から凹部S1に不正操作具を挿入するのを難しくすることができる。すなわち、延出片70は、凹部S1への外部からのアクセス経路となる部位に基板ケース156に沿って延設しているので、凹部S1に対して不正操作具を侵入させる場合、延出片70もくぐらせる必要がある。すなわち、延出片70が存在することで、凹部S1へのアクセス経路を長くすることができ、凹部S1への不正操作具の侵入が困難になり、不正操作具によって凹部S1に対応して配置された係合爪C2が操作されることを防止できる。
(第1の不正防止カバーの作用)
第1の不正防止カバー10Aは、保持空間27に収容された挿入片56の先端を何らかの手段で操作して、挿入片56を爪部58が係止部26から外れる方向である内側へ向けて変形させたとしても、挿入片56の第1の挿入リブ57Aが第1の内壁部22Aに当接して当該挿入片56の変形が阻まれる(図17の二点鎖線参照)。また、第1の蓋状カバー体50Aは、挿入片先端部の横幅D1が第1の挿入空間23Aの横幅L1より大きく形成されているので、第1の挿入リブ57Aが第1の内壁部22Aに当接した際に、爪部58の抜出方向に係止部26が延在しており、爪部58と係止部26との係合状態を解除できない。更に、第1の挿入リブ57Aは、第1の内壁部22Aが厚く、第1の内壁部22Aにおいて開放端側と比べて変形し難い板部16との接続端側に当接するので、爪部58を係止部26から退避させることが非常に難しい。しかも、挿入片56や第1の内壁部22A等に外部から大きな力を加えること自体が難しい。このように、第1の不正防止カバー10Aは、挿入片56を外部から操作しても、爪部58と係止部26との係合状態を解除することができないので、破壊することなく第1の箱状カバー体12Aと第1の蓋状カバー体50Aとを分離することは非常に困難である。第1の不正防止カバー10Aは、ハーネス接続部に装着した後に取り外すことが非常に困難であるから、ハーネス接続部を外部からのアクセスから適切に保護でき、ハーネス接続部を構成するコネクタCをソケットSから取り外して行う不正行為を高いレベルで防止できる。
(第2の不正防止カバーの作用)
第2の不正防止カバー10Bは、第2の挿入片先端部の横幅D2を第2の挿入空間23Bの横幅L2より小さく形成してあるので、例えば第2の箱状カバー体12Bに開設した通孔42を介して挿入片56を内側へ向けて変形させることで、第2の挿入リブ57Bが第2の内壁部22Bに当接する前に爪部58が係止部26から外れる(図20の二点鎖線参照)。この状態で第2の蓋状カバー体50Bを第2の箱状カバー体12Bから引き抜くことで、爪部58が係止部26に阻まれることなく挿入片56が第2の挿入空間23Bから抜き出される。同様に、第2の不正防止カバー10Bは、第2の箱状カバー体12Bに開設した通孔42を介して補助挿入片64を内側へ向けて変形させることで、補助爪部66と補助係止部32との係合状態を解除できる。すなわち、第2の不正防止カバー10Bは、第1の不正防止カバー10Aと一見同じ外形をしているものの、容易ではないが第2の箱状カバー体12Bから第2の蓋状カバー体50Bを取り外すことができる。ここで、第2の不正防止カバー10Bであっても、ハーネス接続部に装着した状態において該ハーネス接続部を構成するソケットSからのコネクタCの取り外しを防止することができると共に、内部に収容したハーネス接続部に対する外部からの操作を防止できる。しかも、第2の不正防止カバー10Bは、第2の箱状カバー体12Bと第2の蓋状カバー体50Bとを取り外すことが可能であるが、その取り外し作業を用具を用いることなく行うのは難しく、取り外し作業に時間がかかるので、不正行為を抑制することができる。
前記パチンコ機100は、背面に露出しているハーネス接続部を不正防止カバー10に収容しているので、ハーネス接続部を不正行為から適切に保護し得る。ハーネス接続部を不正防止カバー10に収容することで、ハーネス接続部への外部からのアクセスや取り外しを防止できるだけでなく、ハーネス接続部が不正防止カバー10に覆われていることが目視できるので、不正行為をあきらめさせる抑止効果もある。しかも、第1の不正防止カバー10Aと第2の不正防止カバー10Bとは、外観が略同一であって、見分けがつき難いので、第2の不正防止カバー10Bが取り外し可能であっても、不正行為をあきらめさせる抑止効果を損なうことはない。
実施例のパチンコ機100では、賞球に関する電気信号をやりとりするハーネス接続部に対して第1の不正防止カバー10Aを装着し、その他のハーネス接続部に対して第2の不正防止カバー10Bを装着している。すなわち、パチンコ機100では、不正な攻撃の対象とされ易い賞球に関する電気信号をやりとりするハーネス接続部を取り外し困難な第1の不正防止カバー10Aで保護することで、高いレベルで不正行為を防止できる。これに対して、前記その他のハーネス接続部は、賞球に関する電気信号をやりとりするハーネス接続部と比べて不正な攻撃の対象となることが少なく、また制御基板や遊技部品の故障による取り替え等のメンテナンスにおいてコネクタCをソケットSから取り外す場合があるので、その他のハーネス接続部を取り外し可能な第2の不正防止カバー10Bで保護することで、一定の不正行為抑制機能を維持しつつメンテナンスにも対応できる。
前記不正防止カバー10は、汎用品のコネクタCおよびソケットSに用いることができ、既設のパチンコ機であっても簡単に取り付けできる。また、不正防止カバー10は、構成が簡単であって、小型であるので、隣り合う他のハーネス接続部およびハーネス接続部に装着した不正防止カバー10同士で干渉しない。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下の構成も採用し得る。
(1)本発明は、パチンコ機に限らずアレンジボール機やパチンコ式スロットマシン等の遊技機に適用可能である。
(2)実施例では、挿入片先端部の横幅を挿入リブの突出寸法で調節したが、挿入片の横幅や爪部の突出寸法、あるいは挿入リブ、挿入片および爪部を組み合わせて調節してもよい。
(3)実施例では、挿入空間の横幅を内壁部の厚みで調節したが、側壁部の膨出部位の突出寸法や、内壁部の厚みおよび膨出部位の突出寸法を組み合わせて調節してもよい。
(4)実施例の不正防止カバーは、挿入片に側壁部に向けて爪部を設け、側壁部に係止部を設けたが、内壁部に向けて爪部を設けて、内壁部に係止部を設けてもよい。
(5)実施例では、ソケットにコネクタが取り付けられた状態で不正防止カバーを装着する例を挙げたが、コネクタに予め不正防止カバーを装着した後、コネクタをソケットに接続してもハーネス接続部を不正防止カバーに収容することができる。
(6)実施例では、透明板を用いた所謂透明遊技盤を例に挙げたが、ベニヤ板に遊技部品を装着した遊技盤であってもよい。
(7)実施例では、賞球に関わる電気信号が行き交うハーネス接続部を第1の不正防止カバーに収容し、その他のハーネス接続部を第2の不正防止カバーに収容する例を挙げたが、始動入賞装置の始動入賞センサに接続するハーネスのコネクタと主制御基板のソケットとの接続部位のみを第1の不正防止カバーに収容する構成であってもよい。
(8)始動入賞装置の始動入賞センサに接続するハーネスのコネクタと主制御基板のソケットとの接続部位のみを第1の不正防止カバーに収容し、他の賞球に関わる電気信号が行き交うハーネス接続部を含めたハーネス接続部の全部または一部を第2の不正防止カバーに収容してもよい。
(9)全てのハーネス接続部を第1の不正防止カバーで覆ってもよい。
12 箱状カバー体(第1カバー体)
12A 第1の箱状カバー体
12B 第2の箱状カバー体
14 箱状本体
14a 収容部位
14b 開口部
16 板部
18 側壁部(壁部)
20 後壁部(壁部)
21 挿通口
22 内壁部
22A 第1の内壁部
22B 第2の内壁部
23 挿入空間
23A 第1の挿入空間
23B 第2の挿入空間
26 係止部
27 保持空間
28 隔壁部
29 規制空間
34 突片
50 蓋状カバー体(第2カバー体)
50A 第1の蓋状カバー体
50B 第2の蓋状カバー体
52 板状本体
56 挿入片
58 爪部
60 外位置決め片(第1位置決め片)
62 内位置決め片(第2位置決め片)
68 規制片
70 延出片
134 主制御基板
144 始動入賞装置
156 基板ケース
157 ソケット開口
C コネクタ
C1 フランジ
C2 係合爪
H ハーネス
S ソケット
S1 凹部
S2 係合突起

Claims (6)

  1. 遊技部品および該遊技部品を制御する基板を備えた遊技機において、遊技部品または基板に接続するハーネスに設けたコネクタと基板に設けたソケットとの接続部位を、第1カバー体と該第1カバー体に取り付けられる第2カバー体との間に収容する不正防止カバーであって、
    前記第1カバー体は、
    矩形状の板部およびこの板部における3辺の側縁から夫々立設された壁部を有し、前記基板側となる底面および一側面が開放されると共に、前記板部および3辺の壁部で囲われる収容部位に前記コネクタと前記ソケットとの接続部位を収容可能な箱状本体と、
    前記収容部位に前記板部から前記壁部と離間して立設され、該壁部との間に該収容部位と仕切られた挿入空間を画成する内壁部と、
    前記内壁部またはこの内壁部との間に前記挿入空間を画成する壁部における前記板部側に位置して、該挿入空間より拡開した保持空間を形成するように段状に設けられた係止部とを備え、
    前記第2カバー体は、
    前記箱状本体における前記3辺の壁部で形成される開口部に整合可能な板状本体と、
    前記板状本体の側部に前記挿入空間に対応するよう立設されて、弾性変形可能な挿入片と、
    前記挿入片の先端に設けられ、該挿入片の突出方向と交差する方向に延出する爪部とを備え、
    前記第2カバー体は、前記爪部の延出端と前記挿入片における該爪部と反対側の面との幅が、前記内壁部とこの内壁部との間に前記挿入空間を画成する壁部との間隔より大きく形成され、
    前記第2カバー体は、前記コネクタを挟んで対向した前記第1カバー体の前記挿入空間に圧入した前記挿入片の爪部が、前記保持空間で前記係止部に対して該挿入片の抜出方向に交差するよう係合すると共に、前記開口部の内側に前記板状本体が整合するよう構成した
    ことを特徴とする遊技機の不正防止カバー。
  2. 前記第1カバー体には、前記箱状本体の底面に対向する壁部にハーネスの挿通を許容する挿通口が設けられ、
    前記第1カバー体の板部および前記第2カバー体の板状本体の少なくとも一方に、前記収容部位に向けて突出形成した規制片を、該挿通口と前記コネクタとの間に挿通口に重なるよう設けた請求項1記載の遊技機の不正防止カバー。
  3. 前記ソケットの外側面に形成された凹部に突設された係合突起に対して、前記コネクタに設けられた係合爪が係脱可能に引っ掛かって、コネクタにおけるソケットからの抜け出しが規制され、
    前記第1カバー体または第2カバー体は、前記板部または前記板状本体の基板側縁部において前記凹部に対応する部位に位置して、該基板側縁部から外方に突設された延出片を有し、該延出片は基板に沿って延在している請求項1または2記載の遊技機の不正防止カバー。
  4. 前記コネクタと前記ソケットとの接続部位は、ソケットの開口端と、前記コネクタにおけるハーネス接続側の側部に突設されて、ソケットへの接続時に該ソケットの開口端に対向するフランジとの間に画成される隙間を有し、
    前記第1カバー体には、前記隙間に対して挿入される突片が設けられる請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機の不正防止カバー。
  5. 前記第1カバー体は、前記収容部位に前記板部から前記壁部と離間して立設されて、該壁部との間に該収容部位と仕切られた規制空間を画成する隔壁部を備え、
    前記第2カバー体は、前記板状本体の側部に前記規制空間に対応するよう立設されて、該規制空間に挿入される第1位置決め片と、該板状本体における第1位置決め片の内側に、前記収容部位に収容される前記コネクタと前記ソケットとの接続部位に合わせて立設されて、該隔壁部を第1位置決め片との間に挟む第2位置決め片とを備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機の不正防止カバー。
  6. 前記第1カバー体および前記第2カバー体は、始動入賞装置に接続するハーネスのコネクタと、基板ケースに収容された主制御基板における該基板ケースのソケット開口から外方に突出するソケットとの接続部位を収容する請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機の不正防止カバー。
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