JP4990046B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関し、特に、回路基板を収容したケース体にコネクタ挿通孔が形成され、そのコネクタ挿通孔の奥部で回路基板に固定されたコネクタとケーブルの先端に備えたコネクタとが結合された遊技機に関する。
従来のこの種の遊技機として、ケーブル側のコネクタとケース体の外側に設けられた係合部とを係合させてコネクタの抜脱防止を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−270300号公報(第[0009]、第1図)
ところで、上述した従来の遊技機では、ケーブル側のコネクタと係合部との係合がケース体の外部でなされており解除可能であることから、例えば、コネクタを取り外して別の電気回路構成部品に取り替える等の不正行為がなされる虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、一度結合したコネクタ同士のケース体外部からの結合解除を防止することが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、第1の電気回路構成部品を封入したケース体にコネクタ挿通孔が貫通形成され、そのコネクタ挿通孔の奥部で第1の電気回路構成部品に固定された第1のコネクタと、第2の電気回路構成部品から延びたケーブルの先端に備えられた第2のコネクタとが結合されると共に、ケーブルが貫通したケーブル貫通孔を有した閉塞部材がケース体に嵌合されてコネクタ挿通孔を閉塞しかつ、嵌合後、ケース体の外側から閉塞部材の嵌合状態の解除が不能となる遊技機において、閉塞部材を、ケーブル貫通孔を横切る分割面で1対の閉塞部材構成体に分割しかつそれら1対の閉塞部材構成体をケーブルに側方から近づけて合体可能とし、1対の閉塞部材構成体を合体した状態に保持するための合体保持機構を、閉塞部材のうちケース体によって外部から操作不能に覆われる位置に配置したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、閉塞部材は、コネクタ挿通孔を閉塞する天井壁と、天井壁からケース体に向かって突出した突出壁とを備え、各閉塞部材構成体には、突出壁を縦割りにした溝壁が備えられ、合体保持機構は、一方の閉塞部材構成体の溝壁に形成された溝壁係止部と、他方の閉塞部材構成体の溝壁から突出し、弾性変形をして溝壁係止部に係止する溝壁係止片とからなるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技機において、溝壁係止片は、突出壁から側方に移動して溝壁係止部を乗り越えるように構成され、コネクタ挿通孔の開口縁からケース体の内側又は外側に突出形成され、突出壁の外側に嵌合されると共に、突出壁の外側への溝壁係止片の移動を規制する待受筒壁を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機において、第1及び第2のコネクタの一方のコネクタには、それらコネクタ同士の結合過程で弾性変形をして他方のコネクタに係止するコネクタ係止爪が備えられたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の遊技機において、閉塞部材には、その閉塞部材をケース体に嵌合する過程で弾性変形をしてケース体に係止する閉塞係止爪が備えられ、第1及び第2のコネクタが結合途中の状態では、閉塞部材が第2のコネクタに干渉して閉塞係止爪のケース体への係止が禁止され、第1及び第2のコネクタが完全に結合してコネクタ係止爪が他方のコネクタに係止したことを条件に、閉塞係止爪のケース体への係止が可能になるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の遊技機において、閉塞係止爪は突出壁の側方に離して設けられ、ケース体のうちコネクタ挿通孔の側方に離して閉塞係止孔を形成し閉塞係止爪を閉塞係止孔の奥部に係止させたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項4乃至6に記載の遊技機において、コネクタ係止爪には、そのコネクタ係止爪を操作して他方のコネクタとの係止を解除するための解除操作部が備えられ、ケース体は、1対のケース構成体を合体してなり、第1の電気回路構成部品のうち第1のコネクタが固定されたコネクタ固定面からケーブル貫通孔の軸方向に一方のケース構成体を移動して1対のケース構成体を分割可能としたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7に記載の遊技機において、ケーブル貫通孔の内面全周とケーブルとの間に隙間を設けたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項7乃至8の何れかに記載の遊技機において、ケース構成体同士の接合部分に跨って貼付され、剥がすと痕跡が残る封止シールを備えたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項7乃至9の何れかに記載の遊技機において、ケース構成体同士を結合すると共にケース体の外部からの操作により破断可能に構成されたケース開放確認部材を備えたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項4乃至10の何れかに記載の遊技機において、閉塞部材には、コネクタ係止爪の可動範囲に配置され、コネクタ係止爪の係止解除方向への移動を規制する移動規制壁を備えたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機において、閉塞部材及びケースを、透明な部材で構成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明によれば、第1の電気回路構成部品に固定された第1のコネクタと、ケーブルの先端に備えられた第2のコネクタとが結合した後、閉塞部材がケース体に嵌合されてコネクタ挿通孔を閉塞しかつ、嵌合後、閉塞部材の嵌合の解除が不能な状態(以下この状態を「嵌め殺し状態」という)となる。これにより、コネクタ同士の結合を解除して不正行為を行うことができなくなる。また、結合した両コネクタとコネクタ挿通孔との間の隙間が閉塞部材によって閉塞されるので、異物を挿入する等の不正行為を防止することができる。
さらに、閉塞部材はケーブル貫通孔を横切る分割面で1対の閉塞部材構成体に分割可能となっているので、それら1対の閉塞部材構成体をケーブルに側方から近づけて合体させることで、閉塞部材をケーブルの途中位置に取り付けることができる。これにより、両端部にコネクタを備えたケーブルへの閉塞部材の取り付け(後付け)を従来より容易に行うことが可能となると共にケース体の外部からの操作で閉塞部材を分解してケース体から取り外すことを防止できる。
また、1対の閉塞部材構成体を合体した状態に保持するための合体保持機構を、閉塞部材のうち、コネクタ挿通孔に嵌合した状態でケース体によって外部から操作不能に覆われる位置に配置したので、ケース体の外部からの操作で閉塞部材を分解してコネクタ挿通孔から取り外すことが不可能となり、コネクタ挿通孔を介した不正行為を確実に防ぐことができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、1対の閉塞部材構成体を互いに相手側に近づける過程で、溝壁係止片が弾性変形をして溝壁係止部に係止し、1対の閉塞部材構成体が合体した状態に保持される。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、1対の閉塞部材構成体を合体させた閉塞部材をコネクタ挿通孔に嵌め殺し状態に嵌合すると、コネクタ挿通孔の開口縁からケース体の内側又は外側に突出形成された待受筒壁が、閉塞部材の突出壁の外側に嵌合して、突出壁の側方への溝壁係止片の移動が規制される。即ち、1対の閉塞部材構成体の合体状態が、溝壁係止片と溝壁係止部との係止と、待受筒壁による溝壁係止片の係止解除方向への移動規制とにより二重にロックされ、1対の閉塞部材構成体の合体状態をより強固に保持することができる。また、待受筒壁によりコネクタ挿通孔の開口縁が補強され、コネクタ挿通孔の変形による閉塞部材の離脱を防止することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、第1の電気回路構成部品に固定された第1のコネクタと、ケーブルの先端に備えられた第2のコネクタのうち、何れか一方のコネクタには、それらコネクタ同士の結合過程で弾性変形をして他方のコネクタに係止するコネクタ係止爪が備えられているので、一度第1及び第2のコネクタ同士が結合した後で、ケーブルがケース体の外部から引っ張られても、それら第1及び第2のコネクタ同士を結合した状態に保持することができる。
また、閉塞部材が嵌め殺し状態で嵌合された後で、ケース体内で第1及び第2のコネクタ同士の結合が解除された場合、ケース体の外からそれらを再結合させることができない為、遊技機の復旧が困難或いは不可能となるが、本発明によれば、そのような事態を回避することができる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、第1及び第2のコネクタが結合途中で完全に結合していない状態で、閉塞部材がコネクタ挿通孔に嵌め殺し状態に嵌合されるという作業ミスを防止することができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、閉塞係止爪が第1及び第2のコネクタの側方に離れた位置でケース体に係止されるので、閉塞係止爪と第1及び第2のコネクタとの接触による破損を防止できる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、ケース体は、1対のケース構成体を合体してなり、第1の電気回路構成部品のうち第1のコネクタが固定されたコネクタ固定面から離すように一方のケース構成体をケーブル貫通孔の軸方向に移動することで、ケース体を開くことができる。これにより、第1の電気回路構成部品のメンテナンスや交換に対応することができる。また、ケース体を開いて、コネクタ係止爪の解除操作部を操作することで、コネクタ同士の結合を解除することができる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、ケーブル貫通孔の内面全周とケーブルとの間に隙間を設けたので、一方のケース構成体をケーブル貫通孔の軸方向に移動させる際の、ケーブル貫通孔の内面とケーブルの外面との摩擦を無くす或いは軽減することができ、閉塞部材を付けたままでのケース体の開放作業をスムーズに行うことができる。
[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、封止シールを剥がしてケース体を開放し、第1の電気回路構成部品に対して不正行為が行われたとしても、封止シールを剥がした痕跡から不正行為が行われたか否かを確認することが可能である。
[請求項10の発明]
請求項10の発明によれば、ケース構成体同士を結合するケース開放確認部材を破断してケース体を開放し、第1の電気回路構成部品に対して不正行為が行われたとしても、ケース開放確認部材が破断されたという痕跡から、不正行為が行われたか否かを確認することが可能である。
[請求項11の発明]
請求項11の発明によれば、閉塞部材をコネクタ挿通孔に嵌め殺し状態に嵌合すると、閉塞部材に備えた移動規制壁がコネクタ係止爪の可動範囲に配置されて、コネクタ係止爪の係止解除方向への移動を規制する。即ち、コネクタ同士の結合が、コネクタ係止爪と移動規制壁とにより二重にロックされ、コネクタ同士の結合をより強固に保持することができる。
[請求項12の発明]
請求項12の発明によれば、閉塞部材をコネクタ挿通孔に嵌め殺し状態に嵌合した状態で、コネクタ同士の結合状態をケース体の外部から視認することができる。
以下、本発明のパチンコ遊技機10(以下、「遊技機10」という)に係る一実施形態を、図1〜図18に基づいて説明する。図1に示すように、遊技機10に備えた遊技板11の前面には、遊技球を誘導可能なガイドレール12に囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が備えられている。遊技領域R1の中央よりやや右上に偏在した位置には、横長矩形の表示取付窓11Wが貫通形成されており、この内側に、表示装置(具体的には、TFT−LCDモジュール)に備えた横長矩形の液晶モニター24Gが遊技板11の後面側から嵌め込まれている。そして、遊技領域R1のうち液晶モニター24G(表示取付窓11W)の上方、左方及び下方に、遊技球が流下可能なスペースが確保され、そのスペースに以下の各役物が備えられている。
遊技領域R1のうち液晶モニター24Gの下方スペースには、その左右方向の中央に、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。液晶モニター24Gの左側スペースには、始動ゲート18と風車19とが上下に並べて設けられている。その風車19の下方には、サイドランプ22と一体に、普通図柄表示部17が設けられている。さらに、これら各種入賞口14A,14B,15,20,21,液晶モニター24G等の役物以外に、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変化させるための障害釘が分散配置されている。
遊技領域R1に備えた各役物について詳説する。一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。そして、各一般入賞口20,21に入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。また、これら各一般入賞口20,21の内部には、球検出スイッチ(図示せず)が備えられ、それら各一般入賞口スイッチが遊技球を1球検出する度に、例えば4個の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵された球検出スイッチ(図示せず)によって検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部17において図柄が変動表示される。具体的には、普通図柄表示部17は、7セグメントLEDで構成され、その7セグメントLEDにて「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、共に遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部17で停止表示された数字図柄が奇数になると、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
第1及び第2の各始動入賞口14A,14B内にはそれぞれ、遊技球の入賞を検出するための球検出スイッチ(図示せず)が備えられ、それら球検出スイッチが遊技球の1球の入賞を検出する度に、例えば、4個の遊技球が賞球として上皿26に払い出されると共に、遊技の当否判定が行われ、その当否判定の結果が、液晶モニター24Gにおける図柄の表示によって示される。
液晶モニター24Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄23A,23B,23Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄23A,23B,23Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄23A,23B,23Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄23A,23B,23Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄23A,23B,23Cが停止表示される。このとき、遊技の当否判定の結果が「大当たり」であれば、例えば、全ての特別図柄23A,23B,23Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になる。
また、液晶モニター24Gにおいて特別図柄23A,23B,23Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14A,14Bに入賞した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶され、その保留記憶数(保留球数)が、特別図柄23A,23B,23Cと共に液晶モニター24Gに表示される。そして、特別図柄23A,23B,23Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて再び、特別図柄23A,23B,23Cが変動表示してから停止表示されて、遊技の当否判定結果が表示される。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。遊技機10が「大当たり状態」になると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。また、大入賞口15に入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。
ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられている。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイドが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた球検出スイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた球検出スイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、継続入賞口への入賞球とあわせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。なお、大入賞口15内の球検出スイッチが遊技球を1つ検出する毎に、15個の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。以上が、遊技領域R1に備えられた各役物の説明である。
上述の遊技領域R1は、遊技機10の前面に開閉可能に備えられたガラス扉39のガラス窓39W(図2参照。但し、遊技領域R1の詳細は省略してある)を通して視認することができる。遊技機10の前面のうちガラス窓39Wより上方には、図1に示すように左右に1対のスピーカ13,13が設けられている。また、遊技機10の前面のうちガラス窓39Wより下方には、遊技球を貯留する為の上皿26及び下皿27が設けられている。上皿26の側方には、球抜きボタン26Bが設けられている。この球抜きボタン26Bを押圧操作することで、上皿26から下皿27に遊技球を排出することができる。
下皿27の左側方には遊技ボタン27Bが設けられると共に、右側方には球排出ボタン27C、球貸し状態表示モニター27D及び球貸し操作ボタン27Eが設けられている。
遊技ボタン27Bを押圧すると、液晶モニター24Gで変動表示されている特別図柄23A,23B,23C以外の画像(例えば、キャラクタ画像)を、遊技者の任意のタイミングで停止させることができる。
また、下皿27の下方に受箱(所謂、ドル箱)を配置して球排出ボタン27Cを押圧操作することで、下皿27に貯留された遊技球を受箱へと排出することができる。さらに、下皿27が遊技球により満杯になった場合には、図示しない警告ランプが点灯すると共に、スピーカ13から警告音声が出力される。
遊技機10の前面のうち向かって右下角部には、操作ノブ28が備えられている。操作ノブ28を操作すると、上皿26に貯留された遊技球が、順次、遊技領域R1の上部に打ち込まれ、それら遊技球が遊技領域R1を流下する。その過程で幾つかの遊技球は、前記した何れかの入賞口14A,14B,15,20,21に入球し、何れの入賞口14A,14B,15,20,21にも入球しなかった遊技球は、アウト口16に入球する。そして、入球した入賞口に応じて、遊技機10の後面に備えた払出装置34から、所定数の遊技球が上皿26に払い出される。
遊技機10の前面側の構成は以上であって、次に後面側の構成について説明する。遊技機10の後面には、図3に示すように木枠38の内側に嵌め込まれた縦長矩形の機構板30が固定されている。機構板30の中央部には、図4に示す遊技板11の後面で塞がれた図示しない矩形開口が形成され、その矩形開口を覆うように、透明な樹脂製カバー(図示せず)が着脱可能に取り付けられている。機構板30の上辺には遊技球を貯留する遊技球タンク33が組み付けられており、機構板30の一方の側辺(遊技機10の後面の向かって右側の側辺)には払出装置34が設けられており、機構板30の下辺部分には払出制御装置35と電源装置36とが並んで設けられている。なお、払出装置34は、遊技球タンク33から遊技球誘導樋37を通じて遊技球を受け取り、払出制御装置35からの指令に応じて所定数の遊技球を上皿26に払い出す。
図4に示すように、遊技板11の後面には、液晶モニター24G(図1参照)を収容したモニターケース50と、液晶モニター24Gを制御して各種画像を表示させる表示制御基板51H及び音声の制御を行う音声制御基板51Jを収容した第1基板ケース51と、サブ制御基板52Hを収容した第2基板ケース52と、遊技機10の全体を制御するメイン制御基板53Hを収容した第3基板ケース53とが固定されている。これら各ケース50,51,52,53のうち、モニターケース50、第1基板ケース51及び第2基板ケース52が前後方向で重なった状態で取り付けられており、その下方に、第3基板ケース53が取り付けられている。これら各ケース50,51,52,53は、何れも透明な樹脂で構成されており、内部を視認可能となっている。また、各ケース50,51,52,53は、機構板30の矩形開口(図示せず)の内側に配置され、樹脂製カバー(図示せず)によって後方から覆われている。そして、液晶モニター24G及び各制御基板51H,52H,53Hとの間が、ケーブル40(図7参照)によって電気的に接続されている。なお、説明の便宜の為、図4ではケーブル40を図示していない。
図5及び図6には、本発明の「第1の電気回路構成部品」に相当するサブ制御基板52Hを収容した第2基板ケース52(本発明の「ケース体」に相当する)が示されている。第2基板ケース52は、前後方向(図5において紙面と直交する方向)に薄くなった扁平構造をなし、内部に収容されたサブ制御基板52Hの形状に対応して、横長矩形状をなしている。
図7に示すように、第2基板ケース52は、サブ制御基板52Hを内部に収容するためにその扁平方向で、本発明に係る「1対のケース構成体」に相当するケース本体60とケースカバー体65とに分割可能となっている。
ケース本体60は略長方形の底壁61の外縁全体から側壁62を起立した構造になっている。ケース本体60のうち側壁62に囲まれた部分には図示しない段差部が形成されており、その段差部に、サブ制御基板52Hの外縁部が載置されている。また、ケース本体60の四隅には螺旋孔(図示せず)が形成されており、サブ制御基板52Hの四隅を貫通したビスを各螺旋孔に螺合することで、サブ制御基板52Hがケース本体60に固定されている。
一方、ケースカバー体65は、底壁61に対向した基板保護壁66の外縁全体から側壁67が底壁61に向かって起立してなり、ケースカバー体65全体がケース本体60側に開放したケース構造になっている。ケースカバー体65のうち横方向(第2基板ケース52の平面形状における長手方向)で対向した1対の側壁67の上端部には、ケース本体60側に延びかつ側方に張り出した固定片68,68がそれぞれ形成され、それら固定片68,68が第1基板ケース51の後面に宛がわれて螺旋止めされている。
また、ケースカバー体65は、その側壁67の一部をケース本体60における側壁62の外面に係止しかつ、側壁67のその他の部分をケース本体60における側壁62に突き合わせた状態でケース本体60と合体している。詳細には、図7に示すように、ケースカバー体65の縦方向で対向した両側壁67のうちケース本体60の側壁62の外側に重なる部分には係合孔69,69が形成され、ケース本体60の縦方向で対向した両側壁62のうち、ケースカバー体65の側壁67と重なる部分には、複数の係合突部63,63が形成されている。なお、図7では係合孔69及び係合部63は、ケースカバー体65の両側壁67及びケース本体60の両側壁62のうち上側のみが図示されているが、下側にも同様に係合孔69及び係合部63が形成されている。そして、ケースカバー体65とケース本体60とを互いに近づけて合体すると、これら係合突部63,63と係合孔69,69とが凹凸係合し、ケースカバー体65とケース本体60とが合体状態に保持される。
図6に示すように第2基板ケース52の外面には、ケース本体60とケースカバー体65との接合部分(側壁62と側壁67との間)に跨って封止シール64が貼付されている。この封止シール64は剥がすと痕跡が残る(例えば、「開封済」という文字が浮き出る)ようになっており、第2基板ケース52を開放(ケース本体60とケースカバー体65とを分解)し、サブ制御基板52Hに対して不正が行われた場合でも、封止シール64を剥がした痕跡から不正行為が行われたか否かを確認することが可能である。
ケースカバー体65のうち、基板保護壁66は、サブ制御基板52Hの回路実装面52J(本発明の「コネクタ固定面」に相当する)に対面すると共に平面形状が底壁61に対応した略長方形をなし、縦方向の両端縁が端段付き状に凹んで底壁61に接近するように屈曲している。そして、基板保護壁66には、縦方向(第2基板ケース52の平面形状における短手方向)の両端縁に沿って複数のコネクタ挿通孔70,70が形成され、これらコネクタ挿通孔70,70から、サブ制御基板52Hの上辺及び下辺に沿って設けられた複数のコネクタCn1,Cn1が第2基板ケース52の外側に突出している(図6参照)。そして、これらコネクタCn1,Cn1に、他の制御基板51H,53Hやその他の電気部品から延びたケーブル40のコネクタCn2(図7参照)が結合されている。
ここで、ケーブル40は、両端部にコネクタCn2,Cn2(図7には一方のコネクタCn2のみが示されている)を備え、それらコネクタCn2,Cn2間を複数本の電線40A,40Aで連結した構造をなしている。なお、ケーブル40は、本実施形態のように各電線40A,40Aが離ればなれになっているものに限定されず、複数の電線40A,40Aを平面状に束ねて帯状にした、所謂、フラットケーブルであってもよい。
ところで、図7に示すように、サブ制御基板52Hの回路実装面52Jのうち、横方向(長手方向)の一端寄り位置には、例えば、メイン制御基板53H(本発明の「第2の電気回路構成部品」に相当する)から延びたケーブル40のコネクタCn2と結合するコネクタCn11が実装されている。コネクタCn11は、サブ制御基板52Hに備えた他のコネクタCn1と同様に、ケーブル40のコネクタCn2を受容可能な容器構造をなしており、内側に複数本のピンPnが起立している。なお、メイン制御基板53Hは、本発明の「第2の電気回路構成部品」に相当し、メイン制御基板53Hから延びたケーブル40のコネクタCn2は、本発明の「第2のコネクタ」に相当し、そのコネクタCn2と結合するコネクタCn11は、本発明の「第1のコネクタ」に相当する。
このコネクタCn11に対応して、第2基板ケース52の基板保護壁66には、コネクタCn11を第2基板ケース52の外部に露出させる為のコネクタ挿通孔71が形成されている。
図12に示すようにコネクタCn11の先端部はコネクタ挿通孔71を貫通して基板保護壁66よりも外側に突出しており、その先端部の周囲を囲むように、コネクタ挿通孔71の開口縁からは、コネクタCn11よりも第2基板ケース52の外側に突出した角筒状の待受筒壁72が形成されている。そして、この待受筒壁72の内側でケーブル40の先端に備えたコネクタCn2がコネクタCn11に結合している(図10参照)。
ところで、第2基板ケース52の外部からケーブル40が引っ張られると、第2基板ケース52内でコネクタCn11,Cn2同士の結合が解除される虞がある。このような事態に備えて、サブ制御基板52H側のコネクタCn11には、コネクタ係止突部91が備えられており、ケーブル40側のコネクタCn2には、コネクタ係止突部91に係止するコネクタ係止爪90が備えられている。
図8に示すようにコネクタ係止突部91は、コネクタCn11の外面に形成された溝形凹部92の内側でややコネクタCn11の先端寄り位置に形成され、コネクタCn11の基端部に向かうに従って外側に迫り出すように突出している。詳細には、図18(A)に示すように、コネクタCn11の基端部に向かうに従ってコネクタCn11の外面から徐々に離れるように傾斜した摺接テーパー面91Aと、コネクタCn11の外面に対して直角でかつコネクタCn11の基端部(サブ制御基板52H)側を向いた係止段差面91Bと、摺接テーパー面91Aと係止段差面91Bとの間を連絡してコネクタCn11の外面に平行な摺接平坦面91Cとを有している。
これに対し、コネクタ係止爪90は、ケーブル40側のコネクタCn2の外面に形成された溝形凹部93の内側に設けられている(図8参照)。詳細には、図18(A)に示すように、コネクタ係止爪90はコネクタCn2の外面から離して配置された係止板90Aと、係止板90Aの基端寄り位置とコネクタCn2の外面との間を連結したヒンジ90Bと、係止板90Aの先端内面からコネクタCn2の外面に向かって突出した係止突部90Cとを備えている。係止突部90Cは、係止板90Aの先端部から基端部に向かうに従って、コネクタCn2の外面側に徐々に迫り出すように突出している。
そして、ケーブル40側のコネクタCn2をサブ制御基板52H側のコネクタCn11に結合する過程においてコネクタ係止爪90は、コネクタ係止突部91を乗り越えるためにコネクタCn2の外面から離れるように弾性変形し(図18(B)参照)、コネクタ係止突部91を乗り越えたときに復元して、係止突部90Cとコネクタ係止突部91とが、コネクタCn11,Cn2の結合解除方向で係止する(図17(B)参照)。これにより、万が一、第2基板ケース52の外側からケーブル40が引っ張られた場合でも、コネクタCn11からのコネクタCn2の抜け外れが禁止され、コネクタCn11,Cn2同士は結合した状態に保持される。
ところで、図5に示すようにコネクタ挿通孔71は縦長矩形状をなしており、コネクタ挿通孔71の内面とコネクタCn11との間には、サブ制御基板52Hに備えた他のコネクタCn1とそれに対応するコネクタ挿通孔70の内面との間の隙間より大きな隙間が開いている。その隙間を塞ぐ為に、コネクタ挿通孔71の内側には、コネクタCn11,Cn2同士が連結した状態で、本発明に係る閉塞部材80が嵌合されている(図12参照)。
図8には閉塞部材80の全体が示されている。同図に示すように閉塞部材80は、コネクタ挿通孔71を塞ぐ天井壁81と、天井壁81から第2基板ケース52のうちコネクタ挿通孔71に向かって突出した突出壁82とを一体に備えている。
天井壁81は、コネクタ挿通孔71の平面形状より一回り大きな矩形状をなしており、コネクタ挿通孔71の全体を覆っている(図8及び図9参照)。詳細には、図12に示すように天井壁81のうち突出壁82の外側に張り出した部分は待受筒壁72の端面に当接しており、突出壁82で囲まれた内側部分はケーブル40のコネクタCn2の後端面に当接して、コネクタCn2とコネクタCn11との結合が外れるのを規制している。即ち、突出壁82の挿入方向の長さは、コネクタCn2が天井壁81に当接可能な長さとなっている。また、天井壁81のうち突出壁82の内側部分には、ケーブル40を通すためのケーブル貫通孔83が形成されている。図8に示すように、ケーブル貫通孔83は、ケーブル40を構成する電線40A,40A毎に独立して設けられており、本実施形態では、例えば、3つのケーブル貫通孔83が天井壁81の長手方向に並んで形成されている。また、各ケーブル貫通孔83の内径は、各電線40Aの外径よりも大きくなっており、ケーブル貫通孔83の内面全周と各電線40Aとの間には隙間が設けられている。このようにすることで、ケーブル40に対して閉塞部材80を移動させる際の、各電線40A,40Aとケーブル貫通孔83,83の内面との摩擦が軽減され、閉塞部材80をケーブル40に対してスムーズに移動させることが可能になる。なお、ケーブル貫通孔83の内面と各電線40Aとの間の隙間はコネクタCn2の後端面で閉塞されており、この隙間からの異物の進入を防止することができる。
閉塞部材80の突出壁82は、コネクタ挿通孔71の平面形状に対応して矩形筒構造をなしており、コネクタ挿通孔71への挿入方向の前方が開放している(図12及び図13参照)。突出壁82は、待受筒壁72及びコネクタ挿通孔71の内側に嵌合すると共に、サブ制御基板52Hの回路実装面52Jの近傍まで延びて、互いに結合したコネクタCn11,Cn2の側方を包囲している。
突出壁82には、閉塞部材80をコネクタ挿通孔71の内側に嵌め殺し状態に嵌合させるために、1対の閉塞係止爪84,84が備えられている。閉塞係止爪84は、閉塞部材80の短手方向で対向した両側壁82A,82A(図8参照。図8には一方の側壁82Aのみが示されている)にそれぞれ形成されている。詳細には、各閉塞係止爪84,84は、両側壁82A,82Aのほぼ中央部を、コネクタ挿通孔71への挿入方向の前方に向かって片持ち梁状に切り離して可撓片84Bを形成し、その可撓片84Bの先端部から外側に係止突部84Aを突出形成した構造になっている。
そして、閉塞部材80がコネクタ挿通孔71の内側に嵌合した状態で、各閉塞係止爪84,84の各係止突部84A,84Aが、第2基板ケース52の内側でコネクタ挿通孔71の縁部に係止することで、閉塞部材80が第2基板ケース52の外側から抜き取り不可能となっている。即ち、コネクタ挿通孔71の内側に嵌合された閉塞部材80が嵌め殺し状態となっている(図11〜図13参照)。なお、閉塞部材80は、透明な樹脂部材で構成されている。
ここで、本実施形態では、コネクタ係止爪90の係止突部90Cがコネクタ係止突部91を乗り越えていない状態(図17(A)及び図18の状態)では、ケーブル40側のコネクCn2が待受筒壁72の端面より外側に突出し、コネクタ係止爪90の係止突部90Cがコネクタ係止突部91を乗り越えた(図17(B)の状態)ことを条件にして、コネクタCn2の全体が待受筒壁72の内側に受容されるように構成されている。即ち、コネクタCn11,Cn2同士の結合が不完全で、コネクタ係止爪90とコネクタ係止突部91とが係止していない状態では、閉塞部材80の天井壁81がコネクタCn2の後端面に干渉して、コネクタ挿通孔71に対して閉塞部材80を嵌め殺し状態に嵌合することが不可能であり、コネクタCn11,Cn2同士が完全に結合してコネクタ係止爪90とコネクタ係止突部91とが係止したことを条件にして、閉塞部材80をコネクタ挿通孔71に対して嵌め殺し状態に嵌合可能になっている。これにより、コネクタCn11,Cn2の結合が不完全なままコネクタ挿通孔71が嵌め殺し状態に閉塞されるという作業ミスを防止することができる。
さらに、閉塞部材80のうち突出壁82の両側壁82A,82Aは、コネクタ係止爪90がコネクタ係止突部91を乗り越えて係止する際のコネクタ係止爪90の先端部の可動範囲に配置されており(図12参照)、閉塞部材80がコネクタ挿通孔71に嵌合すると、コネクタ係止爪90のコネクタ係止突部91に対する係止解除方向への移動が禁止される。即ち、コネクタCn11,Cn2同士の結合は、コネクタ係止突部91に係止したコネクタ係止爪90と、そのコネクタ係止爪90の係止解除を禁止する突出壁82とにより二重にロックされ、コネクタCn11,Cn2同士の結合をより強固に保持することができる。なお、突出壁82の両側壁82A,82Aは、本発明の「移動規制壁」に相当する。
さて、本実施形態の閉塞部材80は、両端部にコネクタCn2,Cn2を備えた既存のケーブル40に対して後から容易に取り付けることが可能な構造となっている。即ち、図14(A)から同図(B)への変化に示すように、閉塞部材80は、天井壁81に形成された3つのケーブル貫通孔83,83の中心を通る分割面で閉塞部材80を分割してなる1対の閉塞部材構成体85,85から構成され、これら閉塞部材構成体85,85をケーブル40の側方から近づけて、ケーブル40を側方から挟んだ状態で合体させることで、閉塞部材80をコネクタCn2,Cn2付きのケーブル40の途中位置に取り付けることが可能となっている。
各閉塞部材構成体85,85には、それぞれ合体係止突片86(本発明の「溝壁係止部」に相当する)と合体係止可撓片87(本発明の「溝壁係止片」に相当する)とが1つずつ備えられており、それらの係止により閉塞部材構成体85,85同士が合体状態に保持されている。
即ち、突出壁82を前記分割面で2等分してなる門形壁85A(本発明の「溝壁」に相当する)のうち、合体方向と直交した方向で対向した対向壁85B,85Bの一方には、合体係止突片86が形成され、他方には合体係止可撓片87が形成されている。これら合体係止突片86と合体係止可撓片87は、共に分割面より相手側の閉塞部材構成体85に突出した片持ち梁状をなしている。
合体係止突片86の外面には、先端部から基端部に向かうに従って外側に迫り出した横長の係合突部86Aが突出形成されており、合体係止可撓片87には、その係合突部86Aを受容する横長の係合孔87Aが形成されている。また、対向壁85Bのうち合体係止可撓片87を挟んだ両側にはスリット87B,87Bが形成され、このスリット87B,87Bによって合体係止可撓片87が合体係止突片86に比べて弾性変形し易くなっている(図16参照)。
そして、閉塞部材構成体85,85を合体させる過程で、各閉塞部材構成体85,85に備えた合体係止可撓片87,87が、相手側の閉塞部材構成体85,85に備えた合体係止突片86,86の外側に進入して外側に弾性変形し、その合体係止突片86,86を乗り越えて、係合突部86Aと係合孔87Aとが凹凸係合する。これにより閉塞部材構成体85,85が合体状態に固定され、閉塞部材80が構成される。なお、閉塞部材構成体85,85は、同一形状の透樹脂成形品であり、共通の金型で製造することができる。
ここで、閉塞部材80がコネクタ挿通孔71に嵌め殺し状態に嵌合されたときに、合体係止可撓片87と合体係止突片86との係止部分は、待受筒壁72の内側に配置され、第2基板ケース52の外部から操作不能となっている。これにより、閉塞部材80が閉塞部材構成体85,85に分解してコネクタ挿通孔71から外れることを防止することができる。また、合体係止可撓片87の外側には、待受筒壁72及びコネクタ挿通孔71の内面が当接或いは近接配置され(図11参照)、突出壁82の外側への合体係止可撓片87の変形が禁止されている。つまり、閉塞部材構成体85,85の合体状態が合体係止可撓片87と合体係止突片86との間の係止と、突出壁82とにより二重にロックされ、1対の閉塞部材構成体85,85の合体状態をより強固に保持することができる。
本実施形態の遊技機10の構成は以上であって、以下、本実施形態の作用及び効果を説明する。第2基板ケース52に収容されたサブ制御基板52HのコネクタCn11に、メイン制御基板53Hから延びたケーブル40のコネクタCn2を結合する場合には、ケーブル40側のコネクタCn2を第2基板ケース52の後面側から近づけてコネクタ挿通孔71から第2基板ケース52内に挿入する。そして、図17(A)から同図(B)への変化に示すように、コネクタCn2をコネクタCn11の奥部に向けて押し付けて結合を深める。
コネクタCn11,Cn2同士が結合する過程で、コネクタCn2に備えたコネクタ係止爪90はコネクタ係止突部91を乗り越える。即ち、図18(A)から同図(B)への変化に示すように、コネクタ係止爪90に備えた係止突部90Cが、コネクタ係止突部91の摺接テーパー面91Aに摺接し、ヒンジ90Bを中心にしてコネクタ係止爪90の先端側が徐々にコネクタCn2の外面から離れるように弾性変形する。そして、コネクタCn11,Cn2同士の結合が深まって係止突部90Cがコネクタ係止突部91を乗り越えると、コネクタ係止爪90はコネクタCn2側に変形して復元し、コネクタ係止爪90とコネクタ係止突部91とが係止状態になる。これにより、ケーブル40が第2基板ケース52の外部から引っ張られた場合には、係止突部90Cがコネクタ係止突部91の係止段差面91Bに当接して、コネクタCn11,Cn2同士を結合状態に保持することが可能となる。
ケーブル40に対して閉塞部材80を取り付ける場合には以下のようである。即ち、図14(A)から同図(B)への変化に示すように、閉塞部材80は1対の閉塞部材構成体85,85に分割しておき、それら閉塞部材構成体85,85をケーブル40の側方から互いに近づけて、ケーブル40の各電線40A,40Aがケーブル貫通孔83,83を貫通した状態にして合体させる。
閉塞部材構成体85,85を合体させる過程で、各閉塞部材構成体85,85に備えた合体係止可撓片87,87は合体係止突片86,86の外側に進入し、合体係止可撓片87の先端が係合突部86Aに乗り上げて対向壁85Bの外側に弾性変形する。そして、合体係止可撓片87の先端が係合突部86Aを通過すると、合体係止可撓片87が復元して係合孔87Aと係合突部86Aとが凹凸係合し、合体係止突片86と合体係止可撓片87とが互いに係止される。これにより、閉塞部材80が構成されると共にその閉塞部材80がケーブル40の途中位置に取り付けられる。
ケーブル40に取り付けられた閉塞部材80をコネクタ挿通孔71の内側に嵌合させる場合は、以下のようである。即ち、閉塞部材80をケーブル40に対して移動させて突出壁82を第2基板ケース52の外面に突出した待受筒壁72の内側に挿入し、奥へ押し込む。
突出壁82が待受筒壁72の内側を移動する間、突出壁82に備えた閉塞係止爪84,84は待受筒壁72の内面に摺接すると共に待受筒壁72の内面に押されて内側に窄小変形する。そして、閉塞部材80の天井壁81が待受筒壁72の端面に突き当たるのとほぼ同時に、閉塞係止爪84,84の先端に備えた係止突部84A,84Aがコネクタ挿通孔71を通過し、両閉塞係止爪84,84が外側に拡開する。これにより、係止突部84A,84Aが第2基板ケース52の内側でコネクタ挿通孔71の縁部(基板保護壁66の内面)に係止される。
即ち、閉塞部材80は、コネクタ挿通孔71を閉塞すると共にコネクタ挿通孔71の内側に嵌め殺し状態に嵌合され、第2基板ケース52の外部からの操作では抜き取ることが不可能となる。これにより、コネクタ挿通孔71の内面とコネクタCn11との間の隙間を介した不正行為を確実に防止することができる。
また、閉塞部材80が嵌め殺し状態に嵌合した状態で、閉塞部材80の天井壁81がケーブル40側のコネクタCn2の後端面に当接しているので、コネクタCn11、Cn2同士の結合を、天井壁81によってもロックすることができ、また、コネクタCn2のがたつきを押さえることができる。これにより、コネクタCn11、コネクタCn2同士の結合をより強固に保つことができる。
上述の如くメイン制御基板53Hから延びたケーブル40とコネクタ結合されたサブ制御基板52Hを正規に交換する場合は、以下のようである。即ち、第2基板ケース52に貼付された封止シール64を剥がしてケース本体60とケースカバー体65とに分解し、ケースカバー体65を、ケース本体60から引き離すようにケーブル貫通孔83の軸方向に移動させて、サブ制御基板52Hを露出させる。
このとき、閉塞部材80はケースカバー体65と共に移動する。ケースカバー体65を移動させる際には、ケーブル40の各電線40A,40Aをケーブル貫通孔83,83に貫通させたまま、閉塞部材80をケーブル40に対して移動させることになるが、ケーブル貫通孔83と各電線40A,40Aとは遊嵌しているので、ケーブル貫通孔83の内面とケーブル40(各電線40A,40A)の外面との摩擦を無くす或いは軽減することができ、閉塞部材80を取り付けたままでケーブル40に対してケースカバー体65をスムーズに移動させることができる。
また、第2基板ケース52を分解すると、閉塞部材80をコネクタ挿通孔71から取り外すことが可能となる。即ち、ケースカバー体65(基板保護壁66)の内面に突出した閉塞係止爪84,84の先端部を摘んで窄小変形させて、係止突部84A,84Aによる係止を解除し、その状態で閉塞部材80の天井壁81を摘んで引き抜くか、ケースカバー体65の内面側から押し出せば、コネクタ挿通孔71から閉塞部材80を取り外すことができる。
サブ制御基板52Hを露出させたら、ケーブル40側のコネクタCn2のコネクタ係止爪90を操作して、コネクタ係止爪90とコネクタ係止突部91との係止状態を解除する。即ち、係止板90Aのうち、ヒンジ90Bより基端側の解除操作部90Dを内側に押圧して、ヒンジ90Bより先端側をコネクタCn11の外側に移動させる。この係止解除状態で、コネクタCn2を摘んでコネクタCn11から引き抜く。サブ制御基板52Hに接続されたその他全てのケーブル40の接続を解除してサブ制御基板52Hを交換したら、各ケーブル40とサブ制御基板52Hとを再接続する。そして、ケースカバー体65をケース本体60の後方から近づけてそれらを合体し、最後に新しい封止シール64を貼り付ければ、サブ制御基板52Hの交換作業は終了である。
なお、第2基板ケース52は、それらケース本体60とケースカバー体65とを合体させて封止シール64により封止されており、封止シール60を剥がさなければ分解できないようになっている。つまりは、第2基板ケース52を分解すればその痕跡(封止シール64が剥がされた跡や破壊された跡)が残るようになっている。サブ制御基板52Hは、このように構成された第2基板ケース52に封入され、封止シール64により封止された状態では、第2基板ケース52と閉塞部材80のうち少なくとも一方を破壊しなければ閉塞部材80の嵌合の解除ができない(或いは困難な)構成となっている。また、第2基板ケース52がサブ制御基板52Hを収容して封止される前の状態(第2基板ケース52が開放している状態)のときは、閉塞部材80は第2基板ケース52の内側から嵌合を解除できる。
このように、本実施形態の遊技機10によれば、閉塞部材80はケーブル貫通孔83,83を横切る分割面で1対の閉塞部材構成体85,85に分割可能となっているので、それら1対の閉塞部材構成体85,85をケーブル40に側方から近づけて合体させることで、閉塞部材80をケーブル40の途中位置に取り付けることができる。これにより、両端部にコネクタCn2,Cn2を備えたケーブル40への閉塞部材80の後付けを従来より容易に行うことが可能となる。また、1対の閉塞部材構成体85,85を合体状態に保持する合体係止突片86と合体係止可撓片87とが、閉塞部材80をコネクタ挿通孔71に嵌合した状態で、第2基板ケース52によって外部から操作不能に覆われているので、第2基板ケース52の外部からの操作で閉塞部材80を分解してコネクタ挿通孔71から取り外すことが不可能となり、コネクタ挿通孔71を介した不正行為を確実に防ぐことができる。
また、1対の閉塞部材構成体85,85を合体させた閉塞部材85をコネクタ挿通孔71に嵌め殺し状態に嵌合すると、待受筒壁72が、閉塞部材80の突出壁82の外側に嵌合して、突出壁82の側方への合体係止可撓片87の移動が規制される。即ち、1対の閉塞部材構成体85,85の合体状態が、合体係止突片86と合体係止可撓片87との係止及び、待受筒壁72による合体係止可撓片87の係止解除方向への移動規制により二重にロックされ、1対の閉塞部材構成体85,85の合体状態をより強固に保持することができる。また、コネクタ挿通孔71の開口縁に待受筒壁72を設けたことで、コネクタ挿通孔71の変形による閉塞部材80の離脱を防止することができ、さらに、待受筒壁72の内側に閉塞部材80の突出壁82を嵌合させたので、閉塞部材80がぐらつくことが無くコネクタ挿通孔71に対する嵌合状態が安定する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態は、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、コイン遊技機やスロットマシン等に備えてもよい。
(2)前記実施形態では、ケース本体60とケースカバー体65とに跨って封止シール64を貼付することにより、第2基板ケース52の開放の痕跡が残るように構成していたが以下のような構成としてもよい。
即ち、図19に示すように、ケース本体60とケースカバー体65とに、それらが合体したときに重なり合う合体封止部95,95(本発明の「ケース開放確認部材」に相当する)を一体形成すると共に、重なり合った合体封止部95,95を貫通して抜け止めされる封止部材96(かしめピン)とを設け、それら合体封止部95,95の何れか一方を破断することで、ケース本体60とケースカバー体65とに分解可能な構成としてもよい。これにより、第2基板ケース52が開放されてサブ制御基板52Hに対して不正行為が行われたとしても、合体封止部95が破断されたという痕跡が残るため、不正行為が行われたか否かを確認することが可能である。
(3)図20(A)に示すように待受筒壁72は、コネクタ挿通孔71の開口縁から第2基板ケース52の内側に向かって突出していてもよい。また、図20(B)に示すように、待受筒壁を設けなくてもよい。なお、待受筒壁を設けなかった場合には、閉塞係止爪84,84の係止突部84A,84Aを、突出壁82の基端側(天井壁81側)位置に配置して、天井壁81と係止突部84A,84Aとの間で第2基板ケース52の基板保護壁66を挟むようにして係止させればよい。
(4)本実施形態では、ケーブル40を構成する複数の電線40A,40A毎にケーブル貫通孔83,83が独立して設けられていたが、複数の電線40A,40Aの全部が貫通可能なケーブル貫通孔83を1つだけ設けてもよい。
(5)第2基板ケース52は、ケース本体60とケースカバー体65の2部品で構成されていなくてもよく、サブ制御基板52Hの回路実装面52Jを覆うケースカバー体65のみで構成してもよい。
(6)閉塞部材80は、1対の閉塞部材構成体85,85の一側辺同士を連結したヒンジを中心に開閉して、ケーブル40を側方から挟持する構造としてもよい。
(7)ケーブル40側のコネクタCn2のコネクタ係止突部91を設け、サブ制御基板52H側のコネクタCn11にコネクタ係止爪90を設けてもよい。
(8)本実施形態では、サブ制御基板52Hに備えたコネクタCn11及びサブ制御基板52Hを収容した第2基板ケース52に本発明の構成を適用していたが、サブ制御基板52H以外の他の制御基板51H,53Hや液晶モニター24Gに備えたコネクタと、それら収容したケース50,51,53に本発明の構成を適用してもよい。
(9)閉塞係止爪は、図21に示すように、突出壁82から側方に張り出した天井壁81の縁部から垂下させて設けた閉塞係止爪84Gであってもよい。第2基板ケース52のコネクタ挿通孔71から側方に離れた位置に閉塞係止孔84Hを設けておき、閉塞係止爪84Gを閉塞係止孔84Hの奥部に係止してコネクタ挿通孔71を閉塞してもよい。これにより、閉塞係止爪84HとコネクタCn11、コネクタCn2との接触による破損を防止できる。
(10)閉塞部材80のうちコネクタCn2に当接する面と、コネクタCn2のうち天井壁81と当接する面とに雌雄一対からなる結合部をそれぞれ設けてもよい。閉塞部材80と結合したコネクタCn11、コネクタCn2とを固定することで第2基板ケース52の封止をより強固にすることができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図 遊技機の斜視図 遊技機の背面図 遊技板の背面図 第2基板ケースの平面図 第2基板ケースの斜視図 第2基板ケース及びサブ制御基板の斜視図 コネクタ、閉塞部材及びコネクタ挿通孔の近傍部分における第2基板ケースの斜視図 コネクタ挿通孔の近傍部分における第2基板ケースの部分拡大斜視図 コネクタ同士が結合した状態のサブ制御基板の部分拡大斜視図 コネクタ挿通孔の近傍部分における第2基板ケースの部分拡大断面図 コネクタ挿通孔の近傍部分における第2基板ケースの部分拡大断面図 ケースカバー体の内面側の部分拡大斜視図 (A)閉塞部材の分解斜視図、(B)閉塞部材の斜視図 (A)閉塞部材構成体の外側面図、(B)閉塞部材構成体の内側面図 閉塞部材構成体の側面図 (A)コネクタが結合する前の第2基板ケースの部分拡大断面図、(B)コネクタが結合した後の第2基板ケースの部分拡大断面図 コネクタ係止爪とコネクタ係止突部の部分拡大側面図 変形例に係る第2基板ケースの部分拡大断面図 変形例に係る第2基板ケースの部分拡大断面図 変形例に係る第2基板ケースの部分拡大断面図
符号の説明
10 遊技機
40 ケーブル
52 第2基板ケース(ケース体)
52H サブ制御基板(第1の電気回路構成部品)
52J 回路実装面(コネクタ固定面)
53H メイン制御基板(第2の電気回路構成部品)
60 ケース本体(ケース構成体)
64 封止シール
65 ケースカバー体(ケース構成体)
71 コネクタ挿通孔
72 待受筒壁
80 閉塞部材
81 天井壁
82 突出壁
82A,82A 側壁(移動規制壁)
83 ケーブル貫通孔
84,84G 閉塞係止爪
84H 閉塞係止孔
85 門形壁(溝壁)
86 合体係止突片(溝壁係止部、合体保持機構)
87 合体係止可撓片(溝壁係止片、合体保持機構)
90 コネクタ係止爪
90D 解除操作部
95 合体封止部(ケース開放確認部材)
Cn11 コネクタ(第1のコネクタ)
Cn2 コネクタ(第2のコネクタ)

Claims (12)

  1. 第1の電気回路構成部品を封入したケース体にコネクタ挿通孔が貫通形成され、そのコネクタ挿通孔の奥部で前記第1の電気回路構成部品に固定された第1のコネクタと、第2の電気回路構成部品から延びたケーブルの先端に備えられた第2のコネクタとが結合されると共に、
    前記ケーブルが貫通したケーブル貫通孔を有した閉塞部材が前記ケース体に嵌合されて前記コネクタ挿通孔を閉塞しかつ、嵌合後、前記ケース体の外側から前記閉塞部材の嵌合状態の解除が不能となる遊技機において、
    前記閉塞部材を、前記ケーブル貫通孔を横切る分割面で1対の閉塞部材構成体に分割しかつそれら1対の閉塞部材構成体を前記ケーブルに側方から近づけて合体可能とし、
    前記1対の閉塞部材構成体を合体した状態に保持するための合体保持機構を、前記閉塞部材のうち前記ケース体によって外部から操作不能に覆われる位置に配置したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記閉塞部材は、前記コネクタ挿通孔を閉塞する天井壁と、前記天井壁から前記ケース体に向かって突出した突出壁を備え、
    前記各閉塞部材構成体には、前記突出壁を縦割りにした溝壁が備えられ、
    前記合体保持機構は、一方の前記閉塞部材構成体の前記溝壁に形成された溝壁係止部と、他方の前記閉塞部材構成体の前記溝壁から突出し、弾性変形をして前記溝壁係止部に係止する溝壁係止片とからなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記溝壁係止片は、前記突出壁から側方に移動して前記溝壁係止部を乗り越えるように構成され、
    前記コネクタ挿通孔の開口縁から前記ケース体の内側又は外側に突出形成され、前記突出壁の外側に嵌合されると共に、前記突出壁の外側への前記溝壁係止片の移動を規制する待受筒壁を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1及び第2のコネクタの一方のコネクタには、それらコネクタ同士の結合過程で弾性変形をして他方のコネクタに係止するコネクタ係止爪が備えられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記閉塞部材には、その閉塞部材を前記ケース体に嵌合する過程で弾性変形をして前記ケース体に係止する閉塞係止爪が備えられ、
    前記第1及び第2のコネクタが結合途中の状態では、前記閉塞部材が前記第2のコネクタに干渉して前記閉塞係止爪の前記ケース体への係止が禁止され、
    前記第1及び第2のコネクタが完全に結合して前記コネクタ係止爪が前記他方のコネクタに係止したことを条件に、前記閉塞係止爪の前記ケース体への係止が可能になることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記閉塞係止爪は前記突出壁の側方に離して設けられ、
    前記ケース体のうち前記コネクタ挿通孔の側方に離して閉塞係止孔を形成し前記閉塞係止爪を前記閉塞係止孔の奥部に係止させたことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記コネクタ係止爪には、そのコネクタ係止爪を操作して前記他方のコネクタとの係止を解除するための解除操作部が備えられ、
    前記ケース体は、1対のケース構成体を合体してなり、前記第1の電気回路構成部品のうち前記第1のコネクタが固定されたコネクタ固定面から前記ケーブル貫通孔の軸方向に一方の前記ケース構成体を移動して前記1対のケース構成体を分割可能としたことを特徴とする請求項4乃至6に記載の遊技機。
  8. 前記ケーブル貫通孔の内面全周と前記ケーブルとの間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1乃至7に記載の遊技機。
  9. 前記ケース構成体同士の接合部分に跨って貼付され、剥がすと痕跡が残る封止シールを備えたことを特徴とする請求項7乃至8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記ケース構成体同士を結合すると共に前記ケース体の外部からの操作により破断可能に構成されたケース開放確認部材を備えたことを特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載の遊技機。
  11. 前記閉塞部材には、前記コネクタ係止爪の可動範囲に配置され、前記コネクタ係止爪の係止解除方向への移動を規制する移動規制壁を備えたことを特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載の遊技機。
  12. 前記閉塞部材及び前記ケースを、透明な部材で構成したことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機。
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