JP6103836B2 - フラットケーブルとスライダとの組み付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フラットケーブルと該フラットケーブルを接続用のコネクタに挿入させる際のガイド部材(スライダ)とを組み付けるための組み付け構造に関する。
従来から、各種の電子機器や電気機器における配線スペースの低減や配線経路の自由度の向上を図るため、接続用の配線として、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)やフレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)などの平板状可撓性ケーブル(以下、フラットケーブルという。)が広く用いられている。FPCは、フレキシブル基板上に形成された電気回路を外部の電気回路と接続するために、基板縁に箔状の複数本の導体からなる端末部が形成されている。また、FFCは、配列された箔状の複数本の導体を絶縁フィルムで挟んで、両端に他の電気回路と接続するための端末部を有して形成されている。これらのフラットケーブルは、通常、着脱式のコネクタを介して他の電気回路に接続される。
フラットケーブルの端末部は、剛性が低く、コネクタに挿入する際の挿入抵抗によって変形したり、挿入不足が生じたりする問題がある。そこで、フラットケーブルの端末部に剛性を有する端末接続具を組み付け、組み付けた端末接続具を介してコネクタに挿入する接続形態が採られている(特許文献1参照)。なお、コネクタには、他の電気回路との接続用端子が内設されており、端末接続具をコネクタに挿入することで、コネクタの端子とフラットケーブルの端末部(導体)が接触し、これらの端子と端末部(導体)が電気的に接続される。
特許文献1には、フラットケーブルの端末部が載置される載置面を有するガイド部材(以下、スライダという。)と、前記載置面に載置されたフラットケーブルの端末部を該載置面に押圧するカバーを備えた端末接続具の構成が開示されている。なお、スライダは、フラットケーブルをコネクタへ挿入する際にフラットケーブルをガイドし、挿入されたフラットケーブルをコネクタへ接続させるためのインターフェース部材である。この場合、スライダは、載置面の両端面に連続する側面に突起が形成された構成となっている。一方、カバーは、フラットケーブルの端末部の幅方向に延在する長手部材と、かかる長手部材の両端からスライダの側面に沿って垂設され、側面の突起に係止可能な開口が形成された係合部材とを有する構成となっている。かかる端末接続具をフラットケーブルの端末部に組み付ける場合には、スライダの載置面に載置した端末部にカバーの長手部材を位置付け、カバーの係合部材をスライダの側面に沿って押し下げることで、係合部材の開口をスライダ側面の突起に係合させる。このように、端末部を挟み込んだ状態でスライダとカバーが組み付けられ、これらスライダ及びカバーからなる端末接続具とフラットケーブルが組み付けられる構成となっている。これにより、フラットケーブルは、端末部に組み付けられた端末接続具(スライダ及びカバー)をコネクタに挿入することで、該コネクタと電気的に接続される。
特開2010−3443号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、端末接続具がスライダとカバーからなり、これらがフラットケーブルに組み付けられる構成となっている。したがって、フラットケーブルと端末接続具の組み付けにあたっては、フラットケーブル、スライダ及びカバーを相互に組み付ける必要があり、その作業に手間がかかるという課題がある。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、フラットケーブルと端末接続具との組み付け作業負荷の軽減化を図ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、導体と導体を挟む一対の被覆部とを備えたフラットケーブルと、フラットケーブルを接続用のコネクタに挿入させるスライダとの組み付け構造であって、フラットケーブルは、被覆部を貫通させて形成された開口部を備え、スライダは、フラットケーブルの端末部を載置する載置部と、載置部における端末部の載置面よりも突出させて形成され、フラットケーブルを係止する係止部とを備え、係止部は、載置面からスライダの本体側に凹ませて形成された掘り込み部と、掘り込み部の底部から載置面よりも突出させて形成され、可撓性を有するアーム部と、アーム部の突出端から突設され、開口部を係止する返し部とを有して構成され、開口部は、フラットケーブルの幅方向の両端部にそれぞれ設けられ、係止部は、開口部に対応して設けられ、それぞれ、アーム部のフラットケーブルの幅方向の外側に返し部が突出して設けられることを特徴とする。
これによれば、フラットケーブルの開口部をスライダの係止部(具体的には、返し部)と係止させることで、フラットケーブルをスライダと直接かつ容易に組み付けることができる。また、フラットケーブルとスライダを相互に組み付けられた状態から分離させることも可能となる。すなわち、フラットケーブルとスライダを着脱可能に組み付けることができる。
本発明によれば、フラットケーブルと端末接続具との組み付け作業負荷を軽減させることができる。
本発明の一実施形態に係る組み付け構造をフラットケーブル側から示す図である。 本発明の一実施形態に係る組み付け構造をスライダ側から示す図である。 フラットケーブルとスライダを相互に組み付けた状態を示す図である。 相互に組み付けたフラットケーブル及びスライダとコネクタとの組み付けを説明するための斜視図である。 フラットケーブルの構成を上側から示す平面図、及びその一部を拡大して示す図である。 スライダの構成を上側から示す平面図、及びその一部を拡大して示す図である。 図3の矢印A3部分における縦断面を矢印方向から示す図であって、フラットケーブルとスライダを組み付けた状態の上側からの斜視図である。 図3の矢印A3部分における縦断面を矢印方向から示す図であって、スライダ単体の下側からの斜視図である。 図3の矢印A3部分に相当する縦断面を矢印方向から示す図であり、フラットケーブルとスライダを組み付けた状態の上側からの斜視図である。 図3の矢印A3部分に相当する縦断面を矢印方向から示す図であり、スライダ単体の下側からの斜視図である。
以下、本発明のフラットケーブルとスライダとの組み付け構造(以下、単に組み付け構造という。)について、添付図面を参照して説明する。本発明は、導体と前記導体を挟む一対の被覆部とを備えたフラットケーブルと、前記フラットケーブルを接続用のコネクタに挿入させるスライダとを組み付けるための構造である。なお、本発明に係る組み付け構造において、相互に組み付けられるフラットケーブル及びスライダとしては、次のようなものを想定する。フラットケーブルは、各種の電子機器や電気機器における配線スペースの低減や配線経路の自由度の向上を図るために用いられる平板状可撓性ケーブルであって、例えば、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)やフレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)などを想定する。スライダは、フラットケーブルを他の電気回路との接続用のコネクタへ挿入する際にフラットケーブルをガイドし、挿入されたフラットケーブルをコネクタへ接続させるためのインターフェースとなるガイド部材(端末接続具)である。
図1〜図4には、本発明の一実施形態に係る組み付け構造の構成を示す。図1は、組み付け構造をフラットケーブル2側から示す図、図2は、組み付け構造をスライダ4側から示す図、図3は、フラットケーブル2とスライダ4を相互に組み付けた状態を示す図、図4は、相互に組み付けたフラットケーブル2及びスライダ4とコネクタ6との組み付けを説明するための斜視図である。また、図5は、フラットケーブル2の構成を上側から示す平面図、及びその一部を拡大して示す図、図6は、スライダ4の構成を上側から示す平面図、及びその一部を拡大して示す図である。なお、以下の説明においては、フラットケーブル2とスライダ4の組み付け方向(図1に示す矢印Z方向)に対してフラットケーブル2側を上側、スライダ4側を下側という。
図1及び図2に示すように、フラットケーブル2は、複数の導体21とこれら導体21を挟む一対の被覆部22を備えている。導体21は、平角状や箔状の導電材からなり、かかる導電材が平行に複数配列されて1つのフラットケーブル2を構成している。被覆部22は、絶縁材(樹脂製の絶縁フィルム等)からなり、複数の導体21をその長さ方向に亘って帯状に上側及び下側から挟んだ構成となっている。そして、フラットケーブル2は、他の電気回路と接続するための端末部23を有しており、かかる端末部23は、導体21の組み付け方向Zの一方側(図1においては、上側)の被覆部22を切除して導体21の末端部分を外部へ露出させている。また、フラットケーブル2は、幅方向(図1に示す矢印X方向)に対し、複数の導体21の全幅よりも被覆部22の全幅の方が大寸に設定されており、導体21の全幅の両側に被覆部22のみで構成される部分(以下、被覆端部24という。)を有している。この場合、端末部23は、幅方向Xの両端の被覆端部24を切除した構成となっている。したがって、フラットケーブル2は、端末部23がそれ以外の中間部25よりも幅狭に構成されている。
本実施形態において、フラットケーブル2は、スライダ4との組み付け方向Zに沿って被覆部22を貫通させて形成された開口部26を備えている。具体的には、幅方向Xの両端の被覆端部24に、かつ端末部23の近傍へ一対の開口部26(26a,26b)が形成されている。これらの開口部26は、後述する係止部42に係止される。なお、開口部26の構成(形状や大きさ、配置等)は、係止部42を係止させることが可能であれば任意に設定することができる。図1〜図5には、フラットケーブル2の幅方向Xに対して長さ方向(図1に示す矢印Y方向)が長手の矩形状をなす開口部26の構成を一例として示す。なお、長さ方向Yは、フラットケーブル2のコネクタ6への挿入方向(前後方向)に相当する。この場合、開口部26は、長さ方向Yに対して両側の縁部27が幅方向Xに沿って平行をなして対向するように形成されているとともに、幅方向Xに対して両側の縁部28が長さ方向Yに沿って平行をなして対向するように形成されている。
スライダ4は、フラットケーブル2の端末部23を載置する載置部41と、載置部41における端末部23の載置面45よりも突出させて形成され、フラットケーブル2を係止する係止部42とを備えている。この場合、スライダ4は、フラットケーブル2の幅(換言すれば、被覆部22の全幅)に応じた長さを有する構造体となっており、組み付け方向Zの一方側(図1においては、上側)に端末部23を載置する載置部41が形成されている。載置部41には、端末部23の前縁(末端縁)に当接し、かかる端末部23を位置決めする突部43が延設されている。その際、突部43の延設高さは、フラットケーブル2の厚みと略同寸もしくはそれよりも僅かに大寸に設定すればよい。また、載置部41は、その一部を除肉して凹部44を形成することで軽量化が図られているとともに、凹部44以外の平坦部で端末部23を載置する載置面45が形成された構成となっている。なお、凹部44の数や大きさは、載置面45の大きさやスライダ4の強度等を十分に確保することが可能であれば、特に限定されない。図1には、4箇所の凹部44を有する載置部41の構成を一例として示す。なお、スライダ4は、組み付け方向Zに対して載置部41とは反対側にフラットケーブル2と接続させたコネクタ4を係止するためのコネクタ係止部46を備えている。
図7及び図8には、本実施形態に係る係止部42の構成を示す。図7及び図8は、図3の矢印A3部分における縦断面を矢印方向から示す図であり、図7はフラットケーブル2とスライダ4を組み付けた状態の上側からの斜視図、図8はスライダ4単体の下側からの斜視図である。図7及び図8に示すように、係止部42は、載置面45からスライダ4の本体側(つまり、下側)に凹ませて形成された掘り込み部47と、掘り込み部47の底部47bから載置面45よりも突出させて形成され、可撓性を有するアーム部48と、アーム部48の突出端から突設され、開口部26を係止する返し部49とを有して構成される。なお、アーム部48に可撓性を持たせるため、スライダ4もしくは係止部42は、例えば、樹脂等の弾性材で構成することが好ましい。また、本実施形態において、スライダ4には、フラットケーブル2の開口部26(26a,26b)に対応して、幅方向Xの両端に一対の係止部42(42a,42b)が備えられている。この場合、係止部42の構成(形状や大きさ、配置等)は、開口部26に係止することが可能であれば任意に設定することができる。
また、係止部42には、アーム部48に対して返し部49の突設側(別の捉え方をすれば、アーム部48を挟んで掘り込み部47の反対側)に、アーム部48に沿って孔部51が穿孔されている。かかる孔部51は、フラットケーブル2との組み付け方向Zへスライダ4を貫通している。すなわち、アーム部48は、掘り込み部47の底部47bからフラットケーブル2との組み付け方向Zの上側へ向けて、載置部41の載置面45を越えて突出した構成、換言すれば、掘り込み部47の底部47bにおける残肉部分でスライダ4と連続された構成となっている。また、掘り込み部47は、底部47bを有し、載置面45に開口する穴部として構成されている。これにより、アーム部48は、掘り込み部47もしくは孔部51に倒れ込むことで、掘り込み部47側及び孔部51側へ撓み変形可能な構成をなす。この場合、掘り込み部47及び孔部51は、長さ方向Yに対する大きさがアーム部48の幅よりも若干大寸に設定されている。また、アーム部48のスライダ4との連続部分(すなわち、アーム部48の基端部)52となる掘り込み部47の底部47bにおける残肉部分の肉厚、換言すれば、掘り込み部47の深さは、アーム部48の突出長さ(端的には可撓性)に影響を与えるものであり、掘り込み部47側及び孔部51側への十分な可撓性をアーム部48に持たせることが可能な肉厚(深さ)に設定すればよい。なお、本実施形態において、孔部51は、組み付け方向Zへスライダ4を貫通するように穿孔された貫通孔としているが、スライダ4を貫通することなく、底部を有し、載置面45に開口する穴部として構成(掘り込み部47と同様の構成)することも可能である。
本実施形態において、アーム部48は、フラットケーブル2のコネクタ6への挿入方向、つまり、長さ方向Yに対する大きさ(図6に示す距離C6)がフラットケーブル2の開口部26における縁部27の長さ方向Yに対する対向間隔(図5に示す距離B5)と略同一寸法(C6≒B5)に設定されている。したがって、アーム部48を開口部26に挿通させた状態で、係止部42(具体的には、アーム部48)の前後係止面48sを対向する縁部27と干渉させること、換言すれば、縁部27で挟持させることが可能となる。これにより、フラットケーブル2をスライダ4に対して長さ方向Y(フラットケーブル2のコネクタ6への挿入方向)に対して確実に係止し、位置決めすることができる。なお、アーム部48の幅方向Xに対する大きさは、フラットケーブル2の開口部26における縁部28の幅方向Xに対する対向間隔よりも若干小寸に設定すればよい。
返し部49は、アーム部48の突出端から幅方向Xに対して外側(アーム部48に対して孔部51側)へ突出するように設けられている。この場合、返し部49は、幅方向Xに対して外側から内側へ徐々に傾斜する傾斜面(以下、拾い部という。)49aを有し、アーム部48の延出端に向かうに従って先細りとなるように構成されている。これにより、フラットケーブル2とスライダ4を組み付ける際、返し部49の拾い部49aが開口部26に対するガイド部分となり、開口部26を返し部49、さらにはアーム部48へスムーズに挿通させることができる。なお、開口部26が形成される被覆端部24は、被覆部22のみで構成されているため、弾性変形可能となっている。したがって、開口部26を弾性変形により若干拡張させることで、アーム部48の突出端から突出する返し部49であっても拾い部49aをガイドとして開口部28へ挿通することができる。また、本実施形態においては、返し部49を幅方向Xに対して外側へ突出するように設けているが、返し部49の突出方向はこれに限定されない。例えば、本実施形態において、アーム部48は、掘り込み部47に倒れ込むことで、掘り込み部47側へ撓み変形可能な構成となっているとともに、孔部51に倒れ込むことで、孔部51側へも撓み変形可能な構成をなしている。したがって、幅方向Xに対して内側(アーム部48に対して掘り込み部47側)へ突出するように返し部を設けることも可能である。すなわち、アーム部の可撓方向と一致していれば、返し部は任意の方向へ突出させた構成とすることができる。例えば、長さ方向Yに対して前側もしくは後側へ返し部を突出させた構成とすることも想定可能である。
また、返し部49は、フラットケーブル2の肉厚寸法(図7に示す距離T7)の間隔を空けて載置部41(端的には、載置面45)と対向する返し面49bを有している。返し面49bは、アーム部48に挿通された開口部26を係止する。この場合、返し面49bは、その面全体で開口部26を係止可能となるように、上側の被覆部22の被覆端部24の表面(別の捉え方をすれば、縁部28の近傍)と平行をなすように形成されている。これにより、アーム部48を開口部26に挿通させた状態で、返し面49bの全体を被覆端部24の表面と密着させることができ、返し部49で開口部26を確実に係止させることができる。
ここで、フラットケーブル2とスライダ4を組み付けるにあたっては、以下のような手順の一例により、開口部26と係止部42(より具体的には、返し部49)を係止させればよい。
この場合、まず、スライダ4を静置し、かかるスライダ4に対して組み付け方向Z(一例として、垂直方向)へフラットケーブル2を位置付ける。その際、スライダ4の載置部41の載置面45と、フラットケーブル2の端末部23の下側(つまり、端末部23における導体21の被覆側(反露出側))を正対させる(図1に示す状態)。この状態から、開口部26の位置を係止部42、具体的には、返し部49の拾い部49aの位置と合わせつつ、フラットケーブル2を下側(一例として、垂直方向の下方)へ向けて移動させ、開口部26の縁部28(具体的には、幅方向Xに対して外側の縁部28a)を拾い部49aと当接させる。そして、フラットケーブル2に対して下側へ押圧力を加え、開口部26の縁部28aから拾い部49aを介してかかる押圧力を返し部49に作用させ、アーム部48を幅方向Xに対して内側(掘り込み部47側(一例として、図8に示す矢印A8方向))へ撓み変形させる。
このように押圧力を作用させたまま、フラットケーブル2を下側へ移動させることで、拾い部49aに沿って縁部28aを摺動させながら開口部26に返し部49を挿通させる。その際には、押圧力により、開口部26が弾性変形により若干拡張される。そして、端末部23が載置部41の載置面45に当接し、載置された状態となるまで、さらにフラットケーブル2を下側へ移動させる。この状態となるまでフラットケーブル2を移動させると、拾い部49aを介して開口部26の縁部28aから返し部49に作用されていた押圧力が作用されなくなり、アーム部48が幅方向Xに対して外側(孔部51側)へ撓み復帰変形される。なお、この状態においては、アーム部48が開口部26に挿通されているとともに、端末部23の前縁(末端縁)が載置部41の突部43に当接し、フラットケーブル2がスライダ4に対して位置決めされている。
これにより、開口部26が返し部49と係止され、より具体的には、開口部26の縁部28aが返し部49の返し面49bと係止される(図7参照)。すなわち、フラットケーブル2とスライダ4を相互に係止された状態で組み付けることができる(図3に示す状態)。なお、この状態においては、アーム部48の前後係止面48sを開口部26の対向する縁部27と干渉させること、換言すれば、縁部27で挟持させることができる。この結果、フラットケーブル2をスライダ4に対して長さ方向Y(フラットケーブル2のコネクタ6への挿入方向)に対して確実に係止し、位置決めすることができる。また、この状態においては、フラットケーブル2における端末部23の導体21が外部へ露出されているとともに、端末部23の幅方向Xの両端面29が外部へ露出されている。
また、このようにフラットケーブル2をスライダ4が相互に組み付けられた状態において、フラットケーブル2とスライダ4を組み付け方向Zに対して互いに離間させるような力(以下、ロック解除力という。)が作用された場合、例えば、フラットケーブル2を上側(一例として、垂直方向の上方)へ移動させるようなロック解除力が作用された場合、開口部26の縁部28aと返し部49の返し面49bが干渉し、アーム部48を幅方向Xに対して内側(掘り込み部47側(図8に示す矢印A8方向))へ撓み変形させる力が付加される。そして、このままロック解除力を作用させ続けると、開口部26の縁部28aと返し部49の返し面49bとの係止を解除させることが可能となる。したがって、フラットケーブル2とスライダ4を相互に組み付けられた状態から分離させることも可能となる。すなわち、フラットケーブル2とスライダ4を着脱可能に組み付けることができる。
なお、スライダ4と組み付けられたフラットケーブル2は、かかるスライダ4をコネクタ6に挿入することで、コネクタ6と組み付けられる。これにより、フラットケーブル2をコネクタ6を介して他の電気回路と接続させることができる。図4に示すように、コネクタ6は、ハウジング61と、ハウジング61に内設された複数の接続端子からなる端子部62とを備えている。ハウジング61は、例えば、絶縁性を有する樹脂材等で構成されており、挿入されたフラットケーブル2を嵌合させる嵌合部63を有している。嵌合部63には、端子部62を収容する収容溝が長さ方向Yに延在するとともに、幅方向Xに並んで設けられている。また、嵌合部63は、幅方向Xの両端部に挿入されたフラットケーブル2を当接させて位置決めするための一対の壁部64を有している。この場合、幅方向Xに対する一対の壁部64間の距離は、端末部23の両端面29間の距離よりも僅かに大寸に設定されている。また、ハウジング61には、嵌合部63に挿入されて嵌合された(つまり、コネクタ6と接続された)フラットケーブル2の脱落を防止するための係止爪65が設けられている。これにより、フラットケーブル2に組み付けられたスライダ4のコネクタ係止部46に係止爪65を係止させることで、フラットケーブル2をコネクタ6と接続した状態で保持することができる。端子部62は、各接続端子を嵌合部63の収容溝に合わせるとともに、これらの接続端子を外部に臨ませた状態で嵌合部63に収容されている。この場合、端子部62の接続端子数は、フラットケーブル2の端末部23で露出される導体21の数と対応している。
スライダ4と組み付けられたフラットケーブル2をコネクタ6へ接続させるにあたっては、以下のような手順の一例により、端末部23を嵌合部63へ挿入させ、コネクタ係止部46に係止爪65を係止させればよい。
この場合、まず、フラットケーブル2の端末部23に露出させた導体21をコネクタ6の嵌合部63において外部に臨ませた端子部62と接触可能となるように、フラットケーブル2をコネクタ6に対して位置付ける。この状態から、端末部23を嵌合部63に挿入する。その際、端末部23の両端面29を壁部64に当接させつつ、フラットケーブル2をコネクタ6に対して位置決めする。そして、コネクタ係止部46に係止爪65が係止された状態となるまで、端末部23を嵌合部63に挿入する。これにより、端末部23の導体21をコネクタ6の端子部62と接触させることができ、フラットケーブル2とコネクタ6を電気的に接続させることができる。加えて、かかるフラットケーブル2とコネクタ6との電気的な接続状態を、コネクタ係止部46と係止爪65との係止により保持することができる。この結果、フラットケーブル2をコネクタ6を介して他の電気回路と接続させることが可能となる。
このように、本実施形態に係る組み付け構造によれば、開口部26を係止部42(具体的には、返し部49)と係止させるだけで、フラットケーブル2とスライダ4を容易に組み付けることができる。この場合、フラットケーブル2をコネクタ6へ接続させるためのインターフェースとなる端末接続具をスライダ4のみで構成することができる。このため、フラットケーブル2とスライダ4を直接組み付けることができ、例えば、フラットケーブル2をカバー部材等を介してスライダ4と組み付けずに済む。これにより、フラットケーブル2と端末接続具との組み付け作業負荷を軽減させることができる。
なお、本実施形態においては、一対の開口部26(26a,26b)及びこれに対応した一対の係止部42(42a,42b)を長さ方向Yに対してそれぞれ前後にずらして配置している。図1〜図3には、開口部26a及び係止部42aを開口部26b及び係止部42bよりも長さ方向Yに対して端末部23から離隔して配した構成を一例として示している。開口部26及び係止部42をこのように配することで、一方の開口部26aは、一方の係止部42aのみにしか係止させることができず、他方の開口部26bは、他方の係止部42bのみにしか係止させることができない。したがって、フラットケーブル2のスライダ4に対する係止向きを一意に決定することができる。具体的には、載置部41の載置面45に端末部23の下側(つまり、端末部23における導体21の被覆側(反露出側))を正対させた状態(図1に示す状態)でのみ、各開口部26a,26bを各係止部42a,42bに対してそれぞれ係止させることが可能な構成とすることができる。これにより、載置部41に対する端末部23の誤載置、つまりフラットケーブル2のスライダ4に対する組み付けミスを防止している。なお、例えば、一対の開口部及びこれに対応した一対の係止部を幅方向Xに対して非対称に配置する構成とした場合であっても同様の組み付けミス防止効果を得ることができる。また、一方の開口部及び係止部と他方の開口部及び係止部の形状を異なるものとした構成であっても同様の効果を得ることができる。例えば、一方の開口部及び係止部を他方の開口部及び係止部よりも長さ方向Yもしくは幅方向Xに大寸の矩形とすることや、一方を円形、他方を楕円形などとすればよい。
また、本実施形態においては、アーム部48に十分な可撓性を持たせるべく、掘り込み部47(載置部41の穴部)を形成しているが、図9及び図10に示す構成のように、載置部41に対して掘り込み部47(つまり、穴部)を形成することなく、孔部51のみを穿孔してアーム部48を設けた係止部42の構成としてもよい。この場合、アーム部48は、載置面45からフラットケーブル2との組み付け方向Zへ突出する構成となる。なお、図9及び図10は、図3の矢印A3部分に相当する縦断面を矢印方向から示す図であり、図9はフラットケーブル2とスライダ4を組み付けた状態の上側からの斜視図、図10はスライダ4単体の下側からの斜視図である。
2 フラットケーブル
4 スライダ
6 コネクタ
21 導体
22 被覆部
23 端末部
26 開口部
41 載置部
42 係止部
45 載置面
47 掘り込み部
47b 掘り込み部の底部
48 アーム部
49 返し部

Claims (2)

  1. 導体と前記導体を挟む一対の被覆部とを備えたフラットケーブルと、前記フラットケーブルを接続用のコネクタに挿入させるスライダとの組み付け構造であって、
    前記フラットケーブルは、前記被覆部を貫通させて形成された開口部を備え、
    前記スライダは、前記フラットケーブルの端末部を載置する載置部と、前記載置部における前記端末部の載置面よりも突出させて形成され、前記フラットケーブルを係止する係止部とを備え、
    前記係止部は、前記載置面から前記スライダの本体側に凹ませて形成された掘り込み部と、前記掘り込み部の底部から前記載置面よりも突出させて形成され、可撓性を有するアーム部と、前記アーム部の突出端から突設され、前記開口部を係止する返し部とを有して構成され、
    前記開口部は、前記フラットケーブルの幅方向の両端部にそれぞれ設けられ、
    前記係止部は、前記開口部に対応して設けられ、それぞれ、前記アーム部の前記フラットケーブルの幅方向の外側に前記返し部が突出して設けられることを特徴とする組み付け構造。
  2. 前記開口部は、前記フラットケーブルの前記コネクタへの挿入方向に互いの位置をずらして配置されることを特徴とする請求項1に記載の組み付け構造。
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