JP2009160060A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正によりケース体が開封されることを確実に防止することが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のパチンコ遊技機10によれば、カバー体80の係止補助突部87をベース体63の突部挿入孔65に挿入することによりカバー体80及びベース体63の一端部同士が離間することが規制されている。また、係止補助突部87の先端の先端起立壁87Aにより、カバー体80をベース体63に対して起立させ又は斜めにしてからでないと、係止補助突部87が突部挿入孔65から抜けないようになっている。そして、カバー体80及びベース体63の反対側の端部は、封止突部83及びベース側封止部材66で固定されているので、カバー体80をベース体63に対して斜めにすることができず、装置収容ケース62が開封されることを確実に防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、第1及び第2のケース構成体を合体してなる装置収容ケース内の遊技装置が不正に操作されることを防止する遊技機に関する。
図19に示した従来の遊技機の装置収容ケース3では、第1ケース構成体1に形成された複数のフック4を第2ケース構成体2に形成された複数のフック係合部5に係合させるために、それら第1と第2のケース構成体1,2を相対的にスライドさせ、その後、そのスライド方向の一端で第1と第2のケース構成体1,2の端部同士を封止部材6によりスライド不能に固定していた。また、封止部材6は破壊しない限り固定を解除することができないようになっており、不正に装置収容ケース3を開くために封止部材6を破壊すると、その痕跡が残り、これにより、不正の防止が図られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−137497号公報(第10図)
しかしながら、上述した従来の装置収容ケース1は、封止部材6を破壊せずに装置収容ケース3を開くことができた。具体的には、第1と第2のケース構成体1,2の端部が封止部材6によってスライド不能に固定された状態であっても、フック4及びフック係合部5の係合解除方向に大きな力を加えると、第1又は第2のケース構成体1,2が撓んで係合部分がスライドし、係合を解除することができた。そして、封止部材6の固定部分を支点にして、第1ケース構成体1に対して第2ケース構成体2を回動させることで、装置収容ケース3を開くことができた。このため、封止部材6に開封の痕跡を残すことなく、内部の遊技装置(例えば、ROM)に不正が施される事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、不正により装置収容ケースが開封されることを確実に防止することが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、第1と第2のケース構成体を合体してなる装置収容ケースに遊技装置を収容して、第1と第2のケース構成体同士を封止部材にて固定し、その封止部材を破断した場合にのみ第1と第2のケース構成体を分離可能とした遊技機において、第1と第2のケース構成体のうち一方のケース構成体の外面に形成されて、第1と第2のケース構成体同士の接合面と平行な方向に突出した係止補助突部と、他方のケース構成体に設けられて、係止補助突部が挿入された突部挿入孔を有した係止補助壁と、係止補助突部の先端部に形成されて、第1と第2のケース構成体同士の接合面から離れる側に突出した先端起立壁とを設け、一方のケース構成体を他方のケース構成体に対して起立させて又は斜めにして先端起立壁から係止補助突部を突部挿入孔に突入させた場合にのみ係止補助突部を突部挿入孔に挿抜可能とし、装置収容ケースのうち係止補助突部及び係止補助壁が配置された部位と反対側の端部に封止部材を配置したところに特徴を有する。
ここで接合面とは、第1及び第2のケース構成体を分離したときに、両ケース構成体にできる対向した分離面のことである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、第1ケース構成体が一方のケース構成体あって遊技装置を四方から囲む包囲壁を有すると共に、第2ケース構成体が他方のケース構成体であって包囲壁の一端側を閉塞するベース壁を有し、第2ケース構成体には、ベース壁から突出し、第1ケース構成体と第2ケース構成体を重ね合わせたときに包囲壁の内側に位置すると共に、包囲壁の一部に挟んで係止補助壁と対向し、係止補助壁より低い内側対向壁が形成され、それら係止補助壁と内側対向壁との間隔を、先端起立壁を含んだ係止補助突部の先端部の高さより小さくしたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1乃至2の何れかに記載の遊技機において、第1ケース構成体が一方のケース構成体あって遊技装置を四方から囲む包囲壁を有すると共に、第2ケース構成体が他方のケース構成体であって包囲壁の一端側を閉塞するベース壁を有し、第2ケース構成体には、ベース壁から突出し、第1ケース構成体と第2ケース構成体とを重ね合わせたときに包囲壁の外側に位置する外側囲壁が形成され、その外側囲壁の一部を係止補助壁としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機において第1ケース構成体が一方のケース構成体あって遊技装置を四方から囲む包囲壁を有すると共に、第2ケース構成体が他方のケース構成体であって包囲壁の一端側を閉塞するベース壁を有し、第2ケース構成体には、ベース壁から突出し、包囲壁に嵌合される嵌合囲壁が形成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機において、係止補助壁には、係止補助突部のうち突部挿入孔を通過して係止補助壁から突出した先端部を側方から覆う保護突壁が形成され、保護突壁の先端面と係止補助突部の先端面とが面一であるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機において、第1及び第2のケース構成体は、透明部材で構成されたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の遊技機において、係止補助壁のうち突部挿入孔に挿入された係止補助突部が移動を規制される部分の縁部を面取り形状としたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、装置収容ケースを構成する第1及び第2ケース構成体は、一方のケース構成体に形成された係止補助突部を、他方のケース構成体に設けた係止補助壁の突部挿入孔に挿入することで第1及び第2のケース構成体同士が離間することを規制している。また、係止補助突部の先端には先端起立壁が設けられており、一方のケース構成体を他方のケース構成体に対して起立させるか斜めにしてからでないと係止補助突部を突部挿入孔から抜くことができないようになっている。そして、本発明の装置収容ケースでは、封止部材で固定されている部分が、装置収容ケースのうち係止補助突部及び係止補助壁が配置された部位と反対側の端部であるので、一方のケース構成体を他方のケース構成体に対して起立又は斜めにすることができず、装置収容ケースが開封されることを確実に防止することができる。
さらに、係止補助突部を突部挿入孔に挿入した状態では、先端起立壁が係止補助壁に対して対向するので、一方のケース構成体を他方のケース構成体に対して接合面に平行な方向へ移動させても先端起立壁が係止補助壁に干渉するので抜けにくくなる。
[請求項2及び3の発明]
請求項2の発明によれば、包囲壁の内側に内側対向壁を形成したことにより両ケース構成体の隙間から異物を挿入して不正な行為を行うことを防止できる。また、請求項3の発明によれば、包囲壁の外側に外側囲壁を形成したことにより両ケース構成体の隙間から異物を挿入して不正な行為を行うことを防止できる。さらに、請求項2の発明によれば、係止補助壁と内側対向壁との間隔が先端起立壁を含んだ係止補助突部の先端部の高さより小さくなっているので、係止補助突部が間に入り込むことがなく、突部挿入孔に係止補助突部を容易に挿入することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明のように、包囲壁と嵌合囲壁とにより遊技装置を囲めば、両ケース構成体の隙間から異物を挿入して不正な行為を行うことを防止できる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、係止補助壁に形成した保護突壁が突部挿入孔から突出した係止補助突部の先端部を覆うので、係止補助突部を保護することができる。さらに、保護突壁の先端面と係止補助突部の先端面とが面一となっているので、出荷時や輸送時に係止補助突部が破損するのを防止することができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、第1及び第2のケース構成体は、透明部材で構成したので、装置収容ケースの外部から遊技装置を視認可能となる。これにより、内部に収容した遊技装置に異常が発生した場合や、不正な行為がなされた場合等に容易に知ることができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、係止補助壁のうち突部挿入孔に挿入された係止補助突部が移動を規制される部分の破壊を防ぐことができる。具体的には、不正者がドライバーの先端を突部挿入孔と係止補助突部の基端部との間に挿入させ、係止補助突部の先端を支点にしてドライバーを回転させて、係止補助壁を破壊しようとした場合には、ドライバーの先端が面取り部分で滑るので、当該破壊を防ぐことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る第1実施形態を、図1〜図16に基づいて説明する。図2に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、パチンコホールの遊技島に固定した木枠10Xの内側に遊技機本体10Hと前面枠10Zとを回動可能に取り付けてなる。遊技機本体10Hは中枠10Yと機構板40とを前後に重ね合わせて構成されており、中枠10Yと機構板40との間には遊技盤11が備えられている。そして、中枠10Y及び前面枠10Zのうち遊技盤11の前方部分には遊技開口10Vが設けられ遊技盤11に備えた遊技領域R1がパチンコ遊技機10の前方から視認可能になっている。
前面枠10Zの遊技開口10Vにはガラス窓10Wが嵌め込まれている。そのガラス窓10Wの上方には、装飾ランプ35が設けられ、上側の左右両角部にはスピーカ56S,56Sが設けられている。ガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、上皿27Aに備えたボタン29を押すと上皿27Aに収容されている遊技球が下皿27Bへと移動する。また、上皿27Aの両側には、スピーカ56Sが備えられ、下皿27Bの右端部には操作ノブ28が設けられている。そして、操作ノブ28を回動操作すると、上皿27Aに収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
遊技領域R1は、遊技盤11の前面から突出したガイドレール12に囲まれて略円形になっている。その遊技領域R1の右上寄り位置には表示装置13が備えられている。遊技領域R1のうち表示装置13より下方には、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられ、左右両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22,22がそれぞれ設けられている。また、表示装置13の左側には、始動ゲート18と風車19とが上下に並べて設けられている。さらに、風車19の下方には、サイドランプ22と一体に、普通図柄表示部18Hが設けられている。これら各種入賞口14A,14B,15,20,21,表示装置13等の役物以外に、遊技領域R1には、遊技球と当接して流下方向を様々に変化させることが可能な図示しない障害釘が分散配置されている。
次に所要の各部位についてさらに詳説する。始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵したゲートスイッチによって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示部18Hの図柄が変動表示される。
一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。そして、各一般入賞口20,21に入った遊技球は、遊技盤11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技盤11の裏側に回収される。また、これら各一般入賞口20,21の内部には、遊技球の入賞を検出するための一般入賞口スイッチが備えられ、それら各一般入賞口スイッチSW4が遊技球の1球の入賞を検出する度に、所定数(例えば4個)の賞球が上皿27Aに払い出される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、上下方向に並んで配置されている。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技盤11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技盤11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技盤11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド14Sが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、始動入賞口14A,14B内に設けた図示しない始動口センサが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。なお、表示装置13が図柄を変動表示している間に、始動入賞口14A,14Bに入賞した入賞球は、4個まで保留記憶される。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図5参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15Sが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた特定領域センサ(図示しない)が遊技球の入賞を検出すると継続権利が発生して、前述した終了条件(可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか)を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けたカウントセンサが遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
表示装置13は、全体として枠形構造をなし、遊技盤11に形成された表示開口(図示しない)に前面側から宛がわれる表示枠体23と、遊技盤11の後面側に取り付けられる図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)とを組み合わせてなる。液晶モジュールのうち表示枠体23によって取り囲まれた前面部分は、液晶表示部24となっており、遊技者は、表示枠体23を通して液晶表示部24に表示された画像を見ることができる。
液晶表示部24には、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、液晶表示部24に確定表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞したときに当否判定し、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
普通図柄表示部18Hは、始動ゲート18内に設けたゲートスイッチが遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、始動入賞口14Bに設けた可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示部18Hで表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
機構板40には、種々の部品が組み付けられている。具体的には図3に示すように、機構板40の上部には遊技球を貯留する遊技球タンク45が組み付けられ、機構板40の一側方には払出装置46が設けられており、機構板40の下側部分には払出制御装置47と電源装置48とが並んで設けられている。なお、払出制御装置47は、各入賞口14,15,18T,20,21への遊技球の入賞に基づいた後述する主制御装置50からの信号に基づいて、払出装置46及び球貸し装置46Aを駆動して遊技球を上皿27Aに払い出している。また、払出制御装置47の下方には発射制御装置49が備えられており、操作ノブ28の操作量に応じて図示しない発射モータを駆動制御している。そして、機構板40の中央部には矩形開口44が形成され、遊技盤11の後面11Rを露出させている。
図4に示すように、遊技盤11の後面11Rには、表示装置13の他に主制御装置50、サブ制御装置41、音声・図柄制御装置42が取り付けられている。この主制御装置50は、遊技の当否判定を行うと共に、パチンコ遊技機10全体を統括的に制御し、サブ制御装置41は、この主制御装置50から制御信号を受けて、サイドランプ22,22や装飾ランプ35、LED等の発光を制御している。また、音声・図柄制御装置42は、主制御装置50から制御信号を受けて、スピーカ56Sから出力するBGMや演出時の音声データを制御すると共に、表示装置13の液晶表示部24に表示する遊技画像を制御している。なお、矩形開口44には樹脂製カバー44C(図2参照)が取り付けられて、各制御装置50〜52の後方を覆っている。
遊技盤11の後面11Rの上寄り位置には、図4に示すように、液晶モジュールを内部に収容した表示装置13、音声・図柄制御装置42、及びサブ制御装置41が前後に重ねて配置され、その下方には主制御装置50が配置されている。主制御装置50は、遊技盤11から後方に突き出して備えられた装置固定部51を介して遊技盤11に回動可能に取り付けられている。
装置固定部51は、左右方向の端部が後方に突出した箱形状をしており、その突出部分の一方(裏側から見て右側)には上方に開口した軸孔51R(図3参照)が設けられている。また、主制御装置50のうち左右方向の一方側(裏側から見て右側)には、軸孔51Rに回動可能に軸支される回動軸50S(図3参照)が形成されている。回動軸50Sは主制御装置50の端部で側方にオフセットされて上下に延びており、回動軸50Sの上端で連絡されている。回動軸50Sの先端は、装置固定部51の軸孔51R(図3参照)に挿入されており、主制御装置50が装置固定部51に対して(即ち、遊技盤11に対して)回動可能になっている(図5参照)。また、主制御装置50のうち長手方向の他方側からは角筒状の係止突起50Tが突出している。係止突起50Tは、装置固定部51の他方側の突出部分に設けられた固定バー51Kによって係止され、主制御装置50が回動しないように規制している。
図5に示すように、装置固定部51のうち両端の突出部分の間で、主制御装置50と遊技盤11とによって挟まれた部分には、入賞装置52が取り付けられている。入賞装置52には、中継基板52Kと、ソレノイド14S,15Sが備えられている。中継基板52Kは、第1及び第2の始動入賞口14A,14Bの始動口センサ及び大入賞口15の特定領域センサから主制御装置50に送信される信号を中継する。また、ソレノイド14Sは可動翼片14C,14Cを可動させ、ソレノイド15Sは可動扉15Tを可動させる。主制御装置50を回動させて、図5のように入賞装置52を露出させることにより入賞装置52のメンテナンス等が行えるようになっている。
さて、上記した各制御装置41,42,47〜50は、制御基板を透明な樹脂製の基板収容ケースに収容したユニット構造をなしている。各制御装置41,42,47〜50のうち主制御装置50に備えた装置収容ケース62に本発明に係る「装置収容ケース」の構造が適用されている。図6には、主制御装置50の全体が示され、図7には、主制御装置50を構成部品に分解した状態が示されている。
図7に示すように、主制御装置50が有する主制御基板60(本発明の「遊技装置」に相当する)は、例えば横長の長方形状をなし、その四隅には円形の基板貫通孔60Aが貫通形成されている。また、図7において前方(手前側)を向いた主制御基板60の表面には、CPUとRAM及びROMを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン61A、その他のICチップ61B、コンデンサ61C等の電子部品が実装されると共に、他の制御基板との間でハーネスを接続するためのケーブルコネクタ61Dも実装されている。
ワンチップマイコン61Aは、ソケット61Sを介して主制御基板60に実装されている。即ち、ソケット61Sが主制御基板60の表面に半田付けされ、そのソケット61Sにワンチップマイコン61Aが着脱可能に取り付けられている。これにより、複数種類のパチンコ遊技機10の間で主制御基板60の部品を共通化してワンチップマイコン61Aのみを変更することができると共に、不具合発生時やバージョンアップ時にワンチップマイコン61Aを容易に交換することができるようになっている。
また、パチンコ遊技機10の電源を投入すると、ワンチップマイコン61AのCPUは、ROMに記憶された所定の制御プログラムを実行して遊技の当否判定を行っている。具体的には、パチンコ遊技機10の電源を投入すると、CPUが、常時、乱数を生成しており、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球したタイミングで生成された乱数が、予めROMに記憶された複数個の「当たり数値」の何れかと一致した場合に遊技を大当たり状態にする。従って、ワンチップマイコン61Aを交換し、そのワンチップマイコン61AのROMに記憶された「当たり数値」の個数を不正に増やせば、大当たり状態を頻発することになる。そこで、本実施形態では、前述の如く主制御装置50の装置収容ケース62に本発明に係る「装置収容ケース」の構造が適用されている。
装置収容ケース62は、カバー体80(本発明の「第1ケース構成体」に相当する)とべース体63(本発明の「第2ケース構成体」に相当する)とからなる。カバー体80は、図7に示すように、主制御基板60を四方から包囲壁82で囲み、その包囲壁82の一端がカバー壁81で閉塞されている。また、包囲壁82の他端は開放して装置受容口80Aになっており、主制御基板60を受容可能になっている。なお、装置受容口80Aが本発明の「接合面」に相当する。
カバー壁81は、平面形状が略長方形をなし、短手方向の両端部に向かって段付き状に徐々に装置受容口80Aに接近するように屈曲している。そして、カバー壁81には、長辺側の両端縁に沿って複数のハーネス接続孔82Aが形成され、これらハーネス接続孔82Aを通して図示しないハーネスの端末に備えたコネクタが、主制御基板60のケーブルコネクタ61Dに接続される。また、カバー壁81の外面には、ラベルシールを貼るための凹部81M及びL字形突条81Lが形成されると共に、長手方向の一端寄り位置には封止ピン収容凹部81Pが形成されている。封止ピン収容凹部81Pには後述する封止ピン64Pの予備が収納されている。
また、カバー体80の内部のうちカバー壁81の4つの角部には、主制御基板60を固定するための図示しない基板固定柱が設けられている。基板固定柱は、先端を主制御基板60の基板貫通孔60Aに挿入しビス留めされることにより主制御基板60をカバー体80に固定している。
包囲壁82のベース体63側の端部のうち長手方向に主制御基板60を挟んで平行に延びる2辺は、そのベース体63側の端部に、ベース体63に向けて突出した複数のスライド係止フック82Fが形成されている。各スライド係止フック82Fの先端は、L字状に屈曲して一方側を向いている。以下、スライド方向のうち、スライド係止フック82Fの先端が向く方向を「スライド係止方向」という
また、カバー体80のうち長手方向の一端部(スライド係止方向側の端部)には、側方に突出した封止突部83(本発明に係る「封止部材」に相当する)が設けられている。図10及び図11に示すように、封止突部83は、包囲壁82の外面から側方に片持ち梁状に張り出され、複数(例えば4つ)に分離されている。詳細には、包囲壁82の端部からは複数の四角形の角形突部85が横並びに突出している。そして、各角形突部85の両側に1対のスリット85S,85Sを形成して角形突部85の両側部を隣の角形突部85から切り離すと共に、それらスリット85S,85Sを、各角形突部85の包囲壁82側部分で互いに接近させることで、破断可能なくびれ形状にして切断部85Tが形成されている。そして、この角形突部85と切断部85Tとから封止突部83が構成され、その封止突部83が上記したスリット85Sによって複数に分離されている。なお、各スリット85Sのうち基端部を除いた部分は隣り合った角形突部85,85の間で兼用されている。
上記した複数の角形突部85には、それぞれ中心部分に封止ピン貫通孔85Aが貫通成形されている。その封止ピン貫通孔85Aの内径は、軸方向の途中部分で段付き状に縮径されて、ベース体63側の内径が小さくなっている。そして、この封止ピン貫通孔85Aには、後述する封止ピン64P又は封止栓64が挿入可能となっている。
また、封止突部83全体の両側には、包囲壁82の外面から保護壁84,84が突出形成されている。各保護壁84の角形筒部85側の端部は、角形筒部85側にオフセットされた保護突片84Hとなっている。この保護突片84Hの先端は、角形突部85の先端と面一になっている。また、保護壁84のうち角形筒部85とは反対側の端部は、カバー壁81側の面が段付き状にベース体63に接近するように屈曲している。
包囲壁82のスライド方向に延びる部分のうち封止突部83から離れた端部(即ち、スライド係止方向とは反対側の端部)寄り位置からは、係止爪82Tが突出している(図11参照)。係止爪82Tは略三角形状に側方に突出しており、封止突部83側に近づくに従って包囲壁82に近づく傾斜面を有すると共に、包囲壁82から垂直に起立した起立面を有している。この係止爪82Tは、後述するスライド係止片69によって係止されるようになっている。
カバー体80のうち封止突部83が設けられた包囲壁82に対向する包囲壁82(即ち、スライド係止方向とは反対側の包囲壁82)からは2つの角筒状の係止補助突部87,87がカバー体80とベース体63との接合面と平行な方向(即ち、スライド係止方向とは反対の方向)に向かって突出している。各係止補助突部87,87は、この包囲壁82のベース体63側端部のうちカバー体80における短手方向の一端寄り位置(例えば、係止爪82T側)と中間位置に形成されている。この係止補助突部87,87のカバー体80における短手方向の長さは、一端寄り位置に形成された係止補助突部87の方が中間位置のものよりも長くなっている。また、各係止補助突部87,87のカバー体80とベース体63との対向方向の長さ(以下、この長さを「係止補助突部87の高さ」という)は等しくなっている。そして、各係止補助突部87,87の先端のうちベース体63から離れた側の縁部からは、ベース体63から離れた側(即ち、カバー体80とベース体63同士の接合面から離れる側)に突出した先端起立壁87A,87Aが形成されている。各先端起立壁87Aは略矩形状をなし、スライド係止方向と反対側の面は係止補助突部87の先端面と面一になっている。また、各先端起立壁87A,87Aは、先端部が後述する突部挿入孔65の上端部以上の高さに位置するように形成されている。
一方、ベース体63は、図7に示すように、カバー壁81に対して主制御基板60を間に挟んで対向する略長方形の本発明のベース壁67(本発明の「接合面」でもある)の外縁から外側囲壁68を突出させた構造になっている。このベース壁67は、カバー体80の包囲壁82の先端に当接して装置受容口80Aを閉塞している。なお、上述した主制御装置50に備えられた回動軸50S及び係止突起50Tは、このベース体63のベース壁67の側端部に設けられている。
図8に示すように、ベース壁67のうちカバー壁81側の面には外側囲壁68に平行に延びた底壁リブ67Rが格子状に複数形成され、ベース体63を補強して外部からの力によって撓み難くしている。また、外側囲壁68のうち長手方向に延びる各辺の内側には、外側囲壁68に沿って基板支持壁67S(本発明の「内側対向壁」に相当する)がカバー体80に向かって起立している。この基板支持壁67Sの先端のうち複数箇所からは支持突起67Tが突出している。そして、支持突起67Tの先端面は主制御基板60の裏面に当接し、主制御基板60を支持可能にしている。この基板支持壁67Sと外側囲壁68との間には、カバー体80の包囲壁82が嵌合されている。即ち、包囲壁82の内側には基板支持壁67Sが嵌合され、包囲壁82の外側には外側囲壁68が嵌合されている。
ベース壁67のうち各スライド係止フック82Fに対応する位置には、複数の被スライド係止部67Fがベース壁67を貫通して形成されている。各被スライド係止部67Fは、スライド方向に長い矩形状をなし、各スライド係止フック82Fの屈曲した先端が挿抜可能となっている。そして、カバー体80とベース体63とを重ね合わせて装置受容口80Aをベース壁67で閉塞した状態にすると、各スライド係止フック82Fは被スライド係止部67Fに挿入され、カバー体80をベース体63に対して、スライド係止方向へ相対的にスライドさせると、ベース体63とカバー体80とが係止されたスライド係止状態になる。
ベース体63のうちスライド係止方向の端部には、角筒状のベース側封止部材66(本発明の「封止部材」に相当する)が形成されている。ベース側封止部材66は、封止突部83との対向方向の中間位置が封止壁66Hによって閉塞されており、この封止壁66Hのうちスライド係止方向側の縁部には、カバー体80側に起立してスライド係止方向と反対側の端部が開放した封止筒部収容箱66Bが設けられている。封止筒部収容箱66Bの内部には、封止突部83の複数の各角形筒部85が収容可能となっており、封止筒部収容箱66Bのカバー体80側の端部にはU字形に切除されてピン組付孔66Uが形成されている。また、ベース側封止部材66のスライド係止方向の端部うちカバー体80側の角部には封止壁66Hと対向した側方係止壁66K,66Kが形成されている。そして、スライド係止フック82Fと被スライド係止部67Fとがスライドしてスライド係止状態になると、封止筒部収容箱66Bの内部に各角形突部85の先端部が収容される。また、封止筒部収容箱66Bの両端部に保護突片84Hが収容されると共に、側方係止壁66K,66Kと封止壁66Hとの間に保護壁84の外側の端部が収容される。これにより、保護壁84によってもカバー体80とベース体63とが係合される。なお、ベース側封止部材66のスライド係止方向側端部の壁部及び被スライド係止部67Fは、カバー体80のスライド係止方向への移動を規制する。また、図14、図15に示すように、スライド係止フック82Fが被スライド係止部67Fに係止されたときに、保護壁84がベース側封止部材66のスライド係止方向側の壁部に当接して(図15参照)、スライド係止状態となるようにスライド量が設定されている。なお、前記スライド量に合わせてスライド係止フック82Fのスライド方向の長さが設定されている。
また、封止壁66Hは図示しない2枚の板材を重ね合わせて構成されており、その間に板金製の封止板(図示しない)が狭持されている。これら封止壁66H及び封止板には複数の封止ピン貫通孔66Aが横並びに貫通形成されており、各封止ピン貫通孔66Aが角形筒部85の封止ピン貫通孔85Aに対応している。そして、角形筒部85の封止ピン貫通孔85Aと封止壁66Hの封止ピン貫通孔66Aとは、スライド係止状態で導通するようになっている。封止ピン貫通孔66Aのうち封止板の部分は、封止板を構成する板金に略十字形状に貫通孔が形成され、その略十字形状の貫通孔の周りに4つの係止突片を設けた構造になっている。そして、それら4つの係止突片は、カバー体80から離れた側に曲げられている。
ベース体63とカバー体80とは、この封止ピン貫通孔66A,85Aに封止ピン64P(本発明に係る「封止部材」に相当する)を挿通することによりスライド不能に固定される。封止ピン64Pは、先端寄り位置に係止溝を有した構造になっている。封止ピン64Pを先端側から封止ピン貫通孔85Aに挿入すると、封止ピン貫通孔85A内の封止板の係止突片に係止溝が係合されて抜け止めされる。また、封止栓64は、封止ピン64Pの封止ピン貫通孔85Aと略同一径の円板の中心から突起を突出した構造になっている。そして、封止栓64は、封止ピン64Pの代わりに封止ピン貫通孔85A内に装着されて封止ピン貫通孔85Aを塞ぐ。
なお、封止ピン64Pを封止ピン貫通孔66A,85Aに挿入してベース体63とカバー体80とをスライド不能に固定すると、封止突部83やベース側封止部材66を破壊しない限り固定を解除することができない構造になっている。ベース体63とカバー体80との固定を解除する際には、封止ピン64Pを挿入した角形筒部85の切断部85Tを切断し、角形筒部85を封止ピン64Pと共にカバー体80から切り離すことにより、ベース体63とカバー体80との固定を解除する。これにより、固定を解除した痕跡が残るようになっている。
図8に示すように、ベース体63の外側囲壁68のうちカバー体80の係止爪82Tと対向する位置は、カバー体80側の縁部が切り欠かれて係止爪スライド孔68Kとなっている。係止爪82Tは、係止爪スライド孔68Kを介して内側から外側へ突出し、スライド時に内部を移動可能になっている。また、ベース体63には、係止爪スライド孔68Kの外側から対向させてスライド係止片69が設けられている。スライド係止片69のスライド係止方向の端部及び中間部の2箇所は外側囲壁68と連絡し、他端がスライド係止方向と反対の方向に向けて外側囲壁68に沿って片持ち梁状に延びている。そして、そのスライド係止片69の先端には、先端側に傾斜面を有すると共に、スライド係止方向側に外側囲壁68から垂直に起立した起立面を有した係止突部69Kが外側囲壁68側に突出している。
カバー体80がベース体63に対してスライド係止方向にスライドされると、係止爪82Tの傾斜面と、スライド係止片69の係止突部69Kの傾斜面とが摺接し、スライド係止片69が側方(外側囲壁68から離れた側)へ押圧されて撓む。そして、さらにスライドさせて係止爪82Tが係止突部69Kを乗り越えると、係止爪82Tの起立面と係止突部69Kの起立面とが当接する。これにより、カバー体80がベース体63に対してスライド係止方向と反対方向への移動が規制されるようになっている。
外側囲壁68のうち係止補助突部87,87が設けられた包囲壁82に対向する部分は係止補助壁68Dになっている。係止補助壁68Dは、外側囲壁68のうち端部側の係止補助突部87が設けられた側の一端寄り(例えば、スライド係止片69側)の部分で、外側囲壁68よりもベース壁67からの突出量が大きくなっている。そして、その係止補助壁68Dにはベース体63の短手方向に並べて突部挿入孔65,65が貫通形成されている。各突部挿入孔65,65は、係止補助突部87,87に対向する位置に形成され、対応する係止補助突部87,87が挿通可能になっている。各突部挿入孔65は、ベース体63の短手方向に長い矩形状となっており、その短手方向の辺の長さは挿通される係止補助突部87の前記短手方向の長さよりも若干長くなっている。一方、各突部挿通孔65における対応する係止補助突部87の高さ方向の長さは、係止補助突部87の高さよりも長くなっており、係止補助突部87が突部挿入孔65に挿通されると、突部挿入孔65の内面と係止補助突部87との間に隙間が形成される。そして、係止補助突部87,87は、対応する突部挿入孔65,65の内部に挿入されることにより、ベース体63とカバー体80の封止突部83及びベース側封止部材66と反対側の端部で、スライド係止方向と直交する方向への移動が規制されている。なお、係止補助突部87の長さはスライド係止状態となったときに係止補助壁68Dよりも外側に突出するように設定されている。
ここで、係止補助壁68Dのうち各係止補助突部87,87スライド係止方向と直交する方向への移動を規制する部分は、図16に示すように、各係止補助突部87,87側の面がテーパー状に面取りされている(図16では一方の係止補助突部87しか示されていない)。これにより、例えば、不正者がドライバーの先端を、突部挿入孔65と係止補助突部87の基端部との間に挿入させ、係止補助突部87の先端を支点にしてドライバーを回転させて、係止補助壁68Dを破壊しようとした場合には、ドライバーの先端が面取り部分で滑るので、当該破壊を防ぐことができる。
また、係止補助壁68Dからは、側方(スライド係止方向と反対側)に突出した保護突壁65Hが設けられている。保護突壁65Hは、2つの突部挿入孔65,65のうちカバー体80側の辺を除いた辺の側方に隣接して囲むように形成されており、突部挿入孔65が形成されて弱くなった係止補助壁68Dを補強している。また、保護突壁65Hの先端面は、スライド係止状態で、係止補助突部87,87の先端面と面一となっている。これにより、係止補助突部87,87の先端が出荷時や輸送時に破損するのを防止することができる。
係止補助壁68Dとなった外側囲壁68の内側には、ベース壁67からカバー体80側に突出した侵入防止壁67B(本発明の「内側対向壁」に相当する)が形成されている。侵入防止壁67Bは、突部挿入孔65,65に係止補助突部87,87を挿通した状態では、係止補助突部87,87の設けられた包囲壁82の内側に嵌合される。侵入防止壁67Bと外側囲壁68との間隔は、先端起立壁87Aを含まない係止補助突部87の高さよりも大きく、先端起立壁87Aを含んだ係止補助突部87,87の先端の高さよりも小さくなっている。これにより、先端起立壁87Aの先端が突部挿入孔65に挿入されたときには係止補助突部87が侵入防止壁67Bと外側囲壁68との間に入ることが可能となるが、先端起立壁87Aの先端が突部挿入孔65に挿入されないときには係止補助突部87が侵入防止壁67Bと外側囲壁68との間に入り込まないようになっている。
また、侵入防止壁67Bのベース壁67からの突出量(以下、単に「高さ」という)は、カバー体80をベース体63に対して斜めにしないと基端部まで挿入することができない高さとなるようなっている。詳細には、侵入防止壁67Bの高さは、係止補助壁68Dよりも低くすると共に、係止補助突部87を突部挿入孔65のカバー体80側の辺に当接させたときにできる係止補助突部87のベース壁67側の端部と、突部挿入孔65のうちベース壁67側の端部との間にできる隙間の高さよりも高くなるようになっている。これにより、カバー体80をベース体63に対して斜めにして係止補助突部87を突部挿入孔65内に突入させた場合にのみ、図13(B)に示すように、係止補助突部87の基端部側まで挿入でき、逆に、係止補助突部87を突部挿入孔65から抜く際も、カバー体80をベース体63に対して斜めにした場合のみ抜くことができるようになっている。
なお、係止補助突部87の高さは、突部挿入孔65の高さ方向の長さよりも短いため、スライド係止フック82Fと被スライド係止部67Fとの係止が外れると、係止補助突部87の高さと突部挿入孔65の高さ方向の長さの差の分突部挿入孔65内を係止補助突部87が移動可能となる。しかしながら、侵入防止壁67Bの高さは係止補助突部87と突部挿入孔65との間の前記隙間の高さよりも高いので、隙間が生じている場合でも包囲壁82と侵入防止壁67Bがスライド方向で重なり合い、係止補助突部87と突部挿入孔65にできた前記隙間から異物の侵入を防止することができる。また、外側囲壁68及び包囲壁82の高さは、係止補助突部87が突部挿入孔65内を移動しても重なり合う高さとなっており、外側囲壁68と包囲壁82との間に隙間ができないようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10に係る構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。パチンコ遊技機10の製造工程において、主制御基板60を装置収容ケース62に収容して主制御装置50を完成させるためには、以下のようにすればよい。
まず、内部に主制御基板60を固定したカバー体80を、図12に示すように、ベース体63に対して略垂直となるように起立させて、封止突部83とベース側封止部材66とは離れた状態にして先端起立壁87Aを侵入防止壁67Bの先端に当接させる。そして、図13(A)に示すように、先端起立壁87A,87Aの先端を突部挿入孔65,65内に挿入させる。なお、先端起立壁87Aの先端が突部挿入孔65に挿入されないと、係止補助突部87が侵入防止壁67Bと外側囲壁68との間に入らない構造になっているので、先端起立壁87Aの先端を突部挿入孔65に容易に挿入することができる。
次に係止補助突部87を突部挿入孔65に基端部まで挿入するために、カバー体80をベース体63に対して斜めにする。図13(B)に示すように、係止補助突部87を基端部側まで突部挿入孔65に挿入したら、係止補助突部87を突部挿入孔65に挿入した状態でベース体63に対してカバー体80を回動させ、カバー体80をベース体63に重ね合わせる。その際、外側囲壁68と侵入防止壁67Bとの間に係止補助突部87が入った状態で回動させるので、回動時にベース体63とカバー体80との位置がずれることがなく重ね合わせ作業が容易に行える。
図14に示すように、ベース体63とカバー体80とが重ね合わせられると、各スライド係止フック82Fが対応する被スライド係止部67Fに挿入される。そして、カバー体80をベース体63に対してスライド係止方向にスライドさせると、封止突部83が封止筒部収容箱66Bに挿入される(図15の状態)。また、スライド係止片69によって係止爪82Tが係止され、スライド係止方向と反対側への移動が規制される。
封止突部83が封止筒部収容箱66Bに挿入されたら、封止ピン64Pの先端を1本封止突部83の封止ピン貫通孔85Aに挿入する。また、封止ピン64Pを挿入しない他の封止ピン貫通孔85Aには、封止栓64(図5参照)を装着しておくことが好ましい。このようにしてベース体63とカバー体80との組み付け作業は完了する。
一方、検査等のために装置収容ケース62の開封するには、封止突部83の切断部85Tを破断して、上記したベース体63とカバー体80との組み付け作業と逆の手順で開封する。即ち、切断部85Tを破断した後、カバー体80をベース体63に対して係止補助突部87及び係止補助壁68D側の端部を支点にして回動させて開き、カバー体80とベース体63とを略垂直にして、先端起立壁87Aを突部挿入孔65から引き抜けば装置収容ケース62を開封することができる。
ここで、装置収容ケース62に収容される主制御基板60は、遊技の当否判定を行うワンチップマイコン61Aを備えており、このワンチップマイコン61Aが不正な物に変更されると大当たりを頻発する等の事態が生じ得る。そのため、主制御基板60を収容する装置収容ケース62を、以下のようにして不正に開封することができないようにしている。
装置収容ケース62を構成するカバー体80及びベース体63は、一端部同士が係止補助突部87を突部挿入孔65に挿入することにより係合されており、係止補助突部87はカバー体80をベース体63に対して略垂直にして起立させたときのみに突部挿通孔65から抜くことができる。即ち、装置収容ケース62の反対側の端部を離間させてカバー体80とベース体63とを斜めにしないと、侵入防止壁67Bが包囲壁82に干渉すると共に、カバー体80とベース体63とを略垂直に起立させないと、先端起立壁87Aが係止補助壁68Dに干渉して係止補助突部87を突部挿入孔65から抜くことができない。
そして、この装置収容ケース62のうち係止補助突部87及び係止補助壁65と反対側の端部は、封止突部83及びベース側封止部材66に封止ピン64Pを挿通することよって固定されているので、装置収容ケース62のうち係止補助突部87及び係止補助壁65と反対側の端部を離間させて、カバー体80をベース体63に対して起立させることも斜めにすることもできない。これにより、装置収容ケース62が不正に開封されることを確実に防止することができる。
また、封止突部83及びベース側封止部材66が固定された状態では、装置収容ケース62に大きな力を加えたとしても、カバー体80又はベース体63を係止補助突部87と突部挿入孔65との係合部分が略垂直になる程に撓ませることは困難であるので、係止補助突部87を突部挿入孔65から抜くことはできない。また、係止補助突部87は角筒状をなしているので係止補助突部87を撓ませることも困難である。仮に係止補助突部65を撓ませることができたとしても係止補助突部87の先端には先端起立壁87Aが設けられているので突部挿入孔65から抜くことができない。
従来の装置収容ケース1では、フック4とフック係合部5(図19参照)によるスライドによって係合されていただけなので、装置収容ケース1に大きな力を加えてスライド方向に撓ませ、フック4とフック係合部5とを相対的にスライドさせることにより係合を解除することができた。しかしながら、係止補助突部87と突部挿入孔65との係合は、スライドさせるだけでは解除できず、ベース体63とカバー体80とを斜めにして回動させた後、略垂直に起立させないと係合を解除することができないので、大きな力を加えたとしても係止補助突部87と突部挿入孔65との係合を解除することができない。
さらに、ベース体63とカバー体80とはスライド係止フック82Fと被スライド係止部67Fとにより係止されているので、不正に装置収容ケース62を開封することがより困難になっている。本実施形態の装置収容ケース62は、このスライド係止フック82F及び被スライド係止部67Fが、主制御基板60を間に挟みスライド方向に延びる2辺に沿って設けられており、係止補助突部87,87及び突部挿入孔65,65はスライド方向の一方の端部に、封止突部83及びベース側封止部材66はスライド方向の他方の端部に設けられているので、主制御基板60を囲む四方でベース体63とカバー体80とが離間することを防止している。
仮に、不正者が封止突部83とベース側封止部材66とにより固定されたままの状態で、ベース体63又はカバー体80に大きな力を加え、スライド係止フック82Fと被スライド係止部67Fとの間の係止が解除できたとしても、装置収容ケース62の一端は封止突部83とベース側封止部材66とで固定され、他端は係止補助突部87,87が突部挿入孔65,65内に挿通しているので、装置収容ケース62を開封することができない。
つまり、封止突部83とベース側封止部材66とで固定された端部と反対側の端部が、係止補助突部87,87と突部挿入孔65,65とにより係合されているので、従来のように、封止突部83とベース側封止部材66との固定部分を支点にして、ベース体63に対してカバー体80を回動させて装置収容ケース62を開くことができなくなっている。
しかも、スライド係止フック82Fと被スライド係止部67Fとの係止が解除される方向へスライドさせると、係止補助突部87,87は、より基端まで突部挿入孔65,65に挿入されるので、係止補助突部87,87と突部挿入孔65,65との係合がさらに外れ難くなる。
また、係止補助突部87が突部挿入孔65から抜ける方向へ移動させようとすると、その方向はスライド係止方向と一致しているので、ベース側封止部材66のスライド係止方向側端部の壁部及び被スライド係止部67Fによって移動が規制される。このため突部挿入孔65から係止補助突部87が抜けることはない。さらに、係止補助突部87の突出量を長くしたり、先端起立壁87Aの先端側への突出量を長くすれば、係止補助突部87が突部挿入孔65からぬける虞を低減することができる。
なお、仮に切断部85Tを切断する等して封止部材83とベース側封止部66との固定が解除されてしまった場合でも、装置収容ケース62を完全に開放するためにはカバー体80をスライドさせてから斜めにするという作業が必要となるため、装置収容ケース62が容易に開放され難くなっており、ワンチップマイコン61A等の重要な遊技装置を装置収容ケース62内の係止補助突部87寄りの位置に収容すれば遊技装置(主制御基板60)の不正な操作をより効率的に防ぐことができる。
そして、装置収容ケース62は、外側囲壁68、包囲壁82、基板支持壁67S及び侵入防止壁67Bによって主制御基板60の四方を重なり合って囲んでいるので、ベース体63とカバー体80との間の隙間からピアノ線等の異物を挿入して不正な行為を行うことを防止することができる。
また、スライド係止フック82Fと被スライド係止部67Fとの係止が解除されたときに、カバー体80を、カバー壁81とベース壁67との対向方向のうちベース体63から離間する方向へ移動させても、係止補助突部87,87のベース壁67側の端部と突部挿入孔65,65の内面との間にできる隙間が、包囲壁82と侵入防止壁67Bとの嵌合深さより小さいので、この隙間から装置収容ケースの内部に異物を挿入する等の不正を防止することができる。
さらに、装置収容ケース62のスライド方向の両端に封止突部83及びベース側封止部材66を設けて装置収容ケース62が開放するのを防ぐようにした場合に比べて、封止突部83及びベース側封止部材66による封止箇所が増えないので、装置収容ケース62の組み付け時及び不正でない解体時における作業の手間の増加を抑えることができる。
また、スライド係止フック82Fの先端の屈曲部分の長さを伸ばすことにより、ベース体63又はカバー体80に大きな力を加えてもスライド係止フック82Fと被スライド係止部62Fとの係止が解除されないようにすることも考えられる。しかし、そうするとカバー体80をベース体63に対してスライドさせる距離が増えるので、ケース全体を大きくしなければならなくなる。これに対し、本実施形態の装置収容ケース62では係止補助突部87及び係止補助壁68Dを設けることによりケース全体を大きくすることなく不正な開封を防止できる。
なお、カバー体80及びベース体63は透明部材で構成され、装置収容ケース62の外部から内部の主制御基板60が視認可能となっているので、万一、主制御基板60に異常が発生した場合や、不正な行為がなされた場合等であっても容易に知ることができる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、装置収容ケース62を構成するベース体63及びカバー体80は、カバー体80に形成された係止補助突部87,87を、ベース体63に設けた係止補助壁68Dの突部挿入孔65,65に挿入することでカバー体80及びベース体63同士が離間することを規制しかつ、係止補助突部87,87の先端の先端起立壁87A,87Aにより、カバー体80をベース体63に対して起立させてからでないと係止補助突部87,87を突部挿入孔65,65から抜くことができないようになっている。そして、装置収容ケース62のうち係止補助突部87,87及び係止補助壁68Dが配置された部位と反対側の端部が、封止突部83及びベース側封止部材66により固定されているので、カバー体80をベース体63に対して斜めにすることができず、装置収容ケース62が開封されることを確実に防止することができる。
ここで、上述した本実施形態のパチンコ遊技機10には、特許請求の範囲には明示されていない以下の(1)〜(6)に記載の構成が含まれている。
(1)「第1又は第2の一方のケース構成体に設けられたスライド係止部と、第1又は第2の他方のケース構成体に設けられ、両ケース構成体を嵌合させた状態で、一方のケース構成体を他方のケース構成体に対して相対的にスライドさせてスライド係止部を係止可能な被スライド係止部とを備え、装置収容ケースのうちスライド係止部と被スライド係止部とが係止するスライド方向の一端部に係止補助突部及び係止補助壁を配置する一方、スライド方向の他端部に封止部材を配置している。」この構成によれば、第1及び第2のケース体同士をスライド係止部及び被スライド係止部によっても係止可能となる。
(2)「両ケース構成体同士をスライドさせて、スライド係止状態にしたときに一方のケース構成体が当接して一方のケース構成体のスライドを規制するスライド規制部を他方のケース構成体に設けている。」この構成によれば、両ケース構成体を離間方向への移動だけでなく、スライド方向への移動をも規制することにより、係止補助突部が突部挿入孔から抜ける方向へ移動することが規制されるので、装置収容ケースが不正に開封されることをより困難とすることが可能となる。
(3)「スライド規制部には両ケース構成体の端部同士のスライド方向と直交する方向への移動を規制する離間規制部が設けられている。」この構成によれば、離間規制部によりスライド方向と直交する方向への移動が規制されるので装置収容ケースの開封をより困難にすることが可能となる。
(4)「第2ケース構成体のうち係止補助壁と反対側の端部には、ケース構成体同士をスライドしたときに第1ケース構成体の端部が当接して封止部材にてケース構成体同士の端部を固定可能な位置に位置決めする当接位置決壁が設けられている。」この構成によれば、当接位置決壁に第1ケース構成体の端部が当接してスライドを確実に規制することができると共に、封止部材によるケース構成体同士の固定が容易に行える。
(5)「スライド規制手段により一方のケース構成体のスライド方向への移動が規制されている状態では、係止補助突部が係止補助壁よりも外側に突出している。」この構成によれば、封止部材による封止が解除された場合でも、係止補助突部を突部挿入孔から抜いてからでないと、装置収容ケースを開放することが困難となる。
(6)「包囲壁と外側囲壁のカバー壁とベース壁の対向方向における長さを、ケース構成体同士を離間させようとして係止補助突部が突部挿通孔の内面に当接した場合に包囲壁及び外側囲壁の先端がスライド方向で重なる長さとなっている。」この構成によれば、カバー壁とベース壁との対向方向のうち両ケース構成体が離間する方向へ移動したときに、係止補助突部のベース壁側の端部と突部挿入孔の内面との間にできる隙間が、包囲壁と嵌合囲壁との嵌合深さより小さいので、当該隙間から装置収容ケースの内部に異物を挿入する等の不正を防止することができる。
[第2実施形態]
図17に示すように、本実施形態の装置収容ケース62Vを構成するカバー体80Vには第1実施形態(図7参照)のスライド係止フック82Fと係止爪82Tが設けられておらず、また、ベース体63Vには被スライド係止部67Fと係止爪スライド孔68Kとスライド係止片69が設けられていない。また、ベース側封止部材66の封止筒部収容箱66Bはカバー体80側の壁面の無い構造になっており、側方規制壁66Kの無い構造になっている。その他の構成に関しては、第1実施形態と同じである。
本実施形態の構成において、カバー体80Vとベース体63Vとを組み付ける際には、第1実施形態のときと同様に、カバー体80Vをベース体63Vに対して略垂直に起立させて係止補助突部87,87の先端起立壁87A,87Aを突部挿入孔65,65に挿入し、カバー体80Vをベース体63Vに対して回動させつつ係止補助突部87,87を基端部まで挿入させてカバー体80Vとベース体63Vとを重ね合わせる。そして、重ね合わせた状態で、封止突部83及びベース側封止部66の各封止ピン貫通孔85A,66Aが導通するようになっている。封止ピン貫通孔85A,66Aのうちの1つに封止ピン64Pを挿入すればカバー体80Vとベース体63Vの組み付け作業は完了する。
つまり、封止筒部収容箱66Bのカバー体80側の壁面及び側方規制壁66Kを排除したことにより、第1実施形態のようにベース体63に対してカバー体80を回動させた後スライドさせて組み付け作業を完了させるのではなく、回動させるだけで組み付け作業が完了する構成になっている。このため、本実施形態では、第1実施形態のようにスライド係止フック82Fと被スライド係止部62Fとのスライド係合作業が不要になって組み付け作業が容易になると共に、第1実施形態におけるスライド分だけ装置収容ケース62Vを小さくすることができる。
また、カバー体80とベース体63とは、係止補助突部87及び突部挿入孔65による係合と、封止突部83及びベース側封止部材66による固定とで離間することを規制しているため、封止突部83とベース側封止部材66との固定が封止ピン貫通孔85A,66Aの横並びの端部でなされた場合には、ベース体63及びカバー体80が反対側の端部から開放されることが懸念される。しかしながら、ベース体63及びカバー体80が端部から開放されると、封止突部83の切断部85Tが捻れて切断されるため、封止された状態のままで開放することはできない。
本実施形態の構成であっても、仮に装置収容ケース62Vに大きな力を加えたとしても、前記第1実施形態と同様に、装置収容ケース62Vが不正に開放されることを確実に防ぐことができる。つまり、装置収容ケース62Vのうち一方の端部は係止補助突部87,87が突部挿入孔65,65に挿入されることにより係合され、装置収容ケース62のうちの他方の端部は封止突部83とベース側封止部材66とによって固定されるので、装置収容ケース62が不正に開放されることを確実に防止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に備えてもよい。
(2)前記第1及び第2実施形態では、本発明に係る装置収容ケースの構造が適用される遊技装置として前記実施形態では主制御基板60を示したが、サブ制御装置41や払出制御装置47等のその他の制御装置に適用してもよく、また、遊技機に搭載されるものであればソレノイドや外部端子板等の他の遊技装置に適用してもよい。
(3)前記第1実施形態では、装置収容ケース62のうちスライド方向の両端に封止突部83及びベース側封止部材66と係止補助突部87及び係止補助壁68Dも設けたが、図18に示すように、これらをスライド方向と直交する端部に設けてもよい。同図ではベース側封止部材66の封止壁66H上がスライド方向に移動可能であると共に、係止補助突部87,87が突部挿通孔65,65内で移動可能になっている。このようにすれば、係止補助突部87の突部挿入孔65への挿入方向と、スライド方向とが直交するので、不正に開封することがより困難になる。
(4)前記第1実施形態では、スライド方向のうちスライド係止方向に封止突部83及びベース側封止部材66とを設け、その対向面に係止補助突部87,87及び突部挿入孔65,65を設けたが、スライド係止方向に係止補助突部87,87及び突部挿入孔65,65を設け、その対向面に封止突部83及びベース側封止部材66封止突部83及びベース側封止部材66を設けてもよい。
(5)また、前記第1実施形態の構成からスライド係止フック82F及び被スライド係止部62Fを除かれた構成であっても、前記第2実施形態のようにスライドさせない構成にするのではなく、カバー体80とベース体63とをスライドさせて組み付ける構成にしてもよい。
(6)ベース体63,63Vは、ベース壁67からカバー体80側へ突出する壁部として係止補助壁68Dが備えられていれば、外側囲壁68、基板支持壁67S及び侵入防止壁67Bが備えられていないものであってもよい。
(7)封止ピン64P、封止突部83、ベース側封止部材66などの封止部材は、本実施例に限るものではなく、本願発明を満たすものであればどのような構成でもよく、例えば、ワンウェイネジの使用などでもよい。
(8)係止補助突部87は、カバー体80,80Vとベース体63,63Vが係止状態のときに係止補助突部87が突部挿入孔65よりも外側に突出する形状であれば、前記実施形態において示した角筒形状に限られず、例えば、円筒形状であってもよい。
(9)前記第1及び第2実施形態では、装置収容ケース62,62Vはカバー壁81及びベース壁67によって覆われていたが、カバー壁81又はベース壁67によって覆わず、他の装置と連結した構造にしてもよい。その際、装置収容ケース62,62Vの内部が露出しないように、装置収容ケース62,62Vの前後に重ねて他の装置を配置するとよい。
(10)前記第1及び第2実施形態では、カバー体80,80Vをベース体63,63Vに対して略垂直に起立させた場合にのみ先端起立壁87A,87Aが突部挿入孔65,65に挿入可能としていたが、略垂直に起立させた場合に限らず、90度よりも小さい角度で斜めにした場合であっても先端起立壁87A,87Aが突部挿入孔65,65に挿入可能となるようにしてもよい。その際、挿入可能となる角度は、封止突部83及びベース側封止部材66により封止された状態で大きな力を加えて撓ませたときに係止補助突部87側の端部にできるカバー体80とベース体63との間の角度よりも大きい角度であればよい。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 同パチンコ遊技機の分解斜視図 同パチンコ遊技機の後面図 同パチンコ遊技機の遊技盤と各種制御装置の斜視図 同パチンコ遊技機の主制御装置の回動時の斜視図 第1実施形態の主制御装置の斜視図 同主制御装置の分解斜視図 第1実施形態のベース体の斜視図 同ベース体の平面図 第1実施形態のカバー体の斜視図 同カバー体の平面図 同カバー体と同ベース体の組付作業時の斜視図 同カバー体と同ベース体の組付作業時の斜視図 同カバー体と同ベース体の組付作業時の平面図 同カバー体と同ベース体の組付作業時の平面図 同ベース体の一部拡大斜視図 第2実施形態の主制御装置の分解斜視図 変形例の主制御装置の平面図 従来の装置収容ケースの斜視図
符号の説明
60 主制御基板(遊技装置)
62,62V 装置収容ケース
63,63V ベース体(第2ケース構成体)
62F 被スライド係止部
64P 封止ピン(封止部材)
65 突部挿入孔
65H 保護突壁
66 ベース側封止部材(封止部材)
67 ベース壁
67B 侵入防止壁(内側対向壁、嵌合囲壁)
67F 被スライド係止部
67S 基板支持壁(内側対向壁、嵌合囲壁)
68 外側囲壁(嵌合囲壁)
68D 係止補助壁
80,80V カバー体(第1ケース構成体)
80A 装置受容口
81 カバー壁
82 包囲壁
82F スライド係止フック(スライド係止部)
87 係止補助突部
87A 先端起立壁

Claims (7)

  1. 第1と第2のケース構成体を合体してなる装置収容ケースに遊技装置を収容して、前記第1と第2のケース構成体同士を封止部材にて固定し、その封止部材を破断した場合にのみ前記第1と第2のケース構成体を分離可能とした遊技機において、
    前記第1と第2のケース構成体のうち一方の前記ケース構成体の外面に形成されて、前記第1と第2のケース構成体同士の接合面と平行な方向に突出した係止補助突部と、
    他方の前記ケース構成体に設けられて、前記係止補助突部が挿入された突部挿入孔を有した係止補助壁と、
    前記係止補助突部の先端部に形成されて、前記第1と第2のケース構成体同士の接合面から離れる側に突出した先端起立壁とを設け、
    前記一方のケース構成体を前記他方のケース構成体に対して起立させて又は斜めにして前記先端起立壁から前記係止補助突部を前記突部挿入孔に突入させた場合にのみ前記係止補助突部を前記突部挿入孔に挿抜可能とし、
    前記装置収容ケースのうち前記係止補助突部及び前記係止補助壁が配置された部位と反対側の端部に前記封止部材を配置したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1ケース構成体が前記一方のケース構成体あって前記遊技装置を四方から囲む包囲壁を有すると共に、前記第2ケース構成体が前記他方のケース構成体であって前記包囲壁の一端側を閉塞するベース壁を有し、
    前記第2ケース構成体には、前記ベース壁から突出し、前記第1ケース構成体と前記第2ケース構成体を重ね合わせたときに前記包囲壁の内側に位置すると共に、前記包囲壁の一部に挟んで前記係止補助壁と対向し、前記係止補助壁より低い内側対向壁が形成され、
    それら係止補助壁と内側対向壁との間隔を、前記先端起立壁を含んだ前記係止補助突部の先端部の高さより小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1ケース構成体が前記一方のケース構成体あって前記遊技装置を四方から囲む包囲壁を有すると共に、前記第2ケース構成体が前記他方のケース構成体であって前記包囲壁の一端側を閉塞するベース壁を有し、
    前記第2ケース構成体には、前記ベース壁から突出し、前記第1ケース構成体と前記第2ケース構成体とを重ね合わせたときに前記包囲壁の外側に位置する外側囲壁が形成され、その外側囲壁の一部を前記係止補助壁としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第1ケース構成体が前記一方のケース構成体あって前記遊技装置を四方から囲む包囲壁を有すると共に、前記第2ケース構成体が前記他方のケース構成体であって前記包囲壁の一端側を閉塞するベース壁を有し、
    前記第2ケース構成体には、前記ベース壁から突出し、前記包囲壁に嵌合される嵌合囲壁が形成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記係止補助壁には、前記係止補助突部のうち前記突部挿入孔を通過して前記係止補助壁から突出した先端部を側方から覆う保護突壁が形成され、前記保護突壁の先端面と前記係止補助突部の先端面とが面一であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記第1及び第2のケース構成体は、透明部材で構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記係止補助壁のうち前記突部挿入孔に挿入された前記係止補助突部が移動を規制される部分の縁部を面取り形状としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の遊技機。
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