JP4468214B2 - コネクタ接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ店等の遊技場に設置されるパチンコ、スロットマシン等の遊技機に用いられるコネクタ接続装置に関するものである。
現在、遊技場に設置されるパチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体に一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得した遊技媒体を種々の景品に交換することができる。遊技機には、その内部に、遊技媒体の供給に基づいて作動させるランプ装置や音声発生装置などの様々な各種駆動装置と、これら駆動装置を制御するための主制御回路基板及び副制御回路基板とを備えており、遊技者が遊技を行う際にこれらを適宜作動させることによって遊技を興趣に溢れたものとしている。また、近年では、所定の識別情報(図柄)を変動表示し得るリール表示装置または液晶画像表示装置等の図柄可変表示装置を内蔵し、所定条件を満たしたときに識別情報を変動させた後に停止表示させるように図柄可変表示装置を作動させるものが主流となっている。これらの装置は主制御回路基板及び副制御回路基板によって制御されている。
主制御回路基板は、メインCPU(central processing unit)及びメインROM(read only memory)を備え、メインCPUは、メインROMに記憶されている遊技制御プログラムを読み込んでパチンコ機の遊技状態を制御する命令を生成すると共に、副制御回路基板に命令情報を送信して所定の遊技状態となるように実行させており、主制御回路基板と副制御回路基板とは、電気ケーブルにより電気信号(命令情報)の通信が可能になるように接続されている。
一方、このようなパチンコ機では、主制御回路基板からメインROMを取り外し、大当たりが容易に発生する遊技制御プログラムが格納された不正な記憶媒体を取り付けるという不正行為が行われることがある。そこで、このような不正行為を防ぐために上述したような主制御回路基板や副制御回路基板を収納ケースに収納し、密封された状態でパチンコ機に組み込まれることが一般的である。
また、パチンコ機では、主制御回路基板と副制御回路基板との通信を行うことから両者の間を電気ケーブルで接続しなければならないため、電気ケーブル側のコネクタと、回路基板側のコネクタとを接続するコネクタ接続装置を備えており、これらを接続させて回路基板と電気ケーブルとを電気的に接続する。図12は、このような主制御回路基板と電気ケーブルとを接続する従来のコネクタ接続装置の構成を示すものである。このコネクタ接続装置100は、電気ケーブル110の一端に固着されたケーブル側コネクタ101と、回路基板120に固着された基板側コネクタ102とを接続するものであり、回路基板120を収納する基板ケース130には、開口131が形成され、さらにケーブル側コネクタ101には、下方部から略L字状に屈曲し、先端側が上方へ延びるラッチ片105が一体に形成されており、開口131を通してケーブル側コネクタ101を基板側コネクタ102に嵌合させるとともに、ラッチ片105の先端に位置する被係止爪105aが、基板側コネクタ102と一体に形成された係止部106に係止されることによって、ケーブル側コネクタ101を抜け止めする。
特開2001−276385
しかしながら、上述したような従来のコネクタ接続装置100では、基板ケース130の開口131の周囲に隙間を有しており、この隙間から棒状の器具を挿入し、内部の回路基板への不正行為が行われることがあった。特にケーブル側コネクタ101の被係止爪105aへの係止を解除するために、ラッチ片105を撓ませた状態(2点鎖線で示す位置)に変形させる必要があり、このラッチ片105を撓ませるストロークを得るためにその周囲に隙間が必要となるため、このラッチ片105と開口131との隙間から器具を挿入され、不正行為が行われることが多かった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、基板ケースとの隙間を無くして密着させ、不正行為を防止することが可能なコネクタ接続装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のコネクタ接続装置は、基板ケースの内部に固定して収納された回路基板の基板側端子と電気ケーブルに取り付けられたケーブル側端子との接続が保たれるように、ケーブル側コネクタを基板側コネクタに係止して保持するコネクタ接続装置において、前記基板ケースは、前記回路基板が固定された蓋体と、前記蓋体との間に前記回路基板を収納して前記蓋体に固定される箱体とからなり、前記箱体は、前記ケーブル側コネクタが挿入される露呈開口と、前記露呈開口の開口縁に内周面を連続させた嵌合開口部が形成されるように前記ケーブル側コネクタの挿入方向に向かって筒状に突出し、前記ケーブル側コネクタの挿入方向とは逆向きに挿入された前記回路基板とは別体の前記基板側コネクタを受け入れて固定する嵌合部とを有し、前記基板側コネクタは、前記嵌合開口部を塞ぐように前記内周面に嵌合する外周面を有するとともに、前記露呈開口から挿入される前記ケーブル側コネクタに設けられたラッチ片に係合してケーブル側コネクタを抜け止めする係止部を有し、前記回路基板が固定された前記蓋体を、前記基板側コネクタを前記箱体の嵌合部に固定した後に前記箱体に固定することにより前記回路基板から突出した前記基板側端子が前記基板側コネクタの内部に収納されることを特徴とする。
なお、前記ラッチ片は、前記基板側コネクタと嵌合する嵌合方向に沿って延びる挿入部と、前記ケーブル側コネクタと前記挿入部との間を連結する連結部と、前記挿入部の先端部から前記嵌合方向と略直交する方向に沿って前記ケーブル側コネクタに対して離反する方向へ突出する被係止爪とが一体に形成されており、前記基板側コネクタは、前記挿入部及び前記被係止爪が挿入される挿入穴と、前記被係止爪を係止する係止面とが形成されていることを特徴とする。
また、前記挿入部は、前記挿入穴への挿入方向後端側の位置から前記挿入方向とは反対の方向へ突出する鍔部が一体に形成され、前記ケーブル側コネクタが前記基板側コネクタと嵌合したときに、前記鍔部が前記基板ケースの外部に位置するように形成されており、前記ケーブル側コネクタに対して離反する方向へ前記鍔部を押圧することにより前記連結部を支点にして前記挿入部をケーブル側コネクタへ向かって撓ませると前記係止面による前記被係止爪の係止が解除されることを特徴とする。さらにまた、前記連結部は、前記ケーブル側コネクタから前記挿入部へと屈曲する屈曲連結部となっており、前記ケーブル側コネクタが前記基板側コネクタと嵌合したときに、前記屈曲連結部が前記基板ケースの外部に位置するように形成されており、前記屈曲連結部を支点にして前記挿入部をケーブル側コネクタへ向かって撓ませると前記係止面による前記被係止爪の係止が解除されることを特徴とする
本発明によれば、基板ケースは、回路基板が固定された蓋体と、蓋体との間に回路基板を収納して蓋体に固定される箱体とからなり、箱体は、ケーブル側コネクタが挿入される露呈開口と、露呈開口の開口縁に内周面を連続させた嵌合開口部が形成されるようにケーブル側コネクタの挿入方向に向かって筒状に突出し、ケーブル側コネクタの挿入方向とは逆向きに挿入された回路基板とは別体の基板側コネクタを受け入れて固定する嵌合部とを有し、基板側コネクタは、嵌合開口部を塞ぐように内周面に嵌合する外周面を有するとともに、露呈開口から挿入されるケーブル側コネクタに設けられたラッチ片に係合してケーブル側コネクタを抜け止めする係止部を有し、回路基板が固定された蓋体を、基板側コネクタを箱体の嵌合部に固定した後に箱体に固定することにより回路基板から突出した基板側端子が基板側コネクタの内部に収納されるので、基板側コネクタと基板ケースとの隙間を少なくし、棒状器具の挿入を防ぐことができるので、ROM交換などの不正行為を防止することができる。
さらに、前記ラッチ片は、前記基板側コネクタと嵌合する嵌合方向に沿って延びる挿入部と、前記ケーブル側コネクタと前記挿入部との間を連結する連結部と、前記挿入部の先端部から前記嵌合方向と略直交する方向に沿って前記ケーブル側コネクタに対して離反する方向へ突出する被係止爪とが一体に形成されており、前記基板側コネクタは、前記挿入部及び前記被係止爪が挿入される挿入穴と、前記被係止爪を係止する係止面とが形成されているので、基板ケースの開口周辺の隙間をさらに無くすことが可能となる。
また、前記挿入部は、前記挿入穴への挿入方向後端側の位置から前記挿入方向とは反対の方向へ突出する鍔部が一体に形成され、前記ケーブル側コネクタが前記基板側コネクタと嵌合したときに、前記鍔部が前記基板ケースの外部に位置するように形成されており、前記ケーブル側コネクタに対して離反する方向へ前記鍔部を押圧することにより前記連結部を支点にして前記挿入部をケーブル側コネクタへ向かって撓ませると前記係止面による前記被係止爪の係止が解除されるようにしているので、鍔部が開口との隙間を埋めて、不正行為を防ぐ効果を高めている。
さらにまた、前記連結部は、前記ケーブル側コネクタから前記挿入部へと屈曲する屈曲連結部となっており、前記ケーブル側コネクタが前記基板側コネクタと嵌合したときに、前記屈曲連結部が前記基板ケースの外部に位置するように形成されており、前記屈曲連結部を支点にして前記挿入部をケーブル側コネクタへ向かって撓ませると前記係止面による前記被係止爪の係止が解除されるようにしているので、ラッチ片と基板ケースとの隙間を無くして不正行為を防ぐ効果を高めることができる。
図1に示すように、本発明を用いた遊技機の1実施例であるパチンコ機2は、本体枠3の内部に遊技盤4が配設されており、遊技盤4の前面には前面扉5が本体枠3に対して開閉自在に設けられている。前面扉5の下方には、打球供給用の供給皿6が設けられ、この供給皿6の下方であり、前面扉5の右側部には、パチンコ球7の打ち出し強さを調節する操作ハンドル8が設けられている。遊技盤4のパチンコ球7が打ち出される遊技領域4aの略中央には、予め定められた入賞口へパチンコ球を入賞させるなどの所定入賞条件に基づいて遊技中に様々な図柄を液晶画面に所定時間内において変動表示させた後に停止表示させる図柄可変表示装置9が配置され、その周りには始動入賞口10、通常入賞口11、アタッカ12、アウト口13が設けられている。各入賞口10〜12内には、各入賞口10〜12に入ったパチンコ球7を検知する入賞球検知センサ14(図9参照)が設けられている。
遊技者は、供給皿6にパチンコ球7を投入してパチンコ球7を供給皿6内に設けられた誘導路を介して球発射装置17(図9参照)へと導き、回動式の操作ハンドル8を所定量回動して球発射装置17の駆動を制御することで、遊技盤4の遊技領域4aの上方に向けてパチンコ球7を打ち出す。打ち出されたパチンコ球7は遊技領域4aの上方から流下する途中で各入賞口10〜12のいずれかに入るか、あるいはアウト口13から回収される。なお、パチンコ機2の遊技領域4aに設けられている複数の釘、風車などの構造物は公知であるので説明は省略する。
なお、前面扉5が閉じているロック状態であるときには、遊技者や遊技場の作業者は、前面扉5に板状のガラスが装着されて形成されたガラス窓19を通して遊技盤4の遊技領域4aを流下していく遊技球を見ることはできるが、遊技盤4にはもちろんのこと本体枠3の内部にも触れることができないようになっている。
図2にパチンコ機の背面側の外観を示す。パチンコ機2の本体枠3には、本体枠3の内部に設けられた支持部材を介して、遊技を行う際に音声発生装置21(図9参照)等の各種装置を作動させるための主制御を行う主制御基板(回路基板)15の他に、副制御基板16、球発射装置17、球払出装置18等がそれぞれ組み付けられている。主制御基板15は、主制御基板ケース25に収納されており、副制御基板16は、副制御基板ケース26に収納されている。主制御基板ケース25及び副制御基板ケース26は、本体枠3の背面の所定位置に取り付けられている。
球発射装置17は、主制御基板15に接続されており、主制御基板15により駆動が制御される。また、本体枠3の内部にはスピーカーなどの音声発生装置21や、本体枠3及び遊技盤4上の様々な位置にランプ22(図9参照)が設けられており、音声発生装置21、ランプ22は、副制御基板16に接続されており、副制御基板16により駆動が制御され、音声発生装置21から演出効果を持たせた音声を発生させたり、ランプ22の点灯制御によって演出効果を出すといったことを行う。
本実施形態においては、主制御基板15と副制御基板16とが接続コード(電気ケーブル)30によって接続されており、この接続コード30が主制御基板ケース25及び副制御基板ケース26にそれぞれ固定されている。この接続コード30を主制御基板ケース25に固定するコネクタ接続装置の構成について説明する。図3は、主制御基板ケース25、接続コード30、及びこれらを接続するコネクタ接続装置31の外観斜視図であり、図4は、これらの分解斜視図である。なお、副制御基板ケース26と接続コード30を接続するコネクタ接続装置も同様の構成であるため、これらの説明は省略する。
コネクタ接続装置31は、接続コード30の一端に取り付けられたケーブル側コネクタ32と、主制御基板ケース25に取り付けられた基板側コネクタ33とからなる。ケーブル側コネクタ32の内部には、接続コード30に接続されたケーブル側端子36が収納されており、基板側コネクタ33の内部には、主制御基板15に接続された基板側端子37が収納されている。ケーブル側コネクタ33は、基板側コネクタ32によって係止されて保持される。これによって、ケーブル側端子36と基板側端子37とが嵌合して電気的な接続が保たれる。
ケーブル側コネクタ32には、L字状のラッチ片41が一体に形成されている。ラッチ片41は、詳しくは図5に示すように、基板側コネクタ33と嵌合する嵌合方向Aに沿って延びる挿入部41aと、ケーブル側コネクタ32から挿入部41aへと屈曲し、これらの間を連結する屈曲連結部(連結部)41bと、挿入部41aの先端部から嵌合方向Aと略直交する突出方向Bに沿ってケーブル側コネクタ32に対して離反する方向へ突出する被係止爪41cとを備えている。また、本実施形態においては、ケーブル側コネクタ32の先端部には、ケーブル側端子36の外形に合わせた突出部32aが複数設けられている。
基板側コネクタ33には、ラッチ片41を係止する係止部42が形成されている。この係止部42は、略矩形状に形成されており、ラッチ片41の挿入部41a及び被係止爪41cが挿入される挿入穴42aと、被係止爪41cを係止する係止面42bとを有する。さらに、本実施形態においては、基板側コネクタ33の上面には、ケーブル側コネクタ32の突出部32aに合わせた開口部33aが複数設けられており、この開口部33aの内部に基板側端子37の先端部が位置している。この開口部33aにケーブル側コネクタ32の突出部32aを嵌合させるとともに、ラッチ片41を係止部42で係止させることによって、ケーブル側コネクタ32を抜け止め状態として、ケーブル側端子36と基板側端子37とを接触させて接続状態とする。また、基板側コネクタ33の側面には、抜け止め突起部43が一体に形成されている。
主制御基板ケース25は、図4に示すように、箱体51と、蓋体52とから構成されている。箱体51は、底面側が開放された箱状に形成されており、蓋体52は平板状に形成され、主制御基板15が固定されている。
箱体51は、その天板51aにケーブル側コネクタ32が挿入される露呈開口55が形成され、さらに天板51aの内周面には、基板側コネクタ33を固定するための嵌合ボス56が形成されている。露呈開口55は、ケーブル側コネクタ32の外形に合わせて形成されている。嵌合ボス56は、露呈開口55の周囲に配設されており、その内周面56aが、図6に示すように、基板側コネクタ33の外周面に合わせて形成されている。嵌合ボス56の内周面56aに基板側コネクタ33を嵌合させて、抜け止め突起部43を天板51aに当接させるまで押し込むと、基板側コネクタ33を箱体51に固定することができる。この基板側コネクタ33が箱体52に固定される位置は、主制御基板15に固着された基板側端子37の位置に合うように嵌合ボス56の位置が形成されている。
主制御基板ケース25に主制御基板15を収納するときには、上述のように箱体51に基板側コネクタ33を固定し、且つ基板側端子37が固着された主制御基板15を蓋体52に固定した状態で、蓋体52を箱体51の底面側に固定することによって、主制御基板15が主制御基板ケース25の内部に固定して収納される。さらに、主制御基板ケース25に主制御基板15が収納して固定されたとき、基板側端子37が基板側コネクタ33の内部に収納された状態となる。なお、箱体51と蓋体52は、例えばネジ止めなどによって固定される。
以下では、コネクタ接続装置31を接続状態、すなわち主制御基板ケース25に固定された基板側コネクタ33に、接続コード30に取り付けられたケーブル側コネクタ32を係合させて、主制御基板15と接続コード30とを接続するときの状態を説明する。先ず、ケーブル側コネクタ32の突出部32aを基板側コネクタ33の開口部33aの位置に合わせ、且つラッチ片41を係止部42の位置に合わせた状態で、ケーブル側コネクタ32を基板側コネクタ33の方へ押し込みながら嵌合方向A(図5参照)に沿って嵌合させていく、このとき、ラッチ片41の挿入部41a及び被係止爪41cを挿入穴42aに挿入させる。このとき、被係止爪41cは、係止部42に当接するが、挿入部41aがその弾性によってケーブル側コネクタ32に近接する方へ撓むので、被係止爪41cは係止部42を乗り越えて挿入されていく。そして、被係止爪41cが挿入穴42aを通過すると、挿入部41aが撓んだ状態から元の位置に復帰して、被係止爪41cが係止面42bに係止された状態となる(図8(A)に示す状態)。これによってケーブル側コネクタ32が基板側コネクタ33に抜け止めされた状態となり、接続コード30と主制御基板15とが接続状態となる。なお、この接続状態となったとき、ラッチ片41を構成する屈曲連結部41bの少なくとも一部が主制御基板ケース25の外部に位置するように設けられている。
そして、以下では、コネクタ接続装置31を解除状態、すなわち、ケーブル側コネクタ32の抜け止め状態を解除して基板側コネクタ33から取り外すときの状態を説明する。先ず図8(A)に示すように、ラッチ片41の被係止爪41cが係止部42に係止されているのを解除するために、屈曲連結部(連結部)41bを支点にして、詳しくは屈曲連結部(連結部)41bの屈曲点41dを支点にして挿入部41aをケーブル側コネクタ32に対して近接する方向へ押圧してラッチ片41を撓ませる。なお、このラッチ片41が撓むときの支点である屈曲点41dは、屈曲連結部41dの水平方向から垂直方向へと折れ曲がるコーナーの中央に位置している。このようにラッチ片41を撓ませることによって、図8(B)に示すように、被係止爪41cは被係止部42の被係止面42aから離れて係止が解除された状態となる。このようにして係止が解除されたケーブル側コネクタ32は、図中上方へ引き抜かれて基板側コネクタ33から取り外された状態となり、接続コード30と主制御基板15との接続も解除された離脱状態となる。
図9に示すように、パチンコ機2の作動は基本的に主制御回路装置15及び副制御回路装置16によって管制される。
主制御回路装置15は、メインCPU(central processing unit)15a及びメインROM(read only memory)15b及びメインRAM(random access memory)15cを備える。メインCPU15aは、入賞球検知センサ14から入力される入力信号に応じて、メインROM15bに記憶されている遊技制御プログラムを読み込んでパチンコ機の遊技状態を制御する命令を生成すると共に、副制御回路装置16に命令情報を送信して所定の遊技状態となるように実行させる。メインROM15bには、遊技制御プログラムおよび乱数生成処理プログラムおよび乱数テーブルなどが所定の領域に格納されており、これらはメインCPU15aによって読み出され、演算処理されるように適宜用いられる。メインRAM15cは、ワーキングエリアとなっており、遊技において利用されるデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
副制御回路装置16は、サブCPU16a及びサブROM16b及びサブRAM16cを備える。サブCPU16aは、サブROM16bに格納された副制御装置用制御プログラムを適宜読み出し、主制御回路装置15から命令情報として入力される制御信号(電気信号)に応じて、副制御用制御プログラムに従って副制御回路装置16と、図柄可変表示装置9及び音声発生装置21及びランプ22との間で制御信号の入出力を行い所定の遊技状態となるようにするための駆動制御を行う。サブRAM16cはワーキングエリアとなっており、図柄可変表示装置9及び音声発生装置21及びランプ22の制御において利用されるデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。なお、サブCPU16aにより駆動を制御する装置は、図柄可変表示装置9、音声発生装置21及びランプ22に限られず、遊技領域4aに設けた可動式の入賞装置なども含まれることとする。
メインCPU15aは、入賞球検知センサ14からの信号が入力されると、メインROM15bに記憶されている遊技制御プログラムに基づいて、球払出装置18を駆動して所定個数の賞球を供給皿6上に払い出す。なお、賞球の個数は、遊技球が入った各入賞口10〜12の種類に応じて適宜設定して良い。
上記構成の作用について以下に説明する。上述したように主制御基板ケース25の露呈開口55は、ケーブル側コネクタ32の外形に合わせて形成されており、さらに、基板側コネクタ33を主制御基板ケース25に固定していることから、コネクタ接続装置31を接続状態としたときには、ケーブル側コネクタ32の周囲に隙間が少ない。これによって棒状器具などの進入を防ぐことが可能となり、メインROM15bを正規品以外のものに交換するなどの不正行為を防止することができる。また、主制御基板ケース25の嵌合ボス56に基板側コネクタ33を嵌合させて固定させていることも露呈開口55の周囲の隙間を無くすことに効果を高めている。また、コネクタ接続装置31を解除状態とするとき、ラッチ片41の屈曲連結部41bが主制御基板ケース25の外部に位置しているので、ラッチ片41を撓ませて係止解除状態とすることが容易であり、簡単にケーブル側コネクタ32を取り外すことができる。
さらに、上述したようにケーブル側コネクタ33のラッチ片41をL字状に形成し、このラッチ片41の被係止爪41cがケーブル側コネクタ33と離反する方向に沿って突出しているので、このコネクタ接続装置31を解除状態とするときにラッチ片41を撓ませるときのストロークは、ラッチ片41の挿入部41aをケーブル側コネクタ33に対して近接する方向に向かっている。これにより、このラッチ片41を撓ませるためのストロークを考慮せずに露呈開口55をケーブル側コネクタ33の外形に合わせて形成することができるので、より隙間を無くすことが可能となり、不正行為を防止することができる。
また、上記実施形態では、主制御基板15と副制御基板16との接続に本発明を実施したが、これに限定されることなく、電気ケーブルと回路基板との接続であれば本発明を実施することができ、例えば、主制御基板15と球払出装置18との接続や、副制御基板16と声発生装置21との接続や、副制御基板16とランプ22との接続等に本発明を実施してもよく、適宜変更されるものである。
なお、上記実施形態においては、ケーブル側コネクタ32と一体に形成したラッチ片41の形状を、L字状でケーブル側コネクタ32から挿入部41aに向かって屈曲する屈曲連結部41aを有する形状に形成しているが、本発明はこれに限らず、例えば、図10に示すような形状にしてもよい。なお、この図10に示すコネクタ接続装置80では、ラッチ片の形状のみが上記実施形態と異なっており、上記実施形態と同様の部品及び部材については、同符号を付して説明を省略する。また、図10は、コネクタ接続装置80の抜け止めが解除され、基板側コネクタ33から取り外された離脱状態(図10(A))と、ケーブル側コネクタ82が基板側コネクタ33に抜け止めされた接続状態(図10(B))とを示す。
このコネクタ接続装置80のケーブル側コネクタ82には、ラッチ片81が一体に形成されている。ラッチ片81は、嵌合方向Aに沿って延びる挿入部81aと,ケーブル側コネクタ82と挿入部81aとの間を連結する連結部81bと、挿入部81aの先端部から嵌合方向Aと略直交する方向に沿ってケーブル側コネクタ82に対して離反する方向へ突出する被係止爪81cとが一体に形成されている。さらに、挿入部81aには、基板側コネクタの挿入穴42aへの挿入方向後端側の位置から挿入部81aの挿入方向とは反対の方向へ突出する鍔部81d(図11参照)が一体に形成されている。このコネクタ接続装置80を接続状態(図10(B)に示す状態)としたときに鍔部81dが主制御基板ケース25の外部に位置するように形成されている。これによって、露呈開口55とケーブル側コネクタ82との隙間を少なくすることができるので、上記実施形態と同様に不正行為を防止する効果を高めることができる。
このコネクタ接続装置80を解除状態にするときには、先ず図11(A)に示すように、ラッチ片81の被係止爪81cが係止部42に係止されているのを解除するために、鍔部81dを指で摘むなどよってケーブル側コネクタ82に対して離反する方向へ鍔部81dを押圧することにより連結部81bを支点にして挿入部81aをケーブル側コネクタ82に対して近接する方向へラッチ片41を撓ませる。このようにラッチ片81を撓ませることによって、図11(B)に示すように、被係止爪81cは被係止部42の被係止面42aから離れて係止が解除された状態となり、ケーブル側コネクタ82を容易に取り外すことができる。なお、このとき、ラッチ片81の鍔部81dが主制御基板ケース25の外部に位置しているので、ラッチ片81を撓ませて係止解除状態とすることが容易になっている。
本発明を実施したパチンコ機の外観を示す斜視図である。 図1に示したパチンコ機の背面側からの外観を示す斜視図である。 主制御基板ケース、接続コード、及びコネクタ接続装置を示す斜視図である。 コネクタ接続装置の構成を示す分解斜視図である。 コネクタ接続装置をラッチ片と平行な平面に沿って切断した要部断面図である。 主制御基板ケースの箱体、及び基板側コネクタを底面側から見た斜視図である。 コネクタ接続装置を抜け止め突起部を通る平面に沿って切断した要部断面図である。 コネクタ接続装置を接続状態(A)から離脱状態(B)とするときの動作をそれぞれ示す説明図である。 パチンコ機内部の電気的構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態の変形例で離脱状態(A)及び接続状態(B)をそれぞれ示す斜視図である。 図10に示すコネクタ接続装置を接続状態(A)から離脱状態(B)とするときの動作をそれぞれ示す説明図である。 従来のコネクタ接続装置の構成を示す要部断面図である。
符号の説明
2 パチンコ機
3 本体枠
4 遊技盤
15 主制御基板(回路基板)
25 主制御基板ケース(回路基板ケース)
30 接続コード(電気ケーブル)
31 コネクタ接続装置
32 ケーブル側コネクタ
33 基板側コネクタ
41,81 ラッチ片

Claims (4)

  1. 基板ケースの内部に固定して収納された回路基板の基板側端子と電気ケーブルに取り付けられたケーブル側端子との接続が保たれるように、ケーブル側コネクタを基板側コネクタに係止して保持するコネクタ接続装置において、
    前記基板ケースは、前記回路基板が固定された蓋体と、前記蓋体との間に前記回路基板を収納して前記蓋体に固定される箱体とからなり、
    前記箱体は、前記ケーブル側コネクタが挿入される露呈開口と、前記露呈開口の開口縁に内周面を連続させた嵌合開口部が形成されるように前記ケーブル側コネクタの挿入方向に向かって筒状に突出し、前記ケーブル側コネクタの挿入方向とは逆向きに挿入された前記回路基板とは別体の前記基板側コネクタを受け入れて固定する嵌合部とを有し
    前記基板側コネクタは、前記嵌合開口部を塞ぐように前記内周面に嵌合する外周面を有するとともに、前記露呈開口から挿入される前記ケーブル側コネクタに設けられたラッチ片に係合してケーブル側コネクタを抜け止めする係止部を有し、
    前記回路基板が固定された前記蓋体を、前記基板側コネクタを前記箱体の嵌合部に固定した後に前記箱体に固定することにより前記回路基板から突出した前記基板側端子が前記基板側コネクタの内部に収納されることを特徴とするコネクタ接続装置。
  2. 前記ラッチ片は、前記基板側コネクタと嵌合する嵌合方向に沿って延びる挿入部と、前記ケーブル側コネクタと前記挿入部との間を連結する連結部と、前記挿入部の先端部から前記嵌合方向と略直交する方向に沿って前記ケーブル側コネクタに対して離反する方向へ突出する被係止爪とが一体に形成されており、前記基板側コネクタは、前記挿入部及び前記被係止爪が挿入される挿入穴と、前記被係止爪を係止する係止面とが形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ接続装置。
  3. 前記挿入部は、前記挿入穴への挿入方向後端側の位置から前記挿入方向とは反対の方向へ突出する鍔部が一体に形成され、前記ケーブル側コネクタが前記基板側コネクタと嵌合したときに、前記鍔部が前記基板ケースの外部に位置するように形成されており、前記ケーブル側コネクタに対して離反する方向へ前記鍔部を押圧することにより前記連結部を支点にして前記挿入部をケーブル側コネクタへ向かって撓ませると前記係止面による前記被係止爪の係止が解除されることを特徴とする請求項2記載のコネクタ接続装置。
  4. 前記連結部は、前記ケーブル側コネクタから前記挿入部へと屈曲する屈曲連結部となっており、前記ケーブル側コネクタが前記基板側コネクタと嵌合したときに、前記屈曲連結部が前記基板ケースの外部に位置するように形成されており、前記屈曲連結部を支点にして前記挿入部をケーブル側コネクタへ向かって撓ませると前記係止面による前記被係止爪の係止が解除されることを特徴とする請求項2記載のコネクタ接続装置。
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