JP5877759B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。
メダルや遊技球などを遊技媒体として遊技を行う遊技機として、例えばスロットマシン等が知られている。
スロットマシンは、正面側に開口する本体キャビネットと、本体キャビネットの正面側に開閉自在に支持される前扉とを備えるスロット筺体内に、複数の図柄を周面に配置したリールを複数個設置されてリールセットを構成しており、リールセットの周囲所定位置には遊技状態に応じて適宜種々な画像を表示可能な画像表示装置を備えており、また、リールの回転を停止させるストップスイッチとして例えばストップボタンなどを設けられている。
スロットマシンにおける遊技では、通常、遊技媒体の投入を前提として回転する複数のリールを、それぞれのリールに対応したストップボタンの入力で停止させることが行われる。また、スロットマシンには、予め定められた入賞役への当選当否を抽選する内部抽選手段が設けられている。そして、スロットマシンでは、内部抽選手段で行われる抽選で入賞役に当選するとともに、ストップボタンの入力でリールの回転が停止した際に、複数のリールに配置された複数種類の図柄のうち所定の位置に停止表示された図柄の組み合わせが当選した入賞役に対応して定められた図柄の組み合わせとなっている場合に、その入賞役への入賞が成立し、その入賞役の内容に応じて遊技者に対するメダルの払い出しが行われる。こうしてスロットマシンの遊技が進行していくことになる。このとき、スロットマシンでは、遊技の進行状況に応じて、音や光や画層や映像などを適宜用いて遊技の演出が行われる。例えば、遊技の演出においては、画像表示装置に演出用の画像が表示される等といったことが行われる。
スロットマシンには、スロット筺体内の所定位置にリールの回転等の各種制御やメダルの払い出しや遊技演出を電気的に制御する制御基板として、主制御基板と副制御基板が備えられる。
スロットマシンにおいては、例えば特許文献1に示すように、リールの回転の制御はメダル払い出しに影響するものであり、主制御基板で制御される。例えば、スロットマシンにおいては、ストップボタンの入力が行われるとその入力情報は主制御基板で受けとられ、主制御基板がリールの回転を停止させるように電気的制御を実行する。
また、通常、主制御基板には、ストップボタン等の各種スイッチ類からの入力信号を受けて各種処理や演算を行うCPUや、各種処理を実行するためのプログラムや乱数テーブルを格納したROMや、乱数テーブルなどから読み出された数値等の各種データを一時的に記憶するRAMなどが設けられており、これらが所定の動作を行って上記した内部抽選手段の役割をはたす。このように、メダルの払い出しに関わるリールの回転や内部抽選手段の実行が主制御基板で制御されるのである。これに対して、遊技の進行状況に応じた遊技の演出については、副制御基板で制御される。副制御基板は、主制御基板から適宜情報を受け取り、遊技の状況に応じた遊技の演出を制御する。
特開2011−245009号公報
特許文献1に示すようなスロットマシンのなかには、入賞役の成立の条件として、複数のリールが回転停止した際に所定位置に停止表示されている図柄の組み合わせのみならず、ストップボタンによるリールの停止順序をも要請するようなものを、予め定められた入賞役に含むものがある。さらに、昨今、そのようなスロットマシンにおいて、所定の図柄の組み合わせが成立した場合に、所定期間、遊技の演出の中でリールの停止順序を表示することで入賞役への入賞を容易にして遊技者にとって有利な遊技状態を形成する機能を有するものが登場してきている。このような機能を有するスロットマシンとしては、例えば、いわゆるAT(アシストタイム)機やART(アシストリプレイタイム)機等と呼ばれるものを挙げることができる。
このとき、スロットマシンにおいて、リールの回転停止の制御は、入賞役の成否に関わる制御であり、主制御基板で制御されるが、リールの停止順序の表示については、これも入賞役の成否に関わる制御であるものの、遊技の演出の一環として示される点等を考慮して副制御基板で制御されることが多い。
こうしたことから、昨今のスロットマシンにおいては、入賞役の成否が、主制御基板のみならず、副制御基板でも制御されるようになってきている。したがって、主制御基板に対する不正防止の実現のみならず副制御基板に対しても効果的な不正防止を実現することが強く要請されている。
本発明は、これらの要請を考慮しつつなされたものであり、副制御基板に対する不正防止を効果的に実現しうる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、(1)複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板と、
前記主制御基板と前記副制御基板とを電気的に接続する接続構造とを備えた遊技機であって、
前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
前記カバー体は、前記主制御基板の少なくとも一部及び前記副制御基板の少なくとも一部を覆うとともに前記接続構造の全体を覆い、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機、
(2)複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板とを備えた遊技機であって、
前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
前記カバー体は、前記主制御基板及び前記副制御基板の着脱を拘束するように取付部材に固定され、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機、
(3)複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板と、
前記主制御基板と前記副制御基板とを電気的に接続する接続構造とを備えた遊技機であって、
前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
前記カバー体は、前記主制御基板の少なくとも一部及び前記接続構造の全体を覆うとともに、前記副制御基板の着脱を拘束するように取付部材に固定され、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機、
(4)複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板と、
前記主制御基板と前記副制御基板とを電気的に接続する接続構造とを備えた遊技機であって、
前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
前記カバー体は、前記副制御基板の少なくとも一部及び前記接続構造の全体を覆うとともに、前記主制御基板の着脱を拘束するように取付部材に固定され、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機、を要旨とする。
本発明によれば、副制御基板に対する不正防止を効果的に実現しうる遊技機を得ることができる。
本発明における遊技機の実施例の1つを示す概略正面図である。 本発明における遊技機の実施例の1つにつき、前扉を開いた状態を模式的に示す概略斜視模式図である。 本発明における遊技機の実施例の1つにつき、前扉及びリールユニットを開いた状態を模式的に示す概略斜視模式図である。 本体キャビネットの構成を表す正面図である。 リールユニットの背面側の概略構成を示す分解斜視図である。 リールユニットの左側面の概略を模式的に示す左側面図である。 不正防止手段の構成を表した部分拡大図である。 本体キャビネットにおいて、リールユニット支持部及びベース部材が設けられている部分を表した部分拡大図である。 図9Aは、固定部材の外観を表す平面図、図9Bは、固定部材の背面側の構成を表す背面図である。 図10Aは、カシメ部材を前面側から表した斜視図、図10Bは、カシメ部材を背面側から表した斜視図、図10Cは、カシメ部材を底面から表した底面図である。 リールユニットの背面側の構成を示す概略斜視図である。 取付部材に対するカバー体の取り付けを説明するための概略分解斜視図である。 リールユニット支持部にリールユニット支持受け部を係合させる直前の状態を表す説明図である。 リールユニット支持部とリールユニット支持受け部とが係合した状態を表す説明図である。 リールユニット支持部に固定部材を取り付けた状態を表す説明図である。 固定部材にカシメ部材を取り付ける直前の状態を表す説明図である。 図17Aから図17Cは、いずれも固定部材にカシメ部材を取り付ける作用を表す説明図であり、図17Aは、カシメ部材が固定部材に固定されてカシメ構造を形成する前の状態を表す図、図17Bは、カシメ部材が固定部材に取り付けられている状態を表す図、図17Cは、カシメ部材が固定部材に固定されてカシメ構造を形成した状態を表す図である。 リールユニットにおいてカバー体と、接続構造を構成する接続部材との位置関係を示す概略背面図である。 リールユニットにおいてカバー体と制御基板の位置関係を示す概略平面図である。 カバー体の嵌着部に形成された係止爪を取付部材の止着孔にかしめる際における、係止爪と止着孔の位置関係を説明する説明図である。 カバー体の突片を副制御基板の差込口に差し込む場合における、突片と差込口の位置関係を表した説明図である。 連結手段で支持枠と取付部材とを連結した状態を示す説明図であって図18の領域Xの部分に対応する部分を抜き出して斜視図として模式的に示す図である。 図23Aは、カバー体をスロットマシンの左上後側から見た場合のカバー体の概略構成を示す概略斜視図である。図23Bは、カバー体をスロットマシンの右上前側から見た場合のカバー体の概略構成を示す概略斜視図である。 図24A、図24Bは、いずれも主制御基板を取付部材の突出枠部にスライド固定する状態を模式的に説明するための説明図であるとともに図12の領域Hの部分を拡大して模式的に示す図であり、図24Aは、主制御基板の係止鉤片を突出枠部の係止鉤片受け孔に嵌め込む状態を説明する図であり、図24Bは、主制御基板の係止鉤片を突出枠部の係止鉤片受け孔内でスライドさせる状態を説明する図である。
本発明の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。遊技機がスロットマシンである場合を例として、本発明に係る遊技機の一例を説明する。なお、本明細書において、前側、後側は、遊技機を正面から見た場合(図1参照)のそれぞれ正面側(前面側)、裏面側(後面側)を示す。また、上下左右とは、遊技機を正面に見てそれぞれ上側、下側、左側及び右側を示すものとする。また、本明細書においては、後側のことを裏側、背面側と言うこともあり、前後方向のことを奥行方向と言うこともある。また、本明細書において、スロットマシンを構成する後述の取付部材やカバー体などといった各部材についての前後左右上下は、特に明細書文中や図面中で断らない限りにおいて、スロットマシンに取り付けられた状態を基準にして特定されるものとする。
[スロットマシン1]
図1から図3に示すように、スロットマシン1は、本体キャビネット2と前扉3とを備えている。
[本体キャビネット2]
本体キャビネット2は、正面側が開口するように形成された箱状の部材である。本体キャビネット2の内部には、複数種類の図柄(図示せず)を周囲に配置した複数のリールをなす第1リール4aと第2リール4bと第3リール4c、及び、液晶表示装置5を有するリールユニット6、並びにメダルを払い出すホッパー装置7等のようなスロットマシン1での遊技に使用される各種装置が、収納配置される。
本体キャビネット2は、左側の端縁で前扉3及びリールユニット6を回動自在に支持している。図4に示すように、本体キャビネット2の正面左側端縁には、上下方向に3つの支持部8〜10が設けられている。これら3つの支持部8〜10は、前扉3とリールユニット6を回動自在に支持するためのものであり、共通支持部8、前扉支持部9及びリールユニット支持部10とからなる。共通支持部8は、本体キャビネット2の上部に設けられ、前扉3及びリールユニット6の左側端縁を回動自在に片持支持する。前扉支持部9は、本体キャビネット2の下部に設けられ、前扉3を回動自在に片持支持する。また、リールユニット支持部10は、共通支持部8と前扉支持部9の間に設けられ、リールユニット6を回動自在に片持支持する。これら共通支持部8、前扉支持部9及びリールユニット支持部10は、本体キャビネット2に取付固定されている基部8a〜10aと、基部8a〜10aから上方に向けて突出し、先端がテーパ状に形成された支持ピン8b〜10bとから構成されている。これら共通支持部8、前扉支持部9及びリールユニット支持部10の各支持ピン8b〜10bは、基部8a〜10aの上端面から先端までの突出高さが異なっており、共通支持部8の支持ピン8bの突出高さをh1、リールユニット支持部10の支持ピン10bの突出高さをh2、前扉支持部9の支持ピン9bの突出高さをh3とした場合の各突出高さの関係は、h2>h1>h3となっている。なお、基部と支持ピンは一体で形成してもよいし、別体として形成した基部と支持ピンを組み立てて用いてもよい。
本体キャビネット2には、リールユニット6を片持支持する側である左側端縁と左右反対側の右側端縁の開口縁(正面側の端縁)に、リールユニット6の閉状態を維持するための係止部11が形成されている。この係止部11はピン状に形成されている。リールユニット6には、本体キャビネット2と互いに向かい合う位置で係止部11と係合する鉤状の係合部12が形成されており(図3参照)、リールユニット6が本体キャビネット2内に収納されて閉状態になった時に、鉤状の係合部12がピン状の係止部11に引っかかって係合するようになっている。係合部12と係止部11との係合状態は、例えば係止部11を上下方向に移動させることによって解除することができるようになっている。
[前扉3]
前扉3は、本体キャビネット2の前面側に、該本体キャビネット2の開口を塞ぐように設けられている。図1に示すように、前扉3は、メダルの貯留又は遊技開始時にメダルを投入する投入口21、貯留されているメダルを1枚掛けられる1ベットボタン22、貯留されているメダルを3枚掛けられるMAXベットボタン23、第1〜第3リール4a〜4cを回転駆動させて遊技を開始する際に操作するスタートレバー24、第1〜第3リール4a〜4cの回転を停止させる際に操作する第1〜第3ストップボタン25a〜25c、メダルの払い出しを行う排出口26、メダルを受けるための受け皿27を備えている。
また、前扉3は、表示窓部28を備えている。表示窓部28は、リールユニット6の第1〜第3リール4a〜4cの外周に付された複数の各種図柄(図示せず)が縦方向に3つずつ、合計9個の図柄を視認することが出来るほかに、液晶表示装置5に表示される各種画像や動画、第1〜第3リール4a〜4cの周囲に付されている装飾部材37に描かれたキャラクター図柄などのような各種意匠絵柄が視認できるようにするためのもので、前扉3の略上半分に設けられた開口にガラス等の透明な部材を嵌め込んで形成されている。前扉を閉状態にした場合には、表示窓部28の奥側にリールユニット6が位置しており、遊技者は、表示窓部28を介して、第1〜第3リール4a〜4cの図柄や、液晶表示装置5に表示される各種画像、装飾部材37に描かれた各種意匠絵柄等を視認することができる。なお、図1においては、説明の便宜上、表示窓部28を介して視認可能な第1〜第3リール4a〜4c等の記載は省略した。また、本実施の形態のスロットマシン1では、上記した表示窓部28として前扉3の略上半分に表示窓部28が形成されているが、少なくとも上記した図柄や画像などを遊技者が視認できればよく、表示窓部28が前扉3の略上半分に形成されていなくてもよいし、上記した大きさに限定されるものでもない。
図2に示すように、前扉3は、本体キャビネット2に対して左側の一端縁の裏面側に第1の支持受け部が設けられており、本体キャビネット2に回動自在に支持されるようになっている。第1の支持受け部は、前扉3の上部に形成された前扉共通支持受け部32と、前扉3の下部に形成された前扉支持受け部33とからなる。前扉共通支持受け部32は、共通支持部8の支持ピン8b(図4参照)が挿通可能な大きさの長孔が貫通形成されており、前扉3を本体キャビネット2に取り付ける時に共通支持部8と係合する位置に取り付けられている。前扉支持受け部33は、前扉支持部9の支持ピン9bが挿通可能な大きさの長孔が貫通形成されており、前扉3を本体キャビネット2に取り付ける時に前扉支持部9と係合する位置に取り付けられている。前扉3は、前扉共通支持受け部32が共通支持部8と係合し、前扉支持受け部33が前扉支持部9と係合することで、本体キャビネット2に対して回動可能に支持されている。
[リールユニット6]
図2、図3、図5及び図6に示すように、リールユニット6は、第1〜第3リール4a〜4c、画像表示手段としての液晶表示装置5、制御基板35、取付部材36及び装飾部材37が支持枠38に組み付けられて、ユニット化して構成されている。第1〜第3リール4a〜4cは、図示しない複数の図柄を周囲に配置したもので、ドラム状のリールケース39内で回転可能に軸支されており、スタートレバー24が操作されると一斉に回転を開始し、第1〜第3ストップボタン25a〜25cが押圧操作されると、押圧操作されたストップボタンに対応したものが停止するようになっている。リールケース39は、支持枠38の下部裏面側に取り付けられている。このリールケース39は、前扉3を閉状態にした時の表示窓部28と対向する正面側が開口しており、リールケース39内の第1〜第3リール4a〜4cの図柄が表示窓部28を介して外部から視認できるようになっている。
スロットマシン1は、本体キャビネット2に対して回動自在にリールユニット6を支持された構成を備える。したがって、スロットマシン1は、リールユニット6を本体キャビネット2外へ簡単に引き出すことができるようになっている。そのため、リールユニット6を本体キャビネット2から引き出して点検等を行う場合の作業効率も向上させることが可能になる。
スロットマシン1は、リールユニット6という構造体ユニットを、本体キャビネット2に取り付けている。したがって、スロットマシン1は、リールユニット6を交換するだけで他の機種のスロットマシンに変更することが可能になり、例えば遊技店がスロットマシンの機種変更を行おうとする場合に、本体キャビネット2も含めたスロットマシン全体を取り替えずとも、スロットマシンにおけるリールユニットの取替えで機種変更に対応できるようになり、資源の浪費抑制という環境面への配慮がなされたスロットマシン1を提供することが可能になる。また、リールユニットの取替えは、スロットマシン全体を取り替える場合に比べて容易であることから、取替えに必要なコストを低減することが可能になり、その作業効率を向上させることが可能になる。
(液晶表示装置5)
液晶表示装置5は、遊技の進行に応じて種々の画像や動画等を表示するもので、第1〜第3リール4a〜4cの上方に配置されている。液晶表示装置5で表示する画像等としては、特に限定されないが、例えば大当り又は大当り以外の他の役に当選又は入賞した時に、そのことを遊技者に報知するための画像や、遊技者の興趣を向上させるようなキャラクター動画等が挙げられる。なお、ここでは画像表示手段が液晶表示装置5である場合について説明したが、これに限定されず、画像表示手段は、液晶表示装置5以外のもの、例えば有機EL(Electro−Luminescence)等を用いた表示装置等であってもよい。
(制御基板35)
制御基板35は、主制御基板40及び副制御基板41を有する。
(主制御基板40及び副制御基板41)
主制御基板40は、主制御基板本体40aを基板ケース42に収容されて構成されている。主制御基板本体40aは、第1〜第3リール4a〜4cの動作制御のような、主としてスロットマシン1の遊技に関する各種制御を行う機能に対応して定められる各種電気電子部品類を実装しており、また、その機能に対応して設定される制御回路を有して各種電気電子部品類を適宜電気的に制御可能に構成されている。
副制御基板41は、副制御基板本体41aを基板ケース43に収容されて構成されている。副制御基板本体41aは、遊技の進行に応じた画像や動画等の選択、液晶表示装置5の表示態様やスロットマシン1の各所に配置されているLED等のような発光部材の発光態様に関する、主にスロットマシン1における遊技の演出に関する各種制御を行う機能に対応して定められる各種電気部品を実装しており、また、その機能に対応して設定される制御回路を有して各種電気部品を適宜電気的に制御可能に構成されている。
基板ケース42や基板ケース43は、例えばプラスチック等の樹脂材料で形成されており、それぞれ、内部に主制御基板本体40a、副制御基板本体41aを収容可能な大きさに形成されている。
スロットマシン1においては、上記したように主制御基板40及び副制御基板41が、それぞれ基板ケース42,43内に主制御基板本体40a、副制御基板本体41aを収容された構成とされていることで、外部から不正に主制御基板本体40a、副制御基板本体41aにアクセスすることや、主制御基板本体40a、副制御基板本体41aを本来のものとは異なるものに不正に取り替えることが規制されている。
(接続構造150)
主制御基板40と副制御基板41は、次のように、互いに電気的に接続されて接続構造150を形成している。まず、主制御基板本体40aには、図12等に示すように、主制御基板本体40aに形成された制御回路に繋がる端子をなすコネクター153a(153)が設けられており、副制御基板本体41aには、副制御基板本体41aに形成された制御回路の端子をなすコネクター153b(153)が設けられている。また、基板ケース42及び基板ケース43のそれぞれには、コネクター出口孔154(154a,154b)が設けられている。
主制御基板40では、基板ケース42のコネクター出口孔154aからその外側に向かって、コネクター153aが臨んでおり、副制御基板41では、基板ケース43のコネクター出口孔154bからその外側に向かって、コネクター153bが臨む。そして、スロットマシン1では、主制御基板本体40aと副制御基板本体41aそれぞれのコネクター153a,153bが接続部材155で互いに電気的に接続されて、接続構造150が形成されている。ここに、接続部材155は、図12に示すように、それぞれのコネクター153a,153bに対応する形状に形成されたコネクター受け151,151と、コネクター受け151,151間を繋ぐ配線152とを備えて構成される構造体である。このように、スロットマシン1は、副制御基板41と主制御基板40との間で電気信号のやり取りを行えるように、副制御基板41と主制御基板40を互いに電気的に接続されて構成される。なお、この場合、接続部材155の少なくとも一部は、基板ケース42及び基板ケース43の外部に存在することとなる。
主制御基板40や副制御基板41の少なくとも一方は、液晶表示装置5にも電気的に接続されており、遊技の演出内容に応じた液晶画像や動画等の表示の電気的制御が、適宜実施される。
(囲い構造体103)
副制御基板41のコネクター出口孔154bには、その周囲に、囲い構造体103が突設形成されていてもよい。例えば、囲い構造体103は、後述するカバー体91を取付部材36に取り付けた状態で接続構造被覆部91bの外面を立片103a、103b、103cで上側、左側、右側の3方から囲んで構成される。スロットマシン1においては、囲い構造体103が設けられていることで、副制御基板41のコネクター153bに向けた外部からの不正なアクセスがカバー体91と囲い構造体103とで2重にブロックされる。
このような主制御基板40及び副制御基板41は、いずれもリールユニット6に配置される取付部材36に取り付けられる。
(取付部材36)
取付部材36は、プラスチック等の各種材料で平面視略コ字形に形成されている壁部146を備える。壁部146は、その外周輪郭に沿って延びる枠部147を備えており、また、スロットマシン1の背面側にある背面壁部146aと、背面壁部146aの左右両端から前方に向かう側面壁部を備えて構成される。側面壁部は、スロットマシン1の前方から見て右側、左側に位置するそれぞれ右側面壁部146bと、左側面壁部146cとから構成される。
枠部147については、壁部146から背面壁部146aの上下端のそれぞれに沿って、後方に向かって突出した突出枠部148と、突出枠部148の長手方向端部から左右の側面壁部146b、146cの外周輪郭に沿って延びるとともに外方向に突出した側方枠部149とを備えて構成される。枠部147は、取付部材36のねじれ強度を高める点では好ましい構成である。
取付部材36は、壁部146の下端側で背面壁部146aと左右の側面壁部146b、146cとを繋げる底面部(図示しない)を有していてもよい。スロットマシン1が底面部を有することで取付部材36の構造を全体に強固にすることができるとともに、底面部にて取付部材36の下方側から副制御基板41に向けられる不正なアクセスを抑制することができる。
取付部材36は、支持枠38の裏面側であり、第1〜第3リール4a〜4cの上方であるような位置で、かつ背面壁部146aが液晶表示装置5の裏面側と対向する位置に位置決めされ、適宜選択された固定方法を用いて取り付けられる。固定方法は、特に限定されず、例えば、ネジ止め等の各種方法を採用されてよい。
(取付部材36に対する主制御基板40の取り付け)
また、主制御基板40は、主制御基板本体40aを取り付けた基板ケース42を、取付部材36の背面側に取り付けられて固定される。基板ケース42を取付部材36に取り付ける方法は、基板ケース42の所定部分を取付部材36の所定部分に係止する方法など、特に限定されない。
例えば、基板ケース42には、図12に示すように、上面側及び下面側所定位置に係止鉤片104が設けられており、また、取付部材36は、上下の突出枠部148それぞれの所定位置に係止鉤片104を止めつける係止鉤片受け孔105が開口形成されている。突出枠部148は、図24A、図24Bに示すように、係止鉤片受け孔105で突出枠部148内部の空間に繋がって構成される。突出枠部148の内部では、長手方向に沿って切り欠き部106が形成されており、係止鉤片104をスライド可能に構成されている。
主制御基板40は、例えば次のように取付部材36の背面側所定位置に固定される。すなわち、図24Aに示すように、係止鉤片104を、取付部材36の背面の係止鉤片受け孔105の位置にあわせて主制御基板40を矢印F方向に移動させてその係止鉤片受け孔105に嵌め込み、さらに、図24Bに示すように、取付部材36の突出枠部148の長手方向に沿って左右方向へ(矢印G方向に)スライドさせることで係止鉤片104を切り欠き部106の位置に移動させる。こうして、主制御基板40は取付部材36の背面側所定位置に固定される。
(取付部材36に対する副制御基板41の取り付け)
副制御基板41は、副制御基板本体41aを取り付けた基板ケース43を、取付部材36の背面壁部146aよりも前方側所定位置に取り付けて固定される。基板ケース43を取付部材36に取り付ける方法は、特に限定されない。なお、この副制御基板41を取付部材36に対して取り付ける方向に沿った方向が、副制御基板41の着脱方向となる。
例えば、図5、図6等に示すように、副制御基板41には、基板ケース43の左右側端に掛止片107が突設されており、掛止片107には上下方向に貫通した通孔108が設けられている。また、取付部材36には、左右の側面壁部146b、146cの上端面側にある所定の位置、図5、図6では具体的に側方枠部149の上端面側所定位置に、凹部45が形成されており、それぞれの凹部45に通孔109を設けられている。
副制御基板41は、掛止片107を凹部45に掛けるとともに掛止片107の通孔108を凹部45の通孔109に向合うように位置あわせし、ラッチ固定具44を両方の通孔108、109に通じることで、取付部材36に固定される。ラッチ固定具44としては、図6に示すようなリベット等を適宜用いることができる。この凹部45に対して掛止片107を上側から掛けた際、基板ケース43は、取付部材36に対して、スロットマシン1の平面視上、左右の側面壁部146b、146cの間に位置し且つ背面壁部146aよりも前方に位置することとなる。すなわち、副制御基板41は、基板ケース43を取付部材36の上方側から上下方向に沿って下方に動かされて取付部材36の内側へと移動して、取付部材36の背面壁部146aに対して向かい合わせに配置されることとなり、背面壁部146aの面のうちの主制御基板40の取付面とは逆面側にて、その逆面に対して向かい合わせに配置されることとなる。さらに副制御基板41は、取付部材36の背面壁部146aに対して間隔をあけて配置された状態となる。なお、この場合、スロットマシン1において、副制御基板41の着脱方向は上下方向となる。
リベットなどのラッチ固定具44は、副制御基板41に対して着脱自在であってもよいし、副制御基板41に固定されていてもよい。また、ラッチ固定具44は、副制御基板41と別体に形成されたものであってよいし、副制御基板41と一体をなして形成されたものであってもよい。
(主制御基板40と副制御基板41と液晶表示装置5についての相互の位置関係)
まず、液晶表示装置5は、支持枠38の前端側位置よりもやや取付部材36の背面壁部146a側に寄った位置に配置されており、図6等に示すように、主制御基板40及び副制御基板41が取付部材36に取り付けられるとともにその取付部材36が支持枠38に取り付けられた状態で、液晶表示装置5は、おおよそ支持枠38と取付部材36で囲まれた空間に収容された状態になる。
液晶表示装置5及び、取付部材36に取り付けられた副制御基板41及び主制御基板40は、第1〜第3リール4a〜4cの上方に配置される。そして、液晶表示装置5、副制御基板41及び主制御基板40は、リールユニット6の正面側から背面側に向けて、液晶表示装置5、副制御基板41及び主制御基板40の順で配置される。また、このように配置された場合に、図6に示すように、副制御基板41の上端の高さ位置は液晶表示装置5の上端の高さ位置よりもh5だけ低い位置に配置され、主制御基板40の上端の高さ位置は副制御基板41の上端の高さ位置よりもh6だけ低い位置に配置される。
スロットマシン1において、液晶表示装置5の上端の位置よりも副制御基板41の上端の位置が低く、副制御基板41の上端の位置よりも主制御基板40の上端の位置が低くなるように配置されていると、液晶表示装置5の後側であって基板ケース43の上方には空間S1が形成され、基板ケース43の後側であって基板ケース42の上方には空間S2が形成されるようになる。
スロットマシン1では、制御基板をなす主制御基板40と副制御基板41のうちの少なくとも一方と液晶表示装置5とが配線で接続されているが(図示せず)、スロットマシン1に空間S1及びS2が存在していると、そうした配線を収納する空間が確保できることとなり、リールユニット6を本体キャビネット2に対して閉じる際に、その配線が本体キャビネット2とリールユニット6との間に挟まって損傷する虞や、断線してしまう虞が効果的に抑制される。なお、このことは、液晶表示装置5、主制御基板40又は副制御基板41と、これら以外の部材や装置等とを接続する配線が空間S1及びS2に収納されることを禁止するものではない。
また、図6等に示すスロットマシン1においては、副制御基板41は、その上端を、取付部材36の上側の突出枠部148上面にあたる取付部材36の上端面よりも上方側に位置させるように配置されており、主制御基板40は、その上端を、上側の突出枠部148上面よりも下方側に位置させるように配置されている。
(装飾部材37)
装飾部材37は、スロットマシン1に適宜設置される部材であり、遊技者の興趣を向上させるような図柄や絵柄等のような所定の意匠を施された部材である。装飾部材37は、支持枠38の正面側に取り付けられる。図2に示すように、装飾部材37には開口が形成されており、その開口の大きさについては、装飾部材37をスロットマシン1に取り付けた状態で第1リール4a、第2リール4b、第3リール4cの各種図柄を前面側から視認することができる程度の大きさが確保されている。図2の例に示す装飾部材37の開口は、第1リール4a、及び第2リール4b、及び第3リール4cの図柄が3個ずつ視認できる大きさに形成されている。また、装飾部材37は、第1リール4aの左側と第3リール4cの右側のそれぞれに設けられているLED等の発光部材37aを前面側から覆うように配置されている。
(支持枠38)
支持枠38は、例えば金属で形成された枠状の部材であり、図5及び図6に示すように、第1〜第3リール4a〜4c、液晶表示装置5、取付部材36及び装飾部材37が取り付けられるように構成されている。
支持枠38には、本体キャビネット2に回動自在に支持される左側縁に第二の支持受け部46が設けられている。第二の支持受け部46は、リールユニット6の上部に形成されたリールユニット共通支持受け部47と、リールユニット6の下部に形成されたリールユニット支持受け部48とから構成されている。リールユニット共通支持受け部47は、本体キャビネット2に設けられている共通支持部8の支持ピン8bが挿通可能な大きさの長孔が貫通形成されており、本体キャビネット2に取り付ける時に共通支持部8と係合する位置に取り付けられている。また、リールユニット支持受け部48は、本体キャビネット2に設けられているリールユニット支持部10の支持ピン10bが挿通可能な大きさの長孔が貫通形成されており、本体キャビネット2に取り付ける時にリールユニット支持部10と係合する位置に取り付けられている。
リールユニット共通支持受け部47が共通支持部8と係合し、リールユニット支持受け部48がリールユニット支持部10と係合することで、本体キャビネット2の正面側に、本体キャビネット2の左端縁側を回動軸としてリールユニット6が回動自在に支持されることとなる。
(カバー体91)
リールユニット6には、図11、図12、図18、図19等に示すように、カバー体91が、取付部材36に固定されている。カバー体91は、取付部材36に固定された状態で副制御基板41の少なくとも一部を覆う副制御基板被覆部91a及び接続構造150の全体を覆う接続構造被覆部91bを備えて、所定形状に形成されている。接続構造被覆部91bは、図23A、図23Bに示すように、平面視略L字状に形成されており、前後方向に延びて部分91b1と、部分91b1に対してその後方側の下端で連接するとともに左右方向に延びて部分91b2とを有している。スロットマシン1において、副制御基板被覆部91aは、図23Aにおいて斜線領域で示す部分に対応しており、接続構造被覆部91bの部分91b1に連なり、部分91b1を基端として左右方向に延びて形成されている。
(カバー体91による接続構造150の被覆)
カバー体91を取付部材36に固定した状態で接続構造被覆部91b内には、空間部SPが形成される。このとき空間部SPは、主制御基板40のコネクター153のうち基板ケース42の外側にある部分と副制御基板41のコネクター153のうち基板ケース43の外側にある部分とを収容するとともに両コネクター153,153を互いに繋ぐ接続部材155も収容するような大きさと形状に形成される。そして、カバー体91を取付部材36に固定した状態で、接続構造被覆部91bは、部分91b1にて副制御基板41側のコネクター153bを覆い、部分91b2にて主制御基板40側のコネクター153aを覆っている。このとき、接続構造被覆部91bは、少なくとも接続構造150の外側を上側、左側、右側の3方から囲み、またその後方側を覆う。すなわち、スロットマシン1においては、コネクター153と接続部材155で構成される接続構造150を接続構造被覆部91b内の空間部SP内に収容した状態が形成され、カバー体91で接続構造150の全体を覆う状態が形成されていることとなる。
(カバー体91による副制御基板41の被覆)
カバー体91は、取付部材36に固定された状態で副制御基板41の少なくとも一部を被覆するように副制御基板被覆部91aを備えている。カバー体91は、副制御基板の着脱方向を横切る方向に沿って該副制御基板の少なくとも一部を覆っている。このとき、カバー体91において、副制御基板被覆部91aは、副制御基板41の着脱方向を横切る方向に沿った広がりを有して形成される。したがって、図3等に示すように副制御基板41が上下方向に着脱される場合においては、カバー体91は、副制御基板41の後方側からその副制御基板41の上面の少なくとも一部を覆うように副制御基板被覆部91aを形成していることが好ましい。この場合、副制御基板41を取り付けた取付部材36に対して取付部材36の背面側所定領域にカバー体91を被せて取り付けられる場合に、カバー体91を取付部材36に対してしっかりと固定させつつカバー体91が副制御基板41の着脱方向を横切る方向に沿ってその副制御基板41の少なくとも一部を覆うこととなり、副制御基板41の着脱方向への移動、特に副制御基板41を取り外す方向への副制御基板41の移動が規制されるようになって、副制御基板41の不正な取り外しの抑制を効果的に実現することができる。
なお、副制御基板被覆部91aは、副制御基板41を被覆する状態を形成可能に構成されていればよく、したがって、副制御基板41のみを被覆するにとどまらず、図19等に示すように取付部材36等の少なくとも一部をも被覆するように構成されていてもよい。
(取付部材36に対するカバー体91の固定と固定位置)
カバー体91は、取付部材36に対して嵌め殺しにされて固定されている。取付部材36に対するカバー体91の固定が嵌め殺しとされる際に、その固定位置、すなわち嵌め殺し構造を形成する位置は特に限定されるものではない。例えば、図11,図12等に示す例では、カバー体91は、取付部材36の背面側(主制御基板40の取付面側)で嵌め殺しにされて固定されており、すなわち嵌め殺し構造の形成位置が取付部材36の背面側の位置となっている。スロットマシン1が、カバー体91を取付部材36の背面側で嵌め殺しにて固定する構成を有する場合、取付部材36の背面側からカバー体91を被せてカバー体91と取付部材36とでカシメ構造を容易に形成するという簡単な工程を実施することで嵌め殺し状態を容易に実現することができる。
(嵌め殺し状態の形成)
図11,図12等のスロットマシン1の例では、次に示すようにカバー体91の嵌着部92と、取付部材36の突出枠部148の背面側所定部分に形成された止着孔93とでカシメ構造が形成されることで、カバー体91が取付部材36に嵌め殺しにされて固定される。
カバー体91では、図23A、図23Bに示すように、副制御基板被覆部91aの後方端と接続構造被覆部91bの部分91b2とが段差部94を介して互いに連なっており、段差部94には所定位置に開口95が形成されている。接続構造被覆部91bの部分91b2には、開口95に対応した位置に凹み部102が形成されている。開口95の大きさは、後述の嵌着部92を形成可能であれば特に限定されないが、図23A、図23Bのカバー体91の例では、開口95は、段差部94から副制御基板被覆部91aにやや入り込んだ部分にまで形成されている。
段差部94は、カバー体91を取付部材36に取り付けた状態で、取付部材36の上側の突出枠部148の背面に向かい合い、さらに段差部94の開口95は、突出枠部148の背面に形成される止着孔93に向かい合うように形成される。
カバー体91には、取付部材36の所定位置に嵌め着けられてカシメ構造を形成する嵌着部92が接続構造被覆部91bにおける部分91b2の上面に設けられている。嵌着部92は、接続構造被覆部91b上面内の所定位置に突設される基部97を備えている。基部97は、略L字状に突設形成され、基部97の突端位置に鍔部98が形成されている。嵌着部92は、鍔部98の位置を基端としつつ段差部94の開口95を通って前方に伸びる伸出部100を有する係止爪99を備える。係止爪99には、伸出部100の先端で繋がりその先端から鍔部98側に向かって拡がる傾斜部101が備えられている。嵌着部92においては、係止爪99が、伸出部100と傾斜部101とで弾性変形可能に構成されている。
図20に示すように、取付部材36には、上下の突出枠部148,148のうち上側の突出枠部148の背面側所定位置に受け部110が形成されている。受け部110は、突出枠部148の背面位置から後方に向かって突出させて形成されており、鍔部98の形状に応じた形状に形成された陥没部111と、陥没部111の内側の所定部分に係止爪99に対応した所定形状に形成された止着孔93とを備え、止着孔93からさらに奥方に係止爪99を収容可能な大きさを確保された空間112を備えている。
(カシメ構造の形成)
さて、カバー体91の嵌着部92と取付部材36の止着孔93によるカシメ構造の形成は、図20に示すように、嵌着部92を係止爪99の先端を取付部材36の受け部110に向けるように位置決めして、嵌着部92を受け部110の止着孔93にはめ込むことで実現される。
嵌着部92は、止着孔93に差し込まれる前の状態では、傾斜部101を、所定角度を持って広がった状態とされて構成されている。嵌着部92が、係止爪99を、取付部材36に形成された止着孔93に対して挿通させようとして受け部110内の空間112に向けて押出そうとすると、その途中で傾斜部101の外面が受け部110の止着孔93に接触する。この後、さらに係止爪99を押出して移動させようとすると、係止爪99は止着孔93から傾斜部101にすぼまる方向への応力を負荷されることとなり、弾性変形する。
嵌着部92の先端を、さらに受け部110内の空間に向けて押出し移動させると、やがて傾斜部101全体が止着孔93を貫通して受け部110内部の空間112まで到達する。このとき、傾斜部101に対するすぼまる方向への応力負荷が解除され、傾斜部101の復元力の作用で元の形状に拡幅復元される。このとき、係止爪99における傾斜部101、101の広がり幅が止着孔93の幅寸法を超える。すると、嵌着部92の押出し挿入方向とは逆方向に嵌着部92を引き抜こうとしても係止爪99の傾斜部101が止着孔93の周囲の構造体に引っかかり、嵌着部92の引き抜き方向への移動が規制される。こうして取付部材36の止着孔93に対してカバー体91の嵌着部92を差し込まれて係止爪99の部分を貫通させることでカシメ構造が形成される。そして、このようなカシメ構造が形成されることで上述したようにカバー体91が取付部材36に対して嵌め殺し状態とされる。このとき、鍔部98は、陥没部111内に位置している。ここに、鍔部98は、陥没部111の輪郭形状に対しておおよそ整合している形状を呈していることが、陥没部111に対する鍔部98のぐらつきを効果的に規制できて好ましい。図20では、陥没部111は、円形状の輪郭形状を呈し、鍔部98は、円盤の上下を切り欠いた形状に形成され、鍔部98の円弧状の部分が陥没部111の輪郭に整合している。
上記したカシメ構造が形成されたとき、受け部110は、受け部110のうち突出枠部148の背面位置から突出した部分をカバー体91の凹み部102に対して向かい合わせとされている。このとき、カバー体91は、副制御基板被覆部91aの一部を、取付部材36の突出枠部148の上側に位置させ、凹み部102を、受け部110のうち突出枠部148から突出した部分の下側に位置させて、突出枠部148に対するカバー体91の上下動を抑制することとなり、取付部材36に取り付けられた後におけるカバー体91のぐらつきが抑制される。
(カシメ構造の形成箇所数)
カバー体91の嵌着部92と、取付部材36の突出枠部148の背面側所定部分に形成された止着孔93とで形成されるカシメ構造の形成箇所数は、特に限定されず、1箇所でも、図12、図18、図19等に示すように2箇所でも、3箇所以上であってもよい。なお、図12等の例では、取付部材36の止着孔93が突出枠部148の長手方向に所定間隔をあけて2つ設けられ、止着孔93に対応した位置にカバー体91の嵌着部92が2つ設けられて、カシメ構造が2箇所に形成される。
(把持部113)
カバー体91には、図23等に示すように、所定の位置に把持部113が形成されていてもよい。把持部113は、例えば、部分91b2内の上面側所定部分を隆起させて形成することができる。カバー体91に把持部113が形成されていると、カバー体91を取り扱う者が把持部113を持つことで、より容易にカバー体91を取付部材36に取り付けることができる。
(カバー体91による主制御基板40の被覆)
カバー体91は、制御基板35のうち副制御基板41のみならず、主制御基板40の少なくとも一部を覆うように形成されていることがより好ましい。カバー体91が主制御基板40を覆うように形成されていると、主制御基板40の動きを規制することも実現可能となる。この場合、スロットマシン1において、図19等に示すように、カバー体91は、上記接続構造被覆部91bのうちの部分91b2を、その前方端を基点として取付部材36の前方側から背面側に向かって主制御基板40の上面の少なくとも一部を覆うように形成して、取付部材36に主制御基板40を固定した状態にて主制御基板40を拘束している。
また、スロットマシン1において、カバー体91は、図18等に示すように、主制御基板40の上面よりも上側所定位置で取付部材36に固定されてカシメ構造を形成していることが好ましい。この場合、接続構造被覆部91bの大きさを適宜変更してカバー体91が主制御基板40の上面側を覆うようにすることがより容易となり、主制御基板40の上側からの不正なアクセスを規制することがより容易となる。主制御基板40に対する不正アクセスにより主制御基板40の不正な取り外しが行われると、主制御基板40側から接続構造150を介して副制御基板41に対しても不正が行われる虞が高まるところ、主制御基板40に対する不正アクセスが規制されることで、副制御基板41に対する不正なアクセスの虞も抑制される。
(カバー体91による主制御基板40の拘束)
カバー体91が、上記したようにその少なくとも一部を主制御基板40の少なくとも一部を覆うように構成されている場合、カバー体91は主制御基板40に対して凹凸係合しているように構成されていることが好ましい。
図18、図19等に示すように、スロットマシン1において、主制御基板40の基板ケース42は、その上面側の所定部分に凹凸を上下方向に形成してなる上下凹凸部114を備えている。そしてカバー体91は、基板ケースの上下凹凸部114に対応する位置に基板ケース42の上下凹凸部114に嵌まり合う形状の凹凸部116を形成しており、カバー体91の凹凸部116を基板ケース42の上下凹凸部114に嵌合させることでカバー体91は主制御基板40に対して係合されて取付部材36に固定される。ところで、主制御基板40は、その基板ケース42を、図24A,図24Bにも示すように左右方向にスライドさせて取付部材36の背面側に固定されており、カバー体91が取付部材36に取り付けられた後においては、カバー体91の凹凸部116と基板ケース42の上下凹凸部114とが凹凸係合することで、基板ケース42を左右方向にスライドさせようとしても上下凹凸部114の凸部114aに凹凸部116が引っかかるようになり、基板ケース42の左右方向の動きが拘束される。したがって、スロットマシン1がこのようなカバー体91を備えることで、主制御基板40を上下方向の動きのみならず左右方向の動きも効果的に拘束することができることとなり、主制御基板40の不正な取り外しを、より効果的に抑制することができる。
カバー体91と主制御基板40との凹凸係合は、基板ケース42に上下方向の凹凸構造を形成する場合に限定されない。すなわち、スロットマシン1においては、基板ケース42に前後方向の凹凸を形成してなる前後凹凸部115が備えられるとともに、前後凹凸部115に対してカバー体91が係合して主制御基板40を拘束していてもよい。具体的に、図18、図19に示すように、基板ケース42には前後凹凸部115が主制御基板40の左右方向端部寄りの所定位置に形成されている。そして、カバー体91についてみると、接続構造被覆部91bから前後凹凸部115の凸部115aに向かって延び出た延出部96が形成されている。このようなスロットマシン1においては、主制御基板40を取り外そうとして主制御基板40を左右方向にスライドさせようとすると前後凹凸部115の凸部が延出部96の延出端に接触することとなり主制御基板40のスライド移動が規制されて主制御基板40の動きが拘束される。
(突片117)
スロットマシン1においては、カバー体91の所定位置に、副制御基板41に向かって突出した突片117が備えられていてもよい。この場合、図21に示すように、副制御基板41にはその突片117を差し込まれる差込口118が形成されている。カバー体91は、接続構造被覆部91bの副制御基板に向かう端部位置に上方に向かって立設された立壁片119を形成しており、そして立壁片119の上端に副制御基板41に向かって突出した突片117が備えられている。そして、この突片117は、副制御基板41のコネクター153の上方側所定位置に形成された差込口118に差し込まれる。
このようなスロットマシン1においては、カバー体91の突片117が副制御基板41の差込口118に差し込まれていることで、副制御基板41の上下方向の動きのみならず左右方向の動きをもより効果的に拘束することができる。
[連結手段160]
スロットマシン1では、上述したように、図12、図18等に示すように取付部材36が、リールユニット6の支持枠38に取り付けられているが、更に、図22に示すように取付部材36と支持枠38とが連結手段160で結び着けられていてもよい。連結手段160は、取付部材36をリールユニット6に拘束する手段であり、その取り外しを行う場合には、切断等、通常その連結手段の少なくとも一部の破壊や変形等の変化を伴うように構成されたものである。
たとえば、連結手段160は、ロック部161とバンド部162とを備えて構成される、バンド部162は、巻き回し可能に構成されており、その長手方向一端をロック部161の所定位置に連結させてその連結端を固定端164となしている。ロック部161には、バンド部162の自由端165側を貫通可能に開口した挿通空間部163が形成されている。連結手段160は、ロック部161における挿通空間部163の一方の開口から他方の開口に向けて所定方向(貫通方向)にバンド部162を貫通させた後においてはその貫通方向とは逆方向へのバンド部162の移動が規制されるように構成されている。この移動を規制する構成としては、例えば、挿通空間部163に突起を設けるとともにバンド部162にギザギザ形状の凹凸を形成して挿通空間部163の突起とバンド部162の凹凸とを互いにかみ合わせた構成とすることなど、適宜採用可能である。このような連結手段160の例としては、公知の結束バンド(例えば、インシュロック(登録商標)タイ)等を挙げることができる。
連結手段160を取り付けられる支持枠38には、支持枠38の端部上端よりもやや下方位置とその位置から間隔をあけて更にやや下方位置に形成された第1取付通孔166と第2取付通孔167が形成されている。連結手段160を取付られる取付部材36には、図5、図11、図18等に示すように、側方枠部149の前方上端側所定位置に取付突片169を突設しており、取付突片169には、支持枠38の第2取付通孔167の形成位置に対応する位置に取付孔168が形成されている。
[連結手段160の取り付け]
取付部材36を支持枠38の所定位置に位置あわせし、連結手段160のバンド部162を取付孔168と第2取付通孔167に通じるとともに第1取付通孔166に通じるようにバンド部162を巻きまわし、バンド部162の自由端165側をロック部161の挿通空間部163に一方の開口側から通じるとともに、他方の開口側からバンド部162の自由端165側を引き出し、バンド部162の所定位置でロック部161に係止する。こうして、連結手段160が、取付部材36と支持枠38とを結びつけるようにリールユニット6に取り付けられる。
[不正着脱防止手段51]
本実施の形態のスロットマシン1には、本体キャビネット2に支持されているリールユニット6が、本体キャビネット2から不正に取り外されることを防止するための不正着脱防止手段51が設けられている。
図7に示すように、不正着脱防止手段51は、本体キャビネット2に取り付けられているベース部材52と、一端がリールユニット支持部10に取り付けられ、他端がベース部材と対向する位置に配置される固定部材53と、ベース部材52を介して固定部材53の他端をカシメ固定するカシメ部材54とから構成されており、リールユニット支持受け部48は、固定部材53によって、リールユニット支持部10の支持ピン10bから外れる方向へ移動するのを阻止され、リールユニット6を本体キャビネット2から容易に着脱できないようにするものである。
図8に示すように、ベース部材52は、本体キャビネット2の左側端縁の内面側に取り付けられている。ベース部材52は、金属製の板材を折り曲げ成形して形成されており、上下方向に並ぶように折り曲げ形成されたガイド片55a,55bと、奥側に形成された固定片56とを有している。ガイド片55a,55bは、固定部材53がガイド片55aとガイド片55bの間に位置するようにガイドし、ガイド片55aとガイド片55bの間に位置した固定部材53が上下方向に移動しないようにするためのものである。このガイド片55a及びガイド片55bの間隔は、固定部材53の幅寸法と同じか、又は、ガイド片55aとガイド片55bの間に位置した固定部材53に上下方向のガタツキが生じない程度に大きくなるように形成されている。固定片56は、略中央部に、本体キャビネット2の奥行方向に向けて開口する固定孔57を形成している。固定孔57は、カシメ部材54の後述するカシメ部70が挿通可能な大きさに形成されている。なお、本実施の形態では、金属製の板材を用いてベース部材52を形成しているが、カシメ部材54がベース部材52を介して固定部材53にカシメ固定されている時に、過剰な力が加えられても破壊されないような強度を有するものであれば、金属以外のものを用いてベース部材52が形成されてもよい。また、ベース部材52は別部材として形成しなくてもよく、例えば、本体キャビネット2の内側に取り付けられる補強用の板材に一体的に形成してもよい。また、これ以外の方法により形成してもよい。
次に、固定部材53の構成について図9A,図9Bに基づいて説明する。なお、固定部材53の説明においては、図9中の左側を前側、右側を奥側、上側を左側、下側を右側とする。固定部材53は、一端がリールユニット支持部10からリールユニット支持受け部48が外れる方向へ移動するのを阻止する位置にリールユニット支持部10に取り付けられ、他端がベース部52と対向する位置に配置されるようになっており、固定部材本体61と、固定部材本体61の一端側に形成された挿通部62と、固定部材本体61及び挿通部62の間に形成されたアーム部63とを有している。
挿通部62は、本体キャビネット2に設けられているリールユニット支持部10の支持ピン10bに挿通させるためのもので、支持ピン10bに挿通可能な大きさの挿通孔67が貫通形成されている。アーム部63は、固定部材本体61と挿通部62との間に形成されている。このアーム部63は、固定部材本体61から前側へ延出した後に左側へ延出する略L字形に形成されており、リールユニット支持部10及び本体キャビネット2に取付固定する際に、本体キャビネット2の左端側と互いに緩衝しないような構成になっている。このアーム部63の先端に挿通部62が形成されている。
固定部材本体61は、内部空間64が形成された中空状であり、固定部材53の他端側としての奥側に形成されている壁部61aに内部空間64と外部とを連通させる切り欠き溝65が形成されている。切り欠き溝65は、カシメ部材54に形成されているカシメ部70(図10参照)を受け入れるためのもので、カシメ部材54のカシメ部70がすぼまる方向へ弾性変形をしながら挿通可能な幅に形成されている。また、切り欠き溝65は、挿通部62を回動中心としてベース部材52に向けて回動する方向に開口するコ字形に形成されている。固定部材本体61の前方側に形成されている壁部61bの右側には、略L字形の突出部66が形成されている。突出部66は、固定部材本体61との間に所定の隙間を開けて固定部材本体61の右側面と対向するように位置している。この隙間には、固定部材53とカシメ部材54とがカシメ固定されたときに、カシメ部材54の一部が入り込むようになっている。
なお、切り欠き溝65には、背面側にテーパ状の面取り部を形成することが好ましい。面取り部がカシメ部材54を切り欠き溝65に挿入する際のガイド部として作用するので、よりスムーズにカシメ部材54を切り欠き溝65へ案内することが可能になる。
次に、カシメ部材54の構成について、図10に基づいて説明する。なお、カシメ部材54の説明において、図10中の右側を前側、左側を奥側、上側を左側、下側を右側とする。図10に示すように、カシメ部材54はカシメ部70を有しており、このカシメ部70の周囲に、左右の側壁部54a,54bと奥側の側壁部54cが形成されている。また、左右の側壁部54a,54bの前側には上壁部54dが設けられており、正面から見た場合に左右の側壁部54a,54bと上壁部54dとでコ字形に形成され、前側が開口するように形成されている。この開口は、カシメ部材54を固定部材53へ取り付ける時に、固定部材本体61の嵌め込みが可能な大きさに形成されている。
カシメ部70は正面に向かって延出するように形成され、先端側には、該先端側よりも奥側へ行くにつれて幅が広くなり、弾性変形することが可能な斜面部70aが矢印形状になるように形成されている。また、カシメ部70の基端側は上下左右に大きく形成された基部71と、該基部71と奥側の側壁部54cとの間に形成された薄肉部72とが形成されている。すなわち、カシメ部70は、薄肉部72と基部71を介して、奥側の側壁部54cから正面に向けて延出するように形成されている。薄肉部72は、切断されやすい肉厚を有するように形成されており、カシメ部材70が固定部材53にカシメ固定されている状態からカシメ固定を解除する際に、ニッパー等を用いて切断することができるように形成されている。なお、この薄肉部72には、カシメ部70を固定部材53の切り欠き溝65中へ嵌め込む際に加わる荷重によって破壊されないように、下側に補強部72aが設けられている。なお、カシメ部材54の材質としては、斜面部が弾性変形可能なものであればどのようなものでも用いることができるが、入手しやすさや加工性等の面から鑑みると、プラスチック等の樹脂材料を用いることが好ましい。
[不正着脱防止手段51の取付]
スロットマシン1における不正着脱防止手段51の取付方法の例について、図7、図8及び図13から図17を適宜用いて説明する。図8は、リールユニット6が本体キャビネット2に支持される前のリールユニット支持部10とその周囲の状態が示されており、この状態では、本体キャビネット2のリールユニット支持部10にリールユニット6のリールユニット支持受け部48が挿通されていない。次に、図13に示すようにリールユニット支持受け部48をA方向に移動させて、リールユニット支持部10の支持ピン10bをリールユニット支持受け部48の長孔に挿通させる。そして、図14に示すように、支持ピン10bを長孔に挿通させて、リールユニット支持受け部48がリールユニット支持部10と係合させる。
次に、図15に示すように固定部材53を取り付ける。固定部材53は、挿通孔67内にリールユニット支持部10の支持ピン10bを挿通させた後に、挿通部62を回転中心として図15中のB方向に回転させる。そして、ベース部材52のガイド片55a,55bの間に固定部材53を位置させる。次に、図16に示すように、カシメ部材54を固定部材53の背面側から取り付ける。
このとき、カシメ部材54のカシメ部70は、図17に示すように変形する。すなわち、図17に示すように、カシメ部材54のカシメ部70は、固定部材53に差し込まれる前は斜面部70aが所定角度を持った状態を維持している。図中のC方向にカシメ部材54を移動させると、図17に示すように、カシメ部70は、ベース部材52の固定片56に形成された固定孔57に挿通した後、固定部材53に形成された切り欠き溝65の内部に入り込む。そして、さらに上記したC方向へカシメ部材54を移動させると、カシメ部70の斜面部70aの広がり幅が切り欠き溝65の溝幅よりも大きいために、斜面部70aの外周面と切り欠き溝65の内周面が接触する。この後、さらにカシメ部材54をC方向へ移動させると、カシメ部70がすぼまる方向へ力が加わり、カシメ部70は図17中のD方向へ弾性変形する。
その後、さらにカシメ部材54を図中のC方向に移動させると、斜面部70aの末端が固定部材53の切り欠き溝65を通過し、内部空間64内に到達する。このときのカシメ部70には、すぼまる方向への力が加わらなくなり、図17B中のD方向へ弾性変形していた斜面部は元の形状に復元して図17Cに示すような状態になり、カシメ部材54と固定部材53とがカシメ固定される。カシメ部材54を固定部材53にカシメ固定すると、固定部材本体61に形成された内部空間64にカシメ部70が挿入される。そのため、カシメ部材54は、図17C中のE方向へ移動することが出来なくなる。このとき、図7に示すように、カシメ部材54の上壁部54dは、固定部材53の突出部66と固定部材本体61との間に形成されている空間内に入り込む。この空間内に上壁部54dを入り込ませることにより、図15中のB方向と反対の方向へ固定部材53が回動するのを防止するようになる。
カシメ部材54のカシメ固定を解除するには、まずニッパー等で薄肉部72を切断して、カシメ部材54を図16中のC方向と反対の方向へ移動させて、カシメ部材54を取り除く。これにより、固定部材53の突出部66と固定部材本体61との間の空間内に上壁部54dが介在しなくなるので、固定部材53は、図15中のB方向と反対の方向(以下、B´方向という。)へ回動させることができるようになる。そして、ベース部材52のガイド片55a,55bにより上下方向の移動が規制されない位置まで固定部材53をB´方向へ回動させると、上下方向へ移動させることが出来るようになる。次に、固定部材53を上方向に移動させて、リールユニット支持部10の支持ピン10bから取り外す。支持ピン10bから固定部材53が取り除かれると、リールユニット支持受け部48は上方向へ移動させることができるようになり、リールユニット6を本体キャビネット2から取り外すことができる。
本実施の形態のスロットマシン1は、ベース部材52の固定孔57を挿通したうえでカシメ部70を固定部材53にカシメ固定すると、固定部材53は本体キャビネット2に固定され、上下方向及び挿通孔62を軸とする回転方向へ動くことが規制される。そのため、固定部材53をリールユニット支持部10の支持ピン10bから取り外すことが容易でなくなり、挿通部62の下方に位置するリールユニット支持受け部48を支持ピン10bから抜きだすことが困難となる。したがって、不正行為を行おうとする者が、リールユニット6に取付固定されている主制御基板40を、例えば当選確率が高くなるように設定した不正な制御基板に付け替える目的でリールユニット6を交換するという不正行為を行うことが効果的に防止される。また、仮にリールユニット6を本体キャビネット2から取り外す場合には、カシメ部材54の薄肉部72を切断しなければならないので、不正にリールユニット6を取り外すという不正行為が実施された場合には、その不正行為の痕跡が残る。そのため、日常点検などで不正行為が行われたことを容易に発見しやすくすることができ、遊技店が過大な不利益を受けることを防止することが可能になる。
なお、本実施の形態では、不正着脱防止手段のベース部は本体キャビネットに取り付けられているものとして説明したが、ベース部材は本体キャビネットと一体的に形成してもよいし、本体キャビネットとは別の部材として形成してもよい。また、ベース部は、リールユニットに形成してもよい。
1・・・スロットマシン、2・・・本体キャビネット、3・・・前扉、4a・・・第1リール、4b・・・第2リール、4c・・・第3リール、5・・・液晶表示装置、6・・・リールユニット、8・・・共通支持部、9・・・前扉支持部、10・・・リールユニット支持部、11・・・係止部、12・・・係合部、28・・・表示窓部、32・・・前扉共通支持受け部、33・・・前扉支持受け部、35・・・制御基板、36・・・取付部材、37・・・装飾部材、40・・・主制御基板、41・・・副制御基板、44・・・ラッチ固定具、45・・・凹部、47・・・リールユニット共通支持受け部、48・・・リールユニット支持受け部、51・・・不正着脱防止手段、52・・・ベース部材、53・・・固定部材、54・・・カシメ部材、70・・・カシメ部、91・・・カバー体、92・・・嵌着部、93・・・止着孔、94・・・段差部、95・・・開口、96・・・延出部、97・・・基部、98・・・鍔部、99・・・係止爪、100・・・伸出部、101・・・傾斜部、102・・・凹み部、103・・・囲い構造体、103a、103b、103c・・・立片、104・・・係止鉤片、105・・・係止鉤片受け孔、106・・・切り欠き部、107・・・掛止片、108・・・通孔、109・・・通孔、110・・・受け部、111・・・陥没部、112・・・空間、113・・・把持部、114・・・上下凹凸部、115・・・前後凹凸部、116・・・カバー体の凹凸部、117・・・突片、118・・・差込口、119・・・立壁片、146・・・取付部材の壁部、146a・・・背面壁部、146b・・・右側面壁部、146c・・・左側面壁部、147・・・枠部、148・・・突出枠部、149・・・側方枠部、150・・・接続構造、151・・・コネクター受け、152・・・配線、153・・・コネクター、154・・・コネクター出口孔、155・・・接続部材、160・・・連結手段、161・・・ロック部、162・・・バンド部、163・・・挿通空間部、164・・・固定端、165・・・自由端、166・・・第一通孔部、167・・・第二通孔部、168・・・取付孔、169・・・取付突片

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
    それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
    前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板と、
    前記主制御基板と前記副制御基板とを電気的に接続する接続構造とを備えた遊技機であって、
    前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
    前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
    前記カバー体は、前記主制御基板の少なくとも一部及び前記副制御基板の少なくとも一部を覆うとともに前記接続構造の全体を覆い、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機。
  2. 複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
    それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
    前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板とを備えた遊技機であって、
    前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
    前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
    前記カバー体は、前記主制御基板及び前記副制御基板の着脱を拘束するように取付部材に固定され、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機。
  3. 複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
    それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
    前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板と、
    前記主制御基板と前記副制御基板とを電気的に接続する接続構造とを備えた遊技機であって、
    前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
    前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
    前記カバー体は、前記主制御基板の少なくとも一部及び前記接続構造の全体を覆うとともに、前記副制御基板の着脱を拘束するように取付部材に固定され、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機。
  4. 複数種類の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
    それぞれのリールの回転を制御する主制御基板と、
    前記主制御基板に対して電気的に接続可能に構成されるとともに所定の遊技演出を制御する副制御基板と、
    前記主制御基板と前記副制御基板とを電気的に接続する接続構造とを備えた遊技機であって、
    前記主制御基板及び前記副制御基板を着脱可能に構成された取付部材と、前記取付部材に固定されるカバー体と、を備えており、
    前記取付部材は、前記主制御基板を着脱する方向に移動させて着脱することができるように構成されており、
    前記カバー体は、前記副制御基板の少なくとも一部及び前記接続構造の全体を覆うとともに、前記主制御基板の着脱を拘束するように取付部材に固定され、且つ、前記取付部材に対して嵌め殺しにされて固定され、前記主制御基板と係合することにより前記主制御基板を着脱する方向の動きを拘束するように構成されている、ことを特徴とする遊技機。
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