JP2004057636A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】小数の施錠装置でより多くの基板ボックスに対する遊技機本体からの取出を規制することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】鍵ユニット30によって左方へのスライド移動が規制された第1基板ボックス41には、第2〜第4基板ボックス42〜44の突出片42b〜44bが係合され、その係合によって第2〜第4基板ボックス42〜44を取出するためのスライド移動及び揺動が阻止される。即ち、1の鍵ユニット30を使用して、第1〜第4基板ボックス41〜44の取出方向側への移動が阻止されている。よって、1の鍵ユニット30で4つの基板ボックス41〜44に対する機構板20からの取出を規制することができる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にパチンコ機等の遊技機は、遊技の制御を行う主制御基板、賞球や貸球の払い出し制御を行う払出制御基板、及び、賞球や貸球を払い出す払出装置のほか多数の部品により構成されている。この遊技機においては、各構成部品が故障した場合や、部品点検時の作業性等を考慮して、各構成部品が遊技機本体から取り外し可能に設けられている。
【0003】
遊技機の構成部品のうち主制御基板や払出制御基板などは、簡易に取り外されると不正基板への交換による不正行為が簡単に行われてしまうので、特定の制御基板は、開閉操作が規制された基板ボックス内に収容されて不正に対する防犯性が高められているが、近年においては、制御基板を収容する基板ボックスごと、不正な部品に交換される不正行為が発生している。このため、本願出願人は、遊技機に設ける基板ボックスを施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定し、特定の鍵を操作しなければ基板ボックスを遊技機本体から取出できない構造とすることを考えた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の基板ボックスに対して個別に施錠装置を設けて基板ボックスを遊技機本体に施錠して固定すると、施錠を必要とする基板ボックスの個数分の施錠装置を増設しなければならず、部品点数が増加してしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、小数の施錠装置でより多くの基板ボックスに対する遊技機本体からの取出を規制することができる遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技に関する制御を行う制御基板を内部に収容するために箱状に形成されると共に遊技機本体に対して着脱自在に取着された複数の基板ボックスと、基板ボックスを遊技機本体に施錠して固定するものであって特定の操作部材による操作に応じて施錠状態と解錠状態とを切り替える施錠装置とを備え、前記複数の基板ボックスは、その施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定される第1基板ボックスと、前記施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定された状態における前記第1基板ボックスに係合して自己の取出方向側への移動が阻止される少なくとも1以上の第2基板ボックスとを備えている。
【0007】
請求項1記載の遊技機によれば、施錠装置によって第1基板ボックスが遊技機本体に施錠して固定された状態においては、第2基板ボックスは、施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定された状態における第1基板ボックスに係合して自己の取出方向側への移動が阻止される。つまり、第1基板ボックスと、第2基板ボックスとは、共に共通の施錠装置を施錠することにより取出方向側への移動が阻止されており、遊技機本体からの取出が規制された状態で遊技機本体に取着される。
【0008】
施錠装置によって遊技機本体からの取出が規制された複数の基板ボックスを遊技機本体から取出する作業者は、特定の操作部材を操作することにより、施錠装置を施錠状態から解錠状態に切り替えて、遊技機本体に施錠して固定されていた第1基板ボックスを遊技機本体から取出する。第1基板ボックスが遊技機本体から取出されると、第1基板ボックスと第2基板ボックスとの係合が解除され、第2基板ボックスは、自己の取出方向側への移動阻止が解除されて遊技機本体から取出される。
【0009】
施錠装置を使用して複数の基板ボックスを遊技機本体に取着する作業者は、第2基板ボックスを遊技機本体に取着した後、その第2基板ボックスに第1基板ボックスを係合させつつ第1基板ボックスを遊技機本体に取着する。更に、作業者は、特定の操作部材を操作して施錠装置を施錠状態に切り替えることにより、第1基板ボックスを遊技機本体に施錠して固定する。第1基板ボックスが遊技機本体に施錠して固定されると、第1基板ボックスと第2基板ボックスとは、共に遊技機本体からの取出が規制されつつ遊技機本体に取着される。
【0010】
【発明の効果】本発明の遊技機によれば、施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定される第1基板ボックスには、第2基板ボックスが係合され、その係合によって第2基板ボックスの取出方向側への移動が阻止される。よって、共通の施錠装置を使用して、第1基板ボックスと第2基板ボックスとに対する遊技機本体からの取出を規制することができ、小数の施錠装置でより多くの基板ボックスに対する遊技機本体からの取出を規制することができるという効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
【0012】
図1は、本実施例におけるパチンコ機1の正面図である。パチンコ機1の前面には前面枠2が配設されており、その略中央部分には略矩形状の開口2aが穿設され、かかる開口2aの内周には金枠3が周設されている。この金枠3の内側の上方には、2枚のガラス板が装着されたガラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4の後方に遊技盤5が配置されている。
【0013】
遊技盤5の前面には略円弧状の外レール6が植立され、その外レール6の内側位置には円弧状の内レール7が植立されている。この内レール7と外レール6とにより囲まれた遊技盤5の前面には、球が打ち込まれる遊技領域8が形成されており、その遊技領域8の周囲には、1の球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の入賞口9が配設されている。遊技領域8の略中央部分には、複数種類の識別情報としての図柄などを変動表示する液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」と略す)10を備えた可変表示装置11が配設されている。なお、LCD10に代えて、例えば、リール等を用いて可変表示装置を構成するようにしても良い。
【0014】
可変表示装置11の下方には、図柄作動口(第1種始動口)12が配設されている。この図柄作動口12へ球が入賞すると、第1種始動口スイッチがオンして、上述したLCD10で変動表示が開始されると共に、5個の球が賞球として払い出される。また、図柄作動口12の下方には可変入賞装置13が配設されており、その略中央部分に特定入賞口(大入賞口)13aが設けられている。この特定入賞口13aは、LCD10の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に大当たりとなって、球が入賞し易いように所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が所定個数10個入賞するまで)開放される入賞口である。
【0015】
この特定入賞口13a内には、Vゾーン13bが設けられており、特定入賞口13aの開放中に、球がVゾーン13bを通過すると、継続権が成立して、特定入賞口13aの閉鎖後、再度、その特定入賞口13aが所定時間開放される。この特定入賞口13aの開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)である。
【0016】
尚、第3種パチンコ遊技機において所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、LCD10の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。
【0017】
かかる可変入賞装置13の下方であって、遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった球を遊技領域8外へ排出するためのアウト口14が形成されている。
【0018】
アウト口14の下方、即ちガラス扉枠4の下方には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰板)15が配設されている。この前面扉板15の前面(図1の紙面垂直方向手前側)には、球を貯留すると共に球発射装置(図示せず)へ球を供給するための上皿16が配設され、その上皿16の下方であって、前面枠2の下側部分には上皿16に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿17が配設されている。下皿17の右側には、球を遊技領域8へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル18が配設され、かかる操作ハンドル18の内部には球発射装置の発射用モータを駆動させるためのハンドルスイッチ18aが内蔵されている。
【0019】
次に、図2から図4を参照して、パチンコ機1の背面側に配設される部品について説明する。図2は、パチンコ機1の背面図である。図3は、パチンコ機1の背面に配設される第1基板ボックス41を機構板20に施錠して固定すると共に他の基板ボックス42〜44の機構板20(パチンコ機1)からの取出を規制するための鍵ユニット30を示しており、図3(a)は、施錠状態における鍵ユニット30の斜視図であり、図3(b)は、解錠状態における鍵ユニット30の斜視図である。図4(a)は、基板カバー21が開放された状態における機構板20に取着された鍵ユニット30と基板ボックス41〜44とを示した背面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における断面図である。
【0020】
なお、図面の理解を容易にするために、図4(a)及び図4(b)においては基板ボックス41〜44の取着に関する主要な部材のみを示している。又、図4(b)においては鍵ユニット30を断面視しないで示すと共に、基板ボックス41,42の外形のみを示し、基板ボックス41,42の開閉構造やその内部に収容される制御基板を省略して示している。又、図2及び図4においては、各基板ボックス41〜44間を電気的に接続して情報等を伝達するケーブルを省略して示している。
【0021】
パチンコ機1の背面側には、図2に示すように、略平板状の機構板20が図示しないヒンジ部材を介して前面枠2に揺動可能に軸支されると共に、作業者による押圧操作によって複数の部材を連結する留め具(ラッチ)を使用して前面枠2に一体化されている。この機構板20には、パチンコ機1の背面に取着される基板ボックス41〜44や、賞球や貸球を払い出す払出装置などの多数の構成部品がビスやラッチ等により固定されており、各構成部品は必要に応じて着脱自在に取着されている。この機構板20は、パチンコ機1の外形に沿って略矩形の額縁状に形成された外枠1aに対し、上下一対に設けられたヒンジ部材1b(図1参照)を介して外枠1aに連結される前面枠2と共に、パチンコ機1の前面側に向けて揺動可能に軸支されている。この機構板20の略中央部には、略矩形状の基板カバー21が配設されている。
【0022】
基板カバー21は、パチンコ機1の前面側(図2の紙面垂直方向奥側)に向けて開放された箱状に形成され、その内部には、4つの基板ボックス41〜44が収容されている。基板カバー21は、背面視右側に設けられた揺動軸21aが機構板20に軸支されることにより、パチンコ機1の背面側(図2の紙面垂直方向手前側)に向けて開放可能に支持されている。また、基板カバー21は、通常時には、図示しないラッチによって機構板20に固定され、閉鎖されている。
【0023】
基板カバー21の内部には、図2に示すように、背面視略矩形状に形成された4つの基板ボックス41〜44が配設されている。これら4つの基板ボックス41〜44は、その中段に左右に隣り合って配設された2つの基板ボックス(第1基板ボックス41及び第2基板ボックス42)と、その上段及び下段に1つずつ配設された基板ボックス(第3基板ボックス43及び第4基板ボックス44)とで構成されている。これら4つの基板ボックス41〜44は、パチンコ機1の背面側に配設された機構板20によって各基板ボックス41〜44毎に定められた取付位置に支持されている。
【0024】
機構板20に支持された4つの基板ボックス41〜44は、図示しないケーブルを介して電気的に接続されており、各基板ボックス41〜44の内部には、遊技に関する制御を行う制御基板がそれぞれ収容されている。また、4つの基板ボックス41〜44のうち第1基板ボックス41の背面視左側には、鍵ユニット30が配設されており、この鍵ユニット30は、専用鍵Kの操作によって機構板20から離脱可能に取着されている。なお、各基板ボックス41〜44の構造については、公知の構造を使用するものであり、例えば、一面が開放した箱状部材に蓋を設け、その蓋を専用のビスやシールなどで固定した構造が例示される。
【0025】
ここで、図3を参照して、本実施例のパチンコ機1に使用される鍵ユニット30について説明する。鍵ユニット30は、第1基板ボックス41に隣接して配設され、第1基板ボックス41を機構板20に施錠して固定すると共に他の基板ボックス42〜44のパチンコ機1からの取出を規制するための部材である。この鍵ユニット30は、図3(a)に示すように、一端側に鍵穴31aが設けられた筒状の本体部材31と、その本体部材31の背面側に配置され本体部材31に回動可能に支持される可動片32とを備えている。
【0026】
鍵ユニット30の本体部材31は、図3(a)に示すように、筒状に形成されると共に、その前面側の端面(鍵穴形成壁31d)に鍵穴31aが穿設されたものである。この本体部材31の前面側の外周面は、鍵穴31a正面視において略円形に形成されている。また、鍵穴31aから離間した背面側の外周面は、前面側の円形断面を平行な2辺で切り欠いた略小判形の断面形状に形成されており、本体部材31の前面側に左右両側に突設した突出部31bが形成されている。
【0027】
本体部材31の突出部31bは、機構板20に穿設された鍵取付穴20aへ鍵ユニット30が差し込まれた場合に、鍵取付穴20aの周縁を形成する周縁部20bに当接してその移動を規制するための部位である。この突出部31bに機構板20の鍵取付穴20aの周縁部20bが係合することにより、鍵ユニット30が鍵取付穴20aの奥側へ相対的に移動することが規制される(図4(b)参照)。また、この突出部31bが機構板20の表面からパチンコ機1の背面側に突出し、隣接して配設される第1基板ボックス41に係合して第1基板ボックス41の鍵ユニット30側への移動が阻止される。
【0028】
本体部材31の背面側には、図3(a)に示すように、円筒の両端側を平滑な平面で切り欠いて形成された切り欠き部31cが設けられている。この切り欠き部31cは、機構板20の鍵取付穴20aに本体部材31が差し込まれた状態において本体部材31の回動を阻止させるための部位である。機構板20の鍵取付穴20aに差し込まれた状態における本体部材31の回動は、その鍵取付穴20aの一部が本体部材31の切り欠き部31cに当接することにより規制される。
【0029】
本体部材31の内部には、鍵穴31aの軸方向に沿った円筒状の空間が形成されており、鍵穴31aは、その空間を形成する前面側の壁(鍵穴形成壁31d)に穿設されている。鍵穴31aの中へ専用鍵Kの先端部が挿入されてから専用鍵Kが回動されると、専用鍵Kの先端部が鍵穴形成壁31dに係合し、その専用鍵Kが本体部材31から抜き出し不能となる。この係合は、図3(a)に示すように、下方に突出して形成された専用鍵Kの先端部が、鍵穴形成壁31dの内側で回転した後に鍵穴形成壁31dの内側に係合することにより行われる(図3(b)参照)。
【0030】
なお、専用鍵Kの先端部は、必ずしも一方に突出して形成される必要はなく、差込方向に沿って起伏して形成されていれば良い。鍵穴に差し込まれた専用鍵が回動した時に、その起伏の凹みに対応した位置に嵌合される突部を本体部材に設けることにより、専用鍵Kの先端部を鍵ユニットの本体部材に係合させて抜き出し不能な状態を形成することができる。
【0031】
専用鍵Kの回動後、専用鍵Kと鍵穴31aとの相対位置が専用鍵Kの挿入時と一致した場合(例えば、専用鍵Kの挿入後に一方に回動させた分だけ逆方向に回動させた場合)には、専用鍵Kの先端部の突出方向が、鍵穴形成壁31dの鍵穴31aの長手方向(図3の上下方向)に一致し、専用鍵Kは鍵穴31aから抜き出し可能となる。
【0032】
鍵ユニット30の可動片32は、図3(a)に示すように、本体部材31に対して鍵穴31aの反対側に配設されており、鍵穴31aに挿入した専用鍵Kを回動操作することにより本体部材31に対して回動する。この可動片32は、図3(b)に示す状態(解錠状態)において、隣接する本体部材31の一部分と略同一の外周面形状に形成されている。具体的には、図3(b)に示すように、可動片32とその可動片32に隣接する本体部材31の一部分の外周面形状は、可動片32の回転軸(回転中心)に対して上下方向に突出した両端部32aによって形成される外周面と、その両端部32aの外周面より可動片32の回転軸に近接した外周面であって本体部材31の切り欠き部31cに連続して形成される外周面とを備えている。専用鍵Kの回動操作に連動して可動片32が回動した場合には、鍵穴31aの軸方向視において、可動片32の両端部32aは、その両端部32aの外周面より可動片32の回転軸に近接した外周面を形成する本体部材31の切り欠き部31cより外側に突出する。
【0033】
この可動片32の両端部32aは、機構板20の鍵取付穴20aに鍵ユニット30が差し込まれた後、鍵取付穴20aの周縁部20bに係合し、鍵ユニット30が機構板20の鍵取付穴20aから前面側(鍵穴31a側)へ離脱不能な状態を形成する。また、可動片32の両端部32aは、専用鍵Kの回動操作により鍵穴31aの軸方向視において隣接する本体部材31と一致する場合に、機構板20の周縁部20bに係合することなく、鍵ユニット30が鍵取付穴20aから離脱可能な状態を形成する。つまり、可動片32の両端部32aは、専用鍵Kの操作に連動して相手部品との係合状態を変化させ、鍵ユニット30の施錠状態及び解錠状態を形成する。
【0034】
また、可動片32は、連結軸を介して本体部材31の内部に配設される回動部材32bと連結されている。この回動部材32bには、鍵穴31aの正面視において鍵穴31aと略同一の大きさに形成された穴(図示せず)が穿設されており、図3(a)に示す施錠状態においては、その穴が鍵穴31aに連続して専用鍵Kを出入可能な状態とする。一方、施錠状態から専用鍵Kを回動操作して回動部材32bが回動され、回動部材32bの穴と鍵穴31aとの位置がずれると、専用鍵Kの先端部が本体部材31の鍵穴形成壁31dに係合し、その専用鍵Kが本体部材31から抜き出し不能となる。即ち、鍵ユニット30を施錠状態としなければ鍵穴31aから専用鍵Kを抜き出すことができず、施錠操作を行う作業者は、専用鍵Kに鍵ユニット30が一体化されているか否かに基づいて施錠状態を一見して判断することができる。
【0035】
なお、可動片32に連結される回動部材32bは、一般的な鍵ユニット(施錠装置)と同一の構造を有して専用鍵Kの回動操作を可能とするものであれば良い。例えば、回動部材32bは、鍵穴31aに挿入される鍵が予め定めた所定の凹凸形状に形成された先端部を有する専用鍵Kである場合にのみ回動し、先端部の形状が所定の凹凸形状とは異なる鍵によっては回動部材32bの回動が阻止されるものであっても良く、又は電磁的に予め対応付けされた専用鍵に対してのみ回動し、対応付けされていない他の鍵に対しては回動が阻止されるものであっても良い。
【0036】
また、可動片32の突出部32aは、必ずしも本体部材に対して可動片32を回動させて切り欠き部31cより外側に突出させる必要はなく、本体部材によって可動片をスライド移動可能に支持し、専用鍵の操作に応じて鍵ユニットの外周面から可動片を突出させて鍵ユニットの施錠状態を形成するものであっても良い。また、必ずしも専用鍵Kの操作によってパチンコ機1から取出することができる鍵ユニットを施錠装置とする必要はなく、機構板20と第1基板ボックス41とのいずれか一方にネジ又は接着材等によって固設される一般的なシリンダ錠を施錠装置とし、専用鍵の操作に応じて突出する可動片を他方の部材に係合させて機構板20と第1基板ボックス41とを施錠して固定するものであっても良い。
【0037】
次に、図4を参照して、鍵ユニット30によって第1基板ボックス41が機構板20に施錠して固定された構造について説明する。第1基板ボックス41は、図4(a)に示すように、遊技の制御を行う主制御基板を内部に収容するために背面視略矩形状の箱状に形成されている。この第1基板ボックス41は、機構板20からパチンコ機1の背面側(図4(a)の紙面垂直方向手前側)に突設され左右方向に延設された2本のレール20cによって左右方向(図4(a)の左右方向)にスライド移動可能に支持されている。
【0038】
この機構板20のレール20cは、機構板20からパチンコ機1の背面側に突設されており、レール20cには、第1基板ボックス41側に向けて開口された側面視コの字状の係合溝20dが第1基板ボックス41の上下2箇所に形成されている(図6(b)参照)。また、第1基板ボックス41の上下両側には、レール20cの係合溝20d内に突設されると共に左右方向に沿って延設された突部41aが形成されている。この第1基板ボックス41の突部41aと、機構板20のレール20c(係合溝20d)とが係合し、第1基板ボックス41は、その突部41aがレール20cの係合溝20dに沿って案内される左右方向に沿ってスライド移動可能とされている。
【0039】
また、機構板20のレール20cによる第1基板ボックス41の支持は、図4(a)に示す取付位置から、第1基板ボックス41の突部41a右端が機構板20のレール20c左側端部に位置する区間にわたって行われる。即ち、第1基板ボックス41は、図4(a)に示す取付位置から突部41aの右端とレール20cの左端との距離L1分だけ左方にスライド移動可能に支持される。
【0040】
この第1基板ボックス41の左側には、図4(b)に示すように、機構板20に離脱不能に取着された施錠状態の鍵ユニット30が配設されている。機構板20には、鍵ユニット30を差し込み可能に鍵ユニット30(本体部材31)の外周面と略同一形状の小判形断面に穿設された鍵取付穴20aが設けられており、その鍵取付穴20aの内側に鍵ユニット30が配設される。
【0041】
鍵ユニット30が施錠状態(図4(b)に示す状態)にある場合には、鍵ユニット30の差し込み方向(図4(b)の下方)に沿った両端部において左右両側に突出した部位(本体部材31の突出部31b及び可動片32の両端部32a)により機構板20の表裏両面(周縁部20b)に係合し、機構板20に対して鍵ユニット30が離脱不能に取着される。
【0042】
機構板20の鍵取付穴20aに鍵ユニット30が取着された状態においては、図4(b)に示すように、鍵ユニット30の突出部31aがパチンコ機1の背面側(図4(b)の上側)に突出して配置される。機構板20のレール20cによって案内される第1基板ボックス41は、その移動方向側(左側)に配置される鍵ユニット30に係合し、その左側への移動が阻止される。また、機構板20のレール20cによって案内される第1基板ボックス41の右側への移動は、第3基板ボックス43と第4基板ボックス44との突出片43b,44bに当接することによって阻止される。つまり、第1基板ボックス41は、鍵取付穴20aに取着された施錠状態の鍵ユニット30を解錠して取出しなければ機構板20から取出することができない状態となっている。よって、第1基板ボックス41を機構板20から取出するには、専用鍵Kを使用しなければならず、不正を目的として第1基板ボックスごと、不正な部品に交換される不正行為を防止することができる。
【0043】
なお、機構板20に取着される鍵ユニット30の配置位置は、必ずしも第1基板ボックス41の移動方向側に隣接した位置とする必要はなく、第1基板ボックス41の移動軌跡内に突出して配置されれば良い。例えば、第1基板ボックス41に背面視円形であって鍵ユニット30を差込可能な穴を穿設し、その穴に挿通させつつ機構板20に鍵ユニットを取着しても良い。
【0044】
ここで、図4を参照して、鍵ユニット30によって施錠された第1基板ボックス41を取出する作業について説明する。第1基板ボックス41を機構板20から取出する場合には、作業者は、専用鍵Kの先端部を鍵穴31aに挿入し、時計回り方向に専用鍵Kを略90度回動する。作業者の操作により専用鍵Kが回動されると、その回動に連動して可動片32が回動し、本体部材31の切り欠き部31cより外方に突出していた可動片32の両端部32aが切り欠き部31cより内側に収められて解錠状態(図3(b)の状態)となる。この解錠状態においては、可動片32の両端部32aが機構板20の鍵取付穴20a内に挿通可能となり、鍵ユニット30は機構板20から離脱可能な状態となる。
【0045】
鍵ユニット30を解錠した後、作業者は、専用鍵Kを鍵取付穴20aから離間させる。専用鍵Kの先端部には、解錠状態の鍵ユニット30が鍵穴形成壁31dに係合して一体化され、専用鍵Kと共に鍵ユニット30が機構板20から離脱する。よって、作業者は、わざわざ鍵ユニット30を鍵取付穴20aから単体で取出する必要がなく、鍵ユニット30を容易に鍵取付穴20aから取出することができる。
【0046】
鍵ユニット30が鍵取付穴20aから取出されると、第1基板ボックス41の左方への移動の阻止が解除され、作業者は、第1基板ボックス41を背面視左方へスライド移動する。作業者によって、第1基板ボックス41が背面視左方に向けて取付位置から距離L1分スライドされると、第1基板ボックス41の突部41aと機構板20のレール20cとの係合が解除され、第1基板ボックス41は、機構板20から離脱して取出される。
【0047】
ここで、遊技場に設置された状態のパチンコ機1から第1基板ボックス41を取出する場合には、作業者は、パチンコ機1の前面枠2を外枠1aに対して前面側に開放した状態で取出作業を実行する。このとき、外枠1aに対して背面視右側で軸支された前面枠2は、その背面視左側が大きく開口される。第1基板ボックス41は、その大きく開口された背面視左側へ向けて移動することにより機構板20から離脱して取出されるので、より作業スペースの広い作業者の手前側へ引き出して第1基板ボックス41を機構板20から離脱させることができ、第1基板ボックス41の取出時における作業性を向上することができる。
【0048】
なお、必ずしも第1基板ボックス41を背面視左側へ向けてスライド移動した場合に機構板20から離脱する構成とする必要はなく、第1基板ボックス41と鍵ユニット30の取着位置を左右に反転させて、背面視右側へ向けてスライド移動した場合に機構板20から第1基板ボックス41が離脱するように構成しても良い。作業スペースの狭い奥側へ第1基板ボックス41を押し込むことにより、機構板20から第1基板ボックス41が離脱するので、第1基板ボックス41の取出作業が煩雑になり、不正な基板ボックスへの交換を目的とした不正行為をし難くすることができる。
【0049】
一方、第1基板ボックス41を取出した後、パチンコ機1に第1基板ボックス41を取着する場合には、第1基板ボックス41の突部41aの右端と機構板20のレール20cの左端とを係合し、その後、第1基板ボックス41を背面視右方にスライド移動する。作業者によって、第1基板ボックス41が背面視右方に向けて距離L1分スライドされると、第1基板ボックス41は、第3基板ボックス43及び第4基板ボックス44の突出片43b,44bに当接して取付位置に配置される。
【0050】
その後、作業者は、第1基板ボックス41の左側に露出される機構板20の鍵取付穴20aに向けて専用鍵Kを操作しつつ解錠状態(図3(b)の状態)の鍵ユニット30を差し込み、鍵取付穴20aの周縁部20bと鍵ユニット30の本体部材31の突出部31bとを当接させた後、専用鍵Kを反時計回りに略90度回動操作する。作業者により専用鍵Kが回動操作されると、専用鍵Kの回動に連動して鍵ユニット30の回動部材32bが回動し、可動片32の両端部32aが突出して施錠状態(図3(a)の状態)となる。鍵ユニット30が施錠状態になると、図4(b)に示すように、可動片32の両端部32aが機構板20の周縁部20bに係合して、可動片32と機構板20とが係合された状態となり、機構板20に対して鍵ユニット30が離脱不能に取着される。
【0051】
施錠状態の鍵ユニット30は、機構板20の外縁部20bに抜き出し方向への移動が規制されており、また、鍵ユニット30の鍵穴形成壁31dと専用鍵Kの先端部との係合が解除されて鍵穴31aから専用鍵Kを抜き出し可能な状態となっている。作業者は、専用鍵Kを引くことにより、鍵ユニット30を機構板20に取着させつつ鍵ユニット30の鍵穴32aから専用鍵Kだけを抜き出して、施錠操作を終了する。
【0052】
ここで、作業者が専用鍵Kを回動操作し忘れて鍵ユニット30が施錠状態になっていない場合には、鍵ユニット30の鍵穴形成壁31dと専用鍵Kの先端部との係合が解除されないので、鍵ユニット30と専用鍵Kとが一体に抜き出され、施錠されていないことが確実に作業者に示される。よって、施錠のし忘れを確実に防止することができる。
【0053】
次に、図4を参照して、第2基板ボックス42が機構板20に固定される構造について説明する。第2基板ボックス42は、第1基板ボックス41に収容される主制御基板が出力する制御用コマンドに基づいて賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板を内部に収容するために背面視略矩形状の箱状に形成されている。この第2基板ボックス42には、図4(b)に示すように、その右側に突設されると共に機構板20に固定された揺動軸20eを巻回する形状に形成された係合片42aが、パチンコ機1の上下方向(図4(b)の紙面垂直方向)に沿って断続的に複数箇所に形成されている。その係合片42aが機構板20に固定された揺動軸20eに係合して、第2基板ボックス42は、機構板20に揺動可能に支持される。
【0054】
また、第2基板ボックス42の係合片42aは、図4(b)に示すように、断面視において上側が開放された鉤状に形成されており、その開放部が揺動軸20bを通過可能な隙間を形成している。この係合片42aの開放部は、第2基板ボックス42を機構板20から分離させるための部位である。第2基板ボックス42が揺動軸20bを中心に回動された状態で、係合片42aの開放部から揺動軸20bを通過させると、第2基板ボックス42の係合片42aと揺動軸20bとの係合が解除され、第2基板ボックス42は、機構板20から離脱して取出される。
【0055】
機構板20には、図4(a)に示すように、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42とが当接する部分周辺が略矩形状に穿設された凹部20fが形成されている。この凹部20fには、第2基板ボックス42から突設された突出片42bが配置されており、その突出片42bは、背面視において第1基板ボックス41の背面視右側(図4(a)の右側)端部に重なって配置されている。このため、第2基板ボックス42の背面側(図4(a)の紙面垂直方向手前側)への揺動は、突出片42bが第1基板ボックス41の奥側(図4(a)の紙面垂直方向奥側)に係合することにより阻止されている。第1基板ボックス41と突出片42bとが重ならない位置、即ち第1基板ボックス41が突出片42bの移動軌跡上から外れた位置に移動することにより、第2基板ボックス42が背面側へ揺動可能な状態となり、機構板20から第2基板ボックス42を離脱可能な状態とすることができる。
【0056】
機構板20のレール20cは、前述したように、第1基板ボックス41を左側に向けてスライド移動可能に支持しており、その支持する区間は、図4(a)に示す第1基板ボックス41の取付位置から、第1基板ボックス41の突部41aの右端がレール20cの左端に位置するまでの距離L1で示した区間である。一方、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42の突出片42bとは、左右方向に沿って、距離L1より短い長さ(突出長さ)L2の重なりを持たせて配置されている。即ち、第1基板ボックス41が第2基板ボックス42の突出片42bの移動軌跡内に突出長さL2分だけ突出して配置されているのである。
【0057】
ここで、第2基板ボックス42のみを機構板20から取出する必要がある場合には、鍵ユニット30を機構板20から取出した後、距離L1より短く、且つ、突出長さL2より長い距離L3分だけ第1基板ボックス41を取付位置から左方にスライド移動する(図5(a)参照)。このスライド移動により、第1基板ボックス41がレール20cに支持された状態を維持しつつ、第2基板ボックス42の突出片42bの移動軌跡上から外れた位置に第1基板ボックス41を配置することができる。よって、第2基板ボックス42のみを取出しようとする際にわざわざ第1基板ボックス41を機構板20から取出する必要がなく、第2基板ボックス42の取出時における作業性を向上することができる。
【0058】
次に、図4を参照して、第3基板ボックス43及び第4基板ボックス44が機構板20に固定される構造について説明する。第3基板ボックス43は、第1基板ボックス41に収容される主制御基板が出力する制御用コマンドに基づいてLCD10に表示される図柄の変動表示の制御を行う表示用制御基板を内部に収容するために背面視略矩形状の箱状に形成されている。また、第4基板ボックス44は、第3基板ボックス44に対して上下反転した対称形状に形成されている。この第4基板ボックス44の内部には、第3基板ボックスに収容される表示用制御基板によって出力される制御用コマンドに基づいてスピーカから出力される効果音や各種ランプの点灯制御を行う音声及びランプ制御基板が配設されている。
【0059】
第3基板ボックス43の上端部には、図4(a)に示すように、左右2箇所に上方に突出した係合軸43aが設けられている。係合軸43aは、円形断面を有してパチンコ機1の左右方向に沿って延設された軸の左側端部のみが第3基板ボックス43の本体に接続されている。機構板20には、パチンコ機1の背面側に向けて突出して形成されると共に、その係合軸43aに隙間を設けて嵌合される円筒状の係合筒部20fが設けられており、その係合筒部20fに第3基板ボックス43の係合軸43aが挿通されている。この係合軸43aと係合筒部20fとは、第3基板ボックス43を機構板20に対して揺動可能に、且つ、左方にスライド可能に支持させるための部位である。
【0060】
第3基板ボックス43の係合軸43aは、係合筒部20fに外周を支持されており、第3基板ボックス43は、機構板20に対して係合軸43aを支点としてパチンコ機1の背面上方側へ揺動可能に支持されている。また、第3基板ボックス43の係合軸43aは、その左側端部のみが第3基板ボックス43の本体に接続されており、右方へ突出した軸により係合筒部20fに支持されている。このため、第3基板ボックス43は、係合筒部20fの内方へ係合軸43aが挿通された量分だけ左方へスライド可能に支持されている。係合筒部20fから係合軸43aが抜き出されると、第3基板ボックス43と機構板20との係合状態が解除されて、第3基板ボックス43は、機構板20から離脱して取出される。
【0061】
第3基板ボックス43の背面視下側には、第2基板ボックス42の裏面側(図4(a)の紙面垂直方向奥側)に平板状に形成された横板部43b1と、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42とに挟まれた間隙に形成された縦板部43b2とで構成される突出片43bが設けられている。この突出片43bは、鍵ユニット30に施錠された状態における第1基板ボックス41と、その第1基板ボックス41に取出方向側への移動が阻止された第2基板ボックス42とに係合して、第3基板ボックス43の移動を阻止させるための部位である。
【0062】
第3基板ボックス43は、図4(a)に示すように、その取付位置に取着された状態では、突出片43bの横板部43b1が第2基板ボックス43の裏面側(図4(a)の紙面垂直方向奥側)に配設されている。このため、第3基板ボックス43は、パチンコ機1の背面上方側への揺動時における移動軌跡内に第2基板ボックス42が突出しており、第2基板ボックスに係合して揺動方向側への移動が阻止されている。また、第3基板ボックス43は、係合軸43aと係合筒部20fとによって取付位置から左方へスライド移動可能に支持されているものの、縦板部43b2の左側に隣接する第1基板ボックス41によってそのスライド移動が阻止されている。よって、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42との少なくとも一方を取付位置から移動しなければ第3基板ボックス43は、取付位置から移動不能となっており、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42との移動を規制するために施錠して固定された鍵ユニット30によって第3基板ボックス43の取出が規制された状態となっている。
【0063】
第3基板ボックス43の突出片43bは、機構板20に穿設された凹部20f内に配設されており、その突出片43bの左右方向に沿った長さL4は、第2基板ボックス42の左端と機構板の凹部20fの左端との距離L5より短く設定されている。このため、鍵ユニット30が取出されて第1基板ボックス41の移動規制が解除された場合に、第3基板ボックス43を左方へ押圧しつつ移動させると、突出片43bを介して第1基板ボックス41が左方に移動させられ、突出片43bの左端が機構板20の凹部20f左端に当接するまで移動する。この移動後には、第3基板ボックス43の突出片43bの右端が第2基板ボックス42の左端より左側に配置され、第2基板ボックス42による第3基板ボックス43の揺動方向側への移動の阻止が解除され(図6参照)、第3基板ボックス43は、第2基板ボックス42を取付位置に残したままで機構板20から取出することができる。
【0064】
第3基板ボックス43の背面視右側端部には、図4(a)に示すように、右方に半円状に突出した部位が設けられており、その略中央部に機構板20と第3基板ボックス43とを連結するためのラッチ(留め具)43cが設けられている。ラッチ43cは、機構板20側に向けて2つの部材が隙間を設けて突設されると共に、機構板20側の先端部が広幅に形成され、機構板20に形成される図示しない穴の中に撓みつつ嵌合されるものである。このラッチ43cは、パチンコ機1の背面側に設けられるカバーや、機構板20と前面枠2との固定に一般的に使用される部材と同一のものである。このラッチ43cによって、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42とが取り外された後にも第3基板ボックス43は、取付位置に固定された状態に維持される。
【0065】
第4基板ボックス44は、前述したように第3基板ボックス43を上下反転した対称形状に形成されており、第3基板ボックス43の係合軸43a、突出片43b及びラッチ43cと同一形状(対称形状)に形成された係合軸44a、突出片44b及びラッチ44cを備えている。第4基板ボックス44の係合軸44aは、機構板20から突設された係合筒部20gに挿通されている。また、第4基板ボックス44に対する第1基板ボックス41及び第2基板ボックス42の相対位置は、第3基板ボックス43に対する各基板ボックス41,42の相対位置を上下反転した同一のものとなっている。
【0066】
ここで、第4基板ボックス44は、その係合軸44aが機構板20に設けられた係合筒部20gに軸支されることにより、機構板20に対して背面下方側に向けて揺動可能に支持されている。このため、第4基板ボックス44は、パチンコ機1の下側に回転軸が設けられ、第4基板ボックス44の自重によって背面側に傾倒し易い状態となっている。しかし、第4基板ボックス44は、第2基板ボックス42による揺動方向側への移動阻止が解除されてもラッチ44cによってその揺動が規制されており、第4基板ボックス44が取付位置に配置された状態が維持される。よって、基板ボックスが回転して他の部材に衝突することを未然に防止することができ、第4基板ボックス44に不用意な衝撃力が加えられず、その内部に収容される制御基板の破損を防止することができる。
【0067】
次に、図4及び図5を参照して、鍵ユニット30によって機構板20(パチンコ機1)からの取出が規制された第2基板ボックスを取出する作業について説明する。図5(a)は、図4(a)に示す状態から鍵ユニット30が取出されると共に、第1基板ボックス41及び第2基板ボックス42が取付位置から移動した状態を示した背面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線における断面図である。なお、図面の理解を容易にするために、図5においては各基板ボックス41〜44間を電気的に接続して情報等を伝達するケーブルを省略して示し、又、図5(b)においては基板ボックス41,42の外形のみを示して基板ボックス41,42の開閉構造やその内部に収容される制御基板を省略して示している。
【0068】
第2基板ボックス42を機構板20から取出する場合には、作業者は、第1基板ボックス41の取出作業時と同様に、専用鍵Kを操作して鍵ユニット30を機構板20から取出し、更に第1基板ボックス41を左方にスライド移動する。
【0069】
このとき、第1基板ボックス41を、第2基板ボックス42と共に取出する必要がある場合には、第1基板ボックス41の突部41aと機構板20のレール20cとの係合が解除される距離L1分、第1基板ボックス41を取付位置から左方にスライド移動して、第1基板ボックスを機構板20から離脱して取出する。一方、第2基板ボックス42のみを機構板20から取出する場合には、距離L1より短く、且つ、第1基板ボックス41が第2基板ボックス42の突出片42bの移動軌跡内に突出する突出長さL2より長い距離L3分(図5(a)参照)、第1基板ボックス41を左方にスライド移動する。突出長さL2より長い距離L3分のスライド移動によって、第2基板ボックス42の突出片42bの移動軌跡上から外れた位置に第1基板ボックス41が移動し、第2基板ボックス42は、パチンコ機1の背面側に揺動可能な状態となる。その後、作業者は、この第2基板ボックス42をパチンコ機1の背面側に揺動し、第2基板ボックス42の係合片42aと機構板20の揺動軸20bとの係合を解除して、第2基板ボックス42をパチンコ機1から取出する。
【0070】
次に、図4及び図6を参照して、鍵ユニット30によって機構板20(パチンコ機1)からの取出が規制された第3基板ボックス43を取出する作業について説明する。図6(a)は、図4(a)に示す状態から鍵ユニット30が取出されると共に第1基板ボックス41及び第3基板ボックス43が取付位置から移動した状態を示した背面図であり、図6(b)は、図6(a)の矢印VIb方向から見た機構板20と基板ボックス41〜44とを示した図である。なお、図面の理解を容易にするために、図6においては各基板ボックス41〜44間を電気的に接続して情報等を伝達するケーブルを省略して示し、図6(b)においては機構板20を断面視して示している。また、第4基板ボックス44を機構板20から取出する作業については、第3基板ボックス43を機構板20から取出する作業と同一であるので、その説明を省略する。
【0071】
第3基板ボックス43を機構板20から取出する場合には、図4(a)に示す状態から、まず、鍵ユニット30を機構板20から取出し、第1基板ボックス41を左方にスライド移動可能な状態とする。その後、第3基板ボックス43のラッチ43cを手前側(図4の紙面垂直方向手前側)に引き出して、ラッチ43cによる機構板20と第3基板ボックスとの連結を解除し、第3基板ボックス43を左方に押圧しつつスライド移動する。第3基板ボックス43は、突出片43bを介して第1基板ボックス41を左方にスライド移動させつつ、左方に移動され、突出片43bの左端が機構板20の凹部20f左端に当接して停止する。
【0072】
第3基板ボックス43の突出片43b左端が、機構板20の凹部20f左端に当接すると、第3基板ボックス43の突出片43bは、第2基板ボックス42との係合が解除される。作業者は、第2基板ボックス42との係合が解除された第3基板ボックス43を背面上方側に向けて揺動して(図6(a)の状態)、第3基板ボックス43の突出片43bが、図6(b)に示すパチンコ機1の側面視において、第1基板ボックス41に重ならない位置まで移動し、その移動後に背面視左方へ第3基板ボックス43を移動する。第3基板ボックス43は、その係合軸43aと機構板20の係合筒部20fとの係合が解除されて、機構板20から取出される。
【0073】
このように、第3基板ボックス43を機構板20から取出する場合に取付位置からの移動が必要な第1基板ボックス41は、第3基板ボックスの移動軌跡外に配置される位置より更に左方に移動されるまでレール20cによって支持されるので、第1基板ボックス41を機構板20に係合して連結された状態で、第3基板ボックス43のみを機構板20から取出することができる。また、第3基板ボックス43は、第1基板ボックス41と同様に、背面視左方、即ち、外枠1aに対して前面枠2を開放した場合に大きく開口する側にスライド移動して機構板20から取出することができ、第3基板ボックス43の取出時における作業性を向上することができる。なお、第3基板ボックス43は、図4(a)に示す状態において、第2基板ボックス42に係合してその揺動方向側への移動が規制されているので、第2基板ボックス42を機構板20から取出した後に、第2基板ボックス42側へ第3基板ボックス43を揺動して、機構板20から第3基板ボックス42を取出しても良い。
【0074】
次に、第1〜第4基板ボックス41〜44を機構板20に取着すると共に、鍵ユニット30を使用して各基板ボックス41〜44の取出を規制する作業について説明する。取出された状態の第1〜第4基板ボックス41〜44を機構板20に取着する場合には、まず、第3,第4基板ボックス43,44を取着する。具体的には、第3,第4基板ボックス43,44の係合軸43a,44aを機構板20の係合筒部20f,20gに挿通させて第3,第4基板ボックス43,44と機構板20とを係合し、各基板ボックス43,44の取付位置まで移動した後に、ラッチ43c,44cを押圧操作して第3,第4基板ボックス43,44と機構板20とを連結させる。
【0075】
その後、第2基板ボックス42の係合片42aと機構板20の揺動軸20bとを係合してから機構板20側に第2基板ボックス42を揺動させて第2基板ボックス42を取付位置に配置する。その後は、第1基板ボックス41の施錠時と同様に、第1基板ボックス41を取付位置に配置した後で、鍵ユニット30を機構板20に施錠して固定し、図4(a)に示す状態とする。
【0076】
図4(a)に示す状態になると、第3,第4基板ボックス43,44は、第1基板ボックス41と第2基板ボックス42とに各突出片43b,44bが係合して、スライド移動及び揺動が阻止された状態で取付位置に固定される。また、第2基板ボックス42は、その突出片42bが第1基板ボックス41に係合して揺動が阻止された状態で取付位置に固定され、第1基板ボックス41は、鍵ユニット30に左方へのスライド移動が阻止された状態で取付位置に固定される。よって、図4(a)に示す状態においては、鍵ユニット30を解錠操作しない限り、第1〜第4基板ボックス41〜44のいずれも機構板20から取出することができず、第1〜第4基板ボックス41〜44は、機構板20からの取出が規制された状態で機構板20に取着される。
【0077】
このように、鍵ユニット30によってスライド移動が規制された第1基板ボックス41には、第2〜第4基板ボックス42〜44の突出片42b〜44bが係合され、その係合によって第2〜第4基板ボックス42〜44を取出するためのスライド移動及び揺動が阻止される。このため、共通の鍵ユニット30を使用して、第1〜第4基板ボックス41〜44の取出方向側への移動が阻止された状態を形成することができ、1の鍵ユニット30で複数の基板ボックス41〜44に対する機構板20からの取出を規制することができる。ここで、機構板20は、パチンコ機1の背面側に設けられ、多数の構成部品を連結支持してパチンコ機1本体を形成する部材であり、この機構板20には、取出が規制された状態で基板ボックス41〜44を取着することにより、不正を目的とする各基板ボックス41〜44の交換を抑制することができる。なお、取出が規制された状態で機構板20に基板ボックス41〜44が取着されるとは、機構板20の所定位置に配設される基板ボックス41〜44が専用鍵Kなどの特定の操作部材による操作がなければ取出不能な状態であることを表すものである。
【0078】
また、1の鍵ユニット30を施錠することにより、第1〜第4基板ボックス41〜44は、機構板20からの取出が規制されるので、第1基板ボックス41に係合する鍵ユニット30の施解錠の操作を行うことにより、第2〜第4基板ボックス42〜44の取出の規制とその規制の解除とを行うことができる。ここで、複数の基板ボックスを個別に複数の鍵ユニットで施錠して固定すると、各制御基板の点検時や修理時には、複数の鍵ユニットを解錠(又は施錠)しなければ複数の基板ボックスを取出(又は取着)することができず、複数の基板ボックスに対する着脱時の作業性が大幅に低下してしまう。これに対し、パチンコ機1によれば、第1基板ボックス41に係合する鍵ユニット30の施解錠の操作を行うことにより、第2〜第4基板ボックス42〜44に対して、機構板20からの取出の規制とその規制の解除とを行うことができるので、施解錠の操作を簡略化して複数の基板ボックス41〜44に対する着脱時の作業性を向上することができる。
【0079】
更に、第2〜第4基板ボックス42〜44は、第1基板ボックス41に係合して自己の取出方向側への移動が阻止されるので、鍵ユニット30と第2〜第4基板ボックス42〜44とが係合するように両部材を近付けて配置する必要はなく、第1基板ボックス41に係合する位置に第2〜第4基板ボックス42〜44を配置しても良い。一般にシリンダ錠などの施錠装置(鍵ユニット)は、基板ボックスに比べて小形であるので、複数の基板ボックスを1の鍵ユニットに係合させて取出方向側への移動を阻止することは困難である。これに対し第2〜第4基板ボックス42〜44を第1基板ボックス41に係合してその取出方向側への移動を阻止することにより第2〜第4基板ボックス42〜44の配置を容易にして、複数の基板ボックス41〜44のレイアウトの自由度を高めることができる。
【0080】
しかも、専用鍵Kによる操作に応じて作動する鍵ユニット30の可動片31は、鍵ユニット30を機構板20から離脱不能な施錠状態(第1態様)と離脱可能な解錠状態(第2態様)とを選択的に形成するので、機構板20から離脱不能な鍵ユニット30を、専用鍵Kを操作して離脱可能な状態に簡易に切り替えることができる。よって、パチンコ機1の廃棄時には、パチンコ機1から鍵ユニット30を容易に取出してリサイクルすることができ、1の鍵ユニット30を複数のパチンコ機1に繰り返して使用して鍵ユニット30に要するコストを低減することができる。
【0081】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
【0082】
上記実施例においては、鍵ユニット30に係合する第1基板ボックス41は、機構板20に設けられたレール20cによってスライド移動可能に支持すると共に、第2基板ボックス42を機構板20に対して揺動可能に支持し、第3,第4基板ボックス43,44を機構板20に対してスライド移動と揺動とを可能に構成したが、必ずしも実施例の移動支持形態に限定されず、鍵ユニット30に係合する第1基板ボックスを揺動可能に支持したり、第1基板ボックスに係合される第2基板ボックスをスライド移動可能に支持するなど、各基板ボックスを上記実施例とは異なる方向に可動可能に支持しても良い。
【0083】
また、上記実施例においては、鍵ユニット30によって取出が規制される基板ボックスの数が4つであったが、必ずしも4つに限定されず、2つ、3つ、或いは、5つ以上の基板ボックスの取出を1の鍵ユニット30で規制しても良い。この場合には、必ずしも第1基板ボックス41に他の全ての基板ボックスを係合して基板ボックスの移動を阻止する必要はない。例えば、第1基板ボックス41に支持される第2基板ボックス42に、追加して設置する基板ボックスが係合するように支持し、第2基板ボックスを移動した場合に取出可能となるように基板ボックスを設けるなど、第1基板ボックスに支持される基板ボックスによって基板ボックスの移動を阻止しても良い。また、必ずしもパチンコ機1に取着される全ての基板ボックスの取出を鍵ユニット30で規制する必要はなく、主制御基板と払出制御基板とを収容する基板ボックスのみを鍵ユニット30で規制するなど、取出の規制が必要な基板ボックスのみを鍵ユニットで規制しても良い。
【0084】
更に、上記実施例において、各基板ボックス41〜44ごとに別々に収容した各制御基板は、必ずしも上記実施例と同一の組み合わせで収容する必要はない。例えば、第1基板ボックス41に表示用制御基板を収容したり、第4基板ボックス44に主制御基板を収容する等、配置位置に応じて各基板ボックスには、いずれの制御基板を収容しても良い。
【0085】
本発明を上記実施例とは異なるタイプの遊技機に実施しても良い。例えば、アレパチ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
【0086】
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0087】
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0088】
以下に変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記施錠装置は、前記特定の操作部材による操作に応じて作動すると共に遊技機本体から離脱不能な第1態様と離脱可能な第2態様とを選択的に形成して施錠状態と解錠状態とを切り替える可動片を有し、その可動片を遊技機本体に係合して遊技機本体の所定位置に取着される鍵ユニットで構成されており、前記第1基板ボックスは、前記第1態様を形成しつつ前記所定位置に取着された前記鍵ユニットに係合して自己の取出方向側への移動が阻止されていることを特徴とする遊技機1。
【0089】
遊技機1によれば、第2基板ボックスの取出方向側への移動を阻止する第1基板ボックスは、所定位置に取着された鍵ユニットに係合して自己の取出方向側への移動が阻止されているので、鍵ユニットによって第1基板ボックスを遊技機本体に施錠して固定することができる。また、施錠装置としての鍵ユニットは、特定の操作部材による操作に応じて遊技機本体から離脱不能な第1態様と離脱可能な第2態様とを選択的に形成する可動片を有しているので、特定の操作部材を操作して鍵ユニットを遊技機本体から簡易に取出することができ、鍵ユニットのリサイクル性を高めることができる。よって、1の遊技機に鍵ユニットを増設して不正行為に対する防犯性を高めつつ、1の鍵ユニットを繰り返して使用することによりその増設によるコストの増加を抑制することができる。
【0090】
遊技機1において、前記第1基板ボックスと前記少なくとも1以上の第2基板ボックスとのそれぞれを、各基板ボックス毎に予め定められた取付位置から予め定められた経路に沿って移動可能に支持する支持手段を備え、前記鍵ユニットは、前記第1態様を形成しつつその所定位置に取着された状態で、前記支持手段によって移動可能に支持された前記第1基板ボックスの移動軌跡内に突出して配設されており、前記第1基板ボックスは、その取付位置に取着された状態から前記支持手段によって支持されつつ移動可能な移動軌跡内に突出して配設された前記鍵ユニットに係合して自己の取出方向側への移動が阻止される一方、前記鍵ユニットが遊技機本体から取出された場合に自己の取出方向側への移動の阻止が解除されて遊技機本体から取出されると共に、前記取付位置に取着された状態で前記支持手段によって移動可能に支持された前記少なくとも1以上の第2基板ボックスの移動軌跡内に突出して配設されており、前記少なくとも1以上の第2基板ボックスは、それぞれの取付位置に取着された状態から前記支持部材に支持されつつ移動可能な移動軌跡内に突出して配設された前記第1基板ボックスに係合して自己の取出方向側への移動が阻止される一方、前記鍵ユニットと前記第1基板ボックスとの係合が解除されて前記第1基板ボックスが一定量以上取出方向側へ移動した場合に自己の取出方向側への移動の阻止が解除され遊技機本体から取出されるものであることを特徴とする遊技機2。
【0091】
遊技機2によれば、第1基板ボックスと第2基板ボックスとのそれぞれは、支持手段によって予め定められた取付位置から予め定めた経路に沿って移動可能に支持されるので、各基板ボックスの移動方向を限定することができる。このため、その限定された移動方向に沿った移動軌跡内に相手部品を突出させることにより、鍵ユニットと第1基板ボックスとの係合及びその係合解除、並びに、第1基板ボックスと第2基板ボックスとの係合及びその係合解除を簡易且つ確実に行わせることができる。
【0092】
なお、遊技機2において、移動軌跡内に突出して配設されるとは、必ずしも部分的に突出して形成された部位が移動軌跡内に配設された場合に限定されず、外形の一部分が移動軌跡内に侵入して配設された場合をも含む趣旨である。また、各基板ボックス毎に予め定めた取付位置から予め定めた経路に沿って移動可能に支持する支持手段としては、1の回転軸を中心に基板ボックスを揺動可能に軸支する軸とその軸を巻回して支持する軸受部材とで構成される所謂ヒンジ機構や、基板ボックスの外形の一部に係合するコの字状断面で直線的に延設された係合溝を有し基板ボックスを係合溝の延設方向に沿ってスライド移動可能に支持する所謂スライド機構などが例示される。
【0093】
遊技機2において、前記支持手段は、前記鍵ユニットが遊技機本体から取出された状態であって、且つ、前記第1基板ボックスが前記取付位置から前記一定量取出方向側へ移動して前記第2基板ボックスの移動軌跡外に位置する第1位置より前記取付位置から大きく移動した第2位置まで前記第1基板ボックスを前記予め定められた方向に沿って移動可能に支持するものであることを特徴とする遊技機3。
【0094】
遊技機3によれば、第1基板ボックスが第2基板ボックスの移動軌跡外に位置する第1位置に移動された場合には、第1基板ボックスによる第2基板ボックスの移動規制が解除されるので、作業者は、第2基板ボックスを遊技機本体から取出することができる。このとき、第1位置に移動された第1基板ボックスは、第1位置より取付位置から大きく移動した第2位置まで支持手段によって予め定められた経路に沿って移動可能に支持されるので、支持手段を介して第1基板ボックスを遊技機本体に連結させつつ第2基板ボックスのみを遊技機本体から取出することができる。よって、第2基板ボックスのみを取出しようとする際にわざわざ第1基板ボックスを遊技機本体から取り外す必要がなく、第2基板ボックスの取出時における作業性を向上することができる。
【0095】
遊技機3において、前記支持手段は、前記第1基板ボックス又は遊技機本体の一方に形成され前記第1基板ボックスの移動方向に沿って延設された溝状の係合溝と、前記第1基板ボックス又は遊技機本体の他方に形成され前記係合溝内に突出して嵌合される突部とを備え、その突部と前記係合溝とは、前記第1基板ボックスの移動方向に沿ってその第1基板ボックスが前記第2基板ボックスの移動軌跡内に突出した前記一定量の突出長さより長い区間にわたって前記第1基板ボックスをスライド可能に延設されていることを特徴とする遊技機4。
【0096】
遊技機4によれば、第1基板ボックス又は遊技機本体の一方には、第1基板ボックスの移動方向に沿って溝状の係合溝が形成されると共に、その係合溝内に突出して嵌合される突部が第1基板ボックス又は遊技機本体の他方に設けられているので、支持手段によって遊技機本体に対して第1基板ボックスをその移動方向に沿ってスライド移動可能に支持することができる。また、支持手段を構成する突部と係合溝とは、第1基板ボックスが第2基板ボックスの移動軌跡内に突出した突出長さより長い区間にわたって第1基板ボックスをスライド可能に延設されているので、第1基板ボックスを第2基板ボックスの移動軌跡外に位置させた後も突部と係合溝との係合状態を維持して、第2基板ボックスのみを取出しようとする際に第1基板ボックスを遊技機本体に係合させておくことができる。
【0097】
なお、遊技機4において、突部と係合溝とが、突出長さより長い区間にわたって第1基板ボックスをスライド可能に延設されているとは、突部と係合溝とのうちいずれか一方が突出長さより長く延設されていても良く、また、突部と係合溝とのそれぞれは突出長さより短く形成されており突部と係合溝とが延設された長さの総和が突出長さより長くなるように延設されていても良い。
【0098】
遊技機2から4のいずれかにおいて、遊技機本体の外形に沿って額縁状に形成される外枠と、その外枠に接続されると共にその外枠の一側辺をほぼ中心として遊技機の前面側へ揺動可能に軸支される揺動部材とを備え、前記支持手段は、前記鍵ユニットによって施錠される前記複数の基板ボックスを前記揺動部材の背面側に連結支持すると共に、その複数の基板ボックスのうち少なくとも1以上の基板ボックスを前記揺動部材の回転軸から離間する方向へ向けてスライド移動した場合に前記揺動部材から離脱するように支持するものであることを特徴とする遊技機5。
【0099】
外枠に対して揺動部材を前面側へ揺動し、揺動部材の背面側に対する作業を施す場合、揺動部材の回転軸から離間した側が大きく開口するので、開口の手前側に対する作業ほど広い作業スペースを確保して容易に作業を行うことができる。遊技機5によれば、複数の基板ボックスのうち少なくとも1以上の基板ボックスは、揺動部材の回転軸から離間した側へ向けてスライド移動した場合に揺動部材から離脱するように支持されているので、作業者には、揺動部材を揺動した際に広い作業スペースを確保可能な回転軸から離間した側へ向けて基板ボックスの取出作業を行わせることができ、基板ボックスの取出時における作業性を向上することができる。
【0100】
遊技機2から5のいずれかにおいて、遊技機本体の外形に沿って額縁状に形成される外枠と、その外枠に接続されると共にその外枠の一側辺をほぼ中心として遊技機の前面側へ揺動可能に軸支される揺動部材とを備え、前記支持手段は、前記鍵ユニットによって施錠される前記複数の基板ボックスを前記揺動部材の背面側に連結支持すると共に、その複数の基板ボックスのうち少なくとも1以上の基板ボックスを前記揺動部材の回転軸に近接する方向へ向けてスライド移動した場合に前記揺動部材から離脱するように支持するものであることを特徴とする遊技機6。
【0101】
外枠に対して揺動部材を前面側へ揺動し、揺動部材の背面側に対する作業を施す場合、揺動部材の回転軸に近接する側は、外枠と揺動部材とによって形成される開口の奥側に位置するために作業がし難いものである。遊技機6によれば、複数の基板ボックスのうち少なくとも1以上の基板ボックスは、揺動部材の回転軸から近接する側へ向けてスライド移動した場合に揺動部材から離脱するように支持されているので、基板ボックスの取出作業が煩雑になり、不正な基板ボックスへの交換を困難にすることができる。
【0102】
遊技機2から6のいずれかにおいて、前記支持手段によって遊技機本体に揺動可能に軸支された前記第1基板ボックス又は第2基板ボックスと、遊技機本体とを連結保持してその第1基板ボックス又は第2基板ボックスの揺動方向側への移動を規制する留め具を備え、その留め具は、前記複数の基板ボックスのうち遊技機本体に取着された状態で遊技機の下側に回転軸を設けて軸支された前記第1基板ボックス又は第2基板ボックスに設けられていることを特徴とする遊技機7。遊技機の下側に回転軸が設けられた基板ボックスは、移動を規制する鍵ユニットや基板ボックスが遊技機本体から取り外された場合に、その自重によって回転軸を中心に回転し易い不安定な状態となる。基板ボックスが不用意に回転してしまうと、他の部材にその基板ボックスが衝突し、内部に収容する制御基板が破損することがある。
【0103】
遊技機7によれば、基板ボックスの揺動方向側への移動を規制する留め具が、遊技機の下側に回転軸を設けて軸支された基板ボックスに設けられるので、鍵ユニット又は基板ボックスとの係合が解除されて下方に揺動可能となった基板ボックスの回転を留め具で規制して安定した状態とすることができ、基板ボックスが回転して他の部材に衝突することを未然に防止することができる。なお、留め具は、遊技機の下側に回転軸を設けて軸支された第1基板ボックス又は第2基板ボックスの全てに対して設けられても良く、又は、遊技機の下側に回転軸を設けて軸支された第1基板ボックス又は第2基板ボックスのうち一部の基板ボックスに対してのみ設けられても良い。
【0104】
遊技機1から7のいずれかにおいて、前記鍵ユニットは、前記可動片によって前記第1態様が形成された状態で前記特定の操作部材の一端部を出入可能に形成された鍵穴を有し前記可動片を作動可能に支持する本体部材と、その本体部材の鍵穴内に前記特定の操作部材の一端部が挿入されつつ前記特定の操作部材の操作に応じて作動する前記可動片によって前記第2態様が形成された場合に前記特定の操作部材の一端部に分離不能に係合する係合部とを備えていることを特徴とする遊技機8。
【0105】
遊技機8によれば、鍵ユニットは、遊技機本体から離脱可能な第2態様の形成時(解錠時)に特定の操作部材と分離不能に係合される一方、鍵ユニットが遊技機本体から離脱不能な第1態様を形成して遊技機本体の所定位置に取着された場合(施錠時)に特定の操作部材の一端部が鍵ユニットの鍵穴から抜き出される。よって、作業者には、特定の操作部材に鍵ユニットが係合されているか否かに基づいて鍵ユニットの施解錠の状態を確認させることができ、施錠のし忘れを低減して遊技機に対する不正行為を抑制することができる。また、第2態様を形成して遊技機本体から離脱可能となった鍵ユニットは、係合部によって特定の操作部材と分離不能に係合されるので、特定の操作部材を操作して差込口から鍵ユニットを簡易に取出することができる。このため、遊技機を廃棄する際に鍵ユニットを遊技機から簡易に取り外し、その取り外した鍵ユニットは、鍵ユニットを取着可能な他の遊技機に簡易に取着して再利用(リサイクル)することができる。
【0106】
遊技機8において、前記本体部材は、筒状に形成されると共にその一端側に前記鍵穴を有し、その他端側に前記特定の操作部材の差込方向に沿った回転軸を中心に前記可動片を回動可能に軸支するものであり、前記可動片は、前記本体部材に隣接して配設されると共にその隣接する本体部材の一部分と略同一の外周面形状に形成されるものであり、前記可動片とその可動片に隣接する本体部材の一部分の外周面形状は、前記可動片の回転軸に対して径方向に突出した外周面を形成する第1外周面とその第1外周面より回転軸に近接した外周面を形成する第2外周面とを備えていることを特徴とする遊技機9。
【0107】
遊技機9によれば、遊技機本体に、可動片とその可動片に隣接する本体部材の外周面に嵌合可能に形成されて鍵ユニットを取着するための差込口が形成されている場合、可動片の回転軸方向に沿って可動片と本体部材とが連続した断面形状を形成しているときには、本体部材の外周面から可動片が突出しない状態となる。よって、可動片によって鍵ユニットを遊技機本体から離脱可能な第2態様を形成し、差込口に鍵ユニットを挿入可能、且つ、離脱可能な状態とすることができる。
【0108】
一方、特定の操作部材による操作によって本体部材に対して可動片が回動し、可動片の外周面を形成する第1外周面が、本体部材の外周面を形成する第2外周面の位置に隣接して配置されると、本体部材の第2外周面から可動片の第1外周面が突出した状態となる。差込口に可動片と本体部材の一部分とが差し込まれた状態で、その差込口内において本体部材の第2外周面から可動片の第1外周面が突出すると、可動片の第1外周面が差込口に係合して取出方向側への移動が規制される。よって、可動片によって鍵ユニットを遊技機本体から離脱不能な第1態様を形成し、差込口内に取着した状態で鍵ユニットを固定することができる。
【0109】
遊技機1から9のいずれかにおいて、前記鍵ユニットが前記第2態様を形成する場合にその鍵ユニットの可動片を差込可能に形成された差込口と、その差込口に差し込まれた状態における前記鍵ユニットの差込方向側に対峙する対峙面と、前記差込口に差し込まれた状態における前記鍵ユニットの可動片が前記第1態様を形成する場合にその可動片に係合して前記鍵ユニットの取出方向側への移動を規制する規制部とを備え、前記鍵ユニットは、前記差込口に差し込まれつつ前記第1態様を形成して遊技機本体の所定位置に取着されるものであることを特徴とする遊技機10。遊技機10によれば、鍵ユニットが差込口に差し込まれた状態で第1態様が形成されると、その差込方向側への移動が対峙面に規制されると共に、鍵ユニットの取出方向側への移動が規制部に規制されるので、鍵ユニットは差込口内に固定される。一方、鍵ユニットが差込口に差し込まれた状態で第2態様が形成された場合には、可動片と規制部との係合が解除されて鍵ユニットを差込口から取出される。
【0110】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から10のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機11。中でも、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0111】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から10のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機12。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0112】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から10のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機13。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるパチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機の背面図である。
【図3】(a)は、施錠状態における鍵ユニットの斜視図であり、(b)は、解錠状態における鍵ユニットの斜視図である。
【図4】(a)は、基板カバーが開放された状態における鍵ユニットと基板ボックスとを示した背面図であり、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における断面図である。
【図5】(a)は、図4(a)に示す状態から鍵ユニットが取出されると共に、第1基板ボックス及び第2基板ボックスが取付位置から移動した状態を示した背面図であり、(b)は、図5(a)のVb−Vb線における断面図である。
【図6】(a)は、図4(a)に示す状態から鍵ユニットが取出されると共に第1基板ボックス及び第3基板ボックスが取付位置から移動した状態を示した背面図であり、(b)は、図6(a)の矢印VIb方向から見た機構板と基板ボックスとを示した側面図である。
【符号の説明】
1          パチンコ機(遊技機)
30         鍵ユニット(施錠装置)
41         第1基板ボックス
42,43,44   第2〜第4基板ボックス(第2基板ボックス)
K          専用鍵(操作部材)

Claims (1)

  1. 遊技に関する制御を行う制御基板を内部に収容するために箱状に形成されると共に遊技機本体に対して着脱自在に取着された複数の基板ボックスと、
    基板ボックスを遊技機本体に施錠して固定するものであって特定の操作部材による操作に応じて施錠状態と解錠状態とを切り替える施錠装置とを備え、
    前記複数の基板ボックスは、その施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定される第1基板ボックスと、
    前記施錠装置によって遊技機本体に施錠して固定された状態における前記第1基板ボックスに係合して自己の取出方向側への移動が阻止される少なくとも1以上の第2基板ボックスとを備えていることを特徴とする遊技機。
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