JP2003245450A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003245450A
JP2003245450A JP2002048255A JP2002048255A JP2003245450A JP 2003245450 A JP2003245450 A JP 2003245450A JP 2002048255 A JP2002048255 A JP 2002048255A JP 2002048255 A JP2002048255 A JP 2002048255A JP 2003245450 A JP2003245450 A JP 2003245450A
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lid
resin
housing
receiving structure
holding
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JP2002048255A
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Ko Iijima
航 飯島
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジをナットに螺合させるものであるため、
ドライバーなどの工具が必須になって作業性が良くなか
った。 【解決手段】 凹部12aを有する操作子保持部12を
筺体本体10の側に設けつつ、同凹部12aには金属製
係合片50を保持する樹脂製操作子40を仮支持してお
き、上記筺体本体10に装着される蓋体20の側には当
該蓋体20がスライドして装着される際に上記操作子保
持部12に対面する部位に固定受け構造21を形成して
あり、スライドして筺体本体10と蓋体20とを装着さ
せたときに上記樹脂製操作子40を押し操作すると上記
金属製係合片50の折り返し端51が上記固定受け構造
21のスリット21a1内に入り込んで係合し、封止が
完了する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、制御ボックスの開
口部位に筺体封止構造を採用した遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機などの遊技機においては、制
御部などに不正な改造が施されることを防止するため、
開閉可能な制御ボックスを容易には開閉できないように
筺体封止構造が採用されている。従来、この種の筺体封
止構造として、図17と図18に示すものが知られてい
る。 【0003】同図において、樹脂製の蓋体1と筺体本体
2とからなる筺体が制御ボックスである。制御ボックス
における開口縁部には四ヶ所に筺体封止構造が形成され
ている。筺体封止構造は蓋体1の側の突出片1aと、筺
体本体2の側のナット保持部2aとから構成されてい
る。図18に示すように、突出片1aにはネジ3を貫通
させる貫通穴1a1が形成されている。このネジ3の軸
部は、先端にのみ雄ネジ部3bが形成されており、その
途中には雄ネジを形成していない延長部3aとなってい
る。一方、ナット保持部2aには内周面に雌ネジ部4a
を形成した筒状のインサートナット4が嵌入されてお
り、このインサートナット4の長さは概ね上記延長部3
aよりも僅かに短めとしてあるとともに、インサートナ
ット4のさらに奥側にはドーナツ状の板バネ部材5が挿
入されている。 【0004】上記構成において、筺体本体2に蓋体1を
位置合わせし、上記突出片1aと上記ナット保持部2a
とが重なり合ったら、突出片1aの貫通穴1a1に対し
てネジ3を挿入していき、上記インサートナット4に螺
合させる。ネジ3を回転していくと、雄ネジ部3bはイ
ンサートナット4の雌ネジ部4aに螺合していくが、ネ
ジ3には延長部3aが形成してあるので、ある時点で同
雄ネジ部3bはインサートナット4を貫通する。また、
貫通した時点で雄ネジ部3bは板バネ部材5をも貫通
し、同板バネ部材5にて奥方向に付勢される。そして、
貫通直後の状態が筺体本体2と蓋体1とが密閉された状
態となる。 【0005】この後、筺体本体2から蓋体1を外そうと
して、ネジ3を逆方向に回転させても、雄ネジ部3bは
板バネ部材5にて奥方向に付勢されているのでインサー
トナット4の雌ネジ部4aに螺合しない。このため、ネ
ジ3を外すことはできず、筺体本体2から蓋体1を外す
ことはできない。必要に応じて開口する唯一の手法は、
樹脂製の突出片1aとナット保持部2aのいずれかある
いは両方を破断させることである。図示した制御ボック
スの場合、四対の筺体封止構造が備えられており、メイ
ンテナンスの必要で開口しなければならない場合に対応
している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の筺体封
止構造においては、ネジをナットに螺合させるものであ
るため、ドライバーなどの工具が必須になって作業性が
良くないという課題があった。本発明は、上記課題にか
んがみてなされたもので、作業性を向上させることが可
能な筺体封止構造を採用した遊技機の提供を目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、制御ボックスとなる筺体
本体の開口部を蓋体にて閉鎖し、当該蓋体を上記筺体本
体に対して封止させる筺体封止構造を採用した遊技機で
あって、上記筺体本体と蓋体との一方には封止用の固定
受け構造を形成するとともに、他方には押し操作にて上
記固定受け構造に対して係合固定可能な金属製係合片を
保持した樹脂製操作子を備えた構成としてある。 【0008】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、筺体本体の開口部を蓋体にて閉鎖し、当
該蓋体を上記筺体本体に対して封止させるにあたり、上
記筺体本体と蓋体との一方には固定受け構造を形成し、
他方には樹脂製操作子を備えており、かかる樹脂製操作
子を押し操作にて操作すると保持されている金属製係合
片が上記固定受け構造に係合固定される。すなわち、樹
脂製の操作子部分を押し操作するだけなので、工具など
は必要としない。 【0009】本発明は、上記の構成に限られるものでは
なく、以下の手段も含むものである。 手段1 樹脂製操作子を保持する側の構成として各種の構成を採
用可能であるが、その一例として、上記筺体本体と蓋体
とにおける上記樹脂製操作子を保持する側には、上記樹
脂製操作子を所定範囲で直線移動可能に保持する凹部を
形成した操作子保持部を有し、同凹部の奥壁には上記金
属製係合片を通過させる貫通穴を形成した構成としても
よい。 【0010】上記のように構成した発明において、上記
樹脂製操作子は上記筺体本体と蓋体とのいずれに保持さ
せるようにしても良いが、保持する側には操作子保持部
を形成してあり、この操作子保持部に形成した凹部内で
上記樹脂製操作子を所定範囲で直線移動可能となってい
る。また、当該凹部に樹脂製操作子を挿入するときに
は、同樹脂製操作子に保持された上記金属製係合片が同
凹部の奥壁に形成した貫通穴を通過して反対側に突出す
る。 【0011】すなわち、樹脂製操作子をその金属製係合
片の側から操作子保持部の凹部内に挿入すると、金属製
係合片は貫通穴を通過して反対側に突出するし、当該樹
脂製操作子自体は所定範囲で直線移動できるので上述し
た押し操作が可能となる。 手段2 上記操作子保持部の凹部の内周形状と、上記樹脂製操作
子の外周形状とが略一致する構成としても良い。上記の
ように構成した発明では、凹部と樹脂製操作子の間に隙
間ができないので、異物を押し込んで樹脂製操作子を引
き出そうとすることができない。 【0012】手段3 この場合、上記凹部の内周形状は奥方が向かうほど開口
形状が狭まるテーパー形状となり、上記樹脂製操作子は
同テーパー形状と略一致する傾斜面を有するようなテー
パー形状となる構成としても良い。上記のように構成し
た発明では、押し操作する前の樹脂製操作子は凹部内で
十分に隙間を隔てて保持されており、押し操作しやす
い。そして、押し操作するにつれて樹脂製操作子が凹部
内に入っていき、隙間が無くなって異物による引き抜き
も困難となる。 【0013】手段4 金属製係合片と固定受け構造は、固定されている固定受
け構造の側に樹脂製操作とともに押し操作で移動する金
属製係合片が押されていって係合するものであり、係合
構造自体は各種のものを採用可能である。その一例とし
て、上記金属製係合片は、金属製板材先端を鋭角に折り
返して形成され、上記固定受け構造は、上記金属製係合
片の折り返し端を撓めつつ通過させつつ通過後は引き抜
き不能とするスリットを有する構成としてもよい。 【0014】上記のように構成した発明においては、上
記固定受け構造には、スリットを形成してあり、金属製
板材の先端を鋭角に折り返して形成された金属製係合片
は、同スリット内に押し入れられるときに同金属製係合
片の折り返し端は撓て通過するが、通過後は逆方向に引
き抜こうとしても、撓んでいた折り返し端が既に元の角
度にまで開いているので、同スリットの開口縁部に突き
当たる。また、折り返し端は鋭角に折り返されているの
で、同開口縁部としっかり係合し、抜け出にくくなる。 【0015】手段5 金属製係合片は樹脂製操作子に保持されるが、簡易な構
造で外れにくくすることが可能である。例えば、上記金
属製係合片は、全体としてU字形に形成しつつ、両端の
先端を折り返して形成され、上記固定受け構造は、上記
スリットを略平行に形成し、かつ、同スリットにおける
挿入側の開口端には上記金属製係合片の先端を誘導する
テーパー状の傾斜面を形成するとともに反対側の開口端
には上記金属製係合片の折り返し端に対面する鋭角な角
部を形成した構成としてもよい。 【0016】上記のように構成した発明においては、上
記金属製係合片が全体としてU字形に形成しつつ、両端
の先端を折り返して形成されており、U字形とした二つ
の先端で相手側の固定受け構造に係合する。すなわち、
金属製係合片自体が相手側に固定されることになるの
で、樹脂製操作子で保持するまでもなくなる。ここで、
上記固定受け構造は、U字形とした金属製係合片の両端
と係合できるように上記スリットを略平行に形成してあ
る。また、同スリットにおける挿入側の開口端にはテー
パー状の傾斜面を形成してあるので上記金属製係合片の
先端をスリットの開口部分に正しく誘導でき、また、同
スリットをくぐり抜けた金属製係合片の折り返し端はス
リットの反対側の開口端に形成した鋭角な角部に対面す
るので、両者は互いにしっかりと食い込み、外れにく
い。 【0017】手段6 折り返し端が外れにくくなるようにする一例として、上
記金属製係合片が先端を互い違いに反対方向に折り返し
て形成された構成としてもよい。上記のように構成した
発明においては、上記金属製係合片の先端が互い違いに
反対方向に折り返されているので、一方の折り返し端が
スリットの開口端部に食い込まないようにその反対の側
に押しつけて抜こうとしたとすれば、反対側に折り返し
た折り返し端は却って開口端部に食い込みやすくなるの
で、抜け出にくくなる。 【0018】手段7 なお、樹脂製操作子自体が操作子保持部から抜け落ちる
ことのないようにする一例として、上記金属製係合片
は、上記操作子保持部における凹部の貫通穴を通過した
状態で仮支持可能な凸部を有する構成としてもよい。上
記のように構成した発明においては、上記金属製係合片
に形成した凸部が上記操作子保持部における凹部の貫通
穴を通過した状態で仮支持できるので、樹脂製操作子は
抜け落ちない。 【0019】手段8 このような筺体封止構造を採用すると、一度封止したら
二度と空けられなくなる。また、無理して空けることに
よって筺体自体に過度な力を掛けてしまって損傷させる
おそれもある。このような不具合を解消するため、上記
操作子保持部は、上記筺体本体か蓋体のいずれかに対し
て分離可能とするように破断可能な連結材にて連結した
構成としてもよい。上記のように構成した発明において
は、上記操作子保持部は破断可能な連結材にて上記筺体
本体か蓋体のいずれかに対して連結されている。このた
め、同連結材を破断させることにより、樹脂製操作子と
金属製係合片が固定受け構造に係合固定されたまま、操
作子保持部は本来連結されている筺体本体か蓋体と分離
する。従って、筺体本体と蓋体は開口できるようにな
る。 【0020】このような連結材は、例えば板状に形成し
ても良いし、棒状に形成してもよく、各種の形状とする
ことができる。むろん、一定の場所で折れやすくするた
めに溝を切り欠いたりしてもよい。 手段9 また、このような破断可能な連結材で連結させる場合の
一例として、上記操作子保持部は、上記連結材を介して
複数個が横並びに配置された構成としてもよい。上記の
ように構成した発明においては、連結材を破断すること
で筺体本体と蓋体とが再度開閉可能となることを前提と
して、複数個の操作子保持部が連結材を介して横並びに
配置されているので、正面から見たときに破断状況を確
認しやすい。 【0021】手段10 ここで、用途によっては開閉の頻度が異なる場合があ
る。このような場合に好適な一例として、上記複数個の
操作子保持部は、上記連結材の数が相違する構成として
ある。例えば、開閉することは基本的にあり得ないこと
を前提とするものでは、最初の封止が最も不正に空けら
れにくくしておくと不正を行いにくくなる。従って、こ
のようなものでは、最初に封止される操作子保持部を連
結する連結材の数を多くしておけばよい。また、検査工
程などを経るときに必ず二回は封止を開くというのであ
れば、三回目の封止に利用する操作子保持部を連結する
連結材の数を多くしておけばよい。なお、この場合の連
結材の数は、封止を解く際に破断を要する数であり、順
次、破断していくときに既に破断されている壁材の数を
含めないようして数えている。 【0022】手段11 連結材の配置位置は自由であるが、外部からの視認方向
に対して何かの裏側に配置されるようであると破壊を認
識しにくい。例えば、パチンコ機の背面側に制御ボック
スが配置されているとして、操作子保持部が背面側に位
置し、その裏側に連結材が配置される場合がある。この
場合は、メンテナンスのためにパチンコ機を開いたとき
には、操作子保持部は視認できるとしてもその裏側の連
結材は視認できない。従って、連結材を破壊して何らか
の不正を加えてあったとしても、パチンコ機を開くだけ
ではその不正を発見できにくい。 【0023】従って、このような場合に対応するため、
同連結材の形状を変え、外部から視認できる位置まで同
障害物を回避するように延設させる構成としても良い。
このようにすれば、連結材が障害物の裏側に配置される
場合でも、不正を行うために当該連結材を破壊したとす
れば、表側から容易に破壊場所を発見しやすくなり、不
正を視認しやすくなる。 手段12 筺体本体と蓋体との開閉方法は各種の構造を採用可能で
あり、その一例として、上記蓋体は上記筺体本体に対し
てスライドして装着され、上記操作子保持部は、上記筺
体本体に形成されるとともに、上記固定受け構造は、上
記蓋体に形成され、上記蓋体がスライドして装着される
ときに上記操作子保持部と上記固定構造とが対面する構
成としてある。 【0024】上記のように構成した発明においては、上
記蓋体がスライドして装着されるときに、上記蓋体に形
成された上記固定受け構造と上記筺体本体に形成された
上記操作子保持部とが対面し、上記樹脂製操作子を押し
操作して両者を係合固定できる。 手段13 スライドしたときに対面する態様は、スライド方向に互
いに対面するものでもよい。このようにした場合、金属
製係合片の係合力でスライド方向への操作に抗すること
になる。 【0025】手段14 対面する場合は、操作子保持部の側や固定受け構造の側
にて対面時に一方が他方に挿入されて重なり合い、金属
製係合片を囲い込むような壁面を形成しておくことが可
能である。これにより、対面時に金属製係合片の周囲に
は二重の壁面が形成され、外部から金属製係合片の係合
部位を外すといった不正を行いにくくなる。 手段15 スライドしたときに対面する他の態様は、互いにスライ
ド面に沿って配置され、スライドされるにつれて重なり
合い、最終的に対面するものでもよい。 【0026】このようにした場合、押し操作で金属製係
合片がスライド面を横切って固定受け構造に係合する。 手段16 このとき、同時に樹脂製操作子が部分的に同スライド面
を横切った状態で停止するような構成としても良い。こ
のようにした場合、同樹脂製操作子が蓋体と筺体本体の
スライドの防止を兼ねるため、スライドして開口させる
のをより確実に防止できる。 手段17 このようにスライドして装着される場合、上記蓋体は遊
技機の制御基板を保持し、保持した状態で上記筺体本体
に対してスライドして装着されるとともに、上記蓋体の
内側壁面から同制御基板状に配置したICを取り囲むよ
うに壁材を延設した構成としてもよい。 【0027】従来は、筺体本体に制御基板を配置すると
きに部品載置面を開口側に向けておき、この筺体本体と
蝶番などで連結されている蓋体を回動させて上記開口を
塞ぐようにしている。すなわち、ICなどは開口側に面
しており、蓋体で開口を塞いだとしても、蓋体内ではI
Cを覆うものはない。このため、隙間などがあれば、外
部から巧妙な不正を行うこともあり得る。これに対し
て、上記のように構成した発明においては、上記蓋体に
遊技機の制御基板を保持させる。このとき、蓋体の内面
に対して制御基板における部品載置面を向けて収容する
ようにし、かつ、載置されたICを取り囲むように蓋体
の内周壁面からは壁材を延設している。これにより、I
Cの側方をすっぽりと覆うことが可能となり、このよう
にして覆った場合には筺体の隙間からICの下面に異物
を差し込むような不正を防止できる。そして、主に部品
載置面と反対の面が露出する状態で筺体本体に対してス
ライドすれば容易に装着される。 【0028】手段18 また、制御基板には外部へ導出されるケーブルやコネク
タが取り付けられており、このケーブルやコネクタに対
応して筺体の側にも開口部が必要である。筺体本体と蓋
体とが蝶番で連結されている場合には、開閉時に円弧を
描く関係から、ケーブルを取り出す部分の開口がケーブ
ルやコネクタと干渉しないように大きめにせざるを得な
いし、制御基板の盤面と密接するような形状とはできな
かった。 【0029】しかし、上記蓋体で遊技機の制御基板を保
持させつつ、保持した状態で上記筺体本体に対してスラ
イドして装着させる場合には、制御基板における部品載
置面上のケーブルの取出位置やコネクタの装着位置の周
辺部位に対向する上記蓋体の内周壁面から壁材を延設さ
せ、同壁材の先端が制御基板に当接するようにして隙間
を生じさせない構成としても良い。このようにした場合
も、部品載置面を蓋体の内面に向けて取り付けるので、
ケーブルやコネクタのための開口部でも基板表面に密接
するように壁材を延設することができ、これによって外
界との間に生じる隙間をできる限り少なくして不正を防
止することができる。 【0030】手段19 さらに、上記固定受け構造が上記筺体に対して上記筺体
本体の内側に入るように形成された構成としてもよい。
上記のように構成した発明においては、固定受け構造が
筺体本体の内側に入るので、封止している金属製係合片
は筺体内に位置し、係合部分に不正を加えるためには筺
体を開けなければならなくなり、実質的に封止に不正を
加えることが不可能となる。 手段20 また、上記樹脂製操作子は所定の色を着色可能とする構
成としても良い。 【0031】この場合、樹脂自体を着色しても良いし、
樹脂製操作子は透明としつつ、内側に赤や黄や青などの
着色した部材を収容できるようにしても良い。着色する
ことにより、封止状態を示すようにできる。また、制御
基板などを収容する場合は、同制御基板のバージョンを
示すようにしても良い。さらに、バージョンのみならず
出荷時期を表すようにしても良い。バージョンや出荷時
期を着色で示す場合、遊技機の場合であれば古い機種の
制御ボックスを利用して不正を図ろうとしても着色の違
いによって制御ボックスを交換したことが分かるように
なる。 【0032】手段21 さらに、上記操作子保持部を透明で構成しても良い。こ
の場合、上記操作子保持部の凹部を介して樹脂製操作子
の色を認識するのみならず、同操作子保持部自体を介し
て着色した色を認識できる。 手段22 また、この筺体封止構造は、各種の遊技機に適用可能で
あり、遊技機の一例として、パチンコ機に適用し、当該
筺体封止構造が、同パチンコ機の背面側から視認できる
位置に配置する構成とする。 【0033】パチンコ機は、営業時間中を含めて頻繁に
開いてその背面側が目に触れるものである。このため、
同筺体封止構造が背面側から視認できる位置にあること
によって不正を防止できる。パチンコ機のような遊技機
では、ゲーム内容に対応する遊技プログラムを記録した
ICが制御ボックスに収容され、当該ICの内容を書き
換える不正が行われる可能性がある。このため、同制御
ボックスに本発明の筺体封止構造を適用することによ
り、不正を未然に防ぐことができる。 【0034】手段23 また、上記遊技機はスロットマシンであり、この筺体封
止構造を遊技機の制御ボックスに適用する場合、当該制
御ボックスは同スロットマシンの内部あるいは背面側に
配置され、同スロットマシンを開いたときに同筺体封止
構造を容易に視認できる位置に配置した構成とする。ス
ロットマシンも、営業時間中を含めて頻繁に開いてその
背面側が目に触れるものである。このため、同筺体封止
構造が背面側から視認できる位置にあることによって不
正を防止できる。 【0035】手段24 また、上記遊技機はパチロットであり、この筺体封止構
造を遊技機の制御ボックスに適用する場合、当該制御ボ
ックスは同パチロットの内部あるいは背面側に配置さ
れ、同パチロットを開いたときに同筺体封止構造を容易
に視認できる位置に配置した構成とする。パチロット
は、メダルの代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵
合わせを行うパチンコ機とスロットマシンの両方の特徴
を備えた遊技機である。このようなパチロットも、営業
時間中を含めて頻繁に開いてその背面側が目に触れるも
のである。このため、同筺体封止構造が背面側から視認
できる位置にあることによって不正を防止できる。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、樹脂製操
作子の押し操作で封止するようにしたので、工具などを
要せず、作業性を向上させることが可能な筺体封止構造
を採用した遊技機を提供できる。また、手段1にかかる
発明によれば、樹脂製操作子を保持する構成を簡易に実
現できる。さらに、手段2にかかる発明によれば、樹脂
製操作子と操作子保持部の間に隙間が無くなり、引き抜
くための異物をこじ入れにくくなるので、封止を不正に
解除することができにくくなる。 【0037】さらに、手段3にかかる発明によれば、樹
脂製操作子と操作子保持部とが互いにテーパー形状とな
っているので、押し操作の前は余裕を持って保持され、
押し操作後は隙間が無くなって不正を防ぎやすくするこ
とができる。さらに、手段4にかかる発明によれば、金
属製係合片と固定受け構造の構成を簡易に実現できる。
さらに、手段5にかかる発明によれば、金属製係合片を
略U字形としてその両端で固定受け構造に係合固定され
るため、樹脂製操作子による保持に関わらず封止を実現
できる。 【0038】さらに、手段6にかかる発明によれば、折
り返し方向によって抜け出にくさを向上させることがで
きる。さらに、手段7にかかる発明によれば、金属製係
合片の凸部によって樹脂製操作子自体を仮保持できる。
さらに、手段8にかかる発明によれば、封止を解除する
ことも可能となる。さらに、手段9にかかる発明によれ
ば、複数回、封止を解除でき、かつ、不正な開閉を容易
に視認できる。 【0039】さらに、手段10にかかる発明によれば、
封止の頻度に応じて封止の解除の難度を調整できる。さ
らに、手段11にかかる発明によれば、連結材を何かの
裏側に配置せざるを得ないような場合でも、障害物の陰
から延長されて視認でき、不正を容易に認識できるよう
になる。さらに、手段12にかかる発明によれば、筺体
と蓋体とがスライドする場合の好適な構成を実現でき
る。さらに、手段13にかかる発明によれば、スライド
操作に対して両者が予め対面しており、操作子保持部が
筺体の内側に入ることになるので、不正を防止しやす
い。 【0040】さらに、手段14にかかる発明によれば、
金属製係合片の周りで壁面を多重にし、不正を行いにく
くすることができる。さらに、手段15にかかる発明に
よれば、スライド面を交差して係合するので、係合方向
と封止方向を異にすることができる。さらに、手段16
にかかる発明によれば、樹脂製操作子自体も筺体と蓋体
のスライドを防止でき、封止を解除させることをより確
実にに防止できる。 【0041】さらに、手段17にかかる発明によれば、
遊技機における制御基板上のICに不正を行いにくくな
る。さらに、手段18にかかる発明によれば、遊技機に
おけるケーブルの引き出し部位からの不正を行いにくく
できる。さらに、手段19にかかる発明によれば、固定
受け構造が上記筺体に対して上記筺体本体の内側に入
り、不正を行いにくくすることができる。さらに、手段
20にかかる発明によれば、樹脂製操作子は着色するこ
とにより、各種の区別を容易にし、不正を防止し易くで
きる。 【0042】さらに、手段21にかかる発明によれば、
透明の操作子保持部を介して樹脂製操作子の色を視認で
き、異機種の筺体封止構造に取り替えた場合にも容易に
発見できる。さらに、手段22にかかる発明によれば、
パチンコ機の遊技領域における背面側から視認でき、営
業時間中を含めて頻繁に開かれるので目に触れ易く、早
期に発見して不正に基づく損失を最小限とすることがで
きるし、未然に不正を防止できる。 【0043】さらに、手段23にかかる発明によれば、
スロットマシンの内部に配置されつつ、同スロットマシ
ンを開いたときに視認できるので、早期に発見して不正
に基づく損失を最小限とすることができるし、未然に不
正を防止できる。さらに、手段24にかかる発明によれ
ば、パチロットの内部に配置されつつ、同パチロットを
開いたときに視認できるので、早期に発見して不正に基
づく損失を最小限とすることができるし、未然に不正を
防止できる。 【0044】 【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる筺体封止構造を適用した遊技機の制御基板ボックス
を斜視図により示しており、図2は要部を拡大して示し
ており、図3は一部を破断して断面構造を見やすくして
示している。図において、筺体本体10は略矩形状とし
た全体形状のうち、相対面する辺にレール状のガイド部
11,11を有しており、同様に略矩形形状とした蓋体
20における相対面する辺に形成した鍔状部24,24
を同ガイド部11,11に沿わせるようにしてスライド
して装着できるようになっている。この例では、蓋体2
0の側が深みのある形状となっており、遊技機に使用す
る制御基板30をその部品載置面31の側から内面に対
面させつつ、同制御基板30を保持するようにしてい
る。 【0045】筺体本体10における上記ガイド部11,
11の挿入端とは反対側の辺には複数の操作子保持部1
2が破断可能な板状壁材13にて連結されて形成されて
いる。操作子保持部12はスライドして装着されてくる
蓋体20に対面するように立設して形成されており、同
蓋体20と対面する反対面に凹部12aを開口して形成
してある。ここで、操作子保持部12は透明の樹脂で形
成されている。凹部12aの奥壁には互いに平行なスリ
ット(貫通穴)12a1,12a1を形成してあり、二
つのスリット12a1,12a1で挟まれる部分12a
2は、図4に示すように略台形となっている。また、凹
部12aの内周面は奥方へ向かうほど開口径が狭まるよ
うなテーパー形状となっている。そして、凹部12aと
反対の面には上記スリット12a1,12a1の開口部
の外側から蓋体20の側に向かって板状の壁部12b,
12bが立設されている。 【0046】樹脂製操作子40は上記凹部12a内に挿
入できる大きさの略皿状に透明の樹脂にて形成されてお
り、周囲の壁面は凹部12aの内周壁面のテーパー形状
に沿うように前方へ向かうほど徐々に幅狭となる傾斜面
となっている。皿状とした内側には断面U字形に屈曲し
た金属製係合片50が保持されている。同金属製係合片
50は帯状の板材を断面U字形に屈曲させるとともに両
端を内側に鋭角に折り返して形成されている。また、U
字形に折り返した部分を樹脂製操作子40の凹み部分に
挿入した状態で、抜け止めの樹脂片41を挿入して接着
固定してある。 【0047】当初、樹脂製操作子40は金属製係合片5
0を保持した状態で操作子保持部12の凹部12a内に
挿入されている。このとき、折り返し端51,51は上
記スリット12a1,12a1を通過するときに撓めて
押し込められることになり、一旦、通過すると折り返し
端51,51がスリット12a1,12a1の間の部分
12a2に引っかかるので抜け出なくなる。この状態を
図4にて二点鎖線で示しており、この状態では樹脂製操
作子40は凹部12aの最奥まで押し込まれておらず、
残りの押し操作代が確保されている。 【0048】一方、蓋体20の側には上記操作子保持部
12に対面するように固定受け構造21が形成されてい
る。固定受け構造21の側にも上記スリット12a1,
12a1に対面するようにスリット21a1,21a1
が形成されているが、このスリット21a1,21a1
の開口は広くなっており、操作子保持部12の側から立
設されている板状の壁部12b,12bも当該スリット
21a1,21a1内に挿入できるようになっている。
従って、壁部12b,12bがスリット21a1,21
a1内に挿入された時点では実質的に上記スリット12
a1,12a1と同等の開口幅となる。 【0049】固定受け構造21の側でもスリット21a
1,21a1の間には断面台形形状の被係合部21bが
形成されている。被係合部21bには操作子保持部12
に対面する側で開口を大きくし、反対の側で開口を狭め
るようにテーパー状の傾斜面21b1,21b1を形成
してある。また、操作子保持部12に対面する側と反対
の側の面には凹部21b2を形成してある。上記傾斜面
21b1,21b1は金属製係合片50における折り返
し端51,51を挿入しやすくするために形成され、凹
部21b2はスリット21a1,21a1を通過した折
り返し端51,51の先端が入り込んで食い込んで抜け
にくくするために形成されている。抜けにくくするため
にはこのような凹部の他、図5に示すように鋭角に折り
返した折り返し端51に入り込むような鋭角の角部21
b3,21b3を形成するようにしても良い。 【0050】図6は上記蓋体20を上記筺体本体10に
対してスライドして装着し、上記固定受け構造21と上
記操作子保持部12とが対面した状態で上記樹脂製操作
子40を上記凹部12aの奥方に向けて押し操作して封
止した状態を示している。当初、広い開口となっていた
スリット21a1,21a1内には、先ず、壁部12
b,12bが入り込んで固定受け構造21と操作子保持
部12との位置合わせをしつつ、開口を実質的にスリッ
ト12a1,12a1と同等とする。そして、樹脂製操
作子40を押し込めば金属製係合片50の先端が上記ス
リット21a1,21a1内に押し込まれていく。この
とき、折り返し端51,51は同スリット21a1,2
1a1を通過するために撓められ、同スリット21a
1,21a1を通過したときに再度開く。開いた状態で
は折り返し端51,51の先端は被係合部21bの裏面
に形成した凹部21b2に対面しており、蓋体20を筺
体本体10から外すようにスライドさせようとしたとき
には同折り返し端51,51の先端が同凹部21b2内
に入り込み、食い込むような形態となるので抜け出るこ
とはない。 【0051】また、壁部12b,12bがスリット21
a1,21a1内に入り込み、金属製係合片50を挟む
ようになっていることにより、同金属製係合片50を囲
む壁面を二重にし、外部から不正を加えることを防止す
る効果もある。押し操作する前は図4にて二点鎖線で示
すように、樹脂製操作子40の外周壁面と凹部12aの
内周壁面との間には隙間があるが、押し操作後は図6に
示すように樹脂製操作子40の外周壁面と凹部12aの
内周壁面との間にはほぼ隙間がなくなる。隙間が無くな
ることにより、外部から樹脂製操作子40を引き抜くこ
とはほぼできなくなり、不正を防止できる。また、最初
は隙間があるので、軽く押し込んでいくことができる。 【0052】ここで、抜け出にくくする変形例として図
7と図8に示すような金属製係合片52を採用すること
も可能である。同図に示す金属製係合片150は、帯状
板材の先端から幅方向に三等分するように切り込みを入
れ、両側の二片を内側に折り返すとともに間の一片を外
側に折り返してあり、板材の両面の側に折り返した折り
返し端151,151を有している。図8に示すよう
に、この金属製係合片150を樹脂製操作子140に保
持させ、上記折り返し端151,151の側から同操作
子保持部112を凹部112a内に挿入する。すると、
当初、スリット112a1,112a1を通過した状態
で樹脂製操作子140は操作子保持部112に仮支持さ
れる。さらに、固定受け構造121を対面させてさらに
樹脂製操作子140を押し操作すると、折り返し端15
1,151は固定受け部121の側に形成したスリット
121a1,121a1の開口に押し当てられ、撓めら
れて幅狭となりつつスリット121a1,121a1を
通過する。そして、通過すると折り返し端151,15
1は元の幅に復元するので、折り返し形状を無理矢理開
いてしまう程の力を掛けない限り抜け出ない。また、両
側に折り返してあるので、スリット121a1の隙間内
で片側に寄せてもいずれかの折り返し片がスリット12
1a1開口縁部に突き当たる。これは、折り返し端15
1を成形する際の製造誤差に要求される精度が低くても
抜け出ないようにすることができ、品質管理上も容易に
なる。 【0053】ところで、上述した操作子保持部12と固
定受け構造21の図1〜3に示すように五対設けられて
いる。また、筺体本体10における一辺上に五つの操作
子保持部12が立設されており、蓋体20をスライドさ
せて筺体本体10に装着すると、蓋体20の一辺に形成
された固定受け構造21が待ち受けている操作子保持部
12へ当接するようになっている。ここで、固定受け構
造21における上記金属製係合片50の折り返し端5
1,51が係合する部位は、実質的に蓋体20の内側、
すなわち、当該筺体の内部に存在することになる。従っ
て、不正を行なうために係合部位を解除するためには、
筺体を開かなければならないので、実質的に不正は不可
能となる。 【0054】一方、検査を含めて必要時には筺体を開く
必要もあるため、操作子保持部12を筺体本体10から
切り離すことができる。図1〜図3に示すように操作子
保持部12のそれぞれは樹脂製操作子40を収容可能な
概略箱状に形成されているが、各操作子保持部12は板
状壁材13にて連結されている。図9は各操作子保持部
12を連結する板状壁材13の接続状況を示している。
本来であれば、操作子保持部12を筺体本体10から立
設せしめるように同図に示す下方にのみ板状壁材13が
配置されているだけでも十分である。しかしながら、本
実施形態では、横並びに配置される操作子保持部12の
間にも板状壁材13が形成されている。操作子保持部1
2自体は不正に開かれていないか視認できるように配置
されるべきであり、そのためには横並びの操作子保持部
12の全てが視認できるように配置される。だとする
と、操作子保持部12の並び方向の間に形成された板状
壁材13も常に視認できるはずであり、不正に板状壁材
13を壊した場合には容易に視認できる。これが、操作
子保持部12の裏側だけであると破損部位を視認できに
くくなる。 【0055】一方、操作子保持部12は横並び方向に対
称に形成されており、一見すると各操作子保持部12を
支持する板状壁材13の数は同様であるが、実際の使用
時には異なる。例えば、図9に示すように、初めて操作
子保持部12を解除するときには破損部位を○で示すよ
うに三つの板状壁材13を破損しなければならない。し
かしながら、二つ目の操作子保持部12を解除するとき
には△で示すように破損すべき板状壁材13は二ヶ所に
なる。この差異は、解除のしやすさに影響を与えるの
で、通常は解除すること自体が殆ど無いのであれば、最
初に解除する際に破損すべき板状壁材13の数が多いほ
ど不正をしにくくなる。 【0056】また、検査の工程を経る前に一度組み付け
る必要があるというようなときには必ず一度は解除しな
ければならないことが明らかである。このため、最初の
操作子保持部12については下方の板状壁材13だけで
支持する構成としておき、横並びの間の板状壁材13も
形成しておかないというようにしても良い。このように
すれば、検査工程の際に一つの板状壁材13だけを破損
すればよいし、また、破損箇所が表からは見えないので
製品として出荷する際の見栄えも良い。 【0057】なお、板状壁材13の破損させやすさは、
板状壁材13の数だけでなく、厚みによっても調整可能
である。ところで、板状壁材13の中でも操作子保持部
12の陰に隠れている部分については、正面側から破壊
を視認できにくい。このため、図10に示すように、同
板状壁材13aを障害物である操作子保持部12の陰か
ら外方へと延設するようにしてもよい。このようにする
と、延設した板状壁材13aを削ったり破壊したりする
不正を行った場合でも正面の側から容易に視認できるよ
うになる。 【0058】また、上述した実施形態では、操作子保持
部12と樹脂製操作子40はともに透明の樹脂で形成し
ているが、樹脂製操作子40に着色することにより、不
正の防止を図ることができる。例えば、制御ボックスの
バージョンやロット、あるいは仕向店舗ごとに着色の組
み合わせを変えることが可能となる。不正の一手段とし
て、古い機種の制御ボックスや古いバージョンの制御ボ
ックスに不正を行っておき、制御ボックスごと取り替え
てしまう手法がある。しかしながら、バージョンやロッ
トあるいは仕向店舗毎に着色の組み合わせを変えておけ
ば、他の機種などの制御ボックスとは着色の組み合わせ
が異なるので、交換してもすぐに視認できてしまうから
である。 【0059】着色の手法は、樹脂製操作子40に着色し
ても良いし、この樹脂製操作子40は透明としつつ、内
側に装着される樹脂片41に着色してもよい。後者の場
合も、樹脂片41の周りは透明の部材であるので、容易
に着色を視認できる。本実施形態では、スライドして脱
着される蓋体20の側に制御基板30を保持させる構成
としてある。図11は保持状態を断面図により示してい
る。通常、筺体本体に制御基板を保持してあると、蓋体
というのは制御基板に対して密着させることができず、
どこかに隙間が生じがちである。例えば、ケーブルの引
きだし部位に隙間が生じ、この隙間から異物を差し込ん
で不正を行おうとする可能性がある。 【0060】しかしながら、本実施形態では、深みのあ
る形状となっている蓋体20に対して制御基板30をそ
の部品載置面31の側から内面に対面させて収容してい
る。また、蓋体20の内周面から制御基板30上の重要
部品であるICソケット32とIC33を取り囲むよう
に遮蔽壁材22を立設させ、同遮蔽壁材22の先端がほ
ぼ制御基板30の表面に当接している。このため、異物
にてIC33に到達しうることは不可能となっている。 【0061】また、ケーブル34についても、ケーブル
34自体は外部に導出させなければならないので制御基
板30の表面を外部に露出させなければならない。しか
し、開口部位から当該ケーブル34の周囲で制御基板3
0に当接しうる程度の長さの遮蔽壁材23を形成してお
くことにより、隙間が生じない。これにより、異物など
を挿入させること自体も不可能になる。図12は、本発
明の変形例を示している。先の実施形態では、操作子保
持部12と固定受け構造21とが蓋体20と筺体本体1
0とのスライドで互いに対面しているが、この変形例で
は、スライド面を挟んで操作子保持部12と固定受け構
造21とが対面している。従って、蓋体20を筺体本体
10に対して徐々にスライドさせていくことにより、両
者は徐々に重なり合い始め、最終的に対面する。この対
面状態で、樹脂製操作子40を操作子保持部12の奥ま
で押し込むことにより、保持されている金属製係合片5
0がスライド面を横切り、相手側の固定受け構造21へ
と入っていって係合する。 【0062】また、このようにスライド面を挟んで対面
する構造の変形例として、図13と図14に示すような
構成とすることもできる。同図に示すものでは、操作子
保持部112の側に保持されている樹脂製操作子240
の全長を長く設定してあるとともに、固定受け構造22
1の側には同樹脂製操作子240の先端を挿入可能な凹
部225を形成してある。このように形成してあること
により、樹脂製操作子240に対して押し操作すると同
樹脂製操作子240が操作子保持部212の奥方に押し
込まれ、この結果、同樹脂製操作子240がスライド面
を横切って凹部225内に入り込むとともに、金属製係
合片250も係合する。同樹脂製操作子240がスライ
ド面を横切っていることにより、蓋体と筺体本体とをス
ライドさせようとしても樹脂製操作子240がそのよう
な移動を規制し、スライドさせることができない。この
結果、封止の機能をより強固にさせることができる。 【0063】なお、図15はパチンコ機を背面図により
示しており、本筺体封止構造を適用した制御ボックスが
背面側から視認できるように装着されている。パチンコ
遊技機60の背面側には矩形箱形の制御ボックス70が
装着されている。ここで、同制御ボックス70は長辺の
一辺に形成した蝶番機構にて蓋体と筺体とが開閉可能に
なっており、両方の短辺には本筺体封止構造が採用され
ている。すなわち、蓋体の固定受け構造21と筺体の操
作子保持部12はそれぞれ蓋体と筺体の短辺にそれぞれ
4対ずつ形成されており、封止可能となっている。むろ
ん、必要に応じて開口させることもできる。図に示すよ
うに、パチンコ機60の背面側から直に視認できる位置
に配設されているため、メンテナンスのためにパチンコ
機60を開いたときには容易に視認できる。従って、制
御ボックス70内に手を加えるなどのために固定受け構
造21や操作子保持部12を破損させれば、次のメンテ
ナンス時にはすぐに見つかってしまう。 【0064】また、図16はスロットマシン(パチス
ロ)80の背面を示している。同スロットマシン80の
背面側にも矩形箱形の制御ボックス90が装着されてい
る。ここで、同制御ボックス90は図示しない蝶番機構
にて蓋体と筺体とが開閉可能になっており、両方の短辺
には本筺体封止構造が採用されている。すなわち、蓋体
の固定受け構造21と筺体の操作子保持部12はそれぞ
れ蓋体と筺体の短辺にそれぞれ4対ずつ形成されてお
り、封止可能であるし、必要に応じて開口させることも
できる。 【0065】同図に示すように、スロットマシン80の
背面側にも制御ボックス90が装着され、メンテナンス
のためにスロットマシン80を開いたときには容易に筺
体封止構造を視認できる。従って、制御ボックス90内
に手を加えるなどのために固定受け構造21や操作子保
持部12を破損させれば、次のメンテナンス時にはすぐ
に見つかってしまう。図示していないが、パチロットに
も同様に適用可能である。パチロットは、メダルの代わ
りにパチンコ遊技球を利用するものであり、例えば、パ
チンコ球の5個がメダル1個に相当して遊技を楽しむこ
とができる。 【0066】このように、凹部12aを有する操作子保
持部12を筺体本体10の側に設けつつ、同凹部12a
には金属製係合片50を保持する樹脂製操作子40を仮
支持しておき、上記筺体本体10に装着される蓋体20
の側には当該蓋体20がスライドして装着される際に上
記操作子保持部12に対面する部位に固定受け構造21
を形成してあり、スライドして筺体本体10と蓋体20
とを装着させたときに上記樹脂製操作子40を押し操作
すると上記金属製係合片50の折り返し端51が上記固
定受け構造21のスリット21a1内に入り込んで係合
し、封止が完了する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態にかかる筺体封止構造を適
用した制御基板ボックスの斜視図である。 【図2】同筺体封止構造を示す制御基板ボックスの要部
斜視図である。 【図3】同筺体封止構造を示す制御基板ボックスの一部
破断斜視図である。 【図4】同筺体封止構造の断面図である。 【図5】固定受け構造の変形例を示す断面図である。 【図6】同筺体封止構造の封止状態を示す断面図であ
る。 【図7】金属製係合片の変形例を示す斜視図である。 【図8】同金属製係合片を使用した筺体封止構造の封止
状態の断面図である。 【図9】操作子保持部と板状壁材を示す一部側面図であ
る。 【図10】板状壁材の変形例を示す要部斜視図である。 【図11】制御基板を保持した蓋体の断面図である。 【図12】変形例の筺体封止構造を示す制御基板ボック
スの要部斜視図である。 【図13】変形例の筺体封止構造を示す押し操作前の状
態の断面図である。 【図14】変形例の筺体封止構造を示す押し操作後の状
態の断面図である。 【図15】本筺体封止構造を適用した制御ボックスを使
用するパチンコ機の背面図である。 【図16】本筺体封止構造を適用した制御ボックスを使
用するスロットマシンの背面図である。 【図17】従来の筺体封止構造が適用される制御ボック
スの外観を示す斜視図である。 【図18】従来の筺体封止構造の概略断面図である。 【符号の説明】 10…筺体本体 12…操作子保持部 12a…凹部 12a1…スリット(貫通穴) 13…板状壁材 20…蓋体 21…固定受け構造 21a1…スリット 21b2…凹部 21b3…角部 22…遮蔽壁材 23…遮蔽壁材 30…制御基板 31…部品載置面 32…ICソケット 40…樹脂製操作子 50…金属製係合片 51…折り返し端 52…金属製係合片 112…操作子保持部 121…固定受け構造 121a1…スリット 140…樹脂製操作子 150…金属製係合片 151…折り返し端 212…操作子保持部 240…樹脂製操作子 250…金属製係合片 221…固定受け構造

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 制御ボックスとなる筺体本体の開口部を
    蓋体にて閉鎖し、当該蓋体を上記筺体本体に対して封止
    させる筺体封止構造を採用した遊技機であって、 上記筺体本体と蓋体との一方には封止用の固定受け構造
    を形成するとともに、他方には押し操作にて上記固定受
    け構造に対して係合固定可能な金属製係合片を保持した
    樹脂製操作子を備えたことを特徴とする遊技機。
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