JP2010246732A - 遊技機の基板ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】不正な開封防止に寄与する部分を有し、また、コスト低減を図ることが可能な遊技機の基板ケースを提供する。
【解決手段】基板ケース11は、樹脂製のベース部材12及び蓋部材13を備えている。基板ケース11は、蓋部材13に対してベース部材12をスライド移動させて所定の重ね合わせ状態にする組み付けになっている。基板ケース11は、ベース部材12に複数のベース側係合手段16を有しており、また、蓋部材13に複数の蓋側係合手段17を有している。基板ケース11は、短手側壁部20の内側にベース側係合手段16を配置している。基板ケース11は、ベース部材12の底壁部18や短手側壁部20や保護部27によってベース側係合手段16及び蓋側係合手段17を保護することができるように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機を制御する基板を少なくとも収容するための、遊技機の基板ケースに関する。
遊技機において例えばパチンコ機を例に挙げると、このパチンコ機の遊技盤裏側には、樹脂製のベース部材及び蓋部材を備える基板ケースが固定されている。基板ケースには、遊技制御を行うための主制御基板が少なくとも収容されている。基板ケースは、ベース部材及び蓋部材を所定の重ね合わせ状態にすることによって、主制御基板を外部から保護できるように形成されている。また、基板ケースは、主制御基板に実装されたIC等が不正に交換されたりすることがないように、ベース部材の係合手段と蓋部材の係合手段とを係合させて、不正に開封できないようにも形成されている。
下記特許文献1に開示された基板ケースは、ベース部材と蓋部材とを備えて構成されている。基板ケースは、ベース部材の上から蓋部材を被せるようにしてこれらを重ね合わせて組み付けると、ベース部材の係合手段及び蓋部材の係合手段も重なり合うようになっている。基板ケースは、上下に重なり合った状態の係合手段同士を係合部材(例えばワンウェイねじ)によって係合させるようになっている
特開2008−212187号公報
ところで、上記従来技術にあっては、ベース部材及び蓋部材の各側壁の外側に係合手段が単独で剥き出しの状態に配置形成されていることから、不正な開封を行う際の標的部分となってしまうという虞を有している。また、係合手段が側壁の外側に配置形成されることから、成形金型の構造が複雑になって製造コストが嵩んでしまうという問題点を有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、不正な開封防止に寄与する部分を有し、また、コスト低減を図ることが可能な遊技機の基板ケースを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機の基板ケースは、少なくとも基板を収納するための樹脂製のベース部材及び蓋部材を備え、これら前記ベース部材及び前記蓋部材を所定の重ね合わせ状態にすると、前記ベース部材に一又は複数形成されたベース側係合手段と前記蓋部材に一又は複数形成された蓋側係合手段とが係合可能な位置に配置される遊技機の基板ケースにおいて、前記スライド移動の方向に平行な前記ベース部材の長手側壁部に対し交差する方向にのびる短手側壁部の内側と、前記ベース部材の底壁部の内側とに、前記ベース側係合手段を配置することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、ベース側係合手段の配置を短手側壁部の内側や底壁部の内側にすることにより、外側に出ている構造部分が無くなり、このためベース部材の成形金型構造が簡素化される。
また、本発明の遊技機の基板ケースは、前記短手側壁部に前記蓋側係合手段を保護するための保護部を形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、ベース側係合手段と蓋側係合手段とが係合可能な位置に配置されると、ベース側係合手段及び蓋側係合手段は保護部の内側に存在するようになることから、外部から保護される。
また、本発明の遊技機の基板ケースは、前記所定の重ね合わせ状態にするためとして、前記ベース部材及び前記蓋部材のいずれか一方を他方に対してスライド移動させるスライド構造を有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、ベース部材及び蓋部材のいずれか一方を他方に対してスライド移動させて、ベース部材及び蓋部材を所定の重ね合わせ状態にすると、この状態の時に重なり合ったベース側係合手段及び蓋側係合手段は、ベース部材の短手側壁部や保護部、或いはベース部材の底壁部によって保護される。
本発明によれば、ベース部材の短手側壁部の内側とベース部材の底壁部の内側とにベース側係合手段を配置することにより、外側に出ている場合と比べてベース部材の成形金型構造を簡素化することができるという効果を奏する。これにより、製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ベース部材の短手側壁部に保護部を形成することにより、蓋側係合手段を保護することができるという効果を奏する。これにより、不正防止効果に寄与することや、搬送時等の破損防止に寄与することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ベース部材及び蓋部材を所定の重ね合わせ状態にするにあたり、スライド移動をより良い形態として提供することができるという効果を奏する。
本発明の基板ケースを取り付けた遊技機の背面図である。 図1の基板ケースの分解斜視図である。 基板ケースの斜視図であり、(a)はベース部材を蓋部材に対してスライド移動させる前の状態を示す斜視図、(b)はカシメ後の封止状態を示す斜視図である。 基板ケースの平面図であり、(a)はベース部材を蓋部材に対してスライド移動させる前の状態を示す平面図、(b)はカシメ後の封止状態を示す平面図である。 ベース部材の図であり、(a)はベース部材の平面図、(b)は(a)のI−I線断面図、(c)は(a)のJ−J線断面図である。 蓋部材の図であり(a)は上方から見た蓋部材の斜視図、(b)は下方から見た蓋部材の斜視図である。 蓋部材の図であり(a)は蓋部材の平面図、(b)は蓋部材の正面図、(c)は(b)のK−K線断面図、(d)は(b)のL−L線断面図である。 ベース部材及び蓋部材の両長手側壁部を含む基板ケースの断面図であり、(a)は図4(a)のA−A線断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 ベース部材及び蓋部材の両長手側壁部を含む基板ケースの断面図であり、(a)は図4(a)のB−B線断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 ベース部材及び蓋部材の両長手側壁部を含む基板ケースの断面図であり、(a)は図4(b)のC−C線断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 ベース部材及び蓋部材の両長手側壁部を含む基板ケースの断面図であり、(a)は図4(b)のD−D線断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 基板ケースの断面図であり、図4(a)のE−E線断面図である。 基板ケースの断面図であり、(a)は図4(b)のF−F線断面図、(b)は図4(b)のG−G線断面図である。 係合部材としてのカシメピンの図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)底面図、(e)は(a)と異なる方向から見た斜視図である。 保護部材としてのカバーの図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図、(e)は側面図、(f)は(b)のM−M線断面図、(g)は(b)のNーN線断面図である。 図4(b)のH−H線断面図である。 スライド移動させる方向を変えた時の基板ケースの図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態を説明する。図1は本発明の基板ケースを取り付けた遊技機の背面図である。また、図2ないし図17は本発明の基板ケースに係る図である。
図1において、遊技機の代表例として示されるパチンコ機100は、外郭を構成する矩形枠状の外枠101と、この外枠101に対して開閉可能に設けられ、図示しない遊技盤が装着される内枠102とを備えている。また、パチンコ機100は、内枠102の背面側にスライド錠103と、補給タンク104と、タンクレール105と、払出装置106とを備えている。さらに、パチンコ機100は、電源基板及びケースを含む電源基板部107と、演出制御基板及び盤裏カバーを含む演出制御基板部108と、発射制御基板及びケースを含む発射制御基板部109と、払出制御基板及びケースを含む払出制御基板部110とを備えている。さらにまた、パチンコ機100は、主制御基板10(図2参照)と、この主制御基板10を収容する本発明の基板ケース11とを備えている(基板ケース11は主制御基板10に限らず、上記他の基板を収容するケースにも適用できるものとする)。
尚、上記引用符号100〜110、及び引用符号10はここでは公知のものを用いており、説明は省略するものとする。以下、本発明の基板ケース11について説明をする。基板ケース11は、内枠102の背面側に公知の方法で組み付けられている。
図2において、基板ケース11は、少なくとも主制御基板10を収容するための透明な樹脂製の部材であって、ベース部材12と、蓋部材13とを備えている。また、基板ケース11は、ベース部材12及び蓋部材13をカシメによって係合するためのカシメピン14と、このカシメピン14を保護するためのカバー15とを備えている。
図3及び図4において、基板ケース11は、主制御基板10(図2参照)を公知の方法で固定した蓋部材13に対して、ベース部材12をスライド移動させながら組み付けるスライド構造を有している。ここで、スライド移動の方向を矢印Pで定義すると、このスライド移動の方向に直交する図中下向きの矢印Qは、スライド移動の後にベース部材12及び蓋部材13が所定の重ね合わせ状態になった時の、重ね合わせの方向に一致するような方向(重ね合わせ方向)を示している。また、図中上向きの矢印Qは、ベース部材12及び蓋部材13を離す方向に一致するような方向(離間方向)を示している。基板ケース11は、ベース部材12及び蓋部材13が所定の重ね合わせ状態になると、ベース部材12に形成された複数のベース側係合手段16と、蓋部材13に形成された複数の蓋側係合手段17とが係合可能な位置に配置されるように形成されている。
図3ないし図5において、ベース部材12は、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用い、これを射出成形することにより一体的に成形されている。ベース部材13は、平面視矩形(長方形)となる形状に形成されている。ベース部材12は、底壁部18と、一対の長手側壁部19と、この一対の長手側壁部19を繋ぐ短手側壁部20と、上記の複数のベース側係合手段16とを有している。
底壁部18は、平面視長方形状に形成されている。この長方形状における一対の平行な長い辺に対応する位置には、この辺の全体にわたって一対の長手側壁部19が矢印Qの方向に立ち上がるように形成されている。また、一対の平行な短い辺のうち、一方の辺に対応する位置には、この辺の全体にわたって短手側壁部20が矢印Qの方向に立ち上がるように形成されている。他方となる短い辺に対応する位置には、矢印Pの方向に突出する係合用の凸部21が所定の間隔で二つ形成されている(壁なしの部分となるようにも形成されている)。
底壁部18は、内外共に平坦な面を有しており、この外面側には補強リブ22が矢印Pの方向に沿って二条、所定の間隔で配置形成されている(本実施例では凸部21の位置に合わせて配置されている)。補強リブ22は、矢印Pの方向に対し直交する方向にも複数条、所定の間隔で配置形成されている(図12及び図13参照)。
長手側壁部19は、矢印Pの方向に平行な側壁部(側壁)であって、底壁部18の内面側に立ち上がる部分が本体となるように形成されている(外面側に立ち上がる部分は、補強リブ22と同様にベース部材12の補強部分として機能するようになっている)。尚、以下の説明では、上記本体となる部分が長手側壁部19を指すものとする。
長手側壁部19には、複数の傾斜壁23と、複数の垂直壁24とが形成されている。傾斜壁23及び垂直壁24は、矢印Pの方向に沿って交互に配置されている。また、傾斜壁23及び垂直壁24は、長手側壁部19の全体にわたって配置形成されている。傾斜壁23は、ベース部材12の内側に倒れるような方向に傾く形状に形成されている。一方、垂直壁24は、傾きのない垂直な壁となるように形成されている。垂直壁24の幅W1は、蓋部材13(図7参照)の後述する傾斜壁36の幅に合わせて設定されている。本実施例においては、垂直壁24の幅W1よりも傾斜壁23の幅W2の方が大きくなる(W1<W2)ように設定されている(図17に示すようなスライド移動を可能にするために大きく設定されている)。長手側壁部19は、これを外側から見た場合、傾斜壁23の部分が凹むような状態に形成されている。
傾斜壁23及び垂直壁24の連続部分には、特に符号を付さないが、直角三角形状の壁が形成されている。
長手側壁部19の内側で底壁部18の内面には、矢印Pの方向に平行なリブ25が形成されている(リブ25は一対形成されている)。リブ25は、蓋部材13(図7参照)の後述する一対の長手側壁部32をガイドし且つ内方への移動を規制することができるように形成されている。また、リブ25は、この先端が図8ないし図11に示されるように基板支持部26として機能するように形成されている。基板支持部26は、蓋部材13に固定された主制御基板10を補助的に支持する部分として形成されている。基板支持部26は、主制御基板10の両端近傍を長手方向に沿って、全体にわたり当接・支持することができるように形成されている。
短手側壁部20は、この外面が平坦であって、内面には複数のベース側係合手段16が配置形成されている。短手側壁部20は、この立ち上がり方向で見ると、長手側壁部19よりも高さが高く形成されている。短手側壁部20には、複数のベース側係合手段16がある位置に合わせて保護部27が形成されている。この保護部27は、蓋部材13の複数の蓋側係合手段17を含めて係合部分を外部から保護することができるような高さに形成されている。
短手側壁部20の内面には、蓋部材13の蓋側係合手段17が差し込まれるような状態になる枠部20aが二つ並んで配置形成されている。枠部20aは、保護部27の位置に合わせて配置形成されている。枠部20aは、ここに蓋側係合手段17が差し込まれると、矢印Qの方向等の移動を規制することができるように形成されている。枠部20aは、不正防止効果を高める部分として形成されている。
ベース側係合手段16は、ベース部材12及び蓋部材13を係合させるための構造部分であって、この全体が平面視台形形状となる形状に形成されている。ベース側係合手段16は、蓋側係合手段17に挿入される部分としての挿入部16aと、カシメピン14(図2及び図16参照)が係合する部分としてのカシメピン係合部16bとを有している。
挿入部16aは、平面視台形形状であって、底壁部18の内面を一段高くするように形成されている。このような挿入部16aにおいて、台形の斜辺に対応する部分は次のような部分として形成されている。すなわち、矢印Pの方向に対し漸次、幅が大きくなるような形状となる一対の誘導部28として形成されている。挿入部16aには、矢印Qの方向に立ち上がるガイド部16cが一対形成されている。この一対のガイド部16cは、短手側壁部20の内面、且つ一対の誘導部28の端部に連続するように形成されている。
カシメピン係合部16bは、挿入部16aに立設する一対の側壁と、この一対の側壁を繋ぐ天井壁とを有して、図5に示されるような門形の形状部分として形成されている。このような形状のカシメピン係合部16bは、内部に空間を有しており、天井壁には平面視矩形(正方形)に貫通する係合部材挿通孔29が形成されている。係合部材挿通孔29及び上記空間には、カシメピン14(図2及び図16参照)が係合するようになっている。
ベース側係合手段16は、上記説明や図面から分かるように、短手側壁部20の他に底壁部18によっても保護されている。
尚、ベース側係合手段16は本実施例において二つであるがこれ以上形成しても良いものとする(例えば四つ。或いは、一つだけ形成してもよいものとする)。ベース側係合手段16は、所定の間隔で並ぶように配置されている。
図3、図4、図6、及び図7において、蓋部材13は、ベース部材12と同様に、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用い、これを射出成形することにより一体的に成形されている。蓋部材13は、ベース部材12の平面視の形状に合わせて形成されている。蓋部材13は、蓋部材本体30と、鍔部31と、一対の長手側壁部32と、この一対の長手側壁部32を繋ぐ短手側壁部33及び34と、上記の複数の蓋側係合手段17とを有している。
蓋部材本体30は、主制御基板10(図2参照)を蓋部材13に収容固定した時に、基板に実装された電子部品10a等に対し干渉しないような形状に形成されている。また、蓋部材本体30は、上記電子部品10a等を収容することができる形状に形成されている。鍔部31は、蓋部材本体30の周囲に連続する鍔状の部分として形成されている。鍔部31には、主制御基板10に設けられた端子台10bを露出するための孔35が形成されている(孔35の図中の配置は一例であるものとする)。主制御基板10は、鍔部31の孔35から端子台10bを露出した状態で固定することにより配線接続可能となる。主制御基板10には、固定用のビス孔10cが形成されている。主制御基板10は、上記ビス孔10cを介して蓋部材本体30(及び鍔部31)に突設された図示しないボス(ビス穴を有する)にビス止めされるようになっている。
長手側壁部32は、上記矢印Pの方向に平行な側壁部(側壁)であって、鍔部31の縁部に連続するように形成されている(鍔部31の縁部から下がるように形成されている)。長手側壁部32は、上記スライド移動の際に、ベース部材12の長手側壁部19の内側でリブ25によってガイドされるように形成されている。このような長手側壁部32には、複数の傾斜壁36と、複数の垂直壁37とが形成されている。傾斜壁36及び垂直壁37は、矢印Pの方向に沿って交互に配置されている。また、傾斜壁36及び垂直壁37は、長手側壁部32の全体にわたって配置形成されている。傾斜壁36は、蓋部材13の外側に開くような方向に傾く形状に形成されている。傾斜壁36の幅W1は、上記のようにベース部材12の垂直壁24の幅W1に合わせて設定されている。一方、垂直壁37は、傾きのない垂直な壁となるように形成されている。長手側壁部32は、これを外側から見た場合、垂直壁37の部分が凹むような状態に形成されている。
傾斜壁36及び垂直壁37の連続部分には、特に符号を付さないが、直角三角形状の壁が形成されている。
短手側壁部33は、蓋部材13の端面位置R(図7参照)よりも内側に蓋側係合手段17を配置することができるように形成されている(短手側壁部33は、この両端以外が端面位置Rよりも内側に凹むような形状の側壁部として形成されている)。このような短手側壁部33の両端、すなわち端面位置Rの部分には、リブ25をスライド自在に差し込むことができる一対の切り欠き部38が形成されている(切り欠き部38は蓋部材13の内部にも形成されている)。また、端面位置Rの部分で上方には、一対の膨出部分39が形成されている。
短手側壁部34は、内外共に平坦な面であって、ベース部材12の凸部21が差し込まれて係合するような凹部40を二つ有している。凹部40は、ここにベース部材12の凸部21が差し込まれて係合すると、この部分において上記矢印Qの方向の移動(離間方向の移動)を規制することができるようになっている。尚、凹部40及び凸部21の係合は、本実施例において、後述する傾斜壁23及び36同士の係合が生じた時にこれを補助する機能を有している。凹部40及び凸部21や、傾斜壁23及び36を有することにより、平面視矩形状の基板ケース11は、この周囲の四カ所で何らかの係合が生じるようになっている。
蓋側係合手段17は、ベース部材12及び蓋部材13を係合させるための構造部分であって、この全体が平面視台形形状となる形状、また、二階建てとなる構造に形成されている。もう少し具体的に説明すると、蓋側係合手段17は、一階部分としての第一収容部41と、二階部分としての第二収容部42と、これら第一収容部41及び第二収容部42の間に介在する中間壁43とを含んで構成されている。
第一収容部41は、上記端面位置R(図7参照)に面する部分が開口してベース側係合手段16が収容される平面視台形形状の部分であって、ベース側係合手段16の一対の誘導部28を誘導することが可能な一対の誘導受け部44を有している。この一対の誘導受け部44は、台形の斜辺となる部分に対応する壁であって、矢印Pの方向に対し漸次、幅が大きくなるような形状に形成されている。
第二収容部42は、カシメピン14(図2及び図16参照)を収容することができるように形成されている。また、第二収容部42は、カシメピン14を収容した状態において、この開口がカバー15によって覆われるように形成されている。第二収容部42は、台形の四つの辺に対応する壁によって囲まれるように形成されている。
中間壁43には、平面視矩形(正方形)に貫通する係合部材挿通孔45と、平面視矩形(長方形)に貫通する一対の保護部材挿通孔46とが形成されている。係合部材挿通孔45は、カシメピン14(図16参照)の後述する本体部48及び逆止部50を第一収容部41側に挿入することができるように、また、逆止部50を第一収容部41側で引っかけることができるように形成されている。一対の保護部材挿通孔46は、係合部材挿通孔45と同様に、第一収容部41側でカバー15の後述する逆止部59を引っかけることができるように形成されている。
本実施例の基板ケース11は、ベース側係合手段16及び蓋部材係合手段17を係合する際に、蓋部材係合手段17の上記二階部分に収容されたカシメピン14(図2及び図16参照)をこの直下の一階部分に向けて押し込むだけで済むようになっている。
蓋部材係合手段17は、上記のように平面視台形形状であり、この台形の連続する3辺に対応する3面にそれぞれ直交するように複数の切断部47が配置されている。蓋部材係合手段17は、切断部47によって蓋部材13の蓋部材本体30や膨出部分39に連結されている。切断部47は、蓋側係合手段17を蓋部材13から分離するため切断可能な部分であって、薄肉の板片状に形成されている。尚、切断部47を上記の3面に対し直交するように配置していることから、比較的薄肉の切断部47であっても連結状態での強度を確保することができるようになっている。
上記構成及び構造において、ベース部材12を上記矢印Qの方向に沿って下から上に向けて移動させ蓋部材13に装着すると、ベース部材12及び蓋部材13は、図3(a)及び図4(a)に示された状態になる。この時、ベース部材12の一対の長手側壁部19及び蓋部材13の一対の長手側壁部32は、次のような状態になる。
図8において、ベース部材12の長手側壁部19における垂直壁24とリブ25との間には、蓋部材13の長手側壁部32における傾斜壁36が配置された状態になる。また、図9において、ベース部材12の長手側壁部19における傾斜壁23とリブ25との間には、蓋部材13の長手側壁部32における垂直壁37が配置された状態になる(図8及び図9のような配置でベース部材12及び蓋部材13の下から上に向けての装着が可能な状態になる)。
この他、ベース部材12及び蓋部材13を上記のように装着した時には、次のような状態にもなる。図12において、蓋部材13の蓋部材係合手段17に対しベース部材12の底壁部18が当接し、あたかも底壁部18に蓋部材係合手段17が載置されたような状態になる(蓋部材13の第一収容部41に対してベース部材12の底壁部18が摺接可能な状態になる)。また、ベース部材12のリブ25の先端によって主制御基板10が補助的に支持された状態になる。
上記装着状態からベース部材12を蓋部材13に対して矢印Pの方向にスライド移動させると、図3(b)及び図4(b)に示された状態になる。そして、この時、ベース部材12の一対の長手側壁部19及び蓋部材13の一対の長手側壁部32は、次のような状態になる。
図10において、ベース部材12の長手側壁部19における垂直壁24とリブ25との間には、蓋部材13の長手側壁部32における垂直壁37が配置された状態になる(垂直壁37は、スライド移動によって垂直壁24とリブ25との間から移動してくる。尚、垂直壁37は、図から分かるように、リブ25に近接する配置であることから、内方への押し込みができないような状態になっている。つまり、本実施例では内方への押し込みを効果的に抑制することができるようになっている)。また、図11において、ベース部材12の長手側壁部19における傾斜壁23とリブ25との間には、蓋部材13の長手側壁部32における傾斜壁36が配置された状態になる(傾斜壁36は、傾斜壁23とリブ25との間から移動し、傾斜壁23と対向する)。
スライド移動の過程においては、次のような状態にもなる。図12及び図13において、蓋部材13の第一収容部41に対し底壁部18の内面が摺接し、この後に第一収容部41にベース側係合手段16が差し込まれる(第一収容部41に対し底壁部18の内面が摺接することから位置が安定し、引っ掛かりのないスムーズな差し込みが行われる)。ベース側係合手段16は、漸次幅が大きくなる形状の一対の誘導部28(図5参照)を有し、また、蓋側係合手段17も漸次幅が大きくなる形状の一対の誘導受け部44(図6参照)を第一収容部41に有することから、ベース側係合手段16は第一収容部41にスムーズ且つ確実に差し込まれる(仮に若干の位置ズレがあったとしても所定の位置に矯正される)。
第一収容部41にベース側係合手段16が完全に差し込まれると、ベース部材12のベース側係合手段16及び蓋部材13の蓋部材係合手段17は係合可能な状態になる。以下、ベース側係合手段16及び蓋部材係合手段17を係合するためのカシメピン14について、また、このカシメピン14を保護するためのカバー15について説明をする。
図14及び図16において、カシメピン14は、樹脂製の係合部材であって、本体部48と、この本体部48の一端に連成される係止部49と、本体部48の他端に連成される逆止部50とを有している(正面視の形状が「π」のような形状に形成されている)。
本体部48は、相対向する一対の短冊形状となるバネ片として形成されている。この一対のバネ片となる本体部48は、上記矢印Pの方向及び矢印Qの方向に直交方向で相対向するように配置形成されている。本体部48は、図14中の矢印S方向(上記直交方向に一致するものとする。矢印Sを撓み方向とする)に撓むように形成されている。本体部48は、逆止部50を有する状態で、ベース部材係合手段16のカシメピン係合部16bにおける係合部材挿通孔29、及び、蓋部材係合手段17の中間壁43における係合部材挿通孔45に挿通可能なサイズに形成されている。
尚、ベース側係合手段16及び蓋部材係合手段17の係合後、上記矢印Pの方向(スライド移動の方向)に外力が掛かると、本体部48の側部51が係合部材挿通孔29及び45に当接して移動が阻止されるようになっている。
係止部49は、蓋部材係合手段17における第二収容部42の平面視の形状に合わせて台形形状に形成されている。係止部49は、板状であって、一方の面に本体部48が連成されている。この一方の面は、蓋部材係合手段17の中間壁43に当接する部分(ストッパーとして機能する部分)として形成されている。係止部49の他方の面の中央には、係合時において図示しないドライバーや専用の治具等でカシメピン14を押し込むための凹部52が形成されている。
逆止部50は、一対のバネ片となる本体部48の先端外側にそれぞれ配置形成されている。逆止部50は、テーパ面と係止面とを含む突起であって、係止面がベース部材係合手段16の係合部材挿通孔29の縁部に引っ掛かるように形成されている。
図15及び図16において、カバー15は、樹脂製の保護部材であって、蓋部材係合手段17における第二収容部42の開口を覆うとともに、中間壁43の一対の保護部材挿通孔46に係合することができるように形成されている。カバー15は、カバー本体53と、一対の係合脚部54とを有している。
カバー本体53は、台形形状の天井壁55と、この天井壁55に連続する側壁56とを有している。天井壁55には、この中央に円形の貫通孔57が形成されている。貫通孔57は、カシメピン14を押し込むために図示しないドライバーや専用の治具等を挿入するための部分として形成されている。側壁56は、台形の四つの辺に対応するような四つの壁からなる部分であって、この内側にはカシメピン14を収容することができる大きさの収容空間58が形成されている。
一対の係合脚部54は、側壁56における、台形の一対の斜辺に対応する位置に配置形成されている。一対の係合脚部54の各先端には、一対の保護部材挿通孔46を通過してこの縁部に係合する逆止部59が形成されている。
図16において、この図に示されるように、ベース側係合手段16及び蓋部材係合手段17が係合可能な状態にある時にカシメピン14を押し込むと、カシメピン14の逆止部50がベース側係合手段16のカシメピン係合部16bに係合し、また、カシメピン14の係止部49が蓋部材係合手段17の中間壁43に係合する。このような係合により、基板ケース11の一連の組み立て作業が完了する。
以上、図1ないし図16を参照しながら説明してきた基板ケース11について補足説明をすると、図17に示すように、ベース部材12及び蓋部材13は、この構造上、ベース部材12を蓋部材13に対して上記の逆方向にスライド移動させることができるようにもなっている。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
変更の一例を挙げるとすると、上記説明では長手側壁部19の延在方向に沿ってスライド移動がなされるように形成されていたが、これに限らず短手側壁部20の延在方向に沿ってスライド移動がなされるように形成してもよいものとする。この場合、ベース側係合手段16、蓋側係合手段17、傾斜壁23、垂直壁24、リブ25、保護部27、傾斜壁36、垂直壁37、切り欠き部38などの配置を変更する必要があるのは言うまでもない。尚、短手側壁部20の延在方向に沿ってスライド移動がなされる場合には、特許請求の範囲に記載された「長手」を「短手」に、また、「短手」を「長手」に読み替えるものとする。
10…主制御基板(基板)
11…基板ケース
12…ベース部材
13…蓋部材
14…カシメピン(係合部材)
15…カバー(保護部材)
16…ベース側係合手段
16a…挿入部
16b…カシメピン係合部
16c…ガイド部
17…蓋側係合手段
18…底壁部
19…長手側壁部
20…短手側壁部
21…凸部
22…補強リブ
23…傾斜壁
24…垂直壁
25…リブ
26…基板支持部
27…保護部
28…誘導部
29…係合部材挿通孔
30…蓋部材本体
31…鍔部
32…長手側壁部
33…短手側壁部
34…短手側壁部
35…孔
36…傾斜壁
37…垂直壁
38…切り欠き部
39…膨出部分
40…凹部
41…第一収容部
42…第二収容部
43…中間壁
44…誘導受け部
45…係合部材挿通孔
46…保護部材挿通孔
47…切断部
48…本体部
49…係止部
50…逆止部
51…側部
52…凹部
53…カバー本体
54…係合脚部
55…天井壁
56…側壁
57…貫通孔
58…収容空間
59…逆止部
100…パチンコ機(遊技機)
101…外枠
102…内枠
103…スライド錠
104…補給タンク
105…タンクレール
106…払出装置
107…電源基板部
108…演出制御基板部
109…発射制御基板部
110…払出制御基板部
P…スライド方向
Q…重ね合わせ方向・離間方向
R…端面位置
S…撓み方向

Claims (3)

  1. 少なくとも基板を収納するための樹脂製のベース部材及び蓋部材を備え、これら前記ベース部材及び前記蓋部材を所定の重ね合わせ状態にすると、前記ベース部材に一又は複数形成されたベース側係合手段と前記蓋部材に一又は複数形成された蓋側係合手段とが係合可能な位置に配置される遊技機の基板ケースにおいて、
    前記スライド移動の方向に平行な前記ベース部材の長手側壁部に対し交差する方向にのびる短手側壁部の内側と、前記ベース部材の底壁部の内側とに、前記ベース側係合手段を配置する
    ことを特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. 請求項1に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
    前記短手側壁部に前記蓋側係合手段を保護するための保護部を形成する
    ことを特徴とする遊技機の基板ケース。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
    前記所定の重ね合わせ状態にするためとして、前記ベース部材及び前記蓋部材のいずれか一方を他方に対してスライド移動させるスライド構造を有する
    ことを特徴とする遊技機の基板ケース。
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