JP2012054092A - コネクタおよびリテーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックアーム、ロックガードおよびリテーナを有することによりコネクタの外れ防止および接続端子等の抜け防止を図ることができると共に、構造が複雑でなく、組立および分解を簡単に行うことができ、小型化を図ることができるようにする。
【解決手段】ハウジング10の後側開口部12からハウジング10内に挿入し、ハウジング10内に収容された各接続端子40および各ケーブル30の端部を保持するリテーナ50の後端部に一対のロックガード部56を設け、これらロックガード部56により、ハウジング10に設けられたロックアーム23とハウジング10との間にケーブル等が入り込むのを防止し、ロックアーム23を保護する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタハウジングからの接続端子等の抜け止めを行うリテーナを備えたコネクタに関する。
例えば装置、部品または基板間の電気的な接続を行うのに用いられるコネクタは、互いに接続されたコネクタ同士が容易に外れることのないように、ロック機構が設けられているものが多い。
特許文献1には、このようなロック機構を備えたコネクタが記載されている。コネクタにおいて、当該コネクタに取り付けられるべき接続端子およびケーブルが挿入される側を後側、当該コネクタが相手方コネクタに挿入される側を前側とすると、特許文献1に記載されたコネクタのロック機構はロックアーム(弾性係合片27)を備え、当該ロックアームは、その一端側がコネクタのハウジングの前端側上面に固定され、他端側がハウジングの上面から離間してハウジングの後端側へ伸張した自由端となり、当該ロックアームの上面には上向きに突出する係合部(突起部28)が形成されている。当該コネクタが相手方コネクタに挿入されたときには、当該ロックアームに形成された係合部が相手方コネクタに形成された係合部(係合爪91)と係合し、これにより、両コネクタ同士がロックされる。
また、特許文献1に記載されているコネクタにおいて、ハウジングの後端側には一対のロックガードが設けられている。これらロックガードは、ロックアームの他端部の左右方向両側に位置し、ハウジングの後端側上面から上方に突出している。そして、各ロックガードの上端部の高さが、ロックアームの他端部の高さとほぼ一致している。これらロックガードは、ロックアームの他端側から、ロックアームとハウジングとの間にケーブル等の長尺物が入り込むのを防止する。ロックガードがないと、ロックアームとハウジングとの間にケーブル等が入り込み、ケーブル等を介してロックアームの他端側が引っ張られ、ロックアームが反り返り、ロックアームが破損してしまうおそれがある。ロックガードはこれを阻止する機能を有する。
また、ロックガードは、次のような機能をも有する。すなわち、ロックアームの他端部を指や工具等で押し下げると、ロックアームの係合部が相手方コネクタの係合部から外れてロックが解除され、コネクタを相手方コネクタから取り外すことが可能になる。このような構造上、ロックガードがないと、ロックアームの他端部に偶然にケーブル等が接触し、ロックアームの他端部が容易に押し下げられ、ロックが意に反して解除されてしまうおそれがある。これに対し、ロックガードがあれば、ロックアームの他端部にケーブル等が接触しても、ロックガードが障害物となってロックアームが容易に押し下げられることはない。このように、ロックガードには、ロックが容易に解除されるのを防止する機能を有する。
一方、一般に、ハウジング内に収容された接続端子またはケーブル等がハウジングから抜けるのを防止するリテーナを備えたコネクタが知られている。例えば、特許文献2に記載されたコネクタでは、ハウジングの後端側にリテーナを取り付け、当該リテーナによってハウジング内に挿入されたケーブルを保持している。特許文献3に記載されたコネクタも同様である。また、特許文献1に記載されたコネクタでは、ハウジングの一部を形成するリテーナをハウジングの後側の上部に取り付けることにより、接続端子およびケーブルをハウジング内に保持している。
特開2005−123098号公報 特開2007−266015号公報 特開2007−317581号公報
ところで、ロックアーム、ロックガードおよびリテーナを備えたコネクタは、コネクタの外れ防止、および接続端子またはケーブルの抜け防止が強く要請される例えば車載用装置間の電気的接続等に用いられることが多い。他方、このように、コネクタの外れ防止および接続端子等の抜け防止のためにロックアーム、ロックガードおよびリテーナを備えたコネクタであっても、その構造は単純であることが望ましく、組立および分解が簡単であることや、小型であることが望まれる。
これらの観点から上述した従来技術によるコネクタについて検討すると、特許文献2に記載されたコネクタは、同文献の図5を参照しながら図1を見るとわかるように、コネクタのハウジングの後端部にロックガードが設けられ、さらにその後端側にリテーナが取り付けられる。このため、コネクタの後端側において凹凸が多く形成され、構造が複雑になると共に、コネクタが大型化するという問題がある。
一方、特許文献3に記載されたコネクタは、同文献の図2を見るとわかるとおり、ハウジングの後端側の開口部にリテーナの大部分が挿入され、コネクタの後端側における構造は単純となり、コネクタの大型化も防止できるようである。しかしながら、リテーナの大部分がハウジング内に挿入されてしまうため、コネクタを分解するときに、ハウジングからリテーナを取り外すのが困難であるという問題がある。
他方、特許文献1に記載されたコネクタは、同文献の図3を見るとわかるとおり、リテーナをハウジングに取り付けるとき、ロックアームの他端側が邪魔になり、リテーナをハウジングに取り付け難く、また、リテーナをハウジングから取り外すときには、リテーナの左右方向両側に設けられた一対の係合片(係合片部35)を同時に押し広げなければならないため、コネクタを分解するときに、リテーナの取り外しの作業性が悪いという問題がある。
本発明は上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、ロックアーム、ロックガードおよびリテーナを有することによりコネクタの外れ防止および接続端子等の抜け防止を図ることができると共に、構造が複雑でなく、組立および分解を簡単に行うことができるコネクタおよびこのようなコネクタを実現することができるリテーナを提供することにある。
本発明の第2の課題は、ロックアーム、ロックガードおよびリテーナを有することによりコネクタの外れ防止および接続端子等の抜け防止を図ることができると共に、小型化を図ることができるコネクタおよびこのようなコネクタを実現することができるリテーナを提供することにある。
上記課題を解決するために、相手方コネクタに挿入される前端側には前側開口部が形成され、後端側には後側開口部が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に形成され、前記前側開口部および前記後側開口部とそれぞれ連通する端子収容空間と、前記端子収容空間内に設けられた接続端子と、一端側が前記ハウジングの前端側上面に固定され、他端側が前記ハウジングの上面から離間して前記ハウジングの後端側に伸長し、力を加えることにより上下方向に変位する自由端となり、前記他端側に前記相手方コネクタと係合する係合部が設けられたロックアームと、前記ハウジング内において前記ハウジングの上側壁部と前記端子収容空間との間に位置し、前記後側開口部と連通するリテーナ収容空間と、前記後側開口部から前記リテーナ収容空間内に挿入されてハウジングに取り付けられ、前記接続端子を前記端子収容空間内に保持するリテーナとを備えたコネクタであって、前記リテーナは、前記ロックアームの他端部の左右方向両側に位置し、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において当該リテーナの後端部から少なくとも前記ロックアームの他端部下面と等しい高さに達するまで上方に突出する一対のロックガード部を備えていることを特徴とする。
本発明の第1のコネクタは、ロックアーム、一対のロックガード部およびリテーナを有し、コネクタの外れ防止および接続端子の抜け防止を図ることができる。また、本発明の第1のコネクタによれば、リテーナに形成された一対のロックガード部が、ロックアームを保護するロックガードとして機能すると共に、リテーナをハウジングから抜き取るときに指や工具を引っ掛けるための突部としても機能する。したがって、ロックガードと、リテーナをハウジングから抜き取るときに指や工具を引っ掛けるための突部とを別々に形成する必要がないので、コネクタの構造を簡単化することができ、また、コネクタの小型化を推し進めることができる。また、コネクタの組立時には、リテーナを後側開口部からリテーナ収容空間内に挿入することで、リテーナをハウジングに容易に取り付けることができる。また、コネクタを分解するときには、ロックガード部に指や工具を引っ掛けてリテーナをハウジングから容易に抜き取ることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2のコネクタは、上述した本発明の第1のコネクタにおいて、前記各ロックガード部は、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において前記ロックアームの他端部下面と等しい高さ以上であって前記ロックアームの他端部上面と等しい高さ以下である範囲内の高さに達するまで上方に突出していることを特徴とする。
本発明の第2のコネクタによれば、各ロックガード部がロックアームの他端部下面と等しい高さ以上の位置まで突出しているので、ケーブル等がロックアームの他端側とハウジングとの間に入り込むのを防止することができる。また、各ロックガード部の突出端の位置がロックアームの他端部上面と等しい高さ以下であるので、ロックアームの他端部を押し下げてロックを解除する操作をするに当たり、ロックガード部の突出端が指や工具に当たって邪魔になるのを防ぐことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第3のコネクタは、上述した本発明の第1のコネクタにおいて、前記ロックアームの他端部には、当該ロックアームの他端側を上下方向に変位させるための力を入力する操作部が形成され、前記各ロックガード部は、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において前記ロックアームの他端部下面と等しい高さ以上であって前記操作部の上面と等しい高さ以下である範囲内の高さに達するまで上方に突出していることを特徴とする。
本発明の第3のコネクタによれば、各ロックガード部の突出端の位置が、ロックアームの操作部の上面と等しい高さ以下であるので、ロックアームの操作部を押し下げてロックを解除する操作をするに当たり、ロックガード部の突出端が指や工具に当たって邪魔になるのを防ぐことができる。
本発明の第4のコネクタは、上述した第1ないし第3のいずれかのコネクタにおいて、前記一対のロックガード部は、当該一対のロックガード部間に前記ロックアームの他端部が位置するように前記リテーナの後端部に配置されていることを特徴とする。
本発明の第4のコネクタによれば、ロックガード部が、ロックアームの他端側の上下方向における変位を邪魔することがないので、ロックアームの他端部または操作部を押し下げてロックを解除する操作をし易くすることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第5のコネクタは、上述した第1ないし第4のいずれかのコネクタにおいて、前記各ロックガード部は、前記リテーナの上面に直交すると共に左右方向に伸張する平板状に形成されていることを特徴とする。
本発明の第5のコネクタによれば、コネクタの組立時には、リテーナの前端側を後側開口部からリテーナ収容空間内に挿入し、ロックガード部の後方に向いた面を指または工具で押すことにより、リテーナをハウジングに容易に取り付けることができる。また、コネクタの分解時にリテーナをハウジングから抜き取るときには、ロックガード部に指や工具を容易に引っ掛けることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第6のコネクタは、上述した本発明の第1ないし第5のいずれかのコネクタにおいて、前記ハウジングの上側壁部後端部には、内部に前記各ロックガード部が配置される凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の第6のコネクタによれば、各ロックガード部を、ハウジングの上側壁部後端部に形成された凹部内に配置することにより、各ロックガード部をハウジングの後端よりも前側に配置することができ、各ロックガード部がハウジングの後端から後方に出っ張るのを抑制することができる。これにより、コネクタの前後方向の寸法を短くすることができ、コネクタの小型化を図ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第7のコネクタは、上述した本発明の第1ないし第6のいずれかのコネクタにおいて、前記一対のロックガード部のうち、前記ロックアームの左側に位置するロックガード部の上端側には右方に突出する左側突部が形成され、前記ロックアームの右側に位置するロックガード部の上端側には左方に突出する右側突部が形成され、前記左側突部と前記右側突部との間の距離が前記ロックアームの他端部の幅よりも小さいことを特徴とする。
本発明の第7のコネクタによれば、ロックアームの他端側が上方に変位すると、ロックアームの他端部が一対のロックガードの右側突部および左側突部に接触する。このように、一対のロックガードの右側突部および左側突部によってロックアームの他端側の上方への変位を規制することができ、ロックアームの他端側が上方に反り返ってロックアームが破損するのを防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第8のコネクタは、上述した本発明の第1ないし第7のいずれかのコネクタにおいて、前記リテーナは、板状に形成されたリテーナ本体と、前記リテーナ本体の前端側に形成され、前記接続端子と接触することにより前記接続端子を前記端子収容空間内に保持する端子保持部と、前記リテーナ本体の上面から上方に突出し、前記ハウジングの上側壁部に形成された凹部または孔に係合する係合突部と、前記リテーナ本体の後端部に設けられた前記一対のロックガード部とを備えていることを特徴とする。
本発明の第8のコネクタによれば、ロックガード部と、リテーナをハウジングから抜き取るときに指や工具を引っ掛けるための突部とを別々に形成する必要がないので、コネクタの構造を簡単化することができ、また、コネクタの小型化を推し進めることができる。また、コネクタの組立時には、リテーナ本体を後側開口部からリテーナ収容空間内に挿入することで、リテーナをハウジングに容易に取り付けることができる。また、コネクタを分解するときには、ロックガード部に指や工具を引っ掛けてリテーナ本体をハウジングから容易に抜き取ることができる。
上記課題を解決するために、本発明のリテーナは、相手方コネクタに挿入される前端側には前側開口部が形成され、後端側には後側開口部が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に形成され、前記前側開口部および前記後側開口部とそれぞれ連通する端子収容空間と、前記端子収容空間内に設けられた接続端子と、一端側が前記ハウジングの前端側上面に固定され、他端側が前記ハウジングの上面から離間して前記ハウジングの後端側に伸長し、力を加えることにより上下方向に変位する自由端となり、前記他端側に前記相手方コネクタと係合する係合部が設けられたロックアームと、前記ハウジング内において前記ハウジングの上側壁部と前記端子収容空間との間に位置し、前記後側開口部と連通するリテーナ収容空間とを備えたコネクタの前記リテーナ収容空間内に前記後側開口部を介して挿入され、前記接続端子を前記端子収容空間内に保持するリテーナであって、板状に形成されたリテーナ本体と、前記リテーナ本体の前端側に形成され、前記接続端子と接触することにより前記接続端子を前記端子収容空間内に保持する端子保持部と、前記リテーナ本体の上面から上方に突出し、前記ハウジングの上側壁部に形成された凹部または孔に係合する係合突部と、前記リテーナ本体が前記リテーナ収容空間内に挿入された状態において、前記ロックアームの他端部の左右方向両側に位置し、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において当該リテーナの後端部から少なくとも前記ロックアームの他端部下面と等しい高さに達するまで上方に突出する一対のロックガード部とを備えていることを特徴とする。
本発明のリテーナによれば、ロックガードと、リテーナをハウジングから抜き取るときに指や工具を引っ掛けるための突部とを別々に形成する必要がないので、コネクタの構造を簡単化することができ、また、コネクタの小型化を推し進めることができる。また、コネクタの組立時には、リテーナ本体を後側開口部からリテーナ収容空間内に挿入することで、リテーナをハウジングに容易に取り付けることができる。また、コネクタを分解するときには、ロックガード部に指や工具を引っ掛けてリテーナ本体をハウジングから容易に抜き取ることができる。
本発明によれば、ロックアーム、ロックガード部およびリテーナを有することによりコネクタの外れ防止および接続端子等の抜け防止を図ることができると共に、構造が複雑化するのを防止することができ、組立および分解の簡単化を図ることができる。また、本発明によれば、ロックアーム、ロックガード部およびリテーナを有することによりコネクタの外れ防止および接続端子等の抜け防止を図ることができると共に、コネクタの小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態によるコネクタを相手方コネクタと共に示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのリテーナを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのリテーナを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのリテーナおよび接続端子等を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングおよびリテーナを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングおよびリテーナを示す後面図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングおよびリテーナを示す平面図である。 本発明の第2の実施形態によるコネクタのハウジングおよびリテーナを示す後面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態によるコネクタを相手方コネクタと共に示している。図1において、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1は、ハウジング10、複数(例えば8本)のケーブル30の端部に取り付けられ、ケーブル30の端部と共にハウジング10内に収容された複数(例えば8つ)の接続端子40(図6参照)と、ハウジング10に取り付けられ、ハウジング10内に収容された各接続端子40および各ケーブル30の端部を保持するリテーナ50とを備えている。コネクタ1は、相手方コネクタ60に装着されることにより、例えば車載用電気装置、電気部品または基板間の電気的な接続を行うためのコネクタである。一方、相手方コネクタ60は、ハウジング61と、コネクタ1が当該相手方コネクタ60に装着されたときにコネクタ1の各接続端子40と電気的に接続される複数の端子62と、当該相手方コネクタ60を基板に取り付けるための取付部63とを備えている。なお、以下の説明において、コネクタ1が相手方コネクタ60に挿入される方向を前方とし、その反対側を後方とする。
図2および図3はコネクタ1のハウジング10を示している。ハウジング10は例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成されている。ハウジング10において、その前端側には複数(例えば8つ)の前側開口部11が形成され(図1参照)、後端側には図2に示すように後側開口部12が形成され、内部には複数(例えば8つ)の端子収容空間13が形成されている。
各端子収容空間13は、例えばコネクタ1の左右方向に一列に並んでおり、各端子収容空間13の前端側は各前側開口部11に連通し、各端子収容空間13の後端側は後側開口部12に連通している。また、ハウジング10内には互いに隣接する端子収容空間13を仕切る仕切部14が形成されている。各端子収容空間13には、ケーブル30の端部に取り付けられた接続端子40がケーブル30の端部と共に収容されている(図1参照)。
また、ハウジング10内において、ハウジング10の上側壁部15と端子収容空間13との間にはリテーナ収容空間16が形成されている。すなわち、ハウジング10内は、分割部17により上下方向に分割されている。そして、ハウジング10内の下側には、仕切板14で仕切られることによって複数の端子収容空間13が形成されている。一方、ハウジング10内の上側には、仕切られることなく左右方向に拡がった単一のリテーナ収容空間16が形成されている。リテーナ収容空間16は、例えばハウジング10内の前後方向中間部、または当該中間部を超えたハウジング10内の前端側まで拡がっている。また、リテーナ収容空間16の後端側は図2に示すように後側開口部12と連通している。
また、ハウジング10の上側壁部15の後端側であって左右方向中間部には、リテーナ50の後述する係合突部54と係合する係合孔18が形成されている。また、図3に示すように、ハウジング10の上側壁部15の後端部には、リテーナ50に形成された後述する各ロックガード部56が配置される凹部19が形成されている。また、ハウジング10の上側壁部15の後端部には、リテーナ50に形成された後述する一対のリブ55がそれぞれ挿入される一対のスリット20が形成されている。また、ハウジング10の分割部17には、ケーブル30の端部に取り付けられた接続端子40を後側開口部12から端子収容空間13に挿入するときに、接続端子40の突部41(図9参照)を通過させるための複数のスリット21が形成されている。
また、ハウジング10の上部には、コネクタ1を相手方コネクタ60に装着した後にコネクタ1が相手方コネクタ60から容易に外れてしまうのを防止するロック機構であるロックアーム23が設けられている。ロックアーム23は、その一端側がハウジング10の前端側の上面15Aに固定されている。本実施形態におけるコネクタ1では、図3に示すように、ロックアーム23の一端側が2つに分離しており、分離したそれぞれの一端部23Aがハウジング10の前端側上面に固定されている。一方、ロックアーム23の他端側は、図2に示すように、ハウジング10の上面15Aから離間してハウジング10の後端側に伸長する自由端となっている。また、本実施形態におけるコネクタ1では、ロックアーム23の他端側は、その他端部23Bが、ハウジング10の後端部と前後方向においてほぼ同じになる位置(厳密には、ハウジング10に取り付けられたリテーナ50の後端と一致する位置)まで伸長している。また、ロックアーム23は適切な弾性力をもって撓み変形可能な材料(例えばハウジング10と同じ樹脂材料)により形成されており、ロックアーム23の他端側は、当該他端側に力を加えることにより上下方向に変位することができる。
ロックアーム23の他端側上面には、図1に示すように、当該上面から上方に突出する2つの係合部24が形成されている。各係合部24は、コネクタ1が相手方コネクタ60に挿入されたときに、相手方コネクタ60に形成された凹部または孔(図示せず)と係合する。この係合により、コネクタ1と相手方コネクタ60とがロックされ、コネクタ1が相手方コネクタ60から容易に外すことができなくなる。
また、ロックアーム23の他端部23Bには、当該ロックアーム23の他端側を上下方向に変位させるための力を入力する操作部25が形成されている。操作部25は、ロックアーム23の他端部23Bの上面から上方に突出しており、突出端部には、力を入力するときに指または工具を載せるための上面25Aが形成されている。コネクタ1を相手方コネクタ60から外すときには、ロックアーム23の操作部25を指または工具により押し下げ、係合部24と相手方コネクタ60に形成された上記凹部または孔との係合を外し、ロックを解除する。
図4および図5はリテーナ50を示している。図6はリテーナ50および接続端子40等を示している。図7ないし図9はコネクタ1およびコネクタ1に取り付けられたリテーナ50を示している。なお、図6では、リテーナ50により1つの接続端子40が保持されている状態を示しているが、本実施形態によるコネクタ1の場合、実際には、リテーナ50により8つの接続端子40が同時に保持される。また、図7ないし図9では、説明の便宜上、接続端子40およびケーブル30の端部がハウジング10内に収容されていない状態で、リテーナ50をハウジング10に取り付けているが、コネクタ1の実際の組立では、このような取付を行うことはない。リテーナ50は、接続端子40およびケーブル30の端部がハウジング10内に収容された後にハウジング10内に挿入される(図1参照)。
リテーナ50は例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成されている。リテーナ50は、図4に示すように、板状に形成されたリテーナ本体51と、リテーナ本体51の下面において左右方向に所定の間隔をもって配置され、当該下面から下向きに突出するように形成された複数のケーブル保持部52と、各ケーブル保持部52の前端部に形成された端子保持部53と、リテーナ本体51の上面から上方に突出する係合突部54と、図5に示すように、リテーナ本体51の上面において係合突部54の左側および右側にそれぞれ形成された一対のリブ55と、リテーナ本体51の後端部に設けられた一対のロックガード部56とを備えている。
リテーナ本体51は、図7に示すように、ハウジング10の後側開口部12からリテーナ収容空間16内に挿入される。そして、リテーナ本体51の上面に形成された係合突部54が、ハウジング10の上側壁部15に形成された係合孔18に係合する。これにより、リテーナ50がハウジング10に取り付けられ、固定される。さらに、このとき、リテーナ本体51の上面に形成された一対のリブ55が、ハウジング10の上側壁部15に形成されたスリット20に挿入される。これにより、ハウジング10に対してリテーナ50の位置が定まる。
このようにリテーナ50がハウジング10に取り付けられた状態では、ハウジング10内において、各ケーブル保持部52が、端子収容空間13に収容されたケーブル30の端部に図6に示すように接触して下方向に押さえ付ける。これにより、各ケーブル30の端部が端子収容空間13内に保持される。これと同時に、各ケーブル保持部52の前端部に位置する端子保持部53が、接続端子40の上部に突出した突部41の後端部に接触して前方向に押さえ付ける。これにより、各接続端子40が端子収容空間13内に保持される。
また、上述したように、リテーナ50は一対のロックガード部56を備えている。これらロックガード部56は、ロックアーム23の他端側から、ロックアーム23とハウジング10との間にケーブル等の長尺物が入り込むのを防止する部材である。これらロックガード部56により、ロックアーム23の他端側にケーブル等が引っ掛かってロックアーム23の他端側が引っ張られ、このためにロックアーム23が反り返ってロックアーム23が破損してしまうのを防止することができる。従来技術では、通常、各ロックガード部はハウジングに設けられているが、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1では、各ロックガード部56がリテーナ50に設けられている。
各ロックガード部56は、図4に示すように、リテーナ本体51の後端部に設けられ、リテーナ本体51の上面から上方に突出している。各ロックガード部56の基端側は、その先端側と比較して太くなり、すなわち横断面積が大きくなっている。また、各ロックガード部56の基端側は、リブ55の後端側と一体化している。これにより、各ロックガード部56の基端側は、リテーナ本体51の上面とリブ55とによって強固に支持され、各ロックガード部56に指や工具等が接触しても各ロックガード部56が容易に傾いたり、折れたりすることを防いでいる。
また、各ロックガード部56は、リテーナ本体51の上面に直交すると共に左右方向に伸張する平板状に形成されている。各ロックガード部56をこのような平板状に形成することにより、コネクタ1の組立時には、リテーナ50の前端側をハウジング10の後側開口部12からリテーナ収容空間16内にある程度挿入した後、各ロックガード部56の後方に向いた平らな面を指または工具で押すことにより、リテーナ50をハウジング10に容易に取り付けることができる。また、コネクタ1の分解時にリテーナ50をハウジング10から抜き取るときには、各ロックガード部56に指や工具を容易に引っ掛けることができる。
また、図7に示すように、リテーナ50をハウジング10に取り付けた状態において、一対のロックガード部56は、ロックアーム23の他端部23Bの左右方向両側に、ロックアーム23との間に僅かな隙間(例えばケーブル等の長尺物の太さよりも小さな間隔の隙間)を介してそれぞれ位置する。すなわち、一対のロックガード部56は、当該一対のロックガード部56間にロックアーム23の他端部23Bが位置するように配置されている。これにより、各ロックガード部56が、ロックアーム23の他端側の上下方向における変位を邪魔することがないので、ロックアーム23の操作部25を押し下げてロックを解除する操作をし易くすることができる。
また、図9に示すように、リテーナ50をハウジング10に取り付けた状態において、一対のロックガード部56は、ハウジング10の上側壁部15の後端部に形成された凹部19の内部に配置される。これより、前後方向において、各ロックガード部56をハウジング10の後端と略同一位置に配置することができる。具体的には、前後方向において、ハウジング10の後端面の位置と各ロックガード部56の後端面の位置とをほぼ一致させることができる。これにより、各ロックガード部56がハウジング10の後端から後方に出っ張るのを抑制することができると共に、左右方向にあっては一対のロックガード部56間にロックアーム23の他端部23B(操作部25)を位置させることができる。したがって、コネクタ1の前後方向の寸法を短くすることができ、コネクタ1の小型化を図ることができる。
また、図8に示すように、各ロックガード部56の高さ(上下方向における位置)H1は、リテーナ50をハウジング10に取り付けた状態であって、かつロックアーム23の他端側が上下方向に変位していない状態において、ロックアーム23の他端部23の下面23Cと等しい高さH2以上で、操作部25の上面25Aと等しい高さH3以下である範囲内となるように設定されている。各ロックガード部56の高さH1がロックアーム23の他端部23Bの下面と等しい高さH2以上であるから、ケーブル等がロックアーム23の他端側とハウジング10との間に入り込むのを防止することができる。また、各ロックガード部56の高さH1が、ロックアーム23の操作部25の上面25Aと等しい高さH3以下であるので、ロックアーム23の操作部25を押し下げてロックを解除する操作を行うに当たり、ロックガード部56の突出端が指や工具に当たって邪魔になるのを防ぐことができる。また、各ロックガード部56の高さH1が高さH2以上高さH3以下の範囲内にあるので、ロックアーム23の操作部25に偶然にケーブル等が接触し、ロックアーム23の操作部25が容易に押し下げられ、ロックが意に反して解除されてしまうことを防止することができる。
このような構成を有するコネクタ1の使用時には、まず、次に述べるように、コネクタ1を組み立てる。すなわち、末端処理が施されたケーブル30の端部に接続端子40を例えばかしめ固定の方法によりそれぞれ取り付ける。続いて、ケーブル30の端部に取り付けられた接続端子40をケーブル30の端部と共に、後側開口部12からハウジング10の端子収容空間13に挿入する。各端子収容空間13内にはランス(図示せず)が設けられており、各接続端子40を端子収容空間13内の奥まで挿入すると、接続端子40に設けられた凹部(図示せず)にランスが係合し、各接続端子40が端子収容空間13内に保持される。
その後、リテーナ50を後側開口部12からハウジング10のリテーナ収容空間16に挿入する。このとき、リテーナ50に設けられた各ロックガード部56の後面を指等で押すことでリテーナ50を容易に挿入することができる。リテーナ50をリテーナ収容空間16の奥まで挿入すると、リテーナ50の係合突部54がハウジング10の係合孔18に係合し、リテーナ50がハウジング10に固定される。これと同時に、リテーナ50のケーブル保持部52により端子収容空間13に挿入されたケーブル30の端部がそれぞれ押さえ付けられて保持されると共に、リテーナ50の端子保持部53により端子収容空間13に挿入された接続端子40がそれぞれ押さえ付けられて保持される。このように各接続端子40はランスとリテーナ50により二重に保持され、ハウジング10に強固に固定される。また、リテーナ50がリテーナ収容空間16の奥まで挿入されたとき、各ロックガード部56がハウジング10の上側壁部15の後端部に形成された凹部19内に入り込み、一対のロックガード部56がロックアーム23の他端部23Bの左右方向両側に配置される。これにより、コネクタ1の組立が完了する。
このようにして組み立てられたコネクタ1を相手方コネクタ60に装着するときには、図1に示すように、コネクタ1の前端側を相手方コネクタ60に挿入する。これにより、ハウジング10の前端側が相手方コネクタ60内に入り込み、ロックアーム23も、操作部25が形成されたロックアーム23の他端部23Bを除き、相手方コネクタ60内に入り込む。そして、ロックアーム23の係合部24が相手方コネクタ60に形成された上記凹部または孔に係合し、コネクタ1と相手方コネクタ60とがロックされる。
一方、コネクタ1を相手方コネクタ60から取り外すときには、ロックアーム23の操作部25の上面25Aを指または工具により押して、ロックアーム23の他端側を押し下げる。これに伴い、係合部24が下方向に移動し、係合部24が、相手方コネクタ60に形成された上記凹部または孔から外れ、コネクタ1と相手方コネクタ60とのロックが解除される。この状態で、コネクタ1を相手方コネクタ60から抜き取る。
他方、コネクタ1を分解するときに、ハウジング10からリテーナ50を抜き取るときには、リテーナ本体51の後端部に形成された傾斜部57を、マイナスドライバ等の工具を用いて押して、係合突起54が係合孔18から外れ易くなるように、リテーナ本体51をハウジング10の上側壁部15から離間させ、その状態で、ロックガード部56に指等を引っ掛けて、リテーナ50を後方に引き抜く。
以上説明したとおり、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1は、ロックアーム23、一対のロックガード部56およびリテーナ50を有し、コネクタ1の外れ防止並びに各接続端子40および各ケーブル30の抜け防止を図ることができる。また、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1によれば、リテーナ50に形成された一対のロックガード部56が、ロックアーム23を保護するロックガードとして機能すると共に、リテーナ50をハウジング10から抜き取るときに指や工具を引っ掛けるための突部としても機能する。したがって、ロックガードと、リテーナをハウジングから抜き取るときに指や工具を引っ掛けるための突部とを別々に形成する必要がないので、コネクタ1の構造を簡単化することができ、また、コネクタ1の小型化を推し進めることができる。また、コネクタ1の組立時には、リテーナ50を後側開口部12からリテーナ収容空間16内に挿入することで、リテーナ50をハウジング10に容易に取り付けることができ、また、コネクタ1を分解するときには、ロックガード部56に指や工具を引っ掛けてリテーナ50をハウジング10から容易に抜き取ることができる。
(第2の実施形態)
図10は本発明の第2の実施形態によるコネクタを示している。なお、図10に示す本発明の第2の実施形態において、図1ないし図9に示す本発明の第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、本発明の第2の実施形態によるコネクタ70は、リテーナ80のリテーナ本体81の後端部に設けられた一対のロックガード部82のうち、ロックアーム71の左側に位置するロックガード部82の上端側には右方(内側方向)に突出する左側突部83が形成され、ロックアーム71の右側に位置するロックガード部82の上端側には左方(内側方向)に突出する右側突部84が形成されている。そして、左側突部83と右側突部84との間の距離Dがロックアーム71の他端部71Aの幅Wよりも小さい。
一方、ロックアーム71の他端部71Aに形成された操作部72は、その幅が、ロックアーム71の他端部71Aの幅よりも小さく、さらに、左側突部83と右側突部84との間の距離Dよりも小さいため、操作部72は、図10に示すように、左側突部83と右側突部84との間に、左側突部83および右側突部84からそれぞれ離間した状態で配置されている。そして、ロックアーム71の他端部71Aの隅部には、ストッパー部73が形成されている。
このような構成を有する本発明の第2の実施形態のコネクタ70によっても、上述した本発明の第1の実施形態によるコネクタ1と同様の作用効果を得ることができる。さらに、コネクタ70によれば、ロックアーム71の他端側が上方に変位すると、ロックアーム71のストッパー部73がロックガード部82の左側突部83および右側突部84に接触する。このように、一対のロックガード部82の左側突部83および右側突部84によってロックアーム71の他端側の上方への変位を規制することができ、ロックアーム71の他端側が上方に反り返ってロックアーム71が破損するのを防止することができる。
また、コネクタ70では、ロックアーム71がハウジング10に形成され、各ロックガード部82がリテーナ80に形成されている。すなわち、ロックアーム71が形成される部材と、各ロックガード部82が形成される部材とが相互に別々なので、図10に示すように、ロックアーム71の自由端に位置するストッパー部73と、ロックガード部82の左側突部83および右側突部84との間の上下方向における隙間の寸法出しを高精度に行うことができる場合がある。すなわち、ハウジングにロックアームと各ロックガード部との双方を形成する場合には、ハウジングの金型を製作する際に、ロックアームの自由端とロックガード部の左側突部および右側突部との間の上下方向における隙間の寸法を、ロックアームの弾性変形の程度等を予め予想して設定しなければならない。この場合、ロックアームの弾性変形の程度を正確に予想することが困難であるため、結局、金型製作時のカットアンドトライにより、ロックアームの自由端と、ロックガード部の左側突部および右側突部との間の上下方向における隙間の寸法精度を高めていくことが多い。本発明の第2の実施形態によるコネクタ70によれば、このような困難を解消することができる。
なお、上述した各実施形態では、各ロックガード部56(82)の高さを、ロックアーム23(71)の他端側が上下方向に変位していない状態においてロックアーム23(71)の他端部23B(71A)の下面23Cと等しい高さ以上、かつ操作部25(72)の上面25Aと等しい高さ以下の範囲内となるように設定する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、操作部25(72)を考慮せず、各ロックガード部56(82)の高さを、ロックアーム23(71)の他端側が上下方向に変位していない状態においてロックアーム23(71)の他端部23B(71A)の下面23Cと等しい高さ以上であってロックアーム23(71)の他端部23B(71A)の上面と等しい高さ以下である範囲内としてもよい。また、各ロックガード部56(82)の高さを、ロックアーム23(71)の他端側が上下方向に変位していない状態において、ロックアーム23(71)の操作部25(72)の上面よりも高くしてもよい。
また、本発明において、コネクタに収容する接続端子の個数、これに伴う端子収容空間の個数等は限定されず、それぞれ1つずつでもよいし、9つ以上でよい。また、ロックアーム23(71)の形状、およびリテーナ50(80)におけるケーブル保持部52や端子保持部53の形状も上述した形状に限定されない。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコネクタおよびリテーナもまた本発明の技術思想に含まれる。
1、70 コネクタ
10 ハウジング
11 前側開口部
12 後側開口部
13 端子収容空間
15 上側壁部
15A 上面
16 リテーナ収容空間
18 係合孔
19 凹部
23、71 ロックアーム
23A 一端部
23B、71A 他端部
23C 下面
24 係合部
25、72 操作部
25A 上面
40 接続端子
50、80 リテーナ
51、81 リテーナ本体
53 端子保持部
54 係合突部
56、82 ロックガード部
60 相手方コネクタ
83 左側突部
84 右側突部

Claims (9)

  1. 相手方コネクタに挿入される前端側には前側開口部が形成され、後端側には後側開口部が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に形成され、前記前側開口部および前記後側開口部とそれぞれ連通する端子収容空間と、
    前記端子収容空間内に設けられた接続端子と、
    一端側が前記ハウジングの前端側上面に固定され、他端側が前記ハウジングの上面から離間して前記ハウジングの後端側に伸長し、力を加えることにより上下方向に変位する自由端となり、前記他端側に前記相手方コネクタと係合する係合部が設けられたロックアームと、
    前記ハウジング内において前記ハウジングの上側壁部と前記端子収容空間との間に位置し、前記後側開口部と連通するリテーナ収容空間と、
    前記後側開口部から前記リテーナ収容空間内に挿入されてハウジングに取り付けられ、前記接続端子を前記端子収容空間内に保持するリテーナとを備えたコネクタであって、
    前記リテーナは、前記ロックアームの他端部の左右方向両側に位置し、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において当該リテーナの後端部から少なくとも前記ロックアームの他端部下面と等しい高さに達するまで上方に突出する一対のロックガード部を備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記各ロックガード部は、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において前記ロックアームの他端部下面と等しい高さ以上であって前記ロックアームの他端部上面と等しい高さ以下である範囲内の高さに達するまで上方に突出していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ロックアームの他端部には、当該ロックアームの他端側を上下方向に変位させるための力を入力する操作部が形成され、
    前記各ロックガード部は、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において前記ロックアームの他端部下面と等しい高さ以上であって前記操作部の上面と等しい高さ以下である範囲内の高さに達するまで上方に突出していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記一対のロックガード部は、当該一対のロックガード部間に前記ロックアームの他端部が位置するように前記リテーナの後端部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記各ロックガード部は、前記リテーナの上面に直交すると共に左右方向に伸張する平板状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングの上側壁部後端部には、内部に前記各ロックガード部が配置される凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 前記一対のロックガード部のうち、前記ロックアームの左側に位置するロックガード部の上端側には右方に突出する左側突部が形成され、前記ロックアームの右側に位置するロックガード部の上端側には左方に突出する右側突部が形成され、前記左側突部と前記右側突部との間の距離が前記ロックアームの他端部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコネクタ。
  8. 前記リテーナは、
    板状に形成されたリテーナ本体と、
    前記リテーナ本体の前端側に形成され、前記接続端子と接触することにより前記接続端子を前記端子収容空間内に保持する端子保持部と、
    前記リテーナ本体の上面から上方に突出し、前記ハウジングの上側壁部に形成された凹部または孔に係合する係合突部と、
    前記リテーナ本体の後端部に設けられた前記一対のロックガード部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のコネクタ。
  9. 相手方コネクタに挿入される前端側には前側開口部が形成され、後端側には後側開口部が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に形成され、前記前側開口部および前記後側開口部とそれぞれ連通する端子収容空間と、前記端子収容空間内に設けられた接続端子と、一端側が前記ハウジングの前端側上面に固定され、他端側が前記ハウジングの上面から離間して前記ハウジングの後端側に伸長し、力を加えることにより上下方向に変位する自由端となり、前記他端側に前記相手方コネクタと係合する係合部が設けられたロックアームと、前記ハウジング内において前記ハウジングの上側壁部と前記端子収容空間との間に位置し、前記後側開口部と連通するリテーナ収容空間とを備えたコネクタの前記リテーナ収容空間内に前記後側開口部を介して挿入され、前記接続端子を前記端子収容空間内に保持するリテーナであって、
    板状に形成されたリテーナ本体と、
    前記リテーナ本体の前端側に形成され、前記接続端子と接触することにより前記接続端子を前記端子収容空間内に保持する端子保持部と、
    前記リテーナ本体の上面から上方に突出し、前記ハウジングの上側壁部に形成された凹部または孔に係合する係合突部と、
    前記リテーナ本体が前記リテーナ収容空間内に挿入された状態において、前記ロックアームの他端部の左右方向両側に位置し、前記ロックアームの他端側が上下方向に変位していない状態において当該リテーナの後端部から少なくとも前記ロックアームの他端部下面と等しい高さに達するまで上方に突出する一対のロックガード部とを備えていることを特徴とするリテーナ。
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