JP2011234794A - カシメ構造および基板ケースの不正開放防止機構 - Google Patents
カシメ構造および基板ケースの不正開放防止機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011234794A JP2011234794A JP2010106632A JP2010106632A JP2011234794A JP 2011234794 A JP2011234794 A JP 2011234794A JP 2010106632 A JP2010106632 A JP 2010106632A JP 2010106632 A JP2010106632 A JP 2010106632A JP 2011234794 A JP2011234794 A JP 2011234794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- main body
- lid
- lock claws
- locking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Abstract
スの不正開放防止機構を提供する。
【解決手段】第1連結部材201に設けられた第1カシメ部210と第2連結部材202
に設けられた第2カシメ部202とをケース203内部に収容させた状態で係合させて、
第1連結部材201と第2連結部材202とを連結させるカシメ構造Kであって、第1カ
シメ部210は、ケース203の一端側から他端側に向かって略一列に並ぶ第1ロック爪
211〜213を有し、第2カシメ部220は、ケース203の一端側から他端側に向か
って略一列に並び、第1ロック爪211〜213と係合可能な第2ロック爪221〜22
3を有し、第1カシメ部210と第2カシメ部220とが係合した状態において、第1ロ
ック爪211〜213と第2ロック爪221〜223との各々の係合を解除する方向が互
い違いの方向となるように構成されている。
【選択図】図1
Description
造、および当該カシメ構造を備えた基板ケースの不正開放防止機構に関する。
設けられている。例えば、パチンコ機では、外枠に対して開閉可能に組み付けられた前枠
裏側の収容枠に遊技盤等が装備され、この遊技盤に制御基板が取り付けられている。スロ
ットマシンにおいても同様に、フロントマスクの裏面側やキャビネットの内側に制御基板
が取り付けられている。
回転制御、図柄組み合わせの発生確率制御等、パチンコ機もしくはスロットマシンの作動
を制御する基板であり、遊技機の制御ソフトウェアが記録されたROMが搭載され、この
遊技機の作動を制御する中枢制御装置としての役割を有している(例えば、特許文献1を
参照)。
ス内に収容されるとともに、この基板ケースはケースを開放したときにその痕跡が残るよ
うな(不正行為の有無を検査し得るような)不正開放(もしくは不正着脱)の防止手段が
設けられて構成されている。このような不正開放防止手段として、例えば、制御基板をケ
ース本体部材およびケース蓋部材からなる基板ケースに収容し、これらを容易に開放でき
ないように、ケース本体部材に対してケース蓋部材を閉止状態で装着したときに、ケース
本体部材の側に形成した係合部とケース蓋部材の側に形成した係合部とを係合させ、ケー
ス蓋部材(もしくはケース本体部材)とその係合部とを繋ぐ連結部をニッパ等の工具を用
いて切り離さない限り、ケース本体部材とケース蓋部材とを離間不能とする、所謂カシメ
構造が種々提案されて、実用に供されている。
ス本体部材もしくはケース蓋部材に一体に形成された略密閉状のケース303内において
、ケース本体部材の側に形成されたロック爪311と、ケース蓋部材の側に形成されたロ
ック爪321とを係合可能に構成されており、これらのロック爪311,321を係合状
態にすることで、ケース本体部材とケース蓋部材とを離間不能に連結させるようになって
いる。しかしながら、このような従来構成のカシメ構造では、ケース303の内部に不正
部材399を侵入させ、この不正部材399を用いて、ロック爪311,321のいずれ
かを離脱方向(ロック爪の係合を解除する方向)に操作することで、簡単にロック爪31
1,312の係合が解除されて、基板ケースが不正に開放されるおそれがあるという問題
がある。
合状態が解除され難いカシメ構造、および基板ケースの不正開放防止機構を提供すること
を目的とする。
第1カシメ部と第2連結部材に設けられた第2カシメ部とをケース内部に収容させた状態
で係合させて、第1連結部材と第2連結部材とを連結させるカシメ構造であって、第1カ
シメ部は、ケースの一端側から他端側に向かって略一列に並ぶ複数の第1ロック爪を有し
、第2カシメ部は、一端側から他端側に向かって略一列に並び、複数の第1ロック爪と係
合可能な複数の第2ロック爪を有し、第1カシメ部と第2カシメ部とが係合した状態にお
いて、複数の第1ロック爪と複数の第2ロック爪との各々の係合を解除する方向が互い違
いの方向となるように構成されている。
(例えば、実施形態における係止突起211a〜213a)と、第1係止突起に対して略
逆方向になるように第2ロック爪に突出形成された略鉤爪形状の第2係止突起(例えば、
実施形態における係止突起221a〜223a)とが係合可能に構成され、第1カシメ部
は、第1係止突起の突出方向が互い違いの方向となるように配設された少なくとも3個以
上の第1ロック爪を有し、第2カシメ部は、第2係止突起の突出方向が互い違いの方向と
なるように配設された第2ロック爪を第1ロック爪と同じ個数だけ有していることが好ま
しい。
蓋部材を装着し、内部に遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)の作動を制
御する制御基板(例えば、実施形態における主制御基板31)を収容保持して遊技機に取
り付けられる基板ケース(例えば、実施形態における主基板ケース90)において、第1
連結部材としてのケース本体部材に形成され第1カシメ部を有する本体側係合部と、第2
連結部材としてのケース蓋部材に形成され第2カシメ部を有する蓋側係合部とを備え、本
体側係合部と蓋側係合部とが対向して重なったときに、本体側係合部および蓋側係合部の
うちの少なくとも一方により複数の第1および第2ロック爪が係合状態で収容されるケー
スが形成されて、本体側係合部と蓋側係合部とにより上述のカシメ構造が構成され、ケー
ス本体部材にケース蓋部材を装着したときに、本体側係合部と蓋側係合部とが係合してケ
ース本体部材とケース蓋部材とを閉止状態で固定保持するように構成される。
ク爪を配設して、当該係合を解除する方向(離脱方向)を各々異なる方向とするだけの簡
便な構成により、不正部材等を用いた外部からの操作によっても係合状態が解除され難く
、第1連結部材と第2連結部材とを確実に離脱不能に連結保持させることができる。また
、このような簡便な構成のため、複数の部材を連結させるためにカシメ構造を必要とする
多様な装置に適用することが可能であり、汎用性に優れた低コストのカシメ構造を提供す
ることができる。
設された少なくとも3個以上の第1ロック爪と、第2係止突起の突出方向が互い違いの方
向となるように第1ロック爪と同じ個数だけ配設された第2ロック爪とを係合させる構成
、すなわち離脱方向が互い違いの方向となる3組以上のロック爪を各々係合させる構成と
することで、ケースの一端側および他端側の両方向からロック爪の係合を解除しようと操
作しても、一端側および他端側に位置するロック爪の組と、中間部に位置する少なくとも
一組のロック爪の組との離脱方向が異なるため、これら全てのロック爪の組の係合を解除
するのは非常に困難であり、第1連結部材と第2連結部材とをより確実に離脱不能に連結
保持させることができる。
蓋部材とが連結保持されば、複数の第1ロック爪と複数の第2ロック爪とが係合した状態
で、その各々の離脱方向が互い違いの方向となるため、本体側係合部もしくは蓋側係合部
の側壁から不正部材を挿入して各ロック爪にアクセスしても、これら全てのロック爪の組
の係合を解除するには非常に困難であり、基板ケースに対する不正行為を確実に防止する
ことができる。
造の基本的な構成について、図1および図2を用いて概要説明する。
いて、第1連結部材201に設けられた第1カシメ部210と、第2連結部材202に設
けられた第2カシメ部220とを係合させることで、図1における左右方向に移動可能に
構成された第1連結部材201と第2連結部材202とを当該方向において離間不能に連
結させる。
1および第2連結部材201,202が近接もしくは離間する方向)に相対移動可能であ
り、第1カシメ部210と第2カシメ部220とが係合する所定位置の近傍において、図
示省略するストッパ手段により、第1および第2連結部材201,202がそれ以上更に
近接する方向へ相対移動するのが規制される。
方向に延びて第1カシメ部210をなす複数個(本実施形態では3個)の第1ロック爪2
11,212,213が上下方向に並んで片持ち状にそれぞれ突設されている。
の腕部211a〜213aの先端部分に一体に形成された係止爪部211b〜213bと
を有して構成されている。これら3個の第1ロック爪211〜213のうち、上下両端に
位置する第1ロック爪211,213の係止爪部211b,213bは図1の紙面に対し
て手前方向へ向けて突出する略鉤爪形状を有し、中央に位置する第1ロック爪212の係
止爪部212bは図1の紙面に対して奥行き方向へ(係止爪部211b,213bとはほ
ぼ逆向きに)向けて突出する略鉤爪形状を有している。このように第1ロック爪211〜
213は、腕部211a〜213aが上下方向にほぼ平行に並んでいながらも、係止爪部
211b〜213bが互い違いの方向を向いて形成されている。また、係止爪部211b
〜213bには、先端側から基端側に向けて厚みが大きくなるように傾斜した傾斜面21
1c〜213cと、基端側に形成された係止面211d〜213dとが設けられている。
ら水平方向に延びて第2カシメ部220をなす複数個(同じく3個)の第2ロック爪22
1,222,223が第1ロック爪211,212,213の配設ピッチに対応するピッ
チで上下方向に並んで片持ち状にそれぞれ突設されている。
の腕部221a〜223aの先端部分に一体に形成された係止爪部221b〜223bと
を有して構成されている。これら3個の第2ロック爪221〜223のうち、上下両端に
位置する(第1ロック爪211,213に対向する)第2ロック爪221,223の係止
爪部221b,223bは図1の紙面に対して奥行き方向へ向けて突出する略鉤爪形状を
有し、中央に位置する(第1ロック爪212に対向する)第2ロック爪222の係止爪部
222bは図1の紙面に対して手前方向へ(係止爪部221b,223bとはほぼ逆向き
に)向けて突出する略鉤爪形状を有している。このように第2ロック爪221〜223は
、腕部221a〜223aが上下方向にほぼ平行に並んでいながらも、係止爪部221b
〜223bが互い違いの方向を向いて形成されている。また、係止爪部221b〜223
bには、先端側から基端側に向けて厚みが大きくなるように傾斜した傾斜面221c〜2
23cと、基端側に形成された係止面221d〜223dとが設けられている。
第2連結部材202とを連結するには、第1連結部材201と第2連結部材202とを左
右方向(互いに近接する方向)に相対移動させて、第1ロック爪211〜213と第2ロ
ック爪221〜223とを係合させることで行われる。
ク爪211〜213の傾斜面211c〜213cと第2ロック爪221〜223の傾斜面
221c〜223cとが当接して、この傾斜面に沿って第1ロック爪211〜213の係
止突起211b〜213bと第2ロック爪221〜223の係止突起221b〜223b
とが摺接しながら移動するため、両者の腕部211a〜213a,221a〜223aが
外方へ弾性変形する。そして、傾斜面同士の当接が離れたところで、互いに外方へ撓んで
いた第1ロック爪211〜213および第2ロック爪221〜223が弾性的に内方へ復
元して、第1ロック爪211〜213の係止突起211b〜213bと第2ロック爪22
1〜223の係止突起221b〜223bとが互いの係止面を当接させて係合する。その
ため、第1ロック爪211〜213と第2ロック爪221〜223とが係合することで、
第1連結部材201と第2連結部材202とが連結された状態となる。
も、ロック爪211〜213,221〜223の係止面同士が当接して離脱することがな
い。例えば、図2に示すように、ケース上壁203aから孔を開けて、長尺棒状の不正部
材299をケース203内に侵入させて第1ロック爪211〜213と第2ロック爪22
1〜223との係合を離脱させようとしても、各係止突起211b〜213b,221b
〜223bは互い違いの方向を向いて形成され、上下両端に位置するロック爪211,2
13,221,223の係合を解除する方向(離脱方向)Yaと、中央に位置するロック
爪212,222の係合を解除する方向(離脱方向)Ybとがほぼ逆向きに組み合わされ
ているため、不正部材299を用いてロック爪211〜213,221〜223をどちら
か一方の離脱方向に変位させようとしても、第1および第2ロック爪211〜213,2
21〜223のいずれかの組に関しては係合する方向に付勢される。そのため、ロック爪
211〜213,221〜223を離脱させることができず、第1連結部材201と第2
連結部材202との連結が外されるおそれがない。
202に係合可能な複数組のロック爪を配設して、当該係合を解除する方向(離脱方向)
を各々異なる方向とするだけの簡便な構成により、外部からの操作によっても係合状態が
解除され難く、第1連結部材201と第2連結部材202とを確実に離脱不能に連結保持
させることができる。また、このような簡便な構成のため、複数の部材を連結させるため
にカシメ構造を必要とする多様な装置に適用することが可能であり、汎用性に優れた低コ
ストのカシメ構造を提供することができる。
これは2組のロック爪とした場合、例えば図2においてケース上壁203aおよびケース
下壁203bの上下両方向から不正部材299を1本ずつ侵入させて、これらの不正部材
299によって係合しているロック爪の組を離脱方向Ya,Ybにそれぞれ操作すれば、
2組全てのロック爪の係合が解除されるおそれがあるからである。これに対して、上述の
実施形態で例示したように3組のロック爪の構成とした場合、すなわち、上下両端の2組
のロック爪の係止突起と中央一組のロック爪の係止突起とが互い違いの方向を向けた構成
(離脱方向を異ならしめる構成)とすることで、上下両方向の各々から不正部材を用いて
3組全てのロック爪を離脱させようとした場合でも、いずれか一組のロック爪については
係合する方向に操作されるため係合を解除するのは非常に困難である。無論、4組以上の
ロック爪の構成としてもよく、この場合にもロック爪の係止突起を互い違いの方向に形成
することで、同様の効果を得ることができる。
にその離脱が規制される構成となっているが、それに直交する方向(ロック爪が並ぶ方向
)に離脱するのを規制する手段を設けてもよい。例えば、図3(a)に示すように、一方
のロック爪211(221)に係止面211c(221c)の両縁部から腕部211a(2
21a)に沿って延びる一対の外側ガードリブ211f(221f)を設ける構成とする
ことで、他方のロック爪221(211)が一方のロック爪211(221)から上下方
向に離脱するのを防止することができる。また、図3(b)に示すように、一方のロック
爪211の係止面211cに係止凸部211gを設け、他方のロック爪221の係止面2
21cに係止凹部221hを設け、これらのロック爪211,221が係合した状態で係
止凸部211gと係止凹部221hとが嵌合する構成とすることで、上下方向の離脱が防
止されるとともに、ロック爪211,221同士の係合状態がより強固に保持される。
ス203を別体の部材としてそれぞれ構成しているが、これに限定されるものではなく、
例えば、第1連結部材201および第2連結部材202の互いに対向する側面側に凹状の
溝部をそれぞれ形成して、この溝部内に第1および第2ロック爪を設ける構成等とするこ
とで、第1連結部材201および第2連結部材202を近接する方向に相対移動させて、
両ロック爪が係合したときに当該対向する側面が当接してその内部に収容空間が形成され
れば、第1および第2連結部材201,202でケース203を兼ねることができる。ま
た、例えば、第2連結部材203を2つの部材に分割して第21連結部材および第22連
結部材とし、第1連結部材201のロック爪と第21連結部材および第22連結部材のロ
ック爪とをそれぞれ係合させることで、第1連結部材と第21および第22連結部材とを
連結させる構成としてもよい。
チンコ機PMの正面図を図4に示すとともに、パチンコ機PMの背面斜視図を図5に示し
ており、この図を参照してパチンコ機PMの全体構成について概要説明する。
開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの
正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより横開き開閉および着脱が可
能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して
常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
皿ユニット6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開
閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖
状態に保持される。球皿ユニット6の正面右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハン
ドル8が設けられ、操作ハンドル8の正面左側には効果音を発生するスピーカ9が設けら
れている。ガラス扉5の背後に位置する前枠上部には、遊技盤10を着脱可能に収容する
収容枠(図示しない)が設けられており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊
技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して遊技盤
10の正面の遊技領域PAを臨ませるようになっている。
も称される)を基板として構成される。化粧板11の前面には、内外の案内レール12が
円弧状に固設されてこの案内レール12で囲まれた内側に略円形の遊技領域PAが区画さ
れ、この遊技領域PAに多数本の遊技釘や風車13とともに、一般入賞具や始動具並びに
大入賞口を備えたアタッカー等の各種入賞具14、および遊技の進行状況に応じて所定の
図柄を表示させる画像表示装置15が設けられている。遊技領域PAの下端には、入賞具
14に入賞せずに遊技領域PAの下端まで落下した遊技球(「アウト球」という)を、遊
技盤10の裏面に排出させるアウト口16が設けられている。各入賞具14に落入した遊
技球(「セーフ球」という)は、これらの入賞具14に設けられた入賞口スイッチ又は始
動口スイッチにより検出され、化粧板11を貫通するセーフ球通路(図示せず)を通って
遊技盤10の裏面に排出される。また、アウト口16に集められたアウト球は、化粧板1
1を貫通するアウト球通路(図示せず)を通って遊技盤10の裏面側に排出される。ガラ
ス扉5および遊技盤10の各部には、遊技展開を視覚的に演出するLEDやランプ等の光
源を用いた電飾装置17が設けられている。
6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿ユニット6に遊技球を貯留させ
て操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操
作されると、球皿ユニット6に貯留された遊技球が遊技球発射装置(図示せず)により1
球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
れている。以下において、上記カシメ構造Kを適用した不正開放防止機構の第一の実施形
態について説明する。
基板31(図6を参照)が収容された主基板アッセンブリ30や、画像表示装置15に表
示される画像の制御を行う画像制御基板(図示せず)が収容された画像基板アッセンブリ
40が取り付けられている。なお、以降の説明においては、図中に付記する前後、左右お
よび上下の指す方向をそれぞれ、前後方向、左右方向および上下方向と称して説明する。
ており、この開口部18を挟むように遊技盤10の裏面側の左右縁部に画像基板アッセン
ブリ取付部19a,19bが配設されている。画像基板アッセンブリ40の左右両側部の
上下には合計4個の取付突起部40a,40bが形成されており(図5では計3個のみを
図示)、この取付突起部40a,40bがネジ締結等で画像基板アッセンブリ取付部19
a,19bに取り付けられて画像基板アッセンブリ40が遊技盤10に固定される。
0a,20bが配設されており、この主基板アッセンブリ取付部20a,20bに主基板
アッセンブリ30が取り付けられている。なお、主基板アッセンブリ取付部20a,20
bは、画像基板アッセンブリ取付部19a,19bよりも後方に突出するように形成され
ており、主基板アッセンブリ30の上部が、背面視において、画像基板アッセンブリ40
の下部を後方から覆うように遊技盤10に取り付けられている。このように、主基板アッ
センブリ30が画像基板アッセンブリ40の一部を覆う(背面視において一部が重なる)
ように配置することにより、画像基板アッセンブリ40の大型化に対して遊技盤10の上
下方向寸法を大きくすることなく、これらのアッセンブリ30,40をこの遊技盤10の
裏面側に配設することができる。
アッセンブリ30は、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御基板31と、主制
御基板31を内部に収容する主基板ケース90(図7を参照)とから構成される。さらに
、主基板ケース90は、遊技盤10の裏面側に着脱されるケース本体部材50と、このケ
ース本体部材50に着脱自在に取り付けられるケース蓋部材60とから構成される。
れた状態で、このケース蓋部材60をケース本体部材50に装着可能に構成される。なお
、主基板アッセンブリ30の主基板アッセンブリ取付部20a,20bに対する固定はケ
ース本体部材50の左側部から外方に延びた左側固定部58に取り付けられた左ナイラッ
チ(登録商標)36と、ケース蓋部材60の右側部から外方に延びた右側固定部68に取
り付けられた右ナイラッチ(登録商標)37とが用いられる。
されたROMやRAMを内蔵のCPU等の電子デバイス32や、左右に配設された接続コ
ネクタ33,33,…等の電子デバイス、および両面に配設された複数の配線パターン(
図示せず)等を有して構成される。この主制御基板31の四隅には、基板取付孔34,3
4,…が形成されており、基板取付ネジ35,35,…を各基板取付孔34に挿入し、ケ
ース蓋部材60に形成された基板取付部67(図10を参照)に対して螺挿してネジ締結
するように構成されている。
に開口を有する矩形箱状の形状を有しており、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等
の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により一体的に成形される。このケース
本体部材50の内面側底部51には、図6に示すように、補強リブ51aが縦横に格子状
に形成されており、ケース本体部材50の強度を向上させている。
る後壁部)53,53には、複数の蓋部材取付溝54が形成されている。図9を用いて詳
細に説明すると、側壁部53は、底部51から後方に延びる第1壁部53aと、この第1
壁部53aより外側に広がり、この第1壁部53aの後端側から後方に延びる第2壁部5
3bとからなり、ケース本体部材50の内面側が階段状に形成されている。そして、蓋部
材取付溝54は、第2壁部53bに形成されており、後方およびケース本体部材50の内
面側が開口するように形成されている。この蓋部材取付溝54は、後方および内面側に開
口する挿入溝部54aと、左方に延びて内面側に開口する係止溝部54bとから構成され
ており、図5の状態で下方もしくは上方から見たときに側壁部53に対してL字状の溝と
して形成されている。
ように、蓋部材押圧壁52が底部51から後方に板状に延びて形成されている。この蓋部
材押圧壁52の左右方向幅は、蓋部材取付溝54の左右方向幅と略同一大きさに形成され
ており、図5の状態において上方もしくは下方から見たときに、蓋部材押圧壁52と蓋部
材取付溝54とは重なるように配置されている。
ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手
段により一体的に成形される。このケース蓋部材60の上下方向縁部から前方に延びる側
壁部69には、外方(図6においては上下方向)に突出する係止突起部62が複数形成さ
れている。この係止突起部62は、上述の蓋部材取付溝54と同じ数だけ形成されており
、その配置間隔も蓋部材取付溝54と対応している。また、この側壁部69の内面側には
、図10に示すように、各々の係止突起部と対応して、内方に突出する押圧突起部61が
形成されている。この押圧突起部61は、係止突起部62に対して、ケース本体部材50
にケース蓋部材60を取り付けるときにスライド移動させる方向と反対方向にずれて形成
されている。
ら蓋部材取付溝54の挿入溝部54aに係止突起部62を挿入し、その後、ケース蓋部材
60を左右方向(この実施形態においては左方向)にスライド移動させて係止突起部62
を係止溝部54bに挿入させることで、係止突起部62と蓋部材取付溝54とを嵌合させ
る。
押圧突起部61は、蓋部材押圧壁52の右方に位置するが、この状態からケース蓋部材6
0をケース本体部材50に対して左方にスライド移動させ係止突起部62が係止溝部54
bに挿入されるにしたがって、側壁部69が外方に押し出される。そして、係止突起部6
2が係止溝部54aに完全に挿入された状態では、側壁部69の外側面と第2壁部53b
の内側面とが密接し、押圧突起部61は第2壁部53bと蓋部材押圧壁52とに挟持され
る。
材50にケース蓋部材60を取り付けたときに、係止突起部62が蓋部材取付溝54と嵌
合するため、ケース蓋部材60はケース本体部材50に対して後方への移動(ケース本体
部材50からケース蓋部材60を外すための移動)が規制される。また、ケース蓋部材6
0の側壁部69は、押圧突起部61と蓋部材押圧壁52とによりケース本体部材50の第
2壁部53bの内側面に押し付けられて密接しているため、側壁部69を内側に押し込む
ことができず、係止突起部62を蓋部材取付溝54から外すことができない。また、側壁
部69と第2壁部53bとの間のクリアランスがほとんどないため、ドライバ等を挿入し
て内部の主制御基板31を操作することや、係止突起部62または蓋部材取付溝54を削
ることもできない。
対応してケース蓋部材60の左端側には蓋側仮止部63が形成されている。ケース本体部
材50にケース蓋部材60が取り付けられたとき、すなわち、ケース本体部材50に対し
てケース蓋部材60が左方向にスライド移動して取り付けられたときに、これらの本体側
仮止部55と蓋側仮止部63との位置は一致して係合し、ケース蓋部材60がケース本体
部材50に対して右方向にスライド移動するのを規制する。なお、ケース本体部材50お
よびケース蓋部材60は、上述のように、樹脂材料で形成されており、これらの本体側仮
止部55および蓋側仮止部63は薄く形成されているため、容易に撓めることができる。
そのため、蓋側仮止部63の左端側を本体側仮止部55から離すように撓めることにより
、本体側仮止部55と蓋側仮止部63との係合は解除され、ケース本体部材50に対して
ケース蓋部材60を右方にスライド移動して、このケース蓋部材60をケース本体部材5
0から取り外すことができる。
ス本体部材50とケース蓋部材60とに分けて構成することにより、主制御基板31をケ
ース蓋部材60に取り付けるときは、このケース蓋部材60の開口部を上方に向けて作業
机等に載置した状態で行うことができるので、取り付け作業が容易になり組み立ての作業
効率が向上する。また、ケース蓋部材60をケース本体部材50に取り付けるときも、ス
ライド移動だけで取り付けることができるので、この作業も容易である。
ス蓋部材60)内に格納されているため、主制御基板31に対する不正行為を防止するこ
とができる。しかしながら、ケース本体部材50に対してケース蓋部材60が取り付けら
れた状態にあるときは、本体側仮止部55と蓋側仮止部63とが係合しているだけであり
、ケース本体部材50からケース蓋部材60を取り外すことは容易である。そこで、閉止
状態にあるケース蓋部材60をケース本体部材50に対してスライド移動できなくして不
正操作を防止するために、主基板アッセンブリ30の主基板ケース90には不正開放防止
機構が設けられている。それでは、図11を追加参照して、カシメ構造Kを適用した不正
開放防止機構の第一の実施形態について以下に説明する。
て一体に形成された4つの本体側係合部70と、ケース蓋部材60の左端側に連結して一
体に形成された4つの蓋側係合部80とを主体に構成されている。
の本体側収容部74内に形成された複数個(本実施形態では3個)の本体側ロック爪71
,72,73とを有して構成される。本体側収容部74は、ケース本体部材50の端部に
おいて右側面側が開口した直方体箱状にケース本体部材50と(透明な樹脂材料を用いて
)一体に形成されており、その内部には本体側収容空間75が形成されている。この本体
側収容空間75内において、本体側収容部74の左側面から水平方向に延びて3個の本体
側ロック爪71〜73が前後方向に並んで片持ち状にそれぞれ突設されている。
71a〜73aの先端部分に一体に形成された係止爪部71b〜73bとを有して構成さ
れている。3個の本体側ロック爪71〜73のうち、前後両端に位置するロック爪71,
73の係止爪部71b,71bは上方へ向けて突出する略鉤爪形状を有し、中央に位置す
るロック爪72の係止爪部72bは下方へ向けて(係止爪部71b,73bとはほぼ逆向
きに)突出する略鉤爪形状を有している。このように本体側ロック爪71〜73は、係止
爪部71b〜73bが互い違いの方向を向いて形成されている。
きに本体側収容部70の右側開口を塞ぐ矩形板状の基部84と、この基部84の左側面か
ら水平方向に延びる複数個(本実施形態では本体側ロック爪71〜73に対応して3個)
の蓋側ロック爪81,82,83とを有して構成されている。蓋側ロック爪81〜83は
、可撓性を有する棒状の腕部81a〜83aと、この腕部81a〜83aの先端部分に一
体に形成された係止爪部81b〜83bとを有しており、本体側係合部70の本体側ロッ
ク爪71〜73の配設ピッチに対応するピッチで前後方向に並んで基部84の左側面から
片持ち状にそれぞれ突設されている。これら3個の蓋側ロック爪81〜83のうち、前後
両端に位置するロック爪81,83の係止爪部81b,83bは下方へ向けて突出する略
鉤爪形状を有し、中央に位置するロック爪82の係止爪部82bは上方へ向けて(係止爪
部81b,83bとはほぼ逆向きに)突出する略鉤爪形状を有している。そのため、蓋側
ロック爪81〜83は、ケース本体部材50に対してケース蓋部材60が取り付けられた
ときに、位置対応する本体側ロック爪71〜73とそれぞれ係合するようになっている。
と蓋側係合部80の基部84との間は、2本の蓋側連結部89で連結されている。この蓋
側連結部89は切断可能に構成されており、蓋側連結部89を切断することによりケース
蓋部材60から蓋側係合部80を分離可能である。
60をケース本体部材50に対してスライド移動させて、本体側係合部70と蓋側係合部
80とが対向して重なる状態にすると、本体側ロック爪71〜73と蓋側ロック爪81〜
83とが係合して本体側係合部70と蓋側係合部80とが連結され、ケース本体部材50
に対するケース蓋部材60の右方向(離間方向)へのスライド移動が規制される。そのた
め、ケース本体部材50にケース蓋部材60が装着された状態、すなわち係止状態が保持
される。このように本体側ロック爪71〜73と蓋側ロック爪81〜83とを係合させる
構成とすることにより、本体側係合部70と蓋側係合部80とを容易に連結させることが
でき、ケース本体部材50とケース蓋部材60とを閉止状態で容易に結合保持することが
できる。そのため主基板ケース90の外部から内部に対する不正アクセスを効果的に防止
できる。
0とが閉止状態で結合保持されれば、本体側ロック爪71〜73と蓋側ロック爪81〜8
3とが係合した状態で、その離脱方向(ロック爪の係合を解除する方向)がほぼ逆向きと
なるため、本体側収容部74の側壁に孔を開けて不正部材を挿入して各ロック爪71〜7
3,81〜83にアクセスしたとしても、本体側ロック爪71〜73と蓋側ロック爪81
〜83との全ての係合を解除するのは非常に困難である。よって、主基板ケース90(主
基板アッセンブリ30)を開くためには、蓋側連結部89を切断して蓋側係合部80をケ
ース蓋部材60から切り離すことが必要である。そのため、主基板ケース90の開放後は
、蓋側連結部89の切断痕跡が明確に残るため、不正な開放を早期に発見することができ
るとともに、不正行為を効果的に抑止することができる。
部材60の左端側にそれぞれ4つずつ設けられているが、本体側係合部70と蓋側係合部
80とを連結させてケース本体部材50とケース蓋部材60とを閉止状態で結合保持する
ときには、本体側係合部70および蓋側係合部80のいずれか一組が連結されていればよ
い。そこで、図12に概略を示すように、非係合状態(アンロック状態)とする本体側係
合部70および蓋側係合部80の組(他の三組)に対しては、本体側ロック爪71〜73
(あるいは蓋側ロック爪81〜83でもよい)の側に係止片79を前もってそれぞれ係合
させておき、本体側ロック爪71〜73の係止突起71b〜73bと蓋側ロック爪81〜
83の係止突起81b〜83bとが係合しないようにすればよい(この図12ではロック
爪73,83のみの非係合状態を示している)。そのため、本体側係合部70と係合した
蓋側係合部80の蓋側連結部89が切断されても他の三組はまだ使用可能であり、主基板
ケース31を検査等するために、閉止状態(係止状態)の主基板ケース90が開放されて
も、別の組の本体側係合部70および蓋側係合部80を用いて再び主基板ケース90を閉
止状態(係止状態)にすることができる。また、切り取られた蓋側係合部80の数により
主基板ケース90が何回開放されたかを容易に確認することができる。なお、主基板ケー
ス90を1回のみしか使用しない場合には、本体側係合部70および蓋側係合部80を1
組設けるだけでよいため、上述したような係止片79を設ける必要はない。
0)の材料として透明な樹脂材料を使用しているが、その中でもABS樹脂を使用するこ
とが好ましい。これにより、上記のような部材に対して切断操作を行うと、ABS樹脂の
成分であるブタジエンがゴム性を有して伸び、部材が割れずに白色化しやすいため、その
切断痕跡が明確に残りやすいという効果が得られる。ここで、係止片79を異なる色の樹
脂で形成(例えば白色)しておくことが好ましく、ケース本体部材50およびケース蓋部
材60は透明の樹脂で形成されているため、本体側係合部70および蓋側係合部80の組
が係合状態であるのか、非係合状態にあるのか、を主基板ケース90の外部から簡単に識
別することができる。
3〜図14を参照して説明する。この第二の実施形態の不正開放防止機構H2は、主基板
アッセンブリ130に設けられている。以下、主基板アッセンブリ130について図13
および図14を参照しながら説明する。
31と、主制御基板131を内部に収容する主基板ケース190とを主体に構成される。
さらに、主基板ケース190は、遊技盤10の裏面側に着脱されるケース本体部材150
と、ケース本体部材150に開閉自在に取り付けられるケース蓋部材160と、主制御基
板131の裏面側を覆う内部カバー135とを備え、主制御基板131および内部カバー
135がケース蓋部材160の内面側に取り付けられた状態で、ケース蓋部材160をケ
ース本体部材150へ装着可能に構成される。
配設された接続コネクタ133等の電子部品を有して構成される。主制御基板131の四
隅には、基板取付孔131aが形成されており、ケース蓋部材160に形成された基板取
付部(図示せず)と嵌合するようになっている。主制御基板131の縁部近傍三箇所には
、ピン孔131bが形成されており、内部カバー135の位置決めピン136と嵌合する
ようになっている。
面側に開口を有する矩形箱形状の形態をなし、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等
の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により一体的に成形される。ケース本体
部材150の左端部にはヒンジ軸151,151が形成されており、ケース蓋部材160
のヒンジアーム161とそれぞれヒンジ結合するようになっている。ケース本体部材15
0の上下側壁外面には、前方に突出する係止アーム152,152が形成されており、ケ
ース蓋部材160の突起部165,165にそれぞれ係止するようになっている。
ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手
段により一体的に成形される。ケース蓋部材160の裏面側四隅には、図示省略するボス
形状の基板取付部(ネジ孔付き)が形成されており、主制御基板131および内部カバー
135が基板取付ネジ139によりネジ固定されてケース蓋部材160の内面側に取り付
けられるようになっている。ケース蓋部材160には、複数のコネクタ開口部163が形
成されており、図13に示すように、ケース蓋部材160がケース本体部材150側に装
着された状態で、主制御基板131の接続コネクタ133が外部に露出するように構成さ
れている。
部材150のヒンジ軸151と係合させることで、ケース蓋部材160がケース本体部材
150に対してヒンジ軸151を中心として揺動開閉自在に取り付けられる。また、ケー
ス蓋部材160の上下側壁外面には、ケース本体部材150の係止アーム152とそれぞ
れ係止可能な突起部165が形成されている。
S樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて一体的に形成される。内
部カバー135の縁部近傍三箇所には、位置決めピン136が形成されており、主制御基
板131のピン孔131bとそれぞれ嵌合して、内部カバー135が主制御基板131の
裏面側にちょうど重なるようになっている。内部カバー135の四隅には、内部カバー取
付部137がネジ通過孔137aを有して形成されており、基板取付ネジ139によりケ
ース蓋部材160の基板取付部(図示せず)にネジ固定される。そして、内部カバー13
5を主制御基板131の裏面側に重ねて載置した状態で、基板取付ネジ139を内部カバ
ー135のネジ通過孔137aおよび主制御基板131の基板取付孔131aに通過させ
てケース蓋部材160の基板取付部にネジ固定することにより、主制御基板131および
内部カバー135がケース蓋部材160の内面側に取り付けられる。
状態にすると、係止アーム152が突起部165に係止して、ケース蓋部材160がケー
ス本体部材150に対して閉止状態のまま装着保持されるようになっている。このように
して、ケース蓋部材160がケース本体部材150の開口を覆う閉止状態で装着されてい
るときには、係止アーム152が突起部165に係止しているだけであり、ケース蓋部材
160をケース本体部材150に対して容易に開放させることができる。そこで、閉止状
態で装着されたケース蓋部材160を開放できなくして不正操作を防止するために、主基
板アッセンブリ130には第2の実施形態に係る不正開放防止機構が設けられている。そ
れでは、カシメ構造Kを適用した不正開放防止機構の第二の実施形態について図15を追
加参照して以下に説明する。
して一体に形成された4つの本体側係合部170と、ケース蓋部材160の右端側に連結
して一体に形成された4つの蓋側係合部180とを主体に構成されている。
と、この本体側収容部174内に形成された複数個(本実施形態では3個)の本体側ロッ
ク爪171,172,173とを有して構成される。本体側収容部174は、ケース本体
部材150の右端において後面側(図14における手前側)が開口した直方体箱状にケー
ス本体部材150と(透明な樹脂材料を用いて)一体に形成されており、その内部には本
体側収容空間175が形成されている。この本体側収容空間175内において、本体側収
容部の前側底面から延びて3個の本体側ロック爪171〜173が片持ち状にそれぞれ突
設されている。本体側ロック爪171〜173は、腕部171a〜173aおよび係止爪
部171b〜173bを有しており、隣接する本体側ロック爪171〜173の係止爪部
171b〜173bが互い違いの方向を向いて突出している。
と、この蓋側収容部184内に形成された複数個(本実施形態では本体側ロック爪171
〜173に対応して3個)の蓋側ロック爪181,182,183とを有して構成されて
おり、ケース蓋部材160をケース本体部材150へ装着したときに本体側係合部170
と対向して重なるようになっている。蓋側収容部184は、ケース蓋部材160の右端に
おいて前面側が開口した直方体箱状にケース蓋部材160と(透明な樹脂材料を用いて)
一体に形成されており、その内部には蓋側収容空間185が形成されている。この蓋側収
容空間185内において、蓋側収容部184の後側底面から延びて3個の蓋側ロック爪1
81〜183が(本体側ロック爪171〜173の配設ピッチに対応するピッチで)片持
ち状にそれぞれ突設されている。蓋側ロック爪181〜183は、腕部181a〜183
aおよび係止爪部181b〜183bを有しており、隣接する本体側ロック爪181〜1
83の係止爪部181b〜183bが互い違いの方向を向いて突出している。そのため、
蓋側ロック爪181〜183は、ケース本体部材150に対してケース蓋部材160が閉
止状態で取り付けられたときに、位置対応する本体側ロック爪171〜173とそれぞれ
係合するようになっている。
部と蓋側係合部180の蓋側収容部184の左側壁部との間は、2本の蓋側連結部189
で連結されている。この蓋側連結部189は切断可能に構成されており、蓋側連結部18
9を切断することによりケース蓋部材160から蓋側係合部180を分離可能である。こ
のように構成される不正開放防止機構H2において、上述のようにしてケース本体部材1
50に対してケース蓋部材160をヒンジ軸151を中心軸として揺動させ、係止アーム
152を突起部165に係止させて、ケース蓋部材160がケース本体部材150の開口
を覆う閉止状態で装着されたときには、本体側収容部174および蓋側収容部184内で
本体側ロック爪171〜173と蓋側ロック爪181〜183とが係合して本体側係合部
170と蓋側係合部180とが連結され、ケース本体部材150に対するケース蓋部材1
60の離間方向への揺動が規制される。そのため、ケース本体部材150にケース蓋部材
160が装着された状態、すなわち係止状態が保持される。このように本体側ロック爪1
71〜173と蓋側ロック爪181〜183とを係合させる構成とすることにより、本体
側係合部170と蓋側係合部180とを容易に連結させることができ、ケース本体部材1
50とケース蓋部材160とを閉止状態で容易に結合保持することができる。そのため主
基板ケース190の外部から内部に対する不正アクセスを効果的に防止できる。
160とが閉止状態で結合保持されれば、本体側ロック爪171〜173と蓋側ロック爪
181〜183とが係合した状態で、その離脱方向(ロック爪の係合を解除する方向)が
ほぼ逆向きとなるため、不正部材を挿入して各ロック爪171〜173,181〜183
にアクセスしたとしても、全ての本体側ロック爪171〜173と蓋側ロック爪181〜
183との係合を解除するのは非常に困難である。よって、主基板ケース190(主基板
アッセンブリ130)を開くためには、蓋側連結部189を切断して蓋側係合部180を
ケース蓋部材160から切り離すことが必要である。そのため、主基板ケース190の開
放後は、蓋側連結部189の切断痕跡が明確に残るため、不正な開放を早期に発見するこ
とができるとともに、不正行為を効果的に抑止することができる。
定されるものではない。例えば、上述の実施形態においては、カシメ構造(不正開放防止
機構)が三組のロック爪を有して構成される場合を例示して説明したが、これに限定され
るものではなく、ロック爪が三組以外の複数設けられてもよい。
0(160)に本体側係合部70(170)および蓋側係合部80(180)が四組設け
られているが、これに限定されるものではなく、一組だけ設けられてもよく(その場合に
は上述の係止片79が不要になる)、さらに4組以外の複数組設けられてもよい。また、
上述の実施形態においては、本体側係合部70(170)と蓋側係合部80(180)と
が一度に一組だけ連結されているが、これに限定されるものではなく、一度に複数組連結
させてもよい。
(180)に各々形成されたロック爪が直接係合して、本体側係合部70(170)と蓋
側係合部80(180)とが連結される所謂2ピース構造の不正開放防止機構を例示して
説明したが、これに限定されるものではなく、本体側係合部70(170)および蓋側係
合部80(180)が、本体側係合部70(170)および蓋側係合部80(180)の
ロック爪と各々係合可能なロック爪を有する接続部材を介して連結される所謂3ピース構
造の不正開放防止機構として構成してもよい。
90に設けられているが、これに限定されるものではなく、画像基板アッセンブリ40に
構成される基板ケースや、電源基板アッセンブリに構成される基板ケースに設けられてい
てもよい。
ブリ30,130がパチンコ機PMに設けられているが、これに限定されるものではなく
、例えば、スロットマシンや雀球遊技機等に設けてもよい。
H2に適用した場合を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、主
基板アッセンブリをスロットマシンの筐体内に取り付けるための基板ケース取付機構(基
板ケース着脱機構)などに適用してもよい。
H1 不正開放防止機構(第一実施形態)
30 主基板アッセンブリ
31 主制御基板(制御基板)
50 ケース本体部材(第1連結部材、ケース)
60 ケース蓋部材(第2連結部材)
70 本体側係合部
71〜73 本体側ロック爪(第1ロック爪)
80 蓋側係合部
81〜83 蓋側ロック爪(第2ロック爪)
90 主基板ケース(基板ケース)
H2 不正開放防止機構(第二実施形態)
130 主基板アッセンブリ
131 主制御基板(制御基板)
150 ケース本体部材(第1連結部材、ケース)
160 ケース蓋部材(第2連結部材、ケース)
170 本体側係合部
171〜173 本体側ロック爪(第1ロック爪)
180 蓋側係合部
181〜183 蓋側ロック爪(第2ロック爪)
190 主基板ケース(基板ケース)
K カシメ構造
201 第1連結部材
202 第2連結部材
203 ケース
210 第1カシメ部
211〜213 第1ロック爪(211a〜213a 係止突起)
220 第2カシメ部
221〜223 第2ロック爪(221a〜223a 係止突起)
Claims (3)
- 第1連結部材に設けられた第1カシメ部と第2連結部材に設けられた第2カシメ部とを
ケース内部に収容させた状態で係合させて、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを連
結させるカシメ構造であって、
前記第1カシメ部は、前記ケースの一端側から他端側に向かって略一列に並ぶ複数の第
1ロック爪を有し、
前記第2カシメ部は、前記一端側から前記他端側に向かって略一列に並び、前記複数の
第1ロック爪と係合可能な複数の第2ロック爪を有し、
前記第1カシメ部と前記第2カシメ部とが係合した状態において、前記複数の第1ロッ
ク爪と前記複数の第2ロック爪との各々の係合を解除する方向が互い違いの方向となるよ
うに構成されていることを特徴とするカシメ構造。 - 前記第1ロック爪に突出形成された略鉤爪形状の第1係止突起と、前記第1係止突起に
対して略逆方向になるように前記第2ロック爪に突出形成された略鉤爪形状の第2係止突
起とが係合可能に構成され、
前記第1カシメ部は、前記第1係止突起の突出方向が互い違いの方向となるように配設
された少なくとも3個以上の前記第1ロック爪を有し、
前記第2カシメ部は、前記第2係止突起の突出方向が互い違いの方向となるように配設
された前記第2ロック爪を前記第1ロック爪と同じ個数だけ有していることを特徴とする
請求項1に記載のカシメ構造。 - ケース本体部材に対してケース蓋部材を装着し、内部に遊技機の作動を制御する制御基
板を収容保持して前記遊技機に取り付けられる基板ケースにおいて、
前記第1連結部材としての前記ケース本体部材に形成され、前記第1カシメ部を有する
本体側係合部と、
前記第2連結部材としての前記ケース蓋部材に形成され、前記第2カシメ部を有する蓋
側係合部とを備え、
前記本体側係合部と前記蓋側係合部とが対向して重なったときに、前記本体側係合部お
よび前記蓋側係合部のうちの少なくとも一方により前記複数の第1および第2ロック爪が
係合状態で収容される前記ケースが形成されて、前記本体側係合部と前記蓋側係合部とに
より請求項1または2に記載されたカシメ構造が構成され、
前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着したときに、前記本体側係合部と前記蓋
側係合部とが係合して前記ケース本体部材と前記ケース蓋部材とを閉止状態で固定保持す
ることを特徴とする基板ケースの不正開放防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010106632A JP5339296B2 (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | カシメ構造および基板ケースの不正開放防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010106632A JP5339296B2 (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | カシメ構造および基板ケースの不正開放防止機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011234794A true JP2011234794A (ja) | 2011-11-24 |
JP5339296B2 JP5339296B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=45323449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010106632A Expired - Fee Related JP5339296B2 (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | カシメ構造および基板ケースの不正開放防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5339296B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021037357A (ja) * | 2020-12-01 | 2021-03-11 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP7063555B2 (ja) | 2017-06-30 | 2022-05-09 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003245450A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-02 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2006158854A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Aisei:Kk | 遊技機の基盤ケース |
-
2010
- 2010-05-06 JP JP2010106632A patent/JP5339296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003245450A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-02 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2006158854A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Aisei:Kk | 遊技機の基盤ケース |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7063555B2 (ja) | 2017-06-30 | 2022-05-09 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2021037357A (ja) * | 2020-12-01 | 2021-03-11 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5339296B2 (ja) | 2013-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4014755B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2008149055A (ja) | 遊技機 | |
JP4362627B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2007050231A (ja) | 基板ケースの不正開放防止機構 | |
JP2010201107A (ja) | 遊技機 | |
JP2007050230A (ja) | 基板ケース | |
JP5339296B2 (ja) | カシメ構造および基板ケースの不正開放防止機構 | |
JP5240734B2 (ja) | ケース封印構造 | |
JP2009148383A (ja) | 基板ケースの不正開放防止機構 | |
JP5057559B2 (ja) | 基板ケース | |
JP5257893B2 (ja) | 基板ケースの不正開放防止機構 | |
JP2008154897A (ja) | 基板ケース | |
JP5062665B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP4999057B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5030210B2 (ja) | 遊技機の配線抜け止め防止構造 | |
JP4756420B2 (ja) | 基板ケース | |
JP4756421B2 (ja) | 基板ケースの不正開放防止機構 | |
JP4014756B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP4694911B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5605839B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4668880B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4378354B2 (ja) | 基板ケース | |
JP4378356B2 (ja) | 基板ケース | |
JP5274641B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4378353B2 (ja) | 基板ケース |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130419 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130730 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |