JP2003275443A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003275443A
JP2003275443A JP2002088313A JP2002088313A JP2003275443A JP 2003275443 A JP2003275443 A JP 2003275443A JP 2002088313 A JP2002088313 A JP 2002088313A JP 2002088313 A JP2002088313 A JP 2002088313A JP 2003275443 A JP2003275443 A JP 2003275443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正な改造を発見しにくかった。 【解決手段】 スライドして開閉する筺体本体10と蓋
体20とを合体させて制御ボックスを形成するに際し、
予め筺体本体10の側の挿入穴形成部12に対して板バ
ネ50を挿入しておき、遊技機の制御基板30を蓋体2
0内部に保持させてスライドして装着する。蓋体20と
筺体本体10とが対応する位置関係になったら、金属片
挿入部21と挿入穴形成部12とが重なり合うので、金
属片挿入部21の開口21a1に金属片40を挿入して
いくと、足部41aは挿入穴12a内で板バネ50に係
止し、金属片40が挿入穴形成部12から抜け出ること
はできなくなる。金属片40の折り返される部分は蓋体
20の金属片挿入部21の開口21a1内で架橋部21
bを挟み込みつつ止まっているので、蓋体20をスライ
ドさせることもできなくなり、結果として蓋体20と筺
体本体10とは封止されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スライドして開閉
する制御ボックスを有する遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機などの遊技機においては、制
御部などに不正な改造が施されることを防止するため、
開閉可能な制御ボックスを容易には開閉できないように
筺体封止構造が採用されている。従来、この種の筺体封
止構造として、図10と図11に示すものが知られてい
る。同図において、樹脂製の蓋体1と筺体本体2とから
なる筺体が制御ボックスである。制御ボックスにおける
開口縁部には四ヶ所に筺体封止構造が形成されている。
筺体封止構造は蓋体1の側の突出片1aと、筺体本体2
の側のナット保持部2aとから構成されている。 【0003】図11に示すように、突出片1aにはネジ
3を貫通させる貫通穴1a1が形成されている。このネ
ジ3の軸部は、先端にのみ雄ネジ部3bが形成されてお
り、その途中には雄ネジを形成していない延長部3aと
なっている。一方、ナット保持部2aには内周面に雌ネ
ジ部4aを形成した筒状のインサートナット4が嵌入さ
れており、このインサートナット4の長さは概ね上記延
長部3aよりも僅かに短めとしてあるとともに、インサ
ートナット4のさらに奥側にはドーナツ状の板バネ部材
5が挿入されている。 【0004】上記構成において、筺体本体2に蓋体1を
位置合わせし、上記突出片1aと上記ナット保持部2a
とが重なり合ったら、突出片1aの貫通穴1a1に対し
てネジ3を挿入していき、上記インサートナット4に螺
合させる。ネジ3を回転していくと、雄ネジ部3bはイ
ンサートナット4の雌ネジ部4aに螺合していくが、ネ
ジ3には延長部3aが形成してあるので、ある時点で同
雄ネジ部3bはインサートナット4を貫通する。また、
貫通した時点で雄ネジ部3bは板バネ部材5をも貫通
し、同板バネ部材5にて奥方向に付勢される。そして、
貫通直後の状態が筺体本体2と蓋体1とが密閉された状
態となる。 【0005】この後、筺体本体2から蓋体1を外そうと
して、ネジ3を逆方向に回転させても、雄ネジ部3bは
板バネ部材5にて奥方向に付勢されているのでインサー
トナット4の雌ネジ部4aに螺合しない。このため、ネ
ジ3を外すことはできず、筺体本体2から蓋体1を外す
ことはできない。必要に応じて開口する唯一の手法は、
樹脂製の突出片1aとナット保持部2aのいずれかある
いは両方を破断させることである。図示した制御ボック
スの場合、四対の筺体封止構造が備えられており、メイ
ンテナンスの必要で開口しなければならない場合に対応
している。 【0006】また、他の筺体封止構造として、図12に
示すものが知られている。同図において、蓋体5の側の
突出片5aと筺体本体6の側の突出片6aとが対面し、
バネ片7を利用して封止する。バネ片7は蓋体5の突出
片5aに形成したスリット5a1から挿入できるように
略板状に形成され、上端縁部を丸めて支持部7aを形成
していると共に、下方の中間部には挿入方向と反対の側
に起こされる切り起こし爪7bを形成している。一方、
筺体本体6の突出片6aには上記スリット5a1に対応
してスリット6a1が形成されており、バネ片7は蓋体
5のスリット5a1を介して挿入されると、そのまま筺
体本体6のスリット6a1へと挿入されてくる。スリッ
ト5a1の奥は開口幅が狭くなっており、上記支持部7
aが引っかかり、そのまま下方へと抜け出てしまうこと
はない。一方、スリット6a1の側には上記切り起こし
爪7bの挿入を妨げないものの、引き抜きを防止するよ
うに当該スリット6a1の貫通方向と直交する小室6a
2を形成してある。従って、上記バネ片7を挿入すれ
ば、上記引き起こし爪7bが同小室6a2内に入り込
み、以後、挿入方向と逆方向へ引き抜くことを防止す
る。 【0007】また、バネ片7の挿入後、蓋体5のスリッ
ト5a1の開口部には紫外線硬化樹脂を充填する。これ
により、バネ片7を上方から抜き出すことは不可能とな
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の開口部
位封止構造においては、次のような課題があった。前者
の例では、作業の際に締め込み不足が発生すると、逆方
向に回して取り外せる余地があった。また、ナット保持
部の裏側が樹脂製の壁材しか配置されておらず、この部
位を破壊してネジ3を手前側に付勢しつつ逆回転させる
と、ネジ3を外せる可能性があった。この場合、裏側だ
けを破壊するので前面からは破壊されていることが容易
に分からず、長期にわたって不正を発見できないことが
あった。 【0009】後者の例では、紫外線硬化樹脂を充填する
ことにより、バネ片7を上方から抜き出すことは不可能
となっているが、筺体本体6の裏側に開口しているスリ
ット6a1の細い板状のものを挿入して引き起こし爪7
bを寝かせつけると、小室6a2と干渉しなくなってし
まい、封止を解くことができてしまう。本発明は、上記
課題にかんがみてなされたもので、不正な改造を施しに
くくすることが可能な筺体封止構造を採用した遊技機の
提供を目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、開閉可能な制御ボックス
を有する遊技機であって、上記制御ボックスは筺体と蓋
体とで構成されるとともに両者を閉状態で封止する筺体
封止構造を備えており、同筺体封止構造は、U型に折り
返した部位を形成した金属片を有するとともに、筺体の
側には、上記筺体と蓋体との接触面に対面して上記金属
片におけるU型に折り返した両端を挿入可能な挿入穴
と、当該挿入穴内にて上記金属片における折り返した内
側に係止して抜け止めを図るバネ片とを備え、上記蓋体
の側には、上記挿入穴と対面して上記金属片におけるU
型に折り返した両端を挿通可能な挿通穴を備えた構成と
してある。 【0011】上記のように構成した請求項1にかかる発
明において、当該遊技機の制御ボックスを有しており、
筺体封止構造により当該制御ボックスを閉状態で封止可
能となっている。封止する際には、筺体と蓋体との接触
面に対面するに筺体の挿入穴と蓋体の挿通穴とを位置合
わせした状態で、同挿通穴の側からU型に折り返した金
属片を挿入していく。筺体の挿入穴の内部にはバネ片が
備えられており、同金属片を挿入していくときに当該金
属片における折り返した内側部分と係止し、金属片自体
の抜け止めが図られる。この状態ではU型に折り返した
金属片が蓋体の一部を跨ぐようにして筺体の側に挿入さ
れて抜け止めされることになり、筺体と蓋体とは相対的
に移動不能となる。従って、両者は封止される。 【0012】このようにU型に折り返した金属片はその
内側部分で抜け止めを図られるようになっており、抜け
止めを解除しようとするときには金属片の内側の部位を
破壊する必要がある。しかしながら、U型に折り返され
た形状となっているので、内側を破壊することは極めて
困難であり、結果として不正を防止する効果が高い。す
なわち、金属片とバネ片が連携してバネ片への不正を排
除することにより、制御ボックスが不正に開かれること
を防止する。 【0013】本発明は、上記の構成に限られるものでは
なく、以下の手段も含むものである。 手段1 上記バネ片の構成として、板バネで形成してもよい。板
バネであればU形とした金属片の内側に同金属片の内側
に切り欠き部位を形成するなどして容易に係止できる。 手段2 同板バネの構成として、コの字型に切り溝を形成しつつ
内側の短冊片を斜めに起こした切り起こし爪を形成し、
上記金属片の内側部分には、同切り起こし爪の先端にて
抜け止めを図れるようにする鋸刃状の切り欠き部位を形
成してもよい。 【0014】金属片に鋸刃状の切り欠きを形成すれば、
挿入方向には板バネの切り起こし爪を撓めるだけで挿入
できるが、逆方向には両者が互いに食い込むようになっ
て抜け止めを図れる。 手段3 ここで、上記切り起こし爪の幅と上記金属片の幅につい
ては、実質的に同程度の幅とする。切り起こし爪が鋸刃
状の切り欠き部位に入り込んでいる場合、金属片の下方
から観察したときに、同切り起こし爪の幅の方が狭けれ
ば当該切り起こし爪の先端部分を観察することはできな
い。従って、下方から異物を挿入して切り起こし爪を寝
かせようとしても、上記金属片に妨げられることにな
る。その意味では、切り起こし爪の方が僅かに幅広であ
ったぐらいでは当該切り起こし爪全体を寝かせるという
こともできなくなるので、実質的に同等の幅というのは
金属片からはみ出た切り起こし爪に対して寝かせ付ける
ことができない程度の幅のものまでを含むといえる。 【0015】手段4 上記切り起こし爪は、制御ボックスの内部に対面するよ
うに形成する。切り起こし爪が、制御ボックスの外方に
向いているのであれば、その外壁に穴を開けるなどして
同切り起こし爪を寝かせるような不正が可能になりやす
い。しかし、切り起こし爪が制御ボックスの内部に対面
しているのであれば、制御ボックスの内側から穴を開け
ることは不可能なので、不正を防止できる。 手段5 上記切り起こし爪を形成している板バネの先端側には、
上記切り起こし爪を起こしている側に向かって屈曲せし
めた折り返し端を形成しても良い。 【0016】上述したように切り起こし爪を寝かせてし
まえば、金属片を抜けてしまうが、板バネの先端を同方
向に折り返しておくことにより、下方から同切り起こし
爪に向けて異物を挿入しようとしたときに同折り返し端
の先に進むことができず、切り起こし爪に到達できない
ので不正を防止できる。 手段6 むろん、この折り返し端は単に切り起こし爪への不正を
防止するだけに形成するのではなく、当該折り返し端を
板バネの挿入穴の奥側に対して係止させることにより、
当該板バネを抜き取り不能にさせるようにしても良い。 【0017】このようにすれば、引き起こし爪への不正
アクセスの防止と板バネの抜き取り防止を兼用すること
ができる。 手段7 上記板バネの上端側を断面略コの字型に形成し、筺体の
挿入穴の縁部に係止させるようにしてもよい。板バネに
対する不正は各種のものが考えられるが、板バネを下方
から引き抜いてしまうということも行われうる。このよ
うな場合の対策として、板バネの上端をコの字形にして
係止させておけば、単に下方側に穴を開けたとしても引
き抜くことを防止できる。 【0018】手段8 上記板バネには、板バネの基部を上記金属片の切り欠き
部位の側に向けて弾性支持するための弾性支持爪を形成
しても良い。基部自体が弾性支持されているので金属片
を挿入するときに切り起こし爪をつぶしてしまいにく
く、抜け止めの信頼性を向上させることになる。 手段9 上記板バネは、幅方向の両側に上記弾性支持爪を形成し
つつ、内側に上記切り起こし爪を形成しても良い。 【0019】このようにすれば、板バネを安定して弾性
支持でき、結果として切り起こし爪が切り欠き部位に対
して係止する状態も安定する。 手段10 上記弾性支持爪には、先端側にて上記挿入穴内の平面状
の壁面と対面する平面状の部位を形成しても良い。弾性
支持爪の先端部位が平面となって挿入穴の壁面と対面す
ることにより、平面同士が対面する状態で安定した姿勢
保持ができ、結果として切り起こし爪が切り欠き部位に
対して係止する状態も安定する。 【0020】手段11 上記金属片は、U型に折り返した一方を長く、他方を短
く形成してもよい。 手段12 上記金属片は、U型に折り返した両端を略等長としつ
つ、両者の内側に上記切り欠き部位を形成してもよい 手段13 上記蓋体の挿通穴は、上記金属片を挿通させた状態に
て、樹脂を充填して硬化させるようにしても良い。この
ようにすれば、板バネに対する不正の有無にかかわら
ず、金属片の引き抜きが困難になり、不正を防止でき
る。 【0021】手段14 金属片の挿入方向と、蓋体と筺体との開閉方向とは、直
交することも、平行することも可能である。しかし、両
者の方向が直交方向とすることにより、金属片の抜け止
めを図るだけで、蓋体と筺体とを開くことをより効果的
に防止できる。なぜなら、平行している場合には、U型
に折り返した金属片がその折り返し部分で蓋体を押さえ
つけるようにして開くことを防止するため、開くことを
防止するのは、金属片の先端側での板バネの係止力のみ
で決定されてしまう。従って、引き起こし爪などの各部
の耐久力を上げないと不正防止効果を上げられない。し
かし、直交する場合には板バネが金属片を保持する力と
は関係なくなり、金属片自体の耐久力で開くことを防止
できるため、極めて多大な力をかけないと開くことはで
きないからである。 【0022】手段15 上記挿入穴と挿通穴は、複数対を用意しておき、かつ、
いずれか一方は、他の部位との間に容易に破損可能な連
結部位を形成しても良い。このようにすれば、封止後に
解除する必要が生じたときには同連結部位を破損させて
封止を解除し、再度、別の対を利用して封止することが
できる。 手段16 この連結部位は、当該制御ボックスを正面から見たとき
に平面上に配置されるようにしても良い。 【0023】連結部位を破産させても見にくい場所にあ
れば不正に気づきにくいが、制御ボックスを正面から見
たときに連結部位が平面上に配置されていれば、破損箇
所を容易に視認でき、不正を防止できる。 手段17 用途によっては開閉の頻度が異なる場合がある。このよ
うな場合に好適な一例として、上記複数個の操作子保持
部は、上記連結部位の数が相違する構成としてもよい。
例えば、開閉することは基本的にあり得ないことを前提
とするものでは、最初の封止が最も不正に空けられにく
くしておくと不正を行いにくくなる。従って、このよう
なものでは、最初に封止される操作子保持部を連結する
連結部位の数を多くしておけばよい。また、検査工程な
どを経るときに必ず二回は封止を開くというのであれ
ば、三回目の封止に利用する操作子保持部を連結する連
結部位の数を多くしておけばよい。なお、この場合の連
結部位の数は、封止を解く際に破断を要する数であり、
順次、破断していくときに既に破断されている壁材の数
を含めないようして数えてもよい。 【0024】手段18 複数対を用意するときには普段は係止していない予備の
金属片を保持させておくと便利であり、このときに上記
筺体の側における上記挿入穴の側方に配置するようにし
ても良い。挿入穴の側方に予備の金属片が保持されるこ
とにより、金属片の抜け止めを図るバネ片は、U型に折
り返した金属片によって両方向からガードされ、かつ、
側方を同予備によってガードされる。これにより、不正
を行いにくくできる。 【0025】手段19 筺体と蓋体とがスライドして装着される場合、上記蓋体
は遊技機の制御基板を保持し、保持した状態で上記筺体
本体に対してスライドして装着されるとともに、上記蓋
体の内側壁面から同制御基板状に配置したICを取り囲
むように壁材を延設した構成としてもよい。従来は、筺
体本体に制御基板を配置するときに部品載置面を開口側
に向けておき、この筺体本体と蝶番などで連結されてい
る蓋体を回動させて上記開口を塞ぐようにしている。す
なわち、ICなどは開口側に面しており、蓋体で開口を
塞いだとしても、蓋体内ではICを覆うものはない。こ
のため、隙間などがあれば、外部から巧妙な不正を行う
こともあり得る。 【0026】これに対して、上記のように構成した発明
においては、上記蓋体に遊技機の制御基板を保持させ
る。このとき、蓋体の内面に対して制御基板における部
品載置面を向けて収容するようにし、かつ、載置された
ICを取り囲むように蓋体の内周壁面からは壁材を延設
している。これにより、ICの側方をすっぽりと覆うこ
とが可能となり、このようにして覆った場合には筺体の
隙間からICの下面に異物を差し込むような不正を防止
できる。そして、主に部品載置面と反対の面が露出する
状態で筺体本体に対してスライドすれば容易に装着され
る。 【0027】手段20 また、制御基板には外部へ導出されるケーブルやコネク
タが取り付けられており、このケーブルやコネクタに対
応して筺体の側にも開口部が必要である。筺体本体と蓋
体とが蝶番で連結されている場合には、開閉時に円弧を
描く関係から、ケーブルを取り出す部分の開口がケーブ
ルやコネクタと干渉しないように大きめにせざるを得な
いし、制御基板の盤面と密接するような形状とはできな
かった。 【0028】しかし、上記蓋体で遊技機の制御基板を保
持させつつ、保持した状態で上記筺体本体に対してスラ
イドして装着させる場合には、制御基板における部品載
置面上のケーブルの取出位置やコネクタの装着位置の周
辺部位に対向する上記蓋体の内周壁面から壁材を延設さ
せ、同壁材の先端が制御基板に当接するようにして隙間
を生じさせない構成としても良い。このようにした場合
も、部品載置面を蓋体の内面に向けて取り付けるので、
ケーブルやコネクタのための開口部でも基板表面に密接
するように壁材を延設することができ、これによって外
界との間に生じる隙間をできる限り少なくして不正を防
止することができる。 【0029】手段21 また、上記金属片は所定の色を着色しても良い。着色す
る色分けを利用することにより、封止状態を示すように
できる。また、制御基板などを収容する場合は、同制御
基板のバージョンを示すようにしても良い。さらに、バ
ージョンのみならず出荷時期を表すようにしても良い。
バージョンや出荷時期を着色で示す場合、遊技機の場合
であれば古い機種の制御ボックスを利用して不正を図ろ
うとしても着色の違いによって制御ボックスを交換した
ことが分かるようになる。 【0030】手段22 また、各種の遊技機に適用可能であり、遊技機の一例と
して、パチンコ機に適用し、筺体封止構造が、同パチン
コ機の背面側から視認できる位置に配置する構成とす
る。パチンコ機は、営業時間中を含めて頻繁に開いてそ
の背面側が目に触れるものである。このため、同筺体封
止構造が背面側から視認できる位置にあることによって
不正を防止できる。パチンコ機のような遊技機では、ゲ
ーム内容に対応する遊技プログラムを記録したICが制
御ボックスに収容され、当該ICの内容を書き換える不
正が行われる可能性がある。このため、同制御ボックス
に本発明の筺体封止構造を適用することにより、不正を
未然に防ぐことができる。 【0031】手段23 また、上記遊技機はスロットマシンであり、この筺体封
止構造を遊技機の制御ボックスに適用する場合、当該制
御ボックスは同スロットマシンの内部あるいは背面側に
配置され、同スロットマシンを開いたときに同筺体封止
構造を容易に視認できる位置に配置した構成とする。ス
ロットマシンも、営業時間中を含めて頻繁に開いてその
背面側が目に触れるものである。このため、同筺体封止
構造が背面側から視認できる位置にあることによって不
正を防止できる。 【0032】手段24 また、上記遊技機はパチロットであり、この筺体封止構
造を遊技機の制御ボックスに適用する場合、当該制御ボ
ックスは同パチロットの内部あるいは背面側に配置さ
れ、同パチロットを開いたときに同筺体封止構造を容易
に視認できる位置に配置した構成とする。パチロット
は、メダルの代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵
合わせを行うパチンコ機とスロットマシンの両方の特徴
を備えた遊技機である。このようなパチロットも、営業
時間中を含めて頻繁に開いてその背面側が目に触れるも
のである。このため、同筺体封止構造が背面側から視認
できる位置にあることによって不正を防止できる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、不正を行
いにくくすることが可能な筺体封止構造を採用した遊技
機を提供することができる。また、手段1にかかる発明
によれば、バネ片を板バネで形成するので、小さなスペ
ースに配置することができる。さらに、手段2にかかる
発明によれば、板バネの切り起こし爪と金属片の鋸刃状
の切り欠き部位とにより簡易な構成で抜け止めを図るこ
とができる。 【0034】さらに、手段3にかかる発明によれば、引
き起こし爪を金属片で覆うことができ、引き起こし爪に
対する下方からの不正をより有効に防止できる。さら
に、手段4にかかる発明によれば、引き起こし爪の方向
を制御ボックスの内部側に向けることによって、外側か
らの引き起こし爪への不正を防止することができる。さ
らに、手段5にかかる発明によれば、板バネの先端を引
き起こし爪と同一方向に向けておくことによって同引き
起こし爪への不正行為をより有効に防止できる。 【0035】さらに、手段6にかかる発明によれば、折
り返した板バネの先端で当該板バネの引き抜きを防止で
きるので、折り返し端をより有効に利用できる。さら
に、手段7にかかる発明によれば、板バネの他端をコの
字形にすることにより、板バネの引き抜きを防止でき、
不正行為を防止できる。さらに、手段8にかかる発明に
よれば、板バネを弾性支持爪で弾性支持することによ
り、切り起こし爪の変形を防いで抜け止め効果を安定し
て供給することができる。 【0036】さらに、手段9にかかる発明によれば、幅
方向の両側に上記弾性支持爪を形成しつつ内側に切り起
こし爪を形成することによって、板バネの姿勢を安定さ
せ、抜け止め効果を安定して供給することができる。さ
らに、手段10にかかる発明によれば、上記弾性支持爪
の姿勢を安定させ、抜け止め効果を安定して供給するこ
とができる。さらに、手段11にかかる発明によれば、
簡易な形態の金属片を提供することができる。 【0037】さらに、手段12にかかる発明によれば、
金属片を略対称にし、方向を問わずに装着できるといっ
たことが可能となる。さらに、手段13にかかる発明に
よれば、金属片を樹脂で固めて引き抜きを防止でき、さ
らなる不正防止に貢献する。さらに、手段14にかかる
発明によれば、金属片の挿入方向を工夫することによっ
て金属片自体の剛性で封止の解除を防止でき、不正を有
効に防止できる。 【0038】さらに、手段15にかかる発明によれば、
容易に破損可能な連結部位を形成しておくことにより、
必要に応じて封止の解除を行えるようになる。さらに、
手段16にかかる発明によれば、制御ボックスを正面か
ら見たときに不正を容易に発見できるようになる。さら
に、手段17にかかる発明によれば、連結部位の数が相
違させて封止の解除の必要性に対応させ、必要なときの
封止解除を容易にすることができる。 【0039】さらに、手段18にかかる発明によれば、
予備の金属片を側方に配置することによって、ガードを
はかり、不正を行いにくくすることができる。さらに、
手段19にかかる発明によれば、遊技機における制御基
板上のICに不正を行いにくくなる。さらに、手段20
にかかる発明によれば、遊技機におけるケーブルの引き
出し部位からの不正を行いにくくできる。さらに、手段
21にかかる発明によれば、着色することにより、各種
の区別を容易にし、不正を防止し易くできる。 【0040】さらに、手段22にかかる発明によれば、
パチンコ機の遊技領域における背面側から視認でき、営
業時間中を含めて頻繁に開かれるので目に触れ易く、早
期に発見して不正に基づく損失を最小限とすることがで
きるし、未然に不正を防止できる。さらに、手段23に
かかる発明によれば、スロットマシンの内部に配置され
つつ、同スロットマシンを開いたときに視認できるの
で、早期に発見して不正に基づく損失を最小限とするこ
とができるし、未然に不正を防止できる。 【0041】さらに、手段24にかかる発明によれば、
パチロットの内部に配置されつつ、同パチロットを開い
たときに視認できるので、早期に発見して不正に基づく
損失を最小限とすることができるし、未然に不正を防止
できる。 【0042】 【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる筺体封止構造を適用した遊技機の制御ボックスを斜
視図により示しており、図2は要部を拡大しつつ破断し
た斜視図により示している。 【0043】図において、筺体本体10は略矩形状とし
た全体形状のうち、相対面する辺にレール状のガイド部
11,11を有しており、同様に略矩形形状とした蓋体
20における相対面する辺に形成した鍔状部24,24
を同ガイド部11,11に沿わせるようにしてスライド
して装着できるようになっている。この例では、蓋体2
0の側が深みのある形状となっており、遊技機に使用す
る制御基板30をその部品載置面31の側から内面に対
面させつつ、同制御基板30を保持するようにしてい
る。 【0044】筺体本体10における上記ガイド部11,
11の挿入端とは反対側の辺には挿入穴形成部12が五
つ連結されて形成され、その外側には金属片40の予備
を収容する予備収容部13が二つ形成されている。一
方、スライドして装着されてくる蓋体20の側には各挿
入穴形成部12を覆蓋して対面する位置に上記金属片4
0を挿入可能なスリットを有する金属片挿入部21が形
成され、この金属片挿入部21は周囲の部材に対して比
較的破損し易いようにした樹脂壁22a,22bを介し
て連結されている。なお、挿入穴形成部12には、板バ
ネ50が収容されている。 【0045】図3は筺体封止構造を断面図により示して
いる。金属片40はU型に折り返して二つの足部41
a,41bを有する形状となっており、この例では一方
の足部41aが長く、他方の足部41bが短く形成され
ている。長い側の足部41aにおける内側の辺には三つ
の切り欠き部位41cを形成してあり、各切り欠き部位
41cは鋸刃状の突起41dの凹部として形成されてい
る。鋸刃状の突起41dは足部41aを挿入していくと
きに障害物を乗り越えやすくなる斜面が対面し、足部4
1aを引き抜こうとするときに障害物に食い込みやすく
する方向性となっている。 【0046】板バネ50は、短冊状の金属板片を概略L
字形に屈曲して形成されている。より詳細には、図13
に示すように、長片51の部分の先端51aを短片52
の部分とは反対方向に鋭角にして折り返してあり、ま
た、長片51の部分の両サイドにて短片の側から切り起
こし弾性支持爪51c,51cを形成すると共に、当該
長片51の中央部分には長さ方向に沿って三ヶ所をコの
字型に切りつつその内部を起こして切り起こし爪51d
を形成してある。 【0047】弾性支持爪51cは長片51に対して斜め
に起こされているが、その先端部分は再度折り曲げて長
片51と平行となるように形成してある。切り起こし爪
51dは、長片51の先端側に向かう側が起こされてお
り、図3に示すように、金属片40の足部41aを挿入
していくときに、上記鋸刃状の突起41dの挿入を妨げ
ないが、足部41aを引き抜こうとするときには先端が
切り欠き部位41c内に入り込んで抜け止めを図るよう
になっている。 【0048】この切り起こし爪51dの幅は、金属片4
0の足部41aとほぼ同等か、それ以下になるようにす
る。このようにすると、下方から見たときに切り起こし
爪51dは金属片40にカバーされ、外部から異物を挿
入して切り起こし爪51dを寝かせるとということが困
難になる。引き起こし爪51dを切り起こす方向につい
ては、制御ボックスの内部に向けている。このようにす
れば、切り起こし爪51dを寝かせようとするためには
制御ボックスの内側から穴を開けなければならず、制御
ボックスが開いていて初めて実現できるので、不正行為
を防止できることになる。また、先端51aは、図14
に示すように、全幅にわたって屈曲させるようにしても
よい。このようにしたときには、切り起こし爪51dを
寝かせるために下方から異物を挿入しようとしても、当
該先端51aにてカバーされて先へ進むことができず、
結局、不正を防止できることになる。 【0049】なお、短片52の先端52aは長片51の
先端51aと同方向に折り返してある。このように短片
52の先端52aを折り返すことにより、後述するよう
に壁材12cの反対面に引っかかり、板バネ50を図3
にて下方に引き抜こうとする不正行為に対向することが
できる。挿入穴形成部12は上記金属片40の足部41
a,41bに対応して二つの挿入穴12a,12bが形
成されている。長い方の足部41aに対応する挿入穴1
2aには上記板バネ50の長片51が挿入されるように
なっており、さらに際奥部には長片51の先端51aが
入り込んで係止可能な凹部12a1を形成してある。 【0050】板バネ50を挿入穴12aに挿入していく
とき、先端51aが凹部12a1に入り込んで抜け止め
が図られると共に、上記弾性支持爪51cは挿入穴12
aの壁面に当接して長片51がやや浮いた状態で支持さ
れる。ここで、短片52は挿入穴12a内には入らず、
挿入穴12aと挿入穴12bの間に形成される壁材12
cに当接し、さらに、短片52における折り返した先端
52aが挿入穴12bの側に入り込む。従って、長片5
1は短片52と接続する根本の側で壁材12cにて移動
を規制されつつ、中間の部位では弾性支持爪51cによ
って上記壁材12cから離れる側に付勢され、先端51
aが凹部12a1内にしっかりと入り込んで抜けないよ
うに保持されることになる。 【0051】筺体本体10の挿入穴形成部12に対応す
る蓋体20の金属片挿入部21は板状の金属片40を挿
入できるようにスリット状の開口21a1を有する平た
い筒状の本体部分21aを有しており、この本体部分2
1aはその長手方向の一端で蓋体20と樹脂壁22aを
介してに連結されている。樹脂壁22aは他の部位の壁
部よりもやや薄目に形成されており、この部位で比較的
容易に破壊できるようになっている。また、本体部分2
1a同士を横並び方向に連結する樹脂壁22bは全体的
には幅広に形成されているが、中央には一端から切り欠
き22b1を形成しており、実質的には短い幅でのみ連
結されている。従って、この部位で比較的容易に破壊で
きるようになっている。なお、スリット状の開口21a
1内には二股とした金属片40の足部41a,41bが
それぞれ挿入可能な開口を形成するための架橋部21b
が形成されている。 【0052】五つの挿入穴形成部12を挟むようにその
外側には金属片40の予備を収容する予備収容部13が
二つ形成されており、それぞれに金属片40を2つず
つ、合計4つの予備を入れることができる。予備収容部
13は上方に開口を有しており、金属片40を上方から
挿入可能である。また、蓋体20の側には、筺体本体1
0に対してスライドして装着されるときに同予備収容部
13の上方を覆蓋する位置に予備収容部用蓋部23が形
成されている。 【0053】上記構成において、予め上記挿入穴形成部
12に対して上記板バネ50を挿入しておく。板バネ5
0の長片51が挿入穴12aの奥まで挿入された状態で
は折り返した先端51aが凹部12a1内に入り込み、
当該板バネ50が抜け出ることを防止する。また、短片
52は壁材12cに当接しつつその折り返した先端52
aが反対側の挿入穴12bに入り込むようにして引っか
かる。このとき、途中に形成した弾性支持爪51cは当
該板バネ50を壁材12cから微少距離だけ浮かせて支
持することになる。なお、板バネ50は五つの各挿入穴
形成部12内に装着しておき、予備収容部13内にはそ
れぞれ二つずつの金属片40を挿入しておく。以上で筺
体本体10の側の準備は完了する。 【0054】蓋体20の側では、遊技機に使用する制御
基板30をその部品載置面31の側から内面に対面さ
せ、同制御基板30を蓋体20内部に保持させる。そし
て、鍔状部24,24を筺体本体10のガイド部11,
11に沿わせるようにしてスライドして装着する。蓋体
20と筺体本体10とが対応する位置関係になると、上
記金属片挿入部21と挿入穴形成部12とが重なり合う
ことになる。そこで、金属片挿入部21におけるスリッ
ト状の開口21a1に金属片40を挿入していくと、両
足部41a,41bが架橋部21bを挟み込むようにし
てそれぞれ挿入穴形成部12の挿入穴12a,12b内
に入っていく。足部41aが挿入穴12a内に進入して
いくときに、切り起こし爪51dが干渉するが、切り起
こし爪51dの起こされている傾斜と足部41aに形成
されている鋸刃状の突起41dの傾斜面とが互いに乗り
過ごせる方向になっており、足部41aは挿入穴12a
内の所定位置まで挿入できる。むろん、挿入後は両者が
食い込むように対面するので、抜け止めを図ることがで
きる。そして、板バネ50自体は先端51aにて挿入穴
12aの奥の凹部12a1内に入り込んで保持されてい
るため、金属片40が挿入穴形成部12から抜け出るこ
とはできなくなる。 【0055】足部41aが挿入穴12a内に挿入される
のに伴って足部41bも挿入穴12b内に挿入され、こ
の状態でU型の金属片40は両足部41a,41bの先
端を挿入穴形成部12にて固定される。そして、金属片
40の折り返される部分は蓋体20の金属片挿入部21
の開口21a1内で架橋部21bを挟み込みつつ止まっ
ているので、蓋体20をスライドさせることもできなく
なり、結果として蓋体20と筺体本体10とは封止され
ることになる。 【0056】この後、封止を解除して制御ボックスを開
ける必要が生じたときには、樹脂壁22aと樹脂壁22
bとを破壊する。U型とした金属片40が挿入されてい
る金属片挿入部21は架橋部21bで挿入穴形成部12
の上に押さえつけられているので、蓋体20を筺体本体
10からスライドさせると、一度封止された部分の金属
片挿入部21だけが筺体本体10上に残ったまま、蓋体
20は筺体本体10から離れることができる。 【0057】ところで、挿入穴形成部12は横並び方向
に対称に形成されており、一見すると各挿入穴形成部1
2を支持する樹脂壁22a,22bの数は同様である
が、実際の使用時には異なる。例えば、図4に示すよう
に、一番下にある挿入穴形成部12に対する樹脂壁22
a,22bを破壊するときには、初めてであるなら○で
示すように三つの破損部位となる。しかしながら、下か
ら二つ目の挿入穴形成部12を解除するときには△で示
すように破損すべき部位は二ヶ所になる。この差異は、
解除のしやすさに影響を与えるので、通常は解除するこ
と自体が殆ど無いのであれば、最初に解除する際に破損
すべき樹脂壁22a,22bの数が多いほど不正をしに
くくなる。 【0058】また、検査の工程を経る前に一度組み付け
る必要があるというようなときには必ず一度は解除しな
ければならないことが明らかである。このため、最初の
挿入穴形成部12については樹脂壁22aだけで支持す
る構成としておき、横並びの間の樹脂壁22bを形成し
ておかないというようにしても良い。このようにすれ
ば、検査工程の際に一つの樹脂壁22aだけを破損すれ
ばよくなるので、解除の手間が低減される。 【0059】なお、樹脂壁22a,22bの破損させや
すさは、その数だけでなく、厚みによって調整してもよ
い。むろん、上述した金属片40や板バネ50、および
挿入穴形成部12の形状などは様々に変形可能である。
図5は板バネ50が壁材12cを囲い込むようにして固
定させる例を示している。上述した例では、長片51の
先端を折り返して引っかけるようにしているが、この例
では、短片52の側を壁材12cよりも長くしておき、
これを挿入穴12bの側で壁材12cに沿って折り返し
(折り返し部52b)、さらに先端52cを折り返して
いる。このようにすると、折り返し部52bと長片51
の弾性支持爪51cとで壁材12cを挟み込むことにな
るので、板バネ50の姿勢が安定して保持される。ま
た、短片52の先端52cが壁材12cに係止すること
により、板バネ50の抜け止めが図られる。 【0060】また、図6は板バネ50と金属片40を対
称形状にして装着時の作業性を向上させる例を示してい
る。この板バネ50は短片52を介して二つの長片5
1,51が形成されている。そして、挿入穴12a,1
2bのそれぞれの先端に凹部12a1,12b1を形成
してあり、各長片51,51の先端51a,51aにて
係止する構成となっている。金属片40については、両
足部41a,41bを等長で形成し、両方に切り欠き部
位41cと鋸刃状の突起41dとが形成されている。こ
のように対称形状で板バネ50と金属片40とを形成し
てあるので、方向性を誤って装着するということがなく
なり、作業性を向上させることができる。 【0061】本実施形態では、スライドして脱着される
蓋体20の側に制御基板30を保持させる構成としてあ
る。図7は保持状態を断面図により示している。通常、
筺体本体に制御基板を保持してあると、蓋体というのは
制御基板に対して密着させることができず、どこかに隙
間が生じがちである。例えば、ケーブルの引き出し部位
に隙間が生じ、この隙間から異物を差し込んで不正を行
おうとする可能性がある。 【0062】しかしながら、本実施形態では、深みのあ
る形状となっている蓋体20に対して制御基板30をそ
の部品載置面31の側から内面に対面させて収容してい
る。また、蓋体20の内周面から制御基板30上の重要
部品であるICソケット32とIC33を取り囲むよう
に遮蔽壁材25を立設させ、同遮蔽壁材25の先端がほ
ぼ制御基板30の表面に当接している。このため、異物
にてIC33に到達しうることは不可能となっている。 【0063】また、ケーブル34についても、ケーブル
34自体は外部に導出させなければならないので制御基
板30の表面を外部に露出させなければならない。しか
し、開口部位から当該ケーブル34の周囲で制御基板3
0に当接しうる程度の長さの遮蔽壁材26を形成してお
くことにより、隙間が生じない。これにより、異物など
を挿入させること自体も不可能になる。なお、図8はパ
チンコ機を背面図により示しており、本筺体封止構造を
適用した制御ボックスが背面側から視認できるように装
着されている。 【0064】パチンコ機60の背面側には矩形箱形の制
御ボックス70が装着されている。ここで、同制御ボッ
クス70は長片の一辺に形成した蝶番機構にて蓋体と筺
体とが開閉可能になっており、両方の短辺には本筺体封
止構造が採用されている。すなわち、蓋体の金属片挿入
部21と筺体の挿入穴形成部12はそれぞれ蓋体と筺体
の短辺にそれぞれ4対ずつ形成されており、封止可能と
なっている。むろん、必要に応じて開口させることもで
きる。図に示すように、パチンコ機60の背面側から直
に視認できる位置に配設されているため、メンテナンス
のためにパチンコ機60を開いたときには容易に視認で
きる。従って、制御ボックス70内に手を加えるなどの
ために金属片挿入部21や挿入穴形成部12を破損させ
れば、次のメンテナンス時にはすぐに見つかってしま
う。 【0065】また、図9はスロットマシン(パチスロ)
80の背面を示している。同スロットマシン80の背面
側にも矩形箱形の制御ボックス90が装着されている。
ここで、同制御ボックス90は図示しない蝶番機構にて
蓋体と筺体とが開閉可能になっており、両方の短辺には
本筺体封止構造が採用されている。すなわち、蓋体の金
属片挿入部21と筺体の挿入穴形成部12はそれぞれ蓋
体と筺体の短辺にそれぞれ4対ずつ形成されており、封
止可能であるし、必要に応じて開口させることもでき
る。 【0066】同図に示すように、スロットマシン80の
背面側にも制御ボックス90が装着され、メンテナンス
のためにスロットマシン80を開いたときには容易に筺
体封止構造を視認できる。従って、制御ボックス90内
に手を加えるなどのために金属片挿入部21や挿入穴形
成部12を破損させれば、次のメンテナンス時にはすぐ
に見つかってしまう。図示していないが、パチロットに
も同様に適用可能である。パチロットは、メダルの代わ
りにパチンコ遊技球を利用するものであり、例えば、パ
チンコ球の5個がメダル1個に相当して遊技を楽しむこ
とができる。 【0067】このように、スライドして開閉する筺体本
体10と蓋体20とを合体させて制御ボックスを形成す
るに際し、予め筺体本体10の側の挿入穴形成部12に
対して板バネ50を挿入しておき、遊技機の制御基板3
0を蓋体20内部に保持させてスライドして装着する。
蓋体20と筺体本体10とが対応する位置関係になった
ら、金属片挿入部21と挿入穴形成部12とが重なり合
うので、金属片挿入部21の開口21a1に金属片40
を挿入していくと、足部41aは挿入穴12a内で板バ
ネ50に係止し、金属片40が挿入穴形成部12から抜
け出ることはできなくなる。金属片40の折り返される
部分は蓋体20の金属片挿入部21の開口21a1内で
架橋部21bを挟み込みつつ止まっているので、蓋体2
0をスライドさせることもできなくなり、結果として蓋
体20と筺体本体10とは封止されることになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態にかかる筺体封止構造を適
用した遊技機の制御ボックスの斜視図である。 【図2】同筺体封止構造を示す制御ボックスの一部破断
斜視図である。 【図3】同筺体封止構造を示す制御ボックスの要部断面
図である。 【図4】樹脂壁の破損箇所を示す平面図である。 【図5】変形例の筺体封止構造を示す制御ボックスの要
部断面図である。 【図6】他の変形例の筺体封止構造を示す制御ボックス
の要部断面図である。 【図7】制御基板を保持した蓋体の断面図である。 【図8】本筺体封止構造を適用した制御ボックスを使用
するパチンコ機の背面図である。 【図9】本筺体封止構造を適用した制御ボックスを使用
するスロットマシンの背面図である。 【図10】従来の筺体封止構造が適用される制御ボック
スの外観を示す斜視図である。 【図11】従来の筺体封止構造の概略断面図である。 【図12】他の従来例にかかる筺体封止構造の概略断面
図である。 【図13】板バネの正面図である。 【図14】変形例にかかる板バネの正面図である。 【符号の説明】 10…筺体本体 12…挿入穴形成部 12a,12b…挿入穴 12c…壁材 13…予備収容部 20…蓋体 21…金属片挿入部 21a…本体部分 21a1…開口 21b…架橋部 22a,22b…樹脂壁 23…予備収容部用蓋部 25,26…遮蔽壁材 30…制御基板 31…部品載置面 32…ICソケット 34…ケーブル 40…金属片 41a,41b…足部 50…板バネ 51…長片 51c…弾性支持爪 51d…切り起こし爪 52…短片 60…パチンコ機 70…制御ボックス 80…スロットマシン 90…制御ボックス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 開閉可能な制御ボックスを有する遊技機
    であって、 上記制御ボックスは筺体と蓋体とで構成されるとともに
    両者を閉状態で封止する筺体封止構造を備えており、同
    筺体封止構造は、 U型に折り返した部位を形成した金属片を有するととも
    に、 筺体の側には、上記筺体と蓋体との接触面に対面して上
    記金属片におけるU型に折り返した両端を挿入可能な挿
    入穴と、当該挿入穴内にて上記金属片における折り返し
    た内側に係止して抜け止めを図るバネ片とを備え、 上記蓋体の側には、上記挿入穴と対面して上記金属片に
    おけるU型に折り返した両端を挿通可能な挿通穴を備え
    たことを特徴とする遊技機。
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