JP2001227932A - マスク検査装置 - Google Patents

マスク検査装置

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JP2001227932A
JP2001227932A JP2000360924A JP2000360924A JP2001227932A JP 2001227932 A JP2001227932 A JP 2001227932A JP 2000360924 A JP2000360924 A JP 2000360924A JP 2000360924 A JP2000360924 A JP 2000360924A JP 2001227932 A JP2001227932 A JP 2001227932A
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electron beam
detector
lens
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Minoru Ito
稔 伊藤
Norimichi Anazawa
紀道 穴澤
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、透過型のマスクの検査を行うマス
ク検査装置に関し、マスクを透過する電子線を複数素子
を複数ラインに並べた検出器を用いて検出すると共にマ
スクの移動に同期して当該検出器上で画像信号を転送
し、電子ビームの波長が短いことによる高分解能を有効
活用し、かつ検出器のライン方向の画素の同時検出とラ
インの直角方向に画像信号を同期転送して高分解能かつ
高速にマスク検査を実現することを目的とする。 【解決手段】 電子線を発生する電子銃と、電子銃によ
り発生された電子線をマスクに照射するレンズと、マス
クを透過した電子線を結像するレンズと、レンズにより
結像された電子線の画像あるいは電子線の画像を光に変
換した後の画像を検出する、ライン方向に複数の画素を
並べ、かつ複数ラインを持ちラインと直角方向に画像信
号を転送する検出器と、マスクを移動する移動手段と、
移動手段によりマスクを移動させたときに、検出器上の
画像信号を同期して転送制御する制御手段とを備えるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過型のマスクの
検査を行うマスク検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェハにLSI回路パターンなど
を露光するマスク(レチクルマスク)の検査は、光をマ
スクの全体に照射して透過する光の強度を計測してその
像を得て、回路図などと照合して行うようにしている。
光による検査は、その波長によって分解能が限定され、
現在の最高分解能は0.1μm程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、走査型電子顕微
鏡(以下SEMという)を使用し、マスクを用いて露光
・現像した後のウェハの回路パターン上に細く絞った電
子ビームを走査してそのときに発生する2次電子を検出
して当該回路パターンの微細構造の検査に使用されてい
る。しかし、ステンシルマスクはパターンを形成する薄
膜の厚さが2〜20μm程度あり、仮にパターン開口部
の最小寸法を0.4μmとするとアスペクト比が5〜5
0にもなり、これは通常のウェハ表面の構造におけるア
スペクト比よりもきわめて大きく、通常のSEMを使用
し、細く絞った電子ビームを照射して走査しても、開口
部内で発生した2次電子を外部に取り出すことができ
ず、事実上、当該開口部内の検査をすることが不可能で
あるという問題があった。
【0004】また、従来の上述したウェハ検査用のSE
Mでは、細く絞った電子ビームを照射した状態でX方向
およびY方向にそれぞれ走査(いわゆるラスタ走査)し
てそのときに発生する2次電子を検出し、2次電子像を
画面上に表示している。このため、ウェハ上の一定面積
の信号(画像)を全て得るために必要な時間は、一定面
積の総画素数×サンプリング時間となり、通常、サンプ
リング時間は0.13μs程度である。検出感度を30
nmとしてサンプル面の1cmを検査するに必要な時
間は、 0.13μs×1cm/(50nm)=5,200秒
=86分=1時間26分 となる。これは、検査に必要な例えばステージ移動の時
間などを全て除外しており、実際には更に多くの時間が
必要となってしまい、このようなラスタスキャン型装置
では1cmにつき1時間半程度を要するために実用的
ではないという基本的な問題もあった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するため、
マスクを透過する電子線を複数素子を複数ラインに並べ
た検出器を用いて検出すると共にマスクの移動に同期し
て当該検出器上で画像信号を転送し、電子ビームの波長
が短いことによる高分解能を有効活用し、かつ検出器の
ライン方向の画素の同時検出とラインの直角方向に画像
信号を同期転送して高分解能かつ高速にマスク検査を実
現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、マスク1
は、透過型の検査対象のマスクである。
【0007】電子銃3は、電子線を発生するものであ
る。コンデンサレンズ4は、電子銃3により発生された
電子線をマスク1に照射するものである。
【0008】対物レンズ5は、マスク1を透過した電子
線を結像などするものである。CCD9は、検出器の例
であって、対物レンズ5により結像された電子線の画像
あるいは電子線の画像を光に変換した後の画像を検出す
るものである。
【0009】制御装置15は、ステージ2を移動制御し
たり、CCD9の画像信号を同期してラインと直角方向
に転送したりなどするものである。次に、動作を説明す
る。
【0010】コンデンサレンズ4が電子銃3から放出さ
れた電子線をマスク1に照射し、対物レンズ5がマスク
1を透過した電子線の像を結像し、検出器であるCCD
9がここでは、トランスデューサ7で光に変換された画
像を検出し、制御装置15がステージ2を制御してマス
ク1を移動させると共にCCD9のラインと直角方向に
画像信号を同期転送させ、CCD9から出力された画像
信号を表示したり、記録したりするようにしている。
【0011】この際、制御装置15がステージ2を制御
してマスク1上を所定幅で一定方向に移動、あるいは一
定方向と逆方向に移動させることを繰り返してマスク1
の全面を走査するようにしている。
【0012】また、制御装置15がステージ2を制御し
てマスク1を連続移動させるようにしている。また、検
出器であるCCDの前方にX線を遮断して光の画像を通
過させる板を配置、あるいは電子線の画像を斜めに配置
した電子線・光変換器で変換した光の画像を、レンズで
検出器であるCCDに結像させてX線量を低減するよう
にしている。
【0013】また、試料台上に固定したマスクの位置を
レーザ干渉計で測定してマスクを移動させるようにして
いる。従って、マスク1を透過する電子線を複数素子を
複数ラインに並べた検出器を用いて検出すると共にマス
ク1の移動に同期して検出器上で画像信号(電荷)を順
次転送することにより、電子ビームの波長が短いことに
よる高分解能を有効活用し、かつ検出器のライン方向の
画素の同時検出とラインの直角方向に画像信号(電荷)
を同期転送して高分解能かつ高速にマスク検査を実現す
ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図1から図5を用いて本発
明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、マスク1は、透過型の検査対象のマスク
である。ステージ2は、モータ12によって駆動し、マ
スク1をX方向およびY方向に移動させるものである。
X方向およびY方向の移動量は、図示しないが光干渉距
離計をもとに正確に測定し、マスク1のX方向およびY
方向の移動量を制御するようにしてもよい。
【0016】電子銃3は、電子線を発生するものであっ
て、エミッタ11から放出された電子線を高電圧で加速
して放射するものである。コンデンサレンズ4は、電子
銃3から放射された電子線を集束などしてマスク1に照
射するものである。
【0017】対物レンズ5は、マスク1を透過した電子
線を結像などするものである。投射レンズ6は、対物レ
ンズ5で結像された電子線の画像を拡大してトランスデ
ューサ7上に投影するものである。
【0018】トランスデューサ7は、電子線の画像を光
の画像に変換するものであって、例えば蛍光塗料を塗布
した板である。カメラレンズ8は、トランスデューサ7
上の光の画像をCCD9に結像するものである。
【0019】CCD9は、検出器の例であって、複数画
素のラインを並列に複数設けたものであって、ラインの
直角方向に画像(電荷)を、マスク1の画像の移動に同
期して転送可能なものである。
【0020】モータ12は、ステージ2をX方向および
Y方向に移動させるためのものである。真空チェンバ1
3は、マスク、ステージ2などを真空中に配置する部屋
である。
【0021】制御装置15は、モータ12を制御してス
テージ2に搭載したマスク1をX方向およびY方向に移
動制御したり、CCD9に制御信号を供給して当該CC
D9上に投影されたマスク1の画像の移動に同期してラ
インの直角方向に画像信号(電荷)を転送制御したりな
どするものである。
【0022】次に、図1の構成の動作を説明する。 (1) 電子銃3から放射された電子線がコンデンサレ
ンズ4によって集束されて透過型のマスク1の所定範囲
を照射する。マスク1の穴の空いている部分を透過した
電子線は、対物レンズ5および投射レンズ6により所定
倍率でトランスデューサ7の面に結像され、光に変換さ
れた画像を発生する。光に変換された画像を、カメラレ
ンズ8でCCD9の検出面に結像する。検出された画像
信号は制御装置15の制御もとに図示外の画像メモリに
保存される。
【0023】(2) (1)の状態で、制御装置15が
モータ12を制御してステージ2に搭載されたマスク1
を所定の幅で連続して一定の方向に移動(例えば後述す
る図4の(b)参照)し、マスク1の端に来たときに隣
りの所定の幅で連続して逆方向に移動することを繰り返
すように制御する。この際、同期して、CCD9の複数
の光検出素子からなるライン(例えば4096素子から
なるライン)に対して直角方向のライン(総数が例えば
32ライン)に画像信号(電荷)を順次転送し、マスク
1の透過した画像と、同期して当該CCD9上の画像信
号(電荷)を転送する。これにより、例えばCCD9が
32ラインで構成されている場合には、32回の転送を
行い、32倍の画像信号(電荷)の強度となり当該CC
D9の端から外部に画像信号として並列に出力(例えば
4096画素の画像信号として並列に出力)することが
可能となる。この例では、32倍の画像信号の強度にな
るので、1ラインと同等の画像の信号の強度でよけれ
ば、32倍の速さでマスク1を移動できることとなり、
ライン数を増やすにしたがい、結果としてマスク1の移
動速度を比例して速くでき、極めて高速にマスク1を所
定の幅で全体を走査することが可能となる(但し、CC
D9のラインからラインへの画像信号(電荷)の転送が
間に合う場合には移動できるが、間に合わない場合には
電荷の転送速度で制限を受けることとなる)。
【0024】以上のように、透過型のマスク1の一方の
面から電子線を面状態に照射し、透過した電子線の画像
をトランスデューサ7で光の画像に変換し、変換後の光
の画像をCCD9の素子上に結像し、当該CCD9の複
数素子からなるラインの画素の画像信号を、ラインに直
角方向にマスク1の移動に同期して、転送することを繰
り返すことにより、例えばCCD9のライン数に比例し
てマスク1を一定の幅で走査する速度を増大、CCD9
のライン数が例えば32や256の場合には、32倍や
256倍に極めて簡易な構成で速くすることが可能とな
る。以下順次詳細に説明する。
【0025】図2は、本発明の検出器例を示す。これ
は、図1のCCD9の構成の1部を模式的に表したもの
であって、CCD9の検出面(検出素子)の配列と当該
検出面上に投影された光の画像の例を示す。CCD9の
ライン101が複数個、図示では8個(ライン)並んで
いる。1ラインは、CCD9の素子4096個で構成さ
れている。パターン105はマスク1を透過した電子線
の光の画像のパターンの投影された例を示す。この場合
には、図1の対物レンズ5、投影レンズ6、およびカメ
ラレンズ8の総合倍率を430倍とし、CCD9の1画
素(ピクセル)のサイズを13μm角とすると、マスク
1の面上で1画素(ピクセル)は0.03μm角に相当
する。CCD9の1ラインを4096画素とすれば当該
1ラインはCCD9上で約53mmとなり、マスク1上
で123.8μmとなる。
【0026】ここで、マスク1を搭載したステージ2を
移動させると、それに対応してCCD9の面上でライン
方向と直角方向に光の画像が103から104の位置に
移動する。この光の画像の移動速度に同期して、CCD
9の各ラインに電荷の転送を行えばライン数分の同期蓄
積、例えば図2の8ラインの場合には8倍の同期蓄積が
可能となる。これにより、1ラインで同じ電荷の画像の
信号でよければ、8倍の速度で光の画像を移動(マスク
1を移動)でき、高速走査が実現できる。これら同期制
御は、図1の制御装置15がモータ12を駆動制御して
マスク1を搭載したステージ2を連続移動させると同期
してCCD9のライン方向への電荷転送を制御する。C
CD9から出力された画像信号は、制御装置15が図示
外の画像メモリに蓄積したり、画面上に表示したりす
る。画像メモリに蓄積したマスク1の透過画像は、当該
マスク1の設計データと照合し、マスク1の欠陥(余分
のパターン、パターンの欠落などの欠陥)を検査するこ
とが可能となる。
【0027】ここで、透過型のマスク1は、支持膜付の
ものと、支持膜無しのものとがある。支持膜の無いマス
ク1は、開口部が空隙のため、低加速電圧の電子線を当
該マスク1に照射して開口部を透過させて、その画像を
得ることができる。一方、支持膜付のマスク1は、開口
部に支持膜が通常0.1μm程度あるので、当該支持膜
の部分を透過した電子線の画像として良好なS/Nが得
られるように、電子線の加速電圧を適切(例えば10K
Vから50KVなど)に選択する。
【0028】図3は、本発明の要部システム構成図を示
す。これは、マスク検査装置21のマスク1の移動と、
CCD上のラインの直角方向への画像(電荷)の移動
(転送)との同期制御を説明するためのシステム構成の
例を示す。
【0029】図3において、マスク検査装置21は、図
1の構成とほぼ同じであって、ここでは、マスク1を取
り付けたステージ2およびCCDカメラ25などから構
成されるものである。
【0030】CCDカメラ25は、図1のトランスデュ
ーサ7、カメラレンズ8およびCCD9などから構成さ
れるものであって、電子線の画像を光の画像に変換して
CCD9上に結像し、既述した図2の複数ラインのCC
D9によって光の画像の移動に同期してラインと直角方
向に電荷転送して高速検出可能にしたものである。
【0031】制御装置15は、図1の制御装置15に対
応するものであり、ここでは、位置制御装置16、ステ
ージ電源17、画像メモリ18などから構成されるもの
である。
【0032】位置制御装置16は、ステージ2に取り付
けた透過型のマスク1の移動位置を制御するものであっ
て、図示のステージ2からの位置信号、あるいは図示外
のレーザ干渉測長器を用いてステージ2(マスク1)の
位置を精密に測定した位置信号をもとに、モータ12を
駆動制御してステージ2(マスク1)の移動を制御する
ものである。
【0033】ステージ電源17は、位置制御装置16か
らの信号をもとに、モータ駆動電源をモータ12に供給
してステージ2を移動させるものである。画像メモリ1
8は、CCDカメラ25から出力されたマスク1の透過
した電子線に対応する画像を蓄積するものである。
【0034】次に、動作を説明する。位置制御装置16
がステージ2からの位置信号をもとにステージ電源17
を介してモータ12に電源を供給してステージ2に取り
付けたマスク1を所定の位置から所定の幅で一定速度で
一定方向、例えば後述する図4の(b)に示すように、
一定方向に一定速度で連続して移動させる。このマスク
1の移動制御に同期して、同期信号をCCDカメラ25
に供給し、既述した図2で説明したように、マスク1を
透過して当該CCDカメラ25のCCD9のラインと直
角方向への当該画像の移動に一致させて当該画像の電荷
を転送する。この位置制御装置16の同期制御により、
マスク1を透過した電子線の画像の移動と、CCDカメ
ラ25のCCD9のラインと直角方向への画像の電荷の
転送(移動)とが同期し、例えば32ラインあれば、3
2倍に増幅された画像の信号がCCD9の最終端のライ
ンから並列に出力され、これら並列に出力された画像信
号を、画像メモリ18に蓄積すると共に、図示外の表示
装置上に表示する。また、画像メモリ18に蓄積したマ
スク1の透過電子線の画像のパターンと、設計データに
基づくパターンとを照合し、欠陥などの有無を自動的に
検査することが可能となる。この際、位置制御装置16
が、マスク1の移動制御と、CCD9のラインと直角方
向への電荷転送とを同期制御しているため、ライン数倍
のマスク1の透過画像の強度が得られ、1ラインの場合
と同じ透過画像の強度とすれば、ライン数倍の高速走査
が可能となる。
【0035】図4は、本発明の特徴説明図(その1)を
示す。図4の(a)は、従来方式(ステップ&リピー
ト)の例を示す。このステップ&リピート方式は、1画
素毎(あるいは複数画素の矩形領域毎)にステップ移動
した後に静止するまで待ってその静止した状態の画像を
所定時間蓄積して画像メモリに蓄積し、同様にして次の
ステップ移動などを繰り返し、図示のように矩形領域で
マスク1の全体を塗りつぶして全体の画像を画像メモリ
に蓄積する。このため、ステップ移動して振動が静止す
るまで待つ必要があり、更に、静止した状態で十分なS
/Nを得るために十分な時間だけCDDに電荷を蓄積
(例えば本発明の実施例の図2で説明したライン数が3
2本の場合に比して、同じS/N比を得るために32倍
程度の時間だけ電荷を蓄積)した後、CCDに蓄積した
電荷を出力して画像メモリに蓄積し、1ステップを終了
し、次のステップに進むことを繰り返すものであり、マ
スク1の全体の画像を得るために、非常に多くの時間が
必要となってしまう欠点がある。
【0036】図4の(b)は、本発明(連続移動)の例
を示す。この本発明の連続移動の方式は、複数画素のラ
イン(例えば4096画素のライン)に相当する幅で図
示の点線の矢印のように一定方向に連続移動すると共に
CCD9のラインと直角方向に同期して電荷を転送し、
当該CCD9のラインの端から連続して出力される画像
信号を画像メモリに蓄積することをマスク1の端に辿り
付くまで行い、端にきたとき(あるいは若干オーバーラ
ン)した後に、方向を逆にして次の幅分を連続して移動
することを繰り返し、マスク1の全体を塗りつぶして全
体の画像を画像メモリに蓄積する。このため、マスク1
上を一定の幅で連続移動して塗りつぶしてそのときにC
CD9から出力される画像信号を画像メモリに連続して
蓄積すればよく、マスク1の全体の画像を極めて高速に
得ることが可能となる。
【0037】図5は、本発明の特徴説明図(その2)を
示す。これは、図4の(b)の本発明の連続移動の方式
と、細く絞った電子線をラスタスキャンする従来技術と
を比較した例を示す。項目は、両者を比較する下記のよ
うなものである。
【0038】・検出感度:検出感度は、マスク1上の最
小分解能の例である。 ・実効サンプリングレート:実効的なサンプリングレー
トであって、本発明は1ラインを4096画素としてい
るためその分高速なサンプリングレートとなる。従来技
術は電子線ビームで画素毎に走査するので遅くなる。
【0039】・1cmあたりの走査時間:本発明は既
述した1ラインが複数画素であり、更に複数ライン間
を、マスク1の移動に同期して電荷転送するために高速
走査が可能となる。
【0040】・ビーム電流密度:マスク1を照射する電
子線ビームの密度である。 ・ビーム偏向:マスク1を照射する電子線ビームの偏向
の有無である。本発明はマスク1を連続移動するため、
電子線ビームの偏向は不要である。
【0041】以上のように、本発明では1cm当り1
2分で走査して画像を得ることができるが、従来技術
(電子線ビームのラスタスキャン方式)では3時間30
分も必要となり、マスク1上の広い範囲を極めて高速に
走査して高分解能の画像を得ることが可能となる。
【0042】図6は、本発明の他の実施例構成図(その
1)を示す。ここで、マスク1、ステージ2、電子銃
3、エミッタ11、対物レンズ5、投射レンズ6、モー
タ12、真空チャンバ13、制御装置15は、既述した
図1の同一番号のものと同一であるので説明を省略す
る。
【0043】図6において、CCDセンサ9’は、投影
レンズ6で結像された電子線の画像を直接に検出するも
のである。信号処理装置26は、ステージ2の移動(マ
スク1の異動)に同期してCCDセンサ9’の画像信号
(電荷)の転送などを既述したように行い、増強(増
幅)された画像信号を出力するものである。
【0044】以上のように、マスク1を透過した電子線
の画像を直接にCCDセンサ9’に結像し、電荷の移動
に同期してマスク1を移動させて増幅、あるいはマスク
1の移動に同期して電荷を移動させて増幅することによ
り、S/N比の良好な画像信号を検出することが可能と
なる。
【0045】図7は、本発明の他の実施例構成図(その
2)を示す。ここで、マスク1、ステージ2、電子銃
3、エミッタ11、対物レンズ5、投射レンズ6、モー
タ12、真空チャンバ13、制御装置15は、既述した
図1の同一番号のものと同一であるので説明を省略す
る。
【0046】図7において、蛍光スクリーン27は、透
明な基板(例えばガラス)の上に薄く蛍光物質を塗布し
たものであって、図示の下方向から電子線の画像を投影
して光に変換して上方向に光の画像を放射するものであ
る。
【0047】観察窓28は、真空を保持する透明な基板
(例えばガラス)である。尚、蛍光スクリーン27と観
察窓28を一体に作成してもよい。この際、電子線の画
像を蛍光スクリーン27に結像したときにX線などが発
生するので、これら発生したX線などを当該蛍光スクリ
ーン27の基板あるいは観察窓28の基板(例えばX線
を遮断/低減する鉛ガラス、あるいは遮断したい波長を
遮断/低減する基板)で遮断あるいは低減し,CCDセ
ンサ9’のS/N比の低下を防止するようにしている。
【0048】CCDカメラ30は、観察窓28から放射
される光の画像を検出して増幅するものであって、ここ
では、図示のレンズ29、CCDセンサ9’、信号処理
装置26などから構成されるものである。
【0049】レンズ29は、蛍光スクリーン27で変換
されて放射された光の画像をCCDセンサ9’に結像す
るものである。CCDセンサ9’は、レンズ29で結像
された光の画像を検出するものである。
【0050】信号処理装置26は、ステージ2の移動
(マスク1の移動)に同期してCCDセンサ9’の画像
信号(電荷)の転送などを既述したように行い、増強
(増幅)された画像信号を出力するものである。
【0051】以上のように、マスク1を透過した電子線
の画像を透過型の蛍光スクリーン27で光の画像に変換
し、変換された光の画像をレンズ29でCCDセンサ
9’に結像し、電荷の移動に同期してマスク1を移動さ
せて増幅、あるいはマスク1の移動に同期して電荷を移
動させて増幅することにより、S/N比の良好な画像信
号を検出することが可能となる。
【0052】図8は、本発明の他の実施例構成図(その
3)を示す。これは、図7に比して、更に、ステージ2
に固定したミラー32と、固定台34の上に固定したミ
ラー33との間のレーザ光の干渉を利用して距離を計測
するいわゆるレーザ干渉計31を用いて高精度のステー
ジ2の移動(マスク1の移動)を検出(X方向の移動量
を高精度に検出)、および、直角方向にも同様なものを
設けてY方向の移動量を高精度に検出し、これら検出量
をもとに、CCDセンサ9’上の画像の電荷の移動に同
期させて増幅し、S/N比を高くして綺麗な画像を出力
することが可能となる。
【0053】以上のように、ステージ2の移動量をレー
ザ干渉計で高精度にリアルタイムに計測し、計測した移
動量と、CCDセンサ9’の電荷の転送とを同期させて
画像を増幅し、高S/N比のマスク1の透過画像を生成
することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスク1を透過する電子線を複数素子を複数ラインに並
べた検出器を用いて検出すると共にマスク1の移動に同
期して検出器上で画像信号(電荷)を順次転送する構成
を採用しているため、電子ビームの波長が短いことによ
る高分解能を有効活用し、かつ検出器のライン方向の画
素の同時検出とラインの直角方向に画像信号(電荷)を
同期転送して高分解能かつ高速にマスク検査を実現する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の検出器例である。
【図3】本発明の要部システム構成図である。
【図4】本発明の特徴説明図(その1)である。
【図5】本発明の特徴説明図(その2)である。
【図6】本発明の他の実施例構成図(その1)である。
【図7】本発明の他の実施例構成図(その2)である。
【図8】本発明の他の実施例構成図(その3)である。
【符号の説明】
1:マスク 2:ステージ 3:電子銃 4:コンデンサレンズ 5:対物レンズ 6:投射レンズ 7:トランスデューサ 8:カメラレンズ 9:CCD 9’:CCDセンサ 11:エミッタ 12:モータ 13:真空チェンバ 15:制御装置 16:位置制御装置 17:ステージ電源 18:画像メモリ 21:マスク検査装置 25:CCDカメラ 26:信号処理装置 27:蛍光スクリーン 28:観察窓 29:レンズ 30:CCDカメラ 31:レーザ干渉計 32,33:ミラー 34:固定台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透過型のマスクの検査を行うマスク検査装
    置において、 電子線を発生する電子銃と、 上記電子銃により発生された電子線を上記マスクに照射
    するレンズと、 上記マスクを透過した電子線を結像するレンズと、 上記レンズにより結像された電子線の画像あるいは当該
    電子線の画像を光に変換した後の画像を検出する、ライ
    ン方向に複数の画素を並べ、かつ複数ラインを持ちライ
    ンと直角方向に画像信号を転送する検出器と、 上記マスクを移動する移動手段と、 上記移動手段により上記マスクを移動させたときに、上
    記検出器上の画像信号を同期して転送制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とするマスク検査装置。
  2. 【請求項2】上記移動手段により上記マスク上を所定幅
    で一定方向に移動、あるいは一定方向と逆方向に移動さ
    せることを繰り返して当該マスクの全面を走査すること
    を特徴とする請求項1記載のマスク検査装置。
  3. 【請求項3】上記移動手段により上記マスクを連続移動
    させることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載
    のマスク検索装置。
  4. 【請求項4】上記電子線の画像をトランスデューサで光
    に変換した後、光学レンズを用いてその画像を上記検出
    器上に結像したことを特徴とする請求項1記載のマスク
    検査装置。
  5. 【請求項5】上記検出器の前方にX線を遮断して光の画
    像を通過させる板を配置、あるいは電子線の画像を斜め
    に配置した電子線・光変換器で変換した光の画像を、レ
    ンズで上記検出器に結像させてX線量を低減したことを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のマ
    スク検査装置。
  6. 【請求項6】上記試料台上に固定したマスクの位置をレ
    ーザ干渉計で測定して当該マスクを移動させることを特
    徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のマス
    ク検査装置。
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