JP4767270B2 - 走査電子顕微鏡を備えた外観検査装置及び走査電子顕微鏡を用いた画像データの処理方法 - Google Patents

走査電子顕微鏡を備えた外観検査装置及び走査電子顕微鏡を用いた画像データの処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、試料の欠陥を検査するための外観検査装置に関し、特に、走査電子顕微鏡(SEM)を用いて、試料の外観を検査する技術に関する。
コンピュータ等に使用されるメモリやマイクロコンピュータなどの半導体装置は、ホトマスクに形成された回路等のパターンを、露光処理、リソグラフィー処理、エッチング処理等により転写する工程を繰り返すことによって製造される。半導体装置の製造過程において、リソグラフィー処理、エッチング処理、その他の処理の結果の良否、異物発生等の欠陥の存在は、半導体装置の製造歩留まりに大きく影響を及ぼす。したがって、異常発生や不良発生を、早期に、あるいは、事前に検知する必要がある。そのために、各製造工程の終了時に半導体ウエハ上のパターンの検査が実施されている。
ウエハの口径増大と回路パターンの微細化に対応して、高スループット且つ高精度な検査を行う必要がある。そのためには、非常に高速に、高S/Nの画像データを取得する必要がある。そこで、通常の走査型電子顕微鏡(SEM)の1000倍以上(100nA以上)の大電流ビームを用いることによって、必要な電子数が確保され、高S/Nが保持される。さらに、基板から発生する二次電子、反射電子の高速、且つ高効率な検出も必須である。
日本特許公開平2−142045号公報には、E×B型のフィルタを用いて、一次電子線に影響を与えないように、二次電子線のみを検出器の方へ偏向させる技術が記載されている。
以上のような走査電子顕微鏡(SEM)を利用した検査装置においては、試料に照射する電子ビームの照射量が不足して十分なコントラストが得られない問題がある。この問題を解決するには、画素当たりの電子線照射時間を増加し、且つ、検出器から出力されたアナログ輝度信号からデジタル輝度信号を生成するときのサンプリングレートを標準値より下げればよい。サンプリングレートを変更するには、クロック周期を変更する処理又は装置が必要である。
特開平05−55919号公報には、低分解能のAD変換器を高分解能で動作させる方法が記載されている。この方法では、AD変換器からのサンプリング信号のうち所定数の連続するサンプリング信号毎に、加算し、それを割り算することによって、分解能がより高いデジタル信号を得ることができる。
特開平02−142045号公報 特開平05−55919号公報
特開平05−55919号公報に記載された技術では、加算及び割り算して得た最終のデジタル画像信号の各デジタル値によって1画素を生成する。画像取得時間は、最終のデジタル画像信号の周期に、1画面の画素数を乗算して得られる。従って、最終のデジタル画像信号の周期が小さいほど、画像取得時間は短くなり、スループットが向上する。
しかしながら、最終のデジタル画像信号の周期を小さくすると、走査速度を大きくする必要がある。走査速度を大きくすると、輝度信号の強度が小さくなり、SN比が小さくなる。SN比が小さくなると、欠陥の検出性能が低下する。
一方、最終のデジタル画像信号の周期を大きくすると、走査速度を小さくする必要がある。走査速度を小さくすると、輝度信号の強度が大きくなり、SN比が大きくなる。SN比が大きくなると、欠陥の検出性能が向上する。しかしながら、画像取得時間は長くなり、スループットが低下する。
即ち、走査電子顕微鏡を備えた外観検査装置では、欠陥の検出性能とスループットはトレードオフの関係ある。一般に、ユーザは、状況によって、欠陥の検出性能とスループットのどちらかを優先させたいと考える。しかしながら、従来の技術では、ユーザの希望によって、欠陥の検出性能とスループットのどちらかを優先させることはできなかった。
本発明の目的は、ユーザが、欠陥の検出性能とスループットのどちらかを優先させることができる外観検査装置を提供することにある。
本発明によると外観検査装置は、電子ビームを試料上に走査する走査偏向器と、試料上に電子ビームを集束させる対物レンズと、試料からの二次電子又は反射電子を検出してアナログ輝度信号を生成する検出器と、アナログ輝度信号を所定のサンプリングレートにてサンプリングするAD変換子と、AD変換子によって得られたサンプリング信号からサンプリングレートより小さい周波数のデジタル画像信号を生成するデジタル信号処理部と、デジタル画像信号のデジタル値の各々を1画素とする画像を生成する画像処理部と、ユーザがデータを入力する入力装置とを有する。
本発明によると、ユーザは、デジタル画像信号の周波数、又は、サンプリングレートに対するデジタル画像信号の周波数の比を選択することができる。更に、ユーザは、スループットの向上を優先するか、又は、S/Nの向上を優先するかを選択することができる。
本発明によると外観検査装置は、ユーザがスループットの向上を優先することを選択したとき、デジタル画像信号の周波数又は走査速度を比較的大きな値に設定し、ユーザがS/Nの向上を優先することを選択したとき、デジタル画像信号の周波数又は走査速度を比較的小さな値に設定する。
本発明によると、ユーザは、S/Nの向上とスループットの向上のどちらかを優先させることができる。
本発明は、走査電子顕微鏡を用いて画像取得する装置であれば適応が可能であるが、ここでは本発明をSEM式外観検査装置に適応する場合に関して説明する。
図1を参照して、本発明によるSEM式外観検査装置の構成の例を説明する。本例のSEM式外観検査装置1は、検査室2を有し、検査室2は、電子光学系装置3と光学顕微鏡部4と試料室8を有する。
電子光学系装置3は、電子銃10、電子線の引出電極11、コンデンサレンズ12、ブランキング偏向器13、絞り14、走査偏向器15、対物レンズ16、円錐形状の反射板17、ExB偏向器18、及び、二次電子検出器20を有する。ブランキング偏向器13は、電子線19を絞り14の開口部の外側に偏向させる。それによって、必要な場合に、電子線19が試料9へ照射することを回避させることができる。ExB偏向器18は、電界と磁界の両方によって電子線19の軌道へは影響を与えずに二次電子の軌道を曲げる。
光学顕微鏡部4は、白色光源40、光学レンズ41、及び、CCDカメラ42を有し、電子光学系装置3の近傍に配置されている。電子光学系装置3と光学顕微鏡部4は、互いに影響を及ぼさない程度離れた位置に配置されており、両者の間の距離は既知である。
試料室8は、試料台30、Xステージ31、Yステージ32、及び、高圧電源36を有する。本例では、試料9は半導体ウエハである。試料9は、高圧電源36によって負の電圧が印加される。高圧電源36からの電圧を調節することによって、試料9に照射される電子線19を減速させることができる。こうして、電子銃10の電位を変化させることなく、試料9への電子線の照射エネルギーを最適な値に調節することができる。
Xステージ31またはYステージ32は、試料9を電子光学系装置3と光学顕微鏡部4の間にて往復移動させることができる。
SEM式外観検査装置1は、更に、画像処理部5、制御部6、二次電子検出部7、位置モニタ測長器34、試料高さ測定器35、補正制御回路43、走査信号発生器44、及び、対物レンズ電源45を有する。
画像処理部5は、第一画像記憶部46、第二画像記憶部47、差画像演算部48、欠陥判別部49、及び、モニタ50を含む。画像処理部5は、更に、ユーザが、データ及び命令を入力する入力装置を有する。画像処理部5の各部の動作命令および動作条件は、制御部6から入出力される。
二次電子検出部7は、プリアンプ21、AD変換器22、光変換手段23、光伝送手段24、電気変換手段25、高圧電源26、プリアンプ駆動電源27、AD変換器駆動電源28、及び、逆バイアス電源29を有する。二次電子検出器20、プリアンプ21、AD変換器22、光変換手段23、プリアンプ駆動電源27、及び、AD変換器駆動電源28は、高圧電源26により正の電位にフローティングしている。二次電子検出器20は、この正の電位による吸引電界を生成する。
位置モニタ測長器34は、Xステージ31、及び、Yステージ32の位置を実時間でモニタし、その位置情報を、補正制御回路43を介して制御部6に送信する。試料高さ測定器35は、試料9の高さを実時間で測定し、測定した情報を補正制御回路43介して制御部6に送信する。本例では、試料高さ測定器35は、スリットを通過した細長い白色光を透明な窓越しに試料9に照射し、反射光の位置を位置検出モニタにて検出し、位置の変動から高さの変化量を算出する。
制御部6は、補正制御回路43を介して入力してデータに基づいて、補正信号を生成し、補正制御回路43に出力する。補正制御回路43は、対物レンズ電源45に対物レンズ16の補正信号を送信し、走査信号発生器44にブランキング偏向器13の補正信号を送信する。それによって電子線19の照射位置が制御される。制御部6は、試料9が交換されても、試料毎に電子線を照射した領域を記憶する。
制御部6には、あらかじめ電子線発生時の加速電圧、電子線偏向幅、偏向速度、二次電子検出器20の信号取り込みタイミング、試料台30の移動速度等々の条件が、目的に応じて任意にあるいは選択して設定できるよう入力されている。
次に、本例のSEM式外観検査装置1によって試料である半導体ウエハを検査する手順を説明する。試料9が図示しない試料交換室へロードされる。試料9は図示しない試料ホルダに搭載されて保持固定された後に試料交換室が真空排気される。試料9は、試料交換室がある程度の真空度に達したら検査室2に移載される。検査室2では、試料台30に、Xステージ31、及び、Yステージ32を介して試料ホルダごと載せられ、保持固定される。予め登録された電子線ビームの照射条件が設定され、フォーカスなどのキャリブレーションが実施される。
先ず、光学顕微鏡部4による準備作業が行われる。試料9は、Xステージ31、Yステージ32のXおよびY方向の移動により光学顕微鏡部4の下の所定の位置に配置され、CCDカメラ42により試料9の上に形成された回路パターンの光学顕微鏡画像が観察される。回路パターンがあるチップの位置やチップ間の距離、あるいはメモリセルのような繰り返しパターンの繰り返しピッチ等が測定され、制御部6に測定値が入力される。また、
検査されるチップ、および、そのチップ内の被検査領域が指定され、制御部6に入力される。光学顕微鏡の画像は、比較的低い倍率によって観察が可能であり、また、試料9の表面が、例えば、シリコン酸化膜等により覆われている場合には、下地まで透過して観察可能であるので、チップの配列やチップ内の回路パターンのレイアウトを簡便に観察することができ、被検査領域が容易に設定できる。
以上のようにして光学顕微鏡部4による所定の補正作業や検査領域設定等の準備作業が完了すると、Xステージ31およびYステージ32の移動により、試料9が電子光学系装置3の下に移動される。試料9が電子光学系装置3の下に配置されると、光学顕微鏡部4により実施された補正作業や検査領域の設定と同様の作業を電子光学系装置3により実施する。既に光学顕微鏡画像により簡便な検査位置確認や位置合せ、および位置調整が実施され、且つ回転補正も予め実施されているため、大きな調整は不要である。
電子銃10と引き出し電極11との間に電圧を印加することにより、電子銃10から電子線19が引き出される。電子線19は、コンデンサレンズ12、絞り14、走査偏向器15、及び、対物レンズ16を経由して、試料9に照射される。光学顕微鏡画像による位置合せで記憶され補正された座標値に基づき、光学顕微鏡部4で観察されたものと同じ回路パターンに、電子線19が走査偏向器15によりX、Y方向に二次元的に走査される。
試料9に電子線19が照射されると試料9から二次電子51が発生する。二次電子51はExB偏向器18によって軌道を曲げられて反射板17を照射し、数eVから50eVのエネルギーを持つ第二の二次電子52が発生する。二次電子52は、二次電子検出器20によって生成された吸引電極に吸引され、二次電子検出器20によって検出される。ここでは、試料からの二次電子について説明するが、試料からの反射電子を用いてもよい。
二次電子検出器20からのアナログ輝度信号は、二次電子検出部7のプリアンプ21で増幅され、AD変換器22によりデジタル信号に変換される。デジタル輝度信号は、光変換手段23から光ファイバ等の光伝送手段24によって、画像処理部5の電気変換手段25へ送られる。
画像処理部5の電気変換手段25は、光伝送手段24を介して入力した画像信号を再び電気信号に変換する。電気変換手段25からの画像は、切り出されて、交互に、2つの画像記憶部46、47に保存される。差画像演算部48は、2つの画像記憶部46、47の画像を比較し、差画像を生成する。欠陥判別部49は、差画像から欠陥の有無、及び、欠陥の種類を判定する。モニタ50は、欠陥の位置、欠陥の種類、欠陥数等を表示する。
図2を参照して、本発明によるSEM式外観検査装置の二次電子検出部7のAD変換器22の構成の例を説明する。本例のAD変換器22は、AD変換子204、クロック発生回路205、及び、デジタル信号処理回路206を有する。サンプリングレートは、クロック発生回路205からのクロック信号の周波数によって決まる。
二次電子検出器20からのアナログ輝度信号は、プリアンプ21によって増幅されて、AD変換器22内のAD変換素子204に送られる。AD変換素子204は、クロック発生回路205のクロック信号に同期して、アナログ輝度信号をサンプリングし、デジタル信号を生成する。即ち、クロック信号の周波数と同一のサンプリングレートにてサンプリングする。デジタル信号処理回路206では、デジタル信号のデータ処理を行う。データ処理された信号はデジタルデータ送信部207から、図1に示した光変換手段23に送られる。
図3を参照して、本発明のデジタル信号処理回路206におけるデータ処理の第1の例を説明する。本例では、連続する3つのサンプリング信号値から連続する2つの画素データを生成する。従って、サンプリングレートの2/3倍の周波数のデジタル画像信号が得られる。図3Aは、AD変換器22に供給されるアナログ信号300の強度の時間変化を示す。横軸は時間である。アナログ信号300は、2次電子検出器20の出力信号のレベルを表す。図3Bは、クロック発生回路205のクロック信号301を示す。クロック信号301の周波数は、サンプリング周波数、即ち、サンプリングレートを表す。図3Cは、クロック信号301の立ち上がりで、アナログ信号300をサンプリングした状態を示す。この処理は、AD変換素子204が行う。図3Cの等間隔の縦線は、クロック信号301の立ち上がりを示し、縦線上の丸印はサンプリング信号302を示す。
図3Dは、サンプリング信号302をデジタル化した状態を示す。横軸上の矩形303は、クロック信号301の立ち上がり毎に形成されている。各矩形303には、サンプリング信号302としてデジタル値が格納される。サンプリングによって得られた最初の3つのデジタル値をそれぞれD1、D2、D3とする。
図3Eは、デジタル信号処理回路206によって割り算処理を行った状態を示す。この割り算処理では、3つのデジタル値毎に、中央のデジタル値を2で割り算する。即ち、(3k−1)(kは自然数)番目のデジタル値を2で割り算する。図示の例では、連続する3つのデジタル値D1、D2、D3のうち、デジタル値D2だけを2で割り算する。その結果、D2/2となる。デジタル値D1、D3は割り算を行わず、そのままである。
図3Fは、デジタル信号処理回路206によって加算処理を行った状態を示す。横軸上の矩形304は、クロック信号301の1.5周期毎に形成されている。各矩形には、加算処理によって得られた画素データが格納されている。この加算処理によって得られた最初の3つの画素データをそれぞれE1、E2、E3とする。
この加算処理では、図3Dの連続する3つのデジタル値のうち、1番目のデジタル値と2番目のデジタル値の半分を加算して1つの画素データを生成し、3番目のデジタル値と2番目のデジタル値の半分を加算して1つの画素データを生成する。従って、最初の画素データは、E1=D1+(D2/2)であり、2番目の画素データはE2=(D2/2)+D3であり、3番目の画素データは、E3=D4+(D5/2)である。即ち、奇数番目の画素データは、E(2k-1)=D(3k-2)+D(3k-1)/2となり、偶数番目の画素データはE (2k)=D(3k-1)/2+D(3k)となる。ここでkは正の整数である。
図3Dと図3Fを比較すると、本例では、クロック信号301の周期の1.5倍の周期のデジタル画像信号が得られる。即ち、サンプリングレートの2/3倍の周波数のデジタル画像信号が得られる。
こうして最終的に得られたデジタル画像信号を用いて、画像を生成する。図3Bのクロック信号301の周波数が100MHz(周期10ns)であると、図3Fに示すデジタル画像信号の周波数は、約66.7MHz(周期15ns)となる。電子線の1走査によって1つの画素列が生成されるものと仮定する。1行の画素数が1024画素であるとする。また、1行の画素データを生成する時間と、1走査に要する時間を同期させる。1走査に要する時間は、15ns×1024=15.36μsとなる。従って、15.36μs毎に、1024個の画素データが、デジタルデータ送信部207に送られる。
次に、図4を参照して、本発明のデジタル信号処理回路206におけるデータ処理の第1の例を説明する。本例では、連続する5つのサンプリング信号値から連続する4つの画素データを生成する。従って、サンプリングレートの4/5倍の周波数のデジタル画像信号が得られる。
図4Aから図4Dまでの処理は、図3Aから図3Dまでの処理と同様である。図4Aは、AD変換器22に供給されたアナログ信号400の強度の時間変化を示す。図4Bは、クロック発生回路205のクロック信号401を示す。図4Cは、クロック信号401の立ち上がりで、アナログ信号400をサンプリングした状態の信号402を示す。図4Dは、サンプリング信号402をデジタル化した状態の信号403を示す。横軸上の矩形403は、クロック信号401の立ち上がり毎に形成されている。各矩形403には、サンプリング信号302としてデジタル値が格納される。サンプリングによって得られた最初の5つのデジタル値をそれぞれD1、D2、D3、D4、D5とする。
図4Eは、デジタル信号処理回路206によって割り算処理を行った状態を示す。この割り算処理では、全てのデジタル値を、それぞれ4で割り算する。従って、デジタル値D1、D2、D3、D4、D5は、D1/4、D2/4、D3/4、D4/4、D5/4となる。
図4Fは、デジタル信号処理回路206によって加算処理を行った状態を示す。横軸上の矩形404は、クロック信号301の1.25周期毎に形成されている。各矩形には、加算処理によって得られた画素データが格納されている。この加算処理によって得られた最初の4つの画素データをそれぞれF1、F2、F3、F4とする。この加算処理では、先ず、図4Eの処理で得られた、5つのデジタル値D1/4、D2/4、D3/4、D4/4、D5/4のうち、順に、連続する2つのデジタル値を取り出す。次に、取り出した2つのデジタル値にそれぞれ係数を乗算してから、加算する。
従って、最初の画素データは、F1=(4×D1/4+(D2/4)であり、2番目の画素データは、F2=(3×D2/4)+(2×D3/4)であり、3番目の画素データは、F3=(2×D3/4)+(3×D4/4)であり、4番目の画素データは、F4=(D4/4)+(4×D5/4)である。
一般に、5k-4番目の画素データは、F(5k-4) = (4×D(5k-4)/4)+(1×D(5k-3)/4)、5k-3番目の画素データは、F(5k-3) = (3×D(5k-3)/4)+(2×D(5k-2)/4)、5k-2番目の画素データは、F(5k-2) = (2×D(5k-2)/4)+(3×D(5k-1)/4)、5k-1番目の画素データは、F(5k-1) = (1×D(5k-1)/4)+(4×D(5k)/4)である。尚、ここでkは正の整数である。
図4Dと図4Fを比較すると、本例では、クロック信号301の周期の1.25倍の周期のデジタル画像信号が得られる。即ち、サンプリングレートの4/5倍の周波数のデジタル画像信号が得られる。
こうして最終的に得られたデジタル画像信号を用いて、画像を生成する。図4Bのクロック信号401の周波数が100MHz(周期10ns)であると、図4Fに示すデジタル画像信号の周波数は、80MHz(周期12.5ns)となる。電子線の1走査によって1つの画素列が生成されるものと仮定する。1行の画素数が1024画素であるとする。また、1行の画素データを生成する時間と、1走査に要する時間を同期させる。1走査に要する時間は、12.5ns×1024=12.8μsとなる。従って、12.8μs毎に、1024個の画素データが、デジタルデータ送信部207に送られる。
また、上述の例ではAD変換子204に入力されるクロックは一定であると仮定した。しかしながら、複数のクロック(例えば、100MHz, 80MHz, 66.7MHz, 50MHz)を用いてもよい。複数のクロックを用いることによっても、同様な機能を提供することができる。
また、上述の例では、画素データのビット数について触れていない。しかしながら、図3F及び図4Fにて示す、最終的に得られた画像生成用のデジタル画像信号の画素データのビット数が、図3D及び図4Dにて示す、サンプリング信号のデジタル値のビット数と同一になるように構成してよい。
図5を参照して、走査速度と本発明による演算処理によって得られた画像生成用のデジタル画像信号の周波数の関係を説明する。縦軸は試料上の走査位置、横軸は時間である。グラフの傾斜は走査速度を表す。ここでは、サンプリングレートを100Mzとする。直線501は、周波数が100Mzのサンプリング信号を用いて画像を生成する場合の走査速度を示し、直線502は、本発明の演算処理によって得られた周波数が80MHzのデジタル画像信号を用いて画像を生成する場合の走査速度を示し、直線503は、本発明の演算処理によって得られた周波数が約66.7MHzのデジタル画像信号を用いて画像を生成する場合の走査速度を示す。
電子線の走査速度が変化しても、電子線が、試料上の0.1μmの長さを走査する毎に、1画素を生成するものとする。1行の画素データを生成する時間と、1走査に要する時間を同期させるものとする。走査速度は、画像生成用のデジタル画像信号の周波数に比例する。直線501の場合、時間10nsの間に、電子線が、試料上の距離0.1μmを走査する。従って、走査速度は、10m/sである。直線502の場合、時間12.5nsの間に、電子線が、試料上の距離0.1μmを走査する。従って、走査速度は、8m/sである。直線503の場合、時間15nsの間に、電子線が、試料上の距離0.1μm走査する。従って、走査速度は、6.67m/sである。
直線501の場合、1画素を生成するのに必要な電子線の照射時間は、距離0.1μmを走査する時間に相当し、10nsである。直線502の場合、1画素を生成するのに必要な電子線の照射時間は、距離0.1μmを走査する時間に相当し、12.5nsである。直線503の場合、1画素を生成するのに必要な電子線の照射時間は、距離0.1μmを走査する時間に相当し、15nsである。
画像生成用のデジタル画像信号の周波数が大きいほど、走査速度が大きい。従って、1画素当たりの電子線の照射時間が短くなる。即ち、輝度信号の強度が小さくなり、SN比が低下し、欠陥の検出精度が低くなる。しかしながら、画像取得時間が短くなる。
画像生成用のデジタル画像信号の周波数が小さいほど、走査速度が小さい。従って、1画素当たりの電子線の照射時間が長くなる。即ち、輝度信号の強度が大きくなり、SN比が向上し、欠陥の検出精度が高くなる。しかしながら、画像取得時間が長くなる。
本発明によると、ユーザは、画像取得時間を短くし、スループットの向上を優先するのか、又は、輝度信号の強度及びSN比を大きくし、欠陥検査精度を高くすることを優先するのか、どちらかを選ぶことができる。画像取得時間の短縮化、及び、スループットの向上を優先する場合には、演算処理によって、周波数が大きいデジタル画像信号を生成すればよい。一方、SN比の向上、及び、欠陥の検出精度の向上を優先する場合には、演算処理によって周波数が小さいデジタル画像信号を生成すればよい。
図6を参照して、検出された欠陥数と画像生成用のデジタル画像信号の周波数の関係を説明する。縦軸は、検出された欠陥数である。横軸は、本発明による演算処理によって得られた画像生成用のデジタル画像信号の周波数である。走査速度は、画像生成用のデジタル画像信号の周波数に比例するから、横軸は走査速度であってもよい。
直線602は、試料に存在する真の欠陥数を示す。曲線601は、本発明による外観検査装置によって検出された欠陥数を示し、曲線602は、欠陥であると誤認識された誤検出数を示す。図示のように、画像生成用のデジタル画像信号の周波数が大きくなると、検出された欠陥数は減少し、誤検出数が増加する。周波数が大きいほど、走査速度が大きく、1画素当たりの電子線の照射時間が短くなる。従って、輝度信号の強度が小さくなり、SN比が低下し、欠陥の検出精度が低くなる。
図示のように、検出された欠陥数を増加させるには、画像生成用のデジタル画像信号の周波数を小さくすればよい。それによって走査速度が小さくなり、1画素当たりの電子線の照射時間が長くなる。従って、輝度信号の強度が大きくなり、SN比が向上し、欠陥の検出精度が高くなる。しかしながら、画像取得時間が長くなり、スループットが低下する。
図7は、本発明による外観検査装置のモニタ50の入力画面の例を示す。本例の入力画面700は、メッセージエリア701、入力促進用メッセージエリア702、マップ表示エリア703、共通ボタンエリア704、情報表示エリア705、706、707、及び、メニュー選択ボタンエリア708を有する。
画像取得条件設定ウインドウ710は、ユーザが画像生成用デジタル画像信号の周波数又は走査速度を選択するためのスライダック711を有する。スライダック711によって、ユーザは、本発明によって得られる画像生成用デジタル画像信号の周波数又は走査速度を任意の値に設定することができる。図7では、スライダック711の横に「走査速度」と表示されている。従って、図7の例では、スライダック711によって走査速度を任意の値に設定することができる。しかしながら、「走査速度」の代わりに、「画像生成用デジタル画像信号の周波数」と表示し、スライダック711によって画像生成用デジタル画像信号の周波数を任意の値に設定することができるように構成してもよい。
スライダック711の一方の端には、「スループット大」と表示され、他方の端には「S/N大」が表示されている。ユーザがスループットの向上を優先する場合には、スライダック711のレバーを、「スループット大」の方向に移動させればよい。ユーザがS/Nの向上を優先する場合には、スライダック711のレバーを、「S/N大」の方向に移動させればよい。こうして、スライダック711のレバーを、ユーザが所望の位置に設定することにより、画像生成用デジタル画像信号の周波数又は走査速度の値が決まる。
画像取得条件設定ウインドウ710には、設定ボタン712、キャンセルボタン713、閉じるボタン714等が配置されている。
スライダック711のレバーを所望の位置に設定し、設定ボタン712をクリックすると、スライダック711にて入力された画像生成用デジタル画像信号の周波数又は走査速度が設定される。キャンセルボタン713をクリックすると、スライダック711にて入力された周波数又は走査速度がキャンセルされる。閉じるボタン714をクリックすると、画像取得条件設定ウインドウ710が消える。
画像取得条件設定ウインドウ710は、検査時間表示フィールド715及びS/N表示フィールド716を有する。検査時間表示フィールド715及びS/N表示フィールド716には、スライダック711にて設定された画像生成用デジタル画像信号の周波数又は走査速度から算出される検査時間及びS/Nが、それぞれ表示される。
本例の入力画面内のエリアのレイアウトは様々であり、図7に示す例は単なる1例であり、本発明はそれに限定されない。例えば、共通ボタンエリア704に配置したボタンをクリックすると、入力画面700には、画像取得条件設定ウインドウ710が表示されるように構成してよい。
図8は、本発明による外観検査装置のモニタ50の入力画面の例を示す。本例の入力画面では、図7に示した入力画面の情報表示エリア705に、図6のグラフ801が挿入されている。本例の入力画面にも、画像取得条件設定ウインドウ802が表示される。画像取得条件設定画面802における設定値を変えて、試験的に短時間の欠陥検査を実施してもよい。それによって、画像生成用デジタル画像信号の周波数(または走査速度)と検出された欠陥数の関係のデータが得られる。このデータに基づいて、グラフ801を入力画面上に表示させることができる。このグラフを見ることによって、ユーザは、どの条件が最適かを見つけ出すことができる。ここではグラフ802を図示したが、表でもかまわない。
本発明のSEM式外観検査装置の構成を説明する図である。 本発明のSEM式外観検査装置の二次電子検出部のAD変換器の構成の例を説明する図である。 本発明のSEM式外観検査装置の二次電子検出部のデジタル信号処理回路における加算処理及び平均化処理の例を説明する図である。 本発明のSEM式外観検査装置の二次電子検出部のデジタル信号処理回路における加算処理及び平均化処理の他の例を説明する図である。 本発明のSEM式外観検査装置における走査速度とサンプリングレートの関係を説明する図である。 本発明のSEM式外観検査装置におけるサンプリングレート(または走査速度)と検出欠陥数の関係を説明する図である。 本発明のSEM式外観検査装置のモニタの入力画面の例を示す図である。 本発明のSEM式外観検査装置のモニタの入力画面の例を示す図である。
符号の説明
1…SEM式外観検査装置、2…検査室、3…電子光学系、4…光学顕微鏡部、5…画像処理部、6…制御部、7…二次電子検出部、8…試料室、9…試料、10…電子銃、11…引き出し電極、12…コンデンサレンズ、13…ブランキング偏向器、14…絞り、15…走査偏向器、16…対物レンズ、17…反射板、18…ExB偏向器、19…電子線、20…二次電子検出器、21…プリアンプ、22…AD変換器、23…光変換手段、24…光伝送手段、25…電気変換手段、26…高圧電源、27…プリアンプ駆動電源、28…駆動電源、29…逆バイアス電源、30…試料台、31…Xステージ、32…Yステージ、34…位置モニタ用測長器、35…被検査基板高さ測定器、36…高圧電源、40…光源、41…光学レンズ、42…CCDカメラ、43…補正制御回路、44…走査信号発生器、45…対物レンズ電源、46…第一画像記憶部、47…第二画像記憶部、48…差画像演算部、49…欠陥判別部、50…モニタ、51…二次電子、52…第二の二次電子、
204…AD変換素子、205…クロック発生回路、206…デジタル信号処理回路、206…デジタル信号送信部、300…アナログ信号、301…クロック信号、302…サンプリング信号、303…サンプリング信号のデジタル値、304…画像生成用のデジタル画像信号のデジタル値、400…アナログ信号、401…クロック信号、402…サンプリング信号、403…サンプリング信号のデジタル値、404…画像生成用のデジタル画像信号のデジタル値、700…入力画面、701…メッセージエリア、702…入力促進用メッセージエリア、703…マップ表示エリア、704…共通ボタンエリア、705、706、707…情報表示エリア、708…メニュー選択エリア、710…画像取得条件設定ウインドウ、711…スライダック、712…設定ボタン、713…キャンセルボタン、714…閉じるボタン、715…検査時間表示フィールド、716…S/N表示フィールド、801…検出欠陥数と周波数(または走査速度)の関係を示すグラフ、802…画像取得条件設定ウインドウ

Claims (20)

  1. 電子ビームを試料上に走査する走査偏向器と、
    前記試料上に電子ビームを集束させる対物レンズと、
    前記試料からの二次電子又は反射電子を検出してアナログ輝度信号を生成する検出器と、
    前記アナログ輝度信号を所定のサンプリングレートにてサンプリングするAD変換子と、
    前記AD変換子によって得られた前記サンプリングレートと同じ周波数のサンプリング信号の演算処理によって前記サンプリングレートより小さい周波数のデジタル画像信号を生成するデジタル信号処理部と、
    前記デジタル画像信号のデジタル値の各々を1画素とする画像を生成する画像処理部と、
    ユーザがデータを入力する入力装置と、を有
    前記入力装置を介して、ユーザが前記デジタル画像信号の周波数、又は、前記サンプリングレートに対する前記デジタル画像信号の周波数の比を選択することができるように構成されていることを特徴とする外観検査装置。
  2. 請求項1記載の外観検査装置において、前記入力装置を介して、ユーザがスループットの向上を優先するか、又は、S/Nの向上を優先するかを選択することができるように構成されており、前記デジタル信号処理部は、ユーザがスループットの向上を優先することを選択したとき、前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度を、ユーザがS/Nの向上を優先することを選択したときに比べて、大きな値に設定することを特徴とする外観検査装置。
  3. 請求項1記載の外観検査装置において、前記デジタル画像信号の周波数、又は、前記サンプリングレートに対する前記デジタル画像信号の周波数の比を設定する画像取得条件設定画面を表示するモニタを有することを特徴とする外観検査装置。
  4. 請求項1記載の外観検査装置において、ユーザがデータを入力するための入力画面を表示するモニタを有し、前記入力画面は、ユーザが移動可能なレバーを備えたスライダックを有する画像取得条件設定ウインドウを表示し、前記デジタル信号処理部は、前記レバーの位置に対応して前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度を設定するように構成されている外観検査装置。
  5. 請求項記載の外観検査装置において、ユーザが前記レバーの位置を選択することによって、ユーザがスループットの向上を優先するか、又は、S/Nの向上を優先するかを選択することができるように構成されていることを特徴とする外観検査装置。
  6. 請求項記載の外観検査装置において、前記画像取得条件設定ウインドウは、検査時間表示フィールド及びS/N表示フィールドを有し、前記検査時間表示フィールドは、前記スライダックにて設定された前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度から算出された検査時間を表示し、前記S/N表示フィールドは、前記スライダックにて設定された前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度から算出されたS/Nを表示することを特徴とする外観検査装置。
  7. 請求項記載の外観検査装置において、前記入力画面は、検出された欠陥数と前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度の関係を示すグラフを表示することを特徴とする外観検査装置。
  8. 請求項記載の外観検査装置において、前記グラフは、前記スライダックにて設定された前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度に基づいて作成されることを特徴とする外観検査装置。
  9. 請求項1記載の外観検査装置において、前記デジタル信号処理部は、前記サンプリング信号に含まれる連続する所定の個数のデジタル値毎に加算及び割り算して、前記所定の個数より少ない個数の連続したデジタル値を生成し、該生成したデジタル値の各々を1画素とする前記デジタル画像信号を生成することを特徴とする外観検査装置。
  10. 請求項1記載の外観検査装置において、前記サンプリングレートの周波数は前記デジタル画像信号の周波数の整数倍でないことを特徴とする外観検査装置。
  11. 請求項1記載の外観検査装置において、前記デジタル信号処理部は、前記サンプリング信号に含まれる連続するデジタル値をD1, D2, D3, D4,…とし、前記デジタル画像信号に含まれる連続するデジタル値をE1, E2, E3, E4,…とすると、前記デジタル画像信号に含まれる奇数番目のデジタル値は、E(2k-1)=D(3k-2)+D(3k-1)/2となり、偶数番目のデジタル値はE (2k)=D(3k-1)/2+D(3k)となる(ここでkは正の整数である。)ことを特徴とする外観検査装置。
  12. 請求項1記載の外観検査装置において、前記デジタル信号処理部は、前記サンプリング信号に含まれる連続するデジタル値をD1, D2, D3, D4,…とし、前記デジタル画像信号に含まれる連続するデジタル値をF1, F2, F3, F4,…とすると、前記デジタル画像信号に含まれる、5k-4番目の画素データは、F(5k-4) = (4×D(5k-4)/4)+(1×D(5k-3)/4)、5k-3番目の画素データは、F(5k-3) = (3×D(5k-3)/4)+(2×D(5k-2)/4)、5k-2番目の画素データは、F(5k-2) = (2×D(5k-2)/4)+(3×D(5k-1)/4)、5k-1番目の画素データは、F(5k-1) = (1×D(5k-1)/4)+(4×D(5k)/4)となる(ここでkは正の整数である。)ことを特徴とする外観検査装置。
  13. 走査偏向器によって電子ビームを試料上に走査
    対物レンズによって前記試料上に電子ビームを集束させ
    前記試料からの二次電子又は反射電子を検出してアナログ輝度信号を生成
    前記アナログ輝度信号を所定のサンプリングレートにてサンプリングしてサンプリング信号を生成
    前記サンプリングレートと同じ周波数の前記サンプリング信号の演算処理によって前記サンプリングレートより小さい周波数のデジタル画像信号を生成
    前記デジタル画像信号のデジタル値の各々を1画素とする画像を生成
    記デジタル画像信号は、入力装置を介してユーザが入力した前記デジタル画像信号の周波数、又は、前記サンプリングレートに対する前記デジタル画像信号の周波数の比に基づいて求められることを特徴とする画像データの処理方法。
  14. 請求項1記載の画像データの処理方法において、入力装置を介してユーザがスループットの向上を優先することを選択したとき、前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度を、ユーザがS/Nの向上を優先することを選択したときに比べて、大きな値に設定することを特徴とする画像データの処理方法。
  15. 請求項13記載の画像データの処理方法において、前記デジタル画像信号の周波数、又は、前記サンプリングレートに対する前記デジタル画像信号の周波数の比を設定する画像取得条件設定画面を表示することを特徴とする画像データの処理方法。
  16. 請求項13記載の画像データの処理方法において、
    モニタに、ユーザがデータを入力するための入力画面を表示することと、
    前記入力画面に、ユーザが移動可能なレバーを備えたスライダックを有する画像取得条件設定ウインドウを表示することと、
    を有し、
    ユーザが前記レバーを所望の位置に選択することによって、前記レバーの位置に対応して前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度を設定することができるように構成されていることを特徴とする画像データの処理方法。
  17. 請求項16記載の画像データの処理方法において、ユーザが前記レバーの位置を選択することによって、ユーザがスループットの向上を優先するか、又は、S/Nの向上を優先するかを選択することができるように構成されていることを特徴とする画像データの処理方法。
  18. 請求項16記載の画像データの処理方法において、
    前記画像取得条件設定ウインドウに、検査時間表示フィールド及びS/N表示フィールドを表示することと、
    前記検査時間表示フィールドに、前記スライダックにて設定された前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度から算出された検査時間を表示することと、
    前記S/N表示フィールドに、前記スライダックにて設定された前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度から算出されたS/Nを表示することと、
    を有することを特徴とする画像データの処理方法。
  19. 請求項16記載の画像データの処理方法において、前記入力画面に、検出された欠陥数と前記デジタル画像信号の周波数の関係を示すグラフを表示することを特徴とする画像データの処理方法。
  20. 請求項19記載の画像データの処理方法において、前記グラフは、前記スライダックにて設定された前記デジタル画像信号の周波数又は走査速度に基づいて作成されることを特徴とする画像データの処理方法。
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