JP4922962B2 - 回路パターンの検査方法及び検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置や液晶等微細な回路パターンを有する被検査試料のパターン検査技術に関し、特に半導体装置製造過程途中のウエハ上のパターン検査方法及び検査装置に関する。
被検査試料には微細パターンを有する半導体装置、基板、フォトマスク(露光マスク)、液晶等様々あるが、ここでは半導体ウエハの検査を一例として説明する。半導体装置は、半導体ウエハ上にフォトマスクに形成されたパターンをリソグラフィー処理及びエッチング処理により転写する工程を繰り返すことにより製造される。半導体装置の製造過程において、リソグラフィー処理やエッチング処理その他の良否、異物発生等は、半導体装置の歩留まりに大きく影響を及ぼす。したがって、このような製造過程における異常や不良発生を早期にあるいは事前に検知するために、製造過程における半導体ウエハ上のパターンを検査する各種装置が用いられている。
半導体ウエハ上のパターンに存在する欠陥を検査する装置としては、ウエハ上に形成された同一形状の複数の回路パターンに白色光を照射し、得られた光学画像を比較することで欠陥を検査する欠陥検査装置が実用化されている(例えば非特許文献1)。ところが、このような装置では光学系の分解能以下となる欠陥は検出できず、近年の微細化・複雑化した回路パターンの欠陥を検出するのは困難となってきている。
そこで、光学画像よりも分解能の高い電子画像を用いて回路パターンを検査すべく、半導体ウエハに電子線等の荷電粒子線を照射することで発生する二次電子や反射電子を検出し、この検出された信号に基づく電子線画像により欠陥を検出する方法・装置が提案されている。しかし荷電粒子線を用いた場合には、半導体ウエハのパターンの構造や材質によって帯電する現象が発生する場合がある。そして、この帯電現象が画像のコントラストを低下させたり、欠陥の検出性能を低下させるといった問題を生じてしまう。近年の半導体の微細化に伴う構造、材質の多様化により、欠陥の検出性能はウエハの帯電状態に大きく左右される。そこで、半導体ウエハの帯電状態を荷電粒子線のエネルギー、電流量、照射回数等の照射条件を変更制御したり、半導体ウエハから発生する二次電子の信号取り込みタイミングを変更制御したりすることが行われている(例えば特許文献2参照)。
また、回路パターンの微細化に対応すべく欠陥検査の精度を高めるため、検査時の画素サイズを小さくして画像分解能を向上させることが行われている。さらに、欠陥と疑わしき部分のみの画素サイズを小さくして、検査時間の増大を招くことなく検査精度を向上させる技術が開示されている(例えば特許文献3参照)。
「月間セミコンダクタワールド」1995年8月号、第96−99頁 特開2005−175333号公報 特開2006−200944号公報
しかしながら、回路パターンの微細化に対応して、単純に検査時の画素サイズを小さくすると、大幅なスループットの低下を引き起こしてしまう。例えば、現在、荷電粒子線を走査する方向とステージを移動する方向で検査画素サイズは同じ値を採用しているが、この画素サイズを半分にすると検査スループットは1/4となってしまう。また、上述の如く、欠陥と疑わしき部分のみ画素サイズを小さくする場合には、先ず欠陥と疑わしき部分を探索する工程が必要であり、依然として検査時間の増大を招いてしまう。
本発明は上述のような問題点に鑑みてなされたもので、ウエハの構造や材質に応じて、分解能を必要とする方向のみ画素サイズを小さくして、つまり、走査方向とステージ移動方向の画素サイズを個別に設定することにより、検査スループットが低下することのない検査方法及び検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では被検査試料に対して荷電粒子線を走査する方向(X方向)とステージ移動方向(Y方向)のそれぞれの検査画素サイズ(信号検出間隔)を別個に設定する構成とし、検査精度が必要な方向は画素サイズを小さくして欠陥の検出漏れを防止する一方、それほど検査精度の必要でない方向は画素サイズを大きくすることでスループットの低下を抑制するようにしている。
即ち、本発明における回路パターンの検査装置は、回路パターンが形成された被検査試料に荷電粒子線を照射する照射手段と、この荷電粒子線をX方向に任意の速度で走査させる走査手段と、被検査試料を載置し、X方向と異なるY方向にこの被検査試料を任意の速度で移動させるステージ移動手段と、荷電粒子線の照射により前記被検査試料から発生する信号を検出する検出手段と、この検出手段により検出された信号を画像化して記憶する記憶手段と、この記憶された画像を、他の対応する回路パターンから得られた画像と比較する比較手段と、この比較手段による比較結果から回路パターン上の欠陥を判別する判別手段と、を備えた構成を採る。この構成ではX方向の走査速度とY方向の移動速度を別個に制御できるため、回路パターンの構造や材質に応じて適切な速度に調整できる。このため、配線パターンなど特定方向に微細な欠陥が生じるような場合には、欠陥検出精度を低下させることなくスループットの低下を抑制することができる。
また、本発明の別態様の検査装置は、回路パターンが形成された被検査試料に荷電粒子線を照射する照射手段と、この荷電粒子線をX方向に走査させる走査手段と、被検査試料を載置し、X方向と異なるY方向にこの被検査試料を移動させるステージ移動手段と、荷電粒子線の照射により被検査試料から発生する信号を検出する検出手段と、この検出手段により検出された信号を画像にして記憶する記憶手段と、この記憶された画像を、他の対応する回路パターンから得られた画像と比較する比較手段と、この比較手段による比較結果から回路パターン上の欠陥を判別する判別手段と、を備え、前記ステージ移動手段により前記被検査試料をY方向に移動させるとともに、前記走査手段により前記荷電粒子線をX方向に走査させるに当たって、前記被検査試料における前記信号を検出する位置のX方向の間隔に対応するX方向画素サイズと、前記被検査試料における前記信号を検出する位置のY方向の間隔に対応するY方向画素サイズとを、それぞれ別々に、かつ、互いに独立に設定する設定手段を有する。このように、X方向とY方向とで異なる画素サイズに設定できることで、回路パターンの構造や材質に応じて適切に画素サイズを調整することができ、欠陥検出精度を低下させることなくスループットの低下を抑制することができる。
さらに、本発明の別態様の検査装置では、走査手段の走査により検査するX方向の画素数も設定できるように構成しても良い。これにより欠陥の検出感度を向上させることができ、また、適切な画素数にすることでスループットの低下を抑制することもできる。
また、本発明における回路パターンの検査方法は、回路パターンが形成された被検査試料に、荷電粒子線をX方向に走査しながら照射することで被検査試料から発生する信号を画像化して得られた画像を、他の対応する回路パターンから得られた画像と比較し、この比較結果から回路パターン上の欠陥を判別するものであって、前記被検査試料を前記X方向と異なるY方向に移動させるとともに、荷電粒子線をX方向に走査させるに当たって、前記被検査試料における信号を検出する位置のX方向の間隔に対応するX方向画素サイズと、前記被検査試料における信号を検出する位置のY方向の間隔に対応するY方向画素サイズとを、それぞれ別々に、かつ、互いに独立に設定して検査するものである。また、この際、被検査試料の回路パターンの構造に応じて、または回路パターンの構造及び材質に応じて、X方向の画素サイズとY方向の画素サイズをそれぞれ任意に設定すると良い。さらに、X方向の画素数も設定して検査すると良い。これにより、回路パターンの構造や材質に応じてX、Y方向の画素サイズを適切に調整することができ、欠陥検出精度を低下させることなくスループットの低下を抑制することができる。
以下、本発明による実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される回路パターン検査装置1の構成例を示す概略図である。この回路パターン検査装置1はポンプ(図示せず)により真空排気することのできる検査室2と、送られてきた画像データを処理する画像処理部5と、装置各部の動作を制御する全体制御部49と、装置各部の動作命令や検査条件等を入力する入力部6と、信号を検出、増幅、変換等する二次電子検出部7と、を備えている。
検査室2は大別して、電子光学系3、光学顕微鏡部4、試料室8から構成され、さらにこの検査室2の内部には、被検査試料9を搬送するための予備室(本実施例では図示せず)が備えられている。この予備室は検査室2と独立に真空排気できるように構成されている。
電子光学系3は、電子線を発生する電子銃10と、電子線引き出し電極11、電子線を集束するコンデンサレンズ12、ブランキング偏向器13、走査偏向器15、絞り14、対物レンズ16、反射板17、ExB偏向器18を備えている。ブランキング変更器13および走査偏向器15は走査信号発生器43に接続され、それぞれ走査信号発生器43からのブランキング信号および走査信号により電子線を偏向制御することができる。また、コンデンサレンズ12および対物レンズ16はレンズ電源44に接続され、それぞれレンズ電源44からの信号により電子線の絞り量を調節することができる。
光学顕微鏡部4は、光源40、光学レンズ41、CCDカメラ42を備えている。この光学顕微鏡部4は、検査室2内における電子光学系3の近傍であって、互いに影響を及ぼさない程度離れた位置に配置されている。電子光学系3と光学顕微鏡部4の間の距離は既知であり、Xステージ31又はYステージ32により被検査試料9を電子光学系3と光学顕微鏡部4の間で往復移動可能である。このため、電子顕微鏡像を観察する場合には被検査試料9を電子光学系3の光軸に配置し、光学顕微鏡像を観察する場合には被検査試料9を光学顕微鏡4の光軸に配置する。
試料室8は、試料台30、Xステージ31、Yステージ32、回転ステージ33、位置測定・位置制御器34、被検査試料高さ測定器35を備えている。試料台30上に配置された被検査試料9は、Xステージ31およびYステージ32によりそれぞれX方向およびY方向に移動可能であり、回転ステージ33によりZ軸(XY平面と垂直な方向)を中心に回転可能である。
また、二次電子検出部7は、被検査試料9から発生した二次電子51を検出する二次電子検出器20、信号を増幅させるプリアンプ21、AD変換器22、光変換手段23、光ファイバ等の光伝送手段24、電気変換手段25、高圧電源26、プリアンプ駆動電源27、AD変換器駆動電源28、逆バイアス電源29を備えている。このうち二次電子検出器20は検査室2の内部に設けられ、対物レンズ16の上方に配置されている。また、二次電子検出器20、プリアンプ21、AD変換器22、光変換手段23、プリアンプ駆動電源27およびAD変換器駆動電源28は、高圧電源26により正の電位にフローティングされ、この正の電位によって生じた吸引電界により被検査試料9から発生した二次電子51が二次電子検出器20へ導かれるように構成されている。
画像処理部5は、光伝送手段24等を介して送られてくる画像信号を記憶する記憶部45と、この記憶部45に記録された少なくとも2つの画像を比較する比較部46と、この比較部46による画像の比較結果から欠陥を判別する判別部47と、を少なくとも備えている。
さらに、入力部6は、上記画像処理部5における結果に基づき被検査試料上の欠陥位置等をマッピング表示するマップ表示部55、二次電子検出部7で取り込まれた信号に基づく電子線画像や電子顕微鏡4による光学画像を表示する画像表示部56、およびユーザにより装置各部の動作条件や検査条件等を設定指示する各種コマンド部(検査開始・終了・保存等の各コマンド62乃至65、画像取得指示57、画像処理指示58、処理条件設定59およびモード切替60等)を備えている。
被検査試料9に照射される電子線(以下、一次電子線19と記す)は、電子銃10と引き出し電極11の間に電圧を印加することで電子銃10から引き出される。この一次電子線19は、電子銃10に高電圧の負の電位を印加することで加速することができる。これにより、一次電子線19はその電位に相当するエネルギーで試料台30の方向に進み、コンデンサレンズ12で収束され、さらに対物レンズ16により細く絞られて試料台30上のX−Yステージ31,32の上に搭載された被検査試料9(半導体ウエハ,チップあるいは液晶,マスク等微細回路パターンを有する基板等)に照射される。この一次電子線19は走査偏向器15によって被検査試料9上を走査するように制御される。また、被検査試料9はリターディング電源36により負の電圧を印加できるようになっている。そして、このリターディング電源36の電圧を調節することにより一次電子線を減速させることができ、電子銃10の電位を変えずに被検査試料9への電子線照射エネルギーを最適な値に調節することができる。
被検査試料9上に一次電子線19を照射することによって発生させた二次電子51は、被検査試料9に印加された負の電圧により加速される。被検査試料9上方にはExB偏向器18が配置され、これにより加速された二次電子51が所定の方向へ偏向される。このExB偏向器18は、二次電子51にかける電界と磁界の強度調整により、二次電子51の偏向量を変えることができる。また、この電磁界は被検査試料9に印加した負の電圧に連動させて可変させることができる。ExB偏向器18により偏向された二次電子51は、所定の条件で反射板17に衝突する。この反射板17は円錐形状をしており、被検査試料9に照射する電子線19をシールドするシールドパイプの機能も有している。この反射板17に加速された二次電子51が衝突すると、反射板17からは数V〜50eVのエネルギーを持つ第二の二次電子52が発生する。
この発生した第二の二次電子52は二次電子検出器20へ導かれる。この際、二次電子検出器20は、この第二の二次電子52を、一次電子線19の走査のタイミングと連動して検出するように構成する。二次電子検出器20により検出された出力信号は、検査室2の外に設置されたプリアンプ21で増幅され、AD変換器22によりデジタルデータにされる。このデジタルデータは、光変換手段23から光ファイバ等の光伝送手段24によって、電気変換手段25を介して画像処理部5へ送られる。この場合、検出された出力信号はデジタル化されてから伝送されるので、従来よりも高速で且つSN比の高い信号を画像処理部5へ送ることができる。
画像処理部5へ送られた信号(画像信号)は、記憶部45に記憶されるとともに、入力部6へ送られ画像表示部56に画像表示される。また、比較部46では、この記憶された画像信号を、ある特定位置離れた他の同一パターンから得られた画像信号と比較演算する。即ち、両画像同士の位置合わせ、信号レベルの規格化、ノイズ信号の除去のための各種画像処理を施し、両画像信号を比較演算する。そして判別部47では、この比較演算された差画像信号の絶対値を所定のしきい値と比較し、所定のしきい値よりも差画像信号レベルが大きい場合にその画素を欠陥候補と判定し、この結果を全体制御部49を介して入力部6に送る。入力部6ではこの欠陥位置や欠陥数等をマップ表示部55に表示する。
装置各部の動作命令及び動作条件は、入力部6から入力される。入力部6では電子線発生時の加速電圧、電子線偏向幅、偏向速度、二次電子検出装置の信号取り込みタイミング、試料台移動速度等々の条件が、予め目的に応じて任意にあるいは選択して設定できるように入力されている。全体制御部49は、入力部6で設定された各条件に基づき、補正制御回路61を介して、位置測定・位置制御器34や高さ測定器35からの信号に基づき位置や高さのずれをモニタし、その結果に応じて補正制御回路61に補正信号を送る。補正制御回路61はこの補正信号に基づき走査信号発生器43およびレンズ電源44によって走査偏向器15および対物レンズ電源16を制御し、電子線が被検査試料9に対し常に正しい位置に照射されるように調整される。なお、一次電子線19をブランキングする必要がある場合に、入力部6からのその旨の指示をすると、全体制御部49は補正制御回路61を介して走査信号発生器43からブランキング信号をブランキング偏向器13に送り、これにより一次電子線19が偏向され、電子線が絞り14を通過しないように制御される。
本実施形態では、位置測定・位置制御器34における位置測定をレーザ干渉による測長計を用いた。この位置測定器により、Xステージ31及びYステージ32の位置が実時間でモニタされ、その位置情報が入力部6に転送されるよう構成されている。また、Xステージ31、Yステージ32および回転ステージ33のモータ回転数等のデータも同様に各々のドライバから入力部6に転送されるように構成されている。入力部6ではこれらのデータに基づいて一次電子線19が照射されている領域や位置が正確に把握できるようになっており、必要に応じて実時間で一次電子線19の照射位置の位置ずれを、補正制御回路61によって補正できるようになっている。
また、高さ測定器35には、電子ビーム以外の測定方式である光学式測定器、例えばレーザ干渉測定器や反射光の位置で変化を測定する反射光式測定器が使用され、X−Yステージ上31,32に搭載された被検査試料9の高さを実時間で測定することができる。本実施形態では、スリットを通過した細長い白色光を透明な窓越しに該被検査試料9に照射し、反射光の位置を位置検出モニタにて検出し、位置の変動から高さの変化量を算出する方式を用いた。この高さ測定器35の測定データに基づいて、一次電子線19を細く絞るための対物レンズ16の焦点距離がダイナミックに補正され、常に被検査領域に焦点が合った一次電子線19を照射できるようになっている。また、被検査試料9の反り、高さ、歪みを電子線照射前に予め測定しておき、そのデータをもとに対物レンズ16の検査領域毎の補正条件を入力部6で設定するように構成することも可能である。
本発明における被検査試料9に対する一次電子線19の照射位置の制御方法としては、一次電子線19をX方向に偏向制御することでX方向の走査位置を制御し、Yステージ32をY方向に移動制御することでY方向の位置を制御する方法を採用する。具体的には、入力部6において設定された条件、例えば画素サイズや画素数に基づき全体制御部49から制御信号が送られ、これに応じて走査信号発生器43から走査偏光器15に走査信号が送られる。走査偏向器15では送られてきた走査信号に基づき一次電子線19のX方向の偏向量、即ちX方向の走査位置が制御される(走査偏光器15のX方向の偏向電圧Vxを増減させ、Y方向の偏向電圧Vyを一定に制御する)。同様に、全体制御部49からの制御信号に基づき、位置測定・位置制御器34がX−Yステージ31,32をY方向に移動制御させ、被検査試料9に対する一次電子線19のY方向の照射位置を制御する。本発明ではX方向の走査位置制御とY方向のステージ移動制御をそれぞれ別々に制御することができる。つまり、X方向の画素サイズおよび画素数並びにY方向の画素サイズおよび画素数をそれぞれ任意の値に設定できる。
なお、一次電子線19の照射位置の制御方法としては、上記方法に限られず、検査実行時に被検査試料9が搭載されたX−Yステージ31,32を静止させて一次電子線19を二次元(X・Y方向)に走査する方法や、検査実行時にX−Yステージ31,32をY方向に連続して一定速度で移動させながら一次電子線19をX方向に走査する方法なども採用することができる。これらの方法では、前者の場合、ある特定の比較的狭い領域を検査する場合に有効であり、後者の場合、比較的広い領域を走査する場合に有効である。
本発明の検査装置および検査方法では検査速度が速いことが必須である。従って、本実施形態では通常のSEM(Scanning Electron Microscopy)のように、pAオーダーの電子線電流の電子線を低速で走査したり、多数回走査させて各々の画像を重ね合せたりすることは行わない。また、絶縁材料への帯電を抑制するためにも、電子線走査は高速で一回あるいは数回程度にする必要がある。そこで本実施形態では、通常のSEMに比べ約100倍以上の、例えば100nAの大電流電子線を一回のみ走査することにより画像を形成する構成とした。走査幅は100μmとし、1画素は0.1μm□とし、1回の走査を1μsで行うようにした。
また、本実施形態では電子銃10に拡散補給型の熱電界放出電子源を使用するのが好ましい。この電子銃10を用いることにより、従来の例えばタングステン(W)フィラメント電子源や、冷電界放出型電子源に比べて安定した電子線電流を確保することができるため、明るさ変動の少ない電子線画像が得られる。また、この電子銃10により電子線電流を大きく設定することができるため、高速検査を実現できる。
図2は本発明の入力部6(GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース))の画面図である。本実施形態における入力部6は大まかに5つの領域に分割されている。領域(1)は画面上部に配置され、装置名や装置ID、レシピ名として品種ファイル名と工程ファイル名などが表示されている。領域(2)には、操作や状態の説明をするガイダンスが表示される。ユーザはこのガイダンスを確認することでスムーズに操作を進めることができる。画面中央の領域(3)にはマップ表示部55及び画像表示部56が含まれ、操作や進行状態により表示内容が変わる。画面右側の領域(4)には複数の画面で共通に必要となる操作ボタンが表示され、「印刷」、「ファイル保存」、「開始」、「終了」、「画像保存」など(図1の各コマンド62乃至65に対応)がある。例えば、「ファイル保存」を押すと、現在作成中のレシピを保存する品種ファイル、工程ファイルの名前を指定する画面が表示され、ここで指定したファイル名でレシピが保存される。また、「画像保存」を押すと、現在、表示中の画像を画像ファイルとして保存するための名称を指定する画面が表示され、ここで指定した名称でこの画像が保存される。画面下部の操作領域(5)には、「検査」「欠陥確認」「レシピ作成」「ユーティリティ」の各モード名(図1中のモード切替60に相当する)が表示され、例えば「検査」を押すと自動検査を実行するモードになり、「レシピ作成」を押すと検査パラメータを設定するレシピ作成モードになる。このように、情報の表示にグラフィックを用いたGUIを用いることで、ユーザは視認性、操作性良く検査条件の設定等を行うことができる。なお、ここに示した入力部6の構成は単なる一例であって、様々に変更、改良したインターフェースが本発明に適用可能である。
次に、上記レシピ作成モードにおけるレシピ作成の方法について図3を用いて説明する。図3はレシピ作成モードにおけるレシピ作成の手順を示すフローチャートである。上述のように図2に示したGUI画面において、領域(5)の「レシピ作成」のモードを選択すると、図3に示すレシピ作成のための画面に切り替わる。この画面で開始ボタンを押し、まず棚番を指定する(S1)。次に、レシピファイルの呼び出しを行い、新規か変更かの入力、ロットID、ウエハID等の初期入力を行う(S2)。次に、ウエハカセットを検査装置のローダに設置する(S3)。その処理項目としては、(1)OF(オブフラ)又はノッチを検出し、(2)試料ホルダ(試料交換室)にウエハを保持し、(3)試料ホルダを検査室ステージに移載する。次に、ステージ基準マークへ移動し、ビームの絶対校正を行う(S4)。ここでは、デフォルトレシピファイル条件に基づく校正とし、(1)試料にビームを照射し、(2)偏向補正,基準座標補正、(3)焦点パラメータ補正を行う。
次に、試料上の指定した位置に電子線を照射し、試料上の画像コントラストを確認の上で焦点、非点を再調整する(S5)。この際、充分なコントラストが得られない場合は、検査条件(電子線の加速電圧、電子線電流、信号取得の際の信号加算数、画素サイズ、画素数など)の変更を行う。図4はこの検査条件を設定する画面の一例を示した図であり、図4(a)は従来の設定画面、図4(b)は本発明の設定画面を示している。従来方式では、スキャン方向(X方向)とステージ移動方向(Y方向)で同一画素サイズを採用しているため、従来方式の設定画面(図4(a))では、検査画素サイズとして1つの入力部のみ有する。一方、本発明の設定画面(図4(b))では、検査画素サイズをスキャン方向とステージ移動方向で個別に指定できる構成を採用している。また、本発明では図4(b)に示したように、スキャン方向の検査幅も指定すべく、スキャン方向の画素数の設定もできるように構成すると良い。このように構成することで、X方向とY方向で異なる画素サイズで検査することが可能となり、例えば配線パターンなどX、Y方向で欠陥構造の大きさや複雑さの異なる回路パターンを検査する場合、スループットの低下を抑制して検査を行うことが可能となる。また、画素数の設定をすることもできれば、欠陥検出感度の向上を図ることや、検査幅を適切にすることでスループット低下の抑制をすることもできる。
次に、電子線照射条件がきまり、コントラストが確認されたら、このウエハのショット、及びダイ(チップ)のサイズと配列を入力する(S6)。具体的には、ショットサイズとショットマトリクスを入力し、ショット内ダイの配列が入力されたら、ウエハ周辺部のショット、あるいはダイの有無を指定する。
次に、アライメント条件入力とアライメントを実行する(S7)。具体的には、(1)アライメントチップを指定(複数点)し、(2)1チップ目の原点へ移動し、(3)光学顕微鏡モニタ切り替え、(4)1チップ目のアライメントマーク位置へマニュアル移動する。(5)光学画像を登録し、(6)SEM像モードに切り替え、(7)アライメントマーク位置へマニュアルで微調整し、(8)SEM画像登録、(9)アライメント座標登録を行う。また、アライメント実行の項目として、(1)1点目移動、(2)画像入力・探索・マッチング、(3)2点目移動、(4)画像入力・探索・マッチング、(5)残点への移動、探索、マッチング、(6)傾き・位置・チップ間隔補正を行う。また、チップ原点のオフセット設定として、(1)最終点アライメントマークへ移動し、(2)アライメントマークの位置を指定し(SEM画像モード)、(3)1点目チップ原点へ移動し、(4)チップ原点位置を指定し(SEM画像モード)、(5)チップ原点−アライメントマークのオフセット算出・登録を行う。チップ原点のオフセットとは、アライメント座標とそのマークが在るチップの原点座標との距離である。
次に、チップ内のメモリセル領域設定を行う(S8)。メモリセル領域とは図1の記憶部45に記憶される画像の大きさの単位であって、このセル毎に比較部46にて比較検査が行われる。従って、一つのセル内の回路パターンと他のセル内の回路パターンとが対応している必要がある。この具体的設定方法としては、(1)セル領域を入力し、(2)セルピッチを入力し、(3)これらの登録を行う。セル領域の入力は光学顕微鏡像及び電子線画像を用いて行われる。また、ダイ領域設定、つまりダイ領域内の検査、非検査領域の設定を行う(S9)。具体的には、(1)ダイ領域入力、(2)ダイ被検査領域入力、(3)これらの登録がある。このダイ領域の入力も光学顕微鏡像、電子線画像を用いて行われる。さらに、検査領域を指定する(S10)。ここでは、ウエハマップ上のダイのうち検査対象とするダイの指定、ダイ内の検査領域の指定、指定した領域に対する検査サンプリング率の指定、画像取得方向の指定等の設定を行う。
検査領域の指定が完了したら、検査時の明るさを調整するキャリブレーション設定に移る(S11)。キャリブレーションは画像を取得し、その明るさの分布より信号量に応じたハードウェアのゲイン調整や明るさ補正を行うものである。実際には、キャリブレーションを行うダイの指定とダイ内の座標を指定して行う。
次に、これまでに設定された各種条件で実際に画像を取得して、欠陥を検出するための画像処理条件を設定する(S12)。まず、画像を取得する際に、検出信号にかけるフィルタの種類を選択する。そして、実際の検査と同条件で1チップ内の小領域の画像を取得する。ここで、小領域とは、例えば電子線の走査幅である100μmの幅で1チップ分の長さの領域を指す。画像を取得したら、欠陥と判定するための閾値を入力し、欠陥と判定された箇所の画像を表示させる。これを繰り返して、最適な検査条件を決定する。なお、この一連の作業を「小領域試し検査」と呼ぶ。
以上の各種入力により、検査に必要な各種パラメータを設定することができる。しかし、実際の半導体ウエハにおいては、ウエハ面内や製造ロット間のプロセスのばらつきがあるので、小領域試し検査での画像処理条件設定では不十分であり、これらばらつき分を考慮して欠陥判定の閾値を決める必要がある。そこで、作成したレシピファイルで最終検査を行う(S13)。すなわち、(1)ステージ定速連続移動,位置・高さをモニタし、(2)ビーム走査,実時間補正(ステージ・Zセンサ追従)し、(3)二次電子検出,AD変換,画像メモリ入力し、(4)画像処理,比較判定し、(5)Nストライプ毎にビーム補正し、(6)欠陥数・欠陥位置表示を行う。モニタの結果により、欠陥検出レベルや誤検出レベルを確認し、適切であるか否かを判断する(S14)。ここで条件が適切で有れば、これまで入力した各種パラメータを登録し(S15)、最後に、ウエハのアンロードを行う(S16)。一方、条件が適切でないと判断されればステップ5(S5)に戻り、上述の検査条件設定等を再度行う。
なお、上述のレシピ作成モードでは新たに全ての項目を設定する場合を説明したが、既に作成したレシピを用いて必要がある部分のみ設定する形式(更新する形式)や、項目によっては自動で設定される等、様々な変形や改良を行うことができる。また、上述のX、Y方向の画素サイズ、画素数の設定をレシピ作成モードで行うのではなく、GUI画面上にプルダウンメニュー等の形で設けた入力部から設定する形式としても良い。
次に、本発明における荷電粒子線の走査手段、ステージ移動手段および信号検出について説明する。
図5は被検査ウエハ(被検査試料9)に対する荷電粒子線(一次電子線19)の走査方向、ステージ移動手段の移動方向、および信号検出位置を示す図である。図5(a)は被検査ウエハ(被検査試料9)の全体模式図であり、図中矢印はステージ移動手段によるステージの移動方向(Y方向)を示している。図5(b)はチップAの拡大模式図である。図5(c)はセルBの拡大模式図であり、図中○印は信号取得位置を示している。信号の検出は、走査手段による荷電粒子線の走査およびステージ移動手段の移動と同期させて検出する。走査手段による走査方向は図5(c)に示すようにX方向に走査させ、図中ライン(1)、(2)、(3)・・・の順に走査されるように、ステージ移動手段により被検査ウエハがY方向に順に位置制御される。通常、画素サイズをAnmとして検査すると、走査方向およびステージ移動方向共にAnmの画素サイズ(信号検出間隔)で信号を検出しながら検査が実行される。このため、回路パターンが微細化されるのに対応して画素サイズを小さくすると、例えば画素サイズを半分(A/2nm)にすると、信号検出位置の数は4倍となりスループットが著しく低下する。
そこで、本発明では走査方向の画素サイズとステージ移動方向の画素サイズをそれぞれ個別に設定できる構成とした。図6は走査方向の画素サイズとステージ移動方向の画素サイズを異なるサイズに設定した場合の信号取得位置を示した図である。即ち、図6(a)は、走査方向画素サイズAnm、ステージ移動方向画素サイズをBnm(A<B)で検査した場合の信号取得位置を示している。図6(b)は、走査方向の画素サイズBnm、ステージ移動方向の画素サイズAnm(A<B)で検査した場合の信号取得位置を示している。図6(a)では、ステージ移動方向の画素サイズをAnmとして検査した場合と比較して、B/A倍検査スループットが向上する。また同様に図6(b)では走査方向の画素サイズをAnmとして検査した場合と比較して(走査幅が同じであれば)B/A倍検査スループットが向上する。このように、分解能を必要とする方向のみ画素サイズを小さくして検査することで、スループットの低下を抑制することができる。
図7は配線パターンの間にできた微小ブリッジ欠陥を検出する場合の走査方向およびステージ移動方向の画素サイズの調整について説明する図である。図7に示したように、配線間の微小ブリッジは、配線と直行する方向には長く、配線と平行する方向ではとても細い欠陥となる。そこで、配線と平行するステージ移動方向はCnmの画素サイズとして精度を上げる一方、配線と直行する方向はDnm(C<D)の画素サイズに設定して検査を実行する。これにより、配線に直行する(ステージ移動方向に直行する)細い欠陥の検出漏れを抑え、検出感度の低下を抑制できる。また同時に、走査方向はある程度大きな画素サイズにすることができるためスループットの向上を図ることができる。このように配線パターンなどにできる欠陥は、配線と直行する方向に微細な欠陥が形成される場合が多く、本発明のようにX方向とY方向とで別々に画素サイズを設定して検査できる構成とすることが有効となる。
図8(a)はPlug構造の正常欠陥(Normal Plug)と非開口欠陥(Failure Plug)を示した模式図である。これら正常欠陥と非開口欠陥に荷電粒子線を照射した場合、この照射により生じる二次電子、即ち、信号量は欠陥構造や材質により異なる。一般に、この正常欠陥と非開口欠陥各々のスキャン時間に対する信号量の関係は、図8(b)に示したようになる。ここで、スキャン時間とは、スキャンを実行してから次のスキャンを実行するまでの時間と定義する。この図8(b)に示したように、正常欠陥と非開口欠陥の信号量の差が最大になる(つまり、欠陥が明瞭になる)ようにするには、スキャン時間を適切に設定することが必要となる。即ち、被検査試料の構造および材質にあったスキャン時間を選択することで欠陥の検出感度を向上させることができる。
スキャン時間は、以下説明するように、検査画素サイズと画素数を調整することで変更することができる。図9は検査画素サイズ(検査ピクセルサイズ)と検査画素数に対するスキャン時間とスキャン幅の関係を説明する図である。検査画素サイズをBnm、検査画素数をCとした場合のスキャン時間とスキャン幅の関係を図9(a)に示したように定義すると、検査画素数および検査画素サイズを変更した場合は図9(b)から(d)に示したようになる。図9(b)は、検査画素数を変えずに(画素数C)、検査画素サイズを2倍(B×2nm)にした場合で、この場合、スキャン時間およびスキャン幅共に2倍になる。図9(c)は、検査画素数を1/2(画素数C/2)にして、検査画素サイズを2倍(B×2nm)にした場合で、この場合、スキャン時間およびスキャン幅共にかわらない。図9(d)は、検査画素数を1/2(画素数C/2)にして、検査画素サイズを変えない(Bnm)場合で、この場合、スキャン時間およびスキャン幅ともに1/2倍になる。このように、検査画素サイズと画素数を調整することでスキャン時間を調整することができる。このため、被検査試料の構造および材質に対応する検査画素サイズおよび画素数を調整することで、欠陥の検出感度を向上させることができる。なお、上記図9(a)乃至(d)における説明は走査手段の走査速度を一定とした場合を前提としており、この走査手段の走査速度を変更することでもスキャン時間を調整することができる。
以上、本発明によれば、被検査試料の回路パターンの構造または構造および材質に応じて走査方向とステージ移動方向で異なる画素サイズで検査することが可能となり、検査スループットの低下を抑制する回路パターンの検査方法および検査装置を提供することができる。
本発明の回路パターン検査装置の構成を示す概略図である。 本発明の入力部の構成を示す画面図である。 レシピ作成の手順を示すフローチャートである。 検査条件の設定画面を示す図である。 被検査ウエハに対する荷電粒子線の照射手段と信号検出位置を説明する図である。 走査方向の画素サイズとステージ移動方向の画素サイズを異なるサイズに設定した場合の信号取得位置を示した図である。 配線パターンの間にできた微小ブリッジ欠陥を検出する場合の走査方向およびステージ移動方向の信号取得位置を示した図である。 (a)正常欠陥と非開口欠陥のPlug構造模式図であり、(b)正常欠陥と非開口欠陥のスキャン時間と信号量の関係を示す図である。 検査画素サイズと検査画素数に対するスキャン時間とスキャン幅の関係を説明する図である。
符号の説明
1・・・回路パターン検査装置、2・・・検査室、3・・・電子光学系、4・・・光学顕微鏡部、5・・・画像処理部、6・・・入力部、7・・・二次電子検出部、8・・・試料室、9・・・被検査試料、10・・・電子銃、11・・・電子線引き出し電極、12・・・コンデンサレンズ、13・・・ブランキング偏光器、14・・・絞り、15・・・走査偏光器、16・・・対物レンズ、17・・・反射板、18・・・ExB偏光器、20・・・二次電子検出器、21・・・プリアンプ、22・・・AD変換器、23・・・光変換手段、24・・・光伝送手段、25・・・電気変換手段、26・・・高圧電源、27・・・プリアンプ駆動電源、28・・・AD変換器駆動電源、29・・・逆バイアス電源、30・・・試料台、31・・・Xステージ、32・・・Yステージ、33・・・回転ステージ、34・・・位置測定・位置制御器、35・・・高さ測定器、40・・・光源、41・・・光学レンズ、42・・・CCDカメラ、43・・・走査信号発生器、44・・・レンズ電源、45・・・記憶部、46・・・比較部、47・・・判別部、49・・・全体制御部、55・・・マップ表示部、56・・・画像表示部、57・・・画像取得指示、58・・・画像処理指示、59・・・処理条件設定、60・・・モード切替、61・・・補正制御回路

Claims (5)

  1. 回路パターンが形成された被検査試料に荷電粒子線を照射する照射手段と、
    該照射する荷電粒子線をX方向に走査させる走査手段と、
    前記被検査試料を載置し、前記X方向と異なるY方向に該被検査試料を移動させるステージ移動手段と、
    前記荷電粒子線の照射により前記被検査試料から発生する信号を検出する検出手段と、
    該検出手段により検出された信号を画像にして記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された前記画像を、前記回路パターンに対応する他の回路パターンから得られた画像と比較する比較手段と、
    該比較手段による比較結果から回路パターン上の欠陥を判別する判別手段と、を備えた回路パターンの検査装置において、
    前記ステージ移動手段により前記被検査試料を前記Y方向に移動させるとともに、前記走査手段により前記荷電粒子線を前記X方向に走査させるに当たって、前記被検査試料における前記信号を検出する位置の前記X方向の間隔に対応するX方向画素サイズと、前記被検査試料における前記信号を検出する位置の前記Y方向の間隔に対応するY方向画素サイズとを、それぞれ別々に、かつ、互いに独立に設定する設定手段を有する回路パターンの検査装置。
  2. 前記設定手段が、前記走査手段の走査により検査するX方向の画素数を設定する手段をさらに有する請求項1に記載の回路パターン検査装置。
  3. 回路パターンが形成された被検査試料に、荷電粒子線をX方向に走査しながら照射することで該被検査試料から発生する信号を画像化して得られる画像を、前記回路パターンに対応する他の回路パターンから得られた画像と比較し、該比較結果から前記回路パターン上の欠陥を判別する回路パターンの検査方法において、
    前記被検査試料を前記X方向と異なるY方向に移動させるとともに、前記荷電粒子線をX方向に走査させるに当たって、前記被検査試料における前記信号を検出する位置の前記X方向の間隔に対応するX方向画素サイズと、前記被検査試料における前記信号を検出する位置の前記Y方向の間隔に対応するY方向画素サイズとを、それぞれ別々に、かつ、互いに独立に設定して検査する回路パターンの検査方法。
  4. 前記回路パターンの構造に応じて、または前記回路パターンの構造及び材質に応じて、前記X方向画素サイズ及び前記Y方向画素サイズをそれぞれ任意に設定して検査する請求項3に記載の回路パターンの検査方法。
  5. 前記X方向の画素数をさらに設定して検査する請求項4に記載の回路パターンの検査方法。
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