JP2001227106A - 桟 瓦 - Google Patents

桟 瓦

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JP2001227106A
JP2001227106A JP2000036423A JP2000036423A JP2001227106A JP 2001227106 A JP2001227106 A JP 2001227106A JP 2000036423 A JP2000036423 A JP 2000036423A JP 2000036423 A JP2000036423 A JP 2000036423A JP 2001227106 A JP2001227106 A JP 2001227106A
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JP
Japan
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nail
tile
groove
tiles
nail hole
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JP2000036423A
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English (en)
Inventor
Motohiro Ikegami
元広 池上
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SANSHU SANPEIGAWARA KK
Original Assignee
SANSHU SANPEIGAWARA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひびが入ったり割れたりした桟瓦の取り替え
が容易にできるようにする。 【解決手段】 桟瓦11の上下に貫通する溝状の釘穴1
6が、瓦桟木に対応する釘の通し位置16aから後端縁
に向けアンダーラップ部15とは逆方向に傾斜して形成
され、該後端縁において開口16bしている。この桟瓦
11は釘穴16が溝状であるため、取り替え時に釘から
取り除くのが容易であり、かつ新しい桟瓦の釘穴16を
釘にはめ込むこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は桟瓦の構造、特にそ
の釘穴構造に関する。
【0002】
【従来の技術】桟瓦1による屋根の葺き方については、
図4に示すように、屋根の野地板の上に縦に等間隔に瓦
桟木2を打ち付け、その上に横に等間隔に瓦桟木3を打
ち付け、この瓦桟木3に下方に突出する小片状の掛止部
4を引っ掛け、かつ桟瓦1の一部を下方の桟瓦の上部及
び側方の桟瓦のアンダーラップ部5に重ねて置き、釘穴
6を通して例えば丸釘7を打ち付け、桟瓦1を瓦桟木3
に固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような屋根におい
て、一部の桟瓦にひびが入ったり割れたりした場合、そ
の桟瓦のみを新しい桟瓦に取り替える必要がある。しか
し、各桟瓦は周囲の桟瓦と重なり合い、しかも釘穴の部
分は上方の桟瓦に被われているため、その作業はかなり
面倒なものとなっている。その作業の一例を示すと、次
のようになる。 割れた桟瓦をハンマーなどでさらに叩き割り、小片に
して取り除く。ただし、釘穴の周囲はリング状に厚肉と
されているため割れにくく、通常、この部分は丸釘の周
囲にはまった状態で残ってしまう。 残ったリング状の部分をバール等で無理やりこねるよ
うにして丸釘を緩め、丸釘毎抜き取るか、何らかの方法
でリング状の部分を割って取り除き(これは実際にはき
わめて困難である)、丸釘はバールやペンチで引き抜
く。 周囲の桟瓦を押し上げて少し浮かし、新しい桟瓦をは
め込む(必要により掛止部を削り取り、はめ込みの邪魔
にならないようにしておく)。このとき、釘が打てない
ため隣接する桟瓦とボンド等により接着する。
【0004】一方、近年台風などの強風により瓦が屋根
から剥され飛ばされる被害が相次いだことから、丸釘よ
り固定する力の強いスクリュー釘、さらにはビス、リン
グネイルなどの強力な釘に置き変わる傾向にある。しか
し、桟瓦を固定する力が強いということは、それを緩め
て抜き取ることが困難になることを意味し、特にビス、
リングネイルなどではバールやペンチで引き抜くことは
殆ど不可能である。従って、前記の工程においてリン
グ状の部分を割って取り除いた後、金鋸により切断して
取り除くことになる。また、ビス、リングネイルなどで
強力に固定した場合、の工程において新しい桟瓦をは
め込む際、周囲の桟瓦には動き代が殆どなく、強制的に
動かすことも難しいので(丸釘やスクリュー釘の場合は
動き代が多少あるし、強制的に動かすことも可能)、新
しい桟瓦の掛止部を削り取っておく必要がある。
【0005】このように、一部の割れた桟瓦を新しい桟
瓦に取り替える作業は面倒なものであり、かつその傾向
はますます強くなっている。また、取り替えた桟瓦は釘
で固定することができないので、せっかくビス、リング
ネイルなどの強力な釘で全体を固定していても、取り替
えた桟瓦については台風等の強風への備えが不十分とい
うことになる。本発明はこのような状況に鑑みてなされ
たもので、一部の桟瓦の取り替えが容易にできるように
することを主たる目的とする。また、本発明は、取り替
えた桟瓦を引続き釘で固定(下へのずり落ちを防止する
固定、横方向へのずれを防止する固定)できるようにす
ることを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る桟瓦は、上
下に貫通する溝状の釘穴が瓦桟木に対応する釘の通し位
置から後端縁に向けて形成され、該後端縁において開口
していることを特徴とする。上記溝状の釘穴の望ましい
形態として、溝状の釘穴の釘の通し位置が前記開口から
横にずれていること、あるいはその一形態として上記溝
状の釘穴が釘の通し位置から後端縁に向けアンダーラッ
プ部とは逆方向に傾斜していることが挙げられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明に係る桟瓦をより具体的に説明する。図1(a)に示
す桟瓦11において、釘穴16は瓦桟木に対応する釘の
通し位置16a(図4に示す桟瓦1の釘穴6と同じ位
置)から瓦の後端縁に向けて斜め(アンダーラップ部1
5とは逆方向に角度θだけ傾斜)に形成され、かつ該後
端縁において開口(16b)した溝であり、いうまでも
なくこの溝は上下に貫通している。また、この釘穴16
では、釘の通し位置16a(溝の底に相当・・・・その中心
位置をドットで示す)が前記開口16bから横にずれて
いるということもできる。なお、この溝の幅は釘(丸
釘、スクリュー釘、ビス、リングネイル等)の径と同程
度かやや大きい程度でよい。また、図1(a)において
14は掛止部である。この桟瓦11は、図2に示すよう
に(左側の桟瓦)、最初の屋根葺きのとき従来の桟瓦1
と同様に取り扱うことができる。そして、傾斜した溝状
の釘穴16が釘17に引っ掛かり下方にずり落ちようと
する桟瓦を掛止するので、従来とほぼ同様に瓦桟木に固
定することができる。
【0008】この桟瓦11を取り替える必要があれば、
従来同様にハンマーなどで叩き割り小片にして取り除け
ばよいが、釘穴16は溝であるので釘17から取り外し
やすく、かつその溝の底で割れやすいので、作業は容易
である。なお、従来と異なり釘17は残しておく。続い
て新しい桟瓦11をはめ込むときは、当該桟瓦の掛止部
14を削り取り、図2に示すように(右側の桟瓦)、ア
ンダーラップ部15側に少しずらした下方位置から、斜
め上方に向け押し上げ、釘穴15の溝に釘17を沿わせ
てはめ込む。この新しくはめ込んだ桟瓦11も、当初の
桟瓦と同様に釘17により瓦桟木に固定されることにな
る。なお、従来同様、隣接する桟瓦とボンド等により接
着することが望ましい。
【0009】一部繰り返しになるが、上記桟瓦11は次
のような作用効果を持っている。 取り替えのとき取り除きやすく、釘を抜いたり切断し
たりする必要もないので、取り替え作業が容易となる
(メンテナンス性の向上)。 取り替えた桟瓦も釘により瓦桟木に固定される(下へ
のずり落ちを防止する固定)。 台風等の強風が当たって桟瓦がずれたり飛んだりする
ときは、図3に示すように、桟瓦は一般に矢印方向(ア
ンダーラップ部15の逆方向)に隣の桟瓦の上にずり上
がってそうなるが、釘穴16の溝と釘17が協働して矢
印方向へのずれを防止し、この作用は取り替えた桟瓦に
も及ぶ(横方向へのずれを防止する固定)。
【0010】本発明に係る桟瓦における釘穴の溝形状
は、図1(a)に示すものに限られず他にも種々の形状
が考えられる。図1(b)〜(f)に示すのはその例で
あり、(b)は溝全体としてアンダーラップ部とは逆方
向に傾斜させた点で(a)と同じであるが、溝の幅が開
口に向かって広がっているもの、(c)、(d)は溝の
一方又は両方の壁が傾斜していないもの、(e)は溝が
アンダーラップ部の方向に傾斜したもの、(f)は溝が
横に曲がっているものである。なお、(b)は(a)と
ほぼ同じ作用効果を有し、かつより釘を釘穴に挿入しや
すい形状である。(c)、(d)は釘の通し位置16a
が開口16bに対し横方向にずれているため、桟瓦が下
へずり落ちるのを拘束する作用はないが、強風等による
桟瓦の横方向のずれを防止できる。(e)は(a)とほ
ぼ同じ作用効果を有するが、取り替え時に新しく桟瓦を
はめ込む際の作業性及び強風等による桟瓦の横方向のず
れの防止作用の点で(a)の方がやや勝っている。
(f)は釘の通し位置16aが開口16bから横にずれ
ているため、作用効果は(a)とほぼ同等のものが得ら
れるが、はめ込むときの作業性は(a)の方がやや勝っ
ている。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る桟瓦によれば、取り替え時
に古い桟瓦を取り除きやすく、釘を残したままにしてお
けるので、ひびが入ったり割れたりした桟瓦の取り替え
が容易にできるようになる。また、釘を残しておけるの
で、強風等による桟瓦の横方向のずれの防止に役立つ。
さらに、溝状の釘穴の釘の通し位置を開口から横にずら
して形成することにより、あるいはその一形態として溝
状の釘穴をアンダーラップ部とは逆方向に傾斜させたこ
とにより、新しく葺いた桟瓦はむろんのこと、取り替え
た桟瓦も瓦桟木に固定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る桟瓦の平面図(a)及び釘穴の
種々の形態を示す図(b)〜(f)である。
【図2】 傾斜した溝状の釘穴をもつ桟瓦の固定状態と
新しい桟瓦のはめ込み時の作業形態を説明する図であ
る。
【図3】 強風が当たったときの桟瓦のずれの向きを説
明する図である。
【図4】 従来の桟瓦の構造及び屋根の葺き方を説明す
る図である。
【符号の説明】
1、11 桟瓦 2、3 瓦桟木 4、14 掛止部 5、15 アンダーラップ部 6、16 釘穴 16a 釘穴の釘通し位置 16b 釘穴の後端縁における開口 7、17 釘

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に貫通する溝状の釘穴が瓦桟木に対
    応する釘の通し位置から後端縁に向けて形成され、該後
    端縁において開口していることを特徴とする桟瓦。
  2. 【請求項2】 上記溝状の釘穴の釘の通し位置が、前記
    開口から横にずれていることを特徴とする請求項1に記
    載された桟瓦。
  3. 【請求項3】 上記溝状の釘穴が、釘の通し位置から後
    端縁に向けアンダーラップ部とは逆方向に傾斜している
    ことを特徴とする請求項1に記載された桟瓦。
JP2000036423A 2000-02-15 2000-02-15 桟 瓦 Pending JP2001227106A (ja)

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Cited By (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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