JP2003193623A - 耐風瓦 - Google Patents

耐風瓦

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JP2003193623A
JP2003193623A JP2001396809A JP2001396809A JP2003193623A JP 2003193623 A JP2003193623 A JP 2003193623A JP 2001396809 A JP2001396809 A JP 2001396809A JP 2001396809 A JP2001396809 A JP 2001396809A JP 2003193623 A JP2003193623 A JP 2003193623A
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JP2001396809A
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Yasuhiro Shinoda
泰宏 篠田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強風を受けても緊結用具の浮き上がりや、そ
れに伴う瓦の飛散を防止できる耐風瓦を提供する。 【解決手段】 瓦本体10の尻部に、瓦釘や瓦ネジなど
の緊結用具13を瓦裏面に向けて斜めに貫通させる傾斜
孔12を設ける。傾斜の方向は屋根の上下方向とし、傾
斜角度は15°〜75°程度とする。強風時に作用する
瓦の頭部を持ち上げようとする力に対して強い抵抗力を
発揮し、緊結用具13の弛みや瓦の飛散を防止すること
ができる。各種桟瓦、平板瓦、役瓦などに使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、台風等による強風
を受けても浮き上がりにくい耐風瓦に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】桟瓦は瓦本体の尻部裏面に引っ掛け爪を
備えており、野地板上に留め付けられた桟木にこの引っ
掛け爪を引っ掛けて緊結されている。しかし台風等によ
る強風を受けて瓦全体が上方に持ち上げられると、引っ
掛け爪が桟木から外れてしまい、瓦の位置がずれたり瓦
が飛散するおそれがある。 【0003】そこで従来から図6に示すように、瓦本体
1の尻部に瓦表面に対して垂直な貫通孔2を設けてお
き、この貫通孔2から桟木3に瓦釘や瓦ネジなどの緊結
用具4を取り付けることにより、引っ掛け爪5が桟木3
から外れることを防止していた。このような緊結用具4
による瓦緊結法は広く普及しているが、緊結用具4によ
る緊結を行っているにもかかわらず、屋根の下側から吹
き上げる強風により瓦の頭部が持ち上げられるような力
を受けた場合には、緊結用具4が桟木3から弛んで顕著
な瓦の浮き上がりが生じたり、緊結用具4が桟木3から
抜けて瓦が飛散することがあった。 【0004】この現象は、釘抜きで釘を引き抜くような
力が緊結用具4に作用した結果と思われる。すなわち、
風圧によって瓦の頭部が持ち上げられた場合には、図6
に示される引っ掛け爪5と桟木3との接触点を支点Pと
して瓦本体1に矢印のような回転モーメントが作用する
ため、支点Pに近い緊結用具4の頭部が作用点Qとなっ
て、梃子の原理によって強力な引き抜き力が作用する。
しかもこの回転モーメントの方向が緊結用具4の軸線方
向に近いため、緊結用具4の保持力が回転モーメントに
耐えられなくなると、緊結用具4が桟木3から弛んで瓦
の浮き上がりが生じたり、緊結用具4が桟木3から抜け
て瓦が飛散する事態が生じ易いと考えられる。 【0005】このほか図7に示すように、瓦本体1の頭
部側面に突起6を設け、この突起6を隣接する瓦の裏面
で押さえることによって瓦の頭部が持ち上げられること
を防止した防災瓦も知られている。この図7の防災瓦は
強力な耐風性を発揮するが、繰り返し振動などによって
この突起6が折れてしまうと全く効果がなくなってしま
うという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、下側から吹き上げる強風により瓦の
頭部が持ち上げられるような力を受けた場合にも、緊結
用具が弛んだり抜けることがなく、しかも繰り返し振動
にも強い耐風瓦を提供するためになされたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の耐風瓦は、瓦本体の尻部に、緊結
用具を瓦裏面に向けて斜めに貫通させる傾斜孔を設けた
ことを特徴とするものである。 【0008】本発明の耐風瓦は、瓦釘、瓦緊結ネジ、フ
ック、クリップなどの緊結用具の貫通孔を、瓦表面に対
して傾斜させたという従来に例のない新規な構成を採用
したことにより、以下に詳細に説明するように、強風時
にも緊結用具の弛みや脱落が防止され、瓦の飛散を防止
することができる。また耐震性については、引っ掛け爪
が桟木から外れない限り、他の工法と同等である。しか
も瓦本体の構成は従来品と同様であり、図7の防災瓦の
ような突起もないので、従来の瓦とも併用できる。以下
に本発明の好ましい実施形態を示す。 【0009】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の第1の実施形態を示す図であり、10は裏面に引っ掛
け爪11を備えた瓦本体、3は野地板7上に留め付けら
れた桟木である。この実施形態では、瓦本体10の尻部
に、瓦表面に対して約45°傾斜させた傾斜孔12が形
成されている。この傾斜孔12は、瓦釘や瓦ネジ、フッ
ク、クリップなどの緊結用具13を瓦裏面に向けて斜め
に貫通させるためのもので、成形後焼成前の瓦生地に成
形ピンを斜めに打ち込むことにより成形される。この実
施形態では緊結用具13の頭部14が下側(瓦本体の頭
側)を向くように上下方向に傾斜させてある。 【0010】このような構造のものは、下側から吹き上
げる強風により瓦の頭部が持ち上げられるような力を受
けた場合、引っ掛け爪11と桟木3との接触点を支点P
として瓦本体10に矢印のような回転モーメントが作用
することは、図6に示した従来構造と同じである。しか
し、瓦本体10と緊結用具13とが干渉しようとする力
の作用点Qは緊結用具13の頭部14であって、図6の
従来構造と比較して支点Pからの距離が長くなる。この
ため、風圧による回転モーメントが同一であれば、緊結
用具13を引き抜こうとする力は梃子の原理により従来
よりも大幅に減少する。 【0011】しかも、図1の構造では瓦本体10の回転
モーメントの作用する方向に対して緊結用具13が直角
に近い角度となるので、回転モーメントは緊結用具13
を曲げる方向に作用する。このため、図6の従来構造で
は緊結用具4の保持力のみによって風圧による回転モー
メントに耐えていたのに対して、図1の構造では緊結用
具13の曲げ剛性で風圧による回転モーメントに耐える
ことができる。なおかつ、緊結用具13が抜ける方向に
対しては、力が分散されるのでより抜けにくくなるう
え、緊結用具13の弾力性により繰り返し振動を吸収し
易い。これらの相乗効果によって、図1の構造の耐風瓦
は非常に優れた耐風性を発揮する。 【0012】なお、傾斜孔12の傾斜角度は瓦表面に対
して15°〜75°程度の範囲内とすることが好まし
い。15°未満では従来構造に近づいて効果が低くな
り、逆に75°を越えると非常に長い緊結用具13が必
要となるので、好ましくない。傾斜孔12は1個として
も、図2に示すように2個以上としてもよい。 【0013】図1に示すように傾斜孔12の周囲の瓦表
面に隆起部15を形成し、傾斜孔12に対して垂直面を
形成しておくことが好ましい。これは、緊結用具13の
頭部14が瓦表面に対して斜めになると瓦表面を損傷す
る可能性があるためである。また、隆起部15を形成す
ることにより雨水の浸入を防止する効果もある。このよ
うな隆起部15の上に重なる上側の瓦との干渉を避ける
ため、形状によっては図3に示すように瓦本体10の頭
部裏面に凹部16を形成しておくことが好ましい。 【0014】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施形態を示す図である。この実施形態の瓦は桟木3を
用いることなく、野地板7に直接緊結される直葺き工法
の瓦である。この実施形態では、図示のように瓦本体1
0の尻側の端面17から、野地板7に密着している瓦裏
面18に向けて、傾斜孔19が形成されている。この傾
斜孔19は第1の実施形態とは逆方向に傾斜されてお
り、緊結用具13の頭部14が瓦本体10の尻側に位置
するため、緊結用具13として瓦釘を用いた場合にも打
ち込み易い。 【0015】この図4の構造とすると、下側から吹き上
げる強風により瓦の頭部が持ち上げられるような力を受
けた場合、瓦本体10の支点Pは瓦本体10の先端とな
るが、瓦裏面18が野地板7に密着した状態で緊結用具
13で固定されているので、緊結用具13と瓦裏面18
との交点が持ち上げ力の作用点Qになる。支点Pと作用
点Qとの距離は大きいので、瓦の頭部を持ち上げようと
する回転モーメントに対して強力な抵抗力を発揮する。
さらにこの場合にも回転モーメントの方向と緊結用具1
3の軸線とは直角に近い角度となるので、回転モーメン
トは緊結用具13を曲げる方向に作用し緊結用具13は
弛みにくくなり、緊結用具13の曲げ剛性による強い耐
風性を発揮することができる。 【0016】(第3の実施形態)図5は図4の構造を桟
瓦に応用した実施形態であり、桟木3の上面と接する瓦
裏面の肉を削り、図4と同様に桟木3と密着させたもの
である。この図5の構造でも瓦の頭部が持ち上げられる
ような力を受けた場合、緊結用具13と瓦裏面18との
交点が持ち上げ力の作用点Qになり、支点Pからの距離
を大きく取れるので、図4の場合と同じ理由により強い
耐風性を発揮することができる。 【0017】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明の耐風瓦
は緊結用具の貫通孔を瓦表面に対して傾斜させたという
新規な構成を採用したものである。これによって、風
圧による持ち上げ力の支点Pと作用点Qとの距離が大き
くなる、緊結用具の方向と持ち上げ力の方向とが大き
く異なるため、緊結用具を引き抜く方向の分力が小さく
なる、緊結用具の曲げ剛性を利用できる、等の理由に
より強風時に作用する瓦の頭部を持ち上げようとする力
に対して強い抵抗力を発揮し、緊結用具の弛み及び瓦の
飛散を防止することができる。また瓦本体の構成は従来
品と大差なく、繰り返し振動にも強いうえ、製造も簡単
である。しかも従来と同じ緊結用具をそのまま使用で
き、施工も容易であるなどの多くの利点を有する。な
お、本発明は各種桟瓦や平板瓦に限定されるものではな
く、軒瓦、袖瓦などの各種の役瓦にもそのまま適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1の実施形態を示す要部の断面図である。 【図2】第1の実施形態を示す斜視図である。 【図3】第1の実施形態の変形例を示す要部の断面図で
ある。 【図4】第2の実施形態を示す要部の断面図である。 【図5】第3の実施形態を示す要部の断面図である。 【図6】従来例を示す断面図である。 【図7】他の従来例を示す断面図である。 【符号の説明】 1 従来例の瓦本体 2 垂直な貫通孔 3 桟木 4 緊結用具 5 引っ掛け爪 6 突起 7 野地板 10 本発明の瓦本体 11 引っ掛け爪 12 傾斜孔 13 緊結用具 14 頭部 15 隆起部 16 凹部 17 尻側の端面 18 瓦裏面 19 傾斜孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 瓦本体の尻部に、緊結用具を瓦裏面に向
    けて斜めに貫通させる傾斜孔を設けたことを特徴とする
    耐風瓦。
JP2001396809A 2001-12-27 2001-12-27 耐風瓦 Pending JP2003193623A (ja)

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