JP2001012025A - 屋根瓦用下地材 - Google Patents

屋根瓦用下地材

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JP2001012025A
JP2001012025A JP11181749A JP18174999A JP2001012025A JP 2001012025 A JP2001012025 A JP 2001012025A JP 11181749 A JP11181749 A JP 11181749A JP 18174999 A JP18174999 A JP 18174999A JP 2001012025 A JP2001012025 A JP 2001012025A
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Japan
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roof tile
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roof
tile
projections
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Katsuharu Suzuki
鈴木勝晴
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KOSERA MACHINE KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根瓦10と下地材30のみを使用して強風
による屋根瓦10の浮き上がりや下地材30側への雨の
浸入を防止するほか、施工作業の向上化を図る点にあ
る。 【解決手段】 複数枚の屋根瓦10の裏面形状に略対応
する多数の当接面32を備えた発泡合成樹脂製の屋根瓦
用下地材30であって、屋根瓦用下地材30の下地材本
体部の屋根瓦10の当接面32に屋根瓦10の裏面に設
けられた突起24に略対応する複数の係合凹部38が設
けられてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、屋根瓦を屋根に
葺く場合に使用する屋根瓦用下地材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦の裏面形状に対応するように工
夫された発泡合成樹脂製の下地材は多数知られている
(実公昭50-39923号公報、実公昭51−170
50号公報、実公昭51−20101号公報、実公昭5
1−20102号公報を参照、)。
【0003】しかしながら、従来の技術においては、屋
根の断熱性の向上や、施工の作業性の向上および葺いた
瓦の位置ずれ防止などを目的としたものが多く、強風や
地震の際の屋根からの瓦の浮き上がり防止を目的とする
ものは少ない。
【0004】瓦の浮き上がりの防止を図る屋根瓦用の下
地材の例として、僅かに特開平8−291593号公報
が知られている。この技術は、野地板に敷設固定される
下地材と、下地材の上に上下に互いに重ね合わせ且つ左
右両側部で互いにかみ合わせて載設される波形、平形等
の桟瓦とを具備する瓦屋根構造であって、桟瓦の上下部
で二枚重ねされる部分を瓦止め部とし、この瓦止め部の
下側を通る下地材の横方向又は縦方向に向かう凹溝に取
付部材を配設固定し、前記桟瓦の瓦止め部を瓦の二枚重
ね部分を貫通して取付材に止着される釘又はねじにより
固定する構成である。
【0005】したがって、桟瓦の上下部で重ねられる部
分(瓦止め部)が瓦の二枚重ね部分を貫通して取付材に
固定されるので、軒から棟方向への強い風が吹いても、
桟瓦が浮き上がることがなく、強風による桟瓦の浮上破
損などの問題を解消することができる有利性がある。
【0006】しかしながら、この従来例では屋根瓦を固
定するために、下地材に設けられた横方向又は縦方向に
向かう凹溝に取付部材を配設固定する必要があるので、
下地材の他に取付部材を準備する必要があるほか、施工
前に下地材に取付部材を固定する作業が必要であった。
さらに、施工の際には屋根瓦を固定するために釘または
ねじを使用するため、釘打ちやねじ止めの作業が必要で
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、屋
根瓦と下地材のみを使用して強風による屋根瓦の浮き上
がりや下地材側への雨の浸入を防止するほか、施工作業
の向上化を図る点にある。
【0008】
【問題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の屋根瓦用の下地材
は、複数枚の屋根瓦の裏面形状に略対応する多数の当接
面を備えた発泡合成樹脂製の屋根瓦用下地材であって、
これらの当接面が複数枚の屋根瓦の屋根葺き状態に対応
するように配列され、屋根瓦用下地材の下地材本体部の
屋根瓦の当接面に屋根瓦の裏面に設けられた突起に略対
応する複数の係合凹部が設けられ、係合凹部に挿入され
る突起に対して摩擦力を生じさせる係合凹部となしたこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の屋根瓦用の下地材は、請求
項1記載の屋根瓦用の下地材において複数の突起を挿入
する溝状の係合凹部とすることを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項1記載の発明は、上記のとおりであ
るから、屋根瓦の裏面に設けられた複数個の突起を下地
材に設けられた屋根瓦の突起に略対応する複数の係合凹
部にそれぞれ嵌合するように屋根瓦を下地材に対して押
さえ付けることにより、屋根瓦の突起が下地材の係合凹
部に嵌合するので、屋根瓦の突起と下地材の係合凹部と
の間で摩擦力が生じる。
【0011】このため、屋根瓦の裏面に設けられた突起
と下地材に設けられた係合凹部により生じる摩擦力は、
下地材から屋根瓦の浮き上がりに対する抵抗力となり、
屋根瓦の浮き上がりに対する抵抗力が一枚の屋根瓦につ
いて複数の箇所に発生する。
【0012】したがって、屋根瓦の裏面に設けられた突
起と下地材の係合凹部のみにより、屋根瓦を下地材に固
定することができ、取付部材を準備したり取付部材を下
地材に固定する必要がないから、施工前の作業を必要と
しない。また、施工の際には屋根瓦を裏面に設けられた
突起と下地材に設けられた係合凹部に位置合わせして屋
根瓦を下地材へ向けて押し付けるだけで固定できるか
ら、釘打ちやねじ止めなどの作業が不要となり、施工の
作業が極めて簡単となり作業性を大幅に向上させること
ができる。さらに、屋根瓦の裏面に設けられた複数の突
起と下地材の複数の係合凹部との摩擦力により、複数の
箇所に浮き上がりに対する抵抗力が発生するので、下地
材に対する屋根瓦の固定は強固であり強風による浮き上
がりを確実に防止できる。
【0013】請求項2の発明は上記のとおりであるか
ら、請求項1記載の発明の作用効果を奏するほか、屋根
瓦の複数の突起が挿入される係合凹部を溝状とするの
で、下地材と屋根瓦の間における通気性がより向上し、
結露を生じない。また、溝状の係合凹部に沿って屋根瓦
の突起の位置を移動させることができるので、施工の際
に下地材に固定する屋根瓦の位置の微調整が容易とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態に係る図面
を参照して説明する。図1はこの発明の実施の形態に係
る屋根瓦用の下地材の使用状態を示す斜視図、図2は屋
根材と下地材の固定状態を示す縦断面図、図3は図2に
おけるA−A線に沿う矢視断面図、図4はこの実施の形
態に係る下地材に使用する屋根瓦の裏面斜視図、図5は
下地材の係合凹部と屋根瓦の裏面の突起との固定状態を
示す要部の縦断面図である。図6は別の実施の形態に係
る屋根瓦用の下地材の使用状態を示す斜視図、図7は屋
根材と下地材の固定状態を示す縦断面図、図8は図7に
おけるB−B線に沿う矢視断面図、図9は別の実施の形
態に係る下地材に使用する屋根瓦の裏面斜視図である。
図10はさらに別の実施の形態に係る屋根瓦用の下地材
の使用状態を示す斜視図である。図11は図10におけ
る屋根瓦の突起と係合凹部との関係を示す要部断面図で
ある。
【0015】まずこの発明の実施の形態に係る屋根用の
下地材30に用いられる屋根瓦10について説明する。
図4に示されるように屋根瓦10の基本的な形態は、桟
12、差し込み14、頭16、尻18、2個の切り欠き
20、22を備えた公知のJ形桟瓦であるが、その裏面
に6個の突起24が設けられている。
【0016】これらの突起24は略円錐状の形態を呈し
ており屋根瓦10の裏面から見て3行2列となるように
配設されている。なお、この屋根瓦10の裏面の尻縁に
は本来屋根の桟木に引っ掛けられる引っ掛け部26が2
個設けられている。この引っ掛け部26も前記した突起
24の概念に含むものである。
【0017】この発明の実施の形態に係る屋根瓦用の下
地材30は、略方形であって発泡合成樹脂性の材料から
構成されている。下地材30の材質は安価であって加工
し易いため発泡合成樹脂が好適であるが、発泡合成樹脂
以外の公知の弾性体を予定できる。下地材30の裏面
は、一般的には屋根の野地板Nに接着剤により固定され
るが、接着剤による固定にのみ制限する趣旨ではない
(図2および図3を参照)。
【0018】下地材30の表面には屋根瓦10の裏面に
略対応する多数の当接面32が設けられている(図1な
いし図3を参照)。此処に当接面32とは1単位毎の屋
根瓦10の裏面に形成される湾曲面に対応する屋根瓦1
0の支持面のことである。これらの当接面32は、予定
される複数枚の屋根瓦10の屋根葺き状態における裏面
側の形態に略対応するために一定の間隔を保って縦列、
横列に配設されている。これらの当接面32は、屋根瓦
10の裏面を支持できるならば、必ずしも一定の間隔を
保って縦列、横列にのみ配設されることに制約されな
い。この実施の形態では1枚の下地材30につき縦5
列、横4列20枚の屋根瓦10を固定させることができ
る構成を採用している。
【0019】当接面32の中央付近には、屋根瓦10と
下地材30との間において通気性を確保するための凹状
の空間部34が設けられており、また当接面32の棟側
の端部付近には屋根瓦10の引っ掛け部26に対応する
凹部36が設けられている。空間部34の両側に先に説
明した屋根瓦10の裏面に設けられた複数の突起24に
縦断面形態において対応する溝状の係合凹部38が設け
られている。この係合凹部38は棟側から軒側へ向かう
溝状のものであって、所定の幅と長さを備えているが、
断面から見た係合凹部38の底付近は面取りされ、屋根
瓦10の固定時の亀裂防止を図っている。そして、係合
凹部38は屋根瓦10の裏面における桟12寄りと差し
込み14寄りの2列設けられている。
【0020】したがって、屋根瓦10を下地材30へ押
し付けることにより屋根瓦10の裏面の突起24は全て
溝状の係合凹部38に押込まれて屋根瓦10が下地材3
0に固定される。また、溝状の係合凹部38であるた
め、屋根瓦10の頭尻方向に対して屋根瓦10の位置を
容易に微調整することができるほか、屋根瓦10と下地
材30との通気性を一層向上させることができる。
【0021】また、この実施の形態においては、屋根瓦
10が下地材30に固定されたとき屋根瓦10の突起2
4と下地材30の係合凹部38との十分な摩擦力が得ら
れるように工夫されている。すなわち、屋根瓦10の突
起24が係合凹部38から受ける抗力は、発泡合成樹脂
製の下地材30が有する弾性力に比例し、屋根瓦10の
突起24と係合凹部38との摩擦力は、突起24が係合
凹部38から受ける抗力に比例する。
【0022】この実施の形態における発泡合成樹脂は十
分な弾性力を有する材料であり、この弾性力に基づく屋
根瓦10の突起24と係合凹部38との摩擦力により、
屋根瓦10は下地材30に強く固定される。
【0023】そしてこの実施の形態の場合、係合凹部3
8に屋根瓦10の6個の突起24が全て押込まれるの
で、屋根瓦10全体としては6倍の摩擦力を生じてお
り、自然現象で生じるほとんどの強風に対して屋根瓦1
0の浮き上がりを防止することができるほか、地震に対
しても強固に下地材30に固定された状態を維持するこ
とができる。
【0024】次に、この実施の形態に係る下地材30に
屋根瓦10を葺く手順について説明する。まず、下地材
30を屋根Fの野地板Nに固定しておくが、固定手段に
ついては特定されない。1枚目の屋根瓦10を軒側から
1列目における最も桟側の位置に配置し、屋根瓦10を
下地材30に押し付ける。このとき、屋根瓦10の裏面
の突起24が下地材30の係合凹部に十分挿入されるよ
うに屋根瓦10の裏面が当接面32に接触するまで屋根
瓦10を下地材30に押し付ける。
【0025】1枚目の屋根瓦10を下地材30に固定し
た後、1枚目の屋根瓦10の差し込み14側に2枚目の
屋根瓦10を同様に下地材30に押し付けて固定する。
以後、差し込み14側ヘ向けて軒側の1列目4枚の屋根
瓦10を全て固定する。次いで、軒側から2列目の最も
桟12側の位置に2列目の1枚目の屋根瓦10を固定
し、軒側から1列目と同様に屋根瓦10を下地材30に
順に固定するこのように最も棟側の列まで屋根瓦10を
固定すると1枚の下地材30の屋根葺きが完成する。
【0026】この実施の形態においては、係合凹部38
を溝状としたが屋根瓦10の夫々の突起24に相似する
略円錐状の係合凹部としてもよいほか、断面多角形、断
面略楕円、断面略十字状などでもよく、屋根瓦10の突
起24が十分に固定される摩擦力を生じる形状であれば
よい。
【0027】また、この実施の形態では屋根瓦10に設
けられた突起24を全て下地材30の係合凹部38に挿
入する構成としたが、屋根瓦10の6個の突起24の内
2個を係合凹部38に挿入してよく、屋根瓦10が下地
材38に十分固定される状態を実現すれば、係合凹部3
8に挿入される屋根瓦10の突起の数は問わない。
【0028】次に、この発明の別の実施の形態にかかる
下地材について説明する。まず、この発明の実施の形態
に係る下地材に用いられる屋根瓦50について説明する
と、基本的な形態はアンダーラップ部52、オーバーラ
ップ部54、頭56、尻58を備えた公知のF形桟瓦で
あるが、先の実施の形態に係るJ形桟瓦と同様にその裏
面側に9個の突起64が設けられている。これらの突起
64は略円錐状の形態を呈しており屋根瓦50の裏面か
ら見て3行3列となるように配設されている。なお、こ
の屋根瓦50の裏面の尻縁には本来屋根の桟木に引っ掛
けられる引っ掛け部66が2個設けられている。
【0029】この実施の形態に係る下地材70は、F形
桟瓦のためのものであり、図6に示されるように屋根瓦
50を所謂「千鳥葺き」に葺くことができる構成を採用
している。そして、下地材70が略方形であって発泡合
成樹脂性の材料から構成されていること、下地材70の
裏面を屋根Fの野地板Nに接着剤により固定させること
ができることは先の実施の形態と同じである。
【0030】下地材70の表面には屋根瓦50の裏面に
略対応する多数の当接面72が設けられている(図6な
いし図7を参照)。これらの当接面72は、屋根瓦50
の屋根葺き状態における裏面側の形態に略対応するため
に一定の間隔を保って千鳥状に配設されているが、この
実施の形態では1枚の下地材70につき20枚相当の屋
根瓦50を固定させることができる構成を採用してい
る。
【0031】当接面72の中央付近には、屋根瓦50と
下地材70との通気性を確保するための凹状の空間部7
4が設けられており、また当接面72の棟側の端部付近
には屋根瓦50の引っ掛け部66に対応する凹部76が
設けられている。空間部74の両側に先に説明した屋根
瓦50の裏面に設けられた複数の突起64に対応する略
円錐状の係合凹部78が設けられている。この係合凹部
78は、屋根瓦50の裏面側の9個の突起64のうち4
個の突起64に対応するものであって、残りの5個の突
起64は凹状の空間部74に収められる。
【0032】したがって、屋根瓦50を下地材70へ押
し付けることにより、屋根瓦50の裏面の4個の突起6
4は略円錐状の係合凹部78に押し込まれ、屋根瓦50
が下地材70に固定される。
【0033】また、この実施の形態における下地材70
についても、この弾性力に基づく屋根瓦50の突起64
と係合凹部78との摩擦力により、屋根瓦50は下地材
70に強く固定される。
【0034】そしてこの実施の形態の場合、屋根瓦50
の9個の突起64のうち4個の突起64が係合凹部78
に押し込まれるので、屋根瓦50全体としては4倍の摩
擦力を生じており、自然現象で生じるほとんどの強風に
対して屋根瓦50の浮き上がりを防止することができる
ほか、地震に対しても強固に下地材70に固定された状
態を維持することができる。
【0035】次に、この実施の形態に係る下地材70に
屋根瓦50を葺く手順について説明する。まず、下地材
70を屋根Fの野地板Nに固定しておくが、固定手段に
ついては特定されない。1枚目の屋根瓦50を下地材7
0の軒側から1列目の端に押し付ける。このとき、屋根
瓦50の裏面の突起64が下地材70の係合凹部78に
十分挿入されるように屋根瓦50の裏面が当接面72に
接触するまで屋根瓦50を下地材70に押し付ける。
【0036】1枚目の屋根瓦50を下地材70に固定し
た後、1枚目の屋根瓦50のアンダーラップ部52に2
枚目の屋根瓦のオーバーラップ部54が重なるように2
枚目の屋根瓦50を同様に下地材70に押し付けて固定
する。以後、同様に屋根瓦50を順に固定し、軒側の1
列目4枚の屋根瓦50を全て固定する。次いで、軒側か
ら2列目の最も桟側の位置に2列目の一枚めの屋根瓦5
0を固定し、順に軒側から1列目と同様に屋根瓦50を
下地材70に順に固定するこのように最も棟側の列まで
屋根瓦50を固定すると1枚の下地材70の屋根葺きが
完成する。
【0037】次に、図10および図11を参照し、さら
に別の実施の形態について説明する。この実施の形態
は、図10に示されるように、比較的平坦な表面形状を
有する下地材90であって、下地材90の当接面92に
は屋根瓦50の突起64に全て対応するように係合凹部
96が設けられている。なお、この実施の形態において
も屋根瓦50の引っ掛け部66に対応する凹部94が設
けられている。屋根瓦50の突起64は、略円錐状の形
態を呈しており屋根瓦50の裏面から見て3行3列とな
るように配設されている。
【0038】一方、係合凹部96は下地材90に9箇所
設けられ、各係合凹部96は屋根瓦50に設けられた突
起64に対応する位置に設けられている。そして、この
実施の形態における係合凹部96は、屋根瓦50の突起
64の先端より僅かに大きな直径Rを備えており、係合
凹部96の底部から下地材90の表面まで一定の直径R
となっている。
【0039】したがって、屋根瓦50を下地材90に押
し付けると、屋根瓦50の全ての突起64が係合凹部9
6に挿入される。このとき、下地材90の係合凹部96
の直径Rが屋根瓦50の突起64の先端よりも僅かに大
きく、一方、屋根瓦50の突起64は略円錐状であるた
め、突起64の挿入に伴って係合凹部96は直径Rを拡
張しようとする。
【0040】そして、下地材90が弾性を有する発泡合
成樹脂であるため、突起の挿入に伴って係合凹部96が
拡開する一方、係合凹部96から突起に対して押し付け
る力が作用し、屋根瓦50が下地材90に固定される。
この実施の形態では屋根瓦50の突起64が3列3行に
設けられているので、屋根瓦50が9個の突起64と係
合凹部96を介して下地材90に確実に固定される。
【0041】この実施の形態によれば、屋根瓦50に設
けられた突起64の数に対応して下地材90に係合凹部
96が設けられているので、屋根瓦50が下地材90に
より強固に支持される。また、係合凹部96の直径Rが
一定であるため、係合凹部について複雑な加工を施す必
要がなく、また、下地材90の表面において係合凹部9
6以外はほぼ当接面92となり下地材90の製造が容易
となる。また、屋根瓦50の裏面の大部分を下地材90
の当接面92に当接させて屋根瓦50を下地材90に固
定すれば、強風時であっても屋根瓦50の裏面側に風が
入り込まないので、強風により屋根瓦50が頭56側か
ら捲れ上がることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る屋根瓦用の下地材
の使用状態を示す斜視図である。
【図2】屋根材と下地材の固定状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】図2におけるA−A線に沿う矢視断面図であ
る。
【図4】この実施の形態に係る下地材に使用する屋根瓦
の裏面斜視図である。
【図5】下地材の係合凹部と屋根瓦の裏面の突起との固
定状態を示す要部の断面図である。
【図6】別の実施の形態に係る屋根瓦用の下地材の使用
状態を示す斜視図である。
【図7】図6における屋根材と下地材の固定状態を示す
縦断面図である。
【図8】図7におけるB−B線に沿う矢視断面図であ
る。
【図9】別の実施の形態に係る下地材に使用する屋根瓦
の裏面斜視図である。
【図10】さらに別の実施の形態に係る屋根瓦用の下地
材の使用状態を示す斜視図である。
【図11】図10における屋根瓦の突起と係合凹部との
関係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 屋根瓦 12 桟 14 差し込み 16 頭 18 尻 20 切り欠き(頭) 22 切り欠き(尻) 24 突起 26 引っ掛け部 30 屋根瓦用の下地材 32 当接面 34 空間部 36 凹部(引っ掛け部用) 38 係合凹部 50 屋根瓦(F形) 52 アンダーラップ部 54 オーバーラップ部 56 頭 58 尻 64 突起 66 引っ掛け部 70 下地材 72 当接面 74 空間部 76 凹部(引っ掛け部用) 78 係合凹部 90 下地材 92 当接面 94 凹部(引っ掛け部用) 96 係合凹部 F 屋根 N 野地板 R 直径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の屋根瓦の裏面形状に略対応する
    多数の当接面を備えた発泡合成樹脂製の屋根瓦用下地材
    であって、 これらの当接面が複数枚の屋根瓦の屋根葺き状態に対応
    するように配列され、屋根瓦用下地材の下地材本体部の
    屋根瓦の当接面に屋根瓦の裏面に設けられた突起に略対
    応する複数の係合凹部が設けられ、 係合凹部に挿入される突起に対して摩擦力を生じさせる
    係合凹部となしたことを特徴とする屋根瓦用下地材。
  2. 【請求項2】 複数の突起を挿入する溝状の係合凹部と
    することを特徴とする請求項1記載の屋根瓦用下地材。
JP11181749A 1999-06-28 1999-06-28 屋根瓦用下地材 Pending JP2001012025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2451102A (en) * 2007-07-18 2009-01-21 John Edmonds Dowling Covering membrane for use with plate elements

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2451102A (en) * 2007-07-18 2009-01-21 John Edmonds Dowling Covering membrane for use with plate elements

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