JP3076454B2 - 平板屋根材の固定釘 - Google Patents

平板屋根材の固定釘

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JP3076454B2
JP3076454B2 JP04243943A JP24394392A JP3076454B2 JP 3076454 B2 JP3076454 B2 JP 3076454B2 JP 04243943 A JP04243943 A JP 04243943A JP 24394392 A JP24394392 A JP 24394392A JP 3076454 B2 JP3076454 B2 JP 3076454B2
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憲樹 内田
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板屋根材を建物の屋
根部に設置するための平板屋根材の固定釘に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、薄板状の平板屋根材4を屋根下地
材2上に軒先側から順次葺設する場合に、図4に示され
るような固定釘Aを用いることがある。この固定釘Aは
剛性を有する線材1の一端に屋根下地材2に打入される
こととなる釘部3を有し、線材1の他端には平板屋根材
4の下端に係止されて平板屋根材4を支持する支持部5
が設けられている。そして、施工時には図5、図6に示
されるように予め屋根下地材2上に墨打ちにて釘部3を
打入するための目印のラインaを設け、このラインaを
目印にして釘部3を屋根下地材2に打入して固定し、平
板屋根材4の下端を支持部5に係止することで平板屋根
材4を屋根下地材2上に設置できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、目印のラインaが設けられていない
と固定釘Aを正確な位置に配置することができないもの
であり、軒先側から上方に向けて順次平板屋根材2を葺
設していくにあたり、平板屋根材2を一段葺く毎に墨打
ちにて目印のラインaを設けたり、または、平板屋根材
4の葺設前に屋根下地材2上の複数個所に墨打ちを行な
って目印のラインaを設けなければならないという問題
があった。
【0004】このような問題を解消するものとして、実
開平5−30317号のように、釘部に位置出し用の突
出部を設けてこの位置出し用の突出部に下段の平板瓦の
棟側縁部に当接するようにして、平板瓦の葺き重ねを手
間をかけないでおこなうようにするものがある。
【0005】ところがこのような構成のものにおいて
は、釘部から位置出し用の突出部が大きく突出するので
あり、固定釘のコストが高くなり、取り扱いが面倒にな
るなどという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、墨打ち作業を省きながら屋根下地材上の正確
な位置に設置することができ、かつ、コストを低減し、
取り扱いが容易な平板屋根材の固定釘を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、線材1の一端より線材1と略直交する
方向に向けて屋根下地材2に打入される釘部3を突設
し、線材1の他端より上記釘部3と反対方向に向けて平
板屋根材4の下端を支持する支持部5を突設し、支持部
5と釘部3との間において線材1の途中に釘部3の打入
位置を位置合わせするための目印6を線材1に形成した
凹部6bにて構成したものである。
【0008】
【作用】しかして、線材1の一端に設けられた釘部3を
屋根下地材2に打入し、線材1の他端に設けられた支持
部5に平板屋根材4の下端を係止することで平板屋根材
4が屋根下地材2上に葺設される。そして、線材1の途
中に設けられた目印6を先に葺設された平板屋根材4の
後端に位置合わせすることで釘部3の打入位置を正確に
位置合わせすることができ、墨打ちを行なったりするこ
となく簡単に釘部3を正確な位置に打入でき、支持部5
による平板屋根材4の支持を正確な位置で行なうことが
できる。しかも、目印6を線材1に形成した凹部6bに
て構成しているから、目印6は突出することがなくて邪
魔になることがなく、又、目印6を構成する際に他物を
付設することがなく構成を簡素化し、コストを抑えると
ともに取り扱いを容易にすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。
【0010】固定釘Aは図1に示されるように剛性を有
する金属棒のような線材1の両端を折り曲げ加工し、線
材1の一端に屋根下地材2に打入される釘部3を形成す
ると共に線材1の他端に平板屋根材4を支持する支持部
5を設けて主体が構成されている。
【0011】釘部3は線材1の一端より線材1と略直交
する方向に向けて突設されており、線材1の他端より突
設される支持部5は上記釘部3が突出された方向とは逆
方向に向けて線材1の他端をU字状に折り曲げ加工する
ことで形成されている。支持部5と釘部3との間におい
て線材1の途中には釘部3の打入位置を位置合わせする
ための目印6が設けられている。この目印6としては
図1に示されるように、線材1の一部に凹み6bを設
け、この凹み6bによって目印6が形成されている。
【0012】しかして、この固定釘Aを用いて平板屋根
材4を軒先側から順次屋根下地材2上に葺設するにあた
っては、図2に示されるように先端部を軒先に合わせる
ようにして予め軒先部に配置された軒先下瓦7の上面に
平板屋根材4を隣合うように配置し、隣合う平板屋根材
4間に固定釘Aを配設し、固定釘Aの目印6を軒先下地
瓦7の後端に位置合わせして釘部3を屋根下地材2に打
入して固定釘Aを屋根下地材2に固定し、上記平板屋根
材4の目地部を覆うように平板屋根材4上に配置される
平板屋根材4の下端を固定釘Aの支持部5に係止して平
板屋根材4が支持される。ここで、上記平板屋根材4は
天然石をスライスして形成されている。次いでこの平板
屋根材4上に設置される平板屋根材4は下の平板屋根材
4の後端に目印6を合わせるようにして固定釘Aを屋根
下地材2に固定し、支持部5に下端を係止するようにし
て設置されるものである。ここで、各平板屋根材4は上
部に通孔(図示せず)が穿設されており、この通孔を介
して屋根下地材2に釘等の固着具を打入することで上部
が固定されるようになっている。そして、平板屋根材4
を順次葺設していくにあたって、平板屋根材4を支持す
る固定釘Aは図3に示されるように下に配置された平板
屋根材4の後端に目印6を合わせることで所定位置で平
板屋根材4を支持するように屋根下地材2に固定するこ
とができるものであり、つまり、平板屋根材4の下端を
支持することとなる支持部5の位置を正確な位置に配置
するようにして屋根下地材2に固定することができ、墨
打ちを行なう作業を省略して固定釘Aを正確な位置に配
置できるようになっている。ここで、平板屋根材4の長
さ寸法が300mmである場合に下の平板屋根材4が露
出することとなる葺き足の寸法イを110mmとする場
合には長さ寸法ロが190mmの軒先下瓦7を用いるよ
うにして目印6と支持部5との間の寸法ハが80mmの
固定釘Aを使用することで順次葺設される平板屋根材4
の葺き足の寸法イを110mmとすることができるもの
である。つまり、長さ寸法ロが190mmの軒先下瓦7
を用いると共に目印6と支持部5との間の寸法ハが80
mmの固定釘Aを用いるようにして軒先下瓦7の後端に
目印6を合わせて固定釘Aを屋根下地材2に固定すると
固定釘Aの支持部5は軒先下瓦7の上端より80mm下
方にずれた位置で配置されることとなり、葺き足の寸法
が110mmとなるものである。そして、軒先下瓦7と
して長さ寸法ロが190mmのものを用いることで平板
屋根材4の長さ寸法に対して予め110mm逃げた寸法
となっているために順次葺設されていく平板屋根材4の
葺き足の寸法イはそれぞれ110mmとすることができ
るものである。また、葺き足の寸法イを120mmとす
る場合には軒先下瓦7として長さ寸法ロが180mmの
ものを使用した場合、目印6と支持部5との間の寸法ハ
を60mmとすることで順次葺設される平板屋根材4の
葺き足の寸法イを120mmとすることができるもので
ある。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のように、線材の一端より
線材と略直交する方向に向けて屋根下地材に打入される
釘部を突設し、線材の他端より上記釘部と反対方向に向
けて平板屋根材の下端を支持する支持部を突設し、支持
部と釘部との間において線材の途中に釘部の打入位置を
位置合わせするための目印を線材に形成した凹部にて構
成してあるので、線材の途中に設けられた目印を先に葺
設された平板屋根材の後端に位置合わせすることで釘部
の打入位置を正確に位置合わせすることができ、墨打ち
を行なったりすることなく簡単に釘部を屋根下地材上の
正確な位置に打入でき、施工を簡略化しながら支持部に
よる平板屋根材の支持を正確な位置で行なうことがで
、しかも、目印を線材に形成した凹部にて構成してい
るから、目印は突出することがなくて邪魔になることが
なく、又、目印を構成する際に他物を付設することがな
く構成を簡素化し、コストを抑えるとともに取り扱いを
容易にすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】同上の設置状態を示す斜視図である。
【図3】同上の設置状態を示す部分斜視図である。
【図4】従来例の正面図である。
【図5】同上の設置状態を示す断面図である。
【図6】同上の設置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 線材 2 屋根下地材 3 釘部 4 平板屋根材 5 支持部 6 目印6b 凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材の一端より線材と略直交する方向に
    向けて屋根下地材に打入される釘部を突設し、線材の他
    端より上記釘部と反対方向に向けて平板屋根材の下端を
    支持する支持部を突設し、支持部と釘部との間において
    線材の途中に釘部の打入位置を位置合わせするための
    印を線材に形成した凹部にて構成して成ることを特徴と
    する平板屋根材の固定釘。
JP04243943A 1992-09-14 1992-09-14 平板屋根材の固定釘 Expired - Fee Related JP3076454B2 (ja)

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