JPH0624509Y2 - 雪辷り止め金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は瓦屋根に用いる雪辷り止め金具に関するもので
ある。

（従来の技術） 瓦屋根用の雪辷り止め金具は従来より種々のものが存在
するが最も一般的な金具は基板の後部に釘孔を穿設し、
基板先部にアングル止着部を形成してなるもので、アン
グル止着部は雪止めアングルの縦辺の受部と同横辺の嵌
合凹溝を備え、特に雪止め用アングルを状に掛止する
ように上辺部に嵌合凹溝を形成したものと、雪止め用ア
ングルを状に掛止するように下辺部（基板近傍）に嵌
合凹溝を形成したものとが存在する。

（考案が解決しようとする問題点） 前述の雪辷り止め金具は雪止め用アングルを単にアング
ル止着部に嵌合するのみでは不安定で金具より離脱する
虞があるので、金具のアングル止着部と雪止めアングル
とを針金で結着して両者を一体化していたものである
が、その作業は非常に煩雑である。

（問題点を解決するための手段） 本案は前述の問題点を解決するため、アングル止め板を
付設したものである。

即ち本案に係る雪止め金具は、先部に雪止アングルの縦
辺の受部と同横辺の嵌合凹溝を備えたアングル止着部を
形成した器具に於て、雪止め用アングル装着最高位置よ
りも高い位置に設けたアングル止着部の最上辺に、打撃
折曲容易な軟質金属板で形成した平板状のアングル止め
用薄金属板を前記上辺の延長方向に突設してなることを
特徴としたものである。

（作用） 本案金具は屋根止着部で屋根面に固着し、嵌合凹溝に雪
止め用アングルの横辺を装着し、上方部に位置せしめた
アングル止め用薄金属板（アングル止め板）に打撃を加
えてアングルの縦辺背面に添わせ、アングルの抜け止め
を行うものである。

（実施例） 本案の雪辷り止め金具の具体的構造は、基板１の後部に
釘孔２を穿設する等の屋根止着部を設け、先部にアング
ル止着部例えば第１図に示すように上辺部に嵌合凹溝３
を設けたり、或いは第３図及び第４図に示すように下辺
部に嵌合凹溝３′を設けて形成した雪辷り止め金具に於
て、特にアングル止着部の最上辺31を雪止用アングルＡ
の装着時の最高位置よりも高い位置に形成し、このアン
グル止着部の最上辺31に打撃によって容易に折曲が可能
な柔軟な薄金属板で形成した平板状のアングル止め用薄
金属板（アングル止め板）４を突設してなるものであ
る。

従って基板１の後部を瓦の重合間に位置せしめて、屋根
面に固着し、雪止め用アングルＡを嵌合凹溝３若しくは
３′に差し入れ、然る後アングル止め板４を上方より打
撃を加えて折曲すると共に更にアングルＡの背面に添わ
せるように打撃を加えると、雪止め用のアングルＡが止
着部より離脱するのが防止されるものである。

（考案の効果） 本案は以上のようにアングル材を使用する雪辷り止め金
具に於て、アングル装着時のアングル最高位置よりも高
い位置に平板状のアングル止め板を付設すると云う非常
に簡単な構造で、アングル材の金具からの離脱防止を、
止め板に打撃を加えて折曲すると云う非常に簡単な手段
で達成されるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本案の実施例を示すもので、第１図は斜視図、第２
図は第１図のものの使用状態を示し、第３図は別の実施
例を示す斜視図、第４図は第３図のものの使用状態を示
すものである。 １は基板、２は釘孔、３、３′は嵌合凹溝 31は最上辺、４はアングル止め板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板後部に釘孔を穿設する等の屋根止着部
   を設け、先部に雪止アングルの縦辺の受部と同横辺の嵌
   合凹溝を備えたアングル止着部を形成した雪辷り止め金
   具に於いて、雪止め用アング装着最高位置よりも高い位
   置に設けたアングル止着部の最上辺に、打撃折曲可能な
   軟質金属板で形成した平板状のアングル止め用薄金属板
   を前記上辺の延長方向に突設してなる雪辷り止め金具。