JP2001349008A - 瓦葺き工法 - Google Patents

瓦葺き工法

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JP2001349008A
JP2001349008A JP2000170602A JP2000170602A JP2001349008A JP 2001349008 A JP2001349008 A JP 2001349008A JP 2000170602 A JP2000170602 A JP 2000170602A JP 2000170602 A JP2000170602 A JP 2000170602A JP 2001349008 A JP2001349008 A JP 2001349008A
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roof tile
roofing
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Masamitsu Takanashi
正光 高梨
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Seikoh Giken Co Ltd
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Seikoh Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊形状の瓦止め用釘又は瓦止め用金具によ
り、各瓦の上部及び下部を固定できて台風等の烈風によ
り吹き飛ばされたり、大地震が発生したときの振動で瓦
がずれ落ちる虞れがなく、又、破損した瓦を取り外して
新しい瓦を取り付けることができてそのときも新しい瓦
に対する固定ができ、雪止めの機能を備えていて、工事
してから十年間の瑕疵保証に耐えうる瓦葺き工法。 【解決手段】 直立部41とアーム部42とフック部43から
なる特殊形状の瓦止め用釘4の,前記直立部41を、瓦の
上端に設けた釘孔31に通して横桟2に打ち付け、併せて
一段上の瓦の下端を前記のアーム部42とフック部43とで
挟持する。又、直立部61とアーム部62とフック部63から
なる特殊形状の瓦止め用釘6により各瓦の下部両側縁を
止着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、特殊形状の瓦止
め用釘又は瓦止め用金具により、各瓦の上部及び下部を
固定できて台風等の烈風により吹き飛ばされたり、大地
震が発生したときの振動で瓦がずれ落ちる虞れがなく、
又、破損した瓦を取り外して新しい瓦を取り付けること
ができてそのときも新しい瓦に対する固定ができ、雪止
めの機能を備えていて、工事してから十年間の瑕疵保証
に耐えうる瓦葺き工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦を屋根に葺く一般的な工法は、
野地板に横桟を設けて瓦の裏面の上端の突起を横桟に引
っ掛けて釘を瓦の上端の幅中央付近に設けた釘孔に通し
て横桟に打ち込んで固定している。特開平11−324
230号の屋根瓦は、この工法において使用するもので
瓦自体に若干の改良が加えられたものである。この工法
は、瓦の下端が容易に持ち上がるので、台風等の烈風に
より吹き飛ばされる虞れが大きく、建築してから10年
間、瓦が烈風で吹飛ばされたり大地震でずれたり落ちた
りしないことを保証するには到底耐えられない。この工
法は、瓦が野地板に安定して載置できない不安定さがあ
り、又、釘を打ち込みにくく、瓦の位置決めが難しいと
いった問題がある。
【0003】次に、瓦を安定させるように改良した縦桟
工法がある。この工法は、野地板に横桟を設けさらに縦
桟を設け、瓦の裏面の上端の突起を横桟に引っ掛け、か
つ瓦の裏面に設けた一条の縦溝を縦桟に嵌合させること
により瓦を安定させ、釘を瓦の上端の幅中央付近に設け
た釘孔に通して横桟に打ち込むことにより瓦を固定し、
次々に一段上の瓦を同様に固定して縦方向(傾斜方向上
方)に葺いていき、次に、隣の列を葺いていく。この工
法は、縦桟会という団体に加盟する全国の瓦葺き工事店
に採用されている。この工法は、縦桟を正確に設けるた
めの縦方向の墨出しが必要であり、このとき、水準器を
使用できず、墨出しに熟練と多大な手間が必要であっ
た。しかも、瓦を縦方向(傾斜方向上方)に葺いていく
ので、瓦を安定させて釘打ちできるものの横方向に瓦葺
きする作業に比べて面倒であった。そして、この工法
も、瓦の上端を一本の釘で固定しているだけであり、瓦
の下端は下側の瓦に重ねているだけであったので、台風
等の烈風により吹き飛ばされる虞れが大きく、建築して
から10年間、瓦が烈風で吹飛ばされたり大地震でずれ
たり落ちたりしないことを保証するには到底耐えられな
い。
【0004】上側に重なる瓦が金具によって下側に重な
る瓦と連結されることで、瓦の下端の持ち上がりを防止
する発明としては、特開平10−096298号、特開
平11−172856号、特開平11−303323
号、特開平11−336264号がある。特開平10−
096298号の発明は、釘と比較的大きな固定具とで
上下に重なる瓦を掛け止め固定するものであり、釘と固
定具は材質を変えると化学的腐食が進行するので、釘を
ステンレス製にすると、固定具もステンレス製にする必
要があるが、固定具をステンレス製にすると、高価にな
り、工事費に占める固定具の費用が嵩んでしまう。従っ
て、ステンレス製の固定具の採用ができないので、ステ
ンレス製の釘の採用もできなかった。又、上側に重なる
瓦と下側に重なる瓦とは、金具の厚みだけ隙間ができて
しまい、防水性が低下するといった問題があった。特開
平11−172856号の発明は、釘とL字金具とで瓦
を千鳥状に配設して固定するものであり、L字金具をさ
らに折り曲げる必要があったので、肉厚が大きくて強度
が大きい金具は採用できなかった。さらに、釘とL字金
具は材質を変えると化学的腐食が進行するので、釘をス
テンレス製にすると、L字金具もステンレス製にする必
要があるが、L字金具をステンレス製にすると、折り曲
げができないといった問題があったので、ステンレス製
の釘とL字金具の採用もできなかった。又、釘とL字金
具に別れているので取扱いが面倒であった。特開平11
−303323号の発明は、瓦の上端だけでなく下端に
も釘孔を設けて、上段の瓦を葺くときに該瓦の下端の釘
孔に釘を通してL字に曲げてから上段の瓦の下部を下段
の瓦の上部に重ね、前記のL字に曲げた釘で下段の瓦の
下面を引っ掛ける方法である。この方法は、釘が二本必
要であるだけでなく、折り曲げたり回転して挟み込んだ
りする大変な手間がかかる上に、L字に曲げた釘が回転
すれば引っ掛かりが解除してしまう欠点がある。特開平
11−336264号の発明は、一つの瓦に対して二本
の釘と二個の固定具とで上下に重なる瓦を掛け止め固定
するものであり、釘と固定具は材質を変えると化学的腐
食が進行するので、釘をステンレス製にすると、固定具
もステンレス製にする必要があるが、固定具をステンレ
ス製にすると、高価になり、工事費に占める固定具の費
用が嵩んでしまうといった問題があった。又、釘と固定
具に別れているので取扱いが面倒であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上述した
点に鑑み案出したもので、特殊形状の瓦止め用釘又は瓦
止め用金具により、各瓦の上部及び下部を固定できて台
風等の烈風により吹き飛ばされたり、大地震が発生した
ときの振動で瓦がずれ落ちる虞れがなく、又、破損した
瓦を取り外して新しい瓦を取り付けることができてその
ときも新しい瓦に対する固定ができ、雪止めの機能を備
えていて、工事してから十年間の瑕疵保証に耐えうる瓦
葺き工法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、先端
が尖っていて瓦の釘孔に通して横桟又は野路板に打ち込
み固定する直立部を有し、該直立部の上端から略直角に
折れ曲がって延在する所要長さのアーム部を有し、該ア
ーム部の張出端よりL字を横にした形に延在していて上
段に重ねる瓦の下端部を抱え込むフック部を有してなる
特殊形状の瓦止め用釘により一の瓦の上部とその上段に
重ねる瓦の下端縁を止着する瓦葺き工法であって、前記
瓦止め用釘の直立部を、瓦の上端に設けた釘孔に通して
横桟又は野路板に打ち付け、一段上の瓦の下端を前記の
アーム部とフック部とで挟持することを特徴とする瓦葺
き工法を提供するものである。本願第二の発明は、先端
が尖っていて横桟又は野路板に打ち込み固定され瓦間の
隙間から立ち上がる直立部を有し、該直立部の上端から
略直角に折れ曲がって延在する所要長さのアーム部を有
し、該アーム部の張出端よりL字を横にした形に延在し
ていて上段に重ねる瓦の下端部を抱え込むフック部を有
してなる特殊形状の瓦止め用金具により各瓦の下部両側
縁を止着する瓦葺き工法であって、一の瓦を葺いてその
上段に瓦を重ねた時点で、前記瓦止め用金具の前記直立
部が前記一の瓦と同じ段に隣接して前記一の瓦に重なる
該隣接の瓦の上端切欠部との隙間から立ち上がる位置と
なるように、前記直立部を横桟又は野路板に打ち込み固
定して前記アーム部で前記一の瓦に重ねた上段の瓦の下
部上面を押さえ、前記隣接の瓦を葺いてその上段に重ね
る瓦の下部上面を前記アーム部と前記フック部とで挟持
することを特徴とする瓦葺き工法を提供するものであ
る。本願第三の発明は、L字形をしていてその水平部を
横桟又は野路板に合わせてその水平部に穿設されている
小孔に釘を通して打ち込み固定され瓦間の隙間から立ち
上がるL字形固定部を有し、該L字形固定部の上端から
略直角に折れ曲がって延在する所要長さのアーム部を有
し、該アーム部の張出端よりL字を横にした形に延在し
ていて上段に重ねる瓦の下端部を抱え込むフック部を有
してなる特殊形状の瓦止め用金具により各瓦の下部両側
縁を止着する瓦葺き工法であって、一の瓦を葺いてその
上段に瓦を重ねた時点で、前記瓦止め用金具の前記L字
形固定部が前記一の瓦と同じ段に隣接して前記一の瓦に
重なる該隣接の瓦の上端切欠部との隙間から立ち上がる
位置となるように、前記L字形固定部を横桟又は野路板
に釘で固定して前記アーム部で前記一の瓦に重ねた上段
の瓦の下部上面を押さえ、前記隣接の瓦を葺いてその上
段に重ねる瓦の下部上面を前記アーム部と前記フック部
とで挟持することを特徴とする瓦葺き工法を提供するも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態の瓦葺き工
法を図1を参照して説明する。図1(a1)に示すよう
に、野路板1を張り、防水紙(黒紙)を貼ってから、横
桟2を打ち付けてなる屋根面に、端瓦3a,3b,3c,3d,
・・・を傾斜方向最下段から傾斜上方向へ順次に一部重
なるように葺いていく。このとき、各端瓦に対して瓦止
め用釘4で固定する。
【0008】図1(a2)に示すように、瓦止め用釘4
は、先端が尖っていて瓦の釘孔に通して横桟2に打ち込
み固定する所要長さの直立部41と、該直立部41の上端か
ら略直角に折れ曲がって延在する所要長さのアーム部42
と、該アーム部42の張出端よりL字形に折り返すように
延在していて上段に重ねる陶器瓦の下端部を抱え込むフ
ック部43からなる特殊形状に形成されてなる。該瓦止め
用釘4は、一本の例えば2〜3mmΦのステンレス鋼線
材を曲折してなる。従って、瓦止め用釘4の直立部41を
陶器瓦の上端に設けた釘孔31に通し、直立部41の上端を
金槌で叩いて打ち込み横桟2及び野路板1に打ち付け
る。フック部43は直立部41の上端から離れているので金
槌による打ち込みに支障がない。そして、アーム部42を
直立部41に対して傾斜下方に向ける。一段上の端瓦を重
ねるときは、該端瓦の下端を直立部41とフック部43に挟
まれるようにする。特に、端瓦の裏面下部に凹条部32を
設けて、該凹条部32をアーム部42に嵌合させる構成とす
ると、瓦止め用釘4を線径を大きくすることができ、防
水性の低下の原因となる上側の瓦と下側の瓦の重なり部
に大きな隙間が生じることがない。
【0009】続いて、図1(b1),図1(c1)に示すよう
に、端瓦に隣接する瓦5a,5b,5c,5d,・・・を最下段
から順に葺いていく。これに先立って、図1(b2),図
1(c2)に示すように、最下段以外の端瓦3b,3c,3d,
・・・の右端下部の切欠部よりも直ぐ上に、瓦止め用金
具6a,6b,6c,・・・を打ち付けていく。
【0010】図1(c2)に示すように、瓦止め用金具6
a,6b,6c,・・・は、先端が尖っていて横桟又は野路板
に打ち込み固定され瓦間の隙間から立ち上がる直立部61
を有し、該直立部61の上端から略直角に折れ曲がって延
在する所要長さのアーム部62を有し、該アーム部62の張
出端よりL字を横にした形に延在していて上段に重ねる
瓦の下端部を抱え込むフック部63を有してなる特殊形状
に形成されてなる。アーム部62とフック部63は、ステン
レス製の帯板を曲折してなる。アーム部62が長くフック
部63が短くなるように曲折しかつアーム部62の端部には
直立部61の頭部を受け入れて嵌合する小孔がプレス加工
により形成されている。直立部61は、従来から使用され
ている瓦止め用釘が流用される。該直立部61は、ステン
レス製であり、アーム部62に穿設した小孔に通して頭部
を嵌合した状態で点溶接して一体化してなる。なお、瓦
止め用金具6a,6b,6c,・・・はステンレス製でなくて
も良い。従って、端瓦3b,3c,3d,・・・の右端下部の
切欠部よりも直ぐ上に、瓦止め用金具6a,6b,6c,・・
・を打ち付けていくと、アーム部62により端瓦3b,3c,
3d,・・・を押さえることができる。もしも、直立部61
とアーム部62が一体ではないときは、アーム部62により
端瓦3b,3c,3d,・・・を押さえることができない。フ
ック部63は直立部61の上端から離れているので金槌によ
る打ち込みに支障がない。
【0011】上記のように、瓦5a,5b,5c,5d,・・・
を最下段から順に葺いていくと、先に打ち付けた瓦止め
用金具6a,6b,6c,・・・により、各瓦の下部両側縁を
止着することができる。詳述すると、一の瓦(例えば3
a)を葺いてその上段に瓦(例えば3b)を重ねた時点
で、瓦止め用金具(例えば6a)の直立部61が前記一の
瓦(例えば3a)と同じ段に隣接して前記一の瓦に重な
る該隣接の瓦(例えば5a)の上端切欠部との隙間から
立ち上がり、前記アーム部62で前記一の瓦(例えば3
a)に重ねた上段の瓦(例えば3b)の下部右側縁上面を
押さえるとともに、前記隣接の瓦(例えば5a)の一段
上に重ねる瓦(例えば5b)の下部左側縁上面を前記ア
ーム部62と前記フック部63とで挟持することができる。
【0012】引き続いて同様に、図1(c2)に示すよう
に、瓦5a,5b,5c,5d,・・・の右端下部の切欠部より
も直ぐ上に、瓦止め用金具7a,7b,7c,・・・を打ち付
けていく。
【0013】本願発明の瓦葺き工法は、屋根の野路板1
に横桟2を釘で打ち付けて、陶器瓦3の裏面上端の突起
を傾斜方向一番下の横桟2に引っ掛けて、瓦止め用釘4
を陶器瓦3の上端の幅中央付近に設けた釘孔3aに通し
て横桟2及び野路板1に打ち込んで固定し、陶器瓦3を
横方向に固定していく。
【0014】本願発明の瓦葺き工法は、上記の特殊形状
の瓦止め用金具6a,6b,6c,・・・に換えて、図2に示
すように、特殊形状の瓦止め用金具8を使用しても良
い。該瓦止め用金具8は、L字形をしていてその水平部
を横桟2に合わせかつその水平部に穿設されている小孔
に釘9,9を通して打ち込み固定され瓦10a,10b間
の隙間から立ち上がるL字形固定部81を有し、該L字形
固定部81の上端から略直角に折れ曲がって延在して瓦1
1aの下端右側の切欠部の直ぐ上側の側縁上面を押さえ
る所要長さのアーム部82を有し、該アーム部82の張出端
よりL字を横にした形に延在していて瓦10bの一つ上
の段に重ねる瓦11bの下端左側の側縁上面を押さえる
フック部83を有してなる。
【0015】本願発明の瓦葺き工法は、図3に示すよう
に、野路板1を張り、防水紙(黒紙)を貼ってから、横
桟2を打ち付けてなる屋根面に、全ての瓦3,3,3,
・・・を瓦止め用釘4により固定する工法を示す。
【0016】本願発明の瓦葺き工法は、陶器瓦に限定さ
れるものでなく、S字瓦の瓦葺き工法や平板瓦(スレー
ト瓦)の瓦葺き工法にも適用され得る。陶器瓦を使用す
る場合は、裏面上端の二つの突起を横桟2の上縁に引っ
掛けてずり落ちないようにする。又、陶器瓦を使用する
場合は、従来の技術の記載欄で説明した縦桟工法のよう
に、横桟2の上に更に縦桟を設けて、瓦を縦方向に葺い
ていっても良い。この場合、従来では右列から葺いてい
くが、本願発明では左列から葺いていく。平板瓦の瓦葺
き工法では、横桟を使用しない。従って、瓦止め用釘
4、瓦止め用金具6a,6b,6c,・・・、瓦止め用金具7
a,7b,7c,・・・は野路板1に打ち付ける。
【0017】
【発明の効果】本願一の発明に係る瓦葺き工法は、特殊
形状の瓦止め用釘を使用して瓦の上端部を固定しかつ上
側に重なる瓦の下端部を挟持固定する構成であるので、
一枚の瓦に対して一本の釘の使用で済み、従来のように
釘と固定具を使用して瓦の上端部を固定しかつ上側に重
なる瓦の下端部を挟持固定する場合に比べて、部品点数
が少なく取り扱いが容易であり、又、台風等の烈風によ
り瓦が吹き飛ばされたり、大地震が発生したときの振動
で瓦がずれ落ちる虞れがなく、又、破損した瓦を取り外
して新しい瓦を取り付けるときには破損している瓦の釘
孔に通している瓦止め用釘のフック部を引き起こして上
側の瓦をやといを入れて持ち上げておいて該瓦止め用釘
を引き抜き、そして、新しい瓦の上縁を上側の瓦の下側
に少し深く差し入れて該瓦の下縁を下側の瓦の上部を止
めている瓦止め用釘のフック部に係止してから上側の瓦
を持ち上げているやといを取り外して重ねれば良く、該
新しい瓦に対する十分な固定ができる。本願一の発明に
係る瓦葺き工法は、一枚の瓦に対して一本の釘の使用で
済み、従来のように釘と固定具を使用して瓦の上端部を
固定しかつ上側に重なる瓦の下端部を挟持固定する場合
に比べて、部品点数が少なく取り扱いが容易である。本
願第二の発明及び第三の発明に係る瓦葺き工法は、瓦の
瓦止め用の釘孔に瓦止め釘を通して瓦を固定しなくて済
み、各瓦の下部両側縁を瓦止め用金具により固定できて
台風等の烈風により瓦が吹き飛ばされたり、大地震が発
生したときの振動で瓦がずれ落ちる虞れがなく、又、瓦
の瓦止め用の釘孔に瓦止め釘を通して瓦を固定するもの
ではないので、瓦止め用金具の曲がりを直せば、破損し
た瓦を取り外して新しい瓦を取り付けることができて、
再び瓦止め用金具の曲がりを元に戻せば新しい瓦に対す
る従前と全く同様の固定ができる。本願一、第二、第三
の発明に係る瓦葺き工法は、特殊形状の瓦止め用釘又は
瓦止め用金具のフック部が瓦の外面を押さえるように突
出して屋根に積もった雪が滑落しようとする荷重に十分
に耐えられる強度及び耐久性を確保することができ、雪
止めの機能を有しており、そして、雪止め金具を別途に
取り付ける必要もなくなり、手間も省ける。本願一、第
二、第三の発明に係る瓦葺き工法は、瓦止め用釘が二部
品でないから、又、瓦止め用金具と止着用釘の材質をス
テンレスとすれば、化学的電気腐食作用が起こる惧れが
なく、工事してから十年間の瑕疵保証に耐えうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第一の発明の瓦葺き工法と本願第二の発明
の瓦葺き工法とが混在している実施の形態にかかり、陶
器瓦の瓦葺き工法を説明するための施工工程図。
【図2】本願第三の発明の瓦葺き工法の実施の形態にか
かり、陶器瓦の瓦葺き工法を示す屋根の水平方向に沿っ
た断面図である。
【図3】本願第一の発明の瓦葺き工法により全面的に葺
いていく状態を示す屋根の投視図。
【符号の説明】
1・・・野路板、2・・・横桟、3a,3b,3c,3d,・・
・端瓦、4・・・瓦止め用釘、41・・・直立部、42・・
・アーム部、43・・・フック部、31・・・釘孔、32・・
・凹条部、5a,5b,5c,5d,・・・瓦、6a,6b,6c,・
・・瓦止め用金具、61・・・直立部、62・・・アーム
部、63・・・フック部、8・・・瓦止め用金具、9・・
・釘、10a,10b,11a,11b・・・瓦、81・・・L
字形固定部、82・・・アーム部、83・・・フック部、
3,3,3,・・・瓦、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が尖っていて瓦の釘孔に通して横桟
    又は野路板に打ち込み固定する直立部を有し、該直立部
    の上端から略直角に折れ曲がって延在する所要長さのア
    ーム部を有し、該アーム部の張出端よりL字を横にした
    形に延在していて上段に重ねる瓦の下端部を抱え込むフ
    ック部を有してなる特殊形状の瓦止め用釘により一の瓦
    の上部とその上段に重ねる瓦の下端縁を止着する瓦葺き
    工法であって、 前記瓦止め用釘の直立部を、瓦の上端に設けた釘孔に通
    して横桟又は野路板に打ち付け、一段上の瓦の下端を前
    記のアーム部とフック部とで挟持することを特徴とする
    瓦葺き工法。
  2. 【請求項2】 先端が尖っていて横桟又は野路板に打ち
    込み固定され瓦間の隙間から立ち上がる直立部を有し、
    該直立部の上端から略直角に折れ曲がって延在する所要
    長さのアーム部を有し、該アーム部の張出端よりL字を
    横にした形に延在していて上段に重ねる瓦の下端部を抱
    え込むフック部を有してなる特殊形状の瓦止め用金具に
    より各瓦の下部両側縁を止着する瓦葺き工法であって、 一の瓦を葺いてその上段に瓦を重ねた時点で、前記瓦止
    め用金具の前記直立部が前記一の瓦と同じ段に隣接して
    前記一の瓦に重なる該隣接の瓦の上端切欠部との隙間か
    ら立ち上がる位置となるように、前記直立部を横桟又は
    野路板に打ち込み固定して前記アーム部で前記一の瓦に
    重ねた上段の瓦の下部上面を押さえ、前記隣接の瓦を葺
    いてその上段に重ねる瓦の下部上面を前記アーム部と前
    記フック部とで挟持することを特徴とする瓦葺き工法。
  3. 【請求項3】 L字形をしていてその水平部を横桟又は
    野路板に合わせてその水平部に穿設されている小孔に釘
    を通して打ち込み固定され瓦間の隙間から立ち上がるL
    字形固定部を有し、該L字形固定部の上端から略直角に
    折れ曲がって延在する所要長さのアーム部を有し、該ア
    ーム部の張出端よりL字を横にした形に延在していて上
    段に重ねる瓦の下端部を抱え込むフック部を有してなる
    特殊形状の瓦止め用金具により各瓦の下部両側縁を止着
    する瓦葺き工法であって、 一の瓦を葺いてその上段に瓦を重ねた時点で、前記瓦止
    め用金具の前記L字形固定部が前記一の瓦と同じ段に隣
    接して前記一の瓦に重なる該隣接の瓦の上端切欠部との
    隙間から立ち上がる位置となるように、前記L字形固定
    部を横桟又は野路板に釘で固定して前記アーム部で前記
    一の瓦に重ねた上段の瓦の下部上面を押さえ、前記隣接
    の瓦を葺いてその上段に重ねる瓦の下部上面を前記アー
    ム部と前記フック部とで挟持することを特徴とする瓦葺
    き工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108842968A (zh) * 2018-06-11 2018-11-20 汉能移动能源控股集团有限公司 一种瓦钩及其安装方法

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CN108842968A (zh) * 2018-06-11 2018-11-20 汉能移动能源控股集团有限公司 一种瓦钩及其安装方法

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