JP2808256B2 - 板状屋根材の保持具及び屋根構造 - Google Patents
板状屋根材の保持具及び屋根構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棟端の裏面側に横桟と
係止する係止突部を備えた瓦やルーフタイル等の板状屋
根材の取付けの改良に関し、特に板状屋根材の保持強度
を高めた保持具に関する。
係止する係止突部を備えた瓦やルーフタイル等の板状屋
根材の取付けの改良に関し、特に板状屋根材の保持強度
を高めた保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、瓦やルーフタイル等の板状屋
根材は、耐食性や耐火性、また質感、伝統美といった特
徴を有し、主に一般住宅の屋根として広く普及している
が、台風や地震の度に、ズレ、脱落、飛散、漏水といっ
た問題が指摘されている。これらの問題はこの種の板状
屋根材の固定構造に起因する部分が多く、横桟に瓦の棟
端を係止(掛止)するだけとか、釘や銅線を併用すると
いった固定(保持)構造では、前述の問題を解決するこ
とができないため、確実な保持ができる保持具が求めら
れている。
根材は、耐食性や耐火性、また質感、伝統美といった特
徴を有し、主に一般住宅の屋根として広く普及している
が、台風や地震の度に、ズレ、脱落、飛散、漏水といっ
た問題が指摘されている。これらの問題はこの種の板状
屋根材の固定構造に起因する部分が多く、横桟に瓦の棟
端を係止(掛止)するだけとか、釘や銅線を併用すると
いった固定(保持)構造では、前述の問題を解決するこ
とができないため、確実な保持ができる保持具が求めら
れている。
【0003】そこで実開平6−20665号公報に記載
される瓦固定用金具のような提案がなされているが、こ
の金具は概略すると、屋根下地への固定部分と軒方向に
延在させた平行状の挟持部材とを備える構成で、その挟
持部材に瓦の棟端を挟持することにより、瓦の浮き上が
りを防止するものであった。
される瓦固定用金具のような提案がなされているが、こ
の金具は概略すると、屋根下地への固定部分と軒方向に
延在させた平行状の挟持部材とを備える構成で、その挟
持部材に瓦の棟端を挟持することにより、瓦の浮き上が
りを防止するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記金
具では、瓦の棟端を挟持部材で挟持しているだけに過ぎ
ないので、流れ(軒先)方向への外力に対する保持効果
が期待できない。また、前記公報には、この金具が前述
の瓦の棟端を掛止する横桟と併用されるものであるのか
否か記載されていないので単独使用されるものと推察さ
れるが、仮に併用されるものであったとしても、この横
桟と金具とは位置的な関連性が全くないので、施工者に
より瓦の保持強度のバラツキを生ずる可能性が高い。さ
らに、前記公報では、前述の釘や銅線による従来の固定
方法について、「瓦のずれ防止やずり落ち防止の点では
充分である。」と述べているが、中・大規模の地震時に
対して充分な取付強度を有するものでないことは明らか
である。
具では、瓦の棟端を挟持部材で挟持しているだけに過ぎ
ないので、流れ(軒先)方向への外力に対する保持効果
が期待できない。また、前記公報には、この金具が前述
の瓦の棟端を掛止する横桟と併用されるものであるのか
否か記載されていないので単独使用されるものと推察さ
れるが、仮に併用されるものであったとしても、この横
桟と金具とは位置的な関連性が全くないので、施工者に
より瓦の保持強度のバラツキを生ずる可能性が高い。さ
らに、前記公報では、前述の釘や銅線による従来の固定
方法について、「瓦のずれ防止やずり落ち防止の点では
充分である。」と述べているが、中・大規模の地震時に
対して充分な取付強度を有するものでないことは明らか
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、棟端縁の裏面側に係止突部を備えた瓦や
ルーフタイル等の板状屋根材を屋根下地に保持する金属
製の横桟と押さえ金具とからなる板状屋根材の保持具で
あって、前記横桟は、屋根下地面に対して起立状の係止
部と、繋ぎ部と、前記板状屋根材の係止突部の厚さに略
等しい間隔で上記係止部と略平行に位置する突部と、固
定部とを備え、前記押さえ金具は、前記板状屋根材の棟
端表面を押圧する押圧部と、上記横桟の突部に添接する
添接部と、上記横桟の固定部と重合する重合部とを備え
ることを特徴とする板状屋根材の保持具に関するもので
ある。
されたもので、棟端縁の裏面側に係止突部を備えた瓦や
ルーフタイル等の板状屋根材を屋根下地に保持する金属
製の横桟と押さえ金具とからなる板状屋根材の保持具で
あって、前記横桟は、屋根下地面に対して起立状の係止
部と、繋ぎ部と、前記板状屋根材の係止突部の厚さに略
等しい間隔で上記係止部と略平行に位置する突部と、固
定部とを備え、前記押さえ金具は、前記板状屋根材の棟
端表面を押圧する押圧部と、上記横桟の突部に添接する
添接部と、上記横桟の固定部と重合する重合部とを備え
ることを特徴とする板状屋根材の保持具に関するもので
ある。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて説明
する。
する。
【0007】本発明の板状屋根材の保持具1は、概略す
ると、棟端縁の裏面側に係止突部21を備えた瓦やルー
フタイル等の板状屋根材2を屋根下地3に保持するもの
であって、金属製の横桟4と押さえ金具5とからなる構
成である。
ると、棟端縁の裏面側に係止突部21を備えた瓦やルー
フタイル等の板状屋根材2を屋根下地3に保持するもの
であって、金属製の横桟4と押さえ金具5とからなる構
成である。
【0008】上記本発明の保持具1により保持され得る
板状屋根材2は、従来より公知の所謂「和形」、図示実
施例に示すような「平板形」、「S形」、「フランス
形」、及びルーフタイル等の公知の板状屋根材であっ
て、少なくとも棟端縁の裏面側に横桟4と係止する係止
突部21を備えるものを対象とする。尚、上記公知の板
状屋根材2の大多数は、図示実施例にも示す様に棟端縁
の表面側に水返しのための防水突条22も併せ備えてい
る。さらに、図示実施例の板状屋根材2には、軒端縁の
裏面側には隣接する軒側の板状屋根材2の表面と当接す
る突条23も設けられている。
板状屋根材2は、従来より公知の所謂「和形」、図示実
施例に示すような「平板形」、「S形」、「フランス
形」、及びルーフタイル等の公知の板状屋根材であっ
て、少なくとも棟端縁の裏面側に横桟4と係止する係止
突部21を備えるものを対象とする。尚、上記公知の板
状屋根材2の大多数は、図示実施例にも示す様に棟端縁
の表面側に水返しのための防水突条22も併せ備えてい
る。さらに、図示実施例の板状屋根材2には、軒端縁の
裏面側には隣接する軒側の板状屋根材2の表面と当接す
る突条23も設けられている。
【0009】本発明の保持具1は、表面に防蝕処理を施
した鋼板や、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮
(銅合金)等金属製材料により成形、加工される横桟4
と押さえ金具5とからなる。上記横桟4は、屋根下地面
に対して起立状の係止部41と、繋ぎ部42と、前記板
状屋根材2の係止突部21の(棟軒方向の)厚さに略等
しい間隔で上記係止部41と略平行に位置する突部43
と、固定部44とを備える構成である。また、上記押さ
え金具5は、前記板状屋根材2の棟端表面を押圧する押
圧部51と、上記横桟4の突部43に添接する添接部5
2と、上記横桟4の固定部44と重合する重合部53と
を備え、図1,2に示す第1実施例では、上記押圧部5
1の先端に下方へ屈曲する係合片511が設けられてい
る。
した鋼板や、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮
(銅合金)等金属製材料により成形、加工される横桟4
と押さえ金具5とからなる。上記横桟4は、屋根下地面
に対して起立状の係止部41と、繋ぎ部42と、前記板
状屋根材2の係止突部21の(棟軒方向の)厚さに略等
しい間隔で上記係止部41と略平行に位置する突部43
と、固定部44とを備える構成である。また、上記押さ
え金具5は、前記板状屋根材2の棟端表面を押圧する押
圧部51と、上記横桟4の突部43に添接する添接部5
2と、上記横桟4の固定部44と重合する重合部53と
を備え、図1,2に示す第1実施例では、上記押圧部5
1の先端に下方へ屈曲する係合片511が設けられてい
る。
【0010】上記構成の保持具1を用いて図1の屋根構
造を施工する手順を示す。まず、野地板等の屋根下地3
に、板状屋根材2の葺き足間隔で横桟4を敷設し、固定
部44を釘、ビス等で固定する。尚、通常屋根下地3に
は、アスファルトルーフィング等の防水シートが予め全
面に張設される。次に、板状屋根材2の係止突部21を
横桟4の係止部41と突部43との間に挿入するように
して係止させる。続いて、押さえ金具5の押圧部51
で、板状屋根材2の棟端表面を押圧し、添接部52を横
桟4の突部43に添わせると共に、重合部53を横桟4
の固定部44に重合させる。尚、押圧部51で板状屋根
材2の棟端表面を押圧する際には、係合片511が防水
突条22に係合する。そして、重合部53から釘、ビス
等を固定部44及び屋根下地3に打ち込んで固定する。
上記の手順で軒側から順に施工を行なうことにより、図
1の屋根構造を施工することができる。
造を施工する手順を示す。まず、野地板等の屋根下地3
に、板状屋根材2の葺き足間隔で横桟4を敷設し、固定
部44を釘、ビス等で固定する。尚、通常屋根下地3に
は、アスファルトルーフィング等の防水シートが予め全
面に張設される。次に、板状屋根材2の係止突部21を
横桟4の係止部41と突部43との間に挿入するように
して係止させる。続いて、押さえ金具5の押圧部51
で、板状屋根材2の棟端表面を押圧し、添接部52を横
桟4の突部43に添わせると共に、重合部53を横桟4
の固定部44に重合させる。尚、押圧部51で板状屋根
材2の棟端表面を押圧する際には、係合片511が防水
突条22に係合する。そして、重合部53から釘、ビス
等を固定部44及び屋根下地3に打ち込んで固定する。
上記の手順で軒側から順に施工を行なうことにより、図
1の屋根構造を施工することができる。
【0011】上記のように施工された屋根構造では、板
状屋根材2の棟端縁の裏面側に設けられた係止突部21
及び板状屋根材2の棟端表面が、横桟4の係止部41、
突部43、押さえ金具5の押圧部51で囲まれ、しかも
横桟4と押さえ金具5とは釘、ビス等で一体に屋根下地
3に固定されているので、板状屋根材2は安定に保持さ
れるものとなる。
状屋根材2の棟端縁の裏面側に設けられた係止突部21
及び板状屋根材2の棟端表面が、横桟4の係止部41、
突部43、押さえ金具5の押圧部51で囲まれ、しかも
横桟4と押さえ金具5とは釘、ビス等で一体に屋根下地
3に固定されているので、板状屋根材2は安定に保持さ
れるものとなる。
【0012】また、図示実施例では、板状屋根材2が防
水突条22を備え、押さえ金具5の押圧部51に係合片
511を形成し、該係合片511を防水突条22と係合
するようにしたので、押さえ金具5による板状屋根材2
の保持を一層確実なものとすることができる。
水突条22を備え、押さえ金具5の押圧部51に係合片
511を形成し、該係合片511を防水突条22と係合
するようにしたので、押さえ金具5による板状屋根材2
の保持を一層確実なものとすることができる。
【0013】尚、この第1実施例における横桟4は、図
3の様に構成しても良い。即ち、横桟4の係止部41
は、図1,2に示す第1実施例に限定するものではな
く、図3(a)に示す横桟4aの様に起立片の上端を軒
側に折り返し状に折曲したもの(41a)でも良いし、
同図(b),(c)に示す横桟4b,4cの様に2重の
起立片状、逆L字状となる様に折り返したもの(41
b,41c)でも良い。また、同図(d)に示す横桟4
dの様に水平片411を延設したもの(41d)でも良
いし、同図(e),(f)に示す横桟4e,4fの様に
上記水平片411を上辺とする台形状に形成したもの
(41e,41f)でも良い。或いはアルミ等の押出形
材により同図(g),(h)に示す横桟4g,4hの様
に形成しても良い。尚、固定部44の棟側に起立片を設
けた構成については、後述する第3実施例で説明する。
上記の係止部41a,41dは成形が容易である。ま
た、係止部41b,41c,41e,41f,41g,
41hは、(起立)強度が高いのでこれと突部43との
間に板状屋根材2の係止突部21を挿入した際に、軒先
方向への外力に対する保持効果が高く、軒側へ傾倒して
板状屋根材2がずり落ちたりすることがない。さらに、
係止部41c,41e,41f,41gは、水平片41
1が設けられているので、該水平片411が板状屋根材
2の裏面に当接して正荷重を受け止めるため、潰されて
変形することがない。
3の様に構成しても良い。即ち、横桟4の係止部41
は、図1,2に示す第1実施例に限定するものではな
く、図3(a)に示す横桟4aの様に起立片の上端を軒
側に折り返し状に折曲したもの(41a)でも良いし、
同図(b),(c)に示す横桟4b,4cの様に2重の
起立片状、逆L字状となる様に折り返したもの(41
b,41c)でも良い。また、同図(d)に示す横桟4
dの様に水平片411を延設したもの(41d)でも良
いし、同図(e),(f)に示す横桟4e,4fの様に
上記水平片411を上辺とする台形状に形成したもの
(41e,41f)でも良い。或いはアルミ等の押出形
材により同図(g),(h)に示す横桟4g,4hの様
に形成しても良い。尚、固定部44の棟側に起立片を設
けた構成については、後述する第3実施例で説明する。
上記の係止部41a,41dは成形が容易である。ま
た、係止部41b,41c,41e,41f,41g,
41hは、(起立)強度が高いのでこれと突部43との
間に板状屋根材2の係止突部21を挿入した際に、軒先
方向への外力に対する保持効果が高く、軒側へ傾倒して
板状屋根材2がずり落ちたりすることがない。さらに、
係止部41c,41e,41f,41gは、水平片41
1が設けられているので、該水平片411が板状屋根材
2の裏面に当接して正荷重を受け止めるため、潰されて
変形することがない。
【0014】また、第1実施例における押さえ金具5
は、図4の様に構成しても良い。即ち、図4(a)〜
(f)に示す各押さえ金具5a,5b,5c,5d,5
e,5fの様にピース材でも良いし、或いは長尺材でも
良い。また、同図(b),(d)に示す様に補強リブ5
4、補強板55を設けて重合部53に対して添接部52
が直角になる様に、添接部52に対して押圧部51が直
角になる様にしても良いし、同図(c)に示す様にその
先端に水平片512を延在することにより係合片511
を保護する様にしても良い。さらに、同図(e)に示す
様に添接部52の上部にバネ状弾性部56を設け、瞬間
的に大荷重が作用した場合の板状屋根材2の破損を防止
すると共に、板状屋根材2の成形誤差を吸収する様にし
ても良い。また、同図(f)に示す様に押圧部51の先
端に延出係止部57を形成して図示しないが軒側に延出
して隣接する棟側の板状屋根材2の軒端及び軒端表面を
係止する様にしても良く、この場合、隣接する棟側の板
状屋根材2の軒先側の変位を抑制することができる。
は、図4の様に構成しても良い。即ち、図4(a)〜
(f)に示す各押さえ金具5a,5b,5c,5d,5
e,5fの様にピース材でも良いし、或いは長尺材でも
良い。また、同図(b),(d)に示す様に補強リブ5
4、補強板55を設けて重合部53に対して添接部52
が直角になる様に、添接部52に対して押圧部51が直
角になる様にしても良いし、同図(c)に示す様にその
先端に水平片512を延在することにより係合片511
を保護する様にしても良い。さらに、同図(e)に示す
様に添接部52の上部にバネ状弾性部56を設け、瞬間
的に大荷重が作用した場合の板状屋根材2の破損を防止
すると共に、板状屋根材2の成形誤差を吸収する様にし
ても良い。また、同図(f)に示す様に押圧部51の先
端に延出係止部57を形成して図示しないが軒側に延出
して隣接する棟側の板状屋根材2の軒端及び軒端表面を
係止する様にしても良く、この場合、隣接する棟側の板
状屋根材2の軒先側の変位を抑制することができる。
【0015】図5,6に示す第2実施例では、本発明の
保持具1’は、押さえ金具5’の添接部52に係止突起
521が形成され、横桟4’の突部43に上記係止突起
521を受ける受け部431が形成されている点を除い
て前記第1実施例とほぼ同一であるから、図面に同一符
号を付して説明を省略する。尚、上記係止突起521
は、図示実施例ではプレス加工時に切り起し成形したも
のであり、上記受け部431は、図示実施例では横長ス
リット状の開口部である。
保持具1’は、押さえ金具5’の添接部52に係止突起
521が形成され、横桟4’の突部43に上記係止突起
521を受ける受け部431が形成されている点を除い
て前記第1実施例とほぼ同一であるから、図面に同一符
号を付して説明を省略する。尚、上記係止突起521
は、図示実施例ではプレス加工時に切り起し成形したも
のであり、上記受け部431は、図示実施例では横長ス
リット状の開口部である。
【0016】上記構成の保持具1’を用いて図5の屋根
構造を施工する手順を示す。まず、野地板等の屋根下地
3に、板状屋根材2の葺き足間隔で横桟4’を敷設し、
固定部44を釘、ビス等で固定する。尚、通常屋根下地
3には、アスファルトルーフィング等の防水シートが予
め全面に張設される。次に、板状屋根材2の係止突部2
1を横桟4’の係止部41と突部43との間に挿入する
ようにして係止させる。続いて、押さえ金具5’の押圧
部51で、板状屋根材2の棟端表面を押圧し、添接部5
2の係止突起521を横桟4’の突部43の受け部43
1に嵌入・係止させると共に、重合部53を横桟4’の
固定部44に重合させる。そして、重合部53から釘、
ビス等を固定部44及び屋根下地3に打ち込んで固定す
る。上記の手順で軒側から順に施工を行なうことによ
り、図5の屋根構造を施工することができる。
構造を施工する手順を示す。まず、野地板等の屋根下地
3に、板状屋根材2の葺き足間隔で横桟4’を敷設し、
固定部44を釘、ビス等で固定する。尚、通常屋根下地
3には、アスファルトルーフィング等の防水シートが予
め全面に張設される。次に、板状屋根材2の係止突部2
1を横桟4’の係止部41と突部43との間に挿入する
ようにして係止させる。続いて、押さえ金具5’の押圧
部51で、板状屋根材2の棟端表面を押圧し、添接部5
2の係止突起521を横桟4’の突部43の受け部43
1に嵌入・係止させると共に、重合部53を横桟4’の
固定部44に重合させる。そして、重合部53から釘、
ビス等を固定部44及び屋根下地3に打ち込んで固定す
る。上記の手順で軒側から順に施工を行なうことによ
り、図5の屋根構造を施工することができる。
【0017】上記の保持具1’では、前記第1実施例に
おける保持具1に比べて荷重作用時の支点間距離が縮ま
り、且つ横桟4’の突部43と押さえ金具5’の添接部
52の添接関係がより密接なものになるので、図5の屋
根構造では、より強固な板状屋根材2の保持関係を得る
ことができる。
おける保持具1に比べて荷重作用時の支点間距離が縮ま
り、且つ横桟4’の突部43と押さえ金具5’の添接部
52の添接関係がより密接なものになるので、図5の屋
根構造では、より強固な板状屋根材2の保持関係を得る
ことができる。
【0018】尚、この第2実施例における横桟4、押さ
え金具5は、図7の様に構成しても良い。即ち、横桟
4’の受け部431は、図5,6に示す第2実施例で
は、横長スリット状の開口部としたが、図7(h),
(k)に示す横桟4p,4sの様に円孔状、縦長スリッ
ト状等の適宜形状の開口部(431p,431s)とし
ても良いし、同図(e),(f)に示す横桟4m,4n
の様に突部43m,43nの下方を凹状(431m,4
31n)にする様にして形成しても良い。開口部により
受け部431を形成する場合、板状屋根材2の葺き幅ピ
ッチで形成する。基本的には1カ所/ピッチであるが、
要求性能によっては複数箇所/ピッチで形成しても良
い。尚、受け部431を連続する凹状に形成する場合、
ロール成形または押出成形により成形するのが合理的で
ある。また、押さえ金具5’の係止突起521は、前述
の様に或いは同図(d),(j)に示す押さえ金具5
l,5rの様にプレス加工等で膨出突起(521l,5
21r)を形成しても良いし、同図(k)に示す押さえ
金具5sの様にプレス加工時に切り起こし成形したもの
(521s)でも良い。或いは、同図(h),(i)に
示す押さえ金具5p,5gの様にピン(521p,52
1g)を圧入する等、別部材を一体化して設ける様にし
ても良いし、同図(g)に示す押さえ金具5oの様にL
形金具521oを溶接により一体化して設けても良い。
さらに、同図(e)に示す押さえ金具5mの様に添接部
52mの下方を凸状にする様にして形成しても良い。
尚、同図における上述の構成以外は、前記第1実施例及
び図3,4の各例と同一であるから、図面に同一符号を
付して説明を省略する。
え金具5は、図7の様に構成しても良い。即ち、横桟
4’の受け部431は、図5,6に示す第2実施例で
は、横長スリット状の開口部としたが、図7(h),
(k)に示す横桟4p,4sの様に円孔状、縦長スリッ
ト状等の適宜形状の開口部(431p,431s)とし
ても良いし、同図(e),(f)に示す横桟4m,4n
の様に突部43m,43nの下方を凹状(431m,4
31n)にする様にして形成しても良い。開口部により
受け部431を形成する場合、板状屋根材2の葺き幅ピ
ッチで形成する。基本的には1カ所/ピッチであるが、
要求性能によっては複数箇所/ピッチで形成しても良
い。尚、受け部431を連続する凹状に形成する場合、
ロール成形または押出成形により成形するのが合理的で
ある。また、押さえ金具5’の係止突起521は、前述
の様に或いは同図(d),(j)に示す押さえ金具5
l,5rの様にプレス加工等で膨出突起(521l,5
21r)を形成しても良いし、同図(k)に示す押さえ
金具5sの様にプレス加工時に切り起こし成形したもの
(521s)でも良い。或いは、同図(h),(i)に
示す押さえ金具5p,5gの様にピン(521p,52
1g)を圧入する等、別部材を一体化して設ける様にし
ても良いし、同図(g)に示す押さえ金具5oの様にL
形金具521oを溶接により一体化して設けても良い。
さらに、同図(e)に示す押さえ金具5mの様に添接部
52mの下方を凸状にする様にして形成しても良い。
尚、同図における上述の構成以外は、前記第1実施例及
び図3,4の各例と同一であるから、図面に同一符号を
付して説明を省略する。
【0019】図8,9,10に示す第3実施例では、本
発明の保持具は、横桟4A”(4B”)の固定部44の
棟側に起立片441を設けると共に、押さえ金具5”の
重合部53を横桟4”の突部43と起立片441との間
隔と略同一寸法に形成した点を除いて前記第2実施例と
ほぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説明を省
略する。
発明の保持具は、横桟4A”(4B”)の固定部44の
棟側に起立片441を設けると共に、押さえ金具5”の
重合部53を横桟4”の突部43と起立片441との間
隔と略同一寸法に形成した点を除いて前記第2実施例と
ほぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説明を省
略する。
【0020】上記構成の保持具を用いて図8の屋根構造
を施工する手順を示す。まず、野地板等の屋根下地3
に、板状屋根材2の葺き足間隔で横桟4A”(4B”)
を敷設し、固定部44を釘、ビス等で固定する。尚、通
常屋根下地3には、アスファルトルーフィング等の防水
シートが予め全面に張設される。次に、板状屋根材2の
係止突部21を横桟4A”の係止部41と突部43との
間に挿入するようにして係止させる。続いて、押さえ金
具5”の押圧部51で、板状屋根材2の棟端表面を押圧
し、添接部52の係止突起521を横桟4A”の突部4
3の受け部431に嵌入、係止させると共に、重合部5
3を横桟4A”の固定部44に重合させる。そして、起
立片441のうち押さえ金具5”の重合部53の棟側に
位置する部分をハンマー等で軒側に倒し込んで、重合部
53の棟端を横桟4A”の固定部44に固定する。上記
の手順で軒側から順に施工を行なうことにより、図8の
屋根構造を施工することができる。
を施工する手順を示す。まず、野地板等の屋根下地3
に、板状屋根材2の葺き足間隔で横桟4A”(4B”)
を敷設し、固定部44を釘、ビス等で固定する。尚、通
常屋根下地3には、アスファルトルーフィング等の防水
シートが予め全面に張設される。次に、板状屋根材2の
係止突部21を横桟4A”の係止部41と突部43との
間に挿入するようにして係止させる。続いて、押さえ金
具5”の押圧部51で、板状屋根材2の棟端表面を押圧
し、添接部52の係止突起521を横桟4A”の突部4
3の受け部431に嵌入、係止させると共に、重合部5
3を横桟4A”の固定部44に重合させる。そして、起
立片441のうち押さえ金具5”の重合部53の棟側に
位置する部分をハンマー等で軒側に倒し込んで、重合部
53の棟端を横桟4A”の固定部44に固定する。上記
の手順で軒側から順に施工を行なうことにより、図8の
屋根構造を施工することができる。
【0021】上記の保持具では、起立片441の存在に
より、横桟4A”,4B”と押さえ金具5”の位置関係
が確実に規制されるので、一定の施工精度が得られるも
のとなる。また、図示実施例では、起立片441を固定
片として使用するものであり、しかも添接部52の係止
突起521を突部43の受け部431に嵌入、係止させ
る構成であるため、図8の屋根構造では、釘、ビス等の
固着具を用いることなく固定することができ、固着具の
使用数を半数以下に減少することができる。さらに、図
示実施例では横桟4A”,4B”の繋ぎ部42に当接面
421が形成され、該当接面421は板状屋根材2の係
止突部21の下端縁と当接する様に設定されているの
で、板状屋根材2の係止突部21は棟端縁、軒端縁に加
えて下端縁も位置規制されることになり、下地により一
層強固に保持、固定することができる。具体的には横桟
4A”,4B”の係止部41と当接面421とにより、
板状屋根材2の棟端縁を離間した2点で支持するので、
吹上風圧力等により板状屋根材2の軒側を持ち上げよう
とする力に対する抗力が向上する。
より、横桟4A”,4B”と押さえ金具5”の位置関係
が確実に規制されるので、一定の施工精度が得られるも
のとなる。また、図示実施例では、起立片441を固定
片として使用するものであり、しかも添接部52の係止
突起521を突部43の受け部431に嵌入、係止させ
る構成であるため、図8の屋根構造では、釘、ビス等の
固着具を用いることなく固定することができ、固着具の
使用数を半数以下に減少することができる。さらに、図
示実施例では横桟4A”,4B”の繋ぎ部42に当接面
421が形成され、該当接面421は板状屋根材2の係
止突部21の下端縁と当接する様に設定されているの
で、板状屋根材2の係止突部21は棟端縁、軒端縁に加
えて下端縁も位置規制されることになり、下地により一
層強固に保持、固定することができる。具体的には横桟
4A”,4B”の係止部41と当接面421とにより、
板状屋根材2の棟端縁を離間した2点で支持するので、
吹上風圧力等により板状屋根材2の軒側を持ち上げよう
とする力に対する抗力が向上する。
【0022】尚、この第3実施例における横桟4A”,
4B”の様に固定部44の棟端縁を立ち上げて起立片4
41を設ける様にしても良いし、例えば図11,12に
示す様に固定部44の棟側の適宜箇所に形成することが
できる。図11,12は固定部44の棟端縁の一部、固
定部44の棟端付近を切り起してそれぞれ起立片441
とした構成である。また、図9に示す横桟4A”の様に
板状屋根材2の葺き幅及び押さえ金具5”の幅に合わせ
てスリット442,442を設けて倒し込む様にする
と、スプリングバックによる緩みを防止し、また過度の
打撃による下地の損傷を防止と施工性の向上を図る上で
好ましい。また、図10に示す横桟4B”の様に突部4
3の下方を凹状にして受け部431を形成させると、上
面が当接面421として、下面が受け部431として、
それぞれ機能し、部材の成形の簡略化を図る上で好まし
い。
4B”の様に固定部44の棟端縁を立ち上げて起立片4
41を設ける様にしても良いし、例えば図11,12に
示す様に固定部44の棟側の適宜箇所に形成することが
できる。図11,12は固定部44の棟端縁の一部、固
定部44の棟端付近を切り起してそれぞれ起立片441
とした構成である。また、図9に示す横桟4A”の様に
板状屋根材2の葺き幅及び押さえ金具5”の幅に合わせ
てスリット442,442を設けて倒し込む様にする
と、スプリングバックによる緩みを防止し、また過度の
打撃による下地の損傷を防止と施工性の向上を図る上で
好ましい。また、図10に示す横桟4B”の様に突部4
3の下方を凹状にして受け部431を形成させると、上
面が当接面421として、下面が受け部431として、
それぞれ機能し、部材の成形の簡略化を図る上で好まし
い。
【0023】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、板状屋根
材の棟端縁の表面及び係止突部の軒側、棟側両面が、保
持部材により位置規制されるので、普及形状の板状屋根
材であっても、下地に強固に保持、固定することができ
る。また、押さえ金具の添接部が、横桟の突部に添接さ
れるので、施工者の作業のバラツキによる施工精度や保
持強度の低下といった問題が生じる可能性を極減するこ
とができる。さらに、本発明の保持具は、金属製材料に
より成形、加工されてなるので、従来公知の木製横桟を
使う構成に比べて保持強度が高い。
材の棟端縁の表面及び係止突部の軒側、棟側両面が、保
持部材により位置規制されるので、普及形状の板状屋根
材であっても、下地に強固に保持、固定することができ
る。また、押さえ金具の添接部が、横桟の突部に添接さ
れるので、施工者の作業のバラツキによる施工精度や保
持強度の低下といった問題が生じる可能性を極減するこ
とができる。さらに、本発明の保持具は、金属製材料に
より成形、加工されてなるので、従来公知の木製横桟を
使う構成に比べて保持強度が高い。
【0025】また、押さえ金具の添接部に、軒側に突出
する係止突起を形成すると共に、横桟の突部に、押さえ
金具の係止突起を受ける受け部を形成した場合、重合部
における固定に対し、荷重作用時の支点間距離が縮ま
り、且つ横桟の突部と添接部の添接関係がより密接なも
のとなるので、より強固な板状屋根材の保持関係を得る
ことができる。
する係止突起を形成すると共に、横桟の突部に、押さえ
金具の係止突起を受ける受け部を形成した場合、重合部
における固定に対し、荷重作用時の支点間距離が縮ま
り、且つ横桟の突部と添接部の添接関係がより密接なも
のとなるので、より強固な板状屋根材の保持関係を得る
ことができる。
【0026】さらに、横桟の固定部の棟側に、起立片を
設けると共に、押さえ金具の重合部を、横桟の突部と起
立片との間隔と略同一寸法に形成した場合、横桟と押さ
え金具の位置関係が確実に規制されるので、一定の施工
精度が得られる。特に、起立片を固定片として使用する
場合、押さえ金具を釘、ビス等の固着具を用いることな
く固定できるので、固着具の使用数を半数以下に減少す
ることができる。
設けると共に、押さえ金具の重合部を、横桟の突部と起
立片との間隔と略同一寸法に形成した場合、横桟と押さ
え金具の位置関係が確実に規制されるので、一定の施工
精度が得られる。特に、起立片を固定片として使用する
場合、押さえ金具を釘、ビス等の固着具を用いることな
く固定できるので、固着具の使用数を半数以下に減少す
ることができる。
【0027】また、横桟の繋ぎ部に、板状屋根材の係止
突部の下端縁と当接する当接面を形成した場合、板状屋
根材の後端縁の表面及び、係止突部の軒側、棟側両面に
加えて、係止突部の下端縁も位置規制されるので、下地
により一層強固に保持、固定することができる。具体的
には、横桟の係止部と当接面により、板状屋根材の後端
縁を離間した2点で支持するので、吹き上げ風圧力等に
より、板状屋根材の軒側を持ち上げようとする力に対す
る抗力が向上する。
突部の下端縁と当接する当接面を形成した場合、板状屋
根材の後端縁の表面及び、係止突部の軒側、棟側両面に
加えて、係止突部の下端縁も位置規制されるので、下地
により一層強固に保持、固定することができる。具体的
には、横桟の係止部と当接面により、板状屋根材の後端
縁を離間した2点で支持するので、吹き上げ風圧力等に
より、板状屋根材の軒側を持ち上げようとする力に対す
る抗力が向上する。
【0028】さらに、押さえ金具の押圧部及び/又は添
接部に、バネ状弾性部を形成した場合、瞬間的に大荷重
が作用した場合の板状屋根材の破損を防止すると共に、
板状屋根材の成形誤差を吸収することができる。
接部に、バネ状弾性部を形成した場合、瞬間的に大荷重
が作用した場合の板状屋根材の破損を防止すると共に、
板状屋根材の成形誤差を吸収することができる。
【0029】また、押さえ金具の押圧部に、軒側に延出
して隣接する棟側の板状屋根材の軒端及び軒端表面を係
止する延出係止部を形成した場合、板状屋根材の軒先側
の変位を抑制することができる。
して隣接する棟側の板状屋根材の軒端及び軒端表面を係
止する延出係止部を形成した場合、板状屋根材の軒先側
の変位を抑制することができる。
【図1】第1実施例の屋根構造の一部を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1の屋根構造に用いた保持具の斜視図であ
る。
る。
【図3】図1の屋根構造に用いられ得る保持具のうち、
横桟の別の態様を示す斜視図である。
横桟の別の態様を示す斜視図である。
【図4】図1の屋根構造に用いられ得る保持具のうち、
押さえ金具の別の態様を示す斜視図である。
押さえ金具の別の態様を示す斜視図である。
【図5】第2実施例の屋根構造の一部を示す断面図であ
る。
る。
【図6】図5の屋根構造に用いた保持具の斜視図であ
る。
る。
【図7】図5の屋根構造に用いられ得る保持具、横桟、
押さえ金具の別の態様を示す斜視図である。
押さえ金具の別の態様を示す斜視図である。
【図8】第3実施例の屋根構造の一部を示す断面図であ
る。
る。
【図9】図8の屋根構造に用いた保持具の斜視図であ
る。
る。
【図10】図8の屋根構造に用いた別の保持具の斜視図
である。
である。
【図11】別の態様の起立片を固定片として使用する例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図12】別の態様の起立片を固定片として使用する例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
1 保持具 2 板状屋根材 21 係止突部 3 屋根下地 4 横桟 41 係止部 42 繋ぎ部 421 当接面 43 突部 431 受け部 44 固定部 441 起立片 5 押さえ金具 51 押圧部 52 添接部 521 係止突起 53 重合部 56 バネ状弾性部 57 延出係止部
Claims (7)
- 【請求項1】 棟端縁の裏面側に係止突部を備えた瓦や
ルーフタイル等の板状屋根材を屋根下地に保持する金属
製の横桟と押さえ金具とからなる板状屋根材の保持具で
あって、 前記横桟は、屋根下地面に対して起立状の係止部と、繋
ぎ部と、前記板状屋根材の係止突部の厚さに略等しい間
隔で上記係止部と略平行に位置する突部と、固定部とを
備え、 前記押さえ金具は、前記板状屋根材の棟端表面を押圧す
る押圧部と、上記横桟の突部に添接する添接部と、上記
横桟の固定部と重合する重合部とを備えることを特徴と
する板状屋根材の保持具。 - 【請求項2】 押さえ金具の添接部に、軒側に突出する
係止突起を形成すると共に、前記横桟の突部に、上記押
さえ金具の係止突起を受ける受け部を形成したことを特
徴とする請求項1記載の板状屋根材の保持具。 - 【請求項3】 横桟の固定部の棟側に、起立片を設ける
と共に、前記押さえ金具の重合部を、横桟の突部と起立
片との間隔と略同一寸法に形成したことを特徴とする請
求項1又は2に記載の板状屋根材の保持具。 - 【請求項4】 横桟の繋ぎ部に、板状屋根材の係止突部
の下端縁と当接する当接面を形成したことを特徴とする
請求項1又は2又は3に記載の板状屋根材の保持具。 - 【請求項5】 押さえ金具の押圧部及び/又は添接部
に、バネ状弾性部を形成したことを特徴とする請求項1
又は2又は3又は4に記載の板状屋根材の保持具。 - 【請求項6】 押さえ金具の押圧部に、軒側に延出して
隣接する棟側の板状屋根材の軒端及び軒端表面を係止す
る延出係止部を形成したことを特徴とする請求項1又は
2又は3又は4又は5に記載の板状屋根材の保持具。 - 【請求項7】 請求項1に記載の板状屋根材と保持具と
を用いた屋根構造であって、 屋根下地面に固定した横桟の係止部と突部との間に、板
状屋根材の係止突部を挿入して係止させ、押さえ金具の
押圧部で、板状屋根材の棟端表面を押圧し、添接部を横
桟の突部に添わせると共に、重合部を横桟の固定部に重
合させて固定することにより板状屋根材を保持してなる
ことを特徴とする屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11261795A JP2808256B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 板状屋根材の保持具及び屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11261795A JP2808256B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 板状屋根材の保持具及び屋根構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284325A JPH08284325A (ja) | 1996-10-29 |
JP2808256B2 true JP2808256B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=14591225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11261795A Expired - Fee Related JP2808256B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 板状屋根材の保持具及び屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808256B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP11261795A patent/JP2808256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08284325A (ja) | 1996-10-29 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |