JPH037773B2 - - Google Patents

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JPH037773B2
JPH037773B2 JP16468686A JP16468686A JPH037773B2 JP H037773 B2 JPH037773 B2 JP H037773B2 JP 16468686 A JP16468686 A JP 16468686A JP 16468686 A JP16468686 A JP 16468686A JP H037773 B2 JPH037773 B2 JP H037773B2
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Gantan Funaki
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GANTAN BYUUTEII KOGYO KK
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GANTAN BYUUTEII KOGYO KK
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、金属鋼板製の横葺き屋根板による
横葺き屋根用垂木と吊子の組合せ構造、および横
葺き屋根構造に関し、さらに詳細には、防錆用焼
付け塗装などを施した所定巾による長尺金属鋼板
の両側端部に、予め相互係合のための所定断面形
状による軒側、棟側係合部をそれぞれに賦形させ
た横葺き屋根板を用い、特にこの横葺き屋根板を
軒側から軒側にかけて、つまり屋根勾配の下方か
ら上方へ葺くように構成した横葺き屋根用垂木と
吊子の組合せ構造、およびこの垂木と吊子の組合
せを適用した横葺き屋根構造に係るものである。
〔従来の技術〕
従来から、この種の長尺金属鋼板を用いて、軒
側から棟側へ葺くように構成した横葺き形式の屋
根の全体構造については、個々の各構成部材、要
素であるところの、屋根板の形態構造を始めとし
て、垂木構造、吊子構造、それに下地部材の介入
構造などにつき、様々な形式、態様のものが数多
く提案されており、本発明者においても、この種
の長尺金属鋼板による軒側から棟側へ葺くように
構成した横葺き屋根構造に関して種々の提案をし
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の長尺金属鋼板製の軒側から棟側
へ葺くように構成した横葺き屋根構造にあつて
は、個々の構成要素に関して、それぞれに工夫さ
れた改良構造、組合せ構造が、それなりに個別の
作用、効果を奏し得るように提案されているが、
特に、この種の軒側から棟側へ葺くように形成し
た横葺き屋根構造についてみるとき、必ずしも屋
根自体、ならびにその付帯部材において、総合さ
れた全体に対するところの、屋根構造自体が備え
なければならない各種の特性、例えば、強靭性、
耐候性とか水密性などを過不足なく備えていて、
しかも簡単かつ良好な葺き上げ、組み立て作業性
を有する優れた構造の提案が末だなされていない
現況にある。
従つて、この発明の目的とするところは、屋根
勾配に沿つて軒側から棟側へ葺くように構成した
横葺き屋根構造において、屋根自体、ならびにそ
の付帯部材の総合された全体構造、殊に一般的な
軒側、棟側各係合部形状とした長尺横葺き屋根板
を用いる場合での、一層取扱いが容易で組上げ易
く、かつ単純化された構成による横葺き屋根用垂
木と吊子の組合せ構造、およびこの垂木と吊子の
組合せを適用する断熱性が良好でしかも安価な横
葺き屋根構造を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発無に係る第
1の発明は、長尺金属鋼板の長手方向中央部に面
板部、この面板部の両側部にあつて、少なくとも
係合片部を延長した軒側成形部、および少なくと
も一部に係合片部を内側で受け止める係合凸部、
上方端部に係着片部を設けた棟側成形部をそれぞ
れ形成させてなる横葺き屋根板を有し、この横葺
き屋根板を垂木部材上に、下地部材を介して配設
させると共に、前段側棟側成形部の係合凸部の内
側に、次段側軒側成形部の係合片部の端部を係合
接続させ、かつこれらを吊子部材により係着固定
させるようにした横葺き屋根において、前記垂木
部材の頂面部には、下部側に開穿した係合穴と、
上部側に切り起した係合爪片との各組のそれぞれ
に形成させ、また、前記吊子部材には、前記係合
穴に挿入係合される係合舌片を立下げて、前記係
止爪片でかしめ付け固定される基板部と、この基
端部から立上げて、前記下地部材の下部側端縁部
を載置する中間載置段部、および前記係合凸部を
受け止める折曲凹部を配した立上り部と、この立
上り部の上端縁に、前記係着片部を被嵌係着させ
る係合鉤部とをそれぞれに形成させたことを特徴
とする横葺き屋根用垂木と吊子の組合せ構造であ
る。
また、第2の発明は、長尺金属鋼板の長手方向
中央部に面板部、この面板部の両側部にあつて、
少なくとも係合片部を延長した軒側成形部、およ
び少なくとも一部に係合片部を内側で受け止める
係合凸部、上方端部に係着片部を設けた棟側成形
部をそれぞれに形成させた横葺き屋根板と、頂面
部上にあつて、下部側に開穿した係合穴、および
上部側に切り起した係止爪片との各組をそれぞれ
に形成させ、かつ下地部材を介して、前記横葺き
屋根板を配設させる垂木部材と、前記係合穴に挿
入係合させる係合舌片を立下げ、かつ前記係止爪
片でかしめ付け固定される基板部、この基板部か
ら立上げられ、前記下地部材の下部側端縁部を載
置する中間載置段部を有し、かつ前記係合凸部を
受け止める折曲凹部を配した立上り部、およびこ
の立上り部の上端部に、前記係着片部を被嵌係着
させる係合鉤部をそれぞれに形成した吊子部材と
を備え、前記横葺き屋根板を軒側から棟側へ葺き
上げるようにしたことを特徴とする横葺き屋根構
造である。
〔作用〕
すなわち、この発明の第1の発明に係る横葺き
屋根用垂木と吊子の組合せ構造では、垂木部材の
下部側に開穿した係合穴に、吊子部材から立下げ
た基板部の係合舌片を挿入係合させ、また、上部
側に切り起した係合爪片で、同基板部をかしめ付
け固定でき、しかも同時に、垂木部材上に下地部
材を介して配設された前段側横葺き屋根板の棟側
成形部、ひいては屋根構造全体を、極めて簡単な
操作により、充分な強度を維持して、良好かつ効
果的に係着固定し得るのであり、併めて、吊子部
材の中間載置段部上に下地部材の下部側端縁部を
載置支承できる。
そしてまた、この発明の第2の発明に係る横葺
き屋根構造では、前記第1の発明による垂木と吊
子の組合せ構造の適用によつて、横葺き屋根板で
の前段側棟側成形部に、次段側軒側成形部を、吊
子部材の中間載置段部上への下地部材の載置、介
在のもとに、簡単な操作により、屋根自体、なら
びにその付着部材の総合された全体構造を、充分
な強度、水密性、断熱性を有して良好かつ効果的
に組み付け葺き上げ得るのである。
〔実施例〕
以下、この発明に係る横葺き屋根用垂木と吊子
の組合せ構造、および横葺き屋根構造の実施例に
つき、第1図ないし第5図を参照して詳細に説明
する。
第1図ないし第5図はこの発明の一実施例の構
造を示しており、第1図はこの実施例による横葺
き屋根構造の組み上げ状態を示す断面図、第2
図、第3図および第5図は同上垂木部材、吊子部
材および屋根板のそれぞれ形態を詳細に示す斜視
図、第4図は第3図−線部の断面図である。
なお、以下の説明では、棟対応側を上部側、軒対
応側と下対側として述べることゝする。
これらの各図に示す実施例に構成において、よ
く知られているように、適宜に組み上げられる屋
根組み(図示省略)上にあつて、屋根勾配に沿い
所定のピツチ間隔で差し架けられる個々の垂木部
材11は、第2図に示されているように、やゝ厚
手の金属鋼板を、左右下部フランジ付きの横断面
チヤンネル状にロールフオーミング成形してな
り、この垂木部材11の頂面部12上には、その
長手方向に沿い所定間隔によつて、次に述べる吊
子部材を係着させるために、下部側に係合穴13
を開穿させ、かつ上部側に係止爪片16を切り起
してあり、これらを一組として所要組数を順次に
形成させる。
そして、前記係合穴13は、頂面部12を開穿
させて、所定幅として挿入部14と、この挿入部
14から下方に向けて次第に狭められた楔状をな
す係合部15とを、相互に連接させた状態に形成
させてあり、また、前記係止爪片16は、頂面部
12を上方から下方に切り起して形成させる。な
おこゝで、前記係止爪片16の上部側にあつて、
打ち抜かれたまゝで切り起されていない係止爪片
17は、この垂木部材11をして、別途提案する
ところの、棟側から軒側へ葺くように構成する横
葺き屋根構造に兼用させるためのもので、この実
施例構造には直接関係しないので、その説明を省
略する。
また、吊子部材21は、第3図および第4図に
示されているように、前記係止爪片16による係
止点を確定して位置決めするための係止部23を
上部側の一端縁に切り欠いた基板部22と、この
基板部22の下部側の他端縁を立上げると共に、
折曲凹部24aを経てやゝ前傾させた立上り部2
4と、この立上り部24の上端縁を下方に屈曲さ
せた係合鉤部25とを有し、前記立上り部24の
折曲凹部24aの下方に下側に屈曲する中間載置
段部27が形成され、また、基板部22からの立
上り部24の立上り縁中央部には、前記挿入部1
4よりも小さ目の幅で立下げられ、かつ下部側へ
かぎ状に折曲してなるところの、前記係合穴13
に挿入係合される係合舌片26を形成してあり、
さらに、各折曲部にあつては、適宜にリブなどを
打ち出すことで、それぞれの補強手段を講じてあ
る。なおこゝで、前記係止部23よりも下部側寄
りの基板部22上に穿孔した取付け孔28は、こ
の吊子部材21をして、前記垂木部材11とは異
なる垂木部材、例えば、木製などの垂木部材を用
いる場合に、釘孔として適用するためのもので、
この実施例構造には直接関係しないので、その説
明を省略する。
さらに、横葺き屋根板31は、さきに本発明者
が数次に亘つて提案したもので、第5図に示され
ているように、例えば、防錆用焼付け塗装などを
施して強靭性、耐候性を与えた所定巾、所定単位
長さの長尺金属鋼板を用い、この金属鋼板をロー
ル成形機などによつて長手方向沿う中央部に面板
部32を残し、その下部側に軒側成形部33を、
上部側に棟側成形部34をそれぞれ連続的に成形
させて構成する。
こゝで、前記軒側成形部33には、前記面板部
32の下部側端縁を外側下方に所定の長さで折曲
して端縁部35を立下らせると共に、その下端縁
を内側に折曲した突き当て片部36とし、かつこ
の突き当て片部36の端部を一旦上方に折り返し
た上で、係合片部37として内側に延長させ、そ
の端部を縁曲げ部38に形成してある。
そして、前記棟側成形部34には、前記面板部
32にの上部側端縁から、立上り部39を所定の
長さで一旦立上らせると共に、上端縁を外側に折
曲して前記突き当て片部36に突き当てる突き当
て片部40とし、こゝでもこの突き当て片部40
の端部を一旦上方に折り返して外側に延長させ、
かつ内側に折り返し折曲させて、前記縁面げ部3
8を含む係合片部37を抱持し得るようにした、
係合凸部41aのある抱持部41を形成させ、か
つその上部突端を再度内側に折曲して係着片部4
2に形成してある。
しかして、この実施例の構成による横葺き屋根
構造は、次のように組み付け作業して、第1図に
示す通りに葺き上げる。
こゝでは、説明の便宜上、図示省略した適当す
る屋根組み上に、各垂木部材11を、その屋根勾
配に沿わせて、所定のピツチ間隔で差し架け配置
させてあるものとし、かつこの垂木部材11上に
あつて、下部側となる軒対応側、つまり換言する
と、前段部の横葺き屋根板31が、同位置該当の
横断面長方形状をなす下地部材44を介在して、
既に前段階で葺き込まれた状態にあるものとして
述べる。
しかして、このように前段側横葺き屋根板31
を葺き込んだ場合には、各垂木部材11の頂面部
12上にあつて、前記下地部材44の上部側端縁
部44bと、この前段側横葺き屋根板31の上部
側棟側成形部34とが解放された状態におかれ
て、それぞれの端部が頂面部12上での、係合穴
13の下方に向う平面楔状の係合部15の一部に
重ねられるように位置されており、この状態か
ら、前記した前段側横葺き屋根板31の上部側棟
側成形部34、および前記下地部材44の上部側
端縁部44bのそれぞれに対するところの、吊子
部材21による係止固定と、同位置該当の下地部
材44を介在した次段側横葺き屋根板31の組み
付け葺き上げとが、順次に行われる。
すなわち、まず最初に、前記吊子部材21を用
い、この吊子部材21の係合鉤部25を、前記し
た解放状態にある、前段側横葺き屋根板31の係
着片部42に被嵌係合させ、かつ同被嵌部分を中
心にして時計回りに回動させることで、その係合
舌片26をして、前記垂木部材11に形成した係
合穴13の挿入部14から、下方に向けて次第に
狭められた楔状をなす係合部15に挿入係合させ
ると共に、その係止部23をして、係止爪片16
の下部側面に摺接させるようにして嵌装させ、基
板部22の全面を垂木部材11の頂面部12に接
圧させた上で、この係止爪片16を下部側、つま
りこゝでは頂面部12面に、適宜、ハンマーなど
で叩打してかしめ付け固定させるのである。
つまりこゝでは、吊子部材21の係合鉤部25
を、係着片部42に被嵌係合して回動させ、かつ
係止爪片16をかしめ付けるだけの、極めて簡単
な作業によるのみで、例えば、取付けボールト・
ナツトなどを一切使用せずに、これらの横葺き屋
根板31、および下地部材44を、垂木部材11
上に組み付け固定し得るのである。
そして、このように垂木部材11の頂面部12
に、垂木部材21の基板部22を取付けた状態で
は、吊子部材21の係合鉤部25が、前段側横葺
き屋根板31の係着片部42を、しつかりと咥え
込んだ鉤止めすると共に、抱持部41の屈曲部と
して突出されている係合凸部41aを、立上り部
24の折曲凹部24aにより、含弾性的に受け止
めて正確に位置付けし、この操作によつて、前段
側横葺き屋根板31を強固に葺き上げ、かつその
面板部32により前段側下地部材44の端縁部4
4a,44bを挟圧保持し得るのである。
続いて、その後、次段側下地部材44をして、
その下部側端縁部44aを、先の吊子部材21の
中間載置段部27に載置、支承して介在させた上
で、次段側横葺き屋根板31をして、その下部側
軒側形成部33の係合片部37を、前段棟側成形
部34の抱持部41内に嵌挿させると共に、同係
合片部37の端部の縁曲げ部38を、前記吊子部
材21の折曲凹部24aで外側から保持されてい
る前段側係合凸部41aの内側に突き当て、かつ
面板部32でこの次段側下地部材44を被覆する
ようにして装着させる。
つまり、この状態は当初に設定させた状態と同
一の形態であり、以下、以上の操作、作業を繰り
返して行なうことにより、横葺き屋根板を軒側該
当の下部側から棟側該当の上部側へ組み付け葺を
上げして、目的とするところの横葺き屋根構造を
構成し得るのである。
そしてこゝでも、この場合、横葺き屋根板31
の前段側棟側成形部34と次段側軒側成形部33
との相互は、それぞれ吊子部材21によつて、前
段側棟側成形部34が含弾性的に受け止められ、
かつ次段側軒側成形部33が加圧されることにな
るために、双方の突き当て当部36,40が、加
えられる弾力とその反力とにより、平面的に強力
に密着接圧されて、所期の水密性を発揮できるの
である。
また、この実施例の構成による前弾側棟側成形
部34と次段側軒側成形部33との接続係合で
は、一つの役割として、先に本発明者が提案した
面板部32上での立上り部39の存在によつて、
各突き当て片部36,40の接圧部が、同面板部
32に接した内角部の隅角から立上つて位置され
ることになり、このため面板部32に沿つて吹き
上げられる風雨が、この接圧部に直接吹き当てら
れないので、その風雨圧の影響を充分に緩和し得
て、同接圧部からの雨水の浸入を可及的に排除で
き、かつ風雨に伴なつた砂、泥、その他の塵埃の
侵入をも効果的に阻止でき、さらに、たとえこの
接圧部から、毛細管現象などで雨水が一部浸入し
たとしても、殆んど圧力ともたない滲み込む程度
の浸入であるために、この接圧部での平面的でか
つ強力な係合突き合せ保持とも相俟つて、抱持部
41内に従前から存在している空気を排除してま
で、内部に到達する可能性が極めて少なく、こゝ
に一層有効な防水作用を得ることできるのであ
る。
そして、この実施例の構成の場合、第1図に見
られるように、下地部材44としては、横断面長
方形の平板状のものを用い、横葺き屋根構造に組
み付けて葺き上げる際にあつて、吊子部材21の
中間載置段部27上には、後段側下地部材44の
下部側端縁部44aが載置、支承されて、前記横
葺き屋根板31の面板部32との間で挟着され、
かつこの中間載置段部27下には、前端側下地部
材44の上部側端縁部44bが挿入されて、前記
垂木部材11の頂面部12との間で挟着されるの
である。
さらに、この実施例の構造では、吊子部材21
に中間載置段部27を設けたので、この載置段部
を設けないものが下地部材として横断面楔状に成
形加工したものを用いているのと異なり、通常の
横断面長方形の平板状の下地部材44を用いるこ
とができ、これらが安価になる。また、中間載置
段部27の内側に前段側の下地部材44の上部
(棟)側端縁部44bが位置し、前記載置部材2
7の外側に次段側の下地部材44の下部(軒)側
端縁部44aが位置して、前段側、次段側の下地
部材44,44の端縁部44b,44aが内、外
に載置段部27を挟んで重なるので、断熱性が良
好となる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によるときは、
長尺金属鋼板の長手方向中央部に面板部、この面
板部の両側部にあつて、少なくとも係合片部を延
長した軒側成形部、および少なくとも一部に係合
片部を内側で受け止める係合凸部、上方端部に係
着片部を設けた棟側成形部をそれぞれに形成させ
てなる横葺き屋根板を有し、この横葺き屋根板を
垂木部材上に、下地部材を介して配設させてお
き、垂木部材の頂面部には、下部側に係合穴を開
穿させ、上部側に係止爪片を切り起して、吊子部
材から立下げた基板部の係合舌片を係合穴に挿入
係合させ、かつこの基板部を係止爪片でかしめ付
け固定させるようにし、また吊子部材の立上り部
に中間載置段部を設け、この中間載置段部上に下
地部材の下部側端縁部を載置支持させるようにし
たから、垂木部材上に下地部材を介して配置され
た前段側横葺き屋根板の棟側成形部、ひいては屋
根自体とその付帯部材の総合された全体構造を、
取付けボールト・ナツトなどを何等用いずに、極
めて簡単な操作で組み付けて葺き上げ得るのであ
り、また、このように葺き上げた状態では、軒側
成形部の係合片部が、棟側成形部の係合凸部に内
側で受け止められていて、かつこの係合凸部自体
もまた、吊子部材の折曲凹部により外側から効果
的に保持され、同時に棟側成形部の係着片部が、
吊子部材の係合鉤部で、しつかりと係着されてい
るために、この種の屋根構造をして、充分な強
度、水密性などを維持して、良好な態様で、強固
に組み付けて葺き上げ得られ、しかも全体構造自
体も簡単であり、さらに前記吊子部材に中間載置
段部を設けたので、この載置部材を説けないもの
と異なり、通常の平板状の下地部材を用いること
ができ、これらが安価になるとともに、前記載置
段部の内、外に前段側の下地部材の上部側端縁部
と次段側の下地部材の下部側端縁部とが重なるの
で、断熱性が良好となり、容易かつ安価に実施で
きるなどの優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による横葺き屋根
構造の組み上げ状態を示す断面図、第2図は、第
3図および第5図は同上垂木部材、吊子部材およ
び屋根板のそれぞれ形態を詳細に示す斜視図、第
4図は第3図−線部の断面図である。 11……垂木部材、12……頂面部、13……
係合穴、14……挿入部、15……係合部、16
……係合爪片。21……吊子部材、22……基板
部、23……係止部、24……立上り部、24a
……立上り部の折曲凹部、25……係合鉤部、2
6……係合舌片、27……中間載置段部。31…
…横葺き屋根板、32……面板部。33……軒側
成形部、35……端縁部、36……突き当て片
部、37……係合片部、38……縁曲げ部。34
……棟側成形部、39……立上り部、40……突
き当て片部、41……抱持部、41a……抱持部
の係合凸部、42……係着片部。44……横断面
長方形の平板状の下地部材、44a……下地部材
の下部側端縁部、44b……下地部材の上部側端
縁部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 長尺金属鋼板の長手方向中央部に面板部、こ
    の面板部の両側面にあつて、少なくとも係合片部
    を延長した軒側成形部、および少なくとも一部に
    係合片部を内側で受け止める係合凸部、上方端部
    に係着片部を設けた棟側成形部をそれぞれに形成
    させてなる横葺き屋根板を有し、この横葺き屋根
    板を垂木部材上に、下地部材を介して配設させる
    と共に、前段側棟側成形部の係合凸部の内側に、
    次段側軒側成形部の係合片部の端部を係合接続さ
    せ、かつこれらを吊子部材により係着固定させる
    ようにした横葺き屋根に用いる垂木と吊子の組合
    せ構造であつて、前記垂木部材の頂面部には、下
    部側に開穿した係合穴と、上部側に切り起した係
    止爪片との各組をそれぞれに形成させ、また、前
    記吊子部材には、前記係合穴に挿入係合される係
    合舌片を立下げて、前記係止爪片でかしめ付け固
    定される基板部と、この基板部から立上げて、前
    記下地部材の下部側端縁部を載置する中間載置段
    部、および前記係合凸部を受け止める折曲凹部を
    配した立上り部と、この立上り部の上端縁に、前
    記係着片部を被嵌係着させる係合鉤部とをそれぞ
    れに形成したことを特徴とする横葺き屋根用垂木
    と吊子の組合せ構造。 2 垂木部材の係合穴が、挿入部、およびこの挿
    入部から下方に向けて次第に狭められた楔状をな
    して連接させた係合部により形成され、また、吊
    子部材の係合舌片が、前記挿入部を通して係合部
    に挿入係合し得るように、折り返し折曲されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の横葺き屋根用垂木と吊子の組合せ構造。 3 吊子部材の基板部の端縁部に係止部を切り欠
    き、この係止部に垂木部材の係止爪片を係合させ
    た状態で、係止爪片をかしめ付け固定し得るよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    または第2項に記載の横葺き屋根用垂木と吊子の
    組合せ構造。 4 長尺金属鋼板の長手方向中央部に面板部、こ
    の面板部の両側部にあつて、少なくとも係合片部
    を延長した軒側成形部、および少なくとも一部に
    係合片部を内側で受け止める係合凸部、上方端部
    に係着片部を設けた棟側成形部をそれぞれ形成さ
    せた横葺き屋根板と、頂面部上にあつて、下部側
    に開穿した係合穴、および上部側に切り起した係
    止爪片との各組をそれぞれ形成させ、かつ下地部
    材を介して前記横葺き屋根板を配設させる垂木部
    材と、前記係合穴に挿入係合される係合舌片を立
    下げ、かつ前記係止爪片でかしめ付け固定される
    基板部、この基板部から立上げられ、前記下地部
    材の下部側端縁部を載置する中間載置段部を有
    し、かつ前記係合凸部を受け止める折曲凹部を配
    した立上り部、およびこの立上り部の上端縁に、
    前記係着片部を被嵌係着させる係合鉤部をそれぞ
    れに形成した吊子部材とを備え、前記横葺き屋根
    板を軒側から棟側へ葺き上げるようにしたことを
    特徴とする横葺き屋根構造。 5 横葺き屋根板の棟側成形部には、少なくとも
    面板部から立上る立上り部と、この立上り部を外
    側に折曲した突き当て片部とを、また、軒側成形
    部には、立下り端縁部を内側に折曲した突き当て
    片部をそれぞれに形成させ、前段側棟側成形部の
    突き当て片部に、次段側軒側成形部の突き当て片
    部を接圧させるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第4項に記載の横葺き屋根構造。 6 横葺き屋根板の棟側成形部には、折り返し部
    としての係合凸部を含む抱持部を、また、軒側成
    形部には、端部に縁曲げ部を有する係合片部をそ
    れぞれに形成させ、前段側棟側成形部の抱持部内
    に、次段側軒側成形部の係合片部を受け入れ、か
    つ係合凸部の内側に縁曲げ部を突き当てゝ、これ
    らの両部を係合接続させるようにしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第4項、または第5項に記
    載の横葺き屋根構造。
JP16468686A 1986-07-15 1986-07-15 横葺き屋根用垂木と吊子の組合せ構造,および横葺き屋根構造 Granted JPS6322953A (ja)

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