JP2000038775A - 垂木止め金具 - Google Patents

垂木止め金具

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JP2000038775A JP10206994A JP20699498A JP2000038775A JP 2000038775 A JP2000038775 A JP 2000038775A JP 10206994 A JP10206994 A JP 10206994A JP 20699498 A JP20699498 A JP 20699498A JP 2000038775 A JP2000038775 A JP 2000038775A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂木を、桁、母屋及び棟木等の垂木受け材に
強固且つ確実に固定することができ、特に上下方向の引
張力に対する優れた抵抗力を発揮させ得る垂木止め金具
を提供する。 【解決手段】 垂木止め金具1は、垂木2を、桁、母屋
及び棟木等の垂木受け材3に固定する金具であって、上
記垂木2に当接固定される上部板状部11と、該上部板
状部11の下部に一体的に結合され上記垂木受け材3に
当接固定される下部板状部12とからなり、上記上部板
状部11及び上記下部板状部12は、所定形状の金属板
10を互いに垂直に折曲して形成され、該上部板状部1
1及び該下部板状部12それぞれに、固定用孔13,1
4を有しており、上記上部板状部11及び/又は上記下
部板状部12の上記固定用孔13,14が、上記金属板
の折曲線Bの延長線P上に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂木止め金具に関
し、詳しくは、垂木を、桁、母屋及び棟木等の垂木受け
材に強固且つ確実に固定することができ、特に上下方向
の引張力に対する優れた抵抗力を発揮させ得る垂木止め
金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造住宅における垂木は、風圧や
屋根材の反り等による浮きを防止するため、軒桁、母屋
等の垂木受け材に垂木止め金具を用いて固定されてい
る。図7に、従来の垂木止め金具100を示す。この垂
木止め金具100は、短冊状の金属板を、その中央部に
おいて90度捻ることにより、垂木2に固定される上部
板状部110と、垂木受け材3に固定される下部板状部
120とを形成してなるものである。この垂木止め金具
100は、上記上部板状部110を垂木2に当接固定
し、該下部板状部120を垂木受け材3に当接固定して
使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この垂木止め
金具100は、以下のような欠点を有する。即ち、中央
部に捻り部Tを有するため、図7に示すように、垂木2
と垂木受け材3との間に隙間がないと、その取り付けが
困難である。また、上下方向に引張力が加わると、捻り
部Tが上下に引き伸ばされ、金具自体に変形が生じ易
い。更に、垂木2の勾配に応じて複数種類の金具を容易
しておく必要があり、例えば、垂木2の勾配が図7中S
で示すように急勾配になると、上下二つの固定用孔13
0,130の内、下方の固定用孔130は使用不能とな
り、垂木2の確実な固定が不可能となる。
【0004】また、他の垂木止め金具として、金属板を
直角に折曲し、その折曲部を挟む両側をそれぞれ、上記
垂木止め金具100における上部板状部及び下部板状部
とした垂木止め金具が知られている。しかし、この垂木
止め金具においても、変形に対する抵抗力が不十分であ
り、また、その取付作業が必ずしも容易であるとは言え
なかった。
【0005】従って、本発明の目的は、垂木を、桁、母
屋及び棟木等の垂木受け材に強固且つ確実に固定するこ
とができ、特に上下方向の引張力に対する優れた抵抗力
を発揮させ得る垂木止め金具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、垂木を、桁、母屋及び棟木等の垂木受け材に固定す
る垂木止め金具であって、上記垂木に当接固定される上
部板状部と、該上部板状部の下部に一体的に結合され上
記垂木受け材に当接固定される下部板状部とからなり、
上記上部板状部及び上記下部板状部は、所定形状の金属
板を互いに垂直に折曲して形成され、該上部板状部及び
該下部板状部それぞれに、固定用孔を有しており、上記
上部板状部及び/又は上記下部板状部の上記固定用孔
が、上記金属板の折曲線の延長線上に位置することを特
徴とする垂木止め金具を提供することにより、上記目的
を達成したものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、上記上部板状部
及び上記下部板状部それぞれに、複数の固定用孔が穿設
されており、上記上部板状部及び上記下部板状部の上記
各固定用孔が、上記折曲線の延長線上に一列に配列され
ていることを特徴とする請求項1に記載の垂木止め金具
を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、上記上部板状部
及び/又は上記下部板状部に、上記垂木及び/又は上記
垂木受け材に打ち込まれる爪部が形成されていることを
特徴とする請求項1又は2に記載の垂木止め金具を提供
することにより、上記目的を達成したものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記金属板が、
互いに平行な上辺及び下辺と、該上辺に隣接する互いに
平行な上部左辺及び上部右辺と、該下辺に隣接する互い
に平行な下部左辺及び下部右辺と、該上部左辺及び該下
部左辺間に位置する中央部左辺と、該上部右辺及び該下
部右辺間に位置する中央部右辺とを有し、更に、該中央
部左辺と該下部左辺との間及び/又は該上部右辺と該中
央部右辺との間に、左側短辺及び/又は右側短辺を有し
てなり、該金属板を、上記中央部左辺の下端部と上記中
央部右辺の上端部とを結ぶ直線上で折曲して上記上部板
状部及び上記下部板状部を形成してあることを特徴とす
る請求項1〜3に記載の垂木止め金具を提供することに
より、上記目的を達成したものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、上記上部左辺、
上記下部左辺、上部右辺及び上記下部右辺がそれぞれ平
行であり、これら4辺と上記直線とが平行であることを
特徴とする請求項4に記載の垂木止め金具を提供するこ
とにより、上記目的を達成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の垂木止め金具の好
ましい実施形態について図面を参照して説明する。ここ
で、図1は、本発明の垂木止め金具の第1実施形態を示
す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)
は展開図である。図2は、図1の垂木止め金具の一使用
状態を示す斜視図であり、図3は、図1の垂木止め金具
の一使用状態を示す側面図であり、図4は図1の垂木止
め金具の板取りを示す平面図である。
【0012】第1実施形態の垂木止め金具1は、図1〜
図3に示されるように、垂木2を、桁、母屋及び棟木等
の垂木受け材3に固定する垂木止め金具であって、上記
垂木2に当接固定される上部板状部11と、該上部板状
部11の下部に一体的に結合され上記垂木受け材3に当
接固定される下部板状部12とからなり、上記上部板状
部11及び上記下部板状部12は、所定形状の金属板1
0を互いに垂直に折曲して形成され、該上部板状部11
及び該下部板状部12それぞれに、固定用孔13,14
を有しており、上記上部板状部11及び/又は上記下部
板状部12の上記固定用孔13,14が、上記金属板の
折曲線Bの延長線P上に位置している。尚、本明細書に
おける「垂木」には、屋根トラスの上弦材等の垂木に類
似する部材も含まれる。
【0013】以下、第1実施形態の垂木止め金具1につ
いて、より詳細に説明する。第1実施形態の垂木止め金
具1は、原料金属板4から得られる所定形状の金属板1
0を、その中央部において直角に折曲して形成したもの
で、その折曲線Bを境界とする両側に、上記上部板状部
11及び上記下部板状部12がそれぞれ形成されてい
る。
【0014】より具体的に説明すると、上記金属板10
は、図4に示すような原料金属板4を所定形状に切断す
ることにより得られたもので、互いに平行な上辺U及び
下辺Dと、該上辺Uに隣接する互いに平行な上部左辺L
u及び上部右辺Ruと、該下辺Dに隣接する互いに平行
な下部左辺Ld及び下部右辺Rdと、該上部左辺Lu及
び該下部左辺Ld間に位置する中央部左辺Lcと、該上
部右辺Ru及び該下部右辺Rd間に位置する中央部右辺
Rcとを有し、更に、該中央部左辺Lcと該下部左辺L
dとの間、及び該上部右辺Ruと該中央部右辺Rcとの
間に、左側短辺Ls及び右側短辺Rsをそれぞれ有して
なる。
【0015】また、上記上部左辺Lu、上記下部左辺L
d、上記上部右辺Ru及び上記下部右辺Rdは、互いに
平行であり、上記中央部左辺Lcの下端部と上記中央部
右辺Rcの上端部とを結ぶ直線Bは、これら4辺Lu、
Ld、Ru、Rdと平行である。また、上記左側短辺L
s及び右側短辺Rsも互いに平行であり、上記中央部左
辺Lc及び該中央部右辺Rcも互いに平行である。尚、
上記上部左辺Lu及び上記上部右辺Ru間の距離と、上
記下部左辺Ld及び上記下部右辺Rd間の距離とは同じ
であり、また、上記上部左辺Luと上記中央部左辺Lc
とのなす角、及び上記中央部右辺Rcと上記下部右辺R
dとのなす角は、それぞれ鈍角である。
【0016】垂木止め金具1においては、上記金属板1
0が、上記直線B上において直角(平断面逆L字形状)
に折曲されている。上記上部板状部11及び上記下部板
状部12には、それぞれ複数の固定用孔13,13,1
4,14が穿設されている。即ち、上記上部板状部11
には、二つの固定用孔13,13が形成され、上記下部
板状部12には、二つの固定用孔14,14が形成され
ている。尚、上記各固定用孔13,13,14,14
は、従来公知の各種の方法により設けることができ、そ
の設ける時期は、金属板10の折曲の前後を問わない。
但し、原料金属板4の段階で穿設しておくことが効率的
である。
【0017】そして、上部板状部11の上記固定用孔1
3,13及び下部板状部12の上記固定用孔14,14
は、それぞれ上記金属板10の折曲線B(上記直線に同
じ)の延長線P上に位置するように形成されている。即
ち、垂木止め金具1における上部板状部11は、上記下
部板状部12との境界線(折曲線B)の延長線Pを超え
る部分11aを有し、該延長線P上に上記両固定用孔1
3,13を有している。また、下部板状部12も、上記
上部板状部11との境界線(折曲線B)の延長線Pを超
える部分12aを有し、該延長線P上に上記両固定用孔
14,14を有している。
【0018】また、上記上部板状部11及び上記下部板
状部12には、図1に示されるように、上記垂木2及び
上記垂木受け材3にそれぞれ打ち込まれる爪部15,1
6が形成されている。上記両爪部15,16は、金属片
10に、変形U字型(U字を上下に伸ばした形状)の切
り込みを形成し〔図4及び図1(c)参照〕、その切り込み
線に囲まれた部分を、中央部に折曲部15a,16aが
形成されるように、起立させて形成してある。上記両爪
部15,16は、上記上部板状部11及び上記下部板状
部12それぞれに、該垂木止め金具1の内面側から外方
に向かって打ち込み可能に形成されており、上記上部板
状部11及び上記下部板状部12の外面側に上記垂木2
及び上記垂木受け材3をそれぞれ当接させ、上記折曲部
15a,16aをハンマー等で打撃することにより、垂
木2及び垂木受け材3それぞれに、打ち込むことができ
るようになっている。尚、上記両爪部15,16の打ち
込まれる部分の長さ〔L,図1(b)参照〕は、5mm〜1
0mmであることが好ましい。
【0019】次に、第1実施形態の垂木止め金具1を用
いて垂木2を垂木受け材3に止め付ける方法について、
一例を示して説明する。尚、垂木受け材3には、通常、
垂木2の下部が嵌合する切欠部を予め形成しておく。先
ず、垂木2を、図2に示すように、垂木受け材3上に乗
せ掛ける。そして、垂木止め金具1における上記上部板
状部11の外面側を上記垂木2に密着させ、上記下部板
状部12の外面側を上記垂木受け材3に密着させる。そ
して、上記両爪部15,16を、上記垂木2及び上記垂
木受け材3にそれぞれ打ち込む。第1実施形態の垂木止
め金具1は、このように垂木2及び垂木受け材3の接合
部に仮固定できるので作業性に優れている。そして、こ
のように仮止めした状態において、上部板状部11及び
上記下部板状部12の上記固定用孔13,14に、釘や
ビス等の固定具13a,14aを打ち込み、あるいはネ
ジ止めする。
【0020】第1実施形態の垂木止め金具1によれば、
このようにして、垂木2を、桁、母屋及び棟木等の垂木
受け材3に容易且つ強固に固定することができる。第1
実施形態の垂木止め金具1によれば、上部板状部11及
び下部板状部12の固定用孔13,13,14,14
が、それぞれ上記金属板の折曲線の延長線P上に位置す
るように形成されているため、垂木2に加わる外力、特
に上下方向の引張力に対して優れた抵抗力を示す。図2
にKで示すのは、上下方向の作用線であるが、第1実施
形態の垂木止め金具1は、上記折曲線B及び上記延長線
Pが該作用線Kと一致するように配設することができ、
これにより、垂木2と垂木受け材3との接合部に、図2
にKで示すような上下方向の引張力に対する十分な耐力
を与えることができる。
【0021】また、第1実施形態の垂木止め金具1は、
平断面逆L字形状に折曲形成され、上記上部板状部11
及び上記下部板状部12を、その外面側から上記垂木2
及び上記垂木受け材3それぞれに当接固定するように構
成されているため、軒先方向からの施工が可能であり、
作業が容易となると共に、安全な状態での取付作業が可
能となる。
【0022】また、第1実施形態の垂木止め金具1によ
れば、上記の構成を有しているため、屋根勾配が緩やか
な場合から急な場合まで、広範囲の屋根勾配に対応する
ことができる。即ち、垂木2の勾配に拘わらず単一の垂
木止め金具1で対処が可能であり、管理コストの低減、
現場での作業の効率化等を図ることができる。尚、図3
には、4/10勾配の場合を実線で示し(図中2)、1
2.5/10勾配の場合を仮想線で示した(図中
2’)。また、第1実施形態の垂木止め金具1は、図4
に示すように、効率的な板取りが可能であり、製造工程
の簡略化、製造コスト、リサイクルコスト等の低減を図
ることができる。
【0023】次に、本発明の垂木止め金具の他の実施形
態(第2実施形態)について、図5及び図6を参照して
説明する。ここで、図5は、本発明の垂木止め金具の第
2実施形態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面
図、(c)は展開図である。図6は、図1の垂木止め金
具1’の板取りを示す平面図である。第2実施形態の垂
木止め金具1’は、上部板状部11に爪部15を有しな
い点、上記下部板状部12の固定用孔14,14が、上
記直線P上ではなく該直線Pに近接する位置に配列され
ている点等において上記第1実施形態の垂木止め金具1
と相違し、その他の部分の構成は、基本的に上記垂木止
め金具1と同様である。従って、以下、相違点について
のみ説明し、同様の部分については同一の符号の付して
説明を省略する。
【0024】第2実施形態の垂木止め金具1’は、図6
に示すような所定形状の金属板10’を、その中央部に
おいて直角に折曲し、その折曲線の両側に、上記上部板
状部11及び上記下部板状部12をそれぞれ形成したも
のである。上記金属板10’について、より具体的に説
明すると、該金属板10’は、互いに平行な上辺U及び
下辺Dと、該上辺Uに隣接する互いに平行な上部左辺L
u及び上部右辺Ruと、該下辺Dに隣接する互いに平行
な下部左辺Ld及び下部右辺Rdと、該上部左辺Lu及
び該下部左辺Ld間に位置する中央部左辺Lcと、該上
部右辺Ru及び該下部右辺Rd間に位置する中央部右辺
Rcとを有し、更に、該上部右辺Ruと該中央部右辺R
cとの間に、右側短辺Rsを有してなる。上記上部左辺
Lu、上記下部左辺Ld、上記上部右辺Ru及び上記下
部右辺Rdは、互いに平行であり、上記中央部左辺Lc
の下端部と上記中央部右辺Rcの上端部とを結ぶ直線B
は、これら4辺Lu、Ld、Ru、Rdと平行で、上記
下部左辺Ldと同一直線上にある。
【0025】そして、第2実施形態の垂木止め金具1’
においては、上記金属板10’が、上記直線B上で直角
に折曲(谷折り)されている。垂木止め金具1’におけ
る上記下部板状部12の上記固定用孔14,14は、そ
れぞれ上記金属板の折曲線B(直線に同じ)の延長線P
に近接する位置に、該延長線Pに沿うように配列されて
いる。また、垂木止め金具1’においては、下部板状部
12のみに上記爪部が16が形成されている。
【0026】第2実施形態の垂木止め金具1’によれ
ば、上記垂木止め金具1と同様に、上部板状部11の固
定用孔13,13が、それぞれ上記金属板の折曲線Bの
延長線P上に位置するように形成されているため、上記
垂木止め金具1と同様の作用効果が奏される。また、図
6に示すように、より無駄のない効率的な板取りが可能
である。
【0027】更に、第2実施形態の垂木止め金具1’
は、垂木2の左右両側に用いることができる。即ち、第
2実施形態の垂木止め金具1’は、図2における第1実
施形態の垂木止め金具1と同様に、垂木2を軒先から見
た場合における該垂木2の右側に使用することもできる
が、垂木2の左側に固定して使用することもできる。
【0028】垂木止め金具1’を、垂木2の左側に固定
するには、垂木止め金具1’における上記上部板状部1
1と上記下部板状部12との上下を逆にし、上記下部板
状部12の外面側〔図5(b) における右側〕を上記垂木
2の左側側面に密着させ、上記上部板状部11の内面側
〔図5(a) における右側〕を上記垂木受け材3の外側面
に密着させて用いる。そして、上記下部板状部12の爪
部16を、上記垂木2に打ち込むと共に、上部板状部1
1及び上記下部板状部12の上記固定用孔13,14
に、釘やビス等の固定具13a,14aを打ち込み、あ
るいはネジ止めする。尚、垂木受け材3に当接された上
部板状部11には、その外面側から釘やビス等の固定具
13a,14aを打ち込み、あるいはネジ止めする。
【0029】第2実施形態の垂木止め金具1’は、この
ようにして、垂木2の左右両側に用いることができる。
従って、部材の管理コストの容易、低減等を図ることが
できる。また、上述のように上下を逆にして用いること
により、垂木受け材3の先に垂木2が突出していない場
合、即ち、垂木受け材3が軒桁の場合においては軒先部
を設けない場合であっても、該垂木2を垂木受け材3に
容易且つ強固に固定することができる。しかも、その
際、軒先部から金具の一部が突き出ない。
【0030】以上、本発明の垂木止め金具の好ましい実
施形態について説明したが、本発明の垂木止め金具は、
上記両実施形態に制限されることなく本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0031】例えば、上記両実施形態の垂木止め金具
1,1’は、上部板状部11及び下部板状部12に、そ
れぞれ二つの固定用孔13,13,14,14を有する
が、それぞれ一つ又は三つ以上有していても良い。ま
た、上部板状部11及び下部板状部12で固定用孔の数
が異なっていても良い。
【0032】また、上記上部板状部11及び上記下部板
状部12の内の一方の板状部における固定用孔が上記折
曲線の延長線P上に位置していれば良く、また、該延長
線P上の固定用孔の数は少なくとも一つあれば良い。但
し、上部板状部11及び上記下部板状部12の何れか一
方において、複数の固定用孔が上記延長線P上に配列さ
れていることが好ましく、特に、第1実施形態における
ように、上部板状部11及び上記下部板状部12のそれ
ぞれにおいて、複数の固定用孔が該延長線P上に位置す
るように配列されていることが好ましい。
【0033】また、上記爪部15,16は、上部板状部
11又は上記下部板状部12を仮止めし得る限り、他の
形状のものであっても良く、爪部の個数や設ける位置等
は、垂木止め金具の使用箇所等に応じて適宜の数とする
ことができる。また、本発明の垂木止め金具は、上記金
属板10,10’を、その中央部で、上記垂木止め金具
1,1’とは逆方向(平断面L字形状)に折曲すると共
に、打ち込み可能な爪部15,16をそれらの外面側に
形成してなる、軒先方向からみて垂木2の左側に固定さ
れる金具であっても良い。また、本発明の垂木止め金具
は、一の部材と、該一の部材上に直交させて載置される
非傾斜の他の部材、例えば、大引き材と該大引き材上に
傾斜させずに載置される根太とを接合するのにも用いる
ことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、垂木を、桁、母屋及び
棟木等の垂木受け材に強固且つ確実に固定することがで
き、特に上下方向の引張力に対する優れた抵抗力を発揮
させ得る垂木止め金具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の垂木止め金具の第1実施形態
を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)
は展開図である。
【図2】図2は、図1の垂木止め金具の使用状態を示す
斜視図である。
【図3】図3は、図1の垂木止め金具の使用状態を示す
側面図である。
【図4】図4は図1の垂木止め金具の板取りを示す平面
図である。
【図5】図5は、本発明の垂木止め金具の第5実施形態
を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)
は展開図である。
【図6】図6は図2の垂木止め金具の板取りを示す平面
図である。
【図7】図7は、従来の垂木止め金具の使用状態を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 垂木止め金具 11 上部板状部 12 下部板状部 13,14 固定用孔 15,16 爪部 2 垂木 3 垂木受け材(桁、母屋、棟木等) 4 原料金属板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂木を、桁、母屋及び棟木等の垂木受け
    材に固定する垂木止め金具であって、 上記垂木に当接固定される上部板状部と、該上部板状部
    の下部に一体的に結合され上記垂木受け材に当接固定さ
    れる下部板状部とからなり、 上記上部板状部及び上記下部板状部は、所定形状の金属
    板を互いに垂直に折曲して形成され、該上部板状部及び
    該下部板状部それぞれに、固定用孔を有しており、 上記上部板状部及び/又は上記下部板状部の上記固定用
    孔が、上記金属板の折曲線の延長線上に位置することを
    特徴とする垂木止め金具。
  2. 【請求項2】 上記上部板状部及び上記下部板状部それ
    ぞれに、複数の固定用孔が穿設されており、 上記上部板状部及び上記下部板状部の上記各固定用孔
    が、上記折曲線の延長線上に一列に配列されていること
    を特徴とする請求項1に記載の垂木止め金具。
  3. 【請求項3】 上記上部板状部及び/又は上記下部板状
    部に、上記垂木及び/又は上記垂木受け材に打ち込まれ
    る爪部が形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の垂木止め金具。
  4. 【請求項4】 上記金属板が、互いに平行な上辺及び下
    辺と、該上辺に隣接する互いに平行な上部左辺及び上部
    右辺と、該下辺に隣接する互いに平行な下部左辺及び下
    部右辺と、該上部左辺及び該下部左辺間に位置する中央
    部左辺と、該上部右辺及び該下部右辺間に位置する中央
    部右辺とを有し、更に、該中央部左辺と該下部左辺との
    間及び/又は該上部右辺と該中央部右辺との間に、左側
    短辺及び/又は右側短辺を有してなり、該金属板を、上
    記中央部左辺の下端部と上記中央部右辺の上端部とを結
    ぶ直線上で折曲して上記上部板状部及び上記下部板状部
    を形成してあることを特徴とする請求項1〜3に記載の
    垂木止め金具。
  5. 【請求項5】 上記上部左辺、上記下部左辺、上記上部
    右辺及び上記下部右辺がそれぞれ平行であり、これら4
    辺と上記直線とが平行であることを特徴とする請求項4
    に記載の垂木止め金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327540A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Higashi Nippon Power Fastening Kk 垂木固定用木ネジ
JP2009275800A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Kaoru Taneichi コーナー固定金具の製造方法およびコーナー固定金具

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