JPH1030313A - 軒構造 - Google Patents

軒構造

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JPH1030313A
JPH1030313A JP20275496A JP20275496A JPH1030313A JP H1030313 A JPH1030313 A JP H1030313A JP 20275496 A JP20275496 A JP 20275496A JP 20275496 A JP20275496 A JP 20275496A JP H1030313 A JPH1030313 A JP H1030313A
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JP
Japan
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mounting
mounting bracket
piece
plate
holding
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JP20275496A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Asano
文彦 浅野
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易且つ確実に、意匠を整わせた状態で、鼻
隠し及び破風板の取付けられる軒構造の提供。 【解決手段】 軒構造において、取付部Bに取付けられ
る第1及び第2の取付金具30、40の保持片33、4
3を鼻隠し10の引っ掛け溝12に差し入れ、鼻隠し1
0を、第1の取付金具30で吊り下げ、ついで第2の取
付金具40の押上げ止め付けで、鼻隠し10を、第2の
取付金具40の保持片43による押上げ状態での支持
と、鼻隠し10の引っ掛け溝12の溝下部に対する第1
の取付金具30の保持片33の接触とで保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は意匠性に優れ、施
工の容易な軒構造の提供、特に、鼻隠しを備える軒構
造、及び破風板を備える軒構造の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】軒の処理に際して、通例、軒先において
は、垂木の木口などに鼻隠しを備え付け、また、けらば
においては、母屋、桁などの木口に破風板を備えつける
ことによって、建物の保護をなすと共に、建物に風格を
もたらすようにしていた。
【0003】このような軒処理は、通例、軒先に突き出
し状態に並設されている垂木の各木口面を覆うように、
この各垂木間に横渡しの状態で鼻隠し材を釘などで取付
けており、また、けらば回りにおいては、破風板を、母
屋などの各木口面を覆うように、横渡しの状態で釘など
を用いて取付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の軒処理においては、鼻隠しあるいは破風板の
取付け際して、その取付けの基準となる墨み打ちをする
必要があった。また、通例一人の作業者が、長尺で、し
かも重量のある鼻隠しあるいは破風板を片手持ちの状態
で、鼻面などに前もって打たれた墨線に合せて取付ける
必要があった。このため、これらの鼻隠しあるいは破風
板の取付けには、多くの作業手間が必要とされていた。
【0005】また、このような鼻隠しあるいは破風板の
取付けにおいては、取付けられる鼻隠しあるいは破風板
に不陸を生ずることがあった。また、一度、取付けた後
において、この鼻隠しあるいは破風板に生じた不陸を調
整することが難しく、その調整に多くの作業手間を要す
る不都合があった。
【0006】さらに、このような鼻隠しあるいは破風板
の取付けにおいては、長尺で、しかも重量のある鼻隠し
あるいは破風板を、通例一人の作業者が足場上で、破風
板あるいは鼻隠しを片手持ちの状態で保持しながら、垂
木などに対して釘止めをする必要があり、作業性に難が
あった。
【0007】また、このような鼻隠しあるいは破風板の
取付けにおいては、釘打ちに伴って、鼻隠しあるいは破
風板が割れたり、欠けたりすることがあり、さらに、こ
の鼻隠しあるいは破風板の止めつけに用いられる釘頭
が、これらの鼻隠しあるいは破風板の化粧面側に露出す
ることゝなり、この鼻隠しあるいは破風板の化粧面側に
露出している釘頭に対するタッチアップが、鼻隠しある
いは破風板の全体の意匠性を損う難があった。
【0008】さらに、このような鼻隠しあるいは破風板
の取付けにおいては、一度取付けた鼻隠しあるいは破風
板の取換えが難しく、この取換えに際して鼻隠しあるい
は破風板を破損することがあり、また、この鼻隠しある
いは破風板の取付け面を損なう不都合があった。
【0009】この発明に係る軒構造は、このような従来
の軒構造、特に、鼻隠し及び破風板の取付け構造におけ
る不都合を解消するものとして提案されたものであっ
て、鼻隠し及び破風板を、容易に、しかも確実に取付け
得ると共に、鼻隠し及び破風板の取付けに際しての危険
も無く、意匠性に優れた鼻隠し及び破風板の取付けをな
すことのできる軒構造の提供を主たる目的に一つとして
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の目的
を達成するために、請求項1の発明に係る軒構造Aは、
取付面側10aの長手方向に内部側で上下方向に幅の広
い一ないし複数条の引っ掛け溝12を備えた鼻隠し10
と、鼻隠し10の取付部Bに引っ掛けられる引っ掛け片
32を上端部に備えていると共に、前記鼻隠し10の引
っ掛け溝12に引っ掛けられる保持片33を備えた第1
の取付金具30と、前記鼻隠し10の引っ掛け溝12に
対して差し入れられる保持片43を備え、しかも、下端
部に前記取付部Bに対する止め付けに用いられる折り曲
げ片42を備えていると共に前記取付部Bに対して上方
に押上げ可能に留め付けられる第2の取付金具40とを
備えた構成としてある。
【0011】そして、このように構成される軒構造が、
前記取付部Bに対して取付けられる第1及び第2の取付
金具30、40における各保持片33、43を前記鼻隠
し10の引っ掛け溝12に差し入れ、しかも、この鼻隠
し10を、前記第1の取付金具30によって吊り下げ、
ついで、前記取付部Bに対する前記第2の取付金具40
の押上げ止め付けによって、この鼻隠し10を、この第
2の取付金具40における保持片43による押上げ状態
での支持と、この鼻隠し10における引っ掛け溝12の
溝下部に対する前記第1の取付金具30における保持片
33の接触とによって保持される構成としてある。
【0012】ついで、前記の目的を達成するために、請
求項2の発明に係る軒構造Aは、取付面側20aの長手
方向に内部側で上下方向に幅の広い一ないし複数条の引
っ掛け溝22を備えた破風板20と、破風板20の取付
部Cに引っ掛けられる引っ掛け片52を上端部に備えて
いると共に、前記破風板20の引っ掛け溝22に引っ掛
けられる保持片53を備えた第1の取付金具50と、前
記破風板20の引っ掛け溝22に対して差し入れられる
保持片63を備え、しかも、下端部に前記取付部Cに対
する止め付けに用いられる折り曲げ片62を備えている
と共に前記取付部Cに対して上方に押上げ可能に留め付
けられる第2の取付金具60とを備えた構成としてあ
る。
【0013】そして、このように構成される軒構造A
が、前記取付部Cに対して取付けられる第1及び第2の
取付金具50、60における各保持片53、63を前記
破風板20の引っ掛け溝22に差し入れ、しかも、この
破風板20を前記第1の取付金具50によって吊り下
げ、ついで、前記取付部Cに対する前記第2の取付金具
60の押上げ止め付けによって、この破風板20を、こ
の第2の取付金具60における保持片63による押上げ
状態での支持と、この破風板20における引っ掛け溝2
2の溝下部に対する前記第1の取付金具50における保
持片53の接触とによって保持される構成としてある。
【0014】さらに、請求項3の発明に係る軒構造A
は、前記請求項1の発明に係る軒構造Aにおいて、第1
の取付金具30が、一ないし複数の保持片33を備え、
しかも、この保持片33が、鼻隠し10に備えられる引
っ掛け溝12の溝内側下部の面に接する下方に傾斜した
接触片部33aを備えている構成としてある。そして、
第2の取付金具40が、一ないし複数の保持片43を備
え、しかも、この鼻隠し10に備えられる引っ掛け溝1
2の内側上部の面に接する上方に傾斜した接触片部43
aを備えている構成としてある。
【0015】また、請求項4の発明に係る軒構造Aは、
前記請求項2の発明に係る軒構造Aにおいて、第1の取
付金具50が、一ないし複数の保持片53を備え、しか
も、この保持片53が、破風板20に備えられる引っ掛
け溝22の溝内側下部の面に接する下方に傾斜した接触
片部53aを備えている構成としてある。そして、第2
の取付金具60が、一ないし複数の保持片63を備え、
しかも、この破風板20に備えられる引っ掛け溝22の
内側上部の面に接する上方に傾斜した接触片部63aを
備えている構成としてある。
【0016】さらに、請求項5の発明に係る軒構造A
は、前記請求項1の発明に係る軒構造Aにおいて、第1
の取付金具30が、鼻隠し10の取付部Bに対して鉛直
状態に取付けられる平板状部31と、この平板状部31
の上端において鼻隠し10の取付部Bに引っ掛けられる
水平の引っ掛け片32と、前記平板状部31から突き出
し状態に設けられる保持片33とを備えている構成とし
てある。そして、第2の取付金具40が、鼻隠し10の
取付部Bに対して押上げ可能に鉛直状態に備えられる平
板状部41と、この平板状部41の下端部に水平の向き
に備えられた折り曲げ片42と、前記平板状部41から
突き出し状態に設けられる保持片43とを備えている構
成としてある。
【0017】ついで、請求項6の発明に係る軒構造A
は、前記請求項2の発明に係る軒構造Aにおいて、第1
の取付金具50が、破風板20の取付部Cに対して傾斜
して取付けられる平板状部51と、この平板状部51の
上端において破風板20の取付部Cに引っ掛けられる傾
斜した引っ掛け片52と、前記平板状部51から突き出
し状態に設けられる保持片53とを備えている構成とし
てある。そして、第2の取付金具60の少なくとも一部
の取付金具60が、破風板20の取付部Cに対して押上
げ可能に傾斜状態に備えられる平板状部61と、この傾
斜状態にある平板状部61の傾斜下端側にある縦方向の
側縁に沿って備えられる押え片64と、この平板状部6
1の下端部に備えられる傾斜状の折り曲げ片62と、前
記平板状部61から突き出し状態に設けられる保持片6
3とを備えている構成としてある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る典型的な軒構
造の各実施の形態について説明する。
【0019】図1〜図40は、軒先の垂木の先端を覆う
ように鼻隠し10を取付ける軒構造の各実施の形態を示
している。ついで、図41〜図76は、けらばに沿って
破風板20を取付ける軒構造の各実施の形態を示してい
る。
【0020】図1〜図10は第1の実施の形態に係る軒
構造を示している。図11〜図16は第2の実施の形態
に係る軒構造を示している。図17〜図22は第3の実
施の形態に係る軒構造を示している。図23〜図28は
第4の実施の形態に係る軒構造を示している。図29〜
図34は第5の実施の形態に係る軒構造を示している。
図35〜図40は第6の実施の形態に係る軒構造を示し
ている。図41〜図46は第7の実施の形態に係る軒構
造を示している。図47〜図52は第8の実施の形態に
係る軒構造を示している。図53〜図58は第9の実施
の形態に係る軒構造を示している。図59〜図64は第
10の実施の形態に係る軒構造を示している。図65〜
図70は第11の実施の形態に係る軒構造を示してい
る。図71〜図76は第12の実施の形態に係る軒構造
を示している。
【0021】図1〜図10は第1の実施の形態に係る軒
構造を示すものである。図1では、軒構造の主要構成部
品の要部を分離した状態を斜視図で、図2及び図3で
は、この軒構造の構成に用いられる第1の取付け金具を
斜視図と断面図で示している。図4及び図5では、第2
の取付け金具を斜視図と断面図で示している。図6〜図
9では軒構造の構成手法を、主要な構成手順毎に要部の
断面図として示している。図10では、他の構成手法に
よる軒構造の要部を断面図として示している。
【0022】図11〜図16は第2の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図11及び図12では、この
軒構造の構成に用いられる第1の取付け金具を、斜視図
と断面図で、図13及び図14では、この軒構造の構成
に用いられる第2の取付け金具を斜視図と断面図とで示
している。図15では、この各取付け金具を用いて鼻隠
しを軒先に備えつけた軒構造の要部を断面図として示し
ている。図16では、前記実施の形態に係る軒構造にお
ける取付け金具と同一の取付け金具を用いて構成した軒
構造の他の構成例を、要部の断面図として示している。
【0023】図17〜図22は第3の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図17及び図18では、この
軒構造の構成に用いられる第1の取付け金具を斜視図と
断面図で、図19及び図20では、この軒構造の構成に
用いられる第2の取付け金具を斜視図と断面図とで示し
ている。図21では、この各取付け金具を用いて鼻隠し
を軒先に備えつけた軒構造の要部を断面図として示して
いる。図22では、前記実施の形態に係る軒構造におけ
る取付け金具と同一の取付け金具を用いて構成した軒構
造の他の構成例を、要部の断面図として示している。
【0024】図23〜図28は第4の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図23及び図24では、この
軒構造の構成に用いられる第1の取付け金具を斜視図と
断面図で、図25及び図26では、この軒構造の構成に
用いられる第2の取付け金具を斜視図と断面図とで示し
ている。図27では、この各取付け金具を用いて鼻隠し
を軒先に備えつけた軒構造の要部を断面図として示して
いる。図28では、前記実施の形態に係る軒構造におけ
る取付け金具と同一の取付け金具を用いて構成した軒構
造の他の構成例を、要部の断面図として示している。
【0025】図29〜図34は第5の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図29及び図30では、この
軒構造の構成に用いられる第1の取付け金具を斜視図と
断面図で、図31及び図32では、この軒構造の構成に
用いられる第2の取付け金具を斜視図と断面図とで示し
ている。図33では、この各取付け金具を用いて鼻隠し
を軒先に備えつけた軒構造の要部を断面図として示して
いる。図34では、前記実施の形態に係る軒構造におけ
る取付け金具と同一の取付け金具を用いて構成した軒構
造の他の構成例を、要部の断面図として示している。
【0026】図35〜図40は第6の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図35及び図36では、この
軒構造の構成に用いられる第1の取付け金具を斜視図と
断面図で、図37及び図38では、この軒構造の構成に
用いられる第2の取付け金具を斜視図と断面図とで示し
ている。図39では、この各取付け金具を用いて鼻隠し
を軒先に備えつけた軒構造の要部を断面図として示して
いる。図40では、前記実施の形態に係る軒構造におけ
る取付け金具と同一の取付け金具を用いて構成した軒構
造の他の構成例を、要部の断面図として示している。
【0027】図41〜図46は第7の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図41では、この軒構造の構
成に用いられる第1及び第2の取付け金具を、図42で
は、ここで用いられる他の第2の取付金具を斜視図で夫
々示している。図43〜図45では、けらば側の軒構造
の構成を、その構成手順毎に要部の切断端面図として示
すものであり、図46では、ここで構成される軒構造を
破風板の取付け連設部分で破断した斜視図として示して
ある。
【0028】図47〜図52は第8の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図47では、この軒構造の構
成に用いられる第1及び第2の取付け金具を、図48で
は、ここで用いられる他の第2の取付金具を夫々斜視図
で示している。図49〜図51では、けらば側の軒構造
の構成を、その構成手順毎に要部の切断端面図として示
すものであり、図52では、ここで構成される軒構造を
破風板の取付け連設部分で破断した斜視図として示して
ある。
【0029】図53〜図58は第9の実施の形態に係る
軒構造を示すものである。図53では、この軒構造の構
成に用いられる第1及び第2の取付け金具を、図54で
は、ここで用いられる他の第1及び第2の取付金具を夫
々斜視図で示している。図55〜図57では、けらば側
の軒構造の構成を、その構成手順毎に要部の切断端面図
として示すものであり、図58では、ここで構成される
軒構造を破風板の取付け連設部分で破断した斜視図とし
て示してある。
【0030】図59〜図64は第10の実施の形態に係
る軒構造を示すものである。図59では、この軒構造の
構成に用いられる第1及び第2の取付け金具を、図60
では、ここで用いられる他の第2の取付金具を夫々斜視
図で示している。図61〜図63では、けらば側の軒構
造の構成を、その構成手順毎に要部の切断端面図として
示すものである。図64では、ここで構成される軒構造
を破風板の取付け連設部分で破断した斜視図として示し
てある。
【0031】図65〜図70は第11の実施の形態に係
る軒構造を示すものである。図65では、この軒構造の
構成に用いられる第1及び第2の取付け金具を、図66
では、ここで用いられる第2の取付金具を夫々斜視図で
示している。図67〜図69では、けらば側の軒構造の
構成を、その構成手順毎に要部の切断端面図として示す
ものである。図70では、ここで構成される軒構造を破
風板の取付け連設部分で破断した斜視図として示してあ
る。
【0032】図71〜図76は第12の実施の形態に係
る軒構造を示すものである。図71では、この軒構造の
構成に用いられる第1及び第2の取付け金具を、図72
では、ここで用いられる他の第1及び第2の取付金具を
夫々斜視図で示している。図73〜図75では、けらば
側の軒構造の構成を、その構成手順毎に要部の切断端面
図として示すものである。図76では、ここで構成され
る軒構造を破風板の取付け連設部分で破断した斜視図と
して示してある。
【0033】この実施の形態に係る軒構造Aは、取付面
側10aの長手方向に内部側で上下方向に幅の広い一な
いし複数条の引っ掛け溝12を備えた鼻隠し10と、鼻
隠し10の取付部Bに引っ掛けられる引っ掛け片32を
上端部に備えていると共に、前記鼻隠し10の引っ掛け
溝12に引っ掛けられる保持片33を備えた第1の取付
金具30と、前記鼻隠し10の引っ掛け溝12に対して
差し入れられる保持片43を備え、しかも、下端部に前
記取付部Bに対する止め付けに用いられる折り曲げ片4
2を備えていると共に前記取付部Bに対して上方に押上
げ可能に留め付けられた第2の取付金具40とを備えた
構成としてある。
【0034】そして、このような構成よりなる軒構造A
が、前記取付部Bに対して取付けられる第1及び第2の
取付金具30、40における各保持片33、43を前記
鼻隠し10の引っ掛け溝12に差し入れ、しかも、この
鼻隠し10を前記第1の取付金具30によって吊り下
げ、ついで、前記取付部Bに対する前記第2の取付金具
40の押上げ止め付けによって、この鼻隠し10を、こ
の第2の取付金具40における保持片43による押上げ
状態での支持と、この鼻隠し10における引っ掛け溝1
2の溝下部に対する前記第1の取付金具30における保
持片33の接触とによって保持する構成としてある。
【0035】このように構成される軒構造Aにおいて
は、鼻隠しの取付け部Bに対して取付ける取付け金具3
0、40を用いて、鼻隠し10の取付けができることか
ら、長尺で、しかも、重量のある鼻隠し材を片手で持ち
ながら、各鼻隠し10の不陸を調整して、逐一釘止めを
する必要がなく、鼻隠し10を取付け金具に対して引っ
掛け状態にして取付けることが可能でる。このことか
ら、鼻隠し10の取付けが容易となり、しかも取付け作
業が無理なくできる特長を有している。
【0036】また、このように構成される軒構造Aにお
いては、各鼻隠し10をそれぞれ吊り下げ状態で留めつ
け、この状態で、取付け部Bに対して止着できる構成と
してあることから、鼻隠し10は、容易に、しかも不陸
の無い状態で止め付けられる。
【0037】さらに、このような構成よりなる軒構造A
においては、鼻隠し10は、取付け部Bに対して止め付
けられる各取付け金具30、40に対する組みつけ保持
によって取付けられる構成としてあることから、鼻隠し
10の化粧面に止め釘などの止め付け手段の露出がな
く、また、釘止めなどに伴って鼻隠し10が割れたり、
欠けたり、あるいは、この鼻隠し10にクラックを生ず
ることがない。
【0038】さらに又、鼻隠し10は、取付け部Bに対
する第1の取付金具30の引っ掛け片32の引っ掛け状
態で取付けられることから、鼻隠し10の取付けに際し
て、取付部Bに墨出しなどのレベル出しをする必要がな
い。
【0039】ついで、ここで構成される他の実施の形態
に係る軒構造Aは、取付面側20aの長手方向に内部側
で上下方向に幅の広い一ないし複数条の引っ掛け溝22
を備えた破風板20と、破風板20の取付部Cに引っ掛
けられる引っ掛け片52を上端部に備えていると共に、
前記破風板20の引っ掛け溝22に引っ掛けられる保持
片53を備えた第1の取付金具50と、前記破風板20
の引っ掛け溝22に対して差し入れられる保持片63を
備え、しかも、下端部に前記取付部Cに対する止め付け
に用いられる折り曲げ片62を備えていると共に、記取
付部Cに対して上方に押上げ可能に留め付けられる第2
の取付金具60とを備えた構成としてある。
【0040】そして、このように構成される軒構造A
が、前記取付部Cに対して取付けられる第1及び第2の
取付金具50、60における各保持片53、63を前記
破風板20の引っ掛け溝22に差し入れ、しかも、この
破風板20を前記第1の取付金具50によって吊り下
げ、ついで、前記取付部Cに対する前記第2の取付金具
60の押上げ止め付けによって、この破風板20を、こ
の第2の取付金具60における保持片63による押上げ
状態での支持と、この破風板20における引っ掛け溝2
2の溝下部に対する前記第1の取付金具50における保
持片53の接触とによって保持する構成としてある。
【0041】このように構成される軒構造Aにおいて
は、取付け金具50、60を用いて破風板20の取付け
ができることから、長尺で、しかも、重量のある破風板
材を片手で持ちながら、破風板20に不陸が生じないよ
うに、逐一釘止めをする必要がなく、破風板20を取付
け金具に対して引っ掛け状態にして取り付け準備をする
ことが可能である。この結果、破風板20の取付けが容
易であり、しかも取付けが無理なくできる特長を有して
いる。
【0042】また、このように構成される軒構造Aにお
いては、破風板20を、取付け部Cに対して前もって吊
り下げ状態に留めつけ、この状態で、各破風板20を取
付け部Cに対して止着する構成としてあることから、破
風板20を、容易に、しかも不陸の無い状態で止め付け
ることができる。
【0043】さらに、このような構成よりなる軒構造A
においては、破風板20は、取付け金具に対する組みつ
け保持によって取付けられる構成としてあることから、
破風板20の化粧面に止め釘などの止め付け手段の露出
がなく、また、釘止めなどに伴って破風板20が割れた
り、欠けたり、あるいは破風板20にクラックを生ずる
ことがない。
【0044】さらに、破風板20は、取付け部Cに対す
る第1の取付金具50の引っ掛け片52の引っ掛け状態
で取り付けられることから、破風板20の取付けに当っ
て、取付部Cに対して墨出しなどのレベル出しをする必
要がない。
【0045】さらに、前記の構成に係る軒構造Aにおい
て、第1の取付金具30が、一ないし複数の保持片33
を備え、しかも、この保持片33が、鼻隠し10に備え
られる引っ掛け溝12の溝内側下部の面に接する下方に
傾斜した接触片部33aを備えた構成としてある。ま
た、第2の取付金具40が、一ないし複数の保持片43
aを備え、しかも、この鼻隠し10に備えられる引っ掛
け溝12の内側上部の面に接する上方に傾斜した接触片
部43aを備えた構成としてあることを、他の典型的な
実施の形態の一つとしてある。
【0046】また、さらに、前記の構成に係る軒構造A
において、第1の取付金具50が、一ないし複数の保持
片53を備え、しかも、この保持片53が、破風板20
に備えられる引っ掛け溝22の溝内側下部の面に接する
下方に傾斜した接触片部53aを備えた構成としてあ
る。また、第2の取付金具60が、一ないし複数の保持
片63を備え、しかも、この破風板20に備えられる引
っ掛け溝22の内側上部の面に接する上方に傾斜した接
触片部63aを備えた構成としてあることを、さらに他
の典型的な実施の形態の一つとしてある。
【0047】このように構成される軒構造Aにおいて、
軒構造Aを構成する鼻隠し10及び破風板20が、それ
ぞれ第1の取付金具30及び50によって確実に吊り下
げ状態に保持されると共に、第2の取付金具40及び6
0の押し上げに伴って、第1の取付金具30及び50
と、第2の取付金具40及び60のそれぞれの接触片部
33a及び53aと、接触片部43a及び63aとが、
各引っ掛け溝12及び22の内側下部の面と、内側上部
の面とに都合良く、引っ掛かり状態で接触されることと
なる。
【0048】さらに、前記構成に係る軒構造Aにおい
て、第1の取付金具30が、鼻隠し10の取付部Bに対
して鉛直状態に取付けられる平板状部31と、この平板
状部31の上端において鼻隠し10の取付部Bに引っ掛
けられる水平の引っ掛け片32と、前記平板状部31か
ら突き出し状態に設けられる保持片33とを備えた構成
としてある。また、第2の取付金具40が、鼻隠し10
の取付部Bに対して押上げ可能に鉛直状態に備えられる
平板状部41と、この平板状部41の下端部に水平の向
きに備えられた折り曲げ片42と、前記平板状部41か
ら突き出し状態に設けられる保持片43とを備えた構成
としてあることを、さらに他の典型的な実施の形態の一
つとしてある。
【0049】このような構成よりなる軒構造Aにおいて
は、鼻隠し10が、この鼻隠し10を取付部Bに吊り下
げの状態に保持する第1の取付金具30と、この第1の
取付金具30によって吊り下げ保持されている鼻隠し1
0を上方に向けて押し上げ止着する第2の取付金具40
とによって取付けられる構成としてあることから、鼻隠
し10が、簡易な構成よりなる金具によって容易に取付
けられる。
【0050】さらに、前記の構成に係る軒構造Aにおい
て、第1の取付金具50が、取付部Cに対して傾斜して
取付けられる平板状部51と、この平板状部51の上端
において破風板20の取付部Cに引っ掛けられる傾斜し
た引っ掛け片52と、前記平板状部51から突き出し状
態に設けられる保持片53とを備えた構成としてある。
また、第2の取付金具60の少なくとも一部の第2の取
付金具60が、取付部Cに対して押上げ可能に傾斜状態
に備えられる平板状部61と、この傾斜状態に備えられ
る平板状部61の傾斜下端側にある縦方向の側縁に沿っ
て備えられる押え片64と、この平板状部61の下端部
に備えられる傾斜状の折り曲げ片62と、前記平板状部
61から突き出し状態に設けられる保持片63とを備え
た構成としてあることを、さらに他の典型的な実施の形
態の一つとしている。
【0051】このような構成よりなる軒構造Aにおいて
は、破風板20が、この破風板20を取付部Cに吊り下
げの状態に保持する第1の取付金具50と、この第1の
取付金具50によって吊り下げ保持されている破風板2
0を上方に向けて押し上げ止着する第2の取付金具60
とによって取付けられる構成としてあることから、破風
板20が、簡易な構成よりなる金具によって、容易に、
しかも、ずり落ちることなく取付けられる。
【0052】(1) 第1の実施の形態に係る軒構造 まず、第1の実施の形態に係る軒構造Aを、図1〜図9
に示す軒構造A、及び図10に示す軒構造Aについて説
明する。
【0053】この第1の実施の形態に係る軒構造Aは、
取付面側10aの長手方向に内部側で上下方向に幅の広
い一ないし複数条の引っ掛け溝12を備えた鼻隠し10
と、鼻隠しの取付部Bに引っ掛けられる引っ掛け片32
を上端部に備えていると共に、前記鼻隠し10の引っ掛
け溝12に引っ掛けられる保持片33を備えた第1の取
付金具30と、前記鼻隠し10の引っ掛け溝12に対し
て差し入れられる保持片43を備え、しかも、下端部に
前記取付部Bに対する止め付けに用いられる折曲げ片4
2を備えていると共に、前記取付部Bに対して上方に押
上げ可能に留め付けられる第2の取付金具40とを有す
る構成としてある。
【0054】そして、前記取付部Bに対して取付けられ
る第1及び第2の取付金具30、40における各保持片
33、43を前記鼻隠し10の引っ掛け溝12に差し入
れ、しかも、この鼻隠し10を前記第1の取付金具30
によって吊り下げるようになすと共に、前記取付部Bに
対する前記第2の取付金具40の押上げ止め付けによっ
て、この鼻隠し10を、この第2の取付金具40におけ
る保持片43による押上げ状態での支持と、この鼻隠し
10における引っ掛け溝12の溝下部に対する前記第1
の取付金具30における保持片33の接触とによって保
持するように構成してある。
【0055】また、この実施の形態に係る第1の取付金
具30は、取付金具30が、一ないし複数の保持片33
を備え、しかも、この保持片33が、鼻隠し10に備え
られる引っ掛け溝12の溝内側下部の面に接する下方に
傾斜した接触片部33aを備えた構成としてある。ま
た、第2の取付金具40は、一ないし複数の保持片43
を備え、しかも、この鼻隠し10に備えられる引っ掛け
溝12の内側上部の面に接する上方に傾斜した接触片部
43を備えた構成としてある。
【0056】さらに、この実施の形態に係る第1の取付
金具30は、鼻隠し10の取付部Bに対して鉛直状態に
取付けられる平板状部31と、この平板状部31の上端
にあって鼻隠し10の取付部Bに引っ掛けられる水平の
引っ掛け片32と、前記平板状部31から突き出し状態
に設けられる保持片33とを備えた構成としてある。ま
た、第2の取付金具40は、鼻隠し10の取付部Bに対
して押上げ可能に鉛直状態に備えられる平板状部41
と、この平板状部41の下端部に水平の向きに備えられ
た折曲げ片42と、前記平板状部41から突き出し状態
に設けられる保持片43とを備えた構成としてある。
【0057】ここで構成される軒構造Aは、軒天井材7
5を水平の状態に設けた軒構造Aを示すものである。こ
の軒構造Aは、軒の垂木71の先端に鼻隠し下地材73
を取付けると共に、この鼻隠し下地材73を利用して第
1の取付金具30と第2の取付金具40とを、この鼻隠
し下地材73に組み付け、この鼻隠し下地材73に組み
付け用意した第1の取付金具30及び第2の取付金具4
0を用いて、鼻隠し10を垂木71の先端側にある鼻隠
し下地材73に備えつけ、さらに、この鼻隠し10の上
方を塞ぐように広小舞72を垂木71の先端部上面に備
え付けてある。
【0058】このようにして構成される軒先において、
前記の広小舞72に突き当てるように野地板76を取付
け、これらの上面をアスファルトフェルト77によって
覆うようになすと共に、水切り金物78を組み付けた状
態で屋根材79の葺き込みをなす。また、軒下を、前記
鼻隠し10の下端側に一端を突き当てた状態で軒天井材
75を張って構成してある。
【0059】このような軒構造Aに用いられる鼻隠し1
0は、長尺の板部11を有するものとして構成してあ
り、前記の垂木71及び鼻隠し下地材73などによって
構成される取付部Bに対する取付面10aの側に、その
長手方向に亘って備えられる複数本の溝を有する構成と
してある。この鼻隠し10に備えられる溝の中の2本
が、第1の取付金具30及び第2の取付金具40の各引
っ掛け溝12として機能するように設けられている。
【0060】このような鼻隠し10に用いられる長尺板
は、例えば、ケイ酸カルシウム板、スラグセメント板、
石綿スレート板、スラグ石膏ボードなどの耐火特性、耐
候特性に優れた各種の板材などからなる板材を好適な鼻
隠し材10の一つとしている。
【0061】このような鼻隠し10は、軒先部分におけ
る意匠を整えるに必要とされる幅寸法を備えているもの
として用意され、軒の横幅に都合良く収まるように切
断、組み付けられる板部11を備えた構成としてある。
また、その取付面側10aに、長手方向に亘る引っ掛け
溝12を、上部引っ掛け溝12’と、下部引っ掛け溝1
2”として構成してある。
【0062】この鼻隠し10における取付面側10aに
設けられる各引っ掛け溝12は、内部側で、上方と下方
とに広がる台型の断面形状となる構成としてある。ま
た、この引っ掛け溝12が、開口12aから上方に向け
て傾斜する上部側壁面12bと、開口12aから下方に
向けて傾斜する下部側壁面12cと、この各側壁面12
b、12c間にある鉛直面としての底壁面12dを有す
る構成としてある。
【0063】また、構成される鼻隠し10の取付面側1
0aの下端部には、軒天井材75の取付けに用いられる
雨仕舞用の溝13が、その長幅間に亘って設けてある。
また、前記引っ掛け溝12、12”間には、鼻隠し10
を軽量とするための肉逃げの手段としての溝14が、こ
の各溝12’、12”と平行となるように、その長幅間
に亘って設けてある。
【0064】ついで、この軒構造Aの構成に用いられる
第1の取付金具30及び第2の取付金具40は、例え
ば、各種の錆び止め処理の施された鉄板、あるいは鋼
板、ないしはステンレススチールなどの各種の板材を用
いて構成することができる。また、例えば、プレスによ
る型抜き、折り付けなどによって形成用意する。
【0065】このような鼻隠し10の取付けに用いられ
る第1の取付金具30は、鉛直の状態で用いられる長方
形の平板状部31と、この平板状部31の頂端から取付
部Bの側にほゞ直角に屈曲されて水平の状態に用いられ
る引っ掛け片32と、この平板状部31から取付部Bの
側と反対の側に突き出すように設けられた保持片33と
を備えた構成としてある。
【0066】このような第1の取付金具30の平板状部
31の上部側と下部側とに備えられる一対の上部保持片
33’及び下部保持片33”とよりなる保持片33は、
下方に傾斜する接触片部33aと、この接触片部33a
の下端から上方に向けて鉛直の状態、即ち、前記の平板
状部31と平行になる保持突片部33bとを有する構成
としてある。
【0067】このような平板状部31に設けられる上部
保持片33’は、平板状部31に対するコ字状の打抜き
によって形成される打ち抜き舌片を、その基部側で折り
曲げ、平板状部31から屈曲状態で下方に押し出すこと
によって形成してある。また、下部保持33”は、平板
状部31の下端縁に沿って、この平板状部の折り曲げに
より、下方に傾斜して突き出すように型づけ形成してあ
る。
【0068】また、この第1の取付金具30を構成する
平板状部31には、その上下方向の同一鉛直線上に所定
の間隔を離して一対の孔34が設けてあり、第1の取付
金具30を取付部Bに対して釘止めするのに用いられる
構成としてある。
【0069】ついで、前記の第1の取付金具30と共に
鼻隠し10の取付けに用いられる第2の取付金具40
は、鉛直の状態で用いられる四角形の平板状部41と、
この平板状部41の下端から取付部Bの側に向けて、ほ
ゞ直角に屈曲されて水平の状態で用いられる折り曲げ片
42と、前記の平板状部41から取付部Bの側と反対の
側に突き出すように設けられた保持片43とを備えた構
成としてある。
【0070】このような第2の取付金具40の平板状部
41に設けられる保持片43は、平板状部41の上端か
ら、さらに上方に屈曲するように延設された一対の上部
保持片43’と、この各上部保持片43’の下方にあっ
て、平板状部41の打ち抜き片として構成される一対の
下部保持片43”として構成してある。また、この各保
持片43が、上方に傾斜状に突き出される接触片部43
aと、この接触片部43aの上端から鉛直の状態に下垂
される状態、即ち、前記平板状部41と平行となる保持
片部43bとを有する構成としてある。
【0071】このような平板状部41の下部側に形成さ
れる各下部保持片43”は、平板状部41に対するコ字
状の打抜きによって形成される舌片を、この打ち抜き舌
片の基部側で折り曲げ、この平板状部41から屈曲状態
に上方に押し出すことによって形成してある。また、上
部保持片43’は、平板状部41の上端の両側におい
て、この平板状部41の延設板部として構成されるもの
であって、平板状部41に対して斜め上方に突き出すよ
うに屈曲状態に設けてある。
【0072】また、この第2の取付金具40における一
対の上部保持片43’間と、下部保持片43”間との平
板状部41の面に対して、前記第1の取付金具30の平
板状部31における取付部Bの側にある面を接して添装
できるように、この各保持片43相互を所定の間隔を離
して設けてある。また、この各保持片43相互間に設け
られている第1の取付金具30の添装面41aに、この
第2の取付金具40に添装される第1の取付金具30の
孔34に連通するガイド孔44を設けてある。
【0073】このような平板状部41の添装面41aに
設けられるガイド孔44は、鉛直線上に並設される一対
の、上下方向に細長いガイド孔44として構成してあ
り、前記第1の取付金具30と共に、釘などによって、
軒先における取付部Bに対する仮の止め付けの手段とし
て用いられる。また、この第2の取付金具40における
折り曲げ片42には、この第2の取付金具40を、軒
先、例えば、鼻隠し下地材73などの取付部Bに対し
て、釘などで止め付けるための孔45を設けた構成とし
てある。
【0074】このような構成よりなる第1の取付金具3
0、及び第2の取付金具40を用いた鼻隠し10の取付
けは、例えば、以下の手法で行うことができる。すなわ
ち、前記第1の取付金具30を、第2の取付金具40に
おける横方向にある各保持片43、43間にある添装面
41aに、この第1の取付金具30の平板状部31が位
置し、しかも、この第1の取付金具30及び第2の取付
金具40における各保持片33、43が、いずれも取付
部Bの側と反対の側に突き出すと共に、第1の取付金具
30における引っ掛け片32が、取付面部Bの側を向
き、しかも第2の取付金具40の折り曲げ片42が、取
付部Bの側を向くように組み付け用意する。ついで、こ
の第1の取り付け金具30の引っ掛け片32を取り付け
部B、この図示例においては鼻隠し下地材73の上端部
73aに引っ掛ける。さらに、この、第1の取付金具3
0における孔34から第2の取付金具40のガイド孔4
4に対して挿通した釘80を、この鼻隠し下地材73の
前面側に打ち付けることによってなすことができる。
【0075】尚、こゝで、鼻隠し10の取付けに用いら
れる鼻隠し下地材73は、例えば長尺の杉板などによっ
て構成されるものであって、垂木71の先端に設けられ
た鉛直面に対して前もって止め付け用意されている。ま
た、垂木71に対して取付けられる広小舞72の下面に
都合良く当接される構成としてある。また、その上端面
73aが、前記第1の取付金具30における引っ掛け片
32の引っ掛けに都合の良い面形状に構成してある。ま
た、下端面73bが、この鼻隠し下地材73に取付けら
れる第2の取付金具40の折り曲げ片42を、釘80に
よって止着できる構成としてある。
【0076】このようにして用意される第1の取付金具
30、及び第2の取付金具40を、互に重ね合せの状態
として、これを垂木71の先端に取付けられた鼻隠し下
地材73に対して、それぞれの保持片33、43が取付
部Bの側と反対の側に突き出す状態となるようにして取
り付ける。まず、この重ね合せの状態にある第1の取付
金具30の引っ掛け片32を、鼻隠し下地材73の上端
面73aに引っ掛けて、この第1の取付金具30と第2
の取付金具40とを、重ね合せの状態として、鼻隠し下
地材73の前面側に添装する。ついで、釘80を、連通
状態とした孔34、ガイド孔44を利用して、この鼻隠
し下地材73に打ちつけて、第1の取付金具30及び第
2の取付金具40を、この鼻隠し下地材73に対して所
定間隔ごとに取付け用意する。
【0077】ついで、この各第1の取付金具30、及び
第2の取付金具40を鼻隠し10における引っ掛け溝1
2に収め入れると共に、第1の取付金具30における保
持片33、特に、この保持片33における保持突片部3
3bを、前記引っ掛け溝12における上部側壁面12b
と底壁面12dの上端との間に構成される拡径溝部に導
き入れることによって、鼻隠し10を吊り下げの状態に
留めつける。
【0078】このようにして第1の取付金具30、及び
第2の取付金具40を用いて、一連に鼻隠し10の仮の
留め付けをなし、または、第1の取付金具30及び第2
の取付金具40を用いて個々の鼻隠し10の仮の留め付
けをなす。ついで、第2の取付金具40における折り曲
げ片42をハンマーなどによって上方に押し上げ、鼻隠
し10における取付けレベルを調整し、鼻隠し10に不
陸がないことを確認しながら、釘80を用いて、この第
2の取付金具40を鼻隠し下地材73の下端面73bに
対して止めつける。
【0079】このような第2の取付金具40の上方に向
けた押し上げに伴って、鼻隠し10の各引っ掛け溝12
内に位置づけられている第2の取付金具40における保
持片43は、第1の取付金具30の保持片33に引っ掛
けられている鼻隠し10を上方に押し上げ、その接触片
部43aが、上部側壁面12bに当接して、さらに、こ
れを上方に押し上げる向きで支承する。また、この第2
の取付金具40の上方に向けた押し上げに伴って、第1
の取付金具30の保持片33における接触片部33aが
下部側壁面12cに引っ掛かることにより鼻隠し10
が、この第1の取付金具30、及び第2の取付金具40
によって保持される。
【0080】このような第1の取付金具30、及び第2
の取付金具40による鼻隠し10の保持状態で、第2の
取付金具40を釘80によって鼻隠し下地材73に対し
て止めつけることによって、鼻隠し10の取付けをなす
ことができる。
【0081】このようにして構成される鼻隠し10の取
付けは、取付けられる鼻隠し10と、この鼻隠し10の
取付け下地としての鼻隠し下地材73の上端に対して、
広小舞72が都合良く取付けられる形態、即ち、この図
示例にあっては、広小舞72の傾斜に対応した段差を備
えるように鼻隠し10と、鼻隠し下地材73とを垂木7
1の先端部分に備えてあり、これによって、垂木71の
先端部分の保護と、鼻先の化粧とがなされる構成として
ある。
【0082】このような鼻隠し10の取付けに対応し
て、野地板76の取付け、アスファルトフェル77の張
り込み、水切金物78の添装をなして屋根材79の葺き
込みをなす。また、野縁74を配して、軒天井材75
を、鼻隠し10の下端部に設けた雨仕舞用の溝13に、
その一端を差し入れ状態で取付けることによって、軒先
部分を構成する。
【0083】ついで、図10は、前記の図1〜図9にお
いて用いられた第1の取付金具30及び第2の取付金具
40を用いて、鼻隠し10を垂木71、特に、垂木71
の先端に設けた鼻隠し下地材73に対して取付けた軒構
造A、特に、軒天井材75を屋根材70に対して平行に
張設した軒構造Aを示すものである。かかる軒天井材7
5を屋根材79に対して平行に張設することに伴う差
異、即ち、垂木71の先端面を、垂木71の長手方向に
直交する面として構成すると共に、この面に鼻隠し下地
材73を、その上端面73aに対して広小舞72が隙間
無く当接できる態様に取付け、しかも、この鼻隠し下地
材73を用いて、鼻隠し10を、垂木71の軸に対して
直交する向きに取付け、この鼻隠し10の上端面に対し
て、広小舞72の下面を密着するように取付けるように
した以外の構成を、前記図1〜図9で示される軒構造A
の構成と同一、または実質的に同一の構成としてある。
【0084】したがって、前記図1〜図9で示される軒
構造Aと同一の構成、または実質的に同一の構成部分に
ついては、同一の番号を付して説明を省略する。
【0085】(2) 第2の実施の形態に係る軒構造 ついで、図11〜図15で示される軒構造A、及び図1
6で示される軒構造Aについて説明する。
【0086】この図11〜図16で示される軒構造Aに
おいて、この軒構造Aを構成する第1の取付金具30及
び第2の取付金具40における保持片33、43が、そ
れぞれ平板状部31、41における先端部分にのみ設け
られ、それぞれの平板状部31、41の中間部分におけ
る保持片33、43を省いた以外の構成を、前記第1の
実施の形態に係る軒構造Aと同一の構成、または実質的
に同一の構成としてある。
【0087】したがって、前記第1の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0088】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具30は、上端に引っ掛け片32を備え
た平板状部31の下端に、前記引っ掛け片32と反対の
側の斜め下方に突き出す保持片33を備えた構成として
あり、鼻隠し10に備えられた下端引っ掛け溝12”
に、この第1の取付金具30の保持片33を引っ掛け保
持し、しかも、第2の取付金具40と共に鼻隠し10の
保持固定をなし得る構成としてある。
【0089】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具40は、下端に折り曲げ片42
を備えた平板状部41の上端に、前記折り曲げ片42と
反対の側の斜め上方に突き出す保持片43を備えた構成
としてあり、第1の取付金具30によって引っ掛け状態
に仮に留めつけられている鼻隠し10を、この第2の取
付金具40の押し上げ、特に、第2の取付金具40の保
持片43を、上部引っ掛け溝12’の上部側壁面12b
に当てながら押し上げることによって、前記第1の取付
金具30と共に、鼻隠し10の保持をなし得る構成とし
てある。
【0090】図16に示される軒構造Aは、前記図11
〜図15において示される軒構造Aにおける第1の取付
金具30及び第2の取付金具40を用いて、前記図10
におけると同様に軒構造Aを構成したものであって、前
記図11〜図15において示される実施の形態に係る軒
構造Aの構成と同一、または実質的に同一の構成として
ある。
【0091】したがって、前記図11〜図15において
示される各実施の形態に係る軒構造Aと同一、または実
質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、
その説明を省略する。
【0092】(3) 第3の実施の形態に係る軒構造 ついで、図17〜図21で示される軒構造A、及び図2
2で示される軒構造Aについて説明する。
【0093】この図17〜図21で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具30
及び第2の取付金具40における保持片33、43が、
それぞれ平板状部31、41における先端部分にのみ設
けられ、それぞれの平板状部31、41の中間部分にお
ける保持片33、43を省くと共に、この第1の取付金
具30及び第2の取付金具40における各平板状部3
1、41の長さ寸法を短かいものとして構成してあり、
第1の取付金具30における保持片33が鼻隠し10に
おける上部引っ掛け溝12’に引っ掛かり、また、第2
の取付金具40における保持片43が鼻隠し10におけ
る下部引っ掛け溝12”に引っ掛かるようにした以外の
構成を、前記第1の実施の形態に係る軒構造Aと同一の
構成、または実質的に同一の構成としてある。
【0094】したがって、前記第1の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0095】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具30は、上端に引っ掛け片32を備え
た平板状部31の下端に、前記引っ掛け片32と反対の
側の斜め下方に突き出す保持片33を備えた構成として
あり、鼻隠し10に備えられる上部引っ掛け溝12’
に、この第1の取付金具30の保持片33を引っ掛け保
持し、しかも、第2の取付金具40と共に鼻隠し10の
保持固定をなし得る構成としてある。
【0096】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具40は、前記の第1の取付金具
30と重なり合わない態様で用いられる構成としてあ
る。すなわち、下端に折り曲げ片42を備えた平板状部
41の上端に、前記折り曲げ片42と反対の側の斜め上
方に突き出す保持片43を備えた構成としてあり、第1
の取付金具30によって引っ掛け状態に仮に留めつけら
れている鼻隠し10を、この第2の取付金具40の押し
上げ、特に、第2の取付金具40の保持片43を、下部
引っ掛け溝12”の上部側壁面12bに当てながら押し
上げることによって、前記第1の取付金具30と共に、
鼻隠し10の保持をなし得る構成としてある。
【0097】図22に示される軒構造Aは、前記図17
〜図21において示される軒構造Aにおける第1の取付
金具30及び第2の取付金具40を用いて、前記図10
におけると同様に軒構造Aを構成したものであって、前
記図17〜図21において示される実施の形態に係る軒
構造Aの構成と同一、または実質的に同一の構成として
ある。
【0098】したがって、前記図17〜図21において
示される各実施の形態に係る軒構造Aと同一、または実
質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、
その説明を省略する。
【0099】(4) 第4の実施の形態に係る軒構造 ついで、図23〜図27で示される軒構造A、及び図2
8で示される軒構造Aについて説明する。
【0100】この図23〜図28で示される軒構造Aに
あっては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具30
及び第2の取付金具40における保持片部33、43
が、それぞれ平板状部31、41から直角に折り曲げ突
き出される突き出し片部33c、43cと、この突き出
し片部33c、43cの先端から斜め上方に折り曲げ突
き出される保持突片部33b及び接触片部43aと、下
方に折り曲げ突き出される接触片部33a及び保持突片
部43bとを備えた構成とした以外の構成を、前記第1
の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構成、または実質
的に同一の構成としてある。
【0101】したがって、前記第1の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0102】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具30は、上端に引っ掛け片32を備え
た平板状部31に対して、前記第1の実施の形態に係る
第1の取付金具30におけると同様に、前記引っ掛け片
32と反対の側に突き出す保持片33を備えた構成とし
てあり、鼻隠し10に備えられた引っ掛け溝12に、こ
の第1の取付金具30の保持片33を引っ掛け保持し、
しかも、第2の取付金具40と共に鼻隠し10の保持固
定をなし得る構成としてある。
【0103】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具40は、下端に折り曲げ片42
を備えた平板状部41に対して、前記第1の実施の形態
に係る第1の取付金具30におけると同様に、前記折り
曲げ片42と反対の側に突き出す保持片43を備えた構
成としてあり、第1の取付金具30によって引っ掛け状
態に仮に留めつけられる鼻隠し10を、この第2の取付
金具40の押し上げ、特に、第2の取付金具40の保持
片43を、引っ掛け溝12の上部側壁面12bに当てな
がら押し上げることによって、前記第1の取付金具30
と共に、鼻隠し10の保持をなし得る構成としてある。
【0104】特に、この実施の形態に係る第1の取付金
具30、及び第2の取付金具40は、前記の第1の実施
の形態に係る第1の取付金具30、及び第2の取付金具
40において、それぞれ平板状部31、41から突設さ
れる保持片33、43を、この平板状部31、41の側
で、この平板状部31、41から直角の状態で突き出さ
れる突き出し片部33c、43cとし、この各突き出し
片部33c、43cの先端から斜め上方と、斜め下方と
に向けて突き出す接触片部33a、43a、及び保持突
片部33b、43bとを分岐状態に設けた構成としてあ
り、これらの各保持片33、43が、ほぼY字状断面図
をなす構成としてある。
【0105】このような保持片33、43を構成する各
接触片部33a、43a、及び保持突片部33b、43
bは、平板状部31、41から突設される平板状の突き
出し片部33c、43cの先端縁に沿って、この突き出
し片部33c、43cの先端部分を、その突き出し方向
で切断し、この切断によって区分される各片を、順次
に、斜め上方、及び斜め下方に向けて折り曲げることに
よって構成してある。
【0106】このようにして構成される第1の取付金具
30、及び第2の取付金具40にあっては、前記第1の
実施の形態に係る第1の取付金具30及び第2の取付金
具40と同様に、第1の取付金具30の保持突片部33
bによる鼻隠し10の引っ掛け保持と、第2の取付金具
40の押し上げに伴う各接触片部33a、43aの各溝
側壁面に対する押し当て保持とによって、軒先の構成を
なし得るようにしてある。
【0107】図28に示される軒構造Aは、前記図23
〜図27において示される軒構造Aにおける第1の取付
金具30及び第2の取付金具40を用いて、前記図10
におけると同様に軒構造Aを構成したものであって、前
記図23〜図27において示される実施の形態に係る軒
構造Aの構成と同一、または実質的に同一の構成として
ある。
【0108】したがって、前記図23〜図27において
示される各実施の形態に係る軒構造Aと同一、または実
質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、
その説明を省略する。
【0109】(5) 第5の実施の形態に係る軒構造 ついで、図29〜図33で示される軒構造A、及び図3
4で示される軒構造Aについて説明する。
【0110】この図29〜図34で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具3
0、及び第2の取付金具40における保持片33、43
が、それぞれ平板状部31、41における先端部分にの
み設けられ、それぞれの平板状部31、41の中間部分
における保持片33、43を省いた以外の構成を、前記
第4の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構成、または
実質的に同一の構成としてある。
【0111】したがって、前記第4の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0112】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具30は、上端に引っ掛け片32を備え
た平板状部31の下端に、前記引っ掛け片32と反対の
側に突き出す保持片33を備えた構成としてあり、鼻隠
し10の下端引っ掛け溝12”に、この第1の取付金具
30の保持片33を引っ掛け保持し、しかも、第2の取
付金具40と共に鼻隠し10の保持固定をなし得る構成
としてある。
【0113】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具40は、下端に折り曲げ片42
を備えた平板状部41の上端に、前記折り曲げ片42と
反対の側に突き出す保持片43を備えた構成としてあ
り、第1の取付金具30によって引っ掛け状態に仮に留
めつけられている鼻隠し10を、この第2の取付金具4
0の押し上げ、特に、第2の取付金具40の保持片43
を、上部引っ掛け溝12’の上部側壁面12bに当てな
がら押し上げることによって、前記第1の取付金具30
と共に、鼻隠し10の保持をなし得る構成としてある。
【0114】図34に示される軒構造Aは、前記図29
〜図33において示される軒構造Aにおける第1の取付
金具30及び第2の取付金具40を用いて、前記図10
におけると同様に軒構造Aを構成したものであって、前
記図29〜図33において示される実施の形態に係る軒
構造Aの構成と同一、または実質的に同一の構成として
ある。
【0115】したがって、前記図29〜図33において
示される各実施の形態に係る軒構造Aと同一、または実
質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、
その説明を省略する。
【0116】(6) 第6の実施の形態に係る軒構造 ついで、図35〜図39で示される軒構造A、及び図4
0で示される軒構造Aについて説明する。
【0117】この図35〜図40で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具30
及び第2の取付金具40における保持片33、43が、
それぞれ平板状部31、41における先端部分にのみ設
けられ、それぞれの平板状部31、41の中間部分にお
ける保持片33、43を省くと共に、この第1の取付金
具30及び第2の取付金具40における各平板状部3
1、41の長さ寸法を短かいものとして、第1の取付金
具30における保持片33を鼻隠し10における上部引
っ掛け溝12’に引っ掛け、また、第2の取付金具40
における保持片43を鼻隠し10における下部引っ掛け
溝12”に引っ掛か保持させるようにした以外の構成
を、前記第5の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構
成、または実質的に同一の構成としてある。
【0118】したがって、前記第5の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0119】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具30は、上端に引っ掛け片32を備え
た平板状部41の下端に、前記引っ掛け片32と反対の
側の斜め下方に突き出す保持片33を備えた構成として
あり、鼻隠し10の上部引っ掛け溝12’に、この第1
の取付金具30の保持片33を引っ掛け、しかも、第2
の取付金具40と共に鼻隠し10の保持固定をなし得る
構成としてある。
【0120】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具40は、前記の第1の取付金具
30と重なり合わない態様で用いられる構成としてあ
る。すなわち、下端に折り曲げ片42を備えた平板状部
31の上端に、前記折り曲げ片42と反対の側の斜め上
方に突き出す保持片43を備えた構成としてあり、第1
の取付金具30によって引っ掛け状態に仮に留めつけら
れている鼻隠し10を、この第2の取付金具40の押し
上げ、特に、第2の取付金具40の保持片43を、下部
引っ掛け溝12”の上部側壁面12bに当てながら押し
上げることによって、前記第1の取付金具30と共に、
鼻隠し10の保持をなし得る構成としてある。
【0121】図40に示される軒構造Aは、前記図35
〜図39において示される軒構造Aにおける第1の取付
金具30及び第2の取付金具40を用いて、前記図10
におけると同様に軒構造Aを構成したものであって、前
記図35〜図39において示される実施の形態に係る軒
構造Aの構成と同一、または実質的に同一の構成として
ある。
【0122】したがって、前記図35〜図39において
示される各実施の形態に係る軒構造Aと同一、または実
質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、
その説明を省略する。
【0123】(7) 第7の実施の形態に係る軒構造 ついで、図41〜図46に示す第7の実施の形態に係る
けらば回りとして構成される軒構造Aについて説明す
る。
【0124】この第7の実施の形態に係る軒構造Aは、
取付面側20aの長手方向に内部側で上下方向に幅の広
い一ないし複数条の引っ掛け溝22を備えた破風板20
と、破風板20の取付部Cに引っ掛けられる引っ掛け片
52を上端部に備えていると共に、前記破風板20の引
っ掛け溝22に引っ掛けられる保持片53を備えた第1
の取付金具50と、前記破風板20の引っ掛け溝22に
対して差し入れられる保持片63を備え、しかも、下端
部に前記取付部Cに対する止め付けに用いられる折曲げ
片62を備えていると共に、前記取付部Cに対して上方
に押上げ可能に留め付けられる第2の取付金具60とを
備えた構成としてある。
【0125】そして、このように構成される軒構造A
は、前記取付部Cに対して取付けられる第1及び第2の
取付金具50、60における各保持片53、63を前記
破風板20の引っ掛け溝22に差し入れ、しかも、この
破風板20を前記第1の取付金具50によって吊り下げ
るようになすと共に、前記取付部Cに対する前記第2の
取付金具60の押上げ止め付けによって、この破風板2
0を、この第2の取付金具60における保持片63によ
る押上げ状態での支持と、この破風板20における引っ
掛け溝22の溝下部に対する前記第1の取付金具50に
おける保持片53の接触とによって保持する構成として
ある。
【0126】また、さらに、前記の構成に係る軒構造A
において、第1の取付金具50が、一ないし複数の保持
片53を備え、しかも、この保持片53が、破風板20
に備えられる引っ掛け溝22の溝内側下部の面に接する
下方に傾斜した接触片部53aを備えた構成としてあ
る。また、第2の取付金具60は、一ないし複数の保持
片63を備え、しかも、この破風板20に備えられる引
っ掛け溝22の内側上部の面に接する上方に傾斜した接
触片部63aを備えた構成としてある。
【0127】さらにまた、前記の構成に係る軒構造Aに
おいて、第1の取付金具50は、破風板20の取付部C
に対して傾斜して取付けられる平板状部51と、この平
板状部51の上端にあって破風板20の取付部Cに引っ
掛けられる傾斜した引っ掛け片52と、前記平板状部5
1から突き出し状態に設けられる保持片53とを備えた
構成としてある。また、第2の取付金具60の少なくと
も一部の取付金具60は、破風板20の取付部Cに対し
て押上げ可能に傾斜状態に備えられる平板状部61と、
この傾斜状態にある平板状部61の傾斜下端側にある縦
方向の側縁に沿って備えられる押え片64と、この平板
状部61の下端部に備えられる傾斜状の折曲げ片62
と、前記平板状部61から突き出し状態に設けられる保
持片63とを備えた構成としてある。
【0128】ここで構成される軒構造Aは、軒天井材7
5をけらばに沿って傾斜する状態に設けた軒構造Aを示
すものである。この軒構造Aは、母屋あるいは桁81に
架け渡されているけらばの垂木71の側面に破風板下地
材83を取付けると共に、この破風板下地材83を利用
して第1の取付金具50と第2の取付金具60とを、こ
の破風板下地材83に対して傾斜状態に組み付けてあ
る。また、この破風板下地材83に対して傾斜状態に組
み付け用意した第1の取付金具50及び第2の取付金具
60を用いて、破風板20を垂木71の側面に傾斜した
状態で備えつけてある。さらに、この破風板20の上方
を塞ぐように登り淀82を垂木71の側端部上面に備え
付けて構成してある。
【0129】このようにして構成されるけらばにおい
て、前記の垂木71の側部上面に添って設けられる登り
淀82に突き当てるように野地板76を取付ける。さら
に、これらの上面をアスファルトフェルト77によって
覆うようになすと共に、水切り下地材84を前記登り淀
82の先端上面に置き、さらに、これを覆うように水切
り金物78を葺き込んだ状態で屋根材79の葺き込みを
なす。また、軒下においては、前記破風板20の下端側
に一端を接するように突き当てて軒天井材75を設けて
構成してある。
【0130】このような軒構造Aに用いられる破風板2
0は、長尺の板部11を有するものとして構成してあ
る。この破風板20は、前記の垂木71及び破風板下地
材83などによって軒先から棟木に向けて構成される傾
斜状態の取付部Cに取付けられる取付面側20aの側
に、その長手方向に亘って複数本の溝を有する構成とし
てある。また、この破風板20に備えられる溝の中の2
本が、第1の取付金具50及び第2の取付金具60の各
引っ掛け溝22として機能するように設けてある。
【0131】このような破風板20に用いられる長方形
状の長尺板は、例えば、ケイ酸カルシウム板、スラグセ
メント板、石綿スレート板、スラグ石膏ボードなどの耐
火特性、耐候特性に優れた各種の板材などからなる板材
を好適な破風板の一つとしてある。
【0132】このような破風板20は、けらば部分にお
ける意匠を整えるのに必要とされる幅寸法を備えている
ものとして用意され、けらばの長手方向に都合良く収ま
るように切断、組み付けられる板部21を備えた構成と
してある。また、その取付面側20aに、長手方向に亘
る引っ掛け溝22を、上部引っ掛け溝22’と、下部引
っ掛け溝22”として構成してある。
【0133】この傾斜状態にして取付け用いられる破風
板20における取付面側20aに設けられる各引っ掛け
溝22は、内部側で、上方と下方とに広がる台型の断面
形状となる構成としてある。また、各引っ掛け溝22
は、開口22aから上方に向けて傾斜する上部側壁面2
2bと、開口22aから下方に向けて傾斜する下部側壁
面22cと、この各側壁面22b、22c間にある鉛直
面としての底壁面22dを有する構成としてある。
【0134】また、傾斜状態にして取付け用いられる破
風板20の取付面側20aの下端部には、軒天井材75
の取付けに用いられる雨仕舞用の溝23が、その長幅間
に亘って設けてある。また、前記引っ掛け溝22、2
2”間には、破風板20を軽量とするための肉逃げの手
段としての溝24が、この各溝22’、22”と平行と
なるように、その長幅間に亘って設けてある。
【0135】ついで、この軒構造Aの構成に用いられる
第1の取付金具50及び第2の取付金具60は、例え
ば、各種の錆び止め処理の施された鉄板、あるいは鋼
板、ないしはステンレススチールなどの各種の板材を用
いて構成することができる。また、例えば、プレスによ
る型抜き、折り付けなどの手法によって構成用意するこ
とができる。
【0136】このような破風板20の取付けに用いられ
る第1の取付金具50は、けらばの勾配に対して直交す
る向きに突き出すように用いられる長方形の平板状部5
1と、この平板状部51の頂端から取付部Cの側にほゞ
直角に屈曲されてけらばの勾配の向きとされる引っ掛け
片52と、この平板状部51から取付部Cと反対の側に
突き出すように設けられ、しかも、けらばの勾配と同一
の勾配をもって突設された保持片53とを備えた構成と
してある。
【0137】このような第1の取付金具50の平板状部
51の上部側と下部側とに備えられる一対の上部保持片
53’及び下部保持片53”とよりなる保持片53は、
下方に傾斜する接触片部53aと、この接触片部53a
の下端から上方に向けて起立する状態、即ち、前記の平
板状部51と平行になる保持突片部53bとを有する構
成としてある。
【0138】このような平板状部51に設けられる上部
保持片53’は、平板状部51に対するコ字状の打抜き
によって形成される打ち抜き舌片を、その基部側から折
り曲げ、この平板状部51から屈曲状態で下方に押し出
すことによって形成してある。また、下部保持片53”
は、平板状部51の下端縁から折り曲げ状態に下方に向
けて傾斜する態様に突き出し設けられた構成としてあ
る。
【0139】また、この第1の取付金具50を構成する
平板状部51には、その上下方向の同一線上に所定の間
隔を離して一対の孔54が設けてあり、第1の取付金具
50の取付部Cに対し釘止めするのに用いられる構成と
してある。
【0140】ついで、前記第1の取付金具50と共に破
風板20の取付けに用いられる第2の取付金具60は、
破風板20をその途中及び取付け勾配の上端側において
保持する第2の取付金具60と、この破風板20を取付
け勾配の下端側で支承保持する第2の取付金具60’と
を選択的に用いる構成としてある。
【0141】ここで破風板20を、その途中及び取り付
け勾配の上端側で保持する第2の取付金具60は、けら
ばの勾配に対して同一の勾配をもって垂設状態に備え付
け用いられる四角形の平板状部61と、この平板状部6
1の下端から取付部Cの側に向けて、ほゞ直角に屈曲さ
れて、けらばの勾配と同一の勾配をもって用いられる折
り曲げ片62と、前記の平板状部61から取付部Cと反
対の側に突き出すように、けらばの勾配と同一の勾配に
設けられた保持片63とを備えた構成としてある。
【0142】また、破風板20を、その取り付け勾配の
下端側で保持する第2の取付金具60’は、けらばの勾
配に対して同一の勾配をもって垂設状態に備え付け用い
られる四角形の平板状部61と、この平板状部61の下
端から取付部Cの側に向けて、ほゞ直角に屈曲されて、
けらばの勾配と同一の勾配をもって用いられる折り曲げ
片62と、前記の平板状部61から取付部Cと反対の側
に突き出すように、けらばの勾配と同一の勾配に設けら
れた保持片63とを備えた構成としてある。また、この
第2の取付け金具60’は、さらに、けらばに取付けら
れる破風板20が、このけらばにおける勾配に沿ってず
り落ちるのを防止する押え片64を取付け勾配の下部側
にある側縁に沿って、前記保持片63の突き出し側と同
一の側に向けて突き出すように設けた構成としてある。
【0143】このような第2の取付金具60、60’の
平板状部61に設けられる保持片63は、平板状部61
の上端から、さらに上方に屈曲するように延設された一
対の上部保持片63’と、この各上部保持片63’と同
一線上にあって、平板状部61の打ち抜き片として構成
される一対の下部保持片63”とを備えた構成としてあ
る。また、この各保持片63が、上方に傾斜状に突き出
される接触片部63aと、この接触片部63aの上端か
ら下方に折り曲げられる状態、即ち、前記平板状部61
と平行となる保持片部63bとを有する構成としてあ
る。
【0144】このような平板状部61の下部側に形成さ
れる各下部保持片63”は、平板状部61に対するコ字
状の打抜きによって形成される舌片を、その基部側で折
り曲げ、平板状部61から屈曲状態に上方に押し出すこ
とによって形成してある。また、上部保持片63’は、
平板状部61の上端の両側において、この平板状部61
の延設板部として構成されるものであって、平板状部6
1に対して斜め上方に向けて突き出すように設けてあ
る。
【0145】このような第2の取付金具60、60’
は、基本的には、前記の第1〜第6の各実施の形態に係
る軒構造Aにおいて用いられた取付金具40とほぼ同一
の構成からなる取付金具として構成されている。
【0146】また、この第2の取付金具60、60’
は、その一対の上部保持片63’間と、下部保持片6
3”間との平板状部61の添装面61aに対して、前記
第1の取付金具50の平板状部51における取付部Cの
側にある面を接して添装できるように、この各保持片6
3相互を所定の間隔を離して設けてある。また、この各
保持片63相互間に設けられている第1の取付金具50
の添装面61aに、この第2の取付金具60、60’に
添装される第1の取付金具50の孔54に連通するガイ
ド孔66を設けてある。
【0147】このような平板状部61の添装面61aに
設けられるガイド孔66は、同一線上に並設される一対
の、上下方向に細長いガイド孔66として構成してあ
り、前記第1の取付金具50と共に、釘などによって、
軒先における取付部Cに対する仮の止め付けの手段とし
て用いられる。また、この第2の取付金具60、60’
における折り曲げ片62には、この第2の取付金具6
0、60’を、軒先、例えば、破風板下地材83などの
取付部Cに対して、釘などで止め付けるための孔65を
設けてある。
【0148】このような構成よりなる第1の取付金具5
0、及び第2の取付金具60、60’を用いた破風板2
0の取付けは、例えば、前記第1の取付金具50を、第
2の取付金具60、60’における横方向にある各保持
片63、63間に、この第1の取付金具50の平板状部
51が位置し、しかも、この第1の取付金具50及び第
2の取付金具60、60’における各保持片53、63
が、いずれも取付部Cの側と反対の側に突き出すと共
に、第1の取付金具50における引っ掛け片52が、取
付部Cの側を向き、しかも第2の取付金具60、60’
の折り曲げ片62が、取付部Cの側を向くように組み付
け用意して行う。このように用意された状態で、この第
1の取り付け金具50の引っ掛け片52を取り付け部
C、この図示例においては、破風板下地材83の上端面
83aに引っ掛けると共に、この第1の取付金具50に
おける孔54から第2の取付金具60、60’のガイド
孔66に対して挿通した釘80を破風板下地材83の前
面側に打ち付ける。
【0149】尚、こゝで、破風板20の取付けに用いら
れる破風板下地材83は、例えば長尺の杉板などによっ
て構成されるものであって、垂木71の側面に設けられ
た鉛直面に対して、けらばの勾配に沿って、止め付けら
れており、けらばに取付けられる登り淀82の下面に都
合良く当接される構成としてある。また、その上端面8
3aが、前記第1の取付金具50における引っ掛け片5
2の引っ掛けに都合の良い面形状に構成してあると共
に、下端面83bが、この破風板下地材83に取付けら
れる第2の取付金具60、60’の折り曲げ片62を、
都合良く釘80によって止着できる構成としてある。
【0150】このようにして用意される第1の取付金具
50、及び第2の取付金具60、60’を、互に重ね合
せの状態として、これを垂木71の側面に取付けられた
破風板下地材83に対して、それぞれの保持片53、6
3が取付部Cの側と反対の側に突き出す状態となるよう
にして取り付ける。まず、この重ね合せの状態にある第
1の取付金具50の引っ掛け片52を、破風板下地材8
3の傾斜している上端面83aに引っ掛けて、この第1
の取付金具50と第2の取付金具60、60’とを、重
ね合せの状態にして、破風板下地材83の前面側に添装
すると共に、釘80を、連通状態とした孔54、ガイド
孔66を利用して、この破風板下地材83に打ちつけ
て、第1の取付金具50及び第2の取付金具60を、こ
の破風板下地材83に対して所定間隔ごとに、傾斜状態
に取付け用意する。
【0151】なお、ここで、けらばに備えられる各破風
板20における取付け勾配の下端側には、前記の押え片
64を備えた第2の取付金具60’を取付け用意し、こ
の第2の取付金具60’における押え片64が、けらば
に取付けられる破風板20の勾配下側を支承できるよう
に用意する。
【0152】ついで、この各第1の取付金具50、及び
第2の取付金具60、60’を破風板20における引っ
掛け溝22に収め入れると共に、第1の取付金具50に
おける保持片53、特に、この保持片53における保持
突片部53bを、前記引っ掛け溝22における上部側壁
面22bと底壁面22dの上端が接する部分に構成され
る拡径溝部に導き入れることによって、破風板20を、
けらばの勾配の向きに仮の状態で留めつける。なお、け
らばの勾配に沿って取付けられる破風板20の傾斜下面
側にあっては、第2の取付金具60’の押え片64が、
破風板20の勾配下端側にある側端面に当接し、破風板
20のずり落ちのない取付けをなすようにしてある。
【0153】このようにして第1の取付金具50、及び
第2の取付金具60、60’を用いて一連の破風板20
の仮の留め付けをなし、または、第1の取付金具50及
び第2の取付金具60、60’を用いて個々の破風板2
0の仮の留め付けをなす。ついで、第2の取付金具6
0、60’における折り曲げ片62をハンマーなどによ
って上方に押し上げて、各破風板20における取付けレ
ベルの調整をなし、破風板20に不陸がないことを確認
して、釘80によって、第2の取付金具60、60’を
破風板下地材83の下端面83bに対して止め付ける。
【0154】このような第2の取付金具60、60’の
上方に向けた押し上げに伴って、破風板20の各引っ掛
け溝22内に位置づけられている第2の取付金具60、
60’における保持片63は、第1の取付金具50の保
持片53に引っ掛けられている破風板20を上方に押し
上げ、その接触片部63aが、上部側壁面22bに当接
して、さらに、これを上方に押し上げる向きで支承す
る。かかる第2の取付金具60、60’の上方に向けた
押し上げに伴って、第1の取付金具50の保持片53に
おける接触片部53aが下部側壁面22cに引っ掛かる
こととなり、破風板20が、この第1の取付金具50及
び第2の取付金具60、60’によって保持される。
【0155】このような第1の取付金具50、及び第2
の取付金具60、60’による破風板20の保持状態に
おいて、第2の取付金具60、60’を釘80によって
破風板下地材83に対して止めつけることによって、破
風板20の取り付けがなされる。
【0156】このようにして構成される破風板20の取
付けは、けらばの勾配に沿って取付けられる破風板20
を、この破風板20の取付け下地としての破風板下地材
83の上端面83aに対して、登り淀82が都合良く取
付けられる形態、即ち、この図示例にあっては、登り淀
82の下方に、破風板20と破風板下地材83とが都合
良く収まるように構成してある。すなわち、垂木71の
側端部分に止着してある破風板下地材83の上端面83
aより、その上端が下方にあるようにして破風板20
が、この破風板下地材83に対して取付けてあり、これ
によって、母屋、桁81の先端及び垂木71の保護と、
けらばの化粧とをなすようにしてある。
【0157】このような破風板20の取付けに対応し
て、けらばに沿って上り淀82を取付ける。さらに、こ
の上り淀82上に水切り下地材84を添装し、これに水
切り金物78を被装し、野地板76の取付け、及びアス
ファルトフェル77の張り込みなどをなして屋根材79
の葺き込みをなす。また、軒下に、野縁74を取付け、
さらに破風板20の下端部に設けた雨仕舞用の溝23
に、軒天井材75の一端側を差し入れるようにして取付
けることによって、けらばを構成する。
【0158】(8) 第8の実施の形態に係る軒構造 ついで、図47〜図52で示される第8の実施の形態に
係る軒構造Aについて説明する。
【0159】この図47〜図52で示される軒構造Aに
おいて、この軒構造Aを構成する第1の取付金具50及
び第2の取付金具60、60’における保持片53、6
3が、それぞれ平板状部51、61における先端部分に
のみ設けられ、それぞれの平板状部51、61の中間部
分における保持片53、63を省いた以外の構成を、前
記第7の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構成、また
は実質的に同一の構成としてある。
【0160】したがって、前記第7の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0161】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具50は、上端に引っ掛け片52を備え
た平板状部51の下端に、前記引っ掛け片52と反対の
側の斜め下方に突き出す保持片53を備えた構成として
あり、破風板20に備えられた下端引っ掛け溝22”
に、この第1の取付金具50の保持片53を引っ掛け保
持し、しかも第2の取付金具60、60’と共に破風板
20の保持固定をなし得る構成としてある。
【0162】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具60、60’は、下端に折り曲
げ片62を備えた平板状部61の上端に、前記折り曲げ
片62と反対の側の斜め上方に突き出す保持片63を備
えた構成としてあり、第1の取付金具50によって引っ
掛け状態に仮に留めつけられている破風板20を、この
第2の取付金具60、60’の押し上げ、特に、第2の
取付金具60、60’の保持片63を、上部引っ掛け溝
22’の上部側壁面22bに当てながら押し上げること
によって、前記第1の取付金具50と共に、破風板20
の保持、固定をなし得る構成としてある。
【0163】(9) 第9の実施の形態に係る軒構造 ついで、図53〜図58で示される第9の実施の形態に
係る軒構造Aについて説明する。
【0164】この図53〜図58で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具5
0、50’及び第2の取付金具60、60’における保
持片53、63が、それぞれ平板状部51、61におけ
る先端部分にのみ設けられ、それぞれの平板状部51、
61の中間部分における保持片53、63を省くと共
に、この第1の取付金具50及び第2の取付金具60、
60’における各平板状部51、61の長さ寸法を短か
いものとして構成し、第1の取付金具50、50’にお
ける保持片53が破風板20における上部引っ掛け溝2
2’を引っ掛け保持し、また、第2の取付金具60、6
0’における保持片63が破風板20における下部引っ
掛け溝22”を引っ掛け保持するようにした以外の構成
を、前記第7の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構
成、または実質的に同一の構成としてある。
【0165】したがって、前記第7の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0166】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具50は、上端に引っ掛け片52を備え
た平板状部51の下端に、前記引っ掛け片52と反対の
側の斜め下方に突き出す保持片53を備えた一方の第1
の取付金具50と、この引っ掛け片52及び保持片53
と共に、取付け勾配の下側の側縁に沿って押え片55を
備えた他の第1の取付金具50’とを用いる構成として
あり、破風板20に備えられる上部引っ掛け溝22’
に、この第1の取付金具50、50’の保持片53を引
っ掛け保持し、しかも、第2の取付金具60、60’と
共に破風板20の保持固定をなし得る構成としてある。
【0167】なお、ここで、第1の取付金具50’に備
えられる押え片55は、前記第2の取付金具60’にお
ける押え片64におけると同様に、けらばに対して勾配
をもって取付けられる破風板20の取付け勾配の下側を
支えるように用いられるものであって、取付けられる第
1の取付金具50’における取付け勾配の下側にある平
板状部51の側縁に沿って、前記保持片53の突き出し
側と同一の向きに突き出すように設けてある。
【0168】したがって、この実施の形態に係る軒構造
Aおいては、けらばに備えられる破風板20の勾配下端
側に取付けられる各第1及び第2の取付金具50’,6
0’を、それぞれに押え片55、押え片64を備えたも
のとして取付け用意すると共に、各第2の取付金具6
0、60’が、前記の第1の取付金具50、50’と重
なり合わない態様で用いられる構成としてある。また、
この第2の取付金具60、60’を、その下端に折り曲
げ片62を備えた平板状部61の上端に、前記折り曲げ
片62と反対の側の斜め上方に突き出す保持片63を備
えた構成としてあり、第1の取付金具50、50’によ
って引っ掛け状態に仮に留めつけられている破風板20
を、この第2の取付金具60、60’の押し上げ、特
に、第2の取付金具60、60’の保持片63を、下部
引っ掛け溝22”の上部側壁面22bに当てながら押し
上げることによって、前記第1の取付金具50、50’
と共に、破風板20の保持、固定をなし得る構成として
ある。
【0169】(10) 第10の実施の形態に係る軒構造 ついで、図59〜図64で示される第10の実施の形態
に係る軒構造Aについて説明する。
【0170】この図59〜図64で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具50
及び第2の取付金具60、60’における保持片部5
3、63が、それぞれ平板状部51、61から直角に折
り曲げ突き出される突き出し片部53c、63cと、こ
の突き出し片部53c、63cの先端から斜め上方に折
り曲げ突き出される保持突片部53b及び接触片部63
aと、この突き出し片部53c、63cの先端から斜め
下方に折り曲げ突き出される保持突片部63b及び接触
片部53aとを備えた構成とした以外の構成を、前記第
7の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構成、または実
質的に同一の構成としてある。
【0171】したがって、前記第7の実施の形態に係る
軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0172】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具50は、上端に引っ掛け片52を備え
た平板状部51に対して、前記第7の実施の形態に係る
第1の取付金具50におけると同様に、前記引っ掛け片
52と反対の側に突き出す保持片53を備えた構成とし
てあり、破風板20に備えられた引っ掛け溝22に、こ
の第1の取付金具50の保持片53を引っ掛け保持し、
しかも第2の取付金具60、60’と共に破風板20の
保持固定をなし得る構成としてある。
【0173】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具60、60’は、下端に折り曲
げ片62を備えた平板状部61に対して、前記第7の実
施の形態に係る第2の取付金具60におけると同様に、
前記折り曲げ片62と反対の側に突き出す保持片63を
備えた構成としてあり、第1の取付金具50によって引
っ掛け状態に仮に留めつけられる破風板20を、この第
2の取付金具60、60’の押し上げ、特に、第2の取
付金具60、60’の保持片63を、引っ掛け溝22の
上部側壁面22bに当てながら押し上げることによっ
て、前記第1の取付金具50と共に、破風板20の保
持、固定をなし得る構成としてある。
【0174】特に、この実施の形態に係る第1の取付金
具50、及び第2の取付金具60、60’は、前記の第
7の実施の形態に係る第1の取付金具50、及び第2の
取付金具60、60’において、それぞれ平板状部5
1、61から突設される保持片53、63を、平板状部
51、61の側で、平板状部51、61から直角の状態
で突き出される突き出し突片部53c、63cとし、こ
の各突き出し片部53c、63cの先端から斜め上方
と、斜め下方とに向けて突き出す接触片部53a、63
a、及び保持片突部53b、63bとを分岐状態に設け
た構成としてあり、これらの各保持片53、63が、ほ
ぼY字状断面をなす構成としてある。
【0175】このような保持片53、63を構成する各
接触片部53a、63a、及び保持突片部53b、63
bは、平板状部51、61から突設される平板状の突き
出し片部53c、63cの先端縁に沿って、この突き出
し片部53c、63cの先端部分を、その突き出し方向
で切断し、この切断によって区分される各片を、順次
に、斜め上方、及び斜め下方に向けて折り曲げることに
よって構成してある。
【0176】このようにして構成される第1の取付金具
50、及び第2の取付金具60、60’においては、前
記第7の実施の形態に係る第1の取付金具50、及び第
2の取付金具60、60’と同様に、第1の取付金具5
0の保持突片部53bによる破風板20の引っ掛け保持
と、第2の取付金具60、60’の押し上げに伴う各接
触片部53a、63aの各溝側壁面に対する押し当て保
持とによって、けらばの構成をなし得るようにしてあ
る。
【0177】(11) 第11の実施の形態に係る軒構造 ついで、図65〜図70で示される第11の実施の形態
に係る軒構造Aについて説明する。
【0178】この図65〜図70で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具5
0、及び第2の取付金具60、60’における保持片5
3、63が、それぞれ平板状部51、61における先端
部分にのみ設けられ、それぞれの平板状部51、61の
中間部分における保持片53、63を省いた以外の構成
を、前記第10の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構
成、または実質的に同一の構成としてある。
【0179】したがって、前記第10の実施の形態に係
る軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成部分につ
いては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0180】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具50は、上端に引っ掛け片52を備え
た平板状部51の下端に、前記引っ掛け片52と反対の
側に突き出す保持片53を備えた構成としてあり、破風
板20に備えられた下端引っ掛け溝22”に、この第1
の取付金具50の保持片53を引っ掛け保持し、しか
も、第2の取付金具60、60’と共に破風板20の保
持固定をなし得る構成としてある。
【0181】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具60、60’は、下端に折り曲
げ片62を備えた平板状部61の上端に、前記折り曲げ
片62と反対の側に突き出す保持片63を備えた構成と
してあり、第1の取付金具50によって引っ掛け状態に
仮に留めつけられている破風板20を、この第2の取付
金具60、60’の押し上げ、特に、第2の取付金具6
0、60’の保持片63を、上部引っ掛け溝22’の上
部側壁面22bに当てながら押し上げることによって、
前記第1の取付金具50と共に、破風板20の保持、固
定をなし得る構成としてある。
【0182】(12) 第12の実施の形態に係る軒構造 ついで、図71〜図76で示される第12の実施の形態
に係る軒構造Aについて説明する。
【0183】この図71〜図76で示される軒構造Aに
おいては、この軒構造Aを構成する第1の取付金具5
0、50’及び第2の取付金具60、60’における保
持片53、63が、それぞれ平板状部51、61におけ
る先端部分にのみ設けられ、それぞれの平板状部51、
61の中間部分における保持片53、63を省くと共
に、この第1の取付金具50、50’及び第2の取付金
具60、60’における各平板状部51、61の長さ寸
法を短かいものとして構成し、第1の取付金具50,5
0’における保持片53が破風板20における上部引っ
掛け溝22’を引っ掛け保持し、また、第2の取付金具
60、60’における保持片63が破風板20における
下部引っ掛け溝22”を保持するようにした以外の構成
を、前記第10の実施の形態に係る軒構造Aと同一の構
成、または実質的に同一の構成としてある。また、押え
片55を備えた第1の取付金具50’を備えている構成
として、前記第9の実施の形態に係る軒構造Aと同一の
構成、または実質的に同一の構成としてある。
【0184】したがって、前記第10及び第9の実施の
形態に係る軒構造Aと同一、または実質的に同一の構成
部分については同一の番号を付して、その説明を省略す
る。
【0185】この実施の形態に係る軒構造Aに用いられ
る第1の取付金具50、50’は、上端に引っ掛け片5
2を備えた平板状部51の下端に、前記引っ掛け片52
と反対の側の斜め下方に突き出す保持片53を備えた構
成としてあり、破風板20に備えられる上部引っ掛け溝
22’に、この第1の取付金具50、50’の保持片5
3を引っ掛け保持し、しかも、第2の取付金具60、6
0’と共に破風板20の保持固定をなし得る構成として
ある。
【0186】また、この実施の形態に係る軒構造Aに用
いられる第2の取付金具60、60’は、前記の第1の
取付金具50、50’と重なり合わない態様で用いられ
る構成としてあり、下端に折り曲げ片62を備えた平板
状部61の上端に、前記折り曲げ片62と反対の側の斜
め上方に突き出す保持片63を備えた構成としてある。
また、第1の取付金具50、50’によって引っ掛け状
態に仮に留めつけられている破風板20を、この第2の
取付金具60、60’の押し上げ、特に、第2の取付金
具60、60’の保持片63を、下部引っ掛け溝22”
の上部側壁面22bに当てながら押し上げることによっ
て、前記第1の取付金具50、50’と共に、破風板2
0の保持、固定をなし得る構成としてある。
【0187】
【発明の効果】この発明に係る軒構造Aにおいては、前
記の特長ある構成、特に、軒先における鼻隠し10の取
付け、並びに、けらばに対する破風板20の取付けが、
前記の特長ある構成からなる第1、及び第2の各取付金
具を用い、この第1の取付金具30,50による鼻隠し
10、及び破風板20の吊り下げ状態での保持と、第2
の取付金具40,60による押上げ状態での前記第1の
取付金具30,50とによる組み付け保持によることと
してあり、長尺で、重量のある鼻隠し材、あるいは破風
板材であっても、これを片手で容易に保持しながら、鼻
隠し10、あるいは、破風板20を不陸なく各取付部
B、Cに対して確実に、しかも安全に取付け得る特長を
有している。
【0188】また、このような構成よりなる軒構造Aに
おいては、取付け部B、Cに対する鼻隠し10、及び破
風板20の取付けに際して、これらの鼻隠し10、及び
破風板20に対して直接釘などを打ち付ける必要がな
く、これによって鼻隠し10、及び破風板20の各化粧
面における釘頭部の露出が避けられ、軒先あるいはけら
ばなどにおける化粧が良好とされ、また、釘止めによる
鼻隠し10あるいは破風板20における割れ、あるいは
欠けの問題を避けることができると共に、鼻隠し10あ
るいは破風板20に、釘打ちに伴うクラックを生ずるこ
とがない特長を有している。
【0189】更に、鼻隠し10及び破風板20の取付け
が、各取付け部B、Cに対して引っ掛け取付けられる第
1の取付金具に対する吊り下げ状態での保持を前提とし
ていることから、鼻隠し10あるいは破風板20の取付
けに際して墨出しをする手間を省くことができる特長を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る軒構造の要部構成部品
の分離部分斜視図
【図2】同軒構造に用いられる第1の取付金具の斜視図
【図3】同軒構造に用いられる第1の取付金具の断面図
【図4】同軒構造に用いられる第2の取付金具の斜視図
【図5】同軒構造に用いられる第2の取付金具の断面図
【図6】同軒先に各取付金具を組み付けた状態の要部断
面図
【図7】同軒先に鼻隠しを引っ掛けた状態の要部断面図
【図8】同軒先に対して鼻隠しを取付けた状態の要部断
面図
【図9】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部断
面図
【図10】同取付金具を用いて構成される他の軒構造の
要部断面図
【図11】第2の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1の取付金具の斜視図
【図12】同軒構造に用いられる第1の取付金具の断面
【図13】同軒構造に用いられる第2の取付金具の斜視
【図14】同軒構造に用いられる第2の取付金具の断面
【図15】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
断面図
【図16】同取付金具を用いて構成される他の軒構造の
要部断面図
【図17】第3の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1の取付金具の斜視図
【図18】同軒構造に用いられる第1の取付金具の断面
【図19】同軒構造に用いられる第2の取付金具の斜視
【図20】同軒構造に用いられる第2の取付金具の断面
【図21】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
断面図
【図22】同取付金具を用いて構成される他の軒構造の
要部断面図
【図23】第4の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1の取付金具の斜視図
【図24】同軒構造に用いられる第1の取付金具の断面
【図25】同軒構造に用いられる第2の取付金具の斜視
【図26】同軒構造に用いられる第2の取付金具の断面
【図27】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
断面図
【図28】同取付金具を用いて構成される他の軒構造の
要部断面図
【図29】第5の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1の取付金具の斜視図
【図30】同軒構造に用いられる第1の取付金具の断面
【図31】同軒構造に用いられる第2の取付金具の斜視
【図32】同軒構造に用いられる第2の取付金具の断面
【図33】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
断面図
【図34】同取付金具を用いて構成される他の軒構造の
要部断面図
【図35】第6の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1の取付金具の斜視図
【図36】同軒構造に用いられる第1の取付金具の断面
【図37】同軒構造に用いられる第2の取付金具の斜視
【図38】同軒構造に用いられる第2の取付金具の断面
【図39】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
断面図
【図40】同取付金具を用いて構成される他の軒構造の
要部断面図
【図41】第7の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1及び第2の取付金具の斜視図
【図42】同軒構造に用いられる他の第2の取付金具の
斜視図
【図43】同けらばに各取付金具を組み付けて、破風板
を引っ掛けた状態の要部切断端面図
【図44】同けらばに破風板を取付けた状態の要部切断
端面図
【図45】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
切断端面図
【図46】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
斜視図
【図47】第8の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1及び第2の取付金具の斜視図
【図48】同軒構造に用いられる他の第2の取付金具の
斜視図
【図49】同けらばに各取付金具を組み付けて、破風板
を引っ掛けた状態の要部切断端面図
【図50】同けらばに破風板を取付けた状態の要部切断
端面図
【図51】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
切断端面図
【図52】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
斜視図
【図53】第9の実施の形態に係る軒構造に用いられる
第1及び第2の取付金具の斜視図
【図54】同軒構造に用いられる他の第1及び第2の取
付金具の斜視図
【図55】同けらばに各取付金具を組み付けて、破風板
を引っ掛けた状態の要部切断端面図
【図56】同けらばに破風板を取付けた状態の要部切断
端面図
【図57】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
切断端面図
【図58】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
斜視図
【図59】第10の実施の形態に係る軒構造に用いられ
る第1及び第2の取付金具の斜視図
【図60】同軒構造に用いられる他の第2の取付金具の
斜視図
【図61】同けらばに各取付金具を組み付けて、破風板
を引っ掛けた状態の要部切断端面図
【図62】同けらばに破風板を取付けた状態の要部切断
端面図
【図63】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
切断端面図
【図64】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
斜視図
【図65】第11の実施の形態に係る軒構造に用いられ
る第1及び第2の取付金具の斜視図
【図66】同軒構造に用いられる他の第2の取付金具の
斜視図
【図67】同けらばに各取付金具を組み付けて、破風板
を引っ掛けた状態の要部切断端面図
【図68】同けらばに破風板を取付けた状態の要部切断
端面図
【図69】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
切断端面図
【図70】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
斜視図
【図71】第12の実施の形態に係る軒構造に用いられ
る第1及び第2の取付金具の斜視図
【図72】同軒構造に用いられる他の第1及び第2の取
付金具の斜視図
【図73】同けらばに各取付金具を組み付けて、破風板
を引っ掛けた状態の要部切断端面図
【図74】同けらばに破風板を取付けた状態の要部切断
端面図
【図75】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
切断端面図
【図76】同取付金具を用いて構成される軒構造の要部
斜視図
【符号の説明】
A 軒構造 B 取付部 C 取付部 10 鼻隠し 12 引っ掛け溝 20 破風板 22 引っ掛け溝 30 第1の取付金具 32 引っ掛け片 33 保持片 40 第2の取付金具 42 折り曲げ片 43 保持片 50 第1の取付金具 52 折り曲げ片 53 保持片 60 第2の取付金具 62 折り曲げ片 63 保持片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付面側の長手方向に内部側で上下方向
    に幅の広い一ないし複数条の引っ掛け溝を備えた鼻隠し
    と、 鼻隠しの取付部に引っ掛けられる引っ掛け片を上端部に
    備えていると共に、前記鼻隠しの引っ掛け溝に引っ掛け
    られる保持片を備えた第1の取付金具と、 前記鼻隠しの引っ掛け溝に対して差し入れられる保持片
    を備え、且つ、下端部に前記取付部に対する止め付けに
    用いられる折り曲げ片を備えていると共に、前記取付部
    に対して上方に押上げ可能に留め付けられる第2の取付
    金具とを有し、 前記取付部に対して取付けられる第1及び第2の取付金
    具における各保持片を前記鼻隠しの引っ掛け溝に差し入
    れ、且つ、この鼻隠しを前記第1の取付金具によって吊
    り下げるようになすと共に、前記取付部に対する前記第
    2の取付金具の押上げ止め付けによって、この鼻隠し
    を、この第2の取付金具における保持片による押上げ状
    態での支持と、この鼻隠しにおける引っ掛け溝の溝下部
    に対する前記第1の取付金具における保持片の接触とに
    よって保持するようにしてあることを特徴とする軒構
    造。
  2. 【請求項2】 取付面側の長手方向に内部側で上下方向
    に幅の広い一ないし複数条の引っ掛け溝を備えた破風板
    と、 破風板の取付部に引っ掛けられる引っ掛け片を上端部に
    備えていると共に、前記破風板の引っ掛け溝に引っ掛け
    られる保持片を備えた第1の取付金具と、 前記破風板の引っ掛け溝に対して差し入れられる保持片
    を備え、且つ、下端部に前記取付部に対する止め付けに
    用いられる折り曲げ片を備えていると共に、前記取付部
    に対して上方に押上げ可能に留め付けられる第2の取付
    金具とを有し、 前記取付部に対して取付けられる第1及び第2の取付金
    具における各保持片を前記破風板の引っ掛け溝に差し入
    れ、且つ、この破風板を前記第1の取付金具によって吊
    り下げるようになすと共に、前記取付部に対する前記第
    2の取付金具の押上げ止め付けによって、この破風板
    を、この第2の取付金具における保持片による押上げ状
    態での支持と、この破風板における引っ掛け溝の溝下部
    に対する前記第1の取付金具における保持片の接触とに
    よって保持するようにしてあることを特徴とする軒構
    造。
  3. 【請求項3】 第1の取付金具が、一ないし複数の保持
    片を備え、かつ、この保持片が、鼻隠しに備えられる引
    っ掛け溝の溝内側下部の面に接する下方に傾斜した接触
    片部を備えた構成としてあると共に、第2の取付金具
    が、一ないし複数の保持片を備え、かつ、この鼻隠しに
    備えられる引っ掛け溝の内側上部の面に接する上方に傾
    斜した接触片部を備えた構成としてあることを特徴とす
    る請求項1記載に係る軒構造。
  4. 【請求項4】 第1の取付金具が、一ないし複数の保持
    片を備え、かつ、この保持片が、破風板に備えられる引
    っ掛け溝の溝内側下部の面に接する下方に傾斜した接触
    片部を備えた構成としてあると共に、第2の取付金具
    が、一ないし複数の保持片を備え、かつ、この破風板に
    備えられる引っ掛け溝の内側上部の面に接する上方に傾
    斜した接触片部を備えた構成としてあることを特徴とす
    る請求項2記載に係る軒構造。
  5. 【請求項5】 第1の取付金具が、鼻隠しの取付部に対
    して鉛直状態に取付けられる平板状部と、この平板状部
    の上端にあって鼻隠しの取付部に引っ掛けられる水平の
    引っ掛け片と、前記平板状部から突き出し状態に設けら
    れる保持片とを備えた構成としてあると共に、第2の取
    付金具が、鼻隠しの取付部に対して押上げ可能に鉛直状
    態に備えられる平板状部と、この平板状部の下端部に水
    平の向きに備えられた折り曲げ片と、前記平板状部から
    突き出し状態に設けられる保持片とを備えた構成として
    あることを特徴とする請求項1記載に係る軒構造。
  6. 【請求項6】 第1の取付金具が、破風板の取付部に対
    して傾斜して取付けられる平板状部と、この平板状部の
    上端にあって破風板の取付部に引っ掛けられる傾斜した
    引っ掛け片と、前記平板状部から突き出し状態に設けら
    れる保持片とを備えた構成としてあると共に、第2の取
    付金具の少なくとも一部の取付金具が、破風板の取付部
    に対して押上げ可能に傾斜状態に備えられる平板状部
    と、この傾斜状態にある平板状部の傾斜下端側にある縦
    方向の側縁に沿って備えられる押え片と、この平板状部
    の下端部に備えられる傾斜状の折り曲げ片と、前記平板
    状部から突き出し状態に設けられる保持片とを備えた構
    成としてあることを特徴とする請求項2記載に係る軒構
    造。
JP20275496A 1996-07-15 1996-07-15 軒構造 Pending JPH1030313A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2419899A (en) * 2004-11-04 2006-05-10 Sbp Ltd Fascia board assembly
CN102677833A (zh) * 2012-05-09 2012-09-19 北京东方雨虹防水工程有限公司 一种屋面檐口泛水板条构件及其安装使用方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2419899A (en) * 2004-11-04 2006-05-10 Sbp Ltd Fascia board assembly
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