JPH0771093A - 瓦固定用部材及び瓦固定用部材を用いた瓦葺き構造 - Google Patents

瓦固定用部材及び瓦固定用部材を用いた瓦葺き構造

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JPH0771093A
JPH0771093A JP31031493A JP31031493A JPH0771093A JP H0771093 A JPH0771093 A JP H0771093A JP 31031493 A JP31031493 A JP 31031493A JP 31031493 A JP31031493 A JP 31031493A JP H0771093 A JPH0771093 A JP H0771093A
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JP
Japan
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roof tile
roof
fixing member
tile
plate portion
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Application number
JP31031493A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawaguchi
猛 川口
Shuji Yamaoka
修司 山岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 現場で施工するとき等に好適に用いることが
できる瓦固定用部材。 【構成】 瓦固定用部材1は、隣接する端部同士が上下
に重ね合わされて敷設される瓦の重ねあわされた部分を
固定する瓦固定用部材であって、下側の瓦の下面に配設
される基板部分2と、この基板部分の上方で上下に重ね
合わされた瓦間に配設される支持板部分4と、基板部分
と支持板部分を連結する連結板部分3とを一連に形成し
て略コの字形に形成し、その内方に下側の瓦の上端を支
持する支持空間5を形成し、支持板部分の端部には上側
の瓦の端部を受け止める掛け止め部6を立設したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として瓦を葺く時に用
いられる所謂吊り子と呼ばれる瓦固定用部材及びその瓦
固定用部材を用いた瓦葺き構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】瓦固定用部材としては、例えば本出願人
が先に提案した実公昭54−23934号公報に記載さ
れた構造のものが知られている。この公報に記載された
瓦固定用部材は図8に示すように、平面視において略矩
形に形成された基板部分25の中央部分に釘打ち用孔2
2を透設し、裏面部分にはシール用の弾性シート27を
設けるとともに、基板部分25の一端部には屈折可能な
掛け止め部26を折り曲げて立ち上げた構造のものであ
る。
【0003】そして、この瓦固定用部材21を用いて瓦
を葺く場合、図9に図示すように瓦固定用部材21を下
側の瓦11上に載置し、基板部分25の釘打ち用孔22
を下側の瓦11の釘打込み部28に合致させ、釘23を
野地板24に打ち込んで、下側の瓦11の上端部11a
及び瓦固定用部材21を野地板24に固定し、この瓦固
定用部材21上に上側の瓦11を載置し、この軒側端縁
に掛け止め部26を折り曲げて固定するという手順を繰
り返しながら瓦を順次敷設して行く方法が用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、通常軒側から
順次上記の如く瓦を固定していけば何等問題は無いが、
相当数の瓦を固定した後、何らかの理由により先に固定
した瓦が破損し、取り替える必要が生じたとき、次のよ
うな方法で取り替えざるを得ない。即ち、.取り替え
るべき瓦11x’の下端部を固定している軒側の掛け止
め部26の折り曲げを起こし、取り替えるべき瓦11
x’の棟側の瓦固定用部材21の近傍を破壊して、釘2
3及び瓦固定用部材21を取り除く。
【0005】その後、新しい瓦11xの上端部を棟側の
瓦11の下端部と野地板24との間に挿入し、瓦固定用
部材21を上側の瓦11との隙間に挿入し、通常の釘打
込み部所と異なり、割れを生じる危険があるので、予め
上側の瓦11の軒側下端部に孔29を明け、釘23を野
地板24に打ち込んだ後、更に掛け止め部26の上端部
を折り曲げて固定する(図10)。
【0006】また、別の方法として、.取り替えるべ
き破損した瓦11を含め棟側の最上部の瓦まで棟側に向
かって1列の全ての瓦11を取り除き、再度軒側から順
次通常の方法で固定していく。
【0007】しかし、上記の方法では、取り替えた瓦
の上側瓦の軒側に釘23の頭が露出することから、釘2
3の頭が外的環境に曝される状況になり釘23の経年劣
化が早まり、あるいは繰返しの風の影響で釘23が浮く
ことにより瓦の固定強度が早期に弱まり、また釘頭が瓦
の表面に突出するので外観上具合が悪いという問題があ
り、釘打ちは通常の釘打ち部と異なる箇所に打つため、
瓦の割れを防ぐために打つ前にドリルで貫通孔を設ける
等の工程が必要である。
【0008】更に、瓦11の正面に釘23の頭が露出し
たものでは、特に風の影響で釘23が浮くと釘打ち用孔
29からの雨水の侵入の虞れがあり、防水しても風で浮
き上がると釘が緩むという問題があった。
【0009】また、の方法では、通常施工よりも煩雑
で手間がかかるという問題があった。
【0010】また、図11に示すように、既設棟側の瓦
31と既設軒側の瓦31との間、即ち瓦31xの働き幅
Aが通常の幅よりも狭い場合には、支持板部分4の長さ
Sより瓦の重なり代Lの方が長くなり、施工ができない
という問題がある。
【0011】また、上記問題を解消するため、支持板部
分4の長さSを充分に長く構成した瓦固定用部材35を
用いたとしても、図12に示すように、支持板部分4の
長さSが必要以上に長くなり、瓦31xと瓦固定用部材
35との間に空間部分37が生じる場合があり、この場
合には、瓦31xの棟側を押さえる力がなく、既設棟側
の瓦31を掛け止め部36で押さえる力も弱く、固定強
度に問題が発生する。
【0012】請求項1記載の本発明瓦固定用部材は、上
記の如き従来の問題点を解消し、容易に且つ外観が他の
部分と異なること無く固定できる瓦固定用部材を提供す
ることを目的とする。
【0013】請求項2記載の本発明瓦固定用部材は、上
記問題点に鑑みなされたもので、突部が形成された瓦を
強力に固定することができる瓦固定用部材を提供するこ
とを目的とする。
【0014】請求項3記載の本発明瓦固定用部材は、瓦
の働き幅が異なる場合においても容易に施工することが
できる瓦固定用部材を提供することを目的とする。
【0015】請求項4記載の本発明瓦固定用部材を用い
た瓦葺き構造は、請求項1記載及び請求項2記載、請求
項3記載の瓦固定用部材を用い、破損した瓦を容易に交
換するとか、予め瓦を葺いた屋根パネルユニットを接続
するための瓦葺き構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明瓦
固定用部材は、隣接する端部同士が上下に重ね合わされ
て敷設される瓦の重ねあわされた部分を固定する瓦固定
用部材であって、下側の瓦の下面に配設される基板部分
と、この基板部分の上方で上下に重ね合わされた瓦間に
配設される支持板部分と、基板部分と支持板部分を連結
する連結板部分とを一連に形成して側面視において略コ
の字形に形成し、その内方に下側の瓦の上端を支持する
支持空間を形成し、支持板部分の端部には上側の瓦の端
部を受け止める掛け止め部を立設されていることを特徴
とするものである。
【0017】請求項2記載の本発明瓦固定用部材は、請
求項1記載の瓦固定用部材において、支持板部分の内面
に瓦の突部が嵌合される凹溝部が設けられてなることを
特徴とするものである。
【0018】請求項3記載の本発明瓦固定用部材は、請
求項1記載及び請求項2記載の瓦固定用部材において、
支持板部分及び基板部分の長手方向の長さが可変となさ
れていることを特徴とするものである。
【0019】請求項4記載の本発明瓦固定用部材を用い
た瓦葺き構造は、側面視において略コの字形に形成して
内方に支持空間を形成し上面部分に掛け止め部を立設し
た瓦固定用部材を固定具で野地板に固定し、該瓦固定用
部材の支持空間に軒側瓦の上端部を支持させるととも
に、棟側の瓦の下端部を掛け止め部に載置し、掛け止め
部の端部を棟側の瓦の上面側に折り曲げて棟側の瓦の下
端部を固定したことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】例えば、軒側から棟側に順次瓦を葺いて相当数
の瓦を固定した後、先に固定した瓦が罅割れや欠け等が
生じ取り替える必要が生じたときには、取り替える部分
の瓦を除去し、これを止め付けていた釘も合わせて除去
する。然る後、瓦固定用部材をその基板部分に穿設され
た釘打ち用孔に挿通した釘を野地板に打ちつけて瓦固定
用部材を野地板に固定した後、下側に位置する瓦の端部
を基板部分と支持板部分との間に装着して支持させる。
【0021】次に、支持板部分に上側の瓦の端部を載置
して掛け止め部に受け止めさせるとともに、掛け止め部
の上端部を上側の瓦の上面に折り曲げて上側の瓦を固定
すると罅割れや欠け等が生じた瓦を取り替えることがで
きる。こうして瓦固定用部材を用いて葺かれた瓦ではそ
の下端部が掛け止め部に受け止められ、上端部は支持空
間に支持されて確りと固定される。
【0022】この時、支持空間に支持された部分で瓦固
定用部材の固定具が覆われる。
【0023】また、予め工場で瓦を葺いた屋根パネルユ
ニットを現場で施工する場合は、瓦固定用部材をその基
板部分に穿設された釘打ち用孔に挿通した釘を上側の屋
根パネルユニットの野地板に打ちつけて瓦固定用部材を
固定した後、接続する瓦の上端部を基板部分と支持板部
分との間に装着して支持させ、次いで、支持板部分に上
側の瓦の下端部を載置して掛け止め部に受け止めさせ、
掛け止め部の上端部を上側の瓦の上面に折り曲げて上側
の瓦を固定するとともに、下側の瓦固定用部材の掛け止
め部の上端部を接続する瓦の下端部の上面に折り曲げて
接続する瓦を固定する。これにより、屋根パネルユニッ
ト同士が容易に接続される。
【0024】請求項2記載の本発明瓦固定用部材を用い
た場合には、支持板部分の内面に設けられた凹溝部に瓦
の突部が嵌合されて、屋根勾配が大きい場合でも瓦が滑
り落ちることなく瓦が強固に固定される。
【0025】請求項3記載の本発明瓦固定用部材を用い
た場合には、通常の働き幅の場合には通常の位置で瓦固
定用部材の掛け止め部を折り曲げて瓦を固定すればよ
い。屋根の外観あるいは施工上、働き幅が狭められ、あ
るいは、広められている場合には、瓦を支持空間内に押
し込み、瓦固定用部材の支持部分及び基板部分の長さを
狭めたり伸ばしたりしながら瓦の働き幅に合う位置に瓦
固定用部材を調節し、瓦固定用部材の掛け部を折り曲げ
て瓦を固定する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は本発明に係る瓦固定用部材の一例を示す斜視
図であって、図中符号1は瓦固定用部材を全体的に示
す。この瓦固定用部材1は、軒側から棟側に順次瓦を葺
いて屋根を施工し、固定した瓦に人の踏み込みや経時的
変化等により罅割れや欠け等が生じた場合、当該瓦を取
り替える時に使用される、或いは、予め瓦を葺いた屋根
パネルユニットA、Bを接続する時に使用される瓦固定
用部材であって、ステンレススチール、銅、アルミニュ
ーム等の不錆性からなる細幅の金属板材を、基板部分
2、連結板部分3、支持板部分4を一連に折り曲げ形成
し、側面視において上辺部分(支持板部分4)の短いコ
の字形に形成し、内方に支持空間5が形成してあり、支
持板部分4の先端部分からは掛け止め部6が立ち上げら
れている。
【0027】また、基板部分2の裏面には耐候性のある
弾性防水シート7が貼着されており、支持板部分4の端
部から外方に突出する部分の基板部分2には釘打ち用孔
9が穿設されている。この釘打ち用孔9とこれに挿通さ
れる後述の釘(固定具)10で固定手段8が形成され
る。
【0028】上記のように形成された瓦固定用部材1を
使用する場合を次に説明する。先ず、屋根パネルユニッ
トを使用して屋根を施工する場合について説明する。先
ず、図8に示すように従来通りの瓦固定用部材21を使
って瓦11を軒側から棟側に向けてその端部同士が上下
に重なり合う状態で、図9に示すように葺いてゆく。即
ち、軒側の瓦(上端部が下側に位置する瓦)11の上端
部にある釘打込み部28と瓦固定用部材21の釘打ち用
孔22とを合致させ、釘23を野地板24に打込んで軒
側の瓦11の上端部を固定する。そして、軒側の瓦11
の上端部を固定した瓦固定用部材21の基板部分25の
上面に棟側の瓦11の下端部が掛け止め部26に受け止
められる状態に載置した後、掛け止め部26の上端部を
棟側の瓦11の上面側に折り曲げて棟側の瓦11の下端
部を固定し、この手順を繰り返して屋根パネルユニット
A及び屋根パネルユニットBを製作する。
【0029】次いで、屋根施工現場では、瓦固定用部材
1の連結板部分3及び支持板部分4を屋根パネルユニッ
トBの瓦11の下端部に挿込み、その基板部分2に穿設
された釘打ち用孔9に挿通した釘(固定具)10を屋根
の上側に位置される屋根パネルユニットBの野地板24
に打ちつけて固定し、屋根パネルユニットAと屋根パネ
ルユニットBとを接続する瓦11xの上端部11aを基
板部分2と支持板部分4との間の支持空間5に装着して
支持させる。次いで下方の瓦固定用部材21の掛け止め
部26を折り曲げ、瓦11xを固定し、上側の瓦11の
下端部11cを、瓦11xの上端部11aを固定してい
る瓦固定用部材1の掛け止め部6に受け止め、その上端
6aを折り曲げて上側の瓦11を固定する。これによ
り、図2に示すように、屋根パネルユニットAと屋根パ
ネルユニットBとが瓦固定用部材1を用いて瓦11xに
より接続される。
【0030】次に、軒側から棟側に順次瓦を葺いて相当
数の瓦を固定した後、先に固定した瓦、例えば、瓦11
x’に罅割れや欠け等が生じた場合を説明する(図
9)。この場合には、取り替える瓦11x’を割ったり
して除去し、さらに、これを止め付けていた釘23及び
瓦固定用部材21も合わせて除去するとともに、取り替
える瓦11の下端部を固定している掛け止め部26の上
端部を折り起こしておく。次いで、瓦固定用部材1をそ
の基板部分2に穿設された釘打ち用孔9に挿通した釘
(固定具)10を野地板24に打ちつけて固定し、新た
な瓦11xの上端部11aを基板部分2と支持板部分4
との間の支持空間5に装着して支持させる。
【0031】次いで下方の瓦固定用部材21の上端26
を折り曲げ、瓦11xを固定し、上側の瓦11の下端部
11cを、瓦11xの上端部11aを固定している瓦固
定用部材1の掛け止め部6に受け止め、その上端6aを
折り曲げて上側の瓦11を固定する。これにより、新た
な瓦11xが固定され、瓦の取り替えが終了する。
【0032】図3に示すものは瓦固定用部材1の変形例
であって、上記図1に示す例と異なる点は幅方向の長さ
が長いという点であり、その他の点については上記実施
例と同様である。このようにすれば、屋根ユニットBに
おいて先に瓦固定用部材1を固定し、支持板部分4に下
端部を載せた棟側の瓦11に割れを生じることなく釘2
3を打込むことができる。
【0033】更に、本発明においては、瓦固定用部材に
設けられる釘打ち用孔は必ずしも1個に限定されず、必
要に応じて複数個設けられていてもよいし、瓦固定用部
材の幅方向の長さは特に限定せず、長尺ものであっても
何等差し支えない。また、上記実施例では本発明に係る
瓦固定用部材1を釘で野地板に固定するようにして固定
手段を形成してあるが、これをステープルで固定した
り、図1に想像線で示すように止め付け用爪8aを設
け、これを野地板に固定して瓦固定用部材を固定するよ
うにして固定手段を形成するようにしても良いことは勿
論である。
【0034】図4は本発明の瓦固定用部材の更に他の例
を示す斜視図であって、図中符号41は瓦固定用部材を
全体的に示す。この瓦固定用部材41は、基板部分4
2、連結板部分43、支持板部分44を一連に折り曲げ
形成し、側面視において支持板部分44の短いコの字形
に形成し、支持空間45が形成してあり、支持板部分4
4の先端部分からは掛け止め部46が立ち上げてあり、
支持板部分44の端部が上方に凸状に折曲され、支持板
部分44の内面に凹溝部47が形成されている。48は
釘打ち用孔である。
【0035】図5は本発明の瓦固定用部材の更に他の例
を示す斜視図であって、図中符号51は瓦固定用部材を
全体的に示す。この瓦固定用部材51は、基板部分5
2、連結板部分53、支持板部分54を一連に折り曲げ
形成し、側面視において支持板部分54の短いコの字形
に形成し、支持空間55が形成してあり、支持板部分5
4の端部が上方に凸状に折曲され、支持板部分54の内
面に凹溝部56が形成されている。また、基板部分52
及び支持板部分54のそれぞれに補助基板57、補助支
持板58が嵌め込まれ、この補助基板57、補助支持板
58により基板部分52及び支持板部分54の長手方向
長さが可変となされている。
【0036】補助基板57はその両縁部が案内溝59、
59としてコの字形に折り曲げられ、幅方向に間隔をお
いて複数のスリット孔60が設けられ、その端部には釘
打ち用孔61が設けられている。基板部分52の先端部
には支持空間55に向けて突出された凸状部62が設け
られている。この凸状部62が複数のスリット孔60の
何れかのスリット孔60に嵌合して基板部分52に補助
基板57が固定されるようになされている。このスリッ
ト孔60と凸状部62との嵌合により、基板部分52の
長さを調節することができる。
【0037】補助支持板58は補助基板57と同様にそ
の両縁部が案内溝63、63としてコの字形に折り曲げ
られ、幅方向に間隔をおいて複数のスリット孔64が設
けられ、端部からは掛け止め部65が立ち上げられてい
る。また、支持板部分54の先端部には外方に向けて突
出された凸状部66が設けられている。この凸状部66
が複数のスリット孔64の何れかのスリット孔64に嵌
合して支持板部分54に補助支持板58が固定されるよ
うになされている。このスリット孔64と凸状部66と
の嵌合により、支持板部分54の長さを調節することが
できる。
【0038】図6は図4に示す瓦固定用部材41を用い
て破損した瓦を取り替えた状態の一例を示す縦断面図で
ある。次に、瓦固定用部材41を用いて罅割れや欠け等
が生じた瓦31を取替える場合を図6及び図4を参照し
て説明する。破損した瓦31を取除いた後、瓦31を固
定していた釘72及び瓦固定用部材73も合わせて除去
するとともに、取り替える瓦31の下端部を固定してい
る掛け止め部74の上端部を折り起こしておく。次い
で、既設棟側の瓦31に瓦固定用部材41の掛け止め部
46を当てて野地板71に瓦固定用部材41を釘72で
固定し、新たな瓦31xの上端部31aを基板部分42
と支持板部分44との間の支持空間45に装着して支持
させる。この時、瓦31xの棟側端部の突部32は瓦固
定用部材41の凹溝部47に嵌合するので屋根勾配が大
きい場合でも瓦31xが滑り落ちることがない。次い
で、既設軒側の瓦31に設置されている通常の瓦固定用
部材73の掛け止め部74と瓦固定用部材41の掛け止
め部46とを折り曲げる。これにより、新たな瓦31x
が固定され、瓦の取り替えが終了する。
【0039】図7は図5に示す瓦固定用部材51を用い
て破損した瓦を取り替えた状態の一例を示す縦断面図で
ある。次に、瓦固定用部材51を用いて罅割れや欠け等
が生じた瓦31を取替える場合を図7及び図5を参照し
て説明する。破損した瓦31を取除きから掛け止め部7
4の折り起こしまでは前記瓦固定用部材41の場合と同
様に行う。次いで、既設棟側の瓦31に瓦固定用部材5
1の掛け止め部65を当てて野地板71に瓦固定用部材
51を釘72で固定する。次いで、新たな瓦31xと既
設軒側瓦31の重ね代が通常の位置にくるまで瓦固定用
部材51の基板部分52と補助支持板58とを移動させ
ながら瓦31xを瓦固定用部材51の支持空間55内に
押込み、スリット孔60、64と凸状部62、66とが
合致する位置でスリット孔60、64と凸状部62、6
6とをそれぞれ嵌合させ、基板部分52と補助支持板5
8とを補助基板57と支持板部分54とに係止させる。
次いで、既設軒側の瓦31に設置されている通常の瓦固
定用部材73の掛け止め部74と瓦固定用部材51の掛
け止め部65とを折り曲げる。これにより、新たな瓦3
1xが固定され、瓦の取り替えが終了する。
【0040】尚、瓦固定用部材41や51を用いた瓦葺
き構造は、現場施工或いは瓦の破損修理のときと同様
に、前述したように、予め工場で瓦を葺いた屋根パネル
ユニットを現場で施工する際にも好適に使用することが
できる。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、予め工
場で瓦を葺いた屋根パネルユニットを現場で施工する際
に好適に用いることができる。
【0042】また、例えば、軒側から棟側に順次瓦を葺
いて屋根を施工し、固定した瓦に人の踏み込みや経時的
変化等により罅割れや欠け等が生じた場合、取り替える
部分の瓦とこれを止め付けていた釘も合わせて除去し、
瓦固定用部材をその基板部分に穿設された釘打ち用孔に
挿通した釘を野地板に固定した後、下側に位置する瓦の
端部を基板部分と支持板部分との間に装着して支持さ
せ、支持板部分に上側の瓦の端部を載置して掛け止め部
に受け止めさせるとともに、掛け止め部の上端部を上側
の瓦の上面に折り曲げて上側の瓦を固定して罅割れや欠
け等が生じた瓦を簡単に取り替えることができるので、
不安定な屋根の上も簡単に能率良く作業を行えると言う
利点がある。
【0043】また、取り替えられた瓦はその上端部及び
下端部が夫々瓦固定用部材で固定されるので、確りと固
定できるとともに、取り替えられた瓦の上端を固定する
瓦固定用部材の釘の頭は取り替えられた瓦の上端で覆わ
れた構造であることから、従来のような釘の浮き上がり
による瓦の固定強度の早期の弱まり、釘頭の露出による
外観の悪化等を防止する事ができる。
【0044】更に、取り替えられた瓦の上端を固定する
瓦固定用部材の釘頭が瓦表面に露出することが無いの
で、釘打ち用孔からの雨水の進入を防止し、釘の経年劣
化を防止することができる。
【0045】また、請求項2記載の本発明瓦固定用部材
を用いた場合には、上記効果のほかに、支持板部分の内
面に設けられた凹溝部に瓦の突部が嵌合するので、瓦を
滑り落とすことなく屋根勾配が大きい場合にも好適に施
工することができる。
【0046】また、請求項3記載の本発明瓦固定用部材
を用いた場合には、屋根の外観あるいは施工上、働き幅
が狭められ、あるいは、広められている場合でも、瓦固
定用部材の支持部分及び基板部分の長さを狭めたり伸ば
したりしながら瓦固定用部材の長さを調節することがで
きるので、瓦の働き幅に応じて瓦を強固に固定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瓦固定用部材の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す瓦固定用部材を用いて破損した瓦を
取り替えた状態を示す縦断面図。
【図3】本発明の瓦固定用部材の他の例を示す斜視図。
【図4】本発明の瓦固定用部材の更に他の例を示す斜視
図。
【図5】本発明の瓦固定用部材の更に他の例を示す斜視
図。
【図6】図4に示す瓦固定用部材を用いて破損した瓦を
取り替えた状態の一例を示す縦断面図。
【図7】図5に示す瓦固定用部材を用いて破損した瓦を
取り替えた状態の一例を示す縦断面図。
【図8】従来の瓦固定用部材を示す斜視図。
【図9】図8に示す瓦固定用部材を用いて通常に瓦を敷
設した状態を示す縦断面図。
【図10】図8に示す瓦固定用部材を用いて破損した瓦
を取り替えた状態を示す縦断面図。
【図11】働き幅が狭く施工出来ない状態を示す縦断面
図。
【図12】瓦固定用部材の長さが長すぎる状態を示す縦
断面図。
【符号の説明】
1、41、35、51 瓦固定用部材 2、42、52 基板部分 3、43、53 連結板部分 4、44、54 支持板部分 5、45、55 支持空間 6、46、65 掛け止め部 8、8a 固定手段 10、72 固定具 11、11x、31、31x 瓦 47、56 凹溝部 57 補助基板 58 補助支持板 60、64 スリット孔 62、66 凸状部 71 野地板 A、B 屋根パネルユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する端部同士が上下に重ね合わされて
    敷設される瓦の重ねあわされた部分を固定する瓦固定用
    部材であって、下側の瓦の下面に配設される基板部分
    と、この基板部分の上方で上下に重ね合わされた瓦間に
    配設される支持板部分と、基板部分と支持板部分を連結
    する連結板部分とを一連に形成して側面視において略コ
    の字形に形成し、その内方に下側の瓦の上端を支持する
    支持空間を形成し、支持板部分の端部には上側の瓦の端
    部を受け止める掛け止め部を立設されていることを特徴
    とする瓦固定用部材。
  2. 【請求項2】支持板部分の内面に瓦の突部が嵌合される
    凹溝部が設けられてなることを特徴とする請求項1記載
    の瓦固定用部材。
  3. 【請求項3】支持板部分及び基板部分の長手方向の長さ
    が可変となされていることを特徴とする請求項1記載又
    は請求項2記載の瓦固定用部材。
  4. 【請求項4】側面視において略コの字形に形成して内方
    に支持空間を形成し上面部分に掛け止め部を立設した瓦
    固定用部材を固定具で野地板に固定し、該瓦固定用部材
    の支持空間に軒側瓦の上端部を支持させるとともに、棟
    側の瓦の下端部を掛け止め部に載置し、掛け止め部の端
    部を棟側の瓦の上面側に折り曲げて棟側の瓦の下端部を
    固定したことを特徴とする瓦固定用部材を用いた瓦葺き
    構造。
JP31031493A 1993-07-07 1993-12-10 瓦固定用部材及び瓦固定用部材を用いた瓦葺き構造 Pending JPH0771093A (ja)

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