JPH10266474A - 棟の施工方法 - Google Patents
棟の施工方法Info
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- JPH10266474A JPH10266474A JP9075288A JP7528897A JPH10266474A JP H10266474 A JPH10266474 A JP H10266474A JP 9075288 A JP9075288 A JP 9075288A JP 7528897 A JP7528897 A JP 7528897A JP H10266474 A JPH10266474 A JP H10266474A
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- Japan
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- roof
- wooden
- wooden bar
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Abstract
(57)【要約】
【課題】屋根の棟に段差が発生しても、木桟を棟芯に確
実に配設して棟部材を固定する。 【解決手段】屋根Y1,Y2の降り棟に取付金具21お
よび22を介して木桟1を配設し、この木桟1に沿って
屋根材3L,3Rを葺設する。そして、木桟1および左
右の屋根材3L,3Rの降り棟側側辺部を被覆するよう
に板金降り棟部材4を配設した後、先に葺設された屋根
材3L,3Rの棟側端部および板金降り棟部材4の左右
側辺部にそれぞれ軒側端部および降り棟側側辺部が重な
るように次段の屋根材3L,3Rを木桟1に沿って葺設
する。次いで、板金降り棟部材4の棟側端部を降り棟の
棟芯を通して木桟1に釘Nを打ち込み、固定する。
実に配設して棟部材を固定する。 【解決手段】屋根Y1,Y2の降り棟に取付金具21お
よび22を介して木桟1を配設し、この木桟1に沿って
屋根材3L,3Rを葺設する。そして、木桟1および左
右の屋根材3L,3Rの降り棟側側辺部を被覆するよう
に板金降り棟部材4を配設した後、先に葺設された屋根
材3L,3Rの棟側端部および板金降り棟部材4の左右
側辺部にそれぞれ軒側端部および降り棟側側辺部が重な
るように次段の屋根材3L,3Rを木桟1に沿って葺設
する。次いで、板金降り棟部材4の棟側端部を降り棟の
棟芯を通して木桟1に釘Nを打ち込み、固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、降り棟や大棟など
の棟の施工方法に関するものである。
の棟の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋根の棟には棟瓦などの棟部材
が固定されている。例えば、木造小屋組の場合において
は、図6に示すように、屋根Y,Yの棟に配置した受け
桟Sを棟芯を通して棟木Rに釘打ち固定した後、この受
け桟Sに棟部材を釘打ち固定するようにしている。一
方、鉄骨造小屋組の場合においては、棟木に相当する部
材が存在せず、このため、実公平5−3610号公報に
記載されるように、屋根の棟芯に固定金具を配置して屋
根に固定し、この固定金具に受け桟を配設した後、受け
桟に棟部材を固定するようにしている。
が固定されている。例えば、木造小屋組の場合において
は、図6に示すように、屋根Y,Yの棟に配置した受け
桟Sを棟芯を通して棟木Rに釘打ち固定した後、この受
け桟Sに棟部材を釘打ち固定するようにしている。一
方、鉄骨造小屋組の場合においては、棟木に相当する部
材が存在せず、このため、実公平5−3610号公報に
記載されるように、屋根の棟芯に固定金具を配置して屋
根に固定し、この固定金具に受け桟を配設した後、受け
桟に棟部材を固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、木造小屋組
の屋根施工に際して、例えば、屋根を形成する野地板の
切断誤差によって両方の屋根の棟側端縁間に設計以上の
隙間が生じると、その隙間によって左右の屋根の端縁間
に段差が発生し、その際、前述した受け桟を棟芯に配置
した場合、受け桟が低い側の屋根面方向に傾斜し、棟芯
を通して棟木に釘固定しにくいという欠点があった。
の屋根施工に際して、例えば、屋根を形成する野地板の
切断誤差によって両方の屋根の棟側端縁間に設計以上の
隙間が生じると、その隙間によって左右の屋根の端縁間
に段差が発生し、その際、前述した受け桟を棟芯に配置
した場合、受け桟が低い側の屋根面方向に傾斜し、棟芯
を通して棟木に釘固定しにくいという欠点があった。
【0004】一方、鉄骨造小屋組の場合においても、左
右の屋根の端縁間に段差が発生した場合、屋根に固定し
た固定金具が傾斜し、その傾斜によっては固定金具に配
設された受け桟が棟芯からずれて棟部材を固定すること
ができないという問題があった。また、一方の屋根の端
縁が常に他方の屋根の端縁よりも高い、あるいは、低い
ような段差以外に、一方の屋根の端縁が他方の屋根の端
縁よりも高い位置と低い位置があるような段差が発生し
た場合、固定金具を構成する左右の固定片が一体化され
て剛性が高くなっている関係上、一方の固定片が対応す
る屋根面から離れた状態となって固定することができ
ず、その結果、固定金具の取付強度が低下するという欠
点もあった。
右の屋根の端縁間に段差が発生した場合、屋根に固定し
た固定金具が傾斜し、その傾斜によっては固定金具に配
設された受け桟が棟芯からずれて棟部材を固定すること
ができないという問題があった。また、一方の屋根の端
縁が常に他方の屋根の端縁よりも高い、あるいは、低い
ような段差以外に、一方の屋根の端縁が他方の屋根の端
縁よりも高い位置と低い位置があるような段差が発生し
た場合、固定金具を構成する左右の固定片が一体化され
て剛性が高くなっている関係上、一方の固定片が対応す
る屋根面から離れた状態となって固定することができ
ず、その結果、固定金具の取付強度が低下するという欠
点もあった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、屋根に段差が発生した場合であっても、木
桟を棟芯に確実に固定して棟部材を固定することのでき
る棟の施工方法を提供するものである。
れたもので、屋根に段差が発生した場合であっても、木
桟を棟芯に確実に固定して棟部材を固定することのでき
る棟の施工方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、保持部に木桟を固定した第1の取付金具を
木桟が屋根の降り棟に位置するように降り棟方向に間隔
をおいて一方の屋根に固定するとともに、木桟と他方の
屋根にわたって第2の取付金具を降り棟方向に間隔をお
いて固定した後、屋根の降り棟において屋根材を木桟に
沿って葺設し、次いで、板金降り棟部材を木桟および木
桟に沿って葺設された屋根材の降り棟側側辺部を被覆す
るように配置するとともに、木桟に添って葺設された屋
根材の軒側角部に係合させ、その後、先に葺設された屋
根材の棟側端部および板金降り棟部材の左右側辺部にそ
れぞれ軒側端部および降り棟側側辺部が重なるように次
段の屋根材を木桟に沿って葺設し、次いで、板金降り棟
部材の棟側端部を降り棟の棟芯を通して木桟に釘打ち固
定した後、次の板金降り棟部材を木桟および木桟に沿っ
て葺設された次段の屋根材の降り棟側側辺部を被覆する
ように配置するとともに、木桟に添って葺設された次段
の屋根材の軒側角部に係合させ、以下、屋根材および板
金降り棟部材を順に固定することを特徴とするものであ
る。
載の発明は、保持部に木桟を固定した第1の取付金具を
木桟が屋根の降り棟に位置するように降り棟方向に間隔
をおいて一方の屋根に固定するとともに、木桟と他方の
屋根にわたって第2の取付金具を降り棟方向に間隔をお
いて固定した後、屋根の降り棟において屋根材を木桟に
沿って葺設し、次いで、板金降り棟部材を木桟および木
桟に沿って葺設された屋根材の降り棟側側辺部を被覆す
るように配置するとともに、木桟に添って葺設された屋
根材の軒側角部に係合させ、その後、先に葺設された屋
根材の棟側端部および板金降り棟部材の左右側辺部にそ
れぞれ軒側端部および降り棟側側辺部が重なるように次
段の屋根材を木桟に沿って葺設し、次いで、板金降り棟
部材の棟側端部を降り棟の棟芯を通して木桟に釘打ち固
定した後、次の板金降り棟部材を木桟および木桟に沿っ
て葺設された次段の屋根材の降り棟側側辺部を被覆する
ように配置するとともに、木桟に添って葺設された次段
の屋根材の軒側角部に係合させ、以下、屋根材および板
金降り棟部材を順に固定することを特徴とするものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、保持部に木
桟を固定した第1の取付金具を木桟が屋根の大棟に位置
するように大棟方向に間隔をおいて一方の屋根に固定す
るとともに、木桟と他方の屋根にわたって第2の取付金
具を大棟方向に間隔をおいて固定した後、屋根の軒から
棟に向かって屋根材を下段の屋根材の棟側端部に上段の
屋根材の軒側端部が重なるように順に葺設し、次いで、
棟部材を木桟および木桟に沿って葺設された屋根材の棟
側端部を被覆するように配置し、棟部材を棟芯を通して
木桟に釘打ち固定することを特徴とするものである。
桟を固定した第1の取付金具を木桟が屋根の大棟に位置
するように大棟方向に間隔をおいて一方の屋根に固定す
るとともに、木桟と他方の屋根にわたって第2の取付金
具を大棟方向に間隔をおいて固定した後、屋根の軒から
棟に向かって屋根材を下段の屋根材の棟側端部に上段の
屋根材の軒側端部が重なるように順に葺設し、次いで、
棟部材を木桟および木桟に沿って葺設された屋根材の棟
側端部を被覆するように配置し、棟部材を棟芯を通して
木桟に釘打ち固定することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本発明の棟の施工方
法によって形成された棟構造、具体的には、鉄骨造小屋
組において、一方の屋根Y1と他方の屋根Y2との突き
合わせ部に形成される降り棟構造が示されている。この
降り棟構造は、降り棟K(図3参照)に配置された木桟
1と、この木桟1を固定する取付金具2と、屋根Y1,
Y2に葺設された平板瓦などの屋根材3と、この屋根材
3の降り棟Kに沿う側辺部および木桟1を被覆するよう
に木桟1に載置固定された棟部材としての板金差し棟部
材4とから構成されている。
面に基づいて説明する。図1には、本発明の棟の施工方
法によって形成された棟構造、具体的には、鉄骨造小屋
組において、一方の屋根Y1と他方の屋根Y2との突き
合わせ部に形成される降り棟構造が示されている。この
降り棟構造は、降り棟K(図3参照)に配置された木桟
1と、この木桟1を固定する取付金具2と、屋根Y1,
Y2に葺設された平板瓦などの屋根材3と、この屋根材
3の降り棟Kに沿う側辺部および木桟1を被覆するよう
に木桟1に載置固定された棟部材としての板金差し棟部
材4とから構成されている。
【0009】まず、取付金具2は、図2に示すように、
一方の屋根に固定される第1の取付金具21と、他方の
屋根に固定される第2の取付金具22とからなり、この
うち、第1の取付金具21は、鋼板からなる載置片21
1と、鋼板を略Z字状に折曲してなる保持片212とを
リベット止めしたもので、載置片211と保持片212
とによって保持部21aが形成され、この保持部21a
に木桟1を差し込んで釘固定することができるようにな
っている。また、第2の取付金具22は、前述した第1
の取付金具21の保持片212と同様に、鋼板を略Z字
状に折曲したもので、木桟1および屋根にわたってそれ
ぞれ釘固定することができるようになっている。
一方の屋根に固定される第1の取付金具21と、他方の
屋根に固定される第2の取付金具22とからなり、この
うち、第1の取付金具21は、鋼板からなる載置片21
1と、鋼板を略Z字状に折曲してなる保持片212とを
リベット止めしたもので、載置片211と保持片212
とによって保持部21aが形成され、この保持部21a
に木桟1を差し込んで釘固定することができるようにな
っている。また、第2の取付金具22は、前述した第1
の取付金具21の保持片212と同様に、鋼板を略Z字
状に折曲したもので、木桟1および屋根にわたってそれ
ぞれ釘固定することができるようになっている。
【0010】一方、板金差し棟部材4は、横断面∧形状
に形成されるとともに、先端に縦断面コ字状の係合部を
形成したもので、従来公知のものである。次に、降り棟
Kを施工する場合について説明すると、まず、木桟1を
第1の取付金具21の保持部21aに差し込み、その保
持片212から釘を打ち込んで木桟1に第1の取付金具
21を固定する。同様にして、木桟1の長手方向に間隔
をおいて第1の取付金具21を複数個木桟1に固定す
る。次いで、木桟1をその中心が降り棟Kの棟芯に沿う
ように配置し、第1の取付金具21の載置片211を対
応する一方の屋根Y1に釘固定する。この後、第2の取
付金具22を木桟1の長手方向に間隔をおいて木桟1お
よび対応する他方の屋根Y2にわたって釘固定する(図
3参照)。この際、第2の取付金具22は、段差のない
場所を選んで固定することができる他、仮に、屋根Y
1,Y2間に段差のある位置に固定しなければならない
場合であっても、第2の取付金具22の弾性変形で吸収
しつつ木桟1と屋根Y2にわたって釘固定することがで
きる。
に形成されるとともに、先端に縦断面コ字状の係合部を
形成したもので、従来公知のものである。次に、降り棟
Kを施工する場合について説明すると、まず、木桟1を
第1の取付金具21の保持部21aに差し込み、その保
持片212から釘を打ち込んで木桟1に第1の取付金具
21を固定する。同様にして、木桟1の長手方向に間隔
をおいて第1の取付金具21を複数個木桟1に固定す
る。次いで、木桟1をその中心が降り棟Kの棟芯に沿う
ように配置し、第1の取付金具21の載置片211を対
応する一方の屋根Y1に釘固定する。この後、第2の取
付金具22を木桟1の長手方向に間隔をおいて木桟1お
よび対応する他方の屋根Y2にわたって釘固定する(図
3参照)。この際、第2の取付金具22は、段差のない
場所を選んで固定することができる他、仮に、屋根Y
1,Y2間に段差のある位置に固定しなければならない
場合であっても、第2の取付金具22の弾性変形で吸収
しつつ木桟1と屋根Y2にわたって釘固定することがで
きる。
【0011】取付金具2(21,22)による木桟1の
固定が終了すれば、図4に示すように、各屋根Y1,Y
2にその軒から棟に向かって屋根材3を葺設する。ここ
で、降り棟Kに沿って葺設される左右の屋根材3L,3
Rは、降り棟Kに配置された木桟1に対応するようにそ
の側辺部が切り落とされている。
固定が終了すれば、図4に示すように、各屋根Y1,Y
2にその軒から棟に向かって屋根材3を葺設する。ここ
で、降り棟Kに沿って葺設される左右の屋根材3L,3
Rは、降り棟Kに配置された木桟1に対応するようにそ
の側辺部が切り落とされている。
【0012】次いで、木桟1および木桟1に沿って葺設
された左右の屋根材3L,3Rの降り棟側側辺部を被覆
するように板金降り棟部材4を配置した後、板金降り棟
部材4を降り棟Kに沿って引き上げてその先端係合部を
左右の屋根材3L,3Rの軒側角部に係合させる。
された左右の屋根材3L,3Rの降り棟側側辺部を被覆
するように板金降り棟部材4を配置した後、板金降り棟
部材4を降り棟Kに沿って引き上げてその先端係合部を
左右の屋根材3L,3Rの軒側角部に係合させる。
【0013】この後、先に葺設された屋根材3の棟側端
部に軒側端部が重なるように次段の屋根材3を葺設す
る。この場合、木桟1に沿う次段の屋根材3L,3Rに
ついては、下方の屋根材3L,3Rの棟側端部ととも
に、下方の板金降り棟部材3の左右側辺部に軒側端部お
よび降り棟Kに沿うように切り落とされた降り棟側側辺
部が重なるように葺設する。次いで、図5に示すよう
に、木桟1に沿って葺設された次段の左右の屋根材3
L,3Rの軒側側辺部に跨がって屋根材押さえ金具5を
配置し、屋根材押さえ金具5から先に固定された板金降
り棟部材4の棟側端部に釘N(図1参照)を打ち込んで
木桟1に固定する。この結果、降り棟Kに沿う左右の屋
根材3L,3Rの軒側端部を固定することができ、屋根
材3と同様の強度を確保することができる。この場合、
釘Nは、降り棟Kの棟芯、すなわち、屋根Y1,Y2の
棟側端縁間に形成される隙間を通過することになる。
部に軒側端部が重なるように次段の屋根材3を葺設す
る。この場合、木桟1に沿う次段の屋根材3L,3Rに
ついては、下方の屋根材3L,3Rの棟側端部ととも
に、下方の板金降り棟部材3の左右側辺部に軒側端部お
よび降り棟Kに沿うように切り落とされた降り棟側側辺
部が重なるように葺設する。次いで、図5に示すよう
に、木桟1に沿って葺設された次段の左右の屋根材3
L,3Rの軒側側辺部に跨がって屋根材押さえ金具5を
配置し、屋根材押さえ金具5から先に固定された板金降
り棟部材4の棟側端部に釘N(図1参照)を打ち込んで
木桟1に固定する。この結果、降り棟Kに沿う左右の屋
根材3L,3Rの軒側端部を固定することができ、屋根
材3と同様の強度を確保することができる。この場合、
釘Nは、降り棟Kの棟芯、すなわち、屋根Y1,Y2の
棟側端縁間に形成される隙間を通過することになる。
【0014】次いで、木桟1および木桟1に沿って先に
葺設された次段の左右の屋根材3L,3Rの降り棟側側
辺部を被覆するように次段の板金降り棟部材4を配置
し、降り棟Kに沿って引き上げてその先端係合部を左右
の屋根材3L,3Rの軒側角部に係合させる。その後、
次段の屋根材3,3L,3Rを葺設し、屋根材押さえ金
具5の頂部から板金降り棟部材4の棟側端部に釘Nを打
ち込んで木桟1に固定する。
葺設された次段の左右の屋根材3L,3Rの降り棟側側
辺部を被覆するように次段の板金降り棟部材4を配置
し、降り棟Kに沿って引き上げてその先端係合部を左右
の屋根材3L,3Rの軒側角部に係合させる。その後、
次段の屋根材3,3L,3Rを葺設し、屋根材押さえ金
具5の頂部から板金降り棟部材4の棟側端部に釘Nを打
ち込んで木桟1に固定する。
【0015】以下、同様に、屋根材3,3L,3Rおよ
び板金降り棟部材4を順に固定していけばよい。なお、
木桟1に沿って葺設される屋根材3L,3Rは、その降
り棟側側辺部が切り落とされることにより、下段の屋根
材3L,3Rの棟側端部と上段の屋根材3L,3Rの軒
側端部とを十分に重ねた状態で葺設することができない
ことがあり、この場合には、屋根材3L,3Rの割れを
引き起こすおそれがある。したがって、木桟1に沿って
葺設される屋根材3L,3Rを支持することができるよ
うに、屋根Y1,Y2には、受け木6(図4参照)が固
定されている。
び板金降り棟部材4を順に固定していけばよい。なお、
木桟1に沿って葺設される屋根材3L,3Rは、その降
り棟側側辺部が切り落とされることにより、下段の屋根
材3L,3Rの棟側端部と上段の屋根材3L,3Rの軒
側端部とを十分に重ねた状態で葺設することができない
ことがあり、この場合には、屋根材3L,3Rの割れを
引き起こすおそれがある。したがって、木桟1に沿って
葺設される屋根材3L,3Rを支持することができるよ
うに、屋根Y1,Y2には、受け木6(図4参照)が固
定されている。
【0016】なお、前述した実施形態においては、降り
棟Kにおいて、その棟芯に木桟1を取付金具2(21,
22)を介して配設し、木桟1および木桟1に沿う屋根
材3L,3Rの降り棟側側辺部を板金降り棟部材4で被
覆する場合を例示したが、降り棟Kに限らず大棟にも適
用することができる。すなわち、詳細には図示しない
が、大棟に取付金具2(21,22)を介して木桟1を
配設した後、屋根の軒側から棟に向かって順に屋根材3
を葺設し、大棟において、木桟1および木桟1に沿って
葺設された屋根材3の棟側端部を被覆するように棟瓦な
どの棟部材を配置し、その頂部から木桟1に釘を打ち込
んで固定すればよいものである。
棟Kにおいて、その棟芯に木桟1を取付金具2(21,
22)を介して配設し、木桟1および木桟1に沿う屋根
材3L,3Rの降り棟側側辺部を板金降り棟部材4で被
覆する場合を例示したが、降り棟Kに限らず大棟にも適
用することができる。すなわち、詳細には図示しない
が、大棟に取付金具2(21,22)を介して木桟1を
配設した後、屋根の軒側から棟に向かって順に屋根材3
を葺設し、大棟において、木桟1および木桟1に沿って
葺設された屋根材3の棟側端部を被覆するように棟瓦な
どの棟部材を配置し、その頂部から木桟1に釘を打ち込
んで固定すればよいものである。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、降り棟や
大棟などの棟を施工する際、屋根に段差が発生した場合
であっても、木桟を降り棟もしくは大棟の棟芯に確実に
固定して棟部材を固定することができる。
大棟などの棟を施工する際、屋根に段差が発生した場合
であっても、木桟を降り棟もしくは大棟の棟芯に確実に
固定して棟部材を固定することができる。
【図1】本発明の棟の施工方法によって形成された棟の
断面図である。
断面図である。
【図2】木桟の取付金具を示す斜視図である。
【図3】棟の施工要領を示す説明図である。
【図4】棟の施工要領を示す説明図である。
【図5】棟の施工要領を示す説明図である。
【図6】木造小屋組における屋根の棟に木桟を配設する
場合の説明図である。
場合の説明図である。
1 木桟 2(21,22) 取付金具 3,3L,3R 屋根材 4 板金降り棟部材(棟部材) Y1,Y2 屋根
Claims (2)
- 【請求項1】 保持部に木桟を固定した第1の取付金具
を木桟が屋根の降り棟に位置するように降り棟方向に間
隔をおいて一方の屋根に固定するとともに、木桟と他方
の屋根にわたって第2の取付金具を降り棟方向に間隔を
おいて固定した後、屋根の降り棟において屋根材を木桟
に沿って葺設し、次いで、板金降り棟部材を木桟および
木桟に沿って葺設された屋根材の降り棟側側辺部を被覆
するように配置するとともに、木桟に添って葺設された
屋根材の軒側角部に係合させ、その後、先に葺設された
屋根材の棟側端部および板金降り棟部材の左右側辺部に
それぞれ軒側端部および降り棟側側辺部が重なるように
次段の屋根材を木桟に沿って葺設し、次いで、板金降り
棟部材の棟側端部を降り棟の棟芯を通して木桟に釘打ち
固定した後、次の板金降り棟部材を木桟および木桟に沿
って葺設された次段の屋根材の降り棟側側辺部を被覆す
るように配置するとともに、木桟に添って葺設された次
段の屋根材の軒側角部に係合させ、以下、屋根材および
板金降り棟部材を順に固定することを特徴とする棟の施
工方法。 - 【請求項2】 保持部に木桟を固定した第1の取付金具
を木桟が屋根の大棟に位置するように大棟方向に間隔を
おいて一方の屋根に固定するとともに、木桟と他方の屋
根にわたって第2の取付金具を大棟方向に間隔をおいて
固定した後、屋根の軒から棟に向かって屋根材を下段の
屋根材の棟側端部に上段の屋根材の軒側端部が重なるよ
うに順に葺設し、次いで、棟部材を木桟および木桟に沿
って葺設された屋根材の棟側端部を被覆するように配置
し、棟部材を棟芯を通して木桟に釘打ち固定することを
特徴とする棟の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075288A JPH10266474A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 棟の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075288A JPH10266474A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 棟の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266474A true JPH10266474A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13571907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9075288A Pending JPH10266474A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 棟の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10266474A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106612642A (zh) * | 2016-09-23 | 2017-05-10 | 东北农业大学 | 水田筑埂机羽片式筑埂器 |
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1997
- 1997-03-27 JP JP9075288A patent/JPH10266474A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106612642A (zh) * | 2016-09-23 | 2017-05-10 | 东北农业大学 | 水田筑埂机羽片式筑埂器 |
CN106612642B (zh) * | 2016-09-23 | 2018-10-26 | 东北农业大学 | 水田筑埂机羽片式筑埂器 |
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