JPH0686756B2 - 屋根構造における葺替屋根用の横葺き屋根板 - Google Patents
屋根構造における葺替屋根用の横葺き屋根板Info
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- JPH0686756B2 JPH0686756B2 JP63196046A JP19604688A JPH0686756B2 JP H0686756 B2 JPH0686756 B2 JP H0686756B2 JP 63196046 A JP63196046 A JP 63196046A JP 19604688 A JP19604688 A JP 19604688A JP H0686756 B2 JPH0686756 B2 JP H0686756B2
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物における横葺き屋根構造を構成させ
るための,金属薄鋼板材料などを用いた横葺き屋根板に
関し、更に詳しくは、主に薄型のスレート瓦などの単体
屋根瓦で葺き上げられている既設の屋根構造を全面被覆
することにより、横葺き屋根構造を葺き替え新設し得る
ようにした横葺き屋根板の改良に係るものである。
るための,金属薄鋼板材料などを用いた横葺き屋根板に
関し、更に詳しくは、主に薄型のスレート瓦などの単体
屋根瓦で葺き上げられている既設の屋根構造を全面被覆
することにより、横葺き屋根構造を葺き替え新設し得る
ようにした横葺き屋根板の改良に係るものである。
従来,建築物の屋根においては、その材料に薄型スレー
ト瓦などの石綿系の軽量屋根瓦を用いた構造がある。
ト瓦などの石綿系の軽量屋根瓦を用いた構造がある。
しかし、この種の薄型スレート瓦による屋根構造は、一
般的に建築材料の不足を時代背景にして、比較的入手し
易くかつ、安価であったスレート瓦を用いて築造された
ものであることが多く、従って、老朽化が甚しく、雨漏
れなどの防止処置上、又外観的にも何等かの対策を講ず
る必要がある。
般的に建築材料の不足を時代背景にして、比較的入手し
易くかつ、安価であったスレート瓦を用いて築造された
ものであることが多く、従って、老朽化が甚しく、雨漏
れなどの防止処置上、又外観的にも何等かの対策を講ず
る必要がある。
又、一般的に用いられてきた鉱物性の天然繊維である石
綿繊維であるアスベストについては、最近に至って、こ
れが耐候性に欠ける点が判明し、大気中に露出されてい
る外部表面の繊維部分が、経年変化などによる老朽化,
脆弱化に伴ない、自然な状態ですら次第に剥離,剥落さ
れて空気中に飛散,浮遊することが確認されている。こ
の浮遊繊維粉塵を常時呼吸すると、肺癌などを誘発する
危険性のあることが指摘され、公害問題として深刻化
し、早期に廃却することが望まれており、このため、ア
スベストを主材に用い、これをモルタルセメントなどで
固めて成形させた薄型スレート瓦についても早期に葺き
替えを行うことが望まれている。
綿繊維であるアスベストについては、最近に至って、こ
れが耐候性に欠ける点が判明し、大気中に露出されてい
る外部表面の繊維部分が、経年変化などによる老朽化,
脆弱化に伴ない、自然な状態ですら次第に剥離,剥落さ
れて空気中に飛散,浮遊することが確認されている。こ
の浮遊繊維粉塵を常時呼吸すると、肺癌などを誘発する
危険性のあることが指摘され、公害問題として深刻化
し、早期に廃却することが望まれており、このため、ア
スベストを主材に用い、これをモルタルセメントなどで
固めて成形させた薄型スレート瓦についても早期に葺き
替えを行うことが望まれている。
ところで、上記薄型スレート瓦によって葺き上げられて
いる既設の屋根構造を葺き替えて改修するのには、その
薄型スレート瓦の全てを引き剥して除去すると共に、こ
れに代えて、新たな屋根材料を用い、再度,新規に屋根
構造を葺き上げる手段が一般的であるが、この手段の場
合,既存瓦の引き剥しに相当の手間がかかり、対象建築
物を使用したままでの屋根構造の葺き替えが困難である
ため、他の方法として、既設の屋根構造には手を付けず
にそのままにしておき、この既設の屋根構造の上に、別
の新設屋根構造を形成する手段が講じられる。
いる既設の屋根構造を葺き替えて改修するのには、その
薄型スレート瓦の全てを引き剥して除去すると共に、こ
れに代えて、新たな屋根材料を用い、再度,新規に屋根
構造を葺き上げる手段が一般的であるが、この手段の場
合,既存瓦の引き剥しに相当の手間がかかり、対象建築
物を使用したままでの屋根構造の葺き替えが困難である
ため、他の方法として、既設の屋根構造には手を付けず
にそのままにしておき、この既設の屋根構造の上に、別
の新設屋根構造を形成する手段が講じられる。
第4図はその一例を示したもので、建築物の小屋(屋
根)組みとなる木質垂木(1)を基体にして、その全面
に屋根下地材(野地板)(2)を敷き込むと共に、この
屋根下地材(2)上に、個個のスレート瓦(3)をその
端部相互が重なり合うように、所期通りの配列により一
連に葺き上げることで構成された既設の屋根構造(A)
において、この既設の屋根構造(A)の上面部に対し、
あらためて取り付け基体となる金属垂木(4)を適宜に
架け渡して屋根下地材(5)に敷き込み、かつ、必要に
応じ断熱材などを介した状態で、これらの上に、新たに
金属屋根板(6)を葺き上げる構成のものである。
根)組みとなる木質垂木(1)を基体にして、その全面
に屋根下地材(野地板)(2)を敷き込むと共に、この
屋根下地材(2)上に、個個のスレート瓦(3)をその
端部相互が重なり合うように、所期通りの配列により一
連に葺き上げることで構成された既設の屋根構造(A)
において、この既設の屋根構造(A)の上面部に対し、
あらためて取り付け基体となる金属垂木(4)を適宜に
架け渡して屋根下地材(5)に敷き込み、かつ、必要に
応じ断熱材などを介した状態で、これらの上に、新たに
金属屋根板(6)を葺き上げる構成のものである。
又、第5図は、前記金属垂木(4),屋根下地材(5)
などを設けることなく、葺き上げられている既存のスレ
ート瓦(3)上に、直接新たな金属屋根板(6)を葺き
上げて構成するものを示している。
などを設けることなく、葺き上げられている既存のスレ
ート瓦(3)上に、直接新たな金属屋根板(6)を葺き
上げて構成するものを示している。
しかしながら、第4図に示す従来の葺き替え手段の場合
には、既設の屋根構造に加え、別個の屋根構造を新設す
るものであるために、完全に二重構造の屋根となって、
その厚さが格段に厚くなり、外観,形態としての均整が
とれずに不体裁になるほか、施工自体も比較的複雑か
つ、面倒であって手間がかかり、しかも、屋根構造全体
の重量も増すことになり、これを支える建築物での既存
の柱部材の強度などにもとかくの問題を生ずるおそれが
ある。
には、既設の屋根構造に加え、別個の屋根構造を新設す
るものであるために、完全に二重構造の屋根となって、
その厚さが格段に厚くなり、外観,形態としての均整が
とれずに不体裁になるほか、施工自体も比較的複雑か
つ、面倒であって手間がかかり、しかも、屋根構造全体
の重量も増すことになり、これを支える建築物での既存
の柱部材の強度などにもとかくの問題を生ずるおそれが
ある。
同様に第5図に示す従来の葺き替え手段では、第4図構
成におけるような不利は一応解消されはしても、既設の
屋根構造でのスレート瓦自体が、長期間に亙って風雨,
寒暖などの下に曝されて、かつ、不断に微振動,衝撃な
どを受けたりする結果,その葺き上げの態様にずれ,傾
きなどを生じているとか、或いは、瓦自体が反り返って
いたりして、この上に新たに直接,葺き上げられる金属
屋根板との馴染が悪くて親和性に欠け、新設の金属屋根
板が、そのスレート瓦面からしばしば遊離することがあ
り、屋根としての役割を果し得なくなるなどの不都合を
生ずるものであった。
成におけるような不利は一応解消されはしても、既設の
屋根構造でのスレート瓦自体が、長期間に亙って風雨,
寒暖などの下に曝されて、かつ、不断に微振動,衝撃な
どを受けたりする結果,その葺き上げの態様にずれ,傾
きなどを生じているとか、或いは、瓦自体が反り返って
いたりして、この上に新たに直接,葺き上げられる金属
屋根板との馴染が悪くて親和性に欠け、新設の金属屋根
板が、そのスレート瓦面からしばしば遊離することがあ
り、屋根としての役割を果し得なくなるなどの不都合を
生ずるものであった。
更に、既存のスレート瓦(3)と新設の金属屋根板
(6)の働き幅(軒棟方向間隔)がそれぞれ相違するた
め、両者の係合或いは接合をぴったりと行えないという
問題があった。
(6)の働き幅(軒棟方向間隔)がそれぞれ相違するた
め、両者の係合或いは接合をぴったりと行えないという
問題があった。
更に、先行技術としては、特開昭58-150648号公報や特
開昭58-195657号公報に開示された屋根板が知られてい
る。
開昭58-195657号公報に開示された屋根板が知られてい
る。
このうち、特開昭58-150648号には、アスファルトを含
浸又はコーティングした木質繊維板,即ちボードを桁方
向に左右端面を重ね合わせ、その上から屋根材をボード
上に隙間が生じないように係合させて葺く屋根構造が開
示されている。
浸又はコーティングした木質繊維板,即ちボードを桁方
向に左右端面を重ね合わせ、その上から屋根材をボード
上に隙間が生じないように係合させて葺く屋根構造が開
示されている。
しかし、この構造は、既設屋根のボードに新設の屋根板
を葺くものではなく、新設のボード上に新設の屋根板を
葺く構成であって、既設屋根面における問題点である既
設瓦の位置ずれ、屋根の厚さ、或いは重量等に左右され
ないものでであり、しかも上記のようにボードと屋根板
の間に隙間が殆んど生じない構成のものであった。
を葺くものではなく、新設のボード上に新設の屋根板を
葺く構成であって、既設屋根面における問題点である既
設瓦の位置ずれ、屋根の厚さ、或いは重量等に左右され
ないものでであり、しかも上記のようにボードと屋根板
の間に隙間が殆んど生じない構成のものであった。
更に特開昭58-195657号に開示されたボードと屋根の構
造についても、前記と同様に新設のボードと新設の屋根
板を組み合せて葺くものであり、既設屋根面における問
題点である既設瓦の位置ずれ、屋根の厚さ、或いは重量
等に左右されものではなく、しかも、屋根板の係合個所
及びボードと屋根板との間に空間が殆んどない構成のも
のであった。
造についても、前記と同様に新設のボードと新設の屋根
板を組み合せて葺くものであり、既設屋根面における問
題点である既設瓦の位置ずれ、屋根の厚さ、或いは重量
等に左右されものではなく、しかも、屋根板の係合個所
及びボードと屋根板との間に空間が殆んどない構成のも
のであった。
この発明は、従来のこのような問題点を改善しようとす
るものであって、対象建築物の外観,形態を損なった
り、或いは、必要以上に重量が増したりすることなく容
易に施工し得て、しかも、既存のスレート瓦などの単体
屋根瓦に対する効果的な密着性と、的確な押止保持性と
を果し得るようにした,この種の既設の屋根構造を葺き
替え新設するための横葺き屋根板を提供することであ
る。
るものであって、対象建築物の外観,形態を損なった
り、或いは、必要以上に重量が増したりすることなく容
易に施工し得て、しかも、既存のスレート瓦などの単体
屋根瓦に対する効果的な密着性と、的確な押止保持性と
を果し得るようにした,この種の既設の屋根構造を葺き
替え新設するための横葺き屋根板を提供することであ
る。
前記目的を達成させるために、この発明に係る横葺き屋
根板は、建築物の屋根下地材上に、スレート瓦などの個
個の単体屋根瓦を、端部相互が所定の重なり幅でオーバ
ーラップされて段差端面を形成するように、所定の軒棟
方向ピッチ間隔で一連に葺き上げてなる既設の屋根構造
を有し、この既設の屋根構造上に、横葺き屋根構造を新
設するために用いる横葺き屋根板であって、前記横葺き
屋根板には軒棟方向ピッチ間隔に対応した断面幅で、面
板部の一側部に軒側成形部,他側部に棟側成形部をそれ
ぞれ形成させ、軒側成形部には、面板部の一側部を下方
に折曲して垂下させた前縁部と、この前縁部の下端縁を
内側に折曲延長させた圧接挿入片部とを形成させ、棟側
成形部には、面板部の他側部を上方軒側折り返して折曲
部分の外側に突き当て外面を、内側に上段側の圧接挿入
片部を挿入係合し得るようにした挿入係合部をそれぞれ
形成すると共に、この挿入係合部を再度上方棟側へ折り
返して立ち上げて、上段側の面板部の一側部を内側から
支持する立上り支持部を形成し、更に面板部との間に単
体屋根瓦の厚さに対応した段差間隔を隔てて、この立ち
上がり支持部の下端部を棟側に折曲延長させた取付け部
を形成させ、前記取付け部を下段側と上段側の単体屋根
瓦のオーバーラップ部分上に配させ、このオーバーラッ
プ部分を通して止着具により屋根下地材に止着させ、相
互に隣接される棟側成形部に対して、軒側成形部を被嵌
係合し得るようにさせたことを特徴としている。
根板は、建築物の屋根下地材上に、スレート瓦などの個
個の単体屋根瓦を、端部相互が所定の重なり幅でオーバ
ーラップされて段差端面を形成するように、所定の軒棟
方向ピッチ間隔で一連に葺き上げてなる既設の屋根構造
を有し、この既設の屋根構造上に、横葺き屋根構造を新
設するために用いる横葺き屋根板であって、前記横葺き
屋根板には軒棟方向ピッチ間隔に対応した断面幅で、面
板部の一側部に軒側成形部,他側部に棟側成形部をそれ
ぞれ形成させ、軒側成形部には、面板部の一側部を下方
に折曲して垂下させた前縁部と、この前縁部の下端縁を
内側に折曲延長させた圧接挿入片部とを形成させ、棟側
成形部には、面板部の他側部を上方軒側折り返して折曲
部分の外側に突き当て外面を、内側に上段側の圧接挿入
片部を挿入係合し得るようにした挿入係合部をそれぞれ
形成すると共に、この挿入係合部を再度上方棟側へ折り
返して立ち上げて、上段側の面板部の一側部を内側から
支持する立上り支持部を形成し、更に面板部との間に単
体屋根瓦の厚さに対応した段差間隔を隔てて、この立ち
上がり支持部の下端部を棟側に折曲延長させた取付け部
を形成させ、前記取付け部を下段側と上段側の単体屋根
瓦のオーバーラップ部分上に配させ、このオーバーラッ
プ部分を通して止着具により屋根下地材に止着させ、相
互に隣接される棟側成形部に対して、軒側成形部を被嵌
係合し得るようにさせたことを特徴としている。
即ち,この発明においては、既設の屋根構造の下段側単
体屋根瓦の面上に、下段側となる横葺き屋根板の面板部
を載置させ、かつ、その突き当て外面を上段側単体屋根
瓦の段差端面に突き当てることで、この上段側単体屋根
瓦の軒棟方向の移動作用を規制することができる。
体屋根瓦の面上に、下段側となる横葺き屋根板の面板部
を載置させ、かつ、その突き当て外面を上段側単体屋根
瓦の段差端面に突き当てることで、この上段側単体屋根
瓦の軒棟方向の移動作用を規制することができる。
同時に、この操作に伴なって、これらの上段側,下段側
の各単体屋根瓦の重ね合されたオーバーラップ部分上
に、この下段側横葺き屋根板の取付け部が位置されるた
め、同オーバーラップ部分を通してこの取付け部を止着
具で既存の屋根下地材に止着させることで、上段側,下
段側の各単体屋根瓦の剥離作用を的確に規制することが
できる。
の各単体屋根瓦の重ね合されたオーバーラップ部分上
に、この下段側横葺き屋根板の取付け部が位置されるた
め、同オーバーラップ部分を通してこの取付け部を止着
具で既存の屋根下地材に止着させることで、上段側,下
段側の各単体屋根瓦の剥離作用を的確に規制することが
できる。
又、その突き当て外面を後段側単体屋根瓦の段差端面に
突き当てた状態で、この棟側成形部を上方から覆うよう
にして上段側の軒側成形部を嵌挿させ、かつ、挿入係合
部に圧接挿入部を挿入係合するだけの簡単な操作で対応
する各段の単体屋根瓦のずれなどを完全に規制して、密
着性よく一体的に葺き上げることができる。
突き当てた状態で、この棟側成形部を上方から覆うよう
にして上段側の軒側成形部を嵌挿させ、かつ、挿入係合
部に圧接挿入部を挿入係合するだけの簡単な操作で対応
する各段の単体屋根瓦のずれなどを完全に規制して、密
着性よく一体的に葺き上げることができる。
そして、この操作を順次に繰り返すことによって、既設
の各段毎の単体屋根瓦の面上に、直接新設の対応する各
段毎の横葺き屋根板を所期通りに葺き上げることができ
る。
の各段毎の単体屋根瓦の面上に、直接新設の対応する各
段毎の横葺き屋根板を所期通りに葺き上げることができ
る。
以下,この発明に係る屋根構造における横葺き屋根板の
一実施例につき、第1図ないし第3図を参照して詳細に
説明する。
一実施例につき、第1図ないし第3図を参照して詳細に
説明する。
第1図は横葺き屋根板による横葺き屋根構造を既設の屋
根構造に適用した状態の概要を模式的に示す縦断面図、
第2図は同上横葺き屋根構造の要部の詳細を拡大して示
す断面斜視図、第3図は同上横葺き屋根構造に用いる横
葺き屋根板を取り出して示す斜視図である。
根構造に適用した状態の概要を模式的に示す縦断面図、
第2図は同上横葺き屋根構造の要部の詳細を拡大して示
す断面斜視図、第3図は同上横葺き屋根構造に用いる横
葺き屋根板を取り出して示す斜視図である。
第1図ないし第3図に示す実施例構成において、既設の
屋根構造(A)は、例えば、建築物の小屋(屋根)組み
となる木質垂木(1)を基体に用いて、その全面に屋根
下地材(野地板)(2)を敷き込むと共に、この屋根下
地材(2)上に、個個の単体屋根瓦としてスレート瓦
(3)を端部相互が所定の重なり幅(l)でオーバーラ
ップされて段差端面(3a)を形成するように、所定の軒
棟方向ピッチ間隔(p)により、所期通りに配列させて
一連に葺き上げられている。
屋根構造(A)は、例えば、建築物の小屋(屋根)組み
となる木質垂木(1)を基体に用いて、その全面に屋根
下地材(野地板)(2)を敷き込むと共に、この屋根下
地材(2)上に、個個の単体屋根瓦としてスレート瓦
(3)を端部相互が所定の重なり幅(l)でオーバーラ
ップされて段差端面(3a)を形成するように、所定の軒
棟方向ピッチ間隔(p)により、所期通りに配列させて
一連に葺き上げられている。
又、この既設の屋根構造(A)上に、直接装着して葺き
上げられる新設の屋根構造(B)は、前記重なり幅
(l)を含む軒棟方向ピッチ間隔(P)に対応した断面
幅を有する横葺き屋根板(11)からなっている。
上げられる新設の屋根構造(B)は、前記重なり幅
(l)を含む軒棟方向ピッチ間隔(P)に対応した断面
幅を有する横葺き屋根板(11)からなっている。
この横葺き屋根板(11)は、例えば、防錆用の焼付け塗
装などを施した所定幅,所定単位長さの長尺金属薄鋼板
を用い、この金属薄鋼板をロール成形などの手段によっ
て、長手方向に沿う中央部に面板部(12)を、一側部に
軒側成形部(13)を、他側部に棟側成形部(14)をそれ
ぞれ連続的に形成させて構成したものである。
装などを施した所定幅,所定単位長さの長尺金属薄鋼板
を用い、この金属薄鋼板をロール成形などの手段によっ
て、長手方向に沿う中央部に面板部(12)を、一側部に
軒側成形部(13)を、他側部に棟側成形部(14)をそれ
ぞれ連続的に形成させて構成したものである。
前記横葺き屋根板(11)の軒側成形部(13)には、面板
部(12)の一側部を所定長さで下方に折曲して前縁部
(21)を垂下させると共に、その下端縁部(22)を棟側
に折曲延長させて圧接挿入片部(23)を形成させ、か
つ、その端部に下向きの縁曲げ部(24)を形成させてあ
る。
部(12)の一側部を所定長さで下方に折曲して前縁部
(21)を垂下させると共に、その下端縁部(22)を棟側
に折曲延長させて圧接挿入片部(23)を形成させ、か
つ、その端部に下向きの縁曲げ部(24)を形成させてあ
る。
前記棟側成形部(14)には、面板部(12)の他側部を、
少なくとも前記圧接挿入片部(23)の長さよりも短く上
方軒側に折り返し折曲させて、同圧接挿入片部(23)を
挿入係合させる挿入係合部(31)を形成させる。そし
て、その折曲部分に突き当て外面(31a)を形成させ、
かつ、これを再度,上方棟側に折り返し折曲させると共
に、上方に立ち上げて立ち上がり支持部(32)を形成さ
せ、更に、この立ち上がり支持部(32)を、前記面板部
(12)との間に前記スレート瓦(3)の厚さに対応した
間隔(t)分だけを残した上で、棟側に折り返し延長さ
せて取付け部(33)を形成させ、かつ、その端部に上向
きの縁曲げ部(34)を形成させてある。
少なくとも前記圧接挿入片部(23)の長さよりも短く上
方軒側に折り返し折曲させて、同圧接挿入片部(23)を
挿入係合させる挿入係合部(31)を形成させる。そし
て、その折曲部分に突き当て外面(31a)を形成させ、
かつ、これを再度,上方棟側に折り返し折曲させると共
に、上方に立ち上げて立ち上がり支持部(32)を形成さ
せ、更に、この立ち上がり支持部(32)を、前記面板部
(12)との間に前記スレート瓦(3)の厚さに対応した
間隔(t)分だけを残した上で、棟側に折り返し延長さ
せて取付け部(33)を形成させ、かつ、その端部に上向
きの縁曲げ部(34)を形成させてある。
これらの軒側成形部(13)と棟側成形部(14)との間隔
寸法、即ち、下段側と上段側とにおけるこれらの隣接す
る軒側成形部(13)と棟側成形部(14)における圧接挿
入片部(23)と挿入係合部(31)とを相互に係合させた
状態で、下段側と上段側の各挿入係合部(31)の折り返
した突き当て外面(31a)相互間の間隔寸法は、前記ス
レート瓦(3)の軒棟方向ピッチ間隔(p)から重なり
幅(l)を減じた寸法(P−l)に等しくするか、或い
は、これよりも幾分か短くさせてある。
寸法、即ち、下段側と上段側とにおけるこれらの隣接す
る軒側成形部(13)と棟側成形部(14)における圧接挿
入片部(23)と挿入係合部(31)とを相互に係合させた
状態で、下段側と上段側の各挿入係合部(31)の折り返
した突き当て外面(31a)相互間の間隔寸法は、前記ス
レート瓦(3)の軒棟方向ピッチ間隔(p)から重なり
幅(l)を減じた寸法(P−l)に等しくするか、或い
は、これよりも幾分か短くさせてある。
同時に、この状態で、棟側成形部(14)の取付け部(3
3)の少なくとも一部が、各スレート瓦(3)の相互の
オーバーラップ部分に対応して一致するように形成され
る。
3)の少なくとも一部が、各スレート瓦(3)の相互の
オーバーラップ部分に対応して一致するように形成され
る。
尚、この状態では、下段側棟側成形部(14)の立ち上が
り支持部(32)によって、上段側軒側成形部(13)に近
い面板部(12)の部分を裏面側から支持させるようにし
て、この面板部(12)にかけられる負荷を軽減させるよ
うにすることが好ましい。
り支持部(32)によって、上段側軒側成形部(13)に近
い面板部(12)の部分を裏面側から支持させるようにし
て、この面板部(12)にかけられる負荷を軽減させるよ
うにすることが好ましい。
そして、前記構成による横葺き屋根板(11)を用い、既
設の屋根構造(A)上に対して新設の屋根構造(B)を
葺き上げるのには、まず、下段側のスレート瓦(3)上
に、同下段側に対応する横葺き屋根板(11)の面板部
(12)を直接載置させると共に、その棟側成形部(14)
の挿入係合部(31)の折り返した突き当て外面(31a)
を、上段側のスレート瓦(3)のオーバーラップによっ
て段差とされている棟側の端面(3a)に対し、比較的強
目に突き当てて位置決めさせる。
設の屋根構造(A)上に対して新設の屋根構造(B)を
葺き上げるのには、まず、下段側のスレート瓦(3)上
に、同下段側に対応する横葺き屋根板(11)の面板部
(12)を直接載置させると共に、その棟側成形部(14)
の挿入係合部(31)の折り返した突き当て外面(31a)
を、上段側のスレート瓦(3)のオーバーラップによっ
て段差とされている棟側の端面(3a)に対し、比較的強
目に突き当てて位置決めさせる。
この突き当て操作に伴ない、たとえ、この上段側のスレ
ート瓦(3)がずれ,傾きなどを生じていたとしても、
これが正規の位置に正されて本来の所定位置に復元され
ると共に、その位置からのずれ作用を効果的に規制する
ことになる。
ート瓦(3)がずれ,傾きなどを生じていたとしても、
これが正規の位置に正されて本来の所定位置に復元され
ると共に、その位置からのずれ作用を効果的に規制する
ことになる。
又、このときの操作で、下段側のスレート瓦(3)面に
接する棟側成形部(14)の面板部(12)に対し、段差間
隔(t)分だけ上方に隔てられている取付け部(33)
が、これらの下段側,上段側の各スレート瓦(3)の相
互のオーバーラップ部分(3b)上に位置されるために、
この取付け部(33)を下方に比較的強目に押し付けるよ
うにして、適宜タッピングネジなどの止着具(C)によ
り屋根下地材(2)に止着させることにより、この取付
け部(33)の止着操作、更に面板部(12)を含む横葺き
屋根板(11)の取付け固定に伴なって、これらの下段
側,上段側の各スレート瓦(3)自体が反り返っていた
としても、これを上方から押圧して可及的に正規の位置
に正すように保持させることができる。併せて、これら
の上段側,下段側の各単体屋根瓦の屋根下地材(2)の
面上からの剥離作用を効果的に規制することができる。
接する棟側成形部(14)の面板部(12)に対し、段差間
隔(t)分だけ上方に隔てられている取付け部(33)
が、これらの下段側,上段側の各スレート瓦(3)の相
互のオーバーラップ部分(3b)上に位置されるために、
この取付け部(33)を下方に比較的強目に押し付けるよ
うにして、適宜タッピングネジなどの止着具(C)によ
り屋根下地材(2)に止着させることにより、この取付
け部(33)の止着操作、更に面板部(12)を含む横葺き
屋根板(11)の取付け固定に伴なって、これらの下段
側,上段側の各スレート瓦(3)自体が反り返っていた
としても、これを上方から押圧して可及的に正規の位置
に正すように保持させることができる。併せて、これら
の上段側,下段側の各単体屋根瓦の屋根下地材(2)の
面上からの剥離作用を効果的に規制することができる。
以上の操作を繰り返すことにより、既設の屋根構造
(A)の屋根面を構成している個個のスレート瓦(3)
の面上に、各列対応の新設の横葺き屋根板(11)をそれ
ぞれに密着させて、既存の屋根下地材(2)面に押圧保
持するように葺き上げ、これによって所期通りに新設の
屋根構造(B)を構成し得るのである。
(A)の屋根面を構成している個個のスレート瓦(3)
の面上に、各列対応の新設の横葺き屋根板(11)をそれ
ぞれに密着させて、既存の屋根下地材(2)面に押圧保
持するように葺き上げ、これによって所期通りに新設の
屋根構造(B)を構成し得るのである。
従って、前記のように既設の屋根構造(A)上に新設の
屋根構造(B)を葺き上げた状態では、既設の屋根構造
(A)のすべてのスレート瓦(3)が、その個個列に対
応して隣接係合された新設の横葺き屋根板(11)によ
り、既存の屋根下地材(2)上に押圧保持されると共
に、個個列毎に止着されることになる。
屋根構造(B)を葺き上げた状態では、既設の屋根構造
(A)のすべてのスレート瓦(3)が、その個個列に対
応して隣接係合された新設の横葺き屋根板(11)によ
り、既存の屋根下地材(2)上に押圧保持されると共
に、個個列毎に止着されることになる。
このように前段側から後段側へ隣接相互間で順次に係合
連繋されて一体的に葺き上げられる各列対応の横葺き屋
根板(11)では、対応する個個のスレート瓦(3)に対
して、挿入係合部(31)から立ち上がり部(32)にかけ
ての折り返し折曲部分による弾性の付与に伴なった面板
部(12)の強力な接圧がなされ、かつ、突き当て外面
(31a)による突き当て規制と、取付け部(33)の止着
具(C)による取付け固定とがなされ、結果的には、既
設の屋根構造(A)に強固に一体化された新設の屋根構
造(B)を作業性よく極めて容易に葺き上げることがで
きるのである。
連繋されて一体的に葺き上げられる各列対応の横葺き屋
根板(11)では、対応する個個のスレート瓦(3)に対
して、挿入係合部(31)から立ち上がり部(32)にかけ
ての折り返し折曲部分による弾性の付与に伴なった面板
部(12)の強力な接圧がなされ、かつ、突き当て外面
(31a)による突き当て規制と、取付け部(33)の止着
具(C)による取付け固定とがなされ、結果的には、既
設の屋根構造(A)に強固に一体化された新設の屋根構
造(B)を作業性よく極めて容易に葺き上げることがで
きるのである。
本発明に係る屋根構造における葺替屋根用の横葺き屋根
板は、前記のような構成であるので、既設の屋根構造の
下段側単体屋根瓦の面上に、下段側となる横葺き屋根板
の面板部を載置させ、かつ、その突き当て外面を上段側
単体屋根瓦の段差端面に突き当てることで、この上段側
単体屋根瓦の軒棟方向の移動作用を規制することができ
る。
板は、前記のような構成であるので、既設の屋根構造の
下段側単体屋根瓦の面上に、下段側となる横葺き屋根板
の面板部を載置させ、かつ、その突き当て外面を上段側
単体屋根瓦の段差端面に突き当てることで、この上段側
単体屋根瓦の軒棟方向の移動作用を規制することができ
る。
同時に、この操作に伴なって、これらの上段側,下段側
の各単体屋根瓦の重ね合されたオーバーラップ部分上
に、この下段側横葺き屋根板の取付け部が位置されるた
め、同オーバーラップ部分を通してこの取付け部を止着
具で既存の屋根下地材に止着させることで、上段側,下
段側の各単体屋根瓦の剥離作用を的確に規制することが
できる。
の各単体屋根瓦の重ね合されたオーバーラップ部分上
に、この下段側横葺き屋根板の取付け部が位置されるた
め、同オーバーラップ部分を通してこの取付け部を止着
具で既存の屋根下地材に止着させることで、上段側,下
段側の各単体屋根瓦の剥離作用を的確に規制することが
できる。
又、その突き当て外面を後段側単体屋根瓦の段差端面に
突き当てた状態で、この棟側成形部を上方から覆うよう
にして上段側の軒側成形部を嵌挿させ、かつ、挿入係合
部に圧接挿入片部を挿入係合するだけの簡単な操作で対
応する各段の単体屋根瓦のずれなどを完全に規制して、
密着性よく一体的に葺き上げることができる。
突き当てた状態で、この棟側成形部を上方から覆うよう
にして上段側の軒側成形部を嵌挿させ、かつ、挿入係合
部に圧接挿入片部を挿入係合するだけの簡単な操作で対
応する各段の単体屋根瓦のずれなどを完全に規制して、
密着性よく一体的に葺き上げることができる。
そして、この操作を順次に繰り返すことによって、既設
の各段毎の単体屋根瓦の面上に、直接新設の対応する各
段毎の横葺き屋根板を所期通りに葺き上げることができ
る。
の各段毎の単体屋根瓦の面上に、直接新設の対応する各
段毎の横葺き屋根板を所期通りに葺き上げることができ
る。
更に、本発明に係る屋根板を使用することで、実質的に
既存の単体屋根瓦の表面部を、この横葺き屋根板によっ
て覆うだけですむため、得られる屋根構造全体の厚さ
が、従来の二重構造に比較して十分に薄くすることがで
きる。
既存の単体屋根瓦の表面部を、この横葺き屋根板によっ
て覆うだけですむため、得られる屋根構造全体の厚さ
が、従来の二重構造に比較して十分に薄くすることがで
きる。
しかも、屋根板の係合部には、突き当て外面の他に、挿
入係合部と、これを上方棟側へ折り返して立ち上げて立
上り支持部を形成したことで、毛細管現象防止のための
空間が複数個所に形成されるため、雨漏り防止機能にも
優れた屋根板を提供することができる。
入係合部と、これを上方棟側へ折り返して立ち上げて立
上り支持部を形成したことで、毛細管現象防止のための
空間が複数個所に形成されるため、雨漏り防止機能にも
優れた屋根板を提供することができる。
又、個個列の各単体屋根瓦に対し、個個列の各横葺き屋
根板を対応させ、かつ、下段側と上段側との各単体屋根
瓦の重ね合せ部では、この横葺き屋根板を用いること
で、その突き当て外面による突き当て規制と、取付け部
での止着具による取付け固定とを、段差間隔を隔てて併
用できるから、外観体裁を損なうおそれがないことは勿
論のこと、あらためて金属垂木などの介在を必要とせず
に、既設、新設各屋根構造の極めて強力な一体化が可能
になり、かつ、その重量についても十分に軽量化を図る
ことができるという多くの特長を有する。
根板を対応させ、かつ、下段側と上段側との各単体屋根
瓦の重ね合せ部では、この横葺き屋根板を用いること
で、その突き当て外面による突き当て規制と、取付け部
での止着具による取付け固定とを、段差間隔を隔てて併
用できるから、外観体裁を損なうおそれがないことは勿
論のこと、あらためて金属垂木などの介在を必要とせず
に、既設、新設各屋根構造の極めて強力な一体化が可能
になり、かつ、その重量についても十分に軽量化を図る
ことができるという多くの特長を有する。
第1図はこの発明の一実施例による横葺き屋根構造を既
設の屋根構造に適用した状態の概要を模式的に示す縦断
面図、第2図は同上横葺き屋根構造の要部の詳細を拡大
して示す断面斜視図、第3図は同上横葺き屋根構造に用
いる横葺き屋根板を取り出して示す斜視図、第4図及び
第5図はそれぞれ従来の各別例による横葺き屋根構造を
既設の屋根構造に適用した状態の概要を模式的に示す縦
断面図である。 (A)……既設の屋根構造、 (1)……木質垂木、 (2)……下地材、 (3)……スレート瓦(単体屋根瓦)、 (3a)……瓦端部相互のオーバーラップされた段差端
面、 (3b)……オーバーラップ部分、 (l)……重なり幅、 (p)……軒棟方向ピッチ間隔、 (B)……新設の屋根構造、 (11)……横葺き屋根板、 (12)……面板部、 (13)……軒側成形部、 (14)……棟側成形部、 (21)……軒側成形部の前縁部、 (22)……下端縁部、 (23)……圧接挿入片部、 (24)……縁曲げ部、 (31)……棟側成形部の挿入係合部、 (31a)……突き当て外面、 (32)……立ち上がり支持部、 (33)……取付け部、 (34)……縁曲げ部、 (t)……面板部に対する棟側成形部での取付け部の段
差間隔、 (C)……タッピングネジなどの止着具。
設の屋根構造に適用した状態の概要を模式的に示す縦断
面図、第2図は同上横葺き屋根構造の要部の詳細を拡大
して示す断面斜視図、第3図は同上横葺き屋根構造に用
いる横葺き屋根板を取り出して示す斜視図、第4図及び
第5図はそれぞれ従来の各別例による横葺き屋根構造を
既設の屋根構造に適用した状態の概要を模式的に示す縦
断面図である。 (A)……既設の屋根構造、 (1)……木質垂木、 (2)……下地材、 (3)……スレート瓦(単体屋根瓦)、 (3a)……瓦端部相互のオーバーラップされた段差端
面、 (3b)……オーバーラップ部分、 (l)……重なり幅、 (p)……軒棟方向ピッチ間隔、 (B)……新設の屋根構造、 (11)……横葺き屋根板、 (12)……面板部、 (13)……軒側成形部、 (14)……棟側成形部、 (21)……軒側成形部の前縁部、 (22)……下端縁部、 (23)……圧接挿入片部、 (24)……縁曲げ部、 (31)……棟側成形部の挿入係合部、 (31a)……突き当て外面、 (32)……立ち上がり支持部、 (33)……取付け部、 (34)……縁曲げ部、 (t)……面板部に対する棟側成形部での取付け部の段
差間隔、 (C)……タッピングネジなどの止着具。
Claims (1)
- 【請求項1】建築物の屋根下地材上に、スレート瓦など
の個個の単体屋根瓦を、端部相互が所定の重なり幅でオ
ーバーラップされて段差端面を形成するように、所定の
軒棟方向ピッチ間隔で一連に葺き上げてなる既設の屋根
構造を有し、この既設の屋根構造上に、横葺き屋根構造
を新設するために用いる横葺き屋根板であって、 前記横葺き屋根板には軒棟方向ピッチ間隔に対応した断
面幅で、面板部の一側部に軒側成形部,他側部に棟側成
形部をそれぞれ形成させ、 軒側成形部には、面板部の一側部を下方に折曲して垂下
させた前縁部と、この前縁部の下端縁を内側に折曲延長
させた圧接挿入片部とを形成させ、 棟側成形部には、面板部の他側部を上方軒側へ折り返し
て折曲部分の外側に突き当て外面を、内側に上段側の圧
接挿入片部を挿入係合し得るようにした挿入係合部をそ
れぞれ形成すると共に、この挿入係合部を再度上方棟側
へ折り返して立ち上げて、上段側の面板部の一側部を内
側から支持する立上り支持部を形成し、更に面板部との
間に単体屋根瓦の厚さに対応した段差間隔を隔てて、こ
の立ち上がり支持部の下端部を棟側に折曲延長させた取
付け部を形成させ、 前記取付け部を下段側と上段側の単体屋根瓦のオーバー
ラップ部分上に配させ、このオーバーラップ部分を通し
て止着具により屋根下地材に止着させ、 相互に隣接される棟側成形部に対して、軒側成形部を被
嵌係合し得るようにさせた ことを特徴とする屋根構造における葺替屋根用の横葺き
屋根板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63196046A JPH0686756B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 屋根構造における葺替屋根用の横葺き屋根板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63196046A JPH0686756B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 屋根構造における葺替屋根用の横葺き屋根板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0247455A JPH0247455A (ja) | 1990-02-16 |
JPH0686756B2 true JPH0686756B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=16351295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63196046A Expired - Fee Related JPH0686756B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 屋根構造における葺替屋根用の横葺き屋根板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0686756B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69520187T2 (de) * | 1994-10-20 | 2001-09-20 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Neue Silacyclohexanverbindungen, eine sie enthaltende Flüssigkristallinezusammensetzung und eine die Zusammensetzung enthaltende flüssigkristalline Vorrichtung |
JP2000017786A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-18 | Ig Tech Res Inc | 新生瓦屋根の改修構造 |
KR101629837B1 (ko) * | 2015-07-22 | 2016-06-14 | (주)로자 | 황토 혼합물을 포함한 금속기와 및 이의 제조방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58150648A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-07 | 株式会社 アイジ−技術研究所 | 外装施工法 |
JPS58195657A (ja) * | 1982-05-08 | 1983-11-14 | 株式会社アイジー技術研究所 | 外装構造 |
-
1988
- 1988-08-08 JP JP63196046A patent/JPH0686756B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0247455A (ja) | 1990-02-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |