JP2580397Y2 - 屋根上設置ハンガー - Google Patents

屋根上設置ハンガー

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JP2580397Y2
JP2580397Y2 JP1992093202U JP9320292U JP2580397Y2 JP 2580397 Y2 JP2580397 Y2 JP 2580397Y2 JP 1992093202 U JP1992093202 U JP 1992093202U JP 9320292 U JP9320292 U JP 9320292U JP 2580397 Y2 JP2580397 Y2 JP 2580397Y2
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roofing
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勝 西山
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Sekisui House Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建物の建築過程にお
いて、カラーベスト等を含む屋根瓦の下葺き材としてア
スファルト・ルーフィングを用いる場合、円筒状に巻回
された状態のアスファルト・ルーフィングを傾斜した屋
根の上面に複数載置したままで、容易に下葺き作業を行
い得る屋根上設置ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、屋根瓦の敷設作業に先立
ちアスファルト・ルーフィングを用いて下葺き作業を行
うのであるが、第1の手段として図7に示すように、複
数のアスファルト・ルーフィング30を持ち上げ、屋根
の上面Xの軒部分31に予め設けられた長尺な木桟32
の上方向に複数載置して作業を行っている。
【0003】或いは、第2の手段として図8に示すよう
に、アスファルト・ルーフィング30を別途軒部分31
の近傍に設けられた工事用の足場板33上に載置してお
き、必要となるものだけをその都度屋根の上面Xに持ち
上げて作業を行っている。又は、前記第1及び第2の手
段以外に、現場に搬入されて載置された状態のアスファ
ルト・ルーフィング30を、梯子等により適宜使用する
もののみを屋根の上面Xに持ち上げ、この作業を繰り返
すことで下葺き作業を行っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の手段によれば、アスファルト・ルーフィング
30を屋根の上面Xに持ち上げる作業以前に、軒部分3
1の屋根の上面Xに落下止め用の木桟32を別途設ける
必要があり、下葺き作業を行う際に非能率的な作業を余
儀なくされている。又、円筒状に巻回されたアスファル
ト・ルーフィング30の落下を防止する為には、少なく
とも木桟32の高さは60mm以上を必要とし、よって、
この木桟32に打ち込む釘も自ずと100mm以上のもの
が必要となり、打ち込みの作業が困難になると共に、余
分な作業費用の消費に繋がるという問題点を有してい
る。
【0005】更に、上記のように釘を打ち込むことで、
屋根の上面Xを構成する野地板や軒部分31を支承する
もやに対して過度の負担を掛けることとなり、軒部分3
1の損傷を引き起こすこととなり、且つ、下葺き作業の
終了後に前記のような長尺な釘を除去することは、非常
に困難とならざるを得ないのである。更に言えば、広範
囲に渡って下葺き作業を行う場合、複数のアスファルト
・ルーフィング30を屋根の上面Xの上方向に数段に重
ねて載置することとなるが、この時には、より一層高い
木桟32を準備して長尺な釘により堅固に固定しなけれ
ばならなくなり、作業能率の悪化の原因となっている。
【0006】一方、第2の手段によれば、先ず、アスフ
ァルト・ルーフィング30を工事用の足場板33の上に
載置し、その状態で作業を行う為、屋根上での下葺き作
業と持ち上げ作業とを反復して行わざるを得なくなり、
作業者に余分な負担が掛かり危険を伴うと共に、作業時
間が大幅に増すという問題点を有していた。
【0007】又、上記のような手段以外に、現場に搬入
されて載置されたアスファルト・ルーフィング30を使
用する場合、作業者は一回分のみを屋根上に持ち上げて
使用し、再度地上に下りて次回分を持ち上げるという作
業を繰り返し行うこととなり、作業能率が非常に劣悪と
ならざるを得ないのである。
【0008】本考案は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みてなされたものであり、屋根上での下葺き作業に
加えて、アスファルト・ルーフィング30の屋根上への
持ち上げ作業を繰り返し行うことなく、容易に且つ安全
に下葺き作業を可能とする屋根上設置ハンガーを供給す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の具体的手段とするところは、棟部分の隙間に係止する
係止部を、所定の鋭角を限度として折り畳み可能に揺動
するように長尺な板状部材の一端に固定し、前記板状部
材の他端を前記係止部と逆方向に略直角に折曲して落下
止め部を形成したところにある。
【0010】
【作用】本考案における屋根上設置ハンガーによると、
屋根瓦の下葺き材としてアスファルト・ルーフィングを
用いて作業を行う場合、円筒状に巻回されたアスファル
ト・ルーフィングを屋根上に持ち上げる作業に先立ち、
洋小屋や和小屋の棟部分で屋根の上面を構成する野地板
と野地板との結合部分に通常生じる隙間に、一対の長尺
な板状部材の一端を鋭角に折曲して設けた係止部を各々
挿入し、且つ、アスファルト・ルーフィングの横幅さよ
り若干短い間隔を置いて屋根の上面に設置し、その後に
所望のアスファルト・ルーフィングを持ち上げて前記一
対の板状部材の上に渡して載置する。
【0011】この時、板状部材の他端、即ち軒方向に位
置する端には前記係止部と逆方向に略直角に折曲された
落下止め部が形成されており、載置されたアスファルト
・ルーフィングが屋根の傾斜に伴って落下することを防
止することとなる。このことにより、作業者は、充分な
アスファルト・ルーフィングを予め屋根の上面に載置し
た状態で下葺き作業を行うことが可能となり、持ち上げ
の手間を省き作業時間の大幅な削減が図られることにな
ると共に、屋根上に繰り返し登ることなく作業の安全性
向上にも繋がるのである。また、屋根上設置ハンガーの
係止部は揺動するので、野地板間の隙間から係止部を引
き抜く際に、係止部が野地板に当たれば、係止部は野地
板を避けるように動くことができる。
【0012】
【実施例】本考案の実施例について、図面を参照しつつ
説明する。本考案における第1実施例の屋根上設置ハン
ガー1は、図1に示すように、長尺な板状部材2の一端
を鋭角に折曲して係止部3とし、他端を係止部3と逆方
向に略直角に折曲して落下止め部4としてなるものであ
る。係止部3の折曲部は、係止部3の所定の折曲角度を
限度として、折り畳み可能に揺動するように、板状部材
2の一端に蝶番等で固定して構成されている。 落下止め
部4の折曲部は、略90度を限度として、折り畳み可能
に揺動するように、板状部材2の他端に蝶番等で固定し
て構成されている。
【0013】板状部材2は鉄製等硬質の材質のものであ
るが、長さは下葺き作業を行う屋根の大きさに合わせて
適宜に選び、強度については、屋根の上面Xに複数のア
スファルト・ルーフィング30を載置した際、屋根の上
面Xに掛かる積載荷重を考慮して、10本程度の重量に
耐え得るものが必要である。又、厚さは、野地板7と野
地板7との間に生じる隙間8の幅により設定すべきであ
るが通常は6mm前後が良好である。
【0014】係止部3の板状部材2に対する折曲角度Y
は、屋根の傾斜角度に対応して通常は60°程度が良好
であり、又、折曲部分の長さも野地板7と野地板7との
間に生じる隙間8の深さに合わせて、80mm程度が良好
である。落下止め部4の長さは、通常、前記のように1
0本のアスファルト・ルーフィング30を一列5本にし
て二重に載置した場合、落下を防ぐ為には200mm程度
が良好である。
【0015】上記のような屋根上設置ハンガー1を使用
して屋根の下葺き作業を行う場合、図2に示すような垂
木5を使用する和小屋或いは図3に示すような垂木5を
使用しない洋小屋において、通常は、棟部分6で野地板
7の双方が結合する位置に5mm乃至6mm程度の隙間8が
生じるのであるが、この隙間8に係止部3を挿入するこ
とで屋根上設置ハンガー1を屋根の上面Xに設置する。
もし、係止部3の厚さ以下の隙間8である時は、工具を
用いて少し幅を広げるようにする。次に、図4に示すよ
うに、一対の屋根上設置ハンガー1を所定の間隔を置い
て設置した後、円筒状に巻回された複数のアスファルト
・ルーフィング30を屋根上に持ち上げ、一対の屋根上
設置ハンガー1に渡して載置する。
【0016】又、図5に示すように、屋根の上面Xの両
側に予めアスファルト・ルーフィング30を載置して作
業を行う場合は、4個の屋根上設置ハンガー1を前記と
同じく一対づつ設置する。この時、各々の相対する係止
部3が互いに干渉しないように隙間8に挿入すれば、余
分に隙間8を広げることなく円滑に屋根上設置ハンガー
1を設置できる。
【0017】また、係止部3及び落下止め部4は折り畳
み可能に揺動自在となっているので、作業者が屋根の上
面Xに設置する際、簡単に持ち運びができ且つ容易に屋
根上に持ち上げることができ、又、使用せずに保管する
際は、複数の屋根上設置ハンガー1を重ね合わせて載置
することができ、余分な保管場所を必要としないものあ
る。
【0018】
【考案の効果】以上のように、この考案に係る屋根上設
置ハンガーによれば、その形状が円筒状の為に、傾斜し
た屋根の上面に載置するには困難であるアスファルト・
ルーフィングを用いて、屋根の下葺き作業を行う場合、
作業者の手近な場所に多くのアスファルト・ルーフィン
グを置くことができ、作業時間の大幅な節約になる。
又、簡単な構成により成形可能で余分な加工費用が掛か
らないことと共に、下葺き作業が屋根上であり危険を伴
うとういう点に鑑みても、この屋根上設置ハンガーを用
いることにより、設置作業も容易に行うことができ、更
には、作業の終了後も場所を取ることなく保管が可能と
なる。また、棟部分の隙間に係止する係止部を、所定の
鋭角を限度として折り畳み可能に揺動するように長尺な
板状部材の一端に固定したので、野地板間の隙間から係
止部を引き抜く際に、係止部が野地板に当たっても、野
地板を避けるように揺動することができ、係止部によっ
て野地板を剥がす等して野地板を傷付けることがなくな
る。
【0019】加えて、本考案の屋根上設置ハンガーは、
上記のようにその使用範囲を限定することなく、他の工
事用用具、例えば工具箱や釘箱等を屋根上に置く場合に
も利用することができると共に、様々な資材の置場にも
使用することができ、安全で且つ能率の良い作業を達成
可能にするのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る屋根上設置ハンガーの実施例を説
明する側面図
【図2】本考案に係る屋根上設置ハンガーを和小屋の屋
根の上面に設置する状態を説明する側面図。
【図3】本考案に係る屋根上設置ハンガーを洋小屋の屋
根の上面に設置する状態を説明する側面図。
【図4】本考案に係る屋根上設置ハンガーを片側の屋根
の上面に設置した状態を説明する全体図。
【図5】本考案に係る屋根上設置ハンガーを両側の屋根
の上面に設置した状態を説明する全体図。
【図6】従来例でアスファルト・ルーフィングを屋根の
上面に載置した状態を説明する全体図
【図7】従来例でアスファルト・ルーフィングを工事用
の足場板上に載置した状態を説明する全体図。
【符号の説明】
1 屋根上設置ハンガー 2 板状部材 3 係止部 4 落下止め部 6 棟部分 8 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟部分の隙間に係止する係止部を、所定
    の鋭角を限度として折り畳み可能に揺動するように長尺
    な板状部材の一端に固定し、前記板状部材の他端を前記
    係止部と逆方向に略直角に折曲して落下止め部を形成し
    たことを特徴とする屋根上設置ハンガー。
JP1992093202U 1992-12-26 1992-12-26 屋根上設置ハンガー Expired - Fee Related JP2580397Y2 (ja)

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JPH0654821U JPH0654821U (ja) 1994-07-26
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