JP2001226553A - 樹脂組成物および積層体 - Google Patents
樹脂組成物および積層体Info
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- JP2001226553A JP2001226553A JP2000034430A JP2000034430A JP2001226553A JP 2001226553 A JP2001226553 A JP 2001226553A JP 2000034430 A JP2000034430 A JP 2000034430A JP 2000034430 A JP2000034430 A JP 2000034430A JP 2001226553 A JP2001226553 A JP 2001226553A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスバリア性、紫外線遮断性及び透明性に優
れた樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ビニルアルコール系樹脂(A)、層状チ
タン酸(B)及び溶媒(C)を含有してなる。
れた樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ビニルアルコール系樹脂(A)、層状チ
タン酸(B)及び溶媒(C)を含有してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリビニルアルコ
ール系樹脂(以下、PVAと略記することがある)やエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下、EVOH
と略記することがある)等のビニルアルコール系樹脂と
層状チタン酸の樹脂組成物及びその積層体に関し、更に
詳しくはガスバリア性、紫外線遮断性及び透明性に優れ
た樹脂組成物及びその積層体に関するものである。
ール系樹脂(以下、PVAと略記することがある)やエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下、EVOH
と略記することがある)等のビニルアルコール系樹脂と
層状チタン酸の樹脂組成物及びその積層体に関し、更に
詳しくはガスバリア性、紫外線遮断性及び透明性に優れ
た樹脂組成物及びその積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、PVAやEVOH等のビニルア
ルコール系樹脂は、透明性、帯電防止性、耐油性、耐溶
剤性、ガスバリア性、保香性等に優れており、そのフィ
ルムやシートは、食品や衣料品の包装をはじめとして、
種々の包装材料用途に用いられている。
ルコール系樹脂は、透明性、帯電防止性、耐油性、耐溶
剤性、ガスバリア性、保香性等に優れており、そのフィ
ルムやシートは、食品や衣料品の包装をはじめとして、
種々の包装材料用途に用いられている。
【0003】しかし、このようなPVAやEVOHは、
外部の湿度や温度という環境の変化によりガスバリア性
や機械物性が大きく変化するという欠点を有している。
外部の湿度や温度という環境の変化によりガスバリア性
や機械物性が大きく変化するという欠点を有している。
【0004】近年、この対策の一つとして、ガスバリア
性の改善を目的として、EVOHに層状無機化合物をブ
レンドすることが試みられている。例えば、特開平5−
39392号公報には、水の存在下にEVOHと水膨潤
性フィロケイ酸塩を溶液状態で混合することが記載され
ており、また、特開平10−158459号公報には、
ビニルアルコール共重合体と有機化された粘土鉱物を押
出機を用いて溶融混合することが記載されている。
性の改善を目的として、EVOHに層状無機化合物をブ
レンドすることが試みられている。例えば、特開平5−
39392号公報には、水の存在下にEVOHと水膨潤
性フィロケイ酸塩を溶液状態で混合することが記載され
ており、また、特開平10−158459号公報には、
ビニルアルコール共重合体と有機化された粘土鉱物を押
出機を用いて溶融混合することが記載されている。
【0005】一方、食品の包装においては、食品の劣化
を防止するために、紫外線を遮断する必要があり、通常
は包装用のフィルムやシートに顔料や紫外線吸収剤等を
添加することが試みられているが、顔料を添加すると透
明性に欠け、紫外線吸収剤の添加は衛生上の問題が残
り、この点を解決すべく特開平11−29680号公報
には、EVOHに酸化チタンや酸化亜鉛等の無機系紫外
線吸収剤を配合することが記載されている。
を防止するために、紫外線を遮断する必要があり、通常
は包装用のフィルムやシートに顔料や紫外線吸収剤等を
添加することが試みられているが、顔料を添加すると透
明性に欠け、紫外線吸収剤の添加は衛生上の問題が残
り、この点を解決すべく特開平11−29680号公報
には、EVOHに酸化チタンや酸化亜鉛等の無機系紫外
線吸収剤を配合することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、本発
明者が上記の記載技術を詳細に検討した結果、特開平5
−39392号公報に記載の技術では、水の存在下に水
膨潤性フィロケイ酸塩を投入するため、いわゆるママコ
が発生しやすく、そのため均一に分散することができ
ず、又均一分散させるにはかなりの時間を必要とするこ
とが判明し、また、溶液状態での混合であるため最終的
には長時間の乾燥も必要となり、工業的に不利である。
更に、EVOHと水膨潤性フィロケイ酸塩のブレンド物
は経時的に増粘し易く、押出加工時に滞留物が多く発生
し、成形物にスジ等が発生する等の問題点があり、まだ
まだ改善の余地が残るものであることが判明した。ま
た、特開平10−158459号公報に記載の技術で
は、有機化された粘土鉱物を使用しているためEVOH
中での均一分散性には優れており、一般の押出機を用い
て溶融混合できるという工業上の利点はあるものの、E
VOHの種類によってはブレンド物の経時的な増粘が極
めて著しくなり、組成物の製造時及び組成物から成形物
を溶融成形により得る場合には長時間の運転ができな
い、いわゆるロングラン成形性に劣るという問題点があ
り、またロングラン成形後の成形物のガスバリア性が低
下するという問題点があることも分かり、まだまだ満足
のいくものではないことが判明した。また、特開平11
−29680号公報に記載の技術においては、紫外線遮
断性については向上は見られるものの、ガスバリア性に
ついては考慮されておらず、透明性についても本発明者
が検討したが改善の余地があることが判明し、更なる改
善が望まれるところである。
明者が上記の記載技術を詳細に検討した結果、特開平5
−39392号公報に記載の技術では、水の存在下に水
膨潤性フィロケイ酸塩を投入するため、いわゆるママコ
が発生しやすく、そのため均一に分散することができ
ず、又均一分散させるにはかなりの時間を必要とするこ
とが判明し、また、溶液状態での混合であるため最終的
には長時間の乾燥も必要となり、工業的に不利である。
更に、EVOHと水膨潤性フィロケイ酸塩のブレンド物
は経時的に増粘し易く、押出加工時に滞留物が多く発生
し、成形物にスジ等が発生する等の問題点があり、まだ
まだ改善の余地が残るものであることが判明した。ま
た、特開平10−158459号公報に記載の技術で
は、有機化された粘土鉱物を使用しているためEVOH
中での均一分散性には優れており、一般の押出機を用い
て溶融混合できるという工業上の利点はあるものの、E
VOHの種類によってはブレンド物の経時的な増粘が極
めて著しくなり、組成物の製造時及び組成物から成形物
を溶融成形により得る場合には長時間の運転ができな
い、いわゆるロングラン成形性に劣るという問題点があ
り、またロングラン成形後の成形物のガスバリア性が低
下するという問題点があることも分かり、まだまだ満足
のいくものではないことが判明した。また、特開平11
−29680号公報に記載の技術においては、紫外線遮
断性については向上は見られるものの、ガスバリア性に
ついては考慮されておらず、透明性についても本発明者
が検討したが改善の余地があることが判明し、更なる改
善が望まれるところである。
【0007】そこで、本発明の目的とするところは、ガ
スバリア性、紫外線遮断性及び透明性等に優れた樹脂組
成物及びその積層体を提供することである。
スバリア性、紫外線遮断性及び透明性等に優れた樹脂組
成物及びその積層体を提供することである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明者は上
記の事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ビニルアルコ
ール系樹脂(A)、層状チタン酸(B)及び溶媒(C)
を含有してなる樹脂組成物が、上記の目的に合致するこ
とを見出し本発明を完成するに至った。
記の事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ビニルアルコ
ール系樹脂(A)、層状チタン酸(B)及び溶媒(C)
を含有してなる樹脂組成物が、上記の目的に合致するこ
とを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0010】本発明に用いるビニルアルコール系樹脂
(A)としては、一般的にはポリ酢酸ビニルの低級アル
コール溶液をアルカリなどのケン化触媒によってケン化
して得られたポリビニルアルコール系樹脂又はその誘導
体、更には酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸
ビニルとの共重合体のケン化物等を挙げることができ、
該単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデ
セン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等
の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキ
ルエステル等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン
酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あ
るいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリ
ルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジア
リルアンモニウムクロリド、ジメチルアリルビニルケト
ン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリ
オキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオ
キシアルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メ
タ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリ
ルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミ
ド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、
ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−
1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチ
レンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエー
テル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプ
ロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミ
ン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等との共重合ケ
ン化物が挙げられ、特にPVAやエチレンとの共重合体
であるEVOHが好適に用いられる。
(A)としては、一般的にはポリ酢酸ビニルの低級アル
コール溶液をアルカリなどのケン化触媒によってケン化
して得られたポリビニルアルコール系樹脂又はその誘導
体、更には酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸
ビニルとの共重合体のケン化物等を挙げることができ、
該単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデ
セン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等
の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキ
ルエステル等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン
酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あ
るいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリ
ルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジア
リルアンモニウムクロリド、ジメチルアリルビニルケト
ン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリ
オキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオ
キシアルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メ
タ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリ
ルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミ
ド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、
ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−
1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチ
レンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエー
テル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプ
ロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミ
ン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等との共重合ケ
ン化物が挙げられ、特にPVAやエチレンとの共重合体
であるEVOHが好適に用いられる。
【0011】該ビニルアルコール系樹脂のケン化度は、
95モル%以上(更には98モル%以上、特には99.
5モル%以上)が好ましく、該ケン化度が95モル%未
満では、ガスバリア性が低下して好ましくない。また、
平均重合度は、200〜2000(更には300〜10
00、特に400〜800)が好ましく、該重合度が2
00未満では造膜性が低下し、逆に2000を越えると
樹脂組成物の溶液粘度が高くなって好ましくない。更
に、EVOHのときのエチレン含有量は、50モル%以
下(更には1〜47モル%)が好ましく、該エチレン含
有量が50モル%を越えると該溶液の安定性が低下して
好ましくない。
95モル%以上(更には98モル%以上、特には99.
5モル%以上)が好ましく、該ケン化度が95モル%未
満では、ガスバリア性が低下して好ましくない。また、
平均重合度は、200〜2000(更には300〜10
00、特に400〜800)が好ましく、該重合度が2
00未満では造膜性が低下し、逆に2000を越えると
樹脂組成物の溶液粘度が高くなって好ましくない。更
に、EVOHのときのエチレン含有量は、50モル%以
下(更には1〜47モル%)が好ましく、該エチレン含
有量が50モル%を越えると該溶液の安定性が低下して
好ましくない。
【0012】本発明に用いる層状チタン酸(B)として
は、粒子形状が板状に制御されているものであれば、特
に限定はされず、具体的形状としては、薄片状、鱗片
状、雲母状等の形状を挙げることができる。その具体的
な大きさも特に限定されないが、厚みに対する最長径の
比(アスペクト比)は、2以上のものが好ましく、かか
るアスペクト比が2未満ではガスバリア性の改善効果に
乏しく好ましくない。また、厚みは、2〜200nm
(更には4〜100nm、特には4〜50nm)が好ま
しく、かかる厚みが2nm未満のものは入手が困難で、
逆に200nmを越えるとガスバリア性改善のためには
添加量を多くしなければならず好ましくなく、最長径
は、0.005〜5μm(更には0.01〜1μm)が
好ましく、かかる最長径が0.005μm未満ではガス
バリア性の改善効果に乏しく、逆に5μmを越えると透
明性が低下して好ましくない。
は、粒子形状が板状に制御されているものであれば、特
に限定はされず、具体的形状としては、薄片状、鱗片
状、雲母状等の形状を挙げることができる。その具体的
な大きさも特に限定されないが、厚みに対する最長径の
比(アスペクト比)は、2以上のものが好ましく、かか
るアスペクト比が2未満ではガスバリア性の改善効果に
乏しく好ましくない。また、厚みは、2〜200nm
(更には4〜100nm、特には4〜50nm)が好ま
しく、かかる厚みが2nm未満のものは入手が困難で、
逆に200nmを越えるとガスバリア性改善のためには
添加量を多くしなければならず好ましくなく、最長径
は、0.005〜5μm(更には0.01〜1μm)が
好ましく、かかる最長径が0.005μm未満ではガス
バリア性の改善効果に乏しく、逆に5μmを越えると透
明性が低下して好ましくない。
【0013】上記の如き層状チタン酸(B)の製造方法
については特に制限はないが、例えば、特開平10−9
5617号公報に記載の如き方法により得ることができ
る。
については特に制限はないが、例えば、特開平10−9
5617号公報に記載の如き方法により得ることができ
る。
【0014】本発明に用いられる溶媒(C)としては、
ビニルアルコール系樹脂(A)を溶解させるものであれ
ばよく、具体的には、水またはアルコール系溶媒が好ま
しく、より具体的には、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール又はこれらの水との混合溶媒を
挙げることができる。
ビニルアルコール系樹脂(A)を溶解させるものであれ
ばよく、具体的には、水またはアルコール系溶媒が好ま
しく、より具体的には、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール又はこれらの水との混合溶媒を
挙げることができる。
【0015】本発明の樹脂組成物は、上記の(A)〜
(C)を含有してなるもので、その含有割合は特に限定
されないが、(A)の含有量は、3〜30重量%(更に
は5〜25重量%、特には5〜15重量%)とすること
が好ましく、かかる含有量が3重量%未満では造膜性が
低下し、逆に30重量%を越えると溶液の粘度が高くな
りすぎて好ましくない。また、(B)の含有量は、
(A)100重量部に対して0.1〜20重量部(更に
は1〜15重量部、特には3〜7重量部)とすることが
好ましく、かかる含有量が0.1重量部未満では添加効
果に乏しく、逆に20重量部を越えると透明性が低下し
て好ましくない。
(C)を含有してなるもので、その含有割合は特に限定
されないが、(A)の含有量は、3〜30重量%(更に
は5〜25重量%、特には5〜15重量%)とすること
が好ましく、かかる含有量が3重量%未満では造膜性が
低下し、逆に30重量%を越えると溶液の粘度が高くな
りすぎて好ましくない。また、(B)の含有量は、
(A)100重量部に対して0.1〜20重量部(更に
は1〜15重量部、特には3〜7重量部)とすることが
好ましく、かかる含有量が0.1重量部未満では添加効
果に乏しく、逆に20重量部を越えると透明性が低下し
て好ましくない。
【0016】上記の(A)〜(C)を配合するに当たっ
ては、特に制限はなく、(A)〜(C)を一括に配合し
てもよく、或いはこれらの内2種を予め配合した後に残
りの1種を配合してもよいが、好適には、(B)を予め
(C)に分散させた後に(A)と混合する方法が採用さ
れる。
ては、特に制限はなく、(A)〜(C)を一括に配合し
てもよく、或いはこれらの内2種を予め配合した後に残
りの1種を配合してもよいが、好適には、(B)を予め
(C)に分散させた後に(A)と混合する方法が採用さ
れる。
【0017】かくして本発明の樹脂組成物が得られるの
であるが、本発明においては、かかる(A)〜(C)か
らなる樹脂組成物に、更に、(B)の分散性を高めるた
めに、アミノアルコール(D)を含有させることも好ま
しい。即ち、上記の(A)〜(C)からなる樹脂組成物
において、(B)と(C)の混合時にアミノアルコール
(D)を用いることが好ましく、かかる(C)の使用量
は、(B)に対して0.1〜50重量%(更には0.5
〜20重量%、特には1〜15重量%)とすることが好
ましく、かかる含有量が0.1重量%未満では添加効果
に乏しく、逆に50重量%を越えるとガスバリア性が低
下して好ましくない。かかるアミノアルコール(D)と
しては、特に限定されることなく、2−アミノメタノー
ル、6−アミノヘキサノール、2−アミノ−2−ヒドロ
キシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−
2メチル−1−プロパノール等を挙げることができ、溶
媒への溶解性や(B)の分散効果を考慮すれば、2−ア
ミノ−2メチル−1−プロパノールが好適に用いられ
る。
であるが、本発明においては、かかる(A)〜(C)か
らなる樹脂組成物に、更に、(B)の分散性を高めるた
めに、アミノアルコール(D)を含有させることも好ま
しい。即ち、上記の(A)〜(C)からなる樹脂組成物
において、(B)と(C)の混合時にアミノアルコール
(D)を用いることが好ましく、かかる(C)の使用量
は、(B)に対して0.1〜50重量%(更には0.5
〜20重量%、特には1〜15重量%)とすることが好
ましく、かかる含有量が0.1重量%未満では添加効果
に乏しく、逆に50重量%を越えるとガスバリア性が低
下して好ましくない。かかるアミノアルコール(D)と
しては、特に限定されることなく、2−アミノメタノー
ル、6−アミノヘキサノール、2−アミノ−2−ヒドロ
キシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−
2メチル−1−プロパノール等を挙げることができ、溶
媒への溶解性や(B)の分散効果を考慮すれば、2−ア
ミノ−2メチル−1−プロパノールが好適に用いられ
る。
【0018】かくして本発明の樹脂組成物が得られるの
であるが、本発明の目的を阻害しない範囲で、顔料、可
塑剤などを配合しても良い。
であるが、本発明の目的を阻害しない範囲で、顔料、可
塑剤などを配合しても良い。
【0019】かくして得られた本発明の樹脂組成物は、
ガスバリア性、紫外線遮断性、透明性等に優れるもの
で、その実用に当たっては、各種基材の表面に塗工され
て塗膜が形成され、ガスバリア性、紫外線遮断性及び透
明性に優れた塗膜層が得られるのである。
ガスバリア性、紫外線遮断性、透明性等に優れるもの
で、その実用に当たっては、各種基材の表面に塗工され
て塗膜が形成され、ガスバリア性、紫外線遮断性及び透
明性に優れた塗膜層が得られるのである。
【0020】本発明の樹脂組成物を用いて塗膜層を得る
方法の一例を以下に挙げる。
方法の一例を以下に挙げる。
【0021】本発明の樹脂組成物(溶液)をマイヤーバ
ー、グラビア及びリバースロール方式等のローラーコー
ティング法、スプレーコーティング法、ディップコーテ
ィング法等の公知の方法で熱可塑性樹脂フィルムや紙等
の基材にコーティングする。その後、公知の方法で乾燥
が行われる。一例を挙げると乾燥温度が40〜180
℃、好ましくは60〜140℃程度で5秒〜5分程度加
熱すればよい。かかる乾燥においてコーティング層中の
揮発分(水、アルコール或いは溶剤)が除去されるので
あるが、通常揮発分が2重量%以下となるまで行えばよ
い。
ー、グラビア及びリバースロール方式等のローラーコー
ティング法、スプレーコーティング法、ディップコーテ
ィング法等の公知の方法で熱可塑性樹脂フィルムや紙等
の基材にコーティングする。その後、公知の方法で乾燥
が行われる。一例を挙げると乾燥温度が40〜180
℃、好ましくは60〜140℃程度で5秒〜5分程度加
熱すればよい。かかる乾燥においてコーティング層中の
揮発分(水、アルコール或いは溶剤)が除去されるので
あるが、通常揮発分が2重量%以下となるまで行えばよ
い。
【0022】かかるコーティング層と熱可塑性樹脂フィ
ルムや紙等の基材との接着強度を向上させるために通常
のアンカーコート剤(ポリウレタン系、ポリエステル系
等)を予め基材上にコートしてもよい。基材としては熱
可塑性樹脂フィルム以外に任意の基材(紙、金属箔、一
軸延伸又は二軸延伸プラスチックフイルム又はシート、
更にはそれらの金属又は無機物の蒸着物、織布、不織
布、金属綿条、木質面等)が使用可能である。
ルムや紙等の基材との接着強度を向上させるために通常
のアンカーコート剤(ポリウレタン系、ポリエステル系
等)を予め基材上にコートしてもよい。基材としては熱
可塑性樹脂フィルム以外に任意の基材(紙、金属箔、一
軸延伸又は二軸延伸プラスチックフイルム又はシート、
更にはそれらの金属又は無機物の蒸着物、織布、不織
布、金属綿条、木質面等)が使用可能である。
【0023】積層体の層構成としては、本発明の樹脂組
成物の層をa(a1,a2,・・・)、他の基材、例えば
熱可塑性樹脂層をb(b1,b2,・・・)とするとき、
フィルム、シート、ボトル状であれば、a/bの二層構
造のみならず、b/a/b、a/b/a、a1/a2/
b、a/b1/b2、b2/b1/a/b1/b2、b2/b1
/a/b1/a/b1/b2等、任意の組合せが可能であ
り、フィラメント状ではa、bがバイメタル型、芯
(a)−鞘(b)型、芯(b)−鞘(a)型、或いは偏
心芯鞘型、等の任意の組み合わせが可能である。
成物の層をa(a1,a2,・・・)、他の基材、例えば
熱可塑性樹脂層をb(b1,b2,・・・)とするとき、
フィルム、シート、ボトル状であれば、a/bの二層構
造のみならず、b/a/b、a/b/a、a1/a2/
b、a/b1/b2、b2/b1/a/b1/b2、b2/b1
/a/b1/a/b1/b2等、任意の組合せが可能であ
り、フィラメント状ではa、bがバイメタル型、芯
(a)−鞘(b)型、芯(b)−鞘(a)型、或いは偏
心芯鞘型、等の任意の組み合わせが可能である。
【0024】積層体における本発明の樹脂組成物層の厚
み(乾燥後)は、それぞれの用途等により一概に言えな
いが、ガスバリア性、柔軟性、経済性等を考慮すれば、
1〜20μm(更には2〜15μm、特には3〜10μ
m)が好ましい。
み(乾燥後)は、それぞれの用途等により一概に言えな
いが、ガスバリア性、柔軟性、経済性等を考慮すれば、
1〜20μm(更には2〜15μm、特には3〜10μ
m)が好ましい。
【0025】上記樹脂組成物或いは積層体は、そのまま
各種形状のものに使用されるが、更には物性改善のため
に延伸処理を施すことも可能であり、かかる延伸につい
ては、一軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、で
きるだけ高倍率の延伸を行ったほうが物性的に良好であ
る。
各種形状のものに使用されるが、更には物性改善のため
に延伸処理を施すことも可能であり、かかる延伸につい
ては、一軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、で
きるだけ高倍率の延伸を行ったほうが物性的に良好であ
る。
【0026】延伸方法としては、ロール延伸法、テンタ
ー延伸法、チューブラー延伸法、絞り成形法、ブロー成
形法等が採用できる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方
式、逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延
伸温度は80〜170℃、好ましくは100〜160℃
程度の範囲から選ばれる。
ー延伸法、チューブラー延伸法、絞り成形法、ブロー成
形法等が採用できる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方
式、逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延
伸温度は80〜170℃、好ましくは100〜160℃
程度の範囲から選ばれる。
【0027】延伸が終了した後、次いで熱固定を行うこ
とも好ましい。熱固定は周知の手段で実施可能であり、
上記延伸成形物を緊張状態を保ちながら80〜170
℃、好ましくは100〜160℃で2〜600秒間程度
熱処理を行う。
とも好ましい。熱固定は周知の手段で実施可能であり、
上記延伸成形物を緊張状態を保ちながら80〜170
℃、好ましくは100〜160℃で2〜600秒間程度
熱処理を行う。
【0028】また、生肉、加工肉、チーズ等の熱収縮包
装フィルム用途に用いる場合には、延伸後の熱固定は行
わずに製品フィルムとし、上記の生肉、加工肉、チーズ
等を該フィルムに収納した後、50〜130℃、好まし
くは70〜120℃で、2〜300秒程度の熱処理を行
って、該フィルムを熱収縮させて密着包装をする。
装フィルム用途に用いる場合には、延伸後の熱固定は行
わずに製品フィルムとし、上記の生肉、加工肉、チーズ
等を該フィルムに収納した後、50〜130℃、好まし
くは70〜120℃で、2〜300秒程度の熱処理を行
って、該フィルムを熱収縮させて密着包装をする。
【0029】又、多層シートや多層フィルムからカップ
やトレイ状の多層容器を得る場合は絞り成形法が採用さ
れ、具体的には真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形
法、プラグアシスト式真空圧空成形法等が挙げられる。
やトレイ状の多層容器を得る場合は絞り成形法が採用さ
れ、具体的には真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形
法、プラグアシスト式真空圧空成形法等が挙げられる。
【0030】かくして得られた積層体の形状としては任
意のものであってよく、フィルム、シート、テープ、カ
ップ、トレイ、チューブ、ボトル、タンク、パイプ、フ
ィラメント、異型断面押出物等が例示される。又、得ら
れる積層体は必要に応じ、熱処理、冷却処理、圧延処
理、印刷処理、ドライラミネート処理、溶液又は溶融コ
ート処理、製袋加工、深絞り加工、箱加工、チューブ加
工、スプリット加工等を行うことができる。
意のものであってよく、フィルム、シート、テープ、カ
ップ、トレイ、チューブ、ボトル、タンク、パイプ、フ
ィラメント、異型断面押出物等が例示される。又、得ら
れる積層体は必要に応じ、熱処理、冷却処理、圧延処
理、印刷処理、ドライラミネート処理、溶液又は溶融コ
ート処理、製袋加工、深絞り加工、箱加工、チューブ加
工、スプリット加工等を行うことができる。
【0031】上記の如く得られるフィルム、シート或い
はカップ、トレイ、チューブ、ボトル、タンク等の容器
は、一般食品、液体状・半液体状食品、飲料、ボイル・
レトルト食品、医薬品、工業薬品、農薬等各種の包装材
料として有用であり、特に高度のガスバリア性を要求さ
れる分野に好適に展開される。
はカップ、トレイ、チューブ、ボトル、タンク等の容器
は、一般食品、液体状・半液体状食品、飲料、ボイル・
レトルト食品、医薬品、工業薬品、農薬等各種の包装材
料として有用であり、特に高度のガスバリア性を要求さ
れる分野に好適に展開される。
【0032】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0033】尚、実施例中「部」、「%」とあるのは、
特に断わりのない限り、重量基準を意味する。
特に断わりのない限り、重量基準を意味する。
【0034】実施例1 厚みが30nmで最長径が0.8μmの鱗片状の層状チ
タン酸(B)5部、イソプロパノールの水溶液[イソプ
ロパノール/水の配合重量比が10/90](C)95
部及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール
(D)0.5部を混合攪拌して均一な分散溶液(I)を
得た。
タン酸(B)5部、イソプロパノールの水溶液[イソプ
ロパノール/水の配合重量比が10/90](C)95
部及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール
(D)0.5部を混合攪拌して均一な分散溶液(I)を
得た。
【0035】一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物[エチレン含有量5モル%、平均重合度1500、
ケン化度99.5モル%](A)10部をイソプロパノ
ールの水溶液[イソプロパノール/水の配合重量比が1
0/90](C)90部に溶解させて溶液(II)を得
た。
化物[エチレン含有量5モル%、平均重合度1500、
ケン化度99.5モル%](A)10部をイソプロパノ
ールの水溶液[イソプロパノール/水の配合重量比が1
0/90](C)90部に溶解させて溶液(II)を得
た。
【0036】上記の溶液(I)及び(II)を(I)/
(II)=10/90(重量比)となるように混合攪拌
して本発明の樹脂組成物(溶液)を得た。
(II)=10/90(重量比)となるように混合攪拌
して本発明の樹脂組成物(溶液)を得た。
【0037】得られた樹脂組成物(溶液)のガスバリア
性、紫外線遮断性及び透明性について、以下の要領で評
価を行った。 (ガスバリア性)得られた樹脂組成物(溶液)を基材
(20μm厚みのO−PPフィルム)表面に塗工し、9
0℃で5分間乾燥して厚みが3μmのフィルム(塗膜)
を得て、かかるフィルムのガスバリア性(酸素透過度)
を20℃、80%RHの条件下で酸素透過度測定装置
(MOCON社製「OXTRAN10/50」)を用い
て測定した。 (紫外線遮断性)上記で得られたフィルムについて、紫
外分光分析装置(日本分光社製「V−560」)を用い
て、波長350nm(紫外線)の透過度(%)を測定し
た。 (透明性)上記で得られたフィルムについて、目視観察
して透明性を以下のように評価した。
性、紫外線遮断性及び透明性について、以下の要領で評
価を行った。 (ガスバリア性)得られた樹脂組成物(溶液)を基材
(20μm厚みのO−PPフィルム)表面に塗工し、9
0℃で5分間乾燥して厚みが3μmのフィルム(塗膜)
を得て、かかるフィルムのガスバリア性(酸素透過度)
を20℃、80%RHの条件下で酸素透過度測定装置
(MOCON社製「OXTRAN10/50」)を用い
て測定した。 (紫外線遮断性)上記で得られたフィルムについて、紫
外分光分析装置(日本分光社製「V−560」)を用い
て、波長350nm(紫外線)の透過度(%)を測定し
た。 (透明性)上記で得られたフィルムについて、目視観察
して透明性を以下のように評価した。
【0038】 ○ −−− 透明 △ −−− やや白濁 × −−− 白濁不透明 実施例2 実施例1において、層状チタン酸(B)10部、イソプ
ロパノールの水溶液(C)(イソプロパノール/水の配
合重量比は10/90)90部及び2−アミノ−2−メ
チル−1−プロパノール0.5部を混合攪拌して均一な
分散溶液(I)を得た以外は同様に行って、本発明の樹
脂組成物を得て、同様に評価を行った。
ロパノールの水溶液(C)(イソプロパノール/水の配
合重量比は10/90)90部及び2−アミノ−2−メ
チル−1−プロパノール0.5部を混合攪拌して均一な
分散溶液(I)を得た以外は同様に行って、本発明の樹
脂組成物を得て、同様に評価を行った。
【0039】実施例3 実施例1において、溶液(I)及び(II)を(I)/
(II)=20/80(重量比)となるように混合攪拌
した以外は同様に行って、本発明の樹脂組成物を得て、
同様に評価を行った。
(II)=20/80(重量比)となるように混合攪拌
した以外は同様に行って、本発明の樹脂組成物を得て、
同様に評価を行った。
【0040】実施例4 実施例1において、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物(A)として、エチレン含有量32モル%、平均重
合度800、ケン化度99.5モル%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物15部をイソプロパノールの水
溶液[イソプロパノール/水の配合重量比が50/5
0](C)85部に溶解させて溶液(II)を得て、溶
液(I)及び(II)を(I)/(II)=15/85
(重量比)となるように混合攪拌した以外は同様に行っ
て、本発明の樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
化物(A)として、エチレン含有量32モル%、平均重
合度800、ケン化度99.5モル%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物15部をイソプロパノールの水
溶液[イソプロパノール/水の配合重量比が50/5
0](C)85部に溶解させて溶液(II)を得て、溶
液(I)及び(II)を(I)/(II)=15/85
(重量比)となるように混合攪拌した以外は同様に行っ
て、本発明の樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
【0041】実施例5 実施例1において、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物(A)に変えて、平均重合度1200、ケン化度9
9.5モル%のポリビニルアルコール系樹脂(A)を用
い、かつ(C)として水単独を用いた以外は同様に行っ
て、本発明の樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
化物(A)に変えて、平均重合度1200、ケン化度9
9.5モル%のポリビニルアルコール系樹脂(A)を用
い、かつ(C)として水単独を用いた以外は同様に行っ
て、本発明の樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
【0042】実施例6 実施例4において、溶液(I)及び(II)を(I)/
(II)=30/70(重量比)となるように混合攪拌
した以外は同様に行って、本発明の樹脂組成物を得て、
同様に評価を行った。
(II)=30/70(重量比)となるように混合攪拌
した以外は同様に行って、本発明の樹脂組成物を得て、
同様に評価を行った。
【0043】実施例7 実施例1において、2−アミノ−2−メチル−1−プロ
パノール(D)を添加しなかった以外は同様に行って、
本発明の樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
パノール(D)を添加しなかった以外は同様に行って、
本発明の樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
【0044】比較例1 実施例1において、層状チタン酸(B)を用いなかった
以外は同様に行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を
行った。
以外は同様に行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を
行った。
【0045】比較例2 実施例4において、層状チタン酸(B)を用いなかった
以外は同様に行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を
行った。
以外は同様に行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を
行った。
【0046】比較例3 実施例1において、層状チタン酸(B)に変えて、フィ
ロ珪酸(天然モンモリロナイト)を用いた以外は同様に
行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
ロ珪酸(天然モンモリロナイト)を用いた以外は同様に
行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を行った。
【0047】比較例4 実施例1において、層状チタン酸(B)に変えて、酸化
チタン(帝国化工社製「JR701」)を用いた以外は
同様に行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を行っ
た。
チタン(帝国化工社製「JR701」)を用いた以外は
同様に行って、樹脂組成物を得て、同様に評価を行っ
た。
【0048】実施例及び比較例の評価結果を表1に示
す。
す。
【0049】 〔表1〕 ガスバリア性* 紫外線遮断性** 透明性 実施例1 15 52% ○ 〃 2 10 30% ○ 〃 3 8 28% ○ 〃 4 4 48% ○ 〃 5 20 50% ○ 〃 6 3 25% ○ 〃 7 7 53% △ 比較例1 30 98% ○ 〃 2 10 95% ○ 〃 3 20 90% ○ 〃 4 35 22% × *ガスバリア性(酸素透過度)の単位:cc・3μm/m2・day・atm **紫外線の透過度(%)を示す
【0050】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、ビニルアルコー
ル系樹脂(A)、層状チタン酸(B)及び溶媒(C)を
含有しているため、ガスバリア性、紫外線遮断性及び透
明性に優れ、食品包装用材料等の用途に有用である。
ル系樹脂(A)、層状チタン酸(B)及び溶媒(C)を
含有しているため、ガスバリア性、紫外線遮断性及び透
明性に優れ、食品包装用材料等の用途に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01G 23/047 C01G 23/047 C08J 7/04 C08J 7/04 P C08K 3/22 C08K 3/22 7/00 7/00 C08L 29/04 C08L 29/04 G C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z Fターム(参考) 4D075 CA42 CB06 EB19 4F006 AA12 AB20 AB73 BA03 BA05 CA07 DA04 4F100 AA34A AA34H AK07 AK21A AK69 AL05A AT00B BA02 EH46 EH462 EJ38 GB15 JD02 JD09 JN01 YY00A 4G047 CA02 CC03 CD04 CD07 4J002 BE011 BE021 BE031 DE176 EC037 EN108 FA016 GF00 GH00 GK02
Claims (5)
- 【請求項1】 ビニルアルコール系樹脂(A)、層状チ
タン酸(B)及び溶媒(C)を含有してなることを特徴
とする樹脂組成物。 - 【請求項2】 層状チタン酸(B)の含有量がビニルア
ルコール系樹脂(A)100重量部に対して0.1〜2
0重量部であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組
成物。 - 【請求項3】 ビニルアルコール系樹脂(A)の含有量
が3〜30重量%であることを特徴とする請求項1また
は2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 更に、アミノアルコール(D)を層状チ
タン酸(B)に対して0.1〜50重量%含有してなる
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の樹脂組成
物。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載の樹脂組成
物を基材に塗工してなることを特徴とする積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034430A JP2001226553A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 樹脂組成物および積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034430A JP2001226553A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 樹脂組成物および積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001226553A true JP2001226553A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18558780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000034430A Pending JP2001226553A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 樹脂組成物および積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001226553A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008074888A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Kuraray Co Ltd | ガスバリア性組成物 |
JP2011032317A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Kao Corp | 塗料組成物 |
JP2020164865A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂組成物、フィルム及び多層構造体 |
WO2020203903A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂組成物、フィルム及び多層構造体 |
-
2000
- 2000-02-14 JP JP2000034430A patent/JP2001226553A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008074888A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Kuraray Co Ltd | ガスバリア性組成物 |
JP2011032317A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Kao Corp | 塗料組成物 |
JP2020164865A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂組成物、フィルム及び多層構造体 |
WO2020203903A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂組成物、フィルム及び多層構造体 |
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