JP2001225780A - フロントサスペンション構造 - Google Patents

フロントサスペンション構造

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    • B62K25/04—Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork
    • B62K25/06—Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with telescopic fork, e.g. including auxiliary rocking arms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クッションアームの組み付けの際の自由度が
高いフロントサスペンション構造を提供する。 【解決手段】 取付けステイ１１は各フォークパイプ５
ａ毎に固定され、左右の取付けステイ１１，１１の貫通
孔１４，１４間に軸１７を挿通し、この軸１７にはクッ
ションアーム１８の一端部がボールベアリング１９及び
ニードルベアリング２０を介して回動自在に支持され、
このクッションアーム１８の中間部に前記緩衝器１０の
下端を回転自在に取付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は緩衝器とフロントフ
ォークとを別体とした自動二輪車等のフロントサスペン
ション構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動二輪車のフロントサスペンション構
造として、フロントフォーク内に緩衝器を組み込まず、
フロントフォークとは別に単独で緩衝器を配置したもの
が特開昭５９−２０７８４号として知られている。
【０００３】上記公報に開示されるように、従来のフロ
ントサスペンション構造は、フロントフォークの下端と
車軸との間にスイングアーム（車軸支持アーム）を架設
し、このスイングアームの中間にクッションアームの下
端を連結し、このクッションアームの上端を緩衝器の下
端に連結し、この緩衝器の上端をトップブリッジに連結
した構造となっている。
【０００４】そして、走行に伴うスイングアームの揺動
をクッションアームを介して緩衝器に伝達し、所定の緩
衝作用を発揮するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術にあ
っては、クッションアームの下端はフロントフォークに
対して直接取付けられている。またクッションアームの
上端はテンションロッドを介してフロントフォークに取
付けられている。
【０００６】一方、フロントフォーク及びクッションア
ームは別個に製作されており、フロントフォークを構成
する左右のフォークパイプ間の間隔、平行度、トップブ
リッジやボトムブリッジの位置などは個々の製品毎に設
計値から多少異なってくるのは致し方ない。同様にクッ
ションアームについても個々の製品毎に設計値から多少
異なってくる。
【０００７】そして、従来のフロントフォークに対する
クッションアームの取付方法は、フロントフォークにブ
ラケットを固設し、このブラケットにクッションアーム
の所定箇所を連結するのであるが、前記したようにフォ
ークパイプ間の間隔や平行度は個々の製品毎に若干差が
生じてしまうので、クッションアームの左右位置精度、
平行精度を出すのは困難であった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係るフロントサスペンション構造は、フロントフ
ォークと緩衝器とを別体とし、緩衝器の上端をトップブ
リッジ側に、下端をフロントフォークと車輪との相対的
な上下動と連動して揺動するクッションアームに連結し
たフロントサスペンション構造において、前記フロント
フォークを構成する左右のフォークパイプの夫々にステ
イを取付け、これらステイ間に軸を介してクッションア
ームを揺動自在に支持した。
【０００９】左右のフォークパイプ毎に取付けられるス
テイは、フォークパイプの軸方向に沿った方向及びフォ
ークパイプ廻りの位置調整が可能であるため、クッショ
ンアームに合せてステイの取付位置および取付方向を調
整し、クッションアームの左右位置精度および平行精度
を高めることが可能となる。
【００１０】尚、ステイとして割り締め構造のものを採
用することで、位置調整を簡単に行うことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図１は本発明に係るフロント
サスペンション構造の側面図、図２は同フロントサスペ
ンション構造の斜視図、図３は図１のＡ−Ａ線方向断面
図である。
【００１２】図中１はヘッドパイプであり、このヘッド
パイプ１内にステアリングステム２が回転可能に挿入さ
れ、このステアリングステム２上端にトップブリッジ３
が、下端にボトムブリッジ４が取付けられ、これらトッ
プブリッジ３とボトムブリッジ４にてフロントフォーク
５の上部を支持し、このフロントフォーク５の下端をア
ームホルダ６内に挿入している。
【００１３】また、前輪の車軸７には車軸支持アーム
（ピボットアーム）８の一端を揺動自在に取付けてい
る。この車軸支持アーム８の形状は側面視で略くの字状
をなし、この車軸支持アーム８の他端を前記アームホル
ダ６の下端に回転自在に枢支している。
【００１４】前記トップブリッジ３には取付けステイ９
を介して緩衝器１０の上端を回転自在に取付け、また、
前記フロントフォーク５を構成する左右のフォークパイ
プ５ａ，５ａには前記ボトムブリッジ４の上に重なるよ
うにクッションアーム取付けステイ１１，１１を固定し
ている。
【００１５】各取付けステイ１１のフォークパイプ５ａ
を抱持する部分にはすり割り１２が形成され、ボルト１
３にて締めつけることで取付けステイ１１はフォークパ
イプ５ａに固定される。またボルト１３を緩めることで
取付けステイ１１のフォークパイプ５ａの軸方向に沿っ
た取付位置の調整及びフォークパイプ５ａの周方向に沿
った取付け方向の調整を行うことができる。
【００１６】また、各取付けステイ１１の突出部には貫
通孔１４とすり割りが形成され、貫通孔１４，１４間に
軸（ボルト）１５を挿通し、ボルト１６にて締め付ける
ことで軸１５が取付けステイ１１，１１間に固定され
る。
【００１７】軸１５にはクッションアーム１８の一端部
がボールベアリング１９及びニードルベアリング２０を
介して回動自在に支持され、このクッションアーム１８
の中間部に前記緩衝器１０の下端を回転自在に取付けて
いる。
【００１８】前記クッションアーム１８の他端部にはコ
ネクティング部材２１上端部が回転自在に連結され、こ
のコネクティング部材２１の下端部にプッシュロッド２
２の上端部が回転自在に連結され、プッシュロッド２２
の下端部は前記車軸支持アーム８の中間部に回転自在に
連結されている。
【００１９】また、前記プッシュロッド２２の上端部と
フロントフォーク５との間にはアッパーアーム２３が回
転自在に架設され、このアッパーアーム２３、フォーク
パイプ５ａ、プッシュロッド２２及び車軸支持アーム８
にて四辺形リンクが形成される。
【００２０】更に前輪の車軸７にはブレーキキャリパ２
４の取付けステイ２５の一端が取付けられ、この取付け
ステイ２５の他端とフロントフォーク５との間にはトル
クリンク２６が架設され、また取付けステイ２５にはフ
ェンダ２７が取付けられている。
【００２１】以上において、路面の凹凸に合せて車輪が
上下動すると、車軸支持アーム８が上下に揺動し、この
揺動が前記プッシュロッド２２を介してクッションアー
ム１８に伝達し、クッションアーム１８の揺動により緩
衝器１０が伸縮動を行って緩衝作用が発揮される。
【００２２】図４は別実施例を示す側面図であり、この
実施例にあっては、ボトムブリッジ４の下側に取付けス
テイ１１を固定している。このような構成にしても、各
フォークパイプ５ａに取付けステイ１１を固定すること
で、前記と同一の効果を奏する。
【００２３】また、実施例では軸１７に対しボールベア
リング１９とニードルベアリング２０を介してクッショ
ンアーム１８を揺動自在に支持したが、軸受けであれば
特にこれらに限定されるものではない。
【００２４】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
フロントフォークを構成する左右のフォークパイプ毎に
ステイを取付け、これらステイ間に軸を介して緩衝器の
下端部を連結するクッションアームを揺動自在に支持し
たので、ステイの取付位置および取付方向を調整するこ
とでクッションアームの左右位置精度および平行精度を
高めることができ、その結果、揺動に伴うフリクション
を大幅に減少せしめることができる。
【００２５】また、フロントフォークの軸方向に沿って
ステイの位置を変更できるので、リンクレシオの仕様変
更を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るフロントサスペンション構造の側
面図
【図２】同フロントサスペンション構造の斜視図
【図３】図１のＡ−Ａ線方向断面図
【図４】別実施例を示す側面図
【符号の説明】
１…ヘッドパイプ、２…ステアリングステム、３…トッ
プブリッジ、４…ボトムブリッジ、５フロントフォーク
…、５ａ…フォークパイプ、６…アームホルダ、７…車
軸、８…車軸支持アーム、９…ステイ、１０…緩衝器、
１１…クッションアーム取付けステイ、１２…すり割
り、１３…ボルト、１４…貫通孔、１５…軸、１６…ボ
ルト、１８…クッションアーム、１９…ボールベアリン
グ、２０…ニードルベアリング、２１…コネクティング
部材、２２…プッシュロッド、２３…アッパーアーム、
２４…ブレーキキャリパ、２５…取付けステイ、２６…
トルクリンク、２７…フェンダ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 フロントフォークと緩衝器とを別体と
    し、緩衝器の上端をトップブリッジ側に、下端をフロン
    トフォークと車輪との相対的なの上下動と連動して揺動
    するクッションアームに連結したフロントサスペンショ
    ン構造において、前記フロントフォークを構成する左右
    のフォークパイプの夫々にステイを取付け、これらステ
    イ間に軸を介してクッションアームを揺動自在に支持し
    たことを特徴とするフロントサスペンション構造。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のフロントサスペンショ
    ン構造において、前記ステイは割り締め構造であること
    を特徴とするフロントサスペンション構造。
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