JP2001213665A - セラミックス体、触媒用担体、それらの製造方法、該担体を用いてなる酸化エチレン製造用触媒、その製造方法および酸化エチレンの製造方法 - Google Patents

セラミックス体、触媒用担体、それらの製造方法、該担体を用いてなる酸化エチレン製造用触媒、その製造方法および酸化エチレンの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い安定性および融点を有するセラミックス
体、触媒用担体およびこれを用いた活性、選択率および
寿命に優れた酸化エチレン製造用触媒の提供。 【解決手段】 アルミニウム、ケイ素およびチタンを含
み、その合計量が酸化物(Al23+SiO2+Ti
2)換算で少なくとも99重量%であり、かつ少なく
ともpKa+4.8指示薬のメチルレッドにより酸性色
を呈するセラミックス体であり、触媒用担体として可能
であり、これはアルミニウム化合物、ケイ素化合物およ
びチタン化合物の混合物を1,000〜2,000℃で
焼成することにより得られる。このセラミックス担体に
銀および促進剤を担持させてなる酸化エチレン製造用触
媒および該触媒の存在下にエチレンを分子状酸素含有ガ
スにより気相酸化することよりなる酸化エチレンの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規セラミックス
体、触媒用担体、それらの製造方法、該担体を用いてな
る酸化エチレン製造用触媒、その製造方法および酸化エ
チレンの製造方法に関するものである。詳しく述べる
と、高温で焼成されて酸点を有するセラミックス体、触
媒用担体、それらの製造方法、該担体を用いてなる酸化
エチレン製造用触媒、その製造方法および酸化エチレン
の製造方法に関するものである。さらに詳しく述べる
と、1,000〜2,000℃で焼成されることにより
強い酸点を発現するアルミニウム、ケイ素およびチタン
を含有するセラミックス体、触媒用担体、それらの製造
方法、該担体を用いてなる酸化エチレン製造用触媒、そ
の製造方法および酸化エチレンの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム、ケイ素、チタン等の酸化
物を基材とするセラミックス体は、一般的に熱的、機械
的、電気的、または化学的に極めて優れた性質を持ち、
その用途は枚挙に暇がないほどである。熱的、機械的強
度に優れたものは触媒用担体、精製用材料として化学産
業の分野に利用される他、人工骨や人工歯など生体との
親和性を求められるバイオセラミックス体の分野など巾
広い用途がある。化学的な特性を持つものは化学物質の
吸着・脱離性を利用する分析用に、また特に酸点を有す
るものはそれ自体がオレフィンの酸化反応、水和脱水素
反応等の触媒として利用されている。
【0003】例えば、特開昭54−32408号公報に
は、アルミナ、シリカおよびチタニアの合計含有量が9
9重量%以上であり、周期表のVa,VIa,VII
a,VIII,Ib,IIbの各族の金属含有量が金属
酸化物合計量として0.1重量%未満であり、かつpK
aが+4.8のメチルレッドにより酸性色を呈しない非
酸性充填剤について開示されている。
【0004】さらに、特開昭55−145677号公報
には、上記非酸性充填剤を触媒担体として用い、これに
銀及び必要に応じてさらにアルカリ金属成分またはアル
カリ土類金属成分を担持してなる銀触媒を使用すること
を特徴とする酸化エチレンの製造方法について開示され
ている。特開昭63−116743号公報には、主とし
てα−アルミナよりなり、特定の表面積、吸水率、平均
細孔径、シリカ含量、およびナトリウム含量を持ち、p
Ka+4.8の指示薬によって検地しうる酸性を示す担
体について開示されている。
【0005】特開昭62−4444号公報には、アルミ
ニウム化合物と周期律表第IA属金属の塩とを混合し、
焼成することで不純物の少ない担体が得られ、この担体
を用いた触媒は安定性に優れていることが記載されてい
る。特開平4−363139号公報には、α−アルミナ
に周期律表IIIa−VIIaおよびIIIb−Vb族
の第4、5および6周期の元素を含む担体が開示され、
この担体を用いた触媒は高選択性、高寿命であることが
記載されている。また、特開平6−47278号公報に
は、高純度α−アルミナ、アルカリ土類金属酸化物、ケ
イ素酸化物および酸化ジルコニウムを含む担体、および
この担体を用いた触媒は高初期選択率、長期寿命である
ことが記載されている。
【0006】一方、α−アルミナの表面に非晶質シリカ
の被覆層を設けた酸化エチレン製造用触媒の担体(特開
平2−194839号公報)、およびα−アルミナの表
面に非晶質シリカ−アルミナの被覆層を設けた酸化エチ
レン製造用触媒の担体(特開平5−329368号公
報)も公知である。しかしながら、これらの特許には、
酸性を発現したアルミニウム、ケイ素およびチタン含有
のセラミック体についての開示も示唆もなく、その取得
方法についても何ら提案されていない。
【0007】一般に、酸点を有するセラミックス体は、
種々の酸化反応、還元反応、付加反応および分解反応に
対して、触媒あるいは触媒用の担体として用いられてい
るが、いずれの場合も高い熱安定性が要求され、それに
よる経済効果が莫大である。一方、高い熱安定性および
機械的強度を付与するには、高温熱処理すればよいこと
は予想されるが、高温で熱処理すれば酸点を失なうこと
も事実である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、新規なセラミックス体、触媒用担体、それらの
製造方法、該担体を用いてなる酸化エチレン製造用触
媒、その製造方法および酸化エチレンの製造方法を提供
することにある。
【0009】本発明の他の目的は、高温で焼成されて高
い熱安定性および酸点を有するセラミックス体、触媒用
担体、それらの製造方法、該担体を用いてなる酸化エチ
レン製造用触媒、その製造方法および酸化エチレンの製
造方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、触媒性能、す
なわち活性、選択率および寿命に優れた酸化エチレン製
造用触媒、その製造方法およびこの触媒を用いた酸化エ
チレンの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、下記
(1)〜(19)により達成される。
【0012】(1) アルミニウム、ケイ素およびチタ
ンを含み、その合計量が酸化物(Al23+SiO2
TiO2)換算で少なくとも99重量%であり、かつp
Ka+4.8指示薬のメチルレッドにより酸性色を呈す
るセラミックス体。
【0013】(2) アルミニウム含量がAl23換算
で70.0〜99.5重量%であり、ケイ素含量がSi
2換算で0.06〜12重量%であり、またチタン含
量がTi02換算で0.08〜30重量%である前記
(1)に記載のセラミックス体。
【0014】(3) アルミニウム化合物、ケイ素化合
物およびチタン化合物を含む混合物を1,000〜2,
000℃の温度で焼成することよりなるアルミニウム、
ケイ素およびチタンを含み、その合計量が酸化物(Al
23+SiO2+TiO2)換算で少なくとも99重量%
であり、かつpKa+4.8指示薬のメチルレッドによ
り酸性色を呈するセラミックス体の製造方法。
【0015】(4) 該セラミックス中のアルミニウム
含量がAl23換算で70.0〜99.5重量%であ
り、ケイ素含量がSi02換算で0.06〜12重量%
であり、またチタン含量がTi02換算で0.08〜3
0重量%である前記(3)に記載の方法。
【0016】(5) 該アルミナ化合物はα−アルミナ
である前記(3)または(4)に記載の方法。
【0017】(6) 該ケイ素化合物および該チタン化
合物は、共に焼成することによりシリカ−チタニアの非
晶質層を形成し得る化合物である前記(3)〜(5)の
いずれか一つに記載の方法。
【0018】(7)該α−アルミナはアルミナ結晶径が
0.1〜5μm:粒子径が50〜100μmであり、か
つBET比表面積が0.1〜4m2/gである前記
(5)に記載の方法。
【0019】(8) アルミニウム、ケイ素およびチタ
ンを含み、その合計量が酸化物(Al23+SiO2
TiO2)換算で少なくとも99重量%であり、かつp
Ka+4.8指示薬のメチルレッドにより酸性色を呈す
るセラミックス体の成形物よりなる触媒用担体。
【0020】(9) アルミニウム含量がAl23換算
で70.0〜99.5重量%であり、ケイ素含量がSi
2換算で0.06〜12重量%であり、またチタン含
量がTi02換算で0.08〜30重量%である前記
(8)に記載の担体。
【0021】(10) 該成形体は球状、ペレット状ま
たはリング状である前記(8)または(9)に記載の担
体。
【0022】(11) アルミニウム化合物、ケイ素化
合物およびチタン化合物を含む混合物を成形し、ついで
該成形物を1,000〜2,000℃の温度で焼成する
ことよりなるアルミニウム、ケイ素およびチタンを含
み、その合計量が酸化物(Al 23+SiO2+Ti
2)換算で少なくとも99重量%であり、かつpKa
+4.8指示薬のメチルレッドにより酸性色を呈する触
媒用担体の製造方法。
【0023】(12) 該セラミックス中のアルミナ含
量がAl23換算で70.0〜99.5重量%であり、
セラミックス中のケイ素含量がSi02換算で0.06
〜12重量%であり、かつチタン含量がTi02換算で
0.08〜30重量%である前記(11)に記載の方
法。
【0024】(13) 該アルミナ化合物はα−アルミ
ナである前記(11)または(12)に記載の方法。
【0025】(14) 該ケイ素化合物および該チタン
化合物は、共に焼成することによりシリカ−チタニアの
非晶質層を形成し得る化合物である前記(11)〜(1
3)のいずれか1つに記載の方法。
【0026】(15) 該α−アルミナはアルミナ結晶
径が0.1〜5μm:粒子径が50〜100μmであ
り、かつBET比表面積が0.1〜4m2/gである前
記(13)に記載の方法。
【0027】(16) 前記(8)〜(10)のいずれ
か一つに記載の担体に、銀成分と、アルカリ金属および
アルカリ土類金属よりなる群から選ばれた少なくとも1
種の元素とを担持してなる酸化エチレン製造用触媒。
【0028】(17) 該アルカリ金属はセシウムであ
る前記(16)に記載の触媒。
【0029】(18) 前記(8)〜(10)のいずれ
か一つに記載の担体に、銀成分および反応促進剤成分を
担持したのち、酸化性雰囲気中で150〜450℃で
0.1〜10時間焼成し、ついで不活性ガス雰囲気中で
450〜800℃で0.1〜10時間焼成してなる酸化
エチレン製造用触媒の製造方法。
【0030】(19) 前記(16)または(17)に
記載の触媒の存在下にエチレンを分子状酸素含有ガスに
より気相酸化することよりなる酸化エチレンの製造方
法。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明によるセラミックス体は、
前記のように、アルミニウム化合物、ケイ素化合物およ
びチタン化合物を含む混合物を1,000〜2,000
℃の温度で焼成することにより行なわれる。
【0032】本発明で用いるアルミニウム化合物は、α
−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナなどが挙げら
れるが、α−アルミナが好適である。α−アルミナそれ
自体には特に制限はなく、一般にα−アルミナとして用
いられるものであればいずれも使用することができる
が、特にその1kg当りのアルカリ金属含量が1〜70
ミリモル(mmol)(本発明では1〜70mmol/
kg(α−アルミナ粉体)と表示する)、特に2〜30
mmol/kgの範囲にあるものが好ましい。また、完
成体中に99.5重量%より多くアルミナが存在すると
酸点が発現しにくくなるため、アルミナ含量は完成体中
70.0〜99.5重量%、好ましくは80.0〜9
9.0重量%、より好ましくは90.0〜98.5重量
%である。
【0033】本発明で用いるα−アルミナとしては、ア
ルミナ結晶径(平均一次粒子径)が0.1〜5μm、好
ましくは0.5〜4μm、粒子径(平均二次粒子径)が
30〜100μm、好ましくは50〜80μmであり、
更にBET比表面積が0.1〜4m2/g、好ましくは
0.5〜3.0m2/gであり、その上更に1,700
℃で2時間焼成による線収縮率が12〜20%のものが
好適に用いられる。なお、「1,700℃2時間焼成に
よる線収縮率」とは、α−アルミナをα結晶(一次粒
子)の大きさまで粉砕した試料を1ton/cm2の圧
力で成形し、この成形体を1,700℃で2時間焼成し
たときの線収縮率を意味する。
【0034】本発明のセラミック体は、アルミナ(Al
23)、シリカ(SiO2)、チタニア(TiO2)の合
計含有量が少なくとも99重量%、好ましくは少なくと
も99.5重量%である上記記載のセラミックス体であ
り、例えば、上記低アルカリ金属含量のα−アルミナ
に、チタン化合物およびケイ素化合物を、通常一般に用
いられる有機結合剤および気孔形成剤とともに加えて混
合し、1,000〜2,000℃の範囲の温度で焼成し
て得られるものである。この焼成操作によりα−アルミ
ナ外表面およびその気孔の内表面上に非晶質シリカ−チ
タニアの被覆層が形成されているものと考えられる。
【0035】本発明の特徴の一つは、このような非晶質
シリカ−チタニアの被覆層をα−アルミナ面上に設ける
点にあり、この被覆層に起因すると見られる強い酸点の
発現である。酸強度は、昭和41年4月26日初版の産
業図書株式会社発行の田部浩三、竹下常一共著による
「酸塩基触媒」第161頁以降の記載されている方法で
簡便に測定できるが、本発明のセラミック体はアルミニ
ウム、ケイ素およびチタンを含み、かつアルミナ(Al
23)、シリカ(SiO2)およびチタニア(TiO2
としての、その合計含有量が少なくとも99重量%の組
成で、さらにpKa+4.8の指示薬メチルレッドを呈
色する。さらには、その組成および調製条件を制御する
ことにより、pKa+4.0の指示薬フェニルアゾナフ
チルアミン、pKa+3.3の指示薬p−ジメチルアミ
ノアゾベンゼン、pKa+2.0の指示薬2−アミノ−
5−アゾトルエン、さらにはpKa−3.0の指示薬ジ
シンナマルアセトンを呈色するアルミナ−シリカ−チタ
ニア系セラミック体を調製することが可能であり、その
酸強度および酸量に応じた種々の用途が見込まれ、特に
pKa+2.0や−3.0においても呈色する担体を調
製することが可能であり、これらの物性を具備したもの
は、酸化エチレンの製造用触媒の担体として好適であ
る。
【0036】上記チタン化合物としては、後述のケイ素
化合物とともに焼成することによりシリカ−チタニアの
非晶質層を形成し得るものであればいずれも使用するこ
とができる。その代表例としては、チタン水和物、チタ
ン酸化物(アナターゼ、ルチルまたはアモルファス)な
どを挙げることができる。これらは単独でもあるいは2
種以上を組み合わせて使用してもよい。また、合成品で
も、あるいは天然物であってもよい。チタン化合物の形
態についても特に制限はなく、粉体、ゾル、水溶液など
の任意の形態で添加することができる。チタン化合物が
粉体の場合、1〜300nm、好ましくは1〜20nm
の範囲の粒径を有するものが好適に用いられる。これら
チタン化合物のなかでも、1〜300nm、好ましくは
1〜20nmの粒径を有するコロイド状のチタニアが好
適に用いられる。このコロイド状のチタニアはチタニア
ゾルとして用いるのが分散の容易さから好ましい。この
チタニアゾルはチタン塩を加水分解する方法、チタン塩
水溶液をアルカリで中和していったんゲルとした後、解
膠する方法などによって得ることができる。
【0037】上記ケイ素化合物としては、アルミニウム
化合物およびチタン化合物とともに焼成することにより
シリカ−チタニアの非晶質層を形成し得るものであれば
いずれも使用することができる。その代表例としては、
シリカ、長石、粘土、窒化ケイ素、炭化ケイ素、シラ
ン、ケイ酸塩などを挙げることができる。そのほか、シ
リカ−アルミナ、ムライトなどのアルミノケイ酸塩など
も用いることができる。これらは単独でも、あるいは2
種以上を組み合わせて使用してもよい。また、合成品で
も、天然物でもよい。ケイ素化合物の形態についても特
に制限はなく、粉体、ゾル、溶液などのいずれの形態で
添加してもよい。これらケイ素化合物が粉体の場合、1
〜300nm、好ましくは1〜20nmの粒径を有する
ケイ素化合物が好適に用いられる。これらケイ素化合物
のなかでも、1〜300nm、好ましくは1〜20nm
の粒径を有するコロイド状のシリカが好適に用いられ
る。このコロイド状のシリカは水溶液として用いるのが
分散の容易さから好ましい。コロイド状のシリカは、ケ
イ酸ソーダ水溶液を酸で中和していったんゲルとした
後、解膠する方法、ケイ酸ソーダ水溶液をイオン交換に
より脱ソーダ化する方法によって得ることができる。
【0038】上記有機結合剤としては、通常のセラミッ
ク体、特に担体の調製に一般的に用いられている有機結
合剤を用いることができる。その代表例としては、アラ
ビアゴム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、コーンスターチなどを挙げることができる。これ
らのうち、メチルセルロースおよびコーンスターチが焼
成操作後の灰分が少ないので好適に用いられる。
【0039】本発明の新規セラミック体中のケイ素含量
は、該セラミック体ないし担体に対し、SiO2換算で
0.06〜12重量%である。該セラミックス体中のケ
イ素含量は、好ましくは0.6〜6重量%、より好まし
くは1.2〜3重量%である。
【0040】チタン含量は、該セラミック体ないし担体
に対し、TiO2換算で0.08〜30重量%である。
該セラミックス体中ないし担体のチタン含量は、好まし
くは0.8〜25重量%、より好ましくは1.6〜16
重量%である。
【0041】該セラミック体中のケイ素含量およびチタ
ン含量は、蛍光X線分析による組成分析結果から算出す
ることができる。
【0042】なお、Al23とSiO2TiO2とに換算
した前記アルミナとケイ素とチタンとの合計量は少なく
とも99重量%である。
【0043】本発明の新規セラミックス体(担体)を調
製する際の、アルミニウム化合物、ケイ素化合物および
チタン化合物の使用量については、当該セラミックス体
中のアルミニウム、ケイ素およびチタンの含量が上記範
囲内となるように適宜決定すればよい。Ti/Si比は
0.005〜20、好ましくは0.5〜10、より好ま
しくは3〜6となるようにするのが好ましい。有機結合
剤の使用量については特に制限はなく適宜最適量を選ぶ
ことができる。
【0044】本発明の新規セラミックス体(担体)の調
製方法は、特に限定されないが、一例を挙げればアルミ
ニウム化合物、ケイ素化合物、チタン化合物、および有
機結合剤を混合し、成形した後、1,000〜2,00
0℃の温度で焼成すればよい。具体的には、例えば、α
−アルミナに、ケイ素化合物、チタン化合物、および有
機結合剤を添加し、さらに必要に応じて水を加えてニー
ダなどの混練機を用いて十分に混合した後、押出成形、
造粒、乾燥し、1,000〜2,000℃、好ましくは
1,200〜1,700℃、より好ましくは1,300
〜1,600℃の温度で焼成する。上記押出成形は湿式
でも乾式でもよいが、通常、湿式の押出成形を行う。ま
た、上記乾燥は、通常、80〜900℃の範囲の温度で
行うが、省略してもよい。
【0045】なお、有機結合剤とともに、桃、杏、クル
ミなどの殻、種子などを均一粒径に揃えたもの、あるい
は粒子径が均一で焼成により消失する物質などを気孔成
形剤として一緒に用いてもよい。
【0046】本発明のセラミックス体は、その化学的特
性から好適には触媒や触媒担体として用いられる。触媒
や触媒担体として用いられる場合、その形状には特に制
限はなく、通常、球状、ペレット状、リング状などの粒
状で用いられる。また、その大きさについては、その平
均相当直径は、通常、3〜20mmであり、好ましくは
5〜10mmである。
【0047】すなわち、前記セラミックス体からは、焼
成前に前記形状に成形し、得られた成形体を前記条件下
に焼成することにより触媒用担体が得られる。このよう
な担体は、特に銀およびアルカリ金属酸化物を担持させ
た銀触媒がエチレンの分子状酸素含有ガスによるエチレ
ンオキシド製造用の触媒の担体として有利である。
【0048】本発明の担体の比表面積は、通常、0.0
3〜10m2/gであり、好ましくは0.1〜5m2
g、より好ましくは0.3〜2m2/gである。比表面
積が低すぎると焼結が過度に進行しているため十分な吸
水率が得られず、触媒成分の担持が困難になり、逆に比
表面積が高すぎると細孔径が小さくなり、生成物である
エチレンオキシドの逐次酸化が促進される。吸水率は、
通常、10〜70%であり、好ましくは20〜60%、
より好ましくは30〜50%である。吸水率が低すぎる
と触媒成分の担持が困難になり、逆に高すぎると十分な
圧壊強度が得られない。平均細孔径は、通常、0.1〜
5μmであり、好ましくは0.2〜3μm、より好まし
くは0.3〜0.9μmである。平均細孔径が大きすぎ
ると活性が低下し、逆に小さすぎるとガスの滞留により
生成物である酸化エチレンの逐次酸化が促進される。気
孔率は、通常、40〜80%であり、好ましくは50〜
70%である。気孔率が低すぎると担体比重が過度に大
きくなり、逆に高すぎると十分な圧壊強度が得られな
い。
【0049】本発明の酸化エチレン製造用触媒は上記の
担体を用いる点を除けば、酸化エチレン製造用触媒の調
製に一般的に用いられている方法にしたがって調製する
ことができる。担体に担持する触媒成分は、銀単独で
も、あるいは銀とセシウムなどの反応促進剤との組み合
せでもよい。本発明の「銀成分を担持」するとは、銀単
独のほかに、銀と反応促進剤とを担持する態様を包含す
る。
【0050】具体的には、例えば、銀を形成させるため
の銀化合物単独、または銀化合物および銀錯体を形成す
るための錯化剤、もしくは更に必要に応じて用いる反応
促進剤を含む水溶液を調製し、これに担体を含浸させた
後、乾燥し、焼成する。この乾燥は空気、酸素ガス、ま
たは窒素などの不活性ガス雰囲気中で80〜120℃の
温度で行うのが好ましい。焼成は、空気、酸素ガス、ま
たは窒素などの不活性ガス雰囲気中で150〜800℃
の温度で行うのが好ましい。なお、この焼成は1段階ま
たは2段階以上で行ってもよい。中でも好ましくは、1
段階目を空気などの酸化性雰囲気中で150〜250℃
で0.1〜10時間、2段階目を空気などの酸化性雰囲
気中で250〜450℃で0.1〜10時間処理したも
のが好適である。さらに好ましくは、3段階目を窒素、
ヘリウム、アルゴンなどから選択される不活性ガス雰囲
気中で450〜800℃で0.1〜10時間で処理した
ものが好ましい。
【0051】上記銀化合物の代表例としては、硝酸銀、
炭酸銀、シュウ酸銀、酢酸銀、プロピオン酸銀、乳酸
銀、クエン酸銀、ネオデカン酸銀などを挙げることがで
きる。錯化剤の代表例としては、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
レンジアミン、プロピレンジアミンなどを挙げることが
できる。反応促進剤の代表例としては、リチウム、ナト
リウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムのアルカ
リ金属、タリウム、硫黄、クロム、モリブデン、タング
ステンなどを挙げることができる。これらは単独でも、
2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0052】本発明の酸化エチレン製造用触媒として
は、触媒成分として銀と反応促進剤とを担持したものが
好ましい。該反応促進剤としては、ナトリウム、カリウ
ム、セシウム等のアルカリ金属の酸化物、バリウム、カ
ルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の酸化物
等があり、これらのうちアルカリ金属、特にセシウムが
好ましい。銀の担持量は、触媒の重量基準で、通常、1
〜30重量%であり、好ましくは5〜20重量%であ
る。反応促進剤の担持量は、触媒の重量基準で、通常、
0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重
量%、より好ましくは0.1〜0.3重量%である。
【0053】このようにして得られる触媒の存在下にエ
チレンを分子状酸素含有ガスにより気相酸化することに
より酸化エチレンが得られる。
【0054】工業的製造規模における一般的な条件は、
反応温度180〜300℃、好ましくは200〜260
℃、反応圧力0.2〜4MPa、好ましくは1.5〜4
MPa、空間速度1,000〜30,000hr-1(S
TP)、好ましくは3,000〜8,000hr-1(S
TP)が採用される。そして触媒を通過する原料ガス組
成としては、エチレン0.5〜40容量%、酸素3〜1
0容量%、炭酸ガス5〜30容量%、残部が窒素、アル
ゴン等の不活性ガスおよびメタン、エタン等の低級炭化
水素類および水蒸気さらにまた反応抑制剤としての二塩
化エチレン、エチルクロライド、ビニルクロライド等の
ハロゲン化物を0.1〜10ppm(容量)添加する方
法が好適に採用できる。
【0055】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0056】本発明において使用される分子状酸素含有
ガスとしては空気、酸素および富化空気が挙げられる。
【0057】実施例1 α−アルミナ粉体(A)(アルミナ結晶平均径:1μ
m、平均粒子径:65μm、BET比表面積:2.2m
2/g、1,700℃で2時間焼成による線収縮率:1
5%、ナトリウム含量:16mmol/kg)89.5
重量部、粒径2〜20nmのシリカゾル(日産化学
(株)製、スノーテックス−O)を0.5重量部(Si
2として)、チタニア粉末(和光純薬工業(株)製)
を10重量部、メチルセルロース6重量部およびコーン
スターチ6重量部、クルミ殻(100−170μm)3
0重量部をニーダに投入し、十分混合した後、さらに水
40部を加えて十分混合した。この混合物をリング状に
押出成形した後、乾燥し、1500℃で2時間焼成して
セラミック体(A)を得た。
【0058】このセラミック体(A)は、ケイ素含量が
SiO2換算で0.5重量%、チタン含量がTiO2換算
で10重量%であった。Al23+SiO2+TiO2
算合計では99.9重量%であった。また、平均相当直
径は8mm、BET比表面積は1.1m2/g、吸水率
は41%、平均細孔径は0.7μm、そして気孔率は6
1%であった。酸強度測定では、pKa+4.8の指示
薬、pKa+4.0の指示薬、pKa+3.3の指示
薬、pKa+2.0の指示薬に酸性色を示した。これを
担体(A)とする。
【0059】上記のようにして得られた担体(A)を純
水で3回煮沸洗浄し、乾燥させた。この洗浄担体210
gにシュウ酸銀57.3g、モノエタノールアミン3
8.6ml、水41.4mlおよび硝酸セシウム0.2
2gからなる錯体溶液を含浸させた後、加熱、濃縮し、
さらに120℃で40分間乾燥した後、空気気流中で1
70℃で30分間、270℃で30分間、加熱して酸化
エチレン製造用触媒(a)を得た。
【0060】実施例2 実施例1で用いたのと同じα−アルミナ粉体Aを93重
量部、実施例1で用いたのと同じシリカゾルを1重量部
(SiO2として)、チタニア粉末6重量部、メチルセ
ルロース6重量部およびコーンスターチ6重量部をニー
ダに投入し、十分混合した後、さらに水40部を加えて
十分混合した。この混合物を押出成形した後、造粒、乾
燥し、1,400℃で2時間焼成してセラミック体
(B)を得た。このセラミック体(B)は、ケイ素含量
がSiO2換算で1重量%、チタン含量がTiO2換算で
6重量%であり、Al23+SiO2+TiO2換算合計
では99.9重量%であった。また、平均相当直径は8
mm、BET比表面積は1.6m2/g、吸水率は45
%、平均細孔径は0.8μm、そして気孔率は64%で
あった。酸強度測定では、pKa+4.8の指示薬、p
Ka+4.0の指示薬、pKa+3.3の指示薬、pK
a+2.0の指示薬に酸性色を示した。これを担体
(B)とする。
【0061】担体(B)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、酸化エチレン製造用触媒(b)を得た。
【0062】実施例3 実施例1で用いたのと同じα−アルミナ粉体Aを95重
量部、実施例1で用いたのと同じシリカゾル4重量部
(SiO2として)、チタニア粉末1重量部、メチルセ
ルロース6重量部およびコーンスターチ6重量部をニー
ダに投入し、十分混合した後、さらに水40部を加えて
十分混合した。この混合物を押出成形した後、造粒、乾
燥し、1,550℃で2時間焼成してセラミック体
(C)を得た。このセラミック体(C)は、ケイ素含量
がSiO2換算で4重量%、チタン含量がTiO2換算で
1重量%であり、Al23+SiO2+TiO2換算合計
では99.9重量%であった。また、平均相当直径は8
mm、BET比表面積は0.7m2/g、吸水率は38
%、平均細孔径は0.6μm、そして気孔率は58%で
あった。酸強度測定では、pKa+4.8の指示薬、p
Ka+4.0の指示薬、pKa+3.3の指示薬、pK
a+2.0の指示薬に酸性色を示した。これを担体
(C)という。
【0063】担体(C)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、酸化エチレン製造用触媒(c)を得た。
【0064】実施例4 α−アルミナ粉体(B)(アルミナ結晶平均粒子径:1
μm、平均粒子径:65μm、BET比表面積:0.9
2/g、1,700℃で2時間焼成による線収縮率:
15%、ナトリウム含量:16mmol/kg)を93
重量部、以下同じくシリカゾルを1重量部(SiO2
して)、チタニア粉末4重量部、メチルセルロース6重
量部およびコーンスターチ6重量部をニーダに投入し、
十分混合した後、さらに水40部を加えて十分混合し
た。この混合物を押出成形した後、造粒、乾燥し、16
00℃で2時間焼成したセラミックス体(D)を得た。
【0065】このセラミックス体(D)は、ケイ素含量
がSiO2換算で1重量%、チタン含量がTiO2換算で
4重量%であり、Al23+SiO2+TiO2換算合計
では99.9重量%であった。また、平均相当直径は8
mm、BET比表面積は0.6m2/g、吸水率は34
%、平均細孔径は0.5μm、そして気孔率は56%で
あった。酸強度測定では、pKa+4.8の指示薬、p
Ka+4.0の指示薬、pKa+3.3の指示薬、pK
a+2.0の指示薬に酸性色を示した。これを担体
(D)という。
【0066】担体(D)を純水で3回煮沸洗浄し、乾燥
させた。この洗浄担体210gにシュウ酸銀57.3
g、モノエタノールアミン38.6ml、水41.4m
lおよび硝酸セシウム0.81gからなる錯体溶液を含
浸させた後、加熱、濃縮し、さらに120℃で40分間
乾燥した後、空気気流中で170℃で30分間、270
℃で30分間、加熱し、さらに窒素気流中650℃で2
時間焼成して、酸化エチレン製造用触媒(d)を得た。
【0067】比較例1 実施例1で用いたのと同じα−アルミナ粉体Aを99.
6重量部、実施例1で用いたのと同じチタニア粉末0.
4重量部(TiO2として)、メチルセルロース6重量
部およびコーンスターチ6重量部をニーダに投入し、十
分混合した後、さらに水40部を加えて十分混合した。
この混合物を押出成形した後、造粒、乾燥し、1,20
0℃で2時間焼成してセラミックス体(E)を得た。酸
強度測定では、pKa+4.8の指示薬、pKa+4.
0の指示薬、pKa+3.3の指示薬、pKa+2.0
の指示薬のいずれにも酸性色を示さなかった。これを担
体(E)とする。
【0068】担体(E)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、酸化エチレン製造用触媒(e)を得た。
【0069】比較例2 実施例1で用いたのと同じα−アルミナ粉体Aを97.
5重量部、実施例1で用いたのと同じチタニア粉末1重
量部(TiO2として)、カルボキシメチルセルロース
(Na2Oとしての含有量 8重量%)12重量部をニ
ーダに投入し、十分混合した後、さらに水40部を加え
て十分混合した。この混合物を押出成形した後、造粒、
乾燥し、1,100℃で2時間焼成してセラミック体
(F)を得た。酸強度測定では、pKa+4.8の指示
薬、pKa+4.0の指示薬、pKa+3.3の指示
薬、pKa+2.0の指示薬のいずれにも酸性色を示さ
なかった。これを担体(F)とする。
【0070】担体(F)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、酸化エチレン製造用触媒(e)を得た。
【0071】比較例3 α−アルミナ粉体(C)(アルミナ結晶平均径:3.0
μm、平均粒子径:100μm、BET比表面積:0.
7m2/g、1,700℃で2時間焼成による線収縮
率:13%、ナトリウム含量:90mmol/kg)を
99.9重量部、実施例1で用いたのと同じシリカゾル
を0.1重量部(SiO2として)、メチルセルロース6
重量部およびコーンスターチ6重量部をニーダに投入
し、十分混合した後、さらに水40部を加えて十分混合
した。この混合物を押出成形した後、造粒、乾燥し、
1,700℃で2時間焼成してセラミック体(G)を得
た。また、平均相当直径は8mm、BET比表面積は
1.0m2/g、吸水率は32%、平均細孔径は0.6
μm、そして気孔率は55%であった。酸強度測定で
は、pKa+4.8の指示薬、pKa+4.0の指示
薬、pKa+3.3の指示薬、pKa+2.0の指示薬
のいずれにも酸性色を示さなかった。これを担体(G)
とする。
【0072】担体(G)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、酸化エチレン製造用触媒(g)を得た。
【0073】実施例5 昭和41年4月26日初版の産業図書株式会社発行の田
部浩三、竹下常一共著による「酸塩基触媒」第161頁
以降に記載されている方法に則り、担体(A)〜(G)
について、酸強度を測定した。なお、試料は、焼成後の
セラミック体を10倍量の純水で30分間煮沸洗浄し、
この煮沸洗浄を2回繰り返した後、120℃で18時間
乾燥し、これを常温にもどしてから、100〜200メ
ッシュの大きさに篩い分け、0.1gをサンプル瓶に秤
量し、120℃で5時間乾燥させたものを使用した。そ
の結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】実施例6 触媒(a)〜(g)を各々粉砕し、600〜850μm
に篩分け、その1.2gを内径3mm、管長600mm
のステンレス鋼製の反応管に充填し、これに下記条件下
にてエチレンの気相酸化を行った。エチレン転化率が1
0%のときの酸化エチレン選択率および触媒層の反応温
度を測定し、表2に示した。
【0076】<反応条件> 空間速度:6150hr-1 反応圧力:2.1MPa 原料ガス:エチレン20%、酸素7.6%、二酸化炭素
5.7%、エチレンジクロリド2.2ppm、残余(メ
タン、窒素、アルゴン、エタン)
【0077】
【表2】
【0078】
【発明の効果】本発明によるセラミックス体は、高い熱
安定性および強い酸点を有するものであるから、その成
形体は、構造材料としてガスタービンの動翼、静翼、レ
シプロエンジンの燃焼室などに、断熱材としてはタービ
ン翼、コーンに溶射され、また酸性を利用した高温吸着
材料などの用途があるが化学用としては、酸化反応、還
元反応、付加反応、分解反応等に対して触媒あるいは触
媒用担体として用いられ、しかも高温反応において寿命
性能に優れたものである。また、本発明の担体を用いて
得られる酸化エチレン製造用触媒は、触媒性能、特に選
択率が一段と優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 37/08 B01J 37/14 37/14 37/16 37/16 C07D 301/08 C07D 301/08 301/10 301/10 303/04 303/04 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 C04B 35/10 B Fターム(参考) 4C048 AA01 BB01 CC01 XX02 XX05 4G030 AA16 AA36 AA37 BA34 CA01 GA27 4G069 AA01 AA03 AA08 BA01A BA01B BA02A BA02B BA04A BA04B BA20A BA20B BA45A BB02A BB02B BB04A BB04B BC01A BC02A BC03A BC06A BC06B BC08A BC09A BC10A BC13A BC32A BC32B CB08 EA02X EA02Y EC02X EC02Y EC22X EC22Y EC27 FA01 FA02 FB20 FB30 FB40 FB44 FC07 FC08 4H039 CA42 CC40

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム、ケイ素およびチタンを含
    み、その合計量が酸化物(Al23+SiO2+Ti
    2)換算で少なくとも99重量%であり、かつpKa
    +4.8指示薬のメチルレッドにより酸性色を呈するセ
    ラミックス体。
  2. 【請求項2】アルミニウム含量がAl23換算で70.
    0〜99.5重量%であり、ケイ素含量がSi02換算
    で0.06〜12重量%であり、またチタン含量がTi
    2換算で0.08〜30重量%である請求項1に記載
    のセラミックス体。
  3. 【請求項3】 アルミニウム化合物、ケイ素化合物およ
    びチタン化合物を含む混合物を1,000〜2,000
    ℃の温度で焼成することよりなるアルミニウム、ケイ素
    およびチタンを含み、その合計量が酸化物(Al23
    SiO2+TiO2)換算で少なくとも99重量%であ
    り、かつpKa+4.8指示薬のメチルレッドにより酸
    性色を呈するセラミックス体の製造方法。
  4. 【請求項4】 該セラミックス中のアルミニウム含量が
    Al23換算で70.0〜99.5重量%であり、ケイ
    素含量がSi02換算で0.06〜12重量%であり、
    またチタン含量がTi02換算で0.08〜30重量%
    である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該アルミナ化合物はα−アルミナである
    請求項3または4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該ケイ素化合物および該チタン化合物
    は、共に焼成することによりシリカ−チタニアの非晶質
    層を形成し得る化合物である請求項3〜5のいずれか一
    つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 該α−アルミナはアルミナ結晶径が0.
    1〜5μm:粒子径が50〜100μmであり、かつB
    ET比表面積が0.1〜4m2/gである請求項5に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 アルミニウム、ケイ素およびチタンを含
    み、その合計量が酸化物(Al23+SiO2+Ti
    2)換算で少なくとも99重量%であり、かつpKa
    +4.8指示薬のメチルレッドにより酸性色を呈するセ
    ラミックス体の成形物よりなる触媒用担体。
  9. 【請求項9】 アルミニウム含量がAl23換算で7
    0.0〜99.5重量%であり、ケイ素含量がSi02
    換算で0.06〜12重量%であり、またチタン含量が
    Ti02換算で0.08〜30重量%である請求項8に
    記載の担体。
  10. 【請求項10】 該成形体は球状、ペレット状またはリ
    ング状である請求項8または9に記載の担体。
  11. 【請求項11】 アルミニウム化合物、ケイ素化合物お
    よびチタン化合物を含む混合物を成形し、ついで該成形
    物を1,000〜2,000℃の温度で焼成することよ
    りなるアルミニウム、ケイ素およびチタンを含み、その
    合計量が酸化物(Al23+SiO2+TiO2)換算で
    少なくとも99重量%であり、かつpKa+4.8指示
    薬のメチルレッドにより酸性色を呈する触媒用担体の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 該セラミックス中のアルミナ含量がA
    23換算で70.0〜99.5重量%であり、セラミ
    ックス中のケイ素含量がSi02換算で0.06〜12
    重量%であり、かつチタン含量がTi02換算で0.0
    8〜30重量%である請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 該アルミナ化合物はα−アルミナであ
    る請求項11または12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 該ケイ素化合物および該チタン化合物
    は、共に焼成することによりシリカ−チタニアの非晶質
    層を形成し得る化合物である請求項11〜13のいずれ
    か1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 該α−アルミナはアルミナ結晶径が
    0.1〜5μm:粒子径が50〜100μmであり、か
    つBET比表面積が0.1〜4m2/gである請求項1
    3に記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項8〜10のいずれか一つに記載
    の担体に、銀成分と、アルカリ金属およびアルカリ土類
    金属よりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素とを
    担持してなる酸化エチレン製造用触媒。
  17. 【請求項17】 該アルカリ金属はセシウムである請求
    項16に記載の触媒。
  18. 【請求項18】 請求項8〜10のいずれか一つに記載
    の担体に、銀成分および反応促進剤成分を担持したの
    ち、酸化性雰囲気中で150〜450℃で0.1〜10
    時間焼成し、ついで不活性ガス雰囲気中で450〜80
    0℃で0.1〜10時間焼成してなる酸化エチレン製造
    用触媒の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項16または17に記載の触媒の
    存在下にエチレンを分子状酸素含有ガスにより気相酸化
    することよりなる酸化エチレンの製造方法。
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