JP3313164B2 - エチレンオキシド製造用銀触媒およびその製造方法 - Google Patents

エチレンオキシド製造用銀触媒およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエチレンを分子状酸素に
より接触気相酸化してエチレンオキシドを製造するに際
して使用される銀触媒およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】工業的にエチレンを分子状酸素により接
触気相酸化してエチレンオキシドを製造するに際し使用
される触媒には、その性能として高選択性、高活性、お
よび触媒寿命の耐久性が要求される。
【0003】これらの要求に対し、その性能を改善する
目的で触媒調製上、今日まで種々検討がなされており、
担体、反応促進剤、銀化合物等の改良に多くの努力が払
われてきた。担体に関する報告は多数提案されている。
たとえば、特公昭42−1412号、特公昭43−13
137号、特公昭45−21373号、特公昭45−2
2419号、特公昭45−11217号、特開昭57−
171435号、米国特許第2766261号、米国特
許第3172893号、米国特許第3664970号の
各公報明細書などであるが、その多くは、担体の細孔分
布と比表面積に関するものである。
【0004】米国特許第2125333号明細書には、
ナトリウムまたはカリウムはおよびその金属塩を含有す
るアルカリ金属塩はエチレンオキシド製造用銀触媒の添
加剤として使用されることが記載されている。
【0005】米国特許第2238474号明細書には、
水酸化ナトリウムはエチレンオキシド製造用銀触媒の活
性度を向上させるが、水酸化カリウムは触媒作用に悪影
響を及ぼすことが記載されている。
【0006】米国特許第2765283号明細書には、
担体に銀を担持する前に触媒担体に塩化ナトウムのごと
き無機塩素化物を1〜2000ppm重量添加すること
により触媒が改善される旨が記載されている。
【0007】米国特許第2799687号明細書には、
20〜16000ppm重量の塩化ナトリウム、塩化カ
リウムのごときハロゲン化物は抑制剤として作用し、触
媒の活性低下を起すことが記載されている。
【0008】特開昭50−90591号明細書には、担
体中に不純物またはセメントとして存在するよりも過剰
量であって促進作用を有する量の銅、金、亜鉛、カドミ
ウム、水銀、ニオブ、タンタル、モリリブデン、タング
ステン、バナジウム、または好ましくはクロム、カルシ
ウム、マグネシウム、ストロンチウムおよび/またはさ
らに好ましくはバリウム、ならびに好ましくはさらに、
アルカリ金属を含有するアルキレンオキシド製造用触媒
が開示されている。
【0009】特開昭52−151690号明細書には、
比表面積0.05〜10m2 /gを有する多孔質の耐熱
性担体に担持された銀を含有しさらに担体中の不純物も
しくは結合剤としての存在量以外に、促進量のナトリウ
ムとカリウム、ルビジウムおよびセシウムより成る群か
ら選ばれた少なくとも1種の促進量の他のアルカリ金属
とを含有するアルキレンオキシド製造用触媒が開示され
ている。
【0010】特開昭54−79193号明細書には、担
体上に先ず銀および場合によりナトリウムまたはリチウ
ムを該当する塩の形で施し、常法により加熱し、そして
後続の処理においてカリウム、ルビジウムおよびセシウ
ムのアルカリ金属の塩をアミンおよび/またはアンモニ
アと共に施すことによりアルキレンオキシド製造用触媒
が得られることが開示されている。
【0011】特開昭55−145677号明細書には、
酸化反応触媒としてアルミナ、シリカおよびチタニアの
合計含有量が99重量%以上であり、周期率表のVa、
VIa、VIIa、VIII、IbおよびIIbの各族
の金属の含有量が金属酸化物合計量として0.1重量%
未満であり、かつpKaが+4.8のメチルレッドによ
り酸性いろを呈しない非酸性担体に銀および必要に応じ
てさらにアルカリ金属成分又はアルカリ土類金属成分を
担持してなる銀触媒が開示されている。
【0012】特開昭56−89843号明細書には、ナ
トリウム成分が0.07重量%以下、比表面積が0.5
〜5m2 /gのα―アルミナ担体に完成触媒に対し5〜
25重量%担持された金属銀粒子と、担体中の存在量以
外に完成触媒1キログラムあたり0.001〜0.05
グラム当量を担持されたアルカリ金属またはアルカリ金
属の化合物の少なくとも1種とを含有するエチレンオキ
シド製造用銀触媒が開示されている。
【0013】特開昭56−105750号明細書には、
ナトリウム成分が0.07重量%以下、比表面積が1〜
5m2 /gのα―アルミナ主成分担体を、完成触媒に対
し5〜25重量%の担持率となる如き分解性銀溶液に、
完成触媒1キログラムあたり0.001〜0.05グラ
ム当量のアルカリ金属とホウ素の錯合物、アルカリ金属
とモリブデンの錯合物および/またはアルカリ金属とタ
ングステンの錯合物含む含浸液で含浸処理をおこない、
加熱し還元または熱分解して製造されたエチレンオキシ
ド製造用銀触媒が開示されている。
【0014】特開昭57−107241号明細書には、
銀の他にカチオン成分としてナトリウム(Na)および
アニオン成分として塩素(CI)を少なくとも含有し、
かつCI/Naの原子比が1未満となるよう割合で加え
られているエチレンオキシド製造用銀触媒が開示されて
いる。
【0015】特開昭57−140654号明細書には、
銀の他にカチオン成分としてナトリウムおよびセシウム
を、アニオン成分として塩素を少なくとも含有するエチ
レンオキシド製造用銀触媒が開示されている。
【0016】特開昭63−116743号明細書には、
触媒成分として銀の他にカチオン成分として少くともナ
トリウム、カリウム、ルビジウム及び/又はセシウムを
含み、かつ担体が主としてα―アルミナよりなりその表
面積が0.6〜2m2 /g、吸水率が20〜50%、シ
リカ含量0.5〜12重量%、かつ表面積当りのシリカ
含量(重量%/m2 /g)が0.5〜12,好ましくは
1〜8であって、ナトリウム含量が0.08〜2重量%
であるエチレンオキシド製造用銀触媒が開示されてい
る。
【0017】以上のように数多く出されているが、その
多くは限定された範囲内のアルカリ金属を銀触媒に添加
することにより触媒性能を向上させているものである。
しかしながら、これらの触媒は初期の触媒性能は良好で
あるがその後の触媒寿命の点で問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする問題点】エチレンオキシド製
造用銀触媒の担体についてまだ不明な点も多く改良すべ
き問題が数多く存在する。たとえば、担体を構成する成
分、担体の比表面積、細孔径、細孔分布、細孔容積、気
孔率、粒径、形状等の物理的性質、また、α―アルミ
ナ、シリコンカ―バイド、シリカ、ジルコニア等の担体
材料の持つ化学的性質等の最適化への改良が挙げられ
る。
【0019】したがって、本発明の目的は、高選択性、
高活性および触媒寿命の耐久性の各性能を合せもった新
規なエチレンオキシド製造用銀触媒を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、比表面積が0.75〜5m2
/g、見掛気孔率45〜70%よりなるα―アルミナ担
体を用いて触媒寿命を向上した新規なエチレンオキシド
製造用銀触媒を提供することにある。
【0020】本発明者等はエチレンオキシド製造用銀触
媒に用いる好適な担体を構成する成分および担体の比表
面積に関する研究を行なっており、すでに特開平2−1
94839号明細書において担体の外表面上および担体
の気孔の表面上が非晶質シリカで被覆されたα―アルミ
ナ担体を用いた銀触媒で、高選択性でしかも高選択性を
長期に渡って維持できる触媒が得られることを見出して
いる。しかしながら、さらに検討を重ねた結果、担体の
外表面上および担体の気孔の表面上を被覆する物質が非
晶質シリカである担体よりも、シリカとアルミナの混合
した非晶質シリカーアルミナで被覆されたα―アルミナ
担体を用いた銀触媒の方がエチレンオキシドを製造する
際にさらにより高選択性となり、しかもその高選択性を
長期に渡って維持することにおいても改善されることを
見出し本発明を完成した。
【0021】
【問題点を解決するための手段】上記諸目的は、担体の
外表面上および担体の気孔の表面上が非晶質シリカーア
ルミナで被覆されたα―アルミナ担体で、該非晶質シリ
カーアルミナ中のSiおよびAlの合計量が3×10-4
〜2×10-1g/g担体であり、かつ非晶質分のSi/
Al比が0.05〜50.0g/gであるα―アルミナ
担体に完成触媒当り5〜25重量%の金属銀微粒子およ
び完成触媒1キログラム当り0.0001〜0.05グ
ラム当量重量のセシウムを担持したことを特徴とするエ
チレンオキシド製造用銀触媒により達成される。
【0022】上記諸目的は、0.1〜10μmの径のα
―アルミナ一次粒子で構成された20〜200μmの2
次粒子径を有し、比表面積が0.1〜10m2 /gのア
ルミナ粉体を主原料とし、混合時にコロイド状であるア
ルミナおよびシリカを混合した後、成形、乾燥さらに1
000〜1600℃の温度で焼成し、担体の外表面上お
よび担体の気孔の表面上がSiおよびAlの合計量が3
×10-4〜2×10-1g/g担体であり、かつ非晶質分
のSi/Al比が0.05〜50.0g/gである非晶
質シリカーアルミナで被覆されたα―アルミナ担体を調
製し、該α―アルミナ担体に完成触媒当り5〜25重量
%の金属銀微粒子および完成触媒1キログラム当り0.
0001〜0.05グラム当量重量のセシウムを担持せ
しめた後、賦活化処理して、銀とセシウムとを多孔性無
機質耐火性担体に析出した後、不活性ガス中で400〜
950℃の範囲で高温加熱処理することを特徴とするエ
チレンオキシド製造用銀触媒の製造方法によっても達成
される。
【0023】
【作用】エチレンオキシド製造用銀触媒に用いる好適な
担体に関する研究によれば、従来技術で一般的に工業的
規模において用いられている担体よりも比表面積が0.
75〜5m2 /g、見掛気孔率45〜70%よりなる担
体の外表面上および担体の気孔の表面上が非晶質シリカ
で被覆されたα―アルミナ担体を用いた場合、触媒にし
たときの選択率の低さのゆえに当該分野の工業的規模に
おいて一般的に用いられることのなかった比較的高比表
面績の担体をも有効に使用でき、これと特に反応促進剤
としてセシウムおよび/またはセシウム化合物を担持せ
しめた後、賦活化処理して、銀とセシウムおよび/また
はセシウム化合物とをα―アルミナ担体に析出した後、
不活性ガス中で400〜950℃の範囲で高温加熱処理
して得られた触媒はこれまでになく高活、高選択性、耐
久性の触媒が得られることを見い出したものである。
【0024】エチレンを分子状酸素により接触気相酸化
してエチレンオキシドを製造する際に用いられる触媒は
銀触媒であり、そのほとんどが担体を使用した担持触媒
であることは言うまでもないことである。また、用いら
れる担体が多孔性粒状耐火物であることも周知である。
【0025】しかしながら、単に多孔性粒状耐火物担体
と言っても千差万別で担体の比表面積、細孔分布、細孔
容積、粒径、形状等の物理的性質及び担体を構成する材
質、例えばα―アルミナ、シリカ、シリコンカ―バイ
ド、ジルコニア、粘土等のもつ化学的性質等、これらの
物理的および化学的性質が触媒の性能に及ぼす影響は大
きい。
【0026】したがって、どのような性質の担体を選ぶ
かは、当業者にとって大きな問題である。担体の物性の
中でも比表面積は細孔径にも関係し、触媒性能に与える
影響は大きく大いに留意しなければならない。即ち、活
性、耐久性の面から考えると触媒比表面積は大きい方が
良く、そのためには担体比表面は大きい方が望ましい
が、担体比表面積を大きくするためには担体材料のアル
ミナ粒子は小さいものを選ぶ必要がある。そのことは必
然的に小さな細孔径の形成を意味する。このことはガス
の拡散滞留、反応熱の除去という点から考えると不利に
なる。また担体表面の露出面積が増大することからも不
利である。これ等のことはいずれも選択率の低下につな
がる。このような事実から、必ずしも比表面積は大きい
方が良いとばかりは言えず自ずと制限が出てくる。これ
までの工業的規模に採用されている大部分の担体の比表
面積は1m2 /g以下であり、さらには0.5m2 /g
以下である。例外的には1m2 /g以上の担体を使った
例もあるが、低表面積のものより選択率は低い。
【0027】本願発明者等は、これ等の欠点を無くすべ
く検討した結果0.75m2 /g以上の大きな比表面積
の担体を用いても選択率の低下を招くことなく、さらに
向上させかつ高活性、耐久性を維持、促進させる方法を
発見した.すでに本願出願人は特開平2−194839
号明細書において開示した担体の外表面上および担体の
気孔の表面上が非晶質シリカで被覆されたα―アルミナ
担体よりも、本願発明の担体の外表面上および担体の気
孔の表面上をシリカとアルミナの混合した非晶質シリカ
ーアルミナで被覆されたα―アルミナ担体を用いた銀触
媒の方がエチレンオキシドを製造する際にさらにより高
選択性となり、しかもその高選択性を長期に渡って維持
することが可能となった。このことは、特に0.75m
2 /g以上の高比表面積担体に有効で、また増量された
セシウム化合物添加触媒に有効である。このような物性
面からの不利益を担体の化学的性質、特に担体の外表面
上および担体の気孔の表面上が非晶質シリカーアルミナ
で被覆されたα―アルミナ担体の使用によって、非晶質
シリカで被覆されたα―アルミナ担体よりも改善される
ことは驚くべきことである。なお、本明細書における比
表面積はBrunauer−Emmett−Telle
r(以下、BETという)法により測定される値であ
る。
【0028】本発明によれば担体の外表面上および担体
の気孔の表面上は触媒性能に微妙に影響し、特に従来当
分野で通常使われている比表面積0.5m2 /g以下の
担体ではその悪い影響は、比表面積が小さくなる程小さ
いが、0.5m2 /g以上になるとだんだん大きくなり
0.75m2 /g以上になるとその影響は顕著になる。
本願発明者等が既に見い出した担体の外表面上および
担体の気孔の表面上が非晶質シリカで被覆されたα―ア
ルミナ担体により、これまで使用されなかった比表面積
0.75m2 /g以上の担体の使用が可能となった。こ
の担体の外表面上および担体の気孔の表面上が非晶質シ
リカで被覆されたα―アルミナ担体よりも、本願発明の
担体の外表面上および担体の気孔の表面上をシリカとア
ルミナの混合した非晶質シリカーアルミナで被覆された
α―アルミナ担体を用いた銀触媒の方がエチレンオキシ
ドを製造する際にさらにより活性および選択性において
さらに優位になることを見い出した。
【0029】このことは後述の実施例でも分るように、
担体の物性が多少関係あるにしても、セシウムを添加し
た触媒にした時の触媒の寿命に性能の差が出ることは驚
くべきことである。このことがどういう作用によるか、
我々には正確には分らない。ただ担体の外表面上および
担体の気孔の表面上を被覆する物質が非晶質シリカであ
るよりも非晶質シリカーアルミナであることが良いとい
うこと、またセシウムを担持せしめた後、賦活化処理し
て、銀とセシウムおよび/またはセシウム化合物とを多
孔性無機質耐火性担体に析出した後、不活性ガス中で4
00〜950℃の範囲で高温加熱処理することにより、
非晶質物質がシリカであるのものに比較して選択率の向
上が約1%であること、さらにまた文献に、アルミナや
シリカへの金属イオンの吸着がpHに強く依存すること
が記載されていること等を考慮に入れると、担体の外表
面上および担体の気孔の表面上の非晶質シリカであるよ
りも非晶質シリカーアルミナの方が銀およびセシウム含
有溶液を担体へ含浸する際に、担体内のpH分布との違
いから、銀あるいはそれ以上にセシウムの析出分布およ
び析出したときの担体との結合力に強く影響を与えるこ
とが考えられる。そのことが触媒性能に関係してくると
思える。
【0030】本発明の好適なセシウムおよび/またはセ
シウム化合物の添加量の範囲は、完成触媒1キログラム
当り0.0001〜0.05グラム当量重量、好ましく
は0.001〜0.03グラム当量重量であり、特に好
ましくは0.008グラム当量重量を越えかつ0.03
グラム当量重量以下である。
【0031】本発明のα−アルミナ担体の比表面積とし
ては比表面積が0.75〜5m2 /gの範囲、さらに好
ましくは0.8〜2m2 /gのものが有効である。5m
2 /gを越えるものは実質的に良いものは得られておら
ず実際的でない。さらにまたα−アルミナ、ナトリウム
成分(主にNa2 O)以外の担体成分は当分野で慣用の
担体に含まれる程度の成分および量が好ましい。
【0032】本発明のα−アルミナ担体の見かけの気孔
率は45〜70%、特に50〜60%が好ましい。
【0033】本発明のα−アルミナ担体の比気孔容積は
0.1〜0.8cc/g、特に0.2〜0.5cc/g
が好ましい。
【0034】本発明のα−アルミナ担体は粒径3〜20
mmのα−アルミナ主成分、好ましくは90重量%以上
がα−アルミナ成分であり、0.1〜10μmの径のα
−アルミナ1次粒子で構成された20〜200μmの径
のα−アルミナ2次粒子を有し、比表面積0.1〜10
2 /gのアルミナ粉体を用いたα−アルミナ担体が使
用できる。本発明で使用される担体は球、ペレット、リ
ング等の粒状の耐火性担体であり、その平均相当直径は
3〜20mm、好ましくは5〜10mm、特に担体を構
成する成分、担体の比表面積は触媒性能に大きく関係
し、触媒製造時、銀とセシウムおよび/またはセシウム
化合物の担持工程において均一なる担持の容易な担体の
形状を選ぶことが選択性に優れた触媒を得ることにな
る。
【0035】またα―アルミナ担体としては、例えば好
ましくはBET比表面積0.8〜2m2 /g、見掛気孔
率50〜60%、細孔容積0.2〜0.5cc/g、粒
径3〜20mmのα−アルミナ主成分、好ましくは90
重量%以上がα−アルミナ成分の担体である。このα−
アルミナ担体は0.1〜10μmの径のα−アルミナ1
次粒子で構成された20〜200μmの径のα−アルミ
ナ2次粒子を有し、比表面積0.1〜10m2 /g、好
ましくは1〜5m2 /gのアルミナ粉体を主原料とし、
これに1〜300nm、好ましくは1〜20nmの径を
有するアルミナおよびシリカ粒子をコロイド状にして混
合し、担体造粒時に通常用いられる有機結合剤、水をニ
ーダー等の混練機を用いて十分に混合したのち、押し出
し成形、造粒、乾燥し、1000〜1600℃、好まし
くは1200〜1500℃で1〜10時間、好ましくは
2〜10時間焼成し、得られた担体の外表面上および担
体の気孔の表面上が非晶質シリカーアルミナで被覆され
たα―アルミナ担体が好適である。
【0036】1〜300nmの径を有するアルミナおよ
びシリカ粒子としては、一般的にはアルミナゾル、コロ
イダルシリカの水溶液として用いるのが分散の容易さか
ら好ましい。アルミナゾルおよびコロイダルシリカの調
製は「超微粒子開発応用ハンドブック」1989年4月
5日、(株)サイエンスフォーラムに記載されている。
アルミナゾルはアルミニウム塩を加水分解して得る方
法やアルミニウム塩水溶液をアルカリで中和して一旦ゲ
ルとしてた後、解膠して得る方法がある。
【0037】コロイダルシリカは珪酸ソーダ水溶液を酸
で中和して一旦ゲルとした後、解膠して得る方法や珪酸
ソーダ水溶液をイオン交換により脱ソーダ化して得る方
法がある。市販品としては、アルミナゾルとしては、日
産化学(株)より販売されている「アルミナゾル10
0、アルミナゾル200、アルミナゾル500」が使用
できる。また、コロイダルシリカとしては、、日産化学
(株)より販売されている「スノーテックス0」が使用
できる。
【0038】本発明のα−アルミナ担体はα―アルミナ
担体に対して、担体1グラムあたりSiおよびAlの合
計量が3×10-4〜2×10-1g/g担体、特に5×1
-4〜1×10-1g/g担体になるように非晶質シリカ
ーアルミナを含有させることが好適である。α―アルミ
ナ担体の非晶質シリカーアルミナはSiとAlとして、
Si/Al比が0.05〜50.0、特に0.5〜1
0.0であるα―アルミナ担体が好適である。
【0039】触媒の調製法は、分解性銀塩の水溶液域い
は有機溶媒溶液、例えば硝酸銀水溶液、無機、有機酸銀
のアンモニア錯体、域いは有機酸銀のアミン錯体、乳酸
銀水溶液等を前記のごとき担体に含浸する方法が採用さ
れる。セシウムおよび/またはセシウム化合物は担体に
先に析出させておいてもよく、また銀溶液に加えておい
て銀と同時に担体に折出させても良く、または銀の分解
還元過程とそれに続く分解除去過程の後、銀を担持した
担体に析出させても良い。ついでこの含浸担体を加熱
し、分解性銀塩を分解あるいは還元し続いて分解物を加
熱ガスにより分解除去する方法が採用できる。
【0040】本発明のα−アルミナ担体を用いた銀触媒
の調製方法としてはたとえばエチレンを分子状酸素によ
り気相接触酸化してエチレンオキシドを製造する際に使
用する銀触媒において、本発明のα−アルミナ担体を使
用し、これに有機酸銀のアミン錯体等の分解性銀溶液を
含浸後100〜300℃に加熱し、還元、あるいは熱分
解し、銀とセシウムおよび/またはセシウム化合物とを
多孔性無機質耐火性担体に担持せしめた後、最終的に、
含有酸素濃度が3容量%以下の不活性ガス中、好ましく
は不活性ガス中で、400〜950℃、好ましくは50
0〜800℃の範囲で高温加熱処理して得られるエチレ
ンオキシド製造用銀触媒の製造方法等を採用することが
できる。
【0041】本発明の銀触媒の銀は触媒に対し5〜25
重量%好ましくは5〜20重量%を微粒状に担体内外表
面に析出させることができる。セシウムまたはセシウム
化合物を水溶液あるいはアルコ―ル性溶液の形で完成触
媒1キログラムあたり0.0001〜0.05グラム当
量、特に0.003グラム当量を越え、かつ、0.03
グラム当量以下の範囲内を銀溶液に加えて銀と同時に析
出させるか、または銀の析出前の担体または銀担持後の
担体に析出させることができる。
【0042】本発明の銀触媒を使用してエチレンを分子
状酸素により酸化して酸化エチレンを製造する方法にお
いて採用できる反応条件は、これまで当分野で知られて
いる全ての条件が採用できるが、工業的製造規模におけ
る一般的な条件、すなわち原料ガス組成としてエチレン
0.5〜40容量%、酸素3〜10容量%、炭酸ガス5
〜30容量%、残部が窒素、アルゴン、水蒸気等の不活
性ガスおよびメタン、エタン等の低級炭化水素類さらに
また反応抑制剤としての二塩化エチレン、塩化ジフェニ
ル等のハロゲン化物、空間速度1000〜30000h
-1(STP)、好ましくは3000〜8000h
-1、圧力2〜40kg/cm2 G、好ましくは15〜
40kg/cm2 G等が好適に採用できる。
【0043】
【実施例】以下さらに具体的にするために実施例および
比較例をあげて詳細に説明するが、本発明はその主旨に
反しない限りこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0044】なお、実施例および比較例に記載する変化
率および選択率は次式により算出されたものである。
【0045】変化率(%)=(反応したエチレンのモル
数/原料ガス中のエチレンのモル数)×100 選択率(%)=(エチレンオキシドに変化したエチレン
のモル数/反応したエチレンのモル数)×100 [担体Aの製造方法]市販のアルミナ粉体(α−アルミ
ナ1次粒子径1〜2μm、平均2次粒子径50〜60μ
m、BET比表面積2.5〜3.5m2 /g)の93重
量部と有機結合剤5重量部をニーダに投入し、十分に混
合した後、粒径2〜20nmのアルミナゾル4重量部
(Al2 3 含有量として)と粒径2〜20nmのコロ
イド状シリカ3重量部(SiO2 含有量として)を加
え、これに水40重量部をニーダに投入し、十分に混合
したアルミナ混合物を押し出し成形した後、造粒、乾燥
し、1450℃で2時間乾燥し担体を得た。得られた担
体はBET比表面積1.26m2 /g、見掛気孔率5
5.7%、細孔容積0.40cc/gのα−アルミナ粉
体の担体の外表面上および担体の気孔の表面上の非晶質
シリカ−アルミナで被覆された外径7mm、内径3m
m、長さ7mmのリング形状のα−アルミナ担体を担体
Aとした。担体Aに担持した非晶質シリカ−アルミナ量
は以下の方法による測定によれば、各々1.2×10-2
Si g/g担体および1.0×10-2Al g/g
担体で、Si/Al比1.2g/gであった。
【0046】「得られたα―アルミナ担体Aの担体の外
表面上および担体の気孔の表面上の非晶質シリカ及びア
ルミナの量の測定方法]10gの担体を8〜10メッシ
ュにくだき46重量%フッ化水素酸水溶液20mlに1
時間室温で浸した後、濾過を行ない溶液中のSiイオン
およびAlイオンを原子吸光分析器で測定して求めた。
【0047】実施例1 修酸銀830gを水200mlと泥状にしておき、これ
にエタノ―ルアミン700mlを加え、よく攪拌し、溶
解させ、さらに水100mlを加えよく攪拌後、これに
7.5gの硝酸セシウムを水200mlに溶解した液を
加えて攪拌し、含浸溶液を調製した。
【0048】この含浸溶液を予め約100℃に加熱した
α−アルミナ担体Aの3000gに含浸後、加熱濃縮乾
燥し、さらに、空気浴中で120℃で3時間加熱した
後、空気気流中で48時間280℃で賦活化した。
【0049】この触媒を外部から不活性ガスを導入でき
るステンレス製密閉容器に充填し、窒素ガスを送り込み
がら電気炉中で触媒層の温度530℃で3時間の高温加
熱処理して完成触媒とした。
【0050】得られた完成触媒中の全セシウムの量は1
1×10-3グラム当量重量/kg触媒であった。
【0051】[完成触媒中の全セシウムの量の測定方
法]サンプルの約20gを粉末にし、(20kg/cm
2 で)圧縮してテストシートにした;セシウム濃度既知
の触媒を同様に処理し、標準とした;テストシートを、
螢光X線分光分析装置で標準サンプルの記録データによ
り得られた計算グラフを使って評価した。その結果0.
15重量%のセシウムが測定された。この量は11×1
-3グラム当量重量/kg触媒と計算された。
【0052】得られた完成触媒を内径25mm、管長1
1000mmの外部が加熱型の二重管式ステンレス製反
応器に充填し、該充填層に、エチレン20容量%、酸素
7容量%、炭酸ガス7容量%、残余がメタン、窒素、ア
ルゴンおよびエタンからなり、さらに二塩化エチレン1
ppmからなる混合ガスを導入し、反応圧力24kg/
cm2 G、空間速度5500hr-1、熱媒温度230℃
まで昇温し反応を行った。その10日後の結果および1
年後の結果を表1に示す。
【0053】実施例2 実施例1において高温加熱処理を表−1に示す条件にし
た以外は実施例1と同様な方法で行なった。その10日
後の結果および1年後の結果を表1に示す。
【0054】実施例3〜4 実施例1において担体として表−1に示す担体を用いる
以外は実施例1と同様な方法で行なった。その10日後
の結果および1年後の結果を表1に示す。
【0055】比較例1〜2 実施例1において高温加熱処理を表−1に示す条件にし
た以外は実施例1と同様な方法で行なった。その10日
後の結果および1年後の結果を表1に示す。
【0056】比較例3 実施例1において担体として市販のノートン社製担体S
A−5205をそのまま用いる以外は実施例1と同様な
方法で行なった。その10日後の結果および1年後の結
果を表1に示す。
【0057】比較例4 実施例1において担体として市販のノートン社製担体S
A−5102をそのまま用いる以外は実施例1と同様な
方法で行なった。その10日後の結果および1年後の結
果を表1に示す。
【0058】比較例5〜6 実施例1において担体としてノートン社製担体SA−5
102にコロイダルシリカ(2〜50nm)を含浸、加
熱濃縮乾燥後、1000℃で時間焼成し、得られた担体
の外表面上および担体の気孔の表面上の非晶質シリカで
被覆された担体を用いる以外は実施例1と同様な方法で
行なった。その10日後の結果および1年後の結果を表
1に示す。
【0059】比較例7 実施例1において担体としてノートン社製担体SA−5
102をそのまま用い、含有セシウム量を表1に示す
量、また高温処理を行わない以外は実施例1と同様な方
法で行なった。その10日後の結果および1年後の結果
を表1に示す。
【0060】比較例8 実施例1において、含有セシウム量を表1に示す量、ま
た高温処理を行わない以外は実施例1と同様な方法で行
なった。その10日後の結果および1年後の結果を表1
に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明は、担体の外表面上および担体の
気孔の表面上が非晶質シリカ−アルミナで被覆されたα
―アルミナ担体の非晶質シリカーアルミナ中のSiおよ
びAlが特定の比率であるα―アルミナ担体を用いて完
成触媒当り5〜25重量%の金属銀微粒子および完成触
媒1キログラム当り0.0001〜0.05グラム当量
重量のセシウムを担持したことにより高選択性および高
活性を長期間に渡って維持できる効果をもった新規なエ
チレンオキシド製造用銀触媒が得られるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−194839(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36 C07D 301/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体の外表面上および担体の気孔の表面
    上が非晶質シリカーアルミナで被覆されたα―アルミナ
    担体で、該非晶質シリカーアルミナ中のSiおよびAl
    の合計量が3×10-4〜2×10-1g/g担体であり、
    かつ非晶質分のSi/Al比が0.05〜50.0g/
    gであるα―アルミナ担体に完成触媒当り5〜25重量
    %の金属銀微粒子および完成触媒1キログラム当り0.
    0001〜0.05グラム当量重量のセシウムを担持し
    たことを特徴とするエチレンオキシド製造用銀触媒。
  2. 【請求項2】 0.1〜10μmの径のα―アルミナ一
    次粒子で構成された20〜200μmの2次粒子径を有
    し、比表面積が0.1〜10m2 /gのアルミナ粉体を
    主原料とし、混合時にコロイド状であるアルミナおよび
    シリカを混合した後、成形、乾燥さらに1000〜16
    00℃の温度で焼成し、担体の外表面上および担体の気
    孔の表面上がSiおよびAlの合計量が3×10-4〜2
    ×10-1g/g担体であり、かつ非晶質分のSi/Al
    比が0.05〜50.0g/gである非晶質シリカーア
    ルミナで被覆されたα―アルミナ担体を調製し、該α―
    アルミナ担体に完成触媒当り5〜25重量%の金属銀微
    粒子および完成触媒1キログラム当り0.0001〜
    0.05グラム当量重量のセシウムを担持せしめた後、
    賦活化処理して、銀とセシウムとを多孔性無機質耐火性
    担体に析出した後、不活性ガス中で400〜950℃の
    範囲で高温加熱処理することを特徴とするエチレンオキ
    シド製造用銀触媒の製造方法。
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