JP2001207004A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)重合単位として、フルオロオレフィンの15〜85モル%と;下記の一般式(1)あるいは(2)
1 −〔Si(CH3 2 −O〕n −Si(CH3 2 −R2 (1)
(ここでR1 は、炭素数1〜6のアルキル基あるいは−(CH2 r −OOC(CH3 )C=CH2 あるいは−CH=CH2 を示す。R2 は、−(CH2 r −OOC(CH3 )C=CH2 あるいは−CH=CH2 を示す。nは1〜420の整数、rは1〜6の整数を示す。)
2 −Si〔OSi(CH3 3 3 (2)
(ここでR2は上記定義の通り。)
で示される反応性シリコーンオイルの0.001〜30モル%と;さらにアルキルビニルエーテル、アルキルアリルエーテル、メタクリル酸エステル及びアクリル酸エステルの内から選択された一種以上の1〜50モル%と;を含み構成される含フッ素共重合体と:
(B)アクリル系樹脂と:
を含む樹脂組成物。
【請求項2】
反応性シリコーンオイルが、次式(3)、(4)、(5)、(6)
CH2 =C(CH3 )−COO−C3 6 −Si(CH3 2 −〔O−Si(CH3 2 m −R3 (3)
(ここでR3 は、炭素数1〜6のアルキル基を示す。mは1〜250の整数を示す。)
CH2 =CH−COO−C3 6 −Si(CH3 2 −〔O−Si(CH3 2 p −R4
(4)
(ここでR4 は、炭素数1〜6のアルキル基を示す。pは1〜250の整数を示す。)
5 −C3 6 −Si(CH3 2 −〔O−Si(CH3 2 q −C3 6 −R5
(5)
(ここでR5 は、−OOC(CH3 )C=CH2 を示す。qは1〜250の整数を示す。)
CH2 =C(CH3 )COO−C3 6 Si〔OSi(CH3 3 3 (6)
で示される片末端型あるいは両末端型変性シリコーンオイルであることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
(A)含フッ素共重合体5〜95重量%と、(B)アクリル系樹脂95〜5重量%と、を含む請求項1又は請求項2記載の樹脂組成物。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記のような問題点を解決すべく鋭意検討を行った結果、(A)フルオロオレフィンと,一般式(1)あるいは(2)
1 −〔Si(CH3 2 −O〕n −Si(CH3 2 −R2 (1)
(ここでR1 は、炭素数1〜6のアルキル基あるいは−(CH2 r −OOC(CH3 )C=CH2 あるいは−CH=CH2 を示す。R2 は、−(CH2 r −OOC(CH3 )C=CH2 あるいは−CH=CH2 を示す。nは1〜420の整数、rは1〜6の整数を示す。)
2 −Si〔OSi(CH3 3 3 (2)
(R2は上記定義の通り。)
で示される反応性シリコーンオイルと、アルキルビニルエーテル、アルキルアリルエーテル、メタクリル酸エステル及びアクリル酸エステルの内から選択された一種以上の重合単位との共重合体と、(B)アクリル系樹脂を含む樹脂組成物が、長期における撥水撥油性、防汚性、繰り返しの汚染除去性に優れることを見出した。
反応性シリコーンオイルとしては、特に次式(3)、(4)、(5)、(6)のシリコーンオイルが好ましい。
CH2 =C(CH3 )−COO−C3 6 −〔Si(CH3 2 −O〕m −Si(CH3 2 −R3 (3)
(ここでR3 は、炭素数1〜6のアルキル基を示す。mは1〜250の整数を示す。)
CH2 =CH−COO−C3 6 −〔Si(CH2 2 −O〕p −Si(CH3 2 −R4
(4)
(ここでR4 は、炭素数1〜6のアルキル基を示す。pは1〜250の整数を示す。)
5 −C3 6 −〔Si(CH3 2 −O〕q −C3 6 −R5 (5)
(ここでR5 は、−OCOC(CH3 )=CH2 を示す。qは1〜250の整数を示す。)
CH2 =C(CH3 )COO−C3 6 Si〔OSi(CH3 3 3 (6)
また、アルキルビニルエーテル、アルキルアリルエーテル、メタクリル酸エステル及びアクリル酸エステルの内から選択された単量体の割合が1モル%より少ない場合には、各種溶剤に対する溶解性が得られず好ましくない。また50モル%より多い場合には充分な耐汚染性、耐薬品性、耐候性が得られず好ましくない。
他方、アルキルビニルエーテルの具体例としては、エチルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、グリシジルビニルエーテル、グリシジルオキシメチルビニルエーテル、グリシジルオキシエチルビニルエーテル、グリシジルオキシブチルビニルエーテル、グリシジルオキシペンチルビニルエーテル、グリシジルオキシシクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
この得られた含フッ素共重合体とアクリル系樹脂(ダイヤナールLR199〔三菱レイヨン(株)製〕)とを1/2(固形分換算)で混合し、酢酸ブチルに溶解させ50%の酢酸ブチル溶液として、樹脂組成物を製造した。その樹脂組成物の硬化塗膜の塗膜特性を次の方法で調べた。結果を表1に示す。
〔塗膜透明性〕 上記50%混合酢酸ブチル溶液に該ポリマーの水酸基/NCO基が1/1になるようにコロネートHX〔日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートは登録商標〕を加え、JISG−3141鋼板上にアプリケーターにより塗布し、80℃24時間加熱処理した厚さ25μmの試験片を作成し、塗膜透明性を目視にて評価した。
A:無色透明
B:わずか白濁
C:白濁
〔基材との密着性〕 JIS−K5400 8.5.2(ゴバン目セロテープ(登録商標)試験)による。
〔鉛筆硬度〕 JIS−K5400 8.4.1(鉛筆引っかき試験)による。
〔耐酸性〕 5%HCl溶液による24時間スポットテスト後の塗膜外観を目視観察する。
◎;異状なし
○:ほとんど変化なし
△:やや侵される
×:侵される
〔耐アルカリ性〕 5%NaOH溶液による24時間スポットテスト後の塗膜外観を目視観察する。
◎;異状なし
○:ほとんど変化なし
△:やや侵される
×:侵される
〔油性マジック(登録商標)はじき性〕 油性マジック(黒・赤・マジックインキ(登録商標)商品名)により塗膜表面を塗りつぶし、はじき性を評価する。さらにこの塗膜を室温で1時間放置後、乾拭きにより除去する。これを20回繰り返した後の、塗膜表面のはじき性を評価する。
◎;良くはじく
○:はじく
△:ややはじく
×:全くはじかない
〔油性マジック(登録商標)繰り返し除去性〕 油性マジック(黒・赤・マジックインキ(登録商標)商品名)により塗膜表面を塗りつぶし、室温で1時間放置後乾拭きにより除去する。さらにこれを20回繰り返した後の、塗膜表面の除去性を評価する。
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