JPH0796592B2 - グラフト共重合体の製造方法 - Google Patents
グラフト共重合体の製造方法Info
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- JPH0796592B2 JPH0796592B2 JP32830788A JP32830788A JPH0796592B2 JP H0796592 B2 JPH0796592 B2 JP H0796592B2 JP 32830788 A JP32830788 A JP 32830788A JP 32830788 A JP32830788 A JP 32830788A JP H0796592 B2 JPH0796592 B2 JP H0796592B2
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- copolymer
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、グラフト共重合体の製造方法に関し、特に耐
衝撃性及び耐寒性に優れたグラフト共重合体を製造する
方法に関する。
衝撃性及び耐寒性に優れたグラフト共重合体を製造する
方法に関する。
ポリフッ化ビニリデン(以下、「PVdF」と略す)は、耐
候性、耐蝕性、電気的特性及び加工性等に優れるため、
多岐にわたる用途に使用されている。
候性、耐蝕性、電気的特性及び加工性等に優れるため、
多岐にわたる用途に使用されている。
しかし、PVdFは結晶性が大きいため、加工時の残留応力
が大きく、経時においてストレスクラックが生じ易く、
また柔軟性に欠け、耐衝撃性、耐寒性も他のフッ素系樹
脂に比して劣っている。そこで、耐衝撃性及び耐寒性を
改良するため、フッ化ビニリデンと他の単量体、例えば
ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、
メチルメタクリレート、ブチルアクリレートなどとを共
重合する方法、あるいはPVdFにアクリル系樹脂等を配合
する方法等が提案されている。
が大きく、経時においてストレスクラックが生じ易く、
また柔軟性に欠け、耐衝撃性、耐寒性も他のフッ素系樹
脂に比して劣っている。そこで、耐衝撃性及び耐寒性を
改良するため、フッ化ビニリデンと他の単量体、例えば
ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、
メチルメタクリレート、ブチルアクリレートなどとを共
重合する方法、あるいはPVdFにアクリル系樹脂等を配合
する方法等が提案されている。
しかし、フッ化ビニリデンと他の単量体とを共重合する
方法によって得られる共重合体は、柔軟性には優れる
が、融点が低下し使用可能な温度領域が低下したり、加
工性が悪化する問題がある。またPVdFにアクリル系樹脂
等を配合する方法によって得られる組成物は、透明性、
加工性及び柔軟性には優れるが、耐候性及び耐薬品性が
悪化する欠点がある。
方法によって得られる共重合体は、柔軟性には優れる
が、融点が低下し使用可能な温度領域が低下したり、加
工性が悪化する問題がある。またPVdFにアクリル系樹脂
等を配合する方法によって得られる組成物は、透明性、
加工性及び柔軟性には優れるが、耐候性及び耐薬品性が
悪化する欠点がある。
そこで、本発明の目的は、PVdFの本来の特長を有すると
ともに、耐衝撃性及び耐寒性に優れるグラフト共重合体
を製造する方法を提供することにある。
ともに、耐衝撃性及び耐寒性に優れるグラフト共重合体
を製造する方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するものとして、 (A)(A−1)一般式(I)〜(V): 〔式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル
基、R2は 式: −O−R′−、−NH−R′− 〔R′は炭素原子数1〜20のアルキレン基又は式: で表される基であり、R3、R4及びR5は同一又は異なって
もよく、炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基、炭素原
子数1〜3のアルコキシ基又は式: (複数のR6は同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜
20の1価の炭化水素基、nは0〜100の整数であり、R7
はR6と同じ意味を有するか、又は下記式: (ここで、R6及びnは前記のとおりである。) 〔ここで、Aは下記式: (R2、R3、R4及びR5は前記と同じ) で表される基である〕 〔ここで、R2、R3、R4及びR5は前記一般式(I)と同
じ〕 で表される有機ケイ素化合物から選ばれる少なくとも1
種と、 (A−2)一般式(VI): 〔ここで、R8は水素原子又はメチル基であり、R9は水素
原子又は炭素原子数1〜12のアルキル基である〕 で表される(メタ)アクリル系化合物とからなり、(A
−1)の有機ケイ素化合物/(A−2)の(メタ)アク
リル系化合物の構成比が10/90〜90/10(重量比)である
共重合体と、 (B)フッ化ビニリデンを必須成分とする単量体とを、
(A)/(B)の重量比が1/99〜50/50である割合で、
ラジカル重合開始剤の存在下に反応させることにより、
前記(A)の共重合体に前記(B)の単量体をグラフト
共重合させるグラフト共重合体の製造方法を提供するも
のである。
基、R2は 式: −O−R′−、−NH−R′− 〔R′は炭素原子数1〜20のアルキレン基又は式: で表される基であり、R3、R4及びR5は同一又は異なって
もよく、炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基、炭素原
子数1〜3のアルコキシ基又は式: (複数のR6は同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜
20の1価の炭化水素基、nは0〜100の整数であり、R7
はR6と同じ意味を有するか、又は下記式: (ここで、R6及びnは前記のとおりである。) 〔ここで、Aは下記式: (R2、R3、R4及びR5は前記と同じ) で表される基である〕 〔ここで、R2、R3、R4及びR5は前記一般式(I)と同
じ〕 で表される有機ケイ素化合物から選ばれる少なくとも1
種と、 (A−2)一般式(VI): 〔ここで、R8は水素原子又はメチル基であり、R9は水素
原子又は炭素原子数1〜12のアルキル基である〕 で表される(メタ)アクリル系化合物とからなり、(A
−1)の有機ケイ素化合物/(A−2)の(メタ)アク
リル系化合物の構成比が10/90〜90/10(重量比)である
共重合体と、 (B)フッ化ビニリデンを必須成分とする単量体とを、
(A)/(B)の重量比が1/99〜50/50である割合で、
ラジカル重合開始剤の存在下に反応させることにより、
前記(A)の共重合体に前記(B)の単量体をグラフト
共重合させるグラフト共重合体の製造方法を提供するも
のである。
本発明の方法において、(A)の共重合体の(A−1)
成分として使用される有機けい素化合物は、前記一般式
(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)で表され
る有機けい素化合物から選ばれた少なくとも1種であ
る。この一般式(I)、(II)、(III)、(IV)及び
(V)において、R1は水素原子又は炭素原子数1〜3の
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基で
あり、R2は式: −O−R′−、−NH−R′− 〔R′は炭素原子数1〜20のアルキレン基又は式: で表される基である。R3、R4及びR5は同一又は異なって
もよく、炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オク
チル基、フェニル基等、炭素原子数1〜3のアルコキシ
基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
等、又は式: (複数のR6は同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜
20の1価の炭化水素基、nは0〜100の整数であり、R7
はR6と同じ意味を有するか、又は下記式: (ここで、R6及びnは前記のとおりである。) で表される基である。) 上記一般式(I)、(II)、(III)、(IV)又は
(V)で表される有機けい素化合物の具体例として下記
式で表されるものが挙げられる。ただし、以下の式にお
いて、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、
Phはフェニル基を示す。
成分として使用される有機けい素化合物は、前記一般式
(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)で表され
る有機けい素化合物から選ばれた少なくとも1種であ
る。この一般式(I)、(II)、(III)、(IV)及び
(V)において、R1は水素原子又は炭素原子数1〜3の
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基で
あり、R2は式: −O−R′−、−NH−R′− 〔R′は炭素原子数1〜20のアルキレン基又は式: で表される基である。R3、R4及びR5は同一又は異なって
もよく、炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オク
チル基、フェニル基等、炭素原子数1〜3のアルコキシ
基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
等、又は式: (複数のR6は同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜
20の1価の炭化水素基、nは0〜100の整数であり、R7
はR6と同じ意味を有するか、又は下記式: (ここで、R6及びnは前記のとおりである。) で表される基である。) 上記一般式(I)、(II)、(III)、(IV)又は
(V)で表される有機けい素化合物の具体例として下記
式で表されるものが挙げられる。ただし、以下の式にお
いて、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、
Phはフェニル基を示す。
(a)式(I)で表される有機けい素化合物 (b)式(II)で表される有機けい素化合物 において、 (c)式(III)で表される有機けい素化合物 において、 (d)式(IV)で表される有機けい素化合物 において、 (e)式(V)で表される有機けい素化合物 本発明の方法において使用される(A)の共重合体の
(A−2)成分である(メタ)アクリル系化合物は前記
一般式(VI)で表されるものである。式中、R8は水素原
子又はメチル基であり、R9は水素原子又は炭素原子数1
〜12のアルキル基、例えば、メチル基、プロピル基、ブ
チル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基である。
この(A−2)成分の(メタ)アクリル系化合物の具体
例としては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸ブチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル等が
挙げられる。これらの(メタ)アクリル系化合物は1種
単独でも2種以上でも用いられる。
(A−2)成分である(メタ)アクリル系化合物は前記
一般式(VI)で表されるものである。式中、R8は水素原
子又はメチル基であり、R9は水素原子又は炭素原子数1
〜12のアルキル基、例えば、メチル基、プロピル基、ブ
チル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基である。
この(A−2)成分の(メタ)アクリル系化合物の具体
例としては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸ブチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル等が
挙げられる。これらの(メタ)アクリル系化合物は1種
単独でも2種以上でも用いられる。
本発明の方法において用いられる(A)成分の共重合体
は、上記(A−1)成分である有機ケイ素化合物と(A
−2)成分である(メタ)アクリル系化合物とも共重合
してなるものである。この共重合体の製造は、特に方法
は限定されず、例えば、上記(A−1)である一般式
(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)で表され
る有機ケイ素化合物から選ばれる少なくとも1種と、上
記(A−2)成分である一般式(VI)で表される(メ
タ)アクリル系化合物とを、ラジカル重合開始剤の存在
下に常法に従って重合させることにより行うことができ
る。この重合は、通常、有機又は無機の過酸化物、アゾ
系化合物、レドックス系開始剤等のラジカル重合開始剤
を用いる懸濁重合、乳化重合、溶液重合又は塊状重合等
により、重合温度30〜100℃、重合時間0.5〜20時間程度
で行う方法が一般的である。
は、上記(A−1)成分である有機ケイ素化合物と(A
−2)成分である(メタ)アクリル系化合物とも共重合
してなるものである。この共重合体の製造は、特に方法
は限定されず、例えば、上記(A−1)である一般式
(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)で表され
る有機ケイ素化合物から選ばれる少なくとも1種と、上
記(A−2)成分である一般式(VI)で表される(メ
タ)アクリル系化合物とを、ラジカル重合開始剤の存在
下に常法に従って重合させることにより行うことができ
る。この重合は、通常、有機又は無機の過酸化物、アゾ
系化合物、レドックス系開始剤等のラジカル重合開始剤
を用いる懸濁重合、乳化重合、溶液重合又は塊状重合等
により、重合温度30〜100℃、重合時間0.5〜20時間程度
で行う方法が一般的である。
(A)の共重合体中の(A−1)成分/(A−2)成分
の重量比は10/90〜90/10、好ましくは30/70〜80/20であ
る。(A)の共重合体中の(A−1)成分/(A−2)
成分の重量比が10/90未満であると得られるグラフト共
重合体の耐候性が低下し、90/10を超えると加工性が悪
くなるおそれがある。
の重量比は10/90〜90/10、好ましくは30/70〜80/20であ
る。(A)の共重合体中の(A−1)成分/(A−2)
成分の重量比が10/90未満であると得られるグラフト共
重合体の耐候性が低下し、90/10を超えると加工性が悪
くなるおそれがある。
本発明の方法において使用される(B)成分であるフッ
化ビニリデンを必須成分とする単量体は、例えば、フッ
化ビニリデン単独、又はフッ化ビニリデンとフッ化ビニ
リデンと共重合可能な他の単量体とを含む単量体混合物
を言う。フッ化ビニリデンと共重合可能な他の単量体と
しては、例えば、テトラフルオロエチレン、ヘキサフル
オロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン等の他の
フッ素系単量体;エチレン等のα−オレフィンなどが挙
げられる。これらのフッ化ビニリデンと共重合可能な他
の単量体は、1種単独又は2種以上をフッ化ビニリデン
とともに用いてもよい。
化ビニリデンを必須成分とする単量体は、例えば、フッ
化ビニリデン単独、又はフッ化ビニリデンとフッ化ビニ
リデンと共重合可能な他の単量体とを含む単量体混合物
を言う。フッ化ビニリデンと共重合可能な他の単量体と
しては、例えば、テトラフルオロエチレン、ヘキサフル
オロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン等の他の
フッ素系単量体;エチレン等のα−オレフィンなどが挙
げられる。これらのフッ化ビニリデンと共重合可能な他
の単量体は、1種単独又は2種以上をフッ化ビニリデン
とともに用いてもよい。
本発明の方法で使用される(B)成分であるフッ化ビニ
リデンを必須成分とする単量体は、通常、フッ化ビニリ
デンを50重量%以上程度、好ましくは70重量%以上程度
含むものである。
リデンを必須成分とする単量体は、通常、フッ化ビニリ
デンを50重量%以上程度、好ましくは70重量%以上程度
含むものである。
本発明の方法は、前記(A)成分と(B)成分を(A)
/(B)の重量比が1/99〜50/50、好ましくは2/98〜30/
70である割合で、ラジカル重合開始剤の存在下で反応さ
せ、(A)成分の共重合体に、(B)成分のフッ化ビニ
リデンを必須成分とする単量体をグラフト共重合させる
方法である。
/(B)の重量比が1/99〜50/50、好ましくは2/98〜30/
70である割合で、ラジカル重合開始剤の存在下で反応さ
せ、(A)成分の共重合体に、(B)成分のフッ化ビニ
リデンを必須成分とする単量体をグラフト共重合させる
方法である。
(A)/(B)の重量比が1/99未満であると、得られる
共重合体の耐衝撃性及び耐寒性が改良されず、50/50を
超えると耐衝撃性及び耐寒性がそれ以上改良されないば
かりか、PVdF本来の特長、例えば、耐候性等を損なうこ
ととなる。
共重合体の耐衝撃性及び耐寒性が改良されず、50/50を
超えると耐衝撃性及び耐寒性がそれ以上改良されないば
かりか、PVdF本来の特長、例えば、耐候性等を損なうこ
ととなる。
本発明の方法で使用されるラジカル重合開始剤として
は、有機及び無機の過酸化物、例えばイプロピルパーオ
キシジカーボネート、n−プロピルパーオキシジカーボ
ネート、ヘプタフルオロブチリルパーオキシド、過硫酸
アンモニウム、過硫酸カリウム;アゾ化合物;レドック
ス系重合開始剤等が挙げられる。これらは1種又は2種
以上で用いられる。
は、有機及び無機の過酸化物、例えばイプロピルパーオ
キシジカーボネート、n−プロピルパーオキシジカーボ
ネート、ヘプタフルオロブチリルパーオキシド、過硫酸
アンモニウム、過硫酸カリウム;アゾ化合物;レドック
ス系重合開始剤等が挙げられる。これらは1種又は2種
以上で用いられる。
本発明の方法におけるグラフト共重合の形式は特に限定
されず、一般に、適当な媒体を使用して均一系又は不均
一系における反応で行われる。例えば水又はトリクロロ
フルオロエタン等の疎水性溶媒を媒体とする懸濁重合又
は乳化重合による方法などで行うことができる。この反
応において、得られるグラフト共重合体の分子量を調整
するために、イソプロピルアルコール、アセトン等の連
鎖移動剤を使用することは任意である。
されず、一般に、適当な媒体を使用して均一系又は不均
一系における反応で行われる。例えば水又はトリクロロ
フルオロエタン等の疎水性溶媒を媒体とする懸濁重合又
は乳化重合による方法などで行うことができる。この反
応において、得られるグラフト共重合体の分子量を調整
するために、イソプロピルアルコール、アセトン等の連
鎖移動剤を使用することは任意である。
グラフト共重合の重合条件は、通常、重合温度20〜100
℃で重合時間1〜50時間が一般的である。
℃で重合時間1〜50時間が一般的である。
本発明の方法においては、製造されるグラフト共重合体
に、樹脂等に一般的に配合される配合剤、例えば、紫外
線吸収剤、充填剤、着色剤等を添加することは任意であ
る。
に、樹脂等に一般的に配合される配合剤、例えば、紫外
線吸収剤、充填剤、着色剤等を添加することは任意であ
る。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。
る。
実施例1 (1)共重合体の製造 内容積1の重合器に、純水500g、トリス(トリメチル
シロキシ)メタクリロイルオキシプロピルシラン(前記
具体例で示したS−5)100g、メタクリル酸メチル(MM
A)100g、アゾビスイソブチロニトリル0.6g及びリン酸
カルシウム2gを仕込み、80℃で6時間重合反応させた。
得られた反応混合物を冷却して重合反応を終了させた
後、脱水、洗浄及び乾燥してビーズ状の重合体粒子を得
た。
シロキシ)メタクリロイルオキシプロピルシラン(前記
具体例で示したS−5)100g、メタクリル酸メチル(MM
A)100g、アゾビスイソブチロニトリル0.6g及びリン酸
カルシウム2gを仕込み、80℃で6時間重合反応させた。
得られた反応混合物を冷却して重合反応を終了させた
後、脱水、洗浄及び乾燥してビーズ状の重合体粒子を得
た。
(2)グラフト共重合体の製造 内容積6lの重合器に、上記(1)で得られた共重合体12
0g、純水3000g及びメチルセルロース1.2gを仕込み、系
内を真空にした後、フッ化ビニリデン1080gを仕込ん
だ。次いで、ジn−パーオキシジカーボネート12gをト
リクロロトリフルオロエタン60gに溶解した溶液及びイ
ソプロピルアルコール15gを重合器内に圧入し、30℃で1
5時間反応させた。重合器内の未反応モノマーをパージ
した後、反応混合物を脱水、乾燥して白色粉末状のグラ
フト共重合体100gを得た。
0g、純水3000g及びメチルセルロース1.2gを仕込み、系
内を真空にした後、フッ化ビニリデン1080gを仕込ん
だ。次いで、ジn−パーオキシジカーボネート12gをト
リクロロトリフルオロエタン60gに溶解した溶液及びイ
ソプロピルアルコール15gを重合器内に圧入し、30℃で1
5時間反応させた。重合器内の未反応モノマーをパージ
した後、反応混合物を脱水、乾燥して白色粉末状のグラ
フト共重合体100gを得た。
得られたグラフト共重合体を、20mmφ押出機を用いてシ
リンダー温度170〜200℃、ダイス温度220℃で丸棒状に
溶融して押出し、ペレタイザーでペレット状に切断し
た。
リンダー温度170〜200℃、ダイス温度220℃で丸棒状に
溶融して押出し、ペレタイザーでペレット状に切断し
た。
次に、このペレットを15t射出成形機を用いて200〜250
℃で90×22×4mmの試験片を作製し、この試験片につい
てASTM−D256に準じてアイゾット衝撃強度を、またJIS
K7216にしたがって脆化温度を測定した。結果を表1に
示す。
℃で90×22×4mmの試験片を作製し、この試験片につい
てASTM−D256に準じてアイゾット衝撃強度を、またJIS
K7216にしたがって脆化温度を測定した。結果を表1に
示す。
実施例2〜4 各例において、実施例1の(1)におけるトリス(トリ
メチルシロキシ)メタクリロイルオキシプロピルシラン
の代わりに、表1に示す有機ケイ素化合物(前記具体例
で示したS−24,S−28又はS−32)を使用して共重合体
を製造した以外は、実施例1と同様にしてグラフト共重
合体を製造し、得られたグラフト共重合体から試験片を
作製してアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。
結果を表1に示す。
メチルシロキシ)メタクリロイルオキシプロピルシラン
の代わりに、表1に示す有機ケイ素化合物(前記具体例
で示したS−24,S−28又はS−32)を使用して共重合体
を製造した以外は、実施例1と同様にしてグラフト共重
合体を製造し、得られたグラフト共重合体から試験片を
作製してアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例5 実施例1の(1)におけるメタクリル酸メチル(MMA)
の代わりに、アルリル酸ブチルを使用して共重合体を製
造した以外は実施例1と同様にしてグラフト共重合体を
製造し、得られたグラフト共重合体から試験片を作製し
てアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。結果を
表1に示す。
の代わりに、アルリル酸ブチルを使用して共重合体を製
造した以外は実施例1と同様にしてグラフト共重合体を
製造し、得られたグラフト共重合体から試験片を作製し
てアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。結果を
表1に示す。
比較例1 フッ化ビニリデンのホモポリマーについて、実施例1と
同様にアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。結
果を表1に示す。
同様にアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。結
果を表1に示す。
実施例6、7 実施例1の(1)におけるトリス(トリメチルシロキ
シ)メタクリロイルオキシプロピルシラン(S−5)と
メタクリル酸メチル(MMA)の使用量を表2に示すよう
にして共重合体を製造した以外は実施例1と同様にして
グラフト共重合体を製造し、得られたグラフト共重合体
から試験片を作製してアイゾット衝撃強度及び脆化温度
を測定した。結果を表2に示す。
シ)メタクリロイルオキシプロピルシラン(S−5)と
メタクリル酸メチル(MMA)の使用量を表2に示すよう
にして共重合体を製造した以外は実施例1と同様にして
グラフト共重合体を製造し、得られたグラフト共重合体
から試験片を作製してアイゾット衝撃強度及び脆化温度
を測定した。結果を表2に示す。
実施例8、9 実施例1の(2)における共重合体の使用量を表3に示
すようにした以外は実施例1と同様にしてグラフト共重
合体を製造し、得られたグラフト共重合体から試験片を
作製してアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。
結果を表3に示す。
すようにした以外は実施例1と同様にしてグラフト共重
合体を製造し、得られたグラフト共重合体から試験片を
作製してアイゾット衝撃強度及び脆化温度を測定した。
結果を表3に示す。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、耐衝撃性及び耐寒性に優れ、し
かもPVdFが有する優れた特長を有するグラフト共重合体
を得ることができる。
かもPVdFが有する優れた特長を有するグラフト共重合体
を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)(A−1)一般式(I)〜(V): 〔式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル
基、R2は式: −O−R′−、−NH−R′− 〔R′は炭素原子数1〜20のアルキレン基又は式: で表される基であり、R3、R4及びR5は同一又は異なって
もよく、炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基、炭素原
子数1〜3のアルコキシ基又は式: (複数のR6は同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜
20の1価の炭化水素基、nは0〜100の整数であり、R7
はR6と同じ意味を有するか、又は下記式: (ここで、R6及びnは前記のとおりである。) で表される基である。)〕 〔ここで、Aは、下記式: (R2、R3、R4及びR5は前記と同じ) で表される基である〕 で表される有機ケイ素化合物から選ばれる少なくとも1
種と、 (A−2)一般式(VI): 〔ここで、R8は水素原子又はメチル基であり、R9は水素
原子又は炭素原子数1〜12のアルキル基である〕 で表される(メタ)アクリル系化合物とからなり、(A
−1)の有機ケイ素化合物/(A−2)の(メタ)アク
リル系化合物の構成比が10/90〜90/10(重量比)である
共重合体と、 (B)フッ化ビニリデンを必須成分とする単量体とを、
(A)/(B)の重量比が1/99〜50/50である割合で、
ラジカル重合開始剤の存在下に反応させることにより、
前記(A)の共重合体に前記(B)の単量体をグラフト
共重合させるグラフト共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32830788A JPH0796592B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | グラフト共重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32830788A JPH0796592B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | グラフト共重合体の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02173019A JPH02173019A (ja) | 1990-07-04 |
JPH0796592B2 true JPH0796592B2 (ja) | 1995-10-18 |
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ID=18208770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32830788A Expired - Lifetime JPH0796592B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | グラフト共重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0796592B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4732560B2 (ja) * | 2000-01-28 | 2011-07-27 | 関東電化工業株式会社 | 樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-12-26 JP JP32830788A patent/JPH0796592B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH02173019A (ja) | 1990-07-04 |
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