JP2001205630A - プリプレグの製造方法 - Google Patents
プリプレグの製造方法Info
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- JP2001205630A JP2001205630A JP2000016600A JP2000016600A JP2001205630A JP 2001205630 A JP2001205630 A JP 2001205630A JP 2000016600 A JP2000016600 A JP 2000016600A JP 2000016600 A JP2000016600 A JP 2000016600A JP 2001205630 A JP2001205630 A JP 2001205630A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面の平滑性が高くて厚みが均一なプリプレ
グを形成する。 【解決手段】 基材1にワニス2を含浸する。ワニス2
を含浸した基材1を一対のスクイズロール3、3の間に
通した後、一対の厚み調整具4、4の間に通す。厚み調
整具を基材の表面に接触させることによって、基材1の
表面に付着するワニス2の平滑性を高めることができる
と共に基材1の表面に付着する余剰のワニス2を除去し
て基材1に含浸されたワニス2の量を均一化することが
できる。
グを形成する。 【解決手段】 基材1にワニス2を含浸する。ワニス2
を含浸した基材1を一対のスクイズロール3、3の間に
通した後、一対の厚み調整具4、4の間に通す。厚み調
整具を基材の表面に接触させることによって、基材1の
表面に付着するワニス2の平滑性を高めることができる
と共に基材1の表面に付着する余剰のワニス2を除去し
て基材1に含浸されたワニス2の量を均一化することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板などの製造に用いられるプリプレグの製造方法に関す
るものである。
板などの製造に用いられるプリプレグの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、不織布などの基材にエポキシ
樹脂などの樹脂溶液であるワニスを含浸した後、基材中
の樹脂を半硬化状態にすることによって、プリプレグを
形成することが行なわれているが、基材にワニスを含浸
させるにあたっては、図3に示すようなワニス含浸装置
が用いられている。
樹脂などの樹脂溶液であるワニスを含浸した後、基材中
の樹脂を半硬化状態にすることによって、プリプレグを
形成することが行なわれているが、基材にワニスを含浸
させるにあたっては、図3に示すようなワニス含浸装置
が用いられている。
【0003】このワニス含浸装置は、上面が開口する浸
漬槽10と、回転駆動されるディップロール11と、回
転駆動される一対の対向するスクイズロール3、3とを
具備して形成されている。浸漬槽10にはワニス2が貯
留されており、また、ディップロール11はワニス2に
浸漬されるようにして浸漬槽10内に配置されていると
共に一対の対向するスクイズロール3、3は浸漬槽10
の上方に配置されている。そして、このようなワニス含
浸装置を用いて基材1にワニス2を含浸するにあたって
は、まず、ディップロール11の下側に接触するように
基材1を浸漬槽10に貯留されたワニス2内に導入す
る。このことで、基材1がワニス2に浸漬されて基材1
にワニス2が含浸される。次に、ワニス2が含浸された
基材1を浸漬槽10のワニス2から引き上げて一対のス
クイズロール3、3の間を通過させる。このことで、基
材1に含浸した余剰のワニス2がしぼり取られて除去さ
れる。このようにして長尺の基材1を進行させることに
よって、基材1に所定量のワニス2を連続的に含浸させ
ることができるものである。
漬槽10と、回転駆動されるディップロール11と、回
転駆動される一対の対向するスクイズロール3、3とを
具備して形成されている。浸漬槽10にはワニス2が貯
留されており、また、ディップロール11はワニス2に
浸漬されるようにして浸漬槽10内に配置されていると
共に一対の対向するスクイズロール3、3は浸漬槽10
の上方に配置されている。そして、このようなワニス含
浸装置を用いて基材1にワニス2を含浸するにあたって
は、まず、ディップロール11の下側に接触するように
基材1を浸漬槽10に貯留されたワニス2内に導入す
る。このことで、基材1がワニス2に浸漬されて基材1
にワニス2が含浸される。次に、ワニス2が含浸された
基材1を浸漬槽10のワニス2から引き上げて一対のス
クイズロール3、3の間を通過させる。このことで、基
材1に含浸した余剰のワニス2がしぼり取られて除去さ
れる。このようにして長尺の基材1を進行させることに
よって、基材1に所定量のワニス2を連続的に含浸させ
ることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
では基材1の表面と接触するスクイズロール3の表面
(周面)が曲面であり、しかも、スクイズロール3は回
転駆動されているので、プリプレグの表面の平滑性が低
くて厚みが不均一になるという問題があった。
では基材1の表面と接触するスクイズロール3の表面
(周面)が曲面であり、しかも、スクイズロール3は回
転駆動されているので、プリプレグの表面の平滑性が低
くて厚みが不均一になるという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、表面の平滑性が高くて厚みが均一なプリプレグを
形成することができるプリプレグの製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
あり、表面の平滑性が高くて厚みが均一なプリプレグを
形成することができるプリプレグの製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリプレグの製造方法は、基材1にワニス2を含浸し、
ワニス2を含浸した基材1を一対のスクイズロール3、
3の間に通した後、一対の厚み調整具4、4の間に通す
ことを特徴とするものである。
プリプレグの製造方法は、基材1にワニス2を含浸し、
ワニス2を含浸した基材1を一対のスクイズロール3、
3の間に通した後、一対の厚み調整具4、4の間に通す
ことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2に係るプリプレグ
の製造方法は、請求項1の構成に加えて、一対の厚み調
整具4、4のギャップを一対のスクイズロール3、3の
ギャップと同等以下にすることを特徴とするものであ
る。
の製造方法は、請求項1の構成に加えて、一対の厚み調
整具4、4のギャップを一対のスクイズロール3、3の
ギャップと同等以下にすることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、本発明の請求項3に係るプリプレグ
の製造方法は、請求項1又は2の構成に加えて、ワニス
2を含浸した基材1の表面と厚み調整具4の接触角度θ
を80〜100°にすることを特徴とするものである。
の製造方法は、請求項1又は2の構成に加えて、ワニス
2を含浸した基材1の表面と厚み調整具4の接触角度θ
を80〜100°にすることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項4に係るプリプレグ
の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加え
て、基材1にワニス2を含浸するにあたって基材1をワ
ニス2に浸漬し、基材1が浸漬されるワニス2の液面か
ら1m以内の上方に厚み調整具4を設けることを特徴と
するものである。
の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加え
て、基材1にワニス2を含浸するにあたって基材1をワ
ニス2に浸漬し、基材1が浸漬されるワニス2の液面か
ら1m以内の上方に厚み調整具4を設けることを特徴と
するものである。
【0010】また、本発明の請求項5に係るプリプレグ
の製造方法は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加え
て、ワニス2の比重を1.10〜1.30にすることを
特徴とするものである。
の製造方法は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加え
て、ワニス2の比重を1.10〜1.30にすることを
特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項6に係るプリプレグ
の製造方法は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加え
て、一対のスクイズロール3、3を略水平に対向させて
配置すると共に一対の厚み調整具4、4を略水平に対向
させて配置し、ワニス2を含浸した基材1をスクイズロ
ール3、3の間と厚み調整具4、4の間に真っ直ぐに通
すことを特徴とするものである。
の製造方法は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加え
て、一対のスクイズロール3、3を略水平に対向させて
配置すると共に一対の厚み調整具4、4を略水平に対向
させて配置し、ワニス2を含浸した基材1をスクイズロ
ール3、3の間と厚み調整具4、4の間に真っ直ぐに通
すことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0013】本発明の基材1としては、従来からプリプ
レグの基材として用いられている任意のものを使用する
ことができ、例えば、リンター紙やクラフト紙などの紙
基材、ガラスクロスやガラスマットやガラスペーパーな
どのガラス基材、ポリエステル繊維やアラミド繊維など
の織布や不織布で形成される合成樹脂基材などを用いる
ことができる。
レグの基材として用いられている任意のものを使用する
ことができ、例えば、リンター紙やクラフト紙などの紙
基材、ガラスクロスやガラスマットやガラスペーパーな
どのガラス基材、ポリエステル繊維やアラミド繊維など
の織布や不織布で形成される合成樹脂基材などを用いる
ことができる。
【0014】本発明のワニス2としては、従来からプリ
プレグの製造に用いられている任意のものを使用するこ
とができ、樹脂を溶剤に溶解させて調製されるものであ
る。樹脂としてはエポキシ樹脂やフェノール樹脂やポリ
イミド樹脂など、従来からプリプレグの樹脂として用い
られている任意のものを使用することができ、また、溶
剤としてはメチルエチルケトンやアセトンやジメチルホ
ルムアミドなど、従来からワニスの溶剤として用いられ
ている任意のものを使用することができる。尚、必要に
応じて硬化剤や硬化促進剤を溶剤に溶解させてワニス2
を調製しても良い。ワニス2の比重は1.10〜1.3
0にするのが好ましい。ワニス2の比重が1.10未満
であったり1.30を超えたりすると、基材1に均一に
ワニス2を含浸させることが難しく、プリプレグの表面
の平滑性が低くて厚みが不均一になる恐れがある。尚、
ワニス2中の固形分は30〜100%の間で±5%にコ
ントロールされ、ワニス2の温度は10〜80℃の間で
±5℃にコントロールされ、ワニス2の粘度は10〜3
000cpsの間で±100cpsにコントロールされ
るのが好ましい。
プレグの製造に用いられている任意のものを使用するこ
とができ、樹脂を溶剤に溶解させて調製されるものであ
る。樹脂としてはエポキシ樹脂やフェノール樹脂やポリ
イミド樹脂など、従来からプリプレグの樹脂として用い
られている任意のものを使用することができ、また、溶
剤としてはメチルエチルケトンやアセトンやジメチルホ
ルムアミドなど、従来からワニスの溶剤として用いられ
ている任意のものを使用することができる。尚、必要に
応じて硬化剤や硬化促進剤を溶剤に溶解させてワニス2
を調製しても良い。ワニス2の比重は1.10〜1.3
0にするのが好ましい。ワニス2の比重が1.10未満
であったり1.30を超えたりすると、基材1に均一に
ワニス2を含浸させることが難しく、プリプレグの表面
の平滑性が低くて厚みが不均一になる恐れがある。尚、
ワニス2中の固形分は30〜100%の間で±5%にコ
ントロールされ、ワニス2の温度は10〜80℃の間で
±5℃にコントロールされ、ワニス2の粘度は10〜3
000cpsの間で±100cpsにコントロールされ
るのが好ましい。
【0015】図1に本発明で用いるワニス含浸装置を示
す。このワニス含浸装置は、上面が開口する浸漬槽10
と、回転駆動されるディップロール11と、回転駆動さ
れる一対のスクイズロール3、3と、一対の厚み調整具
4、4を具備して形成されている。浸漬槽10には上記
のワニス2が貯留されてワニス溜りが形成されている。
また、ディップロール11はワニス2に浸漬されるよう
にして浸漬槽10内に配置されており、図1に矢印で示
す一定方向に回転駆動されている。また、一対のスクイ
ズロール3、3は浸漬槽10の上方において略水平に対
向させて配置されており、各スクイズロール3はそれぞ
れ図1に矢印で示す一定方向に回転駆動されている。
す。このワニス含浸装置は、上面が開口する浸漬槽10
と、回転駆動されるディップロール11と、回転駆動さ
れる一対のスクイズロール3、3と、一対の厚み調整具
4、4を具備して形成されている。浸漬槽10には上記
のワニス2が貯留されてワニス溜りが形成されている。
また、ディップロール11はワニス2に浸漬されるよう
にして浸漬槽10内に配置されており、図1に矢印で示
す一定方向に回転駆動されている。また、一対のスクイ
ズロール3、3は浸漬槽10の上方において略水平に対
向させて配置されており、各スクイズロール3はそれぞ
れ図1に矢印で示す一定方向に回転駆動されている。
【0016】厚み調整具4はスクイズロール3と同様の
断面略円形ロールに断面略扇状の切欠部15を全長に亘
って設けたような形状に形成されている。すなわち、厚
み調整具4の外周面は円弧状の凸曲面16と略垂直な平
坦面である縦面17と略水平な平坦面である横面18と
で構成されており、縦面17と横面18の間に切欠部1
5が形成されている。また、横面18と凸曲面16の近
接部分は凸曲面状の掻き取り部19として形成されてい
る。そして、本発明のワニス含浸装置では、スクイズロ
ール3、3の上方において、掻き取り部19同士が対向
するように一対の厚み調整具4、4を略水平に対向させ
て配置している。
断面略円形ロールに断面略扇状の切欠部15を全長に亘
って設けたような形状に形成されている。すなわち、厚
み調整具4の外周面は円弧状の凸曲面16と略垂直な平
坦面である縦面17と略水平な平坦面である横面18と
で構成されており、縦面17と横面18の間に切欠部1
5が形成されている。また、横面18と凸曲面16の近
接部分は凸曲面状の掻き取り部19として形成されてい
る。そして、本発明のワニス含浸装置では、スクイズロ
ール3、3の上方において、掻き取り部19同士が対向
するように一対の厚み調整具4、4を略水平に対向させ
て配置している。
【0017】上記のワニス含浸装置において、対向する
スクイズロール3、3のギャップは基材1の厚みや形成
されるプリプレグの樹脂含有量などに応じて設定される
が、対向する厚み調整具4、4のギャップ、すなわち対
向する掻き取り部19、19の間隔は対向するスクイズ
ロール3、3のギャップよりも小さくするのが好まし
い。対向する厚み調整具4、4のギャップを対向するス
クイズロール3、3のギャップよりも大きくすると、掻
き取り部19が基材1の表面に接触しにくくなって、プ
リプレグの表面の平滑性が低くて厚みが不均一になる恐
れがある。尚、スクイズロール3、3同士及び厚み調整
具4、4同士は互いに近接離間してギャップが調整自在
に形成されている。
スクイズロール3、3のギャップは基材1の厚みや形成
されるプリプレグの樹脂含有量などに応じて設定される
が、対向する厚み調整具4、4のギャップ、すなわち対
向する掻き取り部19、19の間隔は対向するスクイズ
ロール3、3のギャップよりも小さくするのが好まし
い。対向する厚み調整具4、4のギャップを対向するス
クイズロール3、3のギャップよりも大きくすると、掻
き取り部19が基材1の表面に接触しにくくなって、プ
リプレグの表面の平滑性が低くて厚みが不均一になる恐
れがある。尚、スクイズロール3、3同士及び厚み調整
具4、4同士は互いに近接離間してギャップが調整自在
に形成されている。
【0018】また、厚み調整具4、4は浸漬槽10に貯
留されたワニス2の液面から1m以内の上方に配置され
ている。厚み調整具4、4が浸漬槽10に貯留されたワ
ニス2の液面から1mを超えて上方に配置されている
と、基材1に含浸したワニス2(中の樹脂)が重力によ
り流れ落ちて筋状の樹脂だれが発生しやすくなり、厚み
調整具4、4のギャップにワニス2(中の樹脂)が均一
に埋まりきらないために、プリプレグの表面の平滑性が
低くて厚みが不均一になる恐れがある。尚、厚み調整具
4、4の配置位置の下限はスクイズロール3、3の直上
である。
留されたワニス2の液面から1m以内の上方に配置され
ている。厚み調整具4、4が浸漬槽10に貯留されたワ
ニス2の液面から1mを超えて上方に配置されている
と、基材1に含浸したワニス2(中の樹脂)が重力によ
り流れ落ちて筋状の樹脂だれが発生しやすくなり、厚み
調整具4、4のギャップにワニス2(中の樹脂)が均一
に埋まりきらないために、プリプレグの表面の平滑性が
低くて厚みが不均一になる恐れがある。尚、厚み調整具
4、4の配置位置の下限はスクイズロール3、3の直上
である。
【0019】そして、このようなワニス含浸装置を用い
て基材1にワニス2を含浸するにあたっては、まず、デ
ィップロール11の下側に接触するように基材1を浸漬
槽10に貯留されたワニス2内に導入する。このこと
で、基材1がワニス2に浸漬されて基材1にワニス2が
含浸される。次に、ワニス2が含浸された基材1を浸漬
槽10のワニス2からほぼ垂直に引き上げて一対のスク
イズロール3、3の間に真っ直ぐ通過させる。このこと
で、基材1に含浸された余剰のワニス2がしぼり取られ
て除去されることになり、基材1に含浸されたワニス2
を均一化することができる。次に、ワニス2が含浸され
た基材1を一対の厚み調整具4、4の掻き取り部19、
19の間に真っ直ぐ通過させる。このことで、掻き取り
部19が基材1の表面に接触して基材1の表面に付着す
るワニス2の平滑性を高めることができると共に基材1
の表面に付着する余剰のワニス2を除去して基材1に含
浸されたワニス2をさらに均一化することができる。こ
のようにして長尺の基材1を進行させることによって、
基材1に所定量のワニス2を連続的に含浸させることが
できるものである。この後、ワニス2が含浸された基材
1を乾燥すると共に基材1中の樹脂を加熱によりBステ
ージ化することによって、プリプレグを形成することが
できるものである。尚、基材1の乾燥及び基材1中の樹
脂のBステージ化の条件は樹脂の種類や含有量などに応
じて従来と同様に設定することができる。
て基材1にワニス2を含浸するにあたっては、まず、デ
ィップロール11の下側に接触するように基材1を浸漬
槽10に貯留されたワニス2内に導入する。このこと
で、基材1がワニス2に浸漬されて基材1にワニス2が
含浸される。次に、ワニス2が含浸された基材1を浸漬
槽10のワニス2からほぼ垂直に引き上げて一対のスク
イズロール3、3の間に真っ直ぐ通過させる。このこと
で、基材1に含浸された余剰のワニス2がしぼり取られ
て除去されることになり、基材1に含浸されたワニス2
を均一化することができる。次に、ワニス2が含浸され
た基材1を一対の厚み調整具4、4の掻き取り部19、
19の間に真っ直ぐ通過させる。このことで、掻き取り
部19が基材1の表面に接触して基材1の表面に付着す
るワニス2の平滑性を高めることができると共に基材1
の表面に付着する余剰のワニス2を除去して基材1に含
浸されたワニス2をさらに均一化することができる。こ
のようにして長尺の基材1を進行させることによって、
基材1に所定量のワニス2を連続的に含浸させることが
できるものである。この後、ワニス2が含浸された基材
1を乾燥すると共に基材1中の樹脂を加熱によりBステ
ージ化することによって、プリプレグを形成することが
できるものである。尚、基材1の乾燥及び基材1中の樹
脂のBステージ化の条件は樹脂の種類や含有量などに応
じて従来と同様に設定することができる。
【0020】上記のようにしてプリプレグを形成するに
あたって、ワニス2を含浸した基材1の表面と厚み調整
具4の接触角度θ、すなわち、ワニス2を含浸した基材
1の表面と横面18の間の角度θは80〜100°に厚
み調整具4を配置するのが好ましい。基材1の表面と厚
み調整具4の接触角度θが80°未満であると、厚み調
整具4の鋭角の部分(横面18と掻き取り部19のなす
角)が基材1の表面に当たって基材1に含浸させたワニ
ス2(の樹脂)への食い付き(食い込み)が大きくなっ
て掻き取りすぎるために、基材1の流れ方向に樹脂むら
が生じる恐れがあり、また、基材1の表面への接触度合
いが大きくなってケバの原因になる恐れがあり、基材1
の表面と厚み調整具4の接触角度θが100°を超える
と、基材1の表面と向き合う厚み調整具4の円弧部分の
長さが長くなって大きな樹脂溜りが形成されることにな
り、この樹脂溜りの表面張力により基材1が樹脂溜りか
ら離れにくくなる恐れがある。従って、プリプレグの表
面の平滑性が低くて厚みが不均一になる恐れがある。
あたって、ワニス2を含浸した基材1の表面と厚み調整
具4の接触角度θ、すなわち、ワニス2を含浸した基材
1の表面と横面18の間の角度θは80〜100°に厚
み調整具4を配置するのが好ましい。基材1の表面と厚
み調整具4の接触角度θが80°未満であると、厚み調
整具4の鋭角の部分(横面18と掻き取り部19のなす
角)が基材1の表面に当たって基材1に含浸させたワニ
ス2(の樹脂)への食い付き(食い込み)が大きくなっ
て掻き取りすぎるために、基材1の流れ方向に樹脂むら
が生じる恐れがあり、また、基材1の表面への接触度合
いが大きくなってケバの原因になる恐れがあり、基材1
の表面と厚み調整具4の接触角度θが100°を超える
と、基材1の表面と向き合う厚み調整具4の円弧部分の
長さが長くなって大きな樹脂溜りが形成されることにな
り、この樹脂溜りの表面張力により基材1が樹脂溜りか
ら離れにくくなる恐れがある。従って、プリプレグの表
面の平滑性が低くて厚みが不均一になる恐れがある。
【0021】本発明では、ワニス2を含浸した基材1を
一対のスクイズロール3、3の間に通した後、一対の厚
み調整具4、4の間に通すので、厚み調整具4が基材1
の表面に接触して基材1の表面に付着するワニス2の平
滑性を高めることができると共に基材1の表面に付着す
る余剰のワニス2を除去して基材1に含浸されたワニス
2の量を均一化することができるものである。
一対のスクイズロール3、3の間に通した後、一対の厚
み調整具4、4の間に通すので、厚み調整具4が基材1
の表面に接触して基材1の表面に付着するワニス2の平
滑性を高めることができると共に基材1の表面に付着す
る余剰のワニス2を除去して基材1に含浸されたワニス
2の量を均一化することができるものである。
【0022】上述のように従来からワニス2を含浸した
基材1を一対のスクイズロール3、3の間に通すことは
行なわれているが、スクイズロール3は断面円形で回転
駆動されているので、図2(a)に示すように、スクイ
ズロール3の周面が基材1の表面に接触した後基材1の
表面から離れていくことになり、このため、基材1の表
面のワニス2はスクイズロール3の表面に付着して移行
(転写)されることになって、一対のスクイズロール
3、3の間を通過した後の基材1の表面にはワニス2が
平滑に付着していない状態となる。従って、従来のプリ
プレグはワニス2が平滑に付着していない状態で基材1
を乾燥すると共に基材1中の樹脂を加熱によりBステー
ジ化していることになり、表面の平滑性が低くて厚みが
不均一になるのである。
基材1を一対のスクイズロール3、3の間に通すことは
行なわれているが、スクイズロール3は断面円形で回転
駆動されているので、図2(a)に示すように、スクイ
ズロール3の周面が基材1の表面に接触した後基材1の
表面から離れていくことになり、このため、基材1の表
面のワニス2はスクイズロール3の表面に付着して移行
(転写)されることになって、一対のスクイズロール
3、3の間を通過した後の基材1の表面にはワニス2が
平滑に付着していない状態となる。従って、従来のプリ
プレグはワニス2が平滑に付着していない状態で基材1
を乾燥すると共に基材1中の樹脂を加熱によりBステー
ジ化していることになり、表面の平滑性が低くて厚みが
不均一になるのである。
【0023】一方、本発明はワニス2を含浸した基材1
を一対のスクイズロール3、3の間に通した後、一対の
厚み調整具4、4の間に通すようにしているものであ
る。この厚み調整具4は、基材1の表面に接触する掻き
取り部19の上側に切欠部15を設けて形成されてお
り、しかも、回転駆動されていないので、図2(b)に
示すように、掻き取り部19が基材1の表面に接触した
後、基材1の表面には厚み調整具4が接触しないもので
あり、このため、基材1が掻き取り部19に接触した後
基材1の表面からワニス2が厚み調整具4に移行するこ
とがなくなり、一対の厚み調整具4、4の間を通過した
後の基材1の表面にはワニス2が平滑に付着している状
態となる。従って、本発明により形成されるプリプレグ
はワニス2が平滑に付着している状態で基材1を乾燥す
ると共に基材1中の樹脂を加熱によりBステージ化する
ことができ、表面の平滑性が高くて厚みが均一になるの
である。
を一対のスクイズロール3、3の間に通した後、一対の
厚み調整具4、4の間に通すようにしているものであ
る。この厚み調整具4は、基材1の表面に接触する掻き
取り部19の上側に切欠部15を設けて形成されてお
り、しかも、回転駆動されていないので、図2(b)に
示すように、掻き取り部19が基材1の表面に接触した
後、基材1の表面には厚み調整具4が接触しないもので
あり、このため、基材1が掻き取り部19に接触した後
基材1の表面からワニス2が厚み調整具4に移行するこ
とがなくなり、一対の厚み調整具4、4の間を通過した
後の基材1の表面にはワニス2が平滑に付着している状
態となる。従って、本発明により形成されるプリプレグ
はワニス2が平滑に付着している状態で基材1を乾燥す
ると共に基材1中の樹脂を加熱によりBステージ化する
ことができ、表面の平滑性が高くて厚みが均一になるの
である。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
る。
【0025】(実施例1)図1に示すワニス含浸装置を
用いて基材1にワニス2を含浸した。基材1としては日
東紡(NTB)社製のガラスクロス(品番:116E
S136)を用いた。ワニス2はエポキシ樹脂100質
量部と、ジシアンジアミド3質量部と、2−エチル−4
−メチルイミダゾール0.2質量部と、DMF(N,N
−ジメチルホルムアミド)10質量部とを混合して比重
を1.14に調製した。
用いて基材1にワニス2を含浸した。基材1としては日
東紡(NTB)社製のガラスクロス(品番:116E
S136)を用いた。ワニス2はエポキシ樹脂100質
量部と、ジシアンジアミド3質量部と、2−エチル−4
−メチルイミダゾール0.2質量部と、DMF(N,N
−ジメチルホルムアミド)10質量部とを混合して比重
を1.14に調製した。
【0026】また、一対のスクイズロール3、3のギャ
ップを0.8mm、一対の厚み調整具4、4のギャップ
を0.3mm、浸漬槽10内のワニス2の液面から厚み
調整具4までの距離を0.6m、基材1と厚み調整具4
の接触角度θを90°にそれぞれ設定した。
ップを0.8mm、一対の厚み調整具4、4のギャップ
を0.3mm、浸漬槽10内のワニス2の液面から厚み
調整具4までの距離を0.6m、基材1と厚み調整具4
の接触角度θを90°にそれぞれ設定した。
【0027】そして上記のようにして、基材1にワニス
2を含浸させると共に一対のスクイズロール3、3と一
対の厚み調整具4、4の間にワニス2を含浸した基材1
を通し、この後、温度160℃、時間10分の条件で基
材1を乾燥させると共に基材1中の樹脂をBステージ化
することによってプリプレグを形成した。
2を含浸させると共に一対のスクイズロール3、3と一
対の厚み調整具4、4の間にワニス2を含浸した基材1
を通し、この後、温度160℃、時間10分の条件で基
材1を乾燥させると共に基材1中の樹脂をBステージ化
することによってプリプレグを形成した。
【0028】(実施例2)一対の厚み調整具4、4のギ
ャップを0.5mmにした以外は、実施例1と同様にし
てプリプレグを形成した。
ャップを0.5mmにした以外は、実施例1と同様にし
てプリプレグを形成した。
【0029】(実施例3)一対の厚み調整具4、4のギ
ャップを0.6mmにした以外は、実施例1と同様にし
てプリプレグを形成した。
ャップを0.6mmにした以外は、実施例1と同様にし
てプリプレグを形成した。
【0030】(実施例4)基材1と厚み調整具4の接触
角度θを70°にした以外は、実施例1と同様にしてプ
リプレグを形成した。
角度θを70°にした以外は、実施例1と同様にしてプ
リプレグを形成した。
【0031】(実施例5)基材1と厚み調整具4の接触
角度θを80°にした以外は、実施例1と同様にしてプ
リプレグを形成した。
角度θを80°にした以外は、実施例1と同様にしてプ
リプレグを形成した。
【0032】(実施例6)基材1と厚み調整具4の接触
角度θを100°にした以外は、実施例1と同様にして
プリプレグを形成した。
角度θを100°にした以外は、実施例1と同様にして
プリプレグを形成した。
【0033】(実施例7)基材1と厚み調整具4の接触
角度θを110°にした以外は、実施例1と同様にして
プリプレグを形成した。
角度θを110°にした以外は、実施例1と同様にして
プリプレグを形成した。
【0034】(実施例8)浸漬槽10内のワニス2の液
面から厚み調整具4までの距離を0.5mにした以外
は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
面から厚み調整具4までの距離を0.5mにした以外
は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
【0035】(実施例9)浸漬槽10内のワニス2の液
面から厚み調整具4までの距離を1mにした以外は、実
施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
面から厚み調整具4までの距離を1mにした以外は、実
施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
【0036】(実施例10)浸漬槽10内のワニス2の
液面から厚み調整具4までの距離を1.5mにした以外
は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
液面から厚み調整具4までの距離を1.5mにした以外
は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
【0037】(実施例11)ワニス2の比重を1.10
にした以外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成
した。
にした以外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成
した。
【0038】(実施例12)ワニス2の比重を1.20
にした以外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成
した。
にした以外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成
した。
【0039】(実施例13)ワニス2の比重を1.30
にした以外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成
した。
にした以外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成
した。
【0040】(比較例)厚み調整具4を用いなかった以
外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
外は、実施例1と同様にしてプリプレグを形成した。
【0041】実施例1乃至13及び比較例で形成された
プリプレグにおいて、β線によるレジンコンテント分布
評価を行ない、プリプレグの面内ばらつき(表面のばら
つき)を求めた。面内ばらつきは単位面積あたりの樹脂
量で表されるものであって、単位はg/m2である。結
果を表1に示す。
プリプレグにおいて、β線によるレジンコンテント分布
評価を行ない、プリプレグの面内ばらつき(表面のばら
つき)を求めた。面内ばらつきは単位面積あたりの樹脂
量で表されるものであって、単位はg/m2である。結
果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から判るように、厚み調整具4を用い
て形成された実施例1乃至13のプリプレグは比較例の
プリプレグよりも面内ばらつきが小さくなり、表面の平
滑性が高くて厚みが均一となった。
て形成された実施例1乃至13のプリプレグは比較例の
プリプレグよりも面内ばらつきが小さくなり、表面の平
滑性が高くて厚みが均一となった。
【0044】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、基材にワニスを含浸し、ワニスを含浸した基材を一
対のスクイズロールの間に通した後、一対の厚み調整具
の間に通すので、厚み調整具を基材の表面に接触させる
ことによって、基材の表面に付着するワニスの平滑性を
高めることができると共に基材の表面に付着する余剰の
ワニスを除去して基材に含浸されたワニスの量を均一化
することができ、表面の平滑性が高くて厚みが均一なプ
リプレグを形成することができるものである。
は、基材にワニスを含浸し、ワニスを含浸した基材を一
対のスクイズロールの間に通した後、一対の厚み調整具
の間に通すので、厚み調整具を基材の表面に接触させる
ことによって、基材の表面に付着するワニスの平滑性を
高めることができると共に基材の表面に付着する余剰の
ワニスを除去して基材に含浸されたワニスの量を均一化
することができ、表面の平滑性が高くて厚みが均一なプ
リプレグを形成することができるものである。
【0045】また本発明の請求項2の発明は、一対の厚
み調整具のギャップを一対のスクイズロールのギャップ
と同等以下にするので、厚み調整具を確実に基材の表面
に接触させることができ、表面の平滑性が高くて厚みが
均一なプリプレグが形成しやすくなるものである。
み調整具のギャップを一対のスクイズロールのギャップ
と同等以下にするので、厚み調整具を確実に基材の表面
に接触させることができ、表面の平滑性が高くて厚みが
均一なプリプレグが形成しやすくなるものである。
【0046】また本発明の請求項3の発明は、ワニスを
含浸した基材の表面と厚み調整具の接触角度を80〜1
00°にするので、厚み調整具と基材の表面との接触面
積が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりすることが
なくなって、表面の平滑性が高くて厚みが均一なプリプ
レグが形成しやすくなるものである。
含浸した基材の表面と厚み調整具の接触角度を80〜1
00°にするので、厚み調整具と基材の表面との接触面
積が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりすることが
なくなって、表面の平滑性が高くて厚みが均一なプリプ
レグが形成しやすくなるものである。
【0047】また本発明の請求項4の発明は、基材にワ
ニスを含浸するにあたって基材をワニスに浸漬し、基材
が浸漬されるワニスの液面から1m以内の上方に厚み調
整具を設けるので、表面の平滑性が高くて厚みが均一な
プリプレグが形成しやすくなるものである。
ニスを含浸するにあたって基材をワニスに浸漬し、基材
が浸漬されるワニスの液面から1m以内の上方に厚み調
整具を設けるので、表面の平滑性が高くて厚みが均一な
プリプレグが形成しやすくなるものである。
【0048】また本発明の請求項5の発明は、ワニスの
比重を1.10〜1.30にするので、基材に均一にワ
ニスを含浸させることができ、表面の平滑性が高くて厚
みが均一なプリプレグが形成しやすくなるものである。
比重を1.10〜1.30にするので、基材に均一にワ
ニスを含浸させることができ、表面の平滑性が高くて厚
みが均一なプリプレグが形成しやすくなるものである。
【0049】また本発明の請求項6の発明は、一対のス
クイズロールを略水平に対向させて配置すると共に一対
の厚み調整具を略水平に対向させて配置し、ワニスを含
浸した基材をスクイズロールの間と厚み調整具の間にま
っすぐに通すので、スクイズロール及び厚み調整具を基
材の両方の表面に同等に接触させることができ、両表面
の平滑性が高くて厚みが均一なプリプレグを形成するこ
とができるものである。
クイズロールを略水平に対向させて配置すると共に一対
の厚み調整具を略水平に対向させて配置し、ワニスを含
浸した基材をスクイズロールの間と厚み調整具の間にま
っすぐに通すので、スクイズロール及び厚み調整具を基
材の両方の表面に同等に接触させることができ、両表面
の平滑性が高くて厚みが均一なプリプレグを形成するこ
とができるものである。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
る。
【図2】(a)はスクイズロールと基材の接触状態を示
す概略図、(b)は厚み調整具と基材の接触状態を示す
概略図である。
す概略図、(b)は厚み調整具と基材の接触状態を示す
概略図である。
【図3】従来例を示す概略図である。
1 基材 2 ワニス 3 スクイズロール 4 厚み調整具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉田 敢司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 三澤 英人 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 澤 佳秀 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 榊原 城二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 今井 靖之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4F072 AA01 AA02 AA07 AB03 AB05 AB06 AB09 AD13 AD23 AD45 AG03 AH02 AH31 AH51 AH53 AJ31 AJ34 AK05 AL13
Claims (6)
- 【請求項1】 基材にワニスを含浸し、ワニスを含浸し
た基材を一対のスクイズロールの間に通した後、一対の
厚み調整具の間に通すことを特徴とするプリプレグの製
造方法。 - 【請求項2】 一対の厚み調整具のギャップを一対のス
クイズロールのギャップと同等以下にすることを特徴と
する請求項1に記載のプリプレグの製造方法。 - 【請求項3】 ワニスを含浸した基材の表面と厚み調整
具の接触角度を80〜100°にすることを特徴とする
請求項1又は2に記載のプリプレグの製造方法。 - 【請求項4】 基材にワニスを含浸するにあたって基材
をワニスに浸漬し、基材が浸漬されるワニスの液面から
1m以内の上方に厚み調整具を設けることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載のプリプレグの製造方
法。 - 【請求項5】 ワニスの比重を1.10〜1.30にす
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
プリプレグの製造方法。 - 【請求項6】 一対のスクイズロールを略水平に対向さ
せて配置すると共に一対の厚み調整具を略水平に対向さ
せて配置し、ワニスを含浸した基材をスクイズロールの
間と厚み調整具の間にまっすぐに通すことを特徴とする
請求項1乃至5のいずれかに記載のプリプレグの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016600A JP2001205630A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | プリプレグの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016600A JP2001205630A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | プリプレグの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001205630A true JP2001205630A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18543713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000016600A Pending JP2001205630A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | プリプレグの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001205630A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015087758A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-18 | 三菱瓦斯化学株式会社 | プリプレグの製造装置及び製造方法 |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000016600A patent/JP2001205630A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015087758A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-18 | 三菱瓦斯化学株式会社 | プリプレグの製造装置及び製造方法 |
JPWO2015087758A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2017-03-16 | 三菱瓦斯化学株式会社 | プリプレグの製造装置及び製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |