JPH10120807A - プリプレグの製造方法 - Google Patents

プリプレグの製造方法

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Publication number
JPH10120807A
JPH10120807A JP27275296A JP27275296A JPH10120807A JP H10120807 A JPH10120807 A JP H10120807A JP 27275296 A JP27275296 A JP 27275296A JP 27275296 A JP27275296 A JP 27275296A JP H10120807 A JPH10120807 A JP H10120807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin varnish
fibers
base material
drying
impregnated
Prior art date
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Pending
Application number
JP27275296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Konno
繁宏 近野
Takashi Matsuzaki
隆 松崎
Fumio Ishigami
富美男 石上
Morimichi Sudo
守道 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維が一方向に引き揃えられてなる基材(一
方向引き揃え基材)に樹脂ワニスを含浸乾燥するプリプ
レグの製造方法において、繊維が脱落したりばらけたり
せず、乾燥後割れ目を生じたりしないようにする。 【解決手段】 一方向引き揃え基材11に、含浸槽13
内において複数の含浸ロール14、14、…により張力
をかけながら樹脂ワニス12を含浸し、次いでベースフ
ィルム17上に重ね、メタリングロール15aとパイプ
ドクターコーター15bにより樹脂ワニス12の付着量
を調整し、水平方向に移送しながら乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリプレグの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリプレグは、図3に示すよう
に、基材31に含浸槽33内で含浸ロール34により樹
脂ワニス32を含浸した後、基材31の走行方向とは逆
に回転する一対のスクイズロール35、35の間を通し
て過剰の樹脂ワニス32をしごきとり、縦型乾燥機36
を用いて乾燥させて製造されていた。また、縦型乾燥機
36に代えて横型乾燥機(図示せず)を用いる場合もあ
った。そして、基材31としては、紙、ガラス織布、ガ
ラスペーパー、ガラス不織布、有機繊維の織布又は不織
布など繊維が縦横に交錯し、幅方向の引っ張りにも抵抗
力を有するものが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、織物の形で結合
せずに、繊維が一方向に引き揃えられてなる基材(以
下、繊維が一方向に引き揃えられてなる基材を、一方向
引き揃え基材という)を用いたプリプレグが開発され注
目されるようになっている。
【0004】ところが、一方向引き揃え基材は、繊維が
幅方向に交又しておらず、したがって、幅方向の引っ張
りには抵抗力を有していない。一方向引き揃え基材に、
従来のプリプレグ製造装置を用いて樹脂ワニスを含浸す
ると、含浸された樹脂ワニスの表面張力により、図2の
a1(断面図)及び図2のa2(平面図)に示すように
繊維同士が集合してしまい、乾燥後割れ目ができやすい
という不具合があった。
【0005】また、樹脂ワニス付着量の調整を、一方向
引き揃え基材の走行方向とは逆に回転する一対のスクイ
ズロール35、35で行っているため、スクイズロール
35、35に繊維が絡まって脱落してしまうという不具
合があった。
【0006】さらに、乾燥工程において、熱風により繊
維がばらけてしまうという不具合があった。
【0007】本発明は、このような問題点を改良するも
ので、一方向引き揃え基材を用いたプリプレグ製造方法
において、繊維が脱落したりばらけたりせず、また、乾
燥後に割れ目ができることがないようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方向引き揃
え基材11に、含浸槽13内において複数の含浸ロール
14、14、…により張力をかけながら樹脂ワニス12
を含浸し、次いでベースフィルム17上に重ね、パイプ
ドクター15aとメタリングロール15bにより樹脂ワ
ニス12の付着量を調整し、水平方向に移送しながら乾
燥することを特徴とするプリプレグの製造方法である。
【0009】パイプドクター15aは回転しないで固定
状態とされ、また、メタリングロール15bも同様に回
転しない構成であるから、樹脂ワニス12の付着量工程
において繊維が脱落したりばらけたりしないようにな
る。
【0010】含浸槽13内において、一方向引き揃え基
材11の繊維が、張力により含浸ロール14、14、…
の表面に押しつけられ、図2のb1(断面図)及び図2
のb2(平面図)に示すように、繊維を拡がった状態を
保つ。したがって、樹脂ワニス12の表面張力により繊
維同士が集合して繊維束の間隔が広がる現象を抑えるこ
とができ、乾燥後に割れ目ができることもなくなる。ま
た、樹脂ワニス12の付着量調整を回転しないパイプド
クター15aと回転しないメタリングロール15bで行
うことにより、フィラメントがロールにからまったりす
ることを防ぐ。さらに、樹脂ワニス12の含浸後、一方
向引き揃え基材11をベースフィルム17上に重ねてあ
るので、乾燥時に熱風によりばらけることも防止でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
を参照して説明する。本発明において、使用される繊維
は、ガラス、炭素、石英、ポリエステル、ポリアミドな
ど、強化プラスチックの補強基材として用いられるフィ
ラメントであればよく、特に制限はない。なかでもガラ
ス繊維が好ましく用いられる。また、通常は、単繊維が
数百本集束された繊維束又はさらに撚りあわせた糸とし
て供給される。この繊維束又は糸は、パッケージ11a
から繰り出され、平櫛10a、回転櫛10bを通過させ
ることによって、一方向に引き揃えられ所定の幅に整え
られた一方向引き揃え基材11とされる。
【0012】一方向引き揃え基材11は、含浸槽13に
導かれ、複数の含浸ロール14、14、14によって張
力をかけられながら、樹脂ワニス12を含浸される。こ
のとき、含浸ロールを図示のように3個用い、一方向引
き揃え基材11を一旦上方に引き上げるようにするの
が、張力をかけて繊維を拡がった状態を保つ上で好まし
い。一方向引き揃え基材11にかけられる張力は、樹脂
ワニス12によって一律ではないが、含浸ロール14、
14、14の位置により、繊維が樹脂ワニス12中にお
いても拡がった状態を保つように調整される。ここで樹
脂ワニス12としては、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの樹
脂に、溶剤、重合性単量体などを配合して適宜の粘度に
調整されたワニスが使用される。
【0013】樹脂ワニス12を含浸された一方向引き揃
え基材11は、ベースフィルム供給部17aから供給さ
れるベースフィルム17の上に重ねられ、パイプドクタ
ー15aとメタリングロール15bとの間に送られる。
ベースフィルム17としては、乾燥温度に耐えられるも
のであればよく、他に制限はない。例えば、銅はく、ポ
リエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ナ
イロンフィルムなどが使用される。なかでも、厚さ50
μm程度のポリエチレンテレフタレートが好ましい。な
お、ベースフィルム17はプリプレグを使用するときに
剥がされる。
【0014】樹脂ワニス12の表面から、一方向引き揃
え基材11がメタリングロール15bと接触する位置ま
での距離は、できるだけ短いほうが好ましい。具体的に
は、400mm以下とするのが好ましい。この距離が長
いと、樹脂ワニス12の表面張力により繊維同士が集合
して繊維束間の間隔が広がってしまう現象を生ずること
があるためである。なお、この距離を0とすることは構
造的に不可能であるが、構造との兼ね合いから40mm
程度にするのが特に好ましい。
【0015】含浸槽13で樹脂ワニス12が含浸された
一方向引き揃え基材11は、次に、パイプドクター15
aとメタリングロール15bとの間を通し、過剰の樹脂
ワニスをしごきとり、所定の付着量に調整される。付着
量の調整は、パイプドクター15aとメタリングロール
15bとのギャップを調整することにより行われる。こ
こで、樹脂ワニスの付着量は、乾燥後(すなわち乾燥工
程において溶剤などの揮発成分が飛散した後)の全重量
基準で、30〜50重量%となるように調整される。な
お、この付着量は、樹脂成分やプリプレグの用途などに
より最適の範囲に調整される。
【0016】樹脂ワニス12が含浸され、その付着量が
調整された一方向引き揃え基材11は、ベースフィルム
17に重ねられたままで横型乾燥機16に送られ、乾燥
される。乾燥温度や時間などの条件は、樹脂の種類によ
って異なるが、従来公知の条件が採用される。
【0017】
【実施例】
実施例1 樹脂ワニスの調製 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ株式会社製、エピコ
ート1001(商品名)を使用)100部(重量部、以
下同じ)、ジシアンジアミド3部、2−エチル−4メチ
ルイミダゾール0.5部を、エチレングリコールモノメ
チルエーテル25部、N,Nジメチルホルムアミド25
部の混合溶剤にに溶解した。直径9μmのEガラス単繊
維400本を集束したガラス繊維束を、40本/25m
m、全体の幅400mmとなるように引き揃え、図1に
示すように3本の含浸ロール14、14、14により、
ガラス繊維束が拡がった状態を保つようにして、前記樹
脂ワニスを含浸させた。この後、厚さ50μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムの上に重ね、乾燥後にお
いて50重量%となるようにパイプドクター15aとメ
タリングロール15bとの間を通して過剰の樹脂ワニス
をしごきとり、横型乾燥機16に送り、160℃で5分
間加熱乾燥して、プリプレグを得た。過剰の樹脂ワニス
をしごきとるとき、繊維が脱落せず、乾燥工程において
繊維がばらけることもなく、得られたプリプレグは割れ
目もなく繊維が全体に拡がった良好なものであった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、一方向引き揃え基材を
用いたプリプレグ製造方法において、繊維が脱落したり
ばらけたりせず、また、乾燥後に割れ目ができることが
ないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に関する製造装置の概略図で
ある。
【図2】(a1)は従来の製造方法により得られたプリ
プレグのフィラメントの状態を摸式的に示す拡大断面
図、(a2)は従来の製造方法により得られたプリプレ
グの平面図、(b1)は本発明の製造方法により得られ
たプリプレグのフィラメントの状態を摸式的に示す拡大
断面図、(b2)は本発明の製造方法により得られたプ
リプレグの平面図である。
【図3】従来の方法に関する製造装置の概略図である。
【符号の説明】
10a 平櫛 10b 回転櫛 11 一方向引き揃え基材 11a パッケージ 12 樹脂ワニス 13 含浸槽 14 含浸ロール 15a パイプドクター 15b メタリングロール 17 ベースフィルム 17a ベースフィルム供給部 31 基材 32 樹脂ワニス 33 含浸槽 34 含浸ロール 35 スクイズロール 36 縦型乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 守道 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維が一方向に引き揃えられてなる基材
    に、含浸槽内において複数の含浸ロールにより張力をか
    けながら樹脂ワニスを含浸し、次いで、ベースフィルム
    上に重ね、メタリングロールとパイプドクターにより樹
    脂ワニスの付着量を調整し、水平方向に移送しながら乾
    燥することを特徴とするプリプレグの製造方法。
JP27275296A 1996-10-15 1996-10-15 プリプレグの製造方法 Pending JPH10120807A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315123A (ja) * 2000-03-03 2001-11-13 Hitachi Chem Co Ltd プリプレグの製造方法、プリプレグ、金属張り積層板及び印刷配線板
JP2008291156A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Panasonic Electric Works Co Ltd プリプレグの製造方法
JP2010248520A (ja) * 2010-06-01 2010-11-04 Hitachi Chem Co Ltd プリプレグの製造方法、プリプレグ、金属張り積層板及び印刷配線板

Cited By (3)

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JP2008291156A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Panasonic Electric Works Co Ltd プリプレグの製造方法
JP2010248520A (ja) * 2010-06-01 2010-11-04 Hitachi Chem Co Ltd プリプレグの製造方法、プリプレグ、金属張り積層板及び印刷配線板

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