JPH0872056A - 樹脂含浸方法及びその装置 - Google Patents

樹脂含浸方法及びその装置

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Publication number
JPH0872056A
JPH0872056A JP6210811A JP21081194A JPH0872056A JP H0872056 A JPH0872056 A JP H0872056A JP 6210811 A JP6210811 A JP 6210811A JP 21081194 A JP21081194 A JP 21081194A JP H0872056 A JPH0872056 A JP H0872056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
liquid resin
fiber base
resin
impervious sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP6210811A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kinoshita
裕之 木下
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP6210811A priority Critical patent/JPH0872056A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 基材への液状樹脂の含浸性を向上させ、プリ
ブレグ表面を平滑化する。 【構成】 ロールに巻回される液状樹脂が浸透しない無
浸透シートと基材の間に液状樹脂を挟み込み、この無浸
透シート側から加圧して液状樹脂を基材に含浸させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリプレグの製造工程
において、繊維基材への樹脂含浸方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板などに用いられるプリプ
レグは、紙、ガラス布、合成繊維または天然繊維などの
織布や不織布などの繊維基材に、フェノール、エポキ
シ、ポリエステル、ポリアミドなどの液状の熱硬化性樹
脂(以下、液状樹脂という)を含浸させ、この液状樹脂
の付着量をスクイズロールなどで調整し、熱乾燥により
液状樹脂を半硬化状態にしている。
【0003】従来、液状樹脂の含浸方法として、液状樹
脂に繊維基材を直接浸漬して含浸させる浸漬法や液状樹
脂を付着させたロールに繊維基材を接触させたロールを
介して間接的に含浸させるキス法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリプレグ
中に気泡が残ると、硬化後にプリプレグの表面が平滑に
ならず、凹凸面が形成されてしまい、耐熱性などに劣り
性能的に安定したプリプレグが得られない問題がある。
【0005】このため、繊維基材への液状樹脂の含浸性
を向上させるのに、液状樹脂に浸漬させる時間や距離を
長く設定したり、塗工速度を遅く設定したりしている。
【0006】しかし、このような方法では、生産性が低
く、気泡除去の効果も不十分で、プリプレグ表面の平滑
化も困難であると共に、粘度を低下するため溶剤量を多
くしなければならず、コスト高になるなどの課題があ
る。
【0007】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的とするところは、低コスト
で、繊維基材への液状樹脂の含浸性を向上させることが
可能な樹脂含浸方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、繊維基材をロールに接触し、ロー
ル側から繊維基材に液状樹脂を順次含浸し、熱乾燥させ
てプリプレグを製造する樹脂含浸方法において、ロール
に巻回される液状樹脂が浸透しない無浸透シートと繊維
基材との間に液状樹脂を挟み込み、この無浸透シート側
から加圧して液状樹脂を繊維基材に含浸させることを特
徴とするものである。
【0009】また、本発明は、繊維基材をロールに接触
し、ロール側から繊維基材に液状樹脂を順次含浸し、熱
乾燥させてプリプレグを製造する樹脂含浸装置におい
て、ロールに液状樹脂が浸透しない無浸透シートを巻回
し、この無浸透シートと繊維基材との間に液状樹脂を送
り込むと共に、無浸透シート側から加圧して液状樹脂を
繊維基材に含浸させることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、液状樹脂を液状樹脂が浸透し
ない無浸透シートと繊維基材との間に挟み込み、この無
浸透シート側から加圧して液状樹脂と外気との間で圧力
差を発生させ、液状樹脂が繊維基材を通過しようとする
作用により、短時間で繊維基材中の気泡を除去し、効率
よく液状樹脂の含浸を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明に係る樹脂含浸装置を示す概
略構成図である。
【0012】同図に示すように、複数列設されたロール
1,1,…には、フェノール、エポキシ、ポリエステ
ル、ポリアミドなどを原料として調整された液状樹脂が
含浸しない無浸透シート2がエンドレスに巻回されてい
る。
【0013】この無浸透シート2には、基材供給装置5
から送り出された紙、ガラス布、合成繊維または天然繊
維などの織布や不織布などの繊維基材3が添着されてい
る。
【0014】また、無浸透シート2と繊維基材3との間
には、樹脂供給装置6から液状樹脂4が供給されて挟み
込まれる。そして、この無浸透シート2側から加圧が行
われ、この加圧により液状樹脂4と外気との間で圧力差
が発生し、液状樹脂4が繊維基材3を通過しようとする
過程において、短時間で繊維基材3内の気泡を除去し、
効率よく繊維基材3に対する液状樹脂4の含浸が図られ
る。
【0015】この場合、無浸透シート2と繊維基材3と
の間に液状樹脂4を挟み込んでいる距離は長い程望まし
い。このため、ロール1は、液状樹脂4の巻き込みを多
くするように、その外周面を均一に形成しないで、図2
に示したように、中央部へ向けて湾曲するように湾曲面
1aに形成するのが好ましく、さらに、図示のように湾
曲面1aの凹みxの距離が大きくなるようにすればより
効果的である。
【0016】無浸透シート2から離れた繊維基材3は、
再び液状樹脂4の入った含浸槽7をロール8を介して所
定のスピードで通過させ、乾燥機9により熱乾燥処理が
施され、半硬化状態のプリプレグとされる。図中、1
0,11,12は、ロールを示す。
【0017】次に、本発明者らが実施した具体的な実施
例と比較例とについて説明する。この実施例として、図
1に示す含浸装置を用い、直径300mmで、凹みxの
距離がそれぞれ60mm,40mm,20mm,0mm
の4個のロールを用い、この凹みXが大きい順に軸心3
50mmの間隔で、無浸透シートと厚さ200μmのガ
ラス布とを配置した。
【0018】この状態で、塗工速度と無浸透シートの速
度を10m/分とし、液状のエポキシ樹脂を含浸させ
た。
【0019】この装置により得られたプリプレグは、上
面から見た際の単面積当たりに占める気泡の割合、つま
りプリプレグの気泡面積率は30%であった。
【0020】比較例として、本発明者らは、上記の実施
例に係るロールと無浸透シートを使用しないで、上記実
施例と同じ条件でプリプレグを製造した。その結果、得
られたプリプレグの気泡面積率は48%であった。
【0021】このことから明らかなように、本発明に係
る含浸装置によると、従来よりも液状樹脂の含浸率が高
まっていることが確認できた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短時間で効率よく、繊維基材中の気泡を除去し、低コス
トで繊維基材に対する液状樹脂の含浸率を向上させ、表
面の平滑なプリプレグを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における樹脂含浸装置を示す説明図であ
る。
【図2】本発明に使用するロールの形状を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ロール 2 無浸透シート 3 繊維基材 4 液状樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材をロールに接触し、ロール側か
    ら繊維基材に液状樹脂を順次含浸し、熱乾燥させてプリ
    プレグを製造する樹脂含浸方法において、ロールに巻回
    される液状樹脂が浸透しない無浸透シートと繊維基材と
    の間に液状樹脂を挟み込み、この無浸透シート側から加
    圧して液状樹脂を繊維基材に含浸させることを特徴とす
    る樹脂含浸方法。
  2. 【請求項2】 繊維基材をロールに接触し、ロール側か
    ら繊維基材に液状樹脂を順次含浸し、熱乾燥させてプリ
    プレグを製造する樹脂含浸装置において、ロールに液状
    樹脂が浸透しない無浸透シートを巻回し、この無浸透シ
    ートと繊維基材との間に液状樹脂を送り込むと共に、無
    浸透シート側から加圧して液状樹脂を繊維基材に含浸さ
    せることを特徴とする樹脂含浸装置。
JP6210811A 1994-09-05 1994-09-05 樹脂含浸方法及びその装置 Pending JPH0872056A (ja)

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JP6210811A JPH0872056A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 樹脂含浸方法及びその装置

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JP (1) JPH0872056A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370224A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂含浸方法及びその装置
DE102014113757A1 (de) 2013-11-07 2015-05-07 Toshio Murata Imprägnierungsvorrichtung und Imprägnierungsverfahren

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370224A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂含浸方法及びその装置
DE102014113757A1 (de) 2013-11-07 2015-05-07 Toshio Murata Imprägnierungsvorrichtung und Imprägnierungsverfahren
US9987654B2 (en) 2013-11-07 2018-06-05 Toshio Murata Impregnation device and impregnation method

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