JPH0770906A - 連続含浸法 - Google Patents
連続含浸法Info
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- JPH0770906A JPH0770906A JP6222716A JP22271694A JPH0770906A JP H0770906 A JPH0770906 A JP H0770906A JP 6222716 A JP6222716 A JP 6222716A JP 22271694 A JP22271694 A JP 22271694A JP H0770906 A JPH0770906 A JP H0770906A
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- suction
- roll
- impregnation
- impregnating
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B15/00—Pretreatment of the material to be shaped, not covered by groups B29B7/00 - B29B13/00
- B29B15/08—Pretreatment of the material to be shaped, not covered by groups B29B7/00 - B29B13/00 of reinforcements or fillers
- B29B15/10—Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step
- B29B15/12—Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step of reinforcements of indefinite length
- B29B15/122—Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step of reinforcements of indefinite length with a matrix in liquid form, e.g. as melt, solution or latex
- B29B15/125—Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step of reinforcements of indefinite length with a matrix in liquid form, e.g. as melt, solution or latex by dipping
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H23/00—Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper
- D21H23/02—Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by the manner in which substances are added
- D21H23/22—Addition to the formed paper
- D21H23/32—Addition to the formed paper by contacting paper with an excess of material, e.g. from a reservoir or in a manner necessitating removal of applied excess material from the paper
- D21H23/42—Paper being at least partly surrounded by the material on both sides
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Paper (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明においては、吸収性の乾燥したウエッ
ブ、特に紙、繊維および織物のウエッブへ含浸液を供給
し、該ウエッブを吸引区域に通し、該ウエッブを通して
該含浸液を吸引するウエッブを連続的に含浸する方法に
おいて、該吸引区域を吸引ロールの中に配置し、該ロー
ルの周辺速度をウエッブの速度と調節が保たれるように
し、該吸引ロールは含浸液を含んだ容器の中で回転して
該吸引ロールの周りにあるウエッブを回転させ、該ウエ
ッブが該吸引ロールに接触して回転しながら向きを変え
る領域において該吸引ロールの内側に固定された吸引区
域が設けられ、含浸液の容器の中における含浸液の液面
は該吸引区域の上方にあるようにすることを特徴とする
方法が提供される。 【効果】 経済的で且つ均一な品質をもった含浸が達成
される。
ブ、特に紙、繊維および織物のウエッブへ含浸液を供給
し、該ウエッブを吸引区域に通し、該ウエッブを通して
該含浸液を吸引するウエッブを連続的に含浸する方法に
おいて、該吸引区域を吸引ロールの中に配置し、該ロー
ルの周辺速度をウエッブの速度と調節が保たれるように
し、該吸引ロールは含浸液を含んだ容器の中で回転して
該吸引ロールの周りにあるウエッブを回転させ、該ウエ
ッブが該吸引ロールに接触して回転しながら向きを変え
る領域において該吸引ロールの内側に固定された吸引区
域が設けられ、含浸液の容器の中における含浸液の液面
は該吸引区域の上方にあるようにすることを特徴とする
方法が提供される。 【効果】 経済的で且つ均一な品質をもった含浸が達成
される。
Description
【0001】本発明は吸収性の乾燥したウエッブ、特に
紙、繊維または織物のウエッブを連続的に含浸する方法
に関する。
紙、繊維または織物のウエッブを連続的に含浸する方法
に関する。
【0002】このような方法は既に種々の方法が知られ
ており、その一部は浸漬含浸法或いは加圧含浸法として
実用に供されている。
ており、その一部は浸漬含浸法或いは加圧含浸法として
実用に供されている。
【0003】即ちドイツ特許A1−3.024.394
号には、製紙機の片側で擦過させる1種のペースト捺染
含浸法により製紙機を用いて合成樹脂の部材を製造する
方法が記載されている。
号には、製紙機の片側で擦過させる1種のペースト捺染
含浸法により製紙機を用いて合成樹脂の部材を製造する
方法が記載されている。
【0004】またドイツ特許−A1−3.040.68
1号には特に紙ウエッブに対して開発された弾性材料か
ら成るスクリーン状のロールを用いる強制含浸法が記載
されており、この方法では含浸剤をウエッブ生成材料の
中に飽和するまで圧入する(12頁中央)。従ってこの
方法は1種の加圧含浸法である。
1号には特に紙ウエッブに対して開発された弾性材料か
ら成るスクリーン状のロールを用いる強制含浸法が記載
されており、この方法では含浸剤をウエッブ生成材料の
中に飽和するまで圧入する(12頁中央)。従ってこの
方法は1種の加圧含浸法である。
【0005】米国特許A1−4.000.343号に
は、特に紙のウエッブを非水性含浸剤で処理する浸漬含
浸法が記載されている。
は、特に紙のウエッブを非水性含浸剤で処理する浸漬含
浸法が記載されている。
【0006】ヨーロッパ特許B1−223.922号に
は、合成樹脂で紙のウエッブを含浸する方法が記載され
ており、この方法ではパルプ−繊維混合物の叩解度、含
浸材料のpH値が特に重要であるとされているが、この
方法はその他の点についてはペースト捺染法と同様に含
浸剤が充填されることを考慮している。
は、合成樹脂で紙のウエッブを含浸する方法が記載され
ており、この方法ではパルプ−繊維混合物の叩解度、含
浸材料のpH値が特に重要であるとされているが、この
方法はその他の点についてはペースト捺染法と同様に含
浸剤が充填されることを考慮している。
【0007】しかし吸引により原料の紙ウエッブへ含浸
材料を導入する方法も既に提案されている。ドイツ特許
B1−2.550.980号参照。この方法では最初十
分量の含浸材料を紙ウエッブの表面に載せ、このウエッ
ブを吸引区域に導き、この区域において含浸材料を吸引
して他方の面へと通す。この場合吸引板を用いて吸引が
行われるが、吸引板には随時、特に湿潤強度が小さい紙
の場合には、すき網(wire cloth)が取り付
けられている。
材料を導入する方法も既に提案されている。ドイツ特許
B1−2.550.980号参照。この方法では最初十
分量の含浸材料を紙ウエッブの表面に載せ、このウエッ
ブを吸引区域に導き、この区域において含浸材料を吸引
して他方の面へと通す。この場合吸引板を用いて吸引が
行われるが、吸引板には随時、特に湿潤強度が小さい紙
の場合には、すき網(wire cloth)が取り付
けられている。
【0008】しかしこれらの公知方法は経済的で且つ均
一な品質をもった含浸が達成されないという重大な欠点
をもっている。何故ならば吸収性の乾燥したウエッブ、
特に紙ウエッブを含浸する場合には、均一な含浸、並び
に均一な透過、および基質中における含浸材料の均一な
分布を困難にする多くの問題が存在するからである。そ
の他にもウエッブ速度が速いことが必要な場合には、迅
速に透過が達成されると同時に結果の再現性が均一でな
ければならない。また擾乱がなく且つ摩耗の少ない工程
が要求され、これに加えて工程は簡単であり操作し易い
必要がある。特に縮みが付けられた紙ウエッブの場合に
は、殆どすべての操作において縮みは除去されるか或い
は強調され過ぎるので、含浸を行った後所望の縮みの襞
が失われてしまう。
一な品質をもった含浸が達成されないという重大な欠点
をもっている。何故ならば吸収性の乾燥したウエッブ、
特に紙ウエッブを含浸する場合には、均一な含浸、並び
に均一な透過、および基質中における含浸材料の均一な
分布を困難にする多くの問題が存在するからである。そ
の他にもウエッブ速度が速いことが必要な場合には、迅
速に透過が達成されると同時に結果の再現性が均一でな
ければならない。また擾乱がなく且つ摩耗の少ない工程
が要求され、これに加えて工程は簡単であり操作し易い
必要がある。特に縮みが付けられた紙ウエッブの場合に
は、殆どすべての操作において縮みは除去されるか或い
は強調され過ぎるので、含浸を行った後所望の縮みの襞
が失われてしまう。
【0009】浸漬含浸法はこのような要求を部分的にし
か満たしておらず、特に含浸媒質の均一な透過と分布に
関し、また透過の速度に関しては不十分である。加圧含
浸法では高い透過速度は得られるが、含浸媒質の均一な
透過と分布に関しては不十分であり、破れ易く湿潤強度
が小さい紙に対しては実施困難である。しかし吸引含浸
法も前述のような欠点をもっており、そのためこのよう
な提案も理論的な分野に留まっている。後で吸引すべき
十分な量の含浸剤を被覆しなければならないが、実際に
は、空気が一緒に吸引され、監視を必要とし高速で走行
させる上で作業員を要する工程では、特に側方の区域で
は一般に不均一に含浸された紙が得られる危険性が指摘
されている。
か満たしておらず、特に含浸媒質の均一な透過と分布に
関し、また透過の速度に関しては不十分である。加圧含
浸法では高い透過速度は得られるが、含浸媒質の均一な
透過と分布に関しては不十分であり、破れ易く湿潤強度
が小さい紙に対しては実施困難である。しかし吸引含浸
法も前述のような欠点をもっており、そのためこのよう
な提案も理論的な分野に留まっている。後で吸引すべき
十分な量の含浸剤を被覆しなければならないが、実際に
は、空気が一緒に吸引され、監視を必要とし高速で走行
させる上で作業員を要する工程では、特に側方の区域で
は一般に不均一に含浸された紙が得られる危険性が指摘
されている。
【0010】本発明の目的はこれらの点について改善を
行い、従来法の欠点を回避するか少なくとも欠点を抑制
することである。
行い、従来法の欠点を回避するか少なくとも欠点を抑制
することである。
【0011】従って本発明は特許請求の範囲に詳細に記
載された方法に関する。本発明方法により吸引含浸法は
工業的に実施可能となり、均一な含浸が達成され、著し
い品質の改善が得られると同時に含浸剤を節約すること
ができる。また「含浸困難」な粗製紙も含浸することが
でき、再現性の良い結果を得ることができる。さらに本
発明方法は迅速且つ簡単に実施でき、長期に亙って運転
することができる。
載された方法に関する。本発明方法により吸引含浸法は
工業的に実施可能となり、均一な含浸が達成され、著し
い品質の改善が得られると同時に含浸剤を節約すること
ができる。また「含浸困難」な粗製紙も含浸することが
でき、再現性の良い結果を得ることができる。さらに本
発明方法は迅速且つ簡単に実施でき、長期に亙って運転
することができる。
【0012】本発明方法の他の利点は、吸収ロールをウ
エッブと同時に走行させることにより、それ以上の防止
手段を必要とすることなく、紙ウエッブに存在する縮み
に損傷を与えたり、これを変化させたりすることを防ぎ
得る点である。また本発明方法によれば空気の吸入も特
別な調節および操作を必要とせずに抑制することができ
る。最初ウエッブの中に閉じ込められた空気は均一に且
つ円滑にウエッブから追い出され、同時に含浸媒剤が中
に侵入して行く。
エッブと同時に走行させることにより、それ以上の防止
手段を必要とすることなく、紙ウエッブに存在する縮み
に損傷を与えたり、これを変化させたりすることを防ぎ
得る点である。また本発明方法によれば空気の吸入も特
別な調節および操作を必要とせずに抑制することができ
る。最初ウエッブの中に閉じ込められた空気は均一に且
つ円滑にウエッブから追い出され、同時に含浸媒剤が中
に侵入して行く。
【0013】含浸を行うための装置には巻戻し装置、含
浸区域、懸濁液供給ノズル、および巻取り装置が備えら
れている。含浸区域(図1)は平らにされた含浸槽
(1)から成り、その中の最も深い領域には少なくとも
吸引区域が完全に含浸剤の中に入るような高さで吸引ロ
ール(2)が浸漬されている。含浸剤の液面を高くする
ことにより、望ましくない空気の侵入を防ぐようにさら
に安全性が付与されている。含浸槽の前方に突き出した
平らになった部分において、斜めになって入って来る紙
ウエッブ(3)は含浸剤と接触し、完全に吸引されるこ
とができる。進入角度が非常に小さい場合、ウエッブの
片側は短時間で湿潤され、閉じ込められた空気の大部分
は既にすぐに追い出されるが、そのためには本来の吸収
ロールの前に付加的な方向変更用のロール(7)が必要
となるので、十分な巻き付け角度を設定しなければなら
ない。吸引ロールの後方には圧縮ステーションがあり、
これは従来法に従って2個のロールから成っており、表
面に付着した過剰な含浸剤を掻き落とすことができる。
次いで湿ったウエッブは接触することなく乾燥通路に送
られ、乾燥され、ロールに巻き取られる。
浸区域、懸濁液供給ノズル、および巻取り装置が備えら
れている。含浸区域(図1)は平らにされた含浸槽
(1)から成り、その中の最も深い領域には少なくとも
吸引区域が完全に含浸剤の中に入るような高さで吸引ロ
ール(2)が浸漬されている。含浸剤の液面を高くする
ことにより、望ましくない空気の侵入を防ぐようにさら
に安全性が付与されている。含浸槽の前方に突き出した
平らになった部分において、斜めになって入って来る紙
ウエッブ(3)は含浸剤と接触し、完全に吸引されるこ
とができる。進入角度が非常に小さい場合、ウエッブの
片側は短時間で湿潤され、閉じ込められた空気の大部分
は既にすぐに追い出されるが、そのためには本来の吸収
ロールの前に付加的な方向変更用のロール(7)が必要
となるので、十分な巻き付け角度を設定しなければなら
ない。吸引ロールの後方には圧縮ステーションがあり、
これは従来法に従って2個のロールから成っており、表
面に付着した過剰な含浸剤を掻き落とすことができる。
次いで湿ったウエッブは接触することなく乾燥通路に送
られ、乾燥され、ロールに巻き取られる。
【0014】この装置の主要部分は吸引ロールである。
その前面には均一に穿孔されたスクリーン・カバー
(4)が取り付けられ、担体ウエッブと一緒に回転す
る。このスクリーン・カバーの内部にある対応した構造
材により吸引区域(5)が仕切られている。この区域は
その形を変化させることができ、この例では180°で
ある。対応する寸法をもった固定された管(6)の周り
に円筒状のスクリーン・カバーが回転しているが、この
管を通し適当なポンプによって吸引区域は真空に引かれ
ている。即ち減圧に保たれている。固定された吸引区域
と回転するスクリーン・カバーとの間にある気密用唇状
部は、少ない容積の流れで塗布作用が得られ且つ随時存
在する粒子/凝集物が除去されるように調節されてい
る。吸引された含浸媒質はフィルターを通して静止区域
をもった中間槽へと圧入され、時々生じる泡が除去され
る。含浸槽は吸引ロールによりこの貯蔵槽へ供給を行
い、常に一定の充填状態に保持される。
その前面には均一に穿孔されたスクリーン・カバー
(4)が取り付けられ、担体ウエッブと一緒に回転す
る。このスクリーン・カバーの内部にある対応した構造
材により吸引区域(5)が仕切られている。この区域は
その形を変化させることができ、この例では180°で
ある。対応する寸法をもった固定された管(6)の周り
に円筒状のスクリーン・カバーが回転しているが、この
管を通し適当なポンプによって吸引区域は真空に引かれ
ている。即ち減圧に保たれている。固定された吸引区域
と回転するスクリーン・カバーとの間にある気密用唇状
部は、少ない容積の流れで塗布作用が得られ且つ随時存
在する粒子/凝集物が除去されるように調節されてい
る。吸引された含浸媒質はフィルターを通して静止区域
をもった中間槽へと圧入され、時々生じる泡が除去され
る。含浸槽は吸引ロールによりこの貯蔵槽へ供給を行
い、常に一定の充填状態に保持される。
【0015】吸引含浸法を実施する場合、繊維、織物、
および特に紙のウエッブを含浸浴の中に斜めに走行させ
る。材料を湿潤させると含浸剤がウエッブ担体の中に侵
入する。通常の浸漬含浸法の場合と同様に空気は一部し
か排除されない。
および特に紙のウエッブを含浸浴の中に斜めに走行させ
る。材料を湿潤させると含浸剤がウエッブ担体の中に侵
入する。通常の浸漬含浸法の場合と同様に空気は一部し
か排除されない。
【0016】緻密な圧縮された担体では特に、多量の空
気が閉じ込められ、これによって後の使用時に弱い部分
が生じる可能性がある。そのため含浸物の品質は悪影響
を受け、緻密な担体材料の場合分散物を用いると、いわ
ゆる「クロマトグラフ」効果が生じる。即ち水および小
さい粒子は迅速且つ深く組織の中に侵入するが、大きな
粒子はゆっくりと侵入するか、或いは極端な場合には表
面に留まる。その結果不均一に含浸された担体が得ら
れ、その表面には多量の、時には多すぎる含浸剤が見出
だされ、他方担体の中心部に向かうに従い含浸剤が次第
に少なくなり、極端な場合には中心では全く含浸剤が存
在しないようになる。何故ならば中心部には空気と水だ
けしか到達できず、これは乾燥すると除去されてしまう
からである。野外での使用の際に湿気と接触するか、或
いは環境に優しい分散性ラッカーを上塗りするようなペ
ンキ保護用バンド(Malerabdeckband)
として使用する場合には、このような含浸を行った結果
は非常に不利になり、接着されたペンキ保護用バンドは
湿った状態では跡を残さずに取り除くことができず、不
完全な含浸区域では引き剥がすと担体が中央で積層剥離
を起こし、その結果長期間に亙る後処理が必要となる
か、または完全に乾燥するまで長時間待たなければなら
ない。
気が閉じ込められ、これによって後の使用時に弱い部分
が生じる可能性がある。そのため含浸物の品質は悪影響
を受け、緻密な担体材料の場合分散物を用いると、いわ
ゆる「クロマトグラフ」効果が生じる。即ち水および小
さい粒子は迅速且つ深く組織の中に侵入するが、大きな
粒子はゆっくりと侵入するか、或いは極端な場合には表
面に留まる。その結果不均一に含浸された担体が得ら
れ、その表面には多量の、時には多すぎる含浸剤が見出
だされ、他方担体の中心部に向かうに従い含浸剤が次第
に少なくなり、極端な場合には中心では全く含浸剤が存
在しないようになる。何故ならば中心部には空気と水だ
けしか到達できず、これは乾燥すると除去されてしまう
からである。野外での使用の際に湿気と接触するか、或
いは環境に優しい分散性ラッカーを上塗りするようなペ
ンキ保護用バンド(Malerabdeckband)
として使用する場合には、このような含浸を行った結果
は非常に不利になり、接着されたペンキ保護用バンドは
湿った状態では跡を残さずに取り除くことができず、不
完全な含浸区域では引き剥がすと担体が中央で積層剥離
を起こし、その結果長期間に亙る後処理が必要となる
か、または完全に乾燥するまで長時間待たなければなら
ない。
【0017】しかし吸引含浸法では、予め湿らせた材料
を担体ウエッブと同期して同時に駆動される吸引ロール
の上に導き、吸引区域に入ったらこのロールの部分に減
圧をかることにより担体表面に対して垂直な空間から閉
じ込められた空気を排除し、担体材料の断面に含浸槽か
ら供給された含浸剤が均一に充填される。その結果断面
上に均一に含浸された担体材料が得られる。
を担体ウエッブと同期して同時に駆動される吸引ロール
の上に導き、吸引区域に入ったらこのロールの部分に減
圧をかることにより担体表面に対して垂直な空間から閉
じ込められた空気を排除し、担体材料の断面に含浸槽か
ら供給された含浸剤が均一に充填される。その結果断面
上に均一に含浸された担体材料が得られる。
【0018】下記の実施例の圧縮、乾燥、および巻取り
操作は従来法に対応するものである。
操作は従来法に対応するものである。
【0019】
実施例 1 担体としてはティルマニー社(Firma Thilm
any)の特殊なクルパック(Clupak)紙(55
g/m2、厚さ50〜100μ)を用い、含浸剤として
は濃度38%の変性したアクリレート分散物[BASF
社のアクロナール(Acronal)500D]を用い
た。
any)の特殊なクルパック(Clupak)紙(55
g/m2、厚さ50〜100μ)を用い、含浸剤として
は濃度38%の変性したアクリレート分散物[BASF
社のアクロナール(Acronal)500D]を用い
た。
【0020】中間試験装置において1〜40m/分の速
度を用い、0.6〜0.8バールの減圧をかけた。得ら
れた材料は浸漬した材料に比べ目で見ても外観が異なっ
ている。浸漬含浸処理を行った紙は空気が閉じ込められ
ているため不透明で白色を呈していたが、吸引含浸処理
をした材料は薄い半透明の包装紙に似ており、透明ない
し半透明であった。含浸剤の含量を20〜50%減少さ
せると、強度の測定値、特に積層剥離強度(中央を分割
した担体を180°の角度で互いに引き裂くために要す
る力)の測定値は著しく高くなった。
度を用い、0.6〜0.8バールの減圧をかけた。得ら
れた材料は浸漬した材料に比べ目で見ても外観が異なっ
ている。浸漬含浸処理を行った紙は空気が閉じ込められ
ているため不透明で白色を呈していたが、吸引含浸処理
をした材料は薄い半透明の包装紙に似ており、透明ない
し半透明であった。含浸剤の含量を20〜50%減少さ
せると、強度の測定値、特に積層剥離強度(中央を分割
した担体を180°の角度で互いに引き裂くために要す
る力)の測定値は著しく高くなった。
【0021】この含浸したクルパック紙からペンキ保護
用バンドをつくり、これを分散染料で被覆した。浸漬含
浸処理を行った担体は5〜10分後殆ど完全に引き裂か
れたが、吸引含浸処理を行った紙は著しく品質が改善さ
れた。カルボキシル化された含浸剤アクロン500Dを
適当な塩基性染料で軽く染色すると、含浸剤が担体に均
一に分配されていることが光学顕微鏡によって視覚的に
観測される。
用バンドをつくり、これを分散染料で被覆した。浸漬含
浸処理を行った担体は5〜10分後殆ど完全に引き裂か
れたが、吸引含浸処理を行った紙は著しく品質が改善さ
れた。カルボキシル化された含浸剤アクロン500Dを
適当な塩基性染料で軽く染色すると、含浸剤が担体に均
一に分配されていることが光学顕微鏡によって視覚的に
観測される。
【0022】実施例 2 平らな縮みを付けた天然繊維、ホルツマン社(Firm
a Holtzmann)のナトロン・クラフト紙(N
atron−Kraftpapier)をダウ・ケミカ
ルズ(Dow Chemicals)社のSBRラテッ
クス(染料38%、平均粒径約140μm)で含浸す
る。中間試験装置で速度を1〜40m/分とし、浸漬含
浸処理を行った担体材料と比べ、製品の特性は同等であ
るが、含浸剤含量が10〜40%少ない材料を得た。
a Holtzmann)のナトロン・クラフト紙(N
atron−Kraftpapier)をダウ・ケミカ
ルズ(Dow Chemicals)社のSBRラテッ
クス(染料38%、平均粒径約140μm)で含浸す
る。中間試験装置で速度を1〜40m/分とし、浸漬含
浸処理を行った担体材料と比べ、製品の特性は同等であ
るが、含浸剤含量が10〜40%少ない材料を得た。
【0023】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.吸収性の乾燥したウエッブ、特に紙、繊維および織
物のウエッブへ含浸液を供給し、該ウエッブを吸引区域
に通し、該ウエッブを通して該含浸液を吸引するウエッ
ブを連続的に含浸する方法において、該吸引区域を吸引
ロールの中に配置し、該ロールの周辺速度をウエッブの
速度と調節が保たれるようにし、該吸引ロールは含浸液
を含んだ容器の中で回転して該吸引ロールの周りにある
ウエッブを回転させ、該ウエッブが該吸引ロールに接触
して回転しながら向きを変える領域において該吸引ロー
ルの内側に固定された吸引区域が設け、含浸液の容器の
中における含浸液の液面は該吸引区域の上方にあるよう
にする方法。
る。 1.吸収性の乾燥したウエッブ、特に紙、繊維および織
物のウエッブへ含浸液を供給し、該ウエッブを吸引区域
に通し、該ウエッブを通して該含浸液を吸引するウエッ
ブを連続的に含浸する方法において、該吸引区域を吸引
ロールの中に配置し、該ロールの周辺速度をウエッブの
速度と調節が保たれるようにし、該吸引ロールは含浸液
を含んだ容器の中で回転して該吸引ロールの周りにある
ウエッブを回転させ、該ウエッブが該吸引ロールに接触
して回転しながら向きを変える領域において該吸引ロー
ルの内側に固定された吸引区域が設け、含浸液の容器の
中における含浸液の液面は該吸引区域の上方にあるよう
にする方法。
【0024】2.該吸引ロールと接触して回転しながら
移動するウエッブは、付加的な同期機構を必要とせず
に、該ウエッブが運動する速度と同じロールの周辺速度
で吸引ロールを回転させ得るように該吸引ロールは容易
に動かすことができる上記第1項記載の方法。
移動するウエッブは、付加的な同期機構を必要とせず
に、該ウエッブが運動する速度と同じロールの周辺速度
で吸引ロールを回転させ得るように該吸引ロールは容易
に動かすことができる上記第1項記載の方法。
【0025】3.吸引ロールの回転をウエッブの速度と
積極的に同期させる上記第1項記載の方法。
積極的に同期させる上記第1項記載の方法。
【0026】4.次いで圧縮区域において過剰の含浸液
を除去し、随時これを含浸液の容器へと戻す上記第1項
記載の方法。
を除去し、随時これを含浸液の容器へと戻す上記第1項
記載の方法。
【図1】添付図面は本発明方法を実施する一具体化例の
模式図である。
模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス・キユルパー ドイツ・デー−25421ピネベルク・フエー アシユトラーセ1アー (72)発明者 ヘルベルト・クノレ ドイツ・デー−21465ラインベク・シヤウ マンスカンプ212 (72)発明者 ロマヌス・ビレ ドイツ・デー−77736ツエルエイエイチ・ レスレマツト18
Claims (1)
- 【請求項1】 吸収性の乾燥したウエッブ、特に紙、繊
維および織物のウエッブへ含浸液を供給し、該ウエッブ
を吸引区域に通し、該ウエッブを通して該含浸液を吸引
するウエッブを連続的に含浸する方法において、該吸引
区域を吸引ロールの中に配置し、該ロールの周辺速度を
ウエッブの速度と調節が保たれるようにし、該吸引ロー
ルは含浸液を含んだ容器の中で回転して該吸引ロールの
周りにあるウエッブを回転させ、該ウエッブが該吸引ロ
ールに接触して回転しながら向きを変える領域において
該吸引ロールの内側に固定された吸引区域が設けられ、
含浸液の容器の中における含浸液の液面は該吸引区域の
上方にあるようにすることを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4329217.8 | 1993-08-31 | ||
DE4329217A DE4329217A1 (de) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | Verfahren zum kontinuierlichen Imprägnieren |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770906A true JPH0770906A (ja) | 1995-03-14 |
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ID=6496394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222716A Pending JPH0770906A (ja) | 1993-08-31 | 1994-08-25 | 連続含浸法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JPH0770906A (ja) |
DE (2) | DE4329217A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114434671A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 浸渍模具、浸渍方法及包括浸渍模具的制造系统 |
Families Citing this family (2)
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CN117626550B (zh) * | 2024-01-24 | 2024-05-03 | 海阳科技股份有限公司 | 一种用于锦纶帘子布生产的浸胶装置 |
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DE1635098A1 (de) * | 1966-09-24 | 1971-04-08 | Vepa Ag | Vorrichtung zum Nassbehandeln von fluessigkeitsdurchlaessigen Guetern |
DE6943070U (de) * | 1969-11-06 | 1973-12-06 | Vepa Ag | Vorrichtung zum behandeln von endloser oder endlos zusammengefuegter textilware mit farben, loesungsmitteln, waschfluessigkeiten usw. |
CA1003282A (en) * | 1972-05-22 | 1977-01-11 | Robert J. Kissner | Impregnation method and apparatus |
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US4109035A (en) * | 1977-04-19 | 1978-08-22 | Scott Paper Company | Tension wire metering of applicator roll |
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-
1993
- 1993-08-31 DE DE4329217A patent/DE4329217A1/de not_active Ceased
-
1994
- 1994-08-12 DE DE59401250T patent/DE59401250D1/de not_active Revoked
- 1994-08-12 EP EP94112625A patent/EP0640408B1/de not_active Revoked
- 1994-08-25 JP JP6222716A patent/JPH0770906A/ja active Pending
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CN114434671A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 浸渍模具、浸渍方法及包括浸渍模具的制造系统 |
Also Published As
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EP0640408A1 (de) | 1995-03-01 |
DE4329217A1 (de) | 1995-03-02 |
EP0640408B1 (de) | 1996-12-11 |
DE59401250D1 (de) | 1997-01-23 |
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