JPH07100830A - 繊維基材への樹脂含浸方法及び樹脂含浸装置 - Google Patents

繊維基材への樹脂含浸方法及び樹脂含浸装置

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JPH07100830A
JPH07100830A JP24725693A JP24725693A JPH07100830A JP H07100830 A JPH07100830 A JP H07100830A JP 24725693 A JP24725693 A JP 24725693A JP 24725693 A JP24725693 A JP 24725693A JP H07100830 A JPH07100830 A JP H07100830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
base material
fibrous base
recessed part
fiber base
Prior art date
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Pending
Application number
JP24725693A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kinoshita
裕之 木下
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリプレグを製造するため、繊維基材に液状
樹脂を含浸するとき、気泡を少なくする。 【構成】 繊維基材3を、液状樹脂4中で凹部5を有す
る部材の凹部5内に押し込み、次に繊維基材3に張力を
与えて凹部5に押し込んだ繊維基材3を凹部5から引き
出すことにより凹部5と繊維基材3とで囲まれた空間6
内に生ずる負圧により、液状樹脂4を繊維基材3に浸透
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリプレグの製造工程
において、繊維基材に液状樹脂を含浸する方法及び含浸
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリプレグは、繊維基材に熱硬化性樹脂
を含浸し、この樹脂をBステージまで硬化させたもので
ある。プリプレグは、所定枚数重ねて加熱加圧して電気
用積層板とされる。また、多層プリント配線板の製造に
おいて、接着シートとして、内層回路板相互、内層回路
板と外層材との接着に用いられる。
【0003】プリプレグは、紙、ガラス、合成繊維又は
天然繊維の織布又は不織布などの繊維基材に、液状の熱
硬化性樹脂ワニスを含浸し加熱して樹脂を半硬化させた
ものである。樹脂としては、フェノール、エポキシ、ポ
リエステル、ポリアミドなどが用いられる。樹脂の含浸
方法としては、繊維基材をワニス中に直接浸漬する浸漬
法、樹脂を付着させたロールに繊維基材を接触させてロ
ールから間接的に繊維基材にワニスを含浸するキッス法
が知られている。樹脂の付着量は、スクイズロールなど
で調整し、熱乾燥により半硬化状態にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プリプレグ中に気泡が
残ると、硬化後に耐熱性などが劣る。そこで、繊維基材
への樹脂の含浸をよくする必要がある。そのため、繊維
基材が樹脂中に浸漬している時間を長くしたり、塗工速
度を遅くしたり、浸漬する距離を長くしたりしている。
また、樹脂の粘度を低くして、含浸速度を上げるように
している。
【0005】しかし、このような方法では、生産量が低
く、粘度を低くするため溶剤量を多くしなければならな
いため、乾燥後、プリプレグ表面の平滑化が困難になる
といった欠点があった。
【0006】本発明は、このような欠点を解消するため
になされたものであり、生産量、プリプレグの平滑性を
低下させることなく、プリプレグの含浸を向上させる樹
脂含浸方法及び樹脂含浸装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維基材3
を、液状樹脂4中で凹部5を有する部材の凹部5内に押
し込み、次に繊維基材3に張力を与えて凹部5に押し込
んだ繊維基材3を凹部5から引き出すことにより凹部5
と繊維基材3とで囲まれた空間6内に生ずる負圧によ
り、液状樹脂4を繊維基材3に浸透させることを特徴と
する。
【0008】本発明の樹脂含浸方法を実施するための装
置は、軸方向に連続し、繊維基材幅にフランジ7で仕切
られた凹部5を有するロール10と、前記凹部5とはま
りあう凸条25を有し、前記凹部5と凸条25とがかみ
あって回転するロール20とを備え、前記ロール10及
びロール20を液状の樹脂4中に浸漬し、繊維基材3を
前記ロール10とロール20との間を通して引き上げる
ようになっている(図1及び図2参照)
【0009】ロール10、ロール20は、いわば、歯車
状になっており、かみ合ったとき、すきまができるだけ
小さくなるようにする。また、ロール10及びロール2
0の長さは繊維基材3の幅と同じにし、ロール10の両
端に、歯車状のロールより直径が大きいフランジ7を取
り付ける。歯車状ロールの歯たけは大きく、歯数も多き
い方が望ましい。
【0010】
【作用】ロール10の凹部5にロール20の凸条25に
より繊維基材3が押し込まれ、繊維基材3中の空気は、
外部に追い出される。そして、ロール10と繊維基材3
との間は密着した状態になり、ロール10とロール20
の間を通過した繊維基材3は、ロール10の隣合う歯と
歯を結ぶように繊維基材が移動していく。このとき、樹
脂4側とロール10側で圧力差を生じ、樹脂4が繊維基
材3を通してロール10側に移行する。側面からの樹脂
の浸入は、ロール10に付けられたフランジ7により防
ぐ。すなわち、樹脂4を繊維基材3に強制的に含浸させ
ることができ、内部に気泡が少ないプリプレグを得るこ
とができる。
【0011】
【実施例】歯数が6枚、歯先直径100mm、全歯たけ
13mm、基礎円直径70.5mm、ピツチ18.8m
m、法線ピツチ17.7mmのインボリュート標準歯車
状のロールを2個、互いのロールの中心距離を75mm
にして配置した。このロールを、エポキシ樹脂ワニス中
に置き、このロールの間を、厚さ0.2mmのガラス布
を速度10m/分で通過させた。以下常法により乾燥し
て得られたプリプレグの気泡面積率(上面からみたとき
の単位面積当りに占める気泡の割合)は、25%であっ
た。
【0012】比較例 実施例のロールに代えて、直径100mmの円柱状のロ
ールを1個使用したほか、実施例と同じにしてプリプレ
グを製造した。得られたプリプレグの気泡面積率は、4
8%であった。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、繊維基材を、液状樹脂
中で凹部を有する部材の凹部内に押し込み、次に繊維基
材に張力を与えて凹部に押し込んだ繊維基材を凹部から
引き出すことにより凹部と繊維基材とで囲まれた空間内
に生ずる負圧により、液状樹脂を繊維基材に浸透させる
ことにより、生産性を低下させることなく、プリプレグ
中の気泡を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例に係る含浸装置要部の断
面図である。
【図2】歯車状ロールの斜視図である。
【符号の説明】
3 繊維基材 4 液状樹脂 5 凹部 6 空間 7 フランジ 10 ロール 20 ロール 25 凸条

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材を、液状樹脂中で凹部を有する
    部材の凹部内に押し込み、次に繊維基材に張力を与えて
    凹部に押し込んだ繊維基材を凹部から引き出すことによ
    り凹部と繊維基材とで囲まれた空間内に生ずる負圧によ
    り、液状樹脂を繊維基材に浸透させることを特徴とする
    繊維基材への樹脂含浸方法。
  2. 【請求項2】 軸方向に連続し、繊維基材幅にフランジ
    で仕切られた凹部を有するロールと、前記凹部とはまり
    あう凸条を有し、前記凹部と凸条とがかみあって回転す
    るロールとを備え、前記ロールを液状の樹脂中に浸漬
    し、繊維基材を前記ロールとロールとの間を通して引き
    上げるようにしてなる繊維基材への樹脂含浸装置。
JP24725693A 1993-10-04 1993-10-04 繊維基材への樹脂含浸方法及び樹脂含浸装置 Pending JPH07100830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110405981A (zh) * 2015-03-10 2019-11-05 加固纤维热塑性塑料私人有限公司 用于制造单向纤维增强带的铺展元件

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110405981A (zh) * 2015-03-10 2019-11-05 加固纤维热塑性塑料私人有限公司 用于制造单向纤维增强带的铺展元件
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