JP2001204211A - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

Info

Publication number
JP2001204211A
JP2001204211A JP2000015890A JP2000015890A JP2001204211A JP 2001204211 A JP2001204211 A JP 2001204211A JP 2000015890 A JP2000015890 A JP 2000015890A JP 2000015890 A JP2000015890 A JP 2000015890A JP 2001204211 A JP2001204211 A JP 2001204211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leveling
float
rice field
leveling roller
seedling planting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000015890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3570948B2 (ja
Inventor
Toshio Yagisawa
俊夫 八木澤
Naoki Matsuki
直樹 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2000015890A priority Critical patent/JP3570948B2/ja
Publication of JP2001204211A publication Critical patent/JP2001204211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3570948B2 publication Critical patent/JP3570948B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用型田植機において、田面に接地追従して
田面から苗植付装置までの高さを検出する接地フロート
を、苗植付装置に上下動自在に備えた場合、接地フロー
トによる田面から苗植付装置までの高さの検出が、安定
して行われるように構成する。 【解決手段】 進行に伴って回転しながら田面を整地す
る整地ローラー28を、接地フロート12の前方に配置
し、整地ローラー28の横幅と接地フロート12の横幅
とを略同じに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用型田植機におい
て、田面を整地する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用型田植機では苗植付装置を昇降自在
に機体に支持して、苗植付装置を昇降駆動する油圧シリ
ンダ、及び油圧シリンダに作動油を給排操作する制御弁
を機体に備え、田面に接地追従して田面から苗植付装置
までの高さを検出する接地フロートを、苗植付装置に上
下動自在に備えたものがある。これによって、接地フロ
ートによる田面から苗植付装置までの高さの検出に基づ
いて制御弁が操作され、苗植付装置が田面から設定高さ
に維持されるように油圧シリンダが伸縮駆動されて、苗
植付装置が自動的に昇降駆動されるのであり、苗植付装
置による苗の植付深さが設定値に維持される。
【0003】この場合、田面に接地するレーキ部材を接
地フロートの前方に配置し、機体の進行に伴ってレーキ
部材が田面の凹凸を均していくようにして、接地フロー
トが田面に安定して接地追従し、接地フロートによる田
面から苗植付装置までの高さの検出が安定して行われる
ように構成したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】田面には多数のワラ屑
や泥の塊が散在しているので、レーキ部材が田面に接地
した状態で機体が進行していくと、ワラ屑や泥の塊がレ
ーキ部材に付着することがある。このようにレーキ部材
にワラ屑や泥の塊が付着した状態で機体が進行していく
と、レーキ部材に付着したワラ屑や泥の塊が次第に大き
くなり、最後にワラ屑の大きな塊や泥の大きな塊が、レ
ーキ部材から離れて接地フロートに達することがある。
【0005】前述のように、ワラ屑の大きな塊や泥の大
きな塊が、レーキ部材から離れて接地フロートに達し接
地フロートに踏まれてしまうと、ワラ屑の大きな塊や泥
の大きな塊によって接地フロートが大きく上下動してし
まい、接地フロートによる田面から苗植付装置までの高
さの検出が、安定して行われない状態になることがあ
る。本発明は乗用型田植機において、田面に接地追従し
て田面から苗植付装置までの高さを検出する接地フロー
トを、苗植付装置に上下動自在に備えた場合、接地フロ
ートによる田面から苗植付装置までの高さの検出が、安
定して行われるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴に
よると、田面に接地追従して田面から苗植付装置までの
高さを検出する接地フロートを、苗植付装置に上下動自
在に備えた場合、進行に伴って回転しながら田面を整地
する整地ローラーを、接地フロートの前方に配置してい
る。
【0007】請求項1の特徴において、整地ローラーは
進行に伴って田面を整地しながら田面に対して、ワラ屑
や泥の塊を田面内に押し込むように回転するので、ワラ
屑や泥の塊が整地ローラーに付着しかけても、ワラ屑や
泥の塊が田面内に押し込まれて整地ローラーから離れ
る。これにより、ワラ屑や泥の塊が大きな塊になる前に
田面内に押し込まれた状態で、接地フロートに達するこ
とになるので、接地フロートが大きく上下動することな
く田面に安定して接地追従し、接地フロートによる田面
から苗植付装置までの高さの検出が、安定して行われる
ようになる。
【0008】[II]整地ローラーが田面を整地しなが
ら進行すると、整地ローラーの右及び左横端部から斜め
後方に、波のような泥の流れが生じるので、既に田面に
植え付けられている苗に沿って機体を進行させて植付作
業を行う場合、前述の整地ローラーからの泥の流れが、
既に田面に植え付けられている苗に達すると、この苗が
傾くおそれがある。
【0009】請求項1の特徴によると、整地ローラーの
横幅と接地フロートの横幅とが略同じに設定されている
ので、接地フロートが通過する田面を整地すると言う機
能を確保しながら、整地ローラーの横幅を小さいものに
設定している。これにより、既に田面に植え付けられて
いる苗に沿って機体を進行させて植付作業を行う場合、
整地ローラーの右及び左横端部と既に田面に植え付けら
れている苗との距離を、長いものに設定することが可能
になるので、整地ローラーが田面を整地しながら進行し
た際、整地ローラーの右及び左横端部から斜め後方に泥
の流れが生じても、既に田面に植え付けられている苗に
達する前に、前述の泥の流れが消えたり勢いが弱くなっ
たりするようになる。
【0010】[III]請求項2の特徴によると、請求
項1の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作
用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」
を備えている。請求項2の特徴によると、整地ローラー
の右横側部の後方の位置及び整地ローラーの左横側部の
後方の位置に、整地部材が配置されている。これによ
り、前項[II]に記載のように、整地ローラーが田面
を整地しながら進行した際、整地ローラーの右及び左横
端部から斜め後方に泥の流れが生じても、前述の泥の流
れが整地部材に当たるようにすることができるので、前
述の泥の流れを、整地部材によって消したり勢いを弱め
たりすることができる。
【0011】接地フロートが田面に接地追従していく
と、接地フロートの右及び左横側部の田面(泥)が少し
盛り上がる状態になることがある。請求項2の特徴のよ
うに、整地ローラーの右横側部の後方の位置及整地ロー
ラーの左横側部の後方の位置に、整地部材を配置すれ
ば、接地フロートの右及び左横側部に整地部材が位置す
る状態となるので(前項[I]に記載のように、整地ロ
ーラーの横幅と接地フロートの横幅とが略等しい点によ
る)、接地フロートの右及び左横側部の田面が、整地部
材によって整地されることになる。これによって、接地
フロートの右及び左横側部の田面(泥)が少し盛り上が
る状態を、抑えることができる。
【0012】[IV]請求項3の特徴によると、請求項
2の場合と同様に、前項[I]〜[III]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。請求項3の特徴によると、整地部材
の位置が上下に変更自在に構成されているので、整地部
材の田面への突入深さを変更することができる。これに
より、前項[III]に記載のように、整地ローラーの
右及び左横端部から斜め後方に生じる泥の流れを消した
り勢いを弱めたりすることや、接地フロートの右及び左
横側部の田面(泥)が少し盛り上がる状態を抑えること
を、田面等の状態に応じて適切に設定することができ
る。
【0013】[V]請求項4の特徴によると、請求項1
〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜
[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。請求項4の特徴に
よると、整地ローラーの左右中央部に環状の溝部が形成
されており、整地ローラーの左右中央部の溝部から、泥
が抜けて後方に流れていくようになっている。このよう
に整地ローラーの左右中央部の溝部から泥が抜けるよう
に構成すれば、前項[II]に記載のように、整地ロー
ラーの右及び左横端部から斜め後方に生じる泥の流れ
を、抑えることができる。
【0014】[VI]請求項5の特徴によると、請求項
1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]
〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。請求項5の特徴に
よると、整地ローラーが上下動自在に構成され、且つ下
方側に付勢されている。これにより、整地ローラーが田
面に馴染むように上下動しながら、ワラ屑や泥の塊を安
定して田面内に押し込んでいくようになる。
【0015】[VII]請求項6の特徴によると、請求
項1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前項
[I]〜[VI]に記載の「作用」を備えており、これ
に加えて以下のような「作用」を備えている。乗用型田
植機において、田面に接地追従して田面から苗植付装置
までの高さを検出する接地フロートを、苗植付装置に上
下動自在に備えた場合、「従来の技術」に記載のよう
に、苗植付装置を昇降自在に機体に支持して、苗植付装
置を昇降駆動する油圧シリンダ、及び油圧シリンダに作
動油を給排操作する制御弁を機体に備え、接地フロート
による田面から苗植付装置までの高さの検出に基づいて
制御弁が操作され、苗植付装置が田面から設定高さに維
持されるように油圧シリンダが伸縮駆動されて、苗植付
装置が自動的に昇降駆動されるように構成されているこ
とが多い。
【0016】請求項6の特徴によると、整地ローラー及
び整地部材が苗植付装置に支持されているので、前述の
ように苗植付装置が自動的に昇降駆動されると、整地ロ
ーラー及び整地部材も苗植付装置と一緒に自動的に昇降
駆動される。これにより、整地ローラー及び整地部材も
田面から設定高さに維持される(整地ローラー及び整地
部材の田面への突入深さが設定深さに維持される)。
【0017】
【発明の実施の形態】[1]図1に示すように、右及び
左に操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体
に、エンジン3及び運転部4が備えられて、機体の後部
に4連式のリンク機構5を介して苗植付装置6が昇降自
在に連結され、リンク機構5を昇降駆動する油圧シリン
ダ7が備えられて、6条植型式の乗用型田植機が構成さ
れている。
【0018】次に、苗植付装置6の全体の構成について
説明する。図1,2,3に示すように、角パイプ状の横
フレーム22の左右中央に、1個のフィードケース20
が連結され、3個の植付伝動ケース9が横フレーム22
に後向きに連結されており、横フレーム22の後側にお
いてフィードケース20及び植付伝動ケース9に亘って
伝動軸18が架設されている。植付伝動ケース9の後部
で回転駆動される回転ケース10、及び回転ケース10
に支持された一対の植付爪11が備えられ、所定のスト
ロークで往復横送り駆動される苗のせ台8が備えられて
おり、苗植付装置6の左右中央下部の1個のセンターフ
ロート12、苗植付装置6の右側及び左側下部の2個の
サイドフロート27が備えられて、苗植付装置6が構成
されている。
【0019】以上のようにして構成された苗植付装置6
において、図2に示すようにリンク機構5の後端下部の
前後軸芯P1周りに、フィードケース20を介して苗植
付装置6が左右にローリング自在に支持されている。図
1,2,3に示すように、機体に備えられた植付クラッ
チ16(図9参照)からの動力が、PTO軸23を介し
てフィードケース20に伝達されるように構成され、フ
ィードケース20から苗のせ台8を往復横送り駆動する
横送り軸(図示せず)、及び伝動軸18を介して植付伝
動ケース9に伝達されるように構成されており、苗のせ
台8が往復横送り駆動されながら、回転ケース10の回
転によって、植付爪11が苗のせ台8の下部から交互に
苗を取り出して田面Gに植え付けるように構成されてい
る。
【0020】[2]次に、センターフロート12及びサ
イドフロート27の支持構造について説明する。図2,
3,4に示すように、横フレーム22の左右両端の支持
板25及び植付伝動ケース9の下部に亘り横フレーム2
2と平行に、一本の支持軸30が回転自在に支持され、
支持軸30における植付伝動ケース9の付近の部分から
2本ずつ3組の支持アーム31が延出されており、支持
アーム31の横軸芯P2周りに、センターフロート12
及びサイドフロート27の後部が上下揺動自在に支持さ
れている。
【0021】図2,4,5に示すように、センターフロ
ート12及びサイドフロート27の前部の左右中央部
に、平面視コ字状のリンク部材35が上下揺動自在に支
持されて、横フレーム22の前面に平面視コ字状のリン
ク部材37が上下揺動自在に支持されており、リンク部
材35,37の先端が揺動自在に連結されている。これ
により、リンク部材35,37によってセンターフロー
ト12及びサイドフロート27の前部が左右に振れない
ように案内されながら、センターフロート12及びサイ
ドフロート27が横軸芯P2周りに上下揺動自在に支持
される。
【0022】図2,4,5に示すように、支持軸30に
植付深さレバー32が連結されており、植付深さレバー
32により支持軸30及び支持アーム31の角度を変更
し、後述するように横軸芯P2の位置を上下に変更し
て、苗の植付深さを変更するのであり、横フレーム22
に連結されたレバーガイド33に植付深さレバー32を
係合させて固定することによって、苗の植付深さを設定
する。横フレーム22に固定されたブラケット41の横
軸芯P3周りに、平面視コ字状のフレーム43が上下揺
動自在に支持され、植付深さレバー32とフレーム43
とに亘って連係ロッド26が接続されており、植付深さ
レバー32によってフレーム43の姿勢が決まるように
構成されている。
【0023】図2,4,5に示すように、センターフロ
ート12の前部の横軸芯P4周りに正面視コ字状のフレ
ーム40が前後揺動自在に支持され、フレーム43に固
定されたピン44がフレーム40の長孔40aに挿入さ
れて、フレーム40の上部とピン44とに亘ってバネ4
5が架設されており、バネ45によってセンターフロー
ト12が下方側に付勢されている。図2及び図4に示す
ように、ワイヤ21のインナー21aがピン44に接続
され、ワイヤ21のアウター21bがフレーム40に接
続されており、図9に示すようにワイヤ21のインナー
21aの他端が機体に備えられたポテンショメータ14
に接続されている。
【0024】これにより、田面Gに接地追従するセンタ
ーフロート12に対して、機体の上下動等により苗植付
装置6が上下動すると、苗植付装置6に対してセンター
フロート12が横軸芯P2周りに上下揺動する状態とな
って、ワイヤ21のインナー21a(ピン44に接続さ
れている)に対して、ワイヤ21のアウター21bが上
下方向に移動操作される状態となる。従って、ポテンシ
ョメータ14においては、ワイヤ21のインナー21a
の他端が移動操作される状態となって、田面Gから苗植
付装置6までの高さがポテンショメータ14によって検
出され、ポテンショメータ14の検出値が機体に備えら
れた制御装置15に入力される。
【0025】[3]次に、昇降レバー29による操作及
び苗植付装置6の自動昇降制御について説明する。図1
及び図9に示すように、運転部4において運転席19の
右横側に昇降レバー29が配置され、上昇位置、中立位
置、下降位置及び植付位置に操作自在に昇降レバー29
が構成されており、昇降レバー29の操作位置が制御装
置15に入力されている。油圧シリンダ7に作動油を給
排操作して上昇側及び下降側に作動させる電磁操作式の
制御弁13が備えられており、制御装置15によって制
御弁13が操作されるように構成されている。エンジン
3の動力を苗植付装置6に伝動及び伝動遮断自在な植付
クラッチ16が備えられ、植付クラッチ16を伝動側及
び伝動遮断側に操作するモータ17が備えられており、
制御装置15によってモータ17が操作されるように構
成されている。リンク機構5が機械的な上限位置に達し
たことを検出する上限センサー24が備えられており、
上限センサー24の信号が制御装置15に入力されるよ
うに構成されている。
【0026】昇降レバー29を植付位置に操作すると、
モータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作され
て、後述するような自動昇降制御が行われ、苗植付装置
6が田面Gから設定高さに維持された状態(植付爪11
による苗の植付深さが設定値に維持された状態)で、植
付爪11による苗の植え付けが行われる。前項[2]に
記載のように、田面Gから苗植付装置6までの高さがセ
ンターフロート12及びポテンショメータ14によって
検出され、ポテンショメータ14の検出値が制御装置1
5に入力されており、ポテンショメータ14の検出値に
基づいて、制御装置15により制御弁13が操作され油
圧シリンダ7が伸縮作動して、ポテンショメータ14の
検出値が設定値に維持されるように、苗植付装置6が自
動的に昇降駆動される(自動昇降制御)。これにより、
苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されて、苗の
植付深さが設定値に維持される。
【0027】苗の植付深さを変更する場合には前項
[2]に記載のように、植付深さレバー32により支持
軸30及び支持アーム31の角度を変更して横軸芯P2
の位置を上下に変更するのであり、植付深さレバー32
により連係ロッド26を介して、フレーム43のピン4
4側が横軸芯P2と同じ方向に上下揺動されて、フレー
ム40及びワイヤ21の位置も横軸芯P2と同じ方向に
上下に変更される。このように、植付深さレバー32に
よってセンターフロート12及びサイドフロート27の
前部及び後部の位置を、苗植付装置6に対して略平行に
上下に変更することにより、苗植付装置6が維持される
田面Gからの設定高さ(苗の植付深さ)を変更する。
【0028】昇降レバー29を上昇位置に操作すると、
モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作
され、制御弁13が上昇側に操作され油圧シリンダ7が
上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇駆動されるので
あり、昇降レバー29を上昇位置から中立位置に操作す
ると、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側
に操作された状態で、制御弁13が中立位置に操作され
油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停
止する。昇降レバー29を上昇位置に操作した状態で、
リンク機構5が上限位置に達し、これが上限センサー2
4によって検出されると、制御弁13が中立位置に操作
され油圧シリンダ7が停止し、苗植付装置6が上限位置
で自動的に停止する。
【0029】昇降レバー29を下降位置に操作すると、
モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作
され、制御弁13が下降側に操作され油圧シリンダ7が
下降側に作動して、苗植付装置6が下降駆動されるので
あり、昇降レバー29を下降位置から中立位置に操作す
ると、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側
に操作された状態で、制御弁13が中立位置に操作され
油圧シリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停
止する。
【0030】この場合に、苗植付装置6が田面Gから上
昇している状態で、センターフロート12は自重で下限
まで下がっているので、昇降レバー29を下降位置に操
作した状態で、苗植付装置6の下降によりセンターフロ
ート12が田面Gに接地すると、センターフロート12
が持ち上げられてポテンショメータ14の検出値が変化
し、これによってセンターフロート12が田面Gに接地
したと判断される。センターフロート12が田面Gに接
地したと判断されると、前述の自動昇降制御が開始され
て、ポテンショメータ14の検出値に基づいて、制御弁
13が操作され油圧シリンダ7が伸縮作動して、ポテン
ショメータ14の検出値が設定値に維持されるように、
苗植付装置6が自動的に昇降駆動されるのであり、下降
駆動された苗植付装置6が田面Gで自動的に停止する状
態となる。
【0031】[4]次に、センターフロート12の前方
に配置される整地ローラー28について説明する。図2
及び図3に示すように、横フレーム22に固定された左
右一対の支持フレーム34が前向きに延出されており、
右側及び左側の支持フレーム34と横フレーム22とに
亘って、補強部材36が連結されている。右及び左の支
持フレーム34の先端の横軸芯P5周りに、左右一対の
支持アーム38が上下揺動自在に斜め後方下方に向けて
支持され、右側及び左側の支持アーム38を下方側に付
勢するバネ42が、右側及び左側の支持アーム38と補
強部材36とに亘って接続されており、右側及び左側の
支持アーム38の先端に亘って支持軸39が連結されて
いる。
【0032】図2及び図3に示すように、樹脂製で中空
円筒状の整地ローラー28が、支持軸39に自由回転自
在に支持されており、整地ローラー28の左右中央部に
環状の溝部28aが形成されている。図2及び図6
(イ)に示すように、右側の支持フレーム34において
横軸芯P6周りに、側面視J字状の切換レバー46が揺
動自在に支持されており、図2及び図6(ロ)に示すよ
うに左側の支持フレーム34にノブ付きボルト49が取
り付けられて、回り止めとしてのバネ50がノブ付きボ
ルト49に取り付けられている。
【0033】図3に示すように、整地ローラー28の横
幅とセンターフロート12の横幅とが略同じになるよう
に構成されて、整地ローラー28の右端部とセンターフ
ロート12の右端部とが正面視で略一致し、整地ローラ
ー28の左端部とセンターフロート12の左端部とが正
面視で略一致するように、整地ローラー28が配置され
ており、整地ローラー28の溝部28aが、センターフ
ロート12の左右中央に正面視で略一致している。
【0034】図2及び図3に示すように、板材をレーキ
状に形成して構成された整地部材47が、ノブ付きボル
ト48によって補強部材36に取り付けられている。平
面視において(図3参照)、整地ローラー28の右横側
部及び左横側部の後方で、センターフロート12と右の
サイドフロート27との間、センターフロート12と左
のサイドフロート27との間に、整地部材47が位置し
ており、側面視(図2参照)において、センターフロー
ト12の先端と略同じ位置に、整地部材47が位置して
いる。
【0035】図7及び図8に示すように、ノブ付きボル
ト48が整地部材47の長孔47aを通して補強部材3
6に取り付けられており、整地部材47に形成された縦
長の一対の凸部47bの間に補強部材36が嵌まり込ん
でいる。これにより、ノブ付きボルト48及び整地部材
47の長孔47aにより、補強部材36に対する整地部
材47の取付位置を上下に変更することができるのであ
り、整地部材47の一対の凸部47bの間に補強部材3
6が嵌まり込むことによって、ノブ付きボルト48周り
の整地部材47の回り止めが行われる。
【0036】これにより、図2及び図6(イ)の実線に
示すように切換レバー46を接地位置に操作した状態
で、前項[3]に記載のように昇降レバー29を下降又
は植付位置に操作して、センターフロート12及びサイ
ドフロート27を田面Gに接地させると、右及び左の支
持アーム38がバネ42により下方側に付勢された状態
で、整地ローラー28が田面Gに接地し、整地部材47
も田面Gに接地するのであり、図6(ロ)に示すように
左側の支持アーム38の上端がノブ付きボルト49に接
当することで、整地ローラー28の下限位置が決められ
る。
【0037】図2及び図3に示す状態で、整地ローラー
28が右及び左の後輪2の間で、右及び左の後輪2の田
面Gの部分よりも少し前方に位置し、整地部材47が右
及び左の後輪2の田面Gの部分における整地ローラー2
8側の横側に位置しており、右及び左の後輪2の後方に
右及び左のサイドフロート27が位置している。ノブ付
きボルト49を操作し、ノブ付きボルト49の先端の位
置を変更することによって、整地ローラー28の下限位
置(田面Gへの突入深さ)を上下に変更するのであり、
ノブ付きボルト48によって、補強部材36に対する整
地部材47の取付位置(田面Gへの突入深さ)を上下に
変更する。
【0038】図2及び図3に示す状態で切換レバー46
を図6(イ)の二点鎖線に示すように、上昇位置に操作
すると、切換レバー46によって右側の支持アーム38
の上端が押され、右及び左の支持アーム38が上方側に
操作されて、整地ローラー28が田面Gから持ち上げら
れた位置で保持される。この場合、整地部材47は田面
Gに接地した状態で残される。図6(イ)の二点鎖線に
示すように、切換レバー46を上昇位置に操作した状態
で、昇降レバー29を上昇位置に操作して、苗植付装置
6を上限位置で停止させた場合、整地ローラー28の溝
部28aがPTO軸23に対向する位置に達する(PT
O軸23が整地ローラー28の溝部28aに入り込
む)。
【0039】[発明の実施の別形態]図1,2,3に示
す構造では整地ローラー28が円筒状に構成されている
が、整地ローラー28の外面に多数の小さな凹凸や浅い
横長の溝部を形成したり、整地ローラー28の断面を6
角又は8角の多角形状に構成したりしてもよい。整地ロ
ーラー28を一体の筒状ではなく、ソロバン玉状の幅狭
の回転体を多数並べて一つの整地ローラー28を構成す
るようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、乗用型田植機
において、田面に接地追従して田面から苗植付装置まで
の高さを検出する接地フロートを、苗植付装置に上下動
自在に備えた場合、進行に伴って回転しながら田面を整
地する整地ローラーを、接地フロートの前方に配置する
ことにより、接地フロートが通過する田面を整地しなが
らワラ屑や泥の塊を田面内に押し込んで、ワラ屑の大き
な塊や泥の大きな塊に接地フロートが乗り上がると言う
ような状態を防ぐことができた。これにより、接地フロ
ートが大きく上下動することなく田面に安定して接地追
従し、接地フロートによる田面から苗植付装置までの高
さの検出が安定して行われるようになり、苗植付装置の
自動的な昇降駆動が安定して行われるようになった。
【0041】請求項1の特徴によると、整地ローラーの
横幅と接地フロートの横幅とを略同じに設定することに
より、整地ローラーの右及び左横端部から斜め後方に泥
の流れが生じても、既に田面に植え付けられている苗に
達する前に、前述の泥の流れが消えたり勢いが弱くなっ
たりするようにできて、既に田面に植え付けられている
苗が前述の泥の流れによって傾くと言う状態を防ぐこと
ができた。
【0042】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、整地ロ
ーラーの右及び左横端部から斜め後方に泥の流れが生じ
た際、前述の泥の流れを整地部材によって消したり勢い
を弱めたりすることができるようになり、既に田面に植
え付けられている苗が前述の泥の流れによって傾くと言
う状態を防ぐことができた。
【0043】請求項2の特徴によると、接地フロートの
右及び左横側部に整地部材を配置して、接地フロートの
右及び左横側部の田面が整地部材によって整地されるよ
うに構成することにより、接地フロートの右及び左横側
部の田面(泥)が少し盛り上がる状態を抑えることがで
きるようになって、植付作業後の田面の仕上がりを良い
ものにすることができた。
【0044】請求項3の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項3の特徴によると、整地部
材の位置が上下に変更自在に構成されて、整地部材の田
面への突入深さを変更することができるので、整地ロー
ラーの右及び左横端部から斜め後方に生じる泥の流れを
消したり勢いを弱めたりすることや、接地フロートの右
及び左横側部の田面(泥)が少し盛り上がる状態を抑え
ることを、田面等の状態に応じて適切に設定することが
できるようになって、既に田面に植え付けられている苗
が前述の泥の流れによって傾くと言う状態を防ぐことが
でき、植付作業後の田面の仕上がりを良いものにするこ
とができた。
【0045】請求項4の特徴によると、請求項1〜3の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜3の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項4の
特徴によると、整地ローラーの左右中央部に環状の溝部
を形成し、整地ローラーの左右中央部の溝部から泥が抜
けるように構成することにより、整地ローラーの右及び
左横端部から斜め後方に生じる泥の流れを、抑えること
ができるようになって、既に田面に植え付けられている
苗が前述の泥の流れによって傾くと言う状態を防ぐこと
ができた。
【0046】請求項5の特徴によると、請求項1〜4の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜4の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項5の
特徴によると、整地ローラーが田面に馴染むように上下
動しながらワラ屑や泥の塊を安定して田面内に押し込ん
でいくようになるので、接地フロートによる田面から苗
植付装置までの高さの検出が安定して行われるようにな
り、苗植付装置の自動的な昇降駆動が安定して行われる
ようになった。
【0047】請求項6の特徴によると、請求項1〜5の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜5の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項6の
特徴によると、乗用型田植機において接地フロートによ
る田面から苗植付装置までの高さの検出に基づいて、苗
植付装置が田面から設定高さに維持されるように自動的
に昇降駆動されるように構成されている場合、整地ロー
ラー及び整地部材も苗植付装置と一緒に自動的に昇降駆
動され、整地ローラー及び整地部材も田面から設定高さ
に維持されるようになって(整地ローラー及び整地部材
の田面への突入深さが設定深さに維持されるようになっ
て)、整地ローラー及び整地部材の性能を安定して発揮
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の全体側面図
【図3】苗植付装置の全体平面図
【図4】センターフロート付近の縦断側面図
【図5】センターフロート付近の正面図
【図6】整地ローラー及び整地部材の側面図
【図7】整地部材の平面図
【図8】整地部材の分解斜視図
【図9】昇降レバー及びセンターフロート等の制御系統
【符号の説明】
6 苗植付装置 12 接地フロート 28 整地ローラー 28a 溝部 47 整地部材 G 田面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 田面に接地追従して田面から苗植付装置
    までの高さを検出する接地フロートを、前記苗植付装置
    に上下動自在に備えると共に、 進行に伴って回転しながら田面を整地する整地ローラー
    を、前記接地フロートの前方に配置し、前記整地ローラ
    ーの横幅と前記接地フロートの横幅とを略同じに設定し
    てある乗用型田植機。
  2. 【請求項2】 前記整地ローラーの右横側部の後方の位
    置及び前記整地ローラーの左横側部の後方の位置に、整
    地部材を配置してある請求項1に記載の乗用型田植機。
  3. 【請求項3】 前記整地部材の位置を上下に変更自在に
    構成してある請求項2に記載の乗用型田植機。
  4. 【請求項4】 前記整地ローラーの左右中央部に、環状
    の溝部を形成してある請求項1〜3のうちのいずれか一
    つに記載の乗用型田植機。
  5. 【請求項5】 前記整地ローラーを上下動自在に構成
    し、且つ下方側に付勢してある請求項1〜4のうちのい
    ずれか一つに記載の乗用型田植機。
  6. 【請求項6】 前記整地ローラー及び前記整地部材を、
    前記苗植付装置に支持させてある請求項1〜5のうちの
    いずれか一つに記載の乗用型田植機。
JP2000015890A 2000-01-25 2000-01-25 乗用型田植機 Expired - Fee Related JP3570948B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000015890A JP3570948B2 (ja) 2000-01-25 2000-01-25 乗用型田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000015890A JP3570948B2 (ja) 2000-01-25 2000-01-25 乗用型田植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001204211A true JP2001204211A (ja) 2001-07-31
JP3570948B2 JP3570948B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=18543113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000015890A Expired - Fee Related JP3570948B2 (ja) 2000-01-25 2000-01-25 乗用型田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3570948B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102219A (ja) * 2001-09-27 2003-04-08 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
KR101143182B1 (ko) 2009-06-18 2012-05-11 가부시끼 가이샤 구보다 정지 로터 구성체 및 승용형 무논 작업기
CN112970355A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 株式会社久保田 水田作业机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102219A (ja) * 2001-09-27 2003-04-08 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
KR101143182B1 (ko) 2009-06-18 2012-05-11 가부시끼 가이샤 구보다 정지 로터 구성체 및 승용형 무논 작업기
CN112970355A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 株式会社久保田 水田作业机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3570948B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4350102B2 (ja) 乗用型田植機
JP2014045685A (ja) 苗移植機
JP5641096B2 (ja) 苗移植機
JP2001204211A (ja) 乗用型田植機
JP5280131B2 (ja) 移植機
JP2004275059A (ja) 水田作業機
JP4340808B2 (ja) 農作業機
TWI584722B (zh) Seedling transplant machine
JP3570953B2 (ja) 田植機
JP3883337B2 (ja) 水田作業機
JP3084835B2 (ja) 田植機
JP3666206B2 (ja) 農作業機
JP3613352B2 (ja) 移動農機
JP3418340B2 (ja) 水田作業車
JP2870092B2 (ja) 苗植機
JPS6331533Y2 (ja)
JPH0746930B2 (ja) 歩行型水田用農作業機の姿勢制御装置
JP5831500B2 (ja) 作業機
JPH0218977Y2 (ja)
JP4315900B2 (ja) 水田作業機
JP3391666B2 (ja) 水田作業機
JP2002101711A (ja) 水田作業機
JP2004350628A (ja) 乗用型作業車
JP3245459B2 (ja) 水田作業機
JPH0771417B2 (ja) 農作業機の姿勢制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees