JP2001201677A - 光学素子の位置検出装置、光学素子の制御装置および光学機器 - Google Patents

光学素子の位置検出装置、光学素子の制御装置および光学機器

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JP2001201677A
JP2001201677A JP2000012083A JP2000012083A JP2001201677A JP 2001201677 A JP2001201677 A JP 2001201677A JP 2000012083 A JP2000012083 A JP 2000012083A JP 2000012083 A JP2000012083 A JP 2000012083A JP 2001201677 A JP2001201677 A JP 2001201677A
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Akihiro Kawanami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分解能の絶対値エンコーダ等を用いて光学
素子の絶対位置検出を行うと、検出装置が高価になって
しまう。 【解決手段】 光学素子8の可動範囲を複数ゾーンに分
割して光学素子の位置をゾーン単位で検出可能な分解能
を有し、光学素子が位置する実位置ゾーンの絶対位置を
表す信号を出力する第1の検出手段14と、この第1の
検出手段よりも細かい分解能を有し、光学素子の所定移
動量ごとに信号を出力する第2の検出手段15と、第1
の検出手段から出力される信号と光学素子の駆動により
第2の検出手段から出力される信号とに基づいて、光学
素子の上記駆動前の絶対位置を表す素子位置情報を生成
する位置情報生成手段9とを有する光学素子の位置検出
装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等の光学素
子の可動範囲内での絶対位置を検出ないし記憶するため
に用いられる位置検出装置およびこれにより検出ないし
記憶された光学素子の絶対位置情報に基づいて光学素子
の上記絶対位置への位置再生(復帰)動作を行わせる制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラに装着される交換レンズ装置に
は、レンズや絞り等の光学素子の任意の位置を予め記憶
させておき、後にこの記憶位置にレンズ等を自動的に復
帰させるいわゆるプリセット機能を有するものがある。
【0003】このうち、例えばフォーカスプリセット機
能を有する交換レンズ装置では、まず所望のフォーカス
レンズ位置でフォーカスプリセット記憶スイッチ(FP
記憶SW)が操作されることにより、そのフォーカスレ
ンズ位置を記憶する。そして、オートフォーカス(A
F)あるいはマニュアルフォーカス(MF)動作によっ
てAFセンサによる測距結果あるいはマニュアル操作リ
ングの操作量に応じてフォーカスレンズの駆動が行われ
た後に、フォーカスプリセット駆動スイッチ(FP駆動
SW)が操作されることにより、フォーカスレンズをモ
ータにより素早く記憶位置に復帰させる。
【0004】これにより、とっさの場合に簡単かつ迅速
に、記憶したフォーカスレンズ位置にてピント合わせし
た被写体の撮影に移行することができる。
【0005】このようなフォーカスプリセット機能を持
つ光学機器としては、一部のオートフォーカス一眼レフ
カメラシステムが知られている。ただし、フォーカスプ
リセット機能を持つオートフォーカス一眼レフカメラと
しては、フォーカスレンズ操作をモータで電気的に駆動
するものに限定されている。
【0006】このフォーカスプリセット機能を備えたオ
ートフォーカス一眼レフカメラの例を図9を用いて説明
する。図9は交換レンズの簡単なブロック図である。な
お、図中、実線は電気的な接続を、点線は機械的な接続
を表している。
【0007】102はレンズ本体101に備えられたレ
ンズマイコンであり、後述の如くレンズ本体101内の
種々の装置を制御するとともに、接点103を介して不
図示のカメラ本体と通信を行う。
【0008】104は外部から操作可能な自動・手動切
換えスイッチ(A/M SW)であり、AFモードとM
Fモードの選択をすることができる。AFモードにおい
ては、不図示の測距装置によって測距された測距結果が
カメラ本体からレンズマイコン102に転送され、この
結果に基づきレンズマイコン102は駆動源であるフォ
ーカス駆動装置105を起動させる。そして、フォーカ
ス駆動装置105の駆動力は駆動力伝達機構であるフォ
ーカス駆動機構106に伝達され、これに伴いフォーカ
スレンズ107が駆動される。
【0009】108は絶対値エンコーダ、109は相対
値エンコーダである。絶対値エンコーダ108および相
対値エンコーダ109の検出信号はレンズマイコン10
2に入力される。
【0010】絶対値エンコーダ108は、例えば、固定
された不図示のグレーコードパターンとこれに相対する
不図示の電気接点をフォーカス駆動機構106における
伝達機構の一部に設けたもので、フォーカスレンズ7の
移動に伴ないその電気接点によってグレーコードパター
ンを検出することにより絶対位置検出を行うものであ
る。
【0011】相対値エンコーダ109は、例えば、固定
された不図示のフォトインタラプタとこのフォトインタ
ラプタの発光部および受光部の間に位置して光を透過/
遮断するパルス板とをフォーカス駆動機構106におけ
る伝達機構の一部に設けたもので、フォーカスレンズ1
07の移動に伴ないON/OFFのパルスを出力し、そ
のパルス数をカウントすることにより相対位置検出を行
うものである。
【0012】絶対値エンコーダ108の分解能は、例え
ばフォーカスレンズストロークを32分割(5ビット)
としたものであり、後述するフォーカスレンズ106の
移動可能な範囲を制限するための分解能とする。また、
相対値エンコーダ109の分解能は、Fno.及び焦点
距離から求まる必要合焦精度を満足するための停止位置
精度以下の分解能とする。
【0013】レンズマイコン102は入力された情報を
もとにフォーカス駆動装置105を制御し、最終的に測
距装置の測距結果であるフォーカスレンズ107の必要
移動量と、相対値エンコーダ109の検出結果による実
際移動量Sが等しくなった時点でフォーカス駆動装置1
05を停止させる。
【0014】一方、MFモードでは上記のようなAFに
よる焦点調節は行われず、外部より操作可能なマニュア
ル操作部材110を操作することで焦点調節が行われ
る。マニュアル操作部材110は外部より操作されるこ
とによりその操作量・操作速度に応じた信号をレンズマ
イコン102に出力する。
【0015】レンズマイコン102は入力された信号に
従い、相対値エンコーダ109をモニタしながらフォー
カス駆動装置105を起動させ、フォーカス駆動機構1
06を介してフォーカスレンズ107を移動させる。従
って、MFモードでは撮影者自らがマニュアル操作部材
110を操作することによって操作状況に応じた分だけ
フォーカスレンズ107を移動させることができる。
【0016】111はゾーン切換スイッチ(ZSW)で
あり、外部からの操作によりAF及びMF動作における
フォーカスレンズ107の駆動許可範囲を選択して切換
えることができる。具体的には、本来フォーカスレンズ
107が移動可能な範囲の選択(ZSW OFF)とそ
れより狭い限定された範囲の選択(ZSW ON)とを
切換えることができ、その選択結果をレンズマイコン1
02に対して出力する。レンズマイコン102はゾーン
切換スイッチ111から入力された結果に従い、ゾーン
切換えSW111がONであればAF及びMF動作時に
絶対値エンコーダ108の出力をモニタしながらフォー
カスレンズ107が設定範囲内から範囲外へと駆動され
るのを禁止するようフォーカス駆動装置105を制御す
る。
【0017】112,113はフォーカスプリセット機
能のためのスイッチで、112はフォーカスプリセット
記憶スイッチ(FP記憶SW)であり、113はフォー
カスプリセット駆動スイッチ(FP駆動SW)である。
これらスイッチはともに外部より操作可能なスイッチ
で、その出力はレンズマイコン102に入力される。
【0018】次に、フォーカスプリセット機能の動作内
容を説明する。FP記憶SW112が操作されると、レ
ンズマイコン102は内蔵した第1のカウンタ値を0に
リセットし、その後AF及びMF動作でフォーカスレン
ズ107を移動させるときに、前述の相対値エンコーダ
109の出力変化に応じて第1のカウンタ値をフォーカ
スレンズ107の移動方向に応じてカウントする(至近
方向移動時には1インクリメント、無限遠方向移動時に
は1デクリメント)。
【0019】その後、FP駆動SW113が操作される
と、レンズマイコン102はフォーカス駆動装置105
を起動させて第1のカウンタ値が0になる方向に駆動
し、第1のカウンタ値が0になったところでフォーカス
駆動装置105を停止させる。従って、両スイッチの操
作により任意に設定(記憶)した位置にフォーカスレン
ズ107を素早く移動させることができる。
【0020】以上がフォーカスプリセット機能を備えた
オートフォーカス一眼レフカメラの説明である。
【0021】また、オートフォーカス一眼レフカメラ交
換レンズのレンズマイコン102は、前述のフォーカス
レンズ動作の他に、不図示の絞り制御等を行っている
が、消費電力の低減のため各動作を完了した場合、カメ
ラ本体より動作の終了信号がレンズマイコン102に送
られ、レンズマイコン102は低消費電力モードに移行
する。
【0022】低消費電力モードとは、前述のフォーカス
駆動装置、不図示の絞り駆動装置等への通電を切断し、
カメラ本体からのレンズ操作信号の受信、マニュアル操
作部材の検出、及びレンズに備えられた各スイッチ操作
の検出を待機し、受信及び検出した場合に通常動作モー
ドへ移行する状態である。
【0023】前述のフォーカスプリセット機能の説明の
とうり、所望のフォーカスレンズ位置でFP記憶SWを
作動させた後、オートフォーカス(AF)あるいはマニ
ュアルフォーカス(MF)動作によって、フォーカスレ
ンズの駆動が行われた後でも、FP駆動SWを作動させ
ることでフォーカスレンズをモータにより素早く所望の
位置に移動させるために、FP記憶SW作動後のフォー
カスレンズ駆動量をモニタし続けなければならない。
【0024】これはレンズマイコン102が前述の低消
費電力モード状態で、MFでマニュアル操作を行った時
にでも実現しなければならない。
【0025】このため前述したフォーカスプリセット機
能を備えたオートフォーカス一眼レフカメラでは、以下
のシーケンス(図示せず)が組まれている。
【0026】ST901:撮影者がマニュアル操作部材
110を操作するとその操作量・操作速度に応じた信号
をレンズマイコン102に出力する。
【0027】ST902:レンズマイコン102はマニ
ュアル操作信号により低消費電力モードから通常動作モ
ードに復帰する。
【0028】ST903:レンズマイコン102は、マ
ニュアル操作量、速度をカメラ本体に送信し、その後カ
メラ本体からレンズマイコン102へフォーカス駆動
量、駆動命令が送られる。
【0029】ST904:レンズマイコン102は、入
力された信号に従い相対値エンコーダ109をモニタし
ながらフォーカス駆動装置105を起動させ、このフォ
ーカス駆動機構106を介してフォーカスレンズ107
を移動させる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、プリセッ
ト機能を実現するためには、レンズをモータで電気的に
のみ駆動するものでなければならない。従って、マニュ
アル操作部材に連動したメカカム等によりレンズを光軸
方向に移動可能としたフルタイムマニュアル機能とプリ
セット機能とを併せ持つ光学機器においては、以下の様
な問題が生ずる。
【0031】すなわち、レンズマイコンが前述の低消費
電力モードにある状態で、MFのためにマニュアル操作
を行った場合、レンズマイコンが通常動作モードへ復帰
する前に既にレンズはマニュアル操作部材に連動してい
くらか移動している。このため、通常動作モードでのみ
レンズ駆動量をモニタすることができるようになってい
る従来のレンズマイコンは、通常動作モードへの復帰前
に駆動されたレンズ駆動量を正確にモニタすることがで
きない。したがって、その後、FP駆動SWを操作して
も、レンズをFP記憶SWの操作により記憶した所望の
レンズ位置に正確に復帰させることができないという問
題である。
【0032】このような事態を回避するために、前述の
相対値エンコーダと同一分解能の絶対値エンコーダを用
いる手段が考えられる。しかしながら、前述の絶対値エ
ンコーダに比べて高価なエンコーダを必要とすることに
なるため、好ましくない。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、光学素子の可動範囲を複数ゾーンに
分割して光学素子の位置をゾーン単位で検出可能な分解
能を有し、光学素子が位置する実位置ゾーンの絶対位置
を表す信号を出力する第1の検出手段と、この第1の検
出手段よりも細かい分解能を有し、光学素子の所定移動
量ごとに信号を出力する第2の検出手段と、第1の検出
手段から出力される信号と光学素子の駆動により第2の
検出手段から出力される信号とに基づいて、光学素子の
上記駆動前の絶対位置を表す素子位置情報を生成する位
置情報生成手段とを有する光学素子の位置検出装置を構
成している。
【0034】すなわち、光学素子の位置をゾーンで検出
できる程度の粗い分解能を有する絶対値エンコーダ等の
第1の検出手段と、高精度で光学素子の移動量を検出可
能な細かい分解能を有する相対値エンコーダ等の第2の
検出手段とを用いて光学素子の絶対位置情報を生成する
ようにして、低消費電力モード時に光学素子のマニュア
ル操作が行われた後に通常動作モードに切り換わったよ
うな場合でも、光学素子の正確な絶対位置の検出を行え
る位置検出装置を安価に構成することを可能としてい
る。
【0035】具体的には、位置情報生成手段に、例え
ば、第1の検出手段から出力された信号に基づいて実位
置ゾーンの絶対位置を検出させ、光学素子を、第1の検
出手段から出力される信号が切り換わる、実位置ゾーン
のゾーン端を検出する位置に所定方向に駆動させて前記
第2の検出手段から出力される信号に基づいてこのとき
の光学素子の移動量を検出させ、素子位置情報を、光学
素子が上記ゾーン端から上記所定方向と逆方向に上記検
出した移動量の分移動した位置を表すように生成させ
る。
【0036】そして、こうして生成された素子位置情報
を、記憶操作手段(例えば、FP記憶SW)の操作に応
じて記憶手段に記憶させ、この記憶した素子位置情報に
対応する位置から光学素子が移動した状態での復帰操作
手段(例えば、FP駆動SW)の操作に応じて、光学素
子を上記記憶手段に記憶された素子位置情報により表さ
れる絶対位置に復帰駆動させるようにすれば、安価で精
度の高い光学素子のプリセット機能を実現することが可
能になる。
【0037】なお、光学素子を復帰駆動させる際には、
駆動制御手段に、光学素子を、第1の検出手段から出力
される信号に基づいて、記憶手段に記憶された素子位置
情報中における実位置ゾーンの上記所定方向側のゾーン
端が検出される位置に駆動させ、第2の検出手段から出
力される信号に基づいて、上記所定方向と逆方向に、記
憶手段に記憶された素子位置情報中における上記検出し
た移動量の分駆動させるようにすればよい。これによ
り、上記第1および第2の検出手段を用いた光学素子の
復帰駆動が可能になる。
【0038】また、位置検出装置において、位置情報生
成手段に、第1の検出手段から出力された信号に基づい
て実位置ゾーンの絶対位置を検出させ、光学素子を、第
1の検出手段から出力される信号が切り換わる、実位置
ゾーンのゾーン端を検出する位置に所定方向に駆動させ
て第2の検出手段から出力される信号に基づいてこのと
きの光学素子の移動量を第1の移動量として検出させ、
この光学素子を、第2の検出手段から出力される信号に
基づいて上記所定方向に所定の第2の移動量の分駆動さ
せ、さらに、この光学素子を、第1の検出手段から出力
される信号に基づいて上記ゾーン端を検出する位置に上
記所定方向と逆方向に駆動させて第2の検出手段から出
力される信号に基づいてこのときの光学素子の移動量を
第3の移動量として検出させ、素子位置情報を、光学素
子を上記所定方向とは逆方向に駆動する場合における光
学素子が、上記ゾーン端から、第2の移動量と第3の移
動量との差に基づき第1の移動量を補正して得られる補
正移動量の分移動する位置を表すように生成させるよう
にしてもよい。
【0039】これにより、第1の検出手段の光学素子の
移動方向による検出ヒステリシスに影響を加味した素子
位置情報の生成が可能となる。
【0040】なお、この場合において光学素子を復帰駆
動する際には、駆動制御手段に、光学素子を、第1の検
出手段から出力される信号に基づいて、記憶手段に記憶
された素子位置情報中における実位置ゾーンの上記所定
方向側のゾーン端を検出する位置に駆動させ、第2の検
出手段から出力される信号に基づいて上記所定方向に第
2の移動量の分駆動させ、第1の検出手段から出力され
る信号に基づいて上記実位置ゾーンの上記所定方向側の
ゾーン端が検出される位置に上記所定方向とは逆方向に
駆動させ、さらに、第2の検出手段から出力される信号
に基づいて、このゾーン端から上記所定方向と逆方向
に、記憶手段に記憶された素子位置情報中における補正
移動量の分駆動させるようにする。
【0041】これにより、第1の検出手段の光学素子の
移動方向による検出ヒステリシスに影響を受けない光学
素子のプリセット機能を実現することが可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図5に
は、本発明の第1実施形態である交換レンズ(光学機
器)の構成および動作を示している。
【0043】まず、図1は、上記交換レンズとこの交換
レンズが通信可能に装着されるオートフォーカス一眼レ
フカメラの構成を示している。なお、図中、実線は電気
的な接続を、点線は機械的な接続を表している。
【0044】1はカメラ本体、2はレンズ本体を示す。
3はカメラ本体1に備えられたカメラマイコンで、後述
の如くカメラ本体1内の種々の装置の動作を制御すると
ともにレンズ本体2の装着時には接点4を介してレンズ
本体2との通信を行う。
【0045】5は外部より操作可能な2段ストローク式
のレリーズスイッチ(SW)で、その信号はカメラマイ
コン3に入力される。カメラマイコン3は、レリーズS
W5より入力された信号に従い、1段目ストロークスイ
ッチ(SW1)がONであれば、不図示の測光装置によ
る露光量の決定や後述のAF動作等を行い、撮影準備状
態に入る。また、2段目ストロークスイッチ(SW2)
がONまで操作されたことを検知すると撮影装置6に撮
影開始命令を送信して実際の露光動作を行わせ、撮影装
置6より撮影終了信号を受信すると不図示の給送装置に
給送開始命令を送信してフィルムの巻き上げ動作を行わ
せる。
【0046】7は測距(焦点検出)装置であり、後述の
AFモードに設定されている場合、レリーズSW5のS
W1がONされることによりカメラマイコン3から送信
されてくる測距開始命令に従い、測距エリア内に存在す
る物体を測距し、これに焦点を合わせるために必要なレ
ンズ本体2に備える焦点調節用のフォーカスレンズ8の
移動方向と移動量を決定(プレディクション可(O
K))する。なお、測距すべき物体が存在しなかった場
合には、プレディクション不可(NG)と判定し、カメ
ラマイコン3にその結果を送信する。
【0047】9はレンズ本体2に備えられたレンズマイ
コン(請求の範囲にいう位置情報生成手段および駆動制
御手段)であり、後述の如くレンズ本体2内の種々の装
置を制御するとともに、接点10を介してカメラ本体1
と通信を行う。
【0048】11は外部から操作可能な自動・手動切換
えスイッチ(A/M SW)でありAF(オートフォー
カス)モードとMF(マニュアルフォーカス)モードの
選択をするためのものである。AFモードにおいては、
レリーズSW5のSW1のONに応じた測距装置7によ
る測距結果がカメラマイコン3からレンズマイコン9に
転送される。レンズマイコン9は、この結果に基づいて
駆動源であるフォーカス駆動装置12を起動させる。そ
してフォーカス駆動装置12の駆動力は駆動力伝達機構
であるフォーカス駆動機構13に伝達され、これに伴い
フォーカスレンズ8が光軸方向に駆動される。
【0049】14は絶対値エンコーダ(請求の範囲にい
う第1の検出手段)、15は相対値エンコーダ(請求の
範囲にいう第2の検出手段)である。絶対値エンコーダ
14および相対値エンコーダ15の検出信号はレンズマ
イコン9に入力される。
【0050】絶対値エンコーダ14は、例えば固定され
た不図示のグレーコードパターンと、それに相対する不
図示の電気接点とをフォーカス駆動機構13における伝
達機構の一部に設けたもので、フォーカスレンズ8の移
動に伴ない、その電気接点によりグレーコードパターン
を検出して、後述する検出ゾーンの絶対位置を表す信号
を出力するものである。
【0051】相対値エンコーダ15は、例えば固定され
た不図示のフォトインタラプタと、フォトインタラプタ
の発光部および受光部の間に位置して光を透過/遮断す
るパルス板をフォーカス駆動機構13における伝達機構
の一部に設けたものである。この相対値エンコーダ15
は、フォーカスレンズ8の移動に伴ない、所定の移動量
ごとにパルス信号を出力する。レンズマイコン9はその
パルス数をカウントすることによりフォーカスレンズ8
の移動量検出を行う。
【0052】絶対値エンコーダ14の分解能は、例えば
フォーカスレンズのフル可動範囲を32分割(5ビッ
ト)としたものに相当し、後述するフォーカスレンズ8
の移動可能なゾーンを制限するために必要な分解能とす
る。
【0053】また、相対値エンコーダ15の分解能は、
Fno.及び焦点距離から求まる必要合焦精度を満足す
るための停止位置精度以下の分解能とする。
【0054】ここで、図2には、相対値エンコーダ15
の出力パルスと絶対値エンコーダ14の検出ゾーンとの
関係(つまりは分解能の関係)を示している。この図に
おいて、横軸はフォーカスレンズ8の位置であり、絶対
値エンコーダ14は無限端位置と至近端位置の間をZ1
からZ32のゾーンに分割している。また、相対値エン
コーダ15の出力パルスは前述の分解能で少なくとも絶
対値エンコーダ14の分解能よりも細かい。
【0055】AFモードでは、レンズマイコン9は入力
された情報をもとにフォーカス駆動装置12を制御し、
最終的に測距装置7の測距結果であるフォーカスレンズ
8の必要移動量と相対値エンコーダ15の検出結果によ
る実際の移動量とが等しくなった時点でフォーカス駆動
装置12を停止させ、AF駆動が終了したことをカメラ
マイコン3に送信する。
【0056】一方、MFモードでは、上記のようなAF
による焦点調節は行われず、外部より操作可能なマニュ
アル操作部材16を操作することで焦点調節が行われ
る。マニュアル操作部材16は不図示のメカカム等によ
りフォーカス駆動機構13と連結されており、マニュア
ル操作部材16を外部から操作することによりフォーカ
スレンズ8を移動させることができる。従って、MFモ
ードではレリーズSW5の操作とは関係なく、撮影者自
らがマニュアル操作部材16を操作することによって操
作状況に応じた分だけフォーカスレンズ8を移動させる
ことができる。
【0057】17はゾーン切換スイッチ(ZSW)であ
り、外部からの操作によりAF動作におけるフォーカス
レンズ8の駆動許可範囲を選択して切換えるためのもの
である。具体的には、フォーカスレンズ8をフル可動範
囲で移動可能とする状態(ZSW OFF)と、それよ
り狭い限定された可動範囲で移動可能とする状態(ZS
W ON)とを切換えることができ、その選択結果をレ
ンズマイコン9に対して出力する。
【0058】レンズマイコン9は入力された結果に従
い、ゾーン切換えSW17がONであればAF動作時に
絶対値エンコーダ14の出力をモニタしながらフォーカ
スレンズ8が設定させた可動範囲外に駆動されるのを禁
止するようフォーカス駆動装置12を制御する。
【0059】18,19はフォーカスプリセット機能の
ためのスイッチである。18はフォーカスプリセット記
憶スイッチ(FP記憶SW)であり、19はフォーカス
プリセット駆動スイッチ(FP駆動SW)である。これ
らスイッチ18,19はともに外部より操作可能なスイ
ッチで、その出力はレンズマイコン9に入力される。
【0060】フォーカスプリセット機能は、所望のフォ
ーカスレンズ位置でFP記憶SW18が操作されると、
そのフォーカスレンズ位置を記憶する。そして、その後
オートフォーカス(AF)動作あるいはマニュアル操作
によりフォーカスレンズ8が移動した状態でFP駆動S
W19を操作されると、フォーカスレンズ8をモータに
より素早く記憶した位置に移動させるものである。
【0061】次に上記フォーカスプリセット機能を使用
する場合の交換レンズの動作について説明する。
【0062】〈記憶動作〉まず図3および図4を用いて
FP記憶SW18の操作によるフォーカスレンズ位置の
記憶動作を説明する。図3はレンズマイコン9のFP記
憶SW18の操作によるフォーカスレンズ位置の記憶動
作フローチャートであり、図4はFP記憶SW18の操
作によるフォーカスレンズ位置の変化を示す図である。
【0063】なお、ここでは、現在のフォーカスレンズ
位置が、図4に示す絶対値エンコーダ14の検出ゾーン
Z3(ゾーン値Z=3)中におけるP0であるものとし
て、図3の動作フローに従って説明する。
【0064】ST101:FP記憶SW18が操作され
ると、レンズマイコン9は内蔵のカウンタ(CONT
1)を0にリセットし、現在の絶対値エンコーダ14の
検出ゾーン値ZをFP_Zに記憶する(FP_Z=
3)。
【0065】ST102:フォーカス駆動装置12を起
動して、フォーカスレンズ8の図4中、至近方向(所定
方向)への移動を開始するとともに、CONT1をイン
クリメント許可し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう
相対値エンコーダ15からのパルス入力に応じてCON
T1をインクリメントする。
【0066】ST103:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
モニタされた検出ゾーン値ZがFP_ZであればST1
03を繰り返し、Z≠FP_Zとなったところ(本例で
は、Z=4)でST104に移行する。
【0067】ST104:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P1)、CONT1を、F
P_CONTに設定する。
【0068】ここで、レンズマイコン9は、FP記憶S
W18が操作された時点でのフォーカスレンズ8の絶対
位置P0を表す素子位置情報を、FP記憶SW18が操
作された時点でフォーカスレンズ8が位置する検出ゾー
ン(実位置ゾーン)FP_Zの至近側ゾーン端(すなわ
ち、Z3とZ4との境界位置)から相対値エンコーダ1
5のパルス数でFP_CONT分だけ無限側に移動した
位置を表すように生成し、内蔵メモリに記憶する。
【0069】ST105:フォーカス駆動装置12を起
動し、図4中、無限遠方向へのフォーカスレンズ8の移
動を開始するとともに、CONT1をデクリメント許可
し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エンコー
ダ15からのパルス入力に応じてCONT1をデクリメ
ントする。
【0070】ST106:フォーカスレンズ8の移動に
伴なうCONT1の変化をモニタする。そしてCONT
1=0でなければST106を繰り返し、CONT1=
0となったところでST107に移行する。
【0071】ST107:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P0)、記憶動作を終了す
る。
【0072】こうしてフォーカスレンズ8の絶対位置P
0が記憶された後、フォーカスレンズ8はFP記憶SW
18が操作されたときの位置P0に復帰させるので、記
憶動作後の撮影等に影響することはない。
【0073】また、ここに前述の記憶動作に対し特別な
レンズ位置での記憶動作を説明する。特別なレンズ位置
とは、記憶時の至近端ゾーン(Z=Z_MOD)あるい
は無限遠端ゾーン(Z=Z_INF)に位置した場合で
ある。
【0074】例えば、フォーカスレンズ8が至近端ゾー
ンに位置した場合、さらに至近側には隣接するゾーンが
ない。また、至近側電気端、無限側電気端は各端ゾーン
と隣接したゾーンの境界位置となっている。このため、
各端ゾーンで記憶動作が起動された場合は、各電気端を
記憶位置とする。
【0075】このため、前述のST101において、フ
ォーカスレンズ8が至近端ゾーンにあった場合、FP_
Z=_MOD−1、FD_CONT=0とし、またフォ
ーカスレンズ8がが無限遠端ゾーンであった場合、FP
_Z=Z_INF、FP_CONT=0とし記憶動作を
終了する。すなわち、フォーカスレンズ8が至近端ゾー
ンに位置していた場合は、記憶位置を至近端ゾーンから
1つ無限遠側のゾーンの至近端側ゾーン端(つまり、至
近端ゾーンと1つ無限遠側のゾーンとの間のゾーン端)
とし、一方、レンズが無限遠端ゾーンに位置していた場
合は、記憶位置をこの無限遠端ゾーンの至近端側ゾーン
端(つまり、無限遠端ゾーンと1つ至近側のゾーンとの
間のゾーン端)とする。
【0076】〈再生(復帰)動作〉次に図5および図4
を用いて、FP駆動SW19の操作によるフォーカスレ
ンズ位置の再生動作について説明する。図5はレンズマ
イコン9のFP駆動SW19操作によるフォーカスレン
ズ位置の再生動作フローチャートである。なお、ここで
は、現在のフォーカスレンズ位置が、図4に示す絶対値
エンコーダ14の検出ゾーンZ1(ゾーン値Z=1)中
におけるP2であるものとして、図5の動作フローに従
って説明する。
【0077】ST131:前述の記憶動作を完了後、A
F動作又はマニュアル操作によりフォーカスレンズを移
動し、FP駆動SW19が操作されると、前述の記憶動
作で記憶したFP_CONTをCONT1に移す。
【0078】ST132:現在の絶対値エンコーダ14
の検出ゾーン値ZをFP_Zと比較する。Z>FP_Z
であれば、ST133に移行し、そうでなければST1
36に移行する。なお、図4には、Z<FP_Zの場合
を示している。
【0079】ST133:フォーカス駆動装置12を起
動し、図4中、無限遠方向へのフォーカスレンズ8の移
動を開始する。
【0080】ST134:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z≠FP_ZであればST134を繰り返し、Z=FP
_Zとなったところ(Z=3)でST135に移行す
る。
【0081】ST135:CONT1をデクリメント許
可し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エンコ
ーダ15の出力変化に応じてCONT1をデクリメント
する。そして、ST140に移行する。
【0082】ST136:ST132においてZ>FP
_Zでなければ、フォーカス駆動装置12を起動し、図
4中、至近方向へのフォーカスレンズ8の移動を開始す
る。
【0083】ST137:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z≠FP_Z+1であればST137を繰り返し、Z=
FP_Z+1となったところ(Z=4)でST138に
移行する。
【0084】ST138:フォーカス駆動装置12を停
止する(フォーカスレンズ位置P1)。
【0085】ST139:フォーカス駆動装置12を起
動し、図4中、無限遠方向へのフォーカスレンズ8の移
動を開始するとともに、CONT1をデクリメント許可
し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エンコー
ダ15からのパルス入力に応じてCONT1をデクリメ
ントする。そしてST140に移行する。
【0086】ST140:フォーカスレンズ8の移動に
伴なうCONT1の変化をモニタする。CONT1=0
でなければST136を繰り返し、CONT1=0とな
ったところでST141に移行する。
【0087】ST141:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P0)、再生動作を終了す
る。
【0088】以上説明した再生動作では、フォーカスレ
ンズ8を一旦前述の記憶動作で記憶した検出ゾーンFP
_Zの至近側ゾーン端(検出ゾーンZ3と検出ゾーンZ
4との境界位置)に移動させ、その後記憶動作で記憶し
たFP_CONTだけ無限側へ移動することにより、F
P記憶SW18が操作された時点での絶対位置に正確に
フォーカスレンズ8を移動させることができる。
【0089】このように、本実施形態では、マニュアル
操作部材16に連動したメカカム等によりフォーカスレ
ンズ8を光軸方向に移動可能としたフルタイムマニュア
ル機能を備えた交換レンズにおいて、FP記憶SW18
が操作された時点で絶対値エンコーダ14から出力され
る、フォーカスレンズ8が位置する検出ゾーンを表す信
号と、フォーカスレンズ8を上記検出ゾーンのゾーン端
まで駆動することにより相対値エンコーダ15から得ら
れるパルス数とを用いて、FP記憶SW18が操作され
た時点での(フォーカスレンズ8の駆動前の)フォーカ
スレンズ8の絶対位置情報(素子位置情報)を生成して
記憶するので、高価な高分解能を有する絶対値エンコー
ダを用いることなく安価にフォーカスレンズ8の絶対位
置の検出系および記憶系を構成することが可能となる。
【0090】しかも、再生動作ではフォーカスレンズ8
を一旦記憶動作で記憶した検出ゾーンの至近側ゾーン端
に移動させ、その後記憶動作で記憶した相対値エンコー
ダ15のパルス数分だけ無限側に移動させて停止させる
ようしているので、正確な再生動作が可能なフォーカス
プリセット機能を実現することができる。
【0091】なお、本実施形態では、記憶動作におい
て、フォーカスレンズ8をまず検出ゾーンの至近側ゾー
ン端に駆動してこの駆動前のフォーカスレンズ位置を検
出・記憶した後、無限遠方向に戻す場合について説明し
たが、フォーカスレンズをまず検出ゾーンの無限遠側ゾ
ーン端に駆動して至近方向に戻すようにしてもよい。そ
して、この場合は、再生動作においてもフォーカスレン
ズをまず検出ゾーンの無限遠側ゾーン端に駆動して至近
方向に駆動する。
【0092】(第2実施形態)図6〜図8には、本発明
の第2実施形態である交換レンズ(光学機器)の動作を
示している。なお、本実施形態の交換レンズおよびこれ
が装着されるオートフォーカス一眼レフカメラの構成は
第1実施形態と共通であり、各構成要素について第1実
施形態と同符号を付す。
【0093】本実施形態の交換レンズにおいてフォーカ
スプリセット機能を使用する場合の動作について説明す
る。
【0094】〈記憶動作〉まず図6および図7を用い
て、FP記憶SW18の操作によるフォーカスレンズ位
置の記憶動作を説明する。図6は、レンズマイコン9の
FP記憶SW18操作によるフォーカスレンズ位置の記
憶動作フローチャートであり、図7はFP記憶SW18
の操作によるフォーカスレンズ位置の変化を示す図であ
る。ここでは、現在のフォーカスレンズ位置が、図7に
示す絶対値エンコーダ14の検出ゾーンZ3(ゾーン値
Z=3)中におけるP10であるものとして、図6の動
作フローに従って説明する。
【0095】ST201:FP記憶SW18が操作され
ると、レンズマイコン9は内蔵の第1、第2および第3
のカウンタ(CONT1、CONT2、CONT3)を
0にリセットし、現在の絶対値エンコーダ14の検出ゾ
ーン値ZをFP_Zに記憶する(FP_Z=3)。
【0096】ST202:フォーカス駆動装置12を起
動し、図7中、至近方向へのフォーカスレンズ8の移動
を開始するとともに、CONT1をインクリメント許可
し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エンコー
ダ15からのパルス入力に応じてCONT1(請求の範
囲にいう第1の移動量)をインクリメントする。
【0097】ST203:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z=FP_ZであればST203を繰り返し、Z≠FP
_Zとなったところ(Z=4)でST204に移行す
る。
【0098】ST204:CONT1のインクリメント
を禁止する(フォーカスレンズ位置P11)。また、C
ONT2をインクリメント許可し、フォーカスレンズ8
の移動に伴なう相対値エンコーダ15からのパルス入力
に応じてCONT2をインクリメントする。
【0099】ST205:フォーカスレンズ8の移動に
伴なうCONT2の変化をモニタし、CONT2と10
パルス(請求の範囲にいう第2の移動量:10パルス以
外でもよい)とを比較する。CONT2=10でなけれ
ばST106を繰り返し、CONT2=10となったと
ころでST206に移行する。
【0100】ST206:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P12)、CONT2のイ
ンクリメントを禁止する。
【0101】ST207:フォーカス駆動装置12を起
動し、図7中、無限遠方向へのフォーカスレンズ8の移
動を開始するとともに、CONT3をインクリメント許
可し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エンコ
ーダ15からのパルス入力に応じてCONT3(請求の
範囲にいう第3の移動量)をインクリメントする。
【0102】ST208:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z≠FP_ZであればST208を繰り返し、Z=FP
_Zとなったところ(Z=3)でST209に移行す
る。
【0103】ST209:CONT2のインクリメント
を禁止し(フォーカスレンズ位置P11)、FP_CO
NTを式1により求める。
【0104】 FP_CONT=CONT1+CONT2−CONT3 …(式1) すなわち、この記憶動作中に求めたCONT2、CON
T3から絶対値エンコーダ14の出力のフォーカスレン
ズ移動方向によるヒステリシスを、CONT3−CON
T2として検出する。よって、式1で求めるFP_CO
NT(補正移動量)は、フォーカスレンズ8を至近側か
ら無限側に移動させた場合における検出ゾーンZ3の至
近側ゾーン端とフォーカスレンズ8の位置P10との間
の相対値エンコーダ15のパルス数となる。
【0105】言い換えれば、フォーカスレンズ8を無限
側から至近側に移動させた場合と至近側から無限側に移
動させた場合とで絶対値エンコーダ14の出力にヒステ
リシスが生ずるために、フォーカスレンズ8を無限側か
ら至近側に向けて位置P0から上記至近側ゾーン端に移
動させたときの相対値エンコーダ15の出力パルス数と
してのCONT1を、上記CONT2とCONT3との
差により補正して、フォーカスレンズ8を至近側から無
限側に向けて上記至近側ゾーン端から位置P10に移動
させる際に必要な相対値エンコーダ15の出力パルス数
FP_CONTを算出するものである。
【0106】ここで、レンズマイコン9は、FP記憶S
W18が操作された時点でのフォーカスレンズ8の絶対
位置P10を表す素子位置情報を、FP記憶SW18が
操作された時点でフォーカスレンズ8が位置する検出ゾ
ーンFP_Zの至近側ゾーン端(すなわち、Z3とZ4
との境界位置)から相対値エンコーダ15のパルス数で
FP_CONT分だけ無限側に移動した位置を表すよう
に生成し、内蔵メモリに記憶する。
【0107】そして、レンズマイコン9は、FP_CO
NTをCONT1に入力し、CONT1のデクリメント
を許可してフォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エ
ンコーダ15からのパルス入力に応じてCONT1をデ
クリメントする。
【0108】ST210:フォーカスレンズ8の移動に
伴なうCONT1の変化をモニタする。CONT1=0
でなければST210を繰り返し、CONT1=0とな
ったところでST211に移行する。
【0109】ST211:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P10)、記憶動作を終了
する。
【0110】こうしてフォーカスレンズ8の絶対位置P
10が記憶された後、フォーカスレンズ8はFP記憶S
W18が操作されたときの位置P0に復帰させるので、
記憶動作後の撮影等に影響することはない。
【0111】また、ここに前述の記憶動作に対し特別な
レンズ位置での記憶動作を説明する。特別なレンズ位置
とは、記憶時の至近端ゾーン(Z=Z_MOD)あるい
は無限遠端ゾーン(Z=Z_INF)に位置した場合で
ある。
【0112】例えば、フォーカスレンズ8が至近端ゾー
ンに位置した場合、さらに至近側には隣接するゾーンが
ない。また、至近側電気端、無限側電気端は各端ゾーン
と隣接したゾーンの境界位置となっている。このため、
各端ゾーンで記憶動作が起動された場合は、各電気端を
記憶位置とする。
【0113】このため、前述のST101において、フ
ォーカスレンズ8が至近端ゾーンにあった場合、FP_
Z=_MOD−1、FD_CONT=0とし、またフォ
ーカスレンズ8がが無限遠端ゾーンであった場合、FP
_Z=Z_INF、FP_CONT=0とし記憶動作を
終了する。すなわち、フォーカスレンズ8が至近端ゾー
ンに位置していた場合は、記憶位置を至近端ゾーンから
1つ無限遠側のゾーンの至近端側ゾーン端(つまり、至
近端ゾーンと1つ無限遠側のゾーンとの間のゾーン端)
とし、一方、レンズが無限遠端ゾーンに位置していた場
合は、記憶位置をこの無限遠端ゾーンの至近端側ゾーン
端(つまり、無限遠端ゾーンと1つ至近側のゾーンとの
間のゾーン端)とする。
【0114】〈再生(復帰)動作〉次に図8および図7
を用いて、FP駆動SW19の操作によるフォーカスレ
ンズ位置の再生動作について説明する。図8はレンズマ
イコン9のFP駆動SW19の操作によるフォーカスレ
ンズ位置の再生動作フローチャートである。なお、ここ
では、現在のフォーカスレンズ位置が、図7に示す絶対
値エンコーダ14の検出ゾーンZ5(ゾーン値Z=5)
中におけるP13であるものとして、図8の動作フロー
に従って説明する。
【0115】ST231:前述の記憶動作を完了後、A
F動作又はマニュアル操作によりフォーカスレンズ8が
駆動された状態でFP駆動SW19が操作されると、記
憶動作で記憶したFP_CONTをCONT1に移す。
【0116】ST232:現在の絶対値エンコーダ14
の検出ゾーン値ZをFP_Zと比較する。Z>FP_Z
であればST233に移行し、そうでなければST23
5に移行する。なお、図7には、Z>FP_Zの場合を
示している。
【0117】ST233:フォーカス駆動装置12を起
動し、図7中、無限遠方向へのフォーカスレンズ8の移
動を開始する。
【0118】ST234:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z≠FP_ZであればST234を繰り返し、Z=FP
_Zとなったところ(Z=3)でST237に移行す
る。
【0119】ST235:フォーカス駆動装置12を起
動し、図7中、至近方向へのフォーカスレンズ8の移動
を開始する。
【0120】ST236:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z≠FP_Z+1であればST236を繰り返し、Z=
FP_Z+1となったところ(Z=4)でST237に
移行する。
【0121】ST237:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P11)、第2のカウンタ
CONT2に10パルス(10パルス以外でもよい)を
設定する。
【0122】ST238:フォーカス駆動装置12を起
動し、図7中、至近方向へのフォーカスレンズ8の移動
を開始するとともに、CONT2をデクリメント許可
し、フォーカスレンズ8の移動に伴なう相対値エンコー
ダ15からのパルス入力に応じてCONT1をデクリメ
ントする。
【0123】ST239:フォーカスレンズ8の移動に
伴なうCONT2の変化をモニタする。CONT2=0
でなければST239を繰り返し、CONT2=0とな
ったところでST240に移行する。
【0124】ST240:フォーカス駆動装置12を停
止する(フォーカスレンズ位置P12)。
【0125】ST241:フォーカス駆動装置12を起
動し、図7中、無限遠方向へのフォーカスレンズ8の移
動を開始する。
【0126】ST242:フォーカスレンズ8の移動に
伴なう絶対値エンコーダ14の出力変化をモニタする。
Z≠FP_ZであればST242を繰り返し、Z=FP
_Zとなったところ(Z=3)でST243に移行す
る。
【0127】ST243:CONT1をデクリメント許
可し(フォーカスレンズ位置P11)、フォーカスレン
ズ8の移動に伴なう相対値エンコーダ15からのパルス
入力に応じて、CONT1をデクリメントする。
【0128】ST244:フォーカスレンズ8の移動に
伴なうCONT1の変化をモニタする。CONT1=0
でなければST244を繰り返し、CONT1=0とな
ったところでST245に移行する。
【0129】ST245:フォーカス駆動装置12を停
止し(フォーカスレンズ位置P10)、再生動作を終了
する。
【0130】以上の再生動作では、フォーカスレンズ8
を一旦前述の記憶動作で記憶した検出ゾーンFP_Zの
至近側ゾーン端(上記例では、検出ゾーンZ3と検出ゾ
ーンZ4との境界位置)に移動させ、その後、検出ゾー
ンFP_Z+1内に移動させた上で、フォーカスレンズ
8を至近側から無限側への移動により検出ゾーンFP_
Zの至近側ゾーン端を経て、記憶動作で記憶したFP_
CONTだけ無限側へ移動させる。
【0131】このように本実施形態では、マニュアル操
作部材16に連動したメカカム等によりフォーカスレン
ズ8を光軸方向に移動可能としたフルタイムマニュアル
機能を備えた交換レンズにおいて、FP記憶SW18が
操作された時点で絶対値エンコーダ14から出力され
る、フォーカスレンズ8が位置する検出ゾーンを表す信
号と、フォーカスレンズ8を上記ゾーン端まで駆動した
りこのゾーン端に対して往復駆動したりすることにより
得られる相対値エンコーダ15からのパルス数とを用い
て、FP記憶SW18が操作された時点での(フォーカ
スレンズ8の駆動前の)フォーカスレンズ8の絶対位置
情報(素子位置情報)を生成して記憶するので、高価な
高分解能を有する絶対値エンコーダを用いることなく安
価にフォーカスレンズ8の絶対位置の検出系および記憶
系を構成することが可能となる。
【0132】しかも、フォーカスレンズ8を、一旦フォ
ーカスレンズ8が位置する検出ゾーンの至近側ゾーン端
から隣の検出ゾーン内に相対値エンコーダ15の所定パ
ルス数分移動させ、再び上記至近側端に戻す際の相対値
エンコーダ15からのパルス数をカウントして上記所定
パルス数とカウントしたパルス数との差により絶対値エ
ンコーダ14の出力のフォーカスレンズ移動方向による
ヒステリシスを検出し、この検出したヒステリシス(パ
ルス数)による補正を加えてフォーカスレンズ8の絶対
位置情報を生成するようにしているので、絶対値エンコ
ーダ14の出力のフォーカスレンズ移動方向によるヒス
テリシスを加味したフォーカスレンズ8の絶対位置の検
出系および記憶系を実現することができる。
【0133】さらに、再生動作では、フォーカスレンズ
8を一旦前述の記憶動作で記憶した検出ゾーンの隣の検
出ゾーン内に移動させ、記憶動作時の経路と同じ経路を
移動させた上で、記憶した検出ゾーンの至近側ゾーン端
から、その記憶した検出ゾーン内に記憶した相対値エン
コーダ15のパルス数(ヒステリシス補正されたパルス
数)分だけ移動させるので、絶対値エンコーダ14の出
力のフォーカスレンズ移動方向によるヒステリシスに影
響されることなく、正確にフォーカスプリセット動作を
行うことができる。
【0134】なお、本実施形態では、記憶動作におい
て、フォーカスレンズ8をまず至近方向に駆動した後、
無限遠方向に駆動してこれら駆動前のフォーカスレンズ
位置を検出・記憶し、その後、無限遠方向に駆動して元
の位置に戻す場合について説明したが、フォーカスレン
ズをまず検出ゾーンの無限遠方向に駆動した後、至近方
向に駆動してこれら駆動前のフォーカスレンズ位置を検
出・記憶し、その後、至近方向に駆動して元の位置に戻
すようにしてもよい。そして、この場合には、再生動作
においてもフォーカスレンズ8を記憶動作と同様に駆動
する。
【0135】また、上記各実施形態では、フォーカスレ
ンズのプリセット機能について説明したが、本発明は、
ズームレンズやアイリスといった他の光学素子の位置検
出や位置制御に対しても適用可能である。
【0136】さらに、上記各実施形態では、一眼レフカ
メラに装着される交換レンズについて説明したが、本発
明は、ビデオカメラやテレビカメラに装着されるレンズ
装置その他の光学機器にも適用することができる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学素子の位置をゾーンで検出できる程度の粗い分解能
を有する絶対値エンコーダ等の第1の検出手段と、高精
度で光学素子の移動量を検出可能な細かい分解能を有す
る相対値エンコーダ等の第2の検出手段とを用いて光学
素子の絶対位置情報を生成するようにしているので、例
えば低消費電力モード時に光学素子のマニュアル操作が
行われた後に通常動作モードに切り換わったような場合
でも、光学素子の正確な絶対位置の検出を行える位置検
出装置を安価に構成することができる。
【0138】そして、素子位置情報を記憶し、この記憶
した素子位置情報に対応する位置から光学素子が移動し
た状態での復帰指示等によって光学素子を上記記憶され
た素子位置情報により表される絶対位置に復帰駆動させ
るようにすれば、安価で精度の高い光学素子のプリセッ
ト機能を実現することができる。
【0139】なお、第1の検出手段の出力の光学素子移
動方向によるヒステリシスを加味して光学素子の絶対位
置情報を生成したり光学素子を復帰駆動したりすること
により、上記ヒステリシスに影響を受けない光学素子の
プリセット機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である交換レンズおよび
この交換レンズが装着されるカメラの構成を示すブロッ
ク図。
【図2】上記交換レンズに搭載される絶対値エンコーダ
と相対値エンコーダの出力関係図。
【図3】上記交換レンズにおけるフォーカスプリセット
機能の記憶動作フローチャート図。
【図4】上記交換レンズにおけるフォーカスプリセット
機能によるレンズ位置の移動を示す図。
【図5】上記交換レンズにおけるフォーカスプリセット
機能の再生動作フローチャート図。
【図6】本発明の第2実施形態である交換レンズにおけ
るフォーカスプリセット機能の記憶動作フローチャート
図。
【図7】上記第2実施形態の交換レンズにおけるフォー
カスプリセット機能によるレンズ位置の移動を示す図。
【図8】上記第2実施形態である交換レンズにおけるフ
ォーカスプリセット機能の再生動作フローチャート図。
【図9】従来の交換レンズの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
8:フォーカスレンズ 9:レンズマイコン 12:フォーカス駆動装置 13:フォーカス駆動機構 14:絶対値エンコーダ 15:相対値エンコーダ 16:マニュアル操作部材 18:FP記憶SW 19:FP駆動SW

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子の可動範囲を複数ゾーンに分割
    して前記光学素子の位置をゾーン単位で検出可能な分解
    能を有し、前記光学素子が位置する実位置ゾーンの絶対
    位置を表す信号を出力する第1の検出手段と、 この第1の検出手段よりも細かい分解能を有し、前記光
    学素子の所定移動量ごとに信号を出力する第2の検出手
    段と、 前記第1の検出手段から出力される信号と前記光学素子
    の駆動により前記第2の検出手段から出力される信号と
    に基づいて、前記光学素子の前記駆動前の絶対位置を表
    す素子位置情報を生成する位置情報生成手段とを有する
    ことを特徴とする光学素子の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記位置情報生成手段は、前記第1の検
    出手段から出力された信号に基づいて前記実位置ゾーン
    の絶対位置を検出し、 前記光学素子を、前記第1の検出手段から出力される信
    号が切り換わる、前記実位置ゾーンのゾーン端を検出す
    る位置に所定方向に駆動して前記第2の検出手段から出
    力される信号に基づいてこのときの光学素子の移動量を
    検出し、 前記素子位置情報を、前記光学素子が前記ゾーン端から
    前記所定方向と逆方向に前記検出した移動量の分移動し
    た位置を表すように生成することを特徴とする請求項1
    に記載の光学素子の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記位置情報生成手段は、前記光学素子
    の前記素子位置情報を生成するための駆動に続いて、前
    記光学素子を、前記所定方向と逆方向に前記検出した移
    動量の分駆動することを特徴とする請求項2に記載の光
    学素子の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の検出手段から出力される信号
    に基づいて検出された実位置ゾーンが前記複数ゾーンの
    うち前記可動範囲の端部のゾーンであるときは、 前記位置情報生成手段は、前記素子位置情報を、前記端
    部のゾーンとこれに隣接するゾーンと間のゾーン端位置
    を表すように生成することを特徴とする請求項2に記載
    の光学素子の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の位置
    検出装置と、 この位置検出装置により生成された素子位置情報を記憶
    する記憶手段と、 前記光学素子を前記記憶手段に記憶された素子位置情報
    により表される絶対位置に復帰駆動する駆動制御手段と
    を有することを特徴とする光学素子の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動制御手段は、前記光学素子を、 前記第1の検出手段から出力される信号に基づいて、前
    記記憶手段に記憶された素子位置情報中における実位置
    ゾーンの前記所定方向側のゾーン端を検出する位置に駆
    動し、 前記第2の検出手段から出力される信号に基づいて、前
    記ゾーン端から前記所定方向と逆方向に、前記記憶手段
    に記憶された素子位置情報中における前記検出した移動
    量の分駆動することを特徴とする請求項5に記載の光学
    素子の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記位置情報生成手段は、前記第1の検
    出手段から出力された信号に基づいて前記実位置ゾーン
    の絶対位置を検出し、 前記光学素子を、前記第1の検出手段から出力される信
    号が切り換わる、前記実位置ゾーンのゾーン端を検出す
    る位置に所定方向に駆動して前記第2の検出手段から出
    力される信号に基づいてこのときの光学素子の移動量を
    第1の移動量として検出し、 この光学素子を、前記第2の検出手段から出力される信
    号に基づいて前記所定方向に所定の第2の移動量の分駆
    動し、 さらにこの光学素子を、前記第1の検出手段から出力さ
    れる信号に基づいて前記ゾーン端を検出する位置に前記
    所定方向と逆方向に駆動して前記第2の検出手段から出
    力される信号に基づいてこのときの光学素子の移動量を
    第3の移動量として検出し、 前記素子位置情報を、前記光学素子を前記所定方向とは
    逆方向に駆動する場合における前記光学素子が前記ゾー
    ン端から前記第2の移動量と前記第3の移動量との差に
    基づき前記第1の移動量を補正して得られる補正移動量
    の分移動した位置を表すように生成することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学素子の位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記位置情報生成手段は、前記光学素子
    の前記素子位置情報を生成するための駆動に続いて、前
    記光学素子を、前記所定方向と逆方向に前記補正移動量
    の分駆動することを特徴とする請求項7に記載の光学素
    子の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の検出手段から出力される信号
    に基づいて検出された実位置ゾーンが前記複数ゾーンの
    うち前記可動範囲の端部のゾーンであるときは、 前記位置情報生成手段は、前記素子位置情報を、前記端
    部のゾーンとこれに隣接するゾーンと間のゾーン端位置
    を表すように生成することを特徴とする請求項7に記載
    の光学素子の位置検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項7から9のいずれかに記載の位
    置検出装置と、 この位置検出装置により生成された素子位置情報を記憶
    する記憶手段と、 前記光学素子を前記記憶手段に記憶された素子位置情報
    により表される絶対位置に復帰駆動する駆動制御手段と
    を有することを特徴とする光学素子の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動制御手段は、前記光学素子
    を、 前記第1の検出手段から出力される信号に基づいて、前
    記記憶手段に記憶された素子位置情報中における実位置
    ゾーンの前記所定方向側のゾーン端を検出する位置に駆
    動し、 前記第2の検出手段から出力される信号に基づいて前記
    所定方向に前記第2の移動量の分駆動し、 前記第1の検出手段から出力される信号に基づいて前記
    実位置ゾーンの前記所定方向側のゾーン端を検出する位
    置に前記所定方向とは逆方向に駆動し、 さらに、前記第2の検出手段から出力される信号に基づ
    いて、前記所定方向と逆方向に、前記記憶手段に記憶さ
    れた素子位置情報中における補正移動量の分駆動するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の光学素子の制御装
    置。
  12. 【請求項12】 記憶指示操作が行われる記憶操作手段
    と、復帰指示操作が行われる復帰操作手段とを有してお
    り、 前記記憶操作手段が操作されることに応じて前記素子位
    置情報の記憶動作を行い、 前記復帰操作手段が操作されることに応じて前記光学素
    子の復帰駆動を行うことを特徴とする請求項5,6,1
    0および11のいずれかに記載の光学素子の制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜4,7〜9のいずれかに記
    載の光学素子の位置検出装置を備えたことを特徴とする
    光学機器。
  14. 【請求項14】 請求項5,6,10〜12のいずれか
    に記載の光学素子の制御装置を備えたことを特徴とする
    光学機器。
  15. 【請求項15】 前記光学素子のマニュアル操作部材の
    操作に応じたメカ的駆動を可能とするマニュアルモード
    と、前記光学素子のアクチュエータによる駆動を可能と
    するオートモードとを選択的に設定でき、 前記マニュアルモード設定時に前記位置検出装置を動作
    させることを特徴とする請求項13又は14に記載の光
    学機器。
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