JP2001200352A - 耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents

耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001200352A
JP2001200352A JP2000048295A JP2000048295A JP2001200352A JP 2001200352 A JP2001200352 A JP 2001200352A JP 2000048295 A JP2000048295 A JP 2000048295A JP 2000048295 A JP2000048295 A JP 2000048295A JP 2001200352 A JP2001200352 A JP 2001200352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
phase
film
plating
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000048295A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Ozaki
純一 小崎
Michitaka Sakurai
理孝 櫻井
Junichi Inagaki
淳一 稲垣
Masayasu Nagoshi
正泰 名越
Etsuo Hamada
悦男 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2000048295A priority Critical patent/JP2001200352A/ja
Publication of JP2001200352A publication Critical patent/JP2001200352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐パウダリング性の優れた合金化溶融亜鉛め
っき鋼板およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板において、め
っき皮膜中のFe濃度が5重量%以上15重量%以下で
あり、かつ、めっき皮膜は、頂部が平坦な厚膜部分と、
残余の薄膜部分とからなり、該厚膜部分は、平坦な頂部
の直径が150μm以下であり、また該薄膜部分は、該
厚膜部分の膜厚の1%以上40%以下の膜厚を有する部
分の面積率が皮膜全体の20%以上80%以下である合
金化溶融亜鉛めっき鋼板。亜鉛めっき浴中で鋼板表面の
50%以上の領域にδ相及び/又はΓ1相を形成させ、
めっき皮膜の合金化処理においてδ相及び/又はΓ1相
を形成させた部分で合金化を抑制してめっき皮膜に凹凸
を形成し、次いで調質圧延でめっき皮膜の凸部の頂部を
平坦にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合金化溶融亜鉛め
っき鋼板およびその製造方法に係わる。より詳細には、
板厚が5mm以下の鋼板を下地とする、耐パウダリング
性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方
法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車車体の素材として、塗
装後の耐食性に優れる合金化溶融亜鉛めっき鋼板が多用
されている。これらの自動車車体は形状が複雑なものが
多く、また、製造に際して高い生産性が要求されること
から、プレス成形により加工される場合が多い。
【0003】合金化溶融亜鉛めっき鋼板をプレス成形に
より加工する場合には、耐パウダリング性が問題とな
る。一般に、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、非合金化溶
融亜鉛めっき鋼板と比較してめっき皮膜が硬く、耐パウ
ダリング性に劣る。特に、皮膜に圧縮力が付加される加
工を受けた場合には、皮膜の剥離が起こりやすいという
問題がある。
【0004】このため、従来より、耐パウダリング性を
改善する手段が発明されてきた。例えば、特開平6−3
3214号公報には、Γ相の厚みを薄くすることにより
耐パウダリング性を向上する方法が開示されている。ま
た、特開平4−103748号公報には、皮膜の合金相
をζ相とする方法が開示されている。しかし、これらの
皮膜の合金相を制御する方法では、耐パウダリング性の
改善効果は不十分であり、より抜本的な解決が望まれて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであり、耐パウダリング性の優れ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために、特にめっき皮膜の形状について検
討を重ね、本発明を完成した。
【0007】前記課題を解決するための本発明は次のと
おりである。第1発明は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板に
おいて、めっき皮膜中のFe濃度が5重量%以上15重
量%以下であり、かつ、めっき皮膜は、頂部が平坦な厚
膜部分と、残余の薄膜部分とからなり、該厚膜部分は、
平坦な頂部の直径が150μm以下であり、また該薄膜
部分は、該厚膜部分の膜厚の1%以上40%以下の膜厚
を有する部分の面積率が皮膜全体の20%以上80%以
下であることを特徴とする、耐パウダリング性に優れた
合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
【0008】第2発明は、めっき皮膜は、体積率で1%
以上30%未満のζ相を含み、残部がδ1相とΓ1相お
よびΓ相から成ることを特徴とする、第1発明に記載の
耐パウダリング性に極めて優れた合金化溶融亜鉛めっき
鋼板である。
【0009】第3発明は、めっき皮膜は、ζ相の体積率
が1%未満であり、残部がδ1相とΓ1相およびΓ相か
らなることを特徴とする、第1発明に記載の摩擦特性と
耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板で
ある。
【0010】第4発明は、めっき皮膜中のΓ相の50%
以上がめっき皮膜の厚膜部分の皮膜/下地鋼板界面に存
在することを特徴とする、第1発明〜第3発明に記載の
耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板で
ある。
【0011】第5発明は、下地鋼板が、0.1重量%以
上のSi、0.010重量%以上のP、0.1重量%以
上のAl、1.0重量%以上のMnのうちのいずれか一
種または二種以上を含むことを特徴とする、第1発明〜
第4発明に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
【0012】第6発明は、第1発明〜第5発明に記載の
合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造するにあたり、亜鉛め
っき浴中で鋼板表面の50%以上の領域にδ相及び/又
はΓ1相を形成させ、めっき皮膜の合金化処理において
δ相及び/又はΓ1相を形成させた部分で合金化を抑制
してめっき皮膜に凹凸を形成し、次いで調質圧延におい
て調質圧延ロールによってめっき皮膜の凸部の頂部を平
坦にすることを特徴とする、耐パウダリング性に優れた
合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法である。
【0013】第7発明は、めっき皮膜の合金化処理にお
ける加熱速度を15℃/sec以上とすることを特徴と
する、第6発明に記載の耐パウダリング性に優れた合金
化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法である。
【0014】第8発明は、めっき前の鋼板表面に、粒子
状あるいは薄膜状の、Si、Mn、P、Alのうちのい
ずれか一種又は二種以上の元素を含む酸化物を付与し、
亜鉛めっき浴中で鋼板表面にδ相及び/又はΓ1相を形
成させることを特徴とする、第6発明又は第7発明に記
載の耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法である。
【0015】第9発明は、下地鋼板に、0.1重量%以
上のSi、0.010重量%以上のP、0.1重量%以
上のAl、1.0重量%以上のMnのうちのいずれか一
種又は二種以上を添加し、焼鈍によりめっき前の鋼板表
面に粒子状あるいは薄膜状の、Si、Mn、P、Alの
うちのいずれか一種又は二種以上の元素を含む酸化物を
析出させることを特徴とする、第8発明に記載の耐パウ
ダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方
法である。
【0016】第10発明は、めっき前の鋼板表面に付与
した粒子状の酸化物の大きさが、厚さが5nm以上20
0nm以下で、直径が5nm以上500nm以下である
ことを特徴とする、第8発明または第9発明に記載の耐
パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
まず、第1発明の限定理由について述べる。 (1)皮膜中のFe濃度:5〜15重量% 皮膜中のFe濃度が5重量%未満では、摩擦特性が劣
る。また、15重量%より大きいと、皮膜と下地鋼板の
界面にΓ相が厚く生成し、耐パウダリング性が劣る。し
たがって、皮膜中のFe濃度の範囲は、5重量%以上1
5重量%以下とした。
【0018】本発明の最大の特徴は皮膜の形状にある。
図1は、合金化処理後調質圧延を施した本発明の合金化
溶融亜鉛めっき鋼板のめっき皮膜断面の顕微鏡写真の一
例、図2は、前記合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき皮
膜断面構造の模式図である。図1、図2に示されるよう
に、めっき皮膜には、頂部が調質圧延ロールで潰されて
平坦になった厚さの厚い部分と、これより厚さの薄い部
分が認められる。本発明では、頂部が平坦で厚さの厚い
部分を厚膜部分と称し、この厚膜部分より厚さの薄い部
分を薄膜部分と称している。厚膜部分では、厚さが比較
的均一な部分が広範囲に認められる。
【0019】本発明では、めっき皮膜に頂部が平坦な厚
膜部分と薄膜部分を有することによって、加工の際にめ
っき皮膜に付加される圧縮力を効果的に逃がし、皮膜が
受ける損傷を小さくすることができる。
【0020】(2)厚膜部分の頂部の直径:150μm
以下 厚膜部分の頂部の直径が150μmより大きいと、前記
の効果が発揮されず、耐パウダリング性が劣る。したが
って、厚膜部分の頂部の直径は150μm以下とした。
【0021】厚膜部分の頂部の直径の測定方法は以下の
通りとする。反射型電子顕微鏡(以下、SEM)あるい
は光学顕微鏡を用いて、めっき皮膜の表面を100倍以
上の倍率で観察する。1mm以上の面積を観察し、頂
部が平坦な部分の最大長さを測定し、厚膜部分の頂部の
直径とする。
【0022】(3)薄膜部分のめっき厚さ:厚膜部分の
めっき厚さの1%以上40%以下 薄膜部分のめっき厚さが厚膜部分のめっき厚さの40%
を越えると、前記の効果が十分に発揮されず耐パウダリ
ング性に劣る。また、1%未満では、めっき付着量に見
合う耐食性が得られない。したがって、薄膜部分のめっ
き厚さは厚膜部分のめっき厚さの1%以上40%以下と
した。ここで、薄膜部分のめっき厚さとは、薄膜部分の
平均めっき厚さをいう。厚膜部分のめっき厚さとは、厚
膜部分の平均めっき厚をいう。
【0023】(4)薄膜部分の面積率:皮膜全体の20
%以上80%以下 厚膜部分の膜厚の1%以上40%以下の膜厚を有する薄
膜部分の面積率が皮膜全体の20%未満では、前記の圧
縮力を逃がす効果が十分に発揮されず耐パウダリング性
に劣る。また、薄膜部分の面積率が皮膜全体の80%を
越えると、逆に厚膜部分の面積率が小さくなり、安定し
た耐食性が得られない。したがって、20%以上80%
以下とした。
【0024】次に、第2発明および第3発明の限定理由
について述べる。第2発明と第3発明は、皮膜中のζ相
の体積率の範囲が異なる。これは、様々なプレス成形条
件に応じて、最適な材料を提供するためである。
【0025】(5)めっき皮膜中のζ相の体積率:1%
以上30%未満 δ1相、Γ1相およびΓ相から成る皮膜中にζ相を生成
させることによって、第1発明に記載の合金化溶融亜鉛
めっき鋼板の耐パウダリング性を更に向上させることが
できる。ζ相の体積率が1%未満では、その効果が認め
られない。また、30%を越えると、摩擦特性が低下
し、プレス成形を困難にする。したがって、ζ相の体積
率は1%以上30%以下とした。
【0026】(6)めっき皮膜中のζ相の体積率:1%
未満 一方、プレス成形条件によっては、摩擦特性をより重視
する場合もある。その場合は、ζ相の体積率を1%未満
とし、摩擦特性を向上させる。
【0027】次に、第4発明の限定理由を述べる。 (7)めっき皮膜中に存在するΓ相のうち、めっき皮膜
の厚膜部分の皮膜/下地鋼板界面に存在する割合:50
%以上 第4発明は、上記めっき皮膜の耐パウダリング性をさら
に高める効果がある。めっき皮膜中で発生したクラック
は皮膜/下地鋼板界面付近まで達し、皮膜/下地鋼板界
面にそって伝播することにより、めっき皮膜の剥離に至
る。皮膜/下地鋼板の密着性は下地鋼板に接する合金相
がΓ相であると非常に劣る。本発明者らは、めっき皮膜
中に存在するΓ相の50%以上をめっき皮膜の厚膜部分
の皮膜/下地鋼板界面に存在させることにより、Γ相を
不連続にした結果、皮膜/下地鋼板界面に沿ったクラッ
クの伝播を抑制することにより、界面での密着性を高め
ることができることを発見した。厚膜部分の皮膜/下地
鋼板界面に存在するΓ相の割合が50%未満では、Γ相
の存在を不連続にする効果が十分でないため、この割合
を50%以上とした。
【0028】次に、第5発明の限定理由について述べ
る。 (8)下地鋼板のSi濃度:0.1重量%以上 第1発明〜第4発明に記載した合金化溶融亜鉛めっき皮
膜を得るためには、下地鋼板にSiを添加することが効
果的である。本発明の鋼板を連続溶融亜鉛めっき装置で
製造する際、SiはFeと比較して易酸化性元素である
ため、めっき前の還元工程において、鋼板表面に酸化物
として濃化する。この酸化物が、その後のめっき工程お
よび合金化処理工程において、下記(12)で述べる効
果により、皮膜の合金化反応を不均一にし、皮膜を厚膜
部分と薄膜部分から成る構造とするのに役立つ。Siが
0.1重量%未満では、上記の効果が十分に発揮されな
いため、Si濃度は0.1重量%以上とした。
【0029】(9)下地鋼板のP濃度:0.010重量
%以上 Pも、Siと同様の効果が得られる。0.01重量%未
満では効果が不十分であるため、P濃度は0.01重量
%以上とした。
【0030】(10)下地鋼板のAl濃度:0.1重量
%以上 Alも、Siと同様の効果が得られる。0.1重量%未
満では効果が不十分であるため、Al濃度は0.1重量
%以上とした。
【0031】(11)下地鋼板のMn濃度:1.0重量
%以上 Mnも、Siと同様の効果が得られる。1.0重量%未
満では効果が不十分であるため、Mn濃度は1.0重量
%以上とした。
【0032】次に、本発明の最大の特徴であるめっき皮
膜にμmレベルの凹凸を付与する方法を規定する。めっ
き皮膜に凹凸を作製する方法として、本発明者らは、め
っき条件、合金化条件と、皮膜構造との関連を詳細に調
べることにより、合金化処理時において合金化の速度を
部分的に制御することによって、めっき皮膜に制御され
た凹凸を形成し、調質圧延でめっき皮膜の凸部の頂部を
平坦にする下記の方法を見出した。
【0033】(12)めっき浴中で鋼板表面の50%以
上の領域にδ相及び/又はΓ1相を形成させ、合金化処
理において部分的に合金化を抑制してめっき皮膜に凹凸
を形成し、次いで調質圧延を行って調質圧延ロールでめ
っき皮膜の凸部の頂部を潰して平坦にする。
【0034】第6発明は、めっき浴中でδ相及び/又は
Γ1相を合わせて鋼板表面の50%以上の領域に形成さ
せ合金化処理において部分的に合金化を抑制してめっき
皮膜に凹凸を形成し、調質圧延の圧延ロールによってめ
っき皮膜の凸部を潰して平坦に平坦な頂部を形成する。
従来技術では、めっき浴中のFe−Znの合金化反応の
抑制を、めっき浴中で鋼板表面に形成されるFe(Z
n)−Al合金相を利用して行っている。このような方
法は、合金化処理により均一な膜厚を有する皮膜を形成
させることを目的としている。従って一般にめっき皮膜
の厚さは均一である。このような方法でも、皮膜に凹凸
が生じる場合があるが、制御されたものではなく、調質
圧延で形成される厚膜部分の平坦な頂部の直径は150
μmよりも大きい。すなわち従来方法では、皮膜に制御
された凹凸を付与することはできない。
【0035】本発明は、合金化抑制層として、めっき浴
中で形成させたδ相及び/又はΓ1相を利用する。これ
らの合金相中にAlを含ませるとなお抑制効果は高くな
る。めっき浴中でδ相及び/又はΓ1相を形成させた部
分は、合金化処理を行っても、合金化はほとんど進まな
い。一方、合金化抑制効果が弱いところ(例えば、δ相
結晶の境界など)で局所的に合金化が進む。前者がめっ
き皮膜の薄膜部に、後者がめっき皮膜の厚膜部になる。
めっき浴中で形成されるδ相及び/又はΓ1相の大きさ
や分布を制御することにより、調質圧延後のめっき皮膜
に第1発明の範囲の凹凸形状を作製することができる。
【0036】なお、合金相としてδ相及び/又はΓ1相
の他にζ相やFe(Zn)−Al相も一部、混在しても
よいが、δ相及び/又はΓ1相の界面に占める割合は多
い、例えば50%以上である、ほうが有利である。
【0037】(13)皮膜の合金化処理における加熱速
度:15℃/sec以上 第7発明は、皮膜の合金化処理における加熱速度を規定
する。前項で述べたように、本発明の皮膜を得るために
は、合金化反応の不均一性を利用することが有効であ
る。合金化処理時の加熱速度を大きくすると、この不均
一性が増長される傾向がある。そこで、皮膜の合金化処
理における加熱速度を15℃/sec以上とした。
【0038】(14)先に述べた耐パウダリング性向上
効果は、めっき皮膜の薄膜部と厚膜部の厚さの差が大き
いほど高いことが期待できる。薄膜部の厚さはめっき浴
中で形成するδ相及び/又はΓ1相の厚さで決まる。こ
の厚さが2μmを超えると上記の効果が小さくなる可能
性があるため、めっき浴中で鋼板表面に形成するδ相及
び/又はΓ1相の厚さは2μm以下であることが望まし
い。
【0039】(15)めっき前の鋼板表面に粒子状ある
いは薄膜状のSi、Mn、P、Alのうち二種類以上の
金属元素を含む酸化物を付与し、亜鉛めっき浴中で鋼板
表面にδ相及び/又はΓ1相を形成させる。
【0040】第8発明は、めっき浴中でδ相及び/又は
Γ1相鋼板表面に形成させる方法の一つを規定する。本
発明者らは、めっき前の鋼板表面に粒子状あるいは薄膜
状のSi、Mn、P、Alのうち二種類以上の金属元素
を含む酸化物を付与することにより、第6又は第7発明
で述べたような、めっき浴中で鋼板表面にδ相及び/又
はΓ1相を形成できることを見出した。
【0041】(16)下地鋼板に、0.1重量%以上の
Si、0.010重量%以上のP、0.1重量%以上の
Al、1.0重量%以上のMnのうちの一種又は二種以
上を添加し、めっき直前に焼鈍する。
【0042】第8発明を実現する具体的な方法の一つ
は、第9発明によるものである。すなわち、下地鋼板
に、0.1重量%以上のSi、0.010重量%以上の
P、0.1重量%以上のAl、1.0重量%以上のMn
のうちの一種又は二種以上を添加し、めっき直前に焼鈍
する。そうすることにより鋼板表面に粒子状あるいは薄
膜状のSi、Mn、P、Alのうち二種類以上の金属元
素を含む酸化物を析出させることができ、第8発明を満
たすことができる。
【0043】(17)粒子状の酸化物の厚さ:5nm以
上200nm以下 第10発明は、第7〜第9発明の合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の製造方法において、下地鋼板表面に付与する粒子
状の酸化物の大きさを制限するものである。酸化物の大
きさが、厚さが200nm、直径500nmを越える
と、酸化物自体による合金化抑制効果が働いてδ相及び
/又はΓ1相の形成が不安定になることがある。一方、
厚さおよび直径が5nm以下であると、めっき浴中Zn
とFeが過剰に反応し、合金化が一様に進み皮膜の成長
速度に不均一を作ることができないことがある。したが
って、酸化物の厚さを5nm以上200nm以下、直径
を5nm以上500nm以下と限定した。
【0044】本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板におい
て、下地鋼板の製造方法については特に限定されず、通
常の酸洗板あるいは冷圧板でよい。また、合金化溶融亜
鉛めっき皮膜の製造装置についても特に限定されず、例
えば通常使用されている連続式溶融亜鉛めっき装置でよ
い。本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板に、Feあるい
はNiを主成分とした上層めっきを施し、プレス成形性
を更に改善する方法も、本発明の範囲内に含まれる。
【0045】
【実施例】本発明の実施例を以下に示す。 (実施例1)表1に示す鋼を溶製した。
【0046】
【表1】
【0047】表1において、本発明鋼とは第5発明に規
定する成分組成を含む鋼、比較鋼とは、第5発明に規定
する成分組成を含まない鋼である。
【0048】すなわち、鋼A〜Gは本発明鋼で、鋼A
は、Si、Mn、Pが添加され、鋼Bは、Si、Mnが
添加され、鋼C、鋼Dは、Pが添加され、鋼Eは、Mn
が添加され、鋼Fは、Siが添加され、鋼Gは、P、A
lが添加され、これらの鋼の成分組成は何れも、第5発
明を満足している。鋼Hは比較鋼で、第5発明で規定さ
れた成分は添加されていない。
【0049】これらの鋼を鋳造し、得られたスラブを板
厚2.6mmに熱間圧延した。熱間圧延は、仕上げ温度
を900℃とし、仕上げ圧延後、600℃で巻き取っ
た。その後、酸洗し、一部はそのままめっきの下地鋼板
とし、残りはさらに冷間圧延して板厚1.0mmの冷延
鋼板を得た。
【0050】次いで、前記で得た鋼板を用い、連続式溶
融亜鉛めっき装置で合金化溶融亜鉛めっき鋼板を作製し
た。すなわち、鋼板に還元、焼鈍、冷却、両面への溶融
めっき、ガスワイピングを行った。めっき付着量は片面
当たり50〜60g/mになるようにした。
【0051】引き続き、誘導加熱炉を用いて合金化処理
を行った。皮膜中のζ相体積率の制御は最高到達鋼板温
度を変化させることで行った。ζ相体積率を1%以上3
0%未満とする皮膜については、最高到達鋼板温度を5
50℃未満とし、ζ相体積率を1%未満とする皮膜につ
いては、最高到達鋼板温度を550℃以上とした。合金
化処理に続いて、冷却、伸長率1%の調質圧延を行い、
合金化溶融亜鉛めっき鋼板を作製した。
【0052】このようにして作製した合金化溶融亜鉛め
っき鋼板を、以下に示す方法で評価した。
【0053】めっき皮膜の形状については、SEMでめ
っき皮膜の断面を長さ10mmにわたって観察し、ζ相
の体積率、厚膜部分のめっき厚さ、厚膜部分のめっき厚
さの1%以上40%以下の膜厚を有する薄膜部分の面積
率、および厚膜部分に存在するΓ相と皮膜全体のΓ相の
体積の比を測定した。断面観察によって測定したζ相の
面積率をζ相の体積率とし、また厚膜部分に存在するΓ
相と皮膜全体のΓ相の各々の面積の比を両者の体積の比
とした。厚膜部分のめっき厚さは、観察範囲内で無作為
に10点の観察位置を選び、その平均値を採用した。ま
た、断面観察によって厚膜部分のめっき厚さの1〜40
%の範囲にある薄膜部分の割合を求め、これを厚膜部分
のめっき厚さの1%以上40%以下の膜厚を有する薄膜
部分の面積率とした。また、皮膜の表面を1mm以上
観察し、連続する厚膜部分の直径を測定した。厚膜部分
の直径については、観察された厚膜部分の中で最も大き
い部分の長さを直径とした。
【0054】めっき皮膜中のFe濃度については、IC
P分析により測定した。耐パウダリング性については、
ドロービード試験を行い、単位面積当たりの皮膜剥離量
を測定し、皮膜剥離量10g/m未満を合格とした。
ここで、ドロービード試験とは、潤滑油を塗布した鋼板
を、ビードとダイスで挟んだ状態で引き抜き、その後テ
ープ剥離試験を行い、試験の前後の重量差から、めっき
皮膜の剥離量を評価する試験方法である。ビードは先端
角度90°の三角ビードを用い、成形高さは4mm、ビ
ードとダイスの押し付け荷重は500kgfとした。
【0055】摩擦特性については、接触面積3mm×1
0mmの超硬質鋼のビードを400kgfの荷重で鋼板
に押し付けたまま、鋼板を引き抜き、この際に引き抜き
荷重を測定し、押し付け荷重と引き抜き荷重の比をもっ
て摩擦係数とした。評価結果を、表2に記載した。
【0056】
【表2】
【0057】以下、表2に示した実施例について述べ
る。実験No.1、2、4、9、10、11、13、1
4、15、17、19、20は本発明例である。合金化
処理時の加熱速度が15℃/sec以上であり、下地鋼
板、めっき皮膜が、第1発明、第2発明、第4発明、第
5発明を満足し、耐パウダリング性に優れていた。
【0058】実験No.3、12、16、18も本発明
例である。合金化処理時の加熱速度が15℃/sec以
上であり、下地鋼板、めっき皮膜が、第1発明、第3発
明、第4発明、第5発明を満足し、耐パウダリング性に
優れると共に、摩擦特性にも優れていた。
【0059】実験No.5、6は比較例である。薄膜部
分の面積率が20%未満だったため、耐パウダリング性
に劣っていた。
【0060】実験No.7は比較例である。厚膜部分の
最大長さが150μm以上であったため、耐パウダリン
グ性に劣っていた。
【0061】実験No.8は比較例である。皮膜中のF
e濃度が15重量%を超えていたため、Γ相が厚く生成
し、耐パウダリング性に劣ったものと考えられる。
【0062】実験No.21、22は比較例である。鋼
成分が第5発明を満たさず、かつ、合金化処理時の加熱
速度が15℃/sec未満だったため、皮膜の形態が第
1発明を満たさず、耐パウダリング性に劣っていた。
【0063】(実施例2)めっき浴中で鋼板表面に形成
された合金相の形態の異なる種々の鋼板(めっき付着
量:片面当たり50〜60g/m)を、誘導加熱炉を
用いて最高到達鋼板温度500℃以上の条件で合金化処
理し、次いで冷却、伸長率1%の調質圧延を行い、調質
圧延後の鋼板のめっき皮膜のFe含有量を調査し、更に
めっき皮膜の形状をSEMにより調査し、第1発明に規
定するめっき皮膜が得られているものを「○」、得られ
ていないものを「×」とした。調査結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】第6発明範囲を満足する発明例1〜7は、
何れもが第1発明に規定するめっき皮膜が得られてい
る。第6発明範囲を満足しない比較例1〜4は、第1発
明に規定するめっき皮膜が得られていない。
【0066】(実施例3)表1の記号Hの成分組成の鋼
板表面に厚さ100nmの薄膜状の酸化シリコンを蒸着
し、第8発明に規定する酸化物を付与した鋼板を準備し
た。この鋼板に亜鉛めっき(めっき付着量:片面当たり
60g/m)し、めっき後のめっき皮膜の合金相の形
態をSEM及び透過顕微鏡(以下、TEM)により調査
した。また、めっき後の鋼板を誘導加熱炉を用いて最高
到達鋼板温度500℃以上の条件で合金化処理し、次い
で冷却、伸長率1%で調質圧延を行い、調質圧延後のめ
っき皮膜の形状をSEMにより調査した。めっき後のめ
っき皮膜の合金相の形態は第6発明範囲を満足してお
り、また調質圧延後のめっき皮膜は第1発明範囲を満足
していた。
【0067】(実施例4)Si:0.25重量%、M
n:1.6重量%、P:0.03重量%を添加した鋼板
を熱処理して、その表面にSi−Mn−Oを析出させた
鋼板(鋼板A)を準備した。表面の酸化物を調査したと
ころ、粒状Si−Mn酸化物と薄膜状Si−Mn酸化物
が混合したもので、粒状Si−Mn酸化物の大きさは、
厚さ30nm、直径50nmであった。
【0068】また、Si:0.01重量%、Mn:0.
8重量%、P:0.03重量%を添加した鋼板を熱処理
してその表面に酸化物を析出させた鋼板(鋼板B)を準
備した。表面の酸化物を調査したところ、厚さ2nmの
薄膜状Si−Mn酸化物が形成されていた。
【0069】前記各々の鋼板に亜鉛めっき(めっき付着
量:片面当たり60g/m)し、めっき後のめっき皮
膜の合金相の形態をSEM及びTEMにより調査した。
また、実施例3と同様、めっき後の鋼板を合金化処理、
冷却、調質圧延を行い、調質圧延後のめっき皮膜の形状
をSEMにより調査した。
【0070】鋼板Aは、めっき後のめっき皮膜の合金相
はδ相とζ相の混在相でδ相の面積率は75%で、調質
圧延後のめっき皮膜は第1発明範囲を満足していた。一
方、鋼板Bは、めっき後のめっき皮膜の合金相はδ相と
ζ相の混在相であったが、δ相の面積率は10%で、調
質圧延後のめっき皮膜は第1発明範囲を満足していなか
った。
【0071】(実施例5)実施例4と同様の、Si:
0.25重量%、Mn:1.6重量%、P:0.03重
量%を添加した鋼板を熱処理して、その表面のSi−M
n−Oの析出状態の異なる鋼板(鋼板C、鋼板D)を準
備した。表面の酸化物を調査したところ、何れも粒状S
i−Mn酸化物が析出しており、その大きさは、鋼板C
では厚さ20nm、直径60nmであり、鋼板Dでは厚
さ2nm、直径30nmであった。
【0072】前記各々の鋼板に亜鉛めっき(めっき付着
量:片面当たり45〜60g/m)し、めっき後のめ
っき皮膜の合金相の形態をSEM及びTEMにより調査
した。また、実施例3と同様、めっき後の鋼板を合金化
処理、冷却、調質圧延を行い、調質圧延後のめっき皮膜
の形状をSEMにより調査した。
【0073】鋼板Cは、めっき後のめっき皮膜の合金相
はδ相とζ相の混在相でδ相の面積率は70%で、調質
圧延後のめっき皮膜は第1発明範囲を満足していた。一
方、鋼板Dは、めっき後のめっき皮膜の合金相はδ相と
ζ相の混在相であったが、δ相の面積率は5%で、調質
圧延後のめっき皮膜は第1発明範囲を満足していなかっ
た。
【0074】
【発明の効果】以上に示したように、本発明によれば、
耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板が
得られる。
【0075】本発明によって製造された鋼板は、表面に
合金化溶融亜鉛めっき皮膜を有しているために耐食性に
優れ、かつ耐パウダリング性に優れているため、自動車
車体をはじめ多くの用途に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき皮
膜断面の顕微鏡写真。
【図2】本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき皮
膜の断面構造の模式図。
フロントページの続き (72)発明者 稲垣 淳一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 名越 正泰 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 濱田 悦男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AA23 AB28 AB36 AB37 AB38 AB42 AC12 AC15 AC73 AC87 AE18 AE25 AE27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板において、め
    っき皮膜中のFe濃度が5重量%以上15重量%以下で
    あり、かつ、めっき皮膜は、頂部が平坦な厚膜部分と、
    残余の薄膜部分とからなり、該厚膜部分は、平坦な頂部
    の直径が150μm以下であり、また該薄膜部分は、該
    厚膜部分の膜厚の1%以上40%以下の膜厚を有する部
    分の面積率が皮膜全体の20%以上80%以下であるこ
    とを特徴とする、耐パウダリング性に優れた合金化溶融
    亜鉛めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 めっき皮膜は、体積率で1%以上30%
    未満のζ相を含み、残部がδ1相とΓ1相およびΓ相か
    ら成ることを特徴とする、請求項1に記載の耐パウダリ
    ング性に極めて優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 【請求項3】 めっき皮膜は、ζ相の体積率が1%未満
    であり、残部がδ1相とΓ1相およびΓ相からなること
    を特徴とする、請求項1に記載の摩擦特性と耐パウダリ
    ング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 めっき皮膜中のΓ相の50%以上がめっ
    き皮膜の厚膜部分の皮膜/下地鋼板界面に存在すること
    を特徴とする、請求項1〜3に記載の耐パウダリング性
    に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 【請求項5】 下地鋼板が、0.1重量%以上のSi、
    0.010重量%以上のP、0.1重量%以上のAl、
    1.0重量%以上のMnのうちのいずれか一種または二
    種以上を含むことを特徴とする、請求項1〜4に記載の
    合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の合金化溶融亜鉛め
    っき鋼板を製造するにあたり、亜鉛めっき浴中で鋼板表
    面の50%以上の領域にδ相及び/又はΓ1相を形成さ
    せ、めっき皮膜の合金化処理においてδ相及び/又はΓ
    1相を形成させた部分で合金化を抑制してめっき皮膜に
    凹凸を形成し、次いで調質圧延において調質圧延ロール
    によってめっき皮膜の凸部の頂部を平坦にすることを特
    徴とする、耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛め
    っき鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 めっき皮膜の合金化処理における加熱速
    度を15℃/sec以上とすることを特徴とする、請求
    項6に記載の耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛
    めっき鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 めっき前の鋼板表面に、粒子状あるいは
    薄膜状の、Si、Mn、P、Alのうちのいずれか一種
    又は二種以上の元素を含む酸化物を付与し、亜鉛めっき
    浴中で鋼板表面にδ相及び/又はΓ1相を形成させるこ
    とを特徴とする、請求項6又は7に記載の耐パウダリン
    グ性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】 下地鋼板に、0.1重量%以上のSi、
    0.010重量%以上のP、0.1重量%以上のAl、
    1.0重量%以上のMnのうちのいずれか一種又は二種
    以上を添加し、焼鈍によりめっき前の鋼板表面に粒子状
    あるいは薄膜状の、Si、Mn、P、Alのうちのいず
    れか一種又は二種以上の元素を含む酸化物を析出させる
    ことを特徴とする、請求項8に記載の耐パウダリング性
    に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  10. 【請求項10】 めっき前の鋼板表面に付与した粒子状
    の酸化物の大きさが、厚さが5nm以上200nm以下
    で、直径が5nm以上500nm以下であることを特徴
    とする、請求項8又は9に記載の耐パウダリング性に優
    れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
JP2000048295A 2000-01-20 2000-01-20 耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 Pending JP2001200352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048295A JP2001200352A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048295A JP2001200352A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001200352A true JP2001200352A (ja) 2001-07-24

Family

ID=18570405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000048295A Pending JP2001200352A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001200352A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154317A (ja) * 2007-02-15 2007-06-21 Jfe Steel Kk 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
US7695826B2 (en) 2003-03-31 2010-04-13 Nippon Steel Corporation Alloyed molten zinc plated steel sheet and process of production of same
JP2011117040A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2013047804A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 新日鐵住金株式会社 めっき濡れ性及びめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき層を備えた鋼板とその製造方法
US10711336B2 (en) 2012-11-06 2020-07-14 Nippon Steel Corporation Alloyed hot-dip galvanized steel sheet and method of manufacturing the same
KR20210147253A (ko) * 2020-05-28 2021-12-07 현대제철 주식회사 합금화 용융아연도금 강판 및 그 제조 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04103748A (ja) * 1990-08-20 1992-04-06 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH0673497A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Kobe Steel Ltd 加工性に優れた焼付硬化型高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JPH0734213A (ja) * 1993-07-19 1995-02-03 Sumitomo Metal Ind Ltd 界面密着性に優れた合金化溶融Znめっき鋼板およびその製造方法
JPH11217660A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04103748A (ja) * 1990-08-20 1992-04-06 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH0673497A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Kobe Steel Ltd 加工性に優れた焼付硬化型高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JPH0734213A (ja) * 1993-07-19 1995-02-03 Sumitomo Metal Ind Ltd 界面密着性に優れた合金化溶融Znめっき鋼板およびその製造方法
JPH11217660A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7695826B2 (en) 2003-03-31 2010-04-13 Nippon Steel Corporation Alloyed molten zinc plated steel sheet and process of production of same
JP2007154317A (ja) * 2007-02-15 2007-06-21 Jfe Steel Kk 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2011117040A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2013047804A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 新日鐵住金株式会社 めっき濡れ性及びめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき層を備えた鋼板とその製造方法
CN103827342A (zh) * 2011-09-30 2014-05-28 新日铁住金株式会社 镀覆润湿性及镀覆密合性优良的具备热浸镀锌层的钢板及其制造方法
JPWO2013047804A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-30 新日鐵住金株式会社 めっき濡れ性及びめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき層を備えた鋼板とその製造方法
KR101624810B1 (ko) 2011-09-30 2016-05-26 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 도금 습윤성 및 도금 밀착성이 우수한 용융 아연 도금층을 구비한 강판과 그 제조 방법
CN103827342B (zh) * 2011-09-30 2016-06-22 新日铁住金株式会社 镀覆润湿性及镀覆密合性优良的具备热浸镀锌层的钢板及其制造方法
US9752221B2 (en) 2011-09-30 2017-09-05 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel sheet provided with hot dip galvanized layer excellent in plating wettability and plating adhesion and method of production of same
US10711336B2 (en) 2012-11-06 2020-07-14 Nippon Steel Corporation Alloyed hot-dip galvanized steel sheet and method of manufacturing the same
KR20210147253A (ko) * 2020-05-28 2021-12-07 현대제철 주식회사 합금화 용융아연도금 강판 및 그 제조 방법
KR102352192B1 (ko) * 2020-05-28 2022-01-17 현대제철 주식회사 합금화 용융아연도금 강판 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI511875B (zh) Molten galvanized steel sheet
JP4889212B2 (ja) 高張力合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2024500435A (ja) シーラー接着性に優れためっき鋼板及びその製造方法
JP5578116B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JP2792346B2 (ja) 塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5098190B2 (ja) 高強度溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法
JP2001200352A (ja) 耐パウダリング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP7321370B2 (ja) 加工性及び耐食性に優れたアルミニウム系合金めっき鋼板及びその製造方法
JP3052822B2 (ja) 微小スパングル溶融Zn−Al系合金めっき鋼板とその製法
JPH0257670A (ja) 耐パウダリング性、耐フレーキング性に優れた溶融合金化亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JPH11140587A (ja) めっき密着性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP3239831B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JPH11269625A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP3367466B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2770824B2 (ja) プレス成形性および耐パウダリング性の優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP4237478B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP5533730B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP4508378B2 (ja) プレス成形性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
CN105274301B (zh) 一种屈服强度≥220MPa铁锌合金镀层钢板的生产方法
JP3016122B2 (ja) 塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製法
JP3082438B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面粗さの調整方法
JP2004204280A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2003251401A (ja) 冷延鋼板の製造方法および溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP4600951B2 (ja) 加工性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JP3603512B2 (ja) Al含有溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316