JP2792346B2 - 塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JP2792346B2
JP2792346B2 JP16201192A JP16201192A JP2792346B2 JP 2792346 B2 JP2792346 B2 JP 2792346B2 JP 16201192 A JP16201192 A JP 16201192A JP 16201192 A JP16201192 A JP 16201192A JP 2792346 B2 JP2792346 B2 JP 2792346B2
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隆治 永山
洋一 宮川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塗装後鮮映性に優れ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合金化溶融亜鉛めっき鋼板は優れた塗装
後耐食性、塗装適合性を有するため、自動車用防錆鋼板
としてその需要が近年増加しており、特に最近では、耐
食性を確保するため亜鉛めっき皮膜が厚目付化する傾向
にある。従来、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面粗
さを調整して塗装後鮮映性を確保するため、合金化処理
後のインラインスキンパスにおいてレーザーダル加工ロ
ールにより圧延する技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の合金化
溶融亜鉛めっき鋼板は合金化めっき層表面の平滑性が不
十分であるため、レーザーダル加工ロールを使用してス
キンパスを実施しても、レーザーダル特有の規則的な凹
凸を持つめっき表面が得られないという問題があった。
このため、特開平2−185959号や特開平2−1
75007号に示されるように、めっき前の原板を冷間
圧延する際、圧延ロールとしてブライトロールやレーザ
ーダル加工ロールを使用し、原板自体の粗度管理を行う
必要があった。
【0004】また、合金化めっき皮膜の粗さ調整を目的
として、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を2回以上スキンパ
ス圧延し、最後にレーザーダル加工ロールでスキンパス
する方法が特開平2−274860号や特開平2−27
4857号で提案されているが、このように複数回のス
キンパスを実施すると素材の伸長率が上昇するため、特
に深絞り材の製造には事実上適用できないという欠点が
ある。また、溶融めっきラインがスキンパスミルを1ス
タンドしか持たない場合には、複数回のスキンパスを実
施するために再度調圧ラインに通す必要があり、工程が
増加するという難点がある。
【0005】本発明はこのような従来の問題に鑑み、め
っき前の原板粗度管理や2回以上のスキンパスを行うこ
となく、1回のスキンパスにより適正なめっき表面粗度
が得られ、これによって優れた塗装後鮮映性を示す合金
化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来法で
レーザーダル加工ロールによるスキンパスを実施しても
レーザーダル特有の規則的な凹凸を持つ皮膜が得られな
い原因とその解決手段について検討を行った。その結
果、従来法では合金化めっき層の表層に粗いζ相が残存
しているため、レーザーダル加工ロールでスキンパスを
実施してもこの粗い状態が残り、このため規則的な凹凸
が形成できないこと、これに対し、合金化めっき層をδ
1相主体の平滑な塊状晶とすることにより、レーザーダ
ル加工ロールでスキンパスを実施した場合、規則的な凹
凸をもつ皮膜が得られることが判った。
【0007】また、従来法においてδ1相主体の平滑な
塊状晶が均一に得られない最大の原因が、従来一般に行
われているガス加熱方式(直火方式)の合金化炉による
合金化処理にあること、これに対して合金化処理を高周
波誘導加熱方式の合金化炉で実施することにより、合金
相の制御を容易に行うことができることが判った。
【0008】さらに、以上のような合金化処理方法の適
正化とともに、溶融めっき条件を適正化することにより
δ1相主体の平滑な合金相をより均一に形成させること
ができ、これによって表面粗度をより適正に管理でき、
しかも均一且つ優れた耐パウダリング性とプレス成形性
を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られることが判
った。本発明はこのような知見に基づきなされたもの
で、その特徴は以下のとおりである。
【0009】(1) 鋼板を溶融亜鉛めっき後、高周波
誘導加熱方式の合金化炉で合金化処理することにより、
平滑なδ1相主体の合金化めっき皮膜を形成させ、次い
で、レーザーダル加工ロールでスキンパスを施すことを
特徴とする塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の製造方法。
【0010】(2) 上記(1)の製造方法において、
鋼板を浴中Al量:0.05%以上、0.13%未満、
浴温度:460℃以下で、且つ、浴中Al量と鋼板のめ
っき浴中への侵入板温とが、 437.5×〔Al%〕+428>T≧437.5×〔Al%〕+408 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきすることにより、浴中でFe−
Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱方
式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃と
なるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の合
金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加工
ロールでスキンパスを施すことを特徴とする塗装後鮮映
性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0011】(3) 上記(1)の製造方法において、
鋼板を浴中Al量:0.13%以上、浴温度:470℃
以下で、且つ、浴中Al量と鋼板のめっき浴中への侵入
板温とが、 571×〔Al%〕+416≧T≧571×〔Al%〕+396 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきを行うことにより、浴中でFe
−Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱
方式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃
となるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の
合金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加
工ロールでスキンパスを施すことを特徴とする塗装後鮮
映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0012】(4) 鋼板を溶融亜鉛めっき後、高周波
誘導加熱方式の合金化炉で合金化処理することにより、
平滑なδ1相主体の合金化めっき皮膜を形成させ、次い
で、レーザーダル加工ロールでスキンパスを施し、しか
る後、Fe系上層めっきを施すことを特徴とする塗装後
鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0013】(5) 上記(4)の製造方法において、
鋼板を浴中Al量:0.05%以上、0.13%未満、
浴温度:460℃以下で、且つ、浴中Al量と鋼板のめ
っき浴中への侵入板温とが、 437.5×〔Al%〕+428>T≧437.5×〔Al%〕+408 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきすることにより、浴中でFe−
Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱方
式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃と
なるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の合
金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加工
ロールでスキンパスを施し、しかる後、Fe系上層めっ
きを施すことを特徴とする塗装後鮮映性に優れた合金化
溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0014】(6) 上記(4)の製造方法において、
鋼板を浴中Al量:0.13%以上、浴温度:470℃
以下で、且つ、浴中Al量と鋼板のめっき浴中への侵入
板温とが、 571×〔Al%〕+416≧T≧571×〔Al%〕+396 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきを行うことにより、浴中でFe
−Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱
方式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃
となるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の
合金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加
工ロールでスキンパスを施し、しかる後、Fe系上層め
っきを施すことを特徴とする塗装後鮮映性に優れた合金
化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0015】
【作用】図1は本発明法および従来法により得られた合
金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表面粗度の違いを模
式的に示すもので、図中(a)に示す従来法の場合に
は、合金化後のめっき層表面に粗いζ相が残存するた
め、レーザーダル加工ロールでスキンパスを実施した後
もこの粗い状態が残り、規則的な凹凸を形成することは
できない。これに対し図中(b)で示す本発明法の場合
には、合金化めっき層が塊状で平滑なδ1相主体の合金
相であるため、レーザーダル加工ロールでスキンパスを
実施した後は、レーザーダル特有の規則的な凹凸、具体
的には規則的な凹部と平坦な凸部が形成されることにな
る。
【0016】一般に合金化溶融亜鉛めっき鋼板に要求さ
れる表面粗さは、略Ra0.4〜0.9μmの範囲であ
る。すなわち、ブランキング時のスリップ防止、疵つき
防止の観点から表面粗さはRa0.4μm以上が好まし
く、一方、塗装後鮮映性の観点からRa0.9μm以下
が好ましい。図2はレーザーダル加工ロールによるスキ
ンパス前後のめっき層表面粗さの関係を示すもので、合
金化処理後(スキンパス前)の粗さがRa1.0μm以
下であれば、スキンパス後の表面粗さをRa0.9μm
以下とすることができることが判る。この点、図1
(b)に示すようなδ1相主体の平滑な合金化めっき層
は表面粗さが略Ra1.0μm以下であるため、レーザ
ーダル加工ロールによるスキンパス後の表面粗さをRa
0.9μm以下とすることができる。
【0017】本発明では、δ1相主体の平滑な合金相を
得るために、めっき後の合金化処理を高周波誘導加熱方
式の合金化炉で行うことを必須とする。この高周波誘導
加熱による合金化処理で上記のような合金相が得られる
のは、以下のような理由によるものと考えられる。
【0018】まず、第1に、合金化処理において高周波
誘導加熱方式を用いることにより、鋼板自体を直接加熱
することができ、しかも、めっき皮膜に接する界面が最
も加熱されるため、ガス加熱方式に較べ界面におけるF
e−Zn反応が短時間でしかも鋼板面上の位置に無関係
に均一に起き、このため、鋼板上での部分的な過合金や
ζ相の残留がなく、均一なδ1相が形成される。第2
に、ガス加熱方式の場合には、ガス炉内で皮膜の合金化
とともに放射率が変化し続けるため鋼板に与えられる熱
量も変化し、目標とする板温に加熱することが困難であ
る。これに対し、高周波誘導加熱では鋼板自体を短時間
で直接加熱するため、容易に目標とする板温に加熱する
ことができ、ζ相が残留しない合金相が容易に得られ
る。
【0019】第3に、ガス加熱方式では温度ムラにより
鋼板各部の加熱が不均一化し易く、部分的なζ相の残留
や過合金化を生じやすい。特に、ガス炉では煙突効果で
高温のガスが上昇するため、必要な板温をむりやりに確
保しようとした場合、部分的な過合金化を生じ易い。こ
れに対して、高周波誘導加熱の場合には鋼板自体が直接
加熱されるため、鋼板各部を均一に加熱することがで
き、δ1相を均一に生じさせることができる。第4に、
ガス炉内およびガス炉直上は雰囲気温度が高いため操業
中の板温測定は事実上不可能であり、板温制御性に乏し
い。これに対して高周波誘導加熱炉は板温の厳密な管理
が可能である。
【0020】本発明のように合金化めっき皮膜を平滑な
δ1相を主体とする合金相とすることにより、レーザー
ダル加工ロールを用い適当な圧延荷重でスキンパスを実
施すれば、規則的な凹凸が形成された適切な表面粗度を
確保することができる。
【0021】本発明ではスキンパス後、塗装適合性を改
善するためにFe系上層めっきを施すことができる。合
金化溶融亜鉛めっき鋼板は電着塗装時にクレ−タリング
と呼ばれる欠陥が発生し易く、最終塗装後の外観に影響
を与える。上層めっきはこのような塗装欠陥の発生を防
止し、めっき鋼板の塗装適合性を高める。塗装適合性を
向上させるには上層めっきをα単相とすることが好まし
く、Fe系めっきではFe含有量がほぼ50wt%以上
でα単相となることから、上層めっきはFeめっきのF
e含有量が50wt%以上のFe系合金めっきとするこ
とが好ましい。
【0022】この上層めっきは、その被覆率が良好でな
いと外面適性が劣り、所望の塗装適合性が得られない。
この点、図1(a)に示すような従来法によるめっき皮
膜では、上層めっき実施時に表面の凹部にめっき電流が
流れにくいためめっきが付着しにくく、付着量を多くし
ないと十分な被覆性が得られない。しかし、上層めっき
の付着量を多くすると、皮膜中の水素がユーザー(自動
車メーカー等)での電着塗装時に口を開く、所謂EDブ
ツと呼ばれる欠陥の原因となり易く、好ましくない。こ
れに対し図1(b)に示す本発明法では、スキンパス後
のめっき皮膜の表面粗度をRa0.9μm以下という極
めて平滑なものとすることができるため、上層めっきの
付着量が少なくても良好な被覆性が得られる。
【0023】また、本発明のように溶融めっき後の加熱
を高周波誘導加熱で行うと、めっき表面が酸化されない
ため、合金化めっき層上に上層めっきを適切に付着させ
ることができ、この面からもガス加熱で合金化処理した
場合に較べ少ない付着量で良好な被覆性の上層めっきを
施すことができる。本発明では上層めっきの被覆性が向
上するため、4.0g/m2以下の上層めっき付着量で
も均一なめっきが可能となる。しかし、付着量2.0g
/m2未満では、本発明によっても上層めっきの被覆性
が十分でなくなるおそれがあり、このため付着量2.0
g/m2を下限とすることが好ましい。
【0024】本発明の狙いとするδ1相主体の平滑な合
金相をより確実且つ均一に形成させるためには、溶融亜
鉛めっき条件と高周波誘導加熱による合金化処理条件を
より厳密に管理することが好ましい。すなわち、めっき
の際に浴中での合金化反応を極力抑制し、且つこのよう
に合金化が抑制されためっき皮膜に対し、高周波誘導加
熱による合金化処理を特定の条件で実施することによ
り、Γ相が少なく、且つ鋼板各部においてδ1相を主体
とする平滑な合金相が均一に形成され、しかも皮膜構造
のミクロ的な均一性によって全体として優れた耐パウダ
リング性を有し、さらにプレス成形性にも優れためっき
鋼板が得られる。
【0025】具体的には、低Al浴で且つ浴中Al量と
の関係で規定される低目の侵入板温でめっきを施すこと
により、或いは、高Al浴で且つ浴中Al量との関係で
規定される高目の侵入板温でめっきを施し、浴中で合金
化抑制相であるFe2Al5を厚く生成させることによ
り、浴中での合金化反応(ζ相の発生)を適切に抑える
ことが可能であり、さらに、このようなめっき鋼板に対
する高周波誘導加熱方式の加熱炉を用いた合金化処理
を、加熱炉出側での板温を495℃超〜520℃に管理
して行うことにより、上記したような合金化めっき皮膜
が得られる。
【0026】以下、そのめっき条件および合金化処理条
件の内容と限定理由について説明する。まず、めっき浴
中での合金化反応を極力抑制するため、めっき浴中のA
l量、めっき浴に侵入する際の鋼板の板温及び浴温度が
規定される。めっき浴中での合金化反応を抑制するた
め、次の2通りのめっき条件を採ることができる。 低Al浴で且つ浴中Al量との関係で規定される低
目の侵入板温とする。 高Al浴で且つ浴中Al量との関係で規定される高
目の侵入板温とする。
【0027】以下、それぞれのめっき条件について、そ
の限定理由を説明する。上記の条件では、めっき浴中
での合金化反応(ζ相の生成)を抑えるために、低Al
浴中において低い侵入板温でめっきを行うが、Al量が
0.05%未満では、Fe2Al5による合金化抑制効果
がないため、浴中でアウトバ−スト反応が生じ、耐パウ
ダリング性が劣化する。このため浴中のAl量は0.0
5%以上とする。一方、Al量が0.13%以上では、
浴中でFe−Zn合金化反応が過度に抑制されるため、
後の合金化処理において急激な合金化反応を生じさせる
必要があり、このような急激な合金反応はめっき皮膜の
均一性および平滑性と耐パウダリング性を劣化させる。
このため浴中のAl量は0.13%未満とする。
【0028】侵入板温は浴中Al量との関係で下記関係
式の条件を満足する必要がある。 437.5×〔Al%〕+428>T≧437.5×〔Al%〕+408 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) 侵入板温が浴中Al量との関係で上記上限を超えると、
浴中での合金化反応が生じてζ相が形成され、最終的に
本発明の目的とするδ1相を主体とした合金化相が得ら
れない。一方、侵入板温が上記下限を下回るとFe2
5が不均一に生成されるようになり、局部的な合金化
反応を生じるためめっき皮膜の均一性および平滑性と耐
パウダリング性が劣化してしまう。めっき浴温度が高い
と浴中における合金化反応が促進されるため、浴温度を
460℃以下とする。また、浴温度が高過ぎると浴中に
浸漬された構造物が侵食され、ドロスが発生するなどの
問題を生じる。
【0029】次に、上記の条件では、めっき浴中のA
lは浴侵入直後の鋼板表面にFe2Al5を形成し、Fe
−Zn合金の発生を抑制する。Al量が0.13%未満
ではこのような抑制効果が小さく、浴中でζ相が形成さ
れ、最終的に本発明の目的とするδ1相を主体とした合
金化相が得られない。このため浴中Al量は0.13%
以上とする。
【0030】Al量を0.13%以上含む浴では侵入板
温を上昇させると鋼板侵入直後の反応温度が高くなり、
Fe2Al5が厚く形成されるようになる。この結果、浴
中でのFe−Zn合金反応が抑制される。但し、侵入板
温は浴中Al量との関係で下記関係式の条件を満足する
必要がある。 571×〔Al%〕+416≧T≧571×〔Al%〕+396 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃)
【0031】上述したようにの方法は高Al浴、高侵
入板温を基本とするものであるが、侵入板温が浴中Al
量との関係で上記上限を超えると、Feの拡散速度が増
すため、Fe2Al5による合金化抑制効果が不十分とな
り、浴中で部分的にアウトバースト組織が生成するた
め、めっき皮膜の平滑性および均一性と耐パウダリング
性が劣化してしまう。一方、侵入板温が上記下限を下回
るとFe2Al5の形成量が十分でなく、浴中でのFe−
Zn合金反応の抑制作用が適切に得られない。
【0032】なお、侵入板温が520℃を超えると、F
2Al5が局部的に過剰に生成され易くなるため焼きム
ラが発生し、めっき皮膜の均一性と耐パウダリング性が
劣化してしまう。また、ポットへの入熱量増加により浴
温冷却手段等の付加的設備が必要になり、さらに、浴中
でのドロス発生量が増加し、表面欠陥が多発する等の問
題を生じる。このため侵入板温は、浴中Al量に関係な
く520℃以下とすることが好ましい。また、上記の
方法と同様、浴温度は470℃以下とする。
【0033】めっきされた鋼板は、高周波誘導加熱炉に
おいて合金化のために加熱処理される。この合金化処理
では、炉出側の板温が495℃超〜520℃となるよう
に加熱し、所定時間保持後冷却する。上述したようにδ
1相を形成させるためには495℃を超える温度での加
熱が必要であり、浴中での合金化が抑制されためっきを
ここで合金化し、δ1相を主体とした塊状晶の合金相を
形成させる。しかし、520℃を超える加熱温度ではΓ
相が形成され、耐パウダリング性が劣化するため、加熱
温度の上限は520℃とする。本発明において高周波誘
導加熱炉出側の板温を管理する理由は、その部分が合金
化熱サイクルでの最高板温となるためである。また、合
金相の成長速度はこの付近で最大となるため、出側板温
を管理することにより、その温度での合金化反応を起す
ことが可能になる。
【0034】このようなめっき条件と合金化処理条件の
適正化によって、上述のような優れた特性のめっき鋼板
が得られる理由としては、高周波誘導加熱により鋼板自
体が直接且つ均一に加熱され、しかも、めっき皮膜に接
する界面が最も加熱されるため、浴中でのFe−Zn合
金反応が極力抑制されためっき皮膜の界面におけるFe
−Zn反応が短時間でしかもストリップ上の位置に無関
係に均一に起き、このため、鋼板上での部分的な過合金
やζ相の残留がなく、均一なδ1相が形成され、これに
より皮膜の平滑性と均一な耐パウダリング性およびプレ
ス成形性が得られることが第一に挙げられる。
【0035】また、高周波誘導加熱は上記のように鋼板
側からの加熱であるため、微視的にも均一な合金化反応
が生じることが挙げられる。すなわち、ガス加熱による
合金化処理では、皮膜の外側から熱が加えられるため加
熱が不均一となり易く、このため合金化反応が微視的に
不均一に生じ易い。特に結晶粒界は反応性に富むため、
所謂アウトバ−スト反応が生じ易く、このようにアウト
バ−スト組織が発生すると、この部分からΓ相が成長し
始め、このΓ相の形成により耐パウダリング性が劣化す
る。これに対し、高周波誘導加熱は鋼板側からの加熱で
あるため、上記のような合金化の局部的なバラツキが少
なく、また、鋼板面の酸化物や浴中で生じた合金化抑制
物質(Fe2Al5)も容易に拡散するため、ミクロ的に
も均一な合金化皮膜が得られるものと思われる。
【0036】さらに、高周波誘導加熱はめっきを短時間
で合金化できることからΓ相の成長時間が短く、加え
て、本発明では浴中での合金化反応が抑制され、Γ相の
発生も抑えられるため、最終的なΓ相の形成量が少な
く、このことも耐パウダリング性の向上に大きく寄与し
ているものと考えられる。
【0037】また、合金化抑制相であるFe2Al5を浴
中で形成させることによりFe−Zn反応を抑制し、続
く加熱処理においてδ1相を形成させる方法に関して言
えば、上記のように高周波誘導加熱は鋼板側からの加熱
であるため、合金化時にFe2Al5が容易に拡散しδ1
相を形成する。つまり、Fe−Zn反応を適切に抑制す
るためにFe2Al5を厚く形成させても、合金化時にこ
れを確実且つ均一に拡散することができる。この結果、
合金化がミクロ的にも均一化し、厚いFe2Al5の形成
により浴中でのΓ相の発生が抑制されることと相俟っ
て、均一な合金相と優れた耐パウダリング性が得られる
ものと考えられる。
【0038】なお、合金化めっき皮膜中のFe含有量は
8〜12%とすることが好ましい。皮膜中のFe含有量
が12%を超えると、皮膜が硬質になり、耐パウダリン
グ性が劣化する。高周波誘導加熱炉出側以降合金化を進
めると固体内拡散反応により皮膜中のFe含有量が上昇
してしまう。一方、Fe含有量が8%未満では、η相
(純亜鉛相)が表面に残留するため、プレス成形時に焼
付け(フレ−キング)と呼ばれる現象が起り好ましくな
い。
【0039】従来では、皮膜中のFe含有量により皮膜
構造が一義的に決まると考えられていたが、本発明のよ
うに浴条件を適当に選択し、しかも合金化処理を高周波
誘導加熱で行うことにより、皮膜中のFe含有量にかか
わらず、本発明が目的とするような特定の皮膜構造が得
られる。
【0040】このようにして得られる合金化めっき皮膜
は、表層に均一且つ平滑な塊状晶であるδ1相が存在
し、その下層に極く薄いΓ相が存在するめっき構造とな
る。このようにして得られた合金化溶融亜鉛めっき皮膜
に対し、レーザーダル加工ロールでスキンパスが施され
るが、めっき皮膜がδ1相主体の平滑な塊状晶であるた
め、そのスキンパスにより適正な表面粗度のめっき皮膜
(表面粗度:0.4〜0.9μm)が得られる。以上の
ようなスキンパス後、塗装適合性を改善するために、必
要に応じてFe系上層めっきが施される。
【0041】
【実施例】
〔実施例1〕冷延鋼板(Al:キルド鋼0.03%C−
0.02%Sol.Al)を素材とし、表1に示される
条件で溶融亜鉛めっき(浴中有効Al濃度:0.117
%、浴中浸入板温:468℃)、合金化加熱処理、レー
ザーダル加工ロールによるスキンパスを実施した。上記
合金化加熱処理はガス加熱方式または高周波誘導加熱方
式で行った。得られた合金化溶融亜鉛めっき鋼板のスキ
ンパス前後の表面粗さを表1に併せて示す。また、図3
に本実施例におけるめっき鋼板の原板表面粗度、合金化
めっき皮膜のスキンパス前の表面粗度、スキンパス後の
表面粗度を比較して示す。
【0042】
【表1】
【0043】〔実施例2〕下記鋼種のAlキルド鋼、I
F鋼から製造された冷延鋼板を素材とし、表2および表
3に示される条件で溶融亜鉛めっき、合金化加熱処理、
レーザーダル加工ロールによるスキンパスを実施し、ス
キンパス後上層めっきを施した。なお、比較例には一般
ダルによるスキンパスを実施し、上層めっきを施したも
のも加えた。また、上記合金化加熱処理はガス加熱方式
または高周波誘導加熱方式で行った。 鋼種A:0.03%C−0.02%Sol.Al(Al
キルド鋼) 鋼種B:0.0025%C−0.04%Sol.Al−
0.07%Ti(Ti添加IF鋼) 鋼種C :0.0024%C−0.06%Sol.Al
−0.06%Ti−0.007%Nb(Ti、Nb添加
IF鋼) 得られた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の特性とスキンパス
前後の表面粗さを表4および表5に示す。
【0044】本実施例において、鋼板のめっき浴中への
侵入温度は放射型温度計で測定した浸漬直前の鋼板の表
面温度である。また、加熱炉出側の板温は放射型温度計
で測定した鋼板の表面温度である。また、めっき浴中A
l量は下式に定義される有効Al濃度である。 〔有効Al濃度〕=〔浴中全Al濃度〕−〔浴中鉄濃
度〕+0.03
【0045】皮膜中Fe%は浴条件、加熱条件および冷
却条件に依存する。冷却条件は本発明の特徴の一つであ
る皮膜構造のマクロ或いはミクロな均一性にほとんど影
響を及ぼさないが、合金化度(皮膜中Fe%)を変化さ
せることにより特性に影響を及ぼす。したがって、本実
施例では冷却用のブロアの風量、ミストの量を調整し、
皮膜中のFe%を制御した。また、各特性に関する試
験、評価方法は以下の通りである。
【0046】○製品皮膜中ζ相の量:得られた皮膜をX
線回折し、ζ相についてはd=1.900のピ−ク強度
Iζ(421)を、またδ1相についてはd=1.990の
ピ−ク強度Iδ1249)をそれぞれ取り、下式で示すピ
−ク強度比をもって皮膜中のζ相の量を表した。なお、
Ibgはバックグランドであり、Z/Dが20以下なら
ば実質的にζ相は存在しない。 Z/D=(Iζ(421)−Ibg)/(Iδ1249)−Ibg)×100
【0047】○耐パウダリング性:試験片に防錆油(パ
−カ−興産(株)製ノックスラスト530F)を1g/
2塗布した後、ビ−ド半径R:0.5mm、押し付け
荷重P:500kg、押し込み深さh:4mmでビ−ド
引き抜き試験を行い、テ−プ剥離後、成形前後の重量変
化から剥離量を算出した。なお、表中の数値は複数の測
定値(5×5=25個)の平均値である。
【0048】○耐パウダリング性の板幅方向最大偏差:
操業条件が安定した箇所で、コイル長さ方向5点、コイ
ル幅方向5点(両エッジ、1/4の位置およびセンタ−
部)で上記耐パウダリング性をそれぞれ測定し、最大値
と最小値の差をとった。
【0049】○摩擦係数:試験片に防錆油(パ−カ−興
産(株)製ノックスラスト530F)を1g/m2塗布
した後、工具鋼SKD11製の圧子を荷重400kgで
押し付け、1m/minの引き抜き速度で引き抜きを行
い、引き抜き荷重と押し付け荷重との比を摩擦係数とし
た。なお、表中の数値は複数の測定値(5×5=25
個)の平均値である。
【0050】○摩擦係数の板幅方向最大偏差:耐パウダ
リング性と同一箇所で摩擦係数をそれぞれ測定し、最大
値と最小値の差をとった。
【0051】○鮮映性(積算パワースペクトラム値) 塗装後鮮映性評価は、めっき後の鋼板表面の積算パワー
スペクトラム値を用いて行った。試験片表面を小坂研究
所製三次元あらさ計SE−30D型にて測定し、この測
定データをNEC製パソコンPC−98XLに取り込み
解析し、波長736μm〜204μmの領域のパワース
ペクトラム値を使用した。なお、表中の数値は複数の測
定値(5×5=25個)の平均値である。
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】備考 ♯1 インラインスキンパスでダルロール使用のため鮮
映性が劣る。 ♯2 合金化炉出側板温が高いためΓ相が生成し、耐パ
ウダリング性劣化。 ♯3 焼ムラのため部分的にΓ相が多く、耐パウダリン
グ性劣化。 ♯4 侵入板温が高いためζ相が残留し、表面粗度が高
い。 ♯5 焼ムラのため部分的にζ相残留。 ♯6 焼ムラのため部分的にΓ相が多く、耐パウダリン
グ性劣化。 ♯7 侵入板温が高いためζ相が残留し、表面粗度が高
い。 ♯8 焼ムラのため部分的にζ相が残留。 ♯9 インラインスキンパスでダルロール使用のため鮮
映性が劣る。 ♯10 合金化炉出側板温高いためΓ相が生成し、耐パウ
ダリング性劣化。 ♯11 ガス炉による合金化不均一により、耐パウダリン
グ性劣化。 ♯12 Fe2Al5不足により合金化が進み、耐パウダリ
ング性劣化。 ♯13 Fe2Al5不足により合金化が進み、且つガス炉
による合金化不均一により、耐パウダリング性劣化。 ♯14 ガス炉による合金化不均一により、耐パウダリン
グ性劣化。 ♯15 Fe2Al5不足により合金化が進み、耐パウダリ
ング性劣化。 ♯16 Fe2Al5不足により合金化が進み、且つガス炉
による合金化不均一により、耐パウダリング性劣化。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法および比較法により得られた合金化溶
融亜鉛めっき層表面粗度の違いを模式的に示した説明図
【図2】レーザーダル加工ロールによるスキンパス前後
のめっき層表面粗さの関係を示すグラフ
【図3】実施例1におけるめっき鋼板の原板表面粗度、
合金化めっき皮膜のスキンパス前の表面粗度、スキンパ
ス後の表面粗度を比較して示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−103748(JP,A) 特開 平3−53052(JP,A) 特開 平2−259084(JP,A) 特開 平2−175004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を溶融亜鉛めっき後、高周波誘導加
    熱方式の合金化炉で合金化処理することにより、平滑な
    δ1相主体の合金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レ
    ーザーダル加工ロールでスキンパスを施すことを特徴と
    する塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼板を浴中Al量:0.05%以上、
    0.13%未満、浴温度:460℃以下で、且つ、浴中
    Al量と鋼板のめっき浴中への侵入板温とが、 437.5×〔Al%〕+428>T≧437.5×〔Al%〕+408 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきすることにより、浴中でFe−
    Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱方
    式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃と
    なるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の合
    金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加工
    ロールでスキンパスを施すことを特徴とする請求項1に
    記載の塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 鋼板を浴中Al量:0.13%以上、浴
    温度:470℃以下で、且つ、浴中Al量と鋼板のめっ
    き浴中への侵入板温とが、 571×〔Al%〕+416≧T≧571×〔Al%〕+396 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきを行うことにより、浴中でFe
    −Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱
    方式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃
    となるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の
    合金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加
    工ロールでスキンパスを施すことを特徴とする請求項1
    に記載の塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 鋼板を溶融亜鉛めっき後、高周波誘導加
    熱方式の合金化炉で合金化処理することにより、平滑な
    δ1相主体の合金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レ
    ーザーダル加工ロールでスキンパスを施し、しかる後、
    Fe系上層めっきを施すことを特徴とする塗装後鮮映性
    に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 鋼板を浴中Al量:0.05%以上、
    0.13%未満、浴温度:460℃以下で、且つ、浴中
    Al量と鋼板のめっき浴中への侵入板温とが、 437.5×〔Al%〕+428>T≧437.5×〔Al%〕+408 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきすることにより、浴中でFe−
    Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱方
    式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃と
    なるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の合
    金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加工
    ロールでスキンパスを施し、しかる後、Fe系上層めっ
    きを施すことを特徴とする請求項4に記載の塗装後鮮映
    性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 鋼板を浴中Al量:0.13%以上、浴
    温度:470℃以下で、且つ、浴中Al量と鋼板のめっ
    き浴中への侵入板温とが、 571×〔Al%〕+416≧T≧571×〔Al%〕+396 但し、〔Al%〕:浴中Al量(%) T :侵入板温(℃) を満足する条件でめっきを行うことにより、浴中でFe
    −Zn合金化反応を抑制し、めっき後、高周波誘導加熱
    方式の合金化炉で炉出側の板温が495℃超〜520℃
    となるように加熱することにより、平滑なδ1相主体の
    合金化めっき皮膜を形成させ、次いで、レーザーダル加
    工ロールでスキンパスを施し、しかる後、Fe系上層め
    っきを施すことを特徴とする請求項4に記載の塗装後鮮
    映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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